JP5324256B2 - 携帯電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ機能付き携帯電子機器に関する。
昨今、携帯可能なプロジェクタ装置が登場してきており、プロジェクタを内蔵した端末が開発されている。
例えば、特許文献1に記載の電子機器、特許文献2に記載の映像投影装置、および、特許文献3に記載の携帯機器は、端末の開閉状態を検出して、端末が備える表示部に表示するかプロジェクタによる投影かを切り替えている。また、特許文献4に記載のプロジェクタ付き電子機器は、プロジェクタによる投影を行う際には表示部を消灯している。また、特許文献5に記載の携帯電話機では、コンテンツに応じて表示部かプロジェクタかを選択している。
また、内蔵されたプロジェクタ部の投影方向の調整を行う端末も報告されている。
例えば、特許文献6に記載のクラムシェル型(折り畳み型)プロジェクタ機能付携帯端末は、プロジェクタの投影方向の切替機構を設けて投影画像が水平になるよう制御している。また、特許文献7に記載の電気機器は、操作部と表示部間の相対角度によりプロジェクタ部のオン・オフを制御している。
特開2005−208802号公報 特開2006−33357号公報 特開2006−67121号公報 特開2007−74651号公報 特開2001−197167号公報 特開2007−96542号公報 特開2006−78752号公報
しかしながら、従来の携帯端末(特許文献1〜7等)では、台形補正およびプロジェクタ部と表示部との切り替え制御のみに着目しているため、よりユーザニーズを考慮した表示制御が求められていた。
すなわち、特許文献1〜4に記載の端末は、端末の開閉状態により表示部とプロジェクタの切り替え制御を行うものであり、また、特許文献5に記載の携帯電話機は、コンテンツの大きさに応じて小型の液晶か大型画面かを選択するものであるが、コンテンツの内容などに応じて表示部またはプロジェクタ部に適切な表示をすることができないという問題点を有していた。また、特許文献6および7に記載の端末は、上側筐体と下側筐体とから構成される折り畳み型の携帯端末において、プロジェクタ部を液晶画面が備えられた上側筐体の先端に取り付けた場合、携帯端末の開く角度や上側筐体の上下の向きより投影映像が逆さになる(反転してしまう)ことがあるという問題点を有していた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、プロジェクタ部と表示部とで、よりユーザニーズを考慮した表示制御を行うことができる携帯電子機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る携帯電子機器は、第1筐体と第2筐体とを開閉可能に構成された、少なくとも所定の表示データを記憶する記憶部と制御部とを備えた折り畳み式の携帯電子機器であって、前記第1筐体は、前記表示データの少なくとも一部を投影するプロジェクタ部と、前記第1筐体の鉛直方向に対する傾斜角を検出する傾き検出部と、を備え、前記制御部は、前記プロジェクタ部に前記表示データを投影させる際、前記傾き検出部にて検出された前記傾斜角に応じて、前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を変更することを特徴とする。
ここで、本発明の携帯電子機器において、前記第1筐体は、前記表示データを表示するメイン表示部、を更に備え、前記第2筐体は、利用者によりキー操作される操作部、を備え、前記操作部および前記メイン表示部は、前記携帯電子機器の閉状態において、当該メイン表示部および当該操作部が隠れるよう配置されてもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記制御部は、前記傾き検出部にて検出された前記傾斜角に基づいて、前記メイン表示部が上側になっていると判定される場合には、当該メイン表示部に表示される前記表示データの描画方向と前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向とを一致させる第1の描画を行い、前記メイン表示部が下側になっていると判定される場合には、前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を前記第1の描画とは異なる描画方向とする第2の描画を行ってもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記携帯電子機器は、前記第1筐体と前記第2筐体との相対角度を検出することにより当該携帯電子機器の開閉状態を検出する開閉検出スイッチと、前記携帯電子機器の閉状態において、表示面が露出するよう第1筐体に配置されたサブ表示部と、を更に備え、前記制御部は、前記開閉検出スイッチにて検出された前記相対角度に基づいて、前記第1筐体が前記第2筐体に対して所定以上の開度を有さないと判定される場合には、前記プロジェクタ部に対する操作を示す操作情報、及び/又は、当該プロジェクタ部に対する処理状態を示す処理状態情報を前記サブ表示部に表示してもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記制御部は、前記携帯電子機器の閉状態において、前記記憶部に記憶された前記メイン表示部に表示されるべき前記表示データの少なくとも一部を前記プロジェクタ部に投影させてもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記記憶部は、前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を前記傾斜角に応じて設定した投影向き選択情報を記憶する投影向き選択テーブルを更に備え、前記制御部は、前記投影向き選択テーブルに記憶された前記投影向き選択情報に設定された当該描画方向に描画された前記表示データを前記プロジェクタ部にて投影させてもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記記憶部は、前記表示データの表示先を前記メイン表示部もしくは前記サブ表示部のいずれかとするか、または、前記メイン表示部および前記サブ表示部の両方とするかを設定した表示先選択情報を記憶する表示先選択テーブルを更に備え、前記制御部は、前記表示先選択テーブルに記憶された前記表示先選択情報に設定された前記表示先となる前記メイン表示部及び/又は前記サブ表示部へ前記表示データを表示してもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記記憶部は、前記表示データの投影先を前記メイン表示部、前記サブ表示部、および、前記プロジェクタ部のうち少なくとも1つとするかを設定した投影先選択情報を記憶する投影先選択テーブルを更に備え、前記制御部は、前記投影先選択テーブルに記憶された前記投影先選択情報に設定された前記投影先となる前記メイン表示部、前記サブ表示部、および、前記プロジェクタ部のうち少なくとも1つへ前記表示データを表示及び/又は投影してもよい。
また、本発明の携帯電子機器において、前記携帯電子機器は、CDMA2000_1x方式にて無線通信を行う無線通信部を更に備えてもよい。
本発明は、プロジェクタ部と表示部とで、よりユーザニーズを考慮した表示制御を行うことができる携帯電子機器を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る携帯電子機器の正面図である。 図2は、本実施の形態に係る携帯電子機器の側面図である。 図3は、本実施の形態に係る携帯電子機器を閉じた状態を示す図である。 図4は、本実施の形態に係る携帯電子機器の機能の一例を第1筐体と第2筐体とに分けて示すブロック図である。 図5は、本実施の形態に係る携帯電子機器の機能の一例を制御部と記憶部を中心に説明するブロック図である。 図6は、本実施形態に係る投影角度の検出の一例を説明する図である。 図7は、投影向き選択テーブルの一例を説明する図である。 図8は、表示先選択テーブルの一例を説明する図である。 図9は、投影先選択テーブルの一例を説明する図である。 図10は、本実施の形態に係る基本処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、本実施の形態に係る投影先選択制御の一例を示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態に係る投影制御処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、本発明の投影制御の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。例えば、以下においては、携帯電子機器として携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではない。例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、携帯ゲーム機や携帯テレビ等に対しても本発明は適用できる。
図1は、本実施の形態に係る携帯電子機器の正面図である。図2は、本実施の形態に係る携帯電子機器の側面図である。図3は、本実施の形態に係る携帯電子機器を閉じた状態を示す図である。まず、携帯電子機器の構成を説明する。携帯電子機器1は、プロジェクタ機能および無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯電子機器1は、筐体1Cが第1筐体1CAと第2筐体1CBとで開閉可能に構成された、折り畳み式の携帯電話機である。図1、図2は、携帯電子機器1を開いた状態を示し、図3は、携帯電子機器1を閉じた状態を示す。
まず、携帯電子機器1の構成を説明する。第1筐体1CAには、表示部2として、図1に示すメインディスプレイ2M(メイン表示部)が設けられる。ここで、メイン表示部および操作部5は、携帯電子機器1の閉状態において、当該メイン表示部および当該操作部5が隠れるよう配置される。また、第1筐体1CAには、同じく表示部2として図3に示すサブディスプレイ2S(サブ表示部)が設けられる。ここで、サブ表示部は、携帯電子機器1の閉状態において、表示面が露出するよう第1筐体1CAに配置される。メインディスプレイ2Mとサブディスプレイ2Sとは、第1筐体1CAの対向する面にそれぞれ配置されており、携帯電子機器1を閉じたときには、サブディスプレイ2Sを利用者が目視できるように構成される。すなわち、表示部2は、携帯電子機器1の筐体1Cを閉じたときに隠れ、開いたときに露出するメインディスプレイ2Mと、筐体1Cを閉じたときでも筐体1Cの外側に露出するサブディスプレイ2Sとで構成される。メインディスプレイ2M及びサブディスプレイ2Sは、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルのような表示デバイスで構成されており、制御部14から送られる映像信号(待ち受け画像やメニュー画像等の映像信号であり、静止画、動画を含む)に応じた画像を表示する。
メインディスプレイ2Mは、所定の表示データを所定の画像として、携帯電子機器1の電池の残量(バッテリ残量表示情報)や電波の受信状態(通信状態表示情報)や現在時刻情報等を含むピクト行を表示する。また、メインディスプレイ2Mは、携帯電子機器1が受信を待機している状態のときに待ち受け画像等のメイン画面を表示する。メインディスプレイ2Mは、携帯電子機器1の操作を補助するために用いられるメニュー画像等のソフトキーを表示する。また、サブディスプレイ2Sは、図3に示すように、携帯電子機器1を閉じている状態において、携帯電子機器1の電池の残量(バッテリ残量表示情報)や電波の受信状態(通信状態表示情報)や現在時刻情報等を含むピクト行を表示する。
また、第1筐体1CAには、携帯電子機器1の通話時に音声を発するスピーカ6が設けられる。また、第1筐体1CAには、プロジェクタ部3が設けられる。このプロジェクタ部3は、表示データを表示する表示部2の表示画面を背後から照明するバックライトの照明等を利用して屋内や屋外の壁や塀などに拡大画像を投影するレンズ等を備える。また、図示しないが、プロジェクタ部3には、赤外線センサ等の光センサを備えてよい。例えば、この光センサにより、利用者がプロジェクタ部3に手をかざした場合に投影向きを変更し、再度手をかざした場合に投影向きを固定させる等の処理を行ってもよい。また、第1筐体1CAには、静止画像や動画を撮像する機能を備えたカメラ4が設けられる。このカメラ4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complememtary Metal Oxide Semiconductor)等の電荷結合素子や固体撮像素子等から構成されるビデオカメラやデジタルカメラやWebカメラ等である。
また、第1筐体1CAには、携帯電子機器1の傾きを検出する機能を有する傾斜センサや3軸加速度センサや6軸加速度センサ等から構成される傾き検出部12が内蔵されて設けられる。この傾き検出部12は、第1筐体1CAの鉛直方向に対する傾斜角(プロジェクタ部3の投影角度)を検出する。また、この傾き検出部12により、携帯電子機器1を横向きにした際にプロジェクタ部3にて投影していた映像等の表示データを一時停止させる等の処理を行ってもよい。また、プロジェクタ部3の投影角度を直接検出するために、第1筐体1CAにおいて傾き検出部12をプロジェクタ部3に設置してもよい。なお、図4において、傾き検出部12を第1筐体1CAに備える一例を示しているが、必要に応じて第2筐体1CBに備えてもよく、第1筐体1CAおよび第2筐体1CBの両方に備えて構成してもよい。例えば、第1筐体1CAおよび第2筐体1CBの両方に備えた場合、両方の傾き検出部12により検出された傾きの差分等に基づき、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの開度を検出してもよい。
第2筐体1CBには、操作部5として、通話相手の電話番号やメール作成時等に文字を入力するための操作キー5aが複数設けられる。また、第2筐体1CBには、表示データ等の投影先の選択や、ソフトキーとして表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー5bが設けられる。ここで、操作部5およびメイン表示部は、携帯電子機器1の閉状態において、当該メイン表示部および当該操作部5が隠れるよう配置される。また、第2筐体1CBには、携帯電子機器1の通話時に音声を受け取るマイク7が設けられる。また、第2筐体1CBには無線通信部8としてアンテナが設けられており、携帯電子機器1と基地局との間における送受信に用いられる。また、図2に示すように第2筐体1CBには、携帯電子機器1に電力を供給する電源部10が設けられる。
また、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの連結部であるヒンジ9には、開閉検出スイッチ11が設けられる。この開閉検出スイッチ11は、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの相対角度を検出することにより当該携帯電子機器1の開閉状態の変動を検出する。すなわち、開閉検出スイッチ11は、折畳んで使用する小型携帯機器等のヒンジ部分に直接組み込んで角度検出を行うロータリタイプ検出スイッチである。この開閉検出スイッチ11では、ヒンジ9の回転にともなって、開閉検出スイッチ11の操作部が回転し、これに同期して開閉検出スイッチ11内部の可動接点が回転する。そして、この開閉検出スイッチ11は、設定した角度で固定端子と接触させ、これをオン/オフの制御とすることで回転角度を検出する。ここで、開閉検出スイッチ11は、図示しないが第2筐体1CBに設けてもよい。この場合、開閉検出スイッチ11は、図3に示すように第1筐体1CAと第2筐体1CBが密接しているか(閉じられているか)を確認するスイッチから構成されてもよい。すなわち、携帯電子機器1が図3に示すように閉じられていればスイッチがONになり、携帯電子機器1が図1および図2に示すように開いていればスイッチがOFFになることで開閉状態を検出してもよい。また、開閉検出スイッチ11は、第1筐体1CAに設けられたマグネット(図示せず)に閉じている状態のときに対向する位置に設けられたMRセンサ(磁気センサ)により、磁界によって変化する抵抗値を検出することで開閉状態を検出してもよい。
ここで、操作部5は、図1に示す操作キー5aや方向及び決定キー5bを含んで構成されている。操作キー5aは複数のキーで構成され、また、方向及び決定キー5bは複数のスイッチで構成される。複数のキーや複数のスイッチには、電源、通話、数字、文字、方向、決定、発信等、携帯電子機器1の操作に必要な各種の機能が割り当てられている。そして、操作キー5aや方向及び決定キー5bが利用者によって操作されることにより、操作キー5aや方向及び決定キー5bは、その操作内容に割り当てられた信号を発生する。そして、発生した信号は、利用者の指示としてメインCPU14aへ入力される。
図2に示すように、本実施形態において、第2筐体1CBの一つの側部(操作キー5aや方向及び決定キー5bが設けられる面と略直交する面のうちの一つ)には、通信用端子13が設けられる。通信用端子13は、第2筐体1CB内に設けられる記憶部に第2筐体1CBの外部から情報を保存したり、前記記憶部に保存される情報を第2筐体1CBの外部へ取り出したりする際に用いられる。前記記憶部に保存される情報は、例えば、携帯電子機器1の制御に用いるソフトウェアや画像データ、あるいは音声データ等である。
また、図2に示すように、第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、ヒンジ9で連結されている。これによって、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、ヒンジ9を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向(図2の矢印Rで示す方向)に回動できるように構成される。第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電子機器1が開き、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに接近する方向に回動すると携帯電子機器1が閉じる。
続いて、以下図4および図5を参照し、本実施の形態に係る携帯電子機器1の機能について説明する。
まず、図4は、本実施の形態に係る携帯電子機器1の機能の一例を第1筐体1CAと第2筐体1CBとに分けて示すブロック図である。図4に示すように、携帯電子機器1は、第1筐体1CA(上側筐体)と第2筐体1CB(下側筐体)とから構成される。
なお、図4においては、第1筐体1CAに備えられた、表示部2、プロジェクタ部3、カメラ4、スピーカ6の説明は、上述の図1〜図3の説明と同様であるため省略する。同様に、第2筐体1CBに備えられた、操作部5、マイク7、電源部10、開閉検出スイッチ11、傾き検出部12の説明は、上述の図1〜図3の説明と同様であるため省略する。
図4に示すように、無線通信部8は、アンテナ8a(例えば、通話やデータ送受信等に用いる遠距離・近距離無線通信を行う無線通信用アンテナ)、および、アンテナ8b(例えば、ワンセグ放送受信用アンテナ等のテレビ放送受信用アンテナ)を備える。また、無線通信部8は、アンテナ8aとアンテナ8bとを切り替えるアンテナスイッチ8cを備える。また、無線通信部8は、例えばCDMA端末用の高周波処理を行うCDMA用RFモジュール8dを備える。アンテナ8a,8b、アンテナスイッチ8c、および、CDMA用RFモジュール8dは、無線通信部8を構成する。そして、無線通信部8は、アンテナ8a,8bにより基地局のいずれかによって割り当てられるチャネルを介して、基地局との間で無線通信を行う。ここで、無線通信部8は、CDMA(Code Division Multiple Access)2000_1x方式等の通信方式を用いて、複数の基地局からの複数の信号を合成して信号の送受信を行ってもよい。
また、図4において、携帯電子機器1は、制御部14として、メインCPU14aと、ディスプレイコントローラ14bと、音声処理部14cとを備える。メインCPU14aは、当該CPU14aに通信可能に接続される各構成部を制御する機能を有する。また、ディスプレイコントローラ14bは、記憶部15に記憶された所定の表示データを表示部2およびプロジェクタ部3へ表示させるための描画機能および表示制御機能を有する。また、音声処理部14cは、マイク7を介して入力された音声を音声データに変換し、音声データを音声に変換してスピーカ6を介して出力する音声処理を行う機能を有する。なお、描画更新部14b−1および表示制御部14b−2を備えるディスプレイコントローラ14bの詳細は後述する。
ここで、音声処理部14cは、スピーカ6から出力される音声信号やマイク7に入力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部14cは、マイク7から入力される音声を増幅し、AD変換(Analog Digital変換)を実行した後さらに符号化等の信号処理を施して、デジタルの音声データに変換してメインCPU14aへ出力する。また、メインCPU14aから送られる音声データに対して復号化、DA変換(Digital Analog変換)、増幅等の処理を施してアナログの音声信号に変換してから、スピーカ6へ出力する。
また、図4において、携帯電子機器1は、記憶部15として、ディスプレイコントローラ14bにより描画更新された各種表示データを記憶するV−RAM15a,15bと、図7〜図9において後述する投影向き選択テーブル15c−1、表示先選択テーブル15c−2、および、投影先選択テーブル15c−3に対応するメモリ15cを備える。なお、記憶部15のV−RAM15a,15b、メモリ15cの詳細は後述する。
また、図4において、携帯電子機器1は、第1筐体1CAおよび第2筐体1CBの両方に、順次データを高速に送受信する高速シリアルインターフェース16a,16bを備える。携帯電子機器1は、ディスプレイコントローラ14bにより描画更新した表示データをV−RAM15aに書き込む。そして、携帯電子機器1は、高速シリアルインターフェース16aを介して第2筐体1CBから第1筐体1CAへ送信する。そして、携帯電子機器1は、第1筐体1CAの高速シリアルインターフェース16bに表示データを受信し、V−RAM15bに書き込む。そして、携帯電子機器1は、V−RAM15bに記憶された表示データを表示部2及び/又はプロジェクタ部3に表示させる。なお、図4において、V−RAM15a,15bを第1筐体1CAおよび第2筐体1CBの両方に備える一例を示したが、必要に応じて第1筐体1CAまたは第2筐体1CBのいずれか片方に1つ備えて構成してもよい。
次に、図5は、本実施の形態に係る携帯電子機器1の機能の一例を制御部14と記憶部15を中心に説明するブロック図である。図5に示すように、携帯電子機器1は、所定の表示データを表示するメインディスプレイ2Mおよびサブディスプレイ2Sを備える表示部2を備える。また、携帯電子機器1は、所定の表示データの少なくとも一部を投影するプロジェクタ部3を備える。また、携帯電子機器1は、利用者によりキー操作される操作キー5aおよび方向及び決定キー5bを備える操作部5を備える。また、携帯電子機器1は、無線通信を行う無線通信部8を備える。また、携帯電子機器1は、携帯電子機器1の開閉状態の変動を検出する開閉検出スイッチ11を備える。また、携帯電子機器1は、第1筐体1CAの鉛直方向に対する傾斜角を検出する傾き検出部12を備える。また、携帯電子機器1は、図4のディスプレイコントローラ14bに対応する描画更新部14b−1および表示制御部14b−2を少なくとも備える制御部14を備える。また、携帯電子機器1は、図4のV−RAM15a,15bに対応する表示用メモリ部15aおよび重ね合わせ用メモリ部15bを少なくとも備える記憶部15を備える。また、携帯電子機器1は、図4のメモリ15cに対応する投影向き選択テーブル15c−1、表示先選択テーブル15c−2および投影先選択テーブル15c−3を少なくとも備える記憶部15を備える。また、携帯電子機器1は、電話機発信時のダイヤル信号で相手の電話番号を検出する機能等を有するダイヤル検出部17を備える。
ここで、制御部14は、携帯電子機器1の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、制御部14は、表示部2やプロジェクタ部3や無線通信部8やダイヤル検出部17等の動作を制御して、各種の機能を実現する。この制御部14により、携帯電子機器1の各種の処理が、操作部5の操作や携帯電子機器1の記憶部15に保存されるソフトウェアやデータ等に応じて適切な手順で実行される。携帯電子機器1の各種の処理としては、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成及び送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧、記憶部15の読み書き制御等の処理がある。これら各種の処理により、表示データの描画機能、表示制御機能や、音声通話機能や、外部機器通信機能、データ通信機能、ブラウザ通信機能、データダウンロード機能、ファイル共有機能、アドレス帳読み書き機能、データベースの読み書き機能等の各種の機能が実現される。ここで、無線通信部8や表示部2やプロジェクタ部3等の動作としては、例えば、無線通信部8における信号の送受信、表示部2及び/又はプロジェクタ部3における表示データの表示や投影等がある。
ここで、図5に示すように、制御部14は、描画更新部14b−1と、表示制御部14b−2とを含んで構成される。
このうち描画更新部14b−1は、表示データを描画する機能を有する描画更新手段である。例えば、描画更新部14b−1は、ピクト描画処理、ソフトキー描画処理、画像描画処理、メイン画面描画処理等の描画処理を行う。また、描画更新部14b−1は、表示部2及び/又はプロジェクタ部3に表示中及び/又は投影中の画面の更新要求を行う。
また、表示制御部14b−2は、描画更新部14b−1により描画処理や更新要求された各種表示データを表示用メモリ部15a及び/又は重ね合わせ用メモリ部15bに書き込むことにより、表示部2及び/又はプロジェクタ部3の表示制御を行う表示制御手段である。例えば、表示制御部14b−2は、プロジェクタ用バッファ15a−1にプロジェクタ部3にて投影させる表示データを書き込む。そして、表示制御部14b−2は、プロジェクタ用バッファ15a−1に書き込まれた表示データをプロジェクタ部3に転送することにより、プロジェクタ部3にて表示データを投影させる。また、表示制御部14b−2は、ピクト行表示バッファ15a−2にバッテリ残量表示情報や通信状態表示情報を書き込む。また、表示制御部14b−2は、ソフトキー表示用バッファ15a−3にソフトキー表示情報を書き込む。また、表示制御部14b−2は、メイン画面用バッファ15a−4に表示部2に表示させる表示データを書き込む。また、表示制御部14b−2は、プロジェクタ用バッファ15a−1に書き込まれた表示データ、ピクト行表示用バッファ15a−2に書き込まれたバッテリ残量表示情報や通信状態表示情報、ソフトキー表示用バッファ15a−3に書き込まれたソフトキー表示情報、および、メイン画面用バッファ15a−4に書き込まれた表示データのうち少なくとも一部を重ね合わせ用メモリ部15bへ書き込むことにより、これら各種データを合成した表示データを形成する。そして、表示制御部14b−2は、重ね合わせ用メモリ部15bに書き込まれた合成された表示データを表示部2及び/又はプロジェクタ部3に転送することにより、表示部2及び/又はプロジェクタ部3に表示及び/又は投影させる。
ここで、表示制御部14b−2は、投影向き選択テーブル15c−1に記憶された投影向き選択情報を参照することにより、上述の表示制御処理投影向き選択テーブル15c−1に記憶された投影向き選択情報に設定された当該描画方向に描画された表示データをプロジェクタ部3にて投影させてもよい。また、表示制御部14b−2は、表示先選択テーブル15c−2に記憶された表示先選択情報に設定された表示先となるメイン表示部(メインディスプレイ2M)及び/又はサブ表示部(サブディスプレイ2S)へ表示データを表示してもよい。また、表示制御部14b−2は、投影先選択テーブル15c−3に記憶された投影先選択情報を参照することにより、表示データのファイル種や機能毎に投影先を選択した上で、上述の表示制御処理をおこなってもよい。
本発明において、制御部14は、描画更新部14b−1による描画更新機能および表示制御部14b−2による表示制御機能を連動して用いている。
すなわち、制御部14は、プロジェクタ部3に表示データを投影させる際、傾き検出部12にて検出された傾斜角に応じて、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向を変更する。ここで、制御部14は、傾き検出部12にて検出された傾斜角に基づいて、メイン表示部が上側になっていると判定される場合には、当該メイン表示部に表示される表示データの描画方向とプロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向とを一致させる第1の描画を行い、メイン表示部が下側になっていると判定される場合には、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向を第1の描画とは異なる描画方向とする第2の描画を行ってもよい。また、制御部14は、開閉検出スイッチ11にて検出された相対角度に基づいて、第1筐体1CAが第2筐体1CBに対して所定以上の開度を有さないと判定される場合には、プロジェクタ部3に対する操作を示す操作情報、及び/又は、当該プロジェクタ部3に対する処理状態を示す処理状態情報をサブ表示部に表示してもよい。また、制御部14は、携帯電子機器1の閉状態において、記憶部15に記憶されたメイン表示部に表示されるべき表示データの少なくとも一部をプロジェクタ部3に投影させてもよい。また、制御部14は、投影向き選択テーブル15c−1に記憶された投影向き選択情報に設定された当該描画方向に描画された表示データをプロジェクタ部3にて投影させてもよい。また、制御部14は、表示先選択テーブル15c−2に記憶された表示先選択情報に設定された表示先となるメイン表示部(メインディスプレイ2M)及び/又はサブ表示部(サブディスプレイ2S)へ表示データを表示してもよい。また、制御部14は、投影先選択テーブル15c−3に記憶された投影先選択情報に設定された投影先となるメイン表示部(メインディスプレイ2M)、サブ表示部(サブディスプレイ2S)、および、プロジェクタ部3のうち少なくとも1つへ表示データを表示及び/又は投影してもよい。
ここで、図6を参照し、投影角度の検出の一例について説明する。本実施形態において、携帯電子機器1は、以下に示すように傾き検出機能を実現する。具体的には、図6に示すように、携帯電子機器1は、操作部5を備える第2筐体1CBに、当該第2筐体1CBに対する鉛直方向の傾斜角(図6において、「Θ1」)を検出する加速度センサ等の傾き検出部12を設ける。そして、携帯電子機器1は、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの連結部(ヒンジ9)に、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの相対角度(図6において、「Θ2」)を検出するための開閉検出スイッチ11を設ける。そして、携帯電子機器1の制御部14は、傾き検出部12にて検出された傾斜角「Θ1」と開閉検出スイッチ11にて検出された相対角度「Θ2」を用いて、プロジェクタ部3の投影角度(図6において、「Θ」)を計算する。ここで、図6(a)に示すように携帯電子機器1が上向きの場合、制御部14は、「Θ=Θ1+(180−Θ2)」と計算することにより、プロジェクタ部3の投影角度「Θ」を求める。また、図6(b)に示すように携帯電子機器1が下向きの場合、制御部14は、「Θ=Θ1−(180−Θ2)」と計算することにより、プロジェクタ部3の投影角度「Θ」を求める。ここで、「α」は、プロジェクタ部3の投影範囲をあらわす。なお、上記検出方法以外にも、加速度センサ等の傾き検出部12をプロジェクタ部3に直接配置することにより、そのまま投影角度「Θ」を検出してもよい。
図5に戻り、制御部14は、投影先選択テーブル15c−3に記憶された投影先選択情報に設定された投影先へ表示データを表示してもよい。ここで、表示部2の解像度とプロジェクタ部3の解像度とが異なり、表示部2は、プロジェクタ部3よりも少なくとも一方向に長い画素数を有するワイド領域を備え(例えば、表示部2がワイドVGAであり、プロジェクタ部3が通常のVGAである場合等)、制御部14は、表示部2のワイド領域の少なくとも一部に、バッテリ残量表示情報、通信状態表示情報、および、ソフトキー表示情報のうち少なくとも1つを表示してもよい。なお、VGA(Video Graphics Array)は、640×480ドットの解像度であり、ワイドVGA(Wide Video Graphics Array)は、800×480ドットの解像度である。
一例として、表示部2にワイドVGAを用い、プロジェクタ部3に通常のVGAを用いる場合、ワイドVGAは800×480ドットであり、VGAは640×480ドットであるため、表示部2のワイドVGAとプロジェクタ部3のVGA間で画素数の差が生じる差分領域がある。そのため、制御部14は、表示部2のワイド領域の少なくとも一部の差分領域に、バッテリ残量表示情報、通信状態表示情報、および、ソフトキー表示情報のうち少なくとも1つを表示してもよい。また、制御部14は、1024×768ドットのXGA(eXtended Graphics Array)と、1600×1200ドットのUXGA(Ultra eXtended Graphics Array)との間で画素数の差が生じる差分領域に、バッテリ残量表示情報、通信状態表示情報、および、ソフトキー表示情報のうち少なくとも1つを表示してもよい。また、制御部14は、320×240ドットのQVGA(Quarter Video Graphics Array)と、400×250ドットのワイドXGA(Wide Quarter Video Graphics Array)との間で画素数の差が生じる差分領域に、バッテリ残量表示情報、通信状態表示情報、および、ソフトキー表示情報のうち少なくとも1つを表示してもよい。
また、記憶部15は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(ROM:Read Only Memory等の不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置等)や、読み書き可能な記憶デバイス(例えば、SRAM:Static Random Access Memory、DRAM:Dynamic Random Access Memory、VRAM:Video Random Access Memory等)で構成される。記憶部15は、各種のファイルやテーブルやプログラム、データベース等(例えば、表示用メモリ部15a、重ね合わせ用メモリ部15b、投影向き選択テーブル15c−1、表示先選択テーブル15c−2、および、投影先選択テーブル15c−3)を格納する。ここで、表示用メモリ部15aは、プロジェクタ用バッファ15a−1、ピクト行表示用バッファ15a−2、ソフトキー表示用バッファ15a−3、および、メイン画面用バッファ15a−4を更に備える。
本発明において、記憶部15は、少なくとも所定の表示データを記憶する記憶手段である。ここで、表示データは、電源部10の電力の残量状態を示すバッテリ残量表示情報を更に含んでもよい。また、表示データは、無線通信部8の通信状態を示す通信状態表示情報を更に含んでもよい。また、表示データは、操作部5にて可能な操作を示すソフトキー表示情報を更に含んでもよい。
これら記憶部15の各構成要素のうち、表示用メモリ部15aは、表示部2及び/又はプロジェクタ部3に表示及び/又は投影させる表示データを形成するための表示用メモリである。具体的には、表示用メモリ部15aは、プロジェクタ部3にて投影される表示データを記憶するプロジェクタ用バッファ15a−1、ソフトキー表示情報を記憶するソフトキー表示用バッファ15a−3、バッテリ残量表示情報および通信状態表示情報を記憶するピクト行表示用バッファ15a−2、ならびに、表示部2に表示される表示データを記憶するメイン画面用バッファ15a−4、を少なくとも含む。
また、重ね合わせ用メモリ部15bは、表示用メモリ部15aに記憶された表示データのうち少なくとも一部を重ね合わせることにより、表示部2及び/又はプロジェクタ部3に表示させる合成された表示データを形成するための重ね合わせ用メモリである。具体的には、重ね合わせ用メモリ部15bは、プロジェクタ用バッファ15a−1に記憶された表示データと、ソフトキー表示用バッファ15a−3に記憶されたソフトキー表示情報と、ピクト行表示用バッファ15a−2に記憶されたバッテリ残量表示情報および通信状態表示情報と、メイン画面用バッファ15a−4に記憶された表示データとのうち少なくとも一部を重ね合わせた表示データを記憶してもよい。
また、投影向き選択テーブル15c−1は、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向を傾斜角に応じて設定した投影向き選択情報を記憶する投影向き選択情報記憶手段である。
ここで、図7を参照し、投影向き選択テーブル15c−1の一例について説明する。本実施形態において、携帯電子機器1は、以下に示すように傾きによる投影向き制御機能を実現する。具体的には、図7に示すように、投影向き選択テーブル15c−1は、投影角度「Θ」を90度毎に区切られた範囲(図7において、0度〜90度、90度〜180度、−0度〜−90度、−90度〜−180度)に分け、各範囲に投影向き(描画方向)を「通常」または「反転」に設定した投影向き選択情報を記憶している。一例として、図7において、投影角度「Θ」が0度〜90度(右上の範囲)にある場合、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向は「通常」となる。これにより、利用者は図7の左側からメイン表示部(メインディスプレイ2M)に表示された表示データを同じ描画方向の投影画像をみることができる。一方、投影角度「Θ」が0度〜90度(左上の範囲)にある場合、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向は「反転」となる。これにより、プロジェクタ部3にて投影される表示データが反転した状態で投影されているので、利用者は図7の右側からでも、上下方向が補正された表示データを見ることできる。
ここで、携帯電子機器1の第1筐体1CAが90度毎に区切られた範囲の境界部分に位置する場合(すなわち、傾きによる投影向き制御の自動判定が困難な場合)には、制御部14は、一定周期で90度ずつ投影画面を切り替え、ユーザの好みの投影向きになった時点で操作部5の特定ボタンを押下、または、光センサが備えられたプロジェクタ部3に手をかざす(すなわち、赤外線センサ等の光センサで判断する)等の操作により、投影向きを固定してもよい。また、制御部14は、再度、投影向きを変更したい場合には、同様に操作部5の特定ボタンの押下、または、プロジェクタ部3に手をかざす等の操作で切り替え制御を開始してもよい。また、制御部14は、加速度センサ等の傾き検出部12にて検出された傾斜角に基づいて、利用者が携帯電子機器1を横向きにした場合には、プロジェクタ部3において、描画方向の切り替え制御や動画等の投影を一時停止してもよい。
図5に戻り、表示先選択テーブル15c−2は、表示データの表示先をメイン表示部(メインディスプレイ2M)もしくはサブ表示部(サブディスプレイ2S)のいずれかとするか、または、メイン表示部(メインディスプレイ2M)およびサブ表示部(サブディスプレイ2S)の両方とするかを設定した表示先選択情報を記憶する表示先選択情報記憶手段である。
ここで、図8を参照し、表示先選択テーブル15c−2の一例について説明する。実施形態において、携帯電子機器1は、以下に示すように傾きによる液晶表示制御機能を実現する。図8に示すように、表示先選択テーブル15c−2において、上記図6に示した方法にて検出した投影角度「Θ」を90度毎に区切られた範囲(図8において、0度〜90度、90度〜180度、−0度〜−90度、−90度〜−180度)に分けている。さらに、表示先選択テーブル15c−2において、投影角度「Θ」が0度〜90度に範囲にある場合は、開閉検出スイッチ11にて検出された相対角度「Θ2」と投影角度「Θ」とを足し合わせた角度「Θ+Θ2」が0度〜90度に範囲にあるか否かにより分けている。そして、表示先選択テーブル15c−2は、これらの各範囲(「Θ」および「Θ+Θ2」に範囲)に対応付けて、メイン液晶であるメイン表示部(メインディスプレイ2M)の表示をオンかオフにするか、サブ液晶であるサブ表示部(サブディスプレイ2S)の表示をオンかオフにするかを設定した表示先選択情報を記憶している。一例として、図8において、投影角度「Θ」が0度〜90度であり、かつ、「Θ+Θ2」が0度〜90度以外(右上の範囲)である場合、利用者が図8の左側から見ることができるメイン表示部(メインディスプレイ2M)の表示はオンにし、利用者が図8の左側から見ることができるサブ表示部(サブディスプレイ2S)の表示はオフにする。
このように、携帯電子機器1の制御部14は、投影角度「Θ」、および、第1筐体1CAと第2筐体1CBとの相対角度「Θ2」に基づいて操作部5や表示部2の傾きを求めることができる。これにより、例えば、携帯電子機器1は、利用者がメイン表示部(メインディスプレイ2M)を見える範囲に角度によって制限がある場合でも、利用者が見える場合だけサブ表示部(サブディスプレイ2S)に携帯端末1の操作方法の表示やコンテンツ情報(再生時間やチャプタ情報等)やパワーポイント(登録商標)のノート部分等を表示することができる。
図5に戻り、投影先選択テーブル15c−3は、表示データの投影先をメイン表示部(メインディスプレイ2M)、サブ表示部(サブディスプレイ2S)、および、プロジェクタ部3のうち少なくとも1つとするかを設定した投影先選択情報を記憶する投影先選択情報記憶手段である。
ここで、図9を参照し、投影先選択テーブル15c−3の一例について説明する。実施形態において、携帯電子機器1は、以下に示すように表示内容制御機能を実現する。図9に示すように、投影先選択テーブル15c−3は、表示するファイルや機能毎に投影先を選択する場合に用いる情報を記憶している。例えば、投影先選択テーブル15c−3の第2行目では、ファイルがパワーポイント(登録商標)ファイルである場合、ピクトエリアに表示されるピクト行表示情報をLCDの表示部2に表示するよう設定されている。同様に、ソフトキーエリアに表示されるソフトキー表示情報をLCDの表示部2に表示するよう設定されている。同様に、サブメニューについては、表示部2とプロジェクタ部3の両方に、メイン1のスライド部分に関してはプロジェクタ部3に、メイン2のノート部分に関して液晶の表示部2へ表示及び/又は投影させるよう設定している。また、投影先選択テーブル15c−3の第3行目では、ファイルがPDF(登録商標)ファイルである場合、ピクトエリア、ソフトキーエリア、サブメニューに関しては、第1行のパワーポイント(登録商標)ファイルと同様に設定している。そして、メイン1の本文に関してはプロジェクタ部3にて投影させ、メイン2のページ一覧に関しては液晶の表示部2へ表示するよう設定している。
続いて、図9において、投影先選択テーブル15c−3の第4行目では、待ち受け機能を使用する場合、ピクトエリアはプロジェクタ部3にて投影させ、ソフトキーエリアおよびサブメニューはLCDの表示部2へ表示するよう設定している。そして、メイン1の背景に関してはLCDの表示部2に表示し、メイン2のお知らせ表示に関してはプロジェクタ部3にて投影させるよう設定している。また、投影先選択テーブル15c−3の第5行目では、Eメール機能を使用する場合、ピクトエリアおよびソフトキーエリアはLCDの表示部2に表示するよう設定している。そして、サブメニューに関しては表示部2とプロジェクタ部3の両方の表示及び/投影させるよう設定している。そして、メイン1の件名に関してはLCDの表示部2に表示し、メイン2の本文に関してはプロジェクタ部3にて投影させるよう設定している。また、投影先選択テーブル15c−3の第6行目では、ブラウザ機能を使用する場合、ピクトエリア、ソフトキーエリア、および、サブメニューに関しては第5行目のEメール機能と同様に設定している。そして、メイン1に関しては、プロジェクタ部3にて投影させるよう設定している。また、投影先選択テーブル15c−3の第7行目では、時刻を表示するピクトエリアはプロジェクタ部3にて投影させ、ソフトキーエリアおよびサブメニューについては、LCDの表示部2に表示するよう設定している。そして、メイン1に関しては、テレビ画面をプロジェクタ部3にて投影させるよう設定している。
さらに、投影先選択テーブル15c−3において、LCDオフ表示フラグを投影先選択情報に含む。このLCDオフ表示フラグは、LCDオフ時(すなわち、表示部2(メインディスプレイ2Mおよびサブディスプレイ2Sの両方)のオフ時)に、表示データの全体をプロジェクタ部3に投影する場合をオンと設定している。
このように、本実施の形態に係る携帯電子機器1では、上記図8において示した液晶表示制御機能におけるオン/オフ制御以外にも、プロジェクタ部3にて投影される表示データにより、表示する内容を変更する機能を追加してもよい。例えば、携帯電子機器1の制御部14は、投影先選択テーブル15c−3を参照することにより、パワーポイント(登録商標)等のプレゼン資料のノート部分がオンされている場合は、このノート部分をLCDの表示部2のみに表示する。また、本実施形態において、携帯電子機器1は、上記図8において示した投影角度「Θ」や相対角度「Θ2」等に応じてメインディスプレイ2Mやサブディスプレイ2Sをオフにする等の液晶表示制御処理を、図9において示した表示内容制御と同時に行ってもよい。
次に、本実施の形態に係る携帯電子機器1の処理の一例について、以下に図10〜図13を参照して詳細に説明する。
ここで、図10は、本実施の形態に係る基本処理の一例を示すフローチャートである。また、図11は、本実施の形態に係る投影先選択制御の一例を示すフローチャートである。また、図12は、本実施の形態に係る投影制御処理の一例を示すフローチャートである。また、図13は、本発明の投影制御の一例を示す図である。
図10に示すように、本実施の形態に係る基本処理において、携帯電子機器1の制御部14は、投影先選択処理を行い(S100)、投影制御処理を行う(S200)。
まず、図11を参照し、図10の投影先選択処理の詳細(S101〜S105)について説明する。
図11に示すように、表示制御部14b−2は、プロジェクタ部3が使用可能であるかを判定する(S101)。
そして、表示制御部14b−2は、プロジェクタ部3が使用可能であると判定された場合(S101:Yes)、表示用メモリ部15aに記憶されたデータを参照し、投影内容(例えば、ファイル種別や機能等)に変化があったかを判定する(S102)。
そして、表示制御部14b−2は、投影内容に変化があったと判定された場合(S102:Yes)、投影内容(例えば、テレビ機能)に応じて、投影先選択テーブル15c−3の投影先選択情報(例えば、テレビ画面を表示するメイン1はプロジェクタ部3にて投影する等)を取得する(S103)。
そして、表示制御部14b−2は、投影先選択テーブル15c−3の投影先選択情報に従って決定された投影先(例えば、プロジェクタ部3)の各バッファ(例えば、プロジェクタ用バッファ15a−1)のデータを更新する(S104)。その後、投影先選択処理を終了する。
ここで、S102に戻り、表示制御部14b−2は、投影内容に変化がなかったと判定された場合も(S102:No)、その後、投影先選択処理を終了する。
さらに、S101に戻り、表示制御部14b−2は、プロジェクタ部3が使用可能でないと判定された場合(S101:No)、投影先をLCDの表示部2とし、表示用メモリ部15aや重ね合わせ用メモリ部15bに記憶されたデータを更新する(S105)。その後、投影先選択処理を終了する。
続いて、図12を参照し、図10の投影制御処理の詳細(S201〜S209)について説明する。
図12に示すように、表示制御部14b−2は、上記図6において示したように、プロジェクタ部3の投影角度「Θ」を取得する(S201)。
そして、表示制御部14b−2は、上記図7において示したように、投影角度「Θ」に基づいて、投影向き選択テーブル15c−1に記憶された投影向き選択情報を参照することにより、プロジェクタ部3にて投影された表示データの描画方向(投影向き)の反転が必要か否かを判定する(S202)。
そして、表示制御部14b−2は、S202において反転が必要であると判定された場合(S202:Yes)、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向(投影向き)を反転させるよう設定する(S203)。その後、S205の処理へ進む。
一方、表示制御部14b−2は、S202において反転が必要でないと判定された場合(S202:No)、プロジェクタ部3にて投影される表示データの描画方向(投影向き)を通常のまま変更しないよう設定する(S203)。その後、S205の処理へ進む。
そして、表示制御部14b−2は、上記図8において示したように、投影角度「Θ」や相対角度「Θ2」等に基づいて、表示先選択テーブル15c−2に記憶された表示先選択情報を参照することにより、LCDの表示部2(メインディスプレイ2Mやサブディスプレイ2S)の電源制御(S206〜S209)を開始する(S205)。
そして、表示制御部14b−2は、S205において参照した表示先選択情報に基づいて、投影角度「Θ」からLCDの表示部2(メインディスプレイ2Mやサブディスプレイ2S)に表示データ等を表示するか否かを判定する(S206)。
そして、表示制御部14b−2は、S206において表示部2に表示すると判定された場合(S206:Yes)、上記図9において示したように、投影先選択テーブル15c−3に記憶された投影先選択情報を参照することにより、各表示部(メインディスプレイ2Mやサブディスプレイ2S)へ表示データ等を表示する(S207)。その後、投影制御処理を終了する。
ここで、S206に戻り、表示制御部14b−2は、表示部2に表示すると判定された場合(S206:No)、上記図9において示したように、投影先選択テーブル15c−3に記憶された投影先選択情報を参照することにより、LCDオフ表示フラグがONか否かを判定する(S208)。
そして、表示制御部14b−2は、LCDオフ表示フラグがONであると判定された場合(S208:Yes)、LCDの表示部2に表示されなかった表示用メモリ部15aや重ね合わせ用メモリ部15bに記憶された表示データ等を、プロジェクタ部3にて投影させる(S209)。その後、投影制御処理を終了する。
一方、表示制御部14b−2は、S208においてLCDオフ表示フラグがOFFであると判定された場合(S208:No)、S207の処理に進み、その後、投影制御処理を終了する。
ここで、図13を参照し、本発明の投影制御の一例を説明する。
図13に示すように、本発明の携帯電子機器1では、記憶部15の表示用メモリ部15aは、プロジェクタ用バッファ15a−1、ピクト行表示用バッファ15a−2、ソフトキー表示用バッファ15a−3、および、メイン画面用バッファ15a−4を含む4層構造になっている。図13において、プロジェクタ用バッファ15a−1には、プロジェクタ用メイン画面の一例としてサッカー場の画像の表示データが記憶されている(GA−1)。本発明の携帯電子機器1は、このプロジェクタ用バッファ15a−1に記憶された表示データを直接プロジェクタ部3へ転送することにより、プロジェクタ部3にプロジェクタ用メイン画面としてサッカー場の画像の表示データを投影させている(GA−2)。
また、ピクト行表示表バッファ15a−2には、バッテリ残量表示情報の一例として電池マークや通信状態表示情報の一例としてアンテナマーク等が記憶されている。また、ソフトキー表示用バッファ15a−3には、ソフトキー表示情報の一例として戻るボタンやズームボタンや次へボタン等の表示データが記憶されている。また、メイン画面用バッファ15a−4には、表示部用メイン画面の一例として、プロジェクタ用メイン画面を説明する「これはサッカーボールの中にサッカー場を記載した図です。」等のテキストの表示データが記憶されている(GA−3)。
そして、携帯電子機器1の制御部14は、表示用メモリ部15aに記憶された各種データの少なくとも一部を重ね合わせる重ね合わせ処理を行い、ピクト行とプロジェクタ用メイン画面と表示部用メイン画面とソフトキーとを合成して、重ね合わせ用メモリ部15bに記憶する。そして、本発明の携帯電子機器1は、重ね合わせ用メモリ部15bに記憶された合成された表示データを、投影先選択テーブル15c−3の投影先選択情報に従って、メイン表示部(メインディスプレイ2M)及び/又はプロジェクタ部3に転送することにより、メイン表示部(メインディスプレイ2M)に表示(GA−4)及び/又はプロジェクタ部3に投影させる(GA−5)。
ここで、メインLCD(メインディスプレイ2M)に表示する場合、表示制御部14b−2は、投影角度「Θ」に基づいて、表示先選択テーブル15c−2に記憶された表示先選択情報を参照することにより、メインLCDがONに設定されていれば、メインLCDデバイス(メインディスプレイ2M)に表示データ等を転送する。なお、表示先選択情報の設定に応じて、プロジェクタ用バッファ15a−1の記憶された表示データは、非表示であってもよい。
また、サブLCD(サブディスプレイ2S)に表示する場合、表示制御部14b−2は、投影角度「Θ」に基づいて、表示先選択テーブル15c−2に記憶された表示先選択情報を参照することにより、サブLCDがONに設定されていれば、サブLCDデバイス(サブディスプレイ2S)に表示データの一部を転送する(GA−6)。
このように、従来の携帯端末では、例えば、折り畳みの携帯端末においてプロジェクタ部を液晶画面の先端に取り付けた場合、開く角度や上下により投影映像が逆さまになる(すなわち、反転してしまう)という問題点を有していたが、本発明の携帯電子機器1では、折り畳みの携帯端末においてプロジェクタ部3を液晶画面の先端に取り付けた場合であっても、開く角度や上下により投影映像が逆さまにならないという、よりユーザニーズを考慮した表示制御を行うことができる。
具体的には、従来技術の問題を解決するため、本発明の携帯電子機器1は、例えば、開く角度90度を境にして投影映像の反転処理を行う。この角度は、傾きセンサや加速度センサ等の傾き検出部12を利用して検出する。また、傾き検出部12を表示部2側の第1筐体1CAと操作部5側の第2筐体1CBの2箇所にとりつけて上下のどちらに投影しているか判断して、向きを調整するか、もしくは、90度の境を確認できる開閉検出スイッチ11と傾き検出部12で上下判断して投影向きを調整してもよい。
これにより、本発明の携帯電子機器1は、プロジェクタ部3の投影向きを判別することができ、使用できる補助画面としてメイン表示部かサブ表示部を自動選択することができる。また、本発明の携帯電子機器1は、自動判定が困難もしくは特定ボタンの押下、もしくはプロジェクタ部3に手をかざす等の操作で、投影しながら一定周期で90度ずつ投影画面を切り替え、ユーザの好みの投影向きになった時点で特定ボタンを押下、もしくは投影部に手をかざす等の操作で、投影向きを固定することができる。この際、傾き検出部12により、横向きにすると一時停止することもできる。
さらに、本発明の携帯電子機器1は、携帯電話端末のように簡単に手に持つことができ、さまざまな持ち方に対応してプロジェクタ部3の投影向きを自動調整が可能なため、ユーザ操作性が向上させることができる。また、本発明の携帯電子機器1は、投影向きを自動調整が困難な場合やユーザの操作において一定周期で投影向きを切り替えるような機能を設けることで、ユーザが体勢に適した投影向きで使用することができる。また、本発明の携帯電子機器1は、例えば、TV・映画視聴中に、利用者が席を立つ場合に、横向き等にすることで、携帯電話を操作することなく、一時停止や自動録画する機能をもつことで、ユーザ操作性が向上させることができる。
すなわち、本発明の携帯電子機器1では、載置状況を問わず、正しい向きで投影できるようになる。具体的には、載置する状態が傾いていても、開閉状態が中途半場な状態であっても、手に持った状態でも正しい向きで投影できるようになる。
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、携帯電子機器1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、携帯電子機器1の各装置が備える処理機能、特に制御部14にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、記録媒体に記録されており、必要に応じて携帯電子機器1に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部15などは、OSとして協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部14を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、携帯電子機器1に対して任意のネットワーク(例えば、携帯電話回線網)を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。また、このプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD等の任意の可搬用の物理媒体を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。特に、上述したOSプログラムとベースソフトウェアの論理構成は、任意に変更することができ、例えば、OSプログラムとベースソフトウェアを一体として広義のOSプログラムとして構成してもよい。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、携帯電子機器1は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る携帯電子機器は、プロジェクタ部と表示部とで、よりユーザニーズを考慮した表示制御を行うことができ有用である。
1 携帯電子機器
1C 筐体
1CA 第1筐体
1CB 第2筐体
2 表示部
2M メインディスプレイ(メイン表示部)
2S サブディスプレイ(サブ表示部)
3 プロジェクタ部
4 カメラ
5 操作部
5a 操作キー
5b 方向及び決定キー
6 スピーカ
7 マイク
8 無線通信部
8a アンテナ
8b アンテナ
8c アンテナスイッチ
8d CDMA用RFモジュール
9 ヒンジ
10 電源部
11 開閉検出スイッチ
12 傾き検出部
13 通信用端子
14 制御部
14a メインCPU
14b ディスプレイコントローラ
14b−1 描画更新部
14b−2 表示制御部
14c 音声処理部
15 記憶部
15a 表示用メモリ部(V−RAM)
15a−1 プロジェクタ用バッファ
15a−2 ピクト行表示用バッファ
15a−3 ソフトキー表示用バッファ
15a−4 メイン画面用バッファ
15b 重ね合わせ用メモリ部(V−RAM)
15c メモリ
15c−1 投影向き選択テーブル
15c−2 表示先選択テーブル
15c−3 投影先選択テーブル
16a 高速シリアルインターフェース
16b 高速シリアルインターフェース
17 ダイヤル検出部

Claims (8)

  1. 第1筐体と第2筐体とを開閉可能に構成された、少なくとも所定の表示データを記憶する記憶部と制御部とを備えた折り畳み式の携帯電子機器であって、
    前記第1筐体は、
    前記表示データの少なくとも一部を投影するプロジェクタ部と、
    前記第1筐体の鉛直方向に対する傾斜角を検出する傾き検出部と、
    前記第1筐体と前記第2筐体との相対角度を検出することにより当該携帯電子機器の開閉状態を検出する開閉検出スイッチと、
    前記携帯電子機器の閉状態において、表示面が露出するよう第1筐体に配置されたサブ表示部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記プロジェクタ部に前記表示データを投影させる際、前記傾き検出部にて検出された前記傾斜角に応じて、前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を変更し、
    前記開閉検出スイッチにて検出された前記相対角度に基づいて、前記第1筐体が前記第2筐体に対して所定以上の開度を有さないと判定される場合には、前記プロジェクタ部に対する操作を示す操作情報、及び/又は、当該プロジェクタ部に対する処理状態を示す処理状態情報を前記サブ表示部に表示すること
    を特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記第1筐体は、
    前記表示データを表示するメイン表示部、
    を更に備え、
    前記第2筐体は、
    利用者によりキー操作される操作部、
    を備え、
    前記操作部および前記メイン表示部は、前記携帯電子機器の閉状態において、当該メイン表示部および当該操作部が隠れるよう配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記制御部は、
    前記傾き検出部にて検出された前記傾斜角に基づいて、前記メイン表示部が上側になっていると判定される場合には、当該メイン表示部に表示される前記表示データの描画方向と前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向とを一致させる第1の描画を行い、
    前記メイン表示部が下側になっていると判定される場合には、前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を前記第1の描画とは異なる描画方向とする第2の描画を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記制御部は、
    前記携帯電子機器の閉状態において、前記記憶部に記憶された前記メイン表示部に表示されるべき前記表示データの少なくとも一部を前記プロジェクタ部に投影させること
    を特徴とする請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記記憶部は、
    前記表示データの表示先を前記メイン表示部もしくは前記サブ表示部のいずれかとするか、または、前記メイン表示部および前記サブ表示部の両方とするかを設定した表示先選択情報を記憶する表示先選択テーブル
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記表示先選択テーブルに記憶された前記表示先選択情報に設定された前記表示先となる前記メイン表示部及び/又は前記サブ表示部へ前記表示データを表示すること
    を特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記記憶部は、
    前記表示データの投影先を前記メイン表示部、前記サブ表示部、および、前記プロジェクタ部のうち少なくとも1つとするかを設定した投影先選択情報を記憶する投影先選択テーブル
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記投影先選択テーブルに記憶された前記投影先選択情報に設定された前記投影先となる前記メイン表示部、前記サブ表示部、および、前記プロジェクタ部のうち少なくとも1つへ前記表示データを表示及び/又は投影すること
    を特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  7. 前記記憶部は、
    前記プロジェクタ部にて投影される前記表示データの描画方向を前記傾斜角に応じて設定した投影向き選択情報を記憶する投影向き選択テーブル
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記投影向き選択テーブルに記憶された前記投影向き選択情報に設定された当該描画方向に描画された前記表示データを前記プロジェクタ部にて投影させること
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  8. 前記携帯電子機器は、
    CDMA2000_1x方式にて無線通信を行う無線通信部
    を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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