JP5339789B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、絶縁ゲート部を有する半導体装置に関する。
絶縁ゲート部を有する半導体装置は、例えば車載用の電力変換器で用いられる。この種の半導体装置の特性には、高いESD(Electro-Static Discharge:静電気放電)耐量が望まれている。
図17に、横型の半導体装置400の断面図を模式的に示す。半導体装置400は、p型のボディ領域421と、n型のソース領域423と、p型のボディコンタクト領域424と、n型のドリフト領域425と、n型のドレイン領域426を備えている。これら各半導体領域421,423,424,425,426は、半導体層420の表層部に設けられている。半導体領域427は、半導体層420のうちのこれら各半導体領域421,423,424,425,426の残部である。ソース領域423とボディコンタクト領域424は、ソース電極に電気的に接続されている。ドレイン領域426は、ドレイン電極に電気的に接続されている。
図示440の破線は、紙面奥行き方向においてトレンチ型絶縁ゲート部が存在する範囲を示している。トレンチ型絶縁ゲート部440は、半導体層420の表面から深部に向けて伸びており、半導体層220内でボディ領域421に対向している。図示434はフィールド酸化膜であり、図示432はフィールドプレート電極である。
特開2004−214611号公報
半導体装置400では、ESDのような高いサージ電圧がドレイン領域426に印加されると、ドリフト領域425に空乏層が形成され、インパクトイオン化現象が発生し、半導体層420内に電子・正孔が生成する。インパクトイオン化現象は、トレンチ型絶縁ゲート部440の右側面のエッジ中央440a近傍で発生することが多い。インパクトイオン化現象によって発生した電子は、ドリフト領域425を介してドレイン領域426に流れる。インパクトイオン化現象によって発生した正孔は、ボディ領域421を介してボディコンタクト領域424に流れる。
ボディ領域421内を正孔電流が流れる際、ボディ領域421の抵抗成分により電圧降下が生じる。この電圧降下によってソース領域端423aの電位が上昇し、ソース領域423とボディ領域421とドリフト領域425で構成される寄生のnpnトランジスタのベース・エミッタ間の順方向電圧を越えると、この寄生のnpnトランジスタがオンする。
寄生のnpnトランジスタがオンすると、ソース領域423から電子が注入される。注入された電子は、ドリフト領域425を介してドレイン領域426に流れる。これにより、局所に電流が集中し、ドレイン電圧−ドレイン電流特性において、抵抗が正性から負性になるスナップバック現象が発生する。スナップバック現象が発生すると、局所で発熱が生じ、半導体装置400が熱破壊される虞がある。
スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値は、ESD耐量とほぼ比例関係にある。このため、この種の半導体装置では、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることが望まれている。例えば、図18に示す特許文献1の半導体装置410では、ボディコンタクト領域424がソース領域423とドリフト領域425の間に形成されている。この半導体装置410では、インパクトイオン化現象によって発生した正孔がボディコンタクト領域424に直接流れることができる。このため、ソース領域423直下の電位が上昇しにくく、寄生のnpnトランジスタがオンしにくい。特許文献1は、ESD耐量を改善する1つの技術を開示する。
本発明は、従来とは異なる技術思想によって、ESD耐量が改善された半導体装置を提供することを目的としている。
本明細書で開示される半導体装置は、ソース領域とボディ領域の間の一部に絶縁領域が設けられていることを特徴としている。絶縁領域が設けられていると、寄生のトランジスタのベース・エミッタの接合面積が小さくなり、寄生のトランジスタがオンした後の電流値を小さくすることができる。これにより、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることができ、ESD耐量を改善することができる。
本明細書で開示される技術は、横型の半導体装置と縦型の半導体装置の双方に適用可能である。本明細書で開示される半導体装置は、ドレイン電極と、ドレイン領域と、ドリフト領域と、ボディ領域と、ソース領域と、ボディコンタクト領域と、絶縁ゲート部と、絶縁領域を備えている。ドレイン領域は、ドレイン電極に接しており、第1導電型の不純物を含む。ドリフト領域は、そのドレイン領域に接しており、第1導電型の不純物を含む。ドリフト領域の不純物濃度は、ドレイン領域の不純物濃度よりも薄い。ボディ領域は、ドリフト領域に接しており、ドリフト領域及びドレイン領域によってドレイン電極から隔てられている。ボディ領域は、第2導電型の不純物を含む。ソース領域は、ボディ領域に接しており、ボディ領域によってドリフト領域から隔てられている。ソース領域は、第1導電型の不純物を含む。ボディコンタクト領域は、ボディ領域に接しており、第2導電型の不純物を含む。ボディコンタクト領域の不純物濃度は、ボディ領域の不純物濃度よりも濃い。ソース電極は、ソース領域とボディコンタクト領域に接している。絶縁ゲート部は、ドリフト領域とソース領域を隔てているボディ領域に対向している。絶縁ゲート部には、トレンチ型、プレーナー型、又はその他の形態が含まれる。絶縁領域は、ソース領域とボディ領域の間の一部に設けられており、ソース領域とボディ領域の双方に接触する。この形態によると、寄生のトランジスタのベース・エミッタ間の接合面積が小さくなる。このため、寄生のトランジスタがオンした後の電流値が小さくなる。この結果、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることができ、ESD耐量を改善することができる。
上記の半導体装置では、ソース領域とボディコンタクト領域が隣接しているのが好ましい。また、ソース領域とボディ領域は、絶縁領域とボディコンタクト領域の間で接しているのが好ましい。この場合、絶縁領域は、ソース領域とボディ領域の間のうちのボディコンタクト領域から離れた側に設けられている。
この形態によると、最も寄生のトランジスタが動作し易い箇所を強制的に動作しないようにすることができる。このため、寄生のトランジスタがオンしにくくなり、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値をさらに大きくすることができる。
本明細書で開示される半導体装置は、横型の半導体装置に具現化することができる。この場合、ドレイン領域とドリフト領域とボディ領域とソース領域とボディコンタクト領域は、半導体層の表層部に設けられている。ボディコンタクト領域は、ドレイン領域とソース領域の間に配置されているのが好ましい。絶縁ゲート部は、その半導体層の表層部に形成されているトレンチ型絶縁ゲート部であるのが好ましい。
この形態によると、トレンチ型ゲート部の側面のエッジ中央近傍でインパクトイオン化現象によって発生した正孔は、ボディ領域に流れ込むが、ボディコンタクト領域から離れたソース領域の直下には絶縁領域が設けられているので、この領域の寄生のトランジスタがオンしない。絶縁領域が設けられていないソース領域の側面の電位が寄生のトランジスタのベース・エミッタ間の順方向電圧を越えるまで寄生のトランジスタはオンしない。この結果、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値をさらに大きくすることができる。
本明細書で開示される技術によると、寄生のトランジスタがオンした後の電流値を小さくすることによって、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることができ、ESD耐量が改善された半導体装置を提供することができる。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において、共通する構成要素に関しては共通の符号を付し、その説明を省略する。以下の実施形態では、半導体材料としてシリコンを用いているが、他の半導体材料を用いてもよい。例えば、炭化シリコン、ガリウムヒ素、窒化ガリウム等の半導体材料を用いてもよい。以下の実施形態に係る技術は、他の半導体材料においても有用である。また、各半導体領域の導電型(n型、p型)を逆にしたとしても、以下の実施形態に係る技術は再現され得る。また、以下の実施形態に係る技術は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)以外の半導体装置にも有用である。
図1に、横型の半導体装置10の要部平面図を模式的に示す。図2に、図1のII-II線に対応した縦断面図を模式的に示す。図3に、図1のIII-III線に対応した縦断面図を模式的に示す。なお、図1の要部平面図では、図2及び図3に示される半導体層20上のフィールド酸化膜34及びフィールドプレート電極32を便宜の上で省略している。
半導体装置10は、シリコン単結晶の半導体層20を利用して形成されている。半導体層20は、例えばSOI基板の活性層である。したがって、図2及び図3の断面図では、半導体層20のみを図示し、SOI基板を構成する他の半導体基板及び埋め込み絶縁層を省略している。
半導体装置10は、p型のボディ領域21と、n型のソース領域23と、p型のボディコンタクト領域24と、n型のドリフト領域25と、n型のドレイン領域26を備えている。これら各半導体領域21,23,24,25,26は、半導体層20の表層部に設けられている。半導体領域27は、半導体層20のうちのこれら各半導体領域21,23,24,25,26の残部である。
ソース領域23とボディコンタクト領域24は隣接している。ソース領域23は、ボディ領域21によってドリフト領域25から隔てられている。ソース領域23は、ボディコンタクト領域24よりも深く形成されている。ボディコンタクト領域24は、ソース領域23とドレイン領域26の間に設けられている。ボディコンタクト領域24は、ボディ領域21よりも不純物濃度が濃い。ソース領域23とボディコンタクト領域24は、ソース電極に接している。ソース領域23及びボディコンタクト領域24は、例えばイオン注入技術を利用して、半導体層20の表層部に形成される。
ボディ領域21とドリフト領域25は隣接している。ボディ領域21は、ドリフト領域25及びドレイン領域26によってドレイン電極から隔てられている。ボディ領域21は、ドリフト領域25よりも浅く形成されている。ドリフト領域25の不純物濃度は、水平方向で変化しており、ボディ領域21側からドレイン領域26側に向けて増加している。ボディ領域21及びドリフト領域25は、例えばイオン注入技術を利用して、半導体層20の表層部に形成することができる。
ドレイン領域26は、ドリフト領域25によってボディ領域21から隔てられている。ドレイン領域26の不純物濃度は、ドリフト領域25の不純物濃度よりも濃い。ドレイン領域26は、ボディ領域21よりも深く形成されており、トレンチ型絶縁ゲート部40と略同等の深さである。ドレイン領域26は、ドレイン電極に接している。ドレイン領域26は、例えば、深いトレンチを形成した後に、そのトレンチの内壁に不純物を導入して形成することができる。あるいは、ドレイン領域26は、深いトレンチ内にドープドポリシリコンを充填することによっても形成することができる。
半導体装置10はさらに、トレンチ型絶縁ゲート部40を備えている。トレンチ型絶縁ゲート部40は、半導体層20の表面から深部に向けて伸びており、ボディ領域21よりも深く形成されている。トレンチ型絶縁ゲート部40は、酸化シリコンのゲート絶縁膜44と、そのゲート絶縁膜44で被覆されたポリシリコンのゲート電極42を有している。図2では、紙面奥行き方向においてトレンチ型絶縁ゲート部40が存在する範囲を破線で示している。図2に示すように、トレンチ型絶縁ゲート部40は、ソース領域23とドリフト領域25を隔てているボディ領域21に対向している。図示34はフィールド酸化膜であり、図示32はフィールドプレート電極である。フィールドプレート電極32は、トレンチ型絶縁ゲート部40のゲート電極42に電気的に接続されている。
半導体装置10はさらに、酸化シリコンの絶縁領域22を備えている。絶縁領域22は、ソース領域23とボディ領域21の間に設けられており、ソース領域23の底面の一部に接している。絶縁領域22は、ソース領域23とボディ領域21の間のうちボディコンタクト領域24から離れた側に設けられている。これにより、ソース領域23とボディ領域21は、絶縁領域22とボディコンタクト領域24の間で接している。
図4に、半導体装置10のドレイン電圧(VD)とドレイン電流(ID)の関係を示す。比較例として、絶縁領域22が設けられていない場合の結果も併せて示す。図4に示すように、本実施形態の半導体装置10では、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値が138Aである。一方、絶縁領域22が設けられていない比較例では、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値が28Aである。絶縁領域22を設けることによって、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値が約5倍に増加する。
ここで、スナップバック現象に関して説明する。スナップバック現象とは、ソース・ドレイン間耐圧特性において、ブレークダウン電圧に達した後に、さらにドレイン電流(ID)を流していくと、ドレイン電圧(VD)が減少する現象のことをいう。即ち、スナップバック現象とは、負性抵抗を示す点が現れる現象のことをいう。このスナップバック現象が発生する時のドレイン電流値とESD耐量の間にはほぼ比例の関係があることが知られている。したがって、このドレイン電流値が高い半導体装置は、ESD耐量も高い。このため、図4の結果から、本実施形態の半導体装置10のESD耐量は、比較例の約5倍であると推測される。
次に、半導体装置10の作用効果を、図5を参照して説明する。図5(A)は、絶縁領域22が設けられていない比較例である。図5(B)は、絶縁領域22が設けられている本実施形態である。
図5(A)では、ボディコンタクト領域24から最も離れたソース領域23の直下の箇所23aでホールによる電圧降下が大きく、寄生のnpnトランジスタがオンし易い。また、寄生のトランジスタのベースであるボディ領域21とエミッタであるソース領域23の接合面積が大きいので、寄生のトランジスタがオンした後に流れる電流が大きい。寄生のトランジスタがオンすることにより、局所で電流が集中して負性抵抗が生じる。このため、図5(A)のように、寄生のトランジスタがオンし易い構造の場合、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流が小さくなる。
一方、図5(B)に示す本実施形態の半導体装置10では、絶縁領域22が設けられていることによって、最も寄生のトランジスタがオンし易い箇所23aで寄生のトランジスタが動作しない。最初に動作する箇所23bの寄生トランジスタとボディコンタクト領域24の距離が短いので、寄生のトランジスタがオンするためにはより多くの正孔電流が必要になる。また、寄生のトランジスタベース・エミッタ間の接合面積が小さいので、オンした後の電流値が小さくなる。このように、寄生のトランジスタがオンしにくくなることによって、負性抵抗が生じにくくなるので、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値が大きくなる。
図6に、本実施形態の半導体装置10におけるドレイン電流(ID)、インパクトイオン化現象によって発生した正孔の正孔電流(ISh)、寄生のnpnトランジスタがオンした後にソース領域23から注入された電子の電子電流(ITre)を示す。図7に、比較例の結果を示す。
図6に示すように、本実施形態の半導体装置10では、電子電流ITreが流れ始める時の正孔電流IShが33Aである。一方、図7に示すように、比較例では、電子電流ITreが流れ始める時の正孔電流IShが20Aである。この結果から、本実施形態の半導体装置10では、絶縁領域22が設けられていることによって、寄生のnpnトランジスタとボディコンタクト領域24の距離が短くなるので、寄生のトランジスタがオンするためにはより多くの正孔電流が必要になることが分かる。
図8に、寄生のnpnトランジスタのベース電圧(VB)とコレクタ電流(IC)の関係を示す。コレクタ電流(IC)がソース領域23から注入される電子量に相当する。なお、図8は、ドレイン領域26に1V、ソース領域23に0V、ボディコンタクト領域24に0〜0.9Vを印加したときの結果である。
図8に示すように、本実施形態の半導体装置10では、ベース電圧(VB)が0.8Vのときに、コレクタ電流(IC)が比較例よりも1/3に低下している。この結果から、本実施形態の半導体装置10では、絶縁領域22が設けられていることによって、寄生のnpnトランジスタがオンした後にソース領域23から注入される電子量が減少することが分かる。
上記したように、本実施形態の半導体装置10では、(1)寄生のnpnトランジスタの位置をボディコンタクト領域24に近づけ、寄生のnpnトランジスタをオンしにくくすること、さらに、(2)寄生のnpnトランジスタのベース・エミッタ間の接合面積を小さくして、オンした後に流れる電子電流を小さくすること、の2つの作用によって、極めて高いESD耐量が実現される。
(半導体装置10の製造方法)
図9〜図13を参照して、半導体装置10の製造方法を説明する。なお、従来技術を適用可能な工程に関しては説明を省略する。以下では、絶縁領域22を形成する工程のみを説明する。
まず、図9に示すように、イオン注入技術を利用して、半導体層20の表層部にボディ領域21、ボディコンタクト領域24、ドリフト領域25及びドレイン領域26を形成する。
次に、図10に示すように、リソグラフィー技術及びエッチング技術を利用して、半導体層20の表層部にトレンチ52を形成する。トレンチ52は、ボディ領域21内に形成される。
次に、図11に示すように、熱酸化技術を利用して、トレンチ52の底面に絶縁領域22を形成する。
次に、図12に示すように、エピタキシャル成長技術を利用して、シリコンを充填し、ソース領域23を形成する。
次に、図13に示すように、熱処理技術を利用して、ソース領域23を熱拡散させる。
(変形例)
図14〜図16に、本明細書で開示される技術を利用した他の半導体装置を例示する。なお、半導体装置10と共通する構成要素に関しては共通の符号を付し、その説明を省略する。
図14に示す半導体装置100は、絶縁領域122が半導体層20の裏面にまで伸びている点で半導体装置10と相違する。例えば、半導体層20の表面からトレンチを形成し、そのトレンチに絶縁体を充填すると、半導体装置100が得られる。半導体装置100は、異なる製造方法で本明細書で開示される技術を実現するものであり、その作用効果は半導体装置10と同一である。
図15に示す半導体装置200は、ソース領域223とボディコンタクト領域224の位置が逆に設けられている点で半導体装置10と相違する。また、絶縁領域222は、ソース領域223の側面のうちドレイン領域26側の側面に接している。絶縁領域222はボディコンタクト領域224から離れた側に設けられており、ソース領域223とボディ領域21は絶縁領域222とボディコンタクト領域224の間で接している。
図15に示す半導体装置200も、最もオンし易い寄生のnpnトランジスタが動作しない。また、寄生のトランジスタのベース・エミッタ間の接合面積が小さくなるので、オンした後にソース領域223から注入される電子量が減少する。その結果、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることができる。
図16に示すように、本明細書で開示される技術は、縦型の半導体装置300にも適用可能である。半導体装置300は、縦型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、ドレイン電極とドレイン領域326とドリフト領域325とボディ領域321とソース領域323とボディコンタクト領域324とトレンチ型絶縁ゲート部340を備えている。トレンチ型絶縁ゲート部340は、ゲート絶縁膜344と、そのゲート絶縁膜344に被覆されたトレンチゲート電極342を有する。これらの構成は、一般的な縦型のMOSFETである。
半導体装置300はさらに、絶縁領域322を備えている。絶縁領域322は、ソース領域323の底面の一部に接している。絶縁領域322は、トレンチ型絶縁ゲート部340の側面から離反している。これにより、ボディ領域321には、ソース領域323とドリフト領域325を繋ぐチャネル領域が確保される。
図16に示す縦型の半導体装置300も、寄生のnpnトランジスタのベース・エミッタ間の接合面積が小さくなるので、オンした後にソース領域323から注入される電子量が減少する。これにより、スナップバック現象が発生する時のドレイン電流値を大きくすることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施形態の半導体装置の要部平面図を模式的に示す。 図1のII-II線に対応した縦断面図を模式的に示す。 図1のIII-III線に対応した縦断面図を模式的に示す。 本実施形態及び比較例のドレイン電圧とドレイン電流の関係を示す。 (A)比較例の寄生のnpnトランジスタの位置を示す。(B)本実施形態の寄生のnpnトランジスタの位置を示す。 本実施形態の正孔電流及び電子電流とドレイン電圧の関係を示す。 比較例の正孔電流及び電子電流とドレイン電圧の関係を示す。 本実施形態及び比較例のベース電圧とコレクタ電流の関係を示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の1つの工程を示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の1つの工程を示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の1つの工程を示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の1つの工程を示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の1つの工程を示す。 第1の変形例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 第2の変形例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 第3の変形例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 従来の他の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。
符号の説明
20,220:半導体層
21:ボディ領域
22,122,222:絶縁領域
23:ソース領域
24:ボディコンタクト領域
25:ドリフト領域
26:ドレイン領域
40:トレンチ型絶縁ゲート部

Claims (3)

  1. 半導体装置であって、
    ドレイン電極と、
    そのドレイン電極に接する第1導電型のドレイン領域と、
    そのドレイン領域に接しており、ドレイン領域よりも薄い不純物濃度を有する第1導電型のドリフト領域と、
    そのドリフト領域に接しており、ドリフト領域及びドレイン領域によってドレイン電極から隔てられている第2導電型のボディ領域と、
    そのボディ領域に接しており、ボディ領域によってドリフト領域から隔てられている第1導電型のソース領域と、
    そのボディ領域に接しており、ボディ領域よりも濃い不純物濃度を有する第2導電型のボディコンタクト領域と、
    ソース領域とボディコンタクト領域に接するソース電極と、
    ドリフト領域とソース領域を隔てているボディ領域に対向する絶縁ゲート部と、
    ソース領域とボディ領域の間の一部に設けられており、ソース領域とボディ領域の双方に接触する絶縁領域と、を備えている半導体装置。
  2. ソース領域とボディコンタクト領域が隣接しており、
    ソース領域とボディ領域は、絶縁領域とボディコンタクト領域の間で接していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. ドレイン領域とドリフト領域とボディ領域とソース領域とボディコンタクト領域は、半導体層の表層部に設けられており、
    ボディコンタクト領域は、ドレイン領域とソース領域の間に配置されており、
    絶縁ゲート部は、その半導体層の表層部に形成されているトレンチ型絶縁ゲート部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
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