JP5353588B2 - 樹脂モールド型コンデンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に用いられる樹脂モールド型コンデンサの製造方法に関するものである。
図14を用いて、この種の従来の樹脂モールド型コンデンサの製造方法を説明する。図14は、従来の樹脂モールド型コンデンサの外装体の成形に用いる金型を示すものである。
図14に示すように、樹脂成形用の金型100は上型101と下型102から構成されている。上型101には樹脂を注入するためのゲート103が設けられている。また、上型101と下型102の合わせ面には、樹脂を注入していく際に空気を抜くためのエア抜き孔104が設けられている。
外装体の成形方法としては、まず金具105を接続したコンデンサ素子106を下型102に載置する。この際、金具105を下型102の凹部107に嵌め合わせることで、コンデンサ素子106を下型102に正確に位置決めしている。
次に、これら上型101および下型102を型締めし、上型101および下型102にて形成されるキャビティにゲート103から樹脂を注入する。この際、樹脂としてはノルボルネン系樹脂を用いるとよい。これは、ノルボルネン系樹脂は硬化にかかる時間が短いため、優れた生産性にて樹脂モールド型コンデンサを製造することが可能となるからである。なお、ノルボルネン系樹脂の反応が進行するように上型101および下型102は予め50℃から120℃に設定されていることが好ましい。
この後、金型100を開き、図15に示されるような外装体108が成形された樹脂モールド型コンデンサ109を得ることができる。
なお、この技術に関連する先行技術文献としては以下の特許文献1が挙げられる。
特開2008−159723号公報
確かに、上記従来の製造方法によると、優れた生産性にて樹脂モールド型コンデンサ109を製造することが可能であった。
しかしながら、ノルボルネン系樹脂の硬化に要する時間が短いことが反って以下のような課題をもたらしていた。
すなわち、ノルボルネン系樹脂の硬化速度があまりにも速いため、上述のごとく、予め加熱した上型101および下型102にノルボルネン系樹脂を注入した場合、キャビティ内にノルボルネン系樹脂が十分に充填されないうちに硬化してしまうことがあったのである。
この結果、製造された樹脂モールド型コンデンサ109には十分に外装体108にて覆われてない部分が見受けられることがあり、信頼性の低下につながる可能性があった。
そこで、本発明はこのような課題を鑑みて、信頼性の高い樹脂モールド型コンデンサを優れた生産性にて製造する製造方法を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明の樹脂モールド型コンデンサの製造方法では、上型と、この上型と組み合わせて用いられる上面開放の下型とを用いて、コンデンサ素子にノルボルネン樹脂を被覆し外装体を形成する樹脂モールド型コンデンサの製造方法であって、前記ノルボルネン樹脂の硬化温度より低く設けた前記下型のキャビティに液状のノルボルネン樹脂を注入する注入工程と、前記コンデンサ素子が前記ノルボルネン樹脂に浸漬されるまでキャビティ内の前記ノルボルネン樹脂を前記硬化温度より低い状態とする浸漬工程と、前記下型と型締めされ前記硬化温度以上に設けた前記上型で前記ノルボルネン樹脂を硬化させる成形工程と、を行うようにした。
上記構成により本発明は、優れた生産性にて信頼性の高い樹脂モールド型コンデンサを製造することができる。
これは、下型のキャビティに液状のノルボルネン系樹脂を注入した後ノルボルネン系樹脂の硬化温度以上の温度に加熱した上型を下型に型締めし、この上型の温度にてノルボルネン系樹脂を硬化させることによる。
すなわち、下型のキャビティに液状のノルボルネン系樹脂を注入した際、下型はノルボルネン系樹脂の硬化温度以下の温度であるため、注入されたノルボルネン系樹脂は途中で硬化することなくキャビティの隅々にまで行き渡る。
そして、上型と下型を型締めした際に、上型の温度がノルボルネン系樹脂に伝播し、ノルボルネン系樹脂が硬化する。
この結果、十分に外装体にて覆われた樹脂モールド型コンデンサを製造することができ、さらに硬化速度の速いノルボルネン系樹脂を用いているため、優れた生産性を実現することができるのである。
実施例1の製造方法に用いる上型および下型の断面図 実施例1の製造方法に用いるコンデンサ素子とリードフレームの構成を示す図であり、(a)はリードフレームを接続した状態のコンデンサ素子の上部を示す斜視図、(b)はリードフレームを接続した状態のコンデンサ素子の下部を示す斜視図、(c)はコンデンサ素子の要部断面図 実施例1の製造方法の注入工程を示す図 実施例1の製造方法の載置工程を示す図 実施例1の製造方法の成形工程を示す図 実施例1の製造方法の成形工程を示す図 実施例1の製造方法の取り出し工程を示す図 実施例1の製造方法により外装体が被覆されたコンデンサ素子を示す図 実施例1の製造方法により完成した樹脂モールド型コンデンサを示す図であり、(a)は樹脂モールド型コンデンサを示す斜視図、(b)は樹脂モールド型コンデンサの側面図 実施例2の製造方法の注入工程、載置工程後の状態を示す図 実施例2の製造方法の成形工程を示す図 実施例2の製造方法の成形工程を示す図 実施例2の製造方法の成形工程を示す図 従来の製造方法を示す斜視図 従来の製造方法により製造された樹脂モールド型コンデンサを示す斜視図
(実施例1)
以下、本実施例における樹脂モールド型コンデンサの製造方法に用いる成形型の構成について図1を用いて説明する。ここで、図1は下型1と上型2の断面図である。
図1に示すように、本実施例における樹脂モールド型コンデンサの製造方法に用いる成形型は下型1、上型2からなる2つの型によって構成される。これら2つの型を上下に配置し、下型1のキャビティ3にノルボルネン系樹脂を注入し、その後下型1と上型2を型締めすることでコンデンサ素子の外装体を成形する。この製造方法や、完成した成形品については図2以降で説明する。なお、図1における上下の関係が実際の本製造方法を実施する際の上下の関係である。
図1に示されるように、下型1は、断面コの字状の形状を成しており、その略中央部には直方体形状かつ上面開放型のキャビティ3が設けられている。下型1の上端部、すなわち開放端部の表面には2本の円筒状のガイドピン4が下型1と一体となって垂直に植設されている。ガイドピン4の上端面の外周は面取りされることで後述する上型2のガイド穴11やリードフレーム13の貫通孔16に挿入し易くなっている。あるいは、ガイドピン4の上端を略半球状にすることによっても上型2のガイド穴11やリードフレーム13の貫通孔16に挿入し易くすることができる。
下型1の平板状の底面5は、その下部に設けられたピストン6により、下型1の側壁7に対して上下方向に摺動自在となっている。したがって、この底面5を上下方向に移動させることで、本実施例における下型1のキャビティ3の容量を変化させることができる。
また、下型1の側壁7にはキャビティ3から下型1外部にかけて貫通した孔8が設けられている。この孔8の径はキャビティ3の深さに比べて非常に小さいものであり、およそ0.2mmとなっている。この孔8の作用については、後述する。
さらに、下型1には冷却機構9が備えられている。本実施例においては、下型1のキャビティ3を囲むように埋設した配管内に温調水を流す水冷式の機構としたが、これに限らず空冷式、あるいは油冷式としてもよい。
上型2は、平板状の形状を成している。上型2の下面側には、僅かに窪んだ窪み10が設けられている。この窪み10は、後述するリードフレーム13を嵌め込むために設けられたものである。すなわち、この窪み10の深さはリードフレーム13の厚みと略同等とし、窪み10の形状はリードフレーム13の外周部と略同形状の矩形状としている。また、窪み10の内側には、前述のガイドピン4を嵌め込むためのガイド穴11が2点設けられている。
なお、本実施例の上型2は平板状としているが、特にこれに限定されるものではない。
また、本実施例においては下型1、上型2の材料としてアルミニウムを用いているが、これに限られることなく、鉄あるいは銅などの金属等を用いてもよい。比較的熱伝導率の高い材料であれば本実施例の金型の材料として好適に採用し得る。
次に、図2を用いて本実施例におけるコンデンサ素子12とリードフレーム13の構成について説明する。ここで、図2(a)はリードフレーム13を接続した状態のコンデンサ素子12の上部を示す斜視図であり、図2(b)はリードフレーム13を接続した状態のコンデンサ素子12の下部を示す斜視図、図2(c)はコンデンサ素子12の断面図である。
図2(a)に示されるように、リードフレーム13の第1の折り曲げ部14は、コンデンサ素子12方向に折り曲げられ、さらに抵抗溶接またはレーザー溶接によりコンデンサ素子12と固定接続がなされている。また、第2の折り曲げ部15は、コンデンサ素子12方向に折り曲げられ、さらに導電性銀ペイントによりコンデンサ素子12と固定および接続がなされている。
リードフレーム13の長辺側の両端付近には円形の2つの貫通孔16が設けられており、これら貫通孔16は前述の下型1のガイドピン4を挿入するためのものである。
また、図2(b)に示されるように、リードフレーム13は分離部17にて分離されている。詳細は後述するが、この分離部17をリードフレーム13に設けることで、完成品としての樹脂モールド型コンデンサの陽極端子27と陰極端子28との短絡を防いでいる。
なお、コンデンサ素子12は複数の電極素子18を積層することによって構成されている。
図2(c)に示されるように、平板状の1つの電極素子18は弁作用金属であるアルミニウム箔19とこの両面に形成されたエッチング層20とで構成される陽極体21を囲むように薄膜の誘電体層22を設け、さらにその上に順に導電性高分子(例えばポリピロール)からなる導電性高分子層23、カーボンと銀ペーストからなる陰極層24を順次積層形成することで構成されたものである。そして、この構成の電極素子18を、各々の電極素子18の陰極層24どうしが電気的に接続されるように導電性銀ペイントを介して順次積層することでコンデンサ素子12が形成される。
各々の電極素子18から舌片状に突出したアルミニウム箔19は、重ね合わされるとともに抵抗溶接またはレーザー溶接にて、1つの束となってリードフレーム13に接続されている。また、コンデンサ素子12の最下段に位置する電極素子18の下面の陰極層24はリードフレーム13に導電性銀ペイントを介して接続され、同様に各々の電極素子18の側面の陰極層24もリードフレーム13の第2の折り曲げ部15に導電性銀ペイントを介して接続されている。
次に、図3から図8を用いて本実施例における樹脂モールド型コンデンサの製造方法について説明する。
ここで、図3はノルボルネン系樹脂25の注入工程を示す図、図4はコンデンサ素子12とリードフレーム13の複合体を下型1に載置する載置工程を示す図、図5、図6はコンデンサ素子12にノルボルネン系樹脂25を被覆する成形工程を示す図、図7は成形後のコンデンサ素子12を成形型から取り出す取り出し工程を示す図、図8は取り出し工程の後、成形型から取り出された外装体の成形が施されたコンデンサ素子12を示す図である。
注入工程では、図3に示されるようにキャビティ3の上面開放部に液状のノルボルネン系樹脂25をノズル等から一定量注入する。ここで、ノルボルネン系樹脂25は、キャビティ3から漏出しないようキャビティ3の上端よりも若干低い所定の高さhで注入を終了する。なお、図3において高さhはキャビティ3の内底面からの高さとしている。
ここで、ノルボルネン系樹脂25は、ノルボルネン環構造を有する化合物であればよい。特に、耐熱性に優れた成形品が得られることから、三環体以上の多環ノルボルネン系モノマーを用いることが好ましい。例えば、ジシクロペンタジエンを主成分とし、本発明の目的を損なわない範囲で、トリシクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエンなどの多環ノルボルネン系単量体や、ノルボルネン系単量体と開環共重合し得るシクロブテン、シクロペンテン等の単環シクロオレフィン等のコモノマーを適宜添加した混合液を重合したものを用いることができる。具体例としては、「ペンタム」、あるいは「メトン」という商品名でRIMTEC株式会社より市販されている2液型のジシクロペンタジエン(DCPD)を用いることができるが、これに限定されるものではない。
また、下型1の側壁7には孔8が設けられているが、孔8の径は小さく、液状のノルボルネン系樹脂25は僅かながら粘性を有しているため、注入工程の時点では、ノルボルネン系樹脂25がこの孔8を介して外部に漏出することはない。
また、注入工程において下型1の温度は40℃以上60℃以下に設定されている。加熱の手法としては、例えば下型1の側面に直径10mmほどの穴(図示せず)を開け、そこに棒状のカートリッジヒーターを挿入、加熱することで、下型1の温度を調整する手法が挙げられる。本実施例では、この手法を用いているが、これに限定されることなく例えば外部からヒーターによって加熱する方法や、あるいは下型1にヒーターを埋設し自動温度調整する方法を用いてもよい。ただし、下型1はこのように注入工程において加熱されるものではあるが、この40℃以上60℃以下という温度はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下の温度であるので、注入工程においてノルボルネン系樹脂25が硬化してしまうことはない。したがって、ノルボルネン系樹脂25はキャビティ3の隅々にまで行き渡る。ただし、注入工程の状態で長時間放置した場合、ノルボルネン系樹脂25の流動性が少しずつ失われ、本工程以降の作業が困難になるため、できるだけ早く次の工程に移ることが望ましい。なお、ここで硬化温度とは、その温度の金型にてノルボルネン系樹脂25を使用して、7.0×4.0×2.0mm(本実施例の樹脂モールド型コンデンサと同等の大きさ)のバルク状成形品を得るのに必要な成形時間が30秒以下となるときの温度である。
載置工程では、図4に示されるように、コンデンサ素子12とこのコンデンサ素子12に付設されたリードフレーム13の複合体を下型1の上端面に載置する。この際、下型1の上面に植設されたガイドピン4をリードフレーム13の貫通孔16に挿入して載置することで、リードフレーム13およびコンデンサ素子12は所定の位置に正確に固定、位置決めがなされる。なお、ガイドピン4は3本以上設けてもよいが、少なくとも2本設ければリードフレーム13およびコンデンサ素子12の下型1上での正確な位置決めは可能である。
ここで、図4に示されるように、上記複合体は、コンデンサ素子12が下型1の内底面側に位置するように下型1の上端面に載置される。したがって、コンデンサ素子12は注入工程において下型1のキャビティ3に注入されたノルボルネン系樹脂25に浸漬されることになる。
なお、このようにコンデンサ素子12をノルボルネン系樹脂25に浸漬することで、コンデンサ素子12の体積分だけノルボルネン系樹脂25の液面が上昇する。この際、上昇後の液面の位置が下型1の側壁7の上端面と同じ高さ、あるいは若干低い位置となることが望ましい。したがって、注入工程におけるノルボルネン系樹脂25の注入後の高さhは、載置工程において上昇後のノルボルネン系樹脂25の液面の位置が上記の状態となるように設定することが望ましい。
成形工程では、まず図5の矢印Aに示されるように、上型2を下型1の上方から降下させ、下型1と上型2を型締めする。この際、リードフレーム13の貫通孔16から突出したガイドピン4は上型2のガイド穴11に嵌まり込むことで、上型2は下型1およびリードフレーム13に対して正確に位置決めがされる。このように下型1と上型2を型締めすることで、リードフレーム13は下型1と上型2にて挟持された状態となる。なお、リードフレーム13は上型2の窪み10に嵌合されるため、リードフレーム13の上面側は上型2の窪み10の表面とほぼ密着した状態となる。また、下型1の上端部は、リードフレーム13および上型2の下面部とほぼ密着した状態となる。
なお、この成形工程の前に上型2は予め加熱されており、ノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上の温度となっている。具体的には、上型2は80℃以上120℃以下の温度に加熱されている。したがって、下型1と上型2を型締めすると同時に、この上型2の温度がキャビティ3内のノルボルネン系樹脂25に伝播し、ノルボルネン系樹脂25の硬化が始まる。
さらに、この成形工程においては、図6の矢印Bに示されるように、下型2の底面5をピストン6にて上方へ摺動させ、キャビティ3内のノルボルネン系樹脂25を所望の製品設計高さ形状となる位置まで押圧する。これにより、キャビティ3内のノルボルネン系樹脂25に圧力が加えられ、ノルボルネン系樹脂25がキャビティ3内の細部にまで行き渡り、キャビティ3はノルボルネン系樹脂25にて充填される。
特に、本実施例におけるコンデンサ素子12のごとく小型かつノルボルネン系樹脂25の充填範囲が複雑な形状の成形品の場合、細部にまでノルボルネン系樹脂25を行き渡らせることは難しいため、本工程は重要となる。
なお、下型1の底面5を上型方向に押し上げた際、キャビティ3内の気体や余剰なノルボルネン系樹脂25は、矢印Cで示されるように孔8を介して、下型1の外部へと排出される。本実施例においては、孔8を下型1の側壁7に設けた構成としたが、特にこの位置に限られるものではなく、上型2に設けた構成としても同様の効果を得ることができる。
この成形工程における底面5の上型2方向への移動は、型締め工程にて下型1と上型2を型締めした後、できるだけ早く行われることが望ましい。これは、型締め工程にて下型1と上型2を型締めした直後からノルボルネン系樹脂25の硬化が始まるため、型締め工程から成形工程まで時間を空けてしまうと、ノルボルネン系樹脂25が硬化して流動性を失い、キャビティ3内の細部にまでノルボルネン系樹脂25が行き渡らず、所望の形状の樹脂モールドコンデンサを得ることができない可能性があるためである。理想的には、成形工程にて下型1と上型2を型締めしたと同時に、下型1の底面5の上方への移動を開始するとよい。
また、上述したように、リードフレーム13の上面側は上型2の窪み10の表面と、下型1の上端部はリードフレーム13および上型2の下面部とほぼ密着した状態となっているため、ノルボルネン系樹脂25がキャビティ3から窪み10とリードフレーム13の上面の間の隙間に漏洩する可能性や、リードフレーム13と下型1の上端部の隙間から外部に漏洩する可能性は低減されている。
次に、この状態を10秒程度保った後、取り出し工程に移る。ノルボルネン系樹脂25は硬化にかかる時間が短いため、この間に十分に硬化する。
そして、図7に示すように、取り出し工程では上型2を下型1から型開きし、さらに矢印Dに示されるように下型1の底面5をさらに上方向へ上昇させ、ノルボルネン系樹脂25にて被覆された状態のコンデンサ素子12を成形型の外部へと押し出す。この時、キャビティ3に注入されたノルボルネン系樹脂25は上型2の温度により十分に硬化している。
この結果、図8で示されるノルボルネン系樹脂25にて被覆されるとともにリードフレーム13が接続された状態のコンデンサ素子12が取り出される。この固化した状態のノルボルネン系樹脂25はコンデンサ素子12の外装体26に相当する。
以上の工程を経ることによって外装体26が被覆されるとともにリードフレーム13が接続された状態のコンデンサ素子12を形成することができる。
さらに、図8の破線E−Eで示されるリードフレーム13の所定の位置を適宜切断し、リードフレーム13を外装体26側に折り曲げることで、ノルボルネン系の樹脂モールド型コンデンサが完成する。
この完成した樹脂モールド型コンデンサを図9に示す。図9(a)は樹脂モールド型コンデンサの外観を示す斜視図であり、図9(b)は樹脂モールド型コンデンサの側面図である。なお、図9(b)においては、この樹脂モールド型コンデンサの構造をわかりやすく示すため、外装体26を透視して図示している。
図9(a)に示されるように、本実施例の製造方法により製造された樹脂モールド型コンデンサの外装体26は、キャビティ3の形状、すなわち略直方体の形状となっている。折り曲げられたリードフレーム13は、この樹脂モールド型コンデンサにおいて陽極端子27(図9(a)においては図示せず)、陰極端子28となる。これら陽極端子27および陰極端子28は樹脂モールド型コンデンサの側面および下面に配置される。
なお、図9(b)に示されるように、リードフレーム13は上述した分離部17が予め設けられているため、陽極端子27は陰極端子28と分離され、これらが短絡することはない。
以下、本実施例における製造方法の効果について説明する。
まず、本実施例における製造方法によると、十分に外装体にて覆われた樹脂モールド型コンデンサを製造することができ、樹脂モールド型コンデンサの信頼性を向上させることができる。
これは、下型1のキャビティ3に液状のノルボルネン系樹脂25を注入した後、予めノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上の温度に加熱した上型2を下型1に型締めし、この上型2の温度にてノルボルネン系樹脂を硬化させることによる。
すなわち、下型1のキャビティ3に液状のノルボルネン系樹脂25を注入した際、下型1はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下の温度であるため、注入されたノルボルネン系樹脂25が本来コンデンサ素子12を被覆するべき部分に十分に行き渡らない内に硬化することはない。
そして、上型2と下型1を型締めした際に、上型2の温度がノルボルネン系樹脂25に伝播し、ノルボルネン系樹脂25が硬化する。
さらに、本実施例の製造方法においては、下型1と上型2を型締めした後、下型2の底面5を押し上げることで図6におけるキャビティ3内にノルボルネン系樹脂25を十分に行き渡らせることができ、コンデンサ素子12を十分に被覆させることができる。
この結果、未被覆部分を残すことなく十分に外装体にて覆われた樹脂モールド型コンデンサを製造することができ、樹脂モールド型コンデンサの信頼性を向上させることができるのである。
なお、コンデンサ素子12をより効率的に被覆するためには、さらにノルボルネン系樹脂25の粘度を最適に選択することが重要である。このノルボルネン系樹脂25の粘度は、エラストマー類を添加することで調節できる。エラストマー類としては、例えば、天然ゴム、SBR(スチレン−ブタジエン共重合体)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー)などを用いることができる。エストラマー類の添加量によって、30℃において、5cps(5×10-3Pa・s)〜2000cps(2Pa・s)程度の範囲で粘度を調節できる。
また、ノルボルネン系樹脂25は基本的に硬化速度の速いものであるが、この硬化速度は活性調節剤を添加することである程度調節できる。活性調節剤としてはメタセシス触媒を還元する作用を持つ化合物などを用いることができ、アルコール類、ハロアルコール類、あるいはアセチレン類が好適である。また、メタセシス触媒の種類によっては活性調整剤としてルイス塩基化合物を用いることができる。特に本実施例においては、活性調節剤としてイソプロピレンアルコールを用いている。
また、一般的にノルボルネン系樹脂25は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂と比較して硬化速度が速いものであるため、上述の効果に加えて本実施例における製造方法によると優れた生産性を達成することが可能である。
さらに、一般的にノルボルネン系樹脂25はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂と比較して耐湿性や剛性に関しても優れている。したがって、本実施例における製造方法にて製造された樹脂モールド型コンデンサは、優れた耐湿性、強度、耐衝撃性を確保しており、信頼性の高いものである。
なお、本実施例の製造方法のごとく予め加熱した上型2を下型1に型締めし、ノルボルネン系樹脂25の上方から下方(上型2側から下型1側)に向けて温度を伝播させた場合、ノルボルネン系樹脂は硬化速度が速いため、硬化の際には製品端部より順次硬化を進行させることとなり、ノルボルネン系樹脂25内部の残留応力(応力差)の発生を極めて少なくすることが可能となる。したがって、硬化時においてコンデンサ素子12に与える機械的ストレスを低減することができる。また、本実施例の製造方法において、注入の際のノルボルネン系樹脂25の粘度は十分に低いため、コンデンサ素子12に与える機械的ストレスは小さい。これらのことからも、本実施例の製造方法によると樹脂モールド型コンデンサの信頼性を向上させることができると言える。
一方、例えばノルボルネン系樹脂25の代わりにエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いて本実施例の製造方法により樹脂モールド型コンデンサを製造した場合、ノルボルネン系樹脂25を用いた場合と比較して硬化に多くの時間が必要となり、製品端部より順次硬化進行させることが不可能となる。この結果、残留応力が発生し、完成品の樹脂モールド型コンデンサに反りやクラックが発生してしまう可能性がある。
また、注入工程において、下型1の温度は40℃以上60℃以下に設定されていることが望ましい。
一般的にノルボルネン系樹脂25は室温であっても時間をかければ硬化するものであるが、本実施例においては注入工程における下型1の温度を少なくとも60℃以下に設定していると、注入したノルボルネン系樹脂25が硬化する前にキャビティ3全体に行き渡ることが確認されている。
また、生産性を考慮した場合、下型1の温度があまりに低温であると、成形に要する時間が長くなってしまうため、下型1の温度の下限は40℃とすることが望ましい。
したがって、注入工程において、下型1の温度は40℃以上60℃以下に設定されていることが望ましい。
また、成形工程の前に、上型2の温度は予め80℃以上120℃以下に設定されていることが望ましい。
これは、上型2の温度を80℃以上120℃以下とすれば、ノルボルネン系樹脂25を十分に硬化させることができるからである。
また、載置工程においては、下型1のガイドピン4をリードフレーム13の貫通孔16に貫挿させることで、コンデンサ素子12とリードフレーム13の複合体を下型1の上端部において位置決めしている。このように、ガイドピン4を用いることで、コンデンサ素子12とリードフレーム13の複合体を正確に位置決めすることができる。なお、本実施例においてはガイドピン4を円筒状としたが、これに限られるものではない。例えば角柱状などとしても、同様の効果を得ることができる。
なお、下型1の側壁7には、キャビティ3から外部へと貫通した孔8が設けられていることが望ましい。
このように孔8が設けられることで、キャビティ3内の余分な気体や、余剰なノルボルネン系樹脂25を外部へと排出でき、図6におけるキャビティ3内を隙間なくノルボルネン系樹脂25にて充填することができる。したがって、コンデンサ素子12をノルボルネン系樹脂25にて十分に被覆することができ、完成品としての樹脂モールド型コンデンサの信頼性を高めることができる。
また、下型1には冷却機構9が設けられていることが望ましい。
本実施例における製造方法によると、注入工程において下型1はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下(40℃以上60℃以下)に調温されていなくてはならない。したがって、本実施例における製造装置を用いて樹脂モールド型コンデンサを連続して製造する場合、注入工程から取り出し工程を経て樹脂モールド型コンデンサを製造した後、下型1を冷却する必要がある。このため、下型1に冷却機構9を設け、ノルボルネン系樹脂25の硬化後に下型1を冷却することで、優れた生産性にて樹脂モールド型コンデンサを製造することができる。
なお、本実施例においては注入工程にてキャビティ3にノルボルネン系樹脂25を注入した後、載置工程にて下型1にコンデンサ素子12とリードフレーム13の複合体を載置したが、これらの工程はこの順序に限られたものではない。
すなわち、まず下型1にコンデンサ素子12とリードフレーム13の複合体を載置した後、例えばリードフレーム13と下型1の開口端部の間の隙間や、図2(a)に示されるリードフレーム13の打ち抜き部分を通じて下型1のキャビティ3にノルボルネン系樹脂25を所定の位置まで注入してもよい。したがって、この場合は載置工程の後に注入工程を行うことになるが、前述の方法と同様の信頼性の高い樹脂モールド型コンデンサを得ることができる。
(実施例2)
以下、実施例2における樹脂モールド型コンデンサの製造方法について図10から13を用いて説明する。なお、以下の説明において、実施例1における製造方法と同様の工程に関しては説明を省略する。
まず、本実施例における製造方法では、実施例1における製造方法と同様の注入工程、載置工程を経て図10に示す状態に至る。ここまでの手順は実施例1における製造方法と同様である。
次に、図11に示すように上型2を下降させ、下型1と上型2を型締めする。実施例1の製造方法ではこの時点で予め上型2をノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上に加熱した状態としていたが、本実施例では上型2は加熱しておらず、上型2はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下の温度であるため、ノルボルネン系樹脂25の硬化は開始しない。すなわち、本実施例の製造方法はこの成形工程に関して実施例1の製造方法と異なる。なお、実施例1と同様に、樹脂モールド型コンデンサの生産性を考慮して、下型1と上型2はこの時点で40℃以上60℃以下に設定されていることが望ましい。
さらに、図12に示されるように、下型2の底面5をピストン6にて上方へ摺動させ、キャビティ3内のノルボルネン系樹脂25を押圧する。この時、下型1および上型2はともにノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下の温度であるため、ノルボルネン系樹脂25は硬化することなく十分な流動性を有しており、キャビティ3内に満遍なく行き渡る。
そして、下型2の底面5を所定の位置(所望の製品設計高さ形状となる位置)まで移動させた後、図13の矢印Fで示されるごとく上型2の上部から加熱ピン29を接触させる。この際、加熱ピン29はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上である80℃以上120℃以下に設定されている。この加熱ピン29の温度の伝播により上型2はノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上に加熱され、さらに上型2の温度がキャビティ3内のノルボルネン系樹脂25に伝播して硬化が始まる。
ノルボルネン系樹脂25を硬化させた後は、実施例1の製造方法と同様の取り出し工程を経ることによって、図8に示すような外装体26が被覆されるとともにリードフレーム13が接続された状態のコンデンサ素子12を形成することができ、さらに実施例1の製造方法と同様に、リードフレーム13の不要部分の切断等の手順を経ることでノルボルネン系の樹脂モールド型コンデンサが完成する。
以下、本実施例の製造方法の効果について説明する。
本実施例の製造方法においては、より外装体26の未被覆部分の少ない樹脂モールド型コンデンサを製造することができる。
これは、成形工程において下型1の底面5を摺動させた際、下型1および上型2はともにノルボルネン系樹脂25の硬化温度以下の温度であるため、ノルボルネン系樹脂25は硬化を開始しておらず、十分な流動性を有している。したがって、このようにノルボルネン系樹脂25が十分な流動性を有していることによりノルボルネン系樹脂25はキャビティ3内に満遍なく行き渡ることができる。そして、キャビティ3内にノルボルネン系樹脂25を満遍なく行き渡らせた後に、ノルボルネン系樹脂25を硬化させているため、完成品としての樹脂モールド型コンデンサの外装体26の未被覆部分をさらに低減でき、信頼性の高い樹脂モールド型コンデンサを得ることが可能となるのである。
なお、本実施例の製造方法においては、底面5の摺動終了後に上型2を加熱したが、これに限ることなく底面5の摺動時に上型2を加熱してもよい。この場合、底面5の摺動と並行してノルボルネン系樹脂25の硬化が進行するが、ノルボルネン系樹脂25は底面5の摺動によりキャビティ3内に比較的短時間で行き渡らせることが可能であるため、ノルボルネン系樹脂25が完全に硬化する前にキャビティ3内を充填することができる。
また、本実施例では加熱ピン29を上型2に接触させることで上型2をノルボルネン系樹脂25の硬化温度以上の温度に加熱したが、この加熱の方法は特にこれに限られるものではない。例えば、加熱ピン29を用いるのではなく、実施例1と同様に棒状のカートリッジヒーターを差し込むことで加熱する方法や、下型1に埋設したヒーターにて温度を自動調整する方法等を用いてもよい。
さらに、本実施例においては上型2を加熱する態様に変えて、下型1を加熱するものとしてもよい。下型1を加熱する場合であっても、ノルボルネン系樹脂25に温度を伝播することは可能であり、ノルボルネン系樹脂25を硬化させることができる。あるいは、下型1、上型2をともに加熱してもよい。この場合であれば、ノルボルネン系樹脂25に効率よく温度を伝播させることができ、樹脂モールド型コンデンサの生産性を向上させることができる。
本発明の製造方法によると、十分に外装体にて覆われた樹脂モールド型コンデンサを製造することができ、樹脂モールド型コンデンサの信頼性を向上させることができる。さらに、樹脂モールド型コンデンサの外装体として用いられたノルボルネン系樹脂は優れた耐湿性、強度、耐衝撃性を有している。これらより、本発明の製造方法による樹脂モールド型コンデンサは各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等に用いられるコンデンサとして好適に機能し得る。
1 下型
2 上型
3 キャビティ
4 ガイドピン
5 底面
6 ピストン
7 側壁
8 孔
9 冷却機構
10 窪み
11 ガイド穴
12 コンデンサ素子
13 リードフレーム
14 第1の折り曲げ部
15 第2の折り曲げ部
16 貫通孔
17 分離部
18 電極素子
19 アルミニウム箔
20 エッチング層
21 陽極体
22 誘電体層
23 導電性高分子層
24 陰極層
25 ノルボルネン系樹脂
26 外装体
27 陽極端子
28 陰極端子
29 加熱ピン

Claims (8)

  1. 上型と、この上型と組み合わせて用いられる上面開放の下型とを用いて、コンデンサ素子にノルボルネン樹脂を被覆し外装体を形成する樹脂モールド型コンデンサの製造方法であって、
    前記ノルボルネン樹脂の硬化温度より低く設けた前記下型のキャビティに液状のノルボルネン樹脂を注入する注入工程と、
    前記コンデンサ素子が前記ノルボルネン樹脂に浸漬されるまで前記キャビティ内の前記ノルボルネン樹脂を前記硬化温度より低い状態とする浸漬工程と、
    前記下型に型締めされ前記硬化温度以上に設けた前記上型で前記ノルボルネン樹脂を硬化させる成形工程と、
    を行う樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  2. 前記下型は底面を摺動自在としたキャビティ容量可変型であり、前記成形工程は、前記上型と前記下型を型締めするとともに、前記下型の底面を前記上型方向に押し上げ、前記ノルボルネン系樹脂を前記キャビティ内において押圧する工程を含む請求項1に記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  3. 前記注入工程において、前記下型の温度は40℃以上60℃以下に設定された請求項1記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  4. 前記成形工程の前に、前記上型は、80℃以上120℃以下に加熱される請求項1に記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  5. 前記成形工程において、前記上型、80℃以上120℃以下に加熱される請求項に記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  6. 前記下型は冷却機構を有し、前記ノルボルネン系樹脂の硬化後に前記下型は前記冷却機構にて冷却される請求項1記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  7. コンデンサ素子とこのコンデンサ素子に付設されたリードフレームとの複合体を、前記コンデンサ素子が前記下型の内底面側に位置するように前記下型の開放端部に載置する載置工程を有し、前記載置工程において、前記リードフレームに設けられた貫通孔に前記下型の開放端部に植設されたガイドピンを貫挿させることにより、前記複合体を位置決めする請求項1記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
  8. 前記下型は底面を摺動自在としたキャビティ容量可変型であり、前記成形工程において、前記下型の底面を前記上型方向に押し上げた際に、気体または余剰な前記ノルボルネン系樹脂が前記上型または前記下型に設けられた孔を介して外部に排出される請求項1記載の樹脂モールド型コンデンサの製造方法。
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