JP2009167654A - スクレーパ、スクレーパのアタッチメント、及びスクレーパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】付着物の除去作業の省力化及び迅速化に資するスクレーパ、スクレーパのアタッチメント及びスクレーパ装置を提供する。
【解決手段】スクレーパ1はシャンク2の一端部にヘラ体3が設けられてなり、シャンク2の他端部が、シャンク2に衝撃を作用させてスクレーパ1を振動させる振動ユニット40を着脱可能に構成されている。この振動ユニット40は、シャンク2の他端部に着脱可能に装着されるアタッチメント50と、回転出力を発生する回転駆動手段を有してアタッチメント50に着脱可能に装着される回転装置30と、アタッチメント50及び回転装置30の何れか一方に設けられて回転駆動手段からの回転出力に基づきシャンク2に衝撃を作用させる振動発生部とを備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、付着物を物理的に除去するためのスクレーパ、このようなスクレーパに装着されるアタッチメント、及びこのようなスクレーパを備えるスクレーパ装置に関する。
従来、建築物のリフォーム工事現場等においては、建築物の壁面に接着されている壁紙や、床面に接着されているフロアパネルを除去するための器具として、スクレーパが利用されている。このような工事現場の他にも、工場等の床面に付着した塗料や、金属表面に付着した錆などの付着物を、この付着物が付着している面から物理的に除去するために、スクレーパが利用されることがある。
一般にスクレーパは、シャンクの一端部に先鋭なヘラ体が設けられて構成されている(例えば、特許文献1参照)。作業者は、シャンクを把持し、ヘラ体の先端部を付着物とベース面との間に差し込み、このヘラ体の先端部をベース面上で擦るように移動させることにより、付着物をベース面から除去することができる。
但し、壁紙やフロアパネルは、設置後に容易に剥がれないようにする必要があるため、接着力の高い接着剤によって強固に接着される。このように付着物がベース面に強固に付着している場合は、作業者の腕力に頼るだけでは付着物を十分に除去することができないこともある。この場合、作業者は、片方の手でシャンクを把持し、もう片方の手に持ったハンマーでシャンクの他端を叩くことにより、ヘラ体を移動させて強固な付着物を除去している。
特開平9−23988号公報
しかしながら、このような従来のスクレーパを利用した作業では、ハンマーを用いたとしても結果として作業者の労力負担は大きく、作業効率の低下を招くおそれがあった。特に、建築物の工事現場では、壁紙やフロアパネルといった強固に接着されている付着物を除去しなければならず、また、その作業面積も大きいため、作業者の労力負担は一層大きくなっていた。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、付着物の除去作業の省力化や迅速化に資するスクレーパ、スクレーパのアタッチメント及びスクレーパ装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成すべく、本発明に係るスクレーパは、シャンクの一端部にヘラ体が設けられてなるスクレーパであって、前記シャンクの他端部が、前記スクレーパを振動させる振動ユニットを着脱可能に構成されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、ベース面に強固に付着している付着物の除去作業において、振動ユニットによりスクレーパを振動させながらヘラ体をベース面上で移動させることができる。このため、従来のようにハンマーを用いて衝撃を与えるなどしなくても、これと同様の作用を得ることができる。
前記振動ユニットは、前記シャンクの他端部に着脱可能に装着されるアタッチメントと、前記アタッチメントに着脱可能に装着される回転装置と、前記アタッチメント及び前記回転装置の何れか一方に設けられた振動発生部とを備え、該振動発生部は、前記回転装置により発生される回転出力に基づいて前記スクレーパを振動させる構成であってもよい。かかる構成によれば、振動ユニットのシャンクへの取付をアタッチメントにより容易に行うことができる。
また、前記ヘラ体は、前記シャンクの一端部に固定される固定プレートと、前記固定プレートに対して揺動可能に取り付けられ、その先端部を前記固定プレートの先端部に対して接離可能な揺動プレートと、前記固定プレート及び前記揺動プレートの先端部に着脱可能に装着されるブレードと、前記揺動プレートの先端部を前記固定プレートの先端部に押し付けて前記揺動プレートの揺動を規制するロック機構とを備えていてもよい。かかる構成によれば、ロック機構により揺動プレートの先端部を押し付けることにより固定プレート及び揺動プレートの先端部の間にブレードを挟持させることができ、上記のように振動させながら行う除去作業も安定して行うことができる。
また、本発明に係るスクレーパのアタッチメントは、スクレーパに回転装置を着脱可能に装着するためのアタッチメントであって、前記アタッチメントは前記スクレーパに着脱可能に装着され、前記アタッチメントには回転装置が着脱可能に装着され、前記アタッチメントを介して前記回転装置が前記スクレーパに装着された状態において、前記アタッチメント及び前記回転装置の何れか一方に設けられた振動発生部により、前記回転装置により発生される回転出力に基づき前記スクレーパを振動させる構成であることを特徴としている。
かかる構成によれば、ベース面に強固に付着している付着物の除去作業において、スクレーパにアタッチメントを介して装着された回転装置の回転出力に基づいてスクレーパを振動させることができる。これにより、従来のようにハンマーを用いて衝撃を与えるなどしなくても、これと同様の作用を得ることができる。
また、前記回転装置に前記振動発生部が設けられている場合において、前記回転装置は、回転出力を発生する回転駆動手段と、該回転駆動手段と前記振動発生部を介して連結されるソケットとを有し、該振動発生部は、入力側である前記回転駆動手段からの回転出力を出力側である前記ソケットに伝達し、該ソケットの回転負荷が許容値を超えると前記入力側を空転させて前記出力側に衝撃を付与するトルクリミッタからなり、前記アタッチメントは、前記シャンクの他端部に取り付けられるボディと、前記ボディから突出する取付軸と、前記ボディに内蔵されて前記取付軸を回転不能に固定する軸固定部とを有し、前記取付軸が前記ソケットと連結されることにより前記回転装置と組み付けられてもよい。かかる構成によれば、上記トルクリミッタと、取付軸と連結可能なソケットを備えた回転装置をアタッチメントに装着するだけで、スクレーパに振動を発生させることが可能になる。
また、前記アタッチメントに前記振動発生部が内蔵されている場合において、前記回転装置は、回転駆動手段と、前記回転駆動手段の回転出力に基づいて駆動されるソケットを有し、前記アタッチメントは、前記シャンクの他端部に取り付けられるボディと、前記ボディから突出する取付軸とを有し、前記振動発生部は、前記ボディに内蔵されて前記取付軸の回転に基づいて該回転軸方向に衝撃を付与するように構成されており、前記取付軸が前記ソケットと連結されることにより前記アタッチメントに前記回転装置が装着されてもよい。かかる構成によれば、例えば上記トルクリミッタを有していなくても、回転駆動手段からの回転出力に応じて回転駆動されるソケットを備えた回転装置をアタッチメントに装着するだけで、スクレーパに振動を発生させることが可能になる。
このとき、前記振動発生部は、前記取付軸と一体回転可能であって該取付軸上を軸方向に移動可能に設けられた回転移動部材と、前記取付軸と同軸上に前記回転移動部材と隣接して配置された回転不能な固定部材と、前記回転移動部材の側面を前記固定部材の側面に当接させるべく前記回転移動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、を有し、前記固定部材及び前記回転移動部材それぞれの対向側面には、周方向に並ぶ複数のラチェット山が形成されていてもよい。かかる構成によれば、回転移動部材が回転すると、ソケットは互いのラチェット山により案内されて固定部材から離れるように軸方向に移動する。回転移動部材がラチェット山を乗り越えると、付勢部材により回転移動部材はその側面を固定部材の側面に当接させるように移動する。この当接時に付勢部材の付勢力に基づいた衝撃が固定部材に対して軸方向に作用する。この一連の動作が回転駆動手段が駆動している間繰り返し行われ、固定部材には断続的に衝撃が作用する。このように、簡易な構成でアタッチメントに断続的に衝撃を付与する機構を構成することができる。
また、本発明に係るスクレーパ装置は、シャンクの一端部にヘラ体が設けられてなるスクレーパと、前記シャンクの他端部に設けられて前記スクレーパを振動させる振動ユニットと、を備えることを特徴としている。
かかる構成においても、ベース面に強固に付着している付着物の除去作業において、振動ユニットによりスクレーパを振動させながらヘラ体をベース面上で移動させて付着物を除去することができる。このため、従来のようにハンマーを用いて衝撃を与えるなどしなくても、これと同様の作用を得ることができる。
また、前記振動ユニットは、回転駆動手段と、該回転駆動手段からの回転出力に基づいて回転軸方向に向けた衝撃を断続的に作用させる振動発生部とを備え、該振動発生部が、前記回転駆動手段からの回転出力に基づいて回転駆動されると共に該回転軸方向に移動自在に設けられた回転移動部材と、前記回転軸線上に前記回転移動部材と隣接して配置された回転不能な固定部材と、前記回転移動部材の側面を前記固定部材の側面に当接させるべく前記回転移動部材を軸方向に付勢する付勢部材とを有し、前記固定部材及び前記回転移動部材それぞれの対向側面には、周方向に並ぶ複数のラチェット山が形成されていてもよい。かかる構成においても、回転移動部材は互いのラチェット山により案内されて固定部材から離れるように軸方向に移動する。回転移動部材がラチェット山を乗り越えると、付勢部材により回転移動部材はその側面を固定部材の側面に当接させるように移動する。この当接時に付勢部材の付勢力に基づいた衝撃が固定部材に対して軸方向に作用する。回転駆動手段が駆動している間、付勢部材の付勢力に基づいて回転移動部材から固定部材に衝撃が断続的に付与されるようになり、簡易な構成でスクレーパに断続的に衝撃を付与する装置を構成することができる。
上記説明のとおり、本発明によれば、付着物の除去作業の省力化が可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、この図面においては便宜上シャンクの軸方向を水平に向けると共にシャンクの回転位置をブレードが水平に延在するように配置して平面図及び側面図を示している。以下の説明における上下方向及び左右方向は、説明容易のためにこれら図面中に付記した方向に従うものとしているが、シャンクの軸方向の向き及び回転位置に応じて適宜変更され得るものである。
[スクレーパ本体]
まず、図1乃至図4を参照しながら、本発明の実施形態に係るスクレーパ本体について説明する。
図1はスクレーパ本体1の平面図である。図2は図1に示すスクレーパ本体1の側面図である。図1及び図2に示すように、スクレーパ本体1は、シャンク2と、ヘラ体3と、外筒4とを有している。シャンク2は耐振性や耐衝撃性を確保するためステレンス鋼等から中空円筒状に形成されており、ヘラ体3はこのシャンク2の一端部に設けられている。外筒4は合成樹脂等から円筒状に形成され、シャンク2の他端部の外側に嵌め込まれている。外筒4の外径は作業者が把持し易い適宜のサイズとなっている。
図3は図1の矢印III−IIIに沿って示すスクレーパ本体1の側面視断面図である。図4は図3の矢印IV−IVに沿って示すスクレーパ本体1の平面視部分断面図である。図3に示すように、シャンク2の他端部の外周面にはネジ溝が形成され、その一部が外筒4に覆われずに露出して雄ネジ部5をなしている。この雄ネジ部5には、図1乃至図3及び図5に示すノブ23や、図6乃至図17に示す振動ユニット40,68,80のアタッチメント50,69,90が着脱可能に装着される。これらがスクレーパ本体1に装着されて付着物の除去作業が行われるが、これらが装着された状態については後述する。
ヘラ体3は、シャンク2の一端部に設けられる本体部6と、本体部6に着脱可能に装着されるブレード7とを有している。本体部6は、シャンク2に固定される固定プレート8と、固定プレート8に対して揺動可能に取り付けられる揺動プレート9とを有している。両プレート8,9は、軽量化を図ると共に加工を容易に行わせるためアルミニウム等から形成されている。固定プレート8は、その基端部に円柱状の圧入部10を有しており、この圧入部10がシャンク2の一端開口から圧入されている。
両プレート8,9が組み付けられてなる本体部6は、平面視にて末広がりの略台形状に形成され、側面視にて先細りに形成されている。固定プレート8は、本体部6の上壁部11(図1及び図2も参照)及び両側壁部12(図2も参照)をなし、揺動プレート9は、本体部6の下壁部13(図2も参照)をなしている。本体部6には、これらプレート8,9の内面によって囲まれた空間14が形成される。
固定プレート8により形成される上壁部11は先端に向かうに連れて下方に向けて傾斜し、揺動プレート9により形成される下壁部13は先端に向かうに連れて上方に向けて傾斜している。揺動プレート9は、略左右に延在するピン15を支軸にして固定プレート8に対して揺動可能になっており、揺動プレート9の先端部は上下に揺動して固定プレート8の先端部に対して接離可能になっている。
ブレード7は、このような両プレート8,9の先端部により挟持され得る。ブレード7は、耐磨耗性を確保すべく高靭性の金属材からなり、両プレート8,9により挟持された状態で弾性変形可能にすべく薄板状に形成されている。
図4に示すように、揺動プレート9の両側縁部には一対のピン固定部16が設けられている。固定プレート8の上壁部11には、空間14内で一対のピン固定部16の間に一定の間隔をおいて、それぞれピン挿通孔を有する円筒状の複数のボス部17が設けられている。ピン固定部16及びボス部17は同軸上に配置され、該軸線はプレート8,9の先端部の延在方向と同様にして略左右に延びている。ピン15は、その両端部が一対のピン固定部16に固定され、その中間部が各ボス部17のピン挿通孔内で回転可能になっている。このようにして揺動プレート9は、固定プレート8に対してピン15の軸線を中心にして上下に揺動可能に組み付けられている。
図3及び図4に示すように、本体部6の基端部(少なくともピン15に関してブレード7が挟持される先端部とは反対側)には、揺動プレート9の先端部を固定プレート8の先端部に押し付けて揺動プレート9を揺動不能にするためのロック機構18が設けられている。このロック機構18は、空間14の基端部に内蔵される規制駒19と、規制駒19を回転操作するための操作片22とを有している。操作片22は、作業者がアクセスし易いように両プレート8,9の外部に配置され、この操作片22はロッド20を介して空間14内の規制駒19と一体に回転する。
その構成を具体的に説明すると、規制駒19は、その回転位置に応じて上下方向の長さが可変となる形状に形成されており、本実施形態では側面視楕円状になっている。ロッド20は、空間14内を左右に延在している。ロッド20は、その断面形状が矩形になっており、規制駒19に形成された側面視矩形状のロッド挿通孔に挿通されて規制駒19と一体に回転可能になっている。ロッド20の両端部は、固定プレート8の各側壁部12を貫通して空間14から外部に突出しておりこれら端部に操作片22が取り付けられている。操作片22は、取っ手22bから延びる一対のアーム22aを有しており、ロッド20の各端部は、アーム22aのそれぞれに形成された側面視矩形状のロッド挿通孔に挿通されている。これにより操作片22がロッド20の軸線を中心にしてロッド20及び規制駒19と一体に回転可能になっている。なお、ロッド20の端部はアーム22aに挿通された状態でカシメられており、操作片22がロッド20から脱落するおそれはない。また、操作片22の取っ手22bは、図1及び図2から明らかなように、軸方向から見てシャンク2の外径に沿う半円弧状に形成されている。
なお、上記のようにロッド20を挿通させるため、固定プレート8の各側壁部12には円形の貫通孔が形成されている。各貫通孔には、合成樹脂から略円筒状に形成されたカラー21が内側から嵌め込まれており、カラー21の端部に形成された鍔部が側壁部12の内面に当接している。ロッド20は、このカラー21に形成された側面視矩形状のロッド挿通孔に挿通されてカラー21と一体に回転する。この構造によれば、カラー21の鍔部と各側壁部12の内面との当接によってロッド20の軸方向への移動が規制される。従って、ロッド20が固定プレート8から抜けるのを防止することができ、規制駒19が空間14内で軸方向に位置ずれするのを防止することができる。また、ロッド20の回転時にはカラー21の外周面が貫通孔の内周面上を摺接する。従って、ロッド20と固定プレート8との直接的な摺接によってカジリ等が生じるおそれがなく、ロッド20の回転動作を長期にわたり安定して行わせることができる。
図3を参照しながら上記構成のロック機構18に関するヘラ体3の動作について説明する。図3に二点鎖線で示すように、操作片22の取っ手22bが上方に引き上げられてシャンク2に対して起立している状態においては、側面視楕円形の規制駒19の長軸がシャンク2の軸方向に向けられて短軸が上下に向けられる。このため、規制駒19は、固定プレート8の下面及び揺動プレート9の上面から離間し、空間14内でロッド20に支持された状態で宙吊りになる。従って、揺動プレート9は、その先端部が固定プレート8の先端部に当接する位置と、その先端部が固定プレート8の先端部から下方に離れて基端部が規制駒19の外周面に当接する位置との間で揺動可能になる。このように揺動プレート9の先端部を固定プレート8の先端部から離間させることができるため、ブレード7を本体部6に対して容易に着脱することができる。
次に、揺動プレート9の先端部にブレード7を載せ置き、図3に実線で示すように、操作片22の取っ手22bを下方に倒してシャンク2の外周面上に支持させると、操作片22の回転と共にロッド20及び規制駒19が回転し、規制駒19の長軸が上下に向けられて短軸がシャンク2の軸方向に向けられる。これにより規制駒19が、空間14内で固定プレート8及び揺動プレート9に対して上下に突っ張った状態となり、規制駒19の外周面が、固定プレート8の上壁部11の内面に当接して支持され、揺動プレート9の下壁部13の内面に当接してこの内面を下方へと押圧する。従って、揺動プレート9は、ピン15を中心にして基端部が下方へと揺動して先端部が上方へと揺動する。揺動プレート9の先端部に載せ置かれていたブレード7は、このような規制駒19から揺動プレート9に作用する押圧力に基づいて固定プレート8と揺動プレート9とにより挟持される。逆に揺動プレート9は、その基端部が規制駒19によって下方に押圧されているため、その先端部を下方へ揺動させて固定プレート8の先端部から離隔させることができなくなる。
このとき、規制駒19の外周面は曲面となっているため、規制駒19が長軸端部を両プレート8,9の内面に接触させてから突っ張った状態になるまでの規制駒19の回転動作、及びその逆方向の回転動作を円滑に行わせることができる。
後述するようにスクレーパ本体1は、このようにブレード7が本体部6によって挟持された状態で作業に供される。ブレード7の装着時には操作片22の取っ手22bがシャンク2の外周面上に倒れて収納されるため、作業時にはスクレーパ本体1がコンパクトになって取り扱い易くなっている。
また、上記のロック機構18においては、ロッド20の断面形状を矩形とし、該ロッド20を矩形状のロッド挿通孔が形成された規制駒19及び操作片22に挿通させることにより、規制駒19と操作片22を一体回転させる構造となっている。この断面形状とすることにより、高精度な加工を行わなくても容易にロッド20を介して両者を一体回転させるための構造を製作することができる。同時に、規制駒19及び操作片22それぞれのロッド20に対する回転方向に対する位置決めを容易に行うことができるようになるため、規制駒19及び操作片22それぞれのロッド20に対する位置決めを介して、操作片22の取っ手22bの位置に応じた規制駒19の長軸の位置決めも容易に行うことができる。なお、ロッド20の断面形状は矩形に限らず、三角形や六角形等の非円形状であれば同様の作用を生じうる。
[ノブの装着]
次に、図3及び図5を参照しながら、スクレーパ本体1にノブ23が装着された場合について説明する。
図3に示すように、ノブ23(図1及び図2には外観図を示している)は、例えば合成樹脂の射出成形等によって略球状に形成されている。ノブ23には、シャンク2の雄ネジ部5と螺合される雌ネジ孔24が形成されている。さらに、ノブ23には、この雌ネジ孔24と連通して雌ネジ孔24とは軸方向反対側に開口する貫通孔25が形成されている。この貫通孔25は、雌ネジ孔24と同軸上に配置されて雌ネジ孔24よりも径が小さくなっており、ノブ23の内部には、雌ネジ孔24の内部底面をなす円環面26が貫通孔25の周囲に形成されている。
これら雌ネジ孔24及び貫通孔25内には、ステンレス鋼等の金属材から形成される被打部材27が設けられている。この被打部材27は、円柱状の基部27aと、基部27aの軸方向中央部から外周方向に突出する円板状の鍔部27bとを有し、雌ネジ孔24側から挿入されてノブ23と組み付けられる。この組付状態では、鍔部27bが円環面26に当接し、基部27aの一端部が貫通孔25内に圧入され、基部27aの他端部が雌ネジ孔24内に配置される。この一端部の端面は貫通孔25からノブ23の頭頂部に露出している。被打部材27の基部27aの径はシャンク2の内径よりも小さく、鍔部27bの径はシャンク2の外径と略等しい。このため、ノブ23の雌ネジ孔24をシャンク2の雄ネジ部5に螺合させると、雌ネジ孔24内に配置された基部27aの他端部がシャンク2の内部に挿入され、鍔部27bはシャンク2の他端面に当接する。
図5はノブ23が装着されたスクレーパ本体1を利用して行われる付着物29の除去作業の説明図である。図5に示すように、床面28には粘着性のある付着物29が付着している。作業者は、スクレーパ本体1のノブ23を把持してブレード7を弾性変形させながら付着物29と床面28との間に差し込む。そして、矢印fで示すようにシャンク2を軸方向に押し、矢印Fで示すようにブレード7を床面28上で擦るようにして移動させる。これにより、付着物29を床面28からブレード7の上面側へと物理的に剥離させることができる。なお、ノブ23の外周面は複数の溝によって凹凸になっているため、作業者のグリップ力を高めて作業者からの押圧力をスクレーパ本体1に伝え易くなっている。また、シャンク2の端部に把持用のノブ23が装着されるため、シャンク2の軸長を大きくしなくても、腰を屈める等の無理な姿勢をとらずに床面の除去作業を行うことができる。
この付着物29が床面28に強固に付着しているときには、作業者は、片方の手で外筒4を把持してブレード7を付着物29と床面28との間に差し込み、もう片方の手に持った図示しないハンマーでノブ23の頭頂部を叩けばよい。これにより、矢印fで示すようにハンマーからシャンク2の軸方向に向けた衝撃がスクレーパ本体1に作用し、矢印Fで示すようにブレード7はこの衝撃に基づいて手で押す場合よりも大きな推進力を受けて床面28上を移動する。したがって、強固な付着物であっても床面28から剥離させることができる。
このノブ23の頭頂部には金属製の被打部材27の基部27aが露出しているため、ハンマーで叩いてもノブ23にはその衝撃fが直接的に作用しない。このため、耐衝撃性の確保に重点をおかずにノブ23の材料を選択可能になり、例えば合成樹脂を用いるなどしてノブ23を軽量化することができる。また、鍔部27bがシャンク2の他端面に当接しているため、ハンマーで叩いても被打部材27が軸方向に移動して貫通孔25内に埋没するおそれもない。
[第1の振動ユニットの装着]
次に、図6乃至図9を参照しながら、上記スクレーパ本体1のシャンク2の他端部に、第1の振動ユニット40が装着された場合について説明する。
図6は第1の振動ユニット40が装着されたスクレーパ本体1の平面図である。図7は図6に示すスクレーパ本体1の側面図である。図6及び図7に示すように、この振動ユニット40は、シャンク2の他端部に着脱可能に装着されるアタッチメント50と、アタッチメント50に着脱可能に装着される回転装置30と、アタッチメント50と回転装置30との連結を保持する支持ユニット41とを備えている。このようにアタッチメント50は回転装置30をスクレーパ本体1に装着するためのものである。振動ユニット40のスクレーパ本体1への装着は、まず支持ユニット41を回転装置30に取り付けると共に、アタッチメント50をシャンク2に取り付けておき、次いで回転装置30及び支持ユニット41をアタッチメント50と組み付ける、という手順で行われる。以下、振動ユニット40の構成をこの装着手順に沿って説明する。
図7に示すように、この回転装置30は、ネジ止めや穿孔に利用される装置として知られる所謂インパクトドライバであり、バレル32及びグリップ33を有する銃形のハウジング31を備えている。バレル32には、その外形が略円筒状の電動モータ34が内蔵されている。バレル32は、この電動モータ34の形状に合わせるようにして全体的には略円筒状に形成されており、その端部が先細りの円錐状に形成されている。この先端部には、電動モータ34によって回転駆動されるソケット35が設けられている。ソケット35には、ドライバやドリル等の軸状の回転工具(図示略)の端部と嵌合する工具受容孔35aが形成されている。この工具受容孔35aの断面形状は正六角形になっており、回転工具の端部もこれに合わせた断面形状とされる。このため、ソケット35の回転駆動力が回転工具にロスなく伝達される。
また、バレル32には、電動モータ34の出力軸とソケット35との間に配置されたトルクリミッタ36が内蔵されている。このトルクリミッタ36は、ソケット35側の回転負荷が所定の許容値を超えた場合に、電動モータ34側を空転させると共に、この電動モータ34側の空転に基づいてソケット35側に回転軸方向への打撃を断続的に行うように構成されたものであり(例えば3〜10回/秒)、これにより例えばネジの締結を強固に行うことができるようになっている。このような打撃が行われている際には、ソケット35側ではこの打撃間隔に応じた振動が発生する。また、ハウジング31の適宜個所には、電動モータ34の回転方向を切り替える回転切替スイッチ37が設けられており、この回転切替スイッチ37の操作によってソケット35に取り付けられる工具等の回転方向を切り替えることができる。
グリップ33は、バレル32から下方に延びて設けられている。グリップ33の前上部には、電動モータ34の駆動を操作する手段として機能するトリガー38が設けられており、グリップ33の下部には、電動モータ34の電源として機能するバッテリ39が着脱自在に取り付けられている。
図6及び図7に示すように、支持ユニット41は、回転装置30のバレル32の基端部に設けられるバックブラケット42と、このバレル32の先端部に設けられるフロントブラケット43と、両ブラケット42,43を連結する一対のボールネジ44とを備えている。
バックブラケット42は、バレル32の後端面に当接させるように設置される。フロントブラケット43は、中央に円形の開口を有し、該開口をバレル32の先細りの先端部に嵌め込んで取り付けられる。フロントブラケット43の開口を適宜の大きさに設定しておくことにより、バレル32の先端部の外周面とフロントブラケット43の開口内面とが接触し、フロントブラケット43がバレル32の先端部に係止される。
バックブラケット42は2つのウィング部42a,42aを有し、これらウィング部42a,42aは、ブラケット42,43をバレル32に取り付けた際にバレル32から左右外側に突出するように配置される。フロントブラケット43も同様のウィング部43a,43aを有している。一対のボールネジ44は、軸方向に対向するウィング部42a,43a同士を貫通するようにして設けられ、各ボールネジ44の両端からはナット45,46が取り付けられる。軸方向一端側から取り付けられたナット46を締め付けることによってフロントブラケット43がバレル32の先端部に係止された状態に保持される。軸方向他端側から取り付けられたナット45を締め付けることによってバックブラケット42がバレル32の端面に当接した状態で保持される。
図8はアタッチメント50の分解斜視図である。図9は図7に示す矢印IX−IX方向に沿って示すスクレーパ本体1の平面視部分断面図であり、回転装置30の図示を省略している。図8及び図9に示すように、アタッチメント50は、例えばアルミニウム等から成形されるボディ51を備える。このボディ51は、挿通孔52が形成されたベース部51aと、該ベース部51aから軸直交方向に突出する2つのウィング部51b,51bとを有している。挿通孔52は、その一端開口に隣接する部分の内周面にネジ溝が形成されており、雄ネジ部5と螺合可能な雌ネジ部53を形成している。
ボディ51には、挿通孔52から一方のウィング部51bに向かって水平に延び、さらに上方に延びるL字状のスリット54が形成されている。ボディ51は、このスリット54により切り離されたボディ上部51cとボディ下部51dとが互いに接離可能になっている。このボディ上部51cとボディ下部51dとを貫くように上下に延びるネジ孔51eが形成されており、該ネジ孔51eには、頭部に六角孔が形成された六角孔付ボルト55が螺合している。該六角孔に整合する棒レンチ等を用いてボルト55を回転させてネジ孔51e内で進退させることにより、ボディ上部51cとボディ下部51dとの対向間隔を調節することができる。
ボディ51からは、挿通孔52の他端側から取付軸56の端部が突出している。挿通孔52の内部の他端部には、取付軸56を固定するための軸固定部60が内蔵されている。
軸固定部60は、外周面にネジ溝が形成された円筒状のネジ部材61と、ネジ部材61の内側に挿入された連結軸62とを備えている。連結軸62の一端部には鍔部62aが形成されており、ネジ部材61の一端側には鍔部62aを受容するための受容溝61aが形成されている。連結軸62をネジ部材61の一端側から挿入すると、連結軸62は、鍔部62aがこの受容溝61a内に受容されることにより、ネジ部材61に対して軸方向他端側への移動が規制される。なお、ネジ部材61及び連結軸62には、夫々キー溝61b,62bが形成されており、該キー溝61b,62b内に受容される沈みキー63を介して連結軸62がネジ部材61と締結されている。
連結軸62が締結されたネジ部材61は、挿通孔52の他端側から挿入され、ネジ溝の向きに対応する所定方向に回転されて上記雌ネジ部53に螺合されることにより、ボディ51と組み付けられる。適正に組み付けられた状態において連結軸62は、その他端部が挿通孔52の他端開口の形成位置と同位置にある。また、連結軸62の軸長はネジ部材61よりも長くなっているため、この連結軸62におけるネジ部材61に対して他端側へはみ出している部分の外周面と、挿通孔52の内周面との間隙を埋めるべく、合成樹脂からなるカラー64が挿入されている。さらに、このカラー64が挿通孔52から脱落しないように、カラー64の外周側及び内周側をそれぞれ支持する止め輪65,66が設けられている。
このように構成される軸固定部60の連結軸62の他端面には取付孔62cが形成されており、取付軸56はその一端部をこの取付孔62c内に圧入されることによって軸固定部60に固定される。ボディ51から突出している取付軸56の他端部は、その断面形状が六角形となっており、ソケット35の工具受容孔35a内に嵌合してソケット35と連結可能になっている。
このような取付軸56及び軸固定部60を備えたアタッチメント50は、まず、シャンク2の他端部をアタッチメント50のボディ51の挿通孔52内に挿通させ、雄ネジ部5を雌ネジ部53と螺合させた後、六角孔付ボルト55を下方に締め付けることにより、ボディ上部51cとボディ下部51dとの間隔が狭まって挿通孔52が絞られ、シャンク2とボディ51とが強固に組み付けられる。適正に組み付けたときには、ネジ部材61の一端面がシャンク2の他端面に当接される。
このようにシャンク2に取り付けられたアタッチメント50に対し、支持ユニット41及び回転装置30が組み付けられる。このときには、取付軸56が工具受容孔35aに受容されると共に、ボールネジ44がアタッチメント50のボディ51のウィング部51bに形成された貫通孔51f内に挿通される。次いで、ボールネジ44の一端側からナット47を締め付けることにより、回転装置30のアタッチメント50に対する軸方向への相対移動が規制され、回転装置30がアタッチメント50に連結された状態で保持される。このように振動ユニット40が装着された状態においては、シャンク2、ボディ51の挿通孔52、取付軸56及び工具受容孔35aの軸線が同軸上に配置される。
図10は図6に示すスクレーパ本体1を利用して行われる付着物29の除去作業を説明する説明図である。図10に示すように、作業者は、回転装置30のグリップ33を把持して、ブレード7を床面28と付着物29との間に差し込む。そして、回転装置30の回転切替スイッチ37により、電動モータ34の回転方向をネジ部材61の螺合時の回転方向と一致するようにセットする。そして、回転装置30のトリガー38を引けば、バッテリ39から電動モータ34に電力が供給され、電動モータ34が駆動してソケット35に回転出力が伝達される。
ソケット35の工具受容孔35aには、上記の取付軸56が受容されており、取付軸56は連結軸62及び連結軸62に連結されたネジ部材61に回転を伝達しようとする。ネジ部材61には挿通孔52内を進入する方向への回転が伝達されるが、このネジ部材61は端面がシャンク2の他端面に当接しており回転不能となっている。これにより、ソケット35にはトルクリミッタ36の許容値を超える回転負荷が作用することとなり、トルクリミッタ36によって、電動モータ34側からソケット35側に対して断続的に打撃が行われる。この打撃が取付軸56に伝達され、結果としてスクレーパ本体1の全体にシャンク2の軸方向に向けた衝撃が伝達され、スクレーパ本体1に振動が発生する。
このため、作業者は、ブレード7を床面28に押し当ててトリガー操作を続けるだけで、回転装置30からの衝撃をブレード7に断続的に付与し、強固な付着物の除去を容易に行うことができるようになる。しかも、このような片手でトリガー38を引く操作により、ノブを装着した場合にハンマーを用いて行われる作業と同様の効果を達成することができ、作業効率を大きく向上させることができる。
[第2の振動ユニットの装着]
次に、図11乃至図13を参照しながら、上記スクレーパ本体1に第2の振動ユニット68が装着された場合について説明する。この第2の振動ユニット68は、第1の振動ユニット40に対してアタッチメントの構成が相違しており、第1の振動ユニット40と同一の回転装置30及び支持ユニット41が適用されている。これら同一の構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図11は第2の振動ユニット68が装着されたスクレーパ本体1の側面図である。図12は図11に示す第2の振動ユニット68のアタッチメント69の分解斜視図である。図13は図11に示す矢印XIII−XIII方向に沿って示すスクレーパ本体1の平面視部分断面図であり、回転装置を省略している。図11乃至図13に示すように、アタッチメント69は、第1の振動ユニットのアタッチメントと同じ形状のボディ51を備えている。
図12及び図13に示すように、ボディ51からは第1の振動ユニットと同形状の取付軸56が他端側へ突出しており、挿通孔52の他端部には、取付軸56に入力された回転出力に基づいて回転軸方向への振動を発生させる振動発生部70が内蔵されている。
この振動発生部70は、外周面にネジ溝が形成された円筒状のネジ部材71と、該ネジ部材71と軸方向に隣接して配置された回転移動部材72と、回転移動部材72の側面がネジ部材71の側面に当接する状態を維持すべく回転移動部材72を軸方向に付勢するコイルスプリング73とを備えている。
ネジ部材71及び回転移動部材72には、第2実施形態と同形状の連結軸62が挿通されている。ネジ部材71の一端側には連結軸62の鍔部62aを受容するための受容溝71aが形成されており、連結軸62をネジ部材71の一端側から挿入すると、連結軸62は受容溝71a内に受容されて軸方向他端側への移動が規制される。
回転移動部材72は、連結軸62上であってネジ部材71の軸方向他端側に隣接して配置されている。ネジ部材71の側面及び連結軸62には、夫々キー溝72a,62bが形成されており、該キー溝72a,62b内に受容される沈みキー74を介して連結軸62が回転移動部材72と締結されている。回転移動部材72のキー溝72aは他端側の側面に開口しているため、回転移動部材72は、連結軸62上を軸方向に移動可能になっている。
ネジ部材71及び回転移動部材72の夫々の対向面には、周方向に並ぶ複数のラチェット山71c,72cが形成されている。ネジ部材71及び回転移動部材72は、一方のラチェット山が他方のラチェット山間に形成された溝内に受容されるようにして、互いの対向面を当接させている。
挿通孔52の他端部付近には溝が形成されており、該溝内にボールベアリング75が収容されている。連結軸62は、一端部がネジ部材71によって回転可能に支持され、他端部がこのボールベアリング75によって回転可能に支持されている。さらに、挿通孔52には、ボールベアリング75が挿通孔52から脱落しないように、第1の振動ユニット40と同様の止め輪65,66が設けられている。これにより、ボールベアリング75は、溝内にて軸方向への移動が規制された状態となる。
挿通孔52内では、ボールベアリング75の側面と回転移動部材72の端面との間にリング状の間隙が形成されている。この間隙には、コイルスプリング73が圧縮された状態で配設されている。コイルスプリング73は、軸方向に移動不能とされたボールベアリング75の側面により支持され、回転移動部材72を軸方向一端側へ付勢する。
上記のアタッチメント69においても、第1の振動ユニット40のアタッチメントと同様にしてシャンク2に取り付けられると共に、支持ユニット41及び回転装置30と組み付けられる。適正に組み付けられた状態では、ネジ部材71の側面はシャンク2の他端面に当接される。このように振動ユニット68が装着されたスクレーパ本体1を利用して、付着物の除去作業が行われる。
この除去作業の手順についても、第1の振動ユニット40が装着された場合と同様のものとなる。すなわち、作業者は、回転装置30のグリップ33を把持してブレード7を付着物と床面との間に挟み込み、トリガー38を引く。これにより、回転装置30の電動モータ34が駆動され、電動モータ34からの回転出力がソケット35に伝達される。
上記構成の振動発生部70を備える本実施形態においては、ソケット35と共に、取付軸56、連結軸62及び回転移動部材72が一体に回転することとなる。このとき、ネジ部材71は、回転方向及び軸方向への移動が規制されているため、回転移動部材72は、自身のラチェット山がネジ部材71の側面のラチェット山を乗り越えるようにして回転する。このように自身のラチェット山がネジ部材71のラチェット山によって案内されることにより、回転移動部材72は軸方向他端側に逃げ、コイルスプリング73が圧縮される。回転移動部材72がラチェット山を乗り越えると、圧縮されたコイルスプリング73によって回転移動部材72が軸方向一端側へと付勢される。これにより、回転移動部材72はネジ部材71の側面に当接するように瞬時に移動し、回転移動部材72のラチェット山が、ネジ部材71のラチェット山間の溝の内部に受容される。このとき、コイルスプリング73の付勢力に基づいた衝撃が回転移動部材72からネジ部材71に対して付与される。
作業者がトリガー38を引く操作を継続している限り、回転移動部材72の上記動作が繰り返し行われ、結果としてスクレーパ本体1には第2実施形態と同様に振動が発生することとなる。これにより、第2実施形態と同様にして強固な付着物の除去作業が、作業者の労力の負担をかけずに行われるようになる。
この振動ユニットにおいては、スクレーパ本体1に振動を発生させる振動発生部70がアタッチメント69内に設けられている。このため、第2の振動ユニットの回転装置は、少なくとも取付軸56に回転駆動力を伝達可能に構成されていればよく、第1の振動ユニットの回転装置からトルクリミッタを省略してもスクレーパ本体1に振動を発生させることができる。
[第3の振動ユニットの装着]
次に、図14乃至図17を参照して、上記振動ユニットの変形例を第3の振動ユニット80として説明する。
図14は第3の振動ユニット80が装着されたスクレーパ本体1の平面図である。図15は図14に示すスクレーパ本体1の側面図である。図16は図14に示すスクレーパ本体1の底面図である。図14乃至図16に示すように、この振動ユニット80は、第1及び第2の振動ユニットと同一の回転装置30と、シャンク2の他端部に装着されるアタッチメント90と、このアタッチメント90と回転装置30との連結状態を保持する支持ユニット81とを備えている。
アタッチメント90は、直方体状のボディ91を備え、このボディ91には第1及び第2の振動ユニットと同様にして挿通孔(図示略)が形成され、この挿通孔の一端開口付近には雌ネジ部(図示略)が形成されており、この雌ネジ部はシャンク2の他端部に形成されている雄ネジ部に螺合可能になっている。ボディ91の他端部からは断面形状が六角形の取付軸92が突出しており、挿通孔の他端部には、第1の振動ユニットと同様の軸固定部、又は第2の振動ユニットと同様の振動発生部が設けられている。取付軸92はこれら軸固定部又は振動発生部により保持されている。なお、アタッチメント90のボディ91からは、バー型のハンドル99が軸直交方向に突出している。
支持ユニット81は、回転装置30のグリップ33とアタッチメント90との間に跨るように設けられる。支持ユニット81は、アタッチメント90のボディ91に対して下方に配置され、ボディ91と上下ボールネジ83を介して連結されたロアブラケット82と、このロアブラケット82から後方に延びる一対の水平ボールネジ84とを備えている。上下ボールネジを回転することにより、ロアブラケット82は上下ボールネジ83の軸に沿って上下移動可能になっている。また、水平ボールネジ84は、所定間隔をあけて離れて配置されており互いに平行に延在している。
このように構成される第3の振動ユニット80においては、上下ボールネジ83を回転させ、ロアブラケット82を所定位置にセットしておき、その状態でアタッチメント90をシャンク2の他端部に組み付ける。次いで、回転装置30がアタッチメント90に組み付けられる。この際、工具受容孔内に取付軸を向かい入れるように、回転装置30とアタッチメント90とを軸方向に相対移動させることになるが、このときに水平ボールネジ84によってグリップ33を挟み込む。
図17は図14に示す矢印XVII方向に見る回転装置30のグリップ33と支持ユニット81との位置関係を示す背面図である。図17に示すように、一般に回転装置30のグリップ33は、上下に延びる対称軸線に関して幅方向に線対称の形状になっており、その幅は上下位置により異なるものとなっている。本実施形態では、下側ほどその幅が大きくなっているため、ロアブラケット82を上方にセットしておくことにより、一対の水平ボールネジ84の間にグリップ33を位置させることができる。その後、ロアブラケット82を下動させることにより、一対の水平ボールネジ84をグリップ33の外面に係止させることができる。これにより、支持ユニット81は一対の水平ボールネジ84から回転装置30に対して下方へ押圧力を作用させるようになり、取付軸92がソケット35に連結された状態に維持される。
本実施形態では、このようにしてアタッチメント90を介して回転装置30をスクレーパ本体1に取り付けた状態として付着物の除去作業が行われる。作業者は、片方の手でハンドル99を把持し、片方の手で回転装置30のグリップ33を把持してトリガー38を引き続けることにより、スクレーパ本体1に振動を発生させることができる。このため、作業者に労力負担をかけずに強固な付着物の除去作業を行わせることができる。なお、アタッチメント90に作業者が把持可能なハンドル99が設けられているため、作業者は、両手で回転装置30及びアタッチメント90側のハンドル99を把持することにより、回転装置30とアタッチメント90との連結状態を自身で保持することができる。
[スクレーパ装置]
次に、図18及び図19を参照して、本発明に係るスクレーパ装置について説明する。上記形態と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略している。
図18は本発明に係るスクレーパ装置100の平面図である。図19は図18に示す矢印XIX−XIX方向に沿って示すスクレーパ装置100の側面視部分断面図である。図18及び図19に示すように、スクレーパ装置100は、上記と同一構成のスクレーパ本体1のシャンク2の他端部に振動発生装置101が一体に組み付けられてなる。該振動発生装置101は、バレル103及びグリップ104を有した銃形のハウジング102を備えている。バレル103は、円筒状の円筒部105と、円筒部105の先端に組み付けられた先細り円錐状の円錐部106とを有し、グリップ104は円筒部105から下方に延びて設けられている。
円筒部105の内部は、モータ収容室107と減速機構収容室108とに軸方向に仕切られており、減速機構収容室108は、モータ収容室107と円錐部106の内部空間109との間に挟まれている。モータ収容室107内には電動モータ110が収容されている。この電動モータ110はグリップ104から外部に延びるワイヤー111を介して供給される電力によって駆動され、モータ収容室107内に回転自在に支持されたモータ出力軸112を回転駆動する。また、グリップ104には電動モータ110を駆動するための操作スイッチとして機能するトリガー126が設けられている。
このモータ出力軸112の端部は減速機構収容室108内に突出している。減速機構収容室108内には、モータ出力軸112の回転出力を減速して減速回転軸113に伝達する減速機構114が収容されている。この減速機構114は、例えばシングルピニオン型の遊星歯車機構からなる。この場合、モータ出力軸112を減速回転軸113と同軸上に配置することができるようになり、減速機構114は、サンギヤ要素115に固定されたモータ出力軸112の回転を、リングギヤ要素116に固定された減速回転軸113に減速して伝達するようになる。減速回転軸113は、減速機構収容室108内から円錐部内部空間109を貫通するように設けられている。円錐部106の先端部はボス状になっている。この先端部を雄ネジ部5に螺合させることにより振動発生装置101がシャンク2の他端部に取り付けられる。また、この先端部はベアリング収容部117を形成している。減速回転軸113は、減速機構収容室108内に設けられたベアリング118とベアリング収容部117に収容されたベアリング119とにより回転自在に支持されている。ベアリング収容部117に収容されたベアリング119は、シャンク2の他端面に当接して軸方向への移動が規制されている。
円錐部106の内部には、振動発生部120が収容されている。この振動発生部120は、円錐部内部空間109の先端部に嵌め込まれて回転不能な固定部材121と、減速回転軸113上に設けられた回転移動部材122と、回転移動部材122を軸方向に付勢して回転移動部材122が固定部材121の側面に当接している状態を維持するコイルスプリング123とを有している。
固定部材121は、減速回転軸113上に設けられるが減速回転軸113とは一体に回転しないように組み付けられている。回転移動部材122は、減速回転軸113と沈みキー124を介して結合されており、減速回転軸113と一体に回転可能であると共に、軸方向に移動可能になっている。固定部材121の側面及び回転移動部材122の側面には第3実施形態の振動発生部と同様にしてラチェット山が形成されている。コイルスプリング123は、円錐部内部空間109を円筒部105の減速機構収容室108と仕切る仕切壁125にその一端が支持され、他端が回転移動部材122の側面に支持されている。
このような振動発生装置101を備えるスクレーパ装置100を利用して付着物の除去作業を行うにあたっては、ワイヤー111の図示しない端部を電源と電気的に接続しておき、片手でグリップ104を把持してトリガー126を引けばよい。これにより、電動モータ110によりモータ出力軸112が回転駆動され、この回転出力が減速機構114によって減速されて減速回転軸113に伝達される。減速回転軸113は回転移動部材122と一体に回転する。回転移動部材122が回転すると、固定部材121のラチェット山を乗り越えるようにして回転移動部材122が軸方向他端側へと逃げ、コイルスプリング123が圧縮される。回転移動部材122がラチェット山を乗り越えると、圧縮されたコイルスプリング123によって回転移動部材122が軸方向一端側へと付勢される。これにより、回転移動部材122は瞬時に移動して固定部材121の側面に当接する。この当接時には、回転移動部材122から固定部材121に対し、コイルスプリング123の付勢力に基づいて、軸方向一端側へ向けて衝撃が付与される。この動作は作業者がトリガー126を引いている限り繰り返し行われ、固定部材121に断続的に衝撃が付与される。これにより、スクレーパ本体1に振動が発生することとなる。
このように、振動発生装置101を備えるスクレーパ装置100を利用することにより、スクレーパ本体に振動ユニットを装着した場合と同様にして、作業者の労力負担をかけずに強固な付着物の除去作業を行わせることができるようになる。
[ヘラ体の変形例]
次に、図20乃至図24を参照して、スクレーパ本体1のヘラ体の変形例について説明する。
図20は第6実施形態に係るヘラ体130の本体部131の側面図である。図21は図20に示すヘラ体130の本体部131の平面図である。図20及び図21に示すように、このヘラ体130の本体部131は、固定プレート132及び揺動プレート133からなる一対のプレート132,133を上下に組み付けてなる。この組付状態において本体部131は、平面視で末広がりの略台形状になっている。固定プレート132は、本体部131の下壁部134及び両側壁部135の下半部136をなし、揺動プレート133は本体部131の両側壁部135の上半部137及び上壁部138をなしている。
図22は図20に示す固定プレートの上面図である。図23は図20に示す固定プレートの下面図である。図24は図20に示す矢印XXIV−XXIV方向に沿って示すヘラ体130の側面視断面図である。図24(a)は後述するロック機構144のダイヤル145を下動させた状態を示し、図24(b)は同ダイヤル145を上動させた状態を示している。
図22に示すように、固定プレート132は、シャンク2の一端開口に圧入される円柱状の圧入部139を有している。また、固定プレート132の上面側には支持面140が形成されており、固定プレート132の支持面140の先端部には、支持面140から上方に突出する一対の鉤部142(図22参照)が形成されている。また、支持面140には下方に六角形状に窪ませたボルト受容孔149が形成されている。
図23に示すように、揺動プレート133の下面141の先端部には左右一対のエラ部143が形成されており、このエラ部143は、鉤部142の内部に受容可能になっている。また、揺動プレート133には矩形断面のスリット孔147が形成されており、該スリット孔は両側壁部135の上半部137に開口している(図20も参照)。また、揺動プレート133には、上下に貫通してスリット孔147に連通する貫通孔148が形成されている。
図20及び図21に示すように、本体部131には、揺動プレート133を固定プレート132に対して上下に揺動させる操作を行うためのロック機構144が設けられる。ロック機構144は、ネジ機構を利用したものであり、滑り止めのために外周面にローレット加工がなされた円盤状のダイヤル145と、ダイヤル145の中心を貫通して形成された雌ネジ孔に螺合されたボルト146とからなる。ダイヤル145は予め揺動プレート133のスリット147孔内に収容され、ボルト146が貫通孔148内に下面側から挿入されてダイヤル145に螺合される。このようにロック機構144が組み付けられた状態の揺動プレート133が固定プレート132に対して組み付けられる。なお、揺動プレート133に組み付けられたダイヤル145は、その外周面の一部を揺動プレート133の両側壁部135に対して僅かに外方に突出させており、作業者が容易にアクセス可能になっている。
図24(a)に示すように、固定プレート132は、圧入部139をシャンク2に圧入することによってシャンク2に固定されている。揺動プレート133は、エラ部143が支持面140と鉤部142との間に受容されるように、先端側からシャンク2側へと下面141を支持面140上でスライドさせることにより、固定プレート132に組み付けられる。このとき、ロック機構144のボルト146の頭部は、固定プレート132に形成されたボルト受容孔149内に嵌合される。これにより、ボルト146は固定プレート132に固定されてその回転が規制される。このように本体部131の組付状態においては、固定プレート132の支持面140と揺動プレート133の下面141とが上下に対向して対向部をなし、この対向部にロック機構144が配置されることとなる。
このような本体部131を有したヘラ体130においては、ダイヤル145を回転操作することにより、ダイヤル145が回転方向に応じてボルト146の軸線に沿って上下動するようになり、揺動プレート133が、鉤部142とエラ部143との当接部分を支点にして固定プレート132に対して揺動する。
図24(a)に示すように、ダイヤル145が下動したときには、ダイヤル145が収容されている揺動プレート133の基端部が下動する。したがって、図24(a)に示すように、ダイヤル145がボルト146の頭部に当接して下動限界位置に達した状態において、固定プレート132の支持面140と揺動プレート133の下面141とが略平行になる。この状態においては、薄板状のブレード7を固定プレート132の先端部と揺動プレート133の先端部の間に抜き差し可能になる。
図24(b)に示すように、ダイヤル145が上動したときには、ダイヤル145が収容されている揺動プレート133の基端部が上動することになり、揺動プレート133の先端部は下方に揺動する。したがって、揺動プレート133の先端部から、ブレード7及び固定プレート132の先端部に対し、ダイヤル145の移動量に応じた押圧力が作用するようになり、ブレード7が固定プレート132と揺動プレート133との間に強固に挟持される。
本発明の実施形態に係るスクレーパ本体の平面図であって、ノブが装着されたスクレーパ本体を示す平面図である。 図1に示すスクレーパ本体の側面図である。 図1に示す矢印III−III方向に沿って示すスクレーパ本体の側面視断面図である。 図3に示す矢印IV−IV方向に沿って示すスクレーパ本体の平面視部分断面図である。 図1に示すスクレーパ本体を利用して行われる作業の説明図である。 本発明の実施形態に係るスクレーパ本体の平面図であって、第1の振動ユニットが装着されたスクレーパ本体を示す平面図である。 図6に示すスクレーパ本体の側面図である。 図6に示すアタッチメントの分解斜視図である。 図7に示す矢印IX−IX方向に沿って示すスクレーパ本体の平面視部分断面図である。 図6に示すスクレーパ本体を利用して行われる作業の説明図である。 本発明の実施形態に係るスクレーパ本体の側面図であって、第2の振動ユニットが装着されたスクレーパ本体を示す側面図である。 図11に示すアタッチメントの分解斜視図である。 図11に示す矢印XIII−XIII方向に沿って示すスクレーパ本体の平面視部分断面図である。 本発明の実施形態に係るスクレーパ本体の平面図であって、第3の振動ユニットが装着されたスクレーパ本体を示す平面図である。 図14に示すスクレーパ本体の側面図である。 図14に示すスクレーパ本体の底面図である。 図14に示す矢印XVII方向に見た回転装置の背面図である。 本発明に係るスクレーパ装置の平面図である。 図18に示すXIX−XIXに示すスクレーパ装置の側面視断面図である。 本発明の実施形態に係るスクレーパ本体の変形例を示す部分平面図である。 図20に示すスクレーパ本体の部分側面図である。 図20に示すヘラ体の固定プレートの上面図である。 図20に示すヘラ体の揺動プレートの下面図である。 図20に示す矢印XXIV−XXIV方向に沿って示すヘラ体の側面視断面図であり、(a)がロック機構のダイヤルを下動させた状態を示し、(b)がロック機構のダイヤルを上動させた状態を示している。
符号の説明
1 スクレーパ本体(スクレーパ)
2 シャンク
3 ヘラ体
7 ブレード
8 固定プレート
9 揺動プレート
18 ロック機構
23 ノブ
30 回転装置
34 電動モータ(回転駆動手段)
35 ソケット
36 トルクリミッタ
40 第1の振動ユニット
41 支持ユニット
50 アタッチメント
51 ボディ
57 取付軸
60 軸固定部
68 第2の振動ユニット
69 アタッチメント
70 振動発生部
71 ネジ部材(固定部材)
72 回転移動部材
73 コイルスプリング(付勢部材)
80 第3の振動ユニット
81 支持ユニット
90 アタッチメント
91 ボディ
100 スクレーパ装置
101 振動ユニット
110 電動モータ(回転駆動手段)
120 振動発生部
121 固定部材
122 回転移動部材
123 コイルスプリング(付勢部材)
130 ヘラ体
132 固定プレート
133 揺動プレート
144 ロック機構

Claims (9)

  1. シャンクの一端部にヘラ体が設けられてなるスクレーパであって、
    前記シャンクの他端部が、前記スクレーパを振動させる振動ユニットを着脱可能に構成されていることを特徴とするスクレーパ。
  2. 前記振動ユニットは、
    前記シャンクの他端部に着脱可能に装着されるアタッチメントと、
    前記アタッチメントに着脱可能に装着される回転装置と、
    前記アタッチメント及び前記回転装置の何れか一方に設けられた振動発生部とを備え、
    前記振動発生部は、前記回転装置により発生される回転出力に基づいて前記スクレーパを振動させる構成であることを特徴とする請求項1に記載のスクレーパ。
  3. 前記ヘラ体は、
    前記シャンクの一端に固定される固定プレートと、
    前記固定プレートに対して揺動可能に取り付けられ、その先端部を前記固定プレートの先端に対して接離可能な揺動プレートと、
    前記固定プレート及び前記揺動プレートの先端部に着脱可能に装着されるブレードと、
    前記揺動プレートの先端部を前記固定プレートの先端部に押し付けて前記揺動プレートの揺動を規制するロック機構と、
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクレーパ。
  4. スクレーパに回転装置を着脱可能に装着するためのアタッチメントであって、
    前記アタッチメントは前記スクレーパに着脱可能に装着され、前記アタッチメントには前記回転装置が着脱可能に装着され、
    前記アタッチメントを介して前記回転装置が前記スクレーパに装着された状態において、前記アタッチメント及び前記回転装置のいずれか一方に設けられた振動発生部により、前記回転装置により発生される回転出力に基づいて前記スクレーパを振動させるように構成されていることを特徴とするスクレーパのアタッチメント。
  5. 前記回転装置に前記振動発生部が設けられている場合において、前記回転装置は、回転駆動手段と、該回転駆動手段と前記振動発生部を介して連結されるソケットとを有し、
    前記振動発生部は、入力側である前記回転駆動手段からの回転出力を出力側であるソケットに伝達し、該出力側の回転負荷が許容値を超えると前記入力側を空転させて該空転に基づき前記出力側に打撃を付与するトルクリミッタからなり、
    前記アタッチメントは、前記スクレーパに取り付けられるボディと、前記ボディから突出する取付軸と、前記ボディに設けられて前記取付軸を回転不能に固定する軸固定部とを有し、前記取付軸が前記ソケットと連結されることにより前記回転装置と組み付けられることを特徴とする請求項4に記載のスクレーパのアタッチメント。
  6. 前記アタッチメントに前記振動発生部が設けられている場合において、前記回転装置は、回転駆動手段と、該回転駆動手段からの回転出力に基づいて回転駆動されるソケットとを有し、
    前記アタッチメントは、前記シャンクの他端に取り付けられるボディと、前記ボディから突出する取付軸とを有し、前記振動発生部は、前記ボディに内蔵されて前記取付軸の回転に基づいて該回転軸方向に打撃を付与するように構成されており、
    前記取付軸が前記ソケットと連結されることにより、前記アタッチメントが前記回転装置と組み付けられることを特徴とする請求項4に記載のスクレーパのアタッチメント。
  7. 前記振動発生部は、前記取付軸と一体回転可能であって該取付軸上を軸方向に移動可能に設けられた回転移動部材と、前記取付軸と同軸上に前記回転移動部材と隣接して配置された回転不能な固定部材と、前記回転移動部材の側面を前記固定部材の側面に当接させるべく前記回転移動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記固定部材及び前記回転移動部材それぞれの対向側面には、周方向に並ぶ複数のラチェット山が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスクレーパのアタッチメント。
  8. シャンクの一端部にヘラ体が設けられてなるスクレーパと、
    前記シャンクの他端部に設けられ、前記スクレーパを振動させる振動ユニットと、
    を備えることを特徴とするスクレーパ装置。
  9. 前記振動ユニットは、回転駆動手段と、該回転駆動手段からの回転出力に基づいて前記スクレーパを振動させる振動発生部とを備え、
    前記振動発生部が、前記回転駆動手段からの回転出力に基づいて回転駆動されると共に該回転軸方向に移動自在に設けられた回転移動部材と、前記回転軸上に前記回転移動部材と隣接して配置された回転不能な固定部材と、前記回転移動部材の側面を前記固定部材の側面に当接させるべく前記回転移動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記固定部材及び前記回転移動部材それぞれの対向側面には、周方向に並ぶ複数のラチェット山が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のスクレーパ装置。
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