JP5328718B2 - プリント装置 - Google Patents

プリント装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5328718B2
JP5328718B2 JP2010115494A JP2010115494A JP5328718B2 JP 5328718 B2 JP5328718 B2 JP 5328718B2 JP 2010115494 A JP2010115494 A JP 2010115494A JP 2010115494 A JP2010115494 A JP 2010115494A JP 5328718 B2 JP5328718 B2 JP 5328718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
unit
tank
buffer tank
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010115494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011240628A5 (ja
JP2011240628A (ja
Inventor
裕之 田中
俊也 須之内
誠治 鈴木
隆哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010115494A priority Critical patent/JP5328718B2/ja
Priority to US12/965,506 priority patent/US9162507B2/en
Publication of JP2011240628A publication Critical patent/JP2011240628A/ja
Publication of JP2011240628A5 publication Critical patent/JP2011240628A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5328718B2 publication Critical patent/JP5328718B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17566Ink level or ink residue control

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクを吐出してシートに画像をプリントするプリント装置に関するものである。
特許文献1には、インクカートリッジからのインクが最初に下流タンクに供給され、インクヘッド、上流タンク、下流タンクの間でインクを循環するためのインク循環経路が形成されたインクジェットプリンタが記載されている。
特開2009−196208号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、1つのポンプでインクを循環させる構成であるため、インクヘッドからのインクの吐出の状況によっては、上部タンク、下部タンクに貯留されているインク量が安定しなかった。そのため、連続プリント動作を行いながら、インクを循環させることが困難であるという課題があった。
このような事情に鑑みて、本発明の目的は、連続プリント動作を行いながらインクを循環させることが可能で、高品位のプリント動作を実現することができるプリント装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、インクを吐出するプリントヘッドと、インクを貯留する第1の貯留タンクと、該第1の貯留タンクからインクが供給され、前記プリントヘッドへ供給されるインクを貯留する第2の貯留タンクと、該第2の貯留タンクに貯留されているインク量を検知する検知手段と、前記プリントヘッドと前記第1の貯留タンクの間の流路に設けられた第1のポンプと、前記第1の貯留タンクと前記第2の貯留タンクの間の流路に設けられた第2のポンプを備え、前記プリントヘッドがプリント動作を行っているときに前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを駆動することにより前記プリントヘッド、前記第1の貯留タンク、前記第2の貯留タンクの間の流路でインクを循環させるプリント装置であって、前記プリント動作を行っているときに、前記第1のポンプは一定速度で駆動され前記第2のポンプは前記検知手段の検知結果に基づいて駆動速度が変更されることを特徴とする。
本発明によれば、連続プリント動作を行いながらインクを循環させることが可能で、高品位のプリント動作を実現することができるプリント装置を提供することができる。
プリント装置の内部構成を説明する概略図である。 制御部のブロック図である。 片面プリントモードでの動作を説明するための図である。 両面プリントモードでの動作を説明するための図である。 第1の実施形態に係るインク循環供給機構を説明する図である。 インクタンクからプリントヘッドにインクを充填するときの動作を説明するフローチャートである。 インクタンクからプリントヘッドにインクを充填するときの動作を説明する図である。 インクを循環するときの動作を説明するフローチャートである。 インクタンクからインクを供給するときの動作を説明するフローチャートである。 インクを循環するときの動作を説明する図である。 インク循環供給制御の概念図である。 第1の実施形態の変形例のインク循環供給機構を説明する図である。 第2の実施形態に係るインク循環供給機構を説明する図である。 第3の実施形態に係るインク循環供給機構を説明する図である。
(第1の実施形態)
以下、インクジェット方式を用いたプリント装置の実施形態を説明する。本例のプリント装置は、ロール状に巻かれた長尺の連続シート(搬送方向において単位画像の長さよりも長い連続したシート)を使用し、片面プリント及び両面プリントの両方に対応した高速ラインプリンタである。例えば、プリントラボ等における大量枚数のプリントの分野に適している。本発明は、プリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置等のプリント装置に適用可能である。
図1は、プリント装置の内部構成を示す断面の概略図である。本実施形態のプリント装置は、ロール状に巻かれたシートを用いて、シートの第1面と第1面の裏面側の第2面との両面にプリントすることが可能である。プリント装置内部には、大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、加湿部20、制御部13、の各ユニットを備える。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給するためのユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定されず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させてカールを軽減させる。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。
プリント部4は、搬送されるシートに対して上方からプリントヘッド14によりシート上にプリント処理を行って画像を形成するユニットである。つまり、プリント部4はシート上に所定の処理を行う処理部である。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つのプリントヘッドを有する。なお、色数及びプリントヘッドの数は7つに限定されない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定するためのユニットである。スキャナは、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを有する。
カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断する機械的なカッタを備えたユニットである。カッタ部6は、シートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラも備えている。
情報記録部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付等のプリント情報(固有の情報)を記録するユニットである。記録は、インクジェット方式、熱転写方式等で文字やコードをプリントすることで行われる。情報記録部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するセンサ23が設けられている。つまり、センサ23はカッタ部6と情報記録部7による記録位置との間でシートの端部を検知する。センサ23の検知タイミングに基づいて、情報記録部7で情報記録するタイミングが制御される。
乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットである。乾燥部8の内部では通過するシートに対して少なくとも下面側から熱風を付与してインク付与面を乾燥させる。なお、乾燥方式は熱風を付与する方式に限らず、電磁波(紫外線や赤外線等)をシート表面に照射する方式であってもよい。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は、両面プリントを行う際に表面プリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。反転部9はシートを巻き取るための回転する巻取回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されない連続シートは巻取回転体に一時的に巻き取られる。巻き取りが終わったら、巻取回転体が逆回転して巻き取り済みシートはデカール部2に供給され、プリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4は裏面にプリントを行うことができる。両面プリントの具体的な動作については後述する。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。排出搬送部10は、反転部9に設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路を搬送されてきたシートを第2経路と第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置には可動フラッパを有する経路切替機構が設けられている。
ソータ部11と排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分けるためのユニットである。仕分けられたシートは、複数のトレイからなる排出部12に排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出するレイアウトとなっている。
加湿部20は、加湿気体(空気)を生成して、加湿気体をプリント部4のプリントヘッド14とシートの間に供給するためのユニットである。これにより、プリントヘッド14のノズルのインク乾燥が抑制される。加湿部20の加湿方式は、気化式、水噴霧式、蒸気式等の方式が採用される。気化式には、本実施形態の回転式の他に、透過膜式、膜下浸透式、毛細管式等がある。水噴霧式には、超音波式、遠心式、高圧スプレー式、2流体噴霧式等がある。蒸気式には、蒸気配管式、電熱式、電極式等がある。加湿部20とプリント部4は第1ダクト21で接続され、更に加湿部20と乾燥部8は第2ダクト22で接続されている。乾燥部8ではシートを乾燥させる際に多湿且つ高温の気体が生成される。この気体は第2ダクト22を通して加湿部20に導入されて、加湿部20での加湿気体生成の補助エネルギとして利用される。そして、加湿部20で生成された加湿気体は第1ダクト21を通してプリント部4に導入される。
制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ(制御部)、外部インターフェース、及びユーザーが入出力を行う操作部15を有する。プリント装置の動作は、コントローラ又はコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
図2は、制御部13の概念を示すブロック図である。制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲まれる範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。CPU(中央演算処理部)201は、プリント装置の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202は、CPU201が実行するためのプログラムやプリント装置の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD(ハードディスク)204は、CPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。操作部15は、ユーザーとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、及び情報を提示するディスプレイや音声発生器等の出力部を含む。例えば、タッチパネル付きのディスプレイが用いられ、装置の動作ステータス、プリント状況、メンテナンス情報(インク残量、シート残量、メンテナンスステータス等)等がユーザーに対して表示される。ユーザーはタッチパネルから各種の情報入力を行うことができる。
高速なデータ処理が要求されるユニットについては専用の処理部が設けられている。画像処理部207は、プリント装置で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(例えばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られたプリントデータは、RAM203又はHDD204に格納される。エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御も行う。個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、加湿部20の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/F又はネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。
ホスト装置16は、プリント装置にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置16は、汎用又は専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。ホスト装置16がコンピュータの場合は、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリント装置用のプリントドライバがインストールされる。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部又は全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
図3は、片面プリントモードでの動作を説明するための図である。シート供給部1から供給されたシートがプリントされて排出部12に排出されるまでの搬送経路を太線で示している。シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べて形成していく。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において単位画像ごとに切断される。切断されたカットシートは、必要に応じて情報記録部7でシートの裏面にプリント情報が記録される。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行われる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1又はR2巻き取られる。このように、片面プリントにおいては、シートが第1経路と第3経路を通過して処理され、第2係路は通過しない。
図4は、両面プリントモードでの動作を説明するための図である。両面プリントでは、表面(第1面)プリントシーケンスに次いで裏面(第2面)プリントシーケンスを実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述の片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10側の経路(第3経路)ではなく、反転部9側の経路(第2経路)にシートが導かれる。第2経路においてシートは順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の巻取回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。一方、この巻き取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に巻き戻されて、シートがロールR1又はR2に巻き取られる。この巻き戻しによって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の巻取回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。デカール部2では巻取回転体で付与されたカールの矯正がなされる。つまり、デカール部2は第1経路においてシート供給部1とプリント部4との間、ならびに第2径路において反転部9とプリント部4との間に設けられて、いずれの経路においてもデカールの働きをする共通のユニットとなっている。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面にプリントが行われる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報記録部7での記録はなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。このように、両面プリントにおいては、シートは第1経路、第2径路、第1経路、第3経路の順に通過して処理される。
図5は、第1の実施形態に係るインク循環供給機構を説明する図である。上述のように、本例では、C(シアン)、M(マゼンタ)。Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7つのプリントヘッドを有する。インク循環供給機構は、各色ごとに同様の構成を有するため、図5では1色分のインク循環供給機構を説明する。
図5において、30はプリントヘッドに供給されるインクを保持するインクタンクである。インクタンク30は、プリント装置本体に対して着脱自在に構成される。40はインクタンク30から最初にインクが供給される第1の貯留タンクであるところのバッファタンクである。50はバッファタンク40からインクが供給される第2の貯留タンクであるところのサブタンクである。サブタンク50からプリントヘッド14にインクが供給される。
バッファタンク40は、インク循環供給経路の中で最も高い位置に設けられている。プリントヘッド14は、シートにプリントを行うときと、回復動作が行われるときと、で上下方向の位置が異なる。サブタンク50は、プリントヘッド14がいずれの位置にいる場合であっても、プリントヘッド14のノズルからインクが垂れたり、ノズルに空気が流入することのないような位置に設けられている。
35は、インクタンク30からバッファタンク40にインクを供給するための供給ポンプである。61はプリントヘッド14とバッファタンク40の間の循環供給経路に設けられた第1の循環ポンプである。第1の循環ポンプ61を駆動することにより、サブタンク50に貯留されているインクはプリントヘッド14に供給されるとともに、プリントヘッド14でプリントに使用されなかったインクはバッファタンク40に回収される。62はバッファタンク40とサブタンク50の間の循環供給経路に設けられた第2の循環ポンプである。第2の循環ポンプ62を駆動することにより、バッファタンク40に貯留されているインクはサブタンク50に供給される。
第1の循環ポンプ61、第2の循環ポンプ62、及び供給ポンプ35は、チューブをローラでしごきながら回転駆動することにより圧力を発生させることが可能なチューブポンプである。これらのポンプの駆動には、ステッピングモータが使用される。
41は、バッファタンク40の上部に設けられた大気連通口である。大気連通口41により、バッファタンク40内に集積した気泡がタンク外に排出される。42は、第2の液面検知手段(第2の検知手段)であるところのバッファタンクセンサである。バッファタンクセンサ42は、バッファタンク40に固定された軸と、その軸が貫通するように設けられ所定範囲で上下に移動可能なバッファタンク上部フロートBH及びバッファタンク下部フロートBLを備えている。バッファタンク上部フロートBH及びバッファタンク下部フロートBLは、空気より比重が大きく、インクより比重が小さい。そのため、インクの液面がフロートよりも高くなると、フロートは上方に移動する。しかしながら、フロートは規制部により上方への移動は規制される。また、インクの液面がフロートよりも低くなると、フロートは下方に移動する。しかしながら、フロートは規制部により下方への移動は規制される。軸の内部には磁気スイッチが設けられている。フロートが液面の高さに応じて高さ方向に移動したときに、磁気スイッチによりバッファタンク上部フロートBH及びバッファタンク下部フロートBLの位置を検知することで、インクの液面の位置を検知することができる。
51は、サブタンク50の上部に設けられた大気連通口である。大気連通口51により、サブタンク50内に集積した気泡がタンク外に排出される。52は、第1の液面検知手段であるところのサブタンクセンサである。サブタンクセンサ52は、バッファタンクセンサ42と同様に、軸、サブタンク上部フロートSH、及びサブタンク下部フロートSBを備えている。
なお、本実施形態では、液面検知手段として、バッファタンクセンサ42、サブタンクセンサ52の構成を用いて説明を行う。しかしながら、液面検知手段としてはその他の構造を用いることもできる。例えば、タンクの両端に静電容量式のセンサを配置し、センサ部での電位の変化状態から液面の位置を検知する静電容量検知式のセンサを用いてもよい。
また、バッファタンク40のインクの貯留量は、サブタンク50のインクの貯留量よりも大きい。また、バッファタンクセンサ42のバッファタンク下部フロートBLからバッファタンク上部フロートBHまでのインク容量は、サブタンクセンサ52のサブタンク下部フロートSLからサブタンク上部フロートSHまでのインク容量よりも大きい。
次に、インクタンク30からプリントヘッド14にインクを充填するときの動作を説明する。図6(a)、(b)は、インクタンクからプリントヘッドにインクを充填するときの動作を説明するフローチャートである。図7は、インクタンクからプリントヘッドにインクを充填するときの動作を説明する図である。
図6(a)において、STARTでインク充填動作を開始する。図7(a)は、インク充填動作を開始する前の状態を示す。この状態では、バッファタンク40はインクが空であるため、バッファタンク上部フロートBH及びバッファタンク下部フロートBLは、その可動範囲の最下部にある。また、サブタンク50もインクが空であるため、サブタンク上部フロートSH及びサブタンク下部フロートSLは、その可動範囲の最下部にある。
ステップS101で供給ポンプ35を駆動する。供給ポンプ35を駆動することにより、インクタンク30に貯留されているインクがバッファタンク40に供給される。バッファタンク40にインクが供給され始めると、液面の上昇とともに可動範囲の最下部にあったバッファタンク下部フロートBLが上昇し、バッファタンク下部フロートBLの検知がOFFからONに切り換わる。さらに、インクタンク30からバッファタンク40にインクが供給されると、可動範囲の最下部にあったバッファタンク上部フロートBHが上昇し、バッファタンク上部フロートBHの検知がOFFからONに切り換わる。
ステップS102で、バッファタンク上部フロートBHの検知がOFFからONに切り換わったか否かを検知する。ステップS102で、バッファタンク上部フロートBHの検知がONに切り換わったことを検知すると、ステップS104で供給ポンプ35の駆動を停止する。図7(b)は、バッファタンク上部フロートBHの検知がONに切り換わり、供給ポンプ35の駆動を停止した状態を示す。
ステップS103で、供給ポンプ35を所定時間駆動してもバッファタンク上部フロートBHがONに切り換わらない場合は、インクタンク30内のインクが無いと判断し、インクタンク30の交換が必要であることを報知する。
ステップS104で供給ポンプ35の駆動を停止した後に、ステップS105で第2の循環ポンプ62を駆動する。第2の循環ポンプ62を駆動することにより、バッファタンク40に貯留されているインクがサブタンク50に供給される。サブタンク50にインクが供給され始めると、液面の上昇とともに可動範囲の最下部にあったサブタンク下部フロートSLが上昇し、サブタンク下部フロートSLの検知がOFFからONに切り換わる。さらに、バッファタンク40からサブタンク50にインクが供給されると、可動範囲の最下部にあったサブタンク上部フロートSHが上昇し、サブタンク上部フロートSHの検知がOFFからONに切り換わる。図7(c)は、バッファタンク40からサブタンク50へインクが供給されている途中の状態を示す。バッファタンク40内のインク量は減少し、サブタンク50内のインク量は増加している状態を示している。
サブタンク上部フロートSHの検知がONに切り換わる前に、ステップS106でバッファタンク40のバッファタンク下部フロートBLの検知がONからOFFに切り換わったことを検知した場合は、ステップS107で第2の循環ポンプ62の駆動を停止する。そして、ステップS101に戻り、供給ポンプ35を駆動し、インクタンク30からバッファタンク40にインクを供給する。ステップS106でバッファタンク下部フロートBLの検知がOFFに切り換わることなく、ステップS108でサブタンク上部フロートSHの検知がONに切り換わったことを検知した場合は、ステップS109で第2の循環ポンプ62の駆動を停止する。
第2の循環ポンプ62を駆動してバッファタンク40からサブタンク50にインクを供給したことにより、バッファタンク40のインク量は減少している。そこで、ステップS110で供給ポンプ35を駆動する。ステップS111で、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがOFFからONに切り換わったか否かを検知する。バッファタンク上部フロートBHがONに切り換わったことを検知すると、ステップS112で供給ポンプ35の駆動を停止する。図7(d)は、バッファタンク上部フロートBH1がONに切り換わるまでインクタンクからインクを供給した状態を示す。ここまでの動作により、バッファタンク40及びサブタンク50にインクが充填される。
次に、図6(b)を用いて、サブタンク50からプリントヘッド14までの流路、プリントヘッド14内の液室、及びプリントヘッド14からバッファタンク40までの流路にインクを充填する動作を説明する。ステップS113で第1の循環ポンプ61を駆動する。第1の循環ポンプ61を駆動することにより、サブタンク50に貯留されているインクがプリントヘッド14に向けて供給される。ステップS114で、サブタンク50のサブタンク下部フロートSLがONからOFFに切り換わったか否かを検知する。サブタンク下部フロートSLがOFFに切り換わったことを検知すると、ステップS115で第1の循環ポンプ61の駆動を停止する。
ステップS116でバッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがON状態にあるか否かを検知する。バッファタンク上部フロートBHがON状態にない場合は、ステップS101に戻り、供給ポンプ35を駆動してインクタンク30からバッファタンク40にインクを供給する。バッファタンク上部フロートBHがON状態にある場合は、ステップS117で第2の循環ポンプ62を駆動する。ステップS118で、サブタンク50のサブタンク下部フロートSLがOFFからONに切り換わったか否かを検知する。サブタンク下部フロートSLがONに切り換わったことを検知すると、ステップS119でサブタンク50の液面が中間水位になるように第2の循環ポンプ62を予め決定されている所定量駆動する。サブタンク50の液面は、サブタンク下部フロートSLとサブタンク上部フロートSHの間の位置に設定する。
次に、ステップS120でバッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがON状態にあるか否かを検知する。バッファタンク上部フロートBHがON状態にある場合は、インク充填動作を終了する。バッファタンク上部フロートBHがOFF状態にある場合は、ステップS121で供給ポンプ35を駆動する。ステップS122で、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがOFFからONに切り換わったか否かを検知する。ステップS122で、バッファタンク上部フロートBHがONに切り換わったことを検知すると、ステップS124で供給ポンプ35の駆動を停止し、インク充填動作を終了する。図7(e)は、サブタンク50の液面が中間水位になっており、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがONに切り換わるまでインクタンクからインクを供給した状態を示す。
ステップS123で、供給ポンプ35を所定時間駆動してもバッファタンク上部フロートBHがONに切り換わらない場合は、インクタンク30内のインクが無いと判断し、インクタンク30の交換が必要であることを報知する。
以上のようなインク充填動作を行うことにより、バッファタンク40及びサブタンク50にインクが適切に存在している状態を維持しながら、インク循環供給経路にインクを充填していくことが可能となる。また、このようなインク充填動作を行うことにより、インク循環供給経路内に気泡を発生しにくくしている。
次に、インク循環供給経路内でインクを循環するときの動作を説明する。図8は、インクを循環するときの動作を説明するフローチャートである。図9は、インクタンクからインクを供給するときの動作を説明するフローチャートである。図10は、インクを循環するときの動作を説明する図である。
図8において、STARTでインク循環動作を開始する。ステップS201でバッファタンク40、サブタンク50のフロートの状態を確認する。すなわち、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがON状態で、バッファタンク下部フロートBLがON状態であるかを確認する。また、サブタンク50のサブタンク上部フロートSHがOFF状態で、サブタンク下部フロートSLがON状態であるかを確認する。上記状態である場合は、ステップS202以降のインク循環動作を開始する。上記状態でない場合は、図6で説明したインク充填動作を行う。
ステップS202で、キャップをオープンし、プリントヘッド14をプリント位置に移動させる。次に、ステップS203で、第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62を駆動する。第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62の駆動を開始することにより、インク循環供給経路内でインク循環が開始される。ここで、プリントヘッド14からのインク吐出を安定させるために、プリントヘッド14へインクを供給するための第1の循環ポンプ61は、一定速度で駆動される。
プリントヘッド14からプリント動作のためにインクが吐出されると、バッファタンク40内のインクは減少していく。また、プリントヘッド14からインクを吐出していない状態であっても、第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62のインク循環量がばらつくと、バッファタンク40及びサブタンク50の液面位置は変化する。そこで、本願発明は、サブタンク上部フロートSH及びサブタンク下部フロートSLによる液面検知を行うことにより、サブタンク50の液面がサブタンク上部フロートSHとサブタンク下部フロートSLの間にあるように第2の循環ポンプ62の駆動速度を制御する。
ステップS204でバッファタンク40のバッファタンク下部フロートBLがOFF状態にあるか否かを検知する。プリントヘッド14からインク吐出を行いながら、インク循環動作を継続していると、バッファタンク40内のインク量は徐々に減少していく。まず、バッファタンク上部フロートBHが、インク循環動作を開始する前はON状態であったものがOFF状態に切り換わる。そして、さらにプリントヘッド14からのインク吐出及びインク循環動作を継続することにより、さらにバッファタンク40内のインク量は減少していき、バッファタンク下部フロートBLがOFF状態になる。バッファタンク下部フロートBLがOFF状態にあるときは、インク供給動作を行う。
ここで、図9を用いてインク供給動作を説明する。図9において、STARTでインク供給動作を開始する。
ステップS301でインク循環動作中であるか否かを判断する。インク循環動作中でない場合は、図6で説明したインク充填動作を行い、インク供給動作を終了する。インク循環動作中である場合は、ステップS302で供給ポンプ35を駆動する。供給ポンプ35を駆動することにより、インクタンク30に貯留されているインクがバッファタンク40に供給される。ステップS303で、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがONに切り換わったか否かを検知する。バッファタンク上部フロートBHがONに切り換わったことを検知すると、ステップS304で供給ポンプ35の駆動を停止し、インク供給動作を終了する。ここで、供給ポンプ35によりインクタンク30からバッファタンク40に供給される単位時間あたりのインク量は、プリントヘッド14からプリント動作のために吐出される単位時間あたりのインク量よりも多い。
ステップS304で、供給ポンプ35を所定時間駆動してもバッファタンク上部フロートBHがONに切り換わらない場合は、インクタンク30内のインクが無いと判断し、インクタンク30の交換が必要であることを報知する。インクタンク30内のインクが無いと判断した場合でも、プリント動作とインク循環動作は継続する。バッファタンク40のバッファタンク下部フロートBLがOFFを検知した場合は、プリント命令の区切りでプリント動作を中断する処理を行う。具体的には、バッファタンク40のバッファタンク下部フロートBLがONからOFFに切り換わったことを検知してから、バッファタンク40内のインク使用限界となるインク量に相当する分のプリント動作を実行した時点で、プリント動作を中断する。
図8に戻り、インク循環動作の説明を続ける。ステップS204でバッファタンク下部フロートBLがON状態にあるときは、ステップS205でインク循環終了命令があるか否かを判断する。
ステップS205でインク循環終了命令がない場合は、ステップS206でサブタンク50のサブタンク下部フロートSLがOFF状態にあるか否かを検知する。図10(a)に、サブタンク下部フロートSLがOFF状態になっているときのインク循環供給経路の状態を示す。サブタンク下部フロートSLがOFF状態になっている場合は、ステップS207で第2の循環ポンプ62の駆動速度を上げる。すなわち、サブタンク50内のインク量が第1の閾値よりも少ないと検知した場合は、第2の循環ポンプ62の駆動速度を上げる。第2の循環ポンプ62の駆動速度を上げることにより、バッファタンク40からサブタンク50に供給されるインク量が増える。これにより、サブタンク50のインクの液面が上昇することが期待される。所定時間経過後、ステップS208で、サブタンク下部フロートSLがON状態に切り換わったか否かを検知する。サブタンク下部フロートSLがON状態に切り換わったことを検知した場合は、ステップS203に戻りインク循環動作を継続する。所定時間経過後であってもサブタンク下部フロートSLがON状態に切り換わらない場合は、エラーと判断し、第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62の駆動を停止する。
ステップS206でサブタンク下部フロートSLがON状態であると検知した場合は、ステップS209でサブタンク上部フロートSHがON状態であるか否かを検知する。図10(b)に、サブタンク上部フロートSHがON状態になっているときのインク循環供給経路の状態を示す。サブタンク上部フロートSHがON状態になっている場合は、ステップS210で第2の循環ポンプ62の駆動速度を下げる。すなわち、サブタンク50内のインク量が第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも多いと検知した場合は、第2の循環ポンプ62の駆動速度を下げる。第2の循環ポンプ62の駆動速度を下げることにより、バッファタンク40からサブタンク50に供給されるインク量が減る。これにより、サブタンク50のインクの液面が下降することが期待される。所定時間経過後、ステップS211で、サブタンク上部フロートSHがOFF状態に切り換わったか否かを検知する。サブタンク上部フロートSHがOFF状態に切り換わったことを検知した場合は、ステップS203に戻りインク循環動作を継続する。所定時間経過後であってもサブタンク上部フロートSHがOFF状態に切り換わらない場合は、エラーと判断し、第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62の駆動を停止する。ステップS209でサブタンク上部フロートSHがOFF状態であると検知した場合は、ステップS203に戻りインク循環動作を継続する。
ステップS205でインク循環終了命令があった場合は、ステップS212で第1の循環ポンプ61及び第2の循環ポンプ62の駆動を停止する。そして、ステップS213で、プリントヘッド14をキャッピングする。ステップS214でバッファタンク40及びサブタンク50のフロートの状態を確認する。すなわち、バッファタンク40のバッファタンク上部フロートBHがON状態で、バッファタンク下部フロートBLがON状態であるかを確認する。また、サブタンク50のサブタンク上部フロートSHがOFF状態で、サブタンク下部フロートSLがON状態であるかを確認する。上記状態である場合は、インク循環動作を終了する。上記状態でない場合は、図6で説明したインク充填動作を行った後に、インク循環動作を終了する。
図11は、これまでに説明した、インク循環供給制御の概念図である。本実施形態によれば、サブタンク50の液面をサブタンク上部フロートSH及びサブタンク下部フロートSLの間で制御する。サブタンク50の液面変化に伴い、バッファタンク40の液面は、上昇、下降を繰り返しつつ、プリントヘッド14からインクが吐出されてインクが消費されることにより下がってくる。その後、インク循環供給経路内のインクが確実に消費されたことが、第1の液面検知手段及び第2の液面検知手段の検知結果により確定した時点で、供給ポンプ35を駆動してインクタンク30からバッファタンク40にインクを供給する。
本実施形態によれば、バッファタンクフロートセンサ(第2の検知手段)でバッファタンク40内の液体の状態を監視しつつ、サブタンクフロートセンサ(検知手段)で得られる検知情報から、第2の循環ポンプ62の駆動速度を制御することができる。この構成により、プリント動作中であってもインク循環供給動作を継続して実行することが可能となる。また、インク循環供給経路内のインク量を確保することができる。さらに、インク循環供給動作を行うことにより、連続してプリント動作を行ってもプリントヘッド14の昇温を所定範囲内に抑えることができる。また、プリント動作中に発生するインク流路内の気泡を回収できるとともに、プリントヘッド内部の負圧を安定させることができる。
なお、以上の説明では、プリント動作中にインク循環供給動作を行う構成を説明したが、プリント待機状態でインク循環供給動作を行うようにしてもよい。プリント待機状態においても、所定期間ごとにインク循環供給動作を行うことにより、インクの成分が沈降することを抑制することができる。特に顔料インクにおいては、放置することにより顔料成分が沈降するため、有効である。
図12は、第1の実施形態の変形例のインク循環供給機構を説明する図である。この変形例では、第2の液面検知手段であるところのバッファタンクセンサ42が、バッファタンク上部フロートBH、バッファタンク中部フロートBM、及びバッファタンク下部フロートBLを備えている。この変形例では、フロートの個数を増やすことにより、バッファタンク40内の液面の検知を高精度に行うことができる。この構成により、インクタンク30からバッファタンク40へのインク供給を早いタイミングで行うことができる。
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態に係るインク循環機構を説明する図である。図13も第1の実施形態と同様に1色分のインク循環機構を説明する。
図13において、第2の液面検知手段であるところのバッファタンクセンサ42を2組段違いに設けている。バッファタンクセンサ42は、第1のバッファタンク上部フロートBH1及び第1のバッファタンク下部フロートBL1を所定範囲で上下に移動可能に支持する第1の軸を備える。さらに、バッファタンクセンサ42は、第2のバッファタンク上部フロートBH2及び第2のバッファタンク下部フロートBL2を所定範囲で上下に移動可能に支持する第2の軸とを備える。
インク循環動作を開始する前の状態では、サブタンク50の液面は、サブタンク上部フロートSHとサブタンク下部フロートSLの間に設定される。すなわち、サブタンク上部フロートSHはOFF状態で、サブタンク下部フロートSLはON状態である。バッファタンク40の液面は、第1のバッファタンク上部フロートBH1にて検知される位置に設定される。すなわち、第1のバッファタンク上部フロートBH1、第1のバッファタンク下部フロートBL1、及び第2のバッファタンク下部フロートBL2はON状態で、第2のバッファタンク上部フロートBH2はOFF状態である。
この状態から、インク循環供給動作を開始し、プリントヘッド14からインク吐出が行われると、バッファタンク40の液面は下がる。インクが消費されることにより、第2のバッファタンク下部フロートBL2はON状態であるが第1のバッファタンク上部フロートBH1がOFF状態になる。すると、第2の液面検知手段であるところのバッファタンクセンサ42によりインクが消費されていることが確実に分かる。
そこで、供給ポンプ35を駆動し、第2のバッファタンク上部フロートBH2がON状態になるまで、インクタンク30からバッファタンク40にインクを供給する。ここで、供給ポンプ35を駆動しても、第2のバッファタンク上部フロートBH2がON状態を検知できない場合は、インクタンク30内のインクが無いと判断し、インクタンク30の交換が必要であることを報知する。新品のインクタンク30が装着された場合は、供給ポンプ35を駆動し、上部フロートBH2がON状態になるまで、インクタンク30からバッファタンク40にインクを供給する。
また、インクタンク30が交換されない場合であっても、プリント動作及びインク循環供給動作は継続して行う。すなわち、バッファタンク40のバッファタンクセンサ42が多点検知できる構成である。そのため、第1のバッファタンク下部フロートBL1から第2のバッファタンク下部フロートBL2、第2のバッファタンク下部フロートBL2から第1のバッファタンク上部フロートBH1までの液面をプリント装置内部のインク残量情報として表示する。インク残量情報を表示することにより、使用者はプリント装置内に使用可能なインクがどれくらい残っているかを知ることができる。また、使用者は、第1のバッファタンク下部フロートBL1がOFF状態を検知するまではプリント動作を継続できることを予め知ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、バッファタンク40のバッファタンクセンサ42を多点検知できる構成としたため、インクタンクからのインク供給のタイミングを細かく制御することができる。また、バッファタンク40に比較的インクが残っている状態で、使用者にインクタンク30のインク残量を報知することができ、早期にインクタンクの交換を促すことができる。この構成により、連続したプリント動作を実現することが可能となる。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係るインク循環供給機構を説明する図である。図14も第1の実施形態と同様に1色分のインク循環機構を説明する。
本実施形態では、プリントヘッド14内のインク経路を2系統に分割している。図14において、71はプリントヘッド14内の第1のヘッド内経路であり、72は第2のヘッド内経路である。61aは、第1のヘッド内経路71に対応した第2の循環ポンプである。61bは、第2のヘッド内経路72に対応した第2の循環ポンプである。
連続印刷を行うフルマルチ構造のプリントヘッドの場合には、プリントヘッド自体が大型化するとともに、連続印刷によるプリントヘッドの昇温を抑えるために、ヘッド内のインク経路を2系統に分割する構成が考えられる。このようなプリントヘッドの構成においても、第1の実施形態、第2の形態と同様に、インク循環供給動作を実施することができる。
14 プリントヘッド
30 インクタンク
40 バッファタンク
42 バッファタンクセンサ
50 サブタンク
52 サブタンクセンサ
61 第1の循環ポンプ
62 第2の循環ポンプ

Claims (9)

  1. インクを吐出するプリントヘッドと、インクを貯留する第1の貯留タンクと、該第1の貯留タンクからインクが供給され、前記プリントヘッドへ供給されるインクを貯留する第2の貯留タンクと、該第2の貯留タンクに貯留されているインク量を検知する検知手段と、前記プリントヘッドと前記第1の貯留タンクの間の流路に設けられた第1のポンプと、前記第1の貯留タンクと前記第2の貯留タンクの間の流路に設けられた第2のポンプを備え、前記プリントヘッドがプリント動作を行っているときに前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを駆動することにより前記プリントヘッド、前記第1の貯留タンク、前記第2の貯留タンクの間の流路でインクを循環させるプリント装置であって、
    前記プリント動作を行っているときに、前記第1のポンプは一定速度で駆動され前記第2のポンプは前記検知手段の検知結果に基づいて駆動速度が変更されることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記検知手段で検知されたインク量が第1の閾値よりも少ない場合は、前記第2のポンプの駆動速度を上げることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記インク量が前記第1の閾値より大きい第2の閾値よりも多い場合は、前記第2のポンプの駆動速度を下げることを特徴とする請求項2に記載のプリント装置。
  4. 前記検知手段は、前記第2の貯留タンクに固定された軸と、該軸が貫通するように設けられ所定範囲で上下に移動可能な上部フロート及び下部フロートと、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記第1の貯留タンクへ供給されるインクを保持するインクタンクが前記プリント装置に着脱自在であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記インクタンクから前記第1の貯留タンクへインクを供給するための供給ポンプをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のプリント装置。
  7. 前記第1の貯留タンクに貯留されているインク量を検知する第2の検知手段をさらに備え、前記供給ポンプは前記第2の検知手段の検知結果に基づいて駆動されることを特徴とする請求項6に記載のプリント装置。
  8. 前記第1の貯留タンクは、前記プリントヘッド及び前記第2の貯留タンクよりも高い位置に設けられることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプリント装置。
  9. 前記第1の貯留タンクの容量は、前記第2の貯留タンクの容量よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のプリント装置。
JP2010115494A 2010-05-19 2010-05-19 プリント装置 Active JP5328718B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115494A JP5328718B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 プリント装置
US12/965,506 US9162507B2 (en) 2010-05-19 2010-12-10 Printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115494A JP5328718B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 プリント装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011240628A JP2011240628A (ja) 2011-12-01
JP2011240628A5 JP2011240628A5 (ja) 2013-04-04
JP5328718B2 true JP5328718B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=44972170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010115494A Active JP5328718B2 (ja) 2010-05-19 2010-05-19 プリント装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9162507B2 (ja)
JP (1) JP5328718B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7027053B2 (ja) 2017-07-07 2022-03-01 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US10632758B2 (en) * 2017-07-07 2020-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and control method of the same
JP6992432B2 (ja) * 2017-11-17 2022-01-13 株式会社リコー 液体供給装置、液体供給方法、液体塗布装置および画像形成システム
JP7057189B2 (ja) 2018-03-30 2022-04-19 キヤノン株式会社 記録装置
JP6552664B1 (ja) 2018-03-30 2019-07-31 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US11007788B2 (en) * 2018-08-07 2021-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus, control method, and storage medium
JP7121594B2 (ja) * 2018-08-29 2022-08-18 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタの制御方法
US11267254B2 (en) * 2018-09-27 2022-03-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid recirculation within printing device reservoir via extraction pump and supply pump
JP7195859B2 (ja) * 2018-10-05 2022-12-26 キヤノン株式会社 液体供給装置、液体吐出装置、及び液体供給方法
EP3820705B1 (en) 2018-11-14 2024-05-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluidic die assemblies with rigid bent substrates

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000280493A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Canon Inc インクジェット記録装置
JP4882172B2 (ja) * 2001-07-06 2012-02-22 ブラザー工業株式会社 印字装置
JP2004130701A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Riso Kagaku Corp インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
US7090147B2 (en) * 2004-03-23 2006-08-15 Rod Lovett Mosquito misting system
JP2006021383A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2007098594A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置
JP2007261237A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置のインク供給システム
JP2008173816A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Olympus Corp インクジェット記録装置
US8132888B2 (en) * 2007-08-01 2012-03-13 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus and head maintenance method
JP5220436B2 (ja) 2008-02-21 2013-06-26 理想科学工業株式会社 インクジェットプリンタ
US8360566B2 (en) * 2009-04-09 2013-01-29 Plastipak Packaging, Inc. Method for printing

Also Published As

Publication number Publication date
US9162507B2 (en) 2015-10-20
US20110285767A1 (en) 2011-11-24
JP2011240628A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5328718B2 (ja) プリント装置
JP5043980B2 (ja) プリント装置
JP5773772B2 (ja) 画像形成装置
RU2497683C2 (ru) Струйное печатающее устройство и способ восстановления печатающей головки
CN102189778B (zh) 打印装置和打印方法
JP5393878B2 (ja) プリント装置
JP2012089922A (ja) 画像読取装置
JP5901221B2 (ja) 印刷制御装置、方法及びプログラム
JP5627287B2 (ja) プリント装置
JP4991889B2 (ja) プリント装置およびプリント装置の制御方法
JP2013075397A (ja) 液体吐出装置
US8430470B2 (en) Printing apparatus to prevent color mixture of inks in mounted print heads
JP5247911B2 (ja) プリント装置等の機器の制御装置および制御方法
JP4975121B2 (ja) プリント装置および装置の起動制御方法
US8794756B2 (en) Printing apparatus
JP2009202384A (ja) 画像形成装置
US11926150B2 (en) Sheet stacking apparatus, printing apparatus, control method, and storage medium
JP2018140627A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の回復方法
JP2015187018A (ja) 記録装置及びその装置の記録媒体の排出方法
JP2017081020A (ja) 液体を吐出する装置
JP2022057290A (ja) 画像印刷装置および画像印刷方法
JP4799374B2 (ja) 画像形成装置
JP2011067968A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム
JP2020032647A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2011183727A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20130215

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20130221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130723

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5328718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151