JP5328426B2 - シュリンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱収縮性のシュリンクラベルを熱収縮させる際に、過熱蒸気等の加熱媒体を使用したシュリンク装置、特に従来のシュリンク装置に比べ装置長を短くすると共に、シュリンクラベルの熱収縮させる加熱時間を短縮することが可能なシュリンク装置に関するものである。
熱収縮ラベル(シュリンクラベル)チューブをカッタによって切断し、吸引機能付き把持具対によって狭持して開き、コンベアによって搬送されて来る容器(物品)に被せ温風ヒータによって裾部を加熱し、その後「シュリンクトンネル」と呼ばれる蒸気を噴射する加熱ゾーンを通過させることにより、シュリンクラベルを熱収縮させて容器に装着する「蒸気を利用したシュリンク装置」が広く使用されている。この「蒸気を利用したシュリンク装置」では、シュリンクラベルを下から上へ順に均一に加熱してシュリンクラベルを皺無く容器に装着するために、通常、シュリンクトンネルは「予備加熱ゾーン」と「本加熱ゾーン」の2つの加熱ゾーンから構成され、予備加熱ゾーンでは容器の下部を加熱し、本加熱ゾーンでは容器の全体を加熱している(例えば、特許文献1を参照。)。また、シュリンクラベルを加熱する蒸気は、搬送方向に沿って配設されたパイプの外周面に設けられた噴射孔からシュリンクラベル(容器)に向かって直接噴射される。この加熱方式の場合、噴射孔に近い部分が他の部分に比べよく加熱される。従って、従来のシュリンク装置では、予備加熱ゾーンの蒸気を送風手段によって本加熱ゾーン上部に導入して更にその蒸気を偏向板によって下方に偏向して容器の上方から蒸気が注がれるようにし、噴射孔近傍以外の部位についても好適に加熱するように構成されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、シュリンクトンネルを「予備加熱ゾーン」と「本加熱ゾーン」の2つの加熱ゾーンで構成し、物品を搬送するコンベアベルトに複数の穴を設け、その穴を介して蒸気を物品に吹き付けて均一に加熱するシュリンク装置も知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
また、シュリンクラベルを加熱する加熱手段(媒体)として飽和蒸気(saturated vapour)ではなく過熱蒸気(superheated vapour)を用いた過熱蒸気シュリンク装置が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。過熱蒸気は、飽和蒸気を飽和蒸気圧曲線の沸点以上に加熱することにより得られ、蒸気中に液相を含まない完全ドライな蒸気であり、自身が保持するエネルギー(エンタルピー)が飽和蒸気に比べ大きいことが特徴である。飽和蒸気を用いて加熱するシュリンク装置の場合、蒸気はシュリンクラベルを加熱した後は気相状態を維持可能なエンタルピーを有しなくなり、相変化して液相となるため、シュリンクラベルの表面には多数の水滴が付着する。このため、シュリンクラベルが装着された容器を箱詰めする場合は、除水装置が別途必要となる。一方、過熱蒸気の場合は、シュリンクラベルを加熱した後も気相状態を維持可能なエンタルピーを有しているため、シュリンクラベルの表面に水滴が付着することはない。
特開2008−222283号公報 特開2008−150063号公報
上述した通り、従来のシュリンク装置では、シュリンクラベルを熱収縮させるシュリンクトンネルは「予備加熱ゾーン」と「本加熱ゾーン」によって構成され、物品と一緒に搬送されて来るシュリンクラベルを先ず「予備加熱ゾーン」によって「適度」に容器外周面に装着した後で、「本加熱ゾーン」によって「タイト」に容器外周面に装着する。
また、シュリンクラベルを熱収縮させる飽和蒸気または過熱蒸気は、パイプ状の噴射ノズルを介してシュリンクラベルに直接に吹き付けている。
しかし、前記従来のシュリンク装置では、「予備加熱ゾーン」と「本加熱ゾーン」の二つのシュリンクトンネルが必要となるため装置長も長くなり、また、シュリンクトンネルが長くなることに起因して加熱時間も長くなる問題がある。
また、従来のシュリンク装置は、装置入口と出口が無造作に開口しているため、外気によってトンネル内部の温度が変動する場合があり、この場合、蒸気のシュリンクラベルへの伝熱量も変動し、シュリンクラベルの収縮率が変化する。
さらに、従来のシュリンク装置では、シュリンクラベルを均一に加熱するため、物品を搬送するコンベアベルトに形成した複数の穴を介して蒸気をシュリンクラベルに吹き付けており、このため、大量の蒸気が必要となり、容量の大きい蒸気発生装置および蒸気アキュムレータが必要となる。
そこで、本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、従来のシュリンク装置に比べて装置長を短くすると共に、シュリンクラベルの熱収縮のための加熱時間を短縮することが可能なシュリンク装置を提供することにある。
前記課題を達成するために、本発明のシュリンク装置は、熱収縮ラベルを被せた物品を、両側壁と天板から成り、内部に加熱媒体を導入するトンネルを通過させ、該熱収縮ラベルを加熱して物品に装着するシュリンク装置であって、前記側壁は中空部を有し、前記トンネル内部に対向するその内周面に複数の噴射孔を備え、該側壁の内周面を加熱媒体の噴射面かつ放熱面とし、前記加熱媒体が過熱蒸気であり、前記トンネル内部に、前記物品の搬送方向に対し上向きの傾斜角を持つ整流板を設けたことを特徴とする。
また、本発明のシュリンク装置おいては、
.前記トンネルの入口と出口を除く外周面を断熱材で覆い、且つ前記トンネルの入口側と出口側に加熱媒体溜まり部を各々設けること、
.前記入口側と出口側の加熱媒体溜まり部を互いに全面的または部分的に仕切り、前記物品の搬送方向に対し交差する方向に外気を排気流として吸引すること、
.前記トンネル出口側の加熱媒体溜まり部における吸引量を、同入口側の加熱媒体溜まり部の吸引量よりも相対的に大きくすること、
.前記噴射孔を、前記物品の搬送方向に対し前記物品の高さの範囲内に設けること、
.前記噴射孔の開口位置を、前記物品の搬送方向に行くに従い高くなるように離散的に設けること、
.前記噴射孔の開口位置を結んだ近似線の傾きが、前記傾斜角と等しいか又は略等しいこと、
.前記噴射孔を、前記物品の搬送方向に関し対称に各側壁に各々設けること、
.前記熱収縮ラベルを加熱した加熱媒体を、該物品を搬送するコンベアの下部を直接または間接的に加熱するように再利用されること
を特徴とする。
本発明によれば、単一のシュリンクトンネルで予備加熱と本加熱を行うことが可能となり、装置全体の長さをコンパクトに集約することが出来ると共に、加熱時間を大幅に短縮することが可能となり、また、前記トンネルの側壁の放熱により、トンネル内部の「雰囲気」温度の変動が防止される。
また、加熱媒体として過熱蒸気を用いることにより、シュリンクラベル表面の水滴の付着が防止される。
また、前記トンネルの入口と出口を除く外周面を断熱材で覆い、側壁外周面からの放熱を防止してトンネル内部への加熱に利用すること、前記トンネルの入口側と出口側に加熱媒体溜まり部を各々設けること、前記入口側と出口側の加熱媒体溜まり部を互いに全面的または部分的に仕切り、前記物品の搬送方向に対し交差する方向に外気を排気流として吸引することにより、外気によるトンネル内部の雰囲気温度の変動が防止される。
また、前記トンネル出口側の加熱媒体溜まり部における吸引量を同入口側の加熱媒体溜まり部の吸引量よりも相対的に大きくして、前記加熱媒体溜まり部における各吸引量を適度に調節することにより、トンネル内部の流れを、入口から出口に向かう流れとすることが可能となる。
また、前記トンネル内部に、物品の搬送方向に対し上向きの傾斜角を持つ整流板を設けることにより、トンネル内部の入口から出口への加熱媒体の流れが淀みなく整流され、前記物品の搬送方向に対し前記物品の高さの範囲内に設けることにより、前記「整流効果」と相俟って熱収縮ラベルを均一に且つ効率良く加熱することが出来る。
また、前記噴射孔の開口位置を、前記物品の搬送方向に行くに従い高くなるように離散的に設けること、前記噴射孔の開口位置を結んだ近似線の傾きを、前記整流板の傾斜角と等しく、又は略等しく設定することにより、前記噴射孔を前記物品の搬送方向に関し対称に各側壁に各々設けることにより、熱収縮ラベルを下側から上側にかけて均一に且つ効率良く加熱することができ、熱収縮ラベルを物品の外周面に「タイト」に皺無く装着することが出来る。
さらに、前記熱収縮ラベルを加熱した加熱媒体を、物品を搬送するコンベアの下部を直接または間接的に加熱するように再利用することにより、コンベア上での加熱媒体の結露と、シュリンクラベルを装着した物品の底部の結露が防止され、加熱媒体の再利用によるエネルギーの利用効率が向上する。
以下、図1〜4に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
図1は、本発明のシュリンク装置100を示す要部断面説明図である。
このシュリンク装置100は、シュリンクラベル付き容器Cを搬送するコンベア1と、その容器Cをシュリンクトンネル10内へ案内する入口案内板2と、シュリンクトンネル10の内部へ加熱媒体を供給する供給配管3と、シュリンクラベルが外周面にタイトに装着された容器Cをシュリンクトンネル10外へ案内する出口案内板4と、シュリンクトンネル10の入口側または出口側の各加熱媒体溜まり部(バッファゾーン)を吸引する排気ブロワ5と、排気ブロワ5近傍の結露による水滴等の落下を防止する水滴遮蔽板6と、各バッファゾーンを部分的に仕切る仕切り板7と、外部トンネルとしての筐体8と、シュリンクラベルを熱収縮させる加熱手段(内部トンネル)としてのシュリンクトンネル10とを具備して構成されている。そして、前記した加熱媒体としては、加熱空気、過熱蒸気などの液相を含まないドライな媒体を用いると、シュリンクラベルの加熱後の液滴付着が防止され、除液装置が不要となり好ましい。さらに、過熱蒸気を用いると、豊富な熱量による加熱効率の面で好ましい。以下、加熱媒体として、水を使った過熱蒸気(;過熱水蒸気)を用いて説明する。
なお、詳細については後述するが、シュリンクトンネル10はシュリンクラベルに対する予備加熱機能(一次収縮機能)と本加熱機能(二次収縮機能)を併せ持ち、その結果、本発明のシュリンク装置100は従来のシュリンク装置に比べ装置長が短くコンパクトに集約されている。その結果、シュリンクラベルを物品の外周面に熱収縮させる加熱時間についても大幅に短縮されている。
コンベア1は、保温カバー1aで覆われている。また保温カバー1aの側面には蒸気が吹き出る蒸気吹出口1bが設けられている。その蒸気は排気ブロワ5から供給され、排気された過熱蒸気を再利用する。蒸気吹出口1bから吹き出す蒸気によってコンベア1の裏面が好適に加熱され、特にコンベア1の表面における蒸気の結露を好適に防止する。ここで再利用される過熱蒸気は、ドライな過熱蒸気の状態が保たれているのが好ましいが、コンベア1のシュリンクトンネル10や筐体8内に接しない域での搬送ベルトの著しい温度低下防止を目的として熱を再利用するのであれば、多少冷めて湿った蒸気となっていてもよい。なお、本実施形態では、蒸気とコンベア1は直接に熱交換を行う伝熱形態であるが、その他に、間接的に、例えばコンベア1の裏面近傍に沿って縦長のブロックを設け、そのブロック内部に蒸気を流し、そのブロックを介して間接的にコンベア1を加熱する伝熱形態でも良い。また、熱エネルギーの利用効率の観点から、蒸気としては排気ブロワ5によって回収された蒸気を再利用する方が好ましいが、これに限らず、シュリンクラベルを加熱した使用済みの(過熱)蒸気以外にも、直接、図示しない過熱蒸気供給源、または、過熱蒸気供給配管3より供給・利用してもよいし、別の加熱媒体や熱源を利用しても良い。また、コンベア1の加熱手段として「蒸気」に加え電熱ヒータを保温カバー1aの側面に設けてもよい。
シュリンクトンネル10は、その内部に「左右2つの側壁」と整流板から成る内部トンネルを備え、内部トンネル入口および出口を除く外周は断熱材で覆われている。また、トンネル側壁は内部が中空構造を成し、その内周面は過熱蒸気が噴射する複数の噴射孔(;過熱蒸気噴射孔)を備えている。
また、トンネルの整流板は、水平でもよいが、シュリンクラベル付き容器Cの搬送方向に対し上向きに傾斜しているのが、過熱蒸気の滞留を防ぎ、過熱蒸気をトンネル入口から出口に向かうにつれ、下方から上方にスムーズに流しやすくなる点で好ましい。その傾斜の度合いは湾曲状,屈曲状に変化してもよいが、好ましくは、過熱蒸気の流れを内部トンネルの入口から出口まで整流・安定化させるため、過熱蒸気噴射孔の配列を直線近似した時の傾き角にほぼ等しくなるよう整流板を配置する。本実施形態では、整流板が一定の傾斜角で傾けて配置している。このように設定することにより、トンネル内部に供給される過熱蒸気の流れを入口から出口へと整流して、この整流された過熱蒸気流によってシュリンクラベルを均一に加熱することが可能となる。
過熱蒸気供給配管3は、シュリンクトンネル10のトンネル内部の「雰囲気」温度を例えば110℃近傍に一様に保持するために、供給温度が135℃近傍に調温された過熱蒸気をシュリンクトンネル10のトンネル内部に供給する。過熱蒸気は、公知の過熱蒸気発生装置(図示せず)によって生成され、更には公知の減圧弁若しくはレギュレーター(図示せず)によって所定の圧力まで減圧されて過熱蒸気供給配管3を介してシュリンクトンネル10のトンネル内部に供給される。その際、過熱蒸気はそのトンネル内部に直接供給されるのではなく、先ずトンネル側壁内部に設けられた中空部に供給され、そして側壁内周面に設けられた過熱蒸気噴射孔を介してトンネル内部に供給される。温度センサ(図1のT)は、例えばシュリンクトンネル10の入口、内部、出口に各々設けられている。
排気ブロワ5は、筐体8内のシュリンクトンネル10の入口側および出口側の加熱媒体溜まり部である各蒸気溜まり部(バッファゾーン)を吸引する送風装置である。過熱蒸気供給配管3からシュリンクトンネル10へ供給されシュリンクラベルを加熱した過熱蒸気は、排気ブロワ5によってトンネル内部→各バッファゾーンへ流れる。各バッファゾーンへ流れた(過熱)蒸気は外気と混合しながら入口側吸込口51または出口側吸込口52に向かって流れるようになる。これにより、低温の外気の大部分はシュリンクトンネル10の内部に流入せずに、高温の蒸気流(排気流)に引き込まれる形態で入口側吸込口51または出口側吸込口52に向かって流れるようになる。この排気ブロワ5によって生じる(過熱)蒸気の排気流は、低温の外気がトンネル内部に流入することを好適に防止することとなり、加熱媒体((過熱)蒸気)の流体による熱障害(サーマルバリア)効果をもたらす(以下、この作用効果を「排気流の熱障害効果」とよぶ。)。排気ブロワの容量としては、例えば最大16[L/min]である。
また、入口側吸込口51または出口側吸込口52からの各吸引量Qin,Qoutについては、Qin<Qoutとなるように設定することが好ましい。各吸引量をこのように設定すると、シュリンクトンネル10のトンネル内部において過熱蒸気は入口から出口に向かって流れるようになる。また、整流板が傾斜角を有しているため、トンネル内の過熱蒸気は、整流板の整流作用と相俟って入口から出口へ向かい、淀みなく流れるようになる。なお、各吸引量の調整は、各ラインに設けられた排気ダンパー53,54によって行われる。なお、吸引量の調整にはダンパー53,54と排気ブロア5の代わりに、排気ブロアをダンパー53とダンパー54の位置にそれぞれ設け、それぞれの排気ブロアの吸引量により調整してもよい。
なお、入口側吸込口51の排気ダンパー53を全閉(Qin=ゼロ)にした上で、出口側吸込口52の排気ダンパー54の開度を調整してトンネル内部を入口から出口に流れる過熱蒸気のスムーズな流れを形成するようにしても良い。
水滴遮蔽板6は、加熱媒体が過熱蒸気の場合、温度が下がって熱量が少なくなり再利用に適さなくなった(過熱)蒸気の液化を促進させて再利用から除外するのと共に、出口側吸込口52の回りに付着した水滴が落下し物品に付着することを好適に防止する。その際、水滴遮蔽板6に付いた水滴は図示しない樋などにより筐体8の外部に流される。また、水滴遮蔽板6はトンネル出口から流出する加熱媒体(過熱蒸気)または外気を出口側吸込口52に案内する風向調整板的な役割も果たす。
本シュリンク装置100では、シュリンクトンネル10のトンネル内部の「雰囲気」温度を空間位置に依らず、一様の高温状態、例えば110℃近傍に保持している(設定温度はシュリンクラベルの材質,延伸・温度などの成形条件,出来たラベルの熱収縮度合いなど、シュリンクラベルの種類によるが、好適温度の±2℃,より好ましくは±1℃の範囲に設定・コントロールするのが好ましい。)。そのため、シュリンクラベルはシュリンクトンネル10の入口に差し掛かると、トンネル内部から伝わる高温「雰囲気」によって「適度」の熱収縮をし始め、シュリンクラベルの全部がトンネル内部に入った時には「適度」の熱収縮をほぼ完了する。つまり、このトンネル内部の高温「雰囲気」は、従来の予備加熱と同等の効果をもたらすことが出来る。従って、本シュリンク装置100では、従来技術における「予備加熱トンネル」が不要となり、その結果、従来のシュリンク装置に比べ、特に装置長が短くなると共に、シュリンクラベルを容器外周面に熱収縮させる加熱時間が短時間で済むようになる。以下、シュリンクトンネル10について更に詳細に説明する。
図2は、図1のA−A断面図である。
シュリンクトンネル10は、2つの側壁12,12と、天板13とから成る基本構造体を備える。その基本構造体の入口および出口を除く外周面は断熱材11によって覆われている。このため、シュリンクトンネル10は内部の熱が外部に伝熱しにくい断熱構造を成している(以下、この作用効果を「断熱材(11)の断熱効果」とよぶ。)。
過熱蒸気供給配管3は各側壁12,12に接続されている。従って、過熱蒸気は、側壁12,12を介してトンネル内部に供給される。過熱蒸気の供給圧(減圧弁の下流圧)は、シュリンクラベルの種類により条件は異なるが、例えばゲージ圧で0.16[MPa]近傍(;好適圧力の±0.01[MPa]の範囲)である。
図3は、図1のB−B断面図である。
側壁12は、内部に過熱蒸気が流れる流路(中空部)が設けられている。過熱蒸気が側壁の中空部を流れる場合、側壁12の外周面は断熱材11によって覆われているため、過熱蒸気が保有する熱の一部は側壁12の板厚部を伝導し内周面からトンネル内部へ放熱する。つまり、側壁の内周面はトンネル内部の「雰囲気」を加熱する大きな放熱面(伝熱面、ヒータ面)となる。しかも、側壁は、左右に2個備わるため、トンネル内部の「雰囲気」を均一に加熱することが出来る(以下、この作用効果を「(側壁12,12)の放熱効果」とよぶ。)。本実施例では、トンネル内部の長さ(シュリンク有効長さ)Lとして460[mm]としているが、シュリンクラベルの種類によってはこれに限らない。
側壁12の内周面には、過熱蒸気が噴射する複数の過熱蒸気噴射孔(図4を参照。)が設けられている。トンネル内部の「雰囲気」は過熱蒸気噴射孔から噴射される過熱蒸気と、「側壁12,12の放熱効果」によって好適に加熱される。更には、上記効果に「断熱材11の断熱効果」および、排気ブロワ5による「排気流の熱障害効果(サーマルバリア)」も相俟って、トンネル内部の「雰囲気」温度が空間位置に依らず一様な高温状態を好適に保ったまま変動しにくくなる。
上述した通り、本シュリンク装置では、シュリンクトンネル10の入口側と出口側の各蒸気溜まり部(バッファゾーン)は、排気ブロワ5によって(過熱)蒸気流による熱障害(サーマルバリア)を形成されている。その際、シュリンクトンネル10内の過熱蒸気の大部分が入口から出口へ流れるように、入口側と出口側の各吸引量Qin,Qoutについては、Qin<Qoutとなるように設定されている。また、整流板14は、トンネル内の過熱蒸気がトンネル内部を淀みなく流れるように、過熱蒸気の流れを整流する。その際、前述の整流板14の効果も相俟ってより、過熱蒸気の流れは一層整流化される。
図4は、図1のC−C断面図である。なお、説明の都合上、「過熱蒸気」も併せて表示した。
上述した通り、「側壁12,12の放熱効果」、「断熱材11の断熱効果」および「排気流の熱障害効果」が相俟って、シュリンクトンネル10のトンネル内部の「雰囲気」温度が空間位置に依らず一様な高温状態を好適に保持したまま変動しにくくなる。これにより、シュリンクラベルはシュリンクトンネル10のトンネル内部に入ると同時に、トンネル内部の高温「雰囲気」によって「適度」の熱収縮をし始め、シュリンクラベルの全部がトンネル内部に入った時には「適度」の熱収縮をほぼ完了する。また、これとは別に、側壁12には過熱蒸気が噴出する過熱蒸気噴射孔12bが設けられている。この過熱蒸気噴射孔12bは、対向する側壁12,12に対称に配設されている。また、これらの開口位置は、図1に示されるように搬送方向に対しステップ状に上昇し、且つ容器Cの高さ範囲内に設けられている。従って、トンネル内部の高温「雰囲気」によって「適度」に熱作用を受けたシュリンクラベルは、過熱蒸気噴射孔12bから噴射される過熱蒸気によって下部から上部にかけて満遍なく熱作用を受けて熱収縮し、容器外周面に「タイト」装着する。
過熱蒸気噴射孔12bは、例えば、シュリンク有効(トンネル)長さ=460[mm]に対し、各側壁当たり16個設けられている。各過熱蒸気噴射孔12bとしては、例えば3mmのネジ穴が設けられている。なお、過熱蒸気噴射孔12bとしては、ネジ穴以外に、通常の円形、楕円、矩形あるいはスリット状の貫通穴(穴の側面にネジ山などのような凹凸は備えていない側面の穴)でも良い。
従って、上記シュリンク装置100によれば、過熱蒸気は過熱蒸気供給配管3から側壁12,12の過熱蒸気流路12a,12aを通り、過熱蒸気噴射孔12bからトンネル内部に噴射される。従って、トンネル内部は過熱蒸気噴射孔12bから噴射される過熱蒸気によって加熱されると共に、側壁12,12の内周面全体が放熱面となってトンネル内部を加熱する(「側壁12,12の放熱効果」)。更には、トンネル入口および出口を除く外周面を覆う「断熱材11の断熱効果」、並びに排気ブロワによる「排気流の熱障害効果(サーマルバリア)」と相俟って、トンネル内部の「雰囲気」温度が空間位置に依らず一様な高温状態を保持したまま変動しにくくなる。従って、シュリンクラベルはシュリンクトンネル10のトンネル内部に入ると同時に、トンネル内部の高温「雰囲気」によって「適度」の熱収縮をし始め、シュリンクラベルの全部がトンネル内部に入った時には「適度」の熱収縮をほぼ完了する。
また、排気ブロワ5による出口側の吸込量Qoutを入口側の吸込量Qinより相対的に大きくすることにより、トンネル内部の過熱蒸気の流れをトンネル入口から出口へ形成し、更には整流板14の整流作用によってトンネル内部に淀みない過熱蒸気の流れを形成する。従って、トンネル内部の高温「雰囲気」によって適度な熱収縮をしたシュリンクラベルは搬送されながら、過熱蒸気噴射孔12bから噴射される過熱蒸気、更にはこの整流された過熱蒸気流によって下部から上部にかけて満遍なく均一に加熱され容器外周面に「タイト」に装着する。
このように、本発明のシュリンク装置100は、単一のシュリンクトンネル10に予備加熱(一次収縮)と本加熱(二次収縮)の機能を具備させることが出来るため、過熱蒸気の既知特性を生かしながら、従来シュリンク装置に比べ、省スペース(例えば、従来シュリンク装置長に比較し2/3以下程度に集約可能)で、より短時間(例えば、従来シュリンク装置の加熱時間に比較し2/3以下に短縮可能)に、しかも加熱対象物品ごとに複雑な微調整をしなくとも熱収縮ラベルを均一に加熱して物品の外周面に皺無く装着することが可能となり、特に、過熱蒸気の既知特性を生かすことが可能となる。
更には、排気ブロワ5によって筐体8外に排気された(過熱)蒸気の一部または全部は、コンベア部に導入されるため、コンベア1が加熱されてコンベア1上での過熱蒸気の結露を防止する。
本発明のシュリンク装置は、容器の外周面に熱収縮ラベル(シュリンクラベル)を好適に熱収縮させる装置として適用され得る。
本発明のシュリンク装置を示す要部断面説明図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。
1 コンベア
2 入口案内板
3 加熱媒体(過熱蒸気)供給配管
4 出口案内板
5 排気ブロワ
6 水滴遮蔽板
7 仕切り板
8 筐体
10 シュリンクトンネル
100 シュリンク装置

Claims (9)

  1. 熱収縮ラベルを被せた物品を、両側壁と天板から成り、内部に加熱媒体を導入するトンネルを通過させ、該熱収縮ラベルを加熱して物品に装着するシュリンク装置であって、前記側壁は中空部を有し、前記トンネル内部に対向するその内周面に複数の噴射孔を備え、該側壁の内周面を加熱媒体の噴射面かつ放熱面とし、前記加熱媒体が過熱蒸気であり、前記トンネル内部に、前記物品の搬送方向に対し上向きの傾斜角を持つ整流板を設けたことを特徴とするシュリンク装置。
  2. 前記トンネルの入口と出口を除く外周面を断熱材で覆い、且つ前記トンネルの入口側と出口側には加熱媒体溜まり部を各々設けた請求項に記載のシュリンク装置。
  3. 前記入口側と出口側の各加熱媒体溜まり部は互いに全面的または部分的に仕切り、前記物品の搬送方向に対し交差する方向に外気を排気流として吸引するように構成した請求項に記載のシュリンク装置。
  4. 前記トンネル出口側の加熱媒体溜まり部における吸引量を、同入口側の加熱媒体溜まり部の吸引量よりも相対的に大きくした請求項2又は3に記載のシュリンク装置。
  5. 前記噴射孔を、前記物品の搬送方向に対し前記物品の高さの範囲内に設けた請求項1に記載のシュリンク装置。
  6. 前記噴射孔の開口位置を、前記物品の搬送方向に行くに従い高くなるように離散的に設けた請求項に記載のシュリンク装置。
  7. 前記噴射孔の開口位置を結んだ近似線の傾きが、前記傾斜角と等しいか又は略等しい請求項5又は6に記載のシュリンク装置。
  8. 前記噴射孔を、前記物品の搬送方向に関し対称に各側壁に各々設けた請求項5から7の何れかに記載のシュリンク装置。
  9. 前記熱収縮ラベルを加熱した加熱媒体を、該物品を搬送するコンベアの下部を直接または間接的に加熱するように再利用する請求項に記載のシュリンク装置。
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