JP5334243B2 - 脱酸素剤包装用フィルム及び脱酸素剤用包装袋 - Google Patents

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本発明は、積層フィルムに関するものであり、特に、脱酸素剤を包装する脱酸素剤包装用フィルム及び脱酸素剤用包装袋に関する。
食品、医薬品、精密機械部品、金属粉等の保存する際、保存品の酸化等による品質劣化を防ぐために、これらを保存する包装材の内部を無酸素状態とする技術が普及している。このとき、保存雰囲気中の酸素を除去する脱酸素剤が、包装材の内部に同封して使用されている。
脱酸素剤は、雰囲気中に存在する酸素を吸収することにより、当該雰囲気中の酸素を除去するものであり、粉体、錠剤、樹脂等の形態からなり、酸素透過性を有する包装材で包装して用いる。この脱酸素剤は、還元鉄粉を主剤とし、塩化ナトリウム等のハロゲン化金属、活性炭及び水を初めとする水供与性化合物を混合した鉄系脱酸素剤が一般的に用いられている。
特開昭53−50065号公報
ここで、脱酸素剤の包装材は、酸素透過性の他、保存品特有の保存環境に対応可能な特性が求められる。例えば、脱酸素剤に含まれる水分が包装材の外部に漏出すると、海苔等の水分を嫌う食品や、顆粒や錠剤等の医薬品、IC等の精密機械部品、銅粉等の金属粉等の保存品では、漏出した水分により品質に変化が生じる可能性があるからである。
このような脱酸素剤の包装に関し、例えば、特許文献1に開示の脱酸素剤の反応速度調整方法では、酸素ガス透過度の異なった2種の穿孔フィルムを積層接着して形成した被包フィルムを用いることによって、外面フィルムの耐水性、耐薬品性などを損なわずして、酸素透過量を調整する技術が開示されている。しかし、特許文献1に開示の被包フィルムでは、外側に近いプラスチックフィルムの孔が貫通しているため、水分を保持した脱酸素剤原料を包装した場合、脱酸素剤に含まれる水分が、貫通孔を通して包装剤の外側に漏出する。このため、海苔等の水分を嫌う食品等、上述の保存品では、漏出した水分により品質に変化が生じる可能性がある。その一方で、特許文献1に開示の被包フィルムを用いた脱酸素剤を、水分の高い食品の保存に使用する場合は、保存品側の水分が貫通孔を通して内側に侵入し、脱酸素剤内部が水分過多となり脱酸素能力を失わせることとなる。更に、脱酸素剤の僅かな鉄錆臭が貫通孔から漏出し、日本茶等、臭いを嫌う食品や、臭いを吸着しやすい食品では、鉄錆臭が食品に吸着する可能性がある。
以上より、脱酸素剤を包装する包装材は、酸素透過性に優れるだけではなく、水分や脱酸素剤の成分の遮断性に優れたものであることが望まれている。そこで、本発明の目的は、酸素透過性を備えながら、その他の成分の流通を遮断可能な脱酸素剤包装用フィルム及び脱酸素剤用包装袋を提供することにある。
本発明者等は、検討の結果、以下に示す積層フィルムを用いることにより、上記課題が解決できることを知見し、本発明に至った。
すなわち、本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、プラスチックフィルムからなる第1フィルム層と、不織布と、プラスチックフィルムからなる第2フィルム層とを積層させた積層フィルムであって、第1フィルム層は、5μm〜3mmの厚さを有し、未貫通孔を備える多孔質フィルムからなり、当該未貫通孔は、未貫通孔におけるフィルムの最薄部の厚さが10μm以下であり、且つ、平均開口幅が0.5μm〜300μmのものを500個/cm〜200,000個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムからなり、第2フィルム層は、有孔ポリエチレンフィルムからなり第1フィルム層は前記未貫通孔が不織布側に開口したものであり、当該第1フィルム層が外側に配置されるようにして用いることを特徴とする。
本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムでは、前記第2フィルム層は、5μm〜3mmの厚さを有し、直径0.1mm〜3mmの貫通孔を9個/cm〜100個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムからなるものがより好ましい。
本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、より好ましくは、前記不織布は、紙、耐水耐油紙、ポリオレフィン不織布のいずれかである。
また、本発明に係る脱酸素剤用包装袋は、上述の脱酸素剤包装用フィルムを用いたことを特徴とする。
本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、フィルムの厚さ方向に孔を貫通させることなく、優れた酸素透過性を得ることができる。そのため、脱酸素剤包装材の内外に水分が流通することがないので、脱酸素剤の脱酸素能力を低下させることがない。また、本発明に係る脱酸素剤用包装袋は、上述の効果を奏する脱酸素剤包装用フィルムからなるので、酸素透過性に優れ且つ、水分の遮断性に優れた脱酸素剤用包装袋を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
脱酸素剤包装用フィルム: 本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、プラスチックフィルムからなる第1フィルム層と、不織布と、プラスチックフィルムからなる第2フィルム層とを積層させた積層フィルムである。そして、第1フィルム層は、5μm〜3mmの厚さを有し、未貫通孔を備える多孔質フィルムからなり、当該未貫通孔は、未貫通孔におけるフィルムの最薄部の厚さが10μm以下であり、且つ、平均開口幅が0.5μm〜300μmのものを500個/cm〜200,000個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムからなり、第2フィルム層は、有孔ポリエチレンフィルムからなり、第1フィルム層が外側に配置されるようにして用いることを特徴とするものである。
第1フィルム層は、以下の条件を備えるプラスチックフィルムが好適である。まず、5μm〜3mmの厚さを有し、未貫通孔を備える多孔質フィルムからなるものである。ここでいう未貫通孔とは、フィルムの厚さ方向に貫通せず、フィルムの片面側に形成された開口である。そして、未貫通孔が形成されることによって、当該未貫通孔の部分で、フィルムの厚さが薄くなるが、この未貫通孔において、フィルムの厚さが最も薄くなる部分が最薄部である。未貫通孔の開口形状は特に限定されるものではない。
第1フィルム層は、未貫通孔におけるフィルムの最薄部の厚さが10μm以下であり、且つ、平均開口幅が0.5μm〜300μmの未貫通孔を500個/cm〜200,000個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムが好適である。
第1フィルム層の厚さが5μm未満であると、未貫通孔の形成が困難となる。一方、第1フィルム層の厚さが3mmを超えると、脱酸素剤用包装袋に用いる積層フィルムとしては厚すぎて、薄型の脱酸素剤が望まれる中、市場ニーズに適さない。
次に、未貫通孔におけるフィルムの最薄部の厚さが10μmより厚くなると、酸素透過性が低下する。また、未貫通孔の平均開口幅は0.5μm〜300μmであることが好ましい。この平均開口幅は、各未貫通孔の開口において、最も開口幅の広い部分を測定し、この測定結果の平均値を表したものである。未貫通孔の平均開口幅が0.5μm未満であると、十分な酸素透過性が得られない。一方、未貫通孔の平均開口幅が300μmを上まわると、1cmあたりの未貫通孔数が少なくなり、酸素透過性にムラが生じやすくなる。
更に、第1フィルム層は、未貫通孔を、500個/cm〜200,000個/cmの密度で備えるものが好適である。1cmあたりの未貫通孔数が500個未満であると、未貫通孔の数が少なくなり、酸素透過性にムラが生じやすくなる。一方、1cmあたりの未貫通孔数が200,000個を上まわると、未貫通孔の数が多すぎて、酸素透過性の調整が困難となる。
この第1フィルム層は、脱酸素剤を包装する際、外側に配置されて用いる。第1フィルム層は、未貫通孔を備えるので、酸素の透過性を確保しながら、水分等、その他の成分を透過させることがない。したがって、脱酸素剤用包装袋としたときに、当該第1フィルム層を外側に配置することによって、脱酸素剤を構成する物質の流通を最外層で遮断することができる。
なお、第1フィルム層の材質は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、エラストマー、ポリウレタン等から成る樹脂フィルム、又はこれらの樹脂フィルムを2層以上積層した積層フィルム等を用いることができる。第1フィルム層として、積層フィルムを用いる場合は、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムとポリプロピレンフィルムとを積層したもの、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンフィルムとを積層したもの等が挙げられる。
本件発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、未貫通孔が形成された第1フィルム層を備えるので、脱酸素剤用包装袋とした場合に、脱酸素剤用包装袋の内外において、酸素透過性を得ながら、水分等の流通を防ぐことができる。このため、脱酸素剤原料に含まれる水分や、保存品側に含まれる水分が、脱酸素剤包装用フィルムを透過することが無い。この結果、脱酸素剤の性能が低下することが無く、また、脱酸素剤を用いて保存する保存品が、水分の影響を受けることを防ぐことができる。
次に、第2フィルム層について説明する。第2フィルム層は、有孔ポリエチレンフィルムが好適である。なお、第2フィルム層は、厚さが5μm〜3mmの範囲であり、直径0.1mm〜3mmの略円形の貫通孔を9個/cm〜100個/cmの密度で備えるものがより好ましい。第2フィルム層の厚さが5μm未満であると、有孔ポリエチレンフィルムとしては薄すぎて、フィルムを積層する際の取り扱い性に欠ける。一方、第2フィルム層の厚さが3mmを上まわっても、物質透過性が向上するものではなく、むしろ積層フィルム全体の厚さが厚くなり、薄型の脱酸素剤が望まれる中、市場ニーズに適さない。次に、第2フィルム層の貫通孔が、直径0.1mm未満であると、十分な酸素透過性が得られない。一方、第2フィルム層の貫通孔が、直径3mmを上まわると、1cmあたりの未貫通孔数が少なくなり、酸素透過性が低下する。また、貫通孔を9個/cm〜100個/cmの密度で備えるものがより好ましく、貫通孔数が、9個/cm未満であると、酸素透過性にムラが生じる。一方、貫通孔数が100個/cmを上まわると、酸素透過量が過剰となり、好適な反応速度とすることができないと共に、第2フィルム層の形状安定性に優れない。
そして、本件発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、第1フィルム層と第2フィルム層との間に、不織布からなる層を設ける。不織布を設けることによって、積層フィルム全体の形状安定性を得ると共に、酸素や水分を不織布で保持可能となる。当該不織布は、紙、耐水耐油紙、ポリオレフィン不織布のいずれかであることがより好ましい。例えば、クラフト紙等の紙や、当該紙にポリエチレン、ポリプロピレン等を混抄した耐水耐油紙、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなるポリオレフィン不織布等が挙げられる。
脱酸素剤包装用フィルムにおける、第1フィルム層/不織布/第2フィルム層の各層間の接着方法は、ドライラミネート、ヒートラミネート等を用いることができる。
ここで、本件発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、酸素以外の物質透過性を制限するために、第1フィルム層に貫通孔を有しない構成としたので、最外層を有孔フィルムとする場合に比べて、外表面から透過した酸素の透過効率が低下する。そこで、第1フィルム層は、片面側に未貫通孔を形成して、最薄部の厚さを調整することによって、酸素透過性を確保するのである。この第1フィルム層の未貫通孔形成面は、外側に向けて配置しても、不織布側に向けて配置しても良いはずである。しかし、脱酸素剤用包装袋は、外部から透過した酸素を、脱酸素剤用包装袋内に効率良く行き渡らせることが重要である。そのため、第1フィルム層と不織布とを積層させる際、第1フィルム層の未貫通孔が形成された面と、不織布とを積層する方が、より好ましいのである。すなわち、第1フィルム層は、未貫通孔が形成された面の方が表面積が大きく、第1フィルム層の未貫通孔形成面を不織布側に配置することによって、外部から透過した酸素の不織布側への拡散を容易にし、脱酸素剤用包装袋内に効率良く拡散させることができるのである。
本件発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、有孔ポリエチレンフィルム並びに不織布を積層させることによって、十分な酸素透過性を得て、最外層となる第1フィルム層に、未貫通孔を備えるプラスチックフィルムを配置する積層フィルムとすることによって、積層フィルムの厚さ方向に孔が貫通することがないので、酸素透過性を保持しながら、水分やその他酸素以外の物質の透過を防ぐことができる。
本件発明に係る脱酸素剤用包装袋: 本件発明に係る脱酸素剤用包装袋は、上述の脱酸素剤包装用フィルムを用いたものである。脱酸素剤用包装袋の形状や大きさは特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜設計可能であり、端部がシールされることによって、脱酸素剤を封入可能であればよい。例えば、所望の形状に切断した2枚の脱酸素剤包装用フィルムを、その第2フィルム層側で対向させて、一部を残して張り合わせる方法や、1枚の脱酸素剤包装用フィルムの中央部を折り曲げて、残りの端部のうちの一部を残してシールすることにより袋を形成する例が挙げられる。
以下、本発明を実施例を用いて、より具体的に説明する。なお、本件発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例における脱酸素剤包装用フィルム1の構成を示す概略図である。実施例の脱酸素剤包装用フィルム1の各層の構成材を示す。第1フィルム層4は、フィルム厚さが20μmであり、未貫通孔7が10,000個/cmの密度で形成された二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを用いた。この未貫通孔7は、開口幅7aが10μmである。また、当該未貫通孔7におけるフィルムの最薄部8の厚さは、5μmとした。
不織布5は、延伸低密度ポリエチレン(LLDPE)スパンボンド不織布を用いた。
第2フィルム層6は、直径0.5mmの微細貫通孔9が50個/cmの密度で形成された厚さ20μmの延伸低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを用いた。
上記各層の構成材を積層させた。まず、上記第1フィルム層である二軸延伸ポリプロピレンフィルム4と、延伸低密度ポリエチレン(LLDPE)スパンボンド不織布5とをパターンドライラミネートして複合フィルムとした。その後、当該複合フィルムと、第2フィルム層である延伸低密度ポリエチレンフィルム6とを積層し、接着剤により接着させて脱酸素剤包装用フィルム1とした。
この脱酸素剤包装用フィルム1を幅4cm長さ10cmに切り取り、第2フィルム層6側を内層にして折り曲げて、大きさが4cm×5cmとなるようにし、当該脱酸素剤包装用フィルムの5cm側の辺の1カ所を開口した状態とし、これを脱酸素剤用包装袋2とした。
当該脱酸素剤用包装袋2に、鉄粉と活性炭と食塩とを主成分とする鉄系脱酸素原料10を3.0g充填し、開口部をヒートシールにより密封し、脱酸素剤Aとした。
この脱酸素剤Aを実装試験した。すなわち、脱酸素剤Aを、焼き海苔(板海苔)10枚と共に、酸素透過量5ml/m・日のプラスチックフィルムの袋に密封した。25℃で1ヶ月間保存した後、プラスチックフィルム袋を開封し、焼き海苔を試食したところ、酸素による味の低下は無く、且つ、パリパリ感が失われず、品質の劣化が感じられなかった。
比較例
図2は、比較例における脱酸素剤の構成を示す概略図である。比較例は、以下の層構成のフィルムを用いた。
第1フィルム層101として、直径0.2mmの微細貫通孔104が50個/cmの密度で形成された厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)を用い、この第1フィルム層101に紙102を積層接着して複合フィルムとした。第2フィルム層103として、直径0.5mmの微細貫通孔105が、50個/cmの密度で形成された厚さ20μmの延伸低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを用意した。前記複合フィルムと第2フィルム層103とを積層接着して積層フィルム100とした。
この積層フィルム100を、幅4cm×長さ10cmに切り取り、第2フィルム層103側を内側にして折り曲げて4cm×5cmとなるようにし、5cm側の辺を1カ所開口した状態として脱酸素剤用包装袋Bとした。
この脱酸素剤用包装袋Bに、実施例と同じ鉄系脱酸素原料10を3.0g充填し、開口をヒートシールにより密封し、脱酸素剤Bとした。
この脱酸素剤Bを実施例1と同様に実装試験した。すなわち、脱酸素剤Bを、焼き海苔(板海苔)10枚と共に、酸素透過量5ml/m・日のプラスチックフィルムの袋に密封した。25℃で1ヶ月間保存した後、プラスチックフィルム袋を開封し、焼き海苔を試食したところ、酸素による味の低下は無かったが、パリパリ感が失われ、しっとり感があって、品質の劣化が感じられた。
本発明に係る脱酸素剤包装用フィルムは、フィルムの厚さ方向に貫通する孔を有することなく、酸素透過性を備えるので、酸素を透過し、且つ、水分等の透過を防ぐことができる。この脱酸素剤包装用フィルムを用いた脱酸素剤用包装袋は、脱酸素剤の水分の海苔等の乾燥食品、海苔等の水分を嫌う食品や、顆粒や錠剤等の医薬品、IC等の精密機械部品、銅粉等の金属粉等を無酸素状態で保存する際に好適に使用される。
実施例における脱酸素剤の構成を示す概略図である。 比較例における脱酸素剤の構成を示す概略図である。
1 脱酸素剤包装用フィルム
2 脱酸素剤用包装袋
4 第1フィルム層
5 不織布
6 第2フィルム層
7 未貫通孔
8 最薄部
9 貫通孔

Claims (4)

  1. プラスチックフィルムからなる第1フィルム層と、不織布と、プラスチックフィルムからなる第2フィルム層とを積層させた積層フィルムであって、
    第1フィルム層は、5μm〜3mmの厚さを有し、未貫通孔を備える多孔質フィルムからなり、当該未貫通孔は、未貫通孔におけるフィルムの最薄部の厚さが10μm以下であり、且つ、平均開口幅が0.5μm〜300μmのものを500個/cm〜200,000個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムからなり、
    第2フィルム層は、有孔ポリエチレンフィルムからなり、
    第1フィルム層は前記未貫通孔が不織布側に開口したものであり、当該第1フィルム層が外側に配置されるようにして用いることを特徴とする脱酸素剤包装用フィルム。
  2. 前記第2フィルム層は、5μm〜3mmの厚さを有し、
    直径0.1mm〜3mmの貫通孔を9個/cm〜100個/cmの密度で備えるプラスチックフィルムからなる請求項1に記載の脱酸素剤包装用フィルム。
  3. 前記不織布は、紙、耐水耐油紙、ポリオレフィン不織布のいずれかである請求項1又は請求項2に記載の脱酸素剤包装用フィルム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の脱酸素剤包装用フィルムを用いたことを特徴とする脱酸素剤用包装袋。
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