JP5336993B2 - 映像記録装置及び映像記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク上で映像データを記録するための映像記録装置に係り、特に異なる特性をもつ複数の記録デバイスを併用する場合に関する。
ネットワーク技術の高速化と低価格化に伴い、映像データの伝送にIP(Internet Protocol)ネットワークが用いられることは一般的になってきた。これに伴って、ネットワーク対応型の映像記録装置が提供されるようになり、例えば映像監視システムへの導入が始まっている。
ここで、上記ネットワーク対応型の映像記録装置に使用される記録デバイスは、主にHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)が主流であるが、その種類によって特性が異なる。まず、HDDの特性では、ランダムアクセスはヘッドのシークを伴うため、秒間100回程度しか行なえない。一方、書き換え可能回数は100万回を超え、実用上問題ない。一方、SSDの特性では、ランダムリードの速度は秒間数万回以上とHDDに比べて2桁以上高速であるが、ランダムライトの場合には秒間数百〜数千回であり、ランダムリードよりは遅い。一方、書き換え可能回数は数千回〜数万回とHDDに比べ1〜2桁程度少ない。また、アプリケーションから小さいデータサイズ(数キロバイト)で書き込みを行なっても、SSD内部ではアクセス単位(64KB程度)を一括して書き換えるため、細かいサイズの書き込みは、SSDの寿命を縮めさせる傾向となる。
ところで、ネットワーク型デジタル映像記録装置では、例えば監視映像のような場合に、循環的に重ね書きを行う循環記録モードを備える(例えば特許文献1参照)。この循環記録モードにおいて、定常では、入力段のバッファメモリ上で目次情報と映像データの書き込み状態は常に同期している。すなわち、バッファメモリ上で、カメラからの映像データを1つのブロックに収まる分を蓄積した後、記録デバイスの格納先の映像ブロックに書き出す。同時にバッファメモリ上の目次情報も更新する。
ここで、メモリ上の目次情報を記録デバイスの該当する領域への書き出し方が課題となる。すなわち、上記バッファメモリ上の目次情報は、更新される都度に記録デバイスに書き出す方法もあれば、ある程度まとめてから一度に書き出す方法もある。
後者のある程度まとめてから書き出す方法では、不意の電源断が発生した場合には、目次情報と映像データの間で不整合が生じ、映像データのヘッダ内の目次情報から、目次情報を修復する作業が発生する。HDDの場合には、ランダムリードに時間を要するため、目次情報と映像データの不整合量が少ない状態、すなわち、目次情報の書き換え頻度が高い方が、修復に要する時間が短く都合が良い。一方、SSDの場合には、目次情報の書き換え頻度が高くなると、細かいサイズの書き込みとなり、寿命を短くする要因となる。SSDではランダムリードがHDDに比べて高速なため、不整合の量が多くても、修復時間はさほど要さない。
このように、目次情報と映像データを用いる循環記録において、HDDとSSDのように、目次情報の書き換え頻度に対する特性が異なる記録デバイスを併用する場合には、いかに目次情報の書き換え回数を低減させ、寿命を延ばすか、いかに修復時間を短くするか、目次情報の記録デバイスへの書き出し方法が課題となる。
特許4237549号公報 特開2007−052516号公報
以上述べたように、従来のネットワーク対応型の映像記録装置では、目次情報と映像データを用いる循環記録において、HDDとSSDのように、目次情報の書き換え頻度に対する特性が異なる記録デバイスを併用する場合には、いかに目次情報の書き換え回数を低減させ、寿命を延ばすか、いかに目次情報の修復時間を短くするか、目次情報の記録デバイスへの書き出し方法が課題となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、目次情報の修復時間の短縮と書き換え回数の低減を同時に実現することのできる映像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、それぞれ任意の映像データ供給源からの映像データを循環記録する複数の記録デバイスと、前記映像データ供給源からの映像データを一時保持して前記複数の記録デバイスそれぞれに送り出すワークメモリと、を備え、前記個々の記録デバイス内には、前記映像データ供給源毎に、前記映像データを循環記録するための循環記録領域、前記映像データのヘッダ内から目次情報を書き出して前記映像データの記録状況を管理する目次情報記録領域、前記映像データ及び目次情報の記録アドレスを管理するアドレス管理テーブルが形成され、前記映像データの記録時に生じる前記書き出された目次情報との不整合を修復する映像記録装置であって、前記ワークメモリに前記複数の記録デバイスそれぞれに対応して形成される領域に対応して前記映像データ供給源からの映像データを一時保持する複数のワーク領域を形成し、個々のワーク領域内で、前記映像データのヘッダから目次情報を書き出して前記記録デバイス内の対応領域における循環記録領域、目次情報記録領域への書き込みの待機状態とし、前記対応領域内の単位ブロックそれぞれの書換状況を管理して前記目次情報の更新量が基準値を超えた時点で前記記録デバイス内の目次情報の更新を行うように前記映像データ及び目次情報の書き込みを制御するワークメモリ制御手段と、前記複数の記録デバイスそれぞれの前記映像データ供給源との対応領域について記録した映像データ中の目次情報と目次情報記録領域内の目次情報との不整合を定期的に判断して映像データと目次情報の不整合発生時における、目次情報と映像データの同期化時間を一定化する同期化手段とを具備するように構成したものである。
ここで、前記複数の記録デバイスが前記目次情報の書き換え頻度に対して異なる特性を持つ場合に、前記ワークメモリ制御手段は、前記記録デバイスに対する平均アクセス時間を求め、更新回数と平均アクセス時間との積から修復所要時間を求め、全目次ブロックの修復所要時間の合計が修復目標時間を超えた時点で最も修復所要時間の長い目次情報を前記記録デバイスに書き出すものとし、前記同期化手段は、前記目次情報の不整合発生時における、目次情報と映像データの同期化時間を一定化すると同時に、記録デバイスへの目次情報の書き込み回数を抑えることを特徴とするものとする。
本発明によれば、目次情報の修復時間の短縮と書き換え回数の低減を同時に実現することのできる映像記録装置を提供することができる。
本発明に係る映像記録装置の一実施形態を示すブロック構成図。 図1に示す実施形態のカメラ別記録領域を説明するための概念図。 図1に示す実施形態の内部部品の構成を示すブロック図。 図1に示す実施形態の映像データの格納形式を説明するための概念図。 図1に示す実施形態のアドレス変換テーブルを説明するための概念図。 図1に示す実施形態の目次情報ブロックと映像ブロックを説明するための概念図。 図1に示す実施形態のネットワーク型映像記録装置の不揮発性RAMの構成を示す概念図。 図1に示す実施形態の定常運転時(映像受信・記録・配信実行時)の揮発性RAMの構成を示す概念図。 図1に示す実施形態のネットワーク型映像記録装置の定常運転時の動作を説明するための概念図。 図1に示す実施形態のネットワーク型映像記録装置の起動時の処理を説明するためのフローチャート。 図1に示す実施形態の書き込みスレッドの処理内容を説明するためのフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係るネットワーク対応型の映像記録装置の一実施形態を示すブロック構成図である。図1において、1は本発明に係るネットワーク対応型映像記録装置であり、ネットワーク2に接続され、当該ネットワーク2上のIPカメラ装置3−1,3−2,…,3−m、情報端末装置4−1,…,4−nとの間で映像信号の送受がなされる。
上記映像記録装置1は、ハードディスク(以後HDDと記載)や半導体メモリ(以後SSDと記載)などの記録デバイスを、専用のケースに内包した複数の記録デバイス10−1,10−2,10−3,…,10−kを備える。以下の説明において、記録デバイスを代表する場合は、記録デバイス10と称する。
上記ネットワーク2は、上述の映像信号を伝送する伝送路であり、LAN(Local Area Network)、インターネットあるいは公衆回線等のネットワークを含み、複数のコンピュータを結び制御信号やデータなどの信号を伝送する。
上記カメラ装置3−1,3−2,…,3−mはIP(Internet Protocol)通信機能を備え、それぞれ被写体または監視域の状況を撮影した映像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)フォーマットやMPEG4(Moving Picture Experts Group 4)フォーマット等で圧縮し、IPパケットに乗せてネットワーク2に出力する。尚、以下の説明において、カメラ装置を代表する場合は、カメラ装置3と称する。カメラ装置3には、マイクあるいは人感センサ(図示せず)等のセンサ類が設けられているものもあり、これらのセンサ信号も映像信号に含まれるものとする。
上記情報端末装置4−1,…,4−nは、例えば、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)等のデータ処理装置であり、ネットワーク接続でWebブラウザ等を搭載し、視聴PCとも呼ばれる。以下の説明において、情報端末装置を代表する場合は、情報端末装置4と称する。
図2は、上記ネットワーク対応型映像記録装置1の記録デバイス10内に、カメラ装置3毎の映像データを格納する循環記録用領域5を備えることを説明するための概念図である。図2に示すように、記録デバイス10内には、カメラ装置3−1,3−2,…,3−m毎に対応する循環記録用領域5−1,5−2,…,5−mが確保される。各循環記録用領域5−1,5−2,…,5−mはカメラ装置3−1,3−2,…,3−mからの映像データをリングバッファとして保持する領域である。
すなわち、上記映像記録装置1では、ネットワーク2を介してカメラ装置3のいずれかから映像データを取得した場合に、記録デバイス10に対応する循環記録用領域5に格納する。また、ネットワーク2を介して情報端末装置(視聴PC)4からの映像要求を受信した場合には、記録デバイス10から指定の映像データを読み出し、要求元の情報端末装置4に送信する。
情報端末装置4からは、循環記録用領域5内の任意のカメラ循環記録領域について、任意の時刻から任意の再生方法(順再生・逆再生、等倍速、早送り、コマ送り等)が行なえる。尚、ネットワーク型映像記録装置1の運用設定は、ネットワーク2を介した情報端末装置4で稼動するWeb画面または専用ソフトを用いて行なう。
図3は、上記ネットワーク型映像記録装置1の内部構成を示す機能ブロック図である。図3において、6はコンピュータ基板であり、このコンピュータ基板6には、ネットワークインターフェース(I/F)61、記録デバイスインターフェース(I/F)62、CPU63の他、揮発性RAM(ランダムアクセスメモリ)7、不揮発性RAM8を搭載し、それぞれ内部バス60を通じて接続されている。
上記ネットワークインターフェース61はイーサネット(登録商標)用の信号変換部であり、ネットワーク2と内部バス60との間の信号を変換する。
上記記録デバイスインターフェース62は、ATA(Advanced Technology Attachment)やSCSI(Small Computer System Interface)といった記録デバイスバス向けの信号変換部であり、内部バス60と記録デバイス向けバス64との間の信号を変換する。ここで、上記記録デバイス向けバス64には記録デバイスであるHDD10a,SSD10b,…が混在して接続されているものとする。尚、説明を簡単にするため、装置に接続された記録デバイス数をDと記す。
上記CPU63は、OS(オペレーティングシステム)およびネットワーク型映像記録装置1として稼動させるためのソフトウェアを実行する。不揮発性RAM8は、OSおよびネットワーク型映像記録装置1として稼動させるためのソフトウェアが格納してある。揮発性RAM7は、OSおよびNDR(ネットワークデジタルレコーダ(登録商標))ソフトウェアの一時情報および、ネットワークとHDD間で送受信するための映像データを一時的に格納する際に用いる。
図4は、記録デバイス10−1(他の記録デバイスも同様)上への映像データの格納方法を示している。記録デバイス10−1内を、入力映像データの一単位よりも十分に大きいサイズで均等に領域分けを行なう。説明を容易とするため、この領域を以後「ブロック(Block)」と呼称する。例えば映像データの一単位が数十KByteから数百KByteとすると、ブロックのバイトサイズはその数十倍の数MByteから数十MByteが適当である。
記録デバイス10−1には、アドレス変換テーブル0(デバイス→カメラ領域)11と、アドレス変換テーブル1(カメラ領域→デバイス)12と、目次情報ブロック13(13−1〜13−i)、と、映像ブロック14(14−1〜14−j)が存在する。テーブル11,12それぞれについて必要数のブロックを確保し、残りを映像用ブロックとする。この例では、アドレス変換テーブル0(デバイス→カメラ領域)11と、アドレス変換テーブル1(カメラ領域→デバイス)12は1個のブロック、目次情報ブロック13は4個のブロック13−1〜13−i、映像ブロック14はj個のブロック(14−1〜14−j)とした場合を示している。
各カメラ装置3の循環記録用領域(図2の5−1〜5−m)は、各カメラ装置3用の領域として映像ブロック14を必要な数分を割り当て、循環利用することで実現する。
図5(a),(b)は、それぞれ図4のアドレス変換テーブル11,12のフォーマット構成を示す模式図である。図5(a)に示すアドレス変換テーブル0(デバイス→カメラ領域)11のブロック内には、アドレス情報110が映像データブロック数分(j個)存在する。アドレス情報には「どのカメラ装置3の何番目のブロック」の情報が格納される。このテーブル11により、デバイス10−1上の何番目のブロックが、どのカメラ装置3の何番目のブロックに割り当てられているかが判明する。どのカメラ装置3にも割り当てられてない場合には「空き」を示す情報が格納される。このテーブル11は、カメラ用の領域サイズを変更する場合に、空き領域を探索する場合にも使用する。
図5(b)に示すアドレス変換テーブル1(カメラ領域→デバイス)12のブロック内には、カメラ装置3毎のアドレステーブル(12−1〜12−m)と、上記デーブルがこのブロック内のどこに配置されているかを示すカメラ領域情報12−0が存在する。カメラ領域情報12−0には、各カメラの情報として、12−0−1〜12−0−mのカメラ数分の情報が存在し、各カメラ装置3に対応する循環記録用領域のブロック数と、このブロック(12)内のどこから該カメラ領域のテーブル情報が記載されているか、の情報を有する。
12−1はカメラ装置3−1用の循環記録用領域のテーブル情報を示し、12−1−1〜12−1−X1(X1はカメラ3−1のブロック数)のアドレス情報が存在する。このアドレス情報には「カメラ装置3−1の領域の何番目のブロックは、どのデバイスの何番目のブロック」の情報が格納される(他のカメラ装置3−2〜3−mの場合も同様)。カメラ装置3からの取得した映像データを格納していく際には、このテーブルに記された順にブロックを使用していき、末尾に達するとまた先頭から使用することで、カメラ毎に循環記録領域を実現する。
尚、上記の例では、説明を容易とするため、アドレス変換テーブル11,12はそれぞれブロックを1つ備えるものとして説明したが、記録デバイス10の容量とブロックのバイト数によっては、複数のブロックを用いる場合もあり得る。
図6(a),(b)は、それぞれ図4に示す目次情報ブロック13と映像ブロック14の説明用の概念図である。映像ブロック14−1内には、図6(b)に示すように、ヘッダ部140と映像フレーム141−1〜141−fを有する。映像フレーム141−1〜141−fは映像データの単位データであり、JPEGでは1枚、MPEG系ではIフレームから次のIフレームまでの映像データを示す。
ヘッダ情報140には、目次情報130と、映像データアドレス142、ブロック番号143、カメラ番号144の情報を有する。映像データアドレス142は、それぞれの映像データがこのブロック内のどこから格納してあるかを示す情報である。ブロック番号143は、このブロックがこの循環記録領域の何番目に作成されたかを示すブロック番号を示す。このブロック番号は0からの連番であり、該循環記録領域の使用開始から何番目に作成したブロックかを示す。尚、領域の循環利用開始後も0に戻ることはない。カメラ番号144は、カメラ装置3の識別番号(1〜m)を示す。
一方、目次情報130には、図6(a)に示すように、状態フラグ131、ブロック内先頭データ時刻132、ブロック内先頭データ番号133、ブロック内フレーム数134の情報を有する。状態フラグ131は、目次情報と該映像ブロックの状態を示す。フラグの状態には「未使用」、「映像データ正常」、「映像データ破損」がある。ブロック内先頭データ時刻132は、該映像ブロック先頭映像データの時刻を示す。ブロック内先頭データ番号133は、該映像ブロック先頭映像データの時刻のデータ番号を示す。データ番号は0からの連番であり、該循環記録領域の使用開始から何番目に取得した映像データかを示す。ブロック内フレーム数134は、該映像ブロック内に映像データが何個格納されているかを示す。
ここで、状態フラグ131が「映像データ破損」状態の場合にも、情報132〜134として映像データが正常だった時の情報が維持される。映像データが正常だった時に情報が失われた場合には、前後の正常な目次情報から推測され矛盾のないダミー値となっている。
目次情報ブロック13は複数個のブロック13−1〜13−iを用いている。この目次情報ブロック13内には、目次情報130が映像ブロック数分(j個)存在する。目次情報130−1〜130−jは、それぞれ、映像ブロック14−1〜14−mの目次情報である。目次情報ブロック13は、アドレス変換テーブル1(カメラ領域→デバイス)と組み合わせ、カメラ領域内から任意の時刻の映像データを探す際にも使用する。
この発明は、修復時間の上限値と記録デバイスの特性から、目次情報の書き出し頻度を自動的に制御するところに特徴がある。この特徴的な処理方法を図7から図9を用いて説明する。
図7は、ネットワーク型デジタル映像記録装置1の不揮発性RAM7の保有内容を示している。不揮発性RAM7には、実行ファイル71と、設定ファイル72が存在する。
実行ファイル71は、ネットワーク型デジタル映像記録装置1として動作させるためのソフトウェア群(OS、映像データの受信・記録・配信を行なうソフトウェア、Web経由で設定変更を行なうソフトウェア、カメラ装置3毎の映像記録領域を設定するソフトウェア、等)の実行ファイルである。
設定ファイル72は、映像データの受信・記録・配信を行うソフトウェアの動作を指定するための設定情報を記載したファイルである。この設定ファイル72には、修復目標時間721、視聴ユーザ上限数722、カメラ毎設定情報723がカメラ数分(723−1〜723−m)存在する。修復目標時間721は、映像記録中に不意の電源断が発生した際に、目次情報13と映像データ14の不整合を修復するために使用してよい時間を指示する数値である。視聴ユーザ上限数722は、情報端末装置(視聴PC)4からの同時アクセス数の上限値を指示する数値である。以後、説明を容易とするためこの値をUと記す。カメラ毎設定情報723−mは、カメラ装置3−m用向けの設定情報であり、カメラ接続用情報724−mと、カメラ画質指定用情報725−mを有する。尚、723−1は724−1と725−1を含み、同様に、723−mは724−mと725−mを含むものとする。カメラ接続用情報724は、カメラ装置3−1のIPアドレスとポート番号等、カメラ装置3−1への接続に必要な情報を有する。カメラ画質指定用情報725は、1フレームの画素数、圧縮率、フレームレート、等、映像の画質を指定する情報を有する。
図8は、ネットワーク型デジタル映像記録装置1の定常運転時(映像受信・記録・配信実行時)の揮発性RAM8の状態を示している。定常運転時の揮発性RAM8には、カメラ毎ワークメモリ80がカメラ数分(80−1〜80−m)、ユーザ毎ワークメモリ81が視聴ユーザ上限数722分(81−1〜81−U)、記録デバイス毎ワークメモリ82が装置1内の記録デバイス数分(82−1〜82−D)、存在する。
カメラ毎ワークメモリ80は、アドレス変換テーブル(カメラ→デバイス)801と映像格納バッファ802と目次情報テーブル809を備え、情報としてブロック数803と、最新映像時刻804と、最新映像ブロック番号805と、最古映像時刻806と、最古映像ブロック番号807と、作成中ブロック番号808を持つ。
アドレス変換テーブル(カメラ→デバイス)801は、記録デバイス10のアドレス変換テーブル12内の該カメラ用循環領域用のテーブルを、メモリに読み出したものである。受信した映像データと目次情報を記録デバイスに格納する際、格納先の算出=「該カメラ用領域内で何番目のブロック」の値を「格納先の記録デバイスとその何番目のブロック」の値に変換するために用いる。
映像格納バッファ802は、カメラ装置3から受信した映像データをブロックに収まる範囲で格納していき、記録デバイスの映像ブロック14に書き出す形式とするために用いるバッファである。カメラ装置3からの受信した映像データの格納と、記録デバイス10への書き込みを並行して行なうため、ダブルバッファまたはそれ以上の枚数で構成する。
ブロック数803は、該カメラ用循環記録領域に確保されたブロック数を示す。この値は記録デバイス10のカメラ領域情報12−0の該カメラ用循環記録領域のブロック数をメモリに読み出したものである。最新映像時刻804と最新映像ブロック番号805は、該カメラ用循環記録領域の最新映像ブロックの、ブロック内先頭データ時刻131とブロック番号143の値を示す。最古映像時刻806と最古映像ブロック番号807は、該カメラ用循環記録領域の最古映像ブロックの、ブロック内先頭データ時刻131と、ブロック番号143の値を示す。作成中ブロック番号808は、カメラ装置3から映像を受信し詰め込み中のバッファが、該カメラ用の循環記録領域の何番目のブロックであるかを示す。
目次情報テーブル809は、該カメラの循環記録領域のアドレス順にソートした目次情報である。ネットワーク型映像記録装置1の起動時に、デバイス上のアドレス順に並んだ目次情報ブロック13の各目次情報130を、アドレス変換テーブル801を用いて、該カメラの循環記録領域のアドレス順にソートしたものが、目次情報テーブル809である。
ユーザ毎ワークメモリ81は、映像ブロック読み出用バッファ811を備え、情報として、ログインID812と、最終アクセス時刻813を持つ。映像ブロック読み出し用バッファ811は、記録デバイスから読み出した映像データを格納しておくために用いるバッファである。ログインID812は、情報端末装置(視聴PC)4の識別用の情報であり、情報端末装置4が視聴開始時のアクセス時に発行する情報である。最終アクセス時刻813は、該情報端末装置4からの最終アクセス時刻を示す。一定時間以上アクセスが無かった場合にタイムアウト処理を行なう際等に用いる。
記録デバイス毎ワークメモリ82には、情報として、平均アクセス時間822と、該記録デバイスの目次情報ブロック数分の目次情報ブロック821(821−1〜821−i)と更新回数820(820−1〜820−i)が存在する。平均アクセス時間822は、ネットワーク型映像記録装置1の起動時の初期化処理時に計測した該デバイスからのリードアクセスの所要時間の平均を示す。平均アクセス時間822を算出するために、総アクセス時間8221と、総アクセス回数8222を有する。起動時処理の際、該記録デバイスへリードアクセスを行なった度、その際のアクセス時間を総アクセス時間8221に加算し、総アクセス回数8222を1加算し、総アクセス時間8221を総アクセス回数8222で除算し平均アクセス時間822を求める。
目次情報ブロック821−1〜821−i内には、該記録デバイスの映像ブロック数分の目次情報8210(8210−1〜8210−j)が存在する。目次情報ブロック821はネットワーク型映像記録装置1の起動時に該記録デバイス10の目次情報ブロック13から読み出す。定常運転時では映像ブロックを該記録デバイスに書き出す度に、RAM8上の目次情報ブロック821を更新し、更新量が後述する基準を超えた時点で、RAM8上の目次情報821を記録デバイス10上の目次情報13に書き込みを行なう。終了時にはRAM8上の目次情報821全てを(821−1〜821−m)を該記録デバイス10上の目次情報13に書き戻す。
更新回数820は、RAM8上の目次情報821と記録デバイス10上の目次情報13間での目次情報の相違数を示す。初期値は0である。定常運転時、映像ブロックを該記録デバイス10に書き出し、RAM8上の目次情報ブロック821を更新する度に、更新回数820を1加算する。RAM8上の目次情報821を記録デバイス10に書き出した際に0にリセットする。
図10は、ネットワーク型映像記録装置1の起動時処理を示すフローチャートである。ステップ200「スタート」は、ネットワーク型映像記録装置1の電源投入後のOS部の起動処理が完了し、ネットワーク型映像記録装置1用のソフトウェアの起動処理が開始された時点を示す。
ステップ201「記録デバイス数確認」では、ネットワーク型映像記録装置1に、映像記録用の記録デバイス10が何個接続されているかを確認する処理を行なう。映像記録用の記録デバイス10が0個の場合には、この実施形態ではエラー状態とし、ログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を終了する。尚、映像記録を行なわず、映像データの中継のみを行なう運用もありえるが、本発明の説明から外れるので省略する。映像記録用の記録デバイスが1個以上存在すればステップ202に進む。
ステップ202「各記録デバイスの容量確認」では、各記録デバイス10内の容量=ブロック数を確認する。容量確認は、実際にリードアクセスを行ない末尾の探索を行う。記録デバイス10からリードアドレスを指定しリードアクセスする処理では、アドレスが容量外の場合にはその旨を示す「範囲外エラー」が戻る仕組みとなっている。末尾探索は、リードアドレスを「範囲外エラー」が戻るまで倍々と増やし、「範囲外エラー」を得た後は、「範囲外エラー」となる境界のリードアドレスを二分探索で絞り込む。このリードアクセスのリードサイズはブロックのバイトサイズとする。リード回数は、(記録デバイスの容量/ブロックのバイトサイズ)の2を底とした対数値の倍程度(例:ブロックサイズを1MB=220、記録デバイスのサイズを1TB=240とした場合には、log2(220)×2=40回)であり、処理時間は実用上問題ない。この際、リードアクセスに要した時間は総アクセス時間8221に加算し、総アクセス回数8222を1加算し、デバイス毎のアクセス平均時間822の算出に用いる。全映像用記録デバイスの容量確認を終えたらステップ203に進む。
ステップ203「記録デバイス毎ワークメモリ確保」では、揮発性RAM8に、ステップ201で検出した映像用記録デバイスの数分の記録デバイス毎ワークメモリ82を確保する。メモリが不足する場合には、その旨をログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を終了する。
ステップ204「目次情報読み込み」では、各映像用記録デバイス10の目次情報ブロック13を読み出し、ステップ203で確保した該記録デバイス毎ワークメモリ82の目次情報ブロック821に格納する。
ステップ205「カメラ数確認」では、各映像用記録デバイス10のアドレス変換テーブル12のカメラ領域情報12−0からカメラ数を取得する。映像用記録メディアが複数存在する場合には、全映像用記録メディアでアドレス変換テーブル12が一致した場合にステップ206に進む。一致しなかった場合には、映像用記録デバイス間の不整合として、その旨をログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を終了する。
ステップ206「カメラ毎ワークメモリ確保」では、揮発性RAM8に、ステップ205で取得したカメラ数分のカメラ毎ワークメモリ80を確保する。メモリが不足する場合には、その旨をログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を終了する。
ステップ207「アドレス変換テーブル読み込み」では、各映像用記録デバイス10のアドレス変換テーブル12のカメラ領域毎部分(12−1〜12−m)を読み出し、該カメラ毎ワークメモリのアドレス変換テーブル801に格納する。
ステップ208「目次情報カメラ毎ソート」では、記録デバイス10毎のアドレス順に並んだ目次情報821から、アドレス変換テーブル801を用いて、該カメラの循環記録領域のアドレス順の目次情報テーブル809を作成する。
ステップ209「カメラ毎目次情報探索」では、目次情報が連続しているかを確認する。最古ブロックの目次情報の探索、最新ブロックの目次情報の探索、最古と最新間で連続している事の確認、の3段階で行なう。
最古ブロック探索ではブロック内先頭データ番号133が最小の目次情報130を探し、最新ブロック探索ではブロック内先頭データ番号133が最大の目次情報130を探す。連続性の確認では、目次情報テーブル809をリングバッファとして扱い、最古ブロックから最新ブロックまで、目次情報130のブロック内先頭データ番号133+ブロック内フレーム数134の値が、次の目次情報のブロック内先頭データ番号と連続するかを確認していく。全て連続していれば、最古ブロックの情報を該カメラ用ワークメモリの最古映像時刻806と最古映像ブロック番号807に格納し、同様に最新ブロックの情報を該カメラ用ワークメモリの最新像時刻804と最新映像ブロック番号805に格納し、作成中ブロック番号808に最新映像ブロック番号805に1加算した値を入れ、ステップ211に進む。不連続箇所を検出した場合には、その旨をログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を一旦終了しステップ210に進む。
ステップ210「修復」では、目次情報ブロック13と映像ブロック14の不整合を修復する処理を行なう。不整合部の映像ブロック14を記録デバイス10から読み出し、映像ブロック14が正常である場合には、映像ブロック14のヘッダ部の目次情報130を採用し、映像ブロック14が異常である場合には前後の正常映像ブロック14の目次情報から整合性のあるダミー目次情報130を作成する。これら修復処理の詳細については特許文献2に記載されている。ステップ210の終了後はステップ200から再開する。
ステップ211「カメラ毎サンプリング数算出」では、映像ブロック14の読み出しのサンプリング数を算出する。該カメラ装置3のブロック数が1024以下ならばサンプリング数は10、ブロック数が1024を超える場合には、サンプリング数=lg(ブロック数)とする。
ステップ212「カメラ毎目情報サンプリングチェック」では、映像データ14から読み出したヘッダ部の目次情報130と、目次情報テーブル809内の該目次情報130の比較を行なう。全目次情報の比較チェックは所要時間から現実的でないため、ステップ209で取得した最古ブロックと最新ブロックと、目次情報テーブル809をステップ211で算出したサンプリング数で等分したポイントのブロックにて比較を行なう。全て一致する場合にはステップ213に進む。不整合を発見した場合には、その旨をログファイル出力および外部通知等の処理を行ない、起動処理を一旦終了してステップ210に進む。この比較の際のリードアクセスの所要時間も、デバイス10毎のアクセス平均時間822の算出に用いる。リードアクセスに要した時間を総アクセス時間8221へ加算し、総アクセス回数8222に1加算する。
ステップ213「設定ファイル読み込み」では、設定ファイル72内の情報を揮発性RAM8のワークメモリに読み出す。
ステップ214「定常運転」では、起動処理を終了し定常運転に入る。
図9は、ネットワーク型映像記録装置1の定常運転時の動作を説明するための概念図である。ネットワーク型映像記録装置1の定常運転の処理(受信・記録・配信)は、それぞれの処理を行なうスレッド(Thread)、すなわち受信スレッド91と、書込スレッド92と、配信スレッド93の連携で行なう。映像格納バッファ802はダブルバッファ以上の構成で運用し、各バッファの状態には「詰込中」「書込待ち」「空」の3状態があるものとする。
受信スレッド91は、ネットワーク2を介して、設定ファイル72のカメラ向け情報723の接続先情報724で指定されたカメラ装置3から、画質情報725で指定された画質で映像データを受信し、映像格納バッファ802の「詰込中」状態のバッファに詰め込みを行なう。「詰込中」バッファにそれ以上の映像データの詰め込みが行なえない場合には、そのバッファ状態を「書込待ち」とし、別途「空」状態のバッファ802の確保を試みる。確保できた場合には、作成中ブロック番号808を1加算し、該バッファの状態を「詰込中」とし、ヘッダ部140のブロック番号143として作成中ブロック番号808の値を入れ、カメラ番号144に担当するカメラ装置3の識別番号(1〜m)を入れ、映像の詰め込みを続行する。「空」状態のバッファが存在しない場合には、「空」状態のバッファが登場するまで待機する。
受信スレッド91は受信を行なうカメラ装置3の台数分(m)だけ稼動する。書込スレッド92は、映像データと目次情報を、揮発性メモリ7から記録デバイス10に書き出す処理を行なう。詳細は図11を用いて後述する。配信スレッド93は、ネットワーク2を介して、情報端末装置(視聴PC)4からの映像要求を受け付け、要求映像データがどの映像ブロック14に入っているかを目次情報テーブル809から検索して映像ブロック番号を取得し、その映像ブロックを記録デバイス10から映像ブロック読み出し用バッファ811に読み出し、要求映像データを、情報端末装置(視聴PC)4に配信する。
図11は、書込スレッド92の処理内容を示すフローチャートである。図11において、ステップ300「スタート」は書込スレッド92が生成された時点を示す。
ステップ301「「書込待ち」映像受信バッファ探索」では、各IPカメラ用ワークメモリ(80−1〜80−m)の映像格納バッファ802を調べ、状態が「書込待ち」のバッファを探す。存在しなければステップ307に進み、存在すればステップ302に進む。
ステップ302「アドレス変換」では、ステップ301で検出したバッファのヘッダ部分140内のブロック番号143とカメラ番号144を、アドレス変換テーブル801を用いて、記録デバイス10の書き込み先の映像ブロック14のアドレスに変換を行なう。
ステップ303では、ステップ301で発見したバッファを、ステップ302で変換した記録デバイス10上のアドレスの映像ブロック14へ書き出しを行ない、状態を「空」とする。
ステップ304では、303でデバイスに記録した映像ブロックの目次情報130を、カメラ毎ワークメモリ80のカメラ領域毎ソート済み目次情報テーブル809と、記録デバイス毎ワークメモリ82の目次情報ブロック821に格納する。
目次情報テーブル809への格納処理では、目次情報テーブル809内の格納先アドレスを算出し、該アドレスにヘッダ部140目次情報130を格納し、該カメラ毎ワークメモリ80の最新と最古の時刻とブロック番号(804〜807)の更新も行う。該アドレスは、ブロック番号(804〜807)の更新も行う。
目次情報ブロック821への格納処理では、ヘッダ部140の目次情報130を、ステップ302で求めたアドレスを元に、記録デバイス毎ワークメモリ82上の目次ブロック8210にコピーを行ない、該目次情報8210の属する目次ブロック821の更新回数820を1加算する。
ステップ305では、各目次ブロック821の修復所要時間を、更新回数820と平均アクセス時間822の積から求め、全目次ブロック821の修復所用時間の合計が修復目標時間721を越えているか判定する。超えているならばステップ306に進み、越えてなければステップ307に進む。
ステップ306では、ステップ305で求めた各目次ブロック821の修復所要時間の中から、最も修復所要時間の大きい目次情報821を、記録デバイスの目次情報ブロック13に書き出し、該目次情報ブロック13の更新回数820を0にリセットする。
ステップ307では、数ミリ秒の待機の後にステップ301に進む。
図11では簡易に説明したが、ステップ305では上記の判定に加え、ブロック毎の更新回数820が閾値を超えているかも判定に加えてもよい。この判定を加えれば、映像ブロックの書き出し先が偏る際等で、特定の目次ブロック821のみに更新が集中する場合に、該目次ブロック821内の目次情報8210の大半が更新されているにも関わらず、合計数では305には達し難く、記録デバイスへの書き出しが行われ難いという現象を回避することができる。
この処理を加える場合には、閾値は設定から与えられる変数とすべきであり、その値は目次ブロック821内の目次情報8210数以下の数とすべきである。目次ブロック821内の目次情報8210数を十割とした割合で与えてもよい。
または、図11の例より簡略化し、ステップ305にて全目次ブロック821の修復所用時間の合計が修復目標時間721を越えている場合には、ステップ306にて全ての目次ブロック821を記録デバイスに書き出すようにしてもよい。
この目次情報の書き出し制御を用いることで、SSD10bのようにリードアクセスの速い記録デバイスの場合には、書き出し頻度が減ることから、書き換え回数を減らしてSSDの寿命を延ばす効果が得られる。また、HDD10aのようにリードアクセスが遅い記録デバイスの場合には、書き出し頻度が上がるため、不整合の数を減らして修復処理の所要時間を抑える効果が得られる。したがって、記録デバイス10にHDD10aとSSD10bを併用した場合でも、目次情報の修復時間を一定時間以下とする効果が得られる。
尚、上記実施形態の説明では、書込スレッド92が映像格納バッファ802を探索していく形で簡易に説明したが、受信スレッド91が映像データを詰め込み終えた順に映像ブロックを書き出させるためには、映像格納バッファ802を、受信スレッド91から書込スレッド92へのFIFO(First In First Out)の形で実装する方がよい。
この実施形態の説明では、書込スレッド92が各目次情報821の修復所要時間の監視と記録デバイス10の書き出しを行なうように記したが、これは限定するものでなく、他のスレッド、例えばネットワーク型映像記録装置1のソフトウェア状態の監視を行なう働きのスレッドに処理を行なわせてもよい。
その他、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成することもできる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…ネットワーク対応型映像記録装置、
2…ネットワーク、
3,3−1〜3−m…IPカメラ装置、
4,4−1〜4−n…情報端末装置(視聴PC)、
5,5−1〜5−m…循環記録用領域、
6…コンピュータ基板、60…内部バス、61…ネットワークインターフェース(I/F)、62…記録デバイスインターフェース(I/F)、63…CPU、64…記録デバイス向けバス、
7…揮発性RAM(ランダムアクセスメモリ)、71…実行ファイル、72…設定ファイル、721…修復目標時間、722…視聴ユーザ上限数、723,723−1〜723−m…カメラ毎設定情報、724…カメラ接続用情報、725…カメラ画質指定用情報、8…不揮発性RAM、80,80−1〜80−m…カメラ毎ワークメモリ、801…アドレス変換テーブル(カメラ→デバイス)、802…映像格納バッファ、803…ブロック数、804…最新映像時刻、805…最新映像ブロック番号、806…最古映像時刻、807…最古映像ブロック番号、808…作成中ブロック番号、809…目次情報テーブル、81,81−1〜81−U…ユーザ毎ワークメモリ、811…映像ブロック読み出用バッファ、812…ログインID、813…最終アクセス時刻、82,82−1〜82−D…記録デバイス毎ワークメモリ、820,820−1〜820−i…更新回数、821,821−1〜821−i…目次情報ブロック、8210,8210−1〜8210−j…目次情報、822…平均アクセス時間、8221…総アクセス時間、8222…総アクセス回数、
91…受信スレッド、92…書込スレッド、93…配信スレッド、
10,10−1〜10−k…記録デバイス、10a…HDD、10b…SSD、
11…アドレス変換テーブル0(デバイス→カメラ領域)、110…アドレス情報、
12,12−1〜12−m…アドレス変換テーブル1(カメラ領域→デバイス)、12−0,12−0−1〜12−0−m…カメラ領域情報、12−1−1〜12−1−X1…アドレス情報、
13,13−1〜13−i…目次情報ブロック、130,130−1〜130−j…目次情報、131…状態フラグ、132…ブロック内先頭データ時刻、133…ブロック内先頭データ番号、134…ブロック内フレーム数、
14,14−1〜14−j…映像ブロック、14−1〜14−m…映像ブロック、140…ヘッダ部、141−1〜141−f…映像フレーム、142…映像データアドレス、143…ブロック番号、144…カメラ番号。

Claims (4)

  1. それぞれ任意の映像データ供給源からの映像データを循環記録する複数の記録デバイスと、
    前記映像データ供給源から受信した映像データを一時保持して前記複数の記録デバイスそれぞれに送り出すワークメモリと、を備え、
    前記複数の記録デバイスの個々には、所定のブロックの単位で映像データ供給源毎に割り当てられる、前記映像データを循環記録するための記録領域記録される前記映像データのブロックのヘッダにある目次情報を書き出して前記映像データの記録状況を該所定のブロックの単位で管理する目次情報記録領域、前記映像データの記録アドレスを管理するアドレス管理テーブルが形成され、
    前記映像データ供給源に対応して前記複数の記録デバイスのいずれかに形成される前記記録領域に循環記録された前記映像データと、前記書き出された目次情報との不整合を修復する映像記録装置であって、
    該映像記録装置の起動時に、前記目次情報記録領域の目次情報を該ワークメモリに複製し、
    個々の前記ワークメモリ内にバッファを構成して、前記受信した映像データを該所定のブロックに収まる範囲で該バッファに詰め込んでいき、これ以上詰め込めなくなったときに、該バッファから該記録領域のいずれかのブロックへヘッダと共に書き出すとともに、該ワークメモリ上の目次情報を該ヘッダから書き出した目次情報で更新する一方で前記目次情報記録領域への書き込み待機状態とし、該待機状態の目次情報の更新回数から算出される値が前記複数の記録デバイス毎に定める基準値を超えた時点で前記記録デバイス内の目次情報書き出しを行うように前記映像データ及び目次情報の書き込みを制御するワークメモリ制御手段と、
    前記記録領域内の映像データ中の目次情報と目次情報記録領域内の目次情報との不整合を検査し、不整合があったときには、不整合部の映像データのブロックを対応する前記記録デバイスから読み出し、該読み出した映像データが正常であれば、該読み出した映像データのヘッダの目次情報から目次情報記録領域内の目次情報を修復し、目次情報と映像データの同期化する同期化手段と
    を具備することを特徴とする映像記録装置。
  2. 記複数の記録デバイスが前記目次情報の書き換え頻度に対して異なる特性を有し、それぞれの前記記録デバイスの目次情報記録領域は、該記録デバイス内で複数の目次ブロックにより構成され、前記更新回数は該目次ブロック毎に計数されるものであり
    前記ワークメモリ制御手段は、前記複数の記録デバイス毎に平均アクセス時間を求め、前記更新回数と前記平均アクセス時間との積から修復所要時間を求め、いずれかの前記記録デバイスの全目次ブロックの修復所要時間の合計が修復目標時間を超えた時点で最も修復所要時間の長い目次情報を記録デバイスに書き出ことを特徴とする請求項1記載の映像記録装置。
  3. 前記複数の記録デバイスの1つはハードディスクドライブであり、他の1つは該ハードディスクドライブより高いランダムリード速度及び少ない書き換え可能回数を有するソリッドステートドライブであり、前記平均アクセス時間は少なくとも計測したリードアクセス時間に基づいて求められ、該ソリッドステートドライブへの目次情報への書き出しの頻度が、該ハードディスクドライブよりも減ることを特徴とする請求項2記載の映像記録装置。
  4. それぞれ任意の映像データ供給源からの映像データを循環記録する複数の記録デバイスと、前記映像データ供給源から受信した映像データを一時保持して前記複数の記録デバイスそれぞれに送り出すワークメモリとを備え、前記複数の記録デバイスの個々には、所定のブロックの単位で映像データ供給源毎に割り当てられる、前記映像データを循環記録するための記録領域と、記録される前記映像データのブロックのヘッダにある目次情報を書き出して前記映像データの記録状況を該所定のブロックの単位で管理する目次情報記録領域と、前記映像データの記録アドレスを管理するアドレス管理テーブルとが形成され、前記映像データ供給源に対応して前記複数の記録デバイスのいずれかに形成される前記記録領域に循環記録された前記映像データと、前記書き出された目次情報との不整合を修復する映像記録装置に用いられる方法であって、
    該映像記録装置の起動時に、前記目次情報記録領域の目次情報を該ワークメモリに複製し、
    個々の前記ワークメモリ内にバッファを構成して、前記受信した映像データを該所定のブロックに収まる範囲で該バッファに詰め込んでいき、これ以上詰め込めなくなったときに、該バッファから該記録領域のいずれかのブロックへヘッダと共に書き出すとともに、該ワークメモリ上の目次情報を該ヘッダから書き出した目次情報で更新する一方で前記目次情報記録領域への書き込みは待機状態とし、該待機状態の目次情報の更新回数から算出される値が前記複数の記録デバイス毎に定める基準値を超えた時点で前記記録デバイス内の目次情報への書き出しを行うように前記映像データ及び目次情報の書き込みを制御することと、
    前記記録領域内の映像データ中の目次情報と目次情報記録領域内の目次情報との不整合を検査し、不整合があったときには、不整合部の映像データのブロックを対応する前記記録デバイスから読み出し、該読み出した映像データが正常であれば、該読み出した映像データのヘッダの目次情報から目次情報記録領域内の目次情報を修復し、目次情報と映像データの同期化することと
    を有することを特徴とする映像記録方法。
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