JP5330082B2 - 同期発電機の励磁制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は電力系統の安定度向上のために系統安定化装置を付加した同期発電機の励磁制御装置に係り、特に周波数応答特性の解析を行う機能を備えた同期発電機の励磁制御装置に関する。
通常、重要な電力系統に接続される発電機には、励磁制御装置に同期発電機の端子電圧を目標電圧に一定に保つための自動電圧調整器(以下、AVRという)と、その目標電圧を調整することにより発電機運転の安定化を図る系統安定化装置(PowerSystem Stabilizer、以下、PSSという)とを設けるようにしている(例えば、特許文献1−4参照)。
そして、励磁制御装置の特にPSSの周波数応答特性を測定するときには、別途構成された周波数アナライザを励磁制御装置に対して接続するようにしている。
図6は、周波数アナライザを励磁制御装置に接続して同期発電機の励磁制御装置の周波数応答特性を解析する従来技術の回路構成を示す図である。
図6において、1は同期発電機であり、1−1は固定子、1−2は界磁巻線である。そして、2は界磁巻線1−2に励磁電流を供給するサイリスタ整流器である。
同期発電機1の固定子1−1は、主変圧器3および遮断器4を介して電力系統5に接続され、電力系統5との並列運転を行うことが可能になっている。6は前記サイリスタ整流器2に電力を供給する自励用変圧器である。7および8はそれぞれ同期発電機の出力電圧および出力電流を検出する計器用変圧器および計器用変流器であり、それぞれが検出した電圧および電流は励磁制御装置9に入力される。
この励磁制御装置9は、計器用変圧器7および計器用変流器8から入力した端子電圧信号および電流信号に基づいて同期発電機1の出力電圧すなわち端子電圧が設定値に維持されるように界磁巻線1−2の励磁量を制御するものであり、次に述べるような回路や装置を備えている。
すなわち、A/D変換処理部および演算処理部を備え、入力した電圧および電流に基づいてディジタルデータの端子電圧信号VG、有効電力信号PGおよび周波数信号FGとして出力するアナログ入力変換器10と、このアナログ入力変換器10から出力されたディジタルデータのうち、有効電力信号PGおよび周波数信号FGを入力して系統安定化信号Peを演算するPSS11と、AVR電圧設定器12によって設定された電圧目標値(90R)と前記端子電圧信号VGとの偏差を算出し、この偏差に系統安定化信号Peを補助入力として加算し、さらに、後述する周波数アナライザからの試験用信号Teを加算するように構成された加算器13と、この加算器13から出力される信号に応じて前記サイリスタ整流器2に点弧信号を与えるAVR14と、端子電圧信号VGの周波数特性を測定するための試験用アナログ入出力回路15とを備えている。
なお、試験用アナログ入出力回路15は、前記アナログ入力変換器10から出力されたディジタルデータの端子電圧信号VGをアナログデータに変換して外部に出力する出力部(AO)と、外部から入力した試験用アナログ信号をディジタルデータに変換する入力部(AI)を備えている。
16は周波数アナライザであり、常時は試験用アナログ入出力回路15とは切り離された状態になっており、端子電圧信号VGの周波数を測定するときのみ、前記試験用アナログ入出力回路15の出力部(AO)から出力されたアナログデータである端子電圧信号VGを入力し、逆にアナログデータの試験用信号を試験用アナログ入出力回路15の入力部(AI)に出力する。そして、この試験用アナログ入出力回路15の入力部(AI)は、前記加算器13に接続されている。
以下、従来の励磁制御装置9の機能について説明する。
AVR14は、AVR電圧設定器12の設定値(90R)から端子電圧信号VGを減算して偏差を算出し、この偏差にPSS11の安定化信号Peを加算してサイリスタ整流器2の点弧位相角を調整し、同期発電機1の界磁巻線1−2の励磁量を調整する。
PSS11は、同期発電機のAVR14への補助入力として用いられ、励磁系によって発生する電気トルクが発電機の回転数変化と同相成分の制動トルクを含むように調整し、発電機間の動揺を減衰させるように機能する。なお、PSS11の入力信号には、発電機の有効電力偏差(ΔP)、回転数偏差(Δω)、周波数偏差(Δf)などがあるが、図6の例では、有効電力信号PGにより有効電力偏差(ΔP)を、周波数信号FGにより周波数偏差(Δf)をそれぞれ演算し、安定化信号Peを求めている。
次に、試験回路の概要を説明する。
周波数アナライザ16は、アナログ入力変換装置10から出力された端子電圧信号VGを入力して白色ノイズ(ホワイトノイズ)等の試験用信号と比較することにより励磁制御装置9の周波数特性を測定する。そして、この励磁制御装置9の周波数特性に基づいてPSS11のチューニングを行う。
特開平8−322155号公報 特開平9−98600号公報 特開平10−052096号公報 特開2003−330973号公報
上述した従来の技術には以下のような改善すべき課題がある。
すなわち、励磁制御装置9の周波数特性を測定する際、周波数アナライザ16および試験用アナログ入出力回路15間に流れる試験用信号はアナログ信号であるため、測定結果は介在する試験回路の誤差や遅延回路における周波数特性の影響を受けやすい。また、PSS11のチューニング作業は、同期発電機1が電力系統5と並列運転している状態で行う必要があるため、励磁制御装置9とは別個に製作された周波数アナライザ16などの試験機材の調達、輸送および励磁制御装置9との接続には多くの費用と時間を必要としていた。
そこで、本発明は、従来技術における周波数アナライザなどの試験機材の調達、輸送および試験回路の構築を省略し、試験回路の誤差や遅延回路における周波数特性の影響を排除することのできる同期発電機の励磁制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、同期発電機の出力電圧および出力電流を入力して端子電圧信号、有効電力信号および周波数信号を演算する入力手段と、この入力手段により得られた信号のうち少なくとも有効電力信号を入力して系統安定化信号を算出する系統安定化装置と、電圧目標値と前記端子電圧信号との偏差に前記系統安定化信号を加算して得た偏差信号に基づいて同期発電機の励磁量を制御する自動電圧調整器と、を備えた同期発電機の励磁制御装置において、励磁制御装置の周波数応答特性を解析するための周波数に基づいた正弦波および余弦波からなる演算信号を出力するとともに、前記正弦波に所定のゲインを乗じて得た信号を前記自動電圧調整器に試験信号として出力する正弦波出力器と、同期発電機の運転中における端子電圧信号と、前記正弦波出力器から出力された演算信号とを入力して同期発電機の端子電圧信号の周波数特性を算出する周波数特性解析器とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、周波数アナライザなどの試験機材の調達、輸送および試験回路の構築を省略したので、試験回路の誤差や遅延回路による影響を受けない周波数特性を得ることができ、その得られた周波数特性によって系統安定化装置のチューニングを行うことのできる同期発電機の励磁制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る同期発電機の励磁制御装置の構成図。 本発明の実施形態1に係る正弦波出力器および周波数特性解析器の構成図。 本発明の実施形態2に係る同期発電機の励磁制御装置の構成図。 本発明の実施形態3に係る同期発電機の励磁制御装置の構成図。 本発明の実施形態4に係る正弦波出力器および周波数特性解析器の構成図。 周波数アナライザを励磁制御装置に接続した従来技術の構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1に示す同期発電機の励磁制御装置の構成図において、従来技術の図6と共通する部分には同一符号を付けて重複する説明は適宜省略する。
本実施形態1が図6の従来技術と異なる主な点は、試験用アナログ入出力回路15と周波数アナライザ16を撤去し、代わりに周波数特性を測定するための試験用信号Teおよび演算用信号Opを発生する正弦波出力器17と、この試験用信号Teおよび前記アナログ入力変換器(入力手段とも言う)10から出力された同期発電機1の端子電圧信号VGとを入力して周波数特性を計算する周波数特性解析器18とを励磁制御装置9に内蔵し、さらにこの周波数特性解析器18で解析された周波数特性のゲインkおよび位相θを表示する出力器19を励磁制御装置9の外部に着脱可能に設置するようにした点にある。なお、出力器19を小型化することによって励磁制御装置9に内蔵するようにしてもよい。
前記正弦波出力器17から出力される試験用信号Teは常時は入力されず、端子電圧信号の周波数特性を測定する場合にのみ、加算器13に入力されるようになっている。そして、この加算器13の電圧目標値(90R)および各種入力信号の極性は、次のようになっている。すなわち、電圧目標値(90R)は(+)、端子電圧信号VGは負帰還量とするために(−)、安定化信号Peは(+)、試験用信号Teは(+)である。
以下、図2を参照して正弦波出力器17および周波数特性解析器18の構成の概要並びに動作について説明する。
正弦波出力器17は、周波数設定器20にて発生した単一の周波数(ωt)を正弦波発生器(sin)21に入力して正弦波(sinωt)を発生し、また、単一の周波数(ωt)を余弦波発生器(cos)22に入力して余弦波(cosωt)を発生する。このうち、正弦波(sinωt)は、ゲイン調整器23でゲインGを調整されて試験用信号Te(G・sinωt)として出力される。また、正弦波(sinωt)および余弦波(cosωt)は、演算用信号Op(sinωt、cosωt)として出力される。因みに、前記周波数設定器20で発生する周波数(ωt)は、例えば0.1[Hz]程度である。
周波数特性解析器18は、前記正弦波出力器17から出力された演算用信号Op(sinωt、cosωt)を入力するとともに、前記アナログ入力変換器10から出力された同期発電機1の端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)を入力して以下のように周波数特性のゲインkおよび位相θを算出するように構成されている。
この周波数特性解析器18についてもう少し詳しく説明する。
周波数特性解析器18は、ディジタルデータの演算用信号Op(sinωt、cosωt)と、計器用変圧器7で検出されアナログ入力回路10から出力されたディジタルデータの端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)とを入力し、演算用信号Op(sinωt、cosωt)に対する端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)の実部を実部演算器24で演算し、虚部を虚部演算器25で演算する。そして、求めた実部と虚部をそれぞれゲイン演算器26、位相演算器27に入力し演算することによって、ゲイン演算器26および位相演算器27から周波数特性のゲインk、位相θを算出する。
なお、この周波数特性解析器18は、周波数特性のゲインkおよび位相θの値が収束するまで演算を行い、収束結果の平均化処理を行う。平均化処理は、予め設定した回数だけゲインkおよび位相θを算出し、その平均値をとる。そして、正弦波出力器17に設定された周波数帯について順次解析を繰り返すことにより、任意の周波数帯の周波数特性を計算することが可能となる。
この平均化処理によって求められた周波数特性のゲインkおよび位相θを前述した出力器19にて作業者に表示する。
次に、本実施形態1の作用について説明する。
(i)周波数特性の非測定時
まず、加算器13と正弦波出力器17との接続状態を切り離して、加算器13に正弦波出力器17の試験用信号Te(G・sinωt)が入力しない状態にする。
この状態は、励磁制御装置9の通常の運転状態であり、AVR14は、AVR電圧設定器12の設定値(90R)から端子電圧信号VGを減算して偏差を算出し、この偏差にPSS11の安定化信号Peを加算してサイリスタ整流器2の点弧位相角を調整し、同期発電機1の界磁巻線1−2の励磁量を調整する。
(ii)周波数特性の測定時
(a)PSS11と加算部13との間の回路を切り離す。
PSS11と加算部13との間の回路を切り離した状態すなわち、安定化信号Peを加算部13に入力しない状態で、試験信号Teを加算部13に入力する。
アナログ入力回路10から出力されたディジタルデータの端子電圧信号VG(k sinωt+θ)を入力信号として周波数特性解析器18に入力し、かつ、正弦波出力器17から出力されたディジタルデータの演算用信号Op(sinωt、cosωt)も入力する。
この結果、同期発電機1の運転中、加算器13には電圧設定値(90R)がプラス極性(+)で入力され、端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)はマイナス極性(−)で入力され、試験信号Teはプラス極性(+)で入力されるので、AVR14はこれらの偏差13eに応じて前記サイリスタ整流器2に点弧信号を与えて同期発電機1の界磁巻線1−2を励磁し、同期発電機1の端子電圧信号VGが電圧設定値(90R)と等しくなるように制御する。
このとき、周波数特性解析器18には、前述したように正弦波出力器17から出力された演算用信号Op(sinωt、cosωt)と、同期発電機1の端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)とが入力されているので、図2で示したように実部演算器24、虚部演算器25でそれぞれ実部、虚部を演算し、さらに、実部と虚部をそれぞれゲイン演算器26、位相演算器27に入力してゲイン演算器26および位相演算器27から周波数特性としてのゲインk、位相θを算出し、出力器19に表示している。
試験員は、このときのゲインkおよび位相θを確認し、適切な位相となるようにAVR14の位相補償回路の時定数例えば、遅れ時定数の調整を行う。
(b)PSS11と加算部13との間の回路を接続する。
上記(a)でAVR14のパラメータの調整を終えた後に、今度は、PSS11の出力端子と加算器13とを接続して、加算器13にPSS11から出力された安定化信号Peがプラス(+)極性で入力される。加算器13はこの入力条件で偏差13eを演算する。
AVR14は、安定化信号Peが加算された状態での偏差13eに応じて前記サイリスタ整流器2に点弧信号を与え、同期発電機1に電圧を発電させる。したがって、周波数特性解析器18には、PSS11の安定化信号Peが加算器13に加算された状態における同期発電機1の端子電圧信号VGが入力される(フィードバックされる)。
周波数特性解析器18は、この時点で入力された同期発電機1の端子電圧信号VGと前記正弦波出力器17からの試験用信号Teとから再び実部と虚部を演算し、これら実部および虚部から周波数特性としてのゲインk´、位相θ´を算出し、出力器19に表示する。
試験員は、PSS11が接続されたときの周波数特性であるゲインk´、位相θ´を確認して、PSS11の設定値を調整する。つまり、効きが悪ければゲインを大きくしたり、PSS11の位相特性が電力動揺周波数に対してずれていれば位相補償回路の時定数を調整する。
なお、以上の説明では、正弦波出力器17は演算用信号Opとして正弦波信号(sinωt)と、余弦波信号(cosωt)とを出力したが、正弦波出力器17から演算用信号Opとして正弦波信号(sinωt)のみを出力し、周波数特性解析器18側で入力した正弦波信号(sinωt)から余弦波信号(cosωt)を演算により生成するようにしてもよい。
以上述べたように、本実施形態1によれば、励磁制御装置9に正弦波出力器17および周波数特性解析器18を内蔵するように構成したので、従来技術のように励磁制御装置9とは別個に構成された周波数アナライザ16などの試験機材を用意する必要がなく、また、従来技術における励磁制御装置9と周波数アナライザ16とを接続する試験回路による誤差や遅延が無く、同期発電機1を運転している状態で励磁制御装置9の周波数特性を得ることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図3に示す同期発電機の励磁制御装置の構成図を参照して説明する。
本実施形態2と前述の実施形態1(図1、図2)との主な相違点は、アナログ入力変換器10から得られた端子電圧信号VGあるいは有効電力信号PGのいずれかの信号を選択して前記周波数特性解析器18に出力する第1切替スイッチ30を設けるように構成した点にあり、その他の構成および作用は実施形態1と同じである。
なお、有効電力信号PGは、正弦波の電圧と電流に基づいて求められた電気量であることから、正弦波で表すことができる。したがって、本実施形態2の場合、図2の装置は、端子電圧信号VG(k・sinωt+θ)を有効電力信号PG(k・sinωt+θ)等に置換するだけでそのまま使用することができる。ここで、k、θはゲインおよび位相角である。
本実施形態2は、以上のように第1切替スイッチ30により周波数特性解析器18に端子電圧信号VGあるいは有効電力信号PGのいずれかの信号を選択して入力するようにしたので端子電圧信号VGだけでなく、有効電力信号PGの周波数特性を測定することができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図4に示す同期発電機の励磁制御装置の構成図を参照して説明する。
本実施形態3と前述の実施形態1(図1、図2)との主な相違点は、正弦波出力器17から出力された試験用信号Teの入力先を切替える第2切替スイッチ40を設けることにより、試験用信号Teの入力先を前記加算器13あるいは前記PSS11としたものであり、その他の構成は実施形態1と同じである。
本実施形態3は、以上のように正弦波出力器17からの試験用信号Teを加算器13だけではなく、PSS11にも入力することにより、PSS11をAVR14に直列接続した場合の周波数特性を測定することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図5に示す正弦波出力器および周波数特性解析器の構成図を参照して説明する。
本実施形態は、図2で示した正弦波出力器および周波数特性解析器の機能を高めたものであり、図5において、17Aは、試験用信号出力器として設定した周波数帯域における全ての周波数(ωt、・・・iωt、・・・nωt)を合成した信号を出力する正弦波出力器であり、18Aは試験用信号出力器17Aで設定した全ての周波数における周波数特性を同時に計算することを可能にした周波数特性解析器である。
正弦波出力器17Aは、基本周波数(ωt)の整数n倍の周波数(nωt)までの複数の周波数の正弦波(sinωt〜sin nωt:nは整数)を発生させ、その全ての正弦波を加算部(Σ)28で合成して得た試験用信号Te(G・sinωt+・・・+Gi・siniωt+・・・+Gn・sinnωt)と、演算用信号Op(sinωt〜sin nωt、cosωt〜cos nωt)とを出力するように構成されている。因みに、前記周波数設定器20の周波数(ωt)〜(nωt)は例えば、0.1〜10[Hz]程度である。
また、周波数特性解析器18Aは、正弦波出力器17Aからの演算用信号Op(sinωt〜sin nωt,cosωt〜cos nωt)を入力するとともに、前記アナログ入力変換器10により出力された同期発電機1の端子電圧信号VG(Vout)を入力して、演算用信号(sinωt〜sin nωt、cosωt〜cos nωt)に対する入力信号(Vout)の実部を実部演算器241、24i、…24nにて演算し、虚部を虚部演算器251、25i、…25nにて演算する。
算出された実部と虚部とをそれぞれゲイン演算器261、26i、…26n、位相演算器271、27i、…27nに入力し、周波数特性のゲインkおよび位相θを算出する。
本実施形態4によれば、正弦波出力器17Aおよび周波数特性解析器18Aからなる装置を前述した図1、図3あるいは図4の励磁制御装置9に適用した場合、一度に複数の試験用信号を得ることができるので、一度の試験で複数の周波数における周波数特性k、θを測定することができ、点検効率が極めて良くなる。
1…同期発電機、1−1…同期発電機固定子巻線、1−2…同期発電機界磁巻線、2…サイリスタ整流器、3…主変圧器、4…遮断器、5…電力系統、6…励磁電源変圧器、7…計器用変圧器、8…計器用変流器、9…励磁制御装置、10…アナログ入力変換器、11…系統安定化装置(PSS)、12…電圧設定器、13…加算器、14…自動電圧調整器(AVR)、17…正弦波出力器、18…周波数特性解析器、19…出力器、20…周波数設定器(ωt)、21…正弦波出力器(sin)、22…余弦波出力器(cos)、23…ゲイン調整器、24…実部演算器、25…虚部演算器、26…ゲイン演算器、27…位相演算器、28…加算部(Σ)、30…第1切替スイッチ、40…第2切替スイッチ。

Claims (8)

  1. 同期発電機の出力電圧および出力電流を入力して端子電圧信号、有効電力信号および周波数信号を演算する入力手段と、この入力手段により得られた信号のうち少なくとも有効電力信号を入力して系統安定化信号を算出する系統安定化装置と、電圧目標値と前記端子電圧信号との偏差に前記系統安定化信号を加算して得た偏差信号に基づいて同期発電機の励磁量を制御する自動電圧調整器と、を備えた同期発電機の励磁制御装置において、
    励磁制御装置の周波数応答特性を解析するための周波数に基づいた正弦波および余弦波からなる演算信号を出力するとともに、前記正弦波に所定のゲインを乗じて得た信号を前記自動電圧調整器に試験信号として出力する正弦波出力器と、
    同期発電機の運転中における端子電圧信号と、前記正弦波出力器から出力された演算信号とを入力して同期発電機の端子電圧信号の周波数特性を算出する周波数特性解析器とを備えたことを特徴とする同期発電機の励磁制御装置。
  2. 前記周波数特性解析器は、同期発電機の運転中における端子電圧信号と、前記正弦波出力器から出力された演算信号とを入力し、演算用信号に対する端子電圧信号の実部および虚部を算出する演算部と、この算出された実部および虚部を用いて周波数特性のゲインおよび位相を算出する演算部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の同期発電機の励磁制御装置。
  3. 前記正弦波出力器は、単一周波数または複数周波数の正弦波を生成し出力することを特徴とする請求項1記載の同期発電機の励磁制御装置。
  4. 前記正弦波出力器は、演算用信号として正弦波のみを出力するように構成され、前記周波数特性解析器は、入力した正弦波から余弦波を生成するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の同期発電機の励磁制御装置。
  5. 前記周波数特性解析器は、前記端子電圧信号を入力する替わりに前記有効電力信号を入力して前記演算用信号に対する有効電力信号の周波数特性を算出するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の同期発電機の励磁制御装置。
  6. 前記入力手段から出力された端子電圧信号または有効電力信号のいずれかを切り替えて前記周波数特性解析器に入力する第1切替スイッチを有することを特徴とする請求項5記載の同期発電機の励磁制御装置。
  7. 前記正弦波出力器から出力される試験用信号を自動電圧調整器に入力する替わりに系統安定化装置に入力し、系統安定化装置を自動電圧調整装置に直列接続した状態での周波数特性を算出することを特徴とする請求項1記載の同期発電機の励磁制御装置。
  8. 前記正弦波出力器からの出力される試験用信号を前記自動電圧調整器または系統安定化装置に切り替える第2切替スイッチを有することを特徴とする請求項7記載の同期発電機の励磁制御装置。
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