JP5361510B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、画像読取装置に係り、とりわけ、光源の異常を検出する機構に関する。
画像読取装置の光源としては、一般に、キセノン管や冷陰極管が使用されてきた。しかし、近年になり、発光ダイオード(LED)が光源として注目されている。発光ダイオードは、消費電力や発熱の面で伝統的な光源よりも有利である。
ところで、画像読取装置の光源は、原稿の読み取り幅にわたって同時かつ均一に原稿を照明する必要がある。しかし、発光ダイオードは点光源であるため、単一の発光ダイオードだけでは光源として不十分である。そこで、複数の発光ダイオードを直列または並列にしたアレイ光源が、原稿面を均一に照明する点で有利である。なお、アレイ光源では、複数ある発光ダイオードのうち1つの発光ダイオードが故障した程度では、目視による故障判定は困難である。これは、故障した発光ダイオードに隣接した他の発光ダイオードからの光によって、輝度が補間されるからである。
特許文献1によれば、定電圧駆動される複数の白色LEDにより構成されたアレイ光源を流れる電流を検出することで、白色LEDの故障を検出する発明が提案されている。特許文献1の発明では、目視によらず、白色LEDの故障を検出する利点がある。
特開2004−040669号公報
一般に、定電圧駆動回路によって発光ダイオードを点灯させる場合、発光ダイオードの駆動電圧は一定であっても駆動電流は一定にならない。発光ダイオードの端子電圧を用いて故障判定を行うには、異常時電圧を検出するための閾値に大きなマージンが必要となる。よって、発光ダイオードの端子電圧を用いずに、故障を判定することが望ましい。
ところで、発光ダイオードの不具合には、例えば、静電破壊等が原因で発生する輝度低下や、低電流時の点灯不良がある。特許文献1に記載の発明では、これらの微細な特性劣化を検出することが難しい。また、静電破壊に起因した輝度の低下は、徐々に進行するものの、長期的にみれば、想定されているアレイ光源の寿命を満たすことができなくなるおそれがある。低光量で原稿を読み取ると、読み取られた画像は光量低下の影響を受けやすい。よって、発光素子の微細な特性劣化であっても検出することが望ましい。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明は、発光素子の異常を簡便かつ精度良く検出することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、画像読取装置であって、
原稿を照明する発光素子と、
前記発光素子に流れる電流を目標値に維持するための帰還回路と、
前記帰還回路と前記発光素子の接続点における電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段により検出された電圧と第1閾値電圧とを比較する第1比較手段と、
前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較する第2比較手段と、
前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第1閾値電圧以上かつ前記第2閾値電圧以下であれば、前記発光素子が静電破壊されたと判定する静電破壊判定手段と
をさらに備えることを特徴とする
本発明では、帰還回路の一部における電圧に応じて発光素子の異常を検出する。そのため、本発明は、発光素子の異常を簡便かつ精度良く検出できる。
画像読取装置の概略断面図である。 発光ダイオードによるアレイ光源を使用した照明装置の概略を示す。 故障検出回路を示した回路図である。 静電破壊により故障した発光ダイオード特性異常を示した図である。 順電流Ifと発光ダイオードの発光輝度との関係を示した図である。 基準電圧Vinと故障検出電圧Vcとの関係を示した図である。 断線による故障が発生したときの基準電圧と制御電圧Vbとの関係を示した図である。 実施形態に係るCPU302が実現する機能のブロック図である。 定電流駆動回路301内のCPU302が実行する異常検出処理を示したフローチャートである。
以下に本発明の一実施形態を示す。
図1は、画像読取装置の概略断面図である。画像読取装置100は、自動原稿給送装置を搭載した画像読取装置である。画像読取装置100は、パーソナルコンピュータに接続されて使用されるイメージリーダであってもよいし、ネットワークに接続して使用されるネットワークスキャナであってもよいし、複写機や複合機に搭載される画像読取部であってもよい。
原稿トレイ101に原稿102が積載される。原稿102は、給紙ローラ103と、分離搬送ローラ104とが回転することで、給紙される。分離搬送従動ローラ105は、給紙ローラ103によって給紙された原稿102を、分離搬送ローラ104と協働して1枚ずつ捌いて給紙する。原稿102の先端は、静止したレジストローラ106およびレジスト従動ローラ107によって形成されたニップ部に突き当たる。これにより、原稿102にはループが生じ、原稿の斜行が矯正される。リードローラ108およびリード従動ローラ109は、原稿を流し読みガラス116に向けて原稿102を搬送する。流し読みガラス116の対向側には、プラテンローラ110が配置されている。
CCDラインセンサ126は、流し読みガラス116上を通過する原稿102の表面の画像情報を読み取る。CCDラインセンサ126が原稿102の表面画像の読み取りを終了すると、リード排出ローラ111およびリード排出従動ローラ112が、原稿102をCIS(コンタクトイメージセンサ)128に向けて搬送する。ジャンプ台117は、流し読みガラス116から原稿102をすくい上げることで、CIS128へ原稿102を誘導する。CIS128の対向側には、プラテンローラ127が配置されている。CIS128は、流し読みガラス130上を通過する原稿102の裏面の画像情報を読み取る。CIS128が原稿102の裏面画像の読み取りを終了すると、排紙ローラ113が、原稿102を排紙トレイ114に排出する。
画像読取部115は、第1ミラー台123、第2ミラー台124、レンズ125およびCCDラインセンサ126を備える。LED光源ユニット514、515およびミラー120は、第1ミラー台123に取り付けられている。ミラー121、122は、第2ミラー台124に取り付けられている。第1ミラー台123、第2ミラー台124は、原稿台ガラス118と平行に移動する。LED光源ユニット514、515は、原稿の読み取り対象面を照明する。なお、LED光源ユニット514、515は、CIS128にも設けられていてもよい。原稿からの反射光は、ミラー120、121、122を介してレンズ125に導かれ、レンズ125によってCCDラインセンサ126に結像される。CCDラインセンサ126は、結像した反射光を光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。CIS128も、同様に、原稿102からの反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
画像読取装置は、原稿固定読み取りモードと流し読みモードとを備えている。前者は、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を副走査方向(図中矢印方向)に移動させながら、原稿台ガラス118上に載置された原稿を読み取るモードである。後者は、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を静止させた状態で自動原稿給送装置によって原稿102を搬送させながら、流し読みガラス116の位置で原稿を読み取るモードである。さらに、流し読みモードは、流し読みガラス130を介してCIS128により原稿102の裏面の画像情報を読み取ることもできる。
図2は、発光ダイオードによるアレイ光源を使用した照明装置の概略を示す。210は、発光ダイオードアレイからなるLED光源ユニット514、515の等価回路を示している。基板200上には、複数の発光ダイオード201がアレイ状に実装されている。発光ダイオード201は、原稿を照明する発光素子の一例である。カソード電極側配線202とアノード電極側配線203は、コネクタ204及び基板間接続用ケーブル(不図示)を介して、後述する定電流駆動回路に接続される。
図3は、故障検出回路を示した回路図である。すでに説明した部材には、同一の参照符号を付与している。発光ダイオード点灯定電流回路300は、故障検出回路を内蔵している。
定電流駆動回路301は、制御用のCPU302を備えている。CPU302は、D/A出力ポート303、第1のA/D入力ポート304および第2のA/D入力ポート305を備えている。D/A出力ポート303は、オペアンプOPのプラス端子と接続されている。第1のA/D入力ポート304は、LED光源ユニット514、515のカソード側端子と接続されている。第2のA/D入力ポート305は、コンデンサC1の一端と、トランジスタTrのベース端子と抵抗R1の一端とに接続されている。コンデンサC1の他端は、第1のA/D入力ポート304と、LED光源ユニット514、515のカソード側端子と、トランジスタTrのコレクタ端子に接続されている。抵抗R1の他端は、オペアンプOPの出力端子と接続されている。オペアンオプOPのマイナス端子は、トランジスタTrのエミッタ端子と抵抗R2の一端とに接続されている。抵抗R2は、電流検出抵抗として機能する。抵抗R2の他端は接地されている。定電流駆動回路301は、図3が示すように、このような帰還回路によって構成されている。表示装置310は、様々なメッセージや警告を表示する装置である。
次に、発光素子の発光量(すなわち、発光素子に流れる電流)を目標値に維持するための帰還回路の動作について、具体的に説明する。CPU302は、D/A出力ポート303を通じて、LED光源ユニット514、515の発光量を任意の目標値に維持すべく、目標値に対応した基準電圧VinをオペアンプOPに印加する。オペアンプOPは、電流検出用の抵抗R2の端子電圧が基準電圧と一致するよう、出力電圧を調整する。この出力電圧は、抵抗R1を介して電流制御素子としてのトランジスタTrのベース端子に印加される。トランジスタTrは、オペアンプOPの出力電圧にしたがって、LED光源ユニット514、515に流れる電流の電流値Ifを決定する。なお、オペアンプOPの出力電圧のうち抵抗R1によって降下した残りの電圧が制御電圧Vbとして第2のA/D入力ポート305に印加される。第1のA/D入力ポート304には、LED光源ユニット514、515の端子電圧である故障検出電圧Vcが印加される。
このように、帰還回路は、発光ダイオード201と直列に接続された定電流検出素子である抵抗R2の端子電圧と、目標値に対応した基準電圧Vinとの比較結果に応じて発光ダイオード201に流れる電流を目標値に維持する定電流回路である。なお、帰還回路は、発光素子の異常を検出するための異常電流検出素子として抵抗R2を備えている。CPU302は、発光ダイオード201と帰還回路の接続点の電圧(故障検出電圧Vc)を検出する。なお、本実施形態では、定電流検出素子と、異常電流検出素子とを同一の抵抗R2で実現している。これにより、発光ダイオード201を駆動するための駆動電流の一部が定電流駆動回路301の外に流れ出ることがなく、駆動電流値の検出精度の低下を抑制できる。なお、抵抗R2は、固定抵抗であってもよいし、可変抵抗であってもよいし、半導体素子であってもよい。
[故障判定方法]
図4は、静電破壊により故障した発光ダイオード特性異常を示した図である。横軸は、発光ダイオード201の順方向電圧(以下、順電圧)Vfを示している。縦軸は、発光ダイオード201の順方向電流(以下、順電流)Ifを示している。L1は、正常な発光ダイオードの特性を示している。L2は、静電破壊された発光ダイオードの特性を示している。
特性L1が示すように、正常な発光ダイオードでは、順電圧Vfが一定値を超えるまでは順電流Ifが流れない。しかし、特性L2が示すように、静電破壊された発光ダイオードでは、順電圧Vfが低い状態でも順電流Ifが流れはじめる。これは、半導体の静電破壊部を通る電流が増加するためである。
図5は、順電流Ifと発光ダイオードの発光輝度との関係を示した図である。横軸は、発光ダイオード201の順電流Ifを示している。縦軸は、発光輝度を示している。L3は、正常な発光ダイオードの特性を示している。L4は、静電破壊された発光ダイオードの特性を示している。
静電破壊された発光ダイオードではリーク電流が増える。そのため、静電破壊された発光ダイオードでは、正常な発光ダイオードと同じ順電流Ifを流しても、静電破壊された発光ダイオードの発光輝度は正常な発光ダイオードの発光輝度よりも小さくなる。本発明のように順電流Ifを一定に維持する回路が採用されていれば、発光ダイオード201の発光輝度が低下すると、その順電圧Vfが低下する。
ちなみに、発光ダイオードに生じうる不具合としては、静電破壊に加えて、発光ダイオードの両端子間のショート(短絡)や、オープン(断線)などがある。基板上のゴミ等により発光ダイオード201の両端子間がショートすると、故障検出電圧Vcが上昇する。
図6は、基準電圧Vinと故障検出電圧Vcとの関係を示した図である。横軸は基準電圧Vinを示している。縦軸は故障検出電圧Vcを示している。L5は、正常な発光ダイオード201の特性を示している。L6は、静電破壊された発光ダイオード201の特性を示している。L8は、両端子間がショートした発光ダイオード201の特性を示している。
CPU302は、閾値電圧Vm1、Vm3を使用して、静電破壊に関する故障とショートに関する故障とを検出する。図6からわかるように、故障検出電圧Vcが異常を判定するための閾値電圧Vm1以上となり、かつ、閾値電圧Vm3以下であれば、CPU302は、発光ダイオード201に静電破壊が発生したと判定できる。また、CPU302は、故障検出電圧VcがVm3を超えていれば、ショートが発生していると判定できる。なお、CPU302は、故障検出電圧VcがVm1未満であれば、正常であると判定できる。
図7は、断線による故障が発生したときの基準電圧と制御電圧Vbとの関係を示した図である。横軸は基準電圧Vinを示している。縦軸は制御電圧Vbを示している。L9は、正常な発光ダイオード201の特性を示している。L10は、断線が生じた発光ダイオード201の特性を示している。Vm2は、断線を判定するための閾値電圧である。
発光ダイオード201に関して断線が発生すると、定電流駆動回路301が備える電流検出用の抵抗R2及びトランジスタTrに電流が流れなくなる。よって、基準電圧Vinに対して制御電圧VbがオペアンプOPの能力上限となる電圧まで上昇してしまう。CPU302は、制御電圧Vbと異常を判定するための閾値電圧Vm2とを比較し、VbがVm2を超えていれば断線が発生していると判定する。
図8は、実施形態に係るCPU302が実現する機能のブロック図である。CPU302は、コンピュータプログラムを実行することで以下の機能を実現する。
故障電圧検出部801は、上述した帰還回路の一部における電圧である故障検出電圧Vcを検出する。制御電圧検出部802は、帰還回路の他の一部における電圧である制御電圧Vbを検出する。故障電圧検出部801及び制御電圧検出部802は、CPU302に内蔵されているA/D変換器によって実現される。異常検出部803は、故障電圧検出部801及び制御電圧検出部802により検出された電圧が予め定められた正常範囲を逸脱するか否かに応じて、発光ダイオード201の異常を検出する。
異常検出部803は、例えば、第1比較部804、第2比較部805、静電破壊判定部806、ショート判定部807、第3比較部808、断線判定部809及びメッセージ作成部810を備えている。第1比較部804は、故障電圧検出部801により検出された故障検出電圧Vcと第1閾値電圧Vm1とを比較する。第2比較部805は、故障電圧検出部801により検出された故障検出電圧Vcと、第1閾値電圧Vm1よりも高い第2閾値電圧Vm3とを比較する。静電破壊判定部806は、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1よりも低ければ発光ダイオード201が正常であると判定する。また、静電破壊判定部806は、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1以上かつ第2閾値電圧Vm3以下であれば、発光ダイオード201が静電破壊されたと判定する。ショート判定部807は、故障検出電圧Vcが第2閾値電圧Vm3を超えていれば、発光ダイオード201においてショートが発生していると判定する。なお、第1閾値電圧Vm1は、発光ダイオード201が故障しているものの原稿102の読み取りが可能な電圧である。第2閾値電圧Vm3は、発光ダイオード201の交換を必要とする故障が発生していることを示す電圧である。第1閾値電圧Vm1や第2閾値電圧Vm3は経験的に決定される。
第3比較部808は、制御電圧検出部802により検出された制御電圧Vbと第3閾値電圧Vm2とを比較する。断線判定部809は、制御電圧Vbが基準電圧Vinに対して予め定められた関係を逸脱しているか否かに応じて、発光ダイオード201に関する断線が発生しているか否かを判定する。例えば、断線判定部809は、制御電圧Vbが第3閾値電圧Vm2を超えていれば、発光ダイオード201に関する断線が発生している判定する。断線判定部809は、制御電圧Vbが第3閾値電圧Vm2以下であれば、発光ダイオード201に関する断線が発生していないと判定する。
メッセージ作成部810は、静電破壊判定部806、ショート判定部807及び断線判定部809の判定結果にしたがってメッセージを作成または選択し、表示装置310へ出力する。静電破壊が検出されると、メッセージ作成部810は、原稿の読み取りは可能であるものの、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。ショートが検出されると、メッセージ作成部810は、原稿の読み取りが不可能であり、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。断線が検出されたときも、メッセージ作成部810は、原稿の読み取りが不可能であり、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。いずれの不具合も検出されていないときは、メッセージ作成部810は、原稿の読み取りが可能であることを示すメッセージを表示する。いずれの不具合も検出されていないときは、メッセージ作成部810は、特別のメッセージを作成しなくても良い。
図9は、定電流駆動回路301内のCPU302が実行する異常検出処理を示したフローチャートである。CPU302は、LED光源ユニット514、515を点灯させる際に、異常検出処理を開始する。
ステップS901で、CPU302は、LED光源ユニット514、515を点灯させ点灯させた後、第1のA/D入力ポート304から故障検出電圧Vcを取得し、第2のA/D入力ポート305から制御電圧Vbを取得する。
ステップS902で、CPU302は、故障検出電圧Vcと第1閾値電圧Vm1とを比較し、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1未満か否かを判定する。故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1未満であれば、ステップS903に進む。
ステップS903で、CPU302は、制御電圧Vbと第3閾値電圧Vm2とを比較し、制御電圧Vbが第3閾値電圧Vm2以下か否かを判定する。制御電圧Vbが第3閾値電圧Vm2以下であれば、ステップS904に進む。
ステップS904で、CPU302は、LED光源ユニット514、515に含まれているいずれの発光ダイオード201も正常であると判定し、スキャンが可能であることを示すメッセージを作成する。
ステップS905で、CPU302は、スキャンが可能であることを示すメッセージを表示装置310に表示させる。また、CPU302は、原稿102の読み取りを開始すべく、各ローラを回転させるためのモータを起動する。
一方、ステップS903において、制御電圧Vbが第3閾値電圧Vm2を超えていると判定すると、ステップS906に進む。ステップS906で、CPU302は、LED光源ユニット514、515に含まれているいずれかの発光ダイオード201に関して断線が発生していると決定する。そして、CPU302は、スキャンが不能であり、かつ、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。
ステップS907で、CPU302は、スキャンが不能であり、かつ、LED光源ユニットの交換が必要であることを示すメッセージを表示装置310に表示させる。また、CPU302は、LED光源ユニット514、515を消灯し、原稿102のスキャンを中止する。また、CPU302は、ユーザーからのスキャン要求があっても、スキャン動作を行わない。
一方で、ステップS902で、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1以上であると判定されると、ステップS908に進む。ステップS908で、CPU302は、故障検出電圧Vcと第2閾値電圧Vm3とを比較し、故障検出電圧Vcが第2閾値電圧Vm3以下か否かを判定する。故障検出電圧Vcが第2閾値電圧Vm3以下であれば、ステップS909に進む。
ステップS909で、CPU302は、静電破壊が発生しているものの発光ダイオード201の損傷は軽微であると判定し、原稿102のスキャンは可能であるが、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。
ステップS910で、CPU302は、原稿102のスキャンは可能であるが、光源アレイユニットの交換が必要であることを示すメッセージを表示装置310に表示させる。
一方、ステップS908で、故障検出電圧Vcが第2閾値電圧Vm3を超えていると判定すると、ステップS911に進む。ステップS911で、CPU302は、LED光源ユニット514、515においてショートが発生していると判定し、スキャンが不能であり、かつ、LED光源ユニットの交換が必要であることを示すメッセージを作成する。
ステップS912で、CPU302は、スキャンが不能であり、かつ、LED光源ユニットの交換が必要であることを示すメッセージを表示装置310に表示させる。
以上説明したように、帰還回路の一部における電圧に応じて発光素子の異常を検出することで、発光素子の異常を簡便かつ精度良く検出できる。また、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧Vm1よりも低ければ、静電破壊やショートに関して、発光素子が正常と判定される。一方で、故障検出電圧Vcが第1閾値電圧以上かつ第2閾値電圧以下であれば、発光素子が静電破壊されたと判定される。よって、比較的に簡便な構成で、静電破壊を精度良く検出できる。
また、故障検出電圧Vcが第2閾値電圧Vm3を超えていれば、発光素子は、ショートが発生していると判定される。よって、静電破壊だけでなく、ショートに関しても精度良く検出できる。
なお、第1閾値電圧Vm1は、発光素子が故障しているものの原稿の読み取りが可能な電圧に設定されてもよい。また、第2閾値電圧Vm3は、発光素子の交換を必要とする故障が発生していることを示す電圧に設定されてもよい。これは、静電破壊が生じてもすぐにはLED光源ユニットの交換が必要とされるほど、発光素子の発光量が低下しないからである。ただし、長期的には、画像の品質に影響が生じるほど発光素子の発光光量が低下するため、LED光源ユニットの交換をユーザーに促すことが望ましい。このような理由から閾値電圧を上記のように設定することが望ましいのである。
さらに、本実施形態では、帰還回路の他の一部における電圧である制御電圧Vbが、帰還回路に設定された基準電圧Vinに対して予め定められた関係を逸脱しているか否かに応じて、発光素子の断線を検出できる。このように、本実施形態では、静電破壊やショートに加えて、断線(オープン)に関しても、精度良く検出できる。
なお、帰還回路は、発光素子と直列に接続された定電流検出素子の端子電圧(制御電圧Vb)と、目標値に対応した基準電圧Vinとを比較することで、発光素子に流れる電流を一定に維持する定電流駆動回路である。定電圧駆動回路では、駆動電流が一定にならないため、異常を示す電圧を検出するための閾値に大きなマージンが必要となる。一方、定電流駆動回路では、駆動電流を一定にできるため、異常を示す電圧を検出するための閾値に大きなマージンを小さくすることができる。
さらに、本実施形態では、定電流検出素子と異常電流検出素子とを同一の素子で実現している。これにより、発光素子を駆動するための駆動電流の一部が定電流制御回路の外に流れ出ることがなく、駆動電流値の検出精度の低下を抑制できる。
100 画像読取装置
101 原稿台
102 原稿
120、121、122 反射ミラー
125 集光レンズ
126 光電変換素子
200 プリント基板
201 発光ダイオード
202 カソード電極用配線
203 アノード電極用配線
300 故障検出回路
301 定電流駆動回路
302 CPU
303 D/A出力ポート
304 第1のA/D入力ポート
305 第2のA/D入力ポート
514、515 LED光源ユニット

Claims (8)

  1. 画像読取装置であって、
    原稿を照明する発光素子と、
    前記発光素子に流れる電流を目標値に維持するための帰還回路と、
    前記帰還回路と前記発光素子の接続点における電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と第1閾値電圧とを比較する第1比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較する第2比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第1閾値電圧以上かつ前記第2閾値電圧以下であれば、前記発光素子が静電破壊されたと判定する静電破壊判定手段と
    を備えることを特徴とする像読取装置。
  2. 前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第2閾値電圧を超えていれば、前記発光素子においてショートが発生していると判定するショート判定手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  3. 画像読取装置であって、
    原稿を照明する発光素子と、
    前記発光素子に流れる電流を目標値に維持するための帰還回路と、
    前記帰還回路と前記発光素子の接続点における電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と第1閾値電圧とを比較する第1比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較する第2比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第1閾値電圧以上かつ前記第2閾値電圧以下であれば、原稿の読み取りは可能だが前記発光素子の交換が必要であることを示すメッセージを表示する表示手段と
    をさらに備えることを特徴とする像読取装置。
  4. 前記表示手段は、前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第2閾値電圧を超えていれば、原稿の読み取りは不能であることを示すメッセージを表示することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  5. 前記帰還回路は、
    前記発光素子と直列に接続された定電流検出素子の端子電圧と、前記目標値に対応した基準電圧とを比較することで、前記発光素子に流れる電流を一定に維持する回路であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 画像読取装置であって、
    原稿を照明する発光素子と、
    前記発光素子に流れる電流を目標値に維持するための帰還回路と、
    前記帰還回路と前記発光素子の接続点における電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記発光素子の異常を検出する異常検出手段と
    を備え、
    前記帰還回路は、
    前記発光素子と直列に接続された定電流検出素子の端子電圧と、前記目標値に対応した基準電圧とを比較することで、前記発光素子に流れる電流を一定に維持する回路であり、
    さらに、前記帰還回路は、前記定電流検出素子の端子電圧と前記基準電圧の比較結果に応じた制御電圧により、前記発光素子に流れる電流を制御する電流制御素子を備え、
    前記画像読取装置は、前記帰還回路における比較結果に応じた制御電圧を検出する制御電圧検出手段を備え、
    前記異常検出手段は、前記制御電圧検出手段により検出された電圧が、前記帰還回路に設定された基準電圧に対して予め定められた関係を逸脱しているか否かに応じて、前記発光素子に関して断線が発生しているか否かを判定する断線判定手段
    を備えることを特徴とする像読取装置。
  7. 前記異常検出手段は、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と第1閾値電圧とを比較する第1比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較する第2比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第1閾値電圧以上かつ前記第2閾値電圧以下であれば、前記発光素子が静電破壊されたと判定する静電破壊判定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記異常検出手段は、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と第1閾値電圧とを比較する第1比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧と、前記第1閾値電圧よりも高い第2閾値電圧とを比較する第2比較手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧が前記第1閾値電圧以上かつ前記第2閾値電圧以下であれば、原稿の読み取りは可能だが前記発光素子の交換が必要であることを示すメッセージを表示する表示手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置
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