JP5366302B2

JP5366302B2 - 携帯電話機

Info

Publication number: JP5366302B2
Application number: JP2009110552A
Authority: JP
Inventors: 武史関根
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2009-04-30
Filing date: 2009-04-30
Publication date: 2013-12-11
Anticipated expiration: 2029-04-30
Also published as: US20120034884A1; JP2010263283A; WO2010125621A1; CN102415084A

Description

本発明は、携帯電話機に関し、特に内蔵アンテナと回路基板との電気的接続および回路基板や電子部品などを収納する部品収納部の防水構造に係わるものである。

従来の携帯電話機の内蔵アンテナ部材は、複数のアンテナと複数のアンテナの給電部近傍で屈曲した部分を埋め込んだ防水パッキンとで構成されており、回路基板を収納する内側筐体と内側筐体を覆う外側筐体の間に複数のアンテナを配設し、複数のアンテナの給電部は内側筐体内に設けられたアンテナ孔より内側筐体内部へ引き込まれ回路基板のバネ端子と当接させて電気的に接続し、アンテナ孔は複数のアンテナを埋め込んだ防水パッキンで水密に封止するものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００８−１１１１６号公報

しかしながら、特許文献１に記載された従来の携帯電話機の内蔵アンテナ部材および回路基板を内部に収納する収納凹部の防水構造においては、内蔵アンテナとしての専用部材を必要とし、さらにアンテナ部材を防水パッキンに埋め込むため部品製作費が高価になるとともにアンテナ孔の水密を確保するために防水パッキンを必要とするため機器小型化の弊害になるという課題を有していた。

また、仮に図５に示すような携帯電話機の内蔵アンテナおよび部品収納部の防水構造にした場合には、部品収納部の底面を構成するインサート板金を内蔵アンテナとするため内蔵アンテナとしての専用部材は必要としない。

しかし、アンテナ機能を有するインサート板金と回路基板（図示せず）とをアンテナバネ板を介して電気的に接続するためには、インサート成形の樹脂部の一部にインサート板金が露出する開口部が必要となる。

そのため、インサート板金とインサート成形で形成された樹脂部との接触部（図５のＢ範囲）は異種材料の融合状態とはなってないので環境温度の変化や成形収縮などにより微小の間隙が生じ、この微小の間隙より水が部品収納部へ浸入するという課題を有する。

本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、携帯電話機の内蔵アンテナと回路基板との電気的接続を確実に行うとともに、回路基板や電子部品などを収納する部品収納部への水侵入を防止する専用の防水パッキンおよび専用アンテナ部材を必要とせず、部品点数削減と機器の小型化を図ることのできる携帯電話機を提供することを目的としたものである。

本発明の携帯電話機は、外部から給電を受ける給電点を有するインサート板金と、インサート板金に固着されたピンと、インサート板金の外周縁を覆うとともにピンの端面が露出するようにインサート成形により形成した樹脂部とを備える構成を有している。

この構成により、携帯電話機において、筐体内の内蔵アンテナと回路基板との電気的接続を行うとともに、回路基板や電子部品などを収納する部品収納部への水侵入を防止することができる。

また、本発明の携帯電話機は、ピンは、円柱形状である構成を有しているものを含む。

この構成により、携帯電話機において、樹脂の成形収縮を利用しインサート成形で形成された樹脂部とピン表面の境界部よりの水侵入を防止することができる。

また、本発明の携帯電話機は、ピンは、側面に溝部を有する構成を有しているものを含む。

この構成により、携帯電話機において、インサート成形で形成された樹脂部とピン表面の境界部よりの水侵入を防止することができる。

また、本発明の携帯電話機は、ピンは、ねじ部を有する構成を有しているものを含む。

この構成により、携帯電話機において、部筐体内の内蔵アンテナと回路基板との電気的接続を行うとともに、回路基板や電子部品などを収納する部品収納部への水侵入を防止することができる。

本発明の携帯電話機は、インサート板金と、インサート板金に固着されたピンと、インサート板金の外周縁を覆うとともにピンの端面が露出するようにインサート成形により形成した樹脂部とを備える構成を有することにより、携帯電話機の内蔵アンテナと回路基板との電気的接続を確実に行うとともに、回路基板や電子部品などを収納する部品収納部への水侵入を防止する専用の防水パッキンおよび専用アンテナ部材を必要とせず、部品点数削減と機器の小型化を図ることのできるという効果を有する携帯電話機を提供することができるものである。

（ａ）本発明の実施の形態１における折り畳み式携帯電話機を折り畳んだ状態を示す正面図（ｂ）携帯電話機を第一のヒンジで開いた状態を示す正面図（ｃ）携帯電話機を第二のヒンジで開いた状態を示す正面図本発明の実施の形態１における図１（ｃ）のＡ−Ａ矢視要部断面図本発明の実施の形態１におけるピンの第１の変形例を示す図本発明の実施の形態１におけるピンの第２の変形例を示す図課題を有する例を示す要部断面図

以下、本発明の実施の形態の携帯電話機について、図面を用いて説明する。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における折り畳み式携帯電話機１０を示す図である。

図１（ａ）は、折り畳み式携帯電話機１０を折り畳んだ状態を示す正面図である。折り畳み式携帯電話機１０には、液晶ディスプレイパネルまたはエレクトロルミネッセンスディスプレイパネルからなるサブ表示部１１が配設されている。

図１（ｂ）は、折り畳み式携帯電話機１０を第一のヒンジ１２で縦方向に開いた状態を示す正面図である。折り畳み式携帯電話機１０には、第一の筐体側にテンキーなどの操作部１４と第二の筐体側に液晶ディスプレイパネルまたはエレクトロルミネッセンスディスプレイパネルからなるメイン表示部１６が配設されている。

図１（ｃ）は、折り畳み式携帯電話機１０を第二のヒンジ１７で横方向に開いた状態を示す正面図で、メイン表示部１６は、テレビ視聴に好適な横長モードとなる。

以上のように構成された折り畳み式携帯電話機の内部構造について、図２から図４を用いて説明する。

図２は、図１（ｃ）のＡ−Ａ矢視要部断面図である。

図２において部品収納部２１は、液晶ディスプレイパネルやエレクトロルミネッセンスディスプレイパネルなどの表示素子（メイン表示部１６またはサブ表示部１１）を駆動制御する回路基板や電子部品（図示せず）などを収納する。

インサート成形されるインサート板金２２は、デジタルテレビ用のアンテナ機能を有しており、樹脂部２３はインサート板金２２の周囲縁および片面の一部を覆う。

パッキン嵌合溝２３ｂは樹脂部２３より突出した突出部２３ａの先端面に形成される。また、押圧部材２４は、パッキン嵌合溝２３ｂに装着されたパッキン部材（図示せず）を全周にわたって押圧する。

そして、部品収納部２１は、インサート板金２２と、樹脂部２３と、パッキン嵌合溝２３ｂと、押圧部材２４とに構成されて防水が確保されている。

インサート板金２２は、筐体のグランドとして用いるものである。また、このグランドであるインサート板金２２に、給電点から給電することにより、いわゆる筐体ダイポールアンテナとして、例えば、デジタルテレビ用のアンテナとして利用することができる。

金属製で円柱状のピン２５は、インサート板金２２にカシメまたはスタッド溶接などにより固着されており、ピン２５の端面はインサート成形された樹脂部２３の樹脂表面より露出している。

ピン２５の近傍には円筒形のボス部２３ｃが成形されており、ボス部２３ｃにはインサートナット２６が圧入またはインサート成形されている。

インサートナット２６には、先端の平面部に接点（図示せず）を有する可撓性のアンテナバネ板２７と回路基板（図示せず）と電気的に接続された金属製のヒンジ取付け片２８とが重ねられてビス２９で共締め締結されている。このとき、アンテナバネ板２７の先端の平面部の接点（図示せず）はピン２５の端面に当接し、アンテナバネ板２７は付勢された状態で取り付けられている。

以上のように、本実施の携帯の折り畳み式携帯電話機によれば、回路基板や電子部品などを収納する部品収納部は、底面はデジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金で、側面はインサート板金に一体的に形成した樹脂部で、上面はパッキン部材を全周にわたって押圧する押圧部材で構成したため気密化が図れる。

また、デジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金に固着した金属製ピンの端面に回路基板（図示せず）に接続された金属製のヒンジ取付け片と共締めされた可撓性のアンテナバネ板の接点（図示せず）が付勢された状態で接触しているため、デジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金と回路基板（図示せず）を確実に電気的に接続できる。

また、インサート板金に固着した金属製ピンの形状が円柱形状であるため、インサート成形時の成形収縮によりピンの側面は周囲から均一に締め付けられ、樹脂とピン表面の密着は強固なものとなり密着部よりの水侵入を防止することができる。なお、インサート成形時の成形収縮により樹脂が均一に収縮すれば、金属製ピンの形状は、断面が円形のもの（円柱形状）だけでなく、楕円形のものでもよく、さらには、多角形のもの（角柱形状）でもよい。

また、部品収納部の底面を形成するインサート板金をデジタルテレビ用アンテナとするため内蔵アンテナとしての専用部材を必要としないし、インサート板金の周囲縁およびピンの周囲をインサート成形によって樹脂部で覆うためパッキン部材を必要としないため部品点数削減と機器の小型化を図ることができる。

図３は、本発明の実施の形態１におけるピンの第１の変形例を示す図である。

図３において、図２に示す構成と同じものに関しては、同一番号を付して説明は省略する。

側面に溝部３１ａを形成した金属製で円柱状のピン３１は、デジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金２２にカシメまたはスタッド溶接などにより固着されており、ピンの端面はインサート成形された樹脂部２３の樹脂表面より露出している構成である。

以上のように本実施の形態１におけるピンの第１の変形例によれば、インサート板金に固着した金属製ピンの形状が円柱形状で且つ側面に溝部を形成しているため、インサート成形時の成形収縮によりピンの側面は周囲から均一に締め付けられ且つ溝部のためピン表面と樹脂部の接触長が大きくなり、樹脂とピン表面の密着はより強固なものとなり密着部よりの水侵入を防止することができる。

なお、以上の実施の形態では、ピンの側面に単条の溝部を形成したピンについて説明したが、これに限ることなくピンの側面に複条の溝部を形成してもよい。

図４は、本発明の実施の形態１におけるピンの第２の変形例を示す図である。

図４において、図２に示す構成と同じものに関しては、同一番号を付して説明は省略する。

端面にネジ部４１ａを有する金属製で円柱状のピン４１は、デジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金２２にカシメまたはスタッド溶接などにより固着されており、ピン４１の端面はインサート成形された樹脂部２３で覆われてなく露出している。

ピン４１のネジ部４１ａには、回路基板（図示せず）と電気的に接続された金属製のヒンジ取付け片２８がビス２９によって締結されている。

以上のように本実施の形態１におけるピンの第２の変形例によれば、デジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金に固着されたピンの端面に回路基板（図示せず）と電気的に接続された金属製のヒンジ取付け片をビスで締結する構成のため、可撓性のアンテナバネ板を必要とせずデジタルテレビ用アンテナ機能を有するインサート板金と回路基板（図示せず）を確実に電気的に接続できるとともに締結強度を確保するためのインサートナットを必要としないため部品点数削減および機器の廉価が図れる。

なお、以上の実施の形態では、折り畳み式携帯電話機について説明したが、これに限ることなく一体型の携帯電話機やスライド型の携帯電話機であってもよい。また、携帯電話機に限定されるものでなくＰＤＡやその他の携帯端末装置であってもよい。

本発明は、筐体内の内蔵アンテナと回路基板との電気的接続を確実に行うとともに、専用の防水パッキンを使用せずに機器の小型化を図ると同時に電子部品を収納する部品収納部への水侵入を防止するという効果を有し、携帯電話機として有用である。

１０携帯電話機
１１サブ表示部
１２第一のヒンジ
１４操作部
１６メイン表示部
１７第二のヒンジ
２１部品収納部
２２インサート板金
２３樹脂部
２３ａ突出部
２３ｂパッキン嵌合溝
２３ｃボス部
２４押圧部材
２５，３１，４１ピン
２６インサートナット
２７アンテナバネ板
２８ヒンジ取付け片
２９ビス
３１ａ溝部
４１ａネジ部

Claims

外部から給電を受ける給電点を有するインサート板金と、
前記インサート板金に固着されたピンと、
前記インサート板金の外周縁を覆うとともに前記ピンの端面が露出するようにインサート成形により形成した樹脂部と、を備える
携帯電話機。
前記ピンは、円柱形状である請求項１記載の携帯電話機。
前記ピンは、側面に溝部を有する形状である請求項１または請求項２に記載の携帯電話機。
前記ピンは、ねじ部を有する請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の携帯電話機。
前記インサート板金は、筐体ダイポールアンテナを構成する請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の携帯電話機。