JP5342514B2 - ガラス微粒子合成用バーナ及びガラス微粒子堆積体の製造方法 - Google Patents

ガラス微粒子合成用バーナ及びガラス微粒子堆積体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ母材を製造する際に用いられるガラス微粒子合成用バーナ(以下、バーナ)及びこのバーナを用いたガラス微粒子堆積体の製造方法に関する。
一般的な光ファイバの製造方法として、気相軸付け法(VAD:Vapor-phase Axial Deposition)、外付け気相成長法(OVD:Outside Vapor Deposition)、内付け化学気相成長法(MCVD:Modified Chemical Vapor Deposition)などの気相合成法、又はこれらを組み合わせた方法が知られている。
OVD法では、バーナにより、SiCl等の原料ガス、H等の可燃性ガス及び助燃性ガスであるOが供給され、酸水素火炎中で原料ガスが火炎加水分解反応することによりガラス微粒子が合成される。ターゲットロッドを軸中心に回転させながら、バーナとターゲットロッドを長手方向に相対移動させることで、ターゲットロッドの外周面にガラス微粒子(スート)が堆積され、スート体が形成される。
そして、形成されたスート体を高温で加熱して脱水・焼結することにより、透明ガラス化された光ファイバ母材が製造される。また、この光ファイバ母材を加熱して線引きすることにより、光ファイバが製造される。なお、ターゲットロッドには、例えばVAD法により作製されたコア母材が用いられる。
上述したOVD法に用いられるバーナとしては、可燃性ガス噴出流路の中心に原料ガス噴出流路を配置し、この原料ガス噴出流路を取り囲むように、可燃性ガス流出路内に助燃性ガス噴出流路を環状に配置したバーナ(いわゆるマルチノズルバーナ、例えば特許文献1〜4)或いはガス流出口が同心円状に配置されているいわゆる多重菅バーナが知られている。
図5は、マルチノズルバーナの一例を示す図である。図5に示すように、バーナ50は、原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路51、助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路52、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路53を備えている。
具体的には、マルチノズルバーナ50の断面中心に、原料ガス噴出流路51が配置され、この原料ガス噴出流路51の外側には、原料ガス噴出流路51と同心の円C1上に等間隔で第1助燃性ガス噴出流路521が配置されている。さらにその外側には、原料ガス噴出流路51と同心の円C2上に等間隔で第2助燃性ガス噴出流路522が配置されている。
また、特許文献5、6には、OVD法を利用して光ファイバ母材を製造する際に、ターゲットロッドの長手方向に複数のバーナを配置する技術が開示されている。
特開2002−29759号公報 特開平5−323130号公報 特開昭62−187135号公報 特開平6−072733号公報 特開平3−228845号公報 特開平10−158025号公報
ところで、近年では、光ファイバの需要が飛躍的に増加していることに伴い、より大型の光ファイバ母材をより短時間で製造し、低コスト化することが要求されている。
特許文献5、6のように、ターゲットロッドの長手方向に複数のバーナを並べて配設する手法は、短時間でスート体を形成できるという点で有効である。しかしながら、個々のバーナの堆積能力のわずかな差異によりスート体及びこれを透明ガラス化した光ファイバ母材の外形変動が生じやすいという欠点がある。特許文献6では、堆積量検出機構(CCDカメラ)により外径変動を検出して修正するようにしているが、バーナの制御が複雑となる上、製造設備も複雑な構造となってしまう。
このように、従来の手法では、光ファイバ母材の大型化、低コスト化に応えることが困難となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、光ファイバ母材の製造において良質なスート体を短時間で効率的に形成し、製造コストを低減できるガラス微粒子合成用バーナ及びガラス微粒子堆積体の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路と、
この原料ガス噴出流路を取り囲むように設けられた複数の小口径流路からなり、これらの小口径流路から助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路と、
前記原料ガス噴出流路及び前記助燃性ガス噴出流路の周囲に設けられ、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路とを備え、
前記可燃性ガス及び前記助燃性ガスを噴出させ、この可燃性ガス及び助燃性ガスからなる火炎中に前記原料ガスを供給することにより合成されたガラス微粒子をターゲットロッドに堆積させるガラス微粒子合成用バーナにおいて、
前記原料ガス噴出流路が、当該ガラス微粒子合成用バーナの断面中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数配置され、
前記助燃性ガス噴出流路が、前記原料ガス噴出流路のそれぞれを取り囲むように個々の前記原料ガス噴出流路と同心の円上に環状配置された第1助燃性ガス噴出流路と、この第1助燃性ガス噴出流路を取り囲むように当該ガラス微粒子合成用バーナの断面中心を中心とする同一円周上に環状配置された第2助燃性ガス噴出流路と、で構成され
前記ガラス微粒子合成用バーナの断面中心には、第1助燃性ガス噴出流路が配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガラス微粒子合成用バーナにおいて、前記第1助燃性ガス噴出流路が、個々の前記原料ガス噴出流路に対して、3箇所以上に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のガラス微粒子合成用バーナを用いて、前記可燃性ガス噴出流路から可燃性ガスを噴出させるとともに、前記第1助燃性ガス噴出流路と前記第2助燃性ガス噴出流路から助燃性ガスを噴出させ、この可燃性ガス及び助燃性ガスからなる火炎中に前記原料ガス噴出流路から原料ガスを供給することによりガラス微粒子を合成し、合成されたガラス微粒子をターゲットロッドに堆積させることを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法である。
本発明によれば、良質なスート体を短時間で効率的に形成することができるので、大型の光ファイバ母材をより短時間で製造することができる。したがって、光ファイバ母材の製造コストを格段に低減することができる。
実施形態に係るバーナの一例を示す図である。 OVD法によるスート形成工程の概略を示す図である。 変形例1に係るバーナを示す図である。 変形例2に係るバーナを示す図である。 従来のマルチノズルバーナの一例を示す図である。 比較例1−1で用いたバーナの構成を示す図である。 比較例1−2で用いたバーナの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るガラス微粒子合成用バーナ(以下、バーナ)10の一例を示す図である。図1に示すように、バーナ10は、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路13内に、原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路11及び助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路12が配置されて構成されている。バーナ10では、助燃性ガス噴出流路12、可燃性ガス噴出流路13からそれぞれ助燃性ガス、可燃性ガスを噴出させ、この助燃性ガス及び可燃性ガスからなる火炎中に原料ガスを供給することにより合成されたガラス微粒子をターゲットロッドに堆積させる。
バーナ10の中央(可燃性ガス噴出流路13の中央)には、バーナ10の断面中心を中心とする同一円周上に、等間隔で3個の原料ガス噴出流路11が配置されている。それぞれの原料ガス噴出流路11の外側には、同心状にシールガス噴出流路16が配置されている。
助燃性ガス噴出流路12は、原料ガス噴出流路11の外側に配置される小口径流路からなる第1助燃性ガス噴出流路121と、この第1助燃性ガス噴出流路121の外側に配置される小口径流路からなる第2助燃性ガス噴出流路122で構成されている。
第1助燃性ガス噴出流路121は、それぞれの原料ガス噴出流路11を取り囲むように、個々の原料ガス噴出流路11と同心でバーナ中心を通る3つの円C11〜C13上に環状配置されている。具体的には、第1助燃性ガス噴出流路121は、3つの円C11〜C13の交点(バーナ中心)、及び2つの円C11、C12の交点、円C11、C13の交点、円C12、C13の交点の4箇所、並びにそれぞれの原料ガス噴出流路11の中心に関してバーナ中心と点対称な位置となる3箇所の計7箇所に配置されている。
また、第2助燃性ガス噴出流路122は、第1助燃性ガス噴出流路121を取り囲むように、バーナ10の断面中心を中心とした同一円周C2上に、等間隔で6箇所に環状配置されている。なお、第2助燃性ガス流路122は、それぞれの原料ガス噴出流路11から噴出された原料ガスを十分にガラス粒子化し、安定して堆積させるため、6箇所以上に配置するのが望ましい。
可燃性ガス噴出流路13は、原料ガス噴出流路11及び助燃性ガス噴出流路12を内包する大口径流路で構成されている。
また、可燃性ガス噴出流路13の外側には、シールガスを噴出するシールガス噴出流路14、助燃性ガスを噴出する補助助燃性ガス噴出流路15が同心状に配置されている。シールガスとしては、例えば、Ar、Nなどの不活性ガスが一般的に用いられる。なお、各噴出流路11〜16は、例えば石英ガラスやセラミックス等の耐熱性の高い材料で構成される。
ここで、バーナ10においては、3個の原料ガス噴出流路11及び第1助燃性ガス噴出流路121の周囲には、第2助燃性ガス噴出流路122が配置されているので、バーナ10の外縁側ほど燃焼部位(助燃性ガスと可燃性ガスの界面)が多くなる。つまり、原料ガス流には外側方向から熱、水分が多く供給されることとなる。したがって、それぞれの原料ガス噴出流路11に対して第1助燃性ガス噴出流路121を均等配置すると、3個の原料ガス噴出流路11から噴出される原料ガス流同士の間の部分で温度が低くなる。
このような原料ガス流の断面内における温度の偏りを低減するために、助燃性ガス噴出流路12を設けることは有効である。すなわち、第1助燃性ガス噴出流路121は、実現可能なバーナ構造の中で、原料ガス流の断面内での温度の偏りを小さくするように適宜設定されるべきである。
本実施形態では、上述したように3個の原料ガス噴出流路11の間、すなわちバーナ10の中央部に重点的に第1助燃性ガス噴出流路121を配置することで、原料ガス流の断面内で生じる温度の偏りを抑制している。また、第1助燃性ガス流路121を、1個の原料ガス噴出流路11あたり3箇所以上に配置するのが望ましく、これにより原料ガス流の断面内での温度の偏りをさらに小さくすることができる。
また、原料ガス噴出流路11、第1助燃性ガス噴出流路121、第2助燃性ガス噴出流路122の噴出方向は、それぞれバーナ10の中心軸上で焦点を結ぶように設定される。望ましくは、第1助燃性ガス噴出流路121から噴出される第1助燃性ガスの焦点距離(噴出端面におけるバーナ中心から焦点までの距離、以下同じ)をL1、原料ガス噴出流路から噴出される原料ガスの焦点距離をL2、第2助燃性ガス噴出流路122から噴出される第2助燃性ガスの焦点距離をL3としたとき、L1=L2≦L3となるように設定する。
バーナ10のように、助燃性ガスと可燃性ガス流界面で原料ガスが燃焼する場合、原料ガスのガス流断面方向での熱の均質性を考慮すると、原料ガスの焦点が第一助燃性ガスの焦点と一致していなければ、原料ガスのガス流断面方向での熱の均質性が損なわれる。つまり、層流の如く流れている原料ガス流に対して第一助燃性ガス流が一方からだけ接触すると、原料ガス流が片側に乱れガラス原料や生成したガラス微粒子が堆積効率が低下すると考えられる。そこで、第1助燃性ガスの焦点距離L1と原料ガスの焦点距離L2を一致(L1=L2)させるのが望ましい。
また、原料ガスと第1助燃性ガスの焦点付近(焦点距離L1=L2)で生成されたガラス微粒子の流れが焦点より先で乱されても、その外側に高速で流れる第2助燃性ガスの流れがあれば、ガラス微粒子の流れが押さえこまれていくと考えられる。一方、第2助燃性ガスの焦点距離L3を原料ガスの焦点距離L1より短くすると、原料ガスのガス流断面での熱的不均一をもたらし、乱れたガラス微粒子の流れを抑える機能もなくなる。そこで、第2助燃性ガスの焦点距離L3は、第1助燃性ガスの焦点距離L1及び原料ガスの焦点距離L2以上(L3≧L1=L2)とするのが望ましい。
なお、後述する図4のように、第2助燃性ガス流路322を二重環構造とした場合は、外側の第2助燃性ガスの焦点距離L32を、内側の第2助燃性ガスの焦点距離L31以上とすればよい。
第1助燃性ガス噴出流路121と第2助燃性ガス噴出流路122を構成する小口径流路の内径は同一とされ、第1助燃性ガス噴出流路121と第2助燃性ガス噴出流路122には別系統の供給路を通して助燃性ガスが供給される。つまり、それぞれのガス供給量を調整することで、噴出される助燃性ガスの流速を個別に制御可能となっている。
助燃性ガス噴出流路12(第1助燃性ガス噴出流路121及び第2助燃性ガス噴出流路122を構成する小口径流路)の内径が小さいほど、少ないガス供給量で流速を速くすることができるが、内径が小さくなりすぎると流速を上げることが困難となる。一方で、助燃性ガス噴出流路12の内径が大きくなると大量の助燃性ガスが必要となり非経済的である。これより、助燃性ガス噴出流路12の内径は0.5〜3mm、好ましくは1〜2mmとする。
可燃性ガス噴出流路13の内径は、可燃性ガスとしてHを使用する場合には25〜55mmとするのが望ましい。可燃性ガスと助燃性ガスの適切な流速差を得る為である。
一般に、ガラス微粒子の堆積速度を向上させるためには、原料ガス噴出流路から大量の原料ガスを噴出させ、効率よく反応させて堆積させる必要がある。原料ガスを大量に噴出する手法としては、例えば、原料ガスの流速を速くする手法と、原料ガス噴出流路の口径を拡大する方法が考えられる。
しかしながら、前者の手法では、原料ガスの流速を速くするに従い、原料ガスが火炎加水分解反応するための時間が十分確保できなくなる。そのため、ガラス微粒子の合成が不十分な状態で原料ガス流がターゲットロッドに到達することとなり、ガラス微粒子の堆積効率が低下してしまう。
一方、後者の手法では、原料ガス噴出流路の口径を拡大するに従い、原料ガス流の外縁部と中心部でガラス微粒子の合成反応進行度合いの差が大きくなり、特に中心部におけるガラス微粒子の合成速度が遅くなる。原料ガス流の周囲から熱及び反応に必要な水分等が供給されることにより、原料ガス流の外縁部から中心部に向かってガラス微粒子の合成反応が進むためである。そして、このような不均一な合成状態で原料ガス流がターゲットロッドに到達すると、ガラス微粒子の堆積効率が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、小口径の原料ガス噴出流露11を分割して複数設けることにより、個々の原料ガス噴出流路11の口径を拡大することなく、全体として原料ガスを大量に噴出できるようにしている。また、個々の原料ガス噴出流路11のそれぞれに対して、環状に第1助燃性ガス噴出流路121を設けることにより、個々の原料ガス噴出流路11から噴出された原料ガス流に均等に熱及び反応に必要な水分等が供給されるようにしている。
これにより、それぞれの原料ガス流において一様にガラス微粒子が合成されるので、全体として原料ガスを大量に噴出することができ、ガラス微粒子の堆積効率を向上させることができる。なお、原料ガスの流速は、ガラス微粒子が十分に合成されうる程度の反応時間が確保されるように設定されればよい。
加えて、原料ガス噴出流路11から噴出された原料ガス流には、それぞれの外側に環状配置された第1助燃性ガス噴出流路121から噴出された助燃性ガス及び可燃性ガス噴出流路13から噴出された可燃性ガスによる燃焼により熱が供給されるので、各原料ガス流内で合成されたガラス微粒子の温度と堆積面の温度が適正に制御されて、ガラス微粒子が効率的に堆積していくこととなる。
さらに、第2助燃性ガス噴出流路122から噴出された助燃性ガスにより、原料ガス流及び原料ガス流中で生成したガラス微粒子流の流れを安定化させることができ、加えてガラス微粒子流の温度と堆積面の温度が適正に制御される。
このように、実施形態のバーナ10によれば、良質なスート体を短時間で効率的に形成することができるので、大型の光ファイバ母材をより短時間で製造することができる。したがって、光ファイバ母材の製造コストを格段に低減することができる。
図2は、図1に示すバーナ10を用いて、OVD法によりスートを形成する工程について示した図である。本実施形態では、OVD法によりターゲットロッド2の外周面にスート体3を形成し、これを高温で加熱して脱水・焼結することにより、透明ガラス化して光ファイバ母材1を製造する。
図2に示すように、OVD法では、バーナ10がターゲットロッド2の長手方向に往復移動可能に配置される。
このバーナ10により、SiCl等の原料ガス、可燃性ガス(例えばH)、助燃性ガス(例えばO)及びシールガス(例えばN)が供給される。そして、可燃性ガス及び助燃性ガスからなる火炎(例えば酸水素火炎)101中で原料ガスが火炎加水分解反応することによりガラス微粒子102が合成される。
ターゲットロッド2を軸中心に回転させながら、バーナ10を長手方向に往復移動させることで、ターゲットロッド2の外周面にガラス微粒子102が堆積され、スート体3が形成される。なお、ターゲットロッド2とバーナ10は相対移動すればよく、ターゲットロッド2を長手方向に往復移動させてもよい。そして、高温で加熱して脱水・焼結することにより、透明ガラス化された光ファイバ母材1が製造される。また、この光ファイバ母材1を加熱して線引きすることにより、光ファイバが製造される。なお、ターゲットロッド2には、例えばVAD法により作製されたコア母材が用いられる。
[変形例1]
図3は、変形例1に係るバーナ20の一例を示す図である。変形例1では、原料ガス噴出流路21を4個配置している点が実施形態のバーナ10と異なる。
図3に示すように、バーナ20は、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路23内に、原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路21及び助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路22が配置されて構成されている。
バーナ20の中央には、バーナ20の断面中心を中心とする同一円周上に等間隔で4個の原料ガス噴出流路21が配置されている。それぞれの原料ガス噴出流路21の外側には、同心状にシールガス噴出流路26が配置されている。
助燃性ガス噴出流路22は、原料ガス噴出流路21の外側に配置される小口径流路からなる第1助燃性ガス噴出流路221と、この第1助燃性ガス噴出流路221の外側に配置される小口径流路からなる第2助燃性ガス噴出流路222で構成されている。
第1助燃性ガス噴出流路221は、それぞれの原料ガス噴出流路21を取り囲むように、個々の原料ガス噴出流路21と同心でバーナ中心(可燃性ガス噴出流路23の中心)を通る4つの円C11〜C14上に環状配置されている。具体的には、第1助燃性ガス噴出流路221は、4つの円C11〜C14の交点(バーナ中心)、及び2つの円C11、C12の交点、円C12、C13の交点、円C13、C14の交点、円C14、C11の交点の5箇所、並びにそれぞれの原料ガス噴出流路21の中心に関してバーナ中心と点対称な位置となる4箇所の計9箇所に配置されている。
また、第2助燃性ガス噴出流路222は、第1助燃性ガス噴出流路221を取り囲むように、可燃性ガス噴出流路23と同心の円C2上に等間隔で12箇所に環状配置されている。
可燃性ガス噴出流路13は、原料ガス噴出流路21及び助燃性ガス噴出流路22を内包する大口径流路で構成されている。
また、可燃性ガス噴出流路23の外側には、シールガスを噴出するシールガス噴出流路24、助燃性ガスを噴出する補助助燃性ガス噴出流路25が同心状に配置されている。シールガスとしては、例えば、Ar、Nなどの不活性ガスが一般的に用いられる。なお、各噴出流路21〜26は、例えば石英ガラスやセラミックス等の耐熱性の高い材料で構成される。
変形例1のバーナ20においても、実施形態のバーナ10と同様の効果が得られる。すなわち、変形例1のバーナ20によれば、良質なスート体を短時間で効率的に形成することができるので、大型の光ファイバ母材をより短時間で製造することができる。したがって、光ファイバ母材の製造コストを格段に低減することができる。
[変形例2]
図4は、変形例2に係るバーナ30の一例を示す図である。変形例2では、原料ガス噴出流路31を2個配置し、第2助燃性ガス噴出流路322を二重環構造としている点が実施形態のバーナ10と異なる。
図4に示すように、バーナ30は、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路33内に、原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路31及び助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路32が配置されて構成されている。
バーナ30の中央には、バーナ30の断面中心を中心とする同一円周上に等間隔、すなわちバーナ中心(可燃性ガス噴出流路33の中心)に関して点対称となる2箇所に原料ガス噴出流路31が配置されている。それぞれの原料ガス噴出流路31の外側には、同心状にシールガス噴出流路36が配置されている。
助燃性ガス噴出流路32は、原料ガス噴出流路31の外側に配置される小口径流路からなる第1助燃性ガス噴出流路321と、この第1助燃性ガス噴出流路321の外側に配置される小口径流路からなる第2助燃性ガス噴出流路322で構成されている。
第1助燃性ガス噴出流路321は、それぞれの原料ガス噴出流路31を取り囲むように、個々の原料ガス噴出流路31と同心でバーナ中心を通る2つの円C11、C12上に環状配置されている。具体的には、第1助燃性ガス噴出流路321は、円C11、C12のそれぞれにおいて、互いの接点(バーナ中心)を含む等間隔の4箇所(計7箇所)に配置されている。
また、第2助燃性ガス噴出流路322は、第1助燃性ガス噴出流路321を取り囲むように、可燃性ガス噴出流路33と同心の円C2上に等間隔で8箇所に環状配置された内側の第2助燃性ガス噴出流路322aと、可燃性ガス噴出流路33と同心の円C3上に等間隔で12箇所に環状配置された外側の第2助燃性ガス噴出流路322bからなる二重環構造となっている。
可燃性ガス噴出流路33は、原料ガス噴出流路31及び助燃性ガス噴出流路32を内包する大口径流路で構成されている。
また、可燃性ガス噴出流路33の外側には、シールガスを噴出するシールガス噴出流路34、助燃性ガスを噴出する補助助燃性ガス噴出流路35が同心状に配置されている。シールガスとしては、例えば、Ar、Nなどの不活性ガスが一般的に用いられる。なお、各噴出流路31〜36は、例えば石英ガラスやセラミックス等の耐熱性の高い材料で構成される。
変形例2のバーナ30においても、実施形態のバーナ10と同様の効果が得られる。すなわち、変形例2のバーナ30によれば、良質なスート体を短時間で効率的に形成することができるので、大型の光ファイバ母材をより短時間で製造することができる。したがって、光ファイバ母材の製造コストを格段に低減することができる。
[実施例1−1]
実施例1−1では、図1に示すバーナ10を用いて光ファイバ母材を作製した。具体的には、バーナ10を100mmφのターゲットロッド2から250mm離間させて対向配置した。そして、原料ガスをSiCl、可燃性ガスをH、助燃性ガスをOとして、ターゲットロッド2を回転させながらバーナ10を往復移動させ、ターゲットロッド2の外周面にガラス微粒子102を堆積させてスート体3を形成した。このとき、ターゲットロッドの回転速度を100rpm、バーナ10のトラバース速度を2000mm/minとし、堆積時間は300minとした。なお、原料ガス噴出流路11からは原料ガスSiClと助燃性ガスであるOを混合して噴出させた。
また、実施例1−1では、原料ガス噴出流路11の噴出端における流速(以下、原料ガスの流速)を38.2m/s、第1助燃性ガス噴出流路121の噴出端における流速(以下、第1助燃性ガスの流速)を33.6m/s、第2助燃性ガス噴出流路122の噴出端における流速(以下、第2助燃性ガスの流速)を20.3m/s、可燃性ガス噴出流路13の噴出端における流速(以下、可燃性ガスの流速)を8.8m/sとした。各噴出ガスの流速は、ガス供給量/噴出端の断面積により求まる。
また、シールガス噴出流路16からは、原料ガスを可燃性ガス及び助燃性ガスと仕切れる程度の流量(流速:1m/s前後)でシールガス(例えばN)を供給した。
そして、高温で加熱して脱水・焼結することによりスート体3を透明ガラス化し、実施例1−1に係る光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。
[実施例1−2]
実施例1−2では、図1に示すバーナ10を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。実施例1−1とは、第1助燃性ガス及び可燃性ガスの流速が異なり、他の条件は同じとした。すなわち、実施例1−2では、原料ガスの流速を38.2m/s、第1助燃性ガスの流速を31.9m/s、第2助燃性ガスの流速を16.9m/s、可燃性ガスの流速を6.8m/sとした。
[実施例2]
実施例2では、図3に示すバーナ20を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。なお、バーナ20における原料ガス噴出流路21の噴出端の断面積は、図1に示すバーナ10における原料ガス噴出流路11の噴出端の断面積の3/4とした。つまり、噴出端における流速が同じであれば、原料ガス噴出流路21から噴出される原料ガスの総量は、原料ガス噴出流路11から噴出される原料ガスの総量と同じとなる。
また、実施例2では、原料ガスの流速を38.2m/s、第1助燃性ガスの流速を32.0m/s、第2助燃性ガスの流速を20.5m/s、可燃性ガスの流速を8.3m/sとした。その他の条件は実施例1−1と同じとした。
[実施例3]
実施例3では、図4に示すバーナ30を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。なお、バーナ30における原料ガス噴出流路31の噴出端の断面積は、図1に示すバーナ10における原料ガス噴出流路11の噴出端の断面積の3/2とした。つまり、噴出端における流速が同じであれば、原料ガス噴出流路31から噴出される原料ガスの総量は、原料ガス噴出流路11から噴出される原料ガスの総量と同じとなる。
また、実施例3では、原料ガスの流速を38.2m/s、第1助燃性ガスの流速を32.5m/s、第2助燃性ガス(内側)の流速を24.7m/s、第2助燃性ガス(外側)の流速を18.7m/s、可燃性ガスの流速を8.8m/sとした。その他の条件は実施例1−1と同じとした。
[比較例1−1]
比較例1−1では、図6に示すバーナ60を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。図6に示すバーナ60は、図1における第2助燃性ガス噴出流路122に相当する助燃性ガスの噴出口がない点が実施例1−1、実施例1−2と異なる。比較例1−1では、原料ガスの流速を38.2m/s、第1助燃性ガスの流速を39.2m/s、可燃性ガスの流速を8.1m/sとした。その他の条件は実施例1−1と同じとした。
[比較例1−2]
比較例1−2では、図7に示すバーナ70を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。図7に示すバーナ70は、図1における第1助燃性ガス噴出流路121に相当する助燃性ガスの噴出口がない点が実施例1−1、実施例1−2と異なる。比較例1−2では、原料ガスの流速を38.2m/s、第2助燃性ガスの流速を39.6m/s、可燃性ガスの流速を8.1m/sとした。その他の条件は実施例1−1と同じとした。
[比較例2]
比較例2では、図5に示すバーナ50を用いて光ファイバクラッド用透明ガラス体を作製した。なお、バーナ50における原料ガス噴出流路51の噴出端の断面積は、図1に示すバーナ10における原料ガス噴出流路11の噴出端の内径を1.73倍として流出口部の断面積を3倍とした。つまり、噴出端における流速が同じであれば、原料ガス噴出流路51から噴出される原料ガスの総量は、原料ガス噴出流路11から噴出される原料ガスの総量と同じとなる。
また、比較例2では、原料ガスの流速を38.2m/s、第1助燃性ガスの流速を32.0m/s、第2助燃性ガスの流速を20.5m/s、可燃性ガスの流速を8.3m/sとした。その他の条件は実施例1−1と同じとした。
実施例で作製された光ファイバクラッド用透明ガラス体について、堆積速度(g/min)、堆積効率(%)、及びスート体におけるクラック、気泡、白濁を評価した結果を表1に示す。また、比較例で作製された光ファイバクラッド用透明ガラス体について同様に評価した結果を表2に示す。
Figure 0005342514
Figure 0005342514
表1に示すように、実施例1−1、実施例1−2、実施例2及び実施例3では、高い堆積速度と、高い堆積効率の両方を同時に達成することができた。また、透明ガラス化したガラス体は、クラック、気泡及び白濁がなく光ファイバ用クラッドガラスとして良好な堆積体であった。
これに対して、比較例1−1、比較例1−2及び比較例2では、クラック、気泡、白濁は生じなかったが、堆積速度、堆積効率何れも実施例に比較して低くなった。
すなわち、実施例1−1、実施例1−2と比較例1−1の評価結果より、原料ガス噴出流路を複数配置した場合には、個々の原料ガス噴出流路に対して第1助燃性ガス流路を環状配置しても、第2助燃性ガス噴出流路を配置しなければ良好な結果は得られない。
また、実施例1−1、実施例1−2と比較例1−2の評価結果より、原料ガス噴出流路を複数配置した場合には、第2助燃性ガス噴出流路を配置しても、個々の原料ガス噴出流路に対して第1助燃性ガス噴出流路を配置しなければ良好な結果は得られない。
さらには、実施例1−1、実施例1−2、実施例2、実施例3と比較例2の評価結果より、原料ガスの供給量(総量)が同じであっても場合、原料ガス噴出流路の口径が大きい場合には、良好な結果は得られない。
このように、可燃性ガス噴出流路の中央に複数の原料ガス噴出流路を環状配置するとともに、個々の原料ガス噴出流路に対して第1助燃性ガス噴出流路を環状配置し、さらに第2助燃性ガス噴出流路から助燃性ガスを噴出させて原料ガスのガラス微粒子化反応を進めることで、高い堆積効率を実現できるとともに、良質なスート体を形成できることが確認された。
また、実施例1〜3で得られた光ファイバ母材を線引きし、外径125μmのガラスファイバとし、その表面にUV硬化型樹脂を2層構造に塗布してUV硬化させて被覆を形成し、光ファイバを製造した。得られた光ファイバの特性を調べたところ、伝送損失、スクリーニング破断強度ともに良好であった。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
実施形態では、複数の原料ガス噴出流路のぞれぞれを取り囲む円の交点に第1助燃性ガス噴出流路を配置し、この第1助燃性ガス噴出流路から噴出される第1助燃性ガスが、複数の原料ガス噴出流路から噴出される原料ガスの合成に共用されるようにしているが、原料ガス噴出流路の離間距離を大きくして、それぞれの原料ガス噴出流路から噴出される原料ガスの合成専用に第1助燃性ガスが供されるように、第1助燃性ガス噴出流路を配置するようにしてもよい。
この場合、複数の原料ガス流に対して、第1助燃性ガスの焦点を個別に設定することができる。すなわち、原料ガスの噴出方向の軸上で、その原料ガスを取り囲む第1助燃性ガスが焦点を結ぶように設定することができる。このとき、第1助燃性ガスの焦点距離L1は、原料ガスの焦点距離L2よりも小さく設定される(L1<L2)。
また、第2助燃性ガスは、バーナの中心軸上で焦点を結び、焦点距離L3が原料ガスの焦点距離L2以上に設定される(L3≧L2)。なお、原料ガスが焦点を結ばない場合(L2=∞)は、第2助燃性ガスも焦点を結ばないようにすればよい(L3=∞)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 光ファイバ母材
2 ターゲットロッド
3 スート体
10 バーナ
11 原料ガス噴出流路
12 助燃性ガス噴出流路
121 第1助燃性ガス噴出流路
122 第2助燃性ガス噴出流路
13 可燃性ガス噴出流路
14 シールガス噴出流路
15 補助助燃性ガス噴出流路
16 シールガス噴出流路

Claims (3)

  1. 原料ガスを噴出する原料ガス噴出流路と、
    この原料ガス噴出流路を取り囲むように設けられた複数の小口径流路からなり、これらの小口径流路から助燃性ガスを噴出する助燃性ガス噴出流路と、
    前記原料ガス噴出流路及び前記助燃性ガス噴出流路の周囲に設けられ、可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出流路とを備え、
    前記可燃性ガス及び前記助燃性ガスを噴出させ、この可燃性ガス及び助燃性ガスからなる火炎中に前記原料ガスを供給することにより合成されたガラス微粒子をターゲットロッドに堆積させるガラス微粒子合成用バーナにおいて、
    前記原料ガス噴出流路が、当該ガラス微粒子合成用バーナの断面中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数配置され、
    前記助燃性ガス噴出流路が、前記原料ガス噴出流路のそれぞれを取り囲むように個々の前記原料ガス噴出流路と同心の円上に環状配置された第1助燃性ガス噴出流路と、この第1助燃性ガス噴出流路を取り囲むように当該ガラス微粒子合成用バーナの断面中心を中心とする同一円周上に環状配置された第2助燃性ガス噴出流路と、で構成され
    前記ガラス微粒子合成用バーナの断面中心には、第1助燃性ガス噴出流路が配置されていることを特徴とするガラス微粒子合成用バーナ。
  2. 前記第1助燃性ガス噴出流路が、個々の前記原料ガス噴出流路に対して、3箇所以上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス微粒子合成用バーナ。
  3. 請求項1又は2に記載のガラス微粒子合成用バーナを用いて、前記可燃性ガス噴出流路から可燃性ガスを噴出させるとともに、前記第1助燃性ガス噴出流路と前記第2助燃性ガス噴出流路から助燃性ガスを噴出させ、この可燃性ガス及び助燃性ガスからなる火炎中に前記原料ガス噴出流路から原料ガスを供給することによりガラス微粒子を合成し、合成されたガラス微粒子をターゲットロッドに堆積させることを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。
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