JP5355350B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す回路図である。
図1において、商用電源1に接続される整流回路2は、商用電源1の交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ回路により構成されている。整流回路2の出力間には、全波整流された電圧を平滑するチョークコイル3および平滑コンデンサ4が接続されている。前述の整流回路2、チョークコイル3および平滑コンデンサ4により商用電源1の交流電圧が直流電圧に変換される。
図2は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱制御の処理動作を示すフローチャート、図3は電流検出回路の検出電流に応じて変化する駆動回路制御用の駆動制御信号のレベルおよび入力電力(検出電力)を示す図である。
また、第2保護部16bに第2初期保護電流レベルより低い第2保護電流レベルが設定されている場合、第2保護部16bが第2初期保護電流レベルを超える電流を所定時間以上継続して検出しなかったときには、第2保護電流レベルを上げてインバータ回路に流すことができる電流を大きくすることにより出力可能な加熱電力を大きくする(戻す)ことができる。したがって、一度鍋振り動作等で出力可能な加熱電力が低減されたときでも鍋振り等をやめれば元に戻り、使い勝手がよい。
さらに、第2保護部16bに第2初期保護電流レベルより低い第2保護電流レベルが設定されている場合に、第2保護部16bが第1保護電流レベル以下であるが第2初期保護電流レベルを超える電流を検出したときには、第2保護電流レベルを上げる(戻す)タイミングを延期してその第2保護電流レベルを維持することにより、鍋振り動作等が継続して行われている場合に加熱動作を継続させ、各スイッチング素子5、6へのダメージを抑えることができる。
図4は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を示す回路図である。なお、実施の形態1と同様の部分には同じ符号を付している。
実施の形態2の誘導加熱調理器には、インバータ回路の入力側に連続的に電流を検出する第1電流検出回路21aが設けられ、インバータ回路の出力側に第2電流検出回路21bが設けられている。
図5は実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱制御の処理動作を示すフローチャート、図6は第1電流検出回路の検出電流および第2電流検出回路の検出電流に応じて変化する駆動回路制御用の駆動制御信号のレベルおよび入力電力(検出電力)を示す図である。
また、第2保護部16b所定時間継続して第3保護電流レベルを超える出力電流を検出しなかったときには、第2保護電流レベルを上げてインバータ回路に流すことができる電流を大きくすることにより出力可能な加熱電力を大きくすることができる。
さらに、本実施の形態における第1保護回路は、第2電流検出回路21bとは別に設けた第1電流検出回路21aを使用して検出した電流を使用するので、万一、一方の電流検出回路に不具合が生じてもインバータ回路における過電流を防ぐことができる。
加えて、第1電流検出回路21aはインバータ回路の入力側に設けられているので、スイッチング素子5、6が同時に導通して流れる電流も検出可能であり、インバータ回路の故障をより防ぐことができる。
実施の形態3は、実施の形態2の誘導加熱調理器において、第1保護電流レベルを超える検出電流を検知すると、例えば炒めモードが設定されているかどうかを判定し、炒めモードが設定されていることを確認したときには第2保護電流レベルを下げるようにしたものである。
本実施の形態では、スナバコンデンサや共振コンデンサを平滑コンデンサ4の低電位側(9b、11b)だけでなく高電位側(9a、11a)にも接続している。また、第2電流検出回路21bを加熱コイル16に流れる電流を検出できる位置に配置している。
誘導加熱調理器の操作入力部17には、例えば、誘導加熱調理器の電源を入り切りするための電源スイッチ17a、加熱電力を下げるための電力ダウンスイッチ17b、加熱電力を上げるための電力アップスイッチ17c、炒めモードを設定するための炒めスイッチ17dなどが設けられている。
図8は実施の形態3に係る誘導加熱調理器の加熱制御の処理動作を示すフローチャートである。なお、実施の形態2のフローチャート(図5)と異なるS72、S73の動作だけを説明する。
実施の形態4は、実施の形態3の誘導加熱調理器において、第1保護電流レベルを超える検出電流を検知すると、例えば炒めモードに代えて煮込みモードが設定されているかどうかを判定し、煮込みモードが設定されていることを確認したときには第2保護電流レベルを変更しないようにしたものである。
誘導加熱調理器の操作入力部17には、炒めスイッチ17dに代えて、煮込みモードを設定するための煮込みスイッチ17eが設けられている。制御回路16の第2保護部16bは、第1保護回路22により駆動信号の出力が停止されると、煮込みモードが設定されているかどうかを判定し、煮込みモードが設定されているときには第2保護電流レベル(第2閾値)を変更しないようにしている。煮込み料理の場合、鍋振り動作を行う必要がないからである。また、第2保護部16bは、煮込みモードが設定されていないと判定したときには第2保護電流レベルを下げる。
図10は実施の形態4に係る誘導加熱調理器の加熱制御の処理動作のうち煮込みモードにおける動作を示すフローチャートである。なお、S72aを除く他の部分は実施の形態3のフローチャート(図8)と同様である。
第2保護部16bは、駆動信号の出力停止を制御回路16を介して検知すると、前述したように、煮込みスイッチ17eにより煮込みモードが設定されているかどうかを判定する(S72a)。第2保護部16bは、煮込みモードが設定されていると判定したときは、鍋振り動作が行われないと判定して第2保護電流レベルの変更を行わず、第2初期保護電流レベルと検出電流とを比較するようにする。また、第2保護部16bは、煮込みモードが設定されていないときには、鍋振り動作が行われるものと判定して第2保護電流レベルを下げる。この処理が1回目の場合は、第2初期保護電流レベルより低い第2保護電流レベルを設定し、2回目以降は、下げた第2保護電流レベルをさらに下げる。
なお、前述した実施の形態1および2では、第1保護回路15又は22からの駆動停止信号を受けた際に、インバータ回路の出力電流を抑制する第2保護手段の第2保護電流レベルを下げることにより、駆動再開後にインバータ回路に過大な電流が流れる機会を減らし、加熱動作を継続させるようにしたが、第1保護回路からの駆動停止信号を受けた際に、その直前の駆動制御信号レベルより低い駆動制御信号レベルに制限する処理もインバータ回路に流れる電流を制限する処理となるので、第2保護手段の第2保護電流レベルを低減する処理と同等の処理である。
11 共振コンデンサ、12 入力電流検出回路、13 入力電圧検出回路、14 電流検出回路、15 第1保護回路、16 制御回路、17 操作入力部、21a 第1電流検出回路、21b 第2電流検出回路、22 第1保護回路。
Claims (6)
- 加熱コイルおよび共振コンデンサで構成される負荷回路と、
駆動信号を出力する駆動回路と、
前記駆動回路からの駆動信号に基づいて直流電圧を交流電圧に変換し、前記負荷回路に電流を出力するインバータ回路と、
前記インバータ回路から出力される電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段の検出電流が予め設定された第1閾値を超えると前記駆動回路による駆動信号の出力を停止させる第1保護手段と、
第1閾値より低い第2閾値と前記電流検出手段の検出電流を比較する第2保護手段と、
前記第2保護手段による第2閾値と前記電流検出手段の検出電流との比較結果に応じて前記インバータ回路の出力電流を抑制するように前記駆動回路を制御するとともに、前記第1保護手段により駆動信号の出力が停止されると前記第2保護手段における第2閾値を下げ、再び駆動信号が出力されるように前記駆動回路を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 加熱コイルおよび共振コンデンサで構成される負荷回路と、
駆動信号を出力する駆動回路と、
前記駆動回路からの駆動信号に基づいて直流電圧を交流電圧に変換し、前記負荷回路に電流を出力するインバータ回路と、
前記インバータ回路に入力される電流を検出する第1電流検出手段と、
前記インバータ回路から出力される電流を検出する第2電流検出手段と、
前記第1電流検出手段の検出電流が予め設定された第1閾値を超えると前記駆動回路による駆動信号の出力を停止させる第1保護手段と、
第1閾値より低い第2閾値と前記第2電流検出手段の検出電流を比較する第2保護手段と、
前記第2保護手段による第2閾値と前記第2電流検出手段の検出電流との比較結果に応じて前記インバータ回路の出力電流を抑制するように前記駆動回路を制御するとともに、前記第1保護手段により駆動信号の出力が停止されると前記第2保護手段における第2閾値を下げ、再び駆動信号が出力されるように前記駆動回路を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記第1保護手段は検出電力を連続的に第1閾値と比較して保護動作を行うとともに、前記第2保護手段は間隔をおいてサンプリングした検出電流と第2閾値を比較することを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
- 前記第2保護手段は、予め第1閾値より低い第2初期閾値が第2閾値として設定され、第2閾値を下げた後、所定時間経過しても前記第1保護手段による駆動信号の出力停止が行われず、かつ前記電流検出手段の検出電流が第2初期閾値を超えなかったときに、第2閾値のレベルを上げることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記第2保護手段は、予め第1閾値より低い第2初期閾値が第2閾値として設定されてていると共に、第1閾値より低く第2初期閾値よりも高い第3閾値が設定され、第2閾値を下げた後、所定時間経過しても前記第1保護手段による駆動信号の出力停止が行われず、かつ前記第2電流検出手段の検出電流が第3閾値を超えなかったときに、第2閾値のレベルを上げることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記第2保護手段は、前記第1保護手段により駆動信号の出力が停止されると、加熱開始の際に設定された調理モードに応じて第2閾値のレベルを変えることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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