本発明の遮光性粘着シート(以下、単に粘着シートともいう)は、基材、粘着剤層および遮光性印刷層を必須の構成要素とする。また、上記の他にも、反射性印刷層などの他の層を有していてもよい。なお、本発明において、「粘着シート」とは、テープ状の形態のもの、即ち、「粘着テープ」を含むものとする。
[遮光性層]
本発明の粘着シートは、少なくとも1層の遮光性印刷層を有する。遮光性印刷層は、遮光性を発揮する層であり、例えば、粘着シートが液晶表示装置用途に用いられる場合には、バックライトの光がLCD表面にもれて、視認不良となることを抑制する役割や液晶画面の輪郭を明瞭にする役割を担う層である。
本発明の粘着シートにおける遮光性印刷層は、インク組成物により形成された印刷層(インク層)である。例えば、基材と粘着剤層との間に形成された印刷層や、少なくとも一方の表層に形成された印刷層、基材と基材との間に形成された印刷層などが挙げられるが、基材と粘着剤層との間に形成されている場合や表層に形成されている場合に、本発明の非導電性の効果が特に必要となるとなるため好ましい。
本発明の遮光性印刷層を形成するインク組成物は、遮光性と非導電性の観点から、非導電性のシアン系色材(青緑系色材)、非導電性のマゼンダ系色材(赤紫系色材)、非導電性のイエロー系色材(黄系色材)より選ばれた少なくとも1種の色材と黒系色材を必須成分としてなる混合インク組成物(非導電型混合インク組成物)である。なお、これらの各色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。また、本発明においては、「非導電性」という場合には、「低導電性」を含むものとする。本発明の混合インク組成物は、上記シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材を少なくとも1種を含んでいればよいが、2種以上含むことが好ましく、特に3種全てを含む場合が好ましい。
上記非導電性のシアン系色材(非導電型シアン系色材)において、顔料(非導電性のシアン系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー3、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー17、C.I.ピグメントブルー17:1、C.I.ピグメントブルー18、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー25、C.I.ピグメントブルー56、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー63、C.I.ピグメントブルー65、C.I.ピグメントブルー66、C.I.バットブルー4、C.I.バットブルー60、C.I.ピグメントグリーン7などのシアン系顔料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。染料(非導電性のシアン系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー36、C.I.ソルベントブルー60、C.I.ソルベントブルー70、C.I.ソルベントブルー93、C.I.ソルベントブルー95、C.I.アシッドブルー6、C.I.アシッドブルー45などのシアン系染料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。
上記非導電性のマゼンダ系色材(非導電型マゼンダ系色材)において、顔料(非導電性のマゼンダ系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントレッド1、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド4、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド8、C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド10、C.I.ピグメントレッド11、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド13、C.I.ピグメントレッド14、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメントレッド18、C.I.ピグメントレッド19、C.I.ピグメントレッド21、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメントレッド30、C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグメントレッド32、C.I.ピグメントレッド37、C.I.ピグメントレッド38、C.I.ピグメントレッド39、C.I.ピグメントレッド40、C.I.ピグメントレッド41、C.I.ピグメントレッド42、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド48:4、C.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド49:1、C.I.ピグメントレッド50、C.I.ピグメントレッド51、C.I.ピグメントレッド52、C.I.ピグメントレッド52:2、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド54、C.I.ピグメントレッド55、C.I.ピグメントレッド56、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド58、C.I.ピグメントレッド60、C.I.ピグメントレッド60:1、C.I.ピグメントレッド63、C.I.ピグメントレッド63:1、C.I.ピグメントレッド63:2、C.I.ピグメントレッド64、C.I.ピグメントレッド64:1、C.I.ピグメントレッド67、C.I.ピグメントレッド68、C.I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッド83、C.I.ピグメントレッド87、C.I.ピグメントレッド88、C.I.ピグメントレッド89、C.I.ピグメントレッド90、C.I.ピグメントレッド92、C.I.ピグメントレッド101、C.I.ピグメントレッド104、C.I.ピグメントレッド105、C.I.ピグメントレッド106、C.I.ピグメントレッド108、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド114、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド147、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド151、C.I.ピグメントレッド163、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド171、C.I.ピグメントレッド172、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド179、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド187、C.I.ピグメントレッド190、C.I.ピグメントレッド193、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド219、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット9、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット31、C.I.ピグメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレット33、C.I.ピグメントバイオレット36、C.I.ピグメントバイオレット38、C.I.ピグメントバイオレット43、C.I.ピグメントバイオレット50、C.I.バットレッド1、C.I.バットレッド2、C.I.バットレッド10、C.I.バットレッド13、C.I.バットレッド15、C.I.バットレッド23、C.I.バットレッド29、C.I.バットレッド35などのマゼンダ系顔料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。
非導電型マゼンダ系色材において、染料(非導電性のマゼンダ系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントレッド1、C.I.ソルベントレッド3、C.I.ソルベントレッド8、C.I.ソルベントレッド23、C.I.ソルベントレッド24、C.I.ソルベントレッド25、C.I.ソルベントレッド27、C.I.ソルベントレッド30、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ソルベントレッド58、C.I.ソルベントレッド63、C.I.ソルベントレッド81、C.I.ソルベントレッド82、C.I.ソルベントレッド83、C.I.ソルベントレッド84、C.I.ソルベントレッド100、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ソルベントレッド111、C.I.ソルベントレッド121、C.I.ソルベントレッド122、C.I.ディスパースレッド9、C.I.ソルベントバイオレット8、C.I.ソルベントバイオレット13、C.I.ソルベントバイオレット14、C.I.ソルベントバイオレット21、C.I.ソルベントバイオレット27、C.I.ディスパースバイオレット1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックレッド2、C.I.ベーシックレッド9、C.I.ベーシックレッド12、C.I.ベーシックレッド13、C.I.ベーシックレッド14、C.I.ベーシックレッド15、C.I.ベーシックレッド17、C.I.ベーシックレッド18、C.I.ベーシックレッド22、C.I.ベーシックレッド23、C.I.ベーシックレッド24、C.I.ベーシックレッド27、C.I.ベーシックレッド29、C.I.ベーシックレッド32、C.I.ベーシックレッド34、C.I.ベーシックレッド35、C.I.ベーシックレッド36、C.I.ベーシックレッド37、C.I.ベーシックレッド38、C.I.ベーシックレッド39、C.I.ベーシックレッド40、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックバイオレット7、C.I.ベーシックバイオレット10、C.I.ベーシックバイオレット14、C.I.ベーシックバイオレット15、C.I.ベーシックバイオレット21、C.I.ベーシックバイオレット25、C.I.ベーシックバイオレット26、C.I.ベーシックバイオレット27、C.I.ベーシックバイオレット28などのマゼンダ系染料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。
上記非導電性のイエロー系色材(非導電型イエロー系色材)において、顔料(非導電性のイエロー系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー2、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー4、C.I.ピグメントイエロー5、C.I.ピグメントイエロー6、C.I.ピグメントイエロー7、C.I.ピグメントイエロー10、C.I.ピグメントイエロー11、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー23、C.I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメントイエロー34、C.I.ピグメントイエロー35、C.I.ピグメントイエロー37、C.I.ピグメントイエロー42、C.I.ピグメントイエロー53、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー75、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー100、C.I.ピグメントイエロー101、C.I.ピグメントイエロー104、C.I.ピグメントイエロー108、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー113、C.I.ピグメントイエロー114、C.I.ピグメントイエロー116、C.I.ピグメントイエロー117、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー133、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー153、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー156、C.I.ピグメントイエロー167、C.I.ピグメントイエロー172、C.I.ピグメントイエロー173、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー195、C.I.バットイエロー1、C.I.バットイエロー3、C.I.バットイエロー20などのイエロー系顔料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。染料(非導電性のイエロー系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー44、C.I.ソルベントイエロー77、C.I.ソルベントイエロー79、C.I.ソルベントイエロー81、C.I.ソルベントイエロー82、C.I.ソルベントイエロー93、C.I.ソルベントイエロー98、C.I.ソルベントイエロー103、C.I.ソルベントイエロー104、C.I.ソルベントイエロー112、C.I.ソルベントイエロー162などのイエロー系染料の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができる。
上記黒系色材としては、例えば、カーボンブラック(ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなど)、グラファイト、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、ペリレンブラック、チタンブラック、シアニンブラック、活性炭、フェライト(非磁性フェライト、磁性フェライトなど)、マグネタイト、酸化クロム、酸化鉄、二硫化モリブデン、クロム錯体、複合酸化物系黒色色素、アントラキノン系有機黒色色素などを用いることができる。中でも、コスト、入手性の観点から、カーボンブラックが好ましい。
混合インク組成物において、それぞれの色材(シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材、黒系色材)は、単独で用いてもよいし、2種以上の同色系色材を組み合わせて用いてもよい。
上記混合インク組成物において黒系色材の含有量は、混合インク組成物中の色材の総量に対して、5〜75重量%であり、好ましくは10〜60重量%、さらに好ましくは20〜55重量%である。黒系色材は一般的に導電性であるため、含有量が75重量%を超える場合には、遮光性印刷層が導電性となる。また、含有量が5重量%未満の場合には、印刷層が薄膜の場合に十分な遮光性を発揮できない。
混合インク組成物を構成する色材として、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材のみを用いる場合であっても、遮光性を発揮することは可能である。しかし、これら各々の色材が吸収する光の波長域は黒系色材に比べて小さいため、十分な遮光性を発揮するためには、多量の色材が必要となり、結果、遮光性印刷層厚みが厚くなり、薄膜化することが困難となる。一方、黒系色材は一般的に導電性であるため、単独で用いる場合には、遮光性印刷層は導電性となる。しかし、驚くべきことに、黒系色材を非導電性の色材と混合して用いる場合には、黒系色材の含有量をある程度増やしても、導電性が比較的低く抑えられるため、非導電性を保ったまま、遮光性を効果的に向上させることが可能となる。
上記混合インク組成物中のシアン系色材、マゼンダ系色材およびイエロー系色材の混合割合(または配合割合)は、各色材の種類などによっても異なり特に限定されないが、遮光性粘着シートのL*値を制御する観点などから、例えば、色材の総量基準で、シアン系色材/マゼンダ系色材/イエロー系色材=0〜40(重量%)/0〜40(重量%)/0〜40(重量%)の範囲が好ましい。
本発明の混合インク組成物は、上記色材の他、必要に応じてバインダー、分散剤や溶剤などを含んでいる。なお、バインダーとしては、特に制限されず、例えば、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノキシ樹脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂など)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース類(酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂など)、ポリアセタール等の公知の樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂など)などが挙げられる。バインダーは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の混合インク組成物における色材の総含有量は、混合インク組成物の固形分(色材およびバインダーなどの不揮発成分)に対して、20〜50重量%が好ましく、より好ましくは30〜45重量%である。色材の含有量が20重量%未満では、厚みに対する遮光性が低く遮光性印刷層を薄膜化することが困難となる場合がある。また、含有量が50重量%を超えると、色材の定着性が低下する場合がある。
本発明の遮光性印刷層は、上記混合インク組成物により形成される。遮光性印刷層の形成方法としては、公知慣用のコーティング、印刷手法を用いることが可能であり、例えば、混合インク組成物を、所定の面(例えば、基材表面)上に塗布し、必要に応じて乾燥などを行う方法や、各種印刷法(グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など)を利用した方法などが挙げられる。
本発明の遮光性印刷層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、多層の形態を有していることが好ましい。従って、本発明の粘着シートは、多層構造の遮光性印刷層を有していることが好ましい。このように、遮光性印刷層を多層構造とすることにより、より一層遮光性を高めることができ、加えてピンホールが低減の効果も得られる。なお、遮光性印刷層の層の数としては、1層あたりの層厚みや遮光性の度合いによっても異なり特に限定されないが、1〜5程度であり、好ましくは2〜4、さらに好ましくは2〜3(特に3)である。
本発明の遮光性印刷層の総厚み(遮光性印刷層が多層構造の場合は、遮光性印刷層全体の厚み)は、特に制限されないが、粘着シートを薄膜化が求められる用途に用いる場合には、2〜8μmが好ましく、より好ましくは2.5〜6μm、さらに好ましくは3〜5μmである。
本発明の遮光性印刷層の透過率(波長550nm)は、粘着シートの透過率と同様に、0.3(%)以下(0〜0.3(%))が好ましく、より好ましくは0.1(%)以下、さらに好ましくは0.05(%)以下であり、中でも0.03(%)以下、特に0.01(%)以下であることが好適である。なお、遮光性層が多層の形態を有している場合、多層の形態の遮光性層全体での透過率が上記範囲を満たせばよい。上記遮光性層の透過率は、反射性層を有しない場合には、一般的に粘着シートの透過率に相当(又は一致)するので、粘着シートより遮光性層を分離させて取り出さなくても、粘着テープ又はシートの透過率を測定することにより、遮光性層の透過率を求めることができる。
本発明の遮光性印刷層は黒色を呈している。本発明の遮光性印刷層の、L*a*b*表色系で規定されるL*(明度)は、31以下(0〜31)が好ましく、より好ましくは30以下(0〜30)、さらに好ましくは29以下(0〜29)、さらに好ましくは28以下(0〜28)、最も好ましくは27以下(0〜27)である。なお、L*a*b*表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2.5〜2.5の範囲)であることが好適である。
なお、本発明において、L*a*b*表色系で規定されるL*、a*、b*は、色彩色差計(商品名「CR−200」ミノルタ社製;色彩色差計)を用いて測定することにより求められる。なお、L*a*b*表色系は、国際照明委員会(CIE)が1976年に推奨した色空間であり、CIE1976(L*a*b*)表色系と称される色空間のことを意味している。また、L*a*b*表色系は、日本工業規格では、JIS Z 8729に規定されている。
本発明の遮光性印刷層は、非導電性であり、具体的には、遮光性印刷層表面の表面抵抗率が、1010(Ω/□)以上であることが好ましく、より好ましくは1011(Ω/□)以上、さらに好ましくは1012(Ω/□)以上、最も好ましくは1013(Ω/□)以上である。遮光性印刷層の表面抵抗率が上記範囲であり非導電性である場合には、本発明の粘着シートを精密機器に用いた場合にも、遮光性印刷層部分での導電による接点障害、ショートなどのトラブルを生じるおそれがないため好ましい。
[基材]
本発明の粘着シートに用いられる基材としては、プラスチック系基材、金属系基材、繊維系基材などのいずれの基材であってもよいが、非導電性又は低導電性や薄さなどの観点から、プラスチック系基材を好適に用いることができる。プラスチック系基材の材質又は素材としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース類、フッ素系樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。これらの材質は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本発明の基材は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。
なお、基材は、後述の白系色材や銀系色材を含有することにより反射性層(反射性基材)として用いられてもよい。基材が反射性基材でない場合では、透明性を有する基材(透明基材)を好適に用いることができる。また、特に遮光性が求められる場合には、前述の黒色色材やシアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材等を含む黒色基材(遮光性基材)を使用することもできる。
基材中には、必要に応じて、例えば、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。
基材の厚さとしては、特に制限されず、例えば、10〜200μm(好ましくは15〜130μm)の範囲から適宜選択することができる。
基材の形成方法は、特に制限されず、例えば、基材がプラスチック系基材である場合、プラスチック系基材を構成する樹脂組成物を用いて、押出成型、インフレーション成型、カレンダ成型等の成型方法を利用してシート状に成型させる方法などが挙げられる。
[粘着剤層]
本発明の粘着シートは、少なくとも一方の表層として、粘着剤層を有する。なお、両方の表層が粘着剤層である両面粘着シートであってもよい。中でも、液晶表示装置における、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定用に用いられる場合には、両面粘着シートであることが好ましい。
本発明の粘着シートに用いられる粘着剤層を形成するための粘着剤としては、特に制限されず、例えば、ウレタン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの公知の粘着剤が挙げられる。粘着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。
粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を好適に用いることができる。アクリル系粘着剤は、アクリル系重合体を主成分又はベースポリマーとして含んでいる。アクリル系重合体としては、特に制限されないが、主構成単量体成分(モノマー主成分)として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル)が用いられていることが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
アクリル系重合体を構成するモノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー主成分としていれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能な他のモノマー成分(「共重合性モノマー成分」と称する場合がある)が用いられていてもよい。なお、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対して50(重量%)以上の割合で用いることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全量に対して50(重量%)未満であると、アクリル系重合体としての特性(粘着性など)が発現しにくくなる場合がある。
共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体に架橋点を導入させるためや、アクリル系重合体の凝集力を高めるために用いることができる。共重合性モノマー成分は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
具体的には、共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体に架橋点を導入させるために、官能基含有モノマー成分(特に、アクリル系重合体に熱架橋する架橋点を導入させるための熱架橋性官能基含有モノマー成分)を用いることができる。このような官能基含有モノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能であり、且つ架橋点となる官能基を有しているモノマー成分であれば特に制限されず、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イソクロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物(無水マレイン酸、無水イコタン酸など);(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルの他、ビニルアルコール、アリルアルコールなどの水酸基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ含有モノマー;N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルモルホリンなどの窒素原子含有環を有するモノマーなどが挙げられる。官能基含有モノマー成分としては、アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物を好適に用いることができる。
また、共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体の凝集力を高めるために、他の共重合性モノマー成分を用いることができる。他の共重合性モノマー成分としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル系モノマー;スチレン、置換スチレン(α−メチルスチレン等)、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー;(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、シクロペンチルジ(メタ)アクリレートなど]や、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの非芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸アリールエステル[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、(メタ)アクリル酸アリールオキシアルキルエステル[(メタ)アクリル酸フェノキシエチルなど]や、(メタ)アクリル酸アリールアルキルエステル[(メタ)アクリル酸ベンジルエステル]などの芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどのオレフィン系モノマー;塩化ビニル、塩化ビニリデン;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基含有モノマー;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマーの他、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルジ(メタ)アクリレート、ヘキシルジ(メタ)アクリレートなどの多官能モノマー等が挙げられる。
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SISブロック共重合体)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBSブロック共重合体)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBSブロック共重合体)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー等のゴム成分をベースポリマーとするゴム系粘着剤などが挙げられる。
なお、粘着剤中には、必要に応じて、例えば、架橋剤、交叉結合剤、粘着付与樹脂、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよいが、粘着剤層として非導電性又は低導電性の粘着剤層(非導電型粘着剤層)を用いる場合、添加剤としては非導電性又は低導電性の添加剤を用いることが重要である。
粘着剤層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。
なお、粘着剤層は、後述の白系色材や銀系色材を含有することにより反射性層(反射性粘着剤層)として用いられてもよい。粘着剤層が反射性粘着剤層でない場合では、透明性を有する粘着剤層(透明粘着剤層)を好適に用いることができる。また、特に遮光性が求められる場合には、前述の黒色色材やシアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材等を本発明の効果を損なわない範囲内で含む遮光性粘着剤層を使用することもできる。
粘着剤層の厚さとしては、特に制限されず、例えば、2〜100μm(好ましくは5〜80μm)の範囲から適宜選択することができる。
粘着剤層の形成方法は、特に制限されず、例えば、所定の面上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させる方法や、セパレータ(剥離ライナー)上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させて粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を所定の面上に貼り合わせて転写させる方法などが挙げられる。なお、粘着剤の塗布に際しては、慣用の塗工機(例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなど)を用いることができる。
[反射性層]
本発明の粘着シートは、上記各層に加えて反射性層を設けることにより、または、上述の通り、基材、粘着剤層を反射性層とすることにより、遮光性に加え、反射性も有する反射遮光性粘着シートとすることができる。反射性層は、例えば、本発明の粘着シートを液晶表示装置に用いる場合には、バックライトの光を反射することにより、輝度を向上したり、光を効率的に活用し消費電力を低減する役割を担う層である。該反射性層の反射率(反射性層が多層の形態を有している場合には反射性層全体としての反射率)としては、特に限定されないが、60(%)以上[60〜100(%)]であることが好ましく、より好ましくは70(%)以上であり、中でも80(%)以上であることが好適である。
このような反射性層としては、反射性を発揮する層であればよく、例えば、粘着剤層、基材、インク層(印刷層等)などのいずれの層であってもよい。なお、反射性層は、粘着シートの一方の面に照射された光を反射させるため、粘着シートの一方の面の反射率が60%以上となるような形態で形成されていればよく、例えば、粘着シートの一方の面に露出した形態で形成されていてもよく、透明性を有している層(例えば、透明な粘着剤層や、透明な基材など)の内面側に位置する形態で形成されていてもよい。
このような反射性層としては、例えば、白色を呈している白色層や、銀色を呈している銀色層などが挙げられるが、非導電性の観点などより、白色を呈している白色層を好適に用いることができる。白色層において、白色とは、基本的には、L*a*b*表色系で規定されるL*が、87以上(87〜100)[好ましくは90以上(90〜100)、さらに好ましくは92以上(92〜100)]となる白色系色のことを意味している。なお、L*a*b*表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
銀色とは、基本的には、L*a*b*表色系で規定されるL*が、70〜90(好ましくは72〜88、さらに好ましくは75〜85)となる銀色系色のことを意味している。なお、L*a*b*表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
本発明では、反射性層は、基材(すなわち、反射性基材)や粘着剤層(すなわち、反射性粘着剤層)であってもよいが、特に基材上に設けられた印刷層(反射性印刷層)であることが好ましい。なお、反射性層としての印刷層(反射性印刷層)は、反射性を発揮することが可能なインク組成物により形成することができる。
このような反射性印刷層は、例えば、色材として白系色材を主として含む白色系インク組成物や、色材として銀系色材を主として含む銀色系インク組成物により形成することができる。なお、白系色材や銀系色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。具体的には、白系色材としては、例えば、酸化チタン(ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタンなどの二酸化チタン)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化スズ、酸化バリウム、酸化セシウム,酸化イットリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムなど)、炭酸バリウム、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、亜鉛華、硫化亜鉛、タルク、シリカ、アルミナ、クレー、カオリン、燐酸チタン、マイカ、石膏、ホワイトカーボン、珪藻土、ベントナイト、リトポン、ゼオライト、セリサイト、加水ハロイサイト等の無機の白系色材や、アクリル系樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、アミド系樹脂粒子、ポリカーボネート系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、尿素−ホルマリン系樹脂粒子、メラミン系樹脂粒子等の有機の白系色材などが挙げられる。白系色材として、蛍光増白剤を用いることもでき、該蛍光増白剤としては、公知の蛍光増白剤から適宜選択することができる。白系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
白系色材としては、非導電性の白系色材を用いることが好ましい。非導電性の白系色材としては、前記例示の白系色材の中から非導電性のものを適宜選択して用いることができ、特に酸化チタンを好適に用いることができる。
また、銀系色材としては、例えば、銀、アルミニウムなどが挙げられる。銀系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
反射性層を形成するためのインク組成物(白色系インク組成物など)は、色材の他、必要に応じてバインダー、分散剤や溶剤などを含んでいる。なお、バインダーとしては、例えば、前記遮光性印刷層の項で混合インク組成物中に含まれるバインダーとして例示のバインダーなどが挙げられる。
また、本発明の反射性層が、基材又は粘着層である場合には、基材又は粘着層を形成する際に上記の白系色材や銀系色材を含有させることにより、反射層(例えば、反射性基材など)とすることができる。
反射性層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、反射性をより一層高める観点から、多層の形態を有していることが好ましい。従って、粘着テープ又はシートは、多層構造の反射性層(特に、多層構造の白色層)を有していることが好ましい。なお、反射性層が多層の形態を有している場合、反射性層の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは2〜6(さらに好ましくは2〜4、特に2)である。
反射性層の厚さ(反射性層が多層構造の場合は、多層構造の反射性層全体の厚さ)としては、特に制限されず、例えば、5〜150μm(好ましくは10〜100μm)の範囲から適宜選択することができる。
反射性層の形成方法は、特に制限されず、反射性層の種類や層構成などに応じて、公知の反射性層の形成方法の中から適宜選択することができる。具体的には、反射性層が、例えば、インク組成物により形成され且つ基材上に設けられた反射性印刷層である場合、反射性印刷層の形成方法としては、反射性印刷層を形成するためのインク組成物を、基材上に塗布し、必要に応じて乾燥などを行う方法や、各種印刷法(グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など)を利用した方法などが挙げられる。また、反射性層がプラスチック材により形成された反射性基材である場合、反射性基材を形成するためのプラスチック組成物を用いて、押出成型、インフレーション成型、カレンダ成型等の成型方法を利用してシート状に成型させる方法などが挙げられる。もちろん、反射性層が、反射性基材を含む多層構造の反射性層である場合、前記方法を組み合わせた方法などを利用することにより、多層構造の反射性層を形成することができる。
なお、反射性層において、銀色層は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、銀やアルミニウムなどの銀色系色を呈することが可能な金属成分による蒸着法を利用しても形成することができる。蒸着法としては、減圧蒸着法(真空蒸着法)、物理スパッタリング法、化学スパッタリング法などを採用することができる。
[他の層]
本発明の粘着シートは、さらに、他の層を有していてもよい。例えば、粘着シートが、黒色の遮光性印刷層の他に白色の反射性層を有している場合、黒色の遮光性印刷層と白色の反射性層との間に、黒色および白色以外の色を呈している層(特に、遮光性と、反射性とが、それぞれ、一方の側から他方の側にかけて段階的に変化させて調整させることが可能な反射遮光調整層)を有していてもよい。このように、他の層として、遮光性層と反射性層との間に反射遮光調整層を設けること(すなわち、反射性層、反射遮光調整層、遮光性層をこの順で形成すること)により、粘着シートは、遮光性については、遮光性層側から反射性層側にかけて、反射性については、反射性層側から遮光性層側にかけて、段階的に発揮させることができる。上記黒色および白色以外の色としては、黒色及び白色以外の色であればいずれの色であってもよく、例えば、赤色、青色、黄色、緑色、黄緑色、橙色、紫色、灰色、金色、銀色などが挙げられる。なお、反射遮光調整層としては、銀色を呈している銀色層や灰色を呈している灰色層が好ましい。
その他、本発明の粘着シートには、本発明の効果を損なわない範囲で、接着層、アンカーコート層などが設けられていてもよい。
[遮光性粘着シート]
本発明の粘着シートは、前述のように、基材、粘着剤層、遮光性印刷層を少なくとも1層ずつ有し、少なくとも一方の表層が粘着剤層であればよく、特に限定されないが、中でも、以下の構成が好ましく例示される。
(1)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は反射性又は透明基材;
(2)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は透明基材/遮光性又は反射性又は透明粘着剤層;
(3)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は透明基材/遮光性印刷層/遮光性又は反射性又は透明粘着剤層;
(4)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は透明基材/遮光性印刷層/反射性印刷層/反射性又は透明粘着剤層;
(5)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は反射性又は透明基材/反射性又は透明粘着剤層;
(6)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/遮光性又は反射性又は透明基材/反射性印刷層/反射性又は透明粘着剤層;
(7)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/反射性印刷層/反射性又は透明基材;
(8)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/反射性印刷層/反射性又は透明基材/反射性又は透明粘着剤層;
(9)遮光性又は透明粘着剤層/遮光性印刷層/反射性印刷層/反射性又は透明基材/反射性印刷層/反射性又は透明粘着剤層。特に好ましくは、(2)、(5)〜(9)である。
このように、本発明の粘着テープは、基材の片面にのみ粘着剤層が形成された構成を有していてもよく、基材の両面に粘着剤層が形成された構成を有していてもよい。また、粘着シートは、シート状のものが積層された形態を有していてもよく、ロール状に巻回された形態を有していてもよい。
なお、本発明の粘着シートにおいて、粘着剤層の表面は、公知のセパレータ(剥離ライナー)により保護されていてもよい。また、粘着シートが、基材の片面にのみ粘着剤層が形成された構成を有している場合、例えば、基材の表面(背面)に、公知の剥離処理剤(シリコーン系剥離処理剤など)による剥離処理層を形成し、該剥離処理層と粘着剤層とが接触する形態でロール状に巻回させることにより、粘着剤層の表面を保護してもよい。
本発明の粘着シートの透過率(波長550nm)は、0.3(%)以下[0〜0.3(%)]が好ましく、より好ましくは0.1(%)以下、さらに好ましくは0.05(%)以下であり、中でも0.03(%)以下、特に0.01(%)以下であることが好適である。透過率が0.3(%)を超える場合には、例えば、本発明の粘着テープを液晶表示装置の液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットの固定用に用いた場合に、バックライト光が液晶表示面側に透過して、表示の視認性が低下する場合がある。なお、粘着シートの透過率(%)は、例えば、村上色彩技術研究所製の色彩計(装置名「DOT−3C」)を用いて、C光源による透過率測定を行い(波長390〜700nm)、波長550nmにおける粘着シートの一方の面側から照射して他方の面側に透過した光の強度を測定することにより求められる。
本発明の粘着シートの少なくとも一方の表面は黒色を呈している。該表面の、L*a*b*表色系で規定されるL*(明度)は、31以下(0〜31)が好ましく、より好ましくは30以下(0〜30)、さらに好ましくは29以下(0〜29)、さらに好ましくは28以下(0〜28)、最も好ましくは27以下(0〜27)である。L*が小さい程、薄膜でも高い遮光性が得られるため好ましく、L*が31を超える場合には、薄膜では十分な遮光性が得られない場合がある。なお、L*a*b*表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2.5〜2.5の範囲)であることが好適である。
本発明の粘着シートが、反射性層を有する場合、粘着シートの一方の面の反射率は60(%)以上[例えば、60〜100(%)、好ましくは70(%)以上、さらに好ましくは80(%)以上]となっていてもよい。上記反射率を有する面を、液晶表示装置におけるバックライトユニット側として用いることにより、バックライト光を効果的に反射することにより、輝度が向上し、消費電力が低減するため好ましい。
本発明の粘着シートは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)や小型ゲーム機等で用いられている液晶表示装置(LCD)(特に、小型の液晶表示装置)における液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットとの間に挿入して用いられる、または液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットとの固定に用いられる遮光性粘着シート(さらに反射性層を有する場合は、反射遮光性粘着シート)、バックライトユニットを構成している反射シートの固定用途として、有用である。
[液晶表示装置]
本発明の液晶表示装置は、少なくとも、液晶表示モジュールユニット、バックライトユニット、および、本発明の粘着シートを有してなる。上記本発明の粘着シートが両面粘着シートである場合には、本発明の粘着シートにより、液晶表示モジュールユニットとバックライトユニットが固定されることによって形成されている。図1は、本発明の液晶表示装置における液晶表示モジュールユニット、バックライトユニット、粘着シートの配置を示した概略図である。本発明の液晶表示装置は、バックライトユニット1上に、額縁上に加工された本発明の粘着シート2が設けられ、さらにその上に液晶表示モジュールユニット3が設けられてなる。本発明の粘着シートが遮光性印刷層の他に反射性層を有している反射遮光性粘着シートである場合には、遮光性印刷層(黒色)側を液晶表示モジュールユニット側、反射性層(白色)側をバックライトユニット側に接するように配置することが好ましい。
本発明の液晶表示装置は、携帯電話、携帯用情報端末(PDA)、デジタルカメラ、携帯用小型パソコン、携帯用ゲーム機などの液晶表示装置として有用である。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例において、表面抵抗率(Ω/□)、透過率(%)や、L*a*b*表色系で規定されるL*、a*、b*は、それぞれ、以下の測定方法により求めた。
(1)表面抵抗率
抵抗率計((株)ダイアインスツルメンツ製、「ハイレスタUP MCP−HT450」、測定用プローブ「UR」)を用い、遮光性印刷層表面の表面抵抗率(Ω/□)を測定した。測定時間30秒、印可電圧100Vにて測定を行った(定量限界上限:9.99×1012(Ω/□))。
なお、上記印可電圧100Vにおける装置の定量限界上限を超えるサンプルについては、印可電圧1000V(定量限界上限:9.99×1013(Ω/□))にて同様に測定を再度行った。
(2)透過率
村上色彩技術研究所製の色彩計(装置名「DOT−3C」)を用いて、C光源による透過率測定を行い(波長390〜700nm)、波長550nmにおける粘着シートの一方の面側から照射して他方の面側に透過した光の強度を測定することにより求めた。
なお、剥離ライナーは剥がした状態で測定を行った。また、光の入射は粘着層側(遮光性印刷層側)から行った。
(3)L*、a*、b*(反射色調)
ミノルタ社製の色彩色差計(装置名「CR−200」)を用いて、L*a*b*表色系で規定されるL*、a*、b*を測定した。なお、サンプルの下にSUS(BA)板を置いて測定した。
実施例、比較例においては、基材に対して遮光性印刷層側を測定面とした。
以下に、実施例で用いた混合インク組成物の作製方法を示す。なお、混合インクに用いたそれぞれの色材を含有するインク組成を表1に、それぞれの配合例における色材含有インクと混合溶媒の配合量を表2に示した。
配合例1
表1に示したシアン系色材含有インク(C)、マゼンダ系色材含有インク(M)、イエロー系色材含有インク(Y)を乾燥後の固形分比が1:1:1になるように配合し、混合溶剤(トルエン:メチルエチルケトン:イソプロピルアルコール=4:4:2(重量比))により、固形分濃度を約6%に調製して、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y=35.7:31.9:32.4であった。
配合例2
表1に示したシアン系色材含有インク(C)、マゼンダ系色材含有インク(M)、イエロー系色材含有インク(Y)を乾燥後の固形分比が1:1:1になるように配合した後、表1に示した黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約10重量%となるように配合し、配合例1と同じ混合溶剤により、固形分濃度を約6%に調製して、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=31.6:28.3:28.7:11.4であった。
配合例3
黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約30重量%となるように配合した以外は、配合例2と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=23.8:21.8:22.2:32.2であった。
配合例4
黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約50重量%となるように配合した以外は、配合例2と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=17.0:15.2:15.5:52.3であった。
配合例5
シアン系色材含有インク(C)、マゼンダ系色材含有インク(M)、イエロー系色材含有インク(Y)を用いず、表1に示した黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)のみを用いて、配合例1と同様にして、インク組成物を作製した。
配合例6
シアン系色材含有インク(C)、マゼンダ系色材含有インク(M)、イエロー系色材含有インク(Y)の比率を変更し、黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約50重量%となるように配合し、配合例2と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=20.4:18.2:9.3:52.1であった。
配合例7
黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約70重量%となるように配合した以外は、配合例6と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=12.0:10.7:5.5:71.8であった。
配合例8
黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約80重量%となるように配合した以外は、配合例6と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=8.0:7.1:3.6:81.3であった。
配合例9
黒系色材(カーボンブラック)含有インク(K)を、乾燥後の固形分比が混合インク全体の固形分に対して、約90重量%となるように配合した以外は、配合例6と同様にして、混合インク組成物を作製した。
得られた混合インク組成物中の顔料比率はC:M:Y:K=3.9:3.5:1.8:90.8であった。
実施例1
(遮光性印刷層の形成)
ポリエステルフィルム基材(東レ(株)製、「ルミラー S−105」、厚み38μm)の片面に、配合例2で作製した混合インク組成物をマイヤーバー(#10)を用いて塗工し、90℃で1分間乾燥させて、基材上に印刷層を形成した。上記塗工・乾燥工程を3回繰り返し、ポリエステルフィルム基材上に3層構成からなる遮光性印刷層(厚み:約4.5μm)を形成し、透明基材/3層遮光性印刷層の層構成の積層体を得た。
表3に示すように、上記積層体の遮光性印刷層は非導電性であった。
(粘着剤層の形成)
冷却管、窒素導入管、温度計、滴下ロート、攪拌装置を備えた反応容器に、酢酸エチル150重量部を溶媒として、ブチルアクリレート95重量部、アクリル酸5重量部、開始剤に2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を入れ、窒素気流中で63℃にて6時間重合を行い、アクリル系重合体の溶液を得た。この溶液中に、溶液中のポリマー成分を100重量部に対し、エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学(株)製、「テトラッドC」)を0.075重量部配合し、アクリル系粘着剤組成物とした。このアクリル系粘着剤組成物を、バーコーターを用いて、厚さが38μmのシリコーン処理した剥離ライナー上に塗布し、130℃で3分間乾燥して、厚さが25μmの粘着剤層を形成した。
この粘着剤層上に上記で作製した積層体の遮光性印刷層側が粘着剤層と接するように貼り合わせて、剥離ライナー/粘着剤層/3層遮光性印刷層/透明基材の層構成を有する遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの透過率は0%であった。さらに、粘着シートの基材に対して遮光性印刷層側の面について、前記の(L*、a*、b*の測定方法)により、L*a*b*表色系で規定されるL*、a*、b*を測定したところ、L*は30.99であり、a*は1.7であり、b*は−0.96であった。
実施例2
配合例3で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの遮光性印刷層は非導電性であり、また、遮光性粘着シートは優れた遮光性を有していた。
実施例3
配合例4で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの遮光性印刷層は非導電性であり、また、遮光性粘着シートは優れた遮光性を有していた。
実施例4
配合例6で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの遮光性印刷層は非導電性であり、また、遮光性粘着シートは優れた遮光性を有していた。
実施例5
配合例7で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの遮光性印刷層は非導電性であり、また、遮光性粘着シートは優れた遮光性を有していた。
比較例1
配合例1で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートの遮光性印刷層は非導電性であったが、遮光性粘着シートは遮光性に劣っていた。
比較例2
配合例5で作製したインク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートは遮光性には優れているものの、該シートの遮光性印刷層は導電性であった。
比較例3
配合例8で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートは遮光性には優れているものの、該シートの遮光性印刷層は導電性であった。
比較例4
配合例9で作製した混合インク組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、遮光性粘着シートを得た。
表3に示すとおり、得られた遮光性粘着シートは遮光性には優れているものの、該シートの遮光性印刷層は導電性であった。
なお、上記配合例4〜9で作製したインク組成物を用いた場合には、遮光性印刷層が2層の場合でも、得られた遮光性粘着シートの透過率は0%であった。