JP5347508B2 - 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 - Google Patents

固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 Download PDF

Info

Publication number
JP5347508B2
JP5347508B2 JP2008553067A JP2008553067A JP5347508B2 JP 5347508 B2 JP5347508 B2 JP 5347508B2 JP 2008553067 A JP2008553067 A JP 2008553067A JP 2008553067 A JP2008553067 A JP 2008553067A JP 5347508 B2 JP5347508 B2 JP 5347508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
polymer electrolyte
membrane
electrode assembly
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008553067A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008084701A1 (ja
Inventor
了 本村
哲司 下平
孝志 三枝木
貢 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2008553067A priority Critical patent/JP5347508B2/ja
Publication of JPWO2008084701A1 publication Critical patent/JPWO2008084701A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5347508B2 publication Critical patent/JP5347508B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • H01M8/04126Humidifying
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • H01M4/925Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers
    • H01M4/926Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers on carbon or graphite
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1016Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
    • H01M8/1018Polymeric electrolyte materials
    • H01M8/102Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer
    • H01M8/1023Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer having only carbon, e.g. polyarylenes, polystyrenes or polybutadiene-styrenes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1016Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
    • H01M8/1018Polymeric electrolyte materials
    • H01M8/1039Polymeric electrolyte materials halogenated, e.g. sulfonated polyvinylidene fluorides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

本発明は、固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体に関する。
近年、固体高分子形燃料電池には、自動車用途を中心に、より高温下、かつより低加湿環境下における運転が要求されている。そのため、膜電極接合体の固体高分子電解質膜および触媒層に含まれるプロトン伝導性ポリマーとしては、低加湿環境下において高い導電性を発現する材料が求められている。
プロトン伝導性ポリマーの導電性を向上させるためには、イオン性基を増やせばよい。
しかし、イオン性基を増やすことにより、プロトン伝導性ポリマーの含水率が高くなる。固体高分子電解質膜に用いるプロトン伝導性ポリマーの含水率が高くなりすぎると、プロトン伝導性ポリマーが膨潤し、固体高分子電解質膜の体積が増大する。その結果、固体高分子電解質膜の膜強度が低下し、長期的な運転時における耐久性の低下が懸念される。
固体高分子電解質膜の材料としては、化学的な耐久性の点から、通常、含フッ素ポリマーが用いられている。該ポリマーとしては、たとえば、下記ポリマーが知られている。
(1)テトラフルオロエチレンとCF=CF−(OCFCFX−O−(CF−A(ただし、Xはフッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、qは0または1であり、Aはスルホン酸型官能基である。)の共重合体(特許文献1)。
(2)−[CF−CF−[CF−CF(−O(CF−SOH)]−で表される共重合体(非特許文献1)。
(1)のポリマーでは、低加湿環境下において高い導電性を維持するためには、非常に含水率の高いポリマーになってしまい、長期的な運転時における固体高分子電解質膜の耐久性の低下が懸念される。
(2)のポリマーでは、導電性が不充分であり、また、導電性を上げるためにポリマーのイオン交換容量を上げていくと含水率が高くなりすぎ、長期的な運転時における固体高分子電解質膜の耐久性の低下が懸念される。
特開平6−260185号公報 池田正紀 他、第54回高分子討論会予稿集、Polymer Preprints,Japan、2005年、第54巻、第2号、p.4521−4522
本発明は、高温、低加湿環境下において高い発電性能を長期的に安定して発現できる固体高分子形燃料電池用膜電極接合体、および該膜電極接合体を得ることができる固体高分子電解質膜を提供する。
本発明の固体高分子電解質膜は、温度80℃、相対湿度40%の雰囲気下における導電率が0.07S/cm以上であり、かつ含水率が150質量%未満であるプロトン伝導性ポリマーを含み、前記プロトン伝導性ポリマーが、含フッ素ポリマーであり、前記含フッ素ポリマーが、下式(α)で表される基を有する繰り返し単位を有することを特徴とする。
前記プロトン伝導性ポリマーは、特にパーフルオロポリマーであることが耐久性の点から好ましい。
Figure 0005347508
ただし、Qは、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Qは、単結合またはエーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Rf1は、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキル基であり、Xは、酸素原子、窒素原子または炭素原子であり、aは、Xが酸素原子の場合0であり、Xが窒素原子の場合1であり、Xが炭素原子の場合2であり、Yは、フッ素原子または1価のパーフルオロ有機基である。
本発明の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体は、触媒層を有するアノードと、触媒層を有するカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される前記固体高分子電解質膜とを備えたものである。
本発明の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体は、前記カソードに相対湿度40%以下の空気を供給して発電を行う固体高分子形燃料電池に用いられることが好ましい。
該固体高分子形燃料電池は、前記膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行うことが好ましい。
本発明の固体高分子形燃料電池の運転方法は、本発明の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体を有する固体高分子形燃料電池の運転方法であって、前記カソードに相対湿度40%以下の空気を供給し、前記膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行うことを特徴とする。
本発明の固体高分子電解質膜によれば、高温、低加湿環境下において高い発電性能を長期的に安定して発現できる固体高分子形燃料電池用膜電極接合体を得ることができる。
本発明の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体は、高温、低加湿環境下において高い発電性能を長期的に安定して発現できる。
本発明の固体高分子形燃料電池の運転方法によれば、固体高分子形燃料電池が、高温、低加湿環境下において高い発電性能を長期的に安定して発現できる。
本発明の膜電極接合体の一例を示す断面図である。 本発明の膜電極接合体の他の例を示す断面図である。
符号の説明
10 膜電極接合体
11 触媒層
13 アノード
14 カソード
15 固体高分子電解質膜
本明細書においては、式(α)で表される基を基(α)と記す。他の式で表される基も同様に記す。また、式(1)で表される化合物を化合物(1)と記す。他の式で表される化合物も同様に記す。
<固体高分子電解質膜>
固体高分子電解質膜は、プロトン伝導性ポリマーを含む膜である。
プロトン伝導性ポリマーの、温度80℃、相対湿度40%の雰囲気下における導電率は、0.07S/cm以上であり、0.08S/cm以上が好ましい。プロトン伝導性ポリマーの導電率が0.07S/cm以上であれば、高温、低加湿環境下、具体的にはカソードに相対湿度40%以下の空気を供給し、膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行う場合であっても、膜電極接合体として高い発電性能を発現できる。固体高分子電解質膜は、補強材等は含んでもよいが、電解質が実質的に上記プロトン伝導性ポリマーからなることが好ましい。
固体高分子電解質膜に含まれるプロトン伝導性ポリマーの導電性を高めることは、特に低加湿環境下では発電性能(セル電圧)の向上に有効であり、それは下記の2つの効果による。
(固体高分子電解質膜の抵抗損の低減効果)
固体高分子電解質膜の抵抗損は、特に低加湿環境下では、固体高分子電解質膜を構成するプロトン伝導性ポリマーの導電性の影響を大きく受ける。
(固体高分子電解質膜中における水分布の平均化による発電性能の向上効果)
低加湿環境下では、固体高分子電解質膜内において水分布の偏りを生じやすい。
たとえば、固体高分子電解質膜の厚み方向においては、カソード側では水が生成して湿潤した状態となるのに対して、アノード側は乾いた状態となる。該水分布の偏りが、低加湿環境下での発電性能の低下の一因となっている。導電性の高い固体高分子電解質膜は水の拡散性に優れる傾向があるため、カソード側からアノード側に水が拡散することにより、水分布が平均化されやすくなり、発電性能が向上する。
また、固体高分子電解質膜の平面内においても水分布の偏りを生じやすい。カソード側の固体高分子電解質膜は、空気の入口付近は乾いた状態となるのに対して、出口付近は湿った状態となる。該水分布の偏りも、低加湿環境下での発電性能の低下の原因となっている。導電性の高い固体高分子電解質膜は膜平面内における水拡散を促進する傾向があるため、水分布が平均化されやすくなり、発電性能が向上する。
プロトン伝導性ポリマーの導電率は、下記方法により求める。
プロトン伝導性ポリマーからなる5mm幅のフィルムに、5mm間隔で4端子電極が配置された基板を密着させ、公知の4端子法により、温度80℃、相対湿度40%の恒温恒湿条件下にて交流10kHz、1Vの電圧でフィルムの抵抗を測定し、該結果から導電率を算出する。
プロトン伝導性ポリマーの含水率は、150質量%未満であり、140質量%未満が好ましく、130質量%未満がより好ましい。プロトン伝導性ポリマーの含水率が150質量%未満であれば、プロトン伝導性ポリマーの膨潤が抑えられるため、ガス流路の閉塞等による発電性能の低下の可能性が低減される。
プロトン伝導性ポリマーの含水率は、下記方法により求める。
プロトン伝導性ポリマーを80℃の温水中に16時間浸漬した後、温水ごとプロトン伝導性ポリマーを室温まで冷却する。水中よりプロトン伝導性ポリマーを取り出し、表面に付着した水滴をふき取り、直ちにプロトン伝導性ポリマーの含水時の質量を測定する。ついで、該プロトン伝導性ポリマーをグローブボックス中に入れ、乾燥窒素を流した雰囲気中に24時間以上放置し、プロトン伝導性ポリマーを乾燥させる。そして、グローブボックス中でプロトン伝導性ポリマーの乾燥質量を測定する。プロトン伝導性ポリマーの含水時の質量と乾燥質量との差が、プロトン伝導性ポリマーが含水時に吸収する水の質量となる。そして、下式よりプロトン伝導性ポリマーの含水率を求める。
含水率=(プロトン伝導性ポリマーが含水時に吸収する水の質量/プロトン伝導性ポリマーの乾燥質量)×100。
プロトン伝導性ポリマーが後述する液状組成物である場合は、液状組成物を適当な基材に塗布し、乾燥、熱処理して、膜状にしてから含水率を求める。熱処理の温度は、180〜200℃が好ましい。熱処理の温度が低すぎると、プロトン伝導性ポリマーの種類によっては、ポリマー骨格が安定せず、本来の含水率より高い含水率になるおそれがある。熱処理の温度が高すぎると、イオン性基の熱分解が始まり、本来の含水率より低い含水率になるおそれがある。
プロトン伝導性ポリマーとしては、化学的な耐久性に優れ、高分子電解質膜として長期的に安定した性能を確保できる点から、含フッ素ポリマーが好ましい。
該含フッ素ポリマーとしては、基(α)を有する繰り返し単位を有するポリマー(以下、ポリマーQと記す。)が好ましい。
Figure 0005347508
ただし、Qは、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Qは、単結合またはエーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Rf1は、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキル基であり、Xは、酸素原子、窒素原子または炭素原子であり、aは、Xが酸素原子の場合0であり、Xが窒素原子の場合1であり、Xが炭素原子の場合2であり、Yは、フッ素原子または1価のパーフルオロ有機基である。
、Qのパーフルオロアルキレン基がエーテル性の酸素原子を有する場合、該酸素原子は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、該酸素原子は、パーフルオロアルキレン基の炭素原子−炭素原子結合間に挿入されていてもよく、炭素原子結合末端に挿入されていてもよい。
パーフルオロアルキレン基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。
パーフルオロアルキレン基の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。炭素数が多すぎると、含フッ素モノマーの沸点が高くなり、蒸留精製が難しくなる。また、炭素数が多すぎると、ポリマーQのイオン交換容量が低下し、導電率が低下する。
は、エーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6のパーフルオロアルキレン基であることが好ましい。Qがエーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6のパーフルオロアルキレン基であれば、Qが単結合である場合に比べ、長期にわたって固体高分子形燃料電池を運転した際に、発電性能の安定性に優れる。
、Qの少なくとも一方は、エーテル性の酸素原子を有する炭素数1〜6のパーフルオロアルキレン基であることが好ましい。エーテル性の酸素原子を有する炭素数1〜6のパーフルオロアルキレン基を有する含フッ素モノマーは、フッ素ガスによるフッ素化反応を経ずに合成できるため、収率が良好で、製造が容易である。
−SOX(SOf1 基としては、スルホン酸基(−SO 基)、スルホンイミド基(−SON(SOf1基)、スルホンメチド基(−SOC(SOf1 基)が挙げられる。
f1のパーフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。Rf1の炭素数は、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましい。Rf1としては、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基等が好ましい。
スルホンメチド基の場合、2つのRf1は、同じ基であってもよく、異なる基であってもよい。
Yとしては、フッ素原子、またはエーテル性の酸素原子を有していてもよい炭素数1〜6の直鎖状のパーフルオロアルキル基が好ましい。
ポリマーQは、化学的な耐久性の点から、パーフルオロポリマーであることが好ましい。
ポリマーQは、さらに、後述する他のモノマーに基づく繰り返し単位を有していてもよい。他のモノマーに基づく繰り返し単位のうち、化学的な耐久性の点から、パーフルオロモノマーに基づく繰り返し単位が好ましく、テトラフルオロエチレンに基づく繰り返し単位がより好ましい。
ポリマーQは、たとえば、下記工程を経て製造できる。
(I)基(β)を有するモノマー(以下、化合物(m1)と記す。)および必要に応じて他のモノマーを重合し、−SOF基を有する前駆体ポリマー(以下、ポリマーPと記す。)を得る工程。
Figure 0005347508
(II)必要に応じて、ポリマーPとフッ素ガスとを接触させ、ポリマーPの不安定末端基をフッ素化する工程。
(III)ポリマーPの−SOF基を、スルホン酸基、スルホンイミド基、またはスルホンメチド基に変換し、ポリマーQを得る工程。
(I)工程:
化合物(m1)は、たとえば、後述する例1、例2に示す合成例によって得ることができる。
他のモノマーとしては、たとえば、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニル、エチレン、CF=CFORf2、CH=CHRf3、CH=CHCHf3等が挙げられる。ただし、Rf2は、エーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜12のパーフルオロアルキル基であり、Rf3は、炭素数1〜12のパーフルオロアルキル基である。
他のモノマーのうち、化学的な耐久性の点から、パーフルオロモノマーが好ましく、テトラフルオロエチレンがより好ましい。
重合法としては、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の重合法が挙げられる。
重合は、ラジカルが生起する条件で行われる。ラジカルを生起させる方法としては、紫外線、γ線、電子線等の放射線を照射する方法、開始剤を添加する方法等が挙げられる。
重合温度は、通常、20〜150℃である。
開始剤としては、ビス(フルオロアシル)パーオキシド類、ビス(クロロフルオロアシル)パーオキシド類、ジアルキルパーオキシジカーボネート類、ジアシルパーオキシド類、パーオキシエステル類、アゾ化合物類、過硫酸塩類等が挙げられ、不安定末端基が少ない前駆体ポリマーPが得られる点から、ビス(フルオロアシル)パーオキシド類等のパーフルオロ化合物が好ましい。
溶液重合法にて用いる溶媒としては、ポリフルオロトリアルキルアミン化合物、パーフルオロアルカン、ハイドロフルオロアルカン、クロロフルオロアルカン、分子鎖末端に二重結合を有しないフルオロオレフィン、ポリフルオロシクロアルカン、ポリフルオロ環状エーテル化合物、ヒドロフルオロエーテル類、フッ素含有低分子量ポリエーテル、tert−ブタノール等が挙げられる。
(II)工程:
不安定末端基とは、連鎖移動反応によって形成される基、ラジカル開始剤に基づく基等であり、具体的には、−COOH基、−CF=CF基、−COF基、−CFH基等である。不安定末端基をフッ素化することにより、ポリマーQの分解が抑えられる。
フッ素ガスは、窒素、ヘリウム、二酸化炭素等の不活性ガスで希釈して用いてもよく、希釈せずにそのまま用いてもよい。
ポリマーPとフッ素ガスとを接触させる際の温度は、室温〜300℃が好ましく、50〜250℃がより好ましく、100〜220℃がさらに好ましく、150〜200℃が特に好ましい。
ポリマーPとフッ素ガスとの接触時間は、1分〜1週間が好ましく、1〜50時間がより好ましい。
(III)工程:
たとえば、−SOF基をスルホン酸基に変換する場合は、(III−1)工程を行い、−SOF基をスルホンイミド基に変換する場合は、(III−2)工程を行う。
(III−1)ポリマーPの−SOF基を加水分解してスルホン酸塩とし、スルホン酸塩を酸型化してスルホン酸基に変換する工程。
(III−2)ポリマーPの−SOF基をスルホンイミド化してスルホンイミド基に変換する工程。
(III−1)工程:
加水分解は、たとえば、溶媒中にてポリマーPと塩基性化合物とを接触させて行う。
塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。溶媒としては、水、水と極性溶媒との混合溶媒等が挙げられる。極性溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール等。)、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
酸型化は、たとえば、−SOF基が加水分解されたポリマーPを、塩酸、硫酸等の水溶液に接触させて行う。
加水分解および酸型化は、通常、0〜120℃にて行う。
(III−2)工程:
スルホンイミド化としては、米国特許第5463005号明細書に記載の方法、Inorg.Chem.32(23)、5007頁(1993年)に記載の方法等、公知の方法が挙げられる。
固体高分子電解質膜は、下記方法によって製造される。
(x−1)ポリマーPを膜状に成形した後、前記(III)工程を行う方法。
(x−2)前記(III)工程で得られたポリマーQを膜状に成形する方法。
成形方法としては、プロトン伝導性ポリマーの液状組成物を基材に塗工、乾燥する方法が挙げられる。
液状組成物は、水酸基を有する有機溶媒および水を含む分散媒に、プロトン伝導性のポリマーを分散させた分散液である。
水酸基を有する有機溶媒としては、主鎖の炭素数が1〜4の有機溶媒が好ましく、たとえば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、n−ブタノール等が挙げられる。水酸基を有する有機溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
水の割合は、分散媒(100質量%)のうち、10〜99質量%が好ましく、40〜99質量%がより好ましい。水の割合を増やすことにより、分散媒に対するプロトン伝導性ポリマーの分散性を向上できる。
水酸基を有する有機溶媒の割合は、分散媒(100質量%)のうち、1〜90質量%が好ましく、1〜60質量%がより好ましい。
分散媒は、含フッ素溶媒を含んでいてもよい。含フッ素溶媒としては、たとえば、下記化合物が挙げられる。
ヒドロフルオロカーボン:2H−パーフルオロプロパン、1H,4H−パーフルオロブタン、2H,3H−パーフルオロペンタン、3H,4H−パーフルオロ(2−メチルペンタン)、2H,5H−パーフルオロヘキサン、3H−パーフルオロ(2−メチルペンタン)等。
フルオロカーボン:パーフルオロ(1,2−ジメチルシクロブタン)、パーフルオロクタン、パーフルオロヘプタン、パーフルオロヘキサン等。
ヒドロクロロフルオロカーボン:1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタン、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン等。
フルオロエーテル:1H,4H,4H−パーフルオロ(3−オキサペンタン)、3−メトキシ−1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン等。
含フッ素アルコール:2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール等。
液状組成物の調製方法としては、大気圧下、またはオートクレーブ等で密閉した状態下において、分散媒中のプロトン伝導性ポリマーにせん断を加える方法が挙げられる。調製温度は、0〜250℃が好ましく、20〜150℃がより好ましい。必要に応じて、超音波等のせん断を付与してもよい。
プロトン伝導性ポリマーの割合は、液状組成物(100質量%)のうち、1〜50質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましい。
塗工方法としては、バッチ式または連続式の方法が挙げられる。
バッチ式の方法としては、バーコータ法、スピンコート法、スクリーン印刷法等が挙げられる。
連続式の方法としては、後計量法または前計量法が挙げられる。
後計量法は、過剰の液状組成物を塗工し、後から所定の厚さとなるように液状組成物を除去する方法である。
前計量法は、所定の厚さを得るのに必要な量の液状組成物を塗工する方法である。
後計量法としては、エアドクタコータ法、ブレードコータ法、ロッドコータ法、ナイフコータ法、スクイズコータ法、含浸コータ法、コンマコータ法等が挙げられる。
前計量法としては、ダイコータ法、リバースロールコータ法、トランスファロールコータ法、グラビアコータ法、キスロールコータ法、キャストコータ法、スプレイコータ法、カーテンコータ法、カレンダコータ法、押出コータ法等が挙げられる。
均一な固体高分子電解質膜を形成するためには、スクリーン印刷法またはダイコート法が好ましく、経済性の点から、ダイコート法がより好ましい。
固体高分子電解質膜を安定化させるために、熱処理を行うことが好ましい。熱処理の温度は、プロトン伝導性ポリマーの種類にもよるが、130〜200℃が好ましい。熱処理の温度が低すぎると、プロトン伝導性ポリマーの含水率が高くなりすぎ、熱処理の温度が高すぎると、イオン性基の熱分解が始まり、導電性が低下するおそれがある。
<膜電極接合体>
図1は、本発明の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体(以下、膜電極接合体と記す。)の一例を示す断面図である。膜電極接合体10は、触媒層11およびガス拡散層12を有するアノード13と、触媒層11およびガス拡散層12を有するカソード14と、アノード13とカソード14との間に、触媒層11に接した状態で配置される固体高分子電解質膜15とを具備する。
(固体高分子電解質膜)
固体高分子電解質膜15は、上述した、温度80℃、相対湿度40%の雰囲気下における導電率が0.07S/cm以上であり、かつ含水率が150質量%未満であるプロトン伝導性ポリマーを含む膜である。
(触媒層)
触媒層11は、触媒とプロトン伝導性ポリマーとを含む層である。
触媒としては、カーボン担体に白金または白金合金を担持した担持触媒が挙げられる。カソード14の触媒としては、耐久性の点から、カーボン担体に白金−コバルト系合金を担持した担持触媒が好ましい。
カーボン担体としては、カーボンブラック粉末が挙げられ、耐久性の点から、熱処理等でグラファイト化したカーボンブラック粉末が好ましい。
プロトン伝導性ポリマーとしては、固体高分子電解質膜と同じプロトン伝導性ポリマー、該プロトン伝導性ポリマーを除く他のプロトン伝導性ポリマー等が挙げられる。他のプロトン伝導性ポリマーとしては、ポリマーQを除く他の含フッ素ポリマー、炭化水素系重合体等が挙げられる。耐久性の点から、ポリマーQを含む含フッ素ポリマーが好ましい。
他の含フッ素ポリマーとしては、テトラフルオロエチレンに基づく繰り返し単位と、スルホン酸基を有する含フッ素構造を有する繰り返し単位とを含む共重合体が特に好ましい。
上記スルホン酸基を有する含フッ素構造を有する繰り返し単位としては、化合物(1)が好ましい。
Figure 0005347508
ただし、Xはフッ素原子またはトリフルオロメチル基であり、mは0〜3の整数であり、nは1〜12の整数であり、qは0または1である。
炭化水素系重合体としては、スルホン化ポリアリーレン、スルホン化ポリベンゾオキサゾール、スルホン化ポリベンゾチアゾール、スルホン化ポリベンゾイミダゾール、スルホン化ポリスルホン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリフェニレンスルホン、スルホン化ポリフェニレンオキシド、スルホン化ポリフェニレンスルホキシド、スルホン化ポリフェニレンサルファイド、スルホン化ポリフェニレンスルフィドスルホン、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルケトンケトン、スルホン化ポリイミド等が挙げられる。
触媒層11は、フラッディングの抑制効果が高まる点から、撥水化剤を含んでいてもよい。撥水化剤としては、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。撥水化剤としては、触媒層11を撥水化処理しやすい点から、溶媒に溶解できる含フッ素ポリマーが好ましい。撥水化剤の量は、触媒層11(100質量%)中、0.01〜30質量%が好ましい。
(ガス拡散層)
ガス拡散層12としては、カーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンフェルト等が挙げられる。
ガス拡散層12は、ポリテトラフルオロエチレン等によって撥水化処理されていることが好ましい。
(カーボン層)
膜電極接合体10は、図2に示すように、触媒層11とガス拡散層12との間にカーボン層16を有していてもよい。カーボン層16を配置することにより、触媒層11の表面のガス拡散性が向上し、固体高分子形燃料電池の発電性能が大きく向上する。
カーボン層16は、カーボンと非イオン性含フッ素ポリマーとを含む層である。
カーボンとしては、繊維径1〜1000nm、繊維長1000μm以下のカーボンナノファイバーが好ましい。
非イオン性含フッ素ポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
(膜電極接合体の製造方法)
膜電極接合体10は、たとえば、下記方法にて製造される。
(a−1)固体高分子電解質膜15上に触媒層11を形成して膜触媒層接合体とし、該膜触媒層接合体をガス拡散層12で挟み込む方法。
(a−2)ガス拡散層12上に触媒層11を形成して電極(アノード13、カソード14)とし、固体高分子電解質膜15を該電極で挟み込む方法。
膜電極接合体10がカーボン層16を有する場合、膜電極接合体10は、たとえば、下記方法にて製造される。
(b−1)基材フィルム上に、カーボンおよび非イオン性含フッ素ポリマーを含む分散液を塗布し、乾燥させてカーボン層16を形成し、カーボン層16上に触媒層11を形成し、触媒層11と固体高分子電解質膜15とを貼り合わせ、基材フィルムを剥離して、カーボン層16を有する膜触媒層接合体とし、該膜触媒層接合体をガス拡散層12で挟み込む方法。
(b−2)ガス拡散層12上に、カーボンおよび非イオン性含フッ素ポリマーを含む分散液を塗布し、乾燥させてカーボン層16を形成し、(a−1)の方法における膜触媒層接合体を、カーボン層16を有するガス拡散層12で挟み込む方法。
触媒層11の形成方法としては、下記方法が挙げられる。
(y−1)触媒層形成用液を、固体高分子電解質膜15、ガス拡散層12、またはカーボン層16上に塗布し、乾燥させる方法。
(y−2)触媒層形成用液を基材フィルム上に塗布し、乾燥させ触媒層11を形成し、該触媒層11を固体高分子電解質膜15上に転写する方法。
触媒層形成用液は、プロトン伝導性ポリマーおよび触媒を分散媒に分散させた液である。触媒層形成用液は、たとえば、前記液状組成物と、触媒の分散液とを混合することにより調製できる。
触媒層形成用液は、触媒層11の形成方法によって粘度が異なるため、数十cP程度の分散液であってもよく、20000cP程度のペーストであってもよい。
触媒層形成用液は、粘度を調節するために、増粘剤を含んでいてもよい。増粘剤としては、エチルセルロース、メチルセルロース、セロソルブ系増粘剤、フッ素系溶剤(5フッ化プロパノール、フロン等。)が挙げられる。
触媒層11中のプロトン伝導性ポリマーを安定化させるために、固体高分子電解質膜15と触媒層11とを接合した後に熱処理を行うことが好ましい。熱処理の温度は、プロトン伝導性ポリマーの種類にもよるが、130〜200℃が好ましい。熱処理の温度が低すぎると、プロトン伝導性ポリマーの含水率が高くなり、触媒層11におけるガス拡散性が低下し、発電性能が低下するおそれがある。熱処理の温度が高すぎると、イオン性基の熱分解が始まり、導電性が低下し、発電性能が低下するおそれがある。また、熱処理の温度が190℃を超えると、触媒の種類によっては、カーボン担体が酸化分解するおそれがある。よって、熱処理は、窒素雰囲気下、減圧下、またはプレス等の圧力で触媒層11中の酸素を減らした環境下で行うことが好ましい。また、酸化分解を抑制するために、カーボン担体として、熱処理等でグラファイト化したカーボン担体を用いてもよい。
以上説明した膜電極接合体10は、固体高分子電解質膜15に含まれるプロトン伝導性ポリマーが、温度80℃、相対湿度40%の雰囲気下における導電率が、0.07S/cm以上であり、かつ含水率が150質量%未満である、すなわち低加湿環境下において高い導電性を示し、かつ膨潤しにくいプロトン伝導性ポリマーであるため、高温、低加湿環境下で高い発電性能を長期的に安定して発現できる。具体的には、カソード14に供給される空気の相対湿度が40%以下であり、膜電極接合体の温度が90℃以上に維持されている場合であっても、高い発電性能を長期的に安定して発現できる。
<固体高分子形燃料電池の運転方法>
本発明の膜電極接合体は、固体高分子形燃料電池に用いられる。固体高分子形燃料電池は、たとえば、2つのセパレータの間に膜電極接合体を挟んでセルを形成し、複数のセルをスタックすることにより製造される。
セパレータとしては、燃料ガスまたは酸素を含む酸化剤ガス(空気、酸素等。)の通路となる溝が形成された導電性カーボン板等が挙げられる。
固体高分子形燃料電池の種類としては、水素/酸素型燃料電池、直接メタノール型燃料電池(DMFC)等が挙げられる。
本発明の固体高分子形燃料電池の運転方法は、本発明の膜電極接合体を有する固体高分子形燃料電池の運転方法であって、カソードに相対湿度40%以下の空気を供給し、膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行う運転方法である。
カソードに供給される空気の相対湿度が40%以下であれば、加湿器を小さくすることができる。
膜電極接合体の温度を90℃以上に維持できると、セルの温調が容易になり、自動車用途の場合、ラジエーターを小さくすることができる。また、アノード側の燃料ガスとしてメタノール、天然ガス、ガソリン等を改質して得られる水素を用いる場合、燃料ガスに一酸化炭素が微量でも含まれると触媒が被毒して固体高分子形燃料電池の出力が低下しやすくなるが、膜電極接合体の温度を90℃以上に維持できると、触媒の被毒を抑制できる。
膜電極接合体の温度は、被毒を抑制する効果がより高くなる点から、120℃以上が好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されない。
例1〜8は合成例であり、例9〜13、19〜23は実施例であり、例14〜18、24は比較例である。
(TQ値)
TQ値(単位:℃)は、ポリマーの分子量の指標であり、長さ1mm、内径1mmのノズルを用い、2.94MPaの押出し圧力の条件でポリマーの溶融押出しを行った際の押出し量が100mm/秒となる温度である。
フローテスタCFT−500A(島津製作所社製)を用い、温度を変えてポリマーの押出し量を測定し、押出し量が100mm/秒となるTQ値を求めた。
(イオン交換容量)
ポリマーのイオン交換容量は、下記方法により求めた。
ポリマーを、水およびメタノールを溶媒とする一定濃度の水酸化ナトリウム溶液に浸漬して加水分解し、該溶液を逆滴定することによりイオン交換容量を求めた。
(導電率)
ポリマーの導電率は、下記方法により求めた。
ポリマーからなる5mm幅のフィルムに、5mm間隔で4端子電極が配置された基板を密着させ、公知の4端子法により、温度80℃、相対湿度40%の恒温恒湿条件下にて交流10kHz、1Vの電圧でフィルムの抵抗を測定し、該結果から導電率を算出した。
(含水率)
ポリマーの含水率は、下記方法により求めた。
ポリマーを80℃の温水中に16時間浸漬した後、温水ごとポリマーを室温まで冷却した。水中よりポリマーを取り出し、表面に付着した水滴をふき取り、直ちにポリマーの含水時の質量を測定した。ついで、該ポリマーをグローブボックス中に入れ、乾燥窒素を流した雰囲気中に24時間以上放置し、ポリマーを乾燥させた。そして、グローブボックス中でポリマーの乾燥質量を測定した。ポリマーの含水時の質量と乾燥質量との差から、ポリマーが含水時に吸収する水の質量を求めた。そして、下式よりポリマーの含水率を求めた。
含水率=(ポリマーが含水時に吸収する水の質量/ポリマーの乾燥質量)×100。
(含水時の引張り強度)
ポリマーの含水時の引張り強度を下記方法により求めた。
ポリマーからなるフィルムを幅10mm、長さ100mmに切断し、サンプルを得た。
該サンプルを室温の水中に浸漬した状態で引っ張った。引張り速度は50mm/分とし、最大点応力を求めた。
〔例1〕
下記合成ルートにより化合物(m11)を合成した。
Figure 0005347508
(i)化合物(s1)の合成:
特表2002−528433号公報の実施例1に記載の方法と同様にして、化合物(s1)を合成した。
(ii)化合物(a1)の合成:
200cmのオートクレーブに、化合物(s1)300gを入れ、内温を100℃〜101.5℃に保持しながら酸素ガスをバブリングして酸化反応を行った。バブリングに伴いオートクレーブの内圧が1.0MPa(ゲージ圧)まで上昇した時点でバブリングを停止し、内温を25℃まで冷却して内圧をパージした。
引き続き、オートクレーブ内の溶液の19F−NMR解析において、炭素原子に結合する全てのフッ素原子に由来するスペクトルの面積和に対する、炭素−炭素不飽和結合に結合するフッ素原子に由来するスペクトルの面積和の比が0.05以下になるまで、酸化反応を繰り返し、化合物(a1)を得た。収量は260gであった。
(iii)化合物(c1)の合成:
撹拌機、滴下ロートおよびジムロート型冷却器を備えた200cmのガラスフラスコに、フッ化カリウム(商品名:クロキャットF、森田化学社製)6.4gおよびモノグライム51gを入れ、撹拌し、内温を5〜10℃に冷却しながら滴下ロートより化合物(b11)20gを滴下した。滴下終了後30分撹拌した後、滴下ロートより化合物(a1)28gを10〜20℃で滴下した。滴下終了後20℃で20時間撹拌した。反応終了後、減圧蒸留し、75℃/4kPa(絶対圧)の留分として化合物(c1)43.2gを得た。ガスクロマトグラフィー(以下、GCと記す。)純度は98%であった。
(iv)化合物(d1)の合成:
撹拌機および圧力計を備えた200cmのステンレス製オートクレーブに、フッ化カリウム(商品名:クロキャットF、森田化学社製)1.2g、モノグライム9.6gおよび化合物(c1)92gを入れ、5〜10℃で1時間撹拌した後、0.2MPa(ゲージ圧)以下の圧力でヘキサフルオロプロペンオキシド33gを連続的に加えた。2時間撹拌を続けた後、反応液を分液ロートに取り出し、フルオロカーボン層121gを得た。
フルオロカーボン層の蒸留により60℃/0.33kPa(絶対圧)の留分として化合物(d1)86.6gを得た。GC純度は94%であった。主な副生成物はヘキサフルオロプロペンオキシドが2モル付加した化合物であった。
(v)化合物(m11)の合成:
内径1.6cmのステンレス製管を用いて、長さ40cmのU字管を作製した。該U字管の一方にガラスウールを充填し、他方にステンレス製焼結金属を目皿としてガラスビーズを充填し、流動層型反応器を作製した。流動化ガスとして窒素ガスを用い、原料を、定量ポンプを用いて連続的に供給できるようにした。出口ガスはトラップ管を用いて液体窒素で捕集した。
流動層型反応器を塩浴に入れ、反応温度を330℃に保持しながら、化合物(d1)/Nのモル比が1/20となるように、流動層型反応器に化合物(d1)63gを3時間かけて供給した。反応終了後、液体窒素トラップより47.4gの液体を得た。GC純度は85%であった。該液体の蒸留により沸点66℃/0.67kPa(絶対圧)の留分として化合物(m11)25gを得た。GC純度は99%であった。
化合物(m11)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒CDCl、基準:CFCl)。
δ(ppm):46.3(1F),45.4(1F),−79.1(2F),−82.8(2F),−106.7(1F),−108.4(1F),−112.3(2F),−112.7(dd,J=82.2Hz,66.9Hz,1F),−118.5(2F),−121.3(dd,J=112.7Hz,82.2Hz,1F),−136.2(ddt,J=112.9Hz,67.1Hz,6.0Hz,1F),−140.2(1F)。
〔例2〕
下記合成ルートにより化合物(m12)を合成した。
Figure 0005347508
(i)化合物(a2)の合成:
特開昭57−176973号公報の実施例2に記載の方法と同様にして、化合物(a2)を合成した。
(ii)化合物(c2)の合成:
ジムロート冷却管、温度計、滴下ロートおよび撹拌翼付きガラス棒を備えた300cmの4口丸底フラスコに、窒素雰囲気下、フッ化カリウム(商品名:クロキャットF、森田化学社製)1.6gおよびジメトキシエタン15.9gを入れた。ついで、丸底フラスコを氷浴で冷却して、滴下ロートより化合物(b11)49.1gを32分かけて、内温10℃以下で滴下した。滴下終了後、滴下ロートより化合物(a2)82.0gを15分かけて滴下した。内温上昇はほとんど観測されなかった。滴下終了後、内温を室温に戻して約90時間撹拌した。分液ロートで下層を回収した。回収量は127.6gであり、GC純度は55%であった。回収液を200cmの4口丸底フラスコに移して、蒸留を実施した。減圧度1.0〜1.1kPa(絶対圧)の留分として化合物(c2)97.7gを得た。GC純度は98%であり、収率は80%であった。
(iii)化合物(d2)の合成:
200cmのステンレス製オートクレーブに、フッ化カリウム(商品名:クロキャットF、森田化学社製)1.1gを入れた。脱気後、減圧下で、オートクレーブにジメトキシエタン5.3g、アセトニトリル5.3gおよび化合物(c2)95.8gを入れた。
ついで、オートクレーブを氷浴で冷却して、内温0〜5℃にて、ヘキサフルオロプロペンオキシド27.2gを27分かけて加えた後、撹拌しながら内温を室温に戻して一晩撹拌した。分液ロートで下層を回収した。回収量は121.9gであり、GC純度は63%であった。回収液の蒸留により沸点80〜84℃/0.67〜0.80kPa(絶対圧)の留分として化合物(d2)72.0gを得た。GC純度は98%であり、収率は56%であった。
(iv)化合物(m12)の合成:
例1の(v)と同様にして、流動層型反応装置に、化合物(d2)34.6gを反応温度340℃で1.5時間かけて供給した。反応終了後、液体窒素トラップより27gの液体を得た。GC純度は84%であった。該液体の蒸留により沸点69℃/0.40kPa(絶対圧)の留分として化合物(m12)を得た。GC純度は98%であった。
化合物(m12)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒CDCl、基準:CFCl)。
δ(ppm):45.5(1F),45.2(1F),−79.5(2F),−82.4(4F),−84.1(2F),−112.4(2F),−112.6(2F),−112.9(dd,J=82.4Hz,67.1Hz,1F),−121.6(dd,J=112.9Hz,82.4Hz,1F),−136.0(ddt,J=112.9Hz,67.1Hz,6.1Hz,1F),−144.9(1F)。
〔例3〕
下記合成ルートにより化合物(m13)を合成した。
Figure 0005347508
温度計、ジムロート冷却器、撹拌機を備えた2000mLの4つ口フラスコに、窒素雰囲気下、ジグライム677gを入れた。ついで、フラスコ内を撹拌しながら、23.33g(402mmol)のフッ化カリウムを加えた。滴下ロートをフラスコに取り付け、フラスコを氷浴にて冷却した。滴下ロートより化合物(c2)191.02g(363mmol)を30分かけて滴下した。この間、内温は2.7〜6.4℃であった。フラスコを氷浴で冷却したまま2時間撹拌した。
ついで、滴下ロートより88.55g(385mmol)のCF=CFCFOSOFを40分間かけて滴下した。この間、内温は0.9〜3.4℃であった。フラスコを氷浴で冷却したまま3時間撹拌を続け、さらに一晩室温で撹拌した。反応液をろ過した後、二相分離した下層を回収して粗生成物218g(純度71.7%)を得た。そして、減圧蒸留により、化合物(m13)を得た。沸点105〜106℃/1.3〜1.5kPaであり、単離収率は45%であった。
化合物(m13)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒CDCl、基準:CFCl)。
δ(ppm):45.5(1F),45.1(1F),−72.1(2F),−79.6(2F),−82.4(4F),−82.9(2F),−90.3(1F),−104.2(1F),−112.5(2F),−112.7(2F),−145.2(1F),−190.8(1F)。
〔例4〕
ポリマーP1の合成:
100cmのステンレス製オートクレーブに、化合物(m11)53.81g、溶媒である化合物(2−1)10.30gおよび開始剤である化合物(3−1)6.5mgを入れ、液体窒素で冷却して脱気した。
CClFCFCHClF ・・・(2−1)、
(CHC(CN)N=NC(CH(CN) ・・・(3−1)。
内温を67℃に昇温し、オートクレーブにテトラフルオロエチレンを導入し、圧力を1.23MPaG(ゲージ圧)とした。温度、圧力を一定に保持して、10.0時間重合を行った。ついで、オートクレーブ内を冷却して重合を停止し、系内のガスをパージした。
反応液を化合物(2−1)で希釈した後、化合物(2−2)を加え、ポリマーを凝集させ、ろ過した。
CHCClF ・・・(2−2)。
化合物(2−1)中でポリマーを撹拌した後、化合物(2−2)を加え、ポリマーを再凝集し、ろ過した。ポリマーを80℃で一晩減圧乾燥し、テトラフルオロエチレンと化合物(m11)との共重合体であるポリマーP1を得た。収量、イオン交換容量およびTQ値を表1に示す。
〔例5〕
ポリマーP2の合成:
表1に示す条件に変更した以外は、例4と同様にして、テトラフルオロエチレンと化合物(m11)とを共重合し、ポリマーP2を得た。収量、イオン交換容量およびTQ値を表1に示す。開始剤としては、化合物(3−2)を用いた。
(CHCHOC(=O)OOC(=O)OCH(CH ・・・(3−2)。
〔例6〕
ポリマーP3の合成:
表1に示す条件に変更した以外は、例4と同様にして、テトラフルオロエチレンと化合物(m12)とを共重合し、ポリマーP3を得た。収量、イオン交換容量およびTQ値を表1に示す。
〔例7〕
ポリマーP4の合成:
表1に示す条件に変更した以外は、例4と同様にして、テトラフルオロエチレンと化合物(m12)とを共重合し、ポリマーP4を得た。収量、イオン交換容量およびTQ値を表1に示す。
〔例8〕
ポリマーP5の合成:
表1に示す条件に変更した以外は、例4と同様にして、テトラフルオロエチレンと化合物(m13)とを共重合し、ポリマーP5を得た。収量、イオン交換容量およびTQ値を表1に示す。開始剤としては、化合物(3−3)を用いた。
Figure 0005347508
Figure 0005347508
〔例9〕
(i)ポリマーQ1のフィルムの製造:
ポリマーP1を下記方法で処理し、酸型のポリマーQ1のフィルムを得た。
まず、ポリマーP1のTQ温度にて、加圧プレス成形によりポリマーP1を厚さ100〜200μmのフィルムに加工した。
ついで、該フィルムを、ジメチルスルホキシドの30質量%および水酸化カリウムの15質量%を含む水溶液に、80℃で16時間浸漬させることにより、該フィルム中の−SOF基を加水分解し、−SOK基に変換した。
ついで、該フィルムを、3モル/L塩酸水溶液に、50℃で2時間浸漬した。塩酸水溶液を交換し、同様の処理をさらに4回繰り返した。該フィルムをイオン交換水で充分に水洗し、該フィルム中の−SOK基がスルホン酸基に変換された、ポリマーQ1のフィルムを得た。
ポリマーQ1の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表2に示す。
(ii)液状組成物S1の調製:
ポリマーQ1に、エタノール、水および1−ブタノールの混合溶媒(エタノール/水/1−ブタノール=35/50/15質量比)を加え、固形分濃度を15質量%に調整し、オートクレーブを用い125℃で8時間、撹拌した。さらに水を加え、固形分濃度を9質量%に調製し、ポリマーQ1が分散媒に分散した液状組成物S1を得た。分散媒の組成は、エタノール/水/1−ブタノール=21/70/9(質量比)であった。
〔例10〕
(i)ポリマーQ2のフィルムの製造:
ポリマーP1の代わりにポリマーP2を用いた以外は、例9と同様にして酸型のポリマーQ2のフィルムを得た。
ポリマーQ2の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表2に示す。
(ii)液状組成物S2の調製:
ポリマーQ1の代わりにポリマーQ2を用いた以外は、例9と同様にして液状組成物S2を得た。
〔例11〕
(i)ポリマーQ3のフィルムの製造:
ポリマーP1の代わりにポリマーP3を用いた以外は、例9と同様にして酸型のポリマーQ3のフィルムを得た。
ポリマーQ3の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表2に示す。
(ii)液状組成物S3の調製:
ポリマーQ1の代わりにポリマーQ3を用いた以外は、例9と同様にして液状組成物S3を得た。
〔例12〕
(i)ポリマーQ4のフィルムの製造:
ポリマーP1の代わりにポリマーP4を用いた以外は、例9と同様にして酸型のポリマーQ4のフィルムを得た。
ポリマーQ4の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表2に示す。
(ii)液状組成物S4の調製:
ポリマーQ1の代わりにポリマーQ4を用いた以外は、例9と同様にして液状組成物S4を得た。
〔例13〕
(i)ポリマーQ5のフィルムの製造:
ポリマーP1の代わりにポリマーP5を用いた以外は、例9と同様にして酸型のポリマーQ5のフィルムを得る。
ポリマーQ5の導電率、含水率を測定した。結果を表2に示す。
(ii)液状組成物S5の調製:
ポリマーQ1の代わりにポリマーQ5を用いた以外は、例9と同様にして液状組成物S5を得る。
Figure 0005347508
〔例14〕
(i)ポリマーP10の合成:
テトラフルオロエチレンと化合物(1−1)とを特開昭60―243292号公報の実施例1に準じて共重合し、ポリマーP10を得た。イオン交換容量およびTQ値を表3に示す。
CF=CFOCFCFSOF ・・・(1−1)。
(ii)ポリマーQ10のフィルムの製造:
ポリマーP10を例9におけるポリマーP1と同様に酸型化処理し、酸型のポリマーQ10のフィルムを得た。ポリマーQ10の導電率、含水率を測定した。結果を表3に示す。
〔例15〕
(i)ポリマーP11の合成:
テトラフルオロエチレンと化合物(1−1)とを例14と同様に共重合し、ポリマーP11を得た。イオン交換容量およびTQ値を表3に示す。
(ii)ポリマーQ11のフィルムの製造:
ポリマーP11を例9におけるポリマーP1と同様に酸型化処理し、酸型のポリマーQ11のフィルムを得た。ポリマーQ11の導電率、含水率を測定した。結果を表3に示す。
〔例16〕
(i)ポリマーP12の合成:
テトラフルオロエチレンと化合物(1−2)とを共重合し、ポリマーP12を得た。イオン交換容量およびTQ値を表3に示す。
CF=CFOCFCF(CF)OCFCFSOF ・・・(1−2)。
(ii)ポリマーQ12のフィルムの製造:
ポリマーP12を例9におけるポリマーP1と同様に酸型化処理し、酸型のポリマーQ12のフィルムを得た。ポリマーQ12の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表3に示す。
(iii)液状組成物S6の調製:
ポリマーQ12に、エタノールおよび水の混合溶媒(エタノール/水=60/40質量比)を加え、固形分濃度を26質量%に調整し、オートクレーブを用い100℃で8時間、撹拌した。ポリマーQ12が分散媒に分散した液状組成物S6を得た。
〔例17〕
(i)ポリマーP13の合成:
テトラフルオロエチレンと化合物(1−2)とを共重合し、ポリマーP13を得た。イオン交換容量およびTQ値を表3に示す。
(ii)ポリマーQ13のフィルムの製造:
ポリマーP13を例9におけるポリマーP1と同様に酸型化処理し、酸型のポリマーQ13のフィルムを得た。ポリマーQ13の導電率、含水率を測定した。結果を表3に示す。
〔例18〕
(i)ポリマーP14の合成:
テトラフルオロエチレンと化合物(1−2)とを共重合し、ポリマーP14を得た。イオン交換容量およびTQ値を表3に示す。
(ii)ポリマーQ14のフィルムの製造:
ポリマーP14を例9におけるポリマーP1と同様に酸型化処理し、酸型のポリマーQ14のフィルムを得た。ポリマーQ14の導電率、含水率および含水時の引張り強度を測定した。結果を表3に示す。
(iii)液状組成物S8の調製:
ポリマーQ14に、エタノールおよび水の混合溶媒(エタノール/水=60/40質量比)を加え、固形分濃度を26質量%に調整し、オートクレーブを用い100℃で8時間、撹拌した。ポリマーQ14が分散媒に分散した液状組成物S8を得た。
Figure 0005347508
〔例19〕
液状組成物S1を、エチレンとテトラフルオロエチレンとの共重合体からなるシート(商品名:アフレックス100N、旭硝子社製、厚さ100μm)(以下、ETFEシートと記す。)上に、ダイコータにて塗布し、80℃で30分乾燥し、さらに190℃で30分のアニールを施し、厚さ25μmの固体高分子電解質膜を形成した。
カーボンブラック粉末に白金を50質量%担持した担持触媒20gに水126gを加え、10分間超音波を照射し、触媒の分散液を得た。触媒の分散液に、液状組成物S3を80g加え、さらに54gのエタノールを加えて固形分濃度を10質量%とし、触媒層形成用液を得た。該液を別途用意したETFEシート上に塗布し、乾燥させ、白金量が0.2mg/cmの触媒層を形成した。
固体高分子電解質膜からETFEシートを剥離した後、固体高分子電解質膜を2枚の触媒層で挟み、プレス温度150℃、プレス時間5分、圧力3MPaの条件にて加熱プレスし、固体高分子電解質膜の両面に触媒層を接合し、触媒層からETFEフィルムを剥離して、電極面積25cmの膜触媒層接合体を得た。窒素雰囲気下で、膜触媒層接合体に190℃で熱処理を行い、触媒層中のプロトン伝導性ポリマーを安定化させた。
カーボンペーパーからなるガス拡散層上に、カーボンとポリテトラフルオロエチレンとからなるカーボン層を形成した。
カーボン層と触媒層とが接するように、膜触媒層接合体をガス拡散層で挟み、膜電極接合体を得た。
膜電極接合体を発電用セルに組み込み、膜電極接合体の温度を95℃に維持し、アノードに水素(利用率50%)、カソードに空気(利用率50%)を、それぞれ200kPa(絶対圧力)に加圧して供給した。ガスの加湿度を、水素、空気ともに相対湿度30%にし、電流密度が1.0A/cmのときのセル電圧をそれぞれ記録した。結果を表4に示す。
〔例20〕
固体高分子電解質膜を形成するために用いた液状組成物S1を、液状組成物S2に変更した以外は、例19と同様にして膜電極接合体を得て、評価した。結果を表4に示す。
〔例21〕
固体高分子電解質膜を形成するために用いた液状組成物S1を、液状組成物S3に変更した以外は、例19と同様にして膜電極接合体を得て、評価した。結果を表4に示す。
〔例22〕
固体高分子電解質膜を形成するために用いた液状組成物S1を、液状組成物S4に変更した以外は、例19と同様にして膜電極接合体を得て、評価した。結果を表4に示す。
〔例23〕
触媒層を形成するために用いた液状組成物S3を、液状組成物S8に変更した以外は、例21と同様にして膜電極接合体を得て、評価した。結果を表4に示す。
〔例24〕
固体高分子電解質膜を形成するために用いた液状組成物S1を、液状組成物S8に変更した以外は、例19と同様にして膜電極接合体を得て、評価した。結果を表4に示す。
Figure 0005347508
本発明の膜電極接合体を用いることにより、加湿器等を簡素化することができる、従来よりも高い温度で発電することにより、ラジエーターを小さくできる、改質水素ガス中に含まれる微量の一酸化炭素による触媒被毒を低減して出力を高めることができる等の利点がある。

なお、2007年1月10日に出願された日本特許出願2007−002179号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (5)

  1. 温度80℃、相対湿度40%の雰囲気下における導電率が0.07S/cm以上であり、かつ含水率が150質量%未満であるプロトン伝導性ポリマーを含み、
    前記プロトン伝導性ポリマーが、含フッ素ポリマーであり、
    前記含フッ素ポリマーが、下式(α)で表される基を有する繰り返し単位を有することを特徴とする固体高分子電解質膜。
    Figure 0005347508
    ただし、Qは、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Qは、単結合またはエーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキレン基であり、Rf1は、エーテル性の酸素原子を有していてもよいパーフルオロアルキル基であり、Xは、酸素原子、窒素原子または炭素原子であり、aは、Xが酸素原子の場合0であり、Xが窒素原子の場合1であり、Xが炭素原子の場合2であり、Yは、フッ素原子または1価のパーフルオロ有機基である。
  2. 触媒層を有するアノードと、触媒層を有するカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される請求項に記載の固体高分子電解質膜と、を備えたことを特徴とする固体高分子形燃料電池用膜電極接合体。
  3. 前記カソードに相対湿度40%以下の空気を供給して発電を行う固体高分子形燃料電池に用いられる、請求項に記載の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体。
  4. 前記膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行う固体高分子形燃料電池に用いられる、請求項に記載の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体。
  5. 請求項に記載の固体高分子形燃料電池用膜電極接合体を有する固体高分子形燃料電池の運転方法であって、
    前記カソードに相対湿度40%以下の空気を供給し、前記膜電極接合体の温度を90℃以上に維持して発電を行うことを特徴とする固体高分子形燃料電池の運転方法。
JP2008553067A 2007-01-10 2007-12-26 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体 Active JP5347508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008553067A JP5347508B2 (ja) 2007-01-10 2007-12-26 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007002179 2007-01-10
JP2007002179 2007-01-10
PCT/JP2007/075027 WO2008084701A1 (ja) 2007-01-10 2007-12-26 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2008553067A JP5347508B2 (ja) 2007-01-10 2007-12-26 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008084701A1 JPWO2008084701A1 (ja) 2010-04-30
JP5347508B2 true JP5347508B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=39594565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008553067A Active JP5347508B2 (ja) 2007-01-10 2007-12-26 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8178257B2 (ja)
EP (1) EP2104170B1 (ja)
JP (1) JP5347508B2 (ja)
CN (1) CN101601156B (ja)
AT (1) ATE531088T1 (ja)
WO (1) WO2008084701A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8017257B2 (en) * 2007-01-26 2011-09-13 Asahi Glass Company, Limited Polymer, polymer electrolyte membrane for polymer electrolyte fuel cell, and membrane/electrode assembly
JP5212114B2 (ja) * 2007-01-31 2013-06-19 旭硝子株式会社 塩化アルカリ電解用イオン交換膜
WO2008093795A1 (ja) 2007-01-31 2008-08-07 Asahi Glass Company, Limited 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体、固体高分子形燃料電池およびそれらの製造方法
US8993682B2 (en) 2008-03-19 2015-03-31 Asahi Kasei E-Materials Corporation Polyelectrolyte and process for producing the polyelectrolyte
WO2011013578A1 (ja) * 2009-07-31 2011-02-03 旭硝子株式会社 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
KR20130021376A (ko) * 2010-03-31 2013-03-05 가부시키가이샤 에네오스 셀테크 연료 전지 시스템
CN103228708B (zh) * 2010-11-26 2015-09-02 索尔维特殊聚合物意大利有限公司 (全)氟化的离子交换聚合物的液体组合物
CN105358592B (zh) * 2013-07-03 2017-09-19 旭硝子株式会社 含氟聚合物的制造方法
JP6341204B2 (ja) * 2014-04-07 2018-06-13 東レ株式会社 高分子電解質組成物ならびにそれを用いた高分子電解質膜、膜電極複合体および固体高分子形燃料電池

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002062879A1 (fr) * 2001-02-07 2002-08-15 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Membrane en fluororesine echangeuse d'ions
JP2004185891A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無水プロトン伝導膜及びそれを用いた燃料電池
JP2006155999A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Hitachi Chem Co Ltd プロトン伝導性電解質膜およびその製造法
JP2007109634A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 National Institute For Materials Science 無水・高温下に作動可能なプロトン導電性燃料電池用膜、及びその製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4360645A (en) 1981-04-03 1982-11-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Perfluoroglycidyl ethers
JPS60243292A (ja) 1984-05-18 1985-12-03 Asahi Glass Co Ltd 高濃度カ性ソ−ダの製造方法
US5463005A (en) * 1992-01-03 1995-10-31 Gas Research Institute Copolymers of tetrafluoroethylene and perfluorinated sulfonyl monomers and membranes made therefrom
JPH06260185A (ja) 1993-03-03 1994-09-16 Asahi Glass Co Ltd 固体高分子電解質型の燃料電池
MY135964A (en) 1998-10-26 2008-07-31 Du Pont Ionomers and polymers for electrochemical uses
CA2417896A1 (en) * 2000-07-31 2002-02-07 Nuvant Systems, Llc. Hydrogen permeable membrane for use in fuel cells, and partial reformate fuel cell system having reforming catalysts in the anode fuel cell compartment
US6861489B2 (en) * 2001-12-06 2005-03-01 Gore Enterprise Holdings, Inc. Low equivalent weight ionomer
CN100530442C (zh) * 2003-04-28 2009-08-19 旭硝子株式会社 固体高分子电解质材料、制造方法及固体高分子型燃料电池用膜电极接合体
RU2006102953A (ru) * 2003-07-02 2006-07-27 Асахи Гласс Компани, Лимитед (Jp) Способ получения фторированного соединения сульфонилфторида
JP4782488B2 (ja) 2005-06-27 2011-09-28 住友ゴム工業株式会社 ハイブリッドフィラーと、それを用いたゴム組成物および樹脂組成物
EP1916237B1 (en) 2005-07-27 2010-05-05 Asahi Glass Company, Limited Compound containing fluorosulfonyl group, process for producing the same, and polymer thereof
EP1914824B1 (en) * 2005-07-27 2010-03-17 Asahi Glass Company, Limited Electrolyte material for solid polymer fuel cell, electrolyte membrane and membrane-electrode assembly

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002062879A1 (fr) * 2001-02-07 2002-08-15 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Membrane en fluororesine echangeuse d'ions
JP2004185891A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無水プロトン伝導膜及びそれを用いた燃料電池
JP2006155999A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Hitachi Chem Co Ltd プロトン伝導性電解質膜およびその製造法
JP2007109634A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 National Institute For Materials Science 無水・高温下に作動可能なプロトン導電性燃料電池用膜、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008084701A1 (ja) 2008-07-17
CN101601156A (zh) 2009-12-09
CN101601156B (zh) 2012-03-28
EP2104170B1 (en) 2011-10-26
ATE531088T1 (de) 2011-11-15
EP2104170A4 (en) 2009-12-23
EP2104170A1 (en) 2009-09-23
US8178257B2 (en) 2012-05-15
JPWO2008084701A1 (ja) 2010-04-30
US20080166601A1 (en) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5251513B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP5347508B2 (ja) 固体高分子電解質膜および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP5286797B2 (ja) ポリマー、固体高分子形燃料電池用固体高分子電解質膜および膜電極接合体
JP5130911B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用電解質材料、電解質膜および膜電極接合体
JP5333438B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体および固体高分子形燃料電池
JP5217708B2 (ja) ポリマー、その製造方法、固体高分子形燃料電池用電解質膜および膜電極接合体
JP5499478B2 (ja) ポリマー、固体高分子形燃料電池用固体高分子電解質膜および膜電極接合体
JPWO2008072673A1 (ja) 固体高分子形燃料電池用固体高分子電解質膜および膜電極接合体
EP2104168A1 (en) Solid polymer electrolyte membrane for polymer electrolyte fuel cell and membrane electrode assembly
US20090291345A1 (en) Membrane/electrode assembly for polymer electrolyte fuel cells, polymer electrolyte fuel cell, and processes for their production
US20090110967A1 (en) Electrolyte membrane for polymer electrolyte fuel cell, process for its production, membrane/electrode assembly for polymer electrolyte fuel cell and method of operating polymer electrolyte fuel cell
JP2008192330A (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体およびその製造方法
EP1927601A1 (en) Polymer, polymer electrolyte membrane for polymer electrolyte fuel cell, and membrane/electrode assembly
US7883807B2 (en) Membrane/electrode assembly for polymer electrolyte fuel cells, and method for operating polymer electrolyte fuel cell
JP2008192328A (ja) 固体高分子形燃料電池およびその製造方法
JP5228378B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体およびその製造方法
JP2008192329A (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体およびその製造方法
JP5082470B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5347508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250