JP5369882B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5369882B2
JP5369882B2 JP2009117124A JP2009117124A JP5369882B2 JP 5369882 B2 JP5369882 B2 JP 5369882B2 JP 2009117124 A JP2009117124 A JP 2009117124A JP 2009117124 A JP2009117124 A JP 2009117124A JP 5369882 B2 JP5369882 B2 JP 5369882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
movable cover
image forming
movable
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009117124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010266620A (ja
Inventor
剛 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009117124A priority Critical patent/JP5369882B2/ja
Publication of JP2010266620A publication Critical patent/JP2010266620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369882B2 publication Critical patent/JP5369882B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に関するものである。
特許文献1に従来の画像形成装置の例が開示されている。この画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段を支持するフレームと、画像形成手段及びフレームを収納する本体ケースとを備える。
本体ケースは、画像形成装置の上面を覆う固定カバーと、画像形成装置の前面を覆う可動カバーとを備える。固定カバーは、フレームの上方に固定されている。可動カバーは、フレームに対して下方の軸芯周りで揺動可能に軸支され、固定カバーに対して開放又は閉鎖可能とされている。
可動カバーには、可動カバーの閉鎖時に押圧力を付与可能な押圧部が設けられている。一方、フレームには、可動カバーの閉鎖時に押圧部に押圧される被押圧部が設けられている。押圧部は、被押圧部を押圧する際、押圧力の分力を下方の前記軸芯側から上方に向かう方向に付与する。
この画像形成装置では、可動カバーの閉鎖時に被押圧部が押圧部に押圧されることにより、フレームに対して可動カバーが閉鎖状態で固定されるようになっている。
特開2008−32836号公報
ところで、上記従来の画像形成装置では、可動カバーのスムーズな開閉動作を実現するため、可動カバーが適度のガタを有して軸芯周りで揺動可能に軸支される。このため、押圧部により被押圧部が下方の前記軸芯側から上方に押圧される際、押圧部に作用する反力と前記ガタとにより、押圧部が下方にずれ易く、それに伴って、可動カバーも、フレーム及び固定カバーに対して下方にずれ易い。このため、上記従来の画像形成装置では、固定カバーに対して、可動カバーを精度よく位置決めすることが難しい。その結果、固定カバーと可動カバーとの上下方向の隙間、又は固定カバーの外面と可動カバーの外面との上下方向の段差が発生し易く、本体ケースの外観が悪くなる不具合が生じ得る。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、固定カバーに対して、可動カバーを精度よく位置決めできる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段を支持するフレームと、
前記画像形成手段及び前記フレームを収納する本体ケースとを備え、
前記本体ケースは、前記フレームに固定された固定カバーと、前記フレーム又は前記固定カバーに対して軸芯周りで揺動可能に軸支され、前記固定カバーに対して開放又は閉鎖される可動カバーと、前記フレーム又は前記固定カバーに対して前記可動カバーを閉鎖状態で固定する係合機構とを有する画像形成装置であって、
前記係合機構は、前記フレーム又は前記固定カバーに設けられ、前記可動カバーの閉鎖時に押圧力を付与可能な押圧部と、前記可動カバーに設けられ、前記可動カバーの閉鎖時に前記押圧部に押圧される被押圧部とを有し、
前記押圧部は、前記押圧力又は前記押圧力の分力を前記軸芯側から第1方向に付与して、前記被押圧部を前記第1方向に変位させるものであり、
前記固定カバーには、前記可動カバーの閉鎖時に前記被押圧部に当接し、前記可動カバーを前記第1方向で位置決めする第1当接面と、前記可動カバーの閉鎖時に、前記第1方向と交差し、かつ前記軸芯に直交する方向である第2方向で、前記可動カバーと対面する固定縁とが形成され、
前記押圧部と前記被押圧部とには、互いに当接することで前記押圧力の分力を前記第2方向に作用させ、前記固定縁に対して前記可動カバーを前記第2方向で接近させる押圧面が形成されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の画像形成装置によれば、可動カバーの閉鎖時に、押圧部は、押圧力又は押圧力の分力を軸芯側から第1方向に付与して、可動カバーに設けられた被押圧部を第1方向に変位させる。そして、可動カバーの被押圧部に固定カバーの第1当接面が当接することにより、被押圧部を第1方向で位置決めし、それによって、可動カバーを第1方向で位置決めする。このため、可動カバーが前記軸芯に対してガタを有して軸支されていても、固定カバーと可動カバーとの第1方向の隙間、又は固定カバーの外面と可動カバーの外面との第1方向の段差を軽減した状態で維持し易い。
したがって、本発明の画像形成装置によれば、固定カバーに対して、可動カバーを精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケースの外観が悪くなることを防止できる。
本発明の画像形成装置において、固定カバーには、可動カバーの閉鎖時に、第1方向と交差し、かつ軸芯に直交する方向である第2方向で、可動カバーと対面する固定縁が形成され、押圧部と被押圧部とには、互いに当接することで押圧力の分力を第2方向に作用させ、固定縁に対して可動カバーを第2方向で接近させる押圧面が形成されている。
この構成によれば、可動カバーの閉鎖時に押圧部が被押圧部に対して付与する押圧力の分力を第1方向に作用させるとともに、第2方向にも作用させる。そして、押圧力の第2方向の分力により、固定カバーの固定縁に対して可動カバーを第2方向で接近させる。このため、固定カバーの固定縁と可動カバーとの第2方向の隙間をより軽減できる。
本発明の画像形成装置において、押圧部は、押圧力を生じさせる弾性部と、弾性部に対して第1方向の先端側に位置し、弾性部に押されて第1方向に変位可能とされたリンク部とを有し、押圧面は、リンク部に形成され、第1方向に直交する平面を第2方向側に傾斜させてなる案内面と、被押圧部に形成され、可動カバーの閉鎖時に案内面と当接する被案内面とからなることが望ましい(請求項)。
この構成によれば、部品点数を増加させることなく、押圧部が付与する押圧力の分力を第1方向と第2方向とに作用させることができる。
本発明の画像形成装置において、可動カバーには、軸芯から最も離れた可動縁が形成され、押圧部は、可動カバーの閉鎖時に、可動縁に近接した位置関係となるように配設されていることが望ましい(請求項)。
この構成によれば、被押圧部が押圧部の押圧力を受ける位置を、可動カバーの可動縁に近接させることができるので、押圧部の押圧力による可動カバーの変形を抑制し、可動カバーの変形に伴う可動縁の位置ずれを抑制することができる。
本発明の画像形成装置において、固定カバーには、可動カバーの閉鎖時に可動カバー又は被押圧部の第2方向を向く面に当接し、可動カバーを第2方向で位置決めする第2当接面が形成されていることが望ましい(請求項)。
この構成によれば、固定カバーの固定縁と可動カバーとの第2方向の隙間を軽減した状態で維持し易い。このため、固定カバーに対して、可動カバーを一層精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケースの外観が悪くなることを確実に防止できる。
本発明の画像形成装置において、固定カバーは本体ケースの上面を覆う上面カバーであり、可動カバーは本体ケースの前面を覆う前面カバーであり、第1当接面は、可動カバーの上縁部に隣接する上面カバーの前縁部から下方に向けて延設される延設部に設けられていることが望ましい(請求項)。
上記の具体的構成によれば、上面カバーに対して、開閉可能な前面カバーを精度よく位置決めすることができる。
本発明の画像形成装置において、固定カバーは本体ケースの側面を覆う側面カバーであり、可動カバーは本体ケースの前面を覆う前面カバーであり、第1当接面は、可動カバーの幅方向外側の側縁部に隣接する側面カバーの前縁部から幅方向内側に向けて延設される延設部に設けられていることが望ましい(請求項)。
上記の具体的構成によれば、側面カバーに対して、開閉可能な前面カバーを精度よく位置決めすることができる。
実施例1の画像形成装置を示す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの閉鎖時の構成を表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの閉鎖時の構成を表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの開放時の構成を表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの開放時の構成を表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、画像形成手段の構成を概略的に表す模式図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの閉鎖時の構成を可動カバーの一部を省略して表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、図7に示すA部の拡大斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの閉鎖時の構成を表す左側面図である。 実施例1の画像形成装置に係り、図9に示すB部の拡大左側面図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの開放時の構成を表す斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、図11に示すC部の拡大斜視図である。 実施例1の画像形成装置に係り、可動カバーの開放時の構成を表す左側面図である。 実施例1の画像形成装置に係り、図13に示すD部の拡大左側面図である。 実施例1の画像形成装置に係り、固定カバー、可動カバー及び係合機構を示す拡大左側面図である。 実施例1の画像形成装置に係り、第2当接面の変形例を示す要部拡大断面図である(図15のZ−Z断面を示す)。 実施例2の画像形成装置に係り、側面カバーと被押圧部とを示す要部拡大斜視図である。 実施例2の画像形成装置に係り、固定カバー、可動カバー及び係合機構を示す拡大左側面図である。
以下、本発明の具体的態様の一例である実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像形成装置としてのプリンタ100は、電子写真方式により被記録媒体としての用紙(OHPシート等を含む。)に複数色からなる画像を形成するカラーレーザプリンタである。
<プリンタの全体構成>
プリンタ100は、図2〜図5に示すように、用紙に画像を形成する画像形成手段300と、画像形成手段300を着脱可能に支持する略箱型のフレーム200とを備える。また、プリンタ100は、図1に示すように、画像形成手段300及びフレーム200を収納する樹脂製の本体ケース40を備える。なお、以下の説明において、プリンタ100における後述の前面カバー400が設けられた側(すなわち、プリンタ100の前面側)を前方とする。そして、図2は前面カバー400が閉鎖された状態のプリンタ100を右前上方から見た斜視図であり、図3はそのプリンタ100を左後下方から見た斜視図である。また、図4は前面カバー400が開放された状態のプリンタ100を右前上方から見た斜視図であり、図5はそのプリンタ100を左後下方から見た斜視図である。さらに、図2〜図5は、後述のベルトユニット310(図6参照)や後述のロック部材500の細部等の一部の構成を省略して描いてある。
<画像形成手段の構成>
図6は、画像形成手段300の構成を概略的に表す模式図である。図6に示すように、画像形成手段300は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応した4つのプロセス部320と、駆動ローラ311と従動ローラ312との間に搬送ベルト313を架設してなるベルトユニット310とを備えている。プロセス部320は、ベルトユニット310の上方に位置している。4つのプロセス部320は、プリンタ100の前面側からブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順で前後方向に並んで配置されている(上記構成を「ダイレクトタンデム方式」という。)。また、この4つのプロセス部320は、上述の画像形成ユニット350の枠体を構成するドラムサブユニット351(図4及び図5参照)に設けられた4つの収納部(図示省略)に、個々に着脱可能に保持されている。
各プロセス部320は、感光体ドラム321と、スコロトロン型帯電器322と、現像カートリッジ324とを備えて構成されている。感光体ドラム321は、接地された金属製のドラム本体を備え、その表層をポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層で被覆することにより構成されている。
スコロトロン型帯電器322は、感光体ドラム321の後側斜め上方において、感光体ドラム321と接触しないように所定間隔を隔てて、感光体ドラム321と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器322は、タングステン等の帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させることにより、感光体ドラム321の表面を一様に正極性に帯電させる。現像カートリッジ324は、内部にトナー収容室325が設けられ、その中に収容されたブラック、シアン、マゼンタ、またはイエローの正帯電性非磁性1成分トナー(現像剤の一例)を正に摩擦帯電させた上で現像ローラ326を介して感光体ドラム321に供給する周知のものである。
ベルトユニット310は、搬送ベルト313を挟んで各感光体ドラム321と対向する位置にそれぞれ設けられた4つの転写ローラ314を備えている。駆動ローラ311が図6における時計方向に回転することにより、搬送ベルト313も同方向に回転駆動される。搬送ベルト313の表面には、フレーム200の下部に挿入される給紙トレイ(図示省略)から、用紙Pが給紙ローラ等の各種ローラ(図示省略)によって供給される。そして、その用紙Pは、各感光体ドラム321と各転写ローラ314との対向部を通ってプリンタ100の後方へ搬送される。
各プロセス部320の上方には、スキャナユニット330が設けられている。スキャナユニット330は、各色の画像データに対応するレーザ光Lk、Ly、Lm、Lcを発生する半導体レーザやそのレーザ光Lを偏向するポリゴンミラー(いずれも図示省略)を備え、各感光体ドラム321を走査露光する周知のものである。このため、各感光体ドラム321の表面は、その回転時、まずスコロトロン型帯電器322により一様に正帯電される。その後、スキャナユニット330からのレーザ光Lk、Ly、Lm、Lcの高速走査により露光されて、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ326の回転により、現像ローラ326上に担持され正帯電されているトナーが、感光体ドラム321に対向して接触するときに、感光体ドラム321の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム321の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム321の表面には、露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
その後、各感光体ドラム321の表面上に担持されたトナー像は、搬送ベルト313によって搬送される用紙Pが感光体ドラム321と転写ローラ314との間を通るときに、転写ローラ314に定電流制御で印加される負極性の転写バイアスによって、用紙Pに順次転写される。こうしてトナー像が転写された用紙Pは、次いで、ベルトユニット310の後方に配設された定着器340に搬送される。
定着器340は、ハロゲンランプ等の熱源を備えて回転駆動される加熱ローラ341と、加熱ローラ341の下方において、加熱ローラ341を押圧するように対向配置され従動回転される加圧ローラ342とを備えている。この定着器340では、4色のトナー像を坦持した用紙Pを、加熱ローラ341と加圧ローラ342とによって狭持搬送しながら加熱することにより、トナー像を用紙Pに熱定着させる。そして、トナー像が熱定着された用紙Pは、図示省略した各種ローラにより、プリンタ100の上面に設けられた排紙トレイ41T(図1参照)に排出される。
<フレームの構成>
図2〜図5に示すように、フレーム200は、画像形成ユニット350及びスキャナユニット330を支持する一対の板金フレーム210と、各板金フレーム210を下方から支持する一対の樹脂フレーム250とを備えている。スキャナユニット330は、図示省略したスキャナプレート(取付部材)を介して左右一対の板金フレーム210の上部にそれぞれビス固定されている。これによって、スキャナユニット330は一対の板金フレーム210の上部の間に水平に支持される。
一対の板金フレーム210の下端縁は、一対の樹脂フレーム250の上端にそれぞれ当接している。各樹脂フレーム250はそれぞれが支持する板金フレーム210の外側側面まで一部延出し、ビス251を介して板金フレーム210に固定されている。さらに、一対の樹脂フレーム250の下面は、前後に配設されたフロントビーム252、リアビーム253がビス固定されることによって互いに連結されている。
次に、図7は、図2において前面カバー400の一部を省略して表す斜視図であり、図8は図7に示すA部の拡大斜視図である。なお、以下に符号を付して説明する各部については、図面に左右いずれか一方しか図示されていない場合があるが、プリンタ100ではそれらの各部は左右ほぼ対称に構成されている。
図7に示すように、ドラムサブユニット351の前端近傍には支持軸352が左右方向に挿通され、支持軸352の両端がドラムサブユニット351の左右側面から突出している。この支持軸352は、画像形成ユニット350のフレーム200への装着時には、図8に示すように、一対の板金フレーム210の前端に穿設された支持軸挿通孔211に係合する。すなわち、支持軸挿通孔211は、板金フレーム210の前端を左右方向外側に屈曲させてなるフランジ部212に開口して後方に延びると共に、下部壁面211aが水平方向に配設され、その下部壁面211aに支持軸352が載ることにより、画像形成ユニット350の前端を上下方向に位置決めする。
図3及び図5に示すように、ドラムサブユニット351の後端には、後方から前方に向かって切欠かれた切欠部353が形成されている。この切欠部353は、画像形成ユニット350のフレーム200への装着時には、一対の板金フレーム210の間に架け渡された本体基準軸220に係合することによって、画像形成ユニット350の後端を上下方向及び前後方向に位置決めする。なお、一対の板金フレーム210には、本体基準軸220の両端を固定するための一対の正方形穴213が互いに対向する位置に穿設され、本体基準軸220の両端は、その正方形穴213の後下側の角部に向かって線状のバネ230によって付勢されている。
上述の支持軸挿通孔211や正方形穴213は、スキャナユニット330がビス固定されるビス穴(図示省略)などと共に、プレス等によって板金フレーム210に同時穿設されている。しかも、上記各ビス穴と支持軸挿通孔211、正方形穴213との間に配設される板金フレーム210は、折り曲げ加工部を有さない平面状に構成されている。このため、プリンタ100では、スキャナユニット330と画像形成ユニット350との位置精度を良好に確保することができ、延いては、スキャナユニット330と各感光体ドラム321との位置精度を良好に確保して正確な画像を形成することができる。
なお、画像形成ユニット350の装着時には、ドラムサブユニット351は図示省略したガイドによって切欠部353が本体基準軸220に係合するように案内される。このようなガイドの構造は、例えば特開2007−121983号公報等により公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
さらに、一対の板金フレーム210の上端縁は外側に直角に屈曲され、スキャナユニット330の前半分を上方から覆う板金製のスキャナカバー241がビス固定されることによって互いに連結されている。また、上述のベルトユニット310は、一対の樹脂フレーム250の間に着脱可能に装着される。
<本体ケースの構成>
図1に示すように、本体ケース40は、熱可塑性樹脂の射出成形品からなるものであり、フレーム200の上面を覆う上面カバー41と、フレーム200の左右両側面を覆う側面カバー42と、フレーム200の後面を覆う後面カバー43と、フレーム200の前面を覆う前面カバー400とにより構成されている。
上面カバー41は、板金フレーム210の上端縁にビス固定されたパネル形状の固定カバーである。上面カバー41の後方には、排紙トレイ41Tが凹設されている。上面カバー41の前縁部は、後述する前面カバー400の可動縁400Aと前後方向で対面する固定縁41Aとされている。また、図15を示して後述する通り、上面カバー41の固定縁41Aから下方に向けて、延設部41Bが延設されている。
左右の側面カバー42は、板金フレーム210の左右の側面にビス固定されたパネル形状の固定カバーである。
後面カバー43は、パネル形状の可動カバーである。図示は省略するが、後面カバー43は、板金フレーム210の後端縁に対して下方の軸芯周りで揺動可能に軸支され、上面カバー41及び側面カバー42に対して開放又は閉鎖可能とされている。なお、後面カバー43は、本発明の可動カバーになり得るものではあるが、外観品位への影響が少ない部位であるので、本実施例では、本発明を適用していない。しかしながら、プリンタ100の使用形態によっては、後面の外観品位も要求される場合があるので、この場合には後面カバー43にも本発明を適用することが好ましい。
<前面カバー及び前面カバーの開閉に連動する機構の構成>
次に、前面カバー400について詳述する。前面カバー400は、図1に示すように、上面カバー41及び側面カバー42に対して開放又は閉鎖される可動カバーである。以下、図1に実線で示すように、上面カバー41及び側面カバー42に対して前面カバー400が閉鎖される場合を「前面カバー400の閉鎖時」と呼ぶこととする。一方、図1に二点鎖線で示すように、上面カバー41及び側面カバー42に対して前面カバー400が開放される場合を「前面カバー400の開放時」と呼ぶこととする。
前面カバー400の閉鎖時において、前面カバー400は、左右方向で見て、逆「L」字形状に折れ曲がるパネル形状とされている。前面カバー400の上縁部(逆「L」字形状に折れ曲がって後方に延びる縁部)は、前面カバー400の閉鎖時に、上面カバー41の固定縁41Aと前後方向で対面する可動縁400Aとされている。
図2及び図3に示すように、前面カバー400において、その閉鎖時に後方を向く面(内側面)には、後方に向けて突設された一対の被押圧部420が設けられている。被押圧部420の詳細については、図15を示して後述する。
また、前面カバー400には、左右両側の下方から後方に向けて(すなわち、板金フレーム210に向けて)延びる一対の扇形状のカム板410が一体成形されている。各カム板410の扇形状の一方の半径部は、前面カバー400の左右の側縁に連結されている。そして、各カム板410の扇形状の中心から偏心した部位には、樹脂フレーム250側に向かって(幅方向内側に向かって)突出する一対の揺動軸411が設けられている。一方、一対の樹脂フレーム250の前端上方には、軸受穴255が幅方向に貫設されている(図2のみに、軸受穴255を拡大して図示する)。軸受穴255は、前後方向の長さが揺動軸411の直径より僅かに長くされ、上下方向の長さが揺動軸411の直径に対して1〜数mm程度の隙間に確保するように長くされた長穴である。このため、揺動軸411は、軸受穴255に挿入されることにより、上下方向のガタを有しつつ、軸受穴255に回動可能に支持される。すなわち、各カム板410は、その扇形状の中心から偏心した部位で、各揺動軸411に揺動可能に軸支される。これにより、前面カバー400は、各カム板410を介して、揺動軸411の軸芯周りで、フレーム200に対して揺動可能に軸支されている。そして、前面カバー400の閉鎖時、図2及び図3に示すように、前面カバー400は、略鉛直に配設されて、一対の板金フレーム210の前縁部の間を塞ぐ。一方、前面カバー400の開放時、図4及び図5に示すように、前面カバー400は、略水平に配設されて、一対の板金フレーム210の前縁部の間から画像形成ユニット350を露出させる。
図7及び図8に示すように、各板金フレーム210のフランジ部212には、上下方向に細長い貫通孔214が上下2箇所にそれぞれ形成されている。フランジ部212において、貫通孔214の下方には、貫通孔214に係合部501を係合させて上下方向に摺動するロック部材500が設けられている。なお、各貫通孔214の下端は、組立時に係合部501を挿入するために他の部分より広幅に構成されている。
図7に示すように、ロック部材500の下端には、カム板410の略円弧状の外周面と滑らかに当接するように面取り部502が形成されている。上述した通り、各カム板410は、その扇形状の中心から偏心した部位で、各揺動軸411に揺動可能に軸支されている。すなわち、カム板410の外周面は、前面カバー400に近付くほど揺動軸411からの距離が短くなるように構成されている。このため、面取り部502に対してカム板410が当接しながら揺動することにより、ロック部材500は、前面カバー400の開閉に応じて上下動するようになっている。前面カバー400の閉鎖時には、図2及び図3に示すようにロック部材500が下降し、前面カバー400の開放時には、図4及び図5に示すようにロック部材500が上昇する。
次に、図9は、前面カバー400が閉鎖された状態のプリンタ100の構成を表す左側面図であり、図10は図9に示すB部の拡大左側面図である。なお、各ロック部材500には、支持軸挿通孔211(図10参照)との対向部近傍に、左右方向内側から切り欠かれて前方にも開口した有底穴510が形成されている。そこで、図9及び図10では、有底穴510の形状が明確になるように、ロック部材500の外側壁面を一部切り欠いて図示している。
図10に示すように、有底穴510の下部壁面には、前方から順に、後上方に向かって傾斜した傾斜面511、その傾斜面511の後端に連接して水平方向に配設される平坦面512、その平坦面512の後端から上方に向かって矩形に突出した突出部513が形成されている。また、有底穴510の上部壁面には、前方から順に、後下方に向かって僅かに傾斜した第1傾斜面516、その第1傾斜面516の後端から後上方に向かって約45°で連接した押圧部の一例としての第2傾斜面517が形成されている。
図9に示すように、各ロック部材500の上端側には、前面カバー400の閉鎖時に被押圧部420に対して押圧力を付与可能な押圧部50が設けられている。押圧部50は、板金フレーム210の上方に配設されているので、前面カバー400の閉鎖時に押圧部50と可動縁400Aとが近接した位置関係となる。押圧部50は、リンク部520と、弾性部の一例としての圧縮コイルバネ530とを有する。
図15に拡大して示すように、リンク部520は、断面U字型に湾曲する樹脂製のU字部521とともに、ロック部材500の本体部540に一体成形されている。リンク部520の下面と本体部540の上端面との間には、圧縮コイルバネ530が圧縮された状態で上下方向を向いて配設されている。圧縮コイルバネ530は、その弾性力により、リンク部520を下方から上方に向けて付勢する。これにより、リンク部520は圧縮コイルバネ530に押されて、下から上に向かう方向に変位可能となっている。なお、本体部540の上端面とリンク部520の下面とには、それぞれフック543、523が突出して成形され、それらが互いに係合し合うことにより、圧縮コイルバネ530の付勢力によってリンク部520が上方へ変位し過ぎないように規制している。
リンク部520は前後方向に細長いブロック形状とされている。リンク部520の後方を向く面は、水平面を後方に傾斜させてなる平面(図15の例では、水平面に対する傾斜角が45°程度)である案内面520Aとされており、その後端縁がU字部521に連続している。
一方、被押圧部420は、前面カバー400の閉鎖時において、前後方向に延在し、後方に向かうほど先細るブロック形状とされている。なお、板金フレーム210のフランジ部212には、後述の図11に示すように被押圧部420の貫通を許す貫通穴215が穿設されており、前面カバー400の閉鎖時に、被押圧部420はその貫通穴215を通ってリンク部520の上方まで移動する。
被押圧部420の下面には、前面カバー400の閉鎖時において案内面520Aに対面する位置で案内面520Aと略平行となる被案内面420Aが形成されている。また、被押圧部420の付け根側(前方)の上面には、水平な平坦面420Bと、平坦面420Bより前方で鉛直方向に立ち上がて後方を向く平坦面420Hとが形成されている。
前面カバー400の閉鎖時、揺動軸411の軸芯を中心とする円弧状の軌跡を描いて、被押圧部420がリンク部520の上方まで移動すると、リンク部520の上面と被押圧部420とが当接して、リンク部520が一端下方に押し下げられる。そして、被案内面420Aが案内面520に対面する位置まで被押圧部420が移動すると、圧縮コイルバネ530の付勢力により、リンク部520が上方に押し上げられる。そうすると、案内面520と被案内面420Aとが互いに当接して、案内面520に直交する方向を向く押圧力F0で、案内面520が被案内面420Aを押圧する。これにより、フレーム200に対して前面カバー400が閉鎖状態で固定される。
押圧力F0は、下から上に向かう方向に作用する分力F1と、前から後ろに向かう方向に作用する分力F2とに分解できる。押圧力F0の分力F1は、被押圧部420を下から上に向かう方向(本発明の第1方向に相当する。)に変位させる。押圧力F0の分力F2は、被押圧部420を前から後ろに向かう方向(本発明の第2方向に相当する。)に変位させる。
ここで、上面カバー41には、固定縁41Aから下方に向けて延設される延設部41Bが一体成形されている。延設部41Bは、固定縁41Aに対して段差を有しつつ前方に突出して可動縁400Aの下方に潜り込み、さらに下方に突出して、リンク部520の上方に延在するブロック形状とされている。延設部41Bの下面は、水平な平坦面である第1当接面41Gとされている。また、延設部41Bの前面は、鉛直に立ち上がって前方を向く平坦面である第2当接面41Hとされている。
このため、押圧力F0の分力F1により、下から上に向かう方向に変位する被押圧部420の平坦面420Bに対して、第1当接面41Gが当接することにより、被押圧部420が下から上に向かう方向で位置決めされる。第1当接面41Gによる被押圧部420の上下方向の位置決め位置は、上面カバー41と前面カバー400との上下方向の段差S1がゼロに近づくように設定される。また、押圧力F0の分力F2により、前から後ろに向かう方向にも変位する被押圧部420の平坦面420Hに対して、第2当接面41Hが当接することにより、被押圧部420が前から後ろに向かう方向でも位置決めされる。第2当接面41Hによる被押圧部420の前後方向の位置決め位置は、上面カバー41と前面カバー400との前後方向の隙間S2が外観品位を損ねない所定値となるように設定される。
押圧部50と被押圧部420とが本発明の係合機構に相当する。また、案内面520Aと被案内面420Aとが、本発明の押圧面に相当する。
次に、図11は、前面カバー400が開放された状態のプリンタ100の構成を右前上方から表す斜視図であり、図12は図11に示すC部の拡大斜視図である。また、図13は、前面カバー400が開放された状態のプリンタ100の構成を表す左側面図であり、図14は図13に示すD部の拡大左側面図である。なお、図13及び図14も、図9及び図10と同様に、ロック部材500の外側壁面を一部切り欠いて図示している。
図12及び図14に示すように、前面カバー400の開放によってロック部材500が上昇すると、有底穴510の傾斜面511、平坦面512は支持軸挿通孔211の下部壁面211aの隣から突出して、その下部壁面211aよりも上方に配設される。このとき、有底穴510の突出部513の上端は、後下方に向かって傾斜した支持軸挿通孔211の上部壁面211bよりも上方に配設され、第1傾斜面516はその上部壁面211bよりも下方に配設される。
このため、前面カバー400が開放されて画像形成ユニット350が着脱される際に、画像形成ユニット350が勢いよく装着されたとしても、傾斜面511、平坦面512が下部壁面211aよりも上方に配設されているため、支持軸352は下部壁面211aに直接当接しない。また、突出部513が上部壁面211bよりも上方に配設されているため、支持軸352が突出部513の付け根に当接することによって画像形成ユニット350の奥行き方向への挿入も抑制される。プリンタ100は、支持軸352が突出部513の付け根に当接した時点では、切欠部353(図3参照)が本体基準軸220に完全には係合しないように設計されている。このため、画像形成ユニット350の挿入時に切欠部353が本体基準軸220に当接することも制限される。
また、支持軸352が平坦面512の上にある場合は、その支持軸352の軸芯上方には第2傾斜面517が配設される。このため、その状態から前面カバー400が閉鎖されると、被押圧部420からリンク部520、圧縮コイルバネ530を介して伝達される押圧力により、第2傾斜面517は図10に示すように支持軸352を後下方に押圧する。さらに、このとき、傾斜面511、平坦面512、突出部513は下部壁面211aの下方へ退避する。このため、支持軸352は支持軸挿通孔211の下部壁面211aに確実に当接し、画像形成ユニット350も全体として後方へ押圧されるので切欠部353が本体基準軸220に確実に係合する。従って、画像形成ユニット350をフレーム200内の所定位置に確実に位置決めして、用紙Pに正確な画像を形成することができる。
なお、図10に示すように、この時点では支持軸挿通孔211の後部壁面211cと支持軸352との間には隙間が開いているが、これは、切欠部353と本体基準軸220との係合によって画像形成ユニット350の後方への移動が規制されるからである。また、図9に示すように、この時点ではロック部材500の面取り部502とカム板410との間にも隙間が形成されるように設計されている。このため、カム板410等の製造時に多少の誤差が生じても、ロック部材500の下方への移動がカム板410によって制限されず、第2傾斜面517による上記押圧を良好に行うことができる。さらに、リンク部520とロック部材500の本体部540との間には圧縮コイルバネ530が挿入されているので、U字部521等にクリープが生じても被押圧部420からの押圧力を良好に第2傾斜面517へ伝達することができる。
次に、図9及び図10の状態から前面カバー400が開放されると、図13及び図14を用いて上述したように、支持軸352は、上部壁面211bに当接することによって突出部513から転がり落ちて、さらに、平坦面512によって支持軸挿通孔211の下部壁面211aよりも上方に持ち上げられる。このため、画像形成ユニット350が前方に引き出されることによりその着脱が容易になり、画像形成ユニット350の前端が上方に持ち上げられることにより感光体ドラム321が搬送ベルト313から隔離される。なお、特開2007−121983号公報等より公知なように、画像形成ユニット350が前方に引き出される際にその画像形成ユニット350を上方へ移動させるガイド機構を採用すれば、感光体ドラム321を一層確実に搬送ベルト313から隔離することができる。
<作用効果>
実施例1のプリンタ100によれば、可動カバーとしての前面カバー400の閉鎖時に、押圧部50は、押圧力F0の分力F1を下方の揺動軸411の軸芯側から上に向かう方向である第1方向(以下、単に「第1方向」という。)に付与して、被押圧部420を第1方向に変位させる。そして、被押圧部420の平坦面420Bに、固定カバーとしての上面カバー41の第1当接面41Gが当接することにより、被押圧部420を第1方向で位置決めし、それによって、前面カバー400を第1方向で位置決めする。このため、前面カバー400が揺動軸411と軸受穴255との間にガタを有して軸支されていても、上面カバー41と前面カバー400との第1方向の段差S1を軽減した状態で維持し易い。
したがって、実施例1のプリンタ100によれば、上面カバー41に対して、前面カバー400を精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケース40の外観が悪くなることを防止できる。
また、プリンタ100によれば、前面カバー400の閉鎖時に、被押圧部420と押圧部50とに形成された案内面520A、420Aが互いに当接することで、押圧力F0の分力F1を第1方向に作用させるとともに、押圧力F0の分力F2を前から後ろに向かう方向である第2方向(以下、単に「第2方向」という。)にも作用させる。そして、押圧力F0の分力F2により、固定縁41Aに対して可動縁400Aを第2方向で接近させる。このため、固定縁41Aと可動縁400Aとの第2方向の隙間S2をより軽減できる。
さらに、押圧部50は、圧縮コイルバネ530とリンク部520とを有し、案内面520A、420Aは、リンク部520に形成され、第1方向に直交する平面(すなわち、水平面)を第2方向側に傾斜させてなる案内面520Aと、被押圧部420に形成され、前面カバー400の閉鎖時に案内面520Aと当接する被案内面420Aとからなる。この構成により、部品点数を増加させることなく、押圧部50が付与する押圧力F0の分力F1、F2を第1方向と第2方向とに作用させることができる。
また、前面カバー400には、揺動軸411の軸芯から最も離れた可動縁400Aが形成され、押圧部50は、前面カバー400の閉鎖時に、可動縁400Aに近接した位置関係となるように配設されている。この構成により、被押圧部420が押圧部50の押圧力F0を受ける位置を、可動縁400Aに近接させることができるので、押圧部50の押圧力F0による前面カバー400の変形を抑制し、前面カバー400の変形に伴う可動縁400Aの位置ずれを抑制することができる。
さらに、プリンタ100によれば、前面カバー400の閉鎖時に、上面カバー41の第2当接面41Hが被押圧部420の第2方向を向く平坦面420Hに当接して、前面カバー400を第2方向で位置決めする。このため、固定縁41Aと可動縁400Aとの第2方向の隙間S2を軽減した状態で維持し易い。このため、上面カバー41に対して、前面カバー400を一層精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケース40の外観が悪くなることを確実に防止できる。
また、プリンタ100では、前面カバー400の閉鎖時に、前面カバー400の上縁部である可動縁400Aに、上面カバー41の前縁部である固定縁41Aが隣接しており、その固定縁41Aから下方に向けて延設部41Bが延設されている。そして、第1当接面41Gは、延設部41Bに設けられている。この具体的構成により、固定縁41Aに対して可動縁400Aを精度よく位置決めすることを確実に実現できる。
なお、図16に示すように、延設部41Bに第2当接面41Hを設ける代わりに、側面カバー42の前縁部において前方を向く端面を第2当接面42Eとしてもよい。図16は、図15のZ−Z断面を示す要部拡大断面図である。この場合、第2当接面42Eは、前面カバー400の左右の端縁部において後方を向く面400Hに当接して、前面カバー400を第2方向(前後方向)で位置決めするので、第2当接面41Hと同様の作用効果を奏することができる。
(実施例2)
図17及び図18に示すように、実施例2のプリンタは、実施例1のプリンタ100において上面カバー41の延設部41Bに設けられた第1当接面41G及び第2当接面41Hの代わりに、側面カバー42の延設部42Bに設けられた第1当接面42G及び第2当接面42Hを採用している。その他の構成は、実施例1のプリンタ100と同様である。このため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。また、左右方向の一方側のみ図示して他方側の図示を省略するが、左右方向の他方側も一方側と同様の構成である。
実施例2のプリンタでは、図1に示す側面カバー42の前縁部に、図17に示すように、幅方向内側に向けて延設される延設部42Bが一体に形成されている。図18に示すように、延設部42Bは、前面カバー400の閉鎖時に、前面カバー400の後ろを向く面(内面)と間隔を有して対面する平板形状とされている。
延設部42Bには、前面カバー400の閉鎖時、揺動軸411の軸芯を中心とする円弧状の軌跡を描いて移動する被押圧部420が挿通する縦長矩形状の開口42Cが形成されている。
開口42Cの上下左右の内壁面のうち上側の内壁面は、水平な平坦面である第1当接面42Gとされている。また、延設部42Bの前面であって、開口42Cの上側の内壁面の上方に位置する部位は、第1当接面42Gの前縁から鉛直に立ち上がって前方を向く平坦面である第2当接面42Hとされている。
前面カバー400の閉鎖時、被押圧部420が開口42Cを挿通してリンク部520の上方まで移動し、案内面520が被案内面420Aを押圧力F0で押圧することにより、フレーム200に対して前面カバー400が閉鎖状態で固定される。
この際、押圧力F0の分力F1により、下から上に向かう方向である第1方向に変位する被押圧部420の平坦面420Bに対して、第1当接面42Gが当接することにより、被押圧部420が第1方向で位置決めされる。第1当接面42Gによる被押圧部420の第1方向の位置決め位置は、上面カバー41と前面カバー400との第1方向(上下方向)の段差S1がゼロに近づくように設定される。また、押圧力F0の分力F2により、前から後ろに向かう方向である第2方向にも変位する被押圧部420の平坦面420Hに対して、第2当接面42Hが当接することにより、被押圧部420が第2方向でも位置決めされる。第2当接面42Hによる被押圧部420の第2方向の位置決め位置は、上面カバー41と前面カバー400との第2方向(前後方向)の隙間S2が外観品位を損ねない所定値となるように設定される。
<作用効果>
実施例2のプリンタによれば、前面カバー400の閉鎖時に、被押圧部420の平坦面420Bに、固定カバーとしての側面カバー42の第1当接面42Gが当接することにより、被押圧部420を第1方向で位置決めし、それによって、側面カバー42を介して、上面カバー41に対して、前面カバー400を第1方向で位置決めする。このため、前面カバー400が揺動軸411と軸受穴255との間にガタを有して軸支されていても、上面カバー41と前面カバー400との第1方向の段差S1を軽減した状態で維持し易い。
したがって、実施例2のプリンタによれば、実施例1のプリンタ100と同様に、側面カバー42及び上面カバー41に対して前面カバー400を精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケース40の外観が悪くなることを防止できる。
また、このプリンタによれば、前面カバー400の閉鎖時に、側面カバー42の第2当接面42Hが被押圧部420の第2方向を向く平坦面420Hに当接して、前面カバー400を第2方向で位置決めし、それによって、側面カバー42を介して、上面カバー41に対して、前面カバー400を第2方向で位置決めする。このため、固定縁41Aと可動縁400Aとの第2方向の隙間S2を軽減した状態で維持し易い。このため、側面カバー42及び上面カバー41に対して、前面カバー400を一層精度よく位置決めでき、その結果として、本体ケース40の外観が悪くなることを確実に防止できる。
さらに、このプリンタでは、前面カバー400の閉鎖時に、前面カバー400の幅方向外側の側縁部に、側面カバー42の前縁部が隣接しており、側面カバー42の前縁部から幅方向内側に向けて延設部42Bが延設されている。そして、第1当接面42Gは、延設部42Bに設けられている。この具体的構成により、固定縁41Aに対して可動縁400Aを精度よく位置決めすることを確実に実現できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、2では、下から上に向かう方向を第1方向とし、前から後ろに向かう方向を第2方向としているが、第1方向及び第2方向は、これらに限定されない。また、実施例1、2では、前面カバー400を可動カバーとし、上面カバー41及び側面カバー42を固定カバーとしているが、可動カバー及び固定カバーの組み合わせは、これらに限定されない。
本発明は画像形成装置に利用可能である。
P…被記録媒体(用紙)
300…画像形成手段
200…フレーム
40…本体ケース
41、42…固定カバー(41…上面カバー、42…側面カバー)
411…軸芯(揺動軸の軸心)
400…可動カバー(前面カバー)
50、420…係合機構(50…押圧部、420…被押圧部)
100…画像形成装置(プリンタ)
41G、42G…第1当接面
41A…固定縁(上面カバーの前縁部)
F0…押圧力
F1、F2…押圧力の分力(F1…第1方向の分力、F2…第2方向の分力)
520A、420A…押圧面(520A…案内面、420A…被案内面)
530…弾性部(圧縮コイルバネ)
520…リンク部
400A…可動縁(可動カバーの上縁部)
41H、42E、42H…第2当接面
420H、400H…被押圧部又は可動カバーの第2方向を向く面(平坦面)
41B、42B…延設部
S1…固定カバーと可動カバーとの第1方向の段差
S2…固定カバーと可動カバーとの第2方向の隙間

Claims (6)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を支持するフレームと、
    前記画像形成手段及び前記フレームを収納する本体ケースとを備え、
    前記本体ケースは、前記フレームに固定された固定カバーと、前記フレーム又は前記固定カバーに対して軸芯周りで揺動可能に軸支され、前記固定カバーに対して開放又は閉鎖される可動カバーと、前記フレーム又は前記固定カバーに対して前記可動カバーを閉鎖状態で固定する係合機構とを有する画像形成装置であって、
    前記係合機構は、前記フレーム又は前記固定カバーに設けられ、前記可動カバーの閉鎖時に押圧力を付与可能な押圧部と、前記可動カバーに設けられ、前記可動カバーの閉鎖時に前記押圧部に押圧される被押圧部とを有し、
    前記押圧部は、前記押圧力又は前記押圧力の分力を前記軸芯側から第1方向に付与して、前記被押圧部を前記第1方向に変位させるものであり、
    前記固定カバーには、前記可動カバーの閉鎖時に前記被押圧部に当接し、前記可動カバーを前記第1方向で位置決めする第1当接面と、前記可動カバーの閉鎖時に、前記第1方向と交差し、かつ前記軸芯に直交する方向である第2方向で、前記可動カバーと対面する固定縁とが形成され、
    前記押圧部と前記被押圧部とには、互いに当接することで前記押圧力の分力を前記第2方向に作用させ、前記固定縁に対して前記可動カバーを前記第2方向で接近させる押圧面が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記押圧部は、前記押圧力を生じさせる弾性部と、前記弾性部に対して前記第1方向の先端側に位置し、前記弾性部に押されて前記第1方向に変位可能とされたリンク部とを有し、
    前記押圧面は、前記リンク部に形成され、前記第1方向に直交する平面を前記第2方向側に傾斜させてなる案内面と、前記被押圧部に形成され、前記可動カバーの閉鎖時に前記案内面と当接する被案内面とからなる請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記可動カバーには、前記軸芯から最も離れた可動縁が形成され、
    前記押圧部は、前記可動カバーの閉鎖時に、前記可動縁に近接した位置関係となるように配設されている請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記固定カバーには、前記可動カバーの閉鎖時に前記可動カバー又は前記被押圧部の前記第2方向を向く面に当接し、前記可動カバーを前記第2方向で位置決めする第2当接面が形成されている請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記固定カバーは前記本体ケースの上面を覆う上面カバーであり、前記可動カバーは前記本体ケースの前面を覆う前面カバーであり、
    前記第1当接面は、前記可動カバーの上縁部に隣接する前記上面カバーの前縁部から下方に向けて延設される延設部に設けられている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記固定カバーは前記本体ケースの側面を覆う側面カバーであり、前記可動カバーは前記本体ケースの前面を覆う前面カバーであり、
    前記第1当接面は、前記可動カバーの幅方向外側の側縁部に隣接する前記側面カバーの前縁部から幅方向内側に向けて延設される延設部に設けられている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像形成装置。
JP2009117124A 2009-05-14 2009-05-14 画像形成装置 Active JP5369882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117124A JP5369882B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117124A JP5369882B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010266620A JP2010266620A (ja) 2010-11-25
JP5369882B2 true JP5369882B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43363646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009117124A Active JP5369882B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369882B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105739274A (zh) * 2014-12-26 2016-07-06 兄弟工业株式会社 图像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6375941B2 (ja) * 2014-12-26 2018-08-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
CN114132092B (zh) * 2021-11-22 2022-08-23 厦门汉印电子技术有限公司 一种打印装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004053987A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Canon Inc 画像形成装置
JP4270107B2 (ja) * 2004-11-04 2009-05-27 船井電機株式会社 画像形成装置
JP2006135257A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Fuji Photo Film Co Ltd 電子機器
JP4522871B2 (ja) * 2005-01-19 2010-08-11 株式会社リコー 画像形成装置
JP4645446B2 (ja) * 2005-12-27 2011-03-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4952113B2 (ja) * 2006-07-26 2012-06-13 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5034609B2 (ja) * 2007-03-30 2012-09-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4586894B2 (ja) * 2008-06-19 2010-11-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105739274A (zh) * 2014-12-26 2016-07-06 兄弟工业株式会社 图像形成装置
CN105739274B (zh) * 2014-12-26 2020-09-04 兄弟工业株式会社 图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010266620A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586894B2 (ja) 画像形成装置
JP4596047B2 (ja) 画像形成装置
JP5741255B2 (ja) 画像形成装置
JP5751048B2 (ja) 画像形成装置
JP4952490B2 (ja) 回転体支持部材、及び画像形成装置
JP2007178657A (ja) タンデム型感光体ユニットおよび画像形成装置
JP5321632B2 (ja) 感光体ユニットおよび画像形成装置
US7620346B2 (en) Electrophotographic image forming device enabling to easily mount belt unit at regular position
JP6658094B2 (ja) 画像形成装置
JP4591516B2 (ja) 画像形成装置
JP5369882B2 (ja) 画像形成装置
US20120269547A1 (en) Developing unit, process unit, and image forming device
JP4862317B2 (ja) 画像形成装置、及び、この画像形成装置で用いられる現像ユニット
JP2010066700A (ja) 画像形成装置
US9020392B2 (en) Image forming apparatus provided with cartridge support unit
JP5899709B2 (ja) 画像形成装置
US10377593B2 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
JP4730470B2 (ja) 画像形成装置
US9146529B2 (en) Unit provided with guide member capable of reliably guiding recording medium
JP5888122B2 (ja) 画像形成装置
JP5104977B2 (ja) 画像形成装置、及び、この画像形成装置で用いられる現像ユニット
JP5454093B2 (ja) 露光装置収容機構及び画像形成装置
JP6002113B2 (ja) 画像形成装置
JP2017156439A (ja) ドラムユニット
JP2005043825A (ja) 画像形成装置及びそれに用いられるプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5369882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150