JP5334502B2 - 金型装置 - Google Patents
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Description
そこで、成膜されるワークが組込まれる第一金型と、該ワークに成膜するための成膜手段が組込まれる第二金型とを備えて構成した成膜用金型が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。このものでは、第一金型と第二金型とを用いて射出成形を行なうと共に、射出成形に用いた第一金型の型面にワークを支持せしめたままの状態で、第二金型に形成した凹部を成膜チャンバー(成膜室)にして成膜を行なうように構成されており、これによって、一連の工程で射出成形と成膜とを行うことができるようになっている。
また、射出用成形の金型のなかには、細長いリブを有するワークや複雑な形状のワークを成形するために、型面の一部を形成する入れ子や中子をコアに組込む場合がある。この場合、入れ子や中子とコアとの間には、入れ子や中子の組込みに必要な微少な隙間が、型面からコア内部に至る状態で形成されている。
而して、射出成形用の金型には、エジェクタ、或いは入れ子や中子によって、型面からコア内部に至る微小な隙間部が形成されるが、該隙間部は、エジェクタ、或いは入れ子や中子の数が多いほど数多く形成されることになる。
一方、前記特許文献1のように、第一金型の型面に射出成形されたワークを支持せしめた状態で、第二金型に形成された凹部を成膜チャンバーにして真空蒸着装置等の成膜手段で成膜を行なう場合、成膜チャンバーは真空引きされることになるが、このとき、前記エジェクタとエジェクタ様挿通孔内面との間の隙間、或いは入れ子や中子とコアとの間の隙間のように、第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部内の空気も、型面側から流出して真空引きされることになる。しかるに、第一金型の型面は、該型面に支持されたワークによって覆われた状態になっているため、隙間部内の空気が型面側から速やかに流出することが妨げられ、而して、ワークに妨げられながら隙間部内の空気が少しづつ成膜チャンバー内に流出することになって、成膜チャンバーの真空引きに時間がかかってしまうという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
請求項2の発明は、第一金型は、型面の一部を形成する入れ子や中子がコアに組込まれる構造であると共に、該第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部は、前記入れ子や中子とコアとの間の隙間であることを特徴とする請求項1に記載の金型装置である。
請求項3の発明は、第一金型は、成膜されたワークを第一金型の型面から脱型させるためのエジェクタを備えると共に、該第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部は、前記エジェクタが移動自在に挿通されるエジェクタ用挿通孔内面とエジェクタとの間の隙間であることを特徴とする請求項1に記載の金型装置である。
請求項4の発明は、成膜工程時における第一金型と第二金型との型閉じ状態で、第一金型の連通孔のコア外部側出口が第二金型の成膜チャンバー内に連通する構成にして、成膜チャンバーの真空引きに伴い連通孔を通して前記隙間部を真空引きする構成にしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の金型装置である。
請求項2の発明とすることにより、第一金型に、入れ子や中子とコアとの間に型面からコア内部に至る隙間が形成されていても、速やかに真空引きすることができる。
請求項3の発明とすることにより、第一金型に、エジェクタ用挿通孔内面とエジェクタとの間に型面からコア内部に至る隙間が形成されていても、速やかに真空引きすることができる。
請求項4の発明とすることにより、成膜チャンバーの真空引きに伴って、第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部も連通孔を通して速やかに真空引きされることになり、この結果、隙間部を真空引きするためのポンプや配管を別途必要とせず、コスト低減に寄与できる。
尚、本実施の形態では、第一金型2は可動金型、第二金型3は固定金型であるが、これに限定されることなく、第一金型を固定金型、第二金型を可動金型にしてもよく、また、第一、第二金型の両方が移動する構成にすることもできる。さらに、金型のスライド移動は、面に沿う方向の移動であれば、直線方向の移動に限らず、軸を中心とする回転移動であってもよい。
まず、図2において、第一金型2と第二金型3とは、型面2a、3a同士が互いに対向する状態で離間している(型開き状態)。
2 第一金型
2a 型面
2b コア
2e エジェクタ用挿通孔
3 第二金型
3b 成膜チャンバー
4 ワーク
5 スパッタリング装置
6 型面形成用入れ子
9 エジェクタピン
11 連通孔
11a コア外部側出口
S1、S2 隙間
Claims (4)
- 射出成形用の型面を備え、該型面に成膜されるワークを支持する第一金型と、該第一金型の型面に支持されたワークを成膜するための成膜手段が組込まれ、成膜工程時に真空引きされる成膜チャンバーを備えた第二金型とを用いて金型装置を構成するにあたり、前記第一金型に、該第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部を、コア内部側からコア外部に連通せしめる連通孔を形成すると共に、成膜工程時に該連通孔を通して前記隙間部を真空引きする構成にしたことを特徴とする金型装置。
- 第一金型は、型面の一部を形成する入れ子や中子がコアに組込まれる構造であると共に、該第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部は、前記入れ子や中子とコアとの間の隙間であることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
- 第一金型は、成膜されたワークを第一金型の型面から脱型させるためのエジェクタを備えると共に、該第一金型に形成される型面からコア内部に至る隙間部は、前記エジェクタが移動自在に挿通されるエジェクタ用挿通孔内面とエジェクタとの間の隙間であることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
- 成膜工程時における第一金型と第二金型との型閉じ状態で、第一金型の連通孔のコア外部側出口が第二金型の成膜チャンバー内に連通する構成にして、成膜チャンバーの真空引きに伴い連通孔を通して前記隙間部を真空引きする構成にしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の金型装置。
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JP2008225552A JP5334502B2 (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 金型装置 |
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JP2008225552A JP5334502B2 (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 金型装置 |
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JP2010058358A JP2010058358A (ja) | 2010-03-18 |
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2008
- 2008-09-03 JP JP2008225552A patent/JP5334502B2/ja active Active
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