JP5327705B2 - 携帯用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者の腰ベルト等に掛止可能とするフック機構を有する携帯用工具に関する。
従来の携帯用工具には、作業者の腰ベルトや建造物の横板等に携帯用工具を掛止させるためのフックが設けられている。このフックは、携帯用工具本体からの突出量を大きくしないようにすることが重要である。携帯用工具本体からの突出量が大きくなると、フックが作業中に周辺の部材や作業者の体等に接触してしまう恐れがある。特に、狭い場所で作業を行う場合にはフックが邪魔になって作業性が低下してしまう場合もあり得る。このため、作業の邪魔になることを防止するため、必要に応じてフックを着脱可能な構成にすることも重要であるが、フックの着脱が容易でないと、結局はフックを付けたまま作業することが多かった。
従来の携帯用工具用のフックとして特許文献1が知られている。このフック機構を図17、図18を用いて説明する。図17で示す例は、従来の携帯用工具の全体を示す側面図であり、図18は図17のA−A部の断面図である。従来の携帯用工具のフックは図17のように携帯用工具101の左右任意の側面にフック120をフック用のねじ126により固定する。このため、図18のように携帯用工具101の分割可能なハウジング106−1、106−2の内部のそれぞれにナット125を予め内蔵し、フック120を左右どちらからも取り付け可能としている。ハウジング106には溝部123が形成され、フック120を取り付けるには、フック120の上端から突出する爪部120aを溝部123の嵌挿し、ねじ126をフック120のねじ穴を貫通させて、ハウジング106に設けられた穴124を通してナット125に締め込む。
特開2008−62345号公報
従来のフック機構では、フック120を携帯用工具本体の左右どちら側にでも任意に取り付けられるように、予め2個のフック用のナット125をハウジング106に内蔵させる必要があり、フック用ナット125が内蔵されていない携帯用工具101にはフック120を取り付けることが出来なかった。また、フック120はバッテリパック102の左または右側に取り付けるため、携帯用工具101の本体から左右側に突出する。
近年、バッテリパック102の改良により、容積あたりの電池容量が向上しており、バッテリパック102の小型化が可能となってきたが、小型化を追求するとバッテリパック102を取り付けるハウジング106の取付部分も必然的に小さくなり、ハウジング106にねじ穴を空けたり、ナット125を予め組み込んでおくことが困難になる。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたもので、その目的はハウジング側にあらかじめ施す加工を少なくし、簡単な構造でフックを取り付けることができる携帯用工具を提供することにある。
本発明の別の目的は、左右分割して構成された樹脂製ハウジングのストラップ取付部を利用してフックを取り付けることができる携帯用工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、装着される先端工具をモータの回転力により回転させる出力軸を有し、これらを分割式で構成されるハウジング内に格納し、分割されたハウジングを固定具で固定する携帯用工具において、携帯用工具を作業者のベルト等に引掛けるためのフック手段を設け、フック手段は固定具を利用して分割されたハウジングで挟むことにより固定した。ハウジングはモータの出力軸及びグリップ部の長手方向中央線を通る面で左右に分割可能な樹脂製のハウジングであり、固定具としてねじを用い、ねじの締付力を利用してフック手段を固定するようにすると好ましい。
本発明の他の特徴によれば、ねじを螺合させるためにハウジングの一方側から他方側に突出するねじボスが形成され、ねじボスの外周部にフック手段が掛止される。つまり、通常樹脂製ハウジングのストラップ取付部分として用いられる部分を用いてフック手段を掛止するように構成した。フック手段のハウジングに挟持される部分には突起が形成され、ハウジングをねじにより固定した際にその突起がハウジングに食い込む又は噛み合うように構成した。フック手段は、掛止部を有するベース部と、ベース部に取り付けられるフック部により構成され、ベース部には、フック部を右側と左側に取り付けるために2箇所の取付部が形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、ベース部は、中央部と、中央部の左右に位置する2箇所の取付部と、中央部の上側に延在する掛止部を有し、掛止部は、ねじボスの外周部に掛止させるために湾曲又は屈曲して形成され、取付部は、中央部に対して上から見て所定の角度を持つように屈曲して形成される。取付部と中央部の屈曲角度は、上から見て30〜90度であるのが好ましく、特に好ましくは約45度である。取付部には雌ねじ穴が形成され、フック部にはねじを貫通させる穴が形成され、ねじを用いてフック部が取付部に固定される。取付部及び/又はベース部には、両者の相対的な回転を防止するための回り止め手段が設けられる。
請求項1の発明によれば、携帯用工具を作業者のベルト等に引掛けるためのフック手段を設け、フック手段は固定具を利用して分割されたハウジングで挟むことにより固定されるので、分割式ハウジングの接合のための固定手段を利用して本体保持用のフック手段をハウジングに取り付けることが出来る。また、ハウジングは左右に分割可能であり、固定具としてねじを用いて固定するので、フック取り付け用の専用のねじを用いずにハウジング締結用のねじを用いて本体保持用のフック手段をハウジングに取り付けることが出来る。また、ねじを螺合させるためにハウジングの一方側から他方側に突出するねじボスが形成され、ねじボスの外周部にフック手段が掛止されるので、左右に2分割構成されたハウジングのストラップ取付部となる部分を利用して、フック手段を取り付けることができる。この結果、ハウジング部にフック手段取り付けのための専用の取り付け部を準備する必要が無く、携帯用工具のさらなる小型化を実現できる。また、部品点数の削減を図ることができ、コスト低減を図ることができる。さらに、フック手段のハウジングに挟持される部分に突起を形成し、ハウジングをねじにより固定した際に突起がハウジングに食い込むので、フック手段が強固にハウジングに固定され、フック手段のがたつきや脱落を防止することができる。
請求項の発明によれば、フック手段は、掛止部を有するベース部と、ベース部に取り付けられるフック部により構成され、ベース部には、フック部を右側と左側に取り付けるために2箇所の取付部が形成されるので、フック部をベース部の左右のどちらにも着脱自在に取り付けが可能であり、使い勝手の良い携帯用工具を実現できる。
請求項の発明によれば、ベース部は、中央部と、中央部の左右に位置する2箇所の取付部と、中央部の上側に延在する掛止部を有し、掛止部はねじボスの外周部に掛止させるために湾曲又は屈曲して形成され、取付部は中央部に対して上から見て所定の角度を持つように屈曲して形成されるので、一枚の金属板を加工することにより容易にベース部を製造することができる。
請求項の発明によれば、取付部と中央部の屈曲角度は、上から見て30〜90度であるので、1つベース部で、フック部の取付位置を右利き用と左利き用のいずれにも取り付けることができる構造を実現できる。
請求項の発明によれば、取付部には雌ねじ穴が形成され、フック部にはねじを貫通させる穴が形成され、ねじを用いてフック部が取付部に固定されるので、簡単な構成でフック部をベース部に着脱可能にすることができる。
請求項の発明によれば、取付部及び/又はベース部には、両者の相対的な回転を防止するための回り止め手段が設けられるので、がたつきのない安定したフック手段を実現できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例による携帯用工具の側面図である。 本発明の実施例による携帯用工具の断面図である。 本発明の実施例による携帯用工具の底面図である。 本発明の実施例による携帯用工具のフック手段20の背面図である。 フック手段20のベース部21の背面図である。 (1)はフック手段20のフック部22の背面図であり、(2)はその左右中央の断面図である。 ベース部21とフック部22の取り付け状態を示す断面である。 ベース部21のハウジング6への取り付け状態を説明するための部分背面図である。 ベース部21をハウジング6へ取り付けた状態を示す部分背面図である。 ベース部21をハウジング6へ取り付ける状態を説明するための部分側面図である。 ベース部21をハウジング6へ取り付けた状態を示す部分側面図である。 本発明の第2の実施例に係るフック手段のベース部41の背面図である。 本発明の第2の実施例に係るフック手段のフック部42を示す図であり、(1)は背面図であり、(2)はその左右中央の断面図である。 本発明の第2の実施例に係るベース部41とフック部42の取り付け状態を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係るベース部61をハウジング6へ取り付ける状態を説明するための部分側面図である。 本発明の第3の実施例に係るベース部61をハウジング6へ取り付けた状態を示す部分側面図である。 従来の携帯用工具の全体を示す側面図である。 図17のA−A部の断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、本実施例においては、携帯用工具としてインパクトドライバ1に適用した例を用い、上下、前後の方向は、図1に示した方向として説明する。図1は本発明の実施例による携帯用工具の側面図である。
インパクトドライバ1のハウジング6は、モータや回転伝達機構を収容する胴体部6a、胴体部6aの中央付近から下方に延び、作業者が工具本体を把持するためのグリップ部6bを有して形成され、胴体部6aとグリップ部6bの部分の側面視が略T字状の形状を成す。本実施例では、モータの電源として充電可能であって着脱可能なバッテリパック2を用いるため、ハウジング6のグリップ部6bの下方には、バッテリパック2の形状に対応するバッテリ保持部6cが形成される。ハウジング6は、例えばプラスチック等の高分子樹脂により左右方向に2分割可能に構成され、その分割面は図1の紙面と平行な面となる。分割されたハウジング6は、モータや回転伝達機構、その他必要な機器を組み込んだ後に接合され、固定手段となる8つのねじ7a〜7hで固定される。
バッテリ保持部6cにはバッテリパック2が着脱可能に取り付けられる。バッテリパック2は、充電可能な二次電池であるのが好ましく、例えばニッカド電池、ニッケル水素電池又はリチウムイオン電池等を用いることができる。本実施例では、バッテリパック2はインパクトドライバ1本体の下側から上方向に装着可能であり、ラッチ2aにより固定される。バッテリパック2を外すときは、左右両側にあるラッチ2aを親指と人差し指で挟むようにしてラッチ2aの係止状態を解除しながら下方向にバッテリパック2を引き抜く。
バッテリ保持部6cの後端側には、本発明の特徴であるフック手段20が設けられる。胴体部6aの先端側には、回転伝達機構の先端側を収容する略円筒形のケース17が取り付けられ、ケース17の先端部の貫通穴から先端工具を取り付けるためのスリーブ15が突出する。グリップ部6bの上方であって胴体部6aの下側には、作業者によってモータの回転をON/OFFさせるためのトリガ操作部8cが設けられる。
次に、図2を用いて本実施例に係るインパクトドライバ1の内部構造を説明する。図2は本発明の実施例による携帯用工具(インパクトドライバ1)の断面図である。尚、図2においては、フック手段20の図示は省略してあり、ねじ7e付近は一部側面図を示している。インパクトドライバ1はバッテリ2を電源とし、モータ3を駆動源として回転打撃機構4を駆動し、出力軸であるアンビル5に回転と打撃を与えることによってドライバビット等の図示しない先端工具に回転打撃力を連続的又は間欠的に伝達して、ねじ締めやボルト締め等の作業を行う。
モータ3は、例えば12Vで駆動される直流モータであって、筒状の胴体部6a内の後方に収容される。モータ3の回転軸19は、回転打撃機構4に連結される。回転打撃機構4は、胴体部6aとその前方に取り付けられるケース17の内部に収容される。ハウジング6の胴体部6aから略直角に一体に延びるグリップ部6b内の上部にはトリガスイッチ8が配設され、トリガスイッチ8には図示しないバネによって付勢されてグリップ部6bから突出するトリガ操作部8cが設けられる。グリップ部6b内の下方には、バッテリパック2の突出部2bが入り込む構造となり、突出部2bの内部には、図示しない電池セルが収容される。バッテリ保持部6cにはバッテリパック2の電極と電気的に接続するためのバッテリーターミナル18が設けられる。
回転打撃機構4は、遊星歯車減速機構10とスピンドル11とハンマ12を備え、トリガスイッチ8のトリガ操作部8cが引かれてモータ3が起動されると、モータ3の回転は遊星歯車減速機構10によって減速されてスピンドル11に伝達され、スピンドル11が所定の速度で回転駆動される。スピンドル11とアンビル5は、ボールベアリング16aとメタル16bにより回転可能に保持される。ここで、スピンドル11とハンマ12とはカム機構によって連結され、このカム機構は、スピンドル11の外周面に形成されたV字状のスピンドルカム溝11aと、ハンマ12の内周面に形成されたハンマカム溝12aと、これらのカム溝11a、12aに係合するボール13によって構成される。
ハンマ12は、スプリング14によって常に前方に付勢されており、静止時にはボール13とカム溝11a、12aとの係合によってアンビル5の端面とは隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ12とアンビル5の相対向する回転平面上の2箇所には図示しない凸部がそれぞれ対称的に形成されている。スピンドル11が回転駆動されると、その回転はカム機構を介してハンマ12に伝達され、ハンマ12が半回転しないうちにハンマ12の凸部がアンビル5の凸部に係合してアンビル5を回転させるが、そのときの係合反力によってスピンドル11とハンマ12との間に相対回転が生ずると、ハンマ12はカム機構のスピンドルカム溝11aに沿ってスプリング14を圧縮しながらモータ3側へと後退を始める。
そして、ハンマ12の後退動によってハンマ12の凸部がアンビル5の凸部を乗り越えて両者の係合が解除されると、ハンマ12は、スピンドル11の回転力に加え、スプリング14に蓄積されていた弾性エネルギーとカム機構の作用によって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング14の付勢力によって前方へ移動し、その凸部がアンビル5の凸部に再び係合して一体に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル5に加えられるため、アンビル5に装着された図示しない先端工具を介してねじに回転打撃力が伝達される。以後、同様の動作が繰り返されて先端工具からねじに回転打撃力が間欠的に繰り返し伝達され、例えば、ねじが木材等の図示しない被締結材にねじ込まれる。
図2の断面図は、モータ3の回転中心及びアンビル5の中心軸を通る面で分割した断面を示しているが、左右分割式のハウジング6の分割面がこの断面と一致する。分割されるハウジング6の一方側には、複数のねじボス9a〜9hが形成され、ねじボス9gがストラップ(図示せず)の取り付け用に利用される。ここで、ねじボスとは、ねじのねじ部と嵌合するハウジングに形成された嵌合部であり、ハウジング6に一体的に形成される。本実施例においては、ハウジング6の左側(図8の6−1)にねじボスが設けられており、ハウジング6の右側(図8の6−2)にはねじが貫通可能な貫通穴が形成される。円筒形のねじボス9gは、その回りにねじボス9gよりも一回り大きい円筒形の空間が形成され、このねじボス9gと空間がストラップ取付部28となる。本実施例においては、ストラップ取付部28に図示しないストラップを取り付けるか、又はフック手段20を択一的に取り付けるように構成した。
次に、図3を用いてインパクトドライバ1へのフック手段20の取付状態及びその配置関係を説明する。図3は本発明の実施例によるインパクトドライバ1の底面図である。バッテリパック2はその底面が略長方形の基本形状であるが、フック手段20が取り付けられる部分の角部が斜めに切り落とされ、2つの斜面2e、2gが形成され、フック部22が極力外側に出っ張らないようにしている。バッテリパック2の底面は、インパクトドライバ1を床に載置した際の安定性を良くするためと、強度を向上させるための肉厚部2cが形成される。肉厚部2cの内側の略長方形の部分2dは、下から見ると僅かながら窪んでいる部分であるが、バッテリパック2の底面の形状は任意であり、本実施例の構成に限られるものではない。
フック手段20は、ハウジング6のバッテリ保持部6c又はバッテリパック2から外側、後方に延在するように取り付けられ、図3の例では、インパクトドライバ1の左側にフック部22が位置するように取り付けられた状態を示している。尚、フック部22を取り付ける位置は、ベース部21の右側又は左側のいずれか、又は両方同時に装着できる。フック手段20のベース部21は、ハウジング6から後方側であって、バッテリパック2の後面2fと所定の距離を隔てるように配置される。ベース部21は、下から見た際に中央部21bが左右方向に延在し、中央部21bから両側に延びる取付部21cがバッテリパック2の斜面2gと略平行になるように斜めに折り曲げられる。折り曲げる角度は、バッテリパック2の大きさ等を考慮して設定すれば良く、上から又は下から見た角度θが30〜90度であるのが好ましく、特に好ましくは45度前後である。
図4は、本発明の実施例による携帯用工具のフック手段20の背面図である。本図ではフック部22がベース部21の一方の取付部に取り付けられた状態を示している。ベース部21は、樹脂製のハウジング6に食い込むように突起部21dと、フック部22を固定するために左右2ヶ所に設けられるねじ穴21gを有する。フック部22は、側面視でJ字状の形状であり、ねじ26を貫通させるためのねじ穴が形成され、ベース部21にねじ26によってねじ止めされる。また、フック部22の端部には折り曲げ部22fが形成され、折り曲げ部22fがベース部21の端部と当接することにより、両者の相対的な回転を防止する回り止め手段としての機能を果たす
図5は、フック手段20のベース部21の背面図である。ベース部21は、主に略四角形の面である中央部21から上方に延びた掛止部21aと、中央部から左右両側に延びた2つの取り付け面となる取付部21cにより形成される。中央部21bと取付部21cは、折り目21fから角度にして約45度曲げられた状態に形成される。このように曲げて形成したのは、バッテリパック2の斜面2e、2gに対応させるためであり、2つの取付部21cと斜面2e、2gは、ねじ26を取り付けた状態でもねじ26の先端があたらない程度の間隔を隔てるように配置される。一方、掛止部21aには、複数箇所の折り目21eにより屈曲して形成されるか、又は、曲面として湾曲して形成される。上方に延びる掛止部21aの左右両側には、樹脂製のハウジング6に食い込むようにするための突起部21dが形成される。
次に、図6を用いてフック部22の形状を説明する。図6(1)はフック部22の背面図であり、(2)は左右中央の断面図である。フック部22は、例えばSK鋼等の金属のプレス加工により一体に製造されるもので、側面視が図6(2)で示すようにJ字状の形状を成し、長辺部22aと短辺部22bをなめらかな曲面で接続する曲面部22cで構成される。短辺部22bには、ねじ26(図4参照)を貫通させるためのねじ穴22eが形成される。さらに短辺部22bの上端部は、短辺部22bの面とほぼ垂直になるように折り曲げられた折り曲げ部22fが形成される。
図7は、ベース部21とフック部22の取付状態を示す断面図である。ベース部21のねじ穴には、ねじ加工21hが施されて雌ねじが形成され、フック部22のねじ穴を貫通させるねじ26によってフック部22はベース部21に固定される。尚、フック部22の折り曲げ部22fがベース部21の取付部21cの上側に当接することにより、フック部22がねじ26を中心に回転してしまうことを防止する。
次に、図8〜11を用いてベース部21のハウジング6への取り付け手順を説明する。図8は、左側ハウジング6−1及び右側ハウジング6−2へねじ7gを締め付ける前の状態を示す部分背面図であり、図9はベース部21をハウジング6へ取り付けた後の状態を示す部分背面図であり、図10はベース部21をハウジング6へ取り付ける状態を説明するための部分側面図であり、図11はベース部21をハウジング6へ取り付けた状態を示す部分側面図である。
図8において、左右に2分割可能な樹脂製のハウジング6−1、6−2を固定するねじ7gをゆるめるか又は外し、ハウジング6−1、6−2を左右に広げてわずかに隙間を開けた状態で、ベース部21の掛止部21aをハウジング6−1、6−2に設けられたストラップ取付部分28(28−1、28−2)に差し込む。このとき図10の矢印aで示すように、ストラップ取付部分28の空間にベース部21を下方より差し込んで、矢印bで示す方向に前方側に移動させることにより掛止部21aの湾曲された部分をねじボス9gの外周側に掛止させる。
その後、図11の矢印cで示すように、ベース部21をねじボス9gを中心に回転させ、ベース部21の掛止部21aをストラップ取付部分28の奥側へ移動させる。このようにして掛止部21aをねじボス9gにしっかりと保持させた状態で、図9のようにハウジング6−1、6−2でベース部21の掛止部21aを挟み込むようにし、ねじ7gにてねじボス9gへねじ締めする。この結果、図9のようにベース部21の突起部21dが左右のハウジング6−1、6−2のストラップ取付部分28−1、28−2の側面に食い込み、ねじ7gの締付力によりベース部21は固定される。このときベース部21はねじ7gの締付力によりハウジング6−1、6−2に左右から抑えられ、左右方向だけでなく、ねじボス9gの中心軸回りに回動しないように強固に固定される。尚、本実施例では、ベース部21に突起部21dを形成したが、ハウジング6に食い込む突起に限られず、ねじボス9gの中心軸回りに回動しないようにした回り止め手段を設ければ十分であり、例えばベース部21に凹凸を設け、ハウジング6の内壁の対応部分にそれに噛み合う凹凸を設けるように構成しても良い。
以上説明したように、本実施例によれば、ベース部21をハウジング6−1、6−2に固定し、この状態において、フック部22をベース部21にねじ26により固定する。このときベース部1の左右に設けられたねじ穴21gのどちらかを選択することにより、作業者の利き手に合わせてベース部21の左右どちらかにフック部22を取り付けることが出来るので、使い勝手が大変良い携帯用工具を実現できる。
次に、図12〜14を用いて本発明の第2の実施例に係るフック手段の形状を説明する。第2の実施例において上述した第1の実施例と異なるところは、フック手段におけるベース部41とフック部42の形状である。図12はフック手段のベース部41の背面図である。ベース部41は、主に略四角形の中央部41から上方に延びた掛止部41aと、中央部から左右両側に延びた2つの取付部41cにより形成される。中央部41bと取付部41cは、折り目41fから角度にして約45度曲げられた状態に形成される。一方、掛止部41aは曲面として形成される。上方に延びる掛止部41aの左右両側には、樹脂製のハウジング6に食い込むようにするための突起部41dが形成される。ここで、第2の実施例では取付部41cには、ねじ穴41gだけでなく、後述するフック部42の嵌め合い突起に嵌合する嵌め合い穴41iが形成される。
図13は(1)はフック部42の背面図であり、(2)は左右中央の断面図である。フック部42は、例えば金属のプレス加工により一体に製造されるもので、側面視が図13(2)で示すようにJ字状の形状を成し、長辺部42aと短辺部42bをなめらかな曲面で接続する曲面部42cで構成される点は第1の実施例と同じである。短辺部42bには、ねじを貫通させるためのねじ穴42eが形成される。さらに短辺部42bには、嵌め合い突起42gが形成される。嵌め合い突起42gは、例えばプレス加工により形成できる。尚、短辺部42bの上端部には折り曲げ部は形成されない。
図14は、ベース部41とフック部42の取付状態を示す断面図である。ベース部41のねじ穴には、ねじ加工41hが施されて雌ねじが形成され、フック部42のねじ穴を貫通させるねじ46によってフック部42はベース部41に固定される。この際、フック部42の嵌め合い突起42gがベース部41の嵌め合い穴41iに嵌合することにより、フック部42がねじ46を中心に回転してしまうことが防止される。
次に、図15〜16を用いて本発明の第3の実施例に係るフック手段の形状とその取付方法を説明する。図15は、本発明の第3の実施例に係るベース部61をハウジング6へ取り付ける状態を説明するための部分側面図である。図15で示すように、第3の実施例においては、ベース部61の掛止部は、フックを取り付けたときの上端面61aが水平に形成され、上端面から鉛直に折り曲げられた鉛直面61eが下方に延び、鉛直面61eから斜面61fが形成されて中央部に連続する。そして上端面61aと鉛直面61eの左右両側に突起部61d(図16参照)が形成される。ストラップ取付部28への取り付けの際には、図8で示したように左右に2分割可能な樹脂製のハウジング6−1、6−2を固定するねじ7gをゆるめ、ハウジング6−1、6−2を左右に広げてわずかに隙間を開けた状態とし、図15に示すようにベース部61を正立させた状態で矢印dの方向に挿入する。
図16はベース部61をハウジング6へ取り付けた状態を示す部分側面図である。この図から理解できるように、ベース部61の掛止部はねじボス9gの外周面と広い領域で接するのではなく、部分的領域でしか接しない。しかしながら、ねじ7gにてねじボス9gへねじ締めすることにより、掛止部の左右両側の突起部61dがハウジング6との接合面に食い込むことにより安定して保持される。
以上、本発明を示す実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、以上の実施例においては、携帯用工具の例としてインパクトドライバを用いて説明したが、本発明は、インパクトドライバだけに限られず、他の電動工具、エア工具等に広く適用できる。また、本実施例においてフック手段は、着脱可能なフック部とベース部で構成したが、これらを一体部品で構成して、左側に取り付けるためのフック手段、右側に取り付けるためのフック手段を準備するようにしても良い。
1 インパクトドライバ 2 バッテリパック
2a (バッテリパックの)ラッチ
2b (バッテリパックの)突出部 2c (バッテリパックの)肉厚部
2d (バッテリパックの)部分 2e、2g (バッテリパックの)斜面
2f (バッテリパックの)後面 3 モータ 4 回転打撃機構
5 アンビル 6、6−1、6−2 ハウジング
6a (ハウジングの)胴体部 6b (ハウジングの)ハンドル部
6c (ハウジングの)バッテリ保持部
7a〜7h ねじ 8 トリガスイッチ 8c トリガ操作部
9a〜9h ねじボス 10 遊星歯車減速機構
11 スピンドル 11a スピンドルカム溝 12 ハンマ
12a ハンマカム溝 13 ボール 14 スプリング
15 スリーブ 16a ベアリング 16b メタル
17 ケース 18 バッテリーターミナル 19 (モータの)回転軸
20 フック手段 21 ベース部 21a (ベース部の)掛止部
21b (ベース部の)中央部 21c (ベース部の)取付部
21d (ベース部の)突起部
21e、21f (ベース部の)折り目 21g (ベース部の)ねじ穴
21h (フック部の)ねじ加工 22 フック部
22a (フック部の)長辺部 22b (フック部の)短辺部
22c (フック部の)曲面部 22e (フック部の)ねじ穴
22f (フック部の)折り曲げ部
26 ねじ 28 ストラップ取付部
40 フック手段 41 ベース部 41a (ベース部の)掛止部
41b (ベース部の)中央部 41c (ベース部の)取付部
41d (ベース部の)突起部 41e、41f (ベース部の)折り目
41g (ベース部の)ねじ穴 41h (フック部の)ねじ加工
41i (ベース部の)嵌め合い穴 42 フック部
42a (フック部の)長辺部 42b (フック部の)短辺部
42c (フック部の)曲面部 42e (フック部の)ねじ穴
42g (フック部の)嵌め合い突起 46 ねじ
61 ベース部 61a (ベース部の)上端面
61d (ベース部の)突起部
61e (ベース部の)鉛直面 61f (ベース部の)斜面
101 携帯用工具 102 バッテリパック
106、106−1、106−2 ハウジング
120 フック 120a 爪部
123 (ハウジングの)溝部 124 (ハウジングの)穴
125 ナット 126 ねじ

Claims (6)

  1. モータと、装着される先端工具を前記モータの回転力により回転させる出力軸を有し、これらを分割式で構成されるハウジング内に格納し、分割された前記ハウジングを固定具で固定する携帯用工具において、
    前記携帯用工具を作業者のベルト等に引掛けるためのフック手段を設け、
    前記フック手段は前記固定具を利用して分割された前記ハウジングで挟むことにより固定され、
    前記ハウジングは左右に分割可能であり、前記固定具としてねじを用いて固定され、
    前記ねじを螺合させるために前記ハウジングの一方側から他方側に突出するねじボスが形成され、前記ねじボスの外周部に前記フック手段が掛止され、
    前記フック手段の前記ハウジングに挟持される部分に突起を形成し、前記ハウジングを前記ねじにより固定した際に前記突起が前記ハウジングに対する回り止め機能を有することを特徴とする携帯用工具。
  2. 前記フック手段は、前記掛止部を有するベース部と、該ベース部に取り付けられるフック部により構成され、
    前記ベース部には、前記フック部を右側と左側に取り付けるために2箇所の取付部が形成されることを特徴とする請求項に記載の携帯用工具。
  3. 前記ベース部は、中央部と、中央部の左右に位置する2箇所の前記取付部と、中央部の上側に延在する前記掛止部を有し、
    前記掛止部は、前記ねじボスの外周部に掛止させるために湾曲又は屈曲して形成され、
    前記取付部は、前記中央部に対して上から見て所定の角度を持つように屈曲して形成されることを特徴とする請求項に記載の携帯用工具。
  4. 前記取付部と前記中央部の屈曲角度は、上から見て30〜90度であることを特徴とする請求項に記載の携帯用工具。
  5. 前記取付部には雌ねじ穴が形成され、前記フック部にはねじを貫通させる穴が形成され、
    前記ねじを用いて前記フック部が前記取付部に固定されることを特徴とする請求項に記載の携帯用工具。
  6. 前記取付部及び/又はベース部には、両者の相対的な回転を防止するための回り止め手段が設けられることを特徴とする請求項に記載の携帯用工具。
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