JP5360123B2 - 車載電子制御装置、診断ツールおよび診断システム - Google Patents

車載電子制御装置、診断ツールおよび診断システム Download PDF

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Description

本発明は、車両挙動を解析するために車両走行情報を記憶する車載電子制御装置、診断ツールおよび診断システムに関する。
従来、特許文献1に開示されているように、車両に搭載された各種センサの検出信号から、車両挙動を診断し、解析する技術が知られている。また、衝突等により車両に衝撃が加わったときに、衝突前後の各種センサの出力情報を車両走行情報として記憶する技術が公知である。
また、センサやアクチュエータに異常が発生した場合には、異常状態に対応したダイアグコードと、そのときの時間軸に沿ったセンサ出力や制御データを車両走行情報(フリーズフレームデータ)として記憶することが行われている。
米国特許第5754965号明細書
しかしながら、ダイアグコードおよびフリーズフレームデータはセンサやアクチュエータ等に異常が発生したときに記憶されるので、例えば、センサおよびアクチュエータに異常は発生しておらず正常であるが、運転者の運転操作に対応しない車両挙動が発生したときには、そのときの車両走行情報は記憶されない。その結果、運転者の運転操作に対応しない車両挙動が発生しても、その原因を車両走行情報に基づいて解析できないという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、所定の車両挙動が発生すると、そのときの車両走行情報に基づいて所定の車両挙動が発生した原因を適切に解析可能とする車載電子制御装置、診断ツールおよび診断システムを提供することを目的とする。
本願発明者は、所定の車両挙動を設定しておき、所定の車両挙動が発生すると、車両の運転停止中もデータを保持する書き換え可能な記憶部に車両走行情報を記憶しておき、記憶した車両走行情報に基づいて所定の車両挙動の発生原因を解析する技術について検討した。その結果、本願発明者は、所定の車両挙動が発生した場合、車両制御処理を実行するCPUの作動異常が原因で、所定の車両挙動が発生する可能性があることに思い至った。
しかしながら、例えば運転者の運転操作に対応しない車両挙動が発生した場合に、運転者がディーラ等に車両を持ち込む前に車両の運転を停止すると、記憶部に記憶された車両走行情報は保持されているが、CPUの作動状態を表わす情報が消失するので、車両の運転を再開したときにCPUの作動異常が再現せず、ディーラ等でCPUの作動異常を検出できないことがある。
その結果、所定の車両挙動が発生したときに記憶された車両走行情報だけでは、所定の車両挙動がCPUの作動異常によって発生したのか、CPU以外の原因で発生したのかを判別することができず、所定の車両挙動が発生した原因を適切に解析することができないという問題が生じる。
そこで、請求項1から10に記載の発明によると、車両に搭載される電子制御装置において、挙動判定手段が所定の車両挙動が発生したと判定すると、挙動情報記憶手段は車両の運転停止中もデータを保持する書き換え可能な記憶部に車両の挙動情報として車両走行情報を記憶し、挙動情報記憶手段が記憶部に車両走行情報を記憶してから車両が運転を停止して電力供給が遮断されるまでの間に、異常判定手段は車両制御処理を実行するCPUの作動が異常か否かの異常判定を実行し、判定情報記憶手段は、異常判定手段による異常判定結果を異常判定情報として記憶部に記憶する。
これにより、所定の車両挙動が発生し車両走行情報が記憶されると、車両が運転を停止し電力供給が遮断されるまでの間に、CPUの作動が異常であるか否かの異常判定結果が記憶部に保持される。
その結果、CPUの作動が正常である異常判定結果が記憶されている場合には、車両の運転が停止されてから、記憶されている車両走行情報を読み出し、読み出した車両走行情報に基づいて所定の車両挙動が発生した原因を解析できる。一方、CPUの作動が異常である異常判定結果が記憶されている場合には、記憶されている車両走行情報を採用せず、所定の車両挙動が発生した原因はCPUの作動異常の可能性があると解析できる。
請求項1から10に記載の発明のように、CPUの作動が異常か否かに関わらず、所定の車両挙動が発生すると車両走行情報を記憶する方式では、CPUの作動が異常か否かを判定して異常判定結果を記憶しておくことが、記憶された車両走行情報に基づいて所定の車両挙動の発生原因を解析するときに、CPUの作動が異常であるか否かに基づいて適切な処理をする上で必要である。
さらに請求項1から10に記載の発明によると、実行条件判定手段は、挙動情報記憶手段が記憶部に車両走行情報を記憶すると、異常判定の実行条件が成立しているか否かを判定し、異常判定の実行条件が成立していると実行条件判定手段が判定すると、異常判定手段は異常判定を実行する。
これにより、所定の車両挙動が発生し車両走行情報が記憶されると、無条件にCPUの
作動に対する異常判定を実行するのではなく、異常判定の実行条件が成立しているときだけ異常判定を実行する。例えば、車両の走行停止中や、異常判定よりも優先順位の高い処理が実行されていない等を異常判定の実行条件とすることにより、CPUの作動に対する異常判定を実行しても車両挙動に与える影響を極力低減することができる。
請求項2に記載の発明によると、異常判定手段は、記憶部に車両走行情報が記憶されている場合、車両が運転を停止するときに異常判定を実行する。
車両が運転を停止するときはCPUが実行する車両制御処理が限定されるので、CPUの作動に対する異常判定を実行しても車両制御に与える影響を極力低減できる。
請求項3に記載の発明によると、異常判定手段は、CPUが使用する記憶領域の全域ではなく一部に対して、記憶されているデータが異常であるか否かをチェックすることにより、異常判定を実行する。
このように、CPUが使用する記憶領域の全域ではなく一部に対してデータチェックを実行するので、CPUの作動に対する異常判定に要する時間を短縮できる。これにより、異常判定以外の車両制御処理の待機時間を極力短縮し、車両制御に与える影響を極力低減できる。
特に、CPUの作動に対する異常判定を車両の運転中に実行する場合、異常判定に要する時間を短縮することにより、車両運転中における異常判定以外の車両制御処理の待機時間を極力短縮し、車両制御に与える影響を極力低減することが望ましい。
請求項4に記載の発明によると、挙動情報記憶手段は、車両走行情報を記憶したときの時刻を挙動情報の一部として記憶部に記憶し、判定情報記憶手段は、異常判定手段が異常判定を実行した時刻を異常判定情報の一部として記憶部に記憶する。
これにより、所定の車両挙動が発生したときに車両走行情報を記憶したときの時刻と、CPUの作動に対する異常判定を実行した時刻との時間差に基づいて、所定の車両挙動が発生したことにより記憶された車両走行情報と、CPUの作動に対する異常判定結果の関連性の大小を判定できる。例えば、時間差が短い場合には、CPUの作動に対する異常判定結果が示すCPUの作動状態と所定の車両挙動の発生との関連性は高く、時間差が長い場合には、CPUの作動に対する異常判定結果が示すCPUの作動状態と所定の車両挙動の発生との関連性は低いと判定できる。
ところで、所定の車両挙動が発生して車両走行情報を記憶したがCPUの作動に対する異常判定が実行できなかった場合、CPUは異常である可能性がある。したがって、所定の車両挙動が発生して車両走行情報を記憶したがCPUの作動に対する異常判定が実行できなかった場合には、CPUの作動に対する異常判定結果に基づいて車両走行情報を処理すると、誤った処理を実行する可能性がある。
そこで、請求項5に記載の発明によると、判定情報記憶手段は、異常判定手段が異常判定を実行したか否かを表わす判定実行情報を異常判定情報の一部として記憶部に記憶する。
これにより、判定実行情報が異常判定を実行したことを表わしている場合には、異常判定結果に基づいて車両走行情報を処理し、判定実行情報が異常判定を実行したことを表わしていない場合には、CPUの作動が異常または正常であるかを判定できないので、記憶された車両走行情報の信頼性は低いと判断する等の適切な処理を実行できる。
請求項6および9に記載の発明によると、請求項1から5のいずれか一項に記載の電子制御装置に接続される診断ツールにおいて、読出し手段が電子制御装置の記憶部から挙動情報および異常判定情報を読み出した結果、記憶部に車両走行情報が記憶されているときに、出力手段は、異常判定情報の異常判定結果がCPUの作動は正常であることを示している場合、挙動情報および異常判定情報を出力し、異常判定結果がCPUの作動は異常であることを示している場合、挙動情報および異常判定情報のうち少なくとも挙動情報を出力しないか、あるいは挙動情報および異常判定情報のうち少なくとも異常判定情報を出力するとともにCPUの作動異常警告を出力する。
これにより、診断ツールが電子制御装置から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPUの作動が正常であるか異常であるかが区別できるように、診断ツールが自動で出力を制御する。その結果、診断ツールが電子制御装置から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPUの作動が正常であるか異常であるかをオペレータが判断する必要がなく、オペレータが出力を調整する工数を省略できる。
請求項7および10に記載の発明によると、請求項5に記載の電子制御装置に接続される診断ツールにおいて、読出し手段が電子制御装置の記憶部から挙動情報および異常判定情報を読み出した結果、記憶部に車両走行情報が記憶されているときに、出力手段は、異常判定情報の判定実行情報が異常判定は実行されたことを示している場合、挙動情報および異常判定情報を出力し、異常判定情報の判定実行情報が異常判定は実行されていないことを示している場合、挙動情報および異常判定情報に加え異常判定が実行されていないことを示す警告を出力する。
これにより、診断ツールが電子制御装置から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPUの異常判定が実行されたか実行されなかったかが区別できるように、診断ツールが自動で出力を制御する。その結果、診断ツールが電子制御装置から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPUの異常判定が実行されたか実行されなかったかをオペレータが判断する必要がなく、オペレータが出力を調整する工数を省略できる。
本実施形態による診断システムを示すブロック図。 ECUへの電力制御回路を示す回路図。 ECUの挙動情報記憶処理および異常判定処理を示すフローチャート。 ECUの他の挙動情報記憶処理および異常判定処理を示すフローチャート。 ECUの他の挙動情報記憶処理および異常判定処理を示すフローチャート。 診断ツールの出力処理を示すフローチャート。 診断ツールの他の出力処理を示すフローチャート。 診断ツールの他の出力処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1に、本実施形態の診断システムを示す。診断システム10は、エンジンECU(以下、単にECUとも言う。)20と、診断ツール100とから構成されている。
ECU(Electronic Control Unit)20は、CPU22、ROM24、RAM26、SRAM(スタンバイRAM)28、EEPROM30、入力回路40、出力回路42、通信回路50、およびメインリレー制御回路60(図2参照)等から構成されている。
ECU20は、ROM24に記憶されている制御プログラムをCPU22が実行することにより、アクセル開度、エンジン回転数、吸気量、吸気温、水温、イグニションのオン、オフ等の検出信号を各種センサ等から入力回路40を介して入力する。そして、これら検出信号に基づいて、図示しないインジェクタの燃料噴射制御、点火プラグの点火制御、警告灯の点灯制御、電源のメインリレー制御等の制御信号を、出力回路42を介して出力する。
ECU20の制御プログラムが作業用に使用し、イグニションスイッチ4がオフされると電力供給が遮断されることにより記憶データが消失するRAM26と異なり、図2に示すように、イグニションスイッチ4のオン、オフに関わらず、SRAM28にはバッテリ2から電力が供給される。したがって、SRAM28に記憶されているデータは、バッテリ2の交換等により電力供給が遮断されない限り保存される。
EEPROM30は、書き換え可能な不揮発性の記憶手段である。バッテリ2から電力供給が遮断されても、EEPROM30に記憶されているデータは保存される。
通信回路50は、CAN(Controller Area Network)等の車内LANによる通信ライン200を介して車両に搭載されている他のECUと通信したり、SRAM28またはEEPROM30に記憶している情報を通信ライン200を介して診断ツール100に送信したりすることに使用される。
図2に示すように、メインリレー制御回路60は、イグニションスイッチ4がオフであっても、ECU20がメインリレー信号をオンにしている場合には、メインリレー6をオン状態に保持するので、バッテリ2からECU20に電力が供給される。イグニションスイッチ4とメインリレー信号とが両方オフになるとメインリレー6がオフになるので、CPU22への電力供給は遮断される。
診断ツール100は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータにより主に構成されている。診断ツール100は、通信ライン200に接続し、ECU20から、後述する所定の車両挙動が発生したときの挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定結果を含む異常判定情報とをECU20から読み出し、読み出した情報をディスプレィ等に出力する。
次に、ROM24等に記憶されている制御プログラムをCPU22が実行することにより、ECU20が機能する各手段について説明する。
(挙動判定手段)
ECU20は、所定の車両挙動として以下の(1)、(2)に示すような所定の車両挙動を予め設定しておき、所定の車両挙動が発生したか否かを各種センサの検出信号に基づいて判定する。これら所定の車両挙動は、運転者の操作に対応していない車両挙動である。
(1)アクセルペダルを踏んでいないのに、スロットル開度が所定開度(例えば5°)以上開く。
(2)シフトレンジがニュートラルに設定されているのに、エンジン回転数が2000rpm以上に急激に上昇する。
(挙動情報記憶手段)
ECU20は、前述した所定の車両挙動が発生すると、そのときの車両走行情報を記憶したか否かを表わす記憶実行情報と、車両走行情報を記憶した時刻と、次に列挙する車両走行情報とを、挙動情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶する。記憶実行情報の初期値は、「記憶なし」に設定されている。
○記憶される車両走行情報
アクセル開度、エンジン回転数、スロットル開度、トランスミッションの変速位置、吸気量、吸気温、水温、車速。
これら車両の運転状態を表わす情報に加え、車載カメラやナビゲーション装置を搭載している場合には、車載カメラが撮像した画像データの解析結果に基づく車両周囲の他車両の走行状態、地図データ情報に基づく曲率や勾配等の走行道路の形状等を車両走行情報として記憶してもよい。
本実施形態では、所定の車両挙動が時間軸上で複数回発生しても、最新の挙動情報を前回の挙動情報に上書きして記憶する。ただし、記憶容量に余裕があれば、所定の車両挙動が発生したときの挙動情報をそれぞれ記憶してもよい。
(異常判定手段)
ECU20は、所定の車両挙動が発生し挙動情報が記憶されると、エンジンが運転を停止し、CPU22への電力供給を遮断するまでの間に、CPU22の作動が異常であるか否かを判定する。
CPU22の作動に対する異常判定は、所定の車両挙動が発生し、そのときの車両走行情報を記憶してから極力早く実行してもよいし、エンジンが停止してからCPU22への電力供給が遮断されるまでの間に実行してもよい。
所定の車両挙動が発生し、そのときの車両走行情報を記憶してから極力早くCPU22の作動に対する異常判定を実行する場合には、所定の車両挙動が発生したときのCPU22の作動状態が一時的な現象であっても、所定の車両挙動が発生したときのCPU22の作動状態が変化する前にCPU22の作動状態を判定できるという効果がある。
一方、エンジンが停止してからCPU22への電力供給が遮断されるまでの間に、CPU22の作動に対する異常判定を実行する場合には、車両制御に与える影響を極力低減してCPU22の作動に対する異常判定を実行できるという効果がある。
CPU22の作動異常の判定方法として、以下の(1)〜(5)に示す項目が考えられる。(1)〜(5)に示す項目を組み合わせて異常判定を実行してもよい。
(1)ROM24およびRAM26に記憶されているデータのチェックとしてサムチェックを行う。この場合、ROM24およびRAM26の記憶領域の全域に対してサムチェックを行ってもよいし、車両が運転中の場合には、全域ではなく一部の記憶領域に対してだけサムチェックを行ってもよい。
サムチェックを実行する記憶領域を一部に限定することにより、CPU22の異常判定に要する時間を短縮できるので、異常判定以外の車両制御処理の実行が待ち合わされる時間を短縮できる。
尚、サムチェックを行う記憶領域を限定する場合、例えば、燃料噴射弁に対する噴射制御データ等の車両制御処理の重要度が高いデータが記憶されている記憶領域に対してはサムチェクを実行せず、センサやアクチュエータに対する診断データ等の車両制御処理の重要度が低いデータが記憶されている記憶領域に対してサムチェクを実行することが望ましい。
これは、車両制御処理の重要度が高いデータが記憶されている記憶領域に対して、該当する車両制御処理以外の処理がアクセスすることを極力避けるためである。
(2)ROM24およびRAM26のそれぞれを2重化(ミラーリング)し、データの整合性をチェックする。
(3)RAM26に記憶されているデータの上限値または下限値のチェック。例えば、センサの出力信号のレベルが規定範囲内か否か。
(4)CPU22の温度。
(5)他のECUからデータを取得してCPU22で所定の演算を行った結果と、他のECUで同じデータに対して同じ所定の演算を行った結果とを照合し、不一致の場合、自ECU20のCPU22に作動異常の可能性があると判定する。
(判定情報記憶手段)
ECU20は、CPU22の作動が異常であるか否かを判定すると、CPU22の作動に対する異常判定を実行したか否かを表わす判定実行情報と、異常判定結果と、判定した時刻とを、異常判定情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶する。
本実施形態では、判定実行情報の初期値は「実行していない」、異常判定結果の初期値は「正常」に設定されている。
(実行条件判定手段)
ECU20は、所定の車両挙動が発生したことにより、CPU22の作動に対する異常判定を実行する場合、異常判定を実行する条件が成立しているか否かを判定してもよい。異常判定を実行する条件としては、例えば、車速が0になっており、異常判定を実行しても車両挙動に与える影響を極力低減できる車両走行状態が考えられる。車速が0になりエンジンがアイドル運転を実行している場合には、CPU22の作動に対する異常判定を実行しても車両挙動に与える影響を極力低減できる。
次に、所定の車両挙動が発生してからCPU22の作動異常を判定するまでのECU20における処理について、図3〜図5に基づいて説明する。図3〜図5において「S」はステップを表わしている。
(挙動情報記憶処理および異常判定処理1)
図3は、ECU20における挙動情報記憶処理および異常判定処理1を示すフローチャートである。まずECU20は、前述した「挙動判定手段」の項目で説明した所定の車両挙動が発生しているか否かを判定する(S400)。所定の車両挙動が発生していない場合(S400:No)、ECU20はS404に処理を移行する。
所定の車両挙動が発生している場合(S400:Yes)、ECU20は、前述した「挙動情報記憶手段」の項目で説明した、所定の車両挙動が発生したときの車両走行情報と、時刻と、車両走行情報を記憶したことを表わす記憶実行情報とを、挙動情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S402)。
S404においてECU20は、イグニションスイッチがオフされた後、エンジンの運転が停止したか否かを、エンジン回転数が0の状態が例えば1秒以上継続したか否かによって判定する。エンジンが停止していない場合(S404:No)、ECU20は本処理を終了する。
エンジンが停止すると(S404:Yes)、ECU20は、SRAM28またはEEPROM30の所定領域に記憶されている挙動情報の記憶実行情報から、所定の車両挙動が発生したために車両走行情報が記憶されているか否かを判定する(S406)。車両走行情報が記憶されていない場合(S406:No)、ECU20はS412に処理を移行する。
車両走行情報が記憶されている場合(S406:Yes)、ECU20は、前述した「異常判定手段」の項目で説明したCPU22の作動に対する異常判定を実行し(S408)、CPU22の作動が異常であるか正常であるかの異常判定結果と、作動異常の判定を実行した時刻と、異常判定を実行したことを表わす判定実行情報とを異常判定情報として、SRAM28またはEEPROM30に記憶する(S410)。
S412においてECU20は、メインリレー信号をオフにして、CPU22への電力供給を遮断する(S412)。
図3に示す挙動情報記憶処理および出力処理1では、エンジンが運転を停止して電力供給が遮断されるまでの間にCPU22の作動に対する異常判定を実行する。このように車両が運転を停止するときにはCPU22が実行する車両制御処理が限定されるので、CPU22の作動に対する異常判定を実行しても車両制御に与える影響を極力低減できる。
(挙動情報記憶処理および異常判定処理2)
図4は、ECU20における挙動情報記憶処理および異常判定処理2を示すフローチャートである。図4のS424およびS426が図3のS402の次に加えられており、図4のその他のS420、S422、S428〜S436は図3のS400〜S412と実質的に同一処理である。
図4において、所定の車両挙動が発生していない場合(S420:No)、ECU20はS428に処理を移行する。
所定の車両挙動が発生し(S420:Yes)、そのときの車両走行情報と、時刻と、記憶実行情報とを、挙動情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶すると(S422)、ECU20は、ROM24およびRAM26の限定された記憶領域に対してサムチェックを実行することによりCPU22の作動が異常であるかを判定し(S424)、異常判定結果と、時刻と、判定実行情報とを車両運転中に実行した異常判定情報として、SRAM28またはEEPROM30において、S434で記憶するエンジン停止時の異常判定情報とは異なる記憶領域に記憶する(S426)。そして、ECU20はS428に処理を移行する。S428以降の処理は、図3のS404以降の処理と実質的に同じである。
つまり図4では、所定の車両挙動が発生したことにより車両走行情報を記憶した直後に加え、エンジンが停止してから電力供給が遮断されるまでの間にもCPU22の作動に対する異常判定が実行され、2種類の判定結果が記憶されることになる。これは、S424で実行されるCPU22の作動に対する異常判定は、CPU22が使用する記憶領域の全域ではなく限定された一部の記憶領域に対して実行されるので、エンジンが停止してから電力供給が遮断されるまでの間に、極力広い記憶領域でCPU22の作動に対する異常判定を実行し、異常判定の正確性を向上させるためである。
図4に示す挙動情報記憶処理および出力処理2では、所定の車両挙動が発生し、車両走行情報が記憶された直後にCPU22の作動に対する異常判定を実行する。これにより、所定の車両挙動が発生し車両走行情報が記憶されると、CPU22の作動状態が変化する前に、速やかにCPU22の作動が異常であるか否かを判定できる。
また、車両運転中には、CPU22が使用するROM24およびRAM26の記憶領域の全域に対してデータチェックを実行するのではなく、限定された一部の記憶領域だけに対してデータチェックを実行するので、データチェックによるCPU22の作動に対する異常判定に要する時間を短縮できる。これにより、異常判定以外の車両制御処理の待機時間を極力短縮し、車両制御に与える影響を極力低減できる。
この場合、車両制御処理の重要度が高いデータが記憶されている記憶領域に対するアクセスを極力避けるために、車両制御処理の重要度が低いデータが記憶されている記憶領域に対してデータチェックをすることが望ましい。
(挙動情報記憶処理および異常判定処理3)
図5は、ECU20における挙動情報記憶処理および異常判定処理3を示すフローチャートである。図5のS444が図3のS402の次に追加され、図5のS446〜S454が図3のS404の前に加えられており、図5のS458が図3のS404とS406との間に追加されている。図5のその他のS440、S442、S456、S460〜S466は図3のS400〜S412と実質的に同一処理である。
図5において、所定の車両挙動が発生していない場合(S440:No)、ECU20はS446に処理を移行する。
所定の車両挙動が発生すると(S440:Yes)、ECU20は、そのときの車両走行情報と、時刻と、記憶実行情報とを、挙動情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S442)。そして、挙動情報を記憶すると、CPU22の作動に対する異常判定を実行するために、作動異常の判定を実行したか否かを表わす判定実行情報を初期化し(S444)、S446に処理を移行する。前述したように、判定実行情報の初期値は「実行していない」である。
S444で判定実行情報を初期化するのは、所定の車両挙動が時間軸上で複数回発生して、最新の挙動情報を前回の挙動情報に上書きして記憶する場合に、CPU22の異常判定も最新の挙動情報に対して行いたいためである。
S446においてECU20は、判定実行情報に基づき、CPU22の作動に対する異常判定を実行したか否かを判定する。異常判定をすでに実行した場合(S446:Yes)、ECU20は、記憶された最新の挙動情報に対してCPU22の作動に対する異常判定が一度実行されているので二度目を実行する必要はないと判断し、S456に処理を移行する。
異常判定を実行していない場合(S446:No)、ECU20は、記憶実行情報に基づき、車両走行情報を記憶したか否かを判定する(S448)。車両走行情報を記憶していない場合(S448:No)、ECU20は、CPU22の作動に対する異常判定を実行する必要はないと判断し、S456に処理を移行する。
車両走行情報を記憶した場合(S448:Yes)、ECU20は、車両走行状態がCPU22の作動に対する異常判定を実行しても車両挙動に与える影響を極力小さくできる安全状態にあるか否か、つまりCPU22の作動に対する異常判定の実行条件が成立しているか否かを判定する(S450)。車両走行状態が安全状態ではない場合(S450:No)、ECU20はS456に処理を移行する。
CPU22の作動に対する異常判定の実行条件としては、前述したように、車速が0になっていることが考えられる。
車両走行状態が安全状態である場合(S450:Yes)、ECU20は、図3のS408と同様にCPU22の作動に対する異常判定を実行し(S452)、CPU22が異常であるか正常であるかの異常判定結果と、作動異常の判定を実行した時刻と、作動異常の判定を実行したか否かを表わす判定実行情報とを、異常判定情報としてSRAM28またはEEPROM30に記憶する(S454)。そして、ECU20はS456に処理を移行する。
イグニションスイッチがオフされた後、エンジンが停止していない場合(S456:No)、ECU20は本処理を終了する。エンジンが停止すると(S456:Yes)、S458においてECU20は、判定実行情報に基づき、CPU22の作動に対する異常判定を実行したか否かを判定する。
異常判定をすでに実行した場合(S458:Yes)、ECU20はS466に処理を移行する。これは、車両運転中にCPU22の作動に対する異常判定をすでに実行した場合、エンジンが停止したときに異常判定を実行する必要はないと判断するからである。
異常判定を実行していない場合(S458:No)、ECU20はS460に処理を移行する。S460以降の処理は、図3のS406以降の処理と実質的に同じである。
図5に示す挙動情報記憶処理および出力処理3によると、挙動情報記をSRAM28またはEEPROM30に記憶した直後に、極力早く無条件にCPU22の作動に対する異常判定を実行するのではなく、車速が0になったことを異常判定の実行条件とすることにより、CPU22の作動に対する異常判定を実行しても車両挙動に与える影響を極力低減することができる。
(出力処理1)
図6は、図3または図5に示すECU20における処理に対応して、診断ツール100で実行される出力処理1を示すフローチャートである。
まず診断ツール100は、車両の挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定に関する異常判定情報との読出し要求があると(S470:Yes)、所定の車両挙動が発生したために車両走行情報を記憶したか否かを表わす記憶実行情報、ならびに記憶した場合はそのときの時刻および車両走行情報を含む挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定結果、ならびに、そのときの時刻を含む異常判定情報とを、ECU20のSRAM28またはEEPROM30の所定の記憶領域から読み出す(S472)。
そして、挙動情報の記憶実行情報が車両走行情報を記憶したことを表わしていない場合(S474:No)、ECU20は本処理を終了する。
記憶実行情報が車両走行情報を記憶したことを表わしている場合(S474:Yes)、ECU20は、CPU22の作動に対する異常判定結果が正常か否かを判定する(S476)。異常判定結果が異常の場合(S476:No)、診断ツール100は、CPU22の作動が異常であるメッセージと、CPU22の異常判定に関する異常判定情報と、所定の車両挙動が発生したことに関する挙動情報とを診断ツール100のディスプレイ等に出力する(S478)。異常メッセージとして、例えば、「CPUが異常です。このため、車両走行情報が記憶される車両挙動が発生した可能性があります。」等が表示される。
異常判定結果が正常の場合(S476:Yes)、診断ツール100は、CPU22の作動に対する異常判定を実際に実行したか否かを、ECU20から読み出したCPU22の異常判定情報のうち判定実行情報により判定する(S480)。
図3および図5の処理においては、エンジンが停止してから電力供給が遮断されるまでの間に、CPU22の作動に対する異常判定は実行されるのであるが、異常判定の実行中にメインリレー制御回路60の故障等で電力供給が遮断されると、異常判定が正常に終了しないことがある。
さらに、本実施形態ではCPU22の作動に対する異常判定結果の初期値は正常に設定されており、異常判定を実行していない場合、異常判定結果が正常のままになっているので、異常判定を実際に実行した結果が正常であるか否かを判別する必要がある。
異常判定を実際に実行した場合(S480:Yes)、診断ツール100は、所定の車両挙動が発生したことに関する挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定に関する異常判定情報とを表示する(S482)。
異常判定を実際には実行していない場合(S480:No)、診断ツール100は、CPU22の作動に対する異常判定を実行していないことを表わすメッセージと、所定の車両挙動が発生したことに関する挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定に関する異常判定情報とを表示する(S482)。異常判定を実行していないことを表わすメッセージとして、例えば、「異常判定を実行していません。」等が表示される。
(出力処理2)
図7は、図4に示すECU20における処理に対応して、診断ツール100で実行される出力処理2を示すフローチャートである。
図7のS496およびS498が図6のS474とS476との間に加えられており、図7のその他のS490〜S494、S500〜S508は図6のS470〜S484と実質的に同一処理である。
診断ツール100は、車両の挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定に関する異常判定情報との読出し要求があると(S490:Yes)、挙動情報と異常判定情報とを、ECU20のSRAM28またはEEPROM30の所定の記憶領域から読み出す(S492)。そして、挙動情報の記憶実行情報が車両走行情報を記憶したことを表わしている場合(S494:Yes)、診断ツール100は、車両運転中に実行したCPU22の作動に対する異常判定結果が正常であるか否かを判定する(S496)。
車両運転中の異常判定結果が異常の場合(S496:No)、診断ツール100は、図6のS478と同様に、CPU22の作動が異常であるメッセージと、異常判定情報と、挙動情報とを診断ツール100のディスプレイ等に出力する(S502)。
車両運転中の異常判定結果が正常の場合(S496:Yes)、診断ツール100は、車両運転中にCPU22の作動に対する異常判定を実際に実行したか否かを、ECU20から読み出したCPU22の異常判定情報のうち判定実行情報により判定する(S498)。
これは、前述したように、本実施形態では車両運転中に実行されるCPU22の作動に対する異常判定結果の初期値は正常に設定されているので、異常判定を実行していない場合、車両運転中の異常判定結果が正常のままになっているので、異常判定を実際に実行した結果が正常であるか否かを判別する必要があるからである。
車両運転中に異常判定を実際に実行した場合(S498:Yes)、診断ツール100はS500に処理を移行する。S500以降の処理は、図6のS476以降の処理と実質的に同一である。
車両運転中に異常判定を実際には実行していない場合(S498:No)、図6のS484と同様に、診断ツール100は、CPU22の作動に対する異常判定を実行していないことを表わすメッセージと、所定の車両挙動が発生したことに関する挙動情報と、CPU22の作動に対する異常判定に関する異常判定情報とを表示する(S508)。
尚、図7の出力処理では、車両運転中の異常判定結果が異常の場合(S496:No)、エンジン停止時の異常判定情報は出力されないが、車両運転中の異常判定結果が異常の場合にも、エンジン停止時の異常判定情報を出力してもよい。
また、車両運転中にCPU22の作動に対する異常判定が実行されていない場合(S498:No)、エンジン停止時の異常判定情報は出力されないが、車両運転中にCPU22の作動に対する異常判定が実行されていない場合にも、エンジン停止時の異常判定情報を出力してもよい。
また、図7の出力処理2のS506では、車両運転中またはエンジン停止時の一方ではなく、両方の異常判定情報を出力することが望ましい。
(出力処理3)
図8では、図7のS502に代えてS522を実行する。図8のその他のS510〜S520、S524〜S528は図7のS490〜S500、S504〜S508と実質的に同一処理である。
車両運転中またはエンジン停止時に実行した異常判定結果が異常の場合(S516:No、S520:No)、診断ツール100は、CPU22の作動が異常であるメッセージだけを表示し、車両の挙動情報およびCPU22の異常判定情報は表示しない(S522)。
以上説明した本実施形態では、所定の車両挙動が発生し挙動情報として車両走行情報が記憶されると、挙動情報を記憶してから車両が運転を停止し電力供給が遮断されるまでの間に、CPU22の作動が異常であるか否かの異常判定が実行され、異常判定結果が異常判定情報としてSRAM28またはEEPROM30に保持される。
その結果、CPU22の作動が正常である異常判定結果が記憶されている場合には、記憶されている車両走行情報に基づいて所定の車両挙動が発生した原因を解析できる。一方、CPU22の作動が異常である異常判定結果が記憶されている場合には、記憶されている車両走行情報を採用せず、所定の車両挙動が発生した原因はCPU22の作動異常であると適切に解析できる。
また、挙動情報の一部として車両走行情報を記憶した時刻と、CPU22の作動に対する異常判定を実行した時刻とを記憶するので、所定の車両挙動が発生して車両走行情報を記憶した時刻と、CPU22の作動に対する異常判定を実行した時刻との時間差に基づいて、所定の車両挙動の発生に対して、CPU22の作動に対する異常判定結果の関連性の大小を判断できる。
例えば、時間差が短い場合には、CPU22の作動に対する異常判定結果が示すCPUの作動状態のときに所定の車両挙動が発生した可能性は高いと判断し、時間差が長い場合には、CPUの作動に対する異常判定結果が示すCPUの作動状態のときに所定の車両挙動の発生した可能性は低いと判断できる。
また、CPU22の作動に対する異常判定を実行したか否かを表わす判定実行情報を異常判定情報の一部として記憶するので、判定実行情報が異常判定を実行したことを表わしていない場合には、異常判定結果に関わらず、記憶された車両走行情報の信頼性は低いと判断できる。
また、診断ツール100は、ECU20のSRAM28またはEEPROM30から挙動情報および異常判定情報を読み出した結果、挙動情報の記憶実行情報が車両走行情報を記憶したことを示しており、異常判定情報の異常判定結果がCPUの作動は正常であることを示している場合、挙動情報および異常判定情報を出力し、異常判定結果がCPU22の作動は異常であることを示している場合、挙動情報および異常判定情報のうち少なくとも異常判定情報を出力するとともにCPU22の作動異常警告を出力する。
このように、本実施形態では、ECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPU22の作動が正常であるか異常であるかが区別できるように、診断ツール100が自動で出力を調整する。その結果、診断ツール100がECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPU22の作動が正常であるか異常であるかをオペレータが判断する必要がなく、ECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいてオペレータが出力を調整する工数を省略できる。
また、診断ツール100は、ECU20から挙動情報および異常判定情報を読み出した結果、挙動情報の記憶実行情報が車両走行情報を記憶したことを示しており、異常判定情報の異常判定結果がCPUの作動は正常であることを示している場合であっても、異常判定情報の判定実行情報がCPU22の作動に対する異常判定は実行されていないことを示している場合には、異常判定が実行されていないことを示す警告を出力する。
このように、ECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、診断ツール100がCPU22の異常判定が実行されたか実行されなかったかが区別できるように、診断ツールが自動で出力を調整するので、診断ツール100がECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいて、CPU22の作動に対する異常判定が実行されたか実行されなかったかをオペレータが判断する必要がなく、ECU20から読み出した挙動情報および異常判定情報に基づいてオペレータが出力を調整する工数を省略できる。
本実施形態では、診断システム10が本発明の診断システムに相当し、ECU20が本発明の電子制御装置に相当し、診断ツール100が本発明の診断ツールに相当し、SRAM28またはEEPROM30が本発明の記憶部に相当し、ROM24およびRAM26の記憶領域が、本発明のCPUが使用する記憶領域に相当する。
そして、ECU20は、本発明の挙動判定手段、挙動情報記憶手段、異常判定手段、判定情報記憶手段および実行条件判定手段が実行する機能を実現する。
また、診断ツール100は、本発明の読出し手段および出力手段が実行する機能を実現する。
また、図3のS400と図4のS420と図5のS440との処理が本発明の挙動判定手段が実行する機能に相当し、図3のS402と図4のS422と図5のS442との処理が本発明の挙動情報記憶手段が実行する機能に相当し、図3のS408と図4のS424およびS432と図5のS452およびS462との処理が本発明の異常判定手段が実行する機能に相当し、図3のS410と図4のS426およびS434と図5のS454およびS464との処理が本発明の判定情報記憶手段が実行する機能に相当し、図5のS450の処理が本発明の実行条件判定手段が実行する機能に相当する。
また、図6のS472と図7のS492と図8のS512との処理が本発明の読出し手段が実行する機能に相当し、図6のS478、S482およびS484と、図7のS502、S506およびS508と、図8のS522、S526およびS528との処理が本発明の出力手段が実行する機能に相当する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、所定の車両挙動が発生し、挙動情報を記憶した直後の車両運転中にCPU22の作動に対する異常判定としてROM24およびRAM26に対してサムチェック等のデータチェックを実行する場合、車両制御に与える影響を極力低減するように、データチェックを行う記憶領域を限定した。これに対し、エンジン停止時と同様に、車両運転中においても記憶領域の全域に対しサムチェック等のデータチェックを実行してもよい。
また、上記実施形態では、所定の車両挙動が発生したときに、車両走行情報と、車両走行情報を記憶した時刻と、車両走行情報を記憶したか否かを表わす記憶実行情報とを、挙動情報として記憶した。これに対し、挙動情報としては少なくとも車両走行情報が記憶されていればよく、記憶時刻および記憶実行情報の少なくとも一つは記憶しなくてもよい。
また、上記実施形態では、CPU22の異常判定情報として、CPU22の異常判定結果と、異常判定を実行した時刻と、異常判定を実行したか否かを表わす判定実行情報とを、異常判定情報として記憶した。これに対し、異常判定情報としては少なくとも異常判定結果が記憶されていればよく、判定実行時刻および判定実行情報の少なくとも一つは記憶しなくてもよい。
また、エンジンが停止してから電力供給が遮断されるまでの間にCPU22の作動に対する異常判定を実行する場合、例えば、CPU22の作動に対する異常判定よりも優先順位の高い処理のために異常判定の実行を省略する必要があるか否かなど、異常判定の実行条件が成立しているか否かを判定してもよい。
また、所定の車両挙動が発生したときの車両走行情報を記憶してから車両が運転を停止して電力供給が遮断されるまでの間に、車両制御処理を実行するCPUの作動が異常か否かの異常判定を実行し、異常判定結果を記憶部に記憶する電子制御装置はエンジンECUに限るものではなく、他の車載ECUであってもよい。
また、車両走行情報を含む挙動情報、ならびに異常判定結果を含む異常判定情報を記憶する記憶部は、自ECUに搭載している記憶部に限らず他の記憶部であってもよい。
また、所定の車両挙動が発生したときの車両の挙動情報と、CPU22の異常判定情報とを記憶する記憶部はSRAM28またはEEPROM30に限らず、車両の運転停止中もデータを保持できるのであればどのような記憶部でもよい。
本発明は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を駆動源とする車両、あるいは内燃機関とモータとを併用したハイブリッド車両、あるいはモータを駆動源とする電気自動車のいずれに適用してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:診断システム、20:エンジンECU(電子制御装置、挙動判定手段、挙動情報記憶手段、異常判定手段、判定情報記憶手段、実行条件判定手段)、22:CPU、28:SRAM(記憶部)、30:EEPROM(記憶部)、100:診断ツール(読出し手段、出力手段)

Claims (10)

  1. 車両に搭載される電子制御装置において、
    車両制御処理を実行するCPUと、
    所定の車両挙動が発生したか否かを判定する挙動判定手段と、
    前記挙動判定手段が前記所定の車両挙動が発生したと判定すると、車両の運転停止中もデータを保持する書き換え可能な記憶部に車両の挙動情報として車両走行情報を記憶する挙動情報記憶手段と、
    前記挙動情報記憶手段が前記記憶部に前記挙動情報を記憶してから車両が運転を停止して電力供給が遮断されるまでの間に、前記CPUの作動が異常か否かの異常判定を実行する異常判定手段と、
    前記異常判定手段による異常判定結果を異常判定情報として前記記憶部に記憶する判定情報記憶手段と、
    前記挙動情報記憶手段が前記記憶部に前記車両走行情報を記憶すると、前記異常判定の実行条件が成立しているか否かを判定する実行条件判定手段と、
    を備え
    前記異常判定の実行条件が成立していると前記実行条件判定手段が判定すると、前記異常判定手段は前記異常判定を実行する、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記記憶部に前記車両走行情報が記憶されている場合、車両が運転を停止するときに前記異常判定を実行することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記CPUが使用する記憶領域の全域ではなく一部に対して、記憶されているデータが異常であるか否かをチェックすることにより、前記異常判定を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御装置。
  4. 前記挙動情報記憶手段は、前記車両走行情報を記憶したときの時刻を前記挙動情報の一部として前記記憶部に記憶し、
    前記判定情報記憶手段は、前記異常判定手段が前記異常判定を実行した時刻を前記異常判定情報の一部として前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 前記判定情報記憶手段は、前記異常判定手段が前記異常判定を実行したか否かを表わす判定実行情報を前記異常判定情報の一部として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電子制御装置に接続される診断ツールにおいて、
    前記記憶部に記憶されている前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段が前記記憶部から前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出した結果、前記記憶部に前記車両走行情報が記憶されているときに、前記異常判定情報の前記異常判定結果が前記CPUの作動は正常であることを示している場合、前記挙動情報および
    前記異常判定情報を出力し、前記異常判定結果が前記CPUの作動は異常であることを示している場合、前記挙動情報および前記異常判定情報のうち少なくとも前記挙動情報を出力しないか、あるいは前記挙動情報および前記異常判定情報のうち少なくとも前記異常判定情報を出力するとともに前記CPUの作動異常警告を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする診断ツール。
  7. 請求項5に記載の電子制御装置に接続される診断ツールにおいて、
    前記記憶部に記憶されている前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段が前記記憶部から前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出した結果、前記記憶部に前記車両走行情報が記憶されているときに、前記異常判定情報の前記判定実行情報が前記異常判定は実行されたことを示している場合、前記挙動情報および前記異常判定情報を出力し、前記異常判定情報の前記判定実行情報が前記異常判定は実行されていないことを示している場合、前記挙動情報および前記異常判定情報に加え前記異常判定が実行されていないことを示す警告を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする診断ツール。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電子制御装置と、
    前記電子制御装置に接続される診断ツールであって、前記記憶部に記憶されている前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出す読出し手段、ならびに前記読出し手段が前記記憶部から前記挙動情報および前記異常判定情報を読み出した結果、前記記憶部に前記車両走行情報が記憶されている場合、前記挙動情報および前記異常判定情報を出力する出力手段を有する診断ツールと、
    を備えることを特徴とする診断システム。
  9. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電子制御装置と、
    請求項6に記載の診断ツールと、
    を備えることを特徴とする診断システム。
  10. 請求項5に記載の電子制御装置と、
    請求項7に記載の診断ツールと、
    を備えることを特徴とする診断システム。
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