JP5344221B2 - 電子レンジ加熱用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、イージーピール性シーラント層を有する積層テープを用いた電子レンジ加熱用包装袋に関する。
従来から、イージーピール性シーラント層を有する積層フィルムや、これを用いた積層テープが知られている。イージーピール性シーラントとは、ヒートシールを行った場合に易剥離性、すなわち通常のシーラントに比べてシール強度が低い性質を有するシーラントのことである。
このようなイージーピール性シーラント層を有する積層フィルムは、2層以上のフィルムからなり、片面はシール強度が高い通常のシーラントで、他面はシール強度が低いイージーピール性シーラントである。特許文献1には、ラミネート層とイージーピール性シーラント層の二層からなる積層テープが開示され、また、特許文献2には、シーラント層と基材フィルムとイージーピール性シーラント層との三層からなる積層テープが開示されている。
レトルト食品、冷凍食品等を袋に収容した包装体をそのまま電子レンジに入れて加熱を行うと、発生する水蒸気により袋内の圧力が上昇し、最終的には袋が破裂して、電子レンジ等の加熱器内に内容物が飛び散ることがある。そこで、特許文献1〜4には、袋のヒートシール部の一部に積層テープを介在させてこの部分のヒートシール強度を他の部分のシール強度より低くし、内圧が上昇したときにこの部分のシールが剥離することで蒸気が抜けるようにする構造が開示されている。
また、特に特許文献2には、このような構造をスタンディングパウチに適用し、上部のシール部にイージーピール性シーラント層を有する積層フィルムを介在させてヒートシール強度を低くすることで、電子レンジ内で立垂姿勢で加熱し、内圧が上昇したときに上部のシール部から自動破袋して内圧が円滑に逃がされるようにする構造が開示されている。
ところで、図8に示すように、電子レンジ加熱用包装袋100の内面にイージーピール性シーラント層を有する積層テープ115を配置すると、イージーピール性シーラント層の収縮により、当該部分がカールする傾向があり、そのため自動充填機の吸盤で開口を開いて内容物を充填する操作が行いにくい。
そこで、特許文献2では、外面側が基材フィルム、内面側がシーラント層からなる積層フィルムを用いて製袋された電子レンジ加熱用包装袋内面に配置する積層テープとして、シーラント層/基材フィルム/イージーピール性シーラント層の層構成を有する易剥離性テープを利用する技術が開示されている。これは、易剥離性テープの層構成内に基材フィルムを介在させることにより、電子レンジ加熱用包装袋との収縮率の差を低減し、積層テープを配設した部分のカールを防止することを意図している。
特開2005−178813号公報 特開2000−118575号公報 特開平10−175681号公報 特開2001−10678号公報
しかしながら、特許文献2の積層テープでは、これを電子レンジ加熱用包装袋の内面に配設した状態におけるカールはある程度緩和できるものの、一方の面にイージーピール性シーラント層が位置し、このイージーピール性シーラント層が収縮するから、テープ自体のカールを防ぐことはできない。また、その結果、電子レンジ加熱用包装袋の内面に配設した状態においてもカールが残ってしまう。
このように、積層テープ自体にカール特性がある場合、積層テープを繰り出す際に捩じれやすい。また、電子レンジ加熱用包装袋にカール部分があると、バキューム式自動機の吸盤が吸着しにくく、電子レンジ加熱用包装袋を持ち上げるなどの機械操作が行いにくい。また開口に充填機のノズルが入りにくいため、開口を開いて内容物を充填するなどの機械操作が行いにくい。また、カールが残ることは外観上も好ましくない。
さらに、特許文献1〜4に開示されている積層テープはいずれも一方の面にイージーピール性シーラント層が位置しているため、テープの繰り出しの際に捩じれて表裏が反転してしまったり、テープの取付けミスにより表裏を逆に装填してしまったりしたような場合には、イージーピール性シーラントが本来の機能を発揮することができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カールを防ぎ、表裏を逆にした場合でもイージーピール性シーラントの機能を発揮することのできる、積層フィルムからなる積層テープを用いた電子レンジ加熱用包装袋を提供することを目的とする。
本発明の電子レンジ加熱用包装袋は、2枚の合成樹脂フィルムのシーラント層を互いに対向してヒートシールすることで袋体とした包装袋において、合成樹脂フィルムの内側幅方向に帯状の易剥離性テープが配設され、該易剥離性テープは、表裏両面を構成するベース層とベース層の内側に配設した基材層と基材層の間に配設したイージーピール性シーラント層とを有し、さらに、袋体には、易剥離性テープを配設した領域の外縁側から内側に延びて設けられたノッチとノッチの延長線上内側に設けた蒸気抜き部とが備えられることを特徴とする。
本発明の電子レンジ加熱用包装袋において、電子レンジ加熱時に発生する蒸気が蒸気抜き部から噴出するが、ノッチを始点とする電子レンジ加熱用包装袋の開封に伴い、蒸気抜き部は破断され、開封後の袋に実質的に蒸気抜きの開口が残存することはない。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。はじめに電子レンジ加熱用包装袋の実施形態について説明し、次に積層フィルムについて説明する。
[電子レンジ加熱用包装袋の実施形態]
図1は、本発明の実施形態の電子レンジ加熱用包装袋である、スタンディングパウチ1を示す正面図である。図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB部拡大図、図4は図2のC部拡大図である。
スタンディングパウチ1は、図4に示すように外面側が基材層11aで、内面側がシーラント層11bからなる合成樹脂フィルム11を用いシーラント層11b側が対向するようにしてヒートシールすることで製袋される。基材層11aは、単層フィルムでも積層フィルムでもよく、内容物の性状等に応じて選択することができ、例えばPET、ナイロン、OPP、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミドなどを用いることができる。シーラント層11bは、ヒートシールできるフィルムであればよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。なお、基材層11aの両面にシーラント層11bを設けてもよいし、他の層を積層した3層以上の層構成としてもよい。
スタンディングパウチ1は、図1及び図2に示すように、表面部1a、裏面部1bおよび底部1cにより袋状に構成されている。表面部1a、裏面部1b及び底部1cは、一連の合成樹脂フィルム11で構成されており、図2に示すように合成樹脂フィルム11を内側にW字形に折り返して底部1cを形成されている。また、合成樹脂フィルム11と同様の層構成の別のフィルムを逆V字形にして挿し込むことにより底部1cを形成してもよい。
スタンディングパウチ1は、両側縁にサイドシール部12、下側に底シール部13を備える。サイドシール部12は表面部1aと裏面部1bが互いに接着され、底シール部13は表面部1aと底部1c、裏面部1bと底部1cが互いに接着されている。これらのシール部はヒートシールにより形成される。
スタンディングパウチ1の上方は開口部14となり、内容物を充填した後には、開口部14の上縁がヒートシールにより密閉される。底シール部13は上辺が凹状に湾曲している。底シール切欠き部19では底部1cを構成する合成樹脂フィルム11が半円状に切り欠かれ、この部分において表面部1aと裏面部1bが互いに接着されている。そのため、底部1cを押し広げることで底シール部13により自立可能である。
裏面部1b内面における上縁より少し下がった位置には、蒸気抜き部16が設けられている。この蒸気抜き部16を含む部分に、袋の幅方向に横断して易剥離性テープ15が配設される。この易剥離性テープ15は、後述する第一〜第三実施形態の積層フィルム2〜4のいずれかを等幅の帯状に形成したものである。易剥離性テープ15は、開口部14に部分的に設けることも不可能ではないが、両サイドのサイドシール部12にまで及ぶように長尺のテープとして横一文字に配設する方が製造工程を単純化でき、有利である。この場合、サイドシール部12にも易剥離性テープ15が挟み込まれるが、このサイドシール部12には蒸気抜き部16が設けられていないから、蒸気抜き部16から蒸気が抜ける前にサイドシール部12から蒸気が抜けてしまうことはない。なお、易剥離性テープ15は、表面部1aまたは裏面部1bの一方に配設しても、両方に配設してもよい。
スタンディングパウチ1は、易剥離性テープ15の介在する部分であって図1における左側の部分に、外縁側から、開封時に引き裂き開始点となるノッチ17が切り込まれている。また、ノッチ17の内側には、ノッチ17の延長線上に蒸気抜き部16が設けられている。蒸気抜き部16は、切り抜き16aと、この切り抜き16aを囲尭する易剥離性シール部16bとから成る。易剥離性シール部16bは、サイドシール部12と連続したシール部であり、サイドシール部12から袋の幅方向内側に突出して延設された形で、表面部1aと裏面部1bが互いにヒートシールにより接着されている。この易剥離性シール部16bは、サイドシール部12の形成と同時に形成することができ、サイドシール部12と同じ条件、例えば同じ温度および圧力で行うことができる。すなわち、サイドシール部12と同じ条件、例えば同じ温度および圧力でヒートシールすると、この部位に易剥離性テープ15が介在しているため、サイドシール部12よりもシール強度の低いヒートシール部が形成される。なお、易剥離性シール部16bの形成時の圧力や温度をサイドシール部12より低くし、さらに剥離しやすくすることもできる。
切り抜き16aは、図3に示すように、外端側の第1切り抜き領域16cと、第1切り抜き領域16cの内側に連なる第2切り抜き領域16dとを有する。第1切り抜き領域16cは第2切り抜き領域16dに比べ袋の上下方向の幅が広い切り欠き部であり、主としてサイドシール部12の領域内に位置する。第2切り抜き領域16dは、内端を頂点とする三角形状の切り欠き部であり、主として易剥離性シール部16bの領域内に位置する。
内容物を入れて密封した後のスタンディングパウチ1を電子レンジで加熱した際には、内圧の上昇によってスタンディングパウチ1が膨張し、易剥離性シール部16bの袋幅方向内側の縁、より詳細には、易剥離性シール部16bの袋幅方向内側の角部16eから、表面部1aと裏面部1bとの剥離が生じる。この剥離が切り抜き16aの第2切り抜き領域16dの先端に達すると、スタンディングパウチ1内の蒸気が切り抜き16aから噴出し、スタンディングパウチ1の内圧を調整することができる。このように蒸気を抜きながら電子レンジ加熱を施した後、開封はノッチ17から行われ、この延長線上に位置する切り抜き16aも破断されるので、開封後の袋に実質的に蒸気抜きの開口が残存することはない。
サイドシール部12は、上端において易剥離性シール部16bの上側に位置する領域が袋の幅方向内側に突出して延設された形でヒートシールされ、これにより突出シール部18が形成されている。突出シール部18はサイドシール部12と同時に、同じ条件で接着されている。この突出シール部18は、スタンディングパウチ1に開口部14から内容物を充填する際に、充填用ノズルの応力により易剥離性シール部16bのシールが剥離してしまうのを防ぐものである。なお、スタンディングパウチ1の開口部14は、内容物の充填後にヒートシールにより密閉される。この際、突出シール部18を含む部分がヒートシールされるため、その後の状態において突出シール部18を視認することはできない。
[積層フィルムの構成]
図5〜7は、本発明の実施形態の積層フィルムの層構成を示す図である。積層フィルムはいずれも、ベース層、基材層、イージーピール性シーラント層を有する。
ここで、ベース層とは、積層フィルムが配設される相手側のシーラント層と熱溶着可能な樹脂素材で構成された層であって、例えば、スタンディングパウチ1を構成する合成樹脂フィルム11の内面に設けられたシーラント層11bと同じ素材であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。
基材層とは、他の層に比べて強度を有する層であって、延伸フィルムを用いることが望ましい。例えばスタンディングパウチ1を構成する合成樹脂フィルム11の外面に設けられた基材層11aと同様の素材を用いることができる。具体的には、PET、ナイロン、OPP、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミドなどを用いることができる。ベース層及び基材層はそれぞれ10〜20ミクロン程度の厚みを有する。
イージーピール性シーラント層とは、相手側のシーラント層とのシール強度が、ベース層と相手側のシーラント層とのシール強度よりも弱いシーラント層であって、例えば、ポリエチレンとポリブデンとのブレンドやポリエチレンとランダムポリプロピレン系コポリマーとのブレンドによる単層や、ブロックポリプロピレン系コポリマー層と、ブロックポリプロピレン系コポリマーとポリエチレン系またはポリブテン系ポリマーとのブレンド物層との2層共押出層や、ランダムポリプロピレン系コポリマー層と、ポリプロピレン層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体層との3層共押出層などを用いることができる。イージーピール性シーラント層は、7ミクロン程度の厚みを有する。ベース層及び基材層に対するイージーピール性シーラント層の積層は、ドライラミネート、エクストルージョンコーティング、共押出などの方法により達成できる。ベース層及び基材層からのイージーピール性シーラント層の剥離は、凝集剥離であっても、層間剥離であってもよい。
また、積層フィルムは、予め基材層に印刷または着色を施したものであってもよい。このような積層フィルムは、基材に印刷を施した後、この基材に他の層をラミネートにより積層することで得ることができる。このような積層フィルムをテープ状にし、スタンディングパウチ1等に配設すると、易剥離性テープが正しく設置されていることが容易に確認できる。
[第一実施形態の積層フィルム]
図5は、本発明の第一実施形態の積層フィルムの層構成を示す図である。積層フィルム2は、厚み方向に順にベース層21、基材層22、イージーピール性シーラント層23、基材層24、ベース層25の層構成を有する。
積層フィルム2は、表裏両面にベース層21,25という同一素材で成る層が備えられ、かつイージーピール性シーラント層23が外面に位置していないため、イージーピール性シーラントの収縮によるカールを防止することができる。また、層構成が厚み方向に対称であることにより、いずれかの面側にカールしてしまうことがない。
また、表裏両面にベース層21,25が備えられているため、スタンディングパウチ1のような電子レンジ加熱用包装袋の蒸気抜き部分に利用された際に、応力を確実に伝達し、確実に剥離させることができる。さらに、基材層22,24を含んでいるため、電子レンジ加熱用包装袋に配設された場合にも、電子レンジ加熱用包装袋との収縮率の差によりカールしてしまうことがない。
また、表裏両面にベース層21,25が備えられ、イージーピール性シーラント層23はベース層21,25同士の間に介在するため、積層フィルム2の表裏を逆に配設したとしても、易剥離の機能を損なうことがない。
このような積層フィルム2における剥離は、図5(b)に模式的に示すように、イージーピール性シーラント層23内で剥離する凝集剥離と、図5(c)に模式的に示すように、イージーピール性シーラント層23と基材層22,24との間で剥離する層間剥離と、図5(d)に模式的に示すように、イージーピール性シーラント層23内で剥離する凝集剥離とイージーピール性シーラント層23と基材層22,24との間で剥離する層間剥離との両方を伴う剥離とが起こり得る。いずれにしても、イージーピール性シーラント層23に比して硬度のある基材層22,24の中で剥離は起こり得ないから、基材層22,24によって剥離が制御され、基材層22と24との間で剥離が起こることになる。
[第二実施形態の積層フィルム]
図6は、第二実施形態の積層フィルムの層構成を示す図である。積層フィルム3は、厚み方向に順にベース層31、イージーピール性シーラント層32、基材層33、イージーピール性シーラント層34、ベース層35の層構成を有する。
積層フィルム2は、表裏両面にベース層31,35という同一素材で成る層が備えられ、かつイージーピール性シーラント層32,34が外面に位置していないため、イージーピール性シーラントの収縮によるカールを防止することができる。また、層構成が厚み方向に対称であることにより、いずれかの面側にカールしてしまうことがない。
また、表裏両面にベース層31,35が備えられているため、電子レンジ加熱用包装袋の蒸気抜き部分に利用された際に、応力を確実に伝達し、確実に剥離させることができる。さらに、基材層33を含んでいるため、電子レンジ加熱用包装袋に配設された場合にも、電子レンジ加熱用包装袋との収縮率の差によりカールしてしまうことがない。
また、表裏両面にベース層31,35が備えられ、イージーピール性シーラント層32,34はベース層31,35同士の間に介在するため、表裏を逆に配設したとしても易剥離の機能を損なうことがない。
これらに加え、積層フィルム3は、イージーピール性シーラント層を二層有するため、ヒートシール時の温度と圧力により一方のイージーピール性シーラント層が潰れてしまい、本来の性能を発揮できないような場合でも他方のイージーピール性シーラント層により易剥離の機能が確保できる。なお、ヒートシールは一方側からのみ加熱するため、加熱側の方が熱によって劣化する可能性は高い。
また、基材層33の両面にイージーピール性シーラント層32,34を積層するステップと、この両面にベース層31,35を積層するステップとの二回の積層ステップで作製することができる。
このような積層フィルム3における剥離は、図6(b)に模式的に示すように、基材層33とベース層31との間または基材層33とベース層32との間で起こることになる。なお、ここではイージーピール性シーラント層とベース層が隣り合っており、図3に示す角部16eなどではベース層に剥離が及んだり、ベース層を横断するように剥離が生じる場合があるが、その場合であっても、剥離時には強い力がかかり、自然と剥離しやすい部分であるイージーピール性シーラント層へ力が逃げる結果、場合によってはイージーピール性シーラント層と基材との間近辺で剥離が生じる。また、このような積層フィルム3によれば、イージーピール性シーラント層が二層になっているため、イージーピール性シーラント層が一層の場合に比べて剥離の確率が二倍となり、片方のイージーピール性シーラント層に不具合があったとしても、確実に剥離することができる。
[第三実施形態の積層フィルム]
図7は、第三実施形態の積層フィルムの層構成を示す図である。積層フィルム4は、厚み方向に順にベース層41、イージーピール性シーラント層42、基材層43、ベース層44の層構成を有する。
積層フィルム4は、表裏両面にベース層41,44という同一素材で成る層が備えられ、かつイージーピール性シーラント層42が外面に位置していないため、イージーピール性シーラントの収縮によるカールを防止することができる。
この実施形態の積層フィルムには、表裏両面にベース層41,44が備えられているため、電子レンジ加熱用包装袋の蒸気抜き部分に利用された際に、応力を確実に伝達し、確実に剥離させることができる。さらに、基材層43を含んでいるため、電子レンジ加熱用包装袋に配設された場合にも、電子レンジ加熱用包装袋との収縮率の差によりカールしてしまうことがない。
また、表裏両面にベース層41,44が備えられ、イージーピール性シーラント層42はベース層41,44同士の間に介在するため、表裏を逆に配設したとしても易剥離の機能を損なうことがない。
この積層フィルムは、基材層43の片面にイージーピール性シーラント層42を積層するステップと、この両面にベース層41,44を積層するステップとの二回の積層ステップで作製することができる。
以上のような実施形態の積層フィルムを等幅の帯状に形成し、スタンディングパウチ1の易剥離性テープ15として利用すると、カールを抑えつつ、易剥離の機能を発揮することができる。また、この実施形態の易剥離性テープは従来の易剥離性テープよりも層が多く、比較的厚みを有する場合が多いため、スタンディングパウチ1を偏平に積み重ねた際にその部分に厚みが生じるが、この実施形態のスタンディングパウチ1などは合成樹脂フィルム11が4枚重なっている底部1cに厚みがあるため、却って上部と下部の厚みが同程度となり、機械操作上好ましい。なお、複数の実施形態の積層フィルムを平行に並べて組み合わせ、例えばノッチ17より上側と下側で別の実施形態の積層フィルムを利用したり、ノッチ17より上側と下側で易剥離性テープ15の総厚を変えたりすることもできる。これにより、この境界線が開封時のガイドとなり、これに沿ってスタンディングパウチ1を開封することができる。
また、実施形態の積層フィルムに他の層を介在させることもできる。例えば、アルミ層を入れることにより可塑性を付与し、開口を開いたまま保持することができる。このようにすると、内容物を充填する場合に手や器具で開口を開いたまま保持する必要がない。
以上説明したように、本発明の積層フィルム、積層テープ及びこれを用いた電子レンジ加熱用包装袋は、表裏両面に備えられたベース層と、上記ベース層同士の間に介在するイージーピール性シーラント層と基材層と、を有する積層フィルム及びこれを用いた積層テープ並びに電子レンジ加熱用包装袋であり、その主旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施することができる。
本発明の積層フィルムは様々な易剥離部分に使用することができる。例えばスタンディングパウチ1のような自立型の袋だけでなく、四方シール袋や三方シール袋など、底面を有しない電子レンジ加熱用包装袋に対しても適用することができる。さらに、本発明の積層フィルムは電子レンジ加熱用包装袋の蒸気抜き部以外にも適用することができる。例えば、カップ容器の易剥離部分などにも利用できる。このような場合にも、カールを抑えることで機械操作が行いやすくなる。
本発明の電子レンジ加熱用包装袋の実施形態を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB部拡大図である。 図2のC部拡大図である。 本発明の積層フィルムの第一実施形態の層構成を示す図である。 本発明の積層フィルムの第二実施形態の層構成を示す図である。 本発明の積層フィルムの第三実施形態の層構成を示す図である。 本発明の電子レンジ加熱用包装袋の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 スタンディングパウチ
1a 表面部
1b 裏面部
1c 底部
2,3,4 積層フィルム
11 合成樹脂フィルム
11a 基材層
11b シーラント層
12 サイドシール部
13 底シール部
14 開口部
15 易剥離性テープ
16 蒸気抜き部
16b 易剥離性シール部
16c 第1切り抜き領域
16d 第2切り抜き領域
17 ノッチ
18 突出シール部
19 底シール切欠き部
21,25,31,35,41,44 ベース層
22,24,33,43 基材層
23,32,34,42 イージーピール性シーラント層

Claims (2)

  1. 2枚の合成樹脂フィルムのシーラント層を互いに対向してヒートシールすることで袋体とした包装袋において、
    上記合成樹脂フィルムでなる袋体には、その内側幅方向に帯状の易剥離性テープが配設され、該易剥離性テープは、表裏両面を構成するベース層と該ベース層の内側に配設した基材層と該基材層の間に配設したイージーピール性シーラント層とを有し、
    さらに、上記袋体には、上記易剥離性テープを配設した領域の外縁側から内側に延びて設けられたノッチと該ノッチの延長線上内側に設けられた蒸気抜き部とが備えられることを特徴とする、電子レンジ加熱用包装袋。
  2. 前記蒸気抜き部は、切り抜きと、該切り抜きを囲尭する易剥離性シール部とから形成される、請求項1記載の電子レンジ加熱用包装袋。
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