JP5328374B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に付随して用いるのに好適なシート処理装置に関し、特に画像が形成されたシートの束を折って製本する製本処理が可能なシート処理装置に関する。
従来の、複写機、印刷機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置には、画像形成装置本体から排出される画像形成済みのシートを順次取り込んで中綴じ製本処理を行う、シート処理装置を備えたものがある。
このシート処理装置では、図8に例示するように、シート束の略中央付近を綴じると共に綴じられたシート束を折り込み手段へ搬送することにより2つ折り等の折り処理を行い、この後、シート積載部に排出して積載する。
次に、従来の中綴じ製本処理を行うシート処理装置について、図9乃至図14を参照して説明する。
図9は、従来の中綴じ製本処理を行うシート処理装置の概略構成説明図である。
図9に示すようにシート処理装置1600は、中綴じ製本処理を行うシートの搬送路を構成するために、搬送ローラ1813,1821が配置されている。この搬送路上には、上下方向に移動可能なシートストッパ1823、シート整合部1824、シート綴じ装置1818,1819、突き出し板1825及び折りローラ対1826が配置されている。また、この搬送路の出口部分には、排紙ローラ1827を配置し、その搬送方向下流側に、シート束積載部である積載トレイ1832が配置されている。
このように構成されたシート処理装置1600では、図示しない画像形成装置本体から排出されたシートが、中綴じ製本処理を行うために、シート処理装置内に搬入される。
この搬入されたシートは、搬送ローラ1813によりシート綴じ装置1818,1819の近傍を通って搬送ローラ1821に受け渡される。そして、シートは、搬送ローラ1821により実線で示す第1積載位置において待機しているシートストッパ1823へ先端が到達するまで搬送される。
次に、搬送されたシートは、先端がシートストッパ1823に到達すると、シート整合手段1824により側端部が揃えられることにより整合される。そして、シートの搬送と整合との動作が、所定の複写枚数まで繰り返されることにより、第1積載位置にあるシートストッパ1823上には、所定複数枚のシートが整合されて束とされた状態で積載される。
このシートストッパ1823上で整合されたシート束は、図8に示すように、シート綴じ装置1818,1819により、中央が束綴じされる。
この中綴じされたシート束を載置したシートストッパ1823は、下降して破線で示す第2積載位置まで移動し、中綴じされたシート束の中央部を突き出し板1825に臨ませる状態にセットする。
そして、この状態で突き出し板1825を突き出すことにより、中央が綴じられたシート束は、折りローラ対1826のニップに突入し、折りローラ対1826により2つ折りにされる。この後、中綴じされた部分で2つ折りにされて製本されたシート束は、排紙ローラ1827により積載トレイ1832上に排出される。
次に、上述したシート束を2つ折りにする動作について、図10により説明する。このシート束を2つ折りにする動作では、図10(a)に示すように、略中央部(綴じられた部分)が突き出し板1825に臨む位置に移動する。次に、図10(b)に示すように、シート束は、突き出し板1825によって突かれて、最も折りローラ対1826側のシートS1が折りローラ対1826に当接する。すると、シートは、折りローラ対1826の表面とシートS1との間の摩擦搬送によって、折りローラ対1826のニップ位置近傍まで搬送される。
このとき、シート束における突き出し板側のシートS2は、いわゆるシートS1によるシート表面摩擦搬送と、綴じ部Xによる拘束搬送とによって、折りローラ対1826のニップ近傍まで搬送される。この動作によりシート束は、2つ折りにされ、積載トレイ1832側に排出されるようになっている。
このシート束を2つ折りにする動作では、綴じ部X以外の部分で、シート束における突き出し板側のシートS2がシートS1によるシート表面摩擦搬送されることが必要となる。すなわち、このシート束を2つ折りにする動作では、シート2が、シートS1とシートS2との互いの接触表面で発生する摩擦力によって相互にずれないように搬送されることが必要となる。
しかし、このシート束を2つ折りにする動作では、綴じ部X以外の部分を搬送するときの動作が、シートS1とシートS2との間における接触面の摩擦係数(μ)に大きく依存する。
すなわち、シート束を2つ折りにする動作では、シートS1とシートS2との間における接触面の摩擦係数が小さくなると、両者間で滑りを生じるスリップ状態となり、シートS1をシートS2によって搬送できなくなる。
例えば、シートS1又はシートS2が、カラー全面画像等の画像濃度が高いシートである場合又はフィルム材等である場合には、表面の摩擦係数(μ)が比較的低いので、スリップ状態となり易い。
このため、シートS1又はシートS2の表面の摩擦係数(μ)が低い場合には、図11に例示するように、シートS1が折りローラ1826に引き込まれる際に、シートS1とシートS2との間でスリップすることがある。
すると、シートS1である表紙のみが先行して折りローラ1825に搬送されることになるので、綴じ部においてシート破れや皺が発生するおそれがある。なお、この破れや皺の発生は、折り込みを開始した直後に発生しやすい。
そこで、図12に例示するように、突き板の移動量を変え、折りローラ対1826を超えるまで突き板1825でシート束を突き出すことで、表紙のみ先行して搬送することを防止する方法が考えられる。
また、従来の中綴じ製本処理を行うシート処理装置では、シート相互の摩擦係数が低い場合のみ、折りローラ対の回転速度と突き板の移動速度を遅くする。これにより、中綴じ製本処理を行うシート処理装置では、摩擦係数が高い場合の生産性を維持しながら、表紙のみ先行して搬送することを防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来提案されている中綴じ製本処理を行うシート処理装置では、突き板による突き出しはシート枚数や種類によって負荷が変動し、シートへの衝突時には一時的に大きなトルクを必要とする。このため、従来提案されている中綴じ製本処理を行うシート処理装置では、負荷によって速度が変わるDCモーターによって突き板を駆動する構成をとっている。
このように構成した従来提案されている中綴じ製本処理を行うシート処理装置では、図13に例示するような効果が得られる。図13は、横軸を時間、縦軸を速度にとり、少数枚のシート束における折りローラ対1826の搬送速度Wと突き板1825によるシート束の突き出し速度Xの関係を示した図である。
図13から分かるように、このように構成した従来提案されている中綴じ製本処理を行うシート処理装置で、少数枚のシート束を2つ折りにする動作では、突き板を駆動するモーターへの負荷が低くなる。このため、折りローラ対1826にシート束が当接する時点Yにおける折りローラ対1826の搬送速度は、矢印Vで示すように、突き出し速度Xより遅くなっており、表紙の破れ、皺が発生することがないことが分かる。
特開2005−089100
しかしながら、図12に例示する前者の方法では、シート枚数が多い場合、シートを突き出す際にモーターにかかる負荷が大きくなり、図14に示すように、突き板の速度が減速してしまう。図14は、横軸を時間、縦軸を速度にとり、多数枚のシート束における折りローラ対1826の搬送速度Wと突き板によるシート束の突き出し速度Xの関係を示した図である。
図14から分かるように、折りローラ対1826にシート束が当接する時点Yにおいて、矢印Vで示すように、折りローラ対1826による搬送速度が突き出し速度より速くなっている。
こうした状況下で、シート相互の摩擦係数が低い場合には、表紙のみが先行して搬送されてしまい、表紙に隣接するシートとの間でスリップすることになるので、綴じ部においてシート破れや皺が発生するおそれがある。
また、図13によって説明した、負荷によって速度が変わるDCモーターによって突き板を駆動する後者の方法では、摩擦係数が低い場合に突き板の突き出し速度が低くなるので、生産性が低下してしまうという問題がある。
また、生産性は、所定時間内の処理枚数で評価される。シート束を折る処理はシート束ごとに発生する為、ここで必要となった処理時間は、シート束枚数で割られ、生産性へ反映されるので、シート束枚数が少ないほど、シート束を折る処理に要した時間の生産性への影響が大きくなる。つまり、生産性を高めるには、少数枚の折り処理時間を短くする必要がある。
本発明の目的は、シート相互間の摩擦係数によらず表紙破れ又は皺の発生を抑制可能とするという優れた製本品質を備えた、廉価なシート処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のシート処理装置は、シート束を突くために移動される突き出し部材と、前記突き出し部材を移動させる移動手段と、前記突き出し部材の移動により前記シート束の屈曲された折り部分を先頭にして、前記シート束を挟み付けて搬送することにより、前記シート束を折り畳む、折り搬送手段と、前記シート束の折り部分を前記折り搬送手段に挿入して搬送する際の前記突き出し部材の移動速度を検出する突き速度検出手段と、前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、前記シート束を折り畳む際に、前記突き速度検出手段により検出された速度が前記搬送速度検出手段により検出された搬送速度よりも大きくない場合、前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を低下させ、前記移動手段による前記突き出し部材の移動速度以下となるように制御し、前記突き速度検出手段により検出された速度が前記搬送速度検出手段により検出された搬送速度よりも所定値以上大きい場合、前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を増加させる速度制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シート相互間の摩擦係数によらず表紙破れ又は皺の発生を抑制可能とするという優れた製本品質を備えた、廉価なシート処理装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係わる複写装置の内部構造を断面で示す概略構成説明図である。 フィニッシャの内部構造を断面で示す概略構成説明図である。 画像形成装置及びシート処理装置を総合的に制御する制御システムのブロック図である。 フィニッシャのシート処理装置制御部が行う動作モードの判別処理の手順を示すフローチャートである。 動作モードが製本モードであるときにシート処理装置制御部が行う製本処理の手順を示すフローチャートである。 シート処理装置制御部が、製本処理で実行する折り処理の手順を示すフローチャートである。 横軸を時間、縦軸を速度にとり、多数枚のシート束における折りローラ対の搬送速度Wと突き板によるシート束の突き出し速度Xの関係を示す説明図である。 シート処理装置において、シート束の略中央付近を綴じると共に、綴じられたシート束に対する2つ折りの折り処理を行って製本したものを例示する説明図である。 従来の中綴じ製本処理を行うシート処理装置の概略構成説明図である。 (a)乃至(d)は、従来の中綴じ製本処理を行うシート処理装置で、シート束を2つ折りにする各動作を例示する概略動作説明図である。 外側のシートが折りローラに引き込まれる際に、外側のシートと内側に隣接するシートとの間でスリップする状態を拡大して例示する概略動作説明図である。 折りローラ対を超えるまで突き板でシート束を突き出すことで、表紙のみ先行して搬送することを防止する方法が考えられる。 横軸を時間、縦軸を速度にとり、少数枚のシート束における折りローラ対の搬送速度Wと突き板によるシート束の突き出し速度Xの関係を示した説明図である。 横軸を時間、縦軸を速度にとり、多数枚のシート束における折りローラ対の搬送速度Wと突き板によるシート束の突き出し速度Xの関係を示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる複写装置1000の内部構造を断面で示す概略構成説明図である。
図1において、本実施の形態の複写装置1000は、原稿給送部100、イメージリーダ部200、プリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ500及びインサータ900を有する。
原稿給送部100のトレイ1001上には、ユーザから見て正立状態で、且つ、フェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で、原稿の束がセットされているものとする。さらに、原稿の綴じ位置は、原稿の左端部に位置するものとする。
このトレイ1001上にセットされた原稿は、原稿給送部100により先頭頁から順に1枚ずつ左方向(図の矢印K方向)に、綴じ位置を先端にして搬送される。そして原稿は、湾曲したパスを通ってプラテンガラス102上を左方向から右方向へ搬送され、その後排紙トレイ112上に排出される。なお、この際、スキャナユニット104は、所定の位置に保持された状態にあり、このスキャナユニット104上を原稿が左から右へと通過する動作に伴って原稿の読取処理が行われる。このような原稿の読み取り方法は、いわゆる「原稿流し読み」と言う。
この原稿の読取処理では、原稿が、プラテンガラス102上を通過する際にスキャナユニット104のランプ103により照射され、原稿からの反射光がミラー105,106,107及びレンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
なお、この複写装置1000では、原稿給送部100により搬送した原稿をプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させることにより原稿の読取処理を行うことも可能に構成されている。このような原稿の読み取り方法は、いわゆる「原稿固定読み」と言う。
この複写装置1000で原稿給送部100を使用しないで原稿の読み取りを行わせる場合に、ユーザは、原稿給送部100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿をセットしてから原稿固定読みのスイッチをON操作して動作を開始させる。
この原稿固定読みの処理では、イメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データに、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に対応して静電潜像形成用のレーザ光を出力する。このレーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111上には、走査されたレーザ光によって静電潜像が形成される。感光ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像され、トナー像として可視化される。
一方、記録紙は、カセット114、115、手差し給紙部125、両面搬送パス124の何れかから転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116において記録紙に転写される。転写後の記録紙は、定着部117にて定着処理が施される。
このようにして定着部117で画像が定着された記録紙は、フラッパ121により一旦パス122に導き、記録紙の後端がフラッパ121を抜けた後に、スイッチバックさせ、フラッパ121により排出ローラ118へ搬送される。そして、排出ローラ118により画像が形成された記録紙をプリンタ部300から排出する。これによりトナー像が定着された面を下向きの状態(フェイスダウン)でプリンタ部300から排出する。このような画像が形成された記録紙の排紙動作は、反転排紙と称される。
上述のようにフェイスダウンで記録紙を機外に排出して積載する反転排紙を行う場合には、先頭頁から順に画像形成処理を行って頁順序を揃えることが出来る。この反転排紙は、例えば、原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合に、頁順序を揃えるために行われる。
なお、手差し給紙部125から搬送するOHPシート等の硬いシートに対して画像形成処理を行う場合には、トナー像が形成された面を上向きの状態(フェイスアップ)で排出ローラ118によりプリンタ部300から排出する。よって、この硬いシートに対して画像形成処理を行う場合には、パス122に硬いシートを導くことが無い。
また、シートの両面に画像形成処理を行う場合には、シートを定着部117から真っ直ぐ排出ローラ118方向へと導き、シートの後端がフラッパ121を抜けた直後にシートをスイッチバックし、フラッパ121により両面搬送パスへと導く。そして、両面搬送パスから、再びプリンタ部300を通すことにより、シートの両面に画像形成を行う。
前述のようにして排出ローラ118によりプリンタ部300から排出された、画像が形成されているシートは、折り処理部400へ送り込まれる。折り処理部400では、シートをZ形に折り畳むように折り処理が行われる。例えば、A3サイズやB4サイズのシートで且つ折り処理の指定が操作部よりなされている場合は、プリンタ部300より排出されたシートに対して折り処理が行なわれる。一方それ以外の場合は、プリンタ部300から排出されたシートに対して折り処理を行うこと無く、そのままフィニッシャ500へと送り込まれる。
次に、フィニッシャ500の構成について、図2により説明する。 図2は、フィニッシャ500の内部構造を断面で示す概略構成説明図である。
このフィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたプリンタ部300からのシートを取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して1つのシート束として束ねる処理を行う。さらに、フィニッシャ500は、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理、製本処理等のシートの後処理を行えるように構成されている。
また、フィニッシャ500は、その内部のシート搬送路上にパンチユニット550を備える。フィニッシャ500は、パンチユニット550により、インサータ900又はプリンタ部300から搬送されて来たシートに対して穴あけ処理(パンチ処理と同義)を行えるように構成されている。
図2に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたプリンタ部300からのシートを装置内部に取り込む為の入口ローラ対502を有する。入口ローラ対502の下流には、シートをフィニッシャパス552又は第1製本パス553に導く為の切り換えフラッパ551が設けられている。
フィニッシャパス552に導かれたシートは、搬送ローラ対503を介し、バッファローラ505に向けて搬送される。なお、搬送ローラ対503とバッファローラ505は正逆転可能となるように構成されている。
この入口ローラ対502と搬送ローラ対503との間には、入口センサ531が設けられている。なお、入口センサ531の上流近傍において、フィニッシャパス552から第2製本パス554が分岐している。以下、この分岐点を分岐Aとする。
この分岐Aは、入口ローラ対502側から搬送ローラ対503側にシートを搬送するための搬送路への分岐を成す。さらに、この分岐Aは、搬送ローラ対503を逆方向に回転させ、シートを搬送ローラ対503側から入口センサ531側に搬送する際に、第2製本パス554側にのみ搬送するワンウェイ機構を備える。
これら第1製本パス553又は第2製本パス554から搬送されたシートは、製本入口センサ817を通過し、搬送ローラ対813を介して、収納ガイド820に収納される。なお、搬送ローラ813により搬送されるシートは、このシートの先端が可動式のシート位置決め部材823に接するまで搬送される。また、搬送ローラ813の上流側には、製本入口センサ817が配置されている。また、搬送ローラ813の下流側、すなわち、収納ガイド820の途中位置には、2対のステイプラ818が設けられており、ステイプラ818と対向する位置にはアンビル819が設けられている。このステイプラ818は、アンビル819と協働して、シート束の中央を綴じるように構成されている。
このステイプラ818の下流側には、折り搬送手段を構成するための折りローラ対826を配置する。この折り搬送手段としての折りローラ対826は、平行に配置した一対の折りローラの間に、シート束の折り部分(折り目の部分)から挟み込んで、ローラを回転させることにより、シート束を搬送可能に構成する。
さらに、この折りローラ対826の対向位置には、突き出し部材825を配置する。この突き出し部材825は、矩形平板状の先端部を、折りローラ対826における一対のローラの転接位置に向けて移動可能なように構成されている。なお、突き出し部材825は伸縮して先端部が移動する構成でもよい。このように構成された突き出し部材825は、突き出される動作によって、収納ガイド820に収納されたシート束の折り目をつくる部分(折り目線)に先端辺を突き当てるように構成されている。このシート束は、突き出し部材825によって、折り部分が折りローラ対826の間に押し入れられ、回動された折りローラ対826により、折り畳まれながら搬送される。
このように用いられる突き出し部材825は、移動手段としての突き板駆動モータ851によって駆動される。突き出し部材825を駆動したときの突き板移動速度は、突き速度検出手段としての突き板移動速度検出センサ852によって検出する。突き板移動速度検出センサ852は、突き板に取り付けられたリニアエンコーダを光学センサで読み取るように構成されている。リニアエンコーダには、所定複数のスリット穴が設けられている。リニアエンコーダの光学センサは、スリット穴がある場所を透過した光を受けてONとなり、スリット穴がない場所で光が遮断されてOFFとなる。よって、このリニアエンコーダでは、光学センサで検出したON、OFFの周期から突き板の移動速度を求める。
また、シート束を折り畳むための折りローラ対826は、折りローラ駆動モータ853によって駆動する。駆動された折りローラ対826の回転速度は、搬送速度検出手段である折りローラ回転速度検出センサ854によって検出する。この折りローラ回転速度検出センサ854は、折りローラを駆動する駆動軸に取り付けたエンコーダを光学センサで読み取るように構成されている。この光学センサは、スリット穴がある場所を透過した光を受けてONとなり、スリット穴がない場所で光が遮断されてOFFとなる。よって、折りローラを駆動する駆動軸に取り付けたエンコーダでは、光学センサで検出したON、OFFの周期から駆動軸の回転速度を求め、これに基づいて折りローラによる搬送速度を検出する。
折りローラ対826により折り畳みながら搬送した後、一旦折りローラ対826による搬送を停止させ、プレスユニット1200を搬送方向と直交方向に移動させ、シート束先端の折り目を潰す処理を行う。このようにして折り目が形成されたシートは、排紙ローラ827を介して、排出トレイ832上に排出される。
次に、画像形成装置及びシート処理装置を総合的に制御する制御システムについて、図3を参照しながら説明する。
図3は、画像形成装置及びシート処理装置を総合的に制御する制御システムのブロック図である。
画像形成装置及びシート処理装置を総合的に制御する制御システムは、CPU回路部305を有する。CPU回路部305は、CPU309、記憶手段としてのROM306及びRAM307を備える。このROM306には、それぞれのブロックを総括的に制御する制御プログラムが格納されている。すなわち、CPU回路部305は、原稿給装装置制御部301、イメージリーダ制御部302、画像信号制御部303、プリンタ制御部304、操作部308及びシート処理装置制御部501を総括的に制御する。
また、RAM307は、制御データを一時的に保持したり、制御に伴う演算処理の作業領域としてデータを保持したりする場合に用いられる。
CPU回路部305に制御されるシート処理装置制御部501は、シート処理装置500に搭載されている。このシート処理装置制御部501は、通信用IC(IPC)(図示せず)を介してCPU回路部305と情報データの通信を行うことによって、シート処理装置1の全体を駆動制御可能に構成されている。また、シート処理装置制御部501は、CPU401、ROM402及びRAM403を備えている。
そして、シート処理装置制御部501は、ROM402に格納されている制御プログラムに基づいて各種アクチュエータや各種センサを制御する。
例えば、シート処理装置制御部501は、突き板移動速度検出センサ852、折りローラ回転速度検出センサ854、突き板駆動モータ851、折りローラ駆動モータ853及び折りローラ速度制御部855等を制御する。また、RAM403は、制御データを一時的に保持したり、制御に伴う演算処理の作業領域として用いられたりする。
折りローラ速度制御部855は、突き板移動速度検出センサ852の検出結果と、折りローラ回転速度検出センサ854の検出結果を比較する。そして、折りローラ速度制御部855は、この比較結果に基づいて、折りローラの回転速度が突き板825の移動速度より、遅くなるように、折りローラ駆動モータ853への駆動出力を制御する。なお、折りローラ速度制御部855を設ける代わりに、その機能をCPU411が実行するようにしてもよい。
次に、フィニッシャ500のシート処理装置制御部501が行う駆動制御に関する処理について、図4により説明する。
図4は、フィニッシャ500のシート処理装置制御部501が行う動作モードの判別処理の手順を示すフローチャートである。
この動作モードの判別処理は、CPU回路部305からの指示に基づいて、シート処理装置制御部501内のCPU401により実行される。
まず、フィニッシャ500に対する動作開始を指示する為のフィニッシャスタート信号がCPU回路部305からシート処理装置制御部501に入力されるまで待機する(ステップS2301でNO)。
そして、操作部308においてユーザにより複写開始を指示する為のスタートキーが押下されたときには、CPU回路部305からシート処理装置制御部501に対してフィニッシャスタート信号が入力される。CPU401は、フィニッシャスタート信号が入力されたと判断した場合に(ステップS2301でYES)、入口ローラ対502を駆動する入口モータ(不図示)の駆動を開始する(ステップS2302)。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、CPU回路部305からのデータに基づいて、インサータ900に対する給紙要求があるか否かを判定する(ステップS2303)。インサータ900に対する給紙要求は、ユーザによりインサート紙を挿入するモードが選択された場合に、シート処理装置制御部501に送出される。
シート処理装置制御部501のCPU401は、インサータ900に対する給紙要求があると判定した場合(ステップS2303でYES)には、インサータ前給紙処理を行う。(ステップS2304)(なお、このステップS2304は、発明の主旨と直接関係がないので、詳細な説明を省略する。)そして、シート処理装置制御部501のCPU401は、インサータ前給紙処理が完了した場合に、CPU回路部305に給紙信号を出力する(ステップS2305)。
また、シート処理装置制御部501のCPU401は、ステップS2303でインサータ900に対する給紙要求が無いと判定した場合(ステップS2303でNO)に、CPU回路部305のCPU309に向けて給紙信号を出力する(ステップS2305)。
なお、この給紙信号を受けたCPU回路部305のCPU309では、別途、プリンタ部300で画像形成処理を実行して、画像を形成済みのシートをフィニッシャ500側へ搬出する。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、CPU回路部305から受信した後処理モードデータに基づき、操作部308にて設定された動作モードが製本モードであるか否かを判定する(ステップS2306)。
このステップS2306において、CPU401が、設定された動作モードが製本モードであると判定した場合(ステップS2360でYES)に、CPU401は、製本処理を行う(ステップS2307)。なお、ステップS2307の製本処理に関する詳細な説明は、図5を用いて後述する。ステップS2307で製本処理が完了したら、CPU401は、フィニッシャに対する動作モードの判別処理を終了する。
また、ステップS2306において、CPU401は、設定された動作モードが製本モードではないと判定した場合(ステップS2306でNO)に、ユーザによりパンチモードが設定されているか否かを判定する。(ステップS2313)
CPU401は、パンチモードが設定されていると判定した場合(ステップS2313でYES)に、パンチモードフラグをONとし(ステップS2314)、ステップS2308に移行する。一方、CPU401は、パンチモードが設定されていないと判定した場合(ステップS2313でNO)に、そのままステップS2308に移行する。
次に、ステップS2308で、CPU401は、設定された動作モードがノンソートモード、ソートモード、ステイプルソートモードのいずれのモードであるかを判定する。
ステップS2308において、CPU401は、設定された動作モードがノンソートモードであると判定した場合に、ノンソート処理を実行する(ステップS2309)。なお、このステップS2309は、発明の主旨と直接関係がないので、詳細な説明を省略する。
また、ステップS2308において、CPU401は、設定された動作モードがソートモードであると判定した場合に、ソート処理を実行する(ステップS2310)。なお、このステップS2310は、発明の主旨と直接関係がないので、詳細な説明を省略する。
さらに、ステップS2308において、CPU401は、設定された動作モードがステイプルソートモードであると判定した場合に、ステイプルソート処理を実行する(ステップS2311)。なお、このステップS2311は、発明の主旨と直接関係がないので、詳細な説明を省略する。
次に、上述の何れかのソート処理が完了した場合に、CPU401は、入口モータM1の駆動を停止する。これと共に、CPU401は、ステップS2314にてパンチモードフラグがONにされている場合に、パンチモードフラグをOFFとし、フィニッシャに対する動作モードの判別処理を終了する。
なお、上述したフィニッシャに対する動作モードの判別処理では、ステップS2307、ステップS2309、ステップS2310、ステップS2311の何れかの処理が行われる。これら何れの処理を行う場合でも、ステップS2303において、CPU401は、インサータ900に対する給紙要求があると判定した場合に、まず始めにステップS2304のインサータ前給紙処理を行う。
次に、図4のステップS2307の製本処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、動作モードが製本モードであるときにシート処理装置制御部501のCPU401が行う製本処理の手順を示すフローチャートである。
この製本処理は、図4のステップS2306において、CPU401により動作モードが製本モードであると判別された場合に行われる処理である。
この製本処理では、まず、シート処理装置制御部501のCPU401が、プリンタ部300からフィニッシャ500へ搬送されるシートのサイズが製本に適するサイズであるか否かをサイズ情報に基づき判定する(ステップS2801)。製本に適するサイズとは、A4Rサイズ、B4サイズ、A3サイズのように、シートの長手方向が搬送方向となるようなサイズである。ステップS2801において、CPU401は、シートのサイズが製本に適するサイズではないと判定した場合に、この処理を終了して、図4のステップS2301に戻る。
一方、ステップS2801において、CPU401は、シートのサイズが製本に適したサイズであると判定した場合に、製本初期動作の処理を行う(ステップS2802)。
この製本初期動作の処理では、シート処理装置制御部501のCPU401が図示しない搬送モータを駆動して製本ローラ対813を回転させ、シートの搬送を可能な状態にする。また、これと共に、CPU401は、図示しない切換ソレノイドを駆動させてフラッパ551を第1製本パス553側へ切り換え、プリンタ部300からのシートが収納ガイド820へ導かれるようにする。
また、この製本初期動作の処理では、CPU401は、幅寄せ部材(不図示)をシート幅に対して所定量余裕を持たせた幅になるよう位置決めする制御を行う。これと共にCPU401は、シート位置決め部材823からステイプラ818のステイプル位置までの距離が、シート搬送方向長さの1/2となるよう図示しない位置決めモーターを所定ステップ数分回転させる。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、製本入口センサ817からの信号により、収納ガイド820内にプリンタ部300からのシートが搬送されるのを待つ(ステップS2803)。
一方、ステップS2803において、CPU401は、収納ガイド820内にプリンタ部300からのシートが搬送されたと判定した場合に、所定時間経過後に幅寄せ部材(不図示)を動作させる。さらに、CPU401は、収納ガイド820に収納された該シートに対するシート幅方向の整合動作を行う(ステップS2804)。
次に、CPU401は、ステップS2804にて処理されたシートが、1つの束として製本処理すべきシートの最終紙であるか否かを判定し(ステップS2805)、該シートが最終紙でなければ、ステップS2803に戻る。
一方、CPU401は、ステップS2805において、該シートが最終紙であると判定した場合は、ユーザによりインサータ900からの給紙が指定されているか否かを判定する(ステップS2806)。そして、CPU401は、インサータ900からの給紙が指定されていると判定した場合に、インサータ給紙処理を行う(ステップS2807)。
一方、CPU401は、ステップS2806でインサータ900からの給紙が指定されていないと判定した場合に、収納ガイド820内にて整合されたシート束に対してステイプラ818を用いてステイプル処理を実行する。(ステップS2808) CPU401は、ステップS2808の処理を実行したら、シート束の束搬送処理を実行する。(ステップS2809)CPU401は、ステップS2809の束搬送処理で、ステイプラ818のステイプル位置と折りローラ対826のニップ位置との距離分だけシート束を移送する為に、図示しない位置決めモーターを駆動してシート位置決め部材823を下降させる。これと共に、CPU401は、この束搬送処理で、再度図示しない搬送モーターを駆動して搬送ローラ対813を回転させる。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、折り制御処理を実行する。(ステップS2810)このステップS2810の折り制御処理に関する詳細な説明は、図6を用いて後述する。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、ステップS2810の折り制御処理を実行したら、プレスユニット1200を搬送方向と直交方向に移動させ、シート束の折り目を潰すプレス処理(ステップS2811)を実行する。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、シート束を積載トレイへ排出する排紙処理(ステップS2812)を実行する。さらにCPU401は、プレスユニット1200を次の束のプレスのために待機位置へ移動させるプレスユニット退避処理を実行する(ステップS2813)。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、折りローラ駆動モータ853の駆動を停止させ(ステップS2814)、該シート束が、製本処理すべき最後のシート束であるか否かを判定する(ステップS2815)。
次に、シート処理装置制御部501のCPU401は、製本処理すべき最後のシート束であると判定した場合(ステップS2815でYES)は、製本モードの終了処理を行う(ステップS2816)。
この製本モードの終了処理では、シート処理装置制御部501のCPU401が上述した幅寄せ部材及びシート位置決め部材823をそれぞれ所定の待機位置に移動させるよう制御する。また、シート処理装置制御部501のCPU401は、切り換えフラッパ551をフィニッシャパス552側に切り換えるよう制御して、製本モードを終了する。この製本モードの終了処理(ステップS2816)を実行した後に、図4に示すフローチャートのステップS2301に戻る。
一方、ステップS2815において、CPU401は、製本処理すべき最後のシート束ではないと判定した場合(ステップS2815でNO)に、ステップS2803に戻る。
次に、図5の製本処理におけるステップS2810で実行する折り処理について、図6のフローチャート及び図7の説明図を用いて説明する。
図6は、シート処理装置制御部が、製本処理で実行する折り処理の手順を示すフローチャートである。
図7は、横軸を時間、縦軸を速度にとり、多数枚のシート束における折りローラ対826の搬送速度Wと突き板825によるシート束の突き出し速度Xの関係を示す説明図である。
折り制御処理では、まず、CPU401が折りローラ駆動モータ853の駆動を開始する(ステップS101)。図7では既に折りローラ対の回転速度が一定になった状態から始まっている。
次に、CPU401は、突き板駆動モーター851の駆動を開始し(ステップS102)、突き板が動き始めるまでの所定時間の経過を待つ(ステップS103)。CPU401は、所定時間経過したら、突き板移動速度と折りローラ回転速度の同期制御を行う。図7ではUの時点から同期制御が開始される。同期制御は折りローラ速度制御部855で実行する。
まず、CPU401は、突き板移動速度検出センサ852と折りローラ回転速度検出センサ854の検出結果を比較し、突き板速度の方が速いか否かを判断する(ステップS104)。
シート処理装置制御部501のCPU401は、このステップS104で、突き板速度の方が遅いと判断した場合(ステップS104でNO)、折りローラ駆動モーターの速度を低下させ、折りローラ回転速度を減速する(ステップS105)。
折りローラ駆動モータ853の速度の制御方法は、折りモータに供給する電流又は電圧を制御することによって行う。なお、駆動モータをステッピングモータで構成した場合には、駆動パルスの周波数を制御することによって行う。
一方、CPU401は、突き板速度の方が速いと判断した場合(ステップS104でYES)に、突き板速度に対する折りローラ回転速度の差が所定値Aより小さいか否かを判断する(ステップS106)。
次に、CPU401は、突き板速度と折りローラ回転速度の差がA以上と判断した場合(ステップS106でNO)に、折りローラ回転速度が必要以上に遅く、折り制御処理に時間がかかる為、折りローラ駆動モーター853の速度を増加させる。CPU401は、上述した制御を行うことによって、図7の折ローラ対826にシート束が当接する時点Yにおいて、折り搬送速度が突き出し速度以上になり、表紙やぶれ、皺の発生を抑制する。
一方、CPU401は、突き板速度と折りローラ回転速度の差がAより小さいと判断した場合(ステップS106でYES)又はステップS105、ステップS107のいずれかの処理が終了した場合に、ステップS108へ進む。このステップS108では、CPU401が突き板825が移動開始してから所定距離移動したか否かを判断する。CPU401は、突き板825が所定距離移動したか否かの判断を、突き板移動速度検出センサ852で読み取った突き板825の駆動軸に取り付けられたエンコーダのパルス数によって判断する。このステップS108における所定距離は、突き板825の移動開始から突き板825によるシート束の折ローラ対826への挿入が終るまでの距離である。図7ではZの時点で折りローラ対826にシート束を完全に挿入した状態となる。
次に、CPU401は、突き板825が所定距離移動したと判断した場合(ステップS108でYES)に、突き板駆動モーター851を停止し(ステップS109)、折り制御処理を終了する。なお、突き板825が所定距離移動したとCPU401が判断したときには、シート束を折りローラ対826へ挿入し終える距離までの移動終了後となっている。
一方、CPU401が突き板825の所定距離の移動が終了していないと判断した場合(ステップS108でNO)、ステップS104の処理に戻る。そして、CPU401は、突き板825の移動速度と折りローラ対826の回転速度の同期制御を継続する。
以上説明したように、このシート処理装置制御部のCPU401が実行する折り処理では、突き板825がシート束の折り目線(折り目予定位置)に当接して押すことにより、屈曲させる。さらに、突き板825は、折り目線で曲げられた折り目をつくる部分を押し進めて、シート束の屈曲した折り部分を、折りローラ対826のローラ間に挿入する。これによりシート束は、屈曲した折り部分を先頭にして、折りローラ対826の間に挟み込まれ、さらに折りローラ対826の回動動作によって搬送される。
要するに、CPU401は、シート束の屈曲部を、折りローラ対826のローラ間に挿入して搬送を完了するまでの間、折りローラ対826の搬送速度を、突き板825の移動速度よりも、所定速度遅くする制御を行う。すなわち、CPU401は、折りローラ対826によるシート束の搬送速度を、突き板825の移動速度以下とする制御を行う。
この制御により、シート束の最も外側にあるシート(表紙)は、突き板825によって押されることにより、折りローラ対826の搬送速度よりも速く進もうとする。このため、シート束の最も外側にあるシート(表紙)は、これに転接する折りローラ対826から、搬送方向と逆方向の抵抗を受ける。
よって、シート束の最も外側にあるシート(表紙)は、その内側にある各シートと共に、突き板825に押し付けられる。これにより、シート束の最も外側にあるシート(表紙)は、シート相互間の摩擦係数によらず、その内側にある2枚目のシートに押し付けられ、隙間が開くことがない。これと共に、シート束の屈曲した折り部分は、隙間の無い一体の状態で屈曲されて、適切に折り目が形成されるので、表紙の破れ、皺の発生を抑制できる。
なお、この折り処理では、折りローラ対826の搬送速度の制御を行う期間を、シート束の屈曲部が折りローラ対826に当接してから、折りローラ対826の挟持部を通過して挿入時の動作が完了するまでの間としても良い。
また、本発明の実施の形態では、折り搬送手段を折りローラ対826で構成したが、一対のベルト巻き掛け機構の間にシート束の屈曲部分を挟み込んで折り目を付けるように構成しても良い。
また、本発明のシート処理装置では、シート束を折り畳む際に、折り搬送手段によるシート束の搬送速度を制御する速度制御手段が、以下のように制御するように構成してもよい。
この速度制御手段は、突き速度検出手段により検出された速度が搬送速度検出手段により検出された搬送速度よりも大きくない場合に、折り搬送手段によるシート束の搬送速度を低下させるよう制御する。
この速度制御手段は、突き速度検出手段により検出された速度に対する搬送速度検出手段により検出された搬送速度の差が所定値以上の場合、折り搬送手段によるシート束の搬送速度を増加させるよう制御する。
この速度制御手段は、突き出し部材が所定量移動すると、突き速度検出手段の検出結果に応じた折り搬送手段の速度制御を終了させるよう制御する。
この速度制御手段は、移動手段が動作開始してから所定時間経過後に突き速度検出手段の検出結果に応じた折り搬送手段の速度制御を開始するよう制御する。
また、本発明に関わるシート処理装置では、移動手段を、負荷に応じて速度が変わるDCモーターで構成してもよい、
500 フィニッシャ
825 突き板
826 折りローラ対
851 突き板駆動モータ
852 突き板移動速度検出センサ
853 折りローラ駆動モータ
854 折りローラ回転速度検出センサ
855 折りローラ速度制御部
1000 画像形成装置

Claims (4)

  1. シート束を突くために移動される突き出し部材と、
    前記突き出し部材を移動させる移動手段と、
    前記突き出し部材の移動により前記シート束の屈曲された折り部分を先頭にして、前記シート束を挟み付けて搬送することにより、前記シート束を折り畳む、折り搬送手段と、
    前記シート束の折り部分を前記折り搬送手段に挿入して搬送する際の前記突き出し部材の移動速度を検出する突き速度検出手段と、
    前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
    前記シート束を折り畳む際に、前記突き速度検出手段により検出された速度が前記搬送速度検出手段により検出された搬送速度よりも大きくない場合、前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を低下させ、前記移動手段による前記突き出し部材の移動速度以下となるように制御し、前記突き速度検出手段により検出された速度が前記搬送速度検出手段により検出された搬送速度よりも所定値以上大きい場合、前記折り搬送手段によるシート束の搬送速度を増加させる速度制御手段と、
    を有することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記速度制御手段は、前記突き出し部材が所定量移動すると、前記突き速度検出手段の検出結果に応じた前記折り搬送手段の速度制御を終了することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  3. 前記速度制御手段は、前記移動手段が動作開始してから所定時間経過後に前記突き速度検出手段の検出結果に応じた前記折り搬送手段の速度制御を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記移動手段は、負荷に応じて速度が変わるDCモーターで構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のシート処理装置。
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