JP5333067B2 - 画像表示装置及び頭部装着型ディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置によって形成された2次元画像を観察者に観察させるために使用される画像表示装置、及び、係る画像表示装置が組み込まれ、観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレームを備えた頭部装着型ディスプレイ(HMD,Head Mounted Display)に関する。
画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるための虚像表示装置(画像表示装置)が、例えば、特開2006−162767から周知である。
概念図を図1に示すように、この画像表示装置100は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を備えた画像形成装置111、画像形成装置111の画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系112、及び、コリメート光学系112にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置(導光手段)120を備えている。光学装置120は、入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板121、導光板121に入射された光が導光板121の内部で全反射されるように、導光板121に入射された光を反射させる第1偏向手段130(例えば、1層の光反射膜から成る)、及び、導光板121の内部を全反射により伝播した光を導光板121から出射させる第2偏向手段140(例えば、多層積層構造を有する光反射多層膜から成る)から構成されている。そして、このような画像表示装置100によって、例えば、HMDを構成すれば、装置の軽量化、小型化を図ることができる。
あるいは又、画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるために、ホログラム回折格子を用いた虚像表示装置(画像表示装置)が、例えば、特開2007−94175から周知である。
概念図を図6に示すように、この画像表示装置300は、基本的には、画像を表示する画像形成装置111と、コリメート光学系112と、画像形成装置111に表示された光が入射され、観察者の瞳41へと導く光学装置(導光手段)320とを備えている。ここで、光学装置320は、導光板321と、導光板321に設けられた反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材330及び第2回折格子部材340を備えている。そして、コリメート光学系112には画像形成装置111の各画素から出射された光が入射され、コリメート光学系112によって平行光が生成され、導光板321に入射される。導光板321の第1面322から、平行光が入射され、出射される。一方、導光板321の第1面322と平行である導光板321の第2面323に、第1回折格子部材330及び第2回折格子部材340が取り付けられている。
頭部装着型ディスプレイが水平から傾いた角度を姿勢センサーを用いて検出し、画像処理又はモーター等の制御駆動装置により表示画像を常に水平に保つ頭部装着型ディスプレイが、例えば、特開2000−312319から周知である。このような機構を有する頭部装着型ディスプレイを用いることで、観察者の頭部が傾いても、観察者は水平な画像を観察することが可能となる。
特表2005−521099 特開2006−162767 特開2007−94175 特開2000−312319
ところで、特開2000−312319に開示された技術にあっては、姿勢センサーやモーター等の回転伝達機構が必要であり、頭部装着型ディスプレイ全体の重量の増加、製造コストの増加、消費電力の増加といった問題を有している。更には、画像処理により表示画像を回転させて表示画像を水平に保持する場合、このような処理にあっては、表示画像を回転させるが故に、大きな表示領域を有する画像形成装置が必要とされるだけでなく、文字等を斜めに表示することになるので、綺麗な文字を表示するためには画像形成装置の解像度を高くする必要がある。
従って、本発明の目的は、重量の増加、製造コストの増加、消費電力の増加を招くこと無く、しかも、画像処理により表示画像を回転させること無く、頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することを可能とする頭部装着型ディスプレイ、及び、係る頭部装着型ディスプレイでの使用に適した画像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の画像表示装置は、
(A)画像形成装置、
(B)画像形成装置から出射された光を平行光とする光学系、
(C)光学系にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置、及び、
(D)少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動自在に支持する支持部材、
を備えており、
少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持する。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイは、
(イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム、及び、
(ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
を備えており、
画像表示装置は、上述した本発明の画像形成装置から構成されている。本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイにあっては、本発明の画像表示装置を、1つ備えていてもよいし(片眼型)、2つ備えていてもよい(両眼型)。尚、光学装置とフレームとの間に相対的な動きは無い。即ち、フレームに対して光学装置は静止した状態に置かれる。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイは、
(イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム、及び、
(ロ)支持部材によって、回動自在にフレームに取り付けられた画像形成装置、
を備えており、
画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって画像形成装置をフレームに対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持する。本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにあっては、画像形成装置を、1つ備えていてもよいし(片眼型)、2つ備えていてもよい(両眼型)。
本発明の画像表示装置、あるいは、本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおける画像表示装置において、少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持する。また、本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにあっては、画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって画像形成装置をフレームに対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持する。従って、簡素な構成、構造にて、頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することができる。しかも、重量の増加、製造コストの増加、消費電力の増加を招くことが無いし、画像処理により表示画像を回転させる必要も無く、大きな表示領域を有する画像形成装置が不要であるし、画像形成装置の解像度を高くする必要も無い。
図1は、実施例1の画像表示装置の概念図である。 図2の(A)及び(B)は、実施例1の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に示す図、及び、導光板等の配置状態を示す概念図である。 図3は、実施例1の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図である。 図4は、実施例1の頭部装着型ディスプレイを横から眺めた模式図である。 図5は、実施例2の画像表示装置の概念図である。 図6は、実施例3の画像表示装置の概念図である。 図7は、実施例4の画像表示装置の概念図である。 図8は、実施例5の画像表示装置を構成する導光板等の配置状態を示す概念図である。 図9(A)及び(B)は、実施例6の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に示す図、及び、導光板等の配置状態を示す概念図である。 図10は、実施例6の頭部装着型ディスプレイを横から眺めた模式図である。 図11(A)及び(B)は、実施例7の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に示す図、及び、導光板等の配置状態を示す概念図である。 図12は、実施例8の頭部装着型ディスプレイを横から眺めた模式図である。 図13の(A)及び(B)は、実施例の頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することができることを模式的に示す図である。 図14の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例1及び実施例5の画像表示装置を構成する導光板等の変形例の配置状態を示す概念図である。 図15は、実施例1の頭部装着型ディスプレイの一形式を横から眺めた模式図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本発明の画像表示装置、並びに、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイ、全般に関する説明
2.実施例1(本発明の画像表示装置、及び、本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイ)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.実施例3(実施例1の別の変形)
5.実施例4(実施例1の別の変形)
6.実施例5(実施例1〜実施例4の変形)
7.実施例6(実施例1〜実施例5の変形)
8.実施例7(実施例6の別の変形)
9.実施例8(本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイ、その他)
[本発明の画像表示装置、並びに、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る及び頭部装着型ディスプレイ、全般に関する説明]
本発明の画像表示装置、あるいは、本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおける画像表示装置(以下、これらを総称して、単に、『本発明の画像表示装置等』と呼ぶ)において、支持部材は、画像形成装置を光学装置及び光学系に対して回動自在に支持する構成とすることができる。そして、このような構成にあっては、
支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
第1円筒部材内に、画像形成装置が配置されており、
第2円筒部材内に、光学系が配置されており、
光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている形態とすることができる。
尚、第1円筒部材内への画像形成装置の配置は、画像形成装置を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材の内面に取り付ければよい。また、第2円筒部材内への光学系の配置は、光学系を適切な取付手段・取付方法で第2円筒部材の内面に取り付ければよい。更には、第2円筒部材の光学装置への取付けは、第2円筒部材を適切な取付手段・取付方法で光学装置に取り付ければよい。支持部材、より具体的には、第2円筒部材をフレームに取り付ければよいが、係る取り付けも適切な取付手段・取付方法を用いればよく、支持部材、より具体的には、第2円筒部材を、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)に固定してもよいし、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)へ着脱自在に取り付けてもよい。
あるいは又、本発明の画像表示装置等において、支持部材は、画像形成装置及び光学系を光学装置に対して回動自在に支持する構成とすることができる。そして、このような構成にあっては、
支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
第1円筒部材内に、画像形成装置及び光学系が配置されており、
光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている形態とすることができる。
尚、第1円筒部材内への画像形成装置及び光学系の配置は、画像形成装置及び光学系を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材の内面に取り付ければよい。また、第2円筒部材の光学装置への取付けは、第2円筒部材を適切な取付手段・取付方法で光学装置に取り付ければよい。支持部材、より具体的には、第2円筒部材をフレームに取り付ければよいが、係る取り付けも適切な取付手段・取付方法を用いればよく、支持部材、より具体的には、第2円筒部材を、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)に固定してもよいし、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)へ着脱自在に取り付けてもよい。
本発明の画像表示装置等において、少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた(偏心した)位置に重心を有するが、具体的には、組立体の重心が支持部材の回動中心軸上に位置しないように、画像形成装置等を支持部材によって支持すればよい。また、本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおいて、画像形成装置は、支持部材の回動中心軸から離れた(偏心した)位置に重心を有するが、具体的には、画像形成装置の重心が支持部材の回動中心軸上に位置しないように、画像形成装置を支持部材によって支持すればよい。即ち、本発明の画像表示装置等において、より具体的には、支持部材の重心は支持部材の回動中心軸と一致し、画像形成装置の重心は支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできるし、画像形成装置の重心は支持部材の回動中心軸と一致し、支持部材の重心は支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできるし、画像形成装置と支持部材との組立体全体の重心が支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできる。また、本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおいて、具体的には、支持部材の重心は支持部材の回動中心軸と一致し、画像形成装置の重心は支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできるし、画像形成装置の重心は支持部材の回動中心軸と一致し、支持部材の重心は支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできるし、画像形成装置と支持部材との組立体全体の重心が支持部材の回動中心軸から離れて位置する形態とすることもできる。
本発明の画像表示装置等において、支持部材を構成する第1円筒部材及び第2円筒部材は、例えば、プラスチックや金属から作製すればよく、第1円筒部材及び第2円筒部材の大きさ(直径及び長さ)は、画像形成装置、光学系、光学装置、頭部装着型ディスプレイ全体の大きさ等を考慮して、適宜、決定すればよい。第1円筒部材と第2円筒部材とは、回動部材を介して入れ子状に配置すればよい。第1円筒部材が第2円筒部材に被さるように第1円筒部材と第2円筒部材とを配置してもよいし、第2円筒部材が第1円筒部材に被さるように第1円筒部材と第2円筒部材とを配置してもよい。第1円筒部材と第2円筒部材との間に配された回動部材は、例えば、玉軸受け(ボール軸受け、ボールベアリング)、スラスト軸受け(スラストベアリング)、ころ軸受け、すべり軸受けから構成することができる。
本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおける支持部材も、例えば、プラスチックや金属から作製された第1円筒部材及び第2円筒部材から構成すればよく、第1円筒部材及び第2円筒部材の大きさ(直径及び長さ)は、画像形成装置、頭部装着型ディスプレイ全体の大きさ等を考慮して、適宜、決定すればよい。第1円筒部材と第2円筒部材との間に、上記と同様の回動部材を配置することで、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させることができる。第1円筒部材と第2円筒部材とは、回動部材を介して入れ子状に配置すればよい。第1円筒部材が第2円筒部材に被さるように第1円筒部材と第2円筒部材とを配置してもよいし、第2円筒部材が第1円筒部材に被さるように第1円筒部材と第2円筒部材とを配置してもよい。第1円筒部材内へ画像形成装置を配置すればよく、第1円筒部材内への画像形成装置の配置は、画像形成装置を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材の内面に取り付ければよい。また、支持部材によって、画像形成装置は、フレームに対して回動自在に、フレームに取り付けられているが、具体的には、第2円筒部材をフレームに取り付ければよく、フレームへの取付けは、より具体的には、第2円筒部材を適切な取付手段・取付方法でフレームに取り付ければよい。支持部材を、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)に固定してもよいし、フレーム(より具体的には、テンプル部やフロント部、リム部)へ着脱自在に取り付けてもよい。
第1円筒部材と第2円筒部材との過度の相対的な回動を抑制するために、適切な回動制御手段(一種のブレーキ)を回動手段が備えている構成、あるいは、第1円筒部材と第2円筒部材との間に適切な回動制御手段(一種のブレーキ)を配置する構成とすることもできる。
本発明の画像表示装置等において、画像形成装置の中心から出射され、光学系の画像形成装置側節点を通過した中心光線が光学装置に入射する点を光学装置中心点とする。また、光学装置中心点を通過し、光学装置の軸線方向と平行な軸線をX軸、光学装置中心点を通過し、光学装置の法線と一致する軸線をY軸とする。
本発明の画像表示装置等において、中心光線は、XY平面と0度以外の角度(θ)で交わる構成とすることができ、これによって、画像表示装置を眼鏡型のフレームの取付部に取り付けるときの画像表示装置の取付け角度に対する制限が少なくなり、高いデザイン自由度を得ることができる。そして、この場合、中心光線はYZ平面に含まれる形態とすることが、画像表示装置の取り扱いや設定、取付けの容易さといった観点から、好ましい。また、光学系の光軸は、YZ平面に含まれ、且つ、XY平面と0度以外の角度で交わる構成とすることができ、あるいは又、光学系の光軸は、YZ平面と平行であり、XY平面と平行であり、且つ、画像形成装置の中心から外れた位置を通過する構成とすることができる。また、XY平面が水平面と一致すると仮定したとき、中心光線がXY平面と交わる角度θは仰角である構成とすることができる。即ち、XY平面の下側から中心光線がXY平面に向い、XY平面と衝突する。そして、この場合、XY平面は垂直面と0度以外の角度で交わることが好ましく、更には、XY平面は垂直面と角度θで交わることが好ましい。尚、θの最大値として、限定するものではないが、5度を挙げることができる。ここで、水平面とは、観察者が、水平方向に位置する対象物(例えば、水平方向、無限遠方の対象物、地平線や水平線)を眺めたときの視線(『観察者の水平方向視線』)が含まれ、且つ、水平に位置する観察者の2つの瞳が含まれる平面である。また、垂直面は、この水平面に対して垂直な平面である。あるいは又、観察者が、水平方向に位置する対象物(例えば、水平方向、無限遠方の対象物、地平線や水平線)を眺めたとき、光学装置から出射され、観察者の瞳に入射する中心光線は俯角をなす形態とすることができる。水平面に対する係る俯角として、例えば、5度乃至45度を例示することができる。
以上に説明した好ましい構成、形態を含む本発明の画像表示装置等において、光学装置は、
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(b)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を偏向させる第1偏向手段、及び、
(c)導光板の内部を全反射により伝播した光を導光板から出射させるために、導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる第2偏向手段、
を備えている構成とすることができる。尚、「全反射」という用語は、内部全反射、あるいは、導光板内部における全反射を意味する。以下においても同様である。また、第1偏向手段の中心点が、光学装置中心点に相当する。
ここで、第1偏向手段は、導光板に入射された光を反射し、第2偏向手段は、導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、透過、反射する構成とすることができる。そして、この場合、第1偏向手段は反射鏡として機能し、第2偏向手段は半透過鏡として機能する構成とすることができる。
このような構成において、第1偏向手段は、例えば、合金を含む金属から構成され、導光板に入射された光を反射させる光反射膜(一種のミラー)や、導光板に入射された光を回折させる回折格子(例えば、ホログラム回折格子膜)から構成することができる。また、第2偏向手段は、誘電体積層膜が多数積層された多層積層構造体や、ハーフミラー、偏光ビームスプリッター、ホログラム回折格子膜から構成することができる。そして、第1偏向手段や第2偏向手段は、導光板の内部に配設されている(導光板の内部に組み込まれている)が、第1偏向手段においては、導光板に入射された平行光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された平行光が反射又は回折される。一方、第2偏向手段においては、導光板の内部を全反射により伝播した平行光が複数回に亙り反射又は回折され、導光板から平行光の状態で出射される。
あるいは又、第1偏向手段は、導光板に入射された光を回折し、第2偏向手段は、導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、回折する構成とすることができる。そして、この場合、第1偏向手段及び第2偏向手段は回折格子素子から成る形態とすることができ、更には、回折格子素子は、反射型回折格子素子から成り、あるいは又、透過型回折格子素子から成り、あるいは又、一方の回折格子素子は反射型回折格子素子から成り、他方の回折格子素子は透過型回折格子素子から成る構成とすることができる。尚、反射型回折格子素子として、反射型体積ホログラム回折格子を挙げることができる。反射型体積ホログラム回折格子から成る第1偏向手段を、便宜上、『第1回折格子部材』と呼び、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2偏向手段を、便宜上、『第2回折格子部材』と呼ぶ場合がある。
本発明の画像表示装置等によって、カラーの画像表示を行う場合、第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材を、異なるP種類(例えば、P=3であり、赤色、緑色、青色の3種類)の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応させるために、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。各回折格子層には1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されている。あるいは又、異なるP種類の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応するために、1層の回折格子層から成る第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材にP種類の干渉縞が形成されている構成とすることもできる。あるいは又、画角を例えば三等分して、第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材を、各画角に対応する回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。そして、これらの構成を採用することで、各波長帯域(あるいは、波長)を有する光が第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材において回折反射されるときの回折効率の増加、回折受容角の増加、回折角の最適化を図ることができる。
第1回折格子部材及び第2回折格子部材を構成する材料として、フォトポリマー材料を挙げることができる。反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材及び第2回折格子部材の構成材料や基本的な構造は、従来の反射型体積ホログラム回折格子の構成材料や構造と同じとすればよい。反射型体積ホログラム回折格子とは、+1次の回折光のみを回折反射するホログラム回折格子を意味する。回折格子部材には、その内部から表面に亙り干渉縞が形成されているが、係る干渉縞それ自体の形成方法は、従来の形成方法と同じとすればよい。具体的には、例えば、回折格子部材を構成する部材(例えば、フォトポリマー材料)に対して一方の側の第1の所定の方向から物体光を照射し、同時に、回折格子部材を構成する部材に対して他方の側の第2の所定の方向から参照光を照射し、物体光と参照光とによって形成される干渉縞を回折格子部材を構成する部材の内部に記録すればよい。第1の所定の方向、第2の所定の方向、物体光及び参照光の波長を適切に選択することで、回折格子部材の表面における干渉縞の所望のピッチ、干渉縞の所望の傾斜角(スラント角)を得ることができる。干渉縞の傾斜角とは、回折格子部材(あるいは回折格子層)の表面と干渉縞の成す角度を意味する。第1回折格子部材及び第2回折格子部材を、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層の積層構造から構成する場合、このような回折格子層の積層は、P層の回折格子層をそれぞれ別個に作製した後、P層の回折格子層を、例えば、紫外線硬化型接着剤を使用して積層(接着)すればよい。また、粘着性を有するフォトポリマー材料を用いて1層の回折格子層を作製した後、その上に順次粘着性を有するフォトポリマー材料を貼り付けて回折格子層を作製することで、P層の回折格子層を作製してもよい。
あるいは又、本発明の画像表示装置等において、光学装置は、画像形成装置から出射された光が入射され、観察者の瞳に向かって出射される半透過ミラーから構成されている形態とすることができる。尚、画像形成装置から出射された光は、空気中を伝播して半透過ミラーに入射する構造としてもよいし、例えば、ガラス板やプラスチック板等の透明な部材(具体的には、後述する導光板を構成する材料と同様の材料から成る部材)の内部を伝播して半透過ミラーに入射する構造としてもよい。尚、半透過ミラーを、この透明な部材を介して画像形成装置に取り付けてもよいし、半透過ミラーを、この透明な部材とは別の部材を介して画像形成装置に取り付けてもよい。
以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本発明の画像表示装置等において、画像形成装置は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する形態とすることができる。尚、このような画像形成装置の構成を、便宜上、『第1の構成の画像形成装置』と呼ぶ。
第1の構成の画像形成装置として、例えば、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;有機EL(Electro Luminescence)、無機EL、発光ダイオード(LED)等の発光素子から構成された画像形成装置を挙げることができるが、中でも、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置とすることが好ましい。空間光変調装置として、ライト・バルブ、例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の透過型あるいは反射型の液晶表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を挙げることができ、光源として発光素子を挙げることができる。更には、反射型空間光変調装置は、液晶表示装置、及び、光源からの光の一部を反射して液晶表示装置へと導き、且つ、液晶表示装置によって反射された光の一部を通過させて光学系へと導く偏光ビームスプリッターから成る構成とすることができる。光源を構成する発光素子として、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができるし、あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。画素の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080等を例示することができる。光源を下側に配置することで、画像形成装置の重心を支持部材の回動中心軸から離れて位置させることができる。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の画像表示装置等において、画像形成装置は、光源、及び、光源から出射された平行光を走査する走査手段を備えた形態とすることができる。尚、このような画像形成装置の構成を、便宜上、『第2の構成の画像形成装置』と呼ぶ。
第2の構成の画像形成装置における光源として発光素子を挙げることができ、具体的には、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができるし、あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。第2の構成の画像形成装置における画素(仮想の画素)の数も、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素(仮想の画素)の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080等を例示することができる。また、カラーの画像表示を行う場合であって、光源を赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子から構成する場合、例えば、クロスプリズムを用いて色合成を行うことが好ましい。走査手段として、光源から出射された光を水平走査及び垂直走査する、例えば、二次元方向に回転可能なマイクロミラーを有するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やガルバノ・ミラーを挙げることができる。光源を下側に配置することで、画像形成装置の重心を支持部材の回動中心軸から離れて位置させることができる。
第1の構成の画像形成装置あるいは第2の構成の画像形成装置において、光学系(出射光を平行光とする光学系であり、『平行光出射光学系』と呼ぶ場合があり、具体的には、例えば、コリメート光学系やリレー光学系)にて複数の平行光とされた光を導光板に入射させるが、このような、平行光であることの要請は、これらの光が導光板へ入射したときの光波面情報が、第1偏向手段と第2偏向手段を介して導光板から出射された後も保存される必要があることに基づく。尚、複数の平行光を生成させるためには、具体的には、例えば、平行光出射光学系における焦点距離の所(位置)に、例えば、画像形成装置の光出射部を位置させればよい。平行光出射光学系は、画素の位置情報を光学装置の光学系における角度情報に変換する機能を有する。平行光出射光学系として、凸レンズ、凹レンズ、自由曲面プリズム、ホログラムレンズを、単独、若しくは、組み合わせた、全体として正の光学的パワーを持つ光学系を例示することができる。平行光出射光学系と導光板との間には、平行光出射光学系から不所望の光が出射されて導光板に入射しないように、開口部を有する遮光部材を配置してもよい。
導光板は、導光板の軸線(X軸)と平行に延びる2つの平行面(第1面及び第2面)を有している。光が入射する導光板の面を導光板入射面、光が出射する導光板の面を導光板出射面としたとき、第1面によって導光板入射面及び導光板出射面が構成されていてもよいし、第1面によって導光板入射面が構成され、第2面によって導光板出射面が構成されていてもよい。導光板を構成する材料として、石英ガラスやBK7等の光学ガラスを含むガラスや、プラスチック材料(例えば、PMMA、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂)を挙げることができる。導光板の形状は、平板に限定するものではなく、湾曲した形状を有していてもよい。
本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおける画像形成装置として、例えば、透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置、具体的には、透過型の液晶表示装置を挙げることができる。画素の数は、画像形成装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080等を例示することができる。
本発明の画像表示装置によって、例えば、頭部装着型ディスプレイを構成することができ、装置の軽量化、小型化を図ることができ、装置装着時の不快感を大幅に軽減させることが可能となるし、更には、製造コストダウンを図ることも可能となる。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイにおいて、フレームは、観察者の正面に配置されるフロント部と、フロント部の両端に蝶番を介して回動自在に取り付けられた2つのテンプル部とから成る構成とすることができる。尚、各テンプル部の先端部にはモダン部が取り付けられている。
更には、上述した各種の構成、形態を含む本発明の頭部装着型ディスプレイにおいては、ノーズパッドが取り付けられている構成とすることができる。即ち、本発明の頭部装着型ディスプレイの全体を眺めたとき、フレーム及びノーズパッドの組立体は、通常の眼鏡と略同じ構造を有する。尚、リム部は、有っても、無くともよい。フレームを構成する材料は、金属や合金、プラスチック、これらの組合せといった、通常の眼鏡を構成する材料と同じ材料から構成することができる。ノーズパッドも周知の構成、構造とすることができる。
本発明の頭部装着型ディスプレイは、デザイン上、あるいは、装着の容易性といった観点から、1つあるいは2つの画像形成装置からの配線(信号線や電源線等)が、テンプル部、及び、モダン部の内部を介して、モダン部の先端部から外部に延び、外部回路(制御回路)に接続されている形態とすることが望ましい。更には、各画像形成装置はヘッドホン部を備えており、各画像形成装置からのヘッドホン部用配線が、テンプル部、及び、モダン部の内部を介して、モダン部の先端部からヘッドホン部へと延びている形態とすることもできる。ヘッドホン部として、例えば、インナーイヤー型のヘッドホン部、カナル型のヘッドホン部を挙げることができる。ヘッドホン部用配線は、より具体的には、モダン部の先端部から、耳介(耳殻)の後ろ側を回り込むようにしてヘッドホン部へと延びている形態とすることが好ましい。
本発明の頭部装着型ディスプレイは、例えば、映画の字幕の表示、芝居や歌舞伎、能、狂言、オペラ、音楽会、バレー、各種演劇、遊園地(アミューズメントパーク)、美術館、観光地、行楽地、観光案内等における各種説明等の表示;各種装置の運転、操作、保守、分解時等における各種説明や、記号、符号、印、標章、図案等の表示;人物や物品等の対象物に関する各種説明や、記号、符号、印、標章、図案等の表示;クローズド・キャプションの表示に用いることができる。
実施例1は、本発明の画像表示装置及び本発明の第1の態様に係る頭部装着型ディスプレイに関する。実施例1の画像表示装置の概念図を図1に示し、実施例1の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に図2の(A)に示し、実施例1の画像表示装置を構成する導光板等の配置状態を示す概念図を図2の(B)に示す。更には、実施例1の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図を図3に示し、横から眺めた模式図を図4に示す。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7における画像表示装置100,200,300,400は、
(A)画像形成装置111,211、
(B)画像形成装置111,211から出射された光を平行光とする光学系(平行光出射光学系)112,254、
(C)光学系112,254にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置120,320、及び、
(D)少なくとも画像形成装置111,211を光学装置120,320に対して回動自在に支持する支持部材500,600、
を備えている。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7の頭部装着型ディスプレイは、
(イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム10、及び、
(ロ)フレーム10に取り付けられた画像表示装置100,200,300,400、
を備えている。尚、実施例の頭部装着型ディスプレイは、具体的には、2つの画像表示装置を備えた両眼型としたが、1つ備えた片眼型としてもよい。また、画像形成装置111,211は、単色の画像を表示する。
そして、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7にあっては、少なくとも画像形成装置と支持部材500,600との組立体は、支持部材500,600の回動中心軸AXから離れた位置に重心CGを有し、重力によって、少なくとも画像形成装置111,211を光学装置120,320に対して回動させ、以て、画像形成装置111,211を水平に保持する。尚、図2の(B)、図8、図12、図14の(A)及び(B)において、支持部材500,600の回動中心軸AXを点線で示し、重心CGを通り、回動中心軸AXと平行な軸線を一点鎖線で示した。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4において、支持部材500は、画像形成装置111,211を光学装置120,320及び光学系112,254に対して回動自在に支持する。そして、支持部材500は、第1円筒部材501、第2円筒部材502、並びに、第1円筒部材501と第2円筒部材502との間に配され、第1円筒部材501と第2円筒部材502とを相対的に回動させる回動部材503を備えている。更には、第1円筒部材501内に、画像形成装置111,211が配置されており、第2円筒部材502内に、光学系112,254が配置されており、光学装置120,320は、第2円筒部材502に取り付けられている。
第1円筒部材501及び第2円筒部材502は、例えば、プラスチックや金属から作製されている。第1円筒部材501及び第2円筒部材502の大きさ(直径及び長さ)は、画像形成装置111,211、光学系112,254、光学装置120,320、頭部装着型ディスプレイ全体の大きさ等を考慮して、適宜、決定すればよい。第1円筒部材501と第2円筒部材502とは、玉軸受け(ボール軸受け、ボールベアリング)から成る回動部材503を介して入れ子状に配置されている。
尚、第1円筒部材501内への画像形成装置111,211の配置は、画像形成装置111,211を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材501の内面に取り付ければよく、具体的には、画像形成装置111,211を格納した筐体113A,213Aを第1円筒部材501の内面に嵌合させる方法で取り付けた。また、第2円筒部材502内への光学系112,254の配置は、光学系112,254を適切な取付手段・取付方法で第2円筒部材502の内面に取り付ければよく、具体的には、光学系112,254を格納した筐体113B,213Bを第2円筒部材502の内面に嵌合させる方法で取り付けた。支持部材500、より具体的には、第2円筒部材502をフレーム10に取り付けるが、具体的には、支持部材500、より具体的には、第2円筒部材502を、フレーム10(より具体的には、テンプル部13)に固定した。尚、テンプル部13へ着脱自在に取り付けてもよい。光学装置120,320とフレーム10との間に相対的な動きは無い。即ち、フレーム10に対して光学装置120,320は静止した状態に置かれる。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7において、少なくとも画像形成装置111,211と支持部材500,600との組立体は、支持部材500,600の回動中心軸AXから離れた(偏心した)位置に重心CGを有するが、具体的には、組立体の重心CGが支持部材500,600の回動中心軸AX上に位置しないように、画像形成装置111,211等を支持部材500,600によって支持する。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7において、画像形成装置111,211の中心から出射され、光学系112,254の画像形成装置側節点を通過した中心光線CLが光学装置120,320に入射する点を光学装置中心点Oとし、光学装置中心点Oを通過し、光学装置120,320の軸線方向と平行な軸線をX軸、光学装置中心点Oを通過し、光学装置120,320の法線と一致する軸線をY軸とする。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7における光学装置120,320は、
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板121,321、
(b)導光板121,321に入射された光が導光板121,321の内部で全反射されるように、導光板121,321に入射された光を偏向させる第1偏向手段130,330、及び、
(c)導光板121,321の内部を全反射により伝播した光を導光板121,321から出射させるために、導光板121,321の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる第2偏向手段140,340、
を備えている。そして、第1偏向手段130,330の中心点が、光学装置中心点Oである。光学装置120,320は、シースルー型(半透過型)である。
ここで、実施例1にあっては、第1偏向手段130及び第2偏向手段140は導光板121の内部に配設されている。そして、第1偏向手段130は、導光板121に入射された光を反射し、第2偏向手段140は、導光板121の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、透過、反射する。即ち、第1偏向手段130は反射鏡として機能し、第2偏向手段140は半透過鏡として機能する。より具体的には、導光板121の内部に設けられた第1偏向手段130は、アルミニウム(Al)から成り、導光板121に入射された光を反射させる光反射膜(一種のミラー)から構成されている。一方、導光板121の内部に設けられた第2偏向手段140は、誘電体積層膜が多数積層された多層積層構造体から構成されている。誘電体積層膜は、例えば、高誘電率材料としてのTiO2膜、及び、低誘電率材料としてのSiO2膜から構成されている。誘電体積層膜が多数積層された多層積層構造体に関しては、特表2005−521099に開示されている。図面においては6層の誘電体積層膜を図示しているが、これに限定するものではない。誘電体積層膜と誘電体積層膜との間には、導光板121を構成する材料と同じ材料から成る薄片が挟まれている。尚、第1偏向手段130においては、導光板121に入射された平行光が導光板121の内部で全反射されるように、導光板121に入射された平行光が反射(又は回折)される。一方、第2偏向手段140においては、導光板121の内部を全反射により伝播した平行光が複数回に亙り反射(又は回折)され、導光板121から平行光の状態で、観察者の瞳41に向かって出射される。
第1偏向手段130は、導光板121の第1偏向手段130を設ける部分124を切り出すことで、導光板121に第1偏向手段130を形成すべき斜面を設け、係る斜面に光反射膜を真空蒸着した後、導光板121の切り出した部分124を第1偏向手段130に接着すればよい。また、第2偏向手段140は、導光板121を構成する材料と同じ材料(例えば、ガラス)と誘電体積層膜(例えば、真空蒸着法にて成膜することができる)とが多数積層された多層積層構造体を作製し、導光板121の第2偏向手段140を設ける部分125を切り出して斜面を形成し、係る斜面に多層積層構造体を接着し、研磨等を行って、外形を整えればよい。こうして、導光板121の内部に第1偏向手段130及び第2偏向手段140が設けられた光学装置120を得ることができる。
ここで、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例7において、光学ガラスやプラスチック材料から成る導光板121,321は、導光板121,321の内部全反射による光伝播方向(X軸)と平行に延びる2つの平行面(第1面122,322及び第2面123,323)を有している。第1面122,322と第2面123,323とは対向している。そして、光入射面に相当する第1面122,322から平行光が入射され、内部を全反射により伝播した後、光出射面に相当する第1面122,322から出射される。但し、これに限定するものではなく、第2面123,323によって光入射面が構成され、第1面122,322によって光出射面が構成されていてもよい。
実施例1あるいは後述する実施例3において、画像形成装置111は、第1の構成の画像形成装置であり、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する。具体的には、画像形成装置111は、反射型空間光変調装置150、及び、白色光を出射する発光ダイオードから成る光源153から構成されている。各画像形成装置111全体は、筐体113A(図1では、一点鎖線で示す)内に納められており、光学系112は、筐体113B(図1では、一点鎖線で示す)に納められており、係る筐体113Bには開口部(図示せず)が設けられており、開口部を介して光学系(平行光出射光学系,コリメート光学系)112から光が出射される。反射型空間光変調装置150は、ライト・バルブとしてのLCOSから成る液晶表示装置(LCD)151、及び、光源153からの光の一部を反射して液晶表示装置151へと導き、且つ、液晶表示装置151によって反射された光の一部を通過させて光学系112へと導く偏光ビームスプリッター152から構成されている。液晶表示装置151は、2次元マトリクス状に配列された複数(例えば、640×480個)の画素(液晶セル)を備えている。偏光ビームスプリッター152は、周知の構成、構造を有する。光源153から出射された無偏光の光は、偏光ビームスプリッター152に衝突する。偏光ビームスプリッター152において、P偏光成分は通過し、系外に出射される。一方、S偏光成分は、偏光ビームスプリッター152において反射され、液晶表示装置151に入射し、液晶表示装置151の内部で反射され、液晶表示装置151から出射される。ここで、液晶表示装置151から出射した光の内、「白」を表示する画素から出射した光にはP偏光成分が多く含まれ、「黒」を表示する画素から出射した光にはS偏光成分が多く含まれる。従って、液晶表示装置151から出射され、偏光ビームスプリッター152に衝突する光の内、P偏光成分は、偏光ビームスプリッター152を通過し、光学系112へと導かれる。一方、S偏光成分は、偏光ビームスプリッター152において反射され、光源153に戻される。光学系112は、例えば、凸レンズから構成され、平行光を生成させるために、光学系112における焦点距離の所(位置)に画像形成装置111(より具体的には、液晶表示装置151)が配置されている。光源153は、液晶表示装置151の下側に配置されている。
フレーム10は、観察者の正面に配置されるフロント部11と、フロント部11の両端に蝶番12を介して回動自在に取り付けられた2つのテンプル部13と、各テンプル部13の先端部に取り付けられたモダン部(先セル、耳あて、イヤーパッドとも呼ばれる)14から成る。また、ノーズパッド(図示せず)が取り付けられている。更には、筐体113B,213Bが、取付け部材18によって、着脱自在に、テンプル部13に取り付けられている。フレーム10は、金属又はプラスチックから作製されている。尚、支持部材500,600は、取付け部材18によってテンプル部13に固定した状態にて取り付けられていてもよい。また、眼鏡を所有し、装着している観察者に対しては、観察者の所有する眼鏡のフレームのテンプル部に、支持部材を取付け部材18によって着脱自在に取り付けてもよい。
更には、一方の画像形成装置111Aから延びる配線(信号線や電源線等)15が、テンプル部13、及び、モダン部14の内部を介して、モダン部14の先端部から外部に延びている。更には、各画像形成装置111A,111Bはヘッドホン部16を備えており、各画像形成装置111A,111Bから延びるヘッドホン部用配線17が、テンプル部13、及び、モダン部14の内部を介して、モダン部14の先端部からヘッドホン部16へと延びている。ヘッドホン部用配線17は、より具体的には、モダン部14の先端部から、耳介(耳殻)の後ろ側を回り込むようにしてヘッドホン部16へと延びている。このような構成にすることで、ヘッドホン部16やヘッドホン部用配線17が乱雑に配置されているといった印象を与えることがなく、すっきりとした頭部装着型ディスプレイとすることができる。
実施例1の画像表示装置100にあっては、画像形成装置111と支持部材500との組立体は、支持部材500の回動中心軸AXから離れた位置に重心CGを有し、重力によって、画像形成装置111を光学装置120に対して回動させ、画像形成装置111を水平に保持する。従って、簡素な構成、構造にて、頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することができる。図13の(A)及び(B)には、頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することができることを模式的に示す。しかも、重量の増加、製造コストの増加、消費電力の増加を招くことが無いし、しかも、画像処理により表示画像を回転させる必要も無く、大きな表示領域を有する画像形成装置が不要であるし、画像形成装置の解像度を高くする必要も無い。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の頭部装着型ディスプレイにおける画像表示装置200の概念図を図5に示すように、実施例2にあっては、画像形成装置211は、第2の構成の画像形成装置から構成されている。即ち、光源251、及び、光源251から出射された平行光を走査する走査手段253を備えている。より具体的には、画像形成装置211は、
(イ)光源251、
(ロ)光源251から出射された光を平行光とするコリメート光学系252、
(ハ)コリメート光学系252から出射された平行光を走査する走査手段253、及び、
(ニ)走査手段253によって走査された平行光をリレーし、出射するリレー光学系254、
から構成されている。尚、光源251、コリメート光学系252、走査手段253が筐体213A(図5では、一点鎖線で示す)内に納められており、平行光出射光学系(リレー光学系254)は、筐体213B(図5では、一点鎖線で示す)内に納められており、係る筐体213Bには開口部(図示せず)が設けられており、開口部を介してリレー光学系254から光が出射される。そして、支持部材500が、取付け部材18によって、着脱自在に、テンプル部13に取り付けられている。光源251は、コリメート光学系252及び走査手段253よりも下側に配置されている。
光源251は、白色を発光する発光素子から構成されている。そして、光源251から出射された光は、全体として正の光学的パワーを持つコリメート光学系252に入射し、平行光として出射される。そして、この平行光は、全反射ミラー256で反射され、マイクロミラーを二次元方向に回転自在とし、入射した平行光を2次元的に走査することができるMEMSから成る走査手段253によって水平走査及び垂直走査が行われ、一種の2次元画像化され、仮想の画素(画素数は、例えば、実施例1と同じとすることができる)が生成される。そして、仮想の画素からの光は、周知のリレー光学系から構成されたリレー光学系(平行光出射光学系)254を通過し、平行光とされた光束が光学装置120に入射する。
リレー光学系254にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置120は、実施例1にて説明した光学装置と同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。また、実施例2の頭部装着型ディスプレイも、上述したとおり、画像形成装置211が異なる点を除き、実質的に、実施例1の頭部装着型ディスプレイと同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
実施例3も実施例1の変形である。実施例3の頭部装着型ディスプレイにおける画像表示装置300の概念図を図6の(A)に示す。また、反射型体積ホログラム回折格子の一部を拡大して示す模式的な断面図を図6の(B)に示す。実施例3にあっては、画像形成装置111は、実施例1と同様に、第1の構成の画像形成装置から構成されている。また、光学装置320は、第1偏向手段及び第2偏向手段の構成、構造が異なる点を除き、基本的な構成、構造は、実施例1の光学装置120と同じである。
実施例3にあっては、第1偏向手段及び第2偏向手段は導光板321の表面(具体的には、導光板321の第2面323)に配設されている。そして、第1偏向手段は、導光板321に入射された光を回折し、第2偏向手段は、導光板321の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、回折する。ここで、第1偏向手段及び第2偏向手段は、回折格子素子、具体的には反射型回折格子素子、より具体的には反射型体積ホログラム回折格子から成る。以下の説明において、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1偏向手段を、便宜上、『第1回折格子部材330』と呼び、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2偏向手段を、便宜上、『第2回折格子部材340』と呼ぶ。
そして、実施例3、あるいは、後述する実施例4にあっては、第1回折格子部材330及び第2回折格子部材340は、1層の回折格子層が積層されて成る構成としている。尚、フォトポリマー材料から成る各回折格子層には、1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されており、従来の方法で作製されている。回折格子層(回折光学素子)に形成された干渉縞のピッチは一定であり、干渉縞は直線状であり、Z軸に平行である。尚、第1回折格子部材330及び第2回折格子部材340の軸線はX軸と平行であり、法線はY軸と平行である。
図6の(B)に反射型体積ホログラム回折格子の拡大した模式的な一部断面図を示す。反射型体積ホログラム回折格子には、傾斜角φを有する干渉縞が形成されている。ここで、傾斜角φとは、反射型体積ホログラム回折格子の表面と干渉縞の成す角度を指す。干渉縞は、反射型体積ホログラム回折格子の内部から表面に亙り、形成されている。干渉縞は、ブラッグ条件を満たしている。ここで、ブラッグ条件とは、以下の式(A)を満足する条件を指す。式(A)中、mは正の整数、λは波長、dは格子面のピッチ(干渉縞を含む仮想平面の法線方向の間隔)、Θは干渉縞へ入射する角度の余角を意味する。また、入射角ψにて回折格子部材に光が侵入した場合の、Θ、傾斜角φ、入射角ψの関係は、式(B)のとおりである。
m・λ=2・d・sin(Θ) (A)
Θ=90°−(φ+ψ) (B)
第1回折格子部材330は、上述したとおり、導光板321の第2面323に配設(接着)されており、第1面322から導光板321に入射されたこの平行光が導光板321の内部で全反射されるように、導光板321に入射されたこの平行光を回折反射する。更には、第2回折格子部材340は、上述したとおり、導光板321の第2面323に配設(接着)されており、導光板321の内部を全反射により伝播したこの平行光を、複数回、回折反射し、導光板321から平行光のまま第1面322から出射する。
そして、導光板321にあっても、平行光が内部を全反射により伝播した後、出射される。このとき、導光板321が薄く導光板321の内部を進行する光路が長いため、各画角によって第2回折格子部材340に至るまでの全反射回数は異なっている。より詳細に述べれば、導光板321に入射する平行光のうち、第2回折格子部材340に近づく方向の角度をもって入射する平行光の反射回数は、第2回折格子部材340から離れる方向の角度をもって導光板321に入射する平行光の反射回数よりも少ない。これは、第1回折格子部材330において回折反射される平行光であって、第2回折格子部材340に近づく方向の角度をもって導光板321に入射する平行光の方が、これと逆方向の角度をもって導光板321に入射する平行光よりも、導光板321の内部を伝播していく光が導光板321の内面と衝突するときの導光板321の法線と成す角度が小さくなるからである。また、第2回折格子部材340の内部に形成された干渉縞の形状と、第1回折格子部材330の内部に形成された干渉縞の形状とは、導光板321の軸線に垂直な仮想面に対して対称な関係にある。
後述する実施例4における導光板321も、基本的には、以上に説明した導光板321の構成、構造と同じ構成、構造を有する。
実施例3の頭部装着型ディスプレイは、上述したとおり、光学装置320が異なる点を除き、実質的に、実施例1の頭部装着型ディスプレイと同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
実施例4は、実施例3の変形である。実施例4の頭部装着型ディスプレイにおける画像表示装置の概念図を図7に示す。実施例4の画像表示装置400における光源251、コリメート光学系252、走査手段253、平行光出射光学系(リレー光学系254)等は、実施例2と同じ構成、構造(第2の構成の画像形成装置)を有する。また、実施例4における光学装置320は、実施例3における光学装置320と同じ構成、構造を有する。実施例4の頭部装着型ディスプレイは、以上の相違点を除き、実質的に、実施例1の頭部装着型ディスプレイと同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
実施例5は、実施例1〜実施例4の変形である。実施例1〜実施例4にあっては、支持部材600は、画像形成装置111,211を光学装置120,320及び光学系112,254に対して回動自在に支持する構成とした。一方、実施例5にあっては、導光板等の配置状態を示す概念図を図8に示すように、支持部材600は、画像形成装置111,211及び光学系112,254を光学装置120,320に対して回動自在に支持する。支持部材600は、第1円筒部材601、第2円筒部材602、並びに、第1円筒部材601と第2円筒部材602との間に配され、第1円筒部材601と第2円筒部材602とを相対的に回動させる回動部材603を備えており、第1円筒部材601内に、画像形成装置111,211及び光学系112,254が配置されており、光学装置120,320は、第2円筒部材602に取り付けられている。
尚、第1円筒部材601内への画像形成装置111,211及び光学系112,254の配置は、画像形成装置111,211及び光学系112,254を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材601の内面に取り付ければよい。具体的には、画像形成装置111,211及び光学系112,254の全体を格納した筐体を第1円筒部材601の内面に嵌合させる方法で取り付けた。また、第2円筒部材602の光学装置120,320への取付けは、具体的には、第2円筒部材602を適切な取付手段・取付方法で光学装置に取り付ければよい。支持部材600、より具体的には、第2円筒部材602をフレーム10に取り付けるが、係る取り付けも適切な取付手段・取付方法を用いればよく、支持部材600、より具体的には、第2円筒部材602を、フレーム(より具体的には、テンプル部13)に固定したが、フレーム10(より具体的には、テンプル部13)へ着脱自在に取り付けてもよい。
以上の点を除き、実施例5の画像表示装置及び頭部装着型ディスプレイの構成、構造は、実施例1〜実施例4の画像表示装置及び頭部装着型ディスプレイの構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例6は、実施例1〜実施例5の変形である。実施例6の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に図9の(A)に示し、実施例6の画像表示装置を構成する導光板等の配置状態を図9の(B)に概念図として示し、実施例6の頭部装着型ディスプレイを横から眺めた模式図を図10に示す。
実施例1〜実施例5にあっては、画像表示装置100,300において、画像形成装置111の中心から出射され、光学系112,254の画像形成装置側節点を通過した中心光線CLは、導光板121,321に垂直に衝突する設計となっている。即ち、中心光線CLは、導光板121,321へ、入射角0度で入射する設計となっている。そして、この場合、表示される画像の中心は、導光板121,321の第1面122,322の垂線方向に一致する。
画像表示装置100で代表させるこのような画像表示装置にあっては、図2の(A)及び(B)に示したように、コリメート光学系112の光軸上にある画像形成装置111の中心から出射する中心光線CLは、コリメート光学系112にて略平行光に変換された後、導光板121の第1面(入射面)122に垂直に入射する。そして、第1偏向手段130により第1面122と第2面123との間で全反射されながら、伝播方向Aに沿って進む。続いて、この中心光線CLは、第2偏向手段140により反射、回折され、導光板121の第1面122から垂直に出射され、観察者の瞳41に達する。
シースルー型の頭部装着型ディスプレイにおいて、観察者が、水平方向に位置する対象物を眺めたときに、光学装置120,320が邪魔にならないようにするためには、観察者の水平方向の視線(観察者の水平方向視線)よりも、光学装置120,320を下側にずらして配置する必要がある。このような場合、画像表示装置100,300、全体を、観察者の水平方向視線の下側に配置する。ところで、このような構成にあっては、図15に示すように、画像表示装置100、全体を、角度θ”だけ傾ける必要があり、観察者の頭部への装着のための眼鏡型のフレームの取付部(テンプル部)との関係から、画像表示装置100を傾けることができる角度θ”が制限されたり、デザイン自由度が低くなる場合がある。それ故、観察者の水平方向視線の邪魔にならないように、高い自由度での配置を可能とし、しかも、高いデザイン自由度を有する画像表示装置とすることが、一層、望ましい。
実施例6にあっては、中心光線CLは、XY平面と0度以外の角度(θ)で交わる構成とした。更には、中心光線CLはYZ平面に含まれる構成とした。更には、実施例6あるいは後述する実施例7において、光学系112,254の光軸は、YZ平面に含まれ、且つ、XY平面と0度以外の角度、具体的には、角度θで交わる(図9の(A)及び(B)参照)。また、実施例6あるいは後述する実施例7の頭部装着型ディスプレイにおいて、XY平面が水平面と一致すると仮定したとき、中心光線CLがXY平面と交わる角度θは仰角である。即ち、XY平面の下側から中心光線CLがXY平面に向い、XY平面と衝突する。そして、XY平面は垂直面と0度以外の角度、具体的には、角度θで交わる。
実施例6にあっては、θ=5度とした。より具体的には、このような構成にあっては、中心光線CL(図10では、点線で示す)は、水平面に含まれる。そして、光学装置120,320は、垂直面に対して角度θだけ傾いている。云い換えれば、光学装置120,320は、水平面に対して角度(90−θ)度だけ傾いている。また、光学装置120,320から出射される中心光線CL’(図10では、一点鎖線で示す)は、水平面に対して角度2θだけ傾いている。即ち、観察者が、水平方向、無限遠方の対象物を眺めたとき、光学装置120,320から出射され、観察者の瞳に入射する中心光線CL’は俯角θ’(=2θ)をなす(図10参照)。中心光線CL’が光学装置120,320の法線と成す角度はθである。図9の(A)あるいは後述する図11の(A)においては、光学装置120,320から中心光線CL’が出射される点を「O’」で示し、点O’を通過するX軸、Y軸、Z軸と平行な軸線をX’軸、Y’軸、Z’軸で表している。尚、画像形成装置111,211の中心から出射された中心光線CLは、水平面に含まれる形態に限定するものではなく、0度以外の所望の角度(俯角)で水平面と交わる形態とすることもできる。また、観察者が、水平方向、無限遠方の対象物を眺めたとき、光学装置120,320から出射され、観察者の瞳に入射する中心光線CL’は仰角をなす形態とすることもできる。
実施例6の画像表示装置、あるいは、実施例6の頭部装着型ディスプレイを構成する画像表示装置にあっては、中心光線CLは、XY平面と0度以外の角度(θ)で交わる。ここで、光学装置から出射され、観察者の瞳に入射する中心光線CL’は俯角θ’をなすが、
θ’=2θ
の関係にある。一方、図15に示した例にあっては、同じ俯角を得ようとする場合、画像表示装置の全体を角度θ”だけ傾ける必要があるが、ここで、θ”とθの関係は、
θ”=2θ
であり、結局、図15に示した例にあっては、光学装置を垂直面に対して2θだけ、傾けなければならない。一方、実施例6にあっては、光学装置を垂直面に対してθだけ、傾ければよいし、画像形成装置を水平に保持すればよい。従って、画像表示装置を眼鏡型のフレームの取付部に取り付けるときの画像表示装置の取付け角度に対する制限が少なく、高いデザイン自由度を得ることができる。また、光学装置の垂直面に対する傾きが、図15に示した例よりも小さいので、外光が光学装置にて反射し、観察者の瞳に入射するといった現象が生じ難い。それ故、より高品質の画像の表示を行うことができる。
実施例7は、実施例6の変形である。実施例7の画像表示装置を構成する導光板における光の伝播を模式的に図11の(A)に示し、実施例7の画像表示装置を構成する導光板等の配置状態を示す概念図を図11の(B)に示す。ここで、実施例7にあっては、光学系(平行光出射光学系,コリメート光学系)112の光軸は、YZ平面と平行であり、XY平面と平行であり、且つ、画像形成装置111の中心から外れた位置を通過する。このような構成とすることで、中心光線CLは、YZ平面に含まれ、しかも、XY平面と仰角θをなして交わる。
実施例8は、本発明の第2の態様に係る頭部装着型ディスプレイに関する。実施例8の頭部装着型ディスプレイは、横から眺めた模式図を図12に示すように、
(イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム10、及び、
(ロ)支持部材700によって、回動自在にフレーム10に取り付けられた画像形成装置711、
を備えており、
画像形成装置711と支持部材700との組立体は、支持部材700の回動中心軸AXから離れた位置に重心CGを有し、重力によって画像形成装置711をフレーム10に対して回動させ、画像形成装置711を水平に保持する。尚、実施例8にあっては、画像形成装置711を2つ備えているが(両眼型)、1つ備えた片眼型としてもよい。また、画像形成装置711は、単色(白色)の画像を表示する透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置、具体的には、透過型の液晶表示装置である。尚、画素の数は、実施例1と同様とした。
実施例8の頭部装着型ディスプレイにおいて、画像形成装置711は、支持部材700の回動中心軸AXから離れた(偏心した)位置に重心CGを有するが、具体的には、画像形成装置711の重心CGが支持部材700の回動中心軸AX上に位置しないように、画像形成装置711を支持部材700によって支持している。
実施例8においても、支持部材700は、例えば、プラスチックや金属から作製された第1円筒部材701及び第2円筒部材702から構成されている。尚、第1円筒部材701及び第2円筒部材702の大きさ(直径及び長さ)は、画像形成装置711、頭部装着型ディスプレイ全体の大きさ等を考慮して、適宜、決定すればよい。第1円筒部材701と第2円筒部材702との間には、実施例1と同様の回動部材703が配置されており、第1円筒部材701と第2円筒部材702とを相対的に回動させることができる。第1円筒部材701と第2円筒部材702とは、回動部材703を介して入れ子状に配置されている。第1円筒部材701内へ画像形成装置711を配置すればよく、第1円筒部材701内への画像形成装置711の配置は、画像形成装置711を適切な取付手段・取付方法で第1円筒部材701の内面に取り付ければよく、具体的には、画像形成装置711の筐体を第1円筒部材701の内面に嵌合させる方法で取り付けた。また、支持部材700によって、画像形成装置711は、フレーム10に対して回動自在に、フレーム10に取り付けられているが、具体的には、第2円筒部材702をフレーム10に取り付ければよく、より具体的には、第2円筒部材702を適切な取付手段・取付方法でリム部、フロント部11あるいはテンプル部13に、固定して、あるいは着脱自在に取り付ければよい。
実施例8の頭部装着型ディスプレイにあっては、画像形成装置711と支持部材700との組立体は、支持部材700の回動中心軸AXから離れた位置に重心CGを有し、重力によって画像形成装置711をフレーム10に対して回動させ、画像形成装置711を水平に保持する。従って、簡素な構成、構造にて、頭部装着型ディスプレイを装着した観察者の頭部が傾いても観察者が水平に保持された画像を観察することができる。しかも、重量の増加、製造コストの増加、消費電力の増加を招くことが無いし、しかも、画像処理により表示画像を回転させる必要も無く、大きな表示領域を有する画像形成装置が不要であるし、画像形成装置の解像度を高くする必要も無い。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した画像表示装置、支持部材、頭部装着型ディスプレイの構成、構造は例示であり、適宜変更することができる。例えば、実施例1あるいは実施例5において説明した支持部材における第1円筒部材及び第2円筒部材の構造を、図14の(A)及び(B)に示すように変更することもできる。即ち、観察者と対面する第2円筒部材502,602の部分に底板504,604を設け、底板504,604の中心部から内側に向かって突起部505,605を設け、突起部505,605の周りを、回動部材503,603を介して、第1円筒部材501,601が回動する構造とすることもできる。また、支持部材を構成する2つの部材が相互に回動可能ならば、これらの部材の形状は円筒形でなくともよい。更には、導光板に表面レリーフ型ホログラム(米国特許第20040062505A1参照)を配置してもよい。実施例3あるいは実施例4の光学装置320にあっては、回折格子素子を透過型回折格子素子から構成することもできるし、あるいは又、第1偏向手段及び第2偏向手段の内のいずれか一方を反射型回折格子素子から構成し、他方を透過型回折格子素子から構成する形態とすることもできる。あるいは又、回折格子素子を、反射型ブレーズド回折格子素子とすることもできる。
10・・・フレーム、11・・・フロント部、12・・・蝶番、13・・・テンプル部、14・・・モダン部、15・・・配線(信号線や電源線等)、16・・・ヘッドホン部、17・・・ヘッドホン部用配線、18・・・取付け部材、41・・・瞳、100,200,300,400・・・画像表示装置、111,711・・・画像形成装置、112・・・光学系(コリメート光学系)、113A,113B,213A,213B・・・筐体、120,320・・・光学装置(導光手段)、121,321・・・導光板、122,322・・・導光板の第1面、123,323・・・導光板の第2面、124,125・・・導光板の一部分、130・・・第1偏向手段、140・・・第2偏向手段、330・・・第1偏向手段(第1回折格子部材)、340・・・第2偏向手段(第2回折格子部材)、150・・・反射型空間光変調装置、151・・・液晶表示装置(LCD)、152・・・偏光ビームスプリッター、153・・・光源、251・・・光源、252・・・コリメート光学系、253・・・走査手段、254・・・光学系(リレー光学系)、255・・・クロスプリズム、256・・・全反射ミラー、500,600,700・・・支持部材、501,601,701・・・第1円筒部材、502,602,702・・・第2円筒部材、503,603,703・・・回動部材、504,604・・・底板、505,605・・・突起部、AX・・・支持部材の回動中心軸、CG・・・重心を通り、回動中心軸AXと平行な軸線

Claims (5)

  1. (A)画像形成装置、
    (B)画像形成装置から出射された光を平行光とする光学系、
    (C)光学系にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置、及び、
    (D)少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動自在に支持する支持部材、
    を備えており、
    少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持し、
    支持部材は、画像形成装置を光学装置及び光学系に対して回動自在に支持し、
    支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
    第1円筒部材内に、画像形成装置が配置されており、
    第2円筒部材内に、光学系が配置されており、
    光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている画像表示装置。
  2. (A)画像形成装置、
    (B)画像形成装置から出射された光を平行光とする光学系、
    (C)光学系にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置、及び、
    (D)少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動自在に支持する支持部材、
    を備えており、
    少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持し、
    支持部材は、画像形成装置及び光学系を光学装置に対して回動自在に支持し、
    支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
    第1円筒部材内に、画像形成装置及び光学系が配置されており、
    光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている画像表示装置。
  3. (イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム、及び、
    (ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
    を備えた頭部装着型ディスプレイであって、
    画像表示装置は、
    (A)画像形成装置、
    (B)画像形成装置から出射された光を平行光とする光学系、
    (C)光学系にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置、及び、
    (D)少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動自在に支持する支持部材、
    を備えており、
    少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持し、
    支持部材は、画像形成装置を光学装置及び光学系に対して回動自在に支持し、
    支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
    第1円筒部材内に、画像形成装置が配置されており、
    第2円筒部材内に、光学系が配置されており、
    光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている頭部装着型ディスプレイ。
  4. (イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム、及び、
    (ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
    を備えた頭部装着型ディスプレイであって、
    画像表示装置は、
    (A)画像形成装置、
    (B)画像形成装置から出射された光を平行光とする光学系、
    (C)光学系にて平行光とされた光束が入射され、導光され、出射される光学装置、及び、
    (D)少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動自在に支持する支持部材、
    を備えており、
    少なくとも画像形成装置と支持部材との組立体は、支持部材の回動中心軸から離れた位置に重心を有し、重力によって、少なくとも画像形成装置を光学装置に対して回動させ、以て、画像形成装置を水平に保持し、
    支持部材は、画像形成装置及び光学系を光学装置に対して回動自在に支持し、
    支持部材は、第1円筒部材、第2円筒部材、並びに、第1円筒部材と第2円筒部材との間に配され、第1円筒部材と第2円筒部材とを相対的に回動させる回動部材を備えており、
    第1円筒部材内に、画像形成装置及び光学系が配置されており、
    光学装置は、第2円筒部材に取り付けられている頭部装着型ディスプレイ。
  5. フレームは、観察者の正面に配置されるフロント部と、フロント部の両端に蝶番を介して回動自在に取り付けられた2つのテンプル部とから成る請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の頭部装着型ディスプレイ。
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