JP5371254B2 - 積層式電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ロボット、電気自動車、バックアップ電源等に使用される積層式電池及びその製造方法に関し、特に、ハイレートでの充放電特性を向上させることができる積層式リチウムイオン電池及びその製造方法に関する。
近年、電池は、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の電源のみならず、ロボット、電気自動車、バックアップ電源などに使用されるようになってきており、さらなる高容量化が要求されるようになってきている。このような要求に対し、リチウムイオン電池は、高いエネルギー密度を有し、高容量であるので、上記のような駆動電源として広く利用されている。
このようなリチウムイオン電池の電池形態としては、大別して、渦巻状の電極体を有底筒状の外装体に封入した筒型のものと、方形状電極を複数積層した積層電極体を有底角状の外装体または1枚又は2枚のラミネートフィルムを溶着することにより作製したラミネート外装体に封入した積層式のものとがある。
これらリチウムイオン電池のうち、積層電極体をラミネート外装体に封入した積層式電池の積層電極体の具体的な構成は、正極集電タブを有するシート状の正極板と、負極集電タブを有するシート状の負極板とを、セパレータを介して必要な数だけ積層するような構成である。
しかしながら、上記構造の電池では、角部に対応するラミネートフィルムに皺が発生するため、ラミネートフィルム内部のアルミ箔層に亀裂が生じて電池性能が早期に劣化するという問題がある。そこで、ラミネート外装体の収納空間内の四隅にスペーサを配置するような構造の積層式電池が提案されている。
特開2004−39271号公報
ここで、近年、上述の如くリチウムイオン電池の大容量化が進行しており、これに伴って正極板や負極板の積層枚数が多くなる傾向にあるため、積層ずれが生じやすくなる。これは、リチウムイオン電池の電極は、正負両極とも数10〜数100μmの厚みであり、且つ、上記セパレータも数10μmの厚みであるため、いずれも紙のようにこしがなく、滑りが生じたりしわが生じたりすることに起因するものと考えられる。そして、このように積層ずれが生じると、充放電の繰り返しによる電極端部へのリチウム析出によりサイクル特性が低下したり、あるいは正極と負極とが接触することにより電池内でショートが発生することがある。特に、使用時に振動等の負荷がかかるロボット、電気自動車等の電源として用いられる場合には、上記積層ずれという問題が顕著に生じる。
ところが、上記特許文献1に記載の技術では、ラミネート外装体の収納空間内の四隅にスペーサが配置されているだけなので、積層電極体の周面に付勢力が殆ど加わらず、積層電極体のずれを十分に抑制することはできない。また、積層電極体の4辺をテープ止めするような技術もあるが、単にテープ止めしただけでは、積層電極体のずれを十分に抑制することはできない。
本発明は上記課題を考慮したものであって、積層電極体のずれを十分に抑制することすることにより、信頼性を飛躍的に向上させることができる積層式電池を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、各々正極集電タブが延出された複数の正極板と、各々負極集電タブが延出された複数の負極板とが、セパレータを介して交互に積層された多角形板状の積層電極体を有すると共に、この積層電極体が、金属層と樹脂層とを備えたラミネートフィルムの周縁同士を接合することにより形成されたラミネート外装体の収納空間内に減圧状態で配置される構造の積層式電池において、上記積層電極体の周面のうち少なくとも1つの周面には、積層電極体を電池内部方向に押圧する押圧部材が配置されており、この押圧部材の長さが、押圧部材が当接する積層電極体の周面の長さの1/2以上であることを特徴とする。
上記構成の如く、積層電極体の周面のうち少なくとも1つの周面には、積層電極体を電池内部方向に押圧する押圧部材が配置されていれば、積層電極体の周面には常時付勢力が加わるので、使用時に振動等の負荷がかかるロボット、電気自動車等の電源として積層式電池が用いられた場合であっても、積層電極体のずれを十分に抑制することができ、これにより、電池の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
更に、押圧部材により両集電タブが挟圧固定されるので、ラミネート外装体に対する両集電タブ(及び、この両集電タブが各々固定された両集電端子)の位置が固定され、この結果、自動機を用いて積層式電池を作製することも可能となる。
尚、押圧部材の長さを、押圧部材が当接する積層電極体の周面の長さの1/2以上となるように規制するのは、押圧部材の長さが当該長さの1/2以下であれば、押圧部材と積層電極体の周面との接触面積が小さくなって、積層電極体のずれを十分に抑制することができない場合があるからである。
また、特開2005−259621号公報では、積層電極体の周囲に積層電極体を保護する枠状の保護部材を備える積層式電池が提案されているが、このように、各辺が固定された枠状の保護部材では、積層電極体の周面を押圧することができないので、本発明の作用効果を発揮することはできない。
上記積層電極体が四角形板状であることが望ましい。
積層電極体が四角形板状であれば、電池形状は直方体形状となるので、積層式電池を各種機器に用いることができる。
上記積層電極体の周面のうち上記両集電タブが存在しない周面には、三角柱状又は半円柱状の押圧部材が配置され、押圧部材が三角柱状の場合には3つの平面部のうち一つの平面部が、押圧部材が半円柱状の場合には平面部が、それぞれ積層電極体の周面と当接する構造であることが望ましい。
押圧部材を三角柱状又は半円柱状とするのは、押圧部材を四角柱状とした場合に比べて、電池内部方向に大きな力が働くので、積層電極体のずれ抑制効果が十分に発揮されると共に、電池の異常反応等でラミネート外装体の内部圧力が上昇した場合に、ラミネート外装体の溶着部と垂直な方向に加わる力が小さくなるので、ラミネート外装体の溶着部の剥がれを抑制できるからである。また、押圧部材を四角柱状とした場合の如く、押圧部材の角部がラミネート外装体を押圧することがないので、ラミネート外装体の傷付きを防止できると共に、電池の体積が小さくなるという理由もある。
上記積層電極体の周面のうち上記両集電タブが存在する周面には、三角柱状又は1/4円柱状を成す2つの押圧部材が両集電タブを挟むように配置され、押圧部材が三角柱状の場合には3つの平面部のうち一つの平面部が積層電極体の周面と当接し、他の一の平面部が両集電タブと当接する構造であり、押圧部材が1/4円柱状の場合には何れか一方の平面部が積層電極体の周面と当接し、他の平面部が両集電タブと当接する構造であることが望ましい。
このように規制するのは、上述した理由と同様の理由である。
上記積層電極体の全ての周面に押圧部材が配置されていることが望ましい。
積層電極体の全ての周面に押圧部材が配置されていれば、全ての周面から電池内部方向に押圧力が加えられるので、積層電極体のずれを一層抑制することができる。
上記積層電極体の周面の長さより上記押圧部材の長さの方が小さく、上記押圧部材の当接面の全ての部位が上記積層電極体の周面と当接していることが望ましい。
いずれかの押圧部材の長さが積層電極体の周面の長さより大きい場合には、他の押圧部材によって、当該押圧部材の移動が規制されて積層電極体の周面と当接しないことが生じるが(即ち、上記特開2005−259621号公報に示した発明と同様の問題が生じることがあるが)、押圧部材の長さが積層電極体の周面の長さより小さく、押圧部材の当接面の全ての部位が積層電極体の周面と当接していれば、このような不都合が生じるのを回避できるからである。
上記ラミネート外装体の収納空間における角部にはスペーサが配置されていることが望ましい。
積層電極体の全ての周面に押圧部材が配置され、且つ、積層電極体の周面の長さより、上記押圧部材の長さの方が小さく、しかも、押圧部材の当接面の全ての部位が積層電極体の周面と当接していれば、ラミネート外装体の収納空間における角部には空隙が生じることになる。このため、減圧状態で密封する際に、角部に対応するラミネートフィルムに皺が発生することがある。このようにラミネートフィルムに皺が発生すると、ラミネートフィルム内部の金属箔層に亀裂を引き起こして電池性能の早期劣化を引き起こす可能性がある。そこで、上記構成の如く、ラミネート外装体の収納空間における角部にスペーサを配置すれば、ラミネート外装体の収納空間における角部に空隙が生じ難くなるため、ラミネートフィルム同士を減圧状態で密封する際に、ラミネートフィルムに皺が発生するのを抑制できる。したがって、ラミネートフィルム内部の金属箔層に亀裂が生じることによる電池性能の早期劣化を抑えることができる。
上記スペーサと上記押圧部材との間には弾性力を有する緩衝材が挟持されていることが望ましい。
スペーサと押圧部材とが直接接触していると、積層電極体を加圧すべく押圧部材が移動した場合には、これに伴ってスペーサも移動することがある。このため、ラミネート外装体の収納空間内(特に、角部)に空隙が生じることがあり、スペーサを配置した効果が半減する。これに対して、スペーサと押圧部材との間に弾性力を有する緩衝材が配置されていれば、押圧部材が移動した場合であっても、スペーサが移動するのを抑制することができるので、スペーサを配置した効果が十分に発揮される。
尚、このような作用効果を円滑に達成するためには、緩衝材と押圧部材とを固定するという手法を用いれば良い。
上記積層電極体の積層方向の厚みが10mm以上であることが望ましい。
このように、積層電極体の積層方向の厚みが10mm以上であれば、積層ずれが生じ易いので、本発明の効果がより発揮される。
上記正極板に用いられる正極活物質と、上記負極板に用いられる負極活物質とが、リチウムを吸蔵放出できる材料から構成されていることが望ましい。
正極活物質と負極活物質とがリチウムを吸蔵放出できる材料から構成されるリチウムイオン電池に適用すれば、電池の信頼性を向上しつつ、電池の大容量化を図ることができる。
各々正極集電タブが延出された複数の正極板と、各々負極集電タブが延出された複数の負極板とを、セパレータを介して交互に積層して板状の積層電極体を作製する積層電極体作製ステップと、ラミネートフィルムの収納凹部内に、上記積層電極体とこの積層電極体を電池内部方向に押圧する押圧部材とを配置する積層電極体配置ステップと、一部を残して上記ラミネートフィルムの周縁同士を接合する接合ステップと、上記ラミネートフィルムで構成されたラミネート外装体の開口部から電解液を注液する注液ステップと、上記ラミネート外装体の内部の減圧状態を維持しつつ、ラミネート外装体の開口部を封止する封止ステップと、を有することを特徴とする。
また、上記積層電極体配置ステップにおいて、上記収納凹部の角部にスペーサを配置するすると共に、上記スペーサと上記押圧部材との間に弾性力を有する緩衝材を配置することが望ましい。
これらの方法であれば、上述した積層式電池を容易に作製することができる。
上記封止ステップにおいて、ラミネート外装体の内部圧力を30torr以下に規制することが望ましい。
ラミネート外装体の内部圧力が30torr以下であれば、積層電極体に対する加圧力が大きくなって、積層電極体の積層ずれをより抑制することができる。
上記ラミネートフィルムの収納凹部の深さの和が、上記積層電極体の厚みよりも小さいことが望ましい。
ラミネートフィルムの収納凹部の深さの和が、上記積層電極体の厚みよりも小さければ、積層電極体に対する加圧力が大きくなって、積層電極体の積層ずれをより一層抑制することができる。尚、ラミネートフィルムの収納凹部の深さの和とは、2つのラミネートフィルムにそれぞれ収納凹部が設けられている場合及び1つのラミネートフィルムに2つの収納凹部が設けられている場合には、それらの深さの和であるが、2つのラミネートフィルムの一方にのみ収納凹部が設けられている場合及び1つのラミネートフィルムに1つの収納凹部が設けられている場合には、当該収納凹部の深さのみをいう。
本発明によれば、積層電極体の周面には積層電極体を電池内部方向に押圧する押圧部材が設けられているので、積層電極体のずれを十分に抑制することができ、これによって、電極端部へのリチウム析出によりサイクル特性の低下や、電池内でのショートの発生を抑えることができるので、積層式電池の信頼性を飛躍的に向上させることができるといった優れた効果を奏する。特に、使用時に振動等の負荷がかかるロボット、電気自動車等の電源として用いられる場合に本発明は有用である。
以下、本発明の一例に係る積層式電池(角型リチウムイオン電池)を、図1〜図22に基づいて説明する。なお、本発明における積層式電池は、下記の形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(積層式電池の構造)
図2に示すように、積層式電池は積層電極体4を有しており、この積層電極体4は、正極板1と負極板2とがセパレータ3を介して多数積層され、且つ、最外位置には負極板2が配置される構造となっている。このように、最外位置に負極板2が配置されることから、負極板2の枚数が正極板1の枚数より1枚多くなるように構成されている(具体的には、正極板1は50枚、負極板2は51枚で構成されている)。また、図3に示すように、積層電極体4(積層電極体作製直後、即ち、ラミネート外装体の収納空間内に収納される前の厚さL11は12mm)の外周部には積層電極体4を跨ぐように、各電極板1、2や正極のずれを抑制するためのテープ5が貼着されている。更に、上記積層電極体4は、図1に示すような2枚のラミネートフィルム7を溶着することにより形成したラミネート外装体6の収納空間の内部に、電解液と共に封入されており、上記ラミネート外装体6からは、アルミニウム板(厚さ:0.5mm)から成る正極集電端子8と、銅板(厚さ:0.5mm)から成る負極集電端子9とが突出する構造となっている。尚、上記ラミネートフィルム7はアルミニウム箔の両面に樹脂層が形成される構造であり、また、図1の符号17は2枚のラミネートフィルム7の溶着部である。
上記正極板1は、図4に示すように、方形状のアルミニウム箔(厚さ:15μm)から成る正極用導電性芯体の両面に、LiCoO2から成る正極活物質と、カーボンブラックから成る導電剤と、ポリフッ化ビニリデンから成る結着剤とから構成される正極活物質層1aが設けられる構造となっている。上記正極板1の幅L1は95mm、高さL2は95mmとなっており、また、正極板1の一辺からは、上記正極用導電性芯体と一体形成されると共に上記正極活物質層1aが設けられていない正極集電タブ1b(幅L3は30mm、高さL4は20mm)が突出しており、この正極集電タブ1bは、上記正極集電端子8の表裏面に重ねられた状態で、上記正極集電端子8と超音波溶接法にて溶着されている。
上記負極板2は、図5に示すように、方形状の銅箔(厚さ:10μm)から成る負極用導電性芯体の両面に、天然黒鉛から成る負極活物質と、ポリフッ化ビニリデンから成る結着剤とから構成される負極活物質層2aが設けられる構造となっている。上記負極板2の幅L5は100mm、高さL6は100mmであり、負極板2の一辺からは、上記負極用導電性芯体と一体形成されると共に上記負極活物質層2aが設けられていない負極集電タブ2b(幅L7は30mm、高さL8は20mm)が突出おり、この負極集電タブ2bは、上記負極集電端子9の表裏面に重ねられた状態で、上記負極集電端子9と超音波溶接法にて溶着されている。
また、上記セパレータ3は、厚さが30μmポリプロピレン(PP)から成り、図6に示すように、幅L9は100mm、高さL10は100mmの方形状を成している。
ここで、図7及び図8に示すように、上記2枚のラミネートフィルム7から構成されるラミネート外装体6の収納空間18内には、上記積層電極体4の他に、PTFE製で三角柱状の押圧部材11、12、13、14と、板ばね(弾性力を有する緩衝材)15と、スペーサ16とが収納されている(尚、図8においては、理解の容易のため、全ての部材は表示していない)。また、上記2枚のラミネートフィルム7(溶着前のもの)の深さL14、L15は共に5mmであって、これら深さL14と深さL15との和は、ラミネート外装体6の収納空間18内に収納される前の積層電極体4の厚さL11(12mm)よりも小さくなっている。このような構成とすることにより、ラミネートフィルム7同士を溶着してラミネート外装体6を作製する際に、ラミネートフィルム7の張力により押圧部材に力が加わるので、積層電極体4のずれを抑制できる。
上記三角柱状の押圧部材11、12、13、14のうち大型の押圧部材11、12、13は、上記積層電極体4における4つの周面のうち上記両集電タブ1b、2bが存在しない周面4a、4b、4cにそれぞれ配置されている。上記押圧部材11、12、13の具体的な構造は、図9(a)(b)に示すように、押圧部材11、12、13の側面形状は二等辺直角三角形状であり、当該三角形の斜辺に対応する面11a、12a、13aが上記周面4a、4b、4cと当接して、周面4a、4b、4cを押圧する一方、上記斜辺を含まない頂点に対応する頂部11b、12b、13bは前記ラミネート外装体6の溶着部17に臨む位置に配置されている。このような構成とすることによって、積層電極体4を電池内部方向に押圧する構成となっている。尚、上記押圧部材11、12、13の全長L20は90mm、また、押圧部材11、12、13の短辺の長さL21は9mmとなっている。
上記三角柱状の押圧部材11、12、13、14のうち小型の押圧部材14は、上記積層電極体4における4つの周面のうち上記両集電タブ1b、2bが存在する周面4dであって両集電タブ1b、2b(両集電端子8、9)の上下面にそれぞれ配置されている。上記押圧部材14の具体的な構造は、図10(a)(b)に示すように、押圧部材14の側面形状は二等辺直角三角形状であり、当該三角形の斜辺に対応する面でない2つの面のうち一方の面14aが上記周面4dと当接して周面4dを押圧する一方、他方の面14cが上記両集電タブ1b、2b及び後述する両集電タブ1b、2bと負極集電端子8、9との溶着部と当接して、両集電体8、9の両側に配置された2つの押圧部材14で、両集電タブ1b、2b及び溶着部を挟圧固持する。上記斜辺を含む頂点に対応する頂部14bは前記ラミネート外装体6の溶着部17に臨む位置に配置されている。このような構成とすることによって、積層電極体4を電池内部方向に押圧する構成となっている。尚、押圧部材14の全長L22は90mm、短辺の長さL23は6mmとなっている。
ここで、押圧部材11、12、13、14を三角柱状とした理由を、図13〜図15に基づいて、以下に説明する。尚、理由を説明するにあたり、押圧部材11を例にとって説明するが、他の押圧部材12、13、14も同様である。
先ず、押圧部材11を四角柱状とした場合には、図13に示すように、収納空間18内が減圧された状態なので、側面に存在するラミネート外装体6には大気圧Fbが加わるが、ラミネート外装体6の上下面にも大気圧Faが加わり、これに伴って、ラミネート外装体6と押圧部材11との間に大きな摩擦力が発生する。このため、積層電極体4の周面4aに押圧部材11の押圧力が十分に加わらず、積層電極体4のずれ抑制効果を十分に発揮できない。尚、2つのラミネートフィルム7の収納空間の深さの和が、上記積層電極体4の厚みよりも小さいように構成されていても、押圧部材11が四角柱状であれば、ラミネート外装体6に加わる張力はラミネート外装体6の溶着部17と垂直な方向に加わるため(図13中の力F1である。)、押圧部材11が積層電極体4の周面4aを押圧する力とはならない。
また、電池の異常反応などで内部の圧力が上昇した場合、ラミネート外装体6の溶着部17と垂直方向に大きな力F1が加わることから、溶着部17が剥がれ易くなる。尚、図13においては、電池内部の圧力が上昇することに起因する力も、ミネートフィルム7の収納空間の深さの和が積層電極体4の厚みよりも小さいことに起因する力も共にF1と表示しているが、前者の原因に起因する力は後者の原因に起因する力よりも格段に大きい。また、このことは、後述のF2、F3、F4についても同様である。
更に、減圧状態では、押圧部材11の角部41からラミネート外装体6に大きな力が加わって、ラミネート外装体6が傷付き易くなる。加えて、押圧部材11を四角柱状とした場合には、電池が大きくなるという不都合もある。
これに対して、押圧部材11を三角柱状とした場合には、図14に示すように、収納空間18内が減圧された状態なので、傾斜する側面に存在するラミネート外装体6には大気圧Fcが加わり、この力Fcは水平方向の分力Fc1と垂直方向の分力Fc2とに分解することができる。更に、2つのラミネートフィルム7の収納空間の深さの和が、上記積層電極体4の厚みよりも小さいように構成されているので、ラミネート外装体6には張力F2が加わり(但し、力F2は力Fcよりも小さい)、この力F2は水平方向の分力F21と垂直方向の分力F22とに分解することができる。このように、ラミネート外装体6には水平方向の分力F21,Fc1が共に加わるため、積層電極体4の周面4aに押圧部材11からの押圧力が加わり、積層電極体4のずれ抑制効果が発揮される。
また、電池の異常反応などで内部の圧力が上昇した場合、ラミネート外装体6には力F2が加わるが、ラミネート外装体6の溶着部17と垂直な方向にはその分力たるF22しか加わらないので、溶着部17の剥がれを抑制できる。更に、押圧部材11には角部41が存在しないので、ラミネート外装体6の傷付きを防止できる。加えて、押圧部材11を三角柱状とした場合には、電池を小型化できる。
尚、押圧部材11の角度θを決定するに際、図15に示す角度θを余り小さくすると電池の大型化を招来するので、角度θは60°≦θであることが望ましく、また、角度θが余り大きくなると、水平方向の分力F31が小さくなる一方、垂直方向の分力F32が大きくなって、上述した利点が余り発揮されないので、θ≦120°であることが望ましい。
また、押圧部材11を半円柱状とした場合は上記三角柱状の場合と略同様であり、図16に示すように、ラミネート外装体6に働く力は斜め方向の力F4,Fdであり、この力F4,Fdは水平方向の分力F41,Fd1と垂直方向の分力F42,Fd2に分解することができる。したがって、押圧部材11を三角柱状とした場合と同様、積層電極体4のずれ抑制効果が発揮されると共に、ラミネート外装体6の傷付きを防止しつつ、電池を小型化できる。但し、押圧部材11を三角柱状とした場合に比べて、異常反応などで内部の圧力が上昇したときに、ラミネート外装体6の溶着部17と垂直な方向に加わる力が大きくなるので、溶着部17の剥がれが抑制効果は押圧部材11を三角柱状とした場合の方が、より一層発揮されることになる。
上記スペーサ16は、図12(a)(b)(c)に示すように、平面視形状が略L字形状をなしており、上記押圧部材11、12、13、14に臨む端面16a、16bは、押圧部材11、12、13の端面11c、12c、13cの形状と同一の直角二等辺三角形状を成している。また、スペーサ16の長さL25(両集電端子8、9の延出方向)は11mm、長さL26(両集電端子8、9の延出方向と垂直な方向)は10mmとなっている。尚、長さL25の方が長さL26よりも大きいのは、図3に示すように、積層電極体4の端部には多数の正極集電タブ1bが存在する(図示はしないが負極集電タブ2bも存在する)ことを考慮したものである。
ここで、このように角部にスペーサ16を設けるのは、以下に示す理由による。即ち、本実施例では、積層電極体4の全ての周面4a、4b、4c、4dに押圧部材11、12、13、14が配置され、且つ、積層電極体4の各周面4a、4b、4c、4dの長さより押圧部材11、12、13、14の全長の方が小さくなるように構成されているので、ラミネート外装体6の収納空間18における角部には空隙が生じることになる。このため、減圧状態で密封する際に、角部に対応するラミネートフィルム7に皺が発生することがある。このようにラミネートフィルム7に皺が発生すると、ラミネートフィルム7内部の金属箔層(アルミニウム箔)に亀裂を引き起こして電池性能の早期劣化を引き起こす可能性がある。しかしながら、上記構成の如く、ラミネート外装体6の収納空間18における角部にスペーサ16を配置すれば、収納空間18における角部に空隙が生じ難くなるため、ラミネートフィルム7同士を減圧状態で密封する際に、ラミネートフィルム7に皺が発生するのを抑制できる。したがって、ラミネートフィルム7内部の金属箔層に亀裂が生じることに起因する電池性能の早期劣化を抑えることができる。
尚、上記のことを考慮して、図17に示すように、押圧部材11、12、13、14の全長を大きくして(特に、押圧部材11、12の全長を大きくして)、収納空間18における角部には空隙が生じるのを抑制するような構造とすることも考えられる。しかしながら、このような構造とした場合には、押圧部材13、14は図中A方向に移動することが可能であるが、押圧部材11、12は押圧部材13、14の端面と当接していることから、図中B方向に移動することができない。この結果、積層電極体4のずれを抑制するという効果が半減することになる。したがって、収納空間18の角部には、押圧部材11、12、13、14とは別体のスペーサ16を設けることが好ましい。
上記板ばね(弾性力を有する緩衝材)15は、図11(a)〜(c)に示すように、基台部15aと、ばね部15bとから構成されている。上記基台部15aの端面形状は、押圧部材11、12、13の端面11c、12c、13cと同一の直角二等辺三角形状をなしており、基台部15aは端面11c、12c、13cと当接している。一方、また、上記ばね部15bは上記基台部15aの一部を切り起こすことにより形成されており、その先端部がスペーサ16と当接している。なお、板ばね15の厚さL27は1mmである。
ここで、このように押圧部材11、12、13、14とスペーサ16との間に板ばね15を設けるのは、以下に示す理由による。尚、ここでは一つの端部を例にとって説明する。図18に示すように、押圧部材12、14とスペーサ16とが直接接触していると、積層電極体4を加圧すべく押圧部材12、14が移動した場合には、これに伴ってスペーサ16も移動することがある。このため、ラミネート外装体6の収納空間18の角部に空隙20が生じることがあり、上述したスペーサ14を収納空間18内に配置した効果が半減する。これに対して、図19に示すように、押圧部材12、14とスペーサ16との間に板ばね15が配置されていれば、押圧部材12、14が移動した場合であっても、スペーサ16が移動するのを抑制することができるので、スペーサ16を配置した効果が十分に発揮される。
このようになる理由は、板ばね15の反発力によってスペーサ16がラミネート外装体6の角部方向に押されるので、押圧部材12、14が電池内側に移動した場合であっても、それにつれて、スペーサ16が移動するのを抑制することができるからである。
(角型リチウムイオン電池の作製方法)
〔正極板の作製〕
正極活物質としてのLiCoO2を90質量%と、導電剤としてのカーボンブラックを5質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを5質量%と、溶剤としてのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液とを混合して正極スラリーを調製した。次に、この正極スラリーを、正極集電体としてのアルミニウム箔(厚み:15μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥し、ローラーで厚み0.10mmにまで圧縮した後、上述した幅L1及び高さL2になり且つ正極集電タブ1bが突出するように切断して正極板1を作製した。
〔負極板の作製〕
負極活物質としての天然黒鉛粉末を95質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを5質量%と、溶剤としてのNMP溶液とを混合してスラリーを調製した後、このスラリーを負極集電体としての銅箔(厚み:10μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥し、ローラーで厚み0.08mmにまで圧縮した後、上述した幅L7及び高さL8になり且つ負極集電タブ2bが突出するように切断して負極板2を作製した。
〔電池の作製〕
上述のようにして得られた負極板2(51枚)と正極板1(50枚)とを、セパレータ3を介して交互に積層して積層電極体4を作製した。尚、この積層電極体4における積層方向の端部には負極板2を配置した。次に、積層電極体4の4辺に、積層電極体4を跨ぐようにして、ずれ防止用のテープ5を貼着した。
次いで、積層電極体4から突出した50枚の正極集電タブ1bと正極集電端子8とを超音波溶接法にて溶着すると共に、積層電極体4から突出した51枚の負極集電タブ2bと負極集電端子9とを超音波溶接法にて溶着した後、ラミネートフィルム7の収納凹部内に、積層電極体4と押圧部材11、12、13、14と板ばね15とスペーサ16とを配置した。しかる後、正極集電端子8と負極集電端子9とがラミネートフィルム7から突出した状態で、両端子8、9が存在する辺のラミネートフィルム7同士を溶着した後、ラミネートフィルム7の残り3辺のうち2辺を溶着することにより積層電極体4をラミネート外装体6内に配置した。最後に、ラミネート外装体6の開口部から非水電解液を注液した後、ラミネート外装体6の内圧が30torr以下となるように規制した状態でラミネート外装体6の開口部(ラミネートフィルムの残りの1辺)を溶着することにより積層式電池を作製した。尚、上記非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とが体積比で30:70の割合で混合された混合溶媒に、LiPF6が1M(モル/リットル)の割合で溶解されたものを使用した。
(その他の事項)
(1)上記実施例では押圧部材11、12、13、14を三角柱状(押圧部材11、12、13は大型、押圧部材14は小型)としているが、このような形状に限定するものではなく、例えば、押圧部材11、12、13は半円柱状、押圧部材14は1/4円柱状としても良い。
(2)積層電極体4の厚さL11に対する深さL14と深さL15との和の割合は、上記実施例に示した割合([L14+L15]/L11=10/12)に限定するものではないが、L11>[L14+L15]>0.80L11の範囲であるのが望ましい。
(3)上記実施例では2枚のラミネートフィルム7の両者に収納凹部を構成する収納凹部を設けているが、このような構造に限定するものではなく、図20に示すように、一方のラミネートフィルム7aにのみ収納空間18を構成する収納凹部を設け、他方のラミネートフィルム7bには収納空間18を構成する収納凹部を設けないような構造であっても良い。また、カップ深さL29は10mmとなっており、これにより、ラミネートフィルム7同士を溶着してラミネート外装体6を作製する際に、ラミネート外装体6の張力により押圧部材14等に力が加わるので、積層電極体4のずれを抑制できる。この場合も、積層電極体4の厚さL11に対する深さL29の割合は、L11>L29>0.80L11の範囲であるのが望ましい。
また、必ずしも2枚のラミネートフィルム7を用いる必要はなく、1枚のラミネートフィルム7を折り曲げてラミネート外装体6を構成しても良い。
(4)上記実施例では、板ばね15は押圧部材11、12、13、14及びスペーサ16と別体に形成したが、板ばね15と押圧部材11、12、13、14、又は、板ばね15とスペーサ16とを一体に形成するような構造であっても良い。
(5)上記実施例では、収納空間18の角部にスペーサ16を配置しているが、このような構造に限定するものではなく、図21に示すように、押圧部材11、12を角部にまで延設し、押圧部材11、12と押圧部材13、14との間に板ばね15を配置するような構造であっても良い。但し、このような構成とすると、積層電極体4に対するB方向の加圧がなくなるので、上記実施例の構成とするのが好ましい。
(6)上記実施例では押圧部材11、12、13、14の長さを、押圧部材11、12、13、14が当接する積層電極体の周面4a、4b、4c、4dの長さの9/10としているが、このような長さに限定するものではなく、押圧部材11、12、13、14が当接する積層電極体の周面4a、4b、4c、4dの長さの1/2以上であれば良い。
(7)上記実施例では弾性力を有する緩衝材として板ばね15を用いたが、これに限定するものではなく、コイルスプリング等であっても良い。
(8)上記実施例では正極板を50枚、負極板を51枚用いたがこのような構造の電池に限定するものではない。但し、正極板と上記負極板との枚数が各30枚以上であれば、積層ずれが発生し易いため、当該場合に本発明は極めて有効である。
(9)正極活物質としては、上記LiCoO2に限定するものではなく、LiNiO2、LiMnO4或いはこれらの複合体等であっても良く、負極活物質としては上記天然黒鉛に限定するものではなく、人造黒鉛等であっても良い。
(10)上記実施例では、全ての負極板2につき、負極用導電性芯体の両面に負極活物質層2aを形成したが、正極板と対向していない部位の負極活物質層(具体的には、最外に配置された負極板の外側に存在する負極活物質層)はなくても良い。そして、このような構造とすれば、積層電極体4の厚みが小さくなるので、電池の高容量密度化を達成できる。
本発明は、例えば、ロボット、電気自動車およびバックアップ電源等に用いる電池に適用することができる。
本発明の積層式電池の斜視図である。 本発明の積層式電池に用いる積層電極体の分解斜視図である。 本発明の積層式電池に用いる積層電極体の側面図である。 本発明の積層式電池に用いる正極の平面図である。 本発明の積層式電池に用いる負極の平面図である。 本発明の積層式電池に用いるセパレータの平面図である。 本発明の積層式電池の収納空間内に配置されている要素の分解斜視図である。 本発明の積層式電池の分解斜視図である。 本発明の積層式電池に用いる大型の押圧部材を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 本発明の積層式電池に用いる小型の押圧部材を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 本発明の積層式電池に用いる板ばねを示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は平面図である。 本発明の積層式電池に用いるスペーサを示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は側面図である。 本発明の積層式電池に用いるスペーサを四角柱状とした場合の状態を示す説明図である。 本発明の積層式電池に用いるスペーサを三角柱状とした場合の状態を示す説明図である。 本発明の積層式電池に用いるスペーサを他の三角柱状とした場合の状態を示す説明図である。 本発明の積層式電池に用いるスペーサを半円柱状とした場合の状態を示す説明図である。 押圧部材の全長を大きくした状態を示す説明図である。 板ばねが存在しない場合に押圧部材が動いたときの状態を示す説明図である。 板ばねが存在する場合に押圧部材が動いたときの状態を示す説明図である。 本発明の積層式電池の変形例を示す斜視図である。 本発明の積層式電池の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1:正極板
1b:正極集電タブ
2:負極板
2b:負極集電タブ
3:セパレータ
4:積層電極体
4a〜4d:周面
6:ラミネート外装体
7:ラミネートフィルム
11〜14:押圧部材
15:板ばね
16:スペーサ

Claims (9)

  1. 各々正極集電タブが延出された複数の正極板と、各々負極集電タブが延出された複数の負極板とが、セパレータを介して交互に積層された多角形板状の積層電極体を有すると共に、この積層電極体が、金属層と樹脂層とを備えたラミネートフィルムの周縁同士を接合することにより形成されたラミネート外装体の収納空間内に減圧状態で配置される構造の積層式電池において、
    上記積層電極体の周面のうち上記両集電タブが存在しない少なくとも1つの周面には、積層電極体を電池内部方向に押圧する押圧部材が配置されており、この押圧部材は、押圧部材が当接する積層電極体の周面の長さの1/2以上の長さであって、三角柱状又は半円柱状であり、押圧部材が三角柱状の場合には3つの平面部のうち一つの平面部が、押圧部材が半円柱状の場合には平面部が、それぞれ積層電極体の周面と当接する構造であることを特徴とする積層式電池。
  2. 上記積層電極体が四角形板状である、請求項1記載の積層式電池。
  3. 上記積層電極体の周面のうち上記両集電タブが存在する周面には、三角柱状又は1/4円柱状を成す2つの押圧部材が両集電タブを挟むように配置され、押圧部材が三角柱状の場合には3つの平面部のうち一つの平面部が積層電極体の周面と当接し、他の一の平面部が両集電タブと当接する構造であり、押圧部材が1/4円柱状の場合には何れか一方の平面部が積層電極体の周面と当接し、他の平面部が両集電タブと当接する構造である、請求項1または2のいずれか1項に記載の積層式電池。
  4. 上記積層電極体の全ての周面に押圧部材が配置されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の積層式電池。
  5. 上記積層電極体の周面の長さより上記押圧部材の長さの方が小さく、上記押圧部材の当接面の全ての部位が上記積層電極体の周面と当接している、請求項に記載の積層式電池。
  6. 上記ラミネート外装体の収納空間における角部にはスペーサが配置されている、請求項に記載の積層式電池。
  7. 上記スペーサと上記押圧部材との間には弾性力を有する緩衝材が挟持されている、請求項に記載の積層式電池。
  8. 上記積層電極体の積層方向の厚みが10mm以上である、請求項1〜のいずれか1項に記載の積層式電池。
  9. 上記正極板に用いられる正極活物質と、上記負極板に用いられる負極活物質とが、リチウムを吸蔵放出できる材料から構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の積層式電池。
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