JP5340329B2 - 塗布装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布装置及びインクジェット記録装置に係り、特にドラム搬送される用紙に所定の処理液を塗布する塗布装置、及び、その塗布装置で処理液が塗布された用紙に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット専用紙ではない汎用紙(上質紙、コート紙、アート紙などのセルロースを主体とする汎用の印刷用紙)に水性インクを用いてインクジェット方式で印刷すると、フェザリングやブリーディング等が発生し、高品位な印刷を行うことができない。このため、汎用紙にインクジェット方式で印刷するシステム(インクジェット汎用紙印刷システム)では、描画前に用紙にインクを凝集させる機能を有する処理液を付与することが行われている(たとえば、特許文献1など)。
ところで、インクジェット汎用紙印刷システムでフチ無し印刷を行う場合、処理液も用紙の全面に塗布しなければならない。そして、用紙の全面に処理液を塗布するためには、通常、用紙幅よりも広い塗布幅で処理液を塗布する必要がある。たとえば、処理液をローラ塗布する場合には、用紙幅よりも広い幅を有する塗布ローラを用いて処理液を塗布することが行われる。
しかし、用紙幅よりも広い塗布幅で処理液を塗布すると、用紙の搬送機構側にも処理液が塗布されてしまうという問題がある。この搬送機構に塗布された処理液は、次に印刷する用紙に付着して、印刷品位を低下させるという問題がある。
したがって、用紙の搬送機構に付与された処理液は、次の用紙を搬送する前に除去する必要がある。この場合、たとえば、用紙をドラム搬送して印刷するシステムでは、ドラムの外周面にブレードを当接させて、ドラムから処理液を除去することが考えられる(たとえば、特許文献2、3など)。
特開2009−285878号公報 特開平5−147219号公報 特開2009−143102号公報
ところで、用紙をドラム搬送して印刷するシステムでは、通常、用紙は、ドラムの外周部に備えられたグリッパによって先端部が把持されて搬送される。
グリッパは、ドラムの外周面上に凹部又は凸部として存在するため、ブレードで清掃する場合には、その設置位置でブレードを離間させる必要がある。
しかしながら、ブレードをドラムから離間させると、ブレードを離間させた部分で処理液が残留する(いわゆる液溜まり)という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドラムに付着した液体を確実に除去することができる塗布装置及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段は、以下のとおりである。
塗布装置の第1の態様は、枚葉のメディアの表面に液体を塗布する塗布装置において、ドラムと、前記ドラムの外周面上で前記メディアの先端を把持する把持手段と、前記ドラムを回転させるドラム回転駆動手段とを備え、前記把持手段によって前記メディアの先端を把持して、前記ドラムを回転させることにより、前記メディアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記メディアの表面に前記液体を塗布する塗布手段と、前記搬送領域以外の領域で前記ドラムの外周面に当接されて、前記ドラムの外周面上に残存する前記液体を除去するブレードと、前記ブレードによって前記ドラムから除去された前記液体を回収する回収手段と、前記ブレードを前記ドラムに対して進退移動させて、前記ブレードを前記ドラムの外周面に当接/離間させるブレード進退駆動手段と、前記ドラムの回転方向に対して前記ブレードの後段に配置され、前記ドラムに向けてエアを送風し、前記ブレードの離間時に前記ドラムの外周面上に残存する前記液体を前記回収手段に吹き落す送風手段と、前記搬送手段と前記塗布手段の動作を制御して塗布処理を実行するとともに、前記ブレード進退駆動手段と前記送風手段とを制御してドラム清掃処理を実行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、ドラムの外周面に塗布された液体は、主にブレードに掻き落とされて、ドラムから除去される。一方、ブレードを離間させときにドラムに残留する液体は、エアで吹き落されて、ドラムから除去される。これにより、確実にドラムから液体を除去することができる。
塗布装置の第2の態様は、上記第1の態様の塗布装置において、前記送風手段は、前記ドラムの回転方向の下流側から上流側に向けて前記エアを送風するとともに、30〜70度の送風角度で前記エアを送風することを特徴とする。
本態様によれば、ドラムの回転方向の下流側から上流側に向けてエアが送風され、かつ、30〜70度の送風角度をもってエアが送風される。これにより、ドラムの外周面上に残留する液体を効率よく吹き落すことができる。
塗布装置の第3の態様は、上記第1又は2の態様の塗布装置において、前記送風手段から送風する前記エアを加熱するエア加熱手段を更に備え、前記送風手段は、前記エア加熱手段で加熱された前記エアを送風することを特徴とする。
本態様によれば、加熱されたエアがドラムに吹き当てられて、ドラムに残留する液体が吹き落される。加熱されたエアを用いることにより、風力で吹き落しきれない微細な液滴を乾燥させることができ、より確実に液体をドラムから除去することができる。
塗布装置の第4の態様は、上記第1から第3のいずれか1の態様の塗布装置において、前記ドラムの回転方向に対して前記ブレードの前段に配置され、前記ドラムに洗浄液を付与する洗浄液付与手段を更に備えたことを特徴とする。
本態様によれば、ブレードで液体を除去する前にドラムの外周に洗浄液が付与される。これにより、ブレードがウェット化され、効率よくブレードで処理液を除去することができる。また、ブレードの寿命を延ばすことができる。
塗布装置の第5の態様は、上記第1から第4のいずれか1の態様の塗布装置において、前記ドラムに対して前記エアが吹き当てられる位置の近傍にミストを回収するミスト回収手段を更に備えたことを特徴とする。
本態様によれば、エアが吹き当てられる位置の近傍にミスト回収手段が設けられる。これにより、送風によって発生するミストを回収でき、周囲への汚れの飛散を防止することができる。
塗布装置の第6の態様は、上記第1から第5のいずれか1の態様の塗布装置において、前記ドラムの外周面は、少なくとも前記ブレードを離間させる部分に撥水処理が施されることを特徴とする。
本態様によれば、ドラムの外周面に撥水処理が施される。これにより、ドラムから液体を除去しやすくすることができる。なお、液体の残留は、ブレードを離間させる部分で問題となるので、撥水処理は、少なくともブレードを離間させる部分に施せばよい。
塗布装置の第7の態様は、上記第1から第6のいずれか1の態様の塗布装置において、前記制御手段は、前記塗布処理の実行中、常に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする。
本態様によれば、塗布処理の実行中、常にドラム清掃処理が実行される。これにより、連続的に搬送されるメディアを順次処理する場合であっても、メディアの裏面に液体を付着させることなく、塗布処理を行うことができる。
塗布装置の第8の態様は、上記第1から第7のいずれか1の態様の塗布装置において、前記制御手段は、前記塗布処理を開始する前に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする。
本態様によれば、塗布処理を開始する前にドラム清掃処理が実施される。これにより、ドラムの外周面をクリーンな状態にして塗布処理を開始することができる。
塗布装置の第9の態様は、上記第1から第8のいずれか1の態様の塗布装置において、前記制御手段は、前記塗布処理を終了した後に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする。
本態様によれば、塗布処理を終了した後にドラム清掃処理が実施される。これにより、ドラムの外周面をクリーンな状態にして装置を停止することができる。これにより、長期間運転を停止した場合であっても、安全に保管することができる。また、次回の運転時にもクリーンな状態のドラムで運転を開始することができる。
塗布装置の第10の態様は、上記第1から第6のいずれか1の態様の塗布装置において、前記制御手段は、前記塗布処理を開始する前、及び/又は、前記塗布処理を終了した後、前記ドラム清掃処理を実行するとともに、前記塗布処理の実行中は、前記送風手段による送風のみを実行することを特徴とする。
本態様によれば、塗布処理の開始前、及び/又は、塗布処理の終了後にドラム清掃処理が実施され、塗布処理中は送風のみが行われる。ドラムへの液体の付着が少ない場合には、送風だけでも液体を除去することができる。したがって、ドラムへの液体の付着が少ない場合には、このように運転することにより、ブレードの長寿命化を図ることができる。
インクジェット記録装置の一態様は、請求項1から10のいずれか1項に記載の塗布装置と、前記塗布装置によって表面に前記液体が塗布された前記メディアを受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送する第2の搬送手段と、前記第2の搬送手段によって搬送される前記メディアの表面にインク滴を吐出して画像を記録するインクジェットヘッドと、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、メディアを順次処理する場合にも、裏面に液体を付着させることなく液体を塗布することができるので、高品質な画像を記録することができる。
本発明によれば、ドラムに付着した液体を確実に除去することができる。
インクジェット記録装置の一実施形態を示す全体構成図 ローラ塗布の概念図 インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 ドラム清掃ユニットを含む処理液塗布部の概略構成図 ブレード進退駆動機構の概略構成図 ブレード進退駆動機構の動作説明図 ブレードによる払拭動作の説明図 処理液塗布ドラムの清掃処理を行って印刷ジョブを終了する場合の処理の手順を示すフローチャート 処理液塗布ドラムの清掃処理を行って印刷動作を開始する場合の処理の手順を示すフローチャート 処理液塗布部の第2の実施の形態の概略構成図 処理液塗布部の第3の実施の形態の概略構成図 処理液塗布部の第4の実施の形態の概略構成図 処理液塗布部の第5の実施の形態の概略構成図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
《全体構成》
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す全体構成図である。
このインクジェット記録装置10は、枚葉の用紙(メディア)Pに水性インク(水を溶媒に含むインク)を用いてインクジェット方式で印刷する記録装置であり、主として、用紙Pを給紙する給紙部20と、用紙Pの印刷面(記録面)に所定の処理液を塗布する処理液塗布部30と、用紙Pの印刷面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、クロ(K)の各色のインク滴をインクジェットヘッドから吐出させて、カラー画像を描画する画像記録部40と、画像が描画された用紙Pを乾燥処理する乾燥部50と、描画された画像を用紙Pに定着させる定着部60と、用紙Pを回収する回収部70とで構成される。
処理液塗布部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60の各部には、それぞれ用紙Pの搬送手段として、搬送ドラム31、41、51、61が備えられる。用紙Pは、この搬送ドラム31、41、51、61によって、処理液塗布部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60の各部を搬送される。
各搬送ドラム31、41、51、61は、用紙幅に対応して形成され、図示しないモータに駆動されて回転する(図1において、反時計回りに回転)。
各搬送ドラム31、41、51、61の外周部には、グリッパGが備えられている。用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。
また、各搬送ドラム31、41、51、61には、用紙Pを外周面上に吸着保持するための吸着保持機構(図示せず)が備えられている。吸着保持機構は、たとえば、空気圧(負圧)を用いて、用紙Pを搬送ドラム31、41、51、61の外周面上に吸着保持する(いわゆる真空吸着)。あるいは、静電気を用いて、用紙Pを搬送ドラム31、41、51、61の外周面上に吸着保持する(いわゆる静電吸着)。
処理液塗布部30と画像記録部40の間、画像記録部40と乾燥部50の間、乾燥部50と定着部60の間には、それぞれ渡し胴80、90、100が配置される。用紙Pは、この渡し胴80、90、100によって、各部の間を搬送される。
各渡し胴80、90、100は、用紙幅に対応して形成され、図示しないモータに駆動されて回転する(図1において、時計回りに回転)。各渡し胴80、90、100は、枠状に形成され、外周部にグリッパGが備えられる。用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。
各渡し胴80、90、100の下部には、用紙Pの搬送経路に沿って円弧状のガイド板83、93、103が配設される。渡し胴80、90、100によって搬送される用紙Pは、このガイド板83、93、103に裏面(印刷面の反対側の面)をガイドされながら搬送される。
また、各渡し胴80、90、100の内部には、渡し胴80によって搬送される用紙Pに向けて熱風を吹き出すドライヤ84、94、104が配置される(本例では、用紙Pの搬送経路に沿って3台配置)。各渡し胴80、90、100によって搬送される用紙Pは、その搬送過程でドライヤ84、94、104から吹き出された熱風が印刷面に吹き当てられる。
用紙Pは、給紙部20から給紙され、処理液塗布部30の搬送ドラム31→渡し胴80→画像記録部40の搬送ドラム41→渡し胴90→乾燥部50の搬送ドラム51→渡し胴100→定着部60の搬送ドラム61→回収部70へと搬送される。そして、この一連の搬送過程で所要の処理が施されて、印刷面に画像が記録される。
なお、用紙Pは、搬送ドラム31、41、51、61には、印刷面が外側に向くようにして搬送され、渡し胴80、90、100には、印刷面が内側に向くようにして搬送される。
以下、本実施の形態のインクジェット記録装置10の各部の構成について詳説する。
〈給紙部〉
給紙部20は、給紙装置21と、給紙トレイ22と、渡し胴23とを備えて構成される。この給紙部20は、枚葉の用紙Pを処理液塗布部30に1枚ずつ連続的に給紙する。
給紙装置21は、図示しないマガジンにスタックされた用紙Pを上側から順に1枚ずつ給紙トレイ22に給紙する。
給紙トレイ22は、給紙装置21から給紙された用紙Pを渡し胴23に向けて送り出す。
渡し胴23は、給紙トレイ22から送り出された用紙Pを受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送して、処理液塗布部30の搬送ドラム31に受け渡す。
なお、用紙Pには、インクジェット専用紙ではない汎用紙(上質紙、コート紙、アート紙などのセルロースを主体とする汎用の印刷用紙)が用いられる。
〈処理液塗布部〉
処理液塗布部30は、用紙Pの印刷面に所定の処理液を塗布する。この処理液塗布部30は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「処理液塗布ドラム」という。)31と、処理液塗布ドラム31によって搬送される用紙Pの印刷面に所定の処理液を塗布する処理液塗布ユニット32と、処理液塗布ドラム31に付着した余剰処理液を除去するドラム清掃ユニット300を備えて構成される。
処理液塗布ドラム31は、給紙部20の渡し胴23から用紙Pを受け取り(グリッパGで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、回転して用紙Pを搬送する。
処理液塗布ユニット32は、処理液塗布ドラム31によって搬送される用紙Pの表面に処理液を塗布する。本例では、図2に示すように、塗布ローラ32Aによってローラ塗布する。
塗布ローラ32Aは、処理液塗布ドラム31の幅に対応して形成され、処理液塗布ドラム31と平行に設置される。この塗布ローラ32Aには、図示しない処理液供給機構によって、処理液が供給される(たとえば、アニロックスローラで処理液槽から汲み上げた処理液が供給される。)。処理液は、塗布ローラ32Aの外周部に所定の厚さで供給される。
また、塗布ローラ32Aは、図示しない進退移動機構によって、所定の塗布位置と退避位置との間を移動自在に設けられる。塗布ローラ32Aは、塗布位置に移動することにより、処理液塗布ドラム31の外周面に押圧当接される。また、退避位置に移動することにより、処理液塗布ドラム31の外周面から離間する。したがって、塗布ローラ32Aを塗布位置に移動させることにより、処理液塗布ドラム31によって搬送される用紙Pに処理液を塗布することができる。
処理液は、用紙Pの印刷領域に対応して付与され、少なくとも印刷領域以上の領域に付与される。したがって、縁無し印刷する場合は、用紙幅以上の幅で付与される。処理液の塗布幅は、塗布ローラ32Aに供給する処理液の供給幅を調整することにより行われる。
ここで、この処理液塗布部30で塗布する処理液は、インク中の色材を凝集させる機能を有する液体が用いられる。このような処理液を用紙に塗布して印刷することにより、汎用紙への印刷が可能になる。
ドラム清掃ユニット300は、用紙Pの搬送領域以外の領域で処理液塗布ドラム31の外周面を清掃する。上記のように、縁無し印刷する場合、処理液は、用紙幅以上の塗布幅で塗布される。このため、処理液塗布ドラム側にも処理液が付着する(図2参照)。そこで、この処理液塗布ドラム31に付着した処理液をドラム清掃ユニット300によって除去する。
本実施の形態のインクジェット記録装置10では、ブレード310で処理液を除去する。すなわち、ブレード310を処理液塗布ドラム31の外周面に当接させて、処理液塗布ドラム31に付着した処理液を掻き落として除去する。
ところで、上記のように処理液塗布ドラム31には、外周面上にグリッパGが備えられている。したがって、このグリッパGの設置部では、ブレード310を離間させなければならない。
しかし、ブレード310を離間させると、離間させた部分に処理液が残存する場合がある。
そこで、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、ブレード310の後段にエアノズル316を配置し、ブレード310を離間させたときに処理液塗布ドラム31に残留する処理液(いわゆる液溜まり)をエアで吹き落す構成としている。この点については、のちに詳述する。
以上のように構成された処理液塗布部30によれば、用紙Pは処理液塗布ドラム31によって所定の搬送経路を搬送される。そして、その搬送過程で処理液塗布ユニット32から印刷面に処理液が付与される。処理液が付与された用紙Pは、その後、所定位置で処理液塗布ドラム31から渡し胴80に受け渡される。そして、渡し胴80によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録部40の搬送ドラム41に受け渡される。
ここで、上記のように、渡し胴80には、その内部にドライヤ84が設置されている。用紙Pは、この渡し胴80によって搬送される過程でドライヤ84からの熱風が印刷面に吹き当てられて乾燥処理される。これにより、処理液中の溶媒成分が蒸発除去され、印刷面にインク凝集層が形成される。
〈画像記録部〉
画像記録部40は、用紙Pの印刷面にC、M、Y、Kの各色のインク滴を打滴して、用紙Pの印刷面にカラー画像を描画する。この画像記録部40は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「画像記録ドラム」という。)41と、画像記録ドラム41によって搬送される用紙Pの印刷面を押圧して、用紙Pの裏面を画像記録ドラム41の周面に密着させる用紙押さえローラ42と、用紙押さえローラ42を通過した用紙Pの浮きを検出する用紙浮き検出センサ43と、用紙PにC、M、Y、Kの各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kとを備えて構成される。
画像記録ドラム41は、渡し胴80から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
用紙押さえローラ42は、画像記録ドラム41の用紙受取位置(渡し胴80から用紙Pを受け取る位置)の近傍に設置されており、図示しない押圧機構によって押圧力が付与されて、画像記録ドラム41の周面に押圧当接されている。渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、この用紙押さえローラ42を通過することによりニップされ、裏面が画像記録ドラム41の外周面に密着される。
用紙浮き検出センサ43は、用紙押さえローラ42を通過した用紙Pの浮き(画像記録ドラム41の外周面からの一定以上の浮き)を検出する。この用紙浮き検出センサ43は、たとえば、レーザ投光器とレーザ受光器とで構成される。レーザ投光器は、画像記録ドラム41の一端から他端に向けて画像記録ドラム41の軸と平行なレーザ光を画像記録ドラム41の外周面から所定高さの位置に投光する。レーザ受光器は、画像記録ドラム41を挟んでレーザ投光器と対向して配置され、レーザ投光器から投光されたレーザ光を受光する。用紙押さえローラ42を通過した用紙Pに一定以上の浮きが生じていると、レーザ投光器から投光されたレーザ光が用紙Pに遮られ、レーザ受光器で受光されなくなる。用紙浮き検出センサ43は、このレーザ受光器でのレーザ光の受光の有無を検出して、用紙Pの浮きを検出する。
4台のインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙浮き検出センサ43の後段に配され、用紙Pの搬送経路に沿って一定の間隔で配置される。このインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成され、そのノズル面に形成されたノズル列から、画像記録ドラム41に向けて対応する色のインク滴を吐出する。
以上のように構成された画像記録部40によれば、用紙Pは画像記録ドラム41によって所定の搬送経路を搬送される。渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、まず、用紙押さえローラ42でニップされて、画像記録ドラム41の外周面に密着される。次いで、用紙浮き検出センサ43によって、浮きの有無が検出され、その後、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからC、M、Y、Kの各色のインク滴が印刷面に打滴されて、印刷面にカラー画像が描画される。
ここで、本例のインクジェット記録装置10では、各色ともにインク中に熱可塑性樹脂が分散された水性インクが使用される。このような水性インクを用いた場合であっても、上記のように、用紙Pには所定の処理液が付与されているので、フェザリングやブリーディング等を起こすことなく、高品位な印刷を行うことができる。
画像が描画された用紙Pは、渡し胴90に受け渡され、渡し胴90によって所定の搬送経路を搬送されて、乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡される。
ここで、上記のように、渡し胴90には、その内部にドライヤ84が設置されている。用紙Pは、この渡し胴90によって搬送される過程でも予備的な乾燥処理が施される。
〈乾燥部〉
乾燥部50は、画像記録後の用紙Pに残存する液体成分を乾燥させる。この乾燥部50は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「インク乾燥ドラム」という。)51と、インク乾燥ドラム51によって搬送される用紙Pに対して乾燥処理を施すインク乾燥装置52とを備えて構成される。
インク乾燥ドラム51は、渡し胴90から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
インク乾燥装置52は、たとえば、ドライヤで構成され(本例では用紙Pの搬送経路に沿って配設された3台のドライヤで構成)、インク乾燥ドラム51によって搬送される用紙Pに向けて熱風(たとえば、80℃)を吹き付けることにより、インクを乾燥させる(用紙上に存在する液体成分を蒸発させる。)。
以上のように構成された乾燥部50によれば、用紙Pはインク乾燥ドラム51によって搬送される。そして、その搬送過程で印刷面にインク乾燥装置52から熱風が吹き付けられて、印刷面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥装置52を通過した用紙Pは、その後、所定位置でインク乾燥ドラム51から渡し胴100に受け渡される。そして、渡し胴100によって所定の搬送経路を搬送されて、定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。
ここで、上記のように、渡し胴100には、その内部にドライヤ104が設置されている。用紙Pは、この渡し胴100によって搬送される過程でも予備的な乾燥処理が施される。
〈定着部〉
定着部60は、用紙Pを加熱加圧して、印刷面に画像記録された画像を定着させる。この定着部60は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「定着ドラム」という。)61と、定着ドラム61によって搬送される用紙Pに加熱加圧処理を施すヒートローラ62、63と、印刷後の用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、印刷された画像を撮像するインラインセンサ64とを備えて構成されている。
定着ドラム61は、渡し胴100から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
ヒートローラ62、63は、用紙Pの印刷面に付与されたインクを加熱加圧することにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂を溶着して、インクを皮膜化させる。また、これと同時に用紙Pに生じたコックリング、カール等の変形を矯正する。各ヒートローラ62、63は、定着ドラム61とほぼ同じ幅で形成されており、内蔵するヒータによって所定温度に加熱される。また、各ヒートローラ62、63は、図示しない加圧手段によって、定着ドラム61の周面に所定の押圧力で押圧当接される。用紙Pは、このヒートローラ62、63を通過することにより、ヒートローラ62、63によって加熱加圧される。
インラインセンサ64は、温度計、湿度計、CCDラインセンサ等を備え、定着ドラム61によって搬送される用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、用紙Pに印刷された画像を撮像する。このインラインセンサ64の検出結果に基づいて、装置の異常やヘッドの吐出不良等がチェックされる。
以上のように構成された定着部60によれば、用紙Pは定着ドラム61によって搬送され、その搬送過程で印刷面にヒートローラ62、63が押圧当接されて、加熱加圧される。これにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂が溶着されて、インクが皮膜化される。また、これと同時に用紙Pに生じた変形が矯正される。
定着処理が施された用紙Pは、この後、所定位置で定着ドラム61から回収部70へと受け渡される。
〈回収部〉
回収部70は、一連の印刷処理が行われた用紙Pをスタッカ71に積み重ねて回収する。この回収部70は、用紙Pを回収するスタッカ71と、定着部60で定着処理された用紙Pを定着ドラム61から受け取り、所定の搬送経路を搬送して、スタッカ71に排紙する排紙コンベア72とを備えて構成される。
定着部60で定着処理された用紙Pは、定着ドラム61から排紙コンベア72に受け渡され、その排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に回収される。
《制御系》
図3は、本実施の形態のインクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、インクジェット記録装置10は、システムコントローラ200、通信部201、画像メモリ202、搬送制御部203、給紙制御部204、処理液塗布制御部205、画像記録制御部206、インク乾燥制御部207、定着制御部208、回収制御部209、操作部210、表示部211等を備えている。
システムコントローラ200は、インクジェット記録装置10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。このシステムコントローラ200は、CPU、ROM、RAM等を備えており、所定の制御プログラムに従って動作する。ROMには、このシステムコントローラ200が、実行する制御プログラムや制御に必要な各種データが格納されている。
通信部201は、所要の通信インターフェースを備え、その通信インターフェースと接続されたホストコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ202は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ200を通じてデータの読み書きが行われる。通信部201を介してホストコンピュータから取り込まれた画像データは、この画像メモリ202に格納される。
搬送制御部203は、処理液塗布部30、画像記録部40、乾燥部50、定着部60の各部における用紙Pの搬送手段である搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、90、100の駆動を制御する。
すなわち、各搬送ドラム31、41、51、61を駆動するモータの駆動を制御するとともに、各搬送ドラム31、41、51、61に備えられた、グリッパGの開閉を制御する。
同様に各渡し胴80、90、100を駆動するモータの駆動を制御するとともに、各渡し胴80、90、100に備えられた、グリッパGの開閉を制御する。
また、各搬送ドラム31、41、51、61には、用紙Pを周面に吸着保持する機構が備えられているので、その吸着保持機構の駆動を制御する(本実施の形態では、用紙Pを真空吸着するので、負圧発生手段としての真空ポンプの駆動を制御する。)。
また、各渡し胴80、90、100には、ドライヤ84、94、104が備えられているので、その駆動(加熱量と送風量)を制御する。
この搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、90、100の駆動は、システムコントローラ200からの指令に応じて制御される。
給紙制御部204は、システムコントローラ200からの指令に応じて給紙部20を構成する各部(給紙装置21、渡し胴23等)の駆動を制御する。
処理液塗布制御部205は、システムコントローラ200からの指令に応じて処理液塗布部30を構成する各部(処理液塗布ユニット32、ドラム清掃ユニット300等)の駆動を制御する。
画像記録制御部206は、システムコントローラ200からの指令に応じて画像記録部40を構成する各部(用紙押さえローラ42、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44K等)の駆動を制御する。
インク乾燥制御部207は、システムコントローラ200からの指令に応じて乾燥部50を構成する各部(インク乾燥装置52等)の駆動を制御する。
定着制御部208は、システムコントローラ200からの指令に応じて定着部60を構成する各部(ヒートローラ62、63、インラインセンサ64等)の駆動を制御する。
回収制御部209は、システムコントローラ200からの指令に応じて回収部70を構成する各部(排紙コンベア72等)の駆動を制御する。
操作部210は、所要の操作手段(たとえば、操作ボタンやキーボード、タッチパネル等)を備えており、その操作手段から入力された操作情報をシステムコントローラ200に出力する。システムコントローラ200は、この操作部210から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部211は、所要の表示装置(たとえば、LCDパネル等)を備えており、システムコントローラ200からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
上記のように、用紙に記録する画像データは、ホストコンピュータから通信部201を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像メモリ202に格納される。システムコントローラ200は、この画像メモリ202に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成し、生成したドットデータに従って画像記録部40の各インクジェットヘッドの駆動を制御することにより、その画像データが表す画像を用紙に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB8ビットの画像データ)をインクジェット記録装置10で使用するインクの各色のインク量データに変換する処理である(本例では、C、M、Y、Kの各色のインク量データに変換する。)。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ200は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッドの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙に記録する。
《印刷動作》
次に、上記のインクジェット記録装置10による印刷動作について説明する。
システムコントローラ200から給紙装置21に給紙指令が出力されると、給紙装置21から給紙トレイ22に用紙Pが給紙される。給紙トレイ22に給紙された用紙Pは、渡し胴23を介して処理液塗布部30の処理液塗布ドラム31に受け渡される。
処理液塗布ドラム31に受け渡された用紙Pは、処理液塗布ドラム31によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程で処理液塗布ユニット32を通過して、印刷面に処理液が付与される。
処理液が付与された用紙Pは、処理液塗布ドラム31から渡し胴80に受け渡され、渡し胴80によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録部40の画像記録ドラム41に受け渡される。そして、その渡し胴80による搬送過程で渡し胴80の内部に設置されたドライヤ84から印刷面に熱気が吹き付けられ、印刷面に付与された処理液が乾燥される。
渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、まず、用紙押さえローラ42を通過することにより、用紙押さえローラ42にニップされて、画像記録ドラム41の外周面に密着される。その後、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kを通過して、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからCMYKの各色のインク滴が打滴され、印刷面にカラー画像が描画される。画像が描画された用紙Pは、その後、画像記録ドラム41から渡し胴90に受け渡される。
渡し胴90に受け渡された用紙Pは、その渡し胴90によって所定の搬送経路を搬送されて、乾燥部50のインク乾燥ドラム51に受け渡される。そして、その搬送過程で渡し胴90の内部に設置されたドライヤ94から印刷面に熱気が吹き付けられて、印刷面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥ドラム51に受け渡された用紙Pは、インク乾燥ドラム51によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程でインク乾燥装置52から熱風が印刷面に吹き付けられて、印刷面に残存する液体成分が乾燥される。
乾燥処理された用紙Pは、インク乾燥ドラム51から渡し胴100に受け渡され、所定の搬送経路を搬送されて、定着部60の定着ドラム61に受け渡される。そして、その渡し胴100による搬送過程で渡し胴100の内部に設置されたドライヤ104から印刷面に熱気が吹き付けられ、印刷面に付与されたインクが、さらに乾燥される。
定着ドラム61に受け渡された用紙Pは、定着ドラム61によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程でヒートローラ62、63に加熱加圧されて、印刷面に画像記録された画像が定着される。その後、用紙Pは、定着ドラム61から回収部70の排紙コンベア72に受け渡され、排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に排紙される。
以上のように、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、用紙Pをドラム搬送し、その搬送過程で用紙Pに対し、処理液の付与、処理液の乾燥、インク滴の打滴、乾燥、定着の各処理を施して、用紙Pに所定の画像を記録する。
〔処理液塗布部〕
上記のように、縁無し印刷を行うと、処理液塗布ドラム31にも処理液が付着する。この処理液は、印刷を続けているうちに徐々に蓄積し、やがて回転による遠心力で周面に流れを出す。処理液塗布ドラム31の周面に流れ出た処理液は、次に搬送する用紙Pの裏面に付着し、印刷品位を低下させたり、グリッパGに流れ落ちて、搬送不良を生じさせたりするという問題がある。また、処理液は、一般に強酸性であるため、長時間放置すると周辺部材を腐食させるという問題もある。したがって、早期に除去する必要がある。
そこで、本実施の形態のインクジェット記録装置10の処理液塗布部30には、処理液塗布ドラム31を清掃するためのドラム清掃ユニット300が設けられている。
≪第1の実施の形態≫
以下、このドラム清掃ユニット300を含む処理液塗布部30(塗布装置)の構成について説明する。
〈構成〉
図4は、ドラム清掃ユニット300を含む処理液塗布部30の概略構成図である。
上記のように、処理液塗布部30は、処理液塗布ドラム31と、処理液塗布ユニット32と、ドラム清掃ユニット300とを備えて構成される。
処理液塗布ドラム31は、グリッパGで用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを所定の搬送経路に沿って搬送する。グリッパGは、所定の受取位置で渡し胴23から用紙Pを受け取り、所定の受渡位置で渡し胴80に用紙Pを受け渡す。用紙Pは、この受取位置と受渡位置との間を処理液塗布ドラム31の周面に巻き掛けられて搬送される。したがって、この受取位置と受渡位置との形成される処理液塗布ドラム31の外周面が用紙Pの搬送経路とされる。
処理液塗布ユニット32は、用紙Pの搬送経路上に設置される。上記のように、処理液塗布ユニット32は、処理液塗布ドラム31によって搬送される用紙Pの表面に塗布ローラ32Aを押し当てて、用紙Pの表面に処理液を塗布する。
塗布ローラ32Aには、その外周面に所定の幅、厚さで処理液が供給される。この塗布ローラ32Aの外周面に供給された処理液が、用紙Pに転写されて、用紙Pに処理液が塗布される。塗布ローラ32Aに供給する処理液の幅、厚さは、任意に調整可能に構成される。この塗布ローラ32Aに供給する処理液の幅、厚さを調整して、用紙Pに塗布する処理液の塗布幅、塗布厚が調整される。
また、塗布ローラ32Aは、処理液塗布ドラム31の外周面に対して進退移動自在に設けられる。そして、図示しない進退駆動機構に駆動されて、処理液塗布ドラム31の外周面に当接/離間される。処理液塗布ドラム31への当接/離間は、処理液塗布ドラム31の回転に連動して行われる。すなわち、グリッパGが通過するときに合わせて、塗布ローラ32Aが離間される。
ドラム清掃ユニット300は、用紙Pの搬送経路以外の領域、すなわち、用紙Pが通過しない領域に設置され、処理液塗布ドラム31の外周面に付着した処理液を除去する。上記のように、処理液塗布ドラム31は、図4において半時計周りに回転し、受取位置と受渡位置との間で用紙Pを搬送するので、受渡位置と受取位置との間の領域、すなわち、処理液塗布ドラム31の下部領域に設置される。
このドラム清掃ユニット300は、主として、ブレード310と、ブレード310で除去した処理液を回収する回収皿312と、そのブレード310を処理液塗布ドラム31の外周に当接離間させるためのブレード進退駆動機構314と、ブレード310の当接部に向けてエアを噴射するエアノズル316と、エアノズル316にエアを供給するエア供給装置318とで構成される。
ブレード310は、処理液塗布ドラム31の幅に対応して形成される。すなわち、処理液塗布ドラム31の全幅を払拭可能な長さをもって形成される。処理液塗布ドラム31は、このブレード310が、外周面に当接されることにより、その外周面に付着した処理液がブレード310によって掻き落とされる。
ブレード310は、所定の払拭位置で処理液塗布ドラム31の外周面に当接される。このブレード310の払拭位置は、処理液を掻き落としやすいように、処理液塗布ドラム31の下部領域に設定される。
回収皿312は、上部が開口した皿状に形成され、ブレード310を囲うようにして、ブレード310の下部位置に設置される。ブレード310で掻き落とされた処理液は、自重で落下して、この回収皿312に回収される。
回収皿312は、図示しない廃液用配管を介して図示しない廃液タンクと接続される。回収皿312で回収された処理液は、廃液タンクに回収される。
ブレード進退駆動機構314は、グリッパGの通過に合わせて、ブレード310を処理液塗布ドラム31から離間させる。
図5は、ブレード進退駆動機構314の概略構成図である。
ブレード進退駆動機構314は、主として、ブレード310を揺動自在に支持するスイングアーム320と、スイングアーム320を付勢するバネ322と、処理液塗布ドラム31の外周の両縁部に設けられたカム324と、スイングアーム320に設けられたカムフォロア326とで構成される。
スイングアーム320は、それぞれ長尺状に形成され、その基端部に揺動軸320Aが設けられる。揺動軸320Aは、図示しないブラケットを介して回収皿312に軸支される。スイングアーム320は、この揺動軸320Aを中心に揺動自在に支持される。
スイングアーム320の先端には、図示しないブレード取付部が設けられている。ブレード310は、このスイングアーム320の先端部に設けられたブレード取付部に両端部が固定されて、スイングアーム320に取り付けられる。
スイングアーム320に取り付けられたブレード310は、スイングアーム320が揺動することにより、処理液塗布ドラム31に対して当接/離間する。
バネ322は、ブレード310が処理液塗布ドラム31の外周面に当接するように、各スイングアーム320を付勢する。このバネ322の一端はスイングアーム320に固定され、他端は図示しないブラケットを介して回収皿に固定される。
カム324は、処理液塗布ドラム31の外周部の両縁部(用紙Pが保持されない領域)に円弧状の突起として形成される。このカム324は、グリッパGの設置位置に形成され、グリッパGの突出量以上の高さをもって形成される。
カムフォロア326は、ローラ状に形成され、スイングアーム320の先端に回動自在に取り付けられる。このカムフォロア326は、カム324の設置位置に対応して配置される。
ブレード進退駆動機構314は、以上のように構成される。
図6(a)に示すように、グリッパGの設置部以外の領域では、ブレード310は、バネ322に付勢されて、処理液塗布ドラム31の外周面に押圧当接される。
処理液塗布ドラム31が回転して、ブレード310がグリッパGの設置部に到達すると、図6(b)に示すように、カムフォロア326がカム324を乗り上げる。この結果、ブレード310が処理液塗布ドラム31の外周面から強制的に離間される。
グリッパGの設置部を通過すると、ブレード310は、再びバネ322に付勢されて、処理液塗布ドラム31の外周面に押圧当接される。
このように、ブレード進退駆動機構314は、処理液塗布ドラム31の回転に連動して、ブレード310を当接/離間させ、ブレード310がグリッパGに接触するのを回避する。
エアノズル316は、ブレード310と同様に処理液塗布ドラム31の幅に対応して形成される。すなわち、処理液塗布ドラム31の全幅にエアを送風可能に形成される。このため、処理液塗布ドラム31の幅に対応したスリット状の吹出口が形成される。
このエアノズル316は、ブレード310の払拭位置に向けてエアを噴射するように設置される。すなわち、ブレード310を離間させたときに処理液塗布ドラム31の外周面状に残留する処理液を回収皿312に吹き落すように設置される。
この場合、エアの送風角度α(払拭位置での接線と噴射方向のなす角度)は、実験やシミュレーションなどにより求められるが、30〜70°(より好ましくは40〜50°)の範囲内で設定することが好ましい。これにより、効率よく処理液を吹き落すことができる。
エア供給装置318は、エアコンプレッサ330と、エアコンプレッサ330で発生させた圧縮エアをエアノズル316に導くエア供給配管332と、エア供給配管332の途中に配置されるエアバルブ334とで構成される。
システムコントローラ200は、処理液塗布制御部205を介してエア供給装置318の駆動を制御し、エアノズル316からのエアの供給を制御する。
この際、エアノズル316から噴射させるエアの風速は、処理液塗布ドラム31に残留した処理液を吹き落すのに十分な値に設定され、実験やシミュレーションなどにより求められるが、10〜30m/s(より好ましくは、10〜15m/s)の範囲内で設定することが好ましい。
〈作用〉
ドラム清掃ユニット300を含む処理液塗布部30は以上のように構成される。
次に、この処理液の塗布動作及び清掃動作について説明する。
まず、塗布動作について説明する。
用紙Pは、渡し胴23から給紙される。渡し胴23から給紙される用紙Pは、その先端部がグリッパGに把持されて、処理液塗布ドラム31に受け渡される。用紙Pを受け取った処理液塗布ドラム31は、回転して用紙Pを搬送する。
用紙Pは、この搬送過程で処理液塗布ユニット32を通過し、上面に処理液が塗布される。すなわち、処理液塗布ユニット32を通過する際、上面に塗布ローラ32Aが押し当てられ、上面に処理液が所定の塗布幅、塗布厚で塗布される。
処理液が塗布された用紙Pは、受渡位置まで搬送されて、渡し胴80に受け渡される。
このように、処理液塗布ドラム31で搬送される用紙Pに塗布ローラ32Aを押し当てて、用紙Pに所定の塗布幅、塗布厚で処理液を塗布する。
次に、処理液塗布ドラム31の清掃動作について説明する。
処理液塗布ドラム31の清掃は、塗布動作中、すなわち、インクジェット記録装置10による印刷処理中、常に動作する。
印刷処理が開始されると、エア供給装置318が駆動され、エアノズル316からエアが噴射される。エアは、処理液塗布ドラム31の払拭位置(ブレード310が当接される位置)に向けて噴射される。
図7(a)に示すように、グリッパGの設置部以外の領域では、ブレード310は、バネ322に付勢されて、処理液塗布ドラム31の外周面に押圧当接される。
したがって、仮に塗布ローラ32Aで塗布される処理液が、処理液塗布ドラム31に付着した場合であっても、このブレード310の設置部(払拭位置)を通過することにより、処理液塗布ドラム31から掻き落とされる。したがって、次に処理する用紙Pを搬送する前まで(受取位置に到達する前まで)には、処理液塗布ドラム31の外周面は、清浄な状態に整えられる。
ブレード310によって処理液塗布ドラム31から掻き落とされた処理液は、回収皿312で回収され、廃液タンクに廃棄される。
一方、処理液塗布ドラム31には、グリッパGが設けられているので、図7(b)に示すように、グリッパGの設置部では、ブレード310は、処理液塗布ドラム31の外周から離間させる必要がある。
ブレード310は、ブレード進退駆動機構314によって、自動的にグリッパGの設置部で処理液塗布ドラム31から離間させられる。
ここで、ブレード310を処理液塗布ドラム31の外周面から離間させると、ブレード310を離間させたポイントで処理液が残留する場合がある(いわゆる液溜まりが発生する。)。
しかしながら、本例の処理液塗布部30では、払拭位置に向けてエアノズル316からエアが噴射されているため、ブレード310を離間させた場合は、このエアノズル316から噴射されるエアによって、処理液塗布ドラム31の外周面上に残留する処理液が除去される。すなわち、エアノズル316から噴射されるエアの風圧によって吹き落される。この吹き落された処理液も回収皿312で回収される。
このように、本実施の形態の処理液塗布部30では、処理液の塗布に連動して、処理液塗布ドラム31の清掃が行われる。これにより、連続的に用紙Pを塗布処理する場合(=連続的に印刷処理する場合)であっても、用紙Pに裏写り等を発生させることなく、処理液を塗布することができる。
また、ブレード310を離間させなければならない場合であっても、拭き残りを生じることなく、処理液塗布ドラム31を清掃することができる。
なお、上記の例では、塗布処理中(印刷処理中)、常に処理液塗布ドラム31の清掃処理を実行しているが、処理液塗布ドラム31への汚れが少ない場合(たとえば、縁無し印刷ではない場合など)には、塗布処理中には清掃動作は行わず、1回の印刷ジョブの終了後に実施するようにしてもよい。この場合、塗布動作は行わずに処理液塗布ドラム31を回転させて(空運転)、清掃動作のみを実施する。また、この場合、塗布処理中に清掃動作は行わないので、塗布処理中、ブレード310は、常に処理液塗布ドラム31から離間させておく。このため、ブレード310を離間させた位置にロックするロック機構が必要となる。
また、清掃動作は、塗布処理(印刷処理)の開始前に実行してもよいし、塗布処理中に任意のタイミングで実施できるようにしてもよい。さらに、処理液塗布ドラム31が規定回数回転するごとに自動的に実施したり、所定時間ごとに自動的に実施したり、規定枚数塗布処理するごとに自動的に実施したりするようにしてもよい。
また、塗布動作中に清掃動作を行わない場合であっても、エアの噴射だけは行うようにしてもよい。すなわち、ブレード310による清掃動作を行わない場合であっても、エアの噴射だけは行うようにする。汚れが少ない場合などには、エアの噴射だけでも十分な洗浄効果を得ることができる。一方、汚れが少ない場合もブレード310による清掃動作を行うと、ブレード310が劣化しやすくなるので、エアの噴射だけを行うことにより、ブレード310の長寿命化を図ることができる。
なお、塗布処理中に清掃動作をするかしないかにかかわらず、最後の用紙の処理後は、常に処理液塗布ドラム31の清掃動作を行うことが好ましい。すなわち、印刷ジョブの終了時は、処理液塗布ドラム31の清掃動作を行って終了することが好ましい。これにより、運転停止中であっても常に処理液塗布ドラム31を清浄な状態に保つことができる。
図8は、処理液塗布ドラムの清掃処理を行って印刷ジョブを終了する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
印刷ジョブの開始の指令を受けて、印刷ジョブが開始される(ステップS10)。印刷処理が実行され(ステップS11)、最後の用紙が処理液塗布ドラム31を通過すると(ステップS12)、処理液塗布ドラム31の清掃動作が開始される(ステップS13)。この清掃動作は、処理液塗布ドラム31を所定回数空回しすることにより行われる(ステップS14)。そして、処理液塗布ドラム31に清掃動作が終了すると(ステップS15)、インクジェット記録装置10のサイクルダウンが開始され(ステップS16)、印刷ジョブが終了する(ステップS17)。
このように、最後の用紙の処理後、処理液塗布ドラム31の清掃処理を行って、印刷ジョブを終了することにより、常に処理液塗布ドラム31を清浄な状態に保つことできる。
印刷ジョブの開始時についても、同様に処理液塗布ドラム31の清掃処理を行って、印刷処理を開始することが好ましい。
図9は、処理液塗布ドラムの清掃処理を行って印刷動作を開始する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
印刷ジョブの開始の指令を受けて、印刷ジョブが開始される(ステップS21)。
まず、各部を動作可能な状態にするため、インクジェット記録装置のサイクルアップが開始される(ステップS22)。処理液塗布部30では、処理液塗布ドラム31の回転が開始される(ステップS23)。そして、この回転する処理液塗布ドラム31に対して清掃動作が開始され(ステップS24)、清掃処理が行われる(ステップS25)。この清掃動作は、所定時間継続して行われる。そして、処理液塗布ドラム31に清掃動作が完了し(ステップS26)、インクジェット記録装置10のサイクルアップが完了すると(ステップS27)、印刷動作が開始される(ステップS28)。この後、指令に応じた内容の印刷処理を行って(ステップS29)、印刷ジョブ処理を終了する(ステップS30)。
このように、印刷開始前に処理液塗布ドラム31の清掃動作を行うことにより、たとえば、運転停止中に処理液塗布ドラム31に付着した汚れなどを除去することができる。これにより、清浄な状態の処理液塗布ドラム31で用紙Pの搬送を行うことができる。
このように、印刷中だけではなく、印刷前と印刷後にも処理液塗布ドラム31の清掃処理を行うことにより、常に処理液塗布ドラム31を清浄な状態に保つことができ、安定した用紙Pの搬送を行うことができる。
なお、本例のエアノズルでは、スリット状の吹出口からエアを吹き出す構成としているが、エアの噴射態様については、特にこれに限定されるものではない。処理液塗布ドラム31の幅方向にわたってエアを噴射できる構造であればよい。
≪第2の実施の形態≫
〈構成〉
図10は、処理液塗布部の第2の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態の処理液塗布部は、処理液塗布ドラム31に洗浄液を付与する洗浄液付与ユニット340を備えている点で上述した第1の実施の形態の処理液塗布部と相違している。したがって、ここでは洗浄液付与ユニット340の構成についてのみ説明する。
洗浄液付与ユニット340は、主として、洗浄液を噴射する洗浄液ノズル342と、その洗浄液ノズル342に洗浄液を供給する洗浄液供給装置344とで構成される。
洗浄液ノズル342は、エアノズル316と同様に処理液塗布ドラム31の幅に対応して形成される。すなわち、処理液塗布ドラム31の全幅に洗浄液を供給可能に形成される。
この洗浄液ノズル342は、処理液塗布ドラム31の回転方向に対してブレード310の上流側(受渡位置と払拭位置との間)に設置され、処理液塗布ドラム31の外周面に向けて洗浄液を噴射する。すなわち、ブレード310による払拭前の処理液塗布ドラム31に対して洗浄液が付与されるように設置される。
また、この洗浄液ノズル342は、回収皿312の上部で洗浄液を付与するように設置される。これにより、処理液塗布ドラム31から滴下する洗浄液を回収皿312で回収することができる。
洗浄液供給装置344は、洗浄液タンク346と、洗浄液供給配管348と、洗浄液供給ポンプ350と、洗浄液バルブ352とで構成される。
洗浄液タンク346には、洗浄液ノズル342から噴射する洗浄液が貯留される。この洗浄液は、たとえば、純水が用いられる。なお、より洗浄効果を高めたい場合などには、純水に界面活性剤を含有させて使用することもできる。
洗浄液供給配管348は、洗浄液タンク346と洗浄液ノズル342とを接続する。洗浄液タンク346に貯留された洗浄液は、この洗浄液供給配管348を介して洗浄液ノズル342に供給される。
洗浄液供給ポンプ350は、洗浄液供給配管348の途中に設置され、洗浄液タンク346に貯留された洗浄液を洗浄液ノズル342に送液する。
洗浄液バルブ352は、洗浄液供給配管348の途中に設置され、洗浄液供給配管348の管路を開閉する。
システムコントローラ200は、洗浄液供給ポンプ350と洗浄液バルブ352の駆動を制御して、処理液塗布ドラム31への洗浄液の付与を制御する。すなわち、洗浄液を付与する場合は、洗浄液バルブ352を開け、洗浄液供給ポンプ350を駆動する。これにより、洗浄液タンク346に貯留された洗浄液が洗浄液ノズル342に送液され、洗浄液ノズル342から処理液塗布ドラム31に向けて洗浄液が噴射される。
洗浄液付与ユニット340は、以上のように構成される。
〈作用〉
塗布処理(印刷処理)が開始されると、エア供給装置318が駆動され、エアノズル316からエアが噴射される。エアは、処理液塗布ドラム31の払拭位置(ブレード310が当接される位置)に向けて噴射される。
また、エア供給装置318の駆動と同時に洗浄液供給装置344が駆動され、洗浄液ノズル342から洗浄液が噴射される。洗浄液は、ブレード310の上流側で処理液塗布ドラム31に向けて噴射される。これにより、払拭前の処理液塗布ドラム31に洗浄液が供給される。
処理液塗布ドラム31に洗浄液が供給されることにより、ブレード310がウェット化され、微細な汚れ等も効率よく除去することができる。また、ブレード310の劣化も防止できる。
一方、このように洗浄液を処理液塗布ドラム31に付与してブレード310で払拭すると、ブレード310の離間時に処理液等が残留しやすくなる。
しかし、本実施の形態の処理液塗布部では、ブレード310の払拭位置に向けてエアが噴射されているため、ブレード310を離間させた場合であっても、液溜まりを発生させることなく、残留した処理液等を除去することができる。
このように、本実施の形態の処理液塗布部によれば、洗浄液を供給して払拭することにより、さらに効率よく処理液を除去することができる。
≪第3の実施の形態≫
〈構成〉
図11は、処理液塗布部の第3の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態の処理液塗布部は、エアノズルから温風を噴射する点で上述した第1の実施の形態の処理液塗布部と相違する。したがって、ここでは、この温風を噴射するための構成についてのみ説明する。
図11に示すように、エアノズル316の内部には、ヒータ360が設置される。ヒータ360は、たとえば、赤外線ヒータで構成される。エア供給装置318から供給されたエアは、このヒータ360で加熱されて吹出口から吹き出される。したがって、処理液塗布ドラム31には温風が吹き当てられる。
〈作用〉
塗布処理(印刷処理)が開始されると、エア供給装置318が駆動され、エアノズル316からエアが噴射される。また、これと同時にヒータ360が駆動される。これにより、加熱されたエアがエアノズル316から噴射され、処理液塗布ドラム31に吹き当てられる。
処理液塗布ドラム31に付着した処理液は、主にブレード310で除去される。しかし、ブレード310は、グリッパGの設置部で離間されるため、その離間部に処理液が残留する場合がある。この処理液塗布ドラム31に残留した処理液は、エアノズル316から噴射されるエアによって除去される。
このエアは、加熱されているため、たとえば、風力で吹き落しきれない微細な液滴があった場合であっても、乾燥により除去することができる。
このように、本実施の形態の処理液塗布部では、加熱したエアを処理液塗布ドラム31に吹き当てて、残留した処理液等を除去する。これにより、さらに効率よく処理液等の除去を行うことができる。
なお、加熱するエアの温度については、実験等によって最適な数値に設定されるが、たとえば、40〜70℃(より好ましくは、50〜60℃)の範囲に設定するのが好ましい。
また、本実施の形態では、エアノズル316にヒータを設置して、エアノズル316から吹き出すエアを加熱する構成としているが、加熱されたエア(温風)を吹き出す構成は、これに限定されるものではない。たとえば、エア供給配管332の途中にヒータを設置して、エアノズル316から吹き出すエアを加熱する構成とすることもできる。
また、本実施の形態の処理液塗布部についても、上記第2の実施の形態の処理液塗布部と同様に、洗浄液付与ユニットを設置することができる。これにより、さらに効率よく処理液塗布ドラム31を清掃することができる。
≪第4の実施の形態≫
〈構成〉
図12は、処理液塗布部の第4の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態の処理液塗布部は、処理液塗布ドラム31の外周面上に撥水処理が施される。
撥水処理は、少なくともブレード310を離間させる部分に施される。これにより、ブレード離間時の残留処理液を効率よくエアで吹き落すことができる。
撥水処理は、たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン:polytetrafluoroethylene、いわゆるテフロン(登録商標))などで処理液塗布ドラム31の表面をコートすることにより行われる。
〈作用〉
本実施の形態の処理液塗布部によれば、処理液塗布ドラム31の外周面に撥水処理が施される。これにより、ブレード310を離間させたときに処理液塗布ドラム31に残留する処理液等をエアで除去する際、さらに容易に除去することができるようになる。
なお、上記のように、処理液等の残留は、ブレード310を離間させる部分で問題となるので、撥水処理は、少なくともブレード310を離間させる部分に施せばよい。ただし、より効果的に除去するためには、図12に示すように、最小サイズの用紙Pを搬送したときの用紙Pの後端位置からグリッパGの設置位置までの領域に撥水処理を施すことが好ましい。
なお、本実施の形態の処理液塗布ドラムの構成は、上記第2、第3の実施の形態の処理液塗布ドラムにも適用することができる。
≪第5の実施の形態≫
〈構成〉
図13は、処理液塗布部の第5の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態の処理液塗布部は、ミスト回収装置370を有する点で上述した第1の実施の形態の処理液塗布部と相違する。したがって、ここでは、このミスト回収装置370の構成についてのみ説明する。
ミスト回収装置370は、処理液塗布ドラム31にエアを噴射することによって発生するミストを回収する。このミスト回収装置370は、主として、ハウジング372と、フィルタ374と、ファン376とで構成される。
ハウジング372は、処理液塗布ドラム31の幅に対応して形成される。このハウジング372の正面部には、吸い込み口が形成される。また、このハウジング372には、図示しない排気ダクトが接続される。
フィルタ374は、ハウジング372の吸い込み口に取り付けられる。
ファン376は、ハウジング372の内部に設置され、図示しないモータに駆動される。
ミスト回収装置370は、以上のように構成される。ファン376を駆動すると、ハウジング372の吸い込み口からエアが吸引され、空気中に浮遊するミストがフィルタ374を通して捕捉される。
上記のように、ミスト回収装置370は、エアを噴射することによって発生するミストを回収する目的で設置される。したがって、その設置位置は、ミストを最も効果的に回収可能な位置に設置される。したがって、エアノズル316からエアを吹き当てる位置(払拭位置)の近傍に設置される。
〈作用〉
ブレード310を離間させときに処理液塗布ドラム31に残留する処理液等は、エアノズル316から噴射されるエアによって除去される。
この際、エアが処理液塗布ドラム31の周面に吹き当たることにより、ミストが発生する場合がある。このエアの噴射により発生したミストは、ミスト回収装置370で回収される。これにより、周囲に汚れ等を飛散させることなく、処理液塗布ドラム31を清掃することができる。
なお、上記の例では、ミスト回収装置370を1箇所にのみ設置しているが、ミスト回収装置370は、複数箇所に設置することもできる。
また、本例のミスト回収装置370は、上記第2〜第4の実施の形態の処理液塗布部にも設置することができる。
≪その他の実施の形態≫
上記一連の実施の形態では、本発明を汎用の印刷用紙に水性インクを用いて印刷する記録装置に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。汎用の印刷用紙以外のメディアにインクジェット方式で記録する装置にも同様に適用することができる。また、水性インク以外のインクを用いて記録する装置にも同様に適用することができる。
また、上記実施の形態では、処理液塗布ユニットが処理液をローラ塗布する例で説明したが、本発明は、他の方法で処理液を塗布する場合にも適用することができる。たとえば、画像記録部と同様にインクジェットヘッドを用いて処理液を塗布する場合や、スプレーで塗布する場合などにも同様に適用することができる。
10…インクジェット記録装置、20…給紙部、21…給紙装置、22…給紙トレイ、23…渡し胴、30…処理液塗布部、31…搬送ドラム(処理液塗布ドラム)、32…処理液塗布ユニット、32A…塗布ローラ、40…画像記録部、41…搬送ドラム(画像記録ドラム)、42…用紙押さえローラ、43…用紙浮き検出センサ、44C、44M、44Y、44K…インクジェットヘッド、50…乾燥部、51…搬送ドラム(インク乾燥ドラム)、52…インク乾燥装置、60…定着部、61…搬送ドラム(定着ドラム)、62、63…ヒートローラ、64…インラインセンサ、70…回収部、71…スタッカ、72…排紙コンベア、80、90、100…渡し胴、83、93、103、…ガイド板、84、94、104…ドライヤ、200…システムコントローラ、201…通信部、202…画像メモリ、203…搬送制御部、204…給紙制御部、205…処理液塗布制御部、206…画像記録制御部、207…インク乾燥制御部、208…定着制御部、209…回収制御部、210…操作部、211…表示部、300…ドラム清掃ユニット、310…ブレード、312…回収皿、314…ブレード進退駆動機構、316…エアノズル、318…エア供給装置、320…スイングアーム、320A…揺動軸、322…バネ、324…カム、326…カムフォロア、330…エアコンプレッサ、332…エア供給配管、334…エアバルブ、340…洗浄液付与ユニット、342…洗浄液ノズル、344…洗浄液供給装置、346…洗浄液タンク、348…洗浄液供給配管、350…洗浄液供給ポンプ、352…洗浄液バルブ、360…ヒータ、370…ミスト回収装置、372…ハウジング、374…フィルタ、376…ファン、P…用紙

Claims (11)

  1. 枚葉のメディアの表面に液体を塗布する塗布装置において、
    ドラムと、前記ドラムの外周面上で前記メディアの先端を把持する把持手段と、前記ドラムを回転させるドラム回転駆動手段とを備え、前記把持手段によって前記メディアの先端を把持して、前記ドラムを回転させることにより、前記メディアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記メディアの表面に前記液体を塗布する塗布手段と、
    前記メディアの搬送経路以外の領域で前記ドラムの外周面に当接されて、前記ドラムの外周面上に残存する前記液体を除去するブレードと、
    前記ブレードによって前記ドラムから除去された前記液体を回収する回収手段と、
    前記ブレードを前記ドラムに対して進退移動させて、前記ブレードを前記ドラムの外周面に当接/離間させるブレード進退駆動手段であって、前記ブレードが前記把持手段に接触しないように、前記ドラムの回転に連動して周期的に前記ブレードを前記ドラムの外周面に当接/離間させるブレード進退駆動手段と、
    前記ブレードが前記ドラムの外周面に当接しないように、前記ブレードを前記ドラムの外周面から離間させてロックするロック手段と、
    前記ドラムの回転方向に対して前記ブレードの後段に配置され、前記ドラムに向けてエアを送風し、前記ドラムの外周面上の前記ブレードが離間する部分に残留する前記液体を前記回収手段に吹き落す送風手段と、
    前記搬送手段と前記塗布手段の動作を制御して塗布処理を実行するとともに、前記ロック手段と前記送風手段とを制御してドラム清掃処理を実行する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記ドラム清掃処理の実行時、前記ロック手段による前記ブレードのロックを解除し、かつ、前記送風手段から前記ドラムに向けてエアを送風して前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする塗布装置。
  2. 前記送風手段は、前記ドラムの回転方向の下流側から上流側に向けて前記エアを送風するとともに、前記ブレードが前記ドラムの外周面に当接される位置での前記ドラムの接線と噴射方向のなす角度を30〜70度の範囲内で設定して、前記エアを送風することを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記送風手段から送風する前記エアを加熱するエア加熱手段を更に備え、前記送風手段は、前記エア加熱手段で加熱された前記エアを送風することを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 前記ドラムの回転方向に対して前記ブレードの前段に配置され、前記ドラムに洗浄液を付与する洗浄液付与手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の塗布装置。
  5. 前記ドラムに対して前記エアが吹き当てられる位置の近傍にミストを回収するミスト回収手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の塗布装置。
  6. 前記ドラムの外周面は、少なくとも前記ブレードを離間させる部分に撥水処理が施されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の塗布装置。
  7. 前記制御手段は、前記塗布処理の実行中、常に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の塗布装置。
  8. 前記制御手段は、前記塗布処理を開始する前に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の塗布装置。
  9. 前記制御手段は、前記塗布処理を終了した後に前記ドラム清掃処理を実行することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の塗布装置。
  10. 前記制御手段は、前記塗布処理を開始する前、及び/又は、前記塗布処理を終了した後、前記ドラム清掃処理を実行するとともに、前記塗布処理の実行中は、前記送風手段による送風のみを実行することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の塗布装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の塗布装置と、
    前記塗布装置によって表面に前記液体が塗布された前記メディアを受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送する第2の搬送手段と、
    前記第2の搬送手段によって搬送される前記メディアの表面にインク滴を吐出して画像を記録するインクジェットヘッドと、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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