JP5370285B2 - 振動発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状部材の本体部から延設して設けられる可動経路部を備えた振動発電機に関する。
従来、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置として、構造が比較的簡単な電磁誘導方式の振動発電機が知られている。この振動発電機は、非磁性材料からなる円筒形状のボビンケースと、ボビンケースの内部空間を往復移動可能な永久磁石と、永久磁石の磁束を横切る位置にボビンケースの外側に巻かれたコイルから構成されている。
ところで、このようなボビンケースにコイルを巻いたものは、他の技術分野でも用いられており、例えば、特許文献1に示すようなインダクタンス素子が知られている。
このインダクタンス素子は、ボビンケースの胴部にコイルを巻きつけたものである。コイル端部は、ボビンケースから突出して形成されている係止部に絡めて、そのままその係止部ごと半田曹に浸すことで、係止部にコイル端部を半田付けして固定する。
実開平5−25706号公報
このようなボビンケースを従来の振動発電機70で用いる場合、図9のように、ボビンケース790内の図示しない可動子が抜け出るのを防止するために、ボビンケース790の内側両端部に移動規制部796が設けられる。
これにより、振動発電機70のボビンケース790の長手方向において、筐体71の長さに対して、固定ピン793の長さと移動規制部796の長さを足したLNの分だけ可動子(図示せず)が往復移動できる距離が短くなる。また、移動規制部をボビンケース790の外側に設けた場合であっても、固定ピン793の長さ分、可動子が往復移動できる距離が短くなる。そのため、振動発電機70の発電効率が低下する問題があった。
本発明は、筒状部材の本体部から延設された可動経路部を設けることで、発電効率を向上することができる振動発電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明の振動発電機は、筒状をなす筐体内に設けられ、非磁性体によって形成される筒状部材と、前記筒状部材に沿って配置されたコイルと、前記筒状部材内にその長手方向に往復移動可能に設けられた永久磁石を有する可動子とを備える振動発電機であって、前記筒状部材は、その本体部の少なくとも一端側から突設し、前記コイルの端部を固定する係止部と、前記一端側の前記本体部から延設され、前記可動子が往復移動可能な可動経路部とを有することを特徴とする。
第2発明の振動発電機は、上記第1発明の構成に加えて、前記可動経路部は、前記長手方向において、前記係止部の長さよりも長く形成されることを特徴とする。
第3発明の振動発電機は、上記第1又は第2発明に加えて、前記可動経路部の内径は、前記筒状部材の内部の空間部の直径よりも大きく形成されることを特徴とする。
第4発明の振動発電機は、前記請求項1ないし3のいずれかの発明に加えて、前記筒状部材は、前記本体部の前記一端側に装着可能であると共に、前記筒状部材の空間部に連結する可動経路部と前記係止部を覆う空洞部を有するガイド部材とを有することを特徴とする。
第5発明の筒状部材は、前記請求項4の振動発電機に使用される筒状部材であって、コイルを巻回し、前記コイルの端部を係止する係止部を配設可能な筒状の本体部と、前記本体部の空間部に連結する可動経路部と前記係止部を覆う空洞部を有するガイド部材とを有することを特徴とする。
第1発明の振動発電機によれば、筒状部材は、その本体部から突設し、少なくとも一端側に形成されるコイルの端部を固定する係止部と、一端側の本体部から延設され、可動子が往復移動可能な可動経路部を有するため、可動子の移動距離を十分に確保して、振動発電機の発電効率を向上させることができる。
第2発明の振動発電機によれば、第1発明の効果に加え、前記可動経路部は、前記長手方向において、前記固定端部の長さよりも長く形成されるため、より確実に可動子の移動距離を確保して、振動発電機の発電効率を向上させることができる。
第3発明の振動発電機によれば、第1又は第2発明に加え、前記可動経路部の内径は、前記筒状部材の内部の空間部の直径よりも大きく形成されるため、筒状部材から延設される可動経路部を筒状部材の空間部に対して連結させやすく、可動子がその内部をスムーズに移動することができ、振動発電機の発電効率を向上させることができる。
第4発明の振動発電機によれば、第1ないし第3発明のいずれかに加え、筒状部材は本体部の一端側に装着可能であると共に、前記筒状部材の空間部に連結する可動経路部と係止部を覆う空洞部を有するガイド部材を備えるため、可動経路部を形成しやすく、可動子の移動距離を確実に確保して振動発電機の発電効率の向上することができる。
第5発明の筒状部材によれば、前記請求項4の振動発電機に使用される筒状部材であって、コイルを巻回し、コイルの端部を係止する係止部を配設可能な筒状の本体部と、本体部の空間部に連結する可動経路部と係止部を覆う空洞部を有するガイド部材とを備えるため、可動経路部を形成しやすく、可動子の移動距離を確実に確保して振動発電機の発電効率の向上に寄与することができる。
本実施形態の振動発電機の断面図である。 本実施形態のボビンケースとガイド部材の関係を説明する概略斜視図である。 図2のガイド部材(A)とボビンケース(B)のY方向に直行する方向における断面図である。 本実施形態のボビンケースに電磁誘導コイルを巻いた状態を示す斜視図である。 振動発電機を振動させたときの可動子の移動距離と最大発電力の関係を示す図である。 別例のボビンケースとガイド部材の関係を説明する概略斜視図である。 他の例のガイド部材を用いた他の実施形態の振動発電機である。 ボビンケースと他の例のガイド部材の関係を説明する概略斜視図である。 従来技術の振動発電機を示す概略斜視図である。
(本実施形態について)
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を示す。
本実施形態の振動発電機10は、図1に示すように、乾電池形状であり、図示しないテレビのリモコン、懐中電灯などの外部機器の図示しない電池収容ケースに収納されて、乾電池の代用品として使用される。電池収容ケースは、振動発電機10のプラス電極110とマイナス電極112に接続される正負接点金具を有している。
以下、本実施形態の振動発電機10について、図1ないし図4を用いて各構成について説明する。
筐体11は振動発電機10の以下説明する各構成部材を収容するもので、有底の円筒形状に形成され、その上部は開放されている。筐体11は本実施形態では金属製の磁性体で形成される。筐体11の胴体部外周は皮膜で覆われている。筐体11内部に後述のボビンケース190、ガイド部材195、可動子14、回路部170などが収納された後に、蓋部160が嵌合して固定されて、内部の各構成部材が抜け出ないように形成される。磁性体の一例としては、マルテンサイト系やフェライト系のステンレス材料などが挙げられる。
筐体11の上部に後述の回路部170に接続されるプラス電極110が設けられ、筐体11の下部にはマイナス電極112が設けられている。マイナス電極112は、回路部170に接続されるマイナス電極接続部115を介して金属製の磁性材料からなる筐体11を通じて電流が流れるようになっている。マイナス電極112は筐体11の底部が兼ねている。
ボビンケース190は円筒形状であり、その一端部192に後述のコイル12を固着するための金属製の固定ピンからなる係止部193が2箇所形成されている(図2参照)。係止部193はボビンケース190の本体部198から可動子の移動方向(図2のY方向)に突出して形成されている。なお、本体部198はボビンケース190を構成しており、本発明の本体部である。
ボビンケース190に係止部193が2箇所形成されているのは、後述の電磁誘導コイル12の両端部をそれぞれ固定するためである。また、ボビンケース190の内部には、後述の可動子14が往復移動可能な空間部191が形成されている。ボビンケース190の一端部192側には、ガイド部材195が備えられる。
本実施形態では、係止部193はボビンケースの一端側192に2箇所設けられているが、後述の図6のように、ボビンケース190の両端側に1箇所ずつ設けられていてもよい。
ガイド部材195はボビンケース190の本体部198の上側に備えられる。ガイド部材195はボビンケース190と同様に円筒形状であり、後述の可動子14が往復移動可能な可動経路部196が形成されている。可動経路部196は、ボビンケース190の空間部191と連結して、可動子14が空間部191と可動経路部196の内部をスムーズに往復移動することができるように形成される。なお、ボビンケース190とガイド部材
195は、本発明の筒状部材である。
可動経路部196の形状は特に限定されないが、本実施形態では、ボビンケース190の空間部191と略同一形状の円筒形状である。
ガイド部材195は、図1において、ボビンケース190から突出される係止部193を収容することができる空洞部197が備えられる。この空洞部197は、ガイド部材195を貫通しており、この空洞部197を通じて係止部193に連結する結線部175から伸びる導線が回路部170へ接続される(図1参照)。
ガイド部材195は、ボビンケース190の上部の一端部192側に備えられる。図2に示すように、ガイド部材195に形成された2つの空洞部197が、ボビンケース190の一端部192側に形成された2つの係止部193に装着されるように配置して、ガイド部材195がボビンケース190の一端部192側に固定される。これにより、ボビンケース190の空間部191と、ガイド部材195の可動経路部196が連結されて、後述の可動子14がY方向にスムーズに移動することができる。
ガイド部材195のY方向の長さLAは、係止部193のY方向の長さLBよりも長く形成されている。これにより、可動子14が移動するための可動経路部196を確実に確保することができる。
ガイド部材195の可動経路部196の内径の長さL10は、図3のように、ボビンケース190の空間部191の内径の長さL20よりも若干大きく形成されていることが望ましい。これにより、ボビンケース190の空間部191に対して、ガイド部材195の可動経路部196を連結しやすく、可動子14がスムーズにボビンケース190の空間部191とガイド部材195の可動経路部196を移動することができる。また、ガイド部材195の可動経路部196がボビンケース190の空間部191に対して若干ずれて固定されるような場合があっても、ガイド部材195が可動子14の移動を妨げるおそれが少なくなる。
なお、可動子14がスムーズにボビンケース190の空間部191とガイド部材195の可動経路部196を移動することができれば、ガイド部材195の可動経路部196の内径の長さL10は、ボビンケース190の空間部191の内径の長さL20と同じ大きさに形成されていたり、ガイド部材195の可動経路部196の内径の長さL10は、ボビンケース190の空間部191の内径の長さL20より小さく形成されていても構わない。
なお、本実施形態ではガイド部材195がボビンケース190の形状と略同一形状の円筒形状に形成されているが、特にこの形状に限られず、ボビンケース190の空間部191から連結して、可動子が往復移動可能なように可動経路部が延設されていれば、ボビンケース190の形状とガイド部材196の形状が異なっていてもよい。例えば、ボビンケース190の断面形状の外径よりも小さい管状の可動経路部が、ボビンケース190の一端部192側から内接するなどして、突出して設けられていてもよい。
なお、ボビンケース190とガイド部材195は非磁性体で形成される。例えば、アクリル、ABS、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂やアルミナやガラス等のセラミック、アルミニウム、真鍮等の金属などで構成される。
本実施形態では、ボビンケース190とガイド部材195と筐体11は円筒形状であるが、この形状には限定されず、例えば、楕円筒形状、四角筒、カード型の平板状等その他
の多角筒形状であってもよい。
移動規制部161と移動規制部162は、図1に示すように、略円柱形状の平板状に形成されており、ボビンケース190の内部から後述の可動子14が抜け出ないように、ボビンケース190の下部外側と、ガイド部材195の上部外側にそれぞれ設けられる。ボビンケース190の上部外側に配置される移動規制部162は、結線部175からの導線が貫通できるように、切り欠きが設けられている。
移動規制部161、移動規制部162は、本実施形態では、図1において、可動子14がボビンケース190の内部を移動するときに、その衝撃で破損するのを防止するための緩衝材も兼ねている。移動規制部161、移動規制部162は、弾性材料により形成されており、その材質の例としては、イソブレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム等が挙げられる。
電磁誘導コイル12は、ボビンケース190の外周面に沿って、ボビンケース190の外周面の長手方向(図1のY方向)と直交する方向に巻きつけて固定されている。電磁誘導コイル12の両端は、図示されない整流部、蓄電部を介して外部配線に接続されている。電磁誘導コイル12の材質は、銅製のエナメル線等である。
電磁誘導コイル12は、図4のように、ボビンケース190本体に形成された溝部199に巻回される。電磁誘導コイル12の巻き始めは、電磁誘導コイル一端部12aを係止部193aに絡めて仮止めしておく。電磁誘導コイル12はボビンケース190の上部の溝部199から巻回を開始され、下部の溝部199まで均一になるように巻回されたら、再び上部の溝部199に向かって巻回される。最上部の溝部199まで巻き終わったら、電磁誘導コイル12の終端部12bを係止部193bに巻きつける。
そして、ボビンケース190への電磁誘導コイル12の巻きつけが完了したら、係止部193a、係止部193bを半田曹に浸して、電磁誘導コイルの一端部12aと終端部12bをそれぞれ係止部193a,係止部193bに半田付けして固着させる。
このようにして、ボビンケース190に電磁誘導コイル12を巻きつけて係止部193に固定した後で、別途ガイド部材195をボビンケース190の上部側から装着する(図2参照)。そのため、組み立てやすく、ボビンケース190の空間部191とガイド部材195の可動経路部196を連結させやすい。
なお、本実施形態では、図1では電磁誘導コイル12は中空部材190の一部の外面に巻回されて設けられているが、電磁誘導コイル12が中空部材190の全周にわたって設けられていたり、複数個所に設けられていたり、内周に沿うように設けられてもよい。ここで、電磁誘導コイル12は本発明のコイルである。
可動子14は、図1のボビンケース190内にY方向に往復移動可能に設けられる。可動子14は永久磁石15を備えており、本実施形態では円柱形状の2つの永久磁石15が同極対向に固定されて可動子14を構成している。なお、可動子14は1つの永久磁石によって固定されていてもよく、複数の永久磁石が同極対向に備えられていなくてもよい。
可動子14は本実施形態では円柱形状であるが、この形状には限定されない。ただし、空間部191と可動経路部196と同じ断面形状を有することが望ましい。
回路部170は、図1のように、移動規制部162の上部に配置され、図示しない整流部と蓄電部を有している。整流部には、電磁誘導コイル12に連結される結線部175か
ら伸びる導線が接続されている。整流部は、導線を介して電磁誘導コイル12からの交流電流を直流電流に変換する。このような整流部としては、例えばダイオードブリッジが使用できる。
整流部は導線を介して蓄電部と接続している。蓄電部は整流部によって整流された電流を蓄電する。蓄電部として、例えばコンデンサや二次電池が使用される。整流部と蓄電部は、プラス電極110とマイナス電極接続部115に配線を介して接続している。蓄電部はブラス電極110とマイナス電極接続部115を介して筐体11を通じてマイナス電極112から蓄電した電流を外部に出力する。
(振動発電機の動作について)
ここで、図1を用いて、本実施形態の振動発電機10の動作を説明する。まず、ユーザは振動発電機10が組み込まれた外部機器をボビンケース190の長手方向(図1のY方向)に振動させる。振動させたことにより振動発電機10に加えられた力は、可動子14に運動エネルギーとして伝達される。可動子14はボビンケース190の内部を長手方向に往復移動し、電磁誘導コイル12に覆われたボビンケース190の空間部191とガイド部材195の可動経路部196を出入りする。
電磁誘導コイル12内の空間を通過する際に、可動子14から発生する磁束線が、電磁誘導コイル12を直交し、その際に誘導起電力としての誘導電流が発生する。可動子14が電磁誘導コイル12の内側のボビンケース190の空間部191とガイド部材195の可動経路部196の出入りを繰り返すことで、交番電流を発生することができる。交番電流は回路部170の整流部で整流され、整流された電圧が蓄電部で所定の電圧まで蓄電されて、外部機器の電源オンと共に外部機器へ出力される。これにより、外部機器は振動発電機10から出力される電圧で作動する。
このとき、本実施形態の振動発電機10には、ボビンケース190の係止部193が備えられた一端部192側にガイド部材195が設けられており、ボビンケース190の内部の空間部191とガイド部材195の内部の可動経路部196が連結されているので、可動子14の移動距離を確実に確保することができ、振動発電機10の発電効率を向上させることができる。
特に、本実施形態のように、振動発電機10が乾電池形状である場合、その形状や大きさが規格で定められており、限られた大きさの中で可動子14の移動距離を確保することが非常に重要である。そのため、本実施形態のように、可動子14が移動することができる可動経路部を設けることで、可動子の移動距離が大きくなり、振動発電機10の発電効率を向上させることができる。
仮に、ボビンケース190の係止部193が形成された一端側を開放した場合、可動子14の移動方向において、見かけ上は可動子の移動距離は確保することができるが、可動子14が端部でがたつくなどで可動子の移動速度が低下して発電効率が低下する傾向がある。そのため、確実に発電効率を上げるためには、本発明の可動経路部を設けることが必要である。
次に、一定の条件下で振動発電機を振動させたときの可動子の移動距離と最大発電力の関係を説明する。図5に示すように、可動子の移動距離が長くなるに従って、振動発電機の最大発電力が向上することが分かる。すなわち、可動子の移動距離が長くなるに従って、振動発電機の発電効率が向上する。例えば、可動子の移動距離を38mmから40mmと2mm長くすることによって、最大発電力が20%ほど向上させることができる。
本実施形態では、ガイド部材195がボビンケース190の一端部192に設けられている例を示したが、図6のように、ボビンケース190の両端部側に設けられていてもよい。なお、図6において、図2と同じ符号は同じ構成を示すものとして、その説明は省略する。
ボビンケース190Aには、電磁誘導コイル12を係止するための係止部193が、ボビンケース190Aの図6の上部側と下部側に、それぞれ1つずつ形成されている。
ガイド部材195Aは、ボビンケース190Aの空間部191の上部側にガイド部材195Aの可動経路部196Aが連結するように配置される。また、ガイド部材195Bは、ボビンケース190Aの空間部191の下部側にガイド部材195Bの可動経路部196Bが連結するように配置される。
このように、係止部193がボビンケース190Aの両端部側に形成されている場合には、可動経路部196Aと可動経路部196Bがボビンケース190Aの両端部側から延設されているので、振動発電機10の筐体の内部における可動子14(図1参照)の移動距離をより確実に確保することができ、振動発電機10の発電効率を向上させることができる。
また、図7及び図8のように、ガイド部材195Cは、その上側端部163が閉塞していてもよい。この場合、ガイド部材195Cの構成材料を適宜選択することにより、上側
端部163が移動規制部あるいは緩衝部材の役割を兼ねることが可能となり、移動規制部や緩衝部材を別途配設する必要が無く、部品点数を減らすことができる。
なお、本実施形態では振動発電機10は乾電池形状であるが、この形状には特に限られない。また、上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えてもよい。
10 振動発電機
11 筐体
12 電磁誘導コイル
14 可動子
190 ボビンケース
196 可動経路部

Claims (5)

  1. 筒状をなす筐体内に設けられ、非磁性体によって形成される筒状部材と、
    前記筒状部材に沿って配置されたコイルと、
    前記筒状部材内にその長手方向に往復移動可能に設けられた永久磁石を有する可動子とを備える振動発電機であって、
    前記筒状部材は、その本体部の少なくとも一端側から突設し、前記コイルの端部を固定する係止部と、前記一端側の前記本体部から延設され、前記可動子が往復移動可能な可動経路部とを有することを特徴とする振動発電機。
  2. 前記可動経路部は、前記長手方向において、前記係止部の長さよりも長く形成されることを特徴とする請求項1に記載の振動発電機。
  3. 前記可動経路部の内径は、前記筒状部材の内部の空間部の直径よりも大きく形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動発電機。
  4. 前記筒状部材は、前記本体部の前記一端側に装着可能であると共に、前記筒状部材の空間部に連結する前記可動経路部と前記係止部を覆う空洞部を有するガイド部材とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の振動発電機。
  5. コイルを巻回し、前記コイルの端部を係止する係止部を配設可能な筒状の本体部と、
    前記本体部の空間部に連結する可動経路部と前記係止部を覆う空洞部を有するガイド部材とを有する請求項4の振動発電機に使用される筒状部材。
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