JP5366116B2 - ヘッドレスト及びヘッドレスト用基材 - Google Patents
ヘッドレスト及びヘッドレスト用基材Info
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Description
請求項2の発明たるヘッドレスト用基材は、請求項1で、支柱(4)の先端部分(41)に鉤状フック(42)が設けられ、該フック(42)が水平配設された前記横架部(21)に掛止したことを特徴とする。請求項3の発明たるヘッドレスト用基材は、請求項1又は2で、芯材(3)の底板部(32)の後端縁(32d)に一対の切欠きを形成して嵌合凹部(32b)となし、これら嵌合凹部(32b)をそれぞれ前記脚部(20)の外周に前方から嵌め込んだことを特徴とする。請求項4の発明たるヘッドレスト用基材は、請求項1乃至3で、底板部(32)と、前記前板部(30)の上縁から脚部(20)側に屈曲する上板部(33)、及び前板部(30)の両側縁から脚部(20)側に屈曲する両側板部(31)とで、前板部(30)の背面を囲って、椀状の部材とすることを特徴とする。請求項5の発明たるヘッドレスト用基材は、請求項1乃至4で、芯材(3)の底板部(32)の剛性を芯材(3)の他の部分より相対的に高くしたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の要旨は、袋状表皮(7)と、一対の脚部(20)の上端部分(20a)が横架部(21)で連結されたステー(2)と、該ステーの上部(2a)に取付けられる芯材(3)と、該ステーの上部(2a)及び該芯材(3)が配設された前記表皮(7)内に発泡原料(8a)を注入し、該表皮(7)、該ステー(2)及び該芯材(3)と一体化させて発泡硬化した発泡体(8)と、を備えるヘッドレストにあって、前記芯材(3)は、その前板部(30)と該横架部(21)との間にエネルギ吸収用空間(6)を設け、且つ芯材(3)の底板部(32)の後端縁(32d)に各脚部(20)を嵌入する嵌合凹部(32b)が設けられて、両脚部(20)に嵌合,掛止させ、さらに、該嵌合凹(32b)部を形成する導入口の部分に掛止爪(32c)が設けられて、一定以上の作用力が印加した時に、前記横架部(21)と前記前板部(30)間の距離(L)を縮めるようにして、該後端縁(32d)の嵌合部位を支点に後方へ回動できると共に、該嵌合部位が各脚部(20)に沿って下方へ摺動できるようにステーの上部(2a)に取付けられ、さらに前記空間(6)に前記芯材(3)よりも変形容易なエネルギ吸収体(5)が配設され、且つ前記前板部(30)の背面に車両後方に向けて柱本体(40)が起立する支柱(4)を設け、その先端部が、前記芯材(3)の前記ステー(2)への取付けで水平配設される前記横架部(21)に上方から当接して、一定以上の作用力が印加した時に、前記距離(L)を縮めるようにして前記後端縁(32d)の嵌合部位を支点に芯材(3)が後方へ回動する際、前記脚部(20)に対する前記後端縁(32d)の相対上方移動を規制するようにし、さらに前記芯材(3)の上半部がその背面側で水平に配される前記横架部(21)よりも上方へ突き出すようにしたことを特徴とするヘッドレストことを特徴とするヘッドレストにある。
一定以上の作用力が印加した時に、前記横架部(21)と前記前板部(30)間の距離(L)を縮めるようにして、該後端縁(32d)の嵌合部位を支点に後方へ回動できると共に、該嵌合部位が各脚部(20)に沿って下方へ摺動できるようにステーの上部(2a)に取付けられた芯材(3)を具備し、さらに芯材(3)の上半部がその背面側で水平に配される前記横架部(21)よりも上方へ突き出すようにすると、後突で、エネルギ吸収用空間の距離に比べて長いエネルギ吸収体のストロークが確保される。この長いストロークを稼ぐことによって、追突時の乗員頭部に働く衝突反力を良好に吸収する。後突の衝突エネルギを受けた際、芯材を回転,摺動させることによって、必要ストロークよりも小さなエネルギ吸収用空間で対応できるので、長いストロークが確保しづらいヘッドレストにあって、極めて理にかなったヘッドレスト及びヘッドレスト用基材になっている。前板部(30)の背面に車両後方に向けて柱本体(40)が起立する支柱(4)を設け、その先端部が、前記芯材(3)の前記ステー(2)への取付けで水平配設される前記横架部(21)に上方から当接して、一定以上の作用力が印加した時に、前記距離(L)を縮めるようにして前記後端縁(32d)の嵌合部位を支点に芯材(3)が後方へ回動する際、前記脚部(20)に対する前記後端縁(32d)の相対上方移動を規制すると、芯材の底板部の後端縁を、一定以上の作用力が印加した時に各脚部の下方へ摺動するのを促すので、衝突エネルギのより確実な吸収ができる。
請求項2の発明のごとく、支柱(4)の先端部分(41)に鉤状フック(42)が設けられ、該フック(42)が水平配設された前記横架部(21)に掛止できると、前板部が横架部との間にエネルギ吸収用空間をとって、芯材が三点止めでステーに安定保持される。
請求項3の発明のごとく、芯材の底板部の後端縁に一対の嵌合凹部を形成してこれらをそれぞれ前記脚部の外周に前方から嵌め込むと、該後端縁の脚部に沿った移動とを可能にする構成が簡易に実現される。
請求項4の発明のごとく、芯材(3)が、前記底板部(32)と、前記前板部(30)の上縁から脚部(20)側に屈曲する上板部(33)、及び前板部(30)の両側縁から脚部(20)側に屈曲する両側板部(31)とで、前板部(30)の背面を囲って、椀状の部材とすると、剛性のある部材になる。
請求項5の発明のごとく、芯材の底板部の剛性を相対的に高くすると、摺動・回転の際に底板部が変形して芯材の摺動・回転の円滑さを損なうことがない。
ヘッドレスト用基材1はステー2と芯材3と案内部材としての支柱4とエネルギ吸収体5とを備える。ステー2は公知の頑強な金属製品で、一対の脚部20を平行に配設し、両脚部20の上端部分20aを横架部21で結ぶステー2とする。ここでは、図1のごとく金属製円柱又はパイプをコ字状に折曲加工して、同じ太さの脚部20及び横架部21を形成する。符号24はシートバック上端921に挿着されるステー基端部分を示す(図3)。
後突時に、芯材3は底板部後端縁32dの左右の嵌合凹部32bを結ぶ線を中心に後傾し、さらに各ステー脚部20に沿って下方へ摺動可能にする。
本発明は、特許文献1,2のように芯材3に後突時のエネルギ吸収を原則負わせない。後突等の車両衝突時の打撃位置や角度によって性能差が出ないよう、受圧面となる芯材3では変形,EAを特に行わず、本発明はエネルギ吸収を専らエネルギ吸収体5に担わせる。衝突の衝撃力を芯材3の背面側に設けるエネルギ吸収用空間6、エネルギ吸収体5に伝達する。
前板部30の上部が横架部21よりも上方に突き出すようにして、例えば図1〜図3のごとく前板部30の約1/2の高さ地点で、横架部21が水平に配されるようにする。そして、芯材3に立設する支柱4の先端部分41に設けたフック42を、その水平に配された横架部21に掛止して、前板部30と横架部21との間にエネルギ吸収用空間6が確保され、ここにエネルギ吸収体5を配する構造とする。芯材3は、嵌合凹部32bとこの支柱4を使って、ステー2に取付けられる。
前板部30と横架部21に挟まれるようにして空間6に配されるエネルギ吸収体5は、図3のごとく後突等によって変形、さらには破壊されて、横架部21と前板部30間の距離Lが縮まるストローク過程でエネルギ吸収する。図4(ロ)〜図4(ニ)のエネルギ吸収体5では、面積が小さく且つ曲面になっている横架部21からの衝撃力でも確実に受け止められるよう、横架部21と当接する天板部52,天部5aの機械的強度を強めて、よりエネルギ吸収し易くする。なお、図4(ハ),(ニ)等からなるエネルギ吸収体5では、後突等によってその距離Lが縮まった際に、ヘッドレストの発泡成形で空間6内に充填された発泡体8の反力が立たないように通孔30fが前板部30に設けてある。ゴムやゲルなどの非線形材料等からなるエネルギ吸収体5では、後突等によってその距離Lが縮まった際に、エネルギ吸収体5の反力が立たないように通孔30fが前板部30に設けてある。
後突された際、例えば目標荷重となる600[N]前後といった低い荷重で、エネルギ吸収体5を変形さらには破壊させるが、効果的にEAを行うには、そのエネルギ吸収のためのストロークを稼ぐ必要がある。
図3のヘッドレスト用基材1では、既述のごとく横架部21にフック42を掛止する一方、ステー脚部20に嵌合凹部32bを嵌合して、芯材3がステー2に取付けられている。前板部30と横架部21との間にエネルギ吸収用空間6が設けられる。芯材3の上部(ここでは上半部)が横架部21よりも上方へ突き出すようにして、該横架部21が芯材3の背面側で水平に配され、且つ脚部20上を芯材3に係る嵌合凹部32bの嵌合部位が摺動可能であるので、後突されると、該嵌合部位が脚部20を摺動変位しながら、芯材3はこの摺動変位点を支点に同図鎖線のごとく回転変位可能になる。同図中、矢印は圧縮子(ここでは、乗員頭部HDを模した168mmφの球体)の進行軌道を示す。追突時の相対的な運動エネルギをもった圧縮子は、初期接触位置Xから芯材干渉位置Yを経て、フルストローク位置Zへと進行する。芯材干渉位置Yに近接した地点から、エネルギ吸収体5が変形しエネルギを吸収していく。これと並行して、嵌合部位を支点に芯材3が回転し、さらには脚部20を嵌合部位が摺動しながら該芯材3が鎖線のごとく後傾する。
後突されると、既述のごとく嵌合凹部32bが脚部20を下方へ摺動変位しながら、芯材3はこの摺動変位点を支点に回転変位するが、嵌合凹部32bの下方摺動は支柱4に上方摺動を規制されつつ案内される。この摺動・回転の際に、芯材3の底板部32はその肉厚を厚くして剛性を高めているので、底板部32が変形して摺動・回転の円滑さを損なうという問題は生じない。
かくして、芯材3のこの後傾により、芯材干渉位置Yから鎖線の後傾した芯材3に達するフルストローク位置Zまでの距離がエネルギ吸収体5のストロークALになる。本ヘッドレスト用基材1では、エネルギ吸収用空間6の距離Lに比べて長いエネルギ吸収体5のストロークALが確保される。この長いストロークALを稼ぐことによって、追突時の乗員頭部HDに働く衝突反力を良好に吸収する。
後突されると、エネルギ吸収体5が芯材3よりも変形し易いため、図6の実線状態から図6の鎖線状態へと変化する。芯材3は嵌合凹部32bを支点に同図鎖線のごとく回転し、また該嵌合凹部は脚部20を下方へ摺動する。嵌合凹部32bの下方摺動は支柱4に上方摺動を規制されつつ案内される。同図中、矢印は圧縮子(ここでは、乗員頭部HDを模した168mmφの球体)の進行軌道を示す。追突時の相対的な運動エネルギをもった圧縮子は、初期接触位置Xから芯材干渉位置Yを経て、フルストローク位置Zへと進行する。芯材干渉位置Yに近接した地点から、エネルギ吸収体5が変形してエネルギ吸収していく。これと並行して、嵌合凹部32bを支点に芯材3が回転し、さらには脚部20を嵌合凹部32bが摺動して、芯材3が鎖線のごとく後傾する。
かくして、芯材3のこの後傾により、芯材干渉位置Yから鎖線の後傾した芯材3に達するフルストローク位置Zまでの距離がエネルギ吸収体5のストロークALになる。本ヘッドレスト用基材1では、エネルギ吸収用空間6の距離Lに比べて長いエネルギ吸収体5のストロークALが確保される。この長いストロークALを稼ぐことによって、追突時の乗員頭部HDに働く相対的な運動エネルギを効果的に吸収する。
本ヘッドレストは、袋状表皮7と前記ステー2と前記芯材3と、該ステーの上部2a及び該芯材3が配設された表皮内70に発泡原料を注入し、該表皮、該ステー及び該芯材3と一体化させて発泡硬化した発泡体8と、を備えるヘッドレストにあって、袋状表皮内70にステー下部以外の前記ヘッドレスト用基材1を配設して、該表皮内に発泡原料を注入し一体成形されるものである。芯材3が、その前板部30と横架部21との間にエネルギ吸収用空間6をとって、前方へ張出すようにしてステーの上部2aに取着される。前板部30の上部が横架部21よりも上方に突き出すように配する。芯材3は、その底板部32の後端縁32dを各脚部20に嵌合して、一定以上の作用力が印加した時に該後端縁の嵌合部位を支点に後方へ回動できるようにしてステー2の上部2aに取付けられる。そして、前記空間6に芯材3よりも変形容易なエネルギ吸収体5が配設される。芯材3の底板部32は後端縁32dが、一定以上の作用力が印加した時に芯材が前記各脚部20に対し後方へ回動できるように該各脚部20に結合されており、車両衝突で横架部21と前板部30間の距離Lが近づくことによりエネルギ吸収体5に変形又は破壊が生じるようにしたヘッドレストである。
ヘッドレスト用基材1,ステー2,芯材3,支柱4,エネルギ吸収体5,エネルギ吸収用空間6等は、(1)ヘッドレスト用基材1の項で述べた構成と同様で、その説明を省く。同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成したヘッドレスト及びヘッドレスト用基材1は、空間6に配設されるエネルギ吸収体5が横架部21及び芯材3よりも変形容易であるので、後突時に、横架部21と前板部30間の距離Lが縮まり、エネルギ吸収体5が変形して円滑にエネルギ吸収する。そして、芯材3は底板部32の後端縁32dを該各脚部20に嵌合させて、後突等の外力、すなわち一定以上の作用力が印加した時に、該後端縁の嵌合凹部32bを支点に後方へ回動できるようにしているので、エネルギ吸収するためにストロークを稼げるようになり、効果的なエネルギ吸収ができる。特に、芯材3の上部が横架部21よりも上方へ突き出すように配設されると、後端縁32dの嵌合部位を支点に後方へ回動できる角度を大きくできる。芯材3が横架部21よりも上方へ突き出す分、エネルギ吸収体のストロークを長く設定でき、エネルギ吸収に一段と効果を上げる。後突時等において、芯材3を横架部21の前方に張出し早めに反力を立て、首が後傾する変位を短くし、むち打ち低減を図るにとどまらず、衝突エネルギを吸収するストロークが従来になく長く設定できることで、乗員頭部の確実な保護が図れるようになる。安全性向上に優れた効果を発揮する。
また、芯材3の底板部32の後端縁32dを、一定以上の作用力が印加した時に各脚部20の下方へ摺動できるように該各脚部に嵌合させているので、前記図3,図6での説明のごとく、エネルギ吸収体のストロークをより長くすることができる。衝突エネルギのより効果的な吸収が可能になる。横架部21に支柱4のフック42を掛止する一方、ステー脚部20に嵌合凹部32bを嵌合して芯材3がステー2に取付けられ、後突の衝突エネルギを受けた際、芯材3を回転,摺動させることによって、図3のごとく必要ストロークよりも小さなエネルギ吸収用空間6で対応でき、長いストロークALが確保しづらいヘッドレストにあって、極めて理にかなったヘッドレスト及びヘッドレスト用基材1になっている。
さらに、支柱4が脚部20に対する前記後端縁32dの相対上方移動を規制して、芯材3の底板部32の後端縁32dを、一定以上の作用力が印加した時に各脚部20の下方へ摺動するのを促すので、衝突エネルギのより確実な吸収ができる。
加えて、微小曲面をもつステー2に対しても、該ステー2からの後突反力をエネルギ吸収体5の天面52aの部分に強度をもたせて、該エネルギ吸収体の変形により衝突エネルギを吸収するので、安定且つ効果的なエネルギ吸収を行える。
2 ステー
20 脚部
20a 上端部分
21 横架部
3 芯材
30 前板部
30b 背面(内面)
31 側板部
32 底板部
32b 嵌合凹部
32d 後端縁
32c 掛止爪
33 上板部
4 支柱
40 柱本体
41 フック
5 エネルギ吸収体
6 エネルギ吸収用空間(空間)
7 表皮
8 発泡体
L 横架部と前板部間の距離
Claims (6)
- 一対の脚部(20)の上端部分(20a)が横架部(21)で連結されたステー(2)と、前板部(30)が該横架部(21)との間にエネルギ吸収用空間(6)をとって配され、且つ底板部(32)の後端縁(32d)に各脚部(20)を嵌入する嵌合凹部(32b)が設けられて、両脚部(20)に嵌合,掛止させ、さらに、該嵌合凹(32b)部を形成する導入口の部分に掛止爪(32c)が設けられて、一定以上の作用力が印加した時に、前記横架部(21)と前記前板部(30)間の距離(L)を縮めるようにして、該後端縁(32d)の嵌合部位を支点に後方へ回動できると共に、該嵌合部位が各脚部(20)に沿って下方へ摺動できるようにステーの上部(2a)に取付けられた芯材(3)と、該芯材(3)よりも変形容易にして前記空間(6)に配設されたエネルギ吸収体(5)と、を具備し、且つ前記前板部(30)の背面に車両後方に向けて柱本体(40)が起立する支柱(4)を設け、その先端部が、前記芯材(3)の前記ステー(2)への取付けで水平配設される前記横架部(21)に上方から当接して、一定以上の作用力が印加した時に、前記距離(L)を縮めるようにして前記後端縁(32d)の嵌合部位を支点に芯材(3)が後方へ回動する際、前記脚部(20)に対する前記後端縁(32d)の相対上方移動を規制するようにし、さらに前記芯材(3)の上半部がその背面側で水平に配される前記横架部(21)よりも上方へ突き出すようにしたことを特徴とするヘッドレスト用基材。
- 前記支柱(4)の先端部分(41)に鉤状フック(42)が設けられ、該フック(42)が水平配設された前記横架部(21)に掛止した請求項1記載のヘッドレスト用基材。
- 前記芯材(3)の底板部(32)の後端縁(32d)に一対の切欠きを形成して嵌合凹部(32b)となし、これら嵌合凹部(32b)をそれぞれ前記脚部(20)の外周に前方から嵌め込んだ請求項1又は2に記載のヘッドレスト用基材。
- 前記芯材(3)が、前記底板部(32)と、前記前板部(30)の上縁から脚部(20)側に屈曲する上板部(33)、及び前板部(30)の両側縁から脚部(20)側に屈曲する両側板部(31)とで、前板部(30)の背面を囲って、椀状の部材とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッドレスト用基材。
- 前記芯材(3)の底板部(32)の剛性を芯材(3)の他の部分より相対的に高くした請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドレスト用基材。
- 袋状表皮(7)と、一対の脚部(20)の上端部分(20a)が横架部(21)で連結されたステー(2)と、該ステーの上部(2a)に取付けられる芯材(3)と、該ステーの上部(2a)及び該芯材(3)が配設された前記表皮(7)内に発泡原料(8a)を注入し、該表皮(7)、該ステー(2)及び該芯材(3)と一体化させて発泡硬化した発泡体(8)と、を備えるヘッドレストにあって、前記芯材(3)は、その前板部(30)と該横架部(21)との間にエネルギ吸収用空間(6)を設け、且つ芯材(3)の底板部(32)の後端縁(32d)に各脚部(20)を嵌入する嵌合凹部(32b)が設けられて、両脚部(20)に嵌合,掛止させ、さらに、該嵌合凹(32b)部を形成する導入口の部分に掛止爪(32c)が設けられて、一定以上の作用力が印加した時に、前記横架部(21)と前記前板部(30)間の距離(L)を縮めるようにして、該後端縁(32d)の嵌合部位を支点に後方へ回動できると共に、該嵌合部位が各脚部(20)に沿って下方へ摺動できるようにステーの上部(2a)に取付けられ、さらに前記空間(6)に前記芯材(3)よりも変形容易なエネルギ吸収体(5)が配設され、且つ前記前板部(30)の背面に車両後方に向けて柱本体(40)が起立する支柱(4)を設け、その先端部が、前記芯材(3)の前記ステー(2)への取付けで水平配設される前記横架部(21)に上方から当接して、一定以上の作用力が印加した時に、前記距離(L)を縮めるようにして前記後端縁(32d)の嵌合部位を支点に芯材(3)が後方へ回動する際、前記脚部(20)に対する前記後端縁(32d)の相対上方移動を規制するようにし、さらに前記芯材(3)の上半部がその背面側で水平に配される前記横架部(21)よりも上方へ突き出すようにしたことを特徴とするヘッドレスト。
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