JP5322498B2 - 鞄用ロック装置 - Google Patents

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Description

この発明は、旅行鞄、スーツケースなどの鞄類に適用するロック装置に関する。
旅行鞄、スーツケースなどの大型の鞄においては、下記特許文献に開示されているように、蓋が閉まらないほど多くのものを詰め込んだ場合には、蓋を押さえ付けて蓋の開口部と身の開口部とを突き合わせながら、ロック装置を操作して施錠していた。
特開平2−272183号公報 特開2003−172057号公報
このように、従来の鞄類のロック装置においては、蓋を強く押さえ付けて蓋の開口部と身の開口部とを突き合わせながら施錠しなければ、鞄を確実に施錠することができなかった。
そこで、この発明は、このような課題を解決するために考えられたもので、蓋を押さえ付けることにより鞄の蓋を仮締めし、その後、ロック装置のハンドルを操作して鞄の蓋を確実に本締めするように構成したものである。
この発明の鞄用ロック装置は、垂直線に対して鋭角の下側のテーパー面21cおよび垂直線に対して鈍角の上側テーパー面22cを先端部に形成した第1の係合片20cを有する鞄の蓋部に取り付ける係止用フックCと、垂直線に対して鋭角の上側のテーパー面21および垂直線に対して鈍角の下側テーパー面22を先端部に形成した上記係止用フックCと係合する第2の係合片20を有し、対向する一対のコイル・スプリング122、132によって中立状態に保持され係合部材2とを具備し、上記係合部材2の中立位置において、上記第1の係合片20cの鋭角のテーパー面21cにより上記第2の係合片20の鋭角のテーパー面21を摺動し、コイル・スプリング132の弾力に抗して係合部材2を移動させて、両係合片20c、20の先端部近傍を係合させて仮締めするように構成したものである。
この発明の鞄用ロック装置は、垂直線に対して鋭角の下側のテーパー面21cおよび垂直線に対して鈍角の上側テーパー面22cを先端部に形成した第1の係合片20cを有する鞄の蓋部に取り付ける係止用フックCと、対向した平行な壁面101、103、一方の壁面にあけられた上記係止用フックの係合片が出入りする長穴11、上記壁面101、103と直交する底面に形成された軸受となる円柱状の突起15、対向する面にそれぞれスリット121、131が形成された一対の区画12、13、該一対の区画12、13のそれぞれに嵌め込まれて、上記スリット121、131の幅よりも外径が大きい一対のコイル・スプリング122、132とを有する鞄の身部に取り付ける筐体1と、垂直線に対して鋭角の上側のテーパー面21および垂直線に対して鈍角の下側テーパー面22を先端部に形成した上記係止用フックCと係合する第2の係合片20、上記一対の区画のスリット121、131にそれぞれ入る突起23、24とを有し、上記筐体1の対向した平行な壁面101、103に沿って摺動する係合部材2と、リンク26を介して上記係合部材2と連結するアーム32を有し、上記筐体1の円柱状の突起15を軸として回動する回動部材3と、この回動部材3を回動させて、上記係止用フックCと上記係合部材2との係合・解放を行うハンドル7とを具備するものである。
さらに、この発明の鞄用ロック装置は、回動部材3の回動軸31の外周に形成されたクリックストップ用の溝条30と、筐体1に設けたスリット141を有する小区画14と、上記スリット141より突出し、上記回動部材3の溝条30と係合するクリックストップ用の楔状の突起41を先端に有し、上記小区画14内を摺動する摺動片40と、上記小区画14より筐体1を貫通する穴142に挿通され、鞄の蓋部により押圧される押ボタン44と、この押ボタン44と上記摺動片40との間に反撥力を作用させるコイル・スプリング47とよりなるクリックストップ機構を具備し、鞄の蓋部を閉じた状態において、ハンドル7を操作して上記回動部材3の回動軸31を回動させて係合部材2の第2の係合片20を筐体1の長穴11より待避させたとき、上記回動部材3の回動軸31の溝条30と楔状の突起41とを係合させてクリックストップ作用を行わせるように構成することができる。
この発明の鞄用ロック装置によると、蓋が閉まらないほど多くのものを詰め込んだ場合でも鞄の蓋を閉じて押さえ付けることにより、隙間は存在するが鞄の蓋を仮締めすることができ、次に、操作アッセンブリのハンドルを回すことにより、仮締めで生じた隙間を閉じて確実に本締めすることができるので、女性や子供でも鞄の蓋のロックを容易に行うことができる。
この発明のロック装置は、蓋部および身部よりなる2つの半体を蝶番により開閉自在に連結した鞄類に適用するもので、蓋部に取り付けられた係止用フックCと、身部に取り付けられて、蓋部の係止用フックと係合・解放を行う係合アッセンブリAおよび操作アッセンブリBとにより構成される。
鞄の蓋部分に取り付けられる係止用フックCは、図1に示すように、係合片20cを先端に形成し、取付穴24cをあけた取付部23cを後端に形成したものであり、係合片20cの先端に下側のテーパー面21cおよび上側のテーパー面22cを形成したものである。
この係合片20cの先端部に形成される下側のテーパー面21cは、垂直線に対して鋭角αであり、上側のテーパー面22cは、垂直線に対して鈍角βに設定されている。
鞄の身部分の内側に取り付けられる係合アッセンブリAは、図2の組立図に示すように、筐体1と、この筐体1内で横方向に摺動して、係止用フックCと係合・解放を行う係合部材2と、身部の外からハンドル操作により回動させられる回動部材3と、この回動部材3の回動により係合部材2を横方向に移動させるリンク26とにより構成される。
筐体1は、図3の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)および平面図(b)の線e−eに沿って裁断した断面図(e)に示すように、係合部材2(図4参照)を摺動させるための間隔が狭い上下に対向した平行な壁面101、103と、回動部材3およびリンク26を収めるための間隔が広い上下に対向した平行な壁面101、105と、これら2つの壁面103、105を連続的に結ぶ斜めの壁面106と、2つのコイル・スプリング122、132をそれぞれ嵌め込む2つの区画12、13が形成されている。さらに、筐体1の頂面には、蓋部の係止用フックCを出入りさせる長穴11があけられている。この長穴11の長さは、係止用フックCの幅より僅かに長く設定されている。
係合部材2を摺動させる上下に対向した平行な壁面101、103の内側には、図3の断面図(e)に示すように、テーパー面を有するフック部102、104が形成されており、このフック部102、104は係合部材2の側面を摺動自在に支持して、係合部材2を筐体1内に保持するものである。
2つの区画12、13は、その対向する面にスリット121、131がそれぞれ形成されている。このスリット121、131の幅は、嵌め込むコイル・スプリング122、132の外径よりも狭く設定されており、スリット121、131と反対側の壁面との間に、2つのコイル・スプリング122、132を圧縮して弾力を強めた状態でそれぞれ嵌め込まれるものである。
筐体1には、回動部材3(図5参照)の軸受となる円柱状の低い第1の突起15と、係合部材2の長穴27(図4参照)に挿通するとともに、操作アッセンブリB(図8参照)を固定するタッピング・スクリューを通す貫通穴をあけた円柱状の高い第2の突起17と、施錠部材36の長方形の穴38(図2参照)と係合する四角柱状の高い第3の突起16と、支持金具5(図7参照)を固定するための穴をあけた第4の突起18、19が形成されている。四角柱状の第3の突起16にも操作アッセンブリBを固定するタッピング・スクリューを通す貫通穴があけられている。
さらに、筐体1には、回動部材3の回動軸31に形成された軸方向の溝条30(図5参照)と係合して回動部材3の回動をクリック・ストップさせるためのクリック・ストップ部材4を収める小区画14が形成されている。この小区画14は、軸受となる円形の第1の突起15に対向する面にスリット141が形成され、筐体1の頂面には、この小区画14と連通する角穴142があけられている。
係合部材2は、図4の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)、(e)および要部を示す図(f)に示すように、筐体の間隔が狭い上下に対向した平行な壁面101、103の間に嵌め込まれて横方向に摺動するものであって、図4の平面図(b)に示すように、筐体1の2つの区画12、13のスリット121、131に進入して2つのコイル・スプリング122、132をそれぞれ反対方向へ押す突起23、24と、筐体1の頂面のスリット141を経て挿し込まれる蓋部の係止用フックCと係合する係合片20と、リンク26の一端と連結する連結部25と、筐体1の第2の突起17を挿通する長穴27とにより構成されている。
蓋部の係止用フックCと係合する係合片20の形状は、係止用フックCの係合片20cと点対称の形状(180度回転させた形状)であり、図4(f)に示すように、先端部に上側のテーパー面21および下側のテーパー面22を形成したものであって、この係合片20cの先端部に形成される上側のテーパー面21は、垂直線に対して鋭角αであり、下側のテーパー面22は、垂直線に対して鈍角βに設定されている。
蓋部の係止用フックCの係合片20cの角度αおよびβと、係合部材2の係合片20の角度αおよびβは、完全に一致させる必要はなく、この発明の基本的な構成を逸脱しない範囲において、動作状況に応じて両者の角度を適当に変えてもよいのである。
回動部材3は、図5の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)、(e)に示すように、回動軸31と、この回動軸31に形成されてリンク26の一端を連結するアーム32と、係止片33とにより構成される。そして、回動軸31の一端側には、筐体1の円形の突起15が嵌る円形の穴34があけられ、回動軸31の他端側には、対向する2つの平面と対向する2つの円弧面で囲まれる小判形の穴35があけられており、回動軸31の外周にはクリックストップ用の溝条30が形成されている。
回動軸31の小判形の穴35には、操作アッセンブリBの回動部材8の回転軸81(図11参照)が嵌め込まれる。この回動部材3の回動軸31の他端側は、支持金具5(図7参照)の丸穴51により回動自在に支持される。
施錠部材36は、鉄板を打ち抜き加工したもので、図2に示すように、先端部をほぼ直角に曲げた回動部材3の係止片33と係合する係合突起37が形成され、筐体の四角柱状の第3の突起16と係合する長方形の角穴38があけられており、後端部は鍵の操作リンク(図示せず)に結合する穴39があけられている。
クリック・ストップ部材4は、図6に示す摺動片40と、押ボタン44と、摺動片42および押ボタン44との間に反撥力を作用させるコイル・スプリング47(図2参照)とにより構成される。
摺動片40は、図6の正面図(a)、平面図(b)、側面図(c)、(d)に示すように、回動軸31の溝条30と係合する楔状の突起41を先端に有して筐体1の小区画14内を摺動するもので、楔状の突起41を支持する板42の裏側の四隅には、コイル・スプリング47を囲む4つの突起43が形成されている。
押ボタン44は、筐体1の頂面にあけた角穴142に嵌め込まれて、コイル・スプリング47を収めるる箱状のものであって、図6の正面図(e)、平面図(f)、側面図(g)、(h)に示すように、開口部の4辺より4つの突起45が形成され、各突起45の先端には、外向きの丸みを有する鉤部46が形成されている。
摺動片40の4つの突起43と押ボタン44の4つの突起45は、互いに45度づつ角度がずれており、これら8つの突起43、45によりコイル・スプリング47が囲まれている。
このクリック・ストップ部材4の蓋となり、回動部材3の回動軸31の軸受となり、かつ、施錠部材36を保持する支持金具5は、鉄板を打ち抜き加工したもので、図7に示すように、円形の穴51と長方形の穴52が横向きに連続してあけられ、後端(図示左側)を直角の折り曲げて施錠部材36の保持片53を形成し、側部をクランク状に折り曲げてクリック・ストップ部材4の蓋部54を形成したものである。
次に、以上で説明した各パーツを組み合わせて係合アッセンブリAを組み立てる工程を図2の組立図に基づいて説明する。
筐体1の2つの区画12、13に2つのコイル・スプリング122、132を圧縮して弾力を強めた状態でそれぞれ嵌め込む。
筐体1の小区画14のスリット141に楔状の突起41を沿わせて摺動片42を壁面101と平行に挿入し、コイル・スプリング47を入れた押ボタン44を筐体1の頂面にあけた角穴142から圧入して、クリック・ストップ部材4を形成する。
このとき、押ボタン44の開口部に設けた各突起45の外向きの鉤部46は、丸みを有しているので、4つの突起45を角穴142に挿し込むと、角穴142の内周に沿って内側に曲げられて通過することができ、通過後に各突起45が外向きに復元して鉤部46により押ボタン44が抜け出すことはないのである。
係合部材2の連結部25と回動部材3のアーム32とをリンク26によって予め連結しておく。
この係合部材2を筐体1の対向する平行な壁面101、103の間に押し込むと、係合部材2の側面によって、対向する壁面101、103の内側に形成されたフック部102、104のテーパー面を押し広げて弾性変形させるので、係合部材2を筐体1の対向する平行な壁面101、103の間に嵌め込むことができる。
このように、係合部材2が筐体1の対向する平行な壁面101、103の間に嵌め込まれると、係合部材2の下面が筐体1の底面上を摺動し、係合部材2の上面が筐体1のフック部102、104の下面に沿って摺動することができるので、係合部材2は筐体1の対向する平行な壁面101、103の間を横方向に摺動することができる。
回動部材3の円形の穴34を筐体1の円形の第1の突起15に嵌め込み、施錠部材36の長方形の穴38を筐体1の四角柱状の第3の突起16に嵌め込んだのち、支持金具5の円形の穴51を回動部材3の回動軸31に合わせ、長方形の穴52を筐体1の四角柱状の突起16に合わせて、筐体1の第4の突起18、19の穴にタッピングスクリューで固定すると、係合アッセンブリAの組立てが完了する。
次に、鞄の身部分の外側に取り付けられる操作アッセンブリBについて説明する。
操作アッセンブリBは、図8の組立図に示すように、両端部が半円形で細長い基板6(図9参照)と、手で回動させるハンドル7(図10参照)と、このハンドル7を基板6に対して約90度の角度範囲だけ回動可能に結合する回動部材8(図11参照)と、この回動部材8を覆うためのハンドル7の内側に固定される蓋部材9(図12参照)とにより構成される。
基板6は、図9の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)に示すように、中心から外れた位置に回動部材8の回動軸81を挿通する穴61があけられ、裏面に係合アッセンブリAの貫通穴をあけた第2の突起17および貫通穴をあけた四角柱状の第3の突起16と突き合わせてタッピングスクリューで結合される円筒状の突起63、64が一体に形成されている。
基板6の表側において、穴61の全周を囲む筒状の突条62が形成され、この筒状の突条62は、その半周621が高く、他の半周622が低くなるように段部が形成されている。さらに、基板6の穴61から遠い半円形の端面には切欠き65が形成されている。
ハンドル7は、その平面形状が基板6の形状とほぼ同じであって、図10の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)および長手方向の断面図(e)に示すように、長手方向と直交する断面形状において円弧状の頂面71を有しており、この頂面71の内側には、平行に配置された2つの突条72と、突出した1つのストッパー73と、蓋部材9(図12参照)をかしめ止めするための3つの突起74が形成されている。さらに、一方の端面には、基板6の切欠き65と係合する突起75が形成されている。
回動部材8は、ハンドル7の内側に嵌め込まれるもので、図11の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)、側面図(d)、平面図(b)の線e−eで裁断した断面図(e)および平面図(b)の線f−fで裁断した断面図(f)に示すように、板部82と回動軸81とにより構成され、板部82は、一端部が半円形で他端部に細長い突出部821を形成したものであり、回動軸81は、板部82の一端部における半円部の中心に突出させたものである。さらに、板部82には、突出部821と回動軸81の基部との間にコイル・スプリング85を嵌め込む長方形の長穴822があけられている。
この回動軸81は、係合アッセンブリAの回動部材3の小判形の穴35に挿し込まれるもので、図11の底面図(c)に示すように、断面形状が、対向する2つの平面と対向する2つの円弧面とを有する小判形である。さらに、この回動軸81の基部の周囲には、全周にわたってC形止め輪86を嵌め込むための溝条811が形成されている。
図11に示すように、回動軸81の基部には、全周にわたって円形の溝条83が形成されており、この溝条83は、基板6の穴61の周囲に形成された筒状の突条62と係合するもので、その4分の1周(90度)は溝条84が浅く、他の4分の3周(270度)は溝条85が深くなるように段部が形成されている。この溝条83の段部と基板6の筒状の突条62の段部とにより、回動部材8の回動軸81は、基板6に対して、基板6の長手方向および長手方向と直交する方向との間、即ち、90度の角度範囲だけ回動できるように回動角度を制限するものである。
蓋部材9は、図12の正面図(a)、平面図(b)、底面図(c)に示すように、ハンドル7の内側に嵌め込んだ回動部材8およびコイル・スプリング85を覆うもので、回動部材8の回動軸81の移動を許容する長穴91と、ハンドル7の3つの突起74に嵌め込んでかしめ止めする3つの穴92があけられている。
次に、以上で説明した各パーツを組み合わせて操作アッセンブリBを組み立てる工程を図8の組立図に基づいて説明する。
まず、ハンドル7の内側において、回動部材8の突出部821をハンドル7の2つの突条72の間に合わせ、回動部材8の長方形の長穴822をハンドル7のストッパー73に合わせて嵌め込み、長穴822の一端とストッパー73との間にコイル・スプリング85を圧縮して嵌め込んで、その弾力により軸81を中央に引きつけるように、換言すると、ハンドル7の突起75を基板6の切欠き65と係合させるように作用させる。
そして、蓋部材9の長穴91から回動部材8の回動軸81を突出させるように、ハンドル7の内側に蓋部材9を嵌め込み、蓋部材9の3つの穴92にハンドル7の3つの突起74を挿通させて、突起74の先端をかしめることにより蓋部材9をハンドル7に固定する。
このように組み込まれたハンドル7の回動軸81を基板6の穴61に挿通しながら、ハンドル7を基板6に重ね合わせ、基板6の裏側に突出した回動軸81にワッシャー87を嵌め、回動軸81の基部に形成された溝条811にC形止め輪86を横から嵌め込むと、基板6に対してハンドル7が90度の角度範囲だけ回動可能に結合されて、操作アッセンブリBの組立てが完了する。
係合アッセンブリAおよび操作アッセンブリBを鞄の身部に取り付ける際には、操作アッセンブリBから突出している回動軸81および円筒状の突起63、64を挿通できる3つの穴を鞄の身部にあける。
鞄の身部の表側から、既にあけた3つの穴に操作アッセンブリBの回動軸81および円筒状の突起63、64をそれぞれ挿通し、鞄の身部の裏側に係合アッセンブリAを突き合わせて、操作アッセンブリBから突出した回動軸81を係合アッセンブリAの回動軸31の小判形の穴35に挿し込み、係合アッセンブリAの第2の突起17および四角柱状の第3の突起16を操作アッセンブリBの円筒状の突起63、64にそれぞれ突き合わせて、係合アッセンブリAの第2の突起17および四角柱状の第3の突起16の各貫通穴にタッピング・スクリューを挿通して、操作アッセンブリBの円筒状の突起63、64にねじ込んで係合アッセンブリAと操作アッセンブリBとを合体する。
次に、このように構成されたこの発明のロック装置におけるロック・ロック解除・施錠の操作方法について図13に基づいて説明する。
操作アッセンブリBのハンドル7をコイル・スプリング85の弾力に抗して長手方向にずらせ、ハンドル7の突起75と基板6の切欠き65との係合を外してハンドル7を回すと、回動部材8とともに回動軸81が回動し、合体された係合アッセンブリAの回動部材3の回動軸31も回動する。この回動軸31の回動により、リンク26で連結された係合部材2が、筐体の平行な壁面101、103の間を横方向に摺動する。
鞄の蓋を開いてハンドル7に何らの回動力をも加えなければ、係合部材2の突起23、24の各端面が、筐体1の区画12、13のスリット121、131に入って対向するコイル・スプリング122、132の前面で留まって図13(a)に示す中立状態を保っている。
この中立状態においては、係合部材2の係合片20の鋭角αのテーパー面21が、筐体1の頂面にあけた長穴11の下に突出しており、係合部材2と連動するハンドル7は、基板6に対して70度程度の鋭角をなしている。
この状態で、鞄の蓋を閉じて係止用フックCが、係合アッセンブリAの長穴11に挿し込まれると、図13(b)に示すように、係止用フックCの下側のテーパー面21cが、係合片20の上側テーパー面21を摺動して、コイル・スプリング122の弾力に抗して係合片20とともに係合部材2を横方向(図示左方向)に移動させる。この移動の後、復元したコイル・スプリング122の弾力により、係止用フックCの上側のテーパー面22cが、係合部材2の係合片20の下側テーパー面22と係合して、係合片20および係合片20cの両先端部の近傍同士が係合する。
このように、係合片20および係合片20cの先端部の近傍同士が係合することにより、鞄の蓋は仮締めされた状態となり、蓋部と身部との間に隙間が残存する。
次に、ハンドル7を基板6と重なり合うまで、すなわち、身部の開口部と平行になるまで回動させると、図13(c)に示すように、回動部材3の回動軸31が回動してリンク26で連結された係合部材2が、横方向(図示右方向)に移動する。
この移動において、係合部材2の突起24は、筐体1の区画103のスリット131に進入してコイル・スプリング132の弾力に抗しながら移動する。
この移動中に、係合部材2の係合片20の下側テーパー面22が、係止用フックCの上側のテーパー面22cを摺動することにより、蓋部の係止用フックCを身部側に引き付けるので、蓋部と身部との間の隙間が無くなって完全に閉じることができる。
ハンドル7を基板6と重なり合うまで回動させると、ハンドル7の突起75が基板6の端部の円弧面を摺動し始める。ハンドル7の内側に嵌め込まれた回動部材8およびコイル・スプリング85により、ハンドル7は、回動部材8の回動軸81に対して長手方向に移動可能であるから、ハンドル7の突起75が、コイル・スプリング85の弾力に抗して基板6の端部の円弧面を摺動し、基板6の切欠き65に嵌り込んで係止される。
このようにハンドル7がロックされた状態においては、回動部材3のアーム32と係合部材2との間に連結したリンク26は、一直線となる死点を超えて停止しているので、コイル・スプリング132の弾力により突起24とともに係合部材2が押し戻されることはなく、係止用フックCとの係合が外れて鞄が不用意に開くことはないのである。
さらに、鞄が開かれないように施錠する場合には、鍵(図示せず)を操作して、施錠部材36を回動部材3の回動軸31に向かって押し出すと、施錠部材36の先端に形成した係合突起37が、回動軸31の係止片33と係合して回動軸31の回動を阻止するので、回動軸31と連動するハンドル7を回すことができなくなって、鞄を施錠することができる。
鞄を解錠する場合には、鍵(図示せず)を操作して、施錠部材36を回動部材3の回動軸31から離すと、施錠部材36の先端の係合突起37が、回動軸31の係止片33から離れて回動軸31は回動自在となるので、回動軸31と連動するハンドル7を回すことが可能になって、鞄を解錠することができる。
ハンドル7を90度回動させたときには、図13(d)に示すように、係止用フックCの係合片20cと係合部材2の係合片20との係合が完全に外れる。このとき、回動部材3の回動軸31の外周に形成された溝条30にクリック・ストップ部材4の楔状の突起41が係合する。
クリック・ストップ部材4は、蓋を閉じているときに、蓋の重力により押し部材Dを介して押ボタン44が押されてコイル・スプリング47が強く圧縮されているので、摺動片40の突起41は、回動軸31の溝条30に強く係合して、区画12のコイル・スプリング122の弾力が作用していても、ハンドル7を90度の角度に保持し続ける。
図13(d)に示すように、係止用フックCの係合片20cと係合部材2の係合片20との係合が、完全に外れているので蓋を持ち上げて開くことができる。蓋が開くと、押し部材Dを介するクリック・ストップ部材4の押ボタン44が押圧されなくなって、コイル・スプリング47の弾力が弱まり、クリック・ストップ部材4の突起41と回動軸31の溝条30との係合が外れ易くなって回動軸31の回動が可能になり、区画12のコイル・スプリング122の弾力によって、突起23とともに係合部材2が図13(a)に示す仮締め可能な状態に戻される。
鞄には、把手の両側に一対のロック装置を備えているが、以上の説明では、一方のロック装置について説明したが、他方のロック装置には、左右対称のものを製作して取り付ければよいのである。
この発明の鞄用ロック装置において、鞄の蓋部分に取り付けられる係止用フックを示す正面図(a)および側面図(b)、 係合アッセンブリの組立工程を示す組立図、 係合アッセンブリにおける筐体を示す図、 係合アッセンブリにおける係合部材を示す図、 係合アッセンブリにおける回動部材を示す図、 係合アッセンブリにおけるクリックストップ部材を示す図、 係合アッセンブリにおける支持金具を示す図、 操作アッセンブリの組立工程を示す組立図、 操作アッセンブリにおける基板を示す図、 操作アッセンブリにおけるハンドルを示す図、 操作アッセンブリにおける回動部材を示す図、 操作アッセンブリにおいてハンドルの内側に嵌め込んだ回動部材およびコイル・スプリングを覆う蓋部材を示す図、 この発明の鞄用ロック装置の解錠・施錠の操作方法を説明するために用いる図である。
符号の説明
A 係合アッセンブリ
B 操作アッセンブリ
C 係止用フック
D 押し部材
1 筐体
101、103、105 壁面
102、104 テーパー面を有するフック部
106 斜めの壁面
11 長穴
12、13 区画
14 小区画
141 スリット
142 角穴
15 円柱状の低い突起
16 貫通穴を有する四角柱状の突起
17 貫通穴を有する円柱状の突起
2 係合部材
20 係合片
21、22 斜面
23、24 突起
25 連結部
26 リンク
3 回動部材
31 回動軸
32 アーム
33 係止片
34 円形の穴
35 小判形の穴
36 施錠部材
37 係合突起
38 長方形の角穴
39 結合用の穴
4 クリック・ストップ部材
40 摺動片
41 楔状の突起
44 押ボタン
47 コイル・スプリング
5 支持金具
51 円形の穴
52 長方形の穴
53 保持片
54 小区画の蓋部
6 基板
61 穴
62 筒状の突条
63、64 円筒状の突起
65 切欠き
7 ハンドル
71 円弧状の頂面
72 突条
73 ストッパー
75 突起
8 回動部材
81 回動軸
82 板部
821 突出部
822 長穴
85 コイル・スプリング
86 C形止め輪
9 蓋部材
91 長穴

Claims (4)

  1. 垂直線に対して鋭角の下側のテーパー面および垂直線に対して鈍角の上側テーパー面を先端部に形成した第1の係合片を有する鞄の蓋部に取り付ける係止用フックと、対向した平行な壁面と、一方の壁面にあけられた上記係止用フックの係合片が出入りする長穴と、上記壁面と直交する底面に形成された軸受となる円柱状の突起と、対向する面にそれぞれスリットが形成された一対の区画と、該一対の区画のそれぞれに嵌め込まれて、上記スリットの幅よりも外径が大きい一対のコイル・スプリングとを有する鞄の身部に取り付ける筐体と、垂直線に対して鋭角の上側のテーパー面および垂直線に対して鈍角の下側テーパー面を先端部に形成した上記係止用フックと係合する第2の係合片と、上記一対の区画のスリットにそれぞれ入る突起とを有し、上記筐体の対向した平行な壁面に沿って摺動する係合部材と、リンクを介して上記係合部材と連結するアームを有し、上記筐体の円柱状の突起を軸として回動する回動部材と、該回動部材を回動させて、上記係止用フックと上記係合部材との係合・解放を行うハンドルとを具備することを特徴とする鞄用ロック装置。
  2. 区画のスリットによって拘束されている2つのコイル・スプリングの端面と係合部材の2つの突起を当接させた中立状態において、係合部材の第2の係合片の鋭角の上側のテーパー面を筐体の長穴に突出させることを特徴とする請求項1に記載の鞄用ロック装置。
  3. 回動部材の回動軸の外周に形成されたクリックストップ用の溝条と、筐体に設けたスリットを有する小区画と、上記スリットより突出し、上記回動部材の溝条と係合するクリックストップ用の楔状の突起を先端に有し、上記小区画内を摺動する摺動片と、上記小区画より筐体を貫通する穴に挿通され、鞄の蓋部により押圧される押ボタンと、該押ボタンと上記摺動片との間に反撥力を作用させるコイル・スプリングとよりなるクリックストップ機構を具備し、鞄の蓋部を閉じた状態において、ハンドルを操作して上記回動部材の回動軸を回動させて係合部材の第2の係合片を筐体の長穴より待避させたとき、上記回動部材の回動軸の溝条と楔状の突起とを係合させてクリックストップ作用を行うことを特徴とする請求項に記載の鞄用ロック装置。
  4. 鞄の蓋部を開いて押ボタンの押圧を弱めることにより、押ボタンと摺動片との間のコイル・スプリングの弾力を弱めてクリックストップ作用を解除することを特徴とする請求項に記載の鞄用ロック装置。
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