JP5332812B2 - 動画符号化装置,及び、動画伝送システム - Google Patents
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Description
イントラリフレッシュ方式においては、図7(a)に示すように、あるフレーム中において、イントラスライス以外のラインにおいて信号エラーが発生した場合、かかる信号エラーは、当該ラインが、以後のフレームにおけるイントラスライスよりも当該ラインと同じ側に在るラインを符号化する際に参照されることにより拡散していくことになるが、イントラスライスを超えて拡散することはないので、イントラスライスがフレームの下端まで移動することにより、かかる信号エラーの影響が完全に払拭される。即ち、信号エラーの影響が残っている間は、正常な動画表示が行えないので、復号化側の装置のディスプレイ上には、同信号エラー発生直前のフレームが最終ピクチャーとして表示され続けるが(フリーズ状態)、下端まで移動したイントラスライスがフレームの上端に復帰した時点で、正常な動画表示を行っている状態に復帰することができる。
<システム構成>
図1は、本案による動画符号化装置1を含む動画伝送システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、本案による動画符号化装置の記憶媒体ユニットを、ライブカメラ2からの動画データをネットワークを通じて配信するシステムに実施した。しかし、本案は、1対1の特定当事者間の通信の他、オンデマンド方式を含むネット配信やネットTV方式の公衆通信,ケーブルTV等の有線放送や無線通信放送を含む公衆放送等、著作権法2条1項7号の2規定の公衆送信(同号括弧書きの態様も含む)に該当する全ての方式に、適用可能である。
オーディオ符号化部15から出力された符号化オーディオストリームを多重化して、MPEGストリームを生成する。
を有する複数のブロック(マクロブロック:MB)に、区切られる。各マクロブロックは、符号化の単位であり、イントラMBと指定されたマクロブロックについては、イントラ符号化が実行され、それ以外のマクロブロックについては、ビデオ符号化部14中の参照フレームバッファ14aに残存する過去のフレームのマクロブロックを参照したフレーム間予測に基づく符号化が、なされる。そして、あるラインが上述したイントラスライスとして指定された場合には、当該ラインを構成する全てのブロックが、イントラMBとなる。
<動画符号化処理>
図4及び図5は、当該ビデオ符号化部14が実行する符号化処理の内容を示すフローチャートである。このフローチャートは、当該ビデオ符号化部14に主電源が投入されることにより、スタートする。そして、ビデオ符号化部14は、新たなフレーム(処理対象フレーム)がAV分離部13から入力されるのを待ち、入力があると、処理をS002へ進める。
は、ビデオ符号化部14は、起動後最初にS002を実行する場合には、画面を上下に分割するようにレジスタ群14bに設定されている場合には、上下両画面における上端のラインを夫々イントラスライスに設定する。また、画面を分割するようにレジスタ群14bが設定されていない場合には、上端のラインをイントラスライスに設定する。なお、一旦決定されたイントラスライスの位置は、レジスタ群14bに登録される。よって、以後においてS002を実行する際には、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14bに設定されたイントラスライスに隣接するライン(登録されている位置が末端であれば基端のライン)を、イントラスライスに設定する(イントラスライス設定部に相当)。
リメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S015においてレジスタ群14b中のカウンター(3_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS016へ進める。
S016では、ビデオ符号化部14は、レジスタ群14b中のカウンター(num_intra)
を一つインクリメントしてから、処理をS017へ進める。
)を一つインクリメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S008においてレジスタ群14b中のカウンター(1_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS0
09へ進める。
向きであれば、S010においてレジスタ群14b中のカウンター(2_upper_cnt)を一
つインクリメントし、ベクトルの平均が下向きであれば、S011においてレジスタ群14b中のカウンター(2_lower_cnt)を一つインクリメントした後に、処理をS012へ
進める。
)を二つインクリメントしてから、処理をS017へ進める。
)の値が、画面全体の高さ(即ち、全ライン数)に達したか否かをチェックする。そして、ビデオ符号化部14は、未だカウンターの値が画面全体の高さに達していなければ、処理をそのままS020へ進め、カウンターの値が画面全体の高さに達したならば、S018において、カウンター(num_intra)をゼロクリアするとともに、次のピクチャが復旧
点であるとレジスタ群14bに登録した後に、処理をS020へ進める。
に設定した後に、処理をS001に戻す。他方、前者が後者よりも小さければ、ビデオ符号化部14は、S025において、カウンター(Full_direct)の値を「下から巡回する
」ことを示す値“1”に設定した後に、処理をS001に戻す。
<作用>
上述した本実施例によれば、予めレジスタ群14bに画面を分割してイントラスライスを2箇所に設定する旨がセットされていれば、各フレームに対する符号化処理において、上画面と下画面とで夫々独立にイントラリフレッシュが実施される為に、図3に示すように、画面を分割しない場合(同図(a))と比較して、リフレッシュ周期が半分で済むので(同図(b)(c))、フリーズ後に動画再生が再開される復旧点が早くなる。
ントラスライスの巡回方向を、フレーム毎にアクティブに設定することができる。即ち、本実施例によれば、各復旧点において、直前の復旧点以後に処理した各フレームの画面全体におけるベクトル(各マクロブロックが参照した参照フレーム中のマクロブロックの方向)の平均の総和に基づいて、次のフレームにおける巡回方向を決定する。このとき、ベクトルの平均が上方を向いているということは、画面全体が下方に向かって流れていると考えられる。そのため、次のフレームについても、参照フレームバッファ14a中に格納された各フレームにおける上方寄りに、処理対象の各マクロブロックに似た映像が存在している可能性が高い。そこで、その場合には、画面の上から下向きに巡回することにより、画質向上(従って、符号化効率向上)を可能としたのである。逆に、ベクトルの平均が下方を向いているということは、画面全体が上方に向かって流れていると考えられる。そのため、次のフレームについても、参照フレームバッファ14a中に格納された各フレームにおける下方寄りに、処理対象の各マクロブロックに似た映像が存在している可能性が高い。そこで、その場合には、画面の下から上向きに巡回することにより、画質向上(従って、符号化効率向上)を可能としたのである。
<変形例>
上述したイントラスライスの巡回方向は、復旧点の直前のフレームと復旧点のフレームとに基づいて公知の動き予測(ME:motion estimation)を実施することにより、決定
されても良い。即ち、上記両フレーム間における映像の動きの方向ベクトルを、動き予測(ME)により決定し、決定した方向ベクトルの向きに応じて、巡回方向を決定するのである。従って、この変形例では、図4におけるS006〜S011,S013〜S016,S020〜S031の処理は実行されず、その代わり、復旧点と判断されたピクチャについてのS002の実行の際に、上述した動き予測(ME)を実行して、画面全体,若しくは上画面及び下画面についての巡回方向を決定することになる。
14 ビデオ符号化部
14a 参照フレームバッファ
14b レジスタ群
Claims (3)
- 複数のフレームが連続してなるビデオデータをイントラスライスリフレッシュ方式に従って符号化する動画符号化装置であって、
入力された各フレームが表す画面を複数に分割し、分割された画面毎に設定された各イントラスライスの位置が、個別に巡回するように、画面を構成するラインにイントラスライスを設定するイントラスライス設定部と、
前記分割された画面毎に、前記イントラスライス設定部によってイントラスライスが設定されたラインについてはイントラフレーム符号化を実行し、その他のラインについては、フレーム間予測に基づく符号化を実行する符号化部と
を備えたことを特徴とする動画符号化装置。 - 前記イントラスライス設定部は、分割された画面毎に、画面の動きの方向を判定し、判定された方向に従って、前記イントラスライスの巡回方向を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の動画符号化装置。 - 複数のフレームが連続してなるビデオデータをイントラスライスリフレッシュ方式に従って符号化する動画符号化装置と、当該動画符号化装置によって符号化されたビデオデータを復号化する復号化装置とを備える動画伝送システムであって、
前記動画符号化装置は、
入力された各フレームが表す画面を複数に分割し、分割された画面毎に設定された各イントラスライスの位置が、個別に巡回するように、画面を構成するラインにイントラスライスを設定するイントラスライス設定部と、
前記分割された画面毎に、前記イントラスライス設定部によってイントラスライスが設定されたラインについてはイントラフレーム符号化を実行し、その他のラインについては、フレーム間予測に基づく符号化を実行する符号化部と
を有することを特徴とする動画伝送システム。
Priority Applications (1)
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JP2009082969A JP5332812B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 動画符号化装置,及び、動画伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009082969A JP5332812B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 動画符号化装置,及び、動画伝送システム |
Publications (2)
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JP5332812B2 true JP5332812B2 (ja) | 2013-11-06 |
Family
ID=43093247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009082969A Active JP5332812B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 動画符号化装置,及び、動画伝送システム |
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-
2009
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