JP5368190B2 - パルス幅調整型波形等化回路 - Google Patents

パルス幅調整型波形等化回路 Download PDF

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Description

本発明は、高速信号伝送回路に関し、特に、電気的損失の存在する伝送路を介して論理信号を伝送する際に発生する、シンボル間干渉による波形歪の影響を相殺し、正常な論理信号の伝送を可能とする、波形等化回路に関するものである。
近年、LSI間あるいは基板間通信の伝送速度が急激に高速化するに伴い、従来の並走クロックを用いたパラレル伝送方式に代わって、1信号線にデータとクロックの両方を重畳して伝送するシリアル伝送方式が普及している。シリアル伝送方式では1信号線当たりの伝送速度を飛躍的に高める必要があるが、それに伴って、伝送路導体の表皮効果あるいは絶縁材料の誘電損失等による伝送信号の高周波成分の減衰が大きくなり、受信側では入力波形にISI(Inter-Symbol Interference:符号間干渉)と呼ばれる送信符号系列に依存する信号品質の劣化が現れる。このため、受信側でのアイパターンが時間軸方向(幅)、振幅方向(高さ)、ともに狭まり、これが受信エラーを引き起こす原因となる。
この課題を解決する方法として一般に、送信側から伝送路のISIの分を考慮してあらかじめ歪ませた波形を送信することで、受信端でのアイを広げる方法(送信側等化)が用いられている。
例えば、特許文献1では、概略的に図19に示すようなデータ出力回路が用いられている。図19の出力回路は、1データシンボル時間(1ビットのデータを送信するのに許容される最大時間、データレートの逆数)分の遅延回路DC1,DC2と、駆動力調整機能を持った出力バッファBF1,BF2,BF3と、波形加算器MIXから構成される。ここでは、送信データ信号が3経路に分けられ、3データシンボル分の駆動力を調整した波形を加算することにより、波形等化を実現する例を示している。この出力回路では、出力バッファBF1には送信データ信号が直接入力され、出力バッファBF2,BF3にはそれぞれ1シンボル時間遅延、2シンボル時間遅延した送信データ信号が入力される。波形加算器MIXでは、出力バッファBF1,BF2,BF3の出力信号が加算され、伝送線路へ出力される。波形等化の制御量は、波形加算するデータシンボル数と、出力バッファBF1,BF2,BF3の駆動力を変化させることにより調整可能である。このように、シンボル時間単位での波形を加算することで、シンボルポイントのISIを低減することができる。
特表2007−515130号公報
例えば通信分野等においては、データ転送速度の高速化が飛躍的に進んでおり、LSI間あるいは基板間通信では、1m程度の距離をシリアル伝送する必要があり、伝送損失−30dB、伝送速度10Gbpsクラスでの十分な性能が求められる。このような伝送線路の減衰により受信波形の信号品質が劣化しアイパターンが狭くなり受信エラーを引き起こすため、送信側での波形等化機能によるアイパターンの拡張が求められている。この際、従来では、例えば特許文献1に記載されている波形等化方式を用いることが考えられていた。
例えば、図19で説明したように、データ伝送システムにおける送信側出力回路では、シンボル時間単位で遅延した波形を加算することで、シンボル時間単位の波形等化を実現している。しかし、低電力化の観点で配慮が足りなかった。図19に示す回路は、遅延回路が2つ、出力バッファ回路が3つ、波形加算器が1つと回路構成部品数が多く、かつCML(Current mode logic)回路の使用に伴い定常電流を流す必要があるため消費電流が大きくなる。例えば1回路あたりの消費電力が2mWとした場合、波形等化回路の消費電力は12mWである。また、波形等化効果を高めるためには加算シンボル数を増加させる必要があり、更なる回路数の増加、消費電力の増加に繋がる。
一方、図18にシリアル伝送技術の規格動向を示す。図18に示すように、年々、要求スループットは上昇し、2010年には装置スループットとして10Tbps級が要求される。この要求を実現するには、例えば波形等化回路を搭載した10Gbps SerDes(Serializer Deserializer)回路を100並列搭載したLSIを10セット搭載したシステムが必要である。ここで、低コストのLSI実装を考慮するとLSIの冷却方式は空冷方式を選択するのが一般的である。また、この空冷の限界から考えると1つのLSIの消費電力は数W程度に抑えたい。つまり、SerDes回路1チャネルあたりの消費電力を数十mW程度に抑える必要があり、波形等価回路の低電力化が必須となる。
そこで、本発明の目的の一つは、小規模回路でシンボル間干渉を補償し、低電力化を実現することである。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態の波形等化回路は、過去の入力データの連続ビット数(パルス幅)に基づいて制御電圧を生成するパルス幅調整レベル生成回路と、入力データを当該制御電圧に応じた駆動力で駆動することで遷移時間を変化させ、これにより、パルス幅が可変な出力データを生成するパルス幅調整回路とを有するものとなっている。パルス幅調整レベル生成回路は、例えば、制御電圧を出力するオペアンプと、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を蓄積しておく容量素子と、入力データのH/Lを検知し容量素子に電荷を蓄積するか否かを決める第1スイッチ、第2スイッチ等から構成される。
このように、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じて波形等化を行うことで、従来のように過去のデータによってシンボル加算する必要がなく回路規模を小さくできる。これによって、消費電力の低減が実現可能となる。
また、パルス幅調整回路は、共通ゲートに入力データが伝送され相補型のインバータとなる第1導電型の第1MISトランジスタおよび第2導電型の第2MISトランジスタと、第1MISトランジスタに直列接続されゲートに制御電圧が印加される第1導電型の第3MISトランジスタによって構成される。パルス幅は、第3MISトランジスタを介して第1MISトランジスタの駆動電流を制御することで調整される。
このように、制御電圧に応じてMISトランジスタの遅延を調整することでパルス幅を制御する波形等化方式を用いることで、従来の電圧振幅等化のようにシンボル加算する必要がなく回路規模を小さくできる。さらに、パルス幅調整回路は、定常電流を必要とするCML回路ではなくCMOS回路で構成できる。これらによって、消費電力の低減が実現可能となる。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、シンボル間干渉の補償が低消費電力で実現可能となる。
本発明の実施の形態1によるパルス幅調整型波形等化回路の構成例を示すブロック図である。 図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。 図2のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整レベル生成回路の動作原理を示すであり、(a)は、等価回路図、(b)は、入力データに対するパルス幅調整レベルの遷移を示す図である。 図2のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整回路の動作原理を示すものであり、(a)は、パルス幅調整原理図、(b)は、遅延調整出力波形、(c)は、パルス幅調整レベルと遅延調整量の関係を示す図である。 図2のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。 図2のパルス幅調整型波形等化回路の動作検証を実施したシミュレーション波形図である。 図2のパルス幅調整型波形等化回路による波形等化の効果として、アイ波形シミュレーション結果を示すものであり、(a)は、波形等化なしの場合、(b)は、波形等化ありの場合を示すものである。 本発明の実施の形態2によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。 図8のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整回路の動作原理を示すものであり、(a)は、パルス幅調整原理図、(b)は、遅延調整出力波形、(c)は、パルス幅調整レベルと遅延調整量の関係を示す図である。 図8のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。 本発明の実施の形態3によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。 図11のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。 本発明の実施の形態4によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。 図13のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。 本発明の実施の形態5によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。 図15のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。 本発明の実施の形態6によるパルス幅調整型波形等化回路において、その構成の一例を示すブロック図である。 シリアル伝送技術の規格動向を示す図である。 従来の波形等化方式を概略的に示した図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。なお、実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いる。図面において、Pチャネル型MOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)にはゲートに丸印の記号を付すことで、Nチャネル型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)と区別することとする。図面にはMOSトランジスタの基板電位の接続は特に明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その接続方法は特に限定しない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるパルス幅調整型波形等化回路の構成例を示すブロック図である。図1に示す波形等化回路は、パルス幅調整レベル生成回路PWCLC1,PWCLC2と、パルス幅調整回路PWCC1,PWCC2と、波形整形回路WACによって構成される。入力データDin_P,Din_Nは、パルス幅調整レベル生成回路PWCLC1,PWCLC2に入力され、そのままスルーして出力データDo1_P,Do1_Nとして出力される。また、PWCLC1,PWCLC2は、入力データの連続ビット数を監視し、その結果に基づいたパルス幅調整レベルVCNT1,VCNT2を出力する。PWCC1,PWCC2は、Do1_P,Do1_NとVCNT1,VCNT2を受けて、VCNT1,VCNT2に応じた遅延設定によりパルス幅が調整された出力データDo2_P,Do2_Nを出力する。波形整形回路WACは、Do2_P,Do2_Nのアンバランスを解消した上で出力データDout_P,Dout_Nを出力する。
図2は、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。図2に示すパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1aは、オペアンプAMP1と、容量素子Cf1と、可変抵抗Rs1と、PMOSトランジスタMP1と、NMOSトランジスタMN1から構成される。Cf1の一端はAMP1のマイナス(−)入力ノードに接続され、他端はAMP1の出力ノードに接続される。AMP1のプラス(+)入力ノードには、参照電圧V0が入力される。ここでは、V0が例えば0.5Vに設定される。MP1は、ソース・ドレインの一方がAMP1のマイナス(−)入力ノードに接続され、ソース・ドレインの他方がAMP1の出力ノードに接続され、ゲートが入力データDin_Pによって制御される。MN1は、ソース・ドレインの一方がRs1の一端に接続され、ソース・ドレインの他方がAMP1のマイナス(−)入力ノードに接続され、ゲートがDin_Pによって制御される。Rs1の他端は基準電源電圧Vssに接地される。
また、図2に示すパルス幅調整レベル生成回路PWCLC2aは、前述したPWCLC1aと比較して入力データDin_Pが入力データDin_Nに変わることを除いて同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。ここで、PWCLC1a,PWCLC2aにおけるAMP1の出力ノードは共通接続され、この共通接続ノードからパルス幅調整レベルVCNTが出力される。すなわち、図2は、データ入力の正極/負極系ともに同じ回路で制御するようにするため、図1におけるVCNT1,VCNT2が共通化された構成となっている。
PWCLC1a,PWCLC2aは、詳細は後述するが、概略的にはMP1,MN1のスイッチにより入力データの連続ビットを判定すると共に連続ビット数に応じた電荷をCf1に蓄積する動作を行う。PWCLC1a,PWCLC2aのAMP1は、Cf1により入力レベルと出力レベルが変化するが、AMP1のマイナス(−)入力ノード側が“L”レベル、AMP1の出力ノード側が“H”レベルとなる構成となっている。これは、後述するパルス幅調整回路PWCC1a,PWCC2aが、VCNTをNMOSトランジスタで受ける構成となっているためである。もちろん、PMOSトランジスタで受ける構成にも代替可能である。
パルス幅調整回路PWCC1aは、PWCLC1aからの出力データDo1_Pが入力されるインバータINV0と、その後段に設けられ、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタMP2およびNMOSトランジスタMN2と、NMOSトランジスタMN3から構成される。MP2は、ソースがVddに、ゲートがINV0の出力ノードに接続され、ドレインが出力データDo2_Pに接続される。同じくMN2は、ドレインがDo2_Pに、ゲートがINV0の出力ノードに接続され、ソースがMN3のドレインに接続される。MN3は、ゲートがパルス幅調整レベルVCNTで制御され、ソースが基準電源電圧Vssに接地される。なお、INV0は、例えばCMOSインバータである。
また、パルス幅調整回路PWCC2aは、前述したPWCC1aと比較して出力データDo1_P,Do2_Pが出力データDo1_N,Do2_Nに変わることを除いて同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。動作の詳細は後述するが、MN3に入力されるVCNTのレベルに応じてMN2の動作電流が制限され、CMOSインバータの立ち下がり動作の遅延時間が変化する。これにより、Do2_P,Do2_Nのパルス幅が調整される。
波形整形回路WACは、インバータINV1,INV2,INV3,INV4で構成される。INV1の入力はDo2_Pに、出力はDo2_Nに接続される。INV2の入力はDo2_Nに、出力はDo2_Pに接続される。INV3の入力はDo2_Pに、出力はDout_Nに接続される。INV4の入力はDo2_Nに、出力はDout_Pに接続される。このように、Do2_PとDo2_NをINV1,INV2により合成させ、アンバランスを解消している。INV1〜INV4は、消費電力の低減のため、CMOSインバータ等で構成するとよい。
図3に、図2のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整レベル生成回路の動作原理を示す。(a)は、等価回路図、(b)は、入力データに対するパルス幅調整レベルVCNTの遷移を示す図である。(a)においては、図2のパルス幅調整レベル生成回路のMP1、MN1がスイッチSW1、SW2で表現されている。また、オペアンプAMPは、閾値V0のインバータに代替可能である。例えばCMOSインバータ等に代替えした場合は、低消費電力化が図れる。
次に動作を説明する。この回路の動作は、入力データDinにより2つの動作パターンがある。まず、入力データDinが“L”の場合、SW1がONし、SW2がOFFする。これにより、AMPの入力と出力がショートされ、AMPは、標準設定値である閾値電位(V0)を出力する。ここで、インバータの場合のV0は、例えばVdd=1.0VのときV0=0.5Vとなる。次に、入力データDinが“H”の場合、SW2がONし、SW1がOFFする。これにより、AMPは、入力が“L”となり、出力に“H”を出力しようとCf1に電荷を蓄積する。したがって、(b)に示すような積分動作が行われ、SW2がONしている(=Dinの“H”が連続している)時間により、AMPの出力レベルVCNTが、標準設定値であるV0からVddの範囲で変化する。
図4に、図2のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整回路の動作原理を示す。(a)は、構成図および動作原理、(b)は、パルス幅調整回路のdelay調整出力波形、(c)は、VCNTとdelay調整量の制御関係である。図4(a)に示すように、パルス幅調整回路PWCCは、CMOSインバータ(MP2,MN2)にNMOSトランジスタMN3を付加した構成である。そして、このMN3に入力されるパルス幅調整レベルVCNTによりCMOSインバータの立ち下がり遅延時間を変化させ出力波形のパルス幅を制御する方式を用いている。その動作原理は以下である。
まず、VCNTが最大値(Vdd)の場合、MN3のゲートにVddが入力されるためVgsが大きく、MN2は、Do2_Pノードの放電時に流れる電流に対してMN3のVdsが小さくてすむため、内部ノードN23のレベルが低く、MN2のVgs、Vdsを大きく取れるためトランジスタの駆動能力が大きい。一方、VCNTが最小値(V0)の場合、MN3のゲートにV0が入力されるためVgsが小さく、MN2は、Do2_Pノードの放電時に流れる電流に対してMN3のVdsが大きくなるため、内部ノードN23のレベルが高く、MN2のVgs、Vdsが小さくなるためトランジスタの駆動能力が小さい。このため、図4(b)に示すように、VCNT=V0(0.5V)の場合は、VCNT=Vddの場合に比べてCMOSインバータの立ち下がり応答が遅くなる。図4(c)に示すようにVCNTのレベルの違いにより、CMOSインバータの立ち下がり応答速度(delay)が変化する。この応答速度の違い(delay)を利用してパルス幅を制御する。
図5は、図2のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。図2のパルス幅調整型波形等化回路は、図3、図4で説明したように入力データの連続ビット数に基づいてVCNTを制御し、このレベルにより、CMOSインバータの立ち下がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式を用いている。図5に示すように、Din_Pにおいて“H”レベルが連続(Din_Nにおいて“L”レベルが連続)している間、PWCLC1aからのパルス幅調整レベルとPWCLC2aからのパルス幅調整レベルの平均化に伴いVCNTが上昇する(S501)。その後、Din_Pが“L”レベルに遷移すると、PWCC1aの出力データDo2_Pが短い遅延時間で立ち下がる(S502)。この際に、Din_Nは“H”レベルに遷移するが、図2のPWCC2aはVCNTに関わらず立ち上がり速度は不変であるため、Do2_Nは通常の遅延時間で立ち上がる(S503)。
なお、実際の時間軸上では、例えば、Din_Pの遷移を受けてDo2_Pが遷移するため、各エッジの実際の前後関係は図5とは異なるが、ここでは、パルス幅の大小を説明することを目的としており、図5はそれを便宜的に説明するための図となっている。これは、後述する図10、図12、図14、図16においても同様である。
このようにCMOSインバータの立ち下がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式であるため、正極波形(Do2_P)と負極波形(Do2_N)がアンバランスになる。波形整形回路WACは、このアンバランス波形を合成(平均化)することでバランスのとれた出力データDout_P,Dout_Nを出力する(S504,S505)。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“H”レベル(“L”レベル)が連続した後のパルス幅(S506)は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅(S507)に比べて拡張されることになる。なお、前述した説明とは逆に、Din_Nにおいて“H”レベルが連続(Din_Pにおいて“L”レベルが連続)した後の場合も、同様にして、パルス幅が拡張されることになる(S508,S509)。
図6に、図2のパルス幅調整型波形等化回路の動作検証を実施したシミュレーション波形を示す。入力データDinのビットパターンによりにVCNTが変化し、VCNTに応じてパルス幅が変化した出力波形を確認できる。特に、破線で囲ったAに示すようにDinの5ビット連続“H”では、VCNTが0.6Vから連続ビットに従い0.8Vまで上昇しているのが確認できる。また、この連続ビットの後の立ち下がりでは、出力データDoutのパルス幅が広がっているのが確認できる。
図7に、図2のパルス幅調整型波形等化回路による波形等化の効果として、アイ波形シミュレーション結果(条件:伝送損失−14.8dB、6.25GHz)を示す。(a)は、波形等化なし、(b)は、波形等化ありである。このように波形等化なしでは完全にアイが閉じているのに対して、波形等化ありではアイ開口幅39psと波形等化の効果が確認できる。このように、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことは、回路規模を小さくでき、かつCMOS回路で構成可能のため電力を小さく抑える効果がある。
以上、本実施の形態1のパルス幅調整型波形等化方式を用いることにより、代表的には波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。この効果は、図19の構成例と比較して、小さい回路規模で波形等化を実現できることから得られる。更には、CML回路ではなくCMOS回路を用いていることからも得られる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。図8に示すパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1b,PWCLC2bは、共に同様な構成となっており、オペアンプAMP10と、容量素子Cf1と、可変抵抗Rs1と、PMOSトランジスタMP1と、NMOSトランジスタMN1から構成される。実施の形態1の図2の構成例との違いは、Rs1の接続構成のみが違っており、その他の構成、接続関係は一緒である。そして、図2の場合と同様に、PWCLC1b,PWCLC2b内のAMP10の出力ノードが共通接続され、このノードにパルス幅調整レベルVCNTが生成される。
図8のPWCLC1b,PWCLC2bでは、Rs1の一端が、MN1のソースに接続され、他端がVddに接続される。動作の詳細は後述するが、MP1,MN1のスイッチにより入力データの連続ビットを判定してCf1に電荷を蓄積する。PWCLC1b,PWCLC2bのAMP10は、Cf1により入力レベルと出力レベルが変化するが、AMP10のマイナス(−)入力ノード側が“H”レベル、AMP10の出力ノード側が“L”レベルとなる構成となっている。これは、後述するパルス幅調整回路PWCC1b,PWCC2bのVCNTをPMOSトランジスタで受ける構成としているためである。
パルス幅調整回路PWCC1bは、PWCLC1bからの出力データDo1_Pが入力されるインバータINV0と、その後段に設けられ、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタMP2およびNMOSトランジスタMN2と、PMOSトランジスタMP3から構成される。インバータを構成しているMP2は、ソースがMP3のドレインに、ゲートがINV0の出力に接続され、ドレインが出力データDo2_Pに接続される。MN2は、ドレインが出力データDo2_Pに、ゲートがINV0の出力に接続され、ソースがVssに接続される。MP3は、ゲートがVCNTに接続され、ソースがVddに接続される。また、PWCC2bは、PWCC1bと比べて、Do1_PがDo1_Nに、Do2_PがDo2_Nに変わることを除いて同様の構成となる。動作の詳細は後述するが、MP3に入力するVCNTのレベルによりMP2の動作電流が制限され、CMOSインバータの立ち上がり動作の遅延時間が変化する。これにより、Do2_P,Do2_Nのパルス幅が調整される。
図8の波形整形回路WACは、実施の形態1の図2と同じ回路構成であり、Do2_PとDo2_NをINV1,INV2により合成し、アンバランスを解消している。
図8のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1b,PWCLC2bの動作原理は図3と同様である。ただし、図3と比較して、可変抵抗Rs1の一端の接続先がVssからVddに変更されることになる。この回路の動作は、入力データにより2つの動作パターンがある。図3を参照して、まず、入力データが“L”の場合、SW1がONし、SW2がOFFする。これにより、AMPの入力と出力がショートされ、AMPは、標準設定値である閾値電位(V0)を出力する。ここで、インバータの場合のV0は、例えばVdd=1.0VのときV0=0.5Vとなる。次に、入力データが“H”の場合、SW2がONし、SW1がOFFする。これにより、AMPの入力が“H”となるようにCf1に電荷が蓄積され、AMPは“L”を出力しようとする。したがって、(b)に示すような積分動作が行われ、AMP入力の“H”(入力データ“H”)が連続している時間により、AMPの出力レベルVCNTが、標準設定値であるV0から0V(Vss)の範囲で変化する。
図9に、図8のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整回路PWCCの動作原理を示す。(a)は、構成図および動作原理、(b)は、パルス幅調整回路のdelay調整出力波形、(c)は、VCNTとdelay調整量の制御関係である。図9(a)に示すように、パルス幅調整回路PWCCは、CMOSインバータ(MP2,MN2)にPMOSトランジスタMP3を付加した構成である。そして、このMP3へのパルス幅調整レベルVCNTによりCMOSインバータの立ち上がり遅延時間を変化させ出力波形のパルス幅を制御する方式となっている。その動作原理は以下である。
まず、VCNTが最小値(0V)の場合、MP3のゲートに0Vが入力されるためVgsが大きく、MP2は、Do2_Pノードの充電時に流れる電流に対してMP3のVdsが小さくてすむため、内部ノードN23のレベルが高く、MP2のVgs、Vdsを大きく取れるためトランジスタの駆動能力が大きい。一方、VCNTが最大値(V0)の場合、MP3のゲートにV0が入力されるためVgsが小さく、MP2は、Do2_Pノードの充電時に流れる電流に対してMP3のVdsが大きくなるため、内部ノードN23のレベルが低く、MP2のVgs、Vdsが小さくなるためトランジスタの駆動能力が小さい。このため、図9(b)に示すように、VCNT=V0(0.5V)の場合は、VCNT=0Vの場合に比べてCMOSインバータの立ち上がり応答が遅くなる。図9(c)に示すようにVCNTのレベルの違いにより、CMOSインバータの立ち上がり応答速度(delay)が変化する。この応答速度の違い(delay)を利用してパルス幅を制御する。
図10は、図8のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。図8のパルス幅調整型波形等化回路は、入力データの連続ビット数に基づいてVCNTを制御し、このレベルにより、図2の波形等化回路と異なりCMOSインバータの立ち上がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式を用いている。図10に示すように、Din_Pにおいて“L”レベルが連続(Din_Nにおいて“H”レベルが連続)している間、PWCLC1bからのパルス幅調整レベルとPWCLC2bからのパルス幅調整レベルの平均化に伴いVCNTが下降する(S1001)。その後、Din_Pが“H”レベルに遷移すると、PWCC1bの出力データDo2_Pが短い遅延時間で立ち上がる(S1002)。この際に、Din_Nは“L”レベルに遷移するが、図8のPWCC2bはVCNTに関わらず立ち下がり速度は不変であるため、Do2_Nは通常の遅延時間で立ち下がる(S1003)。
このようにCMOSインバータの立ち上がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式であるため、正極波形(Do2_P)と負極波形(Do2_N)がアンバランスになる。波形整形回路WACは、このアンバランス波形を合成(平均化)することでバランスされた出力データDout_P,Dout_Nを出力する(S1004,S1005)。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“L”レベル(“H”レベル)が連続した後のパルス幅(S1006)は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅(S1007)に比べて拡張されることになる。なお、前述した説明とは逆に、Din_Nにおいて“L”レベルが連続(Din_Pにおいて“H”レベルが連続)した後の場合も、同様にして、パルス幅が拡張されることになる(S1008,S1009)。
以上、本実施の形態2のパルス幅調整型波形等化方式を用いて、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことで、実施の形態1の場合と同様に、代表的には、波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。図11のパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1c,PWCLC2cは、共に同様な構成となっており、オペアンプAMP1,AMP10と、容量素子Cf1a,Cf1bと、可変抵抗Rs1a,Rs1bと、PMOSトランジスタMP1a,MP1bと、NMOSトランジスタMN1a,MN1bから構成される。PWCLC1c,PWCLC2cは、実施の形態1と実施の形態2の両方の回路を備えた構成となっている。PWCLC1c内のAMP10の出力とPWCLC2c内のAMP10の出力は、共通接続されると共にパルス幅調整レベルVCNT_Pを生成し、PWCLC1c内のAMP1の出力とPWCLC2c内のAMP1の出力は、共通接続されると共にパルス幅調整レベルVCNT_Nを生成する。
まず、PWCLC1cにおけるVCNT_Nを生成する系では、Cf1aの一端がAMP1のマイナス(−)入力ノードに接続され、他端がAMP1の出力ノード(VCNT_N)に接続される。AMP1のプラス(+)入力ノードには参照電圧V0_Nが入力される。ここでは、例えばV0_N=0.5Vに設定する。MP1aのソース・ドレインの一方はAMP1のマイナス(−)入力ノードに、他方はAMP1の出力ノード(VCNT_N)に接続され、ゲートは入力データDin_Pに接続される。MN1aのソース・ドレインの一方はRs1aの一端に、他方はAMP1のマイナス(−)入力ノードが接続され、ゲートは入力データDin_Pに接続される。Rs1aの他端はVssに接地される。
動作の詳細は後述するが、MP1a,MN1aのスイッチにより入力データの連続ビットを判定してCf1aに電荷を蓄積する。また、AMP1は、Cf1aにより入力レベルと出力レベルが変化するが、AMP1のマイナス(−)入力ノード側が“L”レベル、AMP1の出力ノード側が“H”レベルとなる構成となっている。これは、後述するパルス幅調整回路PWCC1c,PWCC2cのVCNT_NをNMOSトランジスタで受ける構成としているためである。
次に、PWCLC1cにおけるVCNT_Pを生成する系では、Cf1bの一端がAMP10のマイナス(−)入力ノードに接続され、他端がAMP10の出力ノード(VCNT_P)に接続される。AMP10のプラス(+)入力ノードには参照電圧V0_Pが入力される。ここでは例えばV0_P=0.5Vに設定する。MP1bのソース・ドレインの一方は、AMP10のマイナス(−)入力ノードに、他方はAMP10の出力ノード(VCNT_P)に接続され、ゲートは入力データDin_Pに接続される。MN1bのソース・ドレインの一方はRs1bの一端に、他方はAMP10のマイナス(−)入力ノードに接続され、ゲートは入力データDin_Pに接続される。Rs1bの他端はVddに接続される。
動作の詳細は後述するが、MP1b,MN1bのスイッチにより入力データの連続ビットを判定してCf1bに電荷を蓄積する。また、AMP10は、Cf1bにより入力レベルと出力レベルが変化するが、AMP10のマイナス(−)入力ノード側が“H”レベル、AMP10の出力ノード側が“L”レベルとなる構成となっている。これは、パルス幅調整回路PWCC1c,PWCC2cのVCNT_PをPMOSトランジスタで受ける構成としているためである。なお、PWCLC2cの構成に関しては、Din_PがDin_Nに変わることを除いてPWCLC1cの構成と同様である。
パルス幅調整回路PWCC1cは、PWCLC1cからの出力データDo1_Pが入力されるインバータINV0と、その後段に設けられ、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタMP2およびNMOSトランジスタMN2と、PMOSトランジスタMP3およびNMOSトランジスタMN3から構成される。CMOSインバータを構成しているMP2は、ソースがMP3のドレインに、ゲートがINV0の出力に接続され、ドレインが出力データDo2_Pに接続される。MN2は、ドレインが出力データDo2_Pに、ゲートがINV0の出力に接続され、ソースがMN3のドレインに接続される。MP3は、ゲートがVCNT_Pに接続され、ソースがVddに接続される。MN3は、ゲートがVCNT_Nに接続され、ソースがVssに接続される。
動作の詳細は後述するが、MP3に入力されるVCNT_PのレベルによりMP2の動作電流が制限され、CMOSインバータの立ち上がり動作の遅延時間が変化する。また、MN3に入力されるVCNT_NのレベルによりMN2の動作電流が制限され、CMOSインバータの立ち下がり動作の遅延時間が変化する。これにより、Do2_P,Do2_Nのパルス幅が調整される。
図11の波形整形回路WACは、実施の形態1と同じ回路であり、Do2_PとDo2_NをINV1,INV2により合成し、アンバランスを解消している。なお、上述したように立ち上がりと立ち下がりが同じように制御されるため波形のアンバランスが発生しにくく、WACはなくてもかまわない。図11のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整レベル生成回路の動作原理は、実施の形態1および実施の形態2の説明と同様である。また、図11のパルス幅調整型波形等化回路におけるパルス幅調整回路の動作原理も実施の形態1および実施の形態2と同様である。
図12は、図11のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。図11のパルス幅調整型波形等化回路は、入力データの連続ビット数に基づいてVCNT_P,VCNT_Nを制御し、このレベルにより、CMOSインバータの立ち上がり応答と立ち下がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式を用いている。図12に示すように、Din_Pにおいて“H”レベルが連続(Din_Nにおいて“L”レベルが連続)している間、PWCLC1cからのパルス幅調整レベルとPWCLC2cからのパルス幅調整レベルの平均化に伴いVCNT_Nが上昇し、VCNT_Pが下降する(S1201)。その後、Din_Pが“L”レベルに遷移すると、PWCC1cの出力データDo2_Pが短い遅延時間で立ち下がる(S1202)。この際に、Din_Nは“H”レベルに遷移し、PWCC2cの出力データDo2_Nも短い遅延時間で立ち上がる(S1203)。
波形整形回路WACは、このDo2_Pの立ち下がりとDo2_Nの立ち上がりを合成(平均化)することでバランスのとれた出力データDout_P,Dout_Nを出力する(S1204,S1205)。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“H”レベル(“L”レベル)が連続した後のパルス幅(S1206)は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅(S1207)に比べて拡張されることになる。このパルス幅の拡張の度合いは、図5や図10の場合と比べて大きくなる。また、前述した説明とは逆に、Din_Nにおいて“H”レベルが連続(Din_Pにおいて“L”レベルが連続)した後の場合も、同様にして、パルス幅が拡張されることになる(S1208,S1209)。なお、WACは、図5や図10の場合と異なり、Do2_PおよびDo2_Nが共に短い遅延時間で遷移するため、特に設けなくてもよい。ただし、WACによって合成を行うことで、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの潜在的な速度差や、プロセスばらつきに伴う誤差等をある程度吸収することが可能になる。
以上、本実施の形態3のパルス幅調整型波形等化方式を用いて、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことで、実施の形態1および2の場合と同様に、代表的には、波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。図13に示すパルス幅調整型波形等化回路は、パルス幅調整レベル生成回路PWCLC1d,PWCLC2d、パルス幅調整回路PWCC1d,PWCC2d、波形整形回路WACによって構成される。
各回路の内部構成は、図2に示したパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1a,PWCLC2a、パルス幅調整回路PWCC1a,PWCC2a、波形整形回路WACとそれぞれ同様の構成となっている。ただし、図2は、PWCLC1aのAMP1の出力とPWCLC2aのAMP1の出力の共通接続ノードからVCNTが生成される構成であったのに対して、図13は、PWCLC1dのAMP1の出力とPWCLC2dのAMP1の出力からそれぞれパルス幅調整レベルVCNT1とVCNT2が生成される構成となっている。VCNT1は、PWCC1dのMN3のゲートに接続され、VCNT2は、PWCC2dのMN3のゲートに接続される。これ以外の構成に関しては、図2と同様であるため詳細な説明は省略する。
図14は、図13のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。図14に示すように、Din_Pにおいて“H”レベルが連続(Din_Nにおいて“L”レベルが連続)している間、PWCLC1dからのVCNT1は上昇し、PWCLC2dからのVCNT2は一定値(V0)を保つ(S1401)。その後、Din_Pが“L”レベルに遷移すると、PWCC1dの出力データDo2_Pが短い遅延時間で立ち下がる(S1402)。この際に、Din_Nは“H”レベルに遷移するが、図14のPWCC2dはVCNT2に関わらず立ち上がり速度は不変であるため、Do2_Nは通常の遅延時間で立ち上がる(S1403)。
このようにCMOSインバータの立ち下がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式であるため、正極波形(Do2_P)と負極波形(Do2_N)がアンバランスになる。波形整形回路WACは、このアンバランス波形を合成(平均化)することでバランスのとれた出力データDout_P,Dout_Nを出力する(S1404,S1405)。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“H”レベル(“L”レベル)が連続した後のパルス幅(S1406)は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅(S1407)に比べて拡張されることになる。なお、前述した説明とは逆に、Din_Nにおいて“H”レベルが連続(Din_Pにおいて“L”レベルが連続)した後の場合も、同様にして、パルス幅が拡張されることになる(S1408,S1409)。
以上、本実施の形態4のパルス幅調整型波形等化方式を用いて、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことで、実施の形態1の場合と同様に、代表的には、波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。
(実施の形態5)
図15は、本発明の実施の形態5によるパルス幅調整型波形等化回路において、図1のパルス幅調整型波形等化回路における各ブロックの詳細な構成例を示す回路図である。図15に示すパルス幅調整型波形等化回路は、パルス幅調整レベル生成回路PWCLC1e,PWCLC2e、パルス幅調整回路PWCC1e,PWCC2e、波形整形回路WACによって構成される。
各回路の内部構成は、図8に示したパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1b,PWCLC2b、パルス幅調整回路PWCC1b,PWCC2b、波形整形回路WACとそれぞれ類似した構成となっている。第1の相違点は、図8が、PWCLC1bのAMP10の出力とPWCLC2bのAMP10の出力の共通接続ノードからVCNTが生成される構成であったのに対して、図15は、PWCLC1eのAMP10の出力とPWCLC2eのAMP10の出力からそれぞれパルス幅調整レベルVCNT1とVCNT2が生成される点にある。VCNT1は、PWCC1eのMP3のゲートに接続され、VCNT2は、PWCC2eのMP3のゲートに接続される。第2の相違点は、図8のPWCLC1b,PWCLC2bにおけるNMOSトランジスタMN1とPMOSトランジスタMP1が、それぞれ、図15のPWCLC1e,PWCLC2eにおけるPMOSトランジスタMP10とNMOSトランジスタMN10に変更されている点にある。すなわち、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタが入れ替わっている。これ以外の構成に関しては、図8と同様であるため詳細な説明は省略する。
図16は、図15のパルス幅調整型波形等化回路の動作概要を示す波形図である。図16に示すように、Din_Pにおいて“L”レベルが連続(Din_Nにおいて“H”レベルが連続)している間、PWCLC1eからのVCNT1は下降し、PWCLC2eからのVCNT2は一定値(V0)を保持する(S1601)。その後、Din_Pが“H”レベルに遷移すると、PWCC1eの出力データDo2_Pが短い遅延時間で立ち上がる(S1602)。この際に、Din_Nは“L”レベルに遷移するが、図15のPWCC2eはVCNT2に関わらず立ち下がり速度は不変であるため、Do2_Nは通常の遅延時間で立ち下がる(S1603)。
このようにCMOSインバータの立ち上がり応答を制御して出力パルス幅を調整する方式であるため、正極波形(Do2_P)と負極波形(Do2_N)がアンバランスになる。波形整形回路WACは、このアンバランス波形を合成(平均化)することでバランスのとれた出力データDout_P,Dout_Nを出力する(S1604,S1605)。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“L”レベル(“H”レベル)が連続した後のパルス幅(S1606)は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅(S1607)に比べて拡張されることになる。なお、前述した説明とは逆に、Din_Nにおいて“L”レベルが連続(Din_Pにおいて“H”レベルが連続)した後の場合も、同様にして、パルス幅が拡張されることになる(S1608,S1609)。
以上、本実施の形態5のパルス幅調整型波形等化方式を用いて、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことで、実施の形態2の場合と同様に、代表的には、波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。
(実施の形態6)
図17は、本発明の実施の形態6によるパルス幅調整型波形等化回路において、その構成の一例を示すブロック図である。図17に示すパルス幅調整型波形等化回路は、パルス幅調整レベル生成回路PWCLC1f,PWCLC2fと、パルス幅調整回路PWCCによって構成される。PWCLC1f,PWCLC2fは、図2に示したパルス幅調整レベル生成回路PWCLC1a,PWCLC2aと同一の構成となっており、入力データDin_P,Din_Nをスルーすることで出力データDo1_P,Do1_Nを出力する。また、Din_Pの“H”レベル(Din_Nの“L”レベル)およびDin_Nの“H”レベル(Din_Pの“L”レベル)が連続している間、パルス幅調整レベルVCNTを上昇させ、信号が遷移した際にはVCNTを参照電圧V0に向けて戻す。
PWCCは、所謂CML回路となっており、差動対となるNMOSトランジスタMN2a,MN2bと、その負荷となる抵抗R1a,R1bと、そのテール電流源となるNMOSトランジスタMN3によって構成される。MN2aは、ソースがMN3のドレインに接続され、ゲートがDo1_Pに接続され、ドレインから出力データDout_Nを出力する。MN2bは、ソースがMN3のドレインに接続され、ゲートがDo1_Nに接続され、ドレインから出力データDout_Pを出力する。R1a、R1bは、一端が共通に電源電圧Vddに接続され、他端が、それぞれ、MN2aのドレイン、MN2bのドレインに接続される。MN3は、ソースが基準電源電圧Vssに接続され、ゲートがVCNTに接続される。
このような構成を用いると、Din_PおよびDin_Nの信号が“H”レベルまたは“L”レベルに遷移した後、その“H”レベルまたは“L”レベルを維持している時間に応じてPWCCの駆動能力が上昇する。仮に“H”レベルまたは“L”レベルを長期間維持したものとして、その後に、再びDin_PおよびDin_Nの信号が遷移すると、VCNTの応答が、この遷移から若干遅れて生じるため、信号遷移の瞬間はPWCCが高い駆動能力でスイッチング動作を行うことになる。その結果、出力データDout_P,Dout_Nにおける“H”レベル(“L”レベル)が連続した後のパルス幅は、対応する入力データDin_P,Din_Nのパルス幅に比べて拡張されることになる。
以上、本実施の形態6のパルス幅調整型波形等化方式を用いて、入力データの連続ビット数に基づいた電荷を容量素子に蓄積し、その蓄積量に応じてパルス幅を制御して波形等化を行うことで、代表的には、波形等化回路の低消費電力化が実現可能となる。この効果は、図19の構成例と比較して、1個のCML回路で済み、小さい回路規模で波形等化を実現できることから得られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、入出力の極性を適宜変更し、それに合わせて回路構成を変更することも可能である。一例として、図13を例とすると、PWCC1d,PWCC2d内のINV0を省き、PWCLC1d,PWCLC2d内のMP1とMN1を入れ替えた構成等が挙げられる。この場合、Din_Pの“L”レベルが連続し、PWCC1dのMP2がオン、MN2がオフしている間にCf1の充電が進み、MN3の駆動能力が高められることになる。その後、Din_Pが“H”レベルに遷移した際には、MN2とMN3を介してDo2_Pが短時間で立ち下げられることになる。
AMP オペアンプ
BF 出力バッファ
Cf 容量
CSC カレントスイッチ回路
DC 遅延回路
Din 入力データ
Dout,Do 出力データ
IAC 電流加算回路
IC 定電流源
INV インバータ
MIX 波形加算器
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
PWCC パルス幅調整回路
PWCLC パルス幅調整レベル生成回路
R,Rs 抵抗
SW スイッチ
V0 参照電圧
VCNT パルス幅調整レベル
Vdd 電源電圧
Vss 基準電源電圧
WAC 波形整形回路

Claims (15)

  1. 差動入力データの一方となる正極入力データを受け、前記正極入力データのパルス幅に応じて変動する第1制御電圧を生成する第1パルス幅調整レベル生成回路と、
    前記差動入力データの他方となる負極入力データを受け、前記負極入力データのパルス幅に応じて変動する第2制御電圧を生成する第2パルス幅調整レベル生成回路と、
    前記差動入力データを前記第1および第2制御電圧に応じた駆動力で駆動することで、遷移時間を変えた差動出力データを生成する出力回路とを備え、
    前記第1および第2パルス幅調整レベル生成回路のそれぞれは、自身への入力データが第1論理レベルの間は自身からの制御電圧を第1電圧に維持し、前記自身への入力データが第2論理レベルに遷移した後は、第1容量素子に対して積分動作を行うことで前記自身からの制御電圧を前記第1電圧から第2電圧に向けて変動させる第1積分回路を有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  2. 請求項1記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記第1積分回路は、
    一方の入力ノードに前記第1電圧が印加され、出力ノードから前記自身からの制御電圧を生成するオペアンプ回路と、
    前記オペアンプ回路の出力ノードと他方の入力ノードの間に並列に接続された前記第1容量素子および第1スイッチと、
    前記オペアンプ回路の他方の入力ノードと電源電圧ノードの間に直列接続された第2スイッチおよび抵抗素子とを備え、
    前記第1スイッチは、前記自身への入力データが前記第1論理レベルの際にオン、前記第2論理レベルの際にオフとなり、
    前記第2スイッチは、前記自身への入力データが前記第1論理レベルの際にオフ、前記第2論理レベルの際にオンとなることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  3. 請求項2記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記第1パルス幅調整レベル生成回路内の前記オペアンプ回路の出力ノードは、前記第2パルス幅調整レベル生成回路内の前記オペアンプ回路の出力ノードと共通接続ノードで接続され、
    前記出力回路は、前記差動入力データを前記共通接続ノードの制御電圧に応じた駆動力で駆動することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  4. 請求項1記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記出力回路は、
    前記正極入力データを前記第1制御電圧に応じた駆動力で駆動する第1パルス幅調整回路と、
    前記負極入力データを前記第2制御電圧に応じた駆動力で駆動する第2パルス幅調整回路と、
    前記第1パルス幅調整回路の出力の立ち上がりエッジと前記第2パルス幅調整回路の出力の立ち下がりエッジ、ならびに前記第1パルス幅調整回路の出力の立ち下がりエッジと前記第2パルス幅調整回路の出力の立ち上がりエッジをそれぞれ平均化する波形整形回路とを有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  5. 請求項1記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記第1および第2パルス幅調整レベル生成回路のそれぞれは、更に、第2積分回路を備え、
    前記第1パルス幅調整レベル生成回路内の前記第2積分回路は、第3制御電圧を生成し、
    前記第2パルス幅調整レベル生成回路内の前記第2積分回路は、第4制御電圧を生成し、
    前記出力回路は、前記差動入力データを前記第1〜第4制御電圧に応じた駆動力で駆動し、
    前記第2積分回路は、前記自身への入力データが前記第1論理レベルの間は自身からの制御電圧を第3電圧に維持し、前記自身への入力データが第2論理レベルに遷移した後は、第2容量素子に対して積分動作を行うことで前記自身からの制御電圧を前記第3電圧から第4電圧に向けて変動させ、
    前記第2電圧は前記第1電圧よりも大きく、前記第4電圧は前記第3電圧よりも小さいことを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  6. 差動入力データを受け、前記差動入力データのパルス幅に応じて変動する単数または複数の制御電圧を生成するパルス幅調整レベル生成回路と、
    前記差動入力データの一方となる正極入力データを前記制御電圧に応じた駆動力で駆動することで、遷移時間が変更された第1出力データを生成する第1パルス幅調整回路と、
    前記差動入力データの他方となる負極入力データを前記制御電圧に応じた駆動力で駆動することで、遷移時間が変更された第2出力データを生成する第2パルス幅調整回路とを備え、
    前記第1および前記第2パルス幅調整回路のそれぞれは、
    第1電源電圧ノードと出力ノードの間に設けられた第1導電型の第1MISトランジスタと、
    第2電源電圧ノードと前記出力ノードの間に設けられた第2導電型の第2MISトランジスタと、
    前記第1電源電圧ノードと前記出力ノードの間に設けられ、前記第1MISトランジスタと直列接続された前記第1導電型の第3MISトランジスタとを有し、
    前記第1MISトランジスタおよび前記第2MISトランジスタのゲートには、前記正極入力データおよび前記負極入力データの内の対応する入力データが伝送され、
    前記第3MISトランジスタのゲートには、前記制御電圧が印加されることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  7. 請求項6記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    さらに、前記第1出力データの立ち上がりエッジと前記第2出力データの立ち下がりエッジ、ならびに前記第1出力データの立ち下がりエッジと前記第2出力データの立ち上がりエッジとをそれぞれ平均化し、第3出力データおよび第4出力データを生成する波形整形回路を有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  8. 請求項7記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記波形整形回路は、
    前記第1出力データを入力として出力が前記第2出力データに結合された第1インバータ回路と、
    前記第2出力データを入力として出力が前記第1出力データに結合された第2インバータ回路とを有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  9. 請求項7記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記制御電圧は、前記差動入力データの遷移に応じて第1電圧となり、その後、次の遷移が生じるまでの期間で時間と共に第2電圧に向けて変動する特性を備えることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  10. 請求項7記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記制御電圧は、前記第1パルス幅調整回路の前記第3MISトランジスタに印加される第1制御電圧と、前記第2パルス幅調整回路の前記第3MISトランジスタに印加される第2制御電圧を含み、
    前記第1制御電圧は、前記正極入力データが第1論理レベルの間は第1電圧を維持し、第2論理レベルに遷移した後は、前記第2論理レベルの期間と共に第2電圧に向けて変動する特性を備え、
    前記第2制御電圧は、前記負極入力データが前記第1論理レベルの間は前記第1電圧を維持し、前記第2論理レベルに遷移した後は、前記第2論理レベルの期間と共に前記第2電圧に向けて変動する特性を備えることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  11. 請求項6記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記第1および前記第2パルス幅調整回路のそれぞれは、さらに、前記第2電源電圧ノードと前記出力ノードの間に設けられ、前記第2MISトランジスタと直列接続された前記第2導電型の第4MISトランジスタを備え、
    前記第4MISトランジスタのゲートには、前記制御電圧が印加されることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  12. 入力データを受け、前記入力データのパルス幅に応じて変動する制御電圧を生成するパルス幅調整レベル生成回路と、
    前記入力データを前記制御電圧に応じた駆動力で駆動することで、遷移時間を変えた出力データを生成するパルス幅調整回路とを有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  13. 請求項12記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記パルス幅調整レベル生成回路は、前記入力データが第1論理レベルの間は前記制御電圧を第1電圧に維持し、前記入力データが第2論理レベルに遷移した後は、容量素子に対して積分動作を行うことで前記制御電圧を前記第1電圧から第2電圧に向けて変動させる積分回路を有することを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  14. 請求項13記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記パルス幅調整回路は、
    第1電源電圧ノードと出力ノードの間に設けられた第1導電型の第1MISトランジスタと、
    第2電源電圧ノードと前記出力ノードの間に設けられた第2導電型の第2MISトランジスタと、
    前記第1電源電圧ノードと前記出力ノードの間に設けられ、前記第1MISトランジスタと直列接続された前記第1導電型の第3MISトランジスタとを有し、
    前記第1MISトランジスタおよび前記第2MISトランジスタのゲートには、前記入力データが伝送され、
    前記第3MISトランジスタのゲートには、前記制御電圧が印加されることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
  15. 請求項13記載のパルス幅調整型波形等化回路において、
    前記積分回路は、
    一方の入力ノードに前記第1電圧が印加され、出力ノードから前記制御電圧を生成するオペアンプ回路と、
    前記オペアンプ回路の出力ノードと他方の入力ノードの間に並列に接続された前記容量素子および第1スイッチと、
    前記オペアンプ回路の他方の入力ノードと電源電圧ノードの間に直列接続された第2スイッチおよび抵抗素子とを備え、
    前記第1スイッチは、前記入力データが前記第1論理レベルの際にオン、前記第2論理レベルの際にオフとなり、
    前記第2スイッチは、前記入力データが前記第1論理レベルの際にオフ、前記第2論理レベルの際にオンとなることを特徴とするパルス幅調整型波形等化回路。
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