JP5352974B2 - 扉開放検出装置および方法。 - Google Patents

扉開放検出装置および方法。 Download PDF

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Description

本発明は、扉開放検出装置および方法に関し、特に、安価な構成により、遊技機の扉の不正な開放を確実に検出できるようにした扉開放検出装置および方法に関する。
遊技店において、閉店後の遊技機の不正改造防止が課題となっており、遊技機の電源遮断後に扉の開放を監視する機能が求められている。
現状において、遊技機単体には扉開閉検出機能は搭載されているものの、遊技機の電源供給時しか動作しないものが一般的である。
そこで、予め充電されたコンデンサの電荷を扉が開放された際に放電することで、無電源期間中の扉開放を検出する手段が提案されている(特許文献1参照)。
また、遊技店の設備として、扉開閉検出機能の開閉信号を直接ホールコンピュータに送信する構成や、カバー開閉信号をコントローラに記憶し報知・動作停止処理をする構成などが提案されている(特許文献2,3参照)。
また最近では、遊技機本体にバッテリと開閉検出機能を設けるようにさせ、常に開閉時刻などの履歴を記録し、履歴データをホールコンピュータと通信する構成も提案されている(特許文献4参照)。これは、製品出荷時から常時一定時間毎に開閉状態を検出、記録し、かつ監視ユニットが固有IDを持つことで不正交換を防止するものである。
特開2001−340595号公報 特開2001−009137号公報 特開2005−218597号公報 特開2003−159466号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、扉開放によりコンデンサの電荷を放電した後に、外部電源を用いてコンデンサに再充電することで容易に元の状態に復帰させることができ、扉の不正な開放があったことを示す痕跡が残らない恐れがある。
また、特許文献2に記載の技術においては、扉開閉信号をホールコンピュータに送信する場合、閉店後もホールコンピュータを稼動させておく必要があり、開閉検出機能を実現する配線が短絡されるなどにより、容易に機能が無効化される恐れがある。
さらに、特許文献3に記載の技術においては、扉開閉信号を記憶する機構としてラッチ回路が利用されているが、外部からクリア信号が入力されることで、容易に記憶内容が変更され、元の状態に復帰させられてしまい、扉の不正な開放があったことを示す痕跡が残らない恐れがある。
また、特許文献4に記載の技術においては、バッテリを用いて開閉履歴を記憶する構成であるため、複雑な処理を実行するための演算装置や、プログラムおよび履歴データを保存するための大容量の記憶機構が必要になるため高価となる恐れがある。また、処理の多くを遊技店の全体を管理する演算処理装置に頼る構成となるため、やはり、コスト高となる恐れがある。
さらに、上述した手法のいくつかは、扉の開放を検出できたとしても、係員により復帰操作をさせない限り、通常の動作に戻すことができないものもあり、扉の開放が検出される度、係員による復帰操作に手間がかかることがあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、電源の投入を停止した後、遊技機の扉の開放を検出し、検出結果を保持し、保持された検出結果を不正に操作できないようにすると共に、扉の開放を検出した後、正常状態に復帰できるようにすることで、安価で、かつ、確実に扉の開放を検出すると共に、扉の開放が検出した後の復帰操作に係る手間を軽減できるようにするものである。
本発明の一側面の扉開放検出装置は、所定のデータを記憶する記憶手段と、扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶手段により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する第1の更新手段と、主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶手段に前記所定のデータを記憶させるリセット手段と、前記主電源が停止されるとき投入される補助電源と、前記記憶手段により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替手段とを含み、前記記憶手段は、主電源が停止され、前記補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にし、前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替手段は、前記信号線を切断する
前記第1の更新手段により前記扉の開放が検出された場合、前記他の所定のデータを出力する出力手段をさらに含ませるようにすることができる。
前記扉が開放されたままの状態で、かつ、前記主電源が停止されて、補助電源に切り替えられたとき、前記記憶手段に記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新させる第2の更新手段をさらに含ませるようにすることができる。
前記補助電源は、前記主電源よりも電圧が低いものとすることができ、前記補助電源とダイオードとが順方向に接続されて、前記記憶手段に電力を供給させ、直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に主電源が接続されるようにすることができる。
直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に主電源と前記ダイオードとは異なる他のダイオードが順方向に接続されるようにすることができる。
前記記憶手段は、D型フリップフロップとすることができる。
前記更新手段には、接点スイッチ、近接スイッチ、光学スイッチ、または磁気スイッチを含ませるようにすることができる。
前記記憶手段により前記所定のデータが記憶されているか否かにより前記扉の開放が検出されたか否かを判定する判定手段をさらに含ませるようにすることができる。
本発明の一側面の扉開放検出方法は、所定のデータを記憶する記憶ステップと、扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶ステップの処理により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する更新ステップと、主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶ステップの処理で前記所定のデータを記憶させるリセットステップと、前記記憶ステップの処理により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替ステップとを含み、前記記憶ステップの処理は、主電源が停止され、前記主電源が停止されると投入される補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にし、前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替ステップの処理は、前記信号線を切断する
本発明の遊技機には、請求項1に記載の扉開放検出装置を含ませるようにすることができる。
本発明の一側面の扉開放検出装置および方法においては、所定のデータが記憶され、前記扉の開放が検出された場合、記憶された前記所定のデータが、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新され、主電源投入後、所定時間が経過すると、前記前記所定のデータが記憶される。
本発明の一側面の扉開放検出装置における、所定のデータを記憶する記憶手段とは、例えば、フリップフロップ回路であり、扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶手段により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する第1の更新手段とは、例えば、扉開放検出スイッチであり、主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶ステップの処理で前記所定のデータを記憶させるリセットステップとは、コンパレータ、コンデンサ、および抵抗である。
すなわち、遊技機電源部からの電力供給が停止している間に、前記扉の開放が検出された場合、扉開放検出スイッチによりフリップフロップ回路にクロック信号を供給することで、記憶された前記所定のデータが、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新される。更に、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新されている場合、主電源の電力供給を開始した所定時間後に、更新した他の所定データを元の所定のデータに復帰させる。このため、制御部の開放判定部は、遊技機電源部から電力供給が開始されてから所定時間において、フリップフロップ回路により前記所定のデータが記憶されていれば、扉の開放が検出されておらず、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新されていれば、扉の開放が検出されたものと判断する。
これにより、遊技機の電源供給が停止してから次に電源が供給されるまでの間に、不正に扉が開放されると、フリップフロップ回路には、所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新されることになるので、電源供給が停止している間に、何らかの理由により扉の開放が検出されたことを認識することができる。また、扉の開放が検出されても、所定時間だけ扉の開放が検出されたことが通知された後は、通常状態に自動的に復帰することになる。
また、主電源からの電力供給が停止している間は、扉の開放を検出する信号を出力する信号線を電気的に切断することにより、外部への信号出力、および外部からの不正な信号入力などを防ぐことができる。
結果として、電源の投入を停止した後、遊技機の扉の開放を検出し、検出結果が不正に操作できず、さらに、扉の開放を検出しても自動的に通常状態に復帰するので、操作を容易なものとすることができ、安価で、かつ、確実に扉の開放を検出することが可能となる。
本発明によれば、安価で、かつ、確実に扉の開放を検出し、検出後においても復帰操作を特に必要とすることなく通常状態に復帰することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の扉開放検出装置は、所定のデータを記憶する記憶手段(例えば、図1のフリップフロップ回路FF1)と、扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶手段により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する第1の更新手段(例えば、図1の扉開放検出スイッチSW1)と、主電源(例えば、図1の遊技機電源部V5)投入後、所定時間が経過すると、前記記憶手段に前記所定のデータを記憶させるリセット手段(例えば、図1のコンパレータCOM1、コンデンサC1、および抵抗R4乃至R7)と、前記主電源が停止されるとき投入される補助電源と、前記記憶手段により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替手段(例えば、図1のコンパレータCOM2、およびトランジスタTR1)とを含み、前記記憶手段は、主電源が停止され、前記補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にする。
前記第1の更新手段により前記扉の開放が検出された場合、前記他の所定のデータを出力する出力手段(例えば、図1のコンパレータCOM2、トランジスタTR1)をさらに含ませるようにすることができる。
前記扉が開放されたままの状態で、かつ、前記主電源が停止されて、補助電源に切り替えられたとき、(扉開放検出スイッチSW1に供給される補助電源による電源の立ち上がりを所定の期間遅延することで、フリップフロップ回路FF1のクロック端子CKに強制的に立ち上がり信号を入力し、)前記記憶手段に記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新させる第2の更新手段(例えば、図4のコンデンサC2、および抵抗R3)をさらに含ませるようにすることができる。
前記主電源(例えば、図1の遊技機電源部V5)よりも電圧の低い補助電源(例えば、図1の補助電源V0)をさらに含ませるようにすることができ、前記補助電源とダイオード(例えば、図1のダイオードD1)とが順方向に接続されて、前記記憶手段に電力を供給させ、直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に主電源が接続されるようにすることができる。
直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に主電源と前記ダイオードとは異なる他のダイオード(例えば、図1のダイオードD2)が順方向に接続されるようにすることができる。
前記記憶手段により記憶される前記所定のデータを読み出す信号線を接続、または、切断する切替手段(例えば、図1のコンパレータCOM2、およびトランジスタTR1)をさらに含ませるようにすることができ、前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替手段には、前記信号線を切断させるようにすることができる。
前記記憶手段(例えば、図1のフリップフロップ回路FF1)は、D型フリップフロップとすることができる。
前記更新手段(例えば、図1の扉開放検出スイッチSW1)には、接点スイッチ、近接スイッチ、光学スイッチ、または磁気スイッチを含ませるようにすることができる。
前記記憶手段により前記所定のデータが記憶されているか否かにより前記扉の開放が検出されたか否かを判定する判定手段(例えば、図1の制御部4の開放判定部4a)をさらに含ませるようにすることができる。
本発明の一側面の扉開放検出方法は、所定のデータを記憶する記憶ステップ(例えば、図2のステップS2)と、扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶ステップの処理により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する更新ステップ(例えば、図2のステップS5)と、主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶ステップの処理で前記所定のデータを記憶させるリセットステップ(例えば、図2のステップS11)と、前記記憶ステップの処理により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替ステップとを含み、前記記憶ステップの処理は、主電源が停止され、前記主電源が停止されると投入される補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にし、前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替ステップの処理は、前記信号線を切断する
図1は、本発明に係る正面扉の開放を検出する扉開放検出部を備えた遊技機の一実施の形態の構成を示す図である。
遊技機には、扉開放検出部1、コネクタ2,3、制御部4、遊技機電源部5、交流電源6、および、発報部7が備えられている。
扉開放検出部1は、遊技機の主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止すると、図示せぬ遊技機の正面扉の開放を監視する監視状態となる。そして、扉開放検出部1は、遊技機電源部5から電力供給が開始されるまでの期間において、図示せぬ遊技機の正面扉の開放を検出すると、予め記憶されていた所定のデータを所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する。そして、遊技機電源部5より電源が投入されるとき、制御部4は、扉開放検出部1が、予め記憶されていた所定のデータを記憶しているか、または、他の所定のデータを記憶しているかに基づいて、正面扉の開放の検出の有無を判定する。また、扉開放検出部1は、主電源である遊技機電源部5より電力供給がなされている間も、扉の開放を監視する。
コネクタ2,3は、扉開放検出部1を遊技機より単独で組み付け、または取り外せるように設けられた、相互に凹凸形状からなる接続端子である。また、コネクタ2,3は、図1の上から遊技機電源部5より扉開放検出部1に供給されてくる電力供給線、扉開放検出部1に記憶している扉開放検出信号を伝送する扉開放検出信号線(以降、単に信号線とも称するものとする)、および接地部分に接続されている接地線をそれぞれ接続している。
制御部4は、交流電源6からの交流電源を直流電源に変換する遊技機電源部5より供給される直流の電力により動作し、遊技機の動作の全体を管理すると共に、扉開放検出部1の出力信号を受信する。また、制御部4は、使用者により図示せぬスイッチSW2が操作されてOFFにされると、電力供給が完全に停止するまでの時間に(約0.1秒程度の間に)、各種のデータを図示せぬ不揮発性のメモリに記憶させる。また、制御部4は、スイッチSW2がONに操作されると、開放判定部4aを制御して、端子VINに入力される扉開放検出部1からの扉開放検出信号を受信させると共に、受信した扉開放検出信号に基づいて、電源供給が停止されている間に、図示せぬ遊技機の正面扉が開放されているか否か、すなわち、不正開放が検出されたか否かを判定させて、判定結果に対応して発報部7を動作させ、不正な扉の開放があったことを発報させる。
遊技機電源部5は、交流電源6より供給される交流電源を遊技機で使用可能な直流電源に変換し、扉開放検出部1および制御部4に供給する。遊技機で使用可能な電力の電圧としては、例えば、5Vである。以降においては、5Vであるものとして説明を進めるが、当然のことながらそれ以外の電圧でもよい。
抵抗R101は、制御部4における端子VINおよび電源端子Vddとを接続し、プルアップ抵抗として機能する。
次に、扉開放検出部1の構成例について説明する。扉開放検出部1は、フリップフロップ回路FF1、コンパレータCOM1,COM2、トランジスタTR1、コンデンサC1、ダイオードD1乃至D8、抵抗R1乃至R13、補助電源V0、および扉開放検出スイッチSW1から構成されている。
フリップフロップ回路FF1は、D型フリップフロップ回路であり、電源端子Vcc、プリセット端子PR、データ入力端子D、クロック信号入力端子CK、クリア端子CLR、グランド端子GND、正出力端子Q、および負出力端子Q’(図1中においては、Qの上部にバーが表記されているが、本明細書中においては、表示の都合上「Q’」と称するものとする)が設けられている。
フリップフロップ回路FF1は、電源端子Vccに供給される電力により駆動し、プリセット端子PRおよびクリア端子CLRにHiの信号が入力されている状態で、クロック信号入力端子CKに立ち上がり信号が入力されると、データ入力端子Dに入力される信号を保持し、同一の信号を正出力端子Qより出力し、負信号を負出力端子より出力する。すなわち、クロック信号入力端子CKに入力されるクロック信号が立ち上がるタイミングで、データ入力端子DにHiのデータが入力されていると、フリップフロップ回路FF1は、データであるHiを保持して、正出力端子Qより同一のHiの信号を、負出力端子Q’よりHiの負信号であるLowを出力する。逆に、クロック信号入力端子CKに入力されているクロック信号が立ち上がるタイミングで、データ入力端子DにLowのデータが入力されていると、フリップフロップ回路FF1は、データであるLowを保持して、正出力端子Qより同一のLowの信号を、負出力端子Q’よりLowの負信号であるHiを出力する。
また、フリップフロップ回路FF1は、プリセット端子PRにLowの信号、および、クリア端子CLRにHiの信号が入力されると、プリセット動作が実行されて、クロック信号入力端子CKの状態、およびデータ端子Dの状態とは無関係に、強制的にHiを保持する。また、フリップフロップ回路FF1は、プリセット端子PRにHiの信号、および、クリア端子CLRにLowの信号が入力されると、クリア動作が実行されて、クロック信号入力端子CKの状態、およびデータ端子Dの状態とは無関係に、強制的にLowを保持する。
すなわち、D型のフリップフロップ回路FF1は、1ビットのデータを記憶するメモリとして機能している。
ダイオードD1は、補助電源V0の正端子からみてフリップフロップ回路FF1の電源端子Vccの方向に対して順方向に設けられており、遊技機電源部5より電力が供給されている場合、電力の逆流を防止する。
ダイオードD2は、遊技機電源部5からみてフリップフロップ回路FF1の電源端子Vccの方向に対して順方向に設けられており、遊技機電源部5より電力供給が停止され、かつ、補助電源V0より電力が供給されている場合、遊技機電源部5の電位は不定となるため、補助電源V0より供給される電力の逆流を防止し、コネクタ2の電力供給線と接地線を不正に強制短絡させることによってフリップフロップ回路FF1のVccとGNDとを短絡し、リセット動作をさせる行為を防止する。
また、補助電源V0と遊技機電源部5の出力電圧V5とは、以下の式(1)の関係が満たされる関係となっている。
0−Vd1<V5−Vd2
・・・(1)
ここで、V0は、補助電源V0の電源電圧であり、Vd2は、ダイオードD2の順方向電圧であり、V5は、遊技機電源部5より供給される電源電圧であり、Vd1は、ダイオードD1の順方向電圧である。従って、遊技機電源部5より電力供給があるとき、電源端子Vccには、(V5−Vd2)で示される電圧が印加され、遊技機電源部5からの電力供給がなくなると補助電源V0より(V0−Vd1)で示される電圧が印加される。
フリップフロップ回路FF1は、プリセット端子PRが、抵抗R3,R9の一方の端部に接続されている。データ入力端子Dが、接地されている。クロック信号入力端子CKが、扉開放検出スイッチSW1の他方の端部、抵抗R2の他方の端部、およびコンパレータCOM2の負端子に接続されている。クリア端子CLRが、ダイオードD1,D2のカソード、抵抗R1,R3の他方の端部に接続されている。正出力端子Qが、ダイオードD3のカソードに接続されている。負出力端子Q’が、抵抗R2の一方の端部、およびダイオードD4のカソードに接続されている。
抵抗R1は、一方の端部が、扉開放検出スイッチSW1の一方の端部に接続され、他方の端部がダイオードD1,D2のカソード、フリップフロップ回路FF1のクリア端子CLR、抵抗R3の他方の端部に接続されている。
抵抗R2は、一方の端部が、フリップフロップ回路FF1の負出力端子Q’およびダイオードD4のカソードに接続され、他方の端部が扉開放検出スイッチSW1の他方の端部、フリップフロップ回路FF1のクロック端子CK、および、コンパレータCOM2の負端子に接続されている。
抵抗R3は、一方の端部が、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PR、および抵抗R9の一方の端部に接続され、他方の端部が、ダイオードD1,D2のカソード、抵抗R1の他方の端部、および、フリップフロップ回路FF1のクリア端子CLRに接続されている。
ダイオードD3は、カソードが、フリップフロップ回路FF1の正出力端子Qに接続され、アノードが、コンデンサC1の一方の端部、および抵抗R4の一方の端部に接続されている。
コンデンサC1は、一方の端部が、ダイオードD3のアノード、および抵抗R4の一方の端部に接続され、他方の端部は、抵抗R4の他方の端部,R5の一方の端部、およびコンパレータCOM1の負端子に接続されている。
抵抗R4は、一方の端部が、ダイオードD3のアノード、およびコンデンサC1の一方の端部に接続され、他方の端部が、コンデンサC1の他方の端部、抵抗R5の一方の端部、およびコンパレータCOM1の負端子に接続されている。
すなわち、コンデンサC1および抵抗R4は、並列に接続されており、遅延回路として機能する。
抵抗R5は、一方の端部が、抵抗R4の他方の端部、コンデンサC1の他方の端部、およびコンパレータCOM1の負端子に接続され、他方の端部が、ダイオードD2のアノード、抵抗R6,R10,R13の他方の端部、および遊技機電源部5に接続されている。
抵抗R6は、一方の端部が、コンパレータCOM1の正端子、抵抗R7,R8の一方の端部に接続され、他方の端部が、ダイオードD2のアノード、抵抗R5,R10,R13の他方の端部、および遊技機電源部5に接続されている。
抵抗R7は、一方の端部が、コンパレータCOM1の正端子、抵抗R8の一方の端部に接続され、他方の端部が接地されている。
抵抗R8は、一方の端部が、コンパレータCOM1の正端子、抵抗R6,R7の一方の端部に接続され、他方の端部がダイオードD5のアノードに接続されている。
抵抗R9は、一方の端部が、抵抗R3の一方の端部、およびフリップフロップ回路FF1のプリセット端子PRに接続され、他方の端部が、ダイオードD6のアノードに接続されている。
ダイオードD5は、アノードに抵抗R8の他方の端部が接続され、カソードにコンパレータCOM1の出力端子、およびダイオードD6のカソードが接続されている。
ダイオードD6は、アノードに抵抗R9の他方の端部が接続され、カソードにコンパレータCOM1の出力端子、およびダイオードD5のカソードが接続されている。
すなわち、コンパレータCOM1の正端子には、抵抗R5,R7による分圧電位が印加され、負端子に供給されてくる電圧と分圧電位との大小により、出力端子よりHi、または、Lowの信号が出力される。
抵抗R10は、一方の端部が、コンパレータCOM2の正端子、および抵抗R11,R12の一方の端部に接続され、他方の端部が、ダイオードD2のアノード、抵抗R5,R6,R13のそれぞれの他方の端部、および遊技機電源部5に接続されている。
抵抗R11は、一方の端部が、抵抗R10,R12の一方の端部、およびコンパレータCOM2の正端子に接続され、他方の端部が接地されている。
抵抗R12は、一方の端部が、抵抗R10,R11の一方の端部、およびコンパレータCOM2の正端子に接続され、他方の端部が、ダイオードD7のアノードに接続されている。
ダイオードD7は、アノードが抵抗R12の他方の端部に接続され、カソードがコンパレータCOM2の出力端子、トランジスタTR1のコレクタ、および、扉開放検出信号線に接続されている。
すなわち、コンパレータCOM2の正端子には、抵抗R10,R11による分圧電位が印加され、負端子に供給されてくる電圧と分圧電位との大小により、出力端子よりHi、または、Lowの信号が出力される。
抵抗R13は、一方の端部が、ダイオードD4,D8のアノードに接続され、他方の端部が、ダイオードD2のアノード、抵抗R5,R6,R10の他方の端部、および遊技機電源部5に接続されている。
トランジスタTR1は、コレクタが、コンパレータCOM2の出力端子、ダイオードD7のカソード、扉開放検出信号線に接続されており、ベースが、ダイオードD8のカソードが接続されており、エミッタが接地されている。
扉開放検出スイッチSW1は、接点スイッチ、近接スイッチ、光学スイッチ、または磁気スイッチなどから構成されるスイッチであり、図示せぬ遊技機の正面に設けられた扉の開放を検出するとONにされ、それ以外の場合、すなわち、扉が閉じられている通常状態においては、OFFに設定されるスイッチである。
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の扉開放検出部1を備えた遊技機による扉開放検出処理について説明する。
ステップS1において、スイッチSW2がOFFにされて、遊技機本体の電源が遮断されると、遊技機電源部5を介して供給されてくる電源電圧V5が低下し、ステップS2に進む。
尚、遊技機電源部5は、交流電源6より供給される電力を5V程度の電圧に変換して扉開放検出部1および制御部4に供給しており、変換処理に係る時間があるため、スイッチSW2がOFFにされても、図3および図4の最上段の波形図で示されるように、緩やかに電圧が降下していく。また、図3および図4においては、最上段の波形図が遊技機電源部5の供給電圧V5の、2段目の波形図がフリップフロップ回路FF1の電源端子Vccに供給される印加電圧V1の、3段目の波形図がプリセット端子PRの印加電圧V2の、4段目の波形図がクロック信号入力端子CKの印加電圧V3の、5段目の波形図が正出力端子Qの出力電圧V41の、6段目の波形図が負出力端子Q’の出力電圧V42の、7段目の波形図が扉開放検出信号線の出力電圧V43の、8段目の波形図が扉開放検出スイッチSW1に流れる電流ISW1の、9段目の波形図がコンパレータCOM1の負端子の入力電圧V44の、10段目の波形図がコンパレータCOM1の正端子の入力電圧V45の、11段目の波形図がコンパレータCOM1の出力端子の出力電圧V46のそれぞれの時系列の電位変化を示している。図3は、扉の開放を検出しない場合の波形であり、図4は、図3に対応した、扉の開放を検出した場合の波形である。さらに、図3,図4における9段目乃至11段目の波形図については、7段目の波形図の矢印で示される時刻t3の近傍付近の拡大波形図である。
フリップフロップ回路FF1の電源端子Vccの電圧V1は、図3の2段目の波形図で示されるように、時刻t2において、補助電源V0により供給される電圧V0よりダイオードD1の電圧分(の電圧VD1)だけ降下した電圧Vc(=V0−VD1)で安定する。これに対応して、図3の5段目の波形図で示されるように、正出力端子Qの出力電圧V41は、時刻t2において、電圧Vcで安定する。すなわち、時刻t2以降においては、フリップフロップ回路FF1は、自らの駆動電源を遊技機電源部5の電力供給から、補助電源V0の電力供給に切り替えている。
ステップS2において、コンパレータCOM1,COM2は、いずれも電源供給が停止されることになるので、出力はそれぞれハイインピーダンスの状態となる。このため、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PRには、抵抗R3を介して、補助電源V0より電力供給が切り替えられて、Hiの信号が供給される。また、クリア端子CLRは、補助電源V0より固定された電源電圧が印加されることになるので、プリセット端子PRおよびクリア端子CLRがいずれもHiとなり、フリップフロップ回路FF1は、これ以降にクロック信号入力端子CKに立ち上がり信号が供給されると、データ端子Dに入力されているLowを記憶する監視状態となる。
同時に、ステップS3において、抵抗R13およびダイオードD8を介してトランジスタTR1のベースへの電力供給も停止されるため、トランジスタTR1もOFFとなる。このため、トランジスタTR1は、扉開放検出スイッチSW1およびフリップフロップ回路FF1の動作に関わらず、出力動作をしない。すなわち、フリップフロップ回路FF1の負出力端子Q’がHi状態であっても、ダイオードD4により電流が遮断されるため、トランジスタTR1は動作しない。更に、フリップフロップ回路FF1の負出力端子Q’がLow状態の場合、ダイオードD4によって1VBE昇圧されるが、ダイオードD8が、この電位差で生じる電流を遮断することによりトランジスタTR1の動作が防止される。したがって、コンパレータCOM2およびトランジスタTR1が共に動作しないため、扉開放検出部1の出力端子は外部から電気的に切断される。
ステップS4において、遊技機の正面扉が開放されて、扉開放検出スイッチSW1がONの状態にされたか否かが判定され、例えば、扉が開放されず、扉開放検出スイッチSW1がOFFの状態である場合、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、電源電圧V5が立ち上がるか否かが判定され、例えば電源電圧V5が立ち上がった場合、処理はステップS7に進む。一方、例えば、電源電圧V5が立ち上がらなかった場合、処理は、ステップS4に戻る。すなわち、主電源である電源電圧V5が立ち上がるまで、ステップS4乃至S6の処理が繰り返される。
ステップS7において、電源電圧V5が立ち上がることにより、コンパレータCOM1,COM2、および、トランジスタTR1は、それぞれ動作可能な状態となり、扉開放検出部1の出力端子が外部と電気的に接続される。
ステップS8において、制御部4は、開放判定部4aを制御して、端子VINに入力される扉開放検出部1からの扉開放検出信号を受信させると共に、受信した扉開放検出信号が正常信号であるか否かを判定する。すなわち、扉の開放が検出されなかった場合、フリップフロップ回路FF1には、Hiの信号が記憶されているので、負出力端子Q’よりLowの信号が出力されているため、トランジスタTR1のベースには電流が流れず、トランジスタTR1はOFFの状態となる。したがって、開放判定部4aは、端子VINに入力される扉開放検出部1からの扉開放検出信号がHiのままであれば、扉開放検出信号は、扉の開放を検出したことを示す扉開放信号ではないので、処理は、ステップS1に戻る。
一方、ステップS4において、例えば、図示せぬ遊技機の正面扉が開放されて、扉開放検出スイッチSW1がONの状態となった場合、ステップS5において、図4の4段目の波形図における時刻t4で示されるように、クロック信号入力端子CKへの印加電圧V3が立ち上がり信号となるため、フリップフロップ回路FF1は、データ入力端子Dに入力されているLowの信号を保持することにより、扉の開放を検出したことを示すLowの信号に更新し、図4の5段目の波形図で示されるように、時刻t4以降において、正出力端子QよりLowの信号を出力する。また、負出力端子Q’は、これに対応して、図4の6段目の波形図で示されるように、時刻t4以降において、Hiの信号を出力する。
この結果、ステップS8において、フリップフロップ回路FF1には、Lowの信号が記憶されており、負出力端子Q’は、Hiの信号を出力しているので、トランジスタTR1のベースに電流が流れ、トランジスタTR1はONの状態となる。したがって、開放判定部4aは、端子VINに入力されてくる扉開放検出部1からの扉開放検出信号がLowであって、扉が開放されたことが記憶されているので、扉の開放が検出されたことを示す扉開放信号とみなし、処理は、ステップS9に進む。
ステップS9において、制御部4は、発報部7を制御して、遊技機電源部5からの電力供給が停止された後、不正に遊技機の正面扉が開放されたことが検出されたことを発報させる。
ステップS10において、スイッチSW2がONにされ、主電源である遊技機電源部5より電力の供給が開始されてから所定時間が継続したか否かが判定され、所定時間が継続するまで、同様の処理が繰り返される。すなわち、主電源停止期間中に扉開放検出スイッチSW1がONの状態となった場合、フリップフロップ回路FF1は、Lowを記憶しているので、正出力端子Qの出力電圧V41は、図4の5段目の波形図で示されるように、0Vから動作が開始することになる。コンパレータCOM1の負端子電圧V44は、図4の9段目の波形図における時刻t3乃至t5で示されるように、ダイオードD3の順方向電圧(VD3(例えば、約0.6V))から充電を開始して、徐々に電圧を指数変化させながら上昇する。図4の9段目および10段目の波形図に示されるように、所定時間が経過し、この電圧V44が電圧V5を抵抗R6,R7で分圧した電圧である正端子電圧V45の閾値に到達する時刻を時刻t5とする。
すなわち、、時刻t5において、電源投入後、所定時間が経過したとみなされるので、処理は、ステップS11に進む。尚、この所定時間は、コンデンサC1および抵抗R4,R5により設定される。
ステップS11において、コンパレータCOM1の出力端子は、図4の11段目の波形図の時刻t5以降で示されるように、Lowを出力する。すると、ダイオードD6および抵抗R9を介して、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PRには、Lowの信号が入力される。クリア端子CLRは、Hiの信号が固定された状態で入力されているので、フリップフロップ回路FF1は、プリセット動作を行い、正常データであるHiを記憶する。
ステップS12において、これらの動作により、正出力端子Qの出力電圧V41はHiになるため、コンパレータCOM1の負端子電圧V44は電圧V5で安定する。このように、通常状態に設定されて、処理は、ステップS1に戻る。
すなわち、例えば、主電源である遊技機電源部5からの電力供給を停止した後、何らかの不正行為により、遊技機の正面扉が開放され、扉開放検出スイッチSW1がONの状態となった場合、ステップS5の処理により、フリップフロップ回路FF1は、Lowを記憶する。そして、主電源が投入されると、ステップS9の処理により、負出力端子Q’よりHiの信号が出力され続けるので、トランジスタTR1はON状態となる。端子VINに入力される扉開放検出部1からの扉開放検出信号がLowとなるので、不正に遊技機の正面扉が開放されたことが発報される。さらに、遊技機電源部5からの電力供給が開始されてからコンデンサC1および抵抗R4により設定される設定時間が経過すると、コンパレータCOM1の出力端子がHiからLowに切り替わることにより、フリップフロップ回路FF1がプリセットされて、通常状態に復帰する。
ところで、扉開放検出スイッチSW1およびフリップフロップ回路FF1のクロック信号入力端子CKは、抵抗R2を介してフリップフロップ回路FF1の負出力端子Q’と接続されている。このため、扉の開放を検出してフリップフロップ回路FF1がLowを記憶すると、負出力端子Q’はHiを出力し、抵抗R1,R2の両端部と同電位となるため抵抗R1,R2には電流が流れなくなる。したがって、図4の8段目に示すように、一旦扉開放検出スイッチSW1がONにされると、フリップフロップ回路FF1がHiを記憶するまでの瞬間にのみしか電流ISW1が流れない。このため、回路の省電力化を実現することが可能となっている。
また、以上においては、フリップフロップ回路FF1が記憶している信号、すなわち、正出力端子Qの出力電圧によって、所定時間だけ扉開放検出信号を出力し続けるか否かが切り替えられているが、遊技機電源部5のONが検出されるタイミングから常に所定時間は、扉開放検出信号を受け入れるようにして、所定時間以降にプリセット信号を供給できるものであれば、その他の方法であってもよい。
一方、ステップS1において、主電源がOFFにされていない、すなわち、通常状態のままの場合、ステップS13において、制御部4は、開放判定部4aを制御して、端子VINに入力される扉開放検出部1からの扉開放検出信号を受信させると共に、受信した扉開放検出信号に基づいて開放されたか否かを判定する。すなわち、通常状態の場合、コンパレータCOM1,COM2は動作状態であり、抵抗R5を介してコンパレータCOM1の負端子には電圧V5が印加されるため、正端子に印加されている抵抗R6,R7により分圧された電圧よりも高く、コンパレータCOM1はLowを出力している。したがって、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PRにはLow、クリア端子CLRにはHiが入力されているため、プリセット動作となりフリップフロップ回路FF1はHiを記憶したまま保持される。つまり負出力端子Q’はLowを出力しているため、トランジスタTR1は常にOFF状態となり、扉開放検出部の出力はコンパレータCOM2の出力のみに依存する。コンパレータCOM2の負端子には、扉開放検出スイッチSW1が接続され、コンパレータCOM2の正端子には、抵抗R10,R11により分圧された電圧が印加されている。例えば、扉開放検出スイッチSW1がONにされると、コンパレータCOM2の負端子の電位の方が正端子の電位より高くなるため、コンパレータCOM2は、Lowを出力する。したがって、開放判定部4aは、扉開放検出信号が、Lowの場合、扉の開放が検出されたものとみなし、ステップS14において、発報部7を制御して、扉の開放を検出したことを発報する。
また、ステップS13において、例えば、扉開放検出スイッチSW1がOFFのままであり、すなわち、扉の開放が検出されていない場合、コンパレータCOM2の正端子に印加されている抵抗R10,R11により分圧された電圧と比較して、コンパレータCOM2の負端子の電位の方が低くなるため、コンパレータCOM2は、Hiを出力する。したがって、開放判定部4aは、扉開放検出信号が、Hiの場合、扉の開放が検出されていないものとみなし、発報を行わず、ステップS1の処理に戻る。
以上の処理により、主電源である遊技機電源部5から電力供給がある場合、何らかの不正行為、または、係員による処理により、遊技機の正面扉が開放されると、扉の開放が報知される。
ところで、以上の例においては、扉開放検出スイッチSW1がONの状態のまま、主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止され、かつ、その後に正面扉が閉じられた場合、遊技機の正面扉の開放が検出されない。すなわち、遊技機電源部5からの電力供給が停止される際に、扉開放検出スイッチSW1がONのままでは、フリップフロップ回路FF1のクロック信号入力端子CKはHiが入力されたままとなり、立ち上がり信号が入力されないため、フリップフロップ回路FF1が記憶する状態が更新できないので、扉の開放が検出された状態に記憶が更新されない。
このため、不正行為を行う者が扉を開放して、遊技機に不正改造を施した後に、扉開放検出部1に対して、遊技機電源部5より電力供給を所定時間行ってから扉を閉じることにより、扉開放検出部1のフリップフロップ回路FF1に記憶されるべき、扉の開放を検出したことを示す信号は、リセットされてしまう恐れがある。
そこで、扉開放検出スイッチSW1がONの状態のまま、主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止され、かつ、その後に正面扉が閉じられた場合でも、フリップフロップ回路FF1に扉が開放されたことを記憶させるようにすることで、扉開放検出スイッチSW1がONの状態のまま、主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止され、かつ、その後に正面扉が閉じられた場合にも扉の開放を記憶させるようにすることができる。
図5は、扉開放検出スイッチSW1がONの状態のまま、主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止され、かつ、その後に正面扉が閉じられた場合にも、扉の開放を検出できるようにした扉開放検出部21の一実施の形態の構成例を示している。尚、図5の扉開放検出部21において、図1の扉開放検出部1と同一の構成については、同一の符号を付すものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
図5の扉開放検出部21において、図1の扉開放検出部1の構成と異なるのは、コンデンサC2、ダイオードD21、およびトランジスタTR2が設けられた点である。コンデンサC2は、一方の端部が、ダイオードD1,D2のカソード、抵抗R3の他方の端部、フリップフロップ回路FF1のクリア端子CLR、トランジスタTR2のコレクタに接続され、他方の端部が、トランジスタTR2のベース、抵抗R3の一方の端部、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PR、および抵抗R9の一方の端部に接続されている。すなわち、コンデンサC2は、抵抗R3に対して並列に接続されている。
ダイオードD21は、アノードが、ダイオードD2のアノード、抵抗R5,R6,R10,R13の他方の端部、および遊技機電源部5に接続され、カソードが、トランジスタTR2のエミッタ、および抵抗R1の他方の端部に接続されている。
トランジスタTR2は、コレクタが、ダイオードD1,D2のカソード、抵抗R3の他方の端部、フリップフロップ回路FF1のクリア端子CLR、および、コンデンサC2の一方の端部に接続され、ベースが、コンデンサC2の他方の端部、抵抗R3の一方の端部、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PR、および抵抗R9の一方の端部に接続され、エミッタが、抵抗R1の他方の端部、およびダイオードD21のカソードに接続されている。
次に、図6のフローチャートを参照して、図5の扉開放検出部21による扉開放検出処理について説明する。尚、ステップS21乃至23、およびステップS25乃至S34の処理については、図2のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS21において、図7の最上段の波形図で示されるように、時刻t1において、スイッチSW2がOFFにされて、主電源である遊技機電源部5からの電力供給が停止すると、電圧V5が緩やかに減少し始める。このとき、主電源が供給されてくる間は、ダイオードD21を介して、トランジスタTR2のエミッタおよび抵抗R1の一方の端部に供給されているので、図7の4段目の波形図で示されるように、トランジスタTR2のエミッタの電圧V31も同様に減少し始める。この動作により、主電源がOFFにされたとみなされ、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、監視状態となり、同時に、ステップS23において、扉開放検出部1の出力端子が外部から電気的に切断される。
尚、これ以降において、図7の2段目の波形図における時刻t2で示されるように、フリップフロップFF1の電源電圧である電圧V1は、補助電源V0に電源が切り替えられる。
また、図7においては、最上段の波形図が遊技機電源部5の供給電圧V5の、2段目の波形図が電源端子Vddに供給される印加電圧V1の、3段目の波形図がプリセット端子PRの印加電圧V2の、4段目の波形図がトランジスタTR2のエミッタ端子の電圧V31の、5段目の波形図が扉の開閉の、6段目の波形図がクロック信号入力端子CKの印加電圧V3の、7段目の波形図が正出力端子Qの出力電圧V41の、8段目の波形図が扉開放検出信号線の出力電圧V43のそれぞれの時系列の電位変化を示している。
ステップS24において、扉が開放された状態で、かつ、主電源がOFFにされたか否かが判定される。すなわち、ステップS24において、扉が開放された状態で、かつ、主電源がOFFにされた場合、コンパレータCOM1の動作も停止する。この場合、図7の4段目乃至6段目の波形図で示されるように、電圧V31,V3は、一旦0Vにまで減衰する。しかしながら、抵抗R3およびコンデンサC2の容量により決められる所定時間だけ遅延されて、フリップフロップ回路FF1のプリセット端子PR、および、トランジスタTR2のベースにHiとなる補助電源V0が印加されるので、図6の4段目乃至6段目の波形図で示されるように、時刻t2より所定時間だけ遅延された時刻t41において、クロック信号入力端子CKに立ち上がり信号が入力されることになり、フリップフロップ回路FF1は、データ入力端子Dに入力されているLowを記憶する。すなわち、ステップS24において、扉が開放された状態で、かつ、主電源がOFFにされたと判定された場合、ステップS26において、フリップフロップ回路FF1は、扉が開放されたことを示す信号を記憶する。
一方、ステップS24において、扉が開放されていない状態で、主電源がOFFにされた場合、処理は、通常通りステップS25に進む。
以上の構成により、扉が開放された状態で、かつ、主電源がOFFにされた場合であっても、扉が開放されたことが記憶される。
以上のように本発明によれば、安価で、かつ、確実に扉の開放を検出し、扉の開放を検出した後においても、人手などによる復帰操作を特に必要とすることなく通常状態に復帰することが可能となる。
尚、本明細書において、処理を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
本発明を適用した扉開放検出部を備えた遊技機の一実施の形態の構成例を示す図である。 図1の扉開放検出部を備えた遊技機による扉開放検出処理を説明するフローチャートである。 図1の扉開放検出部を備えた遊技機による扉開放検出処理を説明する図である。 図1の扉開放検出部を備えた遊技機による扉開放検出処理を説明する図である。 本発明を適用した扉開放検出部を備えた遊技機のその他の実施の形態の構成例を示す図である。 図5の扉開放検出部を備えた遊技機による扉開放検出処理を説明するフローチャートである。 図5の扉開放検出部を備えた遊技機による扉開放検出処理を説明する図である。
符号の説明
1 扉開放検出部
4 制御部
4a 開放判定部
5 遊技機電源部
7 発報部
21 扉開放検出部

Claims (10)

  1. 所定のデータを記憶する記憶手段と、
    扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶手段により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する第1の更新手段と、
    主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶手段に前記所定のデータを記憶させるリセット手段と、
    前記主電源が停止されるとき投入される補助電源と
    前記記憶手段により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替手段とを含み、
    前記記憶手段は、主電源が停止され、前記補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にし、
    前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替手段は、前記信号線を切断する
    扉開放検出装置。
  2. 前記第1の更新手段により前記扉の開放が検出された場合、前記他の所定のデータを出力する出力手段をさらに含む
    請求項1に記載の扉開放検出装置。
  3. 前記扉が開放されたままの状態で、かつ、前記主電源が停止されて、補助電源に切り替えられたとき、前記記憶手段に記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新させる第2の更新手段をさらに含む
    請求項1に記載の扉開放検出装置。
  4. 前記補助電源は、前記主電源よりも電圧が低く、
    前記補助電源とダイオードとが順方向に接続されて、前記記憶手段に電力を供給し、
    直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に前記主電源が接続されている
    請求項1または2に記載の扉開放検出装置。
  5. 直列に接続されている前記補助電源と前記ダイオードとに対して、並列に前記主電源と前記ダイオードとは異なる他のダイオードが順方向に接続されている
    請求項4に記載の扉開放検出装置。
  6. 前記記憶手段は、D型フリップフロップである
    請求項1に記載の扉開放検出装置。
  7. 前記更新手段は、接点スイッチ、近接スイッチ、光学スイッチ、または磁気スイッチを含む
    請求項1に記載の扉開放検出装置。
  8. 前記記憶手段により前記所定のデータが記憶されているか否かにより前記扉の開放が検出されたか否かを判定する判定手段をさらに含む
    請求項1に記載の扉開放検出装置。
  9. 所定のデータを記憶する記憶ステップと、
    扉の開放を検出し、前記扉の開放が検出された場合、前記記憶ステップの処理により記憶された前記所定のデータを、前記所定のデータとは異なる他の所定のデータに更新する更新ステップと、
    主電源投入後、所定時間が経過すると、前記記憶ステップの処理で前記所定のデータを記憶させるリセットステップと
    前記記憶ステップの処理により記憶される前記所定のデータを記憶、または、読み出す信号線を接続、または、切断する切替ステップとを含み、
    前記記憶ステップの処理は、主電源が停止され、前記主電源が停止されると投入される補助電源に切り替わるとき、前記所定のデータを既に記憶している状態にし、
    前記主電源からの電力供給が停止している場合、前記切替ステップの処理は、前記信号線を切断する
    扉開放検出方法。
  10. 請求項1に記載の扉開放検出装置を含む遊技機。
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