JP5338344B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気再循環装置と可変容量ターボチャージャとを備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、内燃機関においては、排気再循環装置と可変容量ターボチャージャとを備えるものがある。
この排気再循環装置は、排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流させるEGR通路(還流通路)と、この還流量を調節するEGRバルブ(流量調整手段)とを有している。また、可変容量ターボチャージャは、開度調整可能なノズルベーンと、このノズルベーンを通じて送り込まれる排気により駆動されるタービンと、このタービンの駆動トルクに応じて吸気通路の空気を過給するコンプレッサとを備えている。
この内燃機関においては、EGRバルブの開度やノズルベーンの開度を機関運転状態に応じて制御するようにしている。
特開2004−124935号公報
ところで、内燃機関においては、燃焼室から排出される排気の流量が一定の場合において、EGRバルブの開度を変更することによって排気の還流量が変化すると、これに伴い、排気通路においてタービンに送り込まれる排気の流量が変化する。そのため、このような場合に、可変容量ターボチャージャのノズルベーンの開度を一定に維持していると、タービンに送り込まれる排気の圧力が変化し、タービンの回転速度も変化することとなる。そのため、こうしたタービンの回転速度変化により、例えばタービンの回転速度が上昇すると、この回転速度の上昇に伴ってタービンの回転に起因したターボチャージャの騒音が大きくなることがある。また、タービンの回転速度が上昇するにつれてタービンの振動周波数も高くなる傾向があり、このタービンの振動周波数がターボチャージャ自体の固有振動数に一致すると、ターボチャージャが共振して騒音がより大きくなる。
しかしながら、特許文献1に記載のものは、タービンの回転に起因したターボチャージャの騒音が排気の還流量に応じて変化するという点については何ら考慮されておらず、ターボチャージャで発生する騒音を排気の還流量に応じて抑制するという点に関しては未だ改善の余地を残すものとなっている。なお、このようなタービンの回転に起因したターボチャージャの騒音は、特に、内燃機関のアイドル運転時等、暗騒音が小さい機関運転状態において顕著となる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気再循環装置における排気の還流量に応じて、可変容量ターボチャージャにおけるタービンの回転に起因した騒音が大きくなることを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流させる還流通路及び同排気の還流量を調整する流量調整手段を有する排気再循環装置と、開度調整可能なノズルベーンを通じて送り込まれる排気により駆動するタービンを有する可変容量ターボチャージャとを備える内燃機関に適用される制御装置において、前記機関の燃焼室から排出される排気の流量が一定となるように制御される所定の機関定常状態において、前記タービンの振動周波数が前記可変容量ターボチャージャの固有振動数に一致するときの前記タービンの回転速度である共振回転速度と前記タービンの実際の回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御することを要旨とする。
上記構成において、所定の機関定常状態とは、例えば機関負荷が一定で且つ機関回転速度も一定とする制御が実行されることにより、燃焼室から排出される排気の流量が一定となるように制御される機関運転状態をいう。
所定の機関定常状態において、ターボチャージャのノズルベーンの開度が一定であると、排気の還流量の大小によりタービンに送り込まれる排気の流量が変化するため、タービンに送り込まれる排気の圧力も変化する。そして、この排気の圧力変化によりタービンの回転速度が変化して、ターボチャージャの固有振動数に対応する共振回転速度となると、ターボチャージャが共振するため、ターボチャージャにおいて発生する騒音がより大きくなる。また、ターボチャージャの騒音は、タービンの回転速度が共振回転速度に近づくほど大きくなる。
これに対し、上記構成では、タービンの回転速度と共振回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、排気の還流量に応じて前記ノズルベーンの開度を制御するようにしているため、排気の還流量の大小に依らずタービンの回転速度が共振回転速度に近接した値となることを抑制することができターボチャージャで発生する騒音が大きくなることを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定の機関定常状態は、前記機関のアイドル運転中における定常状態であることを要旨とする。
内燃機関のアイドル運転中においては、内燃機関においてターボチャージャ以外で発生する騒音が小さいため、ターボチャージャからの騒音がより顕著になる。したがって、アイドル運転中において、請求項1に記載の発明を適用することにより、可変容量ターボチャージャのタービンの回転に起因した騒音をより効果的に抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流させる還流通路及び同排気の還流量を調整する流量調整手段を有する排気再循環装置と、開度調整可能なノズルベーンを通じて送り込まれる排気により駆動するタービンを有する可変容量ターボチャージャとを備える内燃機関に適用される制御装置において、前記機関のアイドル運転中において、前記タービンの振動周波数が前記可変容量ターボチャージャの固有振動数に一致するときの前記タービンの回転速度である共振回転速度と前記タービンの実際の回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御することを要旨とする。
ーボチャージャのノズルベーンの開度が一定であると、排気の還流量の大小により、タービンに送り込まれる排気の流量が変化するため、タービンに送り込まれる排気の圧力も変化する。そして、この排気の圧力変化によりタービンの回転速度が変化して、ターボチャージャの固有振動数に対応する共振回転速度となると、ターボチャージャが共振するため、ターボチャージャにおいて発生する騒音がより大きくなる。また、ターボチャージャの騒音は、タービンの回転速度が共振回転速度に近づくほど大きくなる。
この点、上記構成では、タービンの回転速度と共振回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、排気の還流量に応じてノズルベーンの開度を制御するようにしているため、排気の還流量の大小に依らずタービンの回転速度が共振回転速度に近接した値となることを抑制することができ、ターボチャージャで発生する騒音が大きくなることを抑制することができる。
また、内燃機関のアイドル運転中においては、内燃機関においてターボチャージャ以外で発生する騒音が小さいため、ターボチャージャからの騒音がより顕著になる。したがって、請求項3に記載の発明では、可変容量ターボチャージャのタービンの回転に起因した騒音をより効果的に抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記流量調整手段によって調整される排気の還流量が少ないほど前記ノズルベーンの開度を大きくすることを要旨とする。
上記構成では、排気の還流量が少ない場合には、同還流量が多い場合よりも、タービンに送り込まれる排気の流量が多くなるものの、このように排気の流量が多くなる場合にはノズルベーンの開度がより大きい開度になるように制御されるため、タービンに送り込まれる排気の圧力が高くなることを抑制することができる。したがって、排気の還流量に応じてタービンの回転速度が高くなることを抑制することができるため、可変容量ターボチャージャのタービンの回転に起因した騒音を抑制することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御するに際して、前記タービンの回転速度が前記排気の還流量に依らず一定に維持されるように前記ノズルベーンの開度を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、所定の機関定常状態においては、排気の還流量の大小に依らずタービンの回転速度が一定に維持されるようにノズルベーンの開度が制御されるため、排気の還流量に応じてターボチャージャの騒音が大きくなることをより適切に抑制することができる。
本発明の内燃機関の制御装置にかかる第1の実施形態において、内燃機関及びその周辺機構を示す模式図。 同実施形態において、車両走行中における可変容量ターボチャージャのコンプレッサの目標過給圧及びノズルベーンの開度を示す図。 同実施形態において、可変容量ターボチャージャのタービンに送り込まれる排気の圧力とタービン回転速度との関係を示すグラフ。 同実施形態において、タービン回転速度と可変容量ターボチャージャの騒音の大きさとの関係を示すグラフ。 同実施形態において、タービン回転速度と可変容量ターボチャージャの騒音の大きさとの関係を示すグラフ。 同実施形態において、可変容量ターボチャージャのノズルベーンの開度制御の実行手順を示すフローチャート。 同実施形態において、内燃機関のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を示す表。 第1の実施形態の変形例において、内燃機関のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を示すグラフ。 本発明の内燃機関の制御装置にかかる第2の実施形態において、内燃機関のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を示す表。 第2の実施形態の変形例において、内燃機関のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を示すグラフ。 本発明の内燃機関の制御装置にかかる第3の実施形態において、タービン回転速度と可変容量ターボチャージャの騒音との関係を示すグラフ。 同実施形態において内燃機関のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を示す表。 本発明の内燃機関の制御装置にかかる他の実施形態において、タービン回転速度と可変容量ターボチャージャの騒音の大きさとの関係を示すグラフ。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を、内燃機関を搭載した車両を統括的に制御する電子制御装置として具体化した第1の実施形態について、図1〜7を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる電子制御装置50と、この電子制御装置50の制御対象である内燃機関10の概略構成を示している。図1に示されるように、本実施形態の内燃機関10は、ディーゼルエンジンであり、吸気通路20、燃焼室11及び排気通路30が順に接続されている。
吸気通路20には、吸気絞り弁21が設けられている。この吸気絞り弁21は、モータ21aにより開閉駆動されることにより、燃焼室11に導入される空気の量が調量される。
内燃機関10の燃焼室11には、気筒毎に燃料噴射弁12が設けられている。これら燃料噴射弁12はコモンレール13に接続されており、コモンレール13に充填された燃料を燃焼室11内に噴射する。尚、このコモンレール13には、図示しない燃料タンクに貯留された燃料がサプライポンプ14によって圧送される。
また、図1に示されるように、吸気通路20及び排気通路30は、可変容量ターボチャージャ(以下、単に「ターボチャージャ」という。)22により接続されている。ターボチャージャ22は、排気通路30に設けられるタービン22aと、吸気通路20において吸気絞り弁21の上流側に設けられるコンプレッサ22bとを備えている。このターボチャージャ22では、排気通路30を流れる排気のエネルギーによってタービン22aを回転させる。そして、この排気流の作用によってタービン22aに生じる回転トルクを駆動源としてコンプレッサ22bを駆動させ、これにより吸気通路20内の空気が加圧されて燃焼室11に送り込まれる。
ターボチャージャ22において、タービン22aに送り込まれる排気の圧力は、図示を省略する可変ノズルにより調整され、このノズルはアクチュエータによって開度調整可能な複数の可動式のノズルベーンを有している。電子制御装置50は、内燃機関10の運転状態に基づいてノズルベーンの開度が調整されるようにアクチュエータを駆動制御する。なお、ノズルベーンの開度制御態様に関しては、後に詳細に説明する。このようにしてタービン22aに送り込まれる排気の圧力が調節され、コンプレッサ22bにはノズルベーンの開度によって決まる上記排気の圧力に応じた回転トルクが付与されて、燃焼室11内に送り込まれる空気の量が増減される。
また、内燃機関10には、排気再循環装置40が設けられている。排気再循環装置40は、排気通路30におけるターボチャージャ22のタービン22aよりも上流側と吸気通路20における吸気絞り弁21よりも下流側とを連通して排気通路30内の排気の一部を吸気通路20に還流させる還流通路43と、同還流通路43に設けられてアクチュエータ44aによって開閉駆動されるEGRバルブ44とを備えている。排気再循環装置40においては、このEGRバルブ44の開度が開状態(開度100%)と閉状態(開度0%)との2つの状態に切り換えられることにより、排気通路30から吸気通路20に還流される排気の量が変更される。すなわち、本実施形態では、このEGRバルブ44が、排気の還流量を調整する流量調整手段を構成している。
また、排気通路30においてターボチャージャ22のタービン22aよりも下流側には、触媒コンバータ37及びPMフィルタ38が設けられている。これら触媒コンバータ37及びPMフィルタ38のそれぞれには、窒素酸化物であるNOxを吸蔵還元する吸蔵還元触媒が担持されている。このNOx吸蔵還元触媒は、リーン状態においてNOxを吸蔵する一方、リッチ状態では、吸蔵したNOxと排気に含まれるCO及び未燃燃料であるHCとを高温条件下において反応させてNOxを還元し、これらをN2、CO2、H2Oにすることにより排気を浄化する。
また、PMフィルタ38は、多孔質材料によって形成されたモノリス構造のフィルタであり、排気中の煤等を主成分とする粒子状物質(PM)を捕捉する。上述のようにPMフィルタにもNOx吸蔵還元触媒が担持されているため、PMフィルタ38に捕捉されたPMは、NOx吸蔵還元触媒の酸化作用によって酸化され、除去される。
こうした内燃機関10の各種制御は、上記電子制御装置50により実行される。電子制御装置50は、機関制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置50の入力ポートには、内燃機関10の運転状態を含む車両の各部の状態を検出するための各種センサ等が接続されている。これらの各種センサとしては、車両の運転者によるアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセンサ52、吸気通路20に設けられて吸入空気量を検出するエアフロメータ51、内燃機関10の冷却水温を検出する水温センサ53、機関回転速度を検出する回転速度センサ54等が挙げられる。また、各種センサとして、吸気通路20におけるコンプレッサ22bと吸気絞り弁21の間に設けられてコンプレッサ22bによる吸入空気の過給圧を検出する過給圧センサ55、排気通路30における触媒コンバータ37とPMフィルタ38との間に設けられ、NOx吸蔵還元触媒を通過する排気の温度を検出する排気温度センサ56が挙げられる。
一方、電子制御装置50の出力ポートには、燃料噴射弁12、吸気絞り弁21のモータ21a、ターボチャージャ22のノズルベーンの開度を調整するアクチュエータ及びEGRバルブ44を開閉するアクチュエータ44aの駆動回路等が接続されている。
以上の構成により、電子制御装置50は、内燃機関10の運転中において、アクセルセンサ52及び回転速度センサ54が出力する検出信号に基づいて、内燃機関10の負荷が要求される負荷に対応し、機関回転速度が機関運転状態に適した目標回転速度となるように燃料噴射量の制御等を実行する。また、電子制御装置50は、機関運転状態に基づいて、吸気絞り弁21の開度が調整されるようにモータ21aを駆動制御する。
また、電子制御装置50は、内燃機関10の運転状態に基づいて、可変容量ターボチャージャ22のノズルベーンの開度制御を行う。なお、ノズルベーンの開度制御は、車両の走行中と内燃機関10のアイドル運転中とにおいては異なる態様で制御されるが、ここでは、まず車両の走行中におけるノズルベーンの開度制御について説明する。
電子制御装置50は、車両の走行中においては、図2に示すマップに基づいてターボチャージャ22のノズルベーンの開度を制御する。すなわち、機関負荷が高く機関回転速度が高いほど、吸気通路20を流れて燃焼室11に供給される空気の量を多くする必要があるため、吸気通路20に設けられるコンプレッサ22bの目標過給圧も高くする必要がある。したがって、図2に示すように、例えば機関負荷が低く機関回転速度が低い状態における目標過給圧P1は低い値に設定され、機関負荷及び機関回転速度が中程度においては目標過給圧P2も中程度に設定され、機関負荷及び機関回転速度が高い状態においては目標過給圧P3が高い値に設定される。そして、電子制御装置50は、過給圧センサ55によって検出されるコンプレッサ22bによる吸入空気の実際の過給圧がこの図2のマップで設定される目標過給圧となるように、ノズルベーンの開度をフィードバック制御する。なお、ノズルベーンの開度は、基本的には図2の矢印で示すように変化し、機関負荷及び機関回転速度が高い(目標過給圧が高い)場合には、排気の流量が多いため大きくなり、機関負荷及び機関回転速度が低い(目標過給圧が低い)場合には、排気の流量が少ないため小さくなる。
また、電子制御装置50は、EGRバルブ44を開状態と閉状態との2つの状態に切り換えるEGRバルブ44の開閉制御を行う。具体的には、電子制御装置50は、内燃機関10の負荷が高い場合には、EGRバルブ44を閉状態に制御する。一方、電子制御装置50は、内燃機関10のアイドル運転中、低負荷及び中負荷運転中には、基本的には、NOxを低減すべくEGRバルブ44を開状態に制御するものの、以下の理由により一時的にEGRバルブ44を閉状態に制御することがある。
すなわち、EGRバルブ44が開状態に制御される場合には、燃焼室11に排気が供給されることに起因して燃料の燃焼状態が悪化することがあり、これにより燃焼室11から未燃燃料成分のHCが排出されやすくなる。そして、こうして燃焼室11から排出されたHCは、排気通路30を流れて触媒コンバータ37及びPMフィルタ38のNOx吸蔵還元触媒において酸化されることにより浄化される。しかしながら、HCがNOx吸蔵還元触媒において酸化されることなく吸着し、この吸着量が吸着の上限量を超える場合があり、このような場合には、HCが浄化されることなく触媒コンバータ37及びPMフィルタ38から放出されて、大気中に白煙となって排出される。特に、内燃機関10のアイドル運転中においては、燃焼室11における燃料の燃焼温度が低いため、排気通路30を流れる排気の温度も低くなる。そのため、NOx吸蔵還元触媒の温度も上昇しにくく、HCの酸化が進行しにくいため、HCがNOx吸蔵還元触媒に吸着されやすくなり、このHCの放出による白煙が生じやすい。
そこで、電子制御装置50は、燃料噴射量及び機関回転速度NEなどの機関運転状態や排気温度センサ56によって検出される触媒の温度等に基づいて、燃焼室11から排出されるHCとNOx吸蔵還元触媒により酸化されるHCの量を算出し、HCの吸着量が吸着の上限量に達する前に、大気中への白煙の放出を抑制すべく、EGRバルブ44を閉状態に制御する。そして、EGRバルブ44を閉状態することによりNOx吸蔵還元触媒におけるHCの吸着量が減少すると、再びEGRバルブ44を開状態とする制御を実行する。以上のようにして、電子制御装置50は、内燃機関10のアイドル運転中及び機関負荷が低負荷から中負荷となる領域においては、基本的にはEGRバルブ44を開状態に制御するものの、HCに起因した白煙の発生を抑制すべくEGRバルブ44を閉状態とする制御を実行する。
ところで、内燃機関10のアイドル運転中においては、内燃機関10において燃料の燃焼により発生する騒音等が小さく、特に車両が停止している場合には車両走行による騒音も発生しないため、ターボチャージャ22の騒音がアイドル運転中に比して顕著となる。また、本実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中に、ターボチャージャ22のタービン22aの回転速度が、タービン22aの振動周波数がターボチャージャ22の固有振動数と一致するときのタービン22aの回転速度である共振回転速度Vrの近傍の値をとりうる。ここで、タービン22aの回転速度が共振回転速度Vrとなるときには、ターボチャージャ22自体がタービン22aの回転に伴って共振するため、ターボチャージャ22の騒音がより大きくなる。そして、後述する理由により、内燃機関10のアイドル運転中においては、EGRバルブ44の開閉に伴ってタービン22aの回転速度が共振回転速度Vrに接近する(又は共振回転速度Vrとなる)虞があり、これによりターボチャージャ22の騒音が大きくなって車両の運転者が違和感を覚える虞がある。
ここで、内燃機関10のアイドル運転中におけるEGRバルブ44の開閉状態に応じたターボチャージャ22の騒音の大きさについて、図3〜図5を参照して説明する。図3は、タービン22aに送り込まれる排気の圧力とタービン22aの回転速度との関係を示している。また、図4は、タービン22aの回転速度とターボチャージャ22による騒音の大きさとの関係を示しており、図5は、図4のグラフにおいて共振回転速度Vr近傍の回転速度のみを示している。
内燃機関10のアイドル運転中においては、機関負荷がアイドル運転に対応する負荷となり、機関回転速度を目標とするアイドル回転速度NEnとなるように燃料噴射量がフィードバック制御される。なお、本実施形態では、目標アイドル回転速度NEnは、例えば機関始動直後のアイドル運転時においては機関暖機後のアイドル運転時よりも高く設定されるといった態様で、内燃機関10の冷却水温など運転状態に基づいて設定される。そして、内燃機関10のアイドル運転中において機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態においては、機関負荷及び機関回転速度が一定となるため、結果的に燃焼室11から排出される排気の流量も一定となるように制御されることとなる。
このように内燃機関10のアイドル運転中において、機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、ノズルベーンの開度を一定に維持すると、EGRバルブ44が開状態であるときと閉状態であるときとによってタービン22aの回転速度が異なる。すなわち、燃焼室11から排出される排気の流量が一定となるように制御される場合には、EGRバルブ44が開状態であるよりも閉状態であるほうが、吸気通路20への排気還流量が少ない(「0」である)ため、タービン22aに送り込まれる排気の流量が多くなる。そして、このようにタービン22aに送り込まれる排気の流量が多い場合には、タービン22aに送り込まれる排気の圧力が高くなるため、タービン22aの回転速度も高くなる。すなわち、図3に示すように、内燃機関10がアイドル運転中で機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態においては、ノズルベーンの開度を一定に制御すると、EGRバルブ44が開状態であると排気圧力が圧力Eoと低くなりタービン22aの回転速度も速度Voと低くなるのに対し、EGRバルブ44が閉状態であると排気圧力が圧力Ecと高いため、タービン22aの回転速度も速度Vcと高くなる。
また、図4に示すように、ターボチャージャ22の騒音は、タービン22aの回転速度が「0」から徐々に高くなり共振回転速度Vrに近づくにつれて大きくなり、共振回転速度Vrを超えると一旦小さくなるものの、その後、タービン22aの回転速度が高くなるにつれて再び大きくなる。そして、タービン22aの回転速度は、タービン22aに送り込まれる排気の流量が多く圧力が高いほど高くなるため、機関負荷が高いほど又は機関回転速度が高いほど、タービン22aの回転速度も高くなり、機関負荷及び機関回転速度が低いアイドル運転中においては、図4における共振回転速度Vrの近傍となる。すなわち、内燃機関10のアイドル運転中において機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態においては、より詳細には、図5に示すように、EGRバルブ44が開状態である場合には、例えば共振回転速度Vrよりも低い速度Voとなる。そして、ターボチャージャ22のノズルベーンの開度を一定に維持したままでEGRバルブ44を開状態から閉状態と変化させると、タービン22aの回転速度はVcに上昇するため、共振回転速度Vrに接近し、これにより、ターボチャージャ22の騒音が大きくなる。
そこで、本実施形態では、電子制御装置50が、内燃機関10のアイドル運転中において、EGRバルブ44の開閉に応じてターボチャージャ22の騒音が大きくなることを抑制すべく、ターボチャージャ22のノズルベーンの開度を制御するようにしている。具体的には、電子制御装置50は、図5に示すように、内燃機関10のアイドル運転中において機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、EGRバルブ44の開閉状態に依らずタービン22aの実際の回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるように制御する。この所定回転速度Vsは、タービン22aの実際の回転速度が、ターボチャージャの騒音が問題とならないと判断される程度に共振回転速度Vrと乖離していることを示すタービン22aの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvの基準であり、予め実験などにより導出されて設定されている。なお、図5において、タービン22aの回転速度を、共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるように速度Vm以下に制御するには、図3においてタービン22aに送り込まれる排気の圧力を所定圧力Em以下とする必要がある。したがって、電子制御装置50は、換言すれば、EGRバルブ44の開閉状態に応じて、タービン22aに送り込まれる排気の圧力を圧力Em以下に制御する。
以下、電子制御装置50により実行されるターボチャージャ22のノズルベーンの開度制御を図3,6及び図7に基づいて説明する。図6は、ノズルベーンの開度制御の実行手順を示すフローチャートである。この手順は、内燃機関10の運転中において所定の制御周期で実行される。また、図7は、アイドル運転中の機関回転速度に応じて、EGRバルブ44が開状態である場合及び閉状態である場合のノズルベーンの開度を設定するためのマップである。
図6に示すように、ノズルベーンの開度制御がスタートすると、ステップS11において、現在が内燃機関10のアイドル運転中であるか否かが判定される。そして、ステップS11において、現在が内燃機関10のアイドル運転中ではないと判定されると、ステップS14に移り、先の図2に示したマップに従って、機関負荷及び機関回転速度NEに基づいてコンプレッサ22bの過給圧を目標過給圧とするためのノズルベーンのフィードバック制御を実行する。そして、エンドに移り本処理を一旦終了する。
一方、ステップS11において、現在がアイドル運転中であると判定されると、ステップS12に移り、電子制御装置50が回転速度センサ54により検出される機関回転速度NEnを読み込む。ここで、アイドル運転中の目標アイドル回転速度は、図7に示すように、冷却水温などの機関運転状態に基づいて速度NE1,NE2,NE3及びNE4のうちの何れかに設定される。そして、内燃機関10においては、機関回転速度をこの目標アイドル回転速度NEnとするフィードック制御が実行されるため、回転速度センサ54により検出される機関回転速度もこの機関回転速度NE1,NE2,NE3及びNE4となっている。
そして、ステップS13に移り、EGRバルブ44が開状態であるか否かが判定される。なお、EGRバルブ44の開閉状態は、電子制御装置50によって出力されるEGRバルブ44のアクチュエータ44aへの駆動信号により判定することができる。ステップS13において、EGRバルブ44が開状態であると判定されると、ステップS15に移り図7のマップに従って、ターボチャージャ22のノズルベーンの開度が開度An%に制御され、エンドに移り本処理を一旦終了する。
この図7において、機関回転速度は、NE1,NE2,NE3及びNE4の順に低い方から高い方へと変化しており、EGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度は、A1,A2,A3及びA4の順に小さい方から大きい方へと変化している。従って、EGRバルブ44が開状態である場合、例えば先のステップS12において検出した機関回転速度が低い速度NE1であるときには、ノズルベーンの開度が小さい開度A1%に制御され、例えばステップS12において検出した機関回転速度が比較的大きい速度NE4であるときには、ノズルベーンの開度が比較的大きい開度A4%に制御される。このようにして、機関回転速度が高いほど、燃焼室11から排出される排気の流量が多くなり、ターボチャージャ22のタービン22aに送り込まれる排気の流量も多くなるため、機関回転速度が高いほどノズルベーンの開度が大きく設定される。なお、ノズルベーンの開度An%は、EGRバルブ44が開状態のときに、コンプレッサ22bによる過給圧が機関運転状態に応じた適切な値となり且つタービン22aに送り込まれる排気圧力が圧力Em以下となる開度であり、予め実験などにより導出されて設定されている。
一方、ステップS13において、EGRバルブ44が開状態ではない、すなわち閉状態であると判定されると、ステップS16に移り、図7のマップに従って、ターボチャージャ22のノズルベーンの開度が開度(An+Δa)%に制御される。そして、その後、エンドに移り本処理を一旦終了する。このようにEGRバルブ44が閉状態であるときには、EGRバルブ44が開状態であるときの開度An%に対して開度Δa%だけノズルベーンの開度が大きくなるように制御される。
このように、EGRバルブ44が閉状態であるときには、EGRバルブ44が開状態であるときよりも、タービン22aに送り込まれる排気の流量が多くなるものの、ノズルベーンの開度が大きくなるように制御されるため、排気圧力の上昇が抑制される。なお、開度Δa%は、EGRバルブ44が閉状態のときに、タービン22aに送り込まれる排気圧力が圧力Em以下とするためのノズルベーンの開度の上昇代であり、予め実験などにより導出されて設定されている。したがって、先の図3において、EGRバルブ44が閉状態であるときにも、排気の圧力が圧力Em以下となり、タービン22aの回転速度がVm以下となる。これにより、EGRバルブ44が閉状態である場合においても、タービン22aの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となり、タービン22aの回転速度が上昇すること及び共振回転速度Vrに接近することに起因したターボチャージャ22の騒音を抑制することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、内燃機関10が排気再循環装置40と可変容量ターボチャージャ22とを備えている。そして、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、電子制御装置50が、ターボチャージャ22のタービン22aに送り込まれる排気の圧力が所定圧力Em以下となるように、ノズルベーンの開度をEGRバルブ44の開閉に応じて制御するようにしている。これにより、タービン22aの回転速度が上昇することを抑制することができるため、ターボチャージャ22におけるタービン22aの回転に起因した騒音がEGRバルブ44の開閉に応じて大きくなることを抑制することができる。
(2)本実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、EGRバルブ44が開状態であるときよりも閉状態であるときのほうが、ノズルベーンの開度を大きくするようにしている。すなわち、排気通路30から吸気通路に還流される排気の還流量が少ないほど、ノズルベーンの開度を大きくするようにしている。これにより、排気の還流量が少ない場合には、同還流量が多い場合よりも、タービン22aに送り込まれる排気の流量が多くなるものの、このように排気の流量が多くなる場合にはノズルベーンの開度がより大きい開度になるように制御されるため、タービン22aに送り込まれる排気の圧力が高くなることを抑制することができる。したがって、EGRバルブ44の開閉に応じてタービン22aの回転速度が高くなることを抑制することができるため、タービン22aの回転に起因したターボチャージャ22の騒音を抑制することができる。
(3)本実施形態では、内燃機関10のアイドル中において機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、タービン22aの実際の回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるように、ノズルベーンの開度をEGRバルブ44の開閉状態に応じて制御するようにしている。これにより、EGRバルブ44の開閉状態に依らずタービン22aの回転速度が共振回転速度Vrに近接した値となることを抑制することができるため、ターボチャージャ22がタービン22aの回転に伴って共振することを抑止することができ、ターボチャージャ22において発生する騒音が大きくなることを抑制することができる。
(4)本実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中において、ターボチャージャ22の騒音を抑制すべく、EGRバルブ44の開閉に応じてノズルベーンの開度制御を実行するようにしている。すなわち、アイドル運転中においては、ターボチャージャ以外の暗騒音が小さいため、ターボチャージャ22による騒音がより顕著になるものの、このようなノズルベーンの開度制御を実行することにより、ターボチャージャ22のタービン22aの回転に起因した騒音をより効果的に抑制することができる。
(第1の実施形態の変形例)
この変形例では、内燃機関10のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を図8に示すマップに従って制御するようにしている。この図8に示すマップは、内燃機関10のアイドル運転中における任意の機関回転速度において、EGRバルブ44が開状態におけるノズルベーンの開度(線A)とEGRバルブ44が閉状態におけるノズルベーンの開度(線B)とを設定するものである。
すなわち、上記第1の実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中においては、機関回転速度が速度NE1,NE2,NE3及びNE4の何れかに制御されるため、図7に示すマップに従ってノズルベーンの開度を制御するようにしている。しかしながら、アイドル運転中において、機関回転速度が任意の速度に制御される場合には、図8に示すマップに基づいてEGRバルブ44が開閉状態に応じたノズルベーンの開度制御制御を行うようにする。そして、この図8に示すマップにおいても、EGRバルブ44が閉状態であるときには、EGRバルブ44が開状態であるときよりも、ノズルベーンの開度が開度Δa%大きくなるように設定される。
これにより、内燃機関10のアイドル運転中において機関回転速度が任意の速度NEnに制御される定常状態において、上記(1)〜(4)の作用効果を奏することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の制御装置を、内燃機関を搭載した車両を統括的に制御する電子制御装置として具体化した第2の実施形態について、図9を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態で用いた符号と同様の符号を用いて説明する。
上記第1の実施形態では、図6及び図7に示すように、内燃機関10のアイドル運転状態においては、EGRバルブ44が閉状態であるときのノズルベーンの開度を、EGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度に対して機関回転速度に依らず一定開度Δa%大きくするようにしている。これに対し、第2の実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中においては、EGRバルブ44が閉状態であるときのノズルベーンの開度を、EGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度に対して大きくするにあたり、このノズルベーンの開度の増大量を機関回転速度が高いほど大きくするようにしている。
すなわち、内燃機関10のアイドル運転中において、機関回転速度NEが高いほど、燃焼室11から排出される排気の流量が多いため、EGRバルブ44を開状態から閉状態へと変化させたときにおいてタービン22aへ送り込まれる排気の増加量も、機関回転速度NEが高いほど大きくなる。そのため、内燃機関10のアイドル運転中においてEGRバルブ44を開状態から閉状態へと変化させた場合、機関回転速度NEnが高いほど、タービン22aに送り込まれる排気の圧力の上昇代が大きくなる。そこで、EGRバルブ44が閉状態であるときのノズルベーンの開度を、EGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度に対して大きくするにあたり、このノズルベーンの開度の増大量を機関回転速度が高いほど大きくするようにしている。
具体的には、図9に示すように、内燃機関10の機関回転速度が速度NEnであるときには、EGRバルブ44が開状態であるときにノズルベーンの開度が開度An%に設定され、EGRバルブ44が閉状態であるときにノズルベーンの開度が開度kAn%に設定される。この係数kは「1」よりも大きく、EGRバルブ44が閉状態であるときにノズルベーンの開度をkAnとすることで排気圧力が所定圧力Em以下となる値であり、予め実験などにより導出されて設定されている。したがって、ノズルベーンの開度は、EGRバルブ44が閉状態であるときには開状態であるときよりも開度(k−1)An%大きくなるように制御され、機関回転速度NEnが高いほどノズルベーンの開度の増加分が大きく制御される。なお、その他の構成及び作用は、上記第1の実施形態と同じである。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加え、以下の(5)の効果を奏することができる。
(5)本実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中において、EGRバルブ44が閉状態であるときのノズルベーンの開度をEGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度よりも増大するにあたって、機関回転速度が高いほどこの増大分を大きくするようにしている。ここで、内燃機関10のアイドル運転中においてEGRバルブ44を開状態から閉状態へと変化させた場合、機関回転速度NEが高いほど、タービン22aに送り込まれる排気の増大量が大きくなるものの、このような場合にはノズルベーンの開度の増加量を大きくすることができるため、より適切に排気の圧力が所定圧力Em以下とすることができる。したがって、タービン22aの回転に起因したターボチャージャ22の騒音を適切に抑制することができる。
(第2の実施形態の変形例)
この変形例では、内燃機関10のアイドル運転中におけるノズルベーンの開度を図10に示すマップに従って制御するようにしている。この図10に示すマップは、内燃機関10のアイドル運転中における任意の機関回転速度において、EGRバルブ44が開状態におけるノズルベーンの開度(線A)とEGRバルブ44が閉状態におけるノズルベーンの開度(線B)とを設定するものである。
すなわち、上記第2の実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中においては、機関回転速度が速度NE1,NE2,NE3及びNE4の何れかに制御されるため、図9に示すマップに従ってノズルベーンの開度を制御するようにしている。しかしながら、アイドル運転中において、機関回転速度が任意の速度に制御される場合には、図10に示すマップに基づいてEGRバルブ44が開閉状態に応じたノズルベーンの開度制御制御を行うようにする。そして、この図10に示すマップにおいても、EGRバルブ44が閉状態であるときのノズルベーンの開度が、EGRバルブ44が開状態であるときのノズルベーンの開度のk倍に設定される。
これにより、内燃機関10のアイドル運転中において機関回転速度が任意の速度NEnに制御される定常状態において、上記(1)〜(5)の作用効果を奏することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の制御装置を、内燃機関を搭載した車両を統括的に制御する電子制御装置として具体化した第3の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態で用いた符号と同様の符号を用いて説明する。
上記各実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が速度NEnに制御される定常状態において、EGRバルブ44が閉状態であるときには、EGRバルブ44が開状態であるときよりもノズルベーンの開度を大きくすることにより、タービン22aの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるようにしている。これに対して、第3の実施形態は、上記定常状態において、EGRバルブ44の開閉状態に応じてノズルベーンの開度を変更したり、EGRバルブ44の開閉状態に依らずノズルベーンの開度を一定としたりする制御を機関回転速度に応じて切り換える。そして、これにより、タービン22aの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるようにしている。なお、その他の構成及び作用については、上記第1の実施形態と同じである。
すなわち、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が例えば速度NE1に制御される定常状態において、ノズルベーンの開度を開度A1%に維持すると、図11に示すように、EGRバルブ44の開状態においてタービン22aの回転速度がV1oとなり、EGRバルブ44の状態においてタービン22aの回転速度がV1cとなる。この場合、EGRバルブ44が開状態及び閉状態の何れの場合においても、タービン22aの実際の回転速度V1o、V1cが共振回転速度Vr未満となり、同共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となる。したがって、このような場合には、図11に示すように、EGRバルブの開閉状態に依らずノズルベーンの開度を開度A1%に制御しても、ターボチャージャの騒音がさほど大きくはならない。そこで、図12に示すように、EGRバルブ44が開状態と閉状態とのいずれの状態においても、ノズルベーンの開度を開度A1%に制御する。
また、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が例えば速度NE2に制御される定常状態において、仮にノズルベーンの開度を開度A2に維持すると、図11に示すように、EGRバルブ44の開状態においてタービン22aの回転速度がV2oとなり、EGRバルブ44の状態においてタービン22aの回転速度がV2cとなる。ここで、EGRバルブ44が開状態であるときのタービン22aの回転速度V2oは、共振回転速度Vr未満で且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるものの、EGRバルブ44が閉状態であるときのタービン22aの回転速度V2cは、共振回転速度Vr未満で且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs未満となる。したがって、このような場合には、図12に示すように、EGRバルブ44が開状態のときにはノズルベーンの開度を開度A2%に設定する一方、EGRバルブ44が閉状態のときにはノズルベーンの開度を開度(A2+Δa)%となるように制御する。
また、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が例えば速度NE3に制御される定常状態において、仮にノズルベーンの開度を開度A3に維持すると、図11に示すように、EGRバルブ44の開状態においてタービン22aの回転速度がV3oとなり、EGRバルブ44の状態においてタービン22aの回転速度がV3cとなる。そして、EGRバルブ44が開状態であるときのタービン22aの回転速度V3oは、共振回転速度Vr未満で且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となり、EGRバルブ44が閉状態であるときのタービン22aの回転速度V3cは、共振回転速度Vrを超えて且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs未満となる。したがって、このような場合には、図12に示すように、EGRバルブ44が開状態のときにはノズルベーンの開度を開度A3%に設定する一方、EGRバルブ44が閉状態のときにはノズルベーンの開度を開度(A3+Δa)%に設定する。
さらに、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が例えば速度NE4に制御される定常状態において、ノズルベーンの開度を開度A4に維持すると、図11に示すように、EGRバルブ44の開状態においてタービン22aの回転速度がV4oとなり、EGRバルブ44の状態においてタービン22aの回転速度がV4cとなる。そして、EGRバルブ44が開状態であるときのタービン22aの回転速度V4oは、共振回転速度Vr未満で且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となり、EGRバルブ44が閉状態であるときのタービン22aの回転速度V4cは、共振回転速度Vrを超えて且つ共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となる。したがって、このような場合には、図11に示すように、EGRバルブの開閉状態に依らずノズルベーンの開度を開度A4%に制御しても、ターボチャージャの騒音がさほど大きくはならない。そこで、このような場合には、図12に示すように、EGRバルブ44が開状態と閉状態とのいずれの状態においても、ノズルベーンの開度を開度A4%に制御する。
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(3)及び(4)の効果に加え、以下の(6)の効果を奏することができる。
(6)本実施形態では、内燃機関10のアイドル運転中において、内燃機関10のアイドル運転中に、EGRバルブ44の開閉によってノズルベーンの開度を変更することと、EGRバルブ44の開閉に依らずノズルベーンの開度を一定に制御することとを、機関回転速度に応じて切り換えることにより、ターボチャージャ22の回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvを所定回転速度Vs以上にするようにしている。すなわち、内燃機関10のアイドル運転中に機関回転速度が速度NE2,NE3に制御される定常状態においては、EGRバルブ44が開閉状態に応じてノズルベーンの開度を変更することにより、ターボチャージャ22の回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvを所定の回転速度以上にするようにしている。また、機関回転速度が速度NE1,NE4に制御される定常状態においてノズルベーンの開度を一定開度A1,A4%とした場合には、EGRバルブ44の開状態と閉状態とのいずれにおいても、タービン22aの回転速度が共振回転速度との差が所定回転速度Vs以上となるため、EGRバルブ44の開閉に依らずノズルベーンの開度を一定開度A1,A4%に制御するようにしている。このように、EGRバルブ44の開閉状態に依らずノズルベーンの開度を一定に維持してもターボチャージャ22の騒音がさほど大きくならない場合には、EGRバルブ44の開閉によるノズルベーンの開度の不要な変更を抑制することができる。したがって、EGRバルブ44の開閉制御を容易に行うことができる。
(その他の実施形態)
なお上記実施形態は以下のように適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、ターボチャージャの騒音を抑制すべくEGRバルブが閉状態であるときのノズルベーンの開度をEGRバルブが開状態であるときのノズルベーンの開度よりも増大するにあたり、その増大量を開度Δa%又は開度(k−1)An%としたが、この増大量は特に限定されず、その他の値であってもよい。
・上記各実施形態では、内燃機関のアイドル運転中においては、タービンの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvを一定の所定回転速度Vs以上とするようにしている。しかしながら、この所定回転速度Vsを、内燃機関の機関回転速度NEnが高くなるほど小さく設定するようにしてもよい。すなわち、内燃機関のアイドル運転中であっても、機関回転速度NEnが高い場合には低い場合よりも、内燃機関においてターボチャージャ以外で発生する騒音が比較的大きくなり、ターボチャージャの騒音が比較的目立ちにくい。したがって、機関回転速度NEnが高いほど、タービンの回転速度が共振回転速度Vrに接近した場合に、ターボチャージャの騒音が問題となりにくい。そのため、内燃機関の機関回転速度NEnが高くなるほどタービンの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvの下限である所定回転速度Vsを小さく設定するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、内燃機関のアイドル運転中にEGRバルブの開閉に応じたノズルベーンの開度制御を実行するようにしている。しかしながら、内燃機関がアイドル運転中ではないとき、すなわち車両走行中においても、図2示すマップに基づく制御に代わり、EGRバルブの開閉に応じたノズルベーンの開度制御を実行するようにしてもよい。
すなわち、図13に示すように、内燃機関が例えば中負荷で且つ機関回転速度が高い場合に、EGRバルブが開状態であると、先の図2に示すマップに従ってノズルベーンの開度が制御され、この場合、タービンの回転速度が図13における速度Voとなる。そして、内燃機関が例えば中負荷で且つ機関回転速度が高い場合に、EGRバルブが閉状態となり、ノズルベーンの開度が、EGRバルブが開状態であるときと一定開度に維持されたり、先の図2に示すマップに従って制御されたりすると、タービン22aに送り込まれる排気の圧力が上昇してタービン22aの回転速度が速度Voよりも高い速度Vcとなる。なお、図13に示す例では、EGRバルブが閉状態であるときのタービンの回転速度Vcは、EGRバルブが開状態であるときのタービン22aの回転速度Voよりも共振回転速度Vrとの偏差は大きくなるが、ターボチャージャ22の騒音は大きくなる。
したがって、このような場合においては、電子制御装置が、EGRバルブが開状態であるときよりも閉状態であるときのほうがノズルベーンの開度を大きく制御する。これにより、EGRバルブが閉状態であるときにおいても、タービンに送り込まれる排気の圧力をEGRバルブが開状態であるときと同程度の圧力とすることができるため、タービンの回転速度は、図13に示す速度Vcよりも低い速度となり、ターボチャージャにおける騒音を抑制することができる。なお、内燃機関が低負荷で機関回転速度が低いときほど、内燃機関においてターボチャージャ以外の騒音が小さくなることから、こうしたノズルベーンの開度制御によるターボチャージャにおける騒音をより効果的に抑制することができる。
・上記各実施形態では、EGRバルブが開状態と閉状態とに切り換えられるようにしている。しかしながら、EGRバルブは、開状態と閉状態との間において任意の開度に制御されるようにしてもよい。また、このような場合は、EGRバルブの開度が小さい開度に制御されるほど、排気の還流量が少なくなるため、タービンに送り込まれる排気の流量が多くなる。したがって、EGRバルブの開度が小さい開度に制御される場合にはノズルベーンの開度をより大きい開度になるように制御し、これにより、タービンに送り込まれる排気の圧力が高くなることを抑制するようにしてもよい。また、EGRバルブの開度に応じてタービンの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるように制御するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、ターボチャージャの騒音抑制にあたり、EGRバルブの開閉に応じて、タービンの実際の回転速度と共振回転速度との偏差Δvが所定回転速度Vs以上となるように制御したり、EGRバルブの開閉に応じてタービンに送り込まれる排気の圧力が所定圧力以下となるように制御したりするようにしている。しかしながら、この制御を行うに際して、EGRバルブを閉状態としたときのタービンの回転速度が、EGRバルブを開状態としたときのタービンの回転速度と同じ回転速度となるように制御するようにしてもよい。このように、EGRバルブの開閉に依らずタービンの回転速度を一定に維持することにより、ターボチャージャにおいて発生する騒音の大きさをEGRバルブの開閉に依らず一定とすることができるため、EGRバルブの開閉状態によってターボチャージャの騒音が大きくなることを抑制することができる。なお、この場合、EGRバルブの開閉に依らずタービンの回転速度を一定の所定回転速度にするためのノズルベーンの開度を実験などにより予め導出しておき、図7及び図8のようなマップを設定するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、NOx低減とHCに起因した白煙発生抑制のためにEGRバルブの開閉状態が切り換えられるようにしている。しかしながら、内燃機関においては、それ以外の条件で、EGRバルブの開閉状態が切り換えられるようにしてもよく、そのようなEGRバルブの切り換え時において、ターボチャージャの騒音を抑制すべくノズルベーンの開度を制御するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、排気の還流量に応じてノズルベーンの開度を制御するにあたり、EGRバルブの開度に応じてノズルベーンの開度を制御するようにしている。しかしながら、排気の還流量を検出するセンサを設け、検出された還流量に応じてノズルベーンの開度を制御するようにしてもよい。また、タービンの回転速度やタービンに送り込まれる排気の圧力なども検出するようにして、これらの検出値に基づいてタービンの回転速度と共振回転速度Vrとの偏差Δvを所定回転速度Vs以上とする制御や、排気圧力を所定圧力Em以下とする制御を実行するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、ディーゼルエンジンである内燃機関に本発明を適用している。しかしながら、ガソリンエンジン又はアルコールを任意の濃度で含む燃料を使用可能な火花点火式のエンジン等に本発明の制御装置を適用するようにしてもよい。
10…内燃機関、11…燃焼室、12…燃料噴射弁、13…コモンレール、14…サプライポンプ、20…吸気通路、21…吸気絞り弁、21a…モータ、22…可変容量ターボチャージャ(ターボチャージャ)、22a…タービン、22b…コンプレッサ、30…排気通路、37…触媒コンバータ、38…PMフィルタ、40…排気再循環装置、43…還流通路、44…EGRバルブ、44a…アクチュエータ、50…電子制御装置、51…エアフロメータ、52…アクセルセンサ、53…水温センサ、54…回転速度センサ、55…過給圧センサ、56…排気温度センサ。

Claims (5)

  1. 排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流させる還流通路及び同排気の還流量を調整する流量調整手段を有する排気再循環装置と、開度調整可能なノズルベーンを通じて送り込まれる排気により駆動するタービンを有する可変容量ターボチャージャとを備える内燃機関に適用される制御装置において、
    前記機関の燃焼室から排出される排気の流量が一定となるように制御される所定の機関定常状態において、前記タービンの振動周波数が前記可変容量ターボチャージャの固有振動数に一致するときの前記タービンの回転速度である共振回転速度と前記タービンの実際の回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記所定の機関定常状態は、前記機関のアイドル運転中における定常状態である
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流させる還流通路及び同排気の還流量を調整する流量調整手段を有する排気再循環装置と、開度調整可能なノズルベーンを通じて送り込まれる排気により駆動するタービンを有する可変容量ターボチャージャとを備える内燃機関に適用される制御装置において、
    前記機関のアイドル運転中において、前記タービンの振動周波数が前記可変容量ターボチャージャの固有振動数に一致するときの前記タービンの回転速度である共振回転速度と前記タービンの実際の回転速度との偏差が所定回転速度以上となるように、前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    記流量調整手段によって調整される排気の還流量が少ないほど前記ノズルベーンの開度を大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記ノズルベーンの開度を前記流量調整手段によって調整される排気の還流量に応じて制御するに際して、前記タービンの回転速度が前記排気の還流量に依らず一定に維持されるように前記ノズルベーンの開度を制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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