JP5368206B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機に関する。
一般に、パチンコ機には、遊技盤内の遊技領域に特別図柄を表示する特別図柄表示装置、所定の演出を表示する演出表示装置、特別図柄に係る電子抽選の契機となる特定入賞口(始動口)などが設けられており、遊技領域に向けて発射された遊技球が、この特定入賞口に入賞すると特別図柄に係る電子抽選が行われると共に、特別図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に停止させるといった態様の表示を行って電子抽選の結果を報知している。そして、電子抽選の結果大当たりであった場合には、特別図柄表示装置に大当たりであることを示す特別図柄が停止表示されると共に、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態に移行する。この大当たり遊技状態では、アタッカー装置が所定回数だけ開閉して露呈された大入賞口に遊技球が入るので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が特定入賞口に入賞した場合には、所定個数(例えば4個)を上限として当該入賞を契機に取得した乱数を保留球乱数として保留球乱数記憶部(メモリ)に記憶する。現在行われている遊技に係る特別図柄の変動が停止して電子抽選の結果が確定すると、保留球乱数記憶部に記憶した保留球乱数を順次読み出して、当該保留球乱数の当たり判定を行い、その結果を特別図柄の変動および停止により表示して当該保留球乱数に基づく遊技が進められる。
この特別図柄を変動させた後に停止させるまでの間には、通常様々な演出態様の表示(演出図柄やダミー図柄と称する演出用の図柄を用いた変動表示など)がなされており、これらの演出態様の表示に一喜一憂しながら遊技者は遊技を楽しむのであるが、同じ演出表示を何度も見ていると次第に面白みが失われてくるため、近年はさらに工夫を凝らした演出態様が考案されている。より具体的に言うと、特別図柄の変動中の演出というのは、現在行われている遊技そのものに関するものであったが、その遊技が行われている間に保留球乱数記憶部に記憶された保留球乱数が大当たりとハズレの何れであるかを示唆する情報を先行して予告報知(所謂、先読み演出)するといった演出が行われるようになっている。
例えば、特許文献1に示すように、図柄変動に係る保留球以外の保留球に対しても大当たりの判定を行い、大当たりである場合の保留球の表示を他の保留球の表示と態様を異なるようにして、大当たりである旨の予告表示を行うといった技術が公知となっている。かかる公知技術によれば、どの保留球が大当たりになっているかを事前に知ることができるので、予告表示がなされたときは、保留記憶されている乱数に基づく遊技の順番が回ってくるまでの間、遊技者は期待しながら遊技を楽しむことができる。
さらに、特許文献2では、保留球乱数の情報を遊技開始より先にサブ基板に送信するようにしておき、当たり保留が記憶された場合には、その前のハズレの保留に係る演出のデータを書き換えて、ハズレの保留から大当たりの保留まで保留を跨いだ予告演出を行うようにした技術も開示されている。かかる公知技術によれば、保留を跨いだ予告演出を行えるので、遊技者は保留球に係る遊技に期待感を持続させることができる。
特開平08−243224号公報(第14頁、図49等) 特開2002−52194号公報(段落0017、0026等)
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、どの保留球が大当たりであるかを予測することができる利点はあるものの、大当たりの予告表示がなされている保留球以外の保留球に対しては、何ら大当たりの期待ができない。よって、予告表示がされている保留球に基づく遊技の順番が回ってくるまでは、遊技への興味は失われてしまう。つまり、大当たり予告表示がなされている保留球以外の保留球に基づく遊技は、単なる大当たりとなるまでの待ち時間の意味合いしかなく、遊技者にとっては、何ら楽しみのない遊技となっていた。
それに対して、特許文献2に記載された技術では、保留を跨いだ予告演出が行えるので、先の保留から大当たりとなる保留までの間での遊技に一定の期待が持てる利点はある。しかしながら、保留を跨いで予告演出が表示される程度の演出では、もはや遊技者は飽きてしまい、遊技の魅力に欠けてしまうこととなっていた。これは、パチンコ機の稼働の低下にもつながっていた。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所謂、先読み演出として斬新で面白い演出を実現することができるパチンコ機を提供することにある。また、保留を跨いだ先読み演出に対して期待感が向上するパチンコ機を提供することも、本発明の別の目的である。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて前記変動パターンコマンドを決定する変動パターンコマンド決定手段と、前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドを受けて、この変動パターンコマンドに対応する保留球乱数よりも先に前記保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数である先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を特定の演出態様とするか否かを決定する特定演出決定手段と、を備え、前記複数種類の演出態様には、演出時間(演出図柄の変動時間)の異なる複数の演出態様が備えられると共に、1つの演出時間に対して異なる演出内容の演出態様が含まれており、さらに、1つの演出時間に対する異なる演出内容の演出態様として、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる通常変動演出態様と、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を複数回繰り返す擬似連続変動演出態様とが設定されており、前記特定演出決定手段が前記特定の演出態様とすることを決定した場合には、前記演出態様決定手段は、前記先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を前記擬似連続変動演出態様に決定するようにし、前記変動パターンコマンドには、演出時間に関するコマンドが含まれており、前記演出態様決定手段は、保留球乱数に基づく遊技が開始される時点で、前記変動パターンコマンドに含まれる前記演出時間に関するコマンドに合致する演出時間の演出態様を決定するものであり、前記特定演出決定手段が前記特定の演出態様とすることを決定した場合には、前記演出態様決定手段は、前記先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を、前記先保留記憶乱数に係る変動パターンコマンドに含まれる演出時間に関するコマンドに合致する演出時間の前記擬似連続変動演出態様に決定するようにし、前記擬似連続変動演出態様には、同じ演出時間であって、かつ、複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を繰り返す回数である擬似変動回数が異なる演出態様が複数含まれ、前記先保留記憶乱数が前記保留球乱数記憶部に複数個記憶されている場合には、前記演出態様決定手段は、今回行う先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を、前回行った先保留記憶乱数に基づく遊技での擬似変動回数と同じか、それよりも多い擬似連続変動演出態様に決定する構成とした。
本発明では、遊技球が始動口に入賞したことに基づいて変動パターンコマンド決定手段が変動パターンコマンドを決定する。つまり、始動口に遊技球が入賞して特別図柄用乱数を取得する毎に変動パターンコマンドが決定され、特別図柄用乱数が保留球乱数として記憶されるときには、その保留球乱数に対して変動パターンコマンドが決定されることとなる。そして、遊技が行われる毎に、この決定された変動パターンコマンドに基づいて、演出態様決定手段が演出態様を決定する。
本発明では、さらに、決定した変動パターンコマンドを受けて、特定演出決定手段が、保留球乱数記憶部に先に記憶されている保留球乱数、即ち、先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を特定の演出態様とするか否かを決定している。つまり、本発明では、変動パターンコマンドを、その変動パターンコマンドを決定した保留球乱数に基づく遊技での演出態様を決定するために用いるだけでなく、先に保留球乱数となって記憶されているものに対する遊技の演出態様にも影響を与えるために用いているのである。
そして、上記の特定の演出態様とする決定があると、演出態様決定手段は、先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を擬似連続変動演出態様とするよう決定する。つまり、本発明では、所謂先読み演出として、擬似連続変動演出態様が行われるようになっているのである。従って、保留球乱数に基づく遊技で擬似連続変動演出態様が演出表示装置に表示されると、遊技者は、擬似連続変動演出態様を見ながらその遊技を楽しむことができるうえ、保留球乱数の中に大当たりがあるかもしれないとの期待を抱いて遊技を行うことができる。
また、変動パターンコマンドが大当たりである旨のコマンドや大当たり乱数を含む特定の特別図柄用乱数(特定乱数)を取得した旨のコマンドを含むものである場合に、前記特定演出決定手段が先保留記憶乱数についての演出態様として前記擬似連続変動演出態様を決定する確率が、変動パターンコマンドに大当たりや特定乱数である旨のコマンドが含まれていない場合に比べて高くなるように予め設定しておけば、先保留記憶乱数に基づく遊技で擬似連続変動演出態様が表示されるということは、保留球乱数の中に大当たりが存在する可能性が高いのではないかとの予測ができるので、擬似連続変動演出態様が表示されて以降全ての保留球乱数に記憶されているものについての遊技を大きな期待を抱いて楽しむことができるのである。
ここで、本発明の「変動パターンコマンド」は、演出態様(演出図柄を用いた変動表示の態様)を決定するために用いられるコマンドであって、1つの特別図柄用乱数を取得したときに、その乱数を参照して決定されるものである。つまり、始動口に遊技球が入賞すると、その入賞に基づき1つの変動パターンコマンドが決定される。また、取得した特別図柄用乱数が保留球乱数として記憶された場合には、その保留球乱数は、始動口に遊技球が入賞したことに基づいて記憶されたものであるので、その保留球乱数に対応した1つの変動パターンコマンドが決定されることとなる。
例えば、演出態様の中に、演出時間(演出図柄の変動時間)が異なるものや、演出内容が異なるものが含まれる場合に、今回の演出として用いる時間を30秒とする旨のコマンドや、今回の演出をリーチ演出とする旨のコマンドなどは、演出態様を決定するためのコマンドであるため、本発明の変動パターンコマンドに該当する。また、大当たりである場合に用いられる特別な演出態様(所謂、プレミア演出)がある場合に、この演出態様を選択するために必要となるコマンド、即ち、大当たりである旨のコマンドは、演出態様を決定するためのコマンドであるため、本発明の変動パターンコマンドに含まれることとなる。
また、通常変動演出態様と擬似連続変動演出態様とが異なる演出時間となっている場合は、特定演出決定手段による決定如何で、1回の遊技で行う演出時間の調整をしなければならなくなり、演出表示制御手段による制御の負担が大きくなってしまう。しかし、本発明によれば、通常変動演出態様と擬似連続変動演出態様とが同一の演出時間となるように設定されているため、決定された変動パターンコマンドに含まれる演出時間のコマンドに合致する演出時間の演出態様の中から通常変動演出態様にするか、それとも、擬似連続変動演出態様とするのかを決定するだけで良いので、演出表示制御手段による演出態様の表示制御が簡単で済むといった利点がある。
なお、本発明において、「遊技が開始される時点」は、特別図柄の変動が開始する時点と同義である。また、特別図柄の変動と同期をとって演出図柄の変動が開始する場合には、演出図柄の変動が開始する時点と言い換えることもできる。
また、本発明によれば、先保留記憶乱数に基づく遊技が行われていく毎に、擬似変動回数が同じか、それよりも多い回数の演出を行うことができるため、例えば、先保留記憶乱数が3個あるとして、そのうち一番先に記憶されている先保留記憶乱数に基づく遊技で、擬似変動回数1回の演出が行われ、次の先保留記憶乱数に基づく遊技で擬似変動回数が2回、さらに次の先保留記憶乱数に基づく遊技で擬似変動回数が3回と、順々に擬似変動回数が多くなるような擬似連続変動演出態様の表示を行うことができる。このような演出を見た遊技者は、先保留記憶乱数に基づく遊技が1回行われる毎に期待感が高まっていくので、先保留記憶乱数に基づく遊技から、擬似連続変動演出態様を行うことを決定する基となった保留球乱数に基づく遊技まで、保留を跨いだ演出に大きな期待を抱いて遊技を楽しむことができ、遊技の趣向性が高まるのである。
本発明によれば、所謂、先読み演出として擬似連続変動演出態様を表示できる構成としたので、従来にはない斬新で面白い演出を実現することができる。また、保留球乱数に基づく遊技が進行するに伴って、擬似変動回数が同じか、それより多くなるような擬似連続変動演出態様を表示できる構成としたので、保留を跨いた先読み演出に対する期待感が向上し、遊技の趣向性を高めることができるといった優れた効果を奏するのである。
本発明の第1の実施の形態例に係るパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 図1に示すパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 図4に示す変動パターン用乱数抽選部の詳細を説明するためのブロック図である。 図4に示すコマンド参照テーブルの詳細を説明するための図である。 図4に示す演出制御処理部の詳細を説明するためのブロック図である。 図6に示す演出態様記憶部に記憶された演出態様の詳細を説明するための図である。 図1に示すパチンコ機の演出態様の決定に係る処理手順を示したフローチャートである。
以下、発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられたハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発している。
また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理部11と、副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等を備えている。続いて、図1〜図4を参照して、本実施形態に係るパチンコ機Pの構成を詳しく説明していくことにする。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置17と、演出表示装置34と、スルーチャッカ21と、普通図柄表示装置22と、電動チューリップ49と、ステージ36と、始動入賞口(始動口)37と、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置41等が設けられている。
演出表示装置34は、遊技盤3の略中央部に設けられ、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものであって、本実施形態では液晶表示装置が用いられている。この演出表示装置34には、所定の演出態様の一部として、特別図柄表示装置17に変動表示される特別図柄と同期をとってダミー図柄(演出図柄)が変動表示されるようになっている。なお、この演出表示装置34には、保留球乱数が保留球乱数記憶部(メモリ)115に記憶された場合に保留表示(保留球乱数が記憶された旨の表示)を行うための表示領域が区画形成されている。つまり、この表示領域の部分が保留球表示装置34aとなっているのである。
また、特別図柄表示装置17は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものであって、より具体的には、抽選結果を、特別図柄(数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示するものである。この特別図柄表示装置17は、本実施形態では7セグメント表示器が用いられており、演出表示装置34を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤3の右下部分に離れて設けられている。
スルーチャッカ21は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、その内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプのスルーチャッカ検知センサ46が内蔵されている。また、このスルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選の結果を表示するための普通図柄表示装置22が、特別図柄表示装置17の隣に設けられている。この普通図柄表示装置22は、本実施形態では、二つのLEDランプで構成されており、普通図柄当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
電動チューリップ49は、始動入賞口37の入口に設けられ、遊技盤3の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えており、ソレノイドに通電がなされると一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、始動入賞口37の入口を拡大するようになっている。ステージ36は、演出表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ36の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には始動入賞口37が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で始動入賞口37へと導かれる。
アタッカー装置41は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果、大当たりとなって大当たり遊技に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー装置41が開放すると、大入賞口42が露呈し、そこに遊技球が入賞することで多くの賞球が獲得できるようになっている。また、一般入賞口38に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。そして、始動入賞口37や一般入賞口38に入らなかった遊技球は、アウト口39から回収される。なお、始動入賞口37、一般入賞口38、大入賞口42の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ43〜45(図4参照)が設けられている。
前面ボード6には遊技球を収容するとともに、外部に排出可能な受皿5が取り付けられている。この受皿5は、遊技者が投入した遊技球を収容するだけでなく、賞球払出装置14から賞球として払い出された遊技球も収容可能となっている。また、遊技球を遊技領域31に向けて発射するための発射装置9が前面枠2の下部に取り付けられており、受皿5に収容されている遊技球がこの発射装置9に1個ずつ供給される。そして、前面ボード6の右下に取り付けられたハンドル7を回動させると、その回動量に応じた発射強度で発射装置9が遊技球を遊技領域31へと発射することができるようになっている。また、図1に示すように、受皿5の側部には、遊技者が押下操作するタッチボタン60が設けられている。
主制御処理部11は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。この主制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等とにより構成されている。このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。
具体的には、図4に示すように、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う特別図柄抽選部(電子抽選手段)110と、この特別図柄抽選部110が判定した抽選結果に応じて特別図柄を決定する特別図柄決定部120と、変動パターンコマンドを決定するための変動パターンコマンド決定部(変動パターンコマンド決定手段)140と、特別図柄抽選部110による抽選結果の判定が大当たりとなった場合にアタッカー装置41(のソレノイド)を作動させて大当たり遊技に移行する大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)160と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄抽選部170と、電動チューリップ49の作動を制御する電動チューリップ作動制御部180とを備えて主制御処理部11は構成されている。
特別図柄抽選部110は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)111と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)112と、この特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が大当たりであるか否かを特別図柄判定テーブル114を参照して決定する特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)113と、特別図柄用乱数取得部112が乱数を取得したときに特別図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を保留球乱数として最大4個まで記憶する保留球乱数記憶部115と、を備えている。
また、変動パターンコマンド決定部140は、演出態様を決定するためのコマンドである変動パターンコマンドの決定に用いられる変動パターン用乱数の抽選処理を行う変動パターン用乱数抽選部130と、変動パターン用乱数と変動パターンコマンドである変動時間のコマンドが対応づけられたテーブルが複数記憶されたコマンド参照テーブル135と、を備えている。変動パターン用乱数抽選部130は、図5に示すように、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(0〜50まで)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する変動パターン用乱数発生部131と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことに基づいて(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する変動パターン用乱数取得部132と、この変動パターン用乱数取得部132が取得した乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部134と、を備えている。
コマンド参照テーブル135には、変動パターン用乱数取得部132が取得した変動パターン用乱数と、それに対応する変動パターンコマンドが記憶されたテーブルが2つ記憶されている。具体的には、図6に示すように、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が特定乱数(大当たり乱数を含む数個の乱数で構成された乱数)である場合に参照される特定乱数時参照テーブル135aと、特別図柄用乱数がハズレであると判定された場合に参照されるハズレ時参照テーブル135bと、を備えている。
特定乱数時参照テーブル135aは、変動パターン用乱数が「0〜5」の時には変動時間10秒という変動パターンコマンドが対応づけられている。同様に、変動パターン用乱数が「6〜10」のときには、変動時間20秒が対応づけられ、変動パターン用乱数「11〜30」までは変動時間30秒、変動パターン用乱数「31〜50」までは変動時間40秒が対応づけられたテーブル構成となっている。
ハズレ時参照テーブル135bは、変動パターン用乱数「0〜30」に対応して変動時間10秒が、「31〜40」に対応して20秒が、「41〜45」に対応して30秒が、「46〜50」に対応して40秒が対応づけられたテーブル構成である。ここで、特定乱数時参照テーブル135aとハズレ時参照テーブル135bとを比較すると、特定乱数時参照テーブル135aの方が、変動時間の長い変動パターンコマンドが選ばれる確率が高くなっていることが分かる。たとえば、変動時間40秒が選ばれる確率は、特定乱数時参照テーブル135aでは20/51であるのに対して、ハズレ時参照テーブル135bでは5/51であり、大当たりとなったときには40秒の演出となることが多くなるように設定されているのである。よって、長い演出が表示されたときには、遊技者は大当たりの可能性が高いのではないかと予測できることとなる。
ここで、本実施形態では、始動入賞口37に遊技球が入賞したタイミングで変動パターン用乱数を取得する。そして、この入賞で直ちに遊技が開始する場合には、この変動パターン用乱数に基づいて変動パターンコマンドを決定している。この入賞が特別図柄の変動中であったため、この入賞に基づいて取得した特別図柄用乱数が保留球乱数として保留球乱数記憶部115に記憶される場合においても、同様に、この入賞のタイミングで取得した変動パターン用乱数に基づいて変動パターンコマンドを決定して、その変動パターンコマンドを演出制御処理部12aに送信している。このコマンドに基づいて擬似連演出決定部230が擬似連続変動演出態様を行うか否かを決定しているが、その詳細は後述する。
また、保留球乱数として記憶される場合には、当該保留球乱数に基づく遊技が開始するまで、この取得した変動パターン用乱数は、変動パターン用乱数記憶部134に記憶されている。そして、保留球乱数に基づく遊技が開始される際には、変動パターン用乱数記憶部134に記憶されている変動パターン用乱数を再び読み出して、コマンド参照テーブル135を参照して変動パターンコマンドが決定されるようになっている。つまり、特別図柄用乱数が保留球乱数として記憶される場合には、変動パターンコマンドは2回決定され、1回目の決定は、始動口37への遊技球の入賞のタイミングであり、ここで決定した変動パターンコマンドを受けて、擬似連演出決定部230が擬似連続変動演出態様を行うか否かを決定する。2回目の決定は、保留球乱数に基づく遊技が開始するタイミングであり、ここで決定した変動パターンコマンドに基づいて、演出態様決定部210が今回の遊技に用いる演出態様を決定するのである。ここで、以下の説明において、1回目の決定に係る変動パターンコマンドを2回目の決定に係る変動パターンコマンドと区別するために、カッコ書きで(先読みコマンド)を付記する場合がある。
なお、図6を見て明らかなように、変動パターン用乱数が同じ値であれば、特別な場合(例えば、保留球乱数が上限値に達したため演出図柄の変動時間が短くなる場合など)を除いて、同じ変動パターンコマンドが決定される。また、変動パターンコマンド決定部140は、上記した変動時間のコマンドだけでなく、特別図柄用乱数が特定乱数である旨のコマンドや、ハズレである旨のコマンドも決定して変動時間のコマンドと一緒に演出制御処理部12aに送っている。さらには、所謂リーチを行うか否かのコマンドや、予告演出を行うか否かのコマンドも決定して、一緒に変動パターンコマンドとして演出制御処理部12aに送っている。
次に、大当たり遊技制御部160は、大当たりの種類に応じて所定のラウンド数だけアタッカー装置41の開閉を行うように制御している。また、普通図柄抽選部170は、特別図柄用乱数発生手段111が発生させる乱数の数より少ないが同様の構成からなる普通図柄用乱数発生部と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に(スルーチャッカ検知センサ46からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する普通図柄用乱数取得部と、この普通図柄用乱数取得部が取得した乱数が普通図柄当たりであるか否かを普通図柄判定テーブルを参照して決定する普通図柄当否判定部と、普通図柄用乱数取得部が乱数を取得したときに普通図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を普通図柄用保留球乱数として記憶する普通図柄用保留球乱数記憶部と、を備えている。また、電動チューリップ作動制御部180は、普通図柄抽選部170による電子抽選で普通図柄当たりに当選したコマンドに基づいて、電動チューリップ49のソレノイドに通電して開閉するよう制御している。
続いて、主制御処理部11からの指令(コマンド)を受けて各種装置を制御する副制御処理部について説明する。副制御処理部を構成する演出制御処理部12a、特別図柄表示制御部12b、ランプ制御処理部12c、払出制御処理部12e、および普通図柄表示制御部12fは、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられ、主制御処理部11が生成した処理情報に従って、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)の制御を行う装置である。
演出制御処理部12aは、図7に示すように、処理部として、演出態様を決定するための演出態様決定部(演出態様決定手段)210と、この演出態様決定部210が決定した演出態様を演出表示装置34に表示するよう制御する演出表示制御部(演出表示制御手段)220と、先に保留球乱数記憶部115に記憶されている保留球乱数(先保留記憶乱数)に基づく遊技での演出態様を特定の演出態様(擬似連続変動演出態様)とするか否かを抽選により決定する擬似連演出決定部(特定演出決定手段)230と、を備えて構成されている。また、演出制御処理部12aは、記憶部として、複数種類の演出態様が記憶された演出態様記憶部260と、擬似連演出決定部230が決定した擬似連続変動演出態様の擬似変動回数が何回であったかを記憶するための擬似連回数記憶部270と、擬似連続変動演出態様を行うことが決定したときに立てられたフラグを記憶するための擬似連演出決定フラグ記憶部280と、を備えている。
この演出態様記憶部260には、図8に示すように、複数種類の演出パターン(演出態様)が変動パターンコマンドと予め対応づけられて記憶されている。具体的には、変動時間(演出時間)が10秒である旨の変動パターンAに対応して、演出パターンA1〜A4の4つの演出パターンが記憶されている。演出パターンA1〜A4は、全て同じ演出時間であり、内容が互いに異なる関係にある。そして、演出パターンA1は、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる通常変動演出態様である。一方、演出パターンA2〜A4の3つは、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を複数回繰り返す擬似連続変動演出態様であり、複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を繰り返す回数である擬似変動回数(擬似連)が異なる演出内容となっている。即ち、演出パターンA2は、擬似変動回数(擬似連)が1回の擬似連続変動演出態様であり、演出パターンA3は、擬似変動回数が2回、演出パターンA4は、擬似変動回数が3回の演出態様となっている。
同様にして、変動パターンBは変動時間20秒である旨の変動パターンコマンドであり、この変動パターンBにも4つの演出パターンB1〜B4が予め対応づけられており、変動時間30秒の変動パターンCに対しても4つの演出パターンC1〜C4が予め対応づけられており、変動時間40秒の変動パターンDに対しても4つの演出パターンD1〜D4が予め対応づけられている。なお、図8中、通常変動とは、通常変動態様演出のことであり、擬似連N回とは、擬似変動回数がN回であることの意である。
図7に説明を戻して、演出態様決定部210は、遊技の開始にあたって、変動パターンコマンド決定部140で決定した変動パターンコマンド(変動パターンA〜D)に基づいて、当該遊技に用いる演出態様を決定するためのものであり、変動パターンコマンドを主制御処理部11から受け取ると、演出態様記憶部260の中から何れかの演出パターン(演出態様)を選択して、今回の遊技で用いる演出パターンを決定するようになっている。この演出パターンの決定には、擬似連演出決定フラグ記憶部280にフラグが記憶されているかが参照されるが、この点に関する詳細説明は後述する。
擬似連演出決定部(特定演出決定手段)230は、変動パターンコマンド決定部140が決定した変動パターンコマンド(変動パターンA〜D)を主制御処理部11から受けて、この変動パターンコマンドに対応する保留球乱数よりも先に保留球乱数記憶部115に記憶されている保留球乱数である先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を擬似連続変動演出態様(特定の演出態様)とするか否かを抽選により決定するためのものである。
具体的には、特別図柄の変動中に始動入賞口37に遊技球が入賞すると、上述したように、その入賞に基づいて取得した変動パターン用乱数から変動パターンコマンド(先読みコマンド)が決定される。その変動パターンコマンド(先読みコマンド)は、直ちに演出制御処理部12aに送信される。その変動パターンコマンド(先読みコマンド)を受け取った擬似連演出決定部230は、抽選により、その変動パターンコマンド(先読みコマンド)の基になった保留球乱数よりも先に保留球乱数記憶部115に記憶されている乱数、即ち、先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を擬似連続変動演出態様とするか否かを決定している。
なお、この擬似連演出決定部230による抽選に当選する(擬似連続変動演出態様を行うことになる)確率は、変動パターンコマンド(先読みコマンド)に左右されるようになっている。具体的には、変動パターンA〜Dのコマンドと一緒に特定乱数である旨のコマンドが送られてきた場合には、変動パターンA〜Dのコマンドと一緒にハズレである旨のコマンドが送られてきた場合に比べて、擬似連演出決定部230による抽選で当選する確率が高くなるように設定されている。これにより、先保留記憶乱数に基づく遊技で擬似連続変動演出態様が表示された場合には、保留球乱数の中に大当たりがあるのではないかと期待できるようになっている。
そして、この擬似連演出決定部230が先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を擬似連続変動演出態様とするよう決定した場合には、その決定フラグが擬似連演出決定フラグ記憶部280に記憶されるようになっている。この決定フラグは、擬似連演出決定部230の決定に係る保留球乱数に基づく遊技が開始するまで記憶された後に消去されるようになっている。また、擬似連回数記憶部270には、先保留記憶乱数に基づく遊技で行われた擬似連続変動演出態様の擬似変動回数が何回であったかを記憶するためのものであり、例えば、前回の遊技で擬似連2回の演出パターンA3(図8参照)の演出態様が表示された場合には、擬似連回数記憶部270に演出パターンA3が実行された旨が記憶されるようになっている。この擬似連回数記憶部270に記憶された演出パターンの情報も、擬似連演出決定部230の決定に係る保留球乱数に基づく遊技が開始するまで記憶された後に消去されるようになっている。
図4に説明を戻すと、特別図柄表示制御部12bは、主制御処理部11の特別図柄決定部120が決定した特別図柄のコマンドと、変動パターンコマンド決定部140が決定した変動パターンコマンドに基づき、特別図柄表示装置17に特別図柄を所定の時間だけ変動させた後に停止させる態様で特別図柄決定部120が決定した特別図柄を表示する。一方、普通図柄表示制御部12fは、普通図柄抽選部160による普通図柄に係る抽選結果のコマンドを受け、そのコマンドに基づいて普通図柄表示装置22に普通図柄を変動させた後に停止させる態様で表示するよう制御している。なお、普通図柄表示制御部12fは、上記した特別図柄表示制御部12bによる表示制御と比べて表示する図柄の対象が相違するものの、表示制御の基本構成はほぼ同じである。また、ランプ制御処理部12cは、主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。
払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御する。この賞球払出装置14は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、始動入賞口検知センサ43、一般入賞口検知センサ44、大入賞口検知センサ45等が遊技球の通過を検知したら、賞球払出装置14は主制御処理部11を経由して受けたコマンドに基づき遊技球を払い出す。
発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置9に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理部13は、払出制御処理部12eと接続されており、CRユニットが接続されていない場合に発射停止信号が受信されるようになっている。
次に、上記したパチンコ機Pの演出態様の決定に係る処理について、図9を参照しながら説明する。まず、保留球乱数記憶部115に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を開始するにあたり、演出態様決定部210が今回の遊技で行う演出態様を決定する。このとき、演出態様決定部210は、擬似連演出決定フラグ記憶部280に決定フラグが記憶されているか否かをチェックする(ステップS10)。擬似連演出を行うことが決定している場合(ステップS10でYes)には、演出態様決定部210は、前回の遊技で擬似連続変動演出態様を用いた演出が行われたか否かをチェックする(ステップS11)。具体的には、擬似連回数記憶部270に演出パターンが記憶されているか否かを確認する。
前回の遊技で擬似連続変動演出態様が行われていた場合(ステップS11でYes)には、演出態様決定部210は、前回の擬似変動回数と同じか、それよりも多い擬似変動回数の演出パターンをこの遊技に係る変動パターンコマンド(2回目の決定に係る変動パターンコマンド)に対応する演出パターンの中から1つ選んで決定する。例えば、擬似連回数記憶部270に前回の演出として演出パターンB3が記憶されていた場合には、この演出パターンB3は擬似連2回であるため、擬似連回数が2回か3回の何れかの演出パターンが選択されることになる。今回の遊技で変動パターンコマンドが変動パターンC(30秒)だとすると、演出パターンC3(擬似連2回)かC4(擬似連3回)の何れかが今回の遊技における演出態様に決定する。その後、演出態様決定部210が決定した演出態様が、演出表示制御部220により演出表示装置34に表示されるのである。
なお、ステップS10でNoの場合には、演出態様決定部210は、変動パターンコマンドに対応する通常変動の演出パターン、即ち、演出パターンA1、B1、C1、D1のうち、変動パターンコマンドに対応するものを今回の遊技での演出態様に決定する。また、ステップS11でNoの場合は、前回の遊技で擬似連演出を行っていないということなので、今回の遊技が先保留記憶乱数の中で一番先に記憶されているものであるということになる。よって、演出態様決定部210は、変動パターンコマンドに対応する擬似連続変動演出態様の中から何れかを今回の演出に決定する。例えば、変動パターンAの場合には、演出パターンA2(擬似連1回)〜A4(擬似連3回)の中から何れかを決定する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pでは、先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を擬似連続変動演出態様とすることができるので、この擬似連続変動演出態様を見た遊技者は、保留球乱数の中に大当たりがあるかもしれないと期待しながら遊技を楽しむことができる。また、先保留記憶乱数に基づく遊技が進行するにつれて擬似変動回数が同じかそれより多くなるようになっているので、遊技が進むにつれて大当たりが近いのではないかとの期待がさらに膨らみ、興趣溢れるものとなる。
なお、上記した例では、擬似連演出決定部230が演出態様を擬似連続変動演出態様とするよう決定した場合には、先保留記憶乱数全てに対して擬似連続変動演出態様が行われる仕様となっているが、この構成に代えて、擬似連演出決定部230が演出態様を擬似連続変動演出態様に決定した場合であっても、先保留記憶乱数ごとに演出態様を擬似連続変動演出態様にするか否か抽選で決定するようにしても良い。
3 遊技盤
17 特別図柄表示装置
31 遊技領域
37 始動入賞口(始動口)
34 演出表示装置
110 特別図柄抽選部(電子抽選手段)
111 特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)
112 特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)
113 特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)
115 保留球乱数記憶部
140 変動パターンコマンド決定部(変動パターンコマンド決定手段)
160 大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)
210 演出態様決定部(演出態様決定手段)
220 演出表示制御部(演出表示制御手段)
230 擬似連演出決定部(特定演出決定手段)

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、
    前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、
    前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて前記変動パターンコマンドを決定する変動パターンコマンド決定手段と、
    前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドを受けて、この変動パターンコマンドに対応する保留球乱数よりも先に前記保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数である先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を特定の演出態様とするか否かを決定する特定演出決定手段と、
    を備え、
    前記複数種類の演出態様には、演出時間の異なる複数の演出態様が備えられると共に、1つの演出時間に対して異なる演出内容の演出態様が含まれており、さらに、1つの演出時間に対する異なる演出内容の演出態様として、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる通常変動演出態様と、1回の遊技において複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を複数回繰り返す擬似連続変動演出態様とが設定されており、
    前記特定演出決定手段が前記特定の演出態様とすることを決定した場合には、前記演出態様決定手段は、前記先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を前記擬似連続変動演出態様に決定するようにし、
    前記変動パターンコマンドには、演出時間に関するコマンドが含まれており、
    前記演出態様決定手段は、保留球乱数に基づく遊技が開始される時点で、前記変動パターンコマンドに含まれる前記演出時間に関するコマンドに合致する演出時間の演出態様を決定するものであり、
    前記特定演出決定手段が前記特定の演出態様とすることを決定した場合には、前記演出態様決定手段は、前記先保留記憶乱数に基づく遊技で行う演出態様を、前記先保留記憶乱数に係る変動パターンコマンドに含まれる演出時間に関するコマンドに合致する演出時間の前記擬似連続変動演出態様に決定するようにし、
    前記擬似連続変動演出態様には、同じ演出時間であって、かつ、複数の演出図柄を1回変動させた後に停止させる変動態様を繰り返す回数である擬似変動回数が異なる演出態様が複数含まれ、
    前記先保留記憶乱数が前記保留球乱数記憶部に複数個記憶されている場合には、前記演出態様決定手段は、今回行う先保留記憶乱数に基づく遊技での演出態様を、前回行った先保留記憶乱数に基づく遊技での擬似変動回数と同じか、それよりも多い擬似連続変動演出態様に決定する
    ことを特徴とするパチンコ機。
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