JP5365214B2 - 画像処理装置、生体認証装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、生体認証装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、生体認証装置、画像処理方法及びプログラムに係り、更に詳しくは、眼のデジタル画像に対する画像処理を行う画像処理装置、虹彩のパターンを用いて認証を行う生体認証装置、眼のデジタル画像に対する画像処理を行うための画像処理方法、コンピュータに眼のデジタル画像に対する画像処理を行わせるためのプログラムに関する。
近年、文字や記号の組み合わせからなるコードやパスワードに代えて、対象者の身体的特徴を用いて認証を行う生体認証技術の研究開発が盛んに行われている。生体認証には、例えば、指紋、手の甲の静脈パターン、眼の虹彩パターン、声紋など、個人相互間で不同な身体的特徴が用いられるのが一般的である。特に、指紋や手の甲の静脈パターンを用いた認証装置は、認証精度が向上し、装置のコストダウンが進むにつれて、ATM(Automatic Teller Machine)やパーソナルコンピュータ(PC)など、種々の装置に搭載されるに至っている。
しかしながら、指紋や手の甲の静脈パターンを用いた認証では、対象者が指や手などの身体の一部を装置に接触させるか、ある程度近づける必要がある。このため、最近では眼の虹彩パターンを用いた生体認証技術が注目されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3307936号公報
人の眼球は、静止した物体を注視している場合にも、常時、不随意的に微動していることが知られている。これは、いわゆる固視微動という生理的な現象である。このため、対象者の眼の画像を、インターレース方式のデジタルカメラなどで撮像すると、虹彩や瞳孔の外縁がぶれたような画像となることがある。
そこで、眼の虹彩のパターンを用いた認証を高精度に行うためには、眼球の固視微動による画像のぶれを適切に補正することが要求される。
また、生体認証処理については、一般にある程度の迅速性が要求される。したがって、上述の補正は、迅速に行われることが好ましい。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、インターレース方式によって撮像された画像に対する補正を、短時間に精度良く行うことが可能な装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼の画像に対して補正を行う画像処理装置であって、前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する算出手段と、前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する積算手段と、前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する補正手段と、を備える。
また、本発明の生体認証装置は、虹彩のパターンを用いて認証を行う生体認証装置であって、眼のデジタル画像を撮像する撮像装置と、前記デジタル画像に対して補正処理を行う本発明の画像処理装置と、前記画像処理装置によって補正が行われた前記デジタル画像を用いて生体認証を行う処理装置と、を備える。
また、本発明の画像処理方法は、インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼のデジタル画像に対して補正を行うための画像処理方法であって、前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する工程と、前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する工程と、前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する工程と、を含む。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼のデジタル画像の前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する算出手段と、前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する積算手段と、前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する補正手段と、として機能させる。
インターレース方式によって撮像された画像に対する補正を、短時間に精度良く行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る生体認証装置1のブロック図である。 デジタル画像Pを示す図である。 デジタル画像Pを簡略化して示して示す画像P1を示す図である。 二値画像P2を示す図である。 サンプル画像SAMP1を示す図である。 図6(A)及び図6(B)は、基準ピクセル設定部32の動作を説明するための図(その1、その2)である。 基準ピクセル設定部32の動作を説明するための図(その3)である。 基準ピクセル設定部32の処理により得られる画像P3を示す図である。 基準ピクセル設定部32の処理結果を説明するための画像を示す図である。 低輝度ピクセル群PG1を含む領域APXを模式的に示す図である。 補正前の第1ライン群LG1と第2ライン群LG2の位置関係を示す図である。 図12(A)及び図12(B)は、算出部34の動作を説明するための図(その1。その2)である。 相関値の算出方法を説明するための図である。 補正後の第1ライン群LG1と第2ライン群LG2の位置関係を示す図である。 瞳孔を構成する低輝度ピクセル群PG1と、高輝度ピクセル群PG2とを示す図である。 瞳孔中心位置特定部38の動作を説明するための図(その1)である。 瞳孔中心位置特定部38の動作を説明するための図(その2)である。 領域設定部39の動作を説明するための図(その1)である。 図19(A)は、領域設定部39の動作を説明するための図(その2)である。図19(B)は、特性曲線SLを示す図である。 虹彩パターン特定部40の動作を説明するための図である。 照合装置50の動作を説明するための図(その1)である。 照合装置50の動作を説明するための図(その2)である。 照合装置50の動作を説明するための図(その3)である。 本発明の第2の実施形態に係る生体認証装置2のブロック図である。 画像処理装置30の動作を示すフローチャートである。 画像処理装置30の変形例を説明するための図である。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図23を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る生体認証装置1の概略的な構成を示すブロック図である。生体認証装置1は、対象者の虹彩パターンを用いて認証を行う装置であり、撮像装置10、画像処理装置30、及び照合装置50を備えている。
前記撮像装置10は、例えば近赤外線を含む照明光を照射する照明装置と、赤外線以外の可視光線をカットする赤外線フィルタを有するデジタルカメラを含んで構成されている。また、このデジタルカメラは、例えば、インターレース記録方式で画像を記録するカメラである。
撮像装置10は、対象者の眼を撮影することにより得られたデジタル画像を、画像処理装置30へ出力する。図2には、撮像装置10によって撮像されたデジタル画像Pが示されている。図2を見るとわかるように、撮像装置10では、少なくとも、対象者の虹彩と、その周囲に存在する瞼や睫などの一部が撮像される。また、撮像装置10では、赤外光を用いた撮像が行われるため、デジタル画像Pはグレースケール画像となる。
図3に示される画像P1は、デジタル画像Pについて、虹彩とその周辺に存在する部分の輪郭を、線のみで簡略化して示した画像である。以下の説明は、便宜上、デジタル画像Pと、このデジタル画像Pに対応した画像P1を用いて行うものとする。また、デジタル画像P等の画像については、適宜、紙面横方向をx軸方向、紙面縦方向をy軸方向とするxy座標系を用いた説明を行う。
図1に戻り、前記画像処理装置30は、低輝度ピクセル抽出部31、基準ピクセル設定部32、ピクセル領域抽出部33、算出部34、積算部35、補正部36、二値画像生成部37、瞳孔中心位置特定部38、領域設定部39、及び虹彩パターン特定部40を有している。
前記低輝度ピクセル抽出部31は、撮像装置10から出力されたデジタル画像Pを構成する複数のピクセルの中から、輝度が所定値以下の低輝度ピクセルを抽出する。低輝度ピクセルの抽出は、例えば、デジタル画像Pを二値画像に変換し、この時に現れる輝度が0となるピクセルを抽出することにより行うことができる。一例として図4には、デジタル画像Pを、所定の閾値を用いて画像変換することにより得られた二値画像P2が示されている。低輝度ピクセル抽出部31は、図4に示される二値画像P2の黒色部分を構成する低輝度ピクセルを抽出し、抽出結果を含む情報を基準ピクセル設定部32に出力する。
なお、この時の閾値は、デジタル画像Pの撮像条件等によって決定することができる。そして、本実施形態では、二値画像P2に、虹彩の画像を構成するピクセルが高輝度ピクセルとして現れ、瞳孔の画像を構成するピクセルが低輝度ピクセルとして現れるように、閾値を決定する。このように、閾値を決定することで、二値画像P2には、主として瞳孔と、睫などの画像を形成していたピクセルが低輝度ピクセルとして現れる。
前記基準ピクセル設定部32は、抽出された低輝度ピクセルを順次選択し、選択した低輝度ピクセルから所定の距離以内にある複数のピクセルそれぞれに、例えば値1を付与する。以下、この動作について、サンプル画像SAMP1を示す図5を参照しつつ説明する。
図5は、一例として16行20列のマトリクス状に配置されたピクセルPX(m、n)からなる画像SAMP1が示されている。なお、mは1から16までの行番を表す整数であり、nは1から20までの列番を表す整数である。この画像SAMP1は、3つの低輝度ピクセルPX(5、12)、PX(8、8)、PX(9、12)と、それ以外の高輝度ピクセルPXからなる二値画像である。基準ピクセル設定部32は、まず5行目の低輝度ピクセルPX(5、12)を選択する。そして、図6(A)を参照するとわかるように、低輝度ピクセルPX(5、12)と、この低輝度ピクセルPX(5、12)から所定の距離以内にあるピクセルPXそれぞれに1を付与する。
次に、基準ピクセル設定部32は、8行目の低輝度ピクセルPX(8、8)を選択する。そして、図6(B)を参照するとわかるように、低輝度ピクセルPX(8、8)と、この低輝度ピクセルPX(8、8)から所定の距離以内にあるピクセルPXそれぞれに1を付与する。ここで、6行目のピクセルPX(6、10)と、7行目のピクセルPX(7、10)については、低輝度ピクセルPX(5、12)及びPX(8,8)それぞれに対して所定の距離以内にある。このため、当該処理が完了した時点では、付与された値の積算値が2となっている。
次に、基準ピクセル設定部32は、9行目の低輝度ピクセルPX(9、12)を選択する。そして、図7を参照するとわかるように、低輝度ピクセルPX(9、12)と、この低輝度ピクセルPX(9、12)から所定の距離以内にあるピクセルPXそれぞれに1を付与する。ここで、7行目のピクセルPX(7、10)については、低輝度ピクセルPX(5、12)、PX(8,8)、及びPX(9、12)それぞれに対して所定の距離以内にある。このため、当該処理が完了した時点では、付与された値の積算値が3となっている。基準ピクセル設定部32は、上述した処理を、画像に含まれる低輝度ピクセルすべてに対して実行する。
画像処理装置30では、基準ピクセル設定部32は、二値画像P2を構成する各低輝度ピクセルに対して、上述の処理を施す。図8には、基準ピクセル設定部32が、二値画像P2の黒色部分を構成する低輝度ピクセルに対して上述の処理を行った後の結果を概念的に示す画像P3が示されている。画像P3では、基準ピクセル設定部32によって付与された値の積算値が最も大きいピクセルほど高い濃度で着色された状態で表示されている。
次に、基準ピクセル設定部32は、付与された値の積算値が最も大きいピクセルを、基準ピクセルPXに設定し、この基準ピクセルPXの位置情報をピクセル領域抽出部33に出力する。この基準ピクセルPXは、図8に示されるように、画像P3において最も高い濃度で示されたピクセルの位置と一致する。また、図9は、画像P1と画像P3とを重ねて示した図である。図9に示されるように、基準ピクセルPXの位置は、画像P1に示される眼の瞳孔の中心とほぼ一致する。
図10は、デジタル画像Pから抽出された、瞳孔の画像を構成する低輝度ピクセル群PG1を含む領域APXを模式的に(輝度情報を考慮せずに)示す図である。ピクセル領域抽出部33は、基準ピクセルPXを中心とし、デジタル画像Pに含まれる低輝度ピクセルのうち、瞳孔の画像を構成する低輝度ピクセル群PG1を含む領域APXを抽出する。
図10に示される低輝度ピクセル群PG1は、眼球の水平方向(x軸方向)の固視微動によって、+x側及び−x側の外縁に櫛歯状のノイズが発生した瞳孔の画像を構成するピクセル群である。この低輝度ピクセル群PG1は、図11を参照するとわかるように、X軸方向に配列された正方形のピクセルからそれぞれ構成された複数のラインからなる第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルと、第2ライン群LG2に属する低輝度ピクセルとから構成されている。
本実施形態の撮像装置10によって対象者の眼が撮像される場合には、第1ライン群LG1に属するピクセルに関する情報がまず取得され、次に第2ライン群LG2に属するピクセルに関する情報が取得される。したがって、対象者の眼の撮像の際に、眼球が動くと、第1ライン群LG1と第2ライン群LG2との間で情報のずれが生じてしまう。そこで、画像処理装置30は、算出部34、積算部35、補正部36を協働させることで、第1ライン群LG1と第2ライン群LG2との間の情報のずれの補正(以下、単にインターレース補正という)を実現する。以下、このインターレース補正について説明する。
前記算出部34は、図12(A)及び図12(B)を参照するとわかるように、まず、第1ライン群LG1に対して、第2ライン群LG2を、初期状態(図11に示される状態)から、矢印aによって示される+x方向へ、或いは矢印bによって示される−X方向へ1ピクセル単位で移動させる。同時に、算出部34は、第2ライン群が1ピクセル分移動するごとに、図11に示される瞳孔の画像を構成する第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルそれぞれについて相関値を算出する。
一例として、図13には、第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルPXL1(B2)に隣接する、第2ライン群LG2に属するピクセルPXL2(B1)及びピクセルPXL2(B3)が示されている。なお、ピクセルPXL2(B1)及びピクセルPXL2(B3)は、低輝度ピクセルである場合もあり、高輝度ピクセルである場合もある。また、低輝度ピクセルPXL1(B2)、ピクセルPXL2(B1)及びピクセルPXL2(B3)の輝度はそれぞれ、B2、B1及びB3である
算出部34は、第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルPXL1(B2)それぞれについて、例えば差分フィルタ{1、−2、1}を用いて、次式(1)で示される演算を行う。これにより、第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルPXL1(B2)それぞれに対応する相関値Vが、第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量ごとに算出される。なお、この相関値Vは、低輝度ピクセルPXL1に隣接するピクセルPXL2の輝度が大きくなるほど、大きくなる。
V=1・B1−2・B2+1・B3 …(1)
積算部35は、第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量ごとに、各低輝度ピクセルについて算出された相関値Vを積算する。そして、積算値Vを第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量dに関連づけて、積算値V(d)として補正部36へ出力する。
補正部36は、積算値V(d)のうちから最も値が小さいものを選択し、この積算値V(d)に関連づけられた移動量dを特定する。そして、デジタル画像Pを構成する第1ライン群LG1に対して、第2ライン群LG2を距離dだけ移動させることにより、デジタル画像Pの補正を行う。これにより、第1ライン群LG1と第2ライン群LG2との間の情報のずれが補正され、瞳孔の画像を構成するピクセルは図11に示される状態から、図14に示される状態となる。また、図面には示されていないが、瞳孔の画像からインターレースノイズが除去されたときには、虹彩の画像についてもインターレースノイズが除去された状態となっている。以下、画像処理装置30では、補正されたデジタル画像Pに基づいて各部における処理が実行される。
前記二値画像生成部37は、補正されたデジタル画像Pから、二値画像P2とは別の二値画像P4を生成する。
一例として、図15には二値画像P4に含まれる瞳孔を構成する低輝度ピクセル群PG1と、高輝度ピクセル群PG2とが示されている。通常、瞳孔を含む眼の画像を撮影すると、角膜の表面で反射した反射光の影響で、瞳孔を構成するピクセルのうちの一部のピクセルの輝度が高くなってしまう。これにより、二値画像P4に現れる瞳孔を構成するピクセル群は、低輝度ピクセル群PG1と、高輝度ピクセル群PG2とに2分される。したがって、瞳孔の画像を形成するピクセルのうち、高輝度ピクセル群を構成するピクセルの数が増加するにつれて、基準ピクセルPXの位置が瞳孔中心から大きくずれてしまうことが考えられる。そこで、画像処理装置30では、二値画像P4における瞳孔を構成する低輝度ピクセル群PG1の分布と、基準ピクセルPXの位置情報とに基づいて、瞳孔の中心位置の検出を行う。
図16に示されるように、瞳孔中心位置特定部38は、基準ピクセルPXを中心とする円C(1)を設定する。この円C(1)の半径は、瞳孔の半径よりも十分に小さくなるように設定する。例えば、円C(1)の半径は、低輝度ピクセル群PG1のX軸方向又はY軸方向の分布範囲などを考慮して決定することができる。
次に、瞳孔中心位置特定部38は、基準ピクセルPXを中心とし、円C(1)の半径よりも大きい半径を有する円C(2)を設定する。
次に、瞳孔中心位置特定部38は、円C(1),C(2)それぞれの面積S,Sと、円C(1),C(2)それぞれの内側にある低輝度ピクセルの個数N、Nを算出する。そして、円C(1)及び円C(2)の面積の差(S−S)に対する、それぞれの円内の低輝度ピクセルの個数(N−N)の比R((N−N)/(S−S))を算出する。
次に、瞳孔中心位置特定部38は、算出した比Rの値が、所定の値以上であるか否かを判定する。そして、この判定が肯定された場合には、瞳孔中心位置特定部38は、円C(2)の半径より大きい半径を有する円C(3)を設定する。そして、瞳孔中心位置特定部38は、円C(2),C(3)それぞれの面積S,Sと、円C(2),C(3)それぞれの内側にある低輝度ピクセルの個数N、Nを算出する。そして、円C(2)及び円C(3)の面積の差(S−S)に対する、それぞれの円内の低輝度ピクセルの個数(N−N)の比R((N−N)/(S−S))を算出する。
瞳孔中心位置特定部38は、算出した比Rの値が、所定の値以上であるか否かを判定する。以下、上述の処理を、所定の値以下の比Rが算出されるまで、繰り返し行う。これにより、二値画像P4の瞳孔の画像上に規定される円はその大きさが、徐々に拡大されていく。
一方、所定の値以下の比Rが算出された場合には、瞳孔中心位置特定部38は、この時の円C(N)を用いて、瞳孔の中心位置を特定する。なお、所定の値以下の比Rが算出される場合とは、例えば、図16に示されるように、低輝度ピクセル群PG1及び高輝度ピクセル群PG2によって規定される領域からはみ出た状態の円C(4)が設定された場合である。
円C(1)、C(2)、及びC(3)に関しては、その内部に含まれるピクセルは、瞳孔を形成するピクセルであり、低輝度ピクセル群PG1又は高輝度ピクセル群PG2のいずれかに属するピクセルである。この場合には、算出される比Rの値はほぼ一定となる。一方、円C(4)に含まれるピクセルは、瞳孔を形成する低輝度ピクセル群PG1及び高輝度ピクセル群PG2に属するピクセル以外のピクセルが含まれる。これらのピクセルは、虹彩の画像を形成する高輝度ピクセルである。このため、円C(4)の内部に含まれる低輝度ピクセルの数Nが減少し、結果的に、算出される比R((N−N)/(S−S))の値は、所定の値より小さくなる。
次に、瞳孔中心位置特定部38は、図17を参照するとわかるように、円C(4)を基準ピクセルPXを基準位置として移動させながら、円C(4)に含まれる低輝度ピクセルの数が最大となったときの円C(4)の中心位置Pを探索する。そして、探索した位置Pを瞳孔中心の位置と特定する。
なお、円C(1)〜C(N)の半径は、例えば、ピクセルの大きさを基準に例えば1ピクセルから数ピクセル分だけ異なるように設定することが考えられる。また、瞳孔中心の検出精度は、円C(N−1)の半径と、円C(N)の半径との差が小さくなるほど向上する。
前記領域設定部39は、図18に示されるように、画像P1上に位置Pが原点となるXY座標系を定義する。そして、画像P1上に位置Pを起点とし、X軸と15度の角度をなす直線L1、L2とによって規定される三角形の領域F1と領域F2とを規定する。次に、図19(A)に示されるように、領域設定部39は、領域F1を、X軸と直線L1とで規定される角を中心角とする複数の円弧によって区分することで、複数の円弧状の微小領域を設定する。また、領域F2を、X軸と直線L2とで規定される角を中心角とする複数の円弧によって区分することで、複数の円弧状の微小領域を設定する。
図19(B)には、位置xと、円弧状の微小領域の輝度の平均値との関係を示す特性曲線SLが示されている。前記虹彩パターン特定部36は、領域F1又は領域F2に属する微小領域ごとに、微小領域に含まれるピクセルの輝度の平均値を算出する。そして、微小領域のX軸上の位置と対応する輝度の平均値との関係を表す特性曲線SLを算出する。次に、この特性曲線SLの変化度合いに基づいて、X軸と虹彩の外縁との交点のX座標A、Dを求める。
交点のX座標A、Dは、例えば、特性曲線SLをX軸上の位置xで微分して得られた微分値と、所定の閾値とを比較することで特定することができる。図19(B)の特性曲線SLを参照するとわかるように、一般に、虹彩の領域と白目の境界では輝度の平均値の変化度合に連続性が見られる。また、虹彩の領域から白目の領域に変わる領域では、輝度の平均値の変化度合いは他の部分よりも大きくなる。この性質を利用することにより、特性曲線SLの微分値を用いて、X軸と虹彩の外縁との交点のX座標A、Dをほぼ正確に求めることができる。
そして、虹彩パターン特定部36は、図20を参照するとわかるように、画像P1上の位置Pを中心とする円C(4)と、例えば中心がX軸上に位置し、XY座標系における点(A、0)と、点(D、0)とを通る円Cq(0)、すなわち、点((A+D)/2、0)を中心Qとし、半径(D−A)/2の円Cq(0)とで規定される領域に虹彩の画像が位置していると特定する。そして、特定した結果を照合装置50へ通知する。
前記照合装置50は、まず、虹彩パターン特定部39によって特定された虹彩の画像に基づいて、比較対象となる対象者のコードを生成する。
図20に示されるように、瞳孔の外縁にほぼ一致する円C(4)の中心Pと、虹彩の外縁にほぼ一致する円Cq(0)の中心Qは、一般的に一致しない。その理由は、人の左右の眼の視線は通常平行ではないため、対象者の正面から眼を撮影した場合には、撮像装置10の光軸と視線とが平行とはならない。このため、球面状の虹彩は、撮像装置10に対して斜めから撮影される。したがって、デジタル画像上では、虹彩の中心と瞳孔の中心とがオフセットしてしまうのである。
前記照合装置50は、上述の事情を考慮して、図21に示されるように、瞳孔の外縁にほぼ一致する円C(4)と、虹彩の外縁にほぼ一致する円Cq(0)とによって規定される領域を、7つの円Cq(1)〜円Cq(7)を用いて、8つの環状領域に区分する。以下、具体的に説明する。
まず、照合装置50は、円C(4)の中心Pと、円Cq(0)の中心Qとの距離dを計測する。そして、中心QのX座標に距離dを8で除した値をそれぞれ加算していくことで、円Cq(1)〜円Cq(7)の中心Q〜中心Qを算出する。なお、中心Q〜中心Qの座標はそれぞれ、Q((A+D)/2+d/8、0)、Q((A+D)/2+d/4、0)、Q((A+D)/2+3d/8、0)、Q((A+D)/2+d/2、0)、Q((A+D)/2+5d/8、0)、Q((A+D)/2+3d/4、0)、Q((A+D)/2+7d/8、0)と計算される。
次に、照合装置50は、円Cq(0)の半径rから、円C(4)の半径rと円Cq(0)の半径rとの差を8で除した値をそれぞれ減算していくことで、円Cq(1)〜円Cq(7)の半径r〜半径rを算出する。なお、半径r〜半径rは、それぞれr:(r−(r−r)/8)、r:(r−2・(r−r)/8)、r:(r−3・(r−r)/8)、r:(r−4・(r−r)/8)、r:(r−5・(r−r)/8)、r:(r−6・(r−r)/8)、r:(r−7・(r−r)/8)と計算される。
次に、照合装置50は、上述のように算出した中心Q〜中心Qと、半径r〜半径rに関する算出結果に基づいて、図21に示されるように、円Cq(0)と円C(4)とで規定される領域に、7つの円Cq(1)〜円Cq(7)を規定する。これにより、図22を参照するとわかるように、画像P1に含まれる虹彩の画像が7つの円Cq(1)〜円Cq(7)によって、8つの環状領域A1〜A8に区分される。
次に、照合装置50は、8つの環状領域A1〜A8それぞれを、例えば256の微小領域に区分する。具体的には、円C(4)、円Cq(1)〜円Cq(7)を、中心角が等しい256の円弧に分割するとともに、隣接する円同士の対応関係にある1組の円弧と、端点を結ぶ線分を規定していく。以下、図23を参照しつつ説明する。
図23は、円C(4)と円Cq(7)とによって規定された環状領域A1を、256の微小領域に区分する様子を示す図である。図23を参照するとわかるように、照合装置50は、円C(4)と円Cq(7)を、それぞれの円とX軸との交点を基点として、中心角がα(360/256)の円弧にそれぞれ区分するとともに、対応関係にある円弧の端点を結ぶ線分を規定することで、環状領域A1を、256個の微小領域A1〜A1256に区分する。同様に、照合装置50は、環状領域A2〜A8それぞれを、微小領域A2〜A2256、微小領域A3〜A3256、微小領域A4〜A4256、微小領域A5〜A5256、微小領域A6〜A6256、微小領域A7〜A7256、微小領域A8〜A8256に区分する。
次に、照合装置50は、環状領域A1に属する微小領域A1〜A1256ごとに、微小領域A1(i=1、2、…、256)に含まれるピクセルの輝度の平均値AVG1を求め、この平均値を順に配列することによりコード1[AVG1、AVG1、…、AVG1256]を生成する。同様に、照合装置50は、環状領域A2〜A8ごとに、微小領域A2〜A8に含まれるピクセルの輝度の平均値AVG2〜AVG8を求め、これらの平均値を順に配列することによりコード2[AVG2、AVG2、…、AVG2256]、コード3[AVG3、AVG3、…、AVG3256]、コード4[AVG4、AVG4、…、AVG4256]、コード5[AVG5、AVG5、…、AVG5256]、コード6[AVG6、AVG6、…、AVG6256]、コード7[AVG7、AVG7、…、AVG7256]、コード8[AVG8、AVG8、…、AVG8256]を生成する。以下、照合装置50は、上述の8つのコード1〜8を1つの照合対象コード群として管理する。
照合装置50には、予め上記画像処理装置30での処理と同様の処理によって特定された虹彩の画像に基づき、かつ特定の個人情報と関連づけられた8つのコードからなる複数のコード群に関するデータが蓄積されている。照合装置50は、上述の照合対象コード群と、予め蓄積されたコード群(以下、照合コード群という)それぞれとの照合を行う。そして、照合対象コード群に対する類似度合いが所定の値以上の照合コード群が特定された場合には、その結果と、照合コード群に関連づけられた個人情報を外部へ出力する。一方、対象コード群に対する類似度合いが所定の値以上の照合コード群が特定されなかった場合には、その結果を外部へ出力する。
以上説明したように、本第1の実施形態では、眼のデジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像を構成する低輝度ピクセルに基づいて、デジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像の補正が行われる。これにより、瞳孔の画像と虹彩の画像からインターレースノイズが除去される。そして、補正されたデジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像に基づいて、瞳孔の外縁に一致する円C(4)が規定され、補正されたデジタル画像Pに含まれる虹彩の画像に基づいて虹彩の外縁に一致する円Cq(0)が規定される。このため、デジタル画像Pに含まれる虹彩の画像が正確に特定され、対象者の認証が正確に行われる。
更に詳しくは、インターレースノイズを含むデジタル画像では、瞳孔の画像の境界と、虹彩の画像の境界がぶれてしまう。このため、瞳孔の外縁を規定する円C(4)と、虹彩の外縁を規定する円Cq(0)との半径が本来の半径より大きくなる。したがって、瞳孔の外縁を規定する円C(4)と、虹彩の外縁を規定する円Cq(0)とで規定されるマッチング領域では、虹彩の画像の割合が減少するとともに、虹彩の画像の周囲にある、例えば瞼や睫等を含んだ画像の割合が増加する。つまり、マッチング領域では、認証に有用なデータが減少し、ノイズ成分が増加してしまう。しかしながら、本実施形態では、デジタル画像が補正されることで、デジタル画像に含まれるインターレースノイズの影響を受けることなく、瞳孔の外縁に一致する円C(4)と、虹彩の外縁に一致する円Cq(0)が規定される。したがって、デジタル画像Pに含まれる虹彩の画像が正確に特定され、結果的に対象者の認証が正確に行われる。
なお、固視微動では、眼球は瞼などの部分に対して相対的に移動する。このため、上述した補正を行うことにより、デジタル画像Pに含まれる、虹彩や瞳孔の画像以外の部分には、逆にインターレースノイズが含まれることになってしまう。しかしながら、本実施形態の認証装置では、虹彩パターン以外の画像が対象者の認証に用いられることはない。したがって、上述した補正を行うことにより、認証装置における照合精度が低下することはない。
また、本第1の実施形態では、デジタル画像Pの補正は、瞳孔を構成する低輝度ピクセルのみに基づいて行われる。これにより、例えばデジタル画像Pに含まれるすべてのピクセルを考慮して、画像Pの補正を行う場合に比べて迅速に補正を完了することができる。
また、本第1の実施形態では、瞳孔の画像のほぼ中央に基準ピクセルPXが設定され、この基準ピクセルPXを基準に、瞳孔の画像を構成するピクセルを含む領域APXが抽出される。したがって、例えば睫などの他の部分を構成するピクセルを除外したうえで、インターレースノイズの補正を行うことが可能となるため、瞳孔の画像に生じたインターレースノイズの補正を精度よく行うことができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図24及び図25を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る生体認証装置2は、画像処理装置30が、一般的なコンピュータ、又はワークステーションなどの装置と同様の構成によって実現されている点で、第1の実施形態に係る生体認証装置1と相違している。
図24は、生体認証装置2の物理的な構成を示すブロック図である。図24に示されるように、生体認証装置2は、撮像装置10、コンピュータからなる画像処理装置30、照合装置50を備えている。
前記画像処理装置30は、CPU(Central Processing Unit)30a、主記憶部30b、補助記憶部30c、表示部30d、入力部30e、インターフェイス部30f、及び上記各部を相互に接続するシステムバス30gを含んで構成されている。
CPU30aは、補助記憶部30cに記憶されているプログラムに従って、撮像装置10によって撮像された画像Pに対して、後述する画像処理を実行する。
主記憶部30bは、RAM(Random Access Memory)等を含んで構成され、CPU30aの作業領域として用いられる。
補助記憶部30cは、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリを含んで構成されている。この補助記憶部30cは、CPU30aが実行するプログラム、及び各種パラメータなどを記憶している。また、CPU30aによる処理結果などを含む情報を記憶する。
表示部30dは、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などを含んで構成され、CPU30aの処理結果を表示する。本実施形態では、デジタル画像Pに対する処理が実行されるごとに、その処理結果としての二値画像P2、画像P3などが表示される。
入力部30eは、キーボードやマウス等のポインティングデバイスを含んで構成されている。オペレータの指示は、この入力部30eを介して入力され、システムバス30gを経由してCPU30aに通知される。
インターフェイス部30fは、シリアルインターフェイスまたはLAN(Local Area Network)インターフェイス等を含んで構成されている。撮像装置10、及び照合装置50は、インターフェイス部30fを介してシステムバス30gに接続される。
図25のフローチャートは、画像処理装置30のCPU30aによって実行されるプログラムの一連の処理アルゴリズムに対応している。以下、図25を参照しつつ、画像処理装置30における画像処理について説明する。なお、この画像処理は、CPU30aが、補助記憶部30cから読み出したプログラムに従って、主記憶部30b、補助記憶部30c、表示部30d、インターフェイス部30fを統括的に制御することにより実現される。
まず、最初のステップS101では、CPU30aは、撮像装置10によって撮像されたデジタル画像Pを構成する複数のピクセルの中から、輝度が所定値以下の低輝度ピクセルを抽出する。具体的には、デジタル画像Pを、所定の閾値を用いて画像変換することにより得られた二値画像P2の中から低輝度ピクセルを抽出する。
次のステップS102では、CPU30aは、抽出された低輝度ピクセルを順次選択し、選択した低輝度ピクセルから所定の距離以内にある複数のピクセルそれぞれに、例えば値1を付与する。
次のステップS103では、CPU30aは、付与された値の積算値が最も大きいピクセルを、基準ピクセルPXに設定する。図9に示されるように、基準ピクセルPXの位置は、画像P1に示される眼の瞳孔の中心とほぼ一致する。
次のステップS104では、CPU30aは、デジタル画像Pに含まれる低輝度ピクセルのうち、瞳孔の画像を構成する低輝度ピクセル群PGを含む領域APXを抽出する。
次のステップS105では、CPU30aは、第1ライン群LG1に対して、第2ライン群LG2を、初期状態(図11に示される状態)から図12(A)中の矢印aによって示される+x方向へ、或いは図12(B)中の矢印bによって示される−X方向へ1ピクセル単位で移動させる。同時に、CPU30aは、第2ライン群が1ピクセル分移動するごとに、図11に示される瞳孔の画像を構成する第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルそれぞれについて相関値Vを算出する。
次のステップS106では、CPU30aは、第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量ごとに、各低輝度ピクセルについて算出された相関値Vを積算する。そして、積算値Vを第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量dに関連づけて、積算値V(d)として補正部36へ出力する。
次のステップS107では、CPU30aは、積算値V(d)のうちから最も値が小さいものを選択し、この積算値V(d)に関連づけられた移動量dを特定する。そして、デジタル画像Pを構成する第1ライン群LG1に対して、第2ライン群LG2を距離dだけ移動させることにより、デジタル画像Pの補正を行う。
次のステップS108では、CPU30aは、補正されたデジタル画像Pを、所定の閾値を用いて画像変換することにより二値画像P4を生成する。
次のステップS109では、CPU30aは、二値画像P4上に、基準ピクセルPXを中心とする円C(1)と、円C(1)の半径よりも大きい半径を有する円C(2)を設定する。
次のステップS110では、CPU30aは、円C(1),C(2)それぞれの面積S,Sと、円C(1),C(2)それぞれの内側にある低輝度ピクセルの個数N、Nを演算する。そして、円C(1)及び円C(2)の面積の差(S−S)に対する、それぞれの円内の低輝度ピクセルの個数(N−N)の比R((N−N)/(S−S))を算出する。
次のステップS111では、CPU30aは、比Rの値が、所定の値以上であるか否かを判定する。そして、ステップS111での判定が肯定された場合には、ステップS109に戻る。
この場合、CPU30aは、新たに円C(2)の半径より大きい半径を有する円C(3)を設定する(ステップS109)。そして、円C(2),C(3)それぞれの面積S,Sと、円C(2),C(3)それぞれの内側にある低輝度ピクセルの個数N、Nを演算する。そして、円C(2)及び円C(3)の面積の差(S−S)に対する、それぞれの円内の低輝度ピクセルの個数(N−N)の比R((N−N)/(S−S))を算出する(ステップS110)。以下、ステップS111での判定が否定されるまで、ステップS109〜ステップS111までの処理が繰り返される。
一方、ステップ111での判定が否定された場合には、次のステップS112に移行する。なお、ステップS111での判定が否定される場合とは、比Rの値が、所定の値より小さい場合である。例えば、図16に示されるように、ピクセル群PG1、PG2によって規定される領域からはみ出た状態の円C(4)が設定された場合は、ステップS111での判定が否定される。
次のステップS112では、CPU30aは、円C(4)を基準ピクセルPXを基準位置として移動させながら、円C(4)に含まれる低輝度ピクセルの数が最大となったときの円C(4)の中心位置Pを探索する。そして、探索した位置Pを瞳孔中心の位置と特定する。
次のステップS113では、CPU30aは、画像P1上に位置Pが原点となるXY座標系を定義する。そして、画像P1上に位置Pを起点とし、X軸と15度の角度をなす直線L1、L2とによって規定される三角形の領域F1と領域F2とを規定する。次に、図19(A)に示されるように、CPU30aは、領域F1を、X軸と直線L1とで規定される角を中心角とする複数の円弧によって区分することで、複数の円弧状の微小領域を設定する。また、領域F2を、X軸と直線L2とで規定される角を中心角とする複数の円弧によって区分することで、複数の円弧状の微小領域を設定する。
次のステップS114では、CPU30aは、領域F1又は領域F2に属する微小領域ごとに、微小領域に含まれるピクセルの輝度の平均値を算出する。そして、微小領域のX軸上の位置と対応する輝度の平均値との関係を表す特性曲線SLを算出する。
次のステップS115では、CPU30aは、この特性曲線SLの変化度合いに基づいて、X軸と虹彩の外縁との交点のX座標A及びDを求める。そして、図20を参照するとわかるように、画像P1上の円C(4)と、円Cq(0)とで規定される領域に虹彩の画像が位置していると特定する。そして、CPU30aは、特定した結果を含む情報を照合装置50へ出力し、一連の処理を終了する。
一方、前記照合装置50は、画像処理装置30によって特定された虹彩の画像を8つの環状領域A1〜A8に区分する。そして、更に環状領域A1〜A8それぞれを256の微小領域に区分する。
次に、照合装置50は、環状領域A1〜A8ごとに、微小領域A1〜A8に含まれるピクセルの輝度の平均値AVG1〜AVG8を求め、これらの平均値が順に配列されたコード1〜8からなる照合対象コード群を生成する。
次に、照合装置50は、予め取得していた特定の個人情報と関連づけられた8つのコードからなる複数のコード群それぞれと、照合対象コード群との照合を行う。そして、照合対象コード群に対する類似度合いが所定の値以上の照合コード群が特定された場合には、その結果と、照合コード群に関連づけられた個人情報を外部へ出力する。一方、対象コード群に対する類似度合いが所定の値以上の照合コード群が特定されなかった場合には、その結果を外部へ出力する。
以上説明したように、本第2の実施形態では、眼のデジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像を構成する低輝度ピクセルに基づいて、デジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像の補正が行われる。これにより、瞳孔の画像と虹彩の画像からインターレースノイズが除去される。そして、補正されたデジタル画像Pに含まれる瞳孔の画像に基づいて、瞳孔の外縁に一致する円C(4)が規定され、補正されたデジタル画像Pに含まれる虹彩の画像に基づいて虹彩の外縁に一致する円Cq(0)が規定される。このため、デジタル画像Pに含まれる虹彩の画像が正確に特定され、対象者の認証が正確に行われる。
また、本第2の実施形態では、デジタル画像Pの補正は、瞳孔を構成する低輝度ピクセルのみに基づいて行われる。これにより、例えばデジタル画像Pに含まれるすべてのピクセルを考慮して、画像Pの補正を行う場合に比べて迅速に補正を完了することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、固視微動によって眼球がx軸方向に動いた結果、インターレースノイズの発生方向がx軸方向となったデジタル画像Pを参照した説明を行った。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば固視微動により眼球がx軸に交差する方向に動いた場合に生じるインターレースノイズの補正にも、本発明を適用することができる。
一例として、図26には、固視微動により眼球がx軸に交差する方向に動いたときに撮像されたデジタル画像に含まれる瞳孔の画像を構成する第1ライン群LG1と第2ライン群LG2とが示されている。この場合には、第1ライン群LG1に対して、第2ライン群LG2を、x軸方向に1ピクセル分ずつ移動させるとともに、y軸方向に2ピクセル分ずつ移動させる。同時に、第2ライン群がx軸方向へ1ピクセル分、y軸方向へ2ピクセル分移動するごとに、瞳孔の画像を構成する第1ライン群LG1に属する低輝度ピクセルそれぞれについて相関値を算出する。次に、第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2の移動量ごとに、各低輝度ピクセルについて算出された相関値Vを積算し、この積算結果が最も小さくなったときのx軸方向の移動量dとy軸方向の移動量dとを特定する。そして、第1ライン群LG1に対して第2ライン群LG2を、x軸方向へ移動量dだけ移動させ、y軸方向へ移動量dだけ移動させる。これにより、第1ライン群LG1と第2ライン群LG2との間の情報のずれが補正され、瞳孔の画像を構成するピクセルは図26に示される状態から、図14に示される状態となる。
また、上記各実施形態では、差分フィルタを用いて相関値を算出したが、差分フィルタを用いることなく、第1ライン群に属する低輝度ピクセルPXL1(B2)の輝度と、第2ライン群に属するピクセルPXL2(B1)及びピクセルPXL2(B3)の輝度を直接比較して演算を行うこととしてもよい。
なお、上記各実施形態における、第1ライン群LG1に対する第2ライン群LG2を移動させる距離の限界は、撮像装置10の解像度、撮像装置10と対象者との距離などに応じて決定することができる。また、この限界に介する情報はパラメータとして、算出部34などが予め保持していてもよい。
また、上記各実施形態では、第1ライン群LG1に対して第2ライン群LG2を移動させたが、これに限らず、第2ライン群LG2に対して第1ライン群LG1を移動させてもよい。また、基準ピクセルを含む一方のライン群に対して、他方のライン群を移動させることも考えられる。
また、上記各実施形態では、デジタル画像Pに含まれるピクセルの輝度を用いて、補正を行ったが、これに限らず、二値画像P2に含まれるピクセルの輝度を用いてもよい。この場合には、第1ライン群に属する低輝度ピクセルPXL1(B2)の輝度を0と、この低輝度ピクセルPXL1(B2)に隣接する、第2ライン群に属するピクセルPXL2(B1)及びピクセルPXL2(B3)の輝度を0又は1として、相関値を算出することができる。
また、上記各実施形態では、瞳孔を構成するピクセルが低輝度ピクセルである画像を用いて補正を行ったが、画像処理によって、明度等が反転した画像に対しても本発明を適用することができる。この場合には、積算値Vの絶対値を用いて補正量を決定することができる。
また、上記各実施形態では、環状領域A1〜A8を区分することにより256の微小領域を設定したが、これに限らず、隣接する円同士の対応関係にある1組の円弧の端点を結んで形成される四角形の領域を、それぞれの環状領域A1〜A8に沿って設定してもよい。
また、上記各実施形態では、画像処理装置30は、デジタル画像Pを二値画像P2に変換することにより、低輝度ピクセルを抽出したがこれに限らず、デジタル画像Pを構成するピクセルの輝度から直接低輝度ピクセルを抽出してもよい。
なお、上記実施形態に係る画像処理装置30の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
また、第2の実施形態において画像処理装置30の補助記憶部30cに記憶されているプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital
Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するようにしても良い。
また、プログラムは、通信ネットワークを介して転送しながら起動実行することとしてもよい。
また、プログラムは、全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報を通信ネットワークを介して送受信しながら、上述の画像処理を実行することとしてもよい。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等しても良い。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明の画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムは、眼の画像に含まれるインターレースノイズの補正に適している。また、本発明の生体認証装置は、虹彩のパターンを用いて認証を行うのに適している。
1、2 生体認証装置
10 撮像装置
30 画像処理装置
30a CPU
30b 主記憶部
30c 補助記憶部
30d 表示部
30e 入力部
30f インターフェイス部
30g システムバス
31 低輝度ピクセル抽出部
32 基準ピクセル設定部
33 ピクセル領域抽出部
34 算出部
35 積算部
36 補正部
37 二値画像生成部
38 瞳孔中心位置特定部
39 領域設定部
40 虹彩パターン特定部
50 照合装置
P デジタル画像
P1 画像
P2,P4 二値画像
P3 画像
PX ピクセル
PX 基準ピクセル
PG1 低輝度ピクセル群
PG2 高輝度ピクセル群
F1、F2 領域
A1〜A8 環状領域
C、Cq 円
LG1 第1ライン群
LG2 第2ライン群

Claims (8)

  1. インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼の画像に対して補正を行う画像処理装置であって、
    前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する算出手段と、
    前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する積算手段と、
    前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する補正手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記眼の瞳孔の画像中に含まれる基準点に基づいて前記瞳孔の画像を構成するピクセルを抽出する抽出手段を更に備える請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記基準点は前記眼の瞳孔の画像のほぼ中央に位置する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記算出手段は、差分フィルタを用いて前記輝度の差をピクセルごとに検出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記眼の画像は二値画像である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 虹彩のパターンを用いて認証を行う生体認証装置であって、
    眼のデジタル画像を撮像する撮像装置と、
    前記デジタル画像に対して補正処理を行う請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって補正が行われた前記デジタル画像を用いて生体認証を行う処理装置と、
    を備える生体認証装置。
  7. インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼のデジタル画像に対して補正を行うための画像処理方法であって、
    前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する工程と、
    前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する工程と、
    前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する工程と、
    を含む画像処理方法。
  8. コンピュータを、
    インターレース方式で撮影された、相互に隣接する関係にある第1ライン群と第2ライン群の複数のラインからなる眼のデジタル画像の前記第1ライン群に対して、前記第2ライン群を所定量ずつ相対移動させて、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルと、該第1ライン群に属するピクセルに隣接する前記第2ライン群に属するピクセルとの輝度の差を、前記眼の瞳孔の画像を構成するピクセルのうちの前記第1ライン群に属するピクセルごとに算出する算出手段と、
    前記ピクセルごとに算出された輝度の差を積算する積算手段と、
    前記積算手段による積算値の絶対値が最も小さいときの、前記第1ライン群に対する前記第2ライン群の相対移動量に基づいて、前記第1ライン群と前記第2ライン群とのずれを補正する補正手段と、
    として機能させるプログラム。
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