JP5319728B2 - 視差画像生成装置、表示装置、視差画像生成方法、視差画像生成プログラムおよびそれを記録した記録媒体 - Google Patents

視差画像生成装置、表示装置、視差画像生成方法、視差画像生成プログラムおよびそれを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、文字を立体表示させるための視差画像を生成する視差画像生成装置に関する。
近年、立体表示の技術が進み、高度な処理が可能となってきている。このため、立体表示をより効果的に行うことができる。
例えば、特許文献1には、映像を立体表示するだけでなく、立体映像に付随した文字情報をも立体的に表示し、立体文字情報と立体映像とを合成して表示する装置が開示されている。この装置は、文字情報も映像とともに立体表示することにより、臨場感を高めることができる。
また、特許文献2には、従来の2D文字や2D絵文字などからなるコンテンツを効果的に立体表示する機能を有する装置が開示されている。この装置では、例えば、通常の2D文字や2D絵文字が、立体効果を持った文字と混在して表示される。
特開平11-289555号公報(1999年10月19日公開) 特開2007-200227号公報(2007年08月09日公開)
特許文献1,2に開示された装置では、立体表示された文字(オブジェクト)の間隔や立体量が適切でなければ、隣接する文字同士が重なってしまう。このため、文字が読みづらくなったり、読めなくなったりするという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、隣接する文字同士が重ならないように文字を立体表示させるための視差画像を生成することを目的としている。
本発明に係る視差画像生成装置は、左右の視差画像から文字形状オブジェクトの立体像を表示するための前記視差画像を生成する視差画像生成装置において、上記の課題を解決するために、隣接する2つの前記文字形状オブジェクトについての一方の前記立体像である第1立体像を形成するための左右の前記視差画像である第1視差画像の平均位置と、他方の前記立体像である第2立体像を形成するための左右の前記視差画像である第2視差画像の平均位置とが重ならないように前記第1視差画像および前記第2視差画像の表示位置を設定する表示位置設定手段と、前記表示位置設定手段により設定された前記表示位置に表示させる前記視差画像を生成する視差画像生成手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る視差画像生成方法は、左右の視差画像から文字形状オブジェクトの立体像を表示するための前記視差画像を生成する視差画像生成方法において、上記の課題を解決するために、隣接する2つの前記文字形状オブジェクトについての一方の前記立体像である第1立体像を形成するための左右の前記視差画像である第1視差画像の平均位置と他方の前記立体像である第2立体像を形成するための左右の前記視差画像である第2視差画像の平均位置とが重ならないように前記第1視差画像および前記第2視差画像の表示位置を設定する表示位置設定ステップと、前記表示位置設定ステップにより設定された前記表示位置に表示させる前記視差画像を生成する視差画像生成ステップとを備えていることを特徴としている。
上記の構成において、平均位置は、第1および第2視差画像のそれぞれの右端同士の平均と左端同士の平均とで定まる範囲である。第1および第2視差画像の平均位置が重なる場合、視認者には、第1視差画像により形成される立体像と、第2視差画像により形成される立体像とが重なって見える(例えば図4に示す立体像D1,D2)。
そこで、表示位置設定手段(表示位置設定ステップ)により、第1視差画像の平均位置と第2視差画像の平均位置とが重ならないように第1視差画像および前記第2視差画像の表示位置が設定される。例えば、第1視差画像の表示位置が維持された状態で、第2視差画像の表示位置が変更される。具体的には、図10に示す視差画像L2,R2の表示位置が視差画像L1,R1の表示位置の間から視差画像R1の左側に変更される。
上記のように第1および第2視差画像の表示位置がそれぞれ設定されると、視差画像生成手段(視差画像生成ステップ)により、設定された前記表示位置に表示させる視差画像が生成される。このようにして生成された第1視差画像および第2視差画像は、それぞれの平均位置が重ならない。したがって、視認者には、第1視差画像および第2視差画像によってそれぞれ形成される第1および第2立体像が重なって見えることはない。
前記の視差画像生成装置は、前記第1立体像と前記第2立体像とが、両視差画像が表示される表示面に平行な左右方向で所定間隔以下に近接し、かつ両立体像の立体量の差が所定値以上であるとき、当該差が前記所定値未満となるように、少なくとも一方の前記立体像の前記立体量を調整する立体量調整手段を備えていることが好ましい。
第1および第2立体像がぼやけるのは、両立体像が表示面に平行な左右方向で近接している状態で立体量の差が大きいことによる。そこで、立体量調整手段により、両立体像が上記の左右方向で所定間隔以下に近接し、かつ両立体像の立体量の差が所定値以上であるとき、両立体像の立体量の差が所定値未満となるように、少なくとも一方の立体像の立体量が調整される。これにより、両立体像間の立体量の差が適正範囲の値に調整されるので、視認者には両立体像がぼやけて見えることはない。
前記の視差画像生成装置は、前記立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する領域判定手段を備え、前記表示位置設定手段は、前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように前記表示位置を設定することが好ましい。
上記の構成では、領域判定手段により、立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、表示位置設定手段により、立体像が前記文字表示領域内に配置されるように表示位置が設定される。このように、視差画像の表示位置を調整することにより、文字表示領域内で文字が重ならないように立体表示を制御することができる。
当該視差画像生成装置は、前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように、前記立体像の立体量を設定する立体量設定手段を備え、前記視差画像生成手段が、前記立体量設定手段により設定された前記立体量で前記立体像が表示されるように前記視差画像を生成することが好ましい。
上記の構成では、領域判定手段により、立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、立体量設定手段により、立体像の立体量が、立体像が前記文字表示領域内に配置されるように設定される。そして、視差画像生成手段により、このように設定された立体量と上記のように設定された視差画像の表示位置とに基づいて視差画像が生成される。したがって、上記のように視差画像の表示位置を調整することに加えて、立体像の立体量を調整することにより、文字表示領域内で文字が重ならないように立体表示を十分に制御することができる。
あるいは、前記の視差画像生成装置は、前記立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する領域判定手段と、前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように、前記立体像の立体量を設定する立体量設定手段とを備え、前記視差画像生成手段が、前記立体量設定手段により設定された前記立体量で前記立体像が表示されるように前記視差画像を生成することが好ましい。
上記の構成では、領域判定手段により、立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、立体量設定手段により、立体像の立体量が、文字形状オブジェクトが前記文字表示領域内に配置されるように設定される。そして、視差画像生成手段により、設定された立体量に基づいて視差画像が生成される。このように立体像の立体量を調整することにより、文字表示領域内で文字が重ならないように立体表示を制御することができる。
前記の視差画像生成装置において、前記立体量設定手段は、視認者の立体視に関する視認状況に基づいて、前記立体像の立体量の基本値を設定することが好ましい。
上記の構成では、立体量設定手段により、立体像の立体量の基本値が視認状況に基づいて設定される。これにより、視認状況に応じて適切に立体像の基本値を設定することができる。
前記の視差画像生成装置は、前記文字表示領域が前記文字形状オブジェクト以外の非文字形状オブジェクトと重ならない範囲で拡大可能か否かを判定する拡大可否判定手段と、前記文字表示領域が拡大可能と判定されたときに、前記文字表示領域を上記の範囲内で拡大する文字表示領域拡大手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成では、拡大可否判定手段により、文字表示領域が拡大可能と判定されたときに、文字表示領域拡大手段により、文字表示領域が上記の範囲内で拡大される。これにより、文字形状オブジェクトの立体像が文字表示領域に納まらなくても、文字表示領域が非文字形状オブジェクトと重ならないように拡大された上で、視差画像の表示位置および/または立体像の立体量を調整することができる。
本発明の表示装置は、前述のいずれかの視差画像生成装置を備えていることが好ましい。
上記の構成では、上記の視差画像生成装置を備えることにより、前述のように、第1視差画像および第2視差画像によって形成される2つの立体像が視認者に重なって見えないようにすることができる。
本発明の視差画像生成プログラムは、コンピュータを、前述のいずれかの視差画像生成装置の各手段として機能させるためのプログラムである。また、本発明の記録媒体は、上記の視差画像生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。このように、記録媒体に記録された視差画像生成プログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることにより、前述のように、第1視差画像および第2視差画像によって形成される2つの立体像が視認者に重なって見えないようにすることができる。
本発明の視差画像生成装置は、上記のように構成されることにより、視認者には、第1視差画像および第2視差画像によって形成される2つの立体像が重なって見えることはない。それゆえ、隣接する文字同士を重ならないように立体表示することができる。したがって、読みやすい状態で文字を立体表示することができるという効果を奏する。
立体像の見える原理を示す図である。 2つの立体像が重ならずに見える状態を示す図である。 2つの立体像が重ならずに見える他の状態を示す図である。 2つの立体像が重なって見える状態を示す図である。 2つの立体像が重なって見える他の状態を示す図である。 2つの立体像が重なって見えるさらに他の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る視差画像生成装置の構成を示すブロック図である。 上記視差画像生成装置における制御部および格納部の構成を示すブロック図である。 上記視差画像生成装置が平均位置調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。 平均位置が重ならないように表示位置が調整された視差画像に対する2つの立体像の位置を示す図である。 平均位置が重ならないように表示位置が調整された他の視差画像に対する2つの立体像の位置を示す図である。 2Dで文字を表示した表示画面を示す図である。 立体表示された文字が周りの文字と重なった状態の表示画面を示す図である。 立体表示された文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面を示している。 2つの立体像がぼやける場合の両立体像の位置を示す図である。 2つの立体像がぼやけない場合の両立体像の位置を示す図である。 上記視差画像生成装置が表示領域内調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。 2Dで文字を吹き出し内に表示した表示画面を示す図である。 吹き出し内で立体表示された1つの文字が周りの文字と重なった状態の表示画面を示す図である。 吹き出し内で立体表示された1つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面を示す図である。 吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重なった状態の表示画面を示す図である。 吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面を示す図である。 上記視差画像生成装置が拡大表示領域内調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。 吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重なった他の状態の表示画面を示す図である。 拡大された吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面を示す図である。
本発明の一実施形態について図1〜図25に基づいて説明すると、以下の通りである。
[立体像の見え方]
まず、立体像が視認者にどのように見えるかについて説明する。
図1は、立体像の見える原理を示している。図2および図3は、それぞれ2つの立体像が重ならずに見える状態を示している。図4は、2つの立体像が重なって見える状態を示している。
図1に示すように、視認者は、左目Lおよび右目Rの位置でスクリーン(後述する表示装置10(図7参照)の表示面)を見ている。ここで、スクリーンにおいて、左目用の視差画像L1が左目L側に表示され、右目用の視差画像R1が右目R側に表示されている状態では、視認者は、破線で示す視線で視差画像L1,R1を見ることにより、スクリーンより奥に立体像D1を見る。また、スクリーンにおいて、右目用の視差画像R2が左目L側に表示され、左目用の視差画像L2が右目R側に表示されている状態では、視認者は、一点鎖線で示す交差する視線で視差画像L2,R2を見ることにより、スクリーンより手前に立体像D2を見る。さらに、スクリーンにおいて、右目用の視差画像R3および左目用の視差画像L3が同一位置に表示されている状態では、視認者は、点線で示す視線で視差画像L3,R3を見ることにより、スクリーン上の視差画像L3,R3の表示位置に立体像D3を見る。
なお、以降の説明では、L1,L2を左目用の視差画像の符号として用い、R1,R2を右目用の視差画像の符号として用いる。
図2に示す例では、スクリーンにおいて、視差画像L1,R1が同一位置に表示され(視差ゼロ)、視差画像L2,R2が視差画像L1,R1とは異なる同一位置に表示されている(視差ゼロ)。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1の表示位置に立体像D1が見え、視差画像L2,R2の表示位置に立体像D2が見える。したがって、この場合、視認者には、立体像D1,D2がスクリーン上で重ならない状態で見える。
図3に示す例では、スクリーンにおいて、視差画像L1が右目R側に表示され、視差画像R1が左目L側に視差画像L1と離れた位置に表示されている。また、スクリーンにおいて、視差画像L2,R2が視差画像R1の右側近傍の同一位置に表示されている。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1の中間位置より手前に立体像D1が見え、視差画像L2,R2の表示位置に立体像D2が見える。したがって、この場合、視認者には、立体像D1,D2が重ならない状態で見える。
図4に示す例では、スクリーンの左右方向(x軸)の中心に直交する中心線(y軸)が左目Lと右目Rとの中間位置を通る。この例では、スクリーンにおいて、中心線に対して等間隔離れた位置に、視差画像L1が右目R側に表示され、視差画像R1が左目L側に表示されている。また、スクリーンにおいて、視差画像L2,R2が視差画像L1,R1の中間位置(x軸とy軸との交点)に表示されている。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1の中間位置より手前の中心線上に立体像D1が見え、視差画像L2,R2の表示位置(スクリーン上)に立体像D2が見える。したがって、この場合、視認者には、中心線上に立体像D1,D2が重なって見える。
図5に示す例では、図4に示す例と同様の位置に、視差画像L1,R1と視差画像L2,R2とが表示されている。この例が図4に示す例と異なるのは、視認者が中心線より右側で視差画像L1,R1と視差画像L2,R2とを見ていることである。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1の中間位置と左目Lおよび右目Rの中間位置とを結ぶ線(破線)上に立体像D1が見え、視差画像L2,R2の表示位置(スクリーン上)に立体像D2が見える。したがって、この場合、視認者には、上記の線上に立体像D1,D2が重なって見える。
図6に示す例では、スクリーンにおいて、視差画像L1,L2が右目R側に表示され、視差画像R1,R2が左目L側に表示されている。また、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2は、中心線に対してそれぞれ等間隔離れた位置に配置されているが、視差画像L2,R2が中心線に対して視差画像L1,R1よりも遠く離れた位置にある。この状態では、視認者には、スクリーンより手前の中心線上に立体像D1が見え、中心線上のさらに手前の位置に立体像D2が見える。
このように、図4ないし図6に示す例では、視差画像L1,R1の中間位置と視差画像L2,R2の中間位置とが重なっていることから、視認者には、上記の中間位置と左目Lおよび右目Rの中間位置とを結ぶ線上に立体像D1,D2が重なって見える。したがって、視差画像L1,R1の中間位置と視差画像L2,R2の中間位置とが重ならないように、視差画像L1,R1の表示位置と視差画像L2,R2の表示位置を設定すれば、視認者に立体像D1,D2が重ならない状態で見える。
なお、以降の説明では、上記の中間位置を平均位置と称する。
[視差画像生成装置の構成]
〔視差画像生成装置の各部の構成〕
図7は、本実施形態に係る視差画像生成装置1の構成を示している。図8は、制御部2および格納部3の構成を示している。
図7に示すように、本実施形態に係る視差画像生成装置1は、制御部2と、格納部3と、外部メモリインターフェース4と、操作部5と、視認状況情報取得部6と、視差画像生成部7と、通信部8とを備えている。
制御部2は、格納部3または後述する外部メモリ9に保存されているコンテンツの文字形状オブジェクトに対して視差画像の表示位置および立体像の飛び出し量(立体量)を設定する。この飛び出し量は、スクリーンからその手前に見える立体像までのy軸に沿った距離である。また、制御部2は、設定した視差画像の表示位置および飛び出し量を、視差画像を作成するための情報として視差画像生成部7に与える。制御部2については、後に詳しく説明する。
ここで、文字形状オブジェクトとは、文字、数字だけでなく特定の各種の記号も含んでいる。
また、本実施形態では、文字形状オブジェクトの立体表示について、隣接する文字形状オブジェクトが飛び出し表示により重なり合う可能性が高いことから、飛び出し表示する場合について説明する。
格納部3は、ハードディスク装置などの大容量記憶装置によって構成されている。この格納部3は、図8に示すように、コンテンツ記憶部31および標準設定記憶部32を有している。
コンテンツ記憶部31は、文字形状オブジェクトを含むコンテンツ(漫画、カタログ、パンフレットなど)を格納するように格納部3に形成された領域である。このコンテンツ記憶部31は、後述する外部メモリ9から読み込んだコンテンツも一時的に格納する。
また、コンテンツ記憶部31は、文字形状オブジェクト表示情報と、非文字形状オブジェクト表示情報と、文字表示領域情報とを含んでいる。文字形状オブジェクト表示情報は、文字形状オブジェクトを表示するための情報であり、文字形状オブジェクトの位置、大きさ、フォントの種類などを含んでいる。非文字形状オブジェクト表示情報は、文字形状オブジェクト以外のオブジェクトを表示するための情報であり、表示すべき画像のデータを含んでいる。文字表示領域情報は、文字形状オブジェクトを表示する範囲(領域)として表示される文字表示領域についての情報であり、文字表示領域となる吹き出しや枠などの図形の情報を含む。
コンテンツ記憶部31は、文字形状オブジェクト表示情報を含んだ状態でコンテンツを記憶していてもよいし、文字形状オブジェクト表示情報が分離された状態でコンテンツを記憶していてもよい。さらに、コンテンツ記憶部31は、文字表示領域情報を含んだ状態でコンテンツを記憶していてもよいし、文字表示領域情報が分離された状態でコンテンツを記憶していてもよい。
標準設定記憶部32は、上記の飛び出し量の標準的な設定値を記憶している。
外部メモリインターフェース4は、外部メモリ9に記憶されているコンテンツを読み出して、格納部3のコンテンツ記憶部31に書き込む処理を行う。外部メモリ9としては、光ディスクやメモリカードが利用できる。
なお、制御部2は、外部メモリ9に保存されているコンテンツに基づいて飛び出し量および視差画像の表示位置を設定する場合、外部メモリ9からコンテンツを直接取得してもよい。ただし、以降の説明では、制御部2が、コンテンツ記憶31に一時的に保存された外部メモリ9のコンテンツに基づいて飛び出し量および視差画像の表示位置を設定することを前提とする。
操作部5は、ユーザによる入力を行う部分であり、入力デバイスおよび入力を支援するユーザインターフェースを含んでいる。操作部5は、ユーザによる各種の指示や値の入力を可能にしているが、例えば上記の飛び出し量の入力も受け付ける。
視認状況報取得部6は、表示装置10に表示される立体画像を視認する視認者の立体視に関する視認状況についての視認状況情報を取得する。視認状況情報としては、立体像の飛び出し量に影響を及ぼす情報、例えば、視認者の目の間隔および表示装置10の表示面(スクリーン)と視認者との間の距離(視認距離)が取得される。
視認状況情報取得部6は、視認者の目の間隔を取得する場合、表示装置10に取り付けられたカメラによって撮像された視認者の顔画像を画像認識して目の間隔を得る。あるいは、視認状況情報取得部6は、視認者の目の間隔を取得する場合、視認者が3Dメガネを装着していれば、視認者の顔画像を画像認識してメガネのレンズの間隔から目の間隔を得る。
また、視認状況情報取得部6は、視認距離を取得する場合、表示装置10に取り付けられた赤外線距離センサによって計測された値を得る。赤外線距離センサは、視認者に照射した赤外光の視認者からの反射光を受光することによって視認距離を計測する。
視差画像生成部7(視差画像生成手段)は、コンテンツに含まれる非文字形状オブジェクトの立体像を形成するための左右の視差画像を生成する。また、視差画像生成部7は、コンテンツに含まれる文字形状オブジェクトについては、制御部2によって設定された視差画像の表示位置および立体像の立体量に基づいて視差画像を生成する。さらに、視差画像生成部7は、非文字形状オブジェクトの視差画像と文字形状オブジェクトの視差画像とを合成して1つの視差画像のデータを生成する。
通信部8は、外部装置(ここでは表示装置10)との通信を行う。この通信部8は、視差画像生成部7により生成された視差画像のデータを表示装置10に送信する。
表示装置10は、通信部8から送信された視差画像のデータを表示する。表示装置10は、視差画像生成装置1が組み込まれた装置に組み込まれていてもよいし、当該装置の外部に設けられていてもよい。
〔制御部の構成〕
制御部2は、隣接する文字形状オブジェクトを適切に立体表示するために下記の機能を有している。
(1)平均位置調整機能
制御部2は、視差画像L1,R1(第1視差画像)の平均位置と視差画像L2,R2(第2視差画像)の平均位置とが重ならない(文字形状オブジェクトの立体像が重ならない)ように両平均位置を調整する。
(2)飛び出し量差調整機能
制御部2は、文字形状オブジェクトの立体像がぼやけないように、ぼやけが生じている2つの立体像間の飛び出し量の差を調整する。
(3)表示領域内調整機能
制御部2は、前述の文字表示領域内で、文字形状オブジェクトの立体像が重ならないように上記の両平均位置および/または上記の飛び出し量を調整する。
(4)拡大表示領域内調整機能
制御部2は、非文字形状オブジェクトと重ならない範囲で拡大した文字表示領域内で、文字形状オブジェクトの立体像が重ならないように上記の両平均位置および/または上記の飛び出し量を調整する。
制御部2は、上記の機能を実現するために、表示位置設定処理部21と、立体量設定処理部22と、文字表示領域処理部23と、情報保持部24とを有している。
〈表示位置設定処理部の構成〉
表示位置設定処理部21(表示位置設定手段)は、立体表示される隣接する文字形状オブジェクトが重ならないようにそれぞれの文字形状オブジェクトの視差画像L1,R1および視差画像L2,R2の表示位置を設定する。表示位置設定処理部21は、上記の表示位置の設定のために、コンテンツ記憶部31から取得した文字形状オブジェクト表示情報に基づいて、視差画像L1,R1の平均位置と視差画像L2,R2の平均位置とが重ならないように、それぞれの平均位置を調整する。このため、表示位置設定処理部21は、具体的には、次のように構成されている。
(1)平均位置調整機能
(1−1)平均値計算処理
表示位置設定処理部21は、視差画像L1,R1の表示位置と視差画像L2,R2の表示位置とからそれぞれの平均位置を次のようにして計算する。スクリーンの中心(x軸とy軸との交点)を原点として、原点より右側を正の座標系とし、原点より左側を負の座標系とする。表示位置設定処理部21は、視差画像L1,R1の左端の平均座標と視差画像L1,R1の右端の平均座標とを算出し、これらの平均座標の間の範囲を平均位置とする。表示位置設定処理部21は、同様に、視差画像L2,R2の左端の平均座標と視差画像L2,R2の右端の平均座標とを算出し、これらの平均座標の間の範囲を平均位置とする。
(1−2)比較判定処理
表示位置設定処理部21は、計算した両平均位置が重なっているか否かを判定する。具体的には、表示位置設定処理部21は、基準となる一方の平均位置(左端および右端の平均位置の範囲)に、他方の平均位置を規定する左端および右端の平均座標の少なくともいずれか一方があるか否かを、平均座標を比較して判定する。
ここで、表示位置設定処理部21は、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2の両方の平均位置を基準として上記の判定を2回行う。具体的には、表示位置設定処理部21は、視差画像L1,R1の平均位置を基準とする場合、その平均位置に視差画像L2,R2の平均位置の左端および右端の平均座標の少なくともいずれか一方があるか否かを判定する。また、表示位置設定処理部21は、視差画像L2,R2の平均位置を基準とする場合、その平均位置に視差画像L1,R1の平均位置の左端および右端の平均座標の少なくともいずれか一方があるか否かを判定する。このように、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2の両方の平均位置を基準として上記の判定を行うことにより、両平均位置の重なりを不足なく判定することができる。次に、その理由について説明する。
一方の平均位置に他方の平均位置の左端および右端の平均座標がともにある場合、一方の平均位置に対して他方の平均位置が完全に重なっているので、上記の左端および右端の平均座標で定まる範囲が、両平均位置の重なりの範囲となる。したがって、この場合は、両平均位置の重なりの判定に不足は生じない。
しかし、一方の平均位置に他方の平均位置の左端および右端の平均座標がともにあり、他方の平均位置に一方の平均位置の左端および右端の平均座標がない場合には、両平均位置の重なりの判定に不足が生じる。この場合、他方の平均位置を基準とすると、他方の平均位置に一方の平均位置を規定する左端および右端がないことになる。したがって、一方の平均位置に対して他方の平均位置が完全に重なっているにも関わらず、重なっていないと判定されてしまう。
そこで、さらに一方の平均位置を基準とし、同様の判定を行うことによって、両平均位置が重なっていると判定することができる。
また、例えば、視差画像L1,R1の平均位置の左側と視差画像L2,R2の平均位置の右側とが部分的に重なっている場合、視差画像L1,R1の平均位置を基準として上記の判定を行うのみでは不十分である。なぜなら、この場合は、視差画像L1,R1の平均位置に視差画像L2,R2の平均位置の右端の平均座標があると判定されるのみであり、視差画像L2,R2の平均位置に対する視差画像L1,R1の平均位置の左端および右端の平均座標の関係が不明である。したがって、この場合は、両平均位置の重なりの範囲が特定できない。
この場合は、さらに、視差画像L2,R2の平均位置を基準として上記の判定を行うことにより、視差画像L2,R2の平均位置に視差画像L1,R1の平均位置の左端の平均座標があると判定される。よって、上記のように判定された、視差画像L2,R2の平均位置の右端の平均座標と、視差画像L1,R1の平均位置の左端の平均座標とで定まる範囲が、両平均位置の重なりの範囲となる。
(1−3)平均位置変更処理
表示位置設定処理部21は、両平均位置が重なっていると判定すると、両平均位置が重ならないように視差画像の表示位置を変更する。具体的には、上記の判定で基準とした一方の平均位置(基準平均位置)を固定しておき、他方の比較対象となる平均位置(比較平均位置)が基準平均位置の範囲外となるような距離(少なくとも上記の重なりの範囲)および方向に、比較平均位置の視差画像の表示位置をシフトさせる。あるいは、表示位置設定処理部21は、比較平均位置を固定しておき、基準平均位置の視差画像を上記と同様にしてシフトさせてもよい。
表示位置設定処理部21は、2つの視差画像の間隔を維持したまま、両視差画像の表示位置をシフトさせる。これは、後述するように、2つの視差画像の間隔を変化させると、飛び出し量が変化してしまうからである(立体量設定処理部22の機能)。したがって、表示位置設定処理部21は、飛び出し量を変化させずに平均位置を変化させるように上記のように両視差画像の表示位置を変更する。
このようにして、表示位置設定処理部21は、平均位置調整機能を実現し、平均位置が重ならない視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの表示位置を設定する。
(1−4)上下方向に隣接する文字形状オブジェクトの視差画像の平均位置調整
上記の平均値計算処理、比較判定処理および平均位置変更処理については、左右方向の座標系(x軸)において隣接する視差画像L1,R1および視差画像L2,R2を対象として説明している。これに対し、上下方向に隣接する2組の視差画像についても、上記の各処理を適用して、それぞれの平均位置を調整することができる。
このため、表示位置設定処理部21は、前述の原点に対して上下方向の座標系(x軸およびy軸に直交する座標系)において、上記の各処理を行う。これらの処理においては、前述の各処理における視差画像についての「右」および「左」が「上」および「下」に置き替わることになる。特に、表示位置設定処理部21は、上下に隣接する2組の視差画像については次のようにして比較判定処理を行う。
表示位置設定処理部21は、上側の視差画像の平均位置を基準とする場合、その平均位置に下側の視差画像の平均位置の上端および下端の平均座標の少なくともいずれか一方があるか否かを判定する。また、表示位置設定処理部21は、下側の視差画像の平均位置を基準とする場合、その平均位置に上側の視差画像の平均位置の上端および下端の平均座標の少なくともいずれか一方があるか否かを判定する。
ここで、視認者が立体像を見るためには、視認者の左右の目を結ぶ直線の方向に、2つの同じ画像(視差画像)が異なる位置にあることが必要である。スクリーンの左右方向(x方向)と上記の直線とが平行である場合(視認者が顔を左右に傾けずにまっすぐスクリーンを見ている場合)、視差画像が上下方向に並ぶ2つの画像から構成されると仮定すると、視認者には、その視差画像による立体像が見えない。したがって、視差画像は、視認者がまっすぐスクリーンを見ることを前提として、左右方向に並ぶ2つの画像から構成されるものであるとする。
(2)領域内平均位置調整機能
表示位置設定処理部21は、文字表示領域から文字形状オブジェクトがはみ出さないように、文字表示領域内で上記の平均位置変更処理を行う。このため、表示位置設定処理部21は、文字形状オブジェクトの立体像が文字表示領域内にあるか否かの判定を文字表示領域処理部23に指示する。また、表示位置設定処理部21は、文字表示領域処理部23により、立体像が文字表示領域内にないと判定されると、立体像が文字表示領域内にあると判定されるまで、平均位置の変更処理を行う。このようにして、表示位置設定処理部21は表示領域内調整機能および拡大表示領域内調整機能を実現する。
〈立体量設定処理部の構成〉
(1)飛び出し量調整機能
(1−1)基本値設定処理
立体量設定処理部22(立体量調整手段)は、コンテンツ記憶部31から取得した文字形状オブジェクト表示情報に基づいて、立体表示される文字形状オブジェクトについての基本的な飛び出し量(基本値)を設定する。立体量設定処理部22は、飛び出し量の基本値を設定するために、操作部5から入力された飛び出し量または標準設定記憶部32に記憶されている飛び出し量の標準的な設定値を用いる。あるいは、立体量設定処理部22は、視認状況情報取得部6により取得された視認者の目の間隔および視認距離に基づいて飛び出し量の基本値を設定する。図3などからわかるように、目の間隔および視認距離が変わると、視認者に見える立体像の位置がスクリーンに対して変化する。したがって、飛び出し量を決定するには、少なくとも目の間隔および視認距離が必要である。
(1−2)飛び出し量調整処理
立体量設定処理部22は、上記の基本値に基づいて飛び出し量を調整する。具体的には、立体量設定処理部22は、左右の視差画像の間隔を調整することにより飛び出し量を調整する。これは、視差画像の間隔が狭まれば飛び出し量が小さくなり、視差画像の間隔が広がれば飛び出し量が大きくなることによる。このように、立体量設定処理部22は、飛び出し量を視差画像の間隔として調整することから、最終的な飛び出し量を視差画像の表示位置により設定する。
(2)飛び出し量差調整機能
立体量設定処理部22は、2つの立体像がぼやけて見えるのを防止するために、少なくとも一方の立体像の飛び出し量を調整する。2つの立体像がぼやけるのは、両立体像がx方向において近接している状態で飛び出し量の差が大きいことによる。そこで、立体量設定処理部22は、両立体像がスクリーンの面に平行な左右方向(x軸方向)に所定間隔以下に近接しており、かつ両立体像の飛び出し量の差が所定値以上である場合に、両立体像の飛び出し量の差が所定値未満となるように、少なくとも一方の立体像の飛び出し量を調整する。このため、立体量設定処理部22は、両立体像がx軸方向に所定間以上隔離れているか否かを判定し、両立体像がx軸方向に所定間隔以下に近接していると判定したときに、両立体像の飛び出し量の差が所定値以上であるか否かを判定する。
上記の所定間隔は、両立体像の飛び出し量の差が所定値以上であっても両立体像がぼやけない最大の距離として予め設定されている値である。また、上記の所定値は、立体像ぼやけて見えないような飛び出し量の最大の差として予め設定されている値である。このようにして、立体量設定処理部22は飛び出し量調整機能を実現する。
(3)領域内飛び出し量調整機能
立体量設定処理部22(立体量設定手段)は、文字表示領域から文字形状オブジェクトがはみ出さないように、文字表示領域内で上記の飛び出し量を変更して設定する処理を行う。このため、立体量設定処理部22は、文字形状オブジェクトの立体像が文字表示領域内にあるか否かの判定を文字表示領域処理部23に指示する。また、立体量設定処理部22は、文字表示領域処理部23により、立体像が文字表示領域内にないと判定されると、立体像が文字表示領域内にあると判定されるまで、飛び出し量の変更処理を行う。このようにして、立体量設定処理部22は表示領域内調整機能および拡大表示領域内調整機能を実現し、飛び出し量を設定する。
〈文字表示領域処理部の構成〉
文字表示領域処理部23(領域判定手段)は、表示位置設定処理部21および立体量設定処理部22の指示を受けて、文字形状オブジェクトの立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する(文字表示領域内外判定処理)。このため、文字表示領域処理部23は、文字形状オブジェクトの左右の視差画像の位置に基づいて立体像の位置を算出し、その位置が文字表示領域の外形範囲内の位置であるか否かを判定する。また、文字表示領域処理部23は、後述のようにして拡大した文字表示領域においても同様の判定を行う。
文字表示領域処理部23(拡大可否判定手段)は、文字表示領域が非文字形状オブジェクトと重ならない範囲で拡大可能か否かを判定する(拡大可否判定処理)。このため、文字表示領域処理部23は、文字表示領域の外形範囲とが非文字形状オブジェクトの外形範囲との間隔が所定の距離以上離れている場合に拡大可能と判定し、その逆の場合に拡大不可と判定する。また、文字表示領域処理部23(文字表示領域拡大手段)は、文字表示領域が拡大可能であると判定した場合、拡大可能な範囲まで文字表示領域を拡大する(文字表示領域拡大処理)。
文字表示領域処理部23は、上記の文字表示領域内外判定処理、拡大可否判定処理および文字表示領域拡大処理を行うことにより、表示位置設定処理部21および立体量設定処理部22とともに、表示領域内調整機能および拡大表示領域内調整機能を実現する。
〈表示位置設定処理部および立体量設定処理部の連携〉
表示領域内調整機能および拡大表示領域内調整機能は、表示位置設定処理部21および文字表示領域処理部23の組み合わせのみ、または立体量設定処理部22および文字表示領域処理部23の組み合わせのみを用いて実現することができる。しかしながら、一方の組み合わせだけでは適正に立体像の位置を調整することができない場合もあるので、両方の組み合わせを併せて用いることが好ましい。
例えば、表示位置設定処理部21による視差画像の表示位置の変更により可能な限り立体像の重なりを解消し、変更された視差画像の表示位置を立体量設定処理部22に渡す。立体量設定処理部22は、その表示位置に基づいて飛び出し量を小さくするように表示位置を調整して、立体像の重なりが解消したときの表示位置を最終的な値(飛び出し量)として設定する。あるいは、立体量設定処理部22による飛び出し量の調整の後に、表示位置設定処理部21による視差画像の表示位置を調整してもよい。これにより、より細かく立体像の位置を調整することができる。
〈情報保持部の構成〉
情報保持部24は、表示位置設定処理部21により設定された視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの表示位置を保存する。また、情報保持部24は、立体量設定処理部22により設定された飛び出し量を保存する。また、情報保存部24は、文字表示領域処理部23により拡大された文字表示領域のサイズ情報を保存する。情報保持部24は、保存したこれらの情報を視差画像の生成のための情報として視差画像生成部7に与える。
[視差画像生成装置の動作]
以上のように構成される視差画像生成装置1の動作(視差画像生成方法)について説明する。
なお、以降の説明では、便宜上、「文字形状オブジェクト」を単に「文字」と称することがある。
〔平均位置調整機能〕
図9は、視差画像生成装置1が平均位置調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、制御部2が、文字形状オブジェクト表示情報を取得する(ステップS101)。このとき、制御部2は、コンテンツ記憶部31に記憶されている文字形状オブジェクト表示情報をそのまま取得してもよいし、コンテンツ記憶部31に記憶されているコンテンツを画像解析することによって文字形状オブジェクト表示情報を取得してもよい。
次いで、立体量設定処理部22が、所定の文字の飛び出し量を設定する(ステップS102)。このとき、立体量設定処理部22は、操作部5により入力された飛び出し量を基本として、その値に基づいて飛び出し量を設定する。あるいは、立体量設定処理部22は、標準設定記憶部32に記憶されている標準的な飛び出し量に基づいて飛び出し量の基本値を設定する。あるいは、立体量設定処理部22は、視認者の視認状況情報(目の間隔および視認距離)に基づいて飛び出し量を設定する。
飛び出し量の設定について、立体量設定処理部22は、サイズの大きい文字ほど、または立体表示させる文字の周りの2D表示の文字のサイズが大きいときほど、より飛び出し量を大きく設定する。
続いて、表示位置設定処理部21が、隣接する2つの文字についての視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置を計算し(ステップS103)、それらの平均位置に重なりがないか否かを判定する(ステップS104)。このとき、表示位置設定処理部21は、双方の文字についての視差画像の平均位置を計算し、計算した両平均位置について重なりの有無を判定する。
ステップS104において、平均位置が重なる(NO)と判定されると、表示位置設定処理部21が、両平均位置が互いに離れるように視差画像の表示位置を調整し(ステップS105)、調整後の両平均位置が重なるか否かを判定する(ステップS106)。このとき、表示位置設定処理部21は、例えば、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2の一方を、双方の間隔を維持したまま右方向あるいは左方向に移動させる。これにより、飛び出し量を変えることなく、平均位置のみが調整される。
ステップS106において、平均位置が重ならない(YES)と判定されると、表示位置設定処理部21が、上記の調整された視差画像の表示位置を含めるように、情報保持部24における文字形状オブジェクト表示情報を更新する(ステップS107)。上記のステップS101〜S107により、表示位置設定ステップが構成される。すると、視差画像生成部7が、更新された文字形状オブジェクト表示情報に基づいて視差画像を生成して(ステップS108,視差画像生成ステップ)、表示装置10へ送る(ステップS109)。
また、ステップS104において、平均位置が重ならない(YES)と判定されると、処理がステップS108に移行する。
ここで、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2の表示位置の調整例について説明する。図10および図11は、平均位置が重ならない視差画像についての立体像の位置を示している。
図10に示す例では、視差画像L1が右目R側に表示され、視差画像R1が左目L側に表示されており、視差画像L1,R1の平均位置が中心線(y軸)上にある。また、視差画像L2,R2が視差画像R1の左側の同じ位置に表示されている。
このように調整される前は、視差画像L2,R2の平均位置が、視差画像L1,R1の平均位置と重なっていたとする。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2による立体像が中心線上に重なって見える。
これに対して、視差画像L2,R2の表示位置が上記のように視差画像R1の左側にシフトするように調整されると、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置が重ならない。これにより、視認者には、立体画像D1(第1立体像)が中心線上に飛び出して見え、立体画像D2(第2立体像)が視差画像R1の左側の位置に見える。
一方、図11に示す例では、視差画像L1,L2が右目R側に表示され、視差画像R1,R2が左目L側に表示されている。また、視差画像L1,R1がほぼ中心線に対して対称に位置することにより、視差画像L1,R1の平均位置がほぼ中心線(y軸)上にある。さらに、視差画像L2,R2がそれぞれ視差画像L1,R2の左側に位置する。
このように調整される前は、例えば、視差画像R2が視差画像R1よりも右側に位置することにより、視差画像L2,R2が、視差画像L1,R1の平均位置とほぼ同じ平均位置を有していたとする。この状態では、視認者には、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2による立体像がほぼ中心線上に重なって見える。
これに対して、視差画像R2の表示位置が上記のように視差画像R1の左側にシフトするように調整されると、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置が重ならない。これにより、視認者には、立体画像D1が中心線上に飛び出して見え、立体画像D2が立体像D1よりも左側に飛び出して見える。
ここで、上記のように視差画像の表示位置が調整される表示効果について説明する。図12は、2Dで文字を表示した表示画面101を示している。図13は、立体表示された文字が周りの文字と重なった状態の表示画面102を示している。図14は、立体表示された文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面103を示している。
図12に示す表示画面101では、人物画像202も文字も2Dで表示させている。この表示画面101において、“A”〜“J”からなる文字列201が人物画像202の左側に2行に表示され、“K”〜“O”が上部に表示されている。“K”から“O”は、影が付されているが、立体表示ではなく立体表示風に表示されているものとする。
図13に示す表示画面102では、文字列201における“C”が飛び出すように立体的に表示されている。この場合、視認者には、“C”が、“C”に隣接する“B”,“D”および“H”と重なって見える。このとき、例えば、“C”の視差画像L1,R1と“B”の視差画像L2,R2は、図4に示すような関係にある。ただし、“B”の表示位置が“C”の表示位置より左側であることから、視差画像L2,R2の表示位置は図4に示す位置からやや左側にあるとする。
これに対し、表示位置設定処理部21により、前述の処理にしたがって、“B”について、視差画像L2,R2の表示位置を左側にシフトさせる(例えば図10)。これにより、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置が重ならないようになり、“C”が“B”と重ならないように見える。このような処理を、“C”に対して“D”および“H”に対しても行うとともに、“B”,“D”および“H”に対しても、それぞれに隣接する文字との間で上記のような処理行う。これにより、視認者には、図14に示す表示画面103のように、文字列201における文字同士が重なり合わないように見える。
〔飛び出し量調整機能〕
図15は、2つの立体像がぼやける場合の両立体像の位置を示している。図16は、2つの立体像がぼやけない場合の両立体像の位置を示している。
図15に示す例では、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置が重ならない。このため、視認者には、立体像D1,D2が重ならないように見える。しかしながら、この例では、立体像D1,D2の立体量の差d1が大きいため、視認者には立体像D1,D2がぼやけて見えてしまう。
そこで、図16に示す例では、立体量設定処理部22により、立体像D2が図15に示す例よりも手前に位置するように視差画像L2,R2の表示位置が変更されている。これにより、立体像D1,D2の立体量の差d2(<d1)が所定値より小さくなるので、視認者には、立体像D1,D2がぼやけることなく明瞭に見える。
〔表示領域内調整機能〕
図17は、視差画像生成装置1が表示領域内調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。
図17に示すように、まず、制御部2が、文字形状オブジェクト表示情報および文字表示領域情報を取得する(ステップS201)。このとき、制御部2は、図9に示す前述のステップS101の処理と同様にして文字形状オブジェクト表示情報を取得する。また、制御部2は、コンテンツ記憶部31に記憶されている文字表示領域情報をそのまま取得してもよいし、コンテンツ記憶部31に記憶されているコンテンツを画像解析することによって文字表示領域情報を取得してもよい。
次いで、立体量設定処理部22が、所定の文字の飛び出し量を設定する(ステップS202)。このとき、立体量設定処理部22は、前述のステップS102の処理と同様にして飛び出し量を設定する。
続いて、表示位置設定処理部21が、前述のステップS103の処理と同様にして、隣接する2つの文字についての視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置を計算する(ステップS203)。そして、表示位置設定処理部21が、前述のステップS104の処理と同様にして、両平均位置が重ならないことを判定し、かつ、文字表示領域処理部23が、文字の立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する(ステップS204)。このとき、文字表示領域処理部23は、立体像が文字表示領域の外形範囲内に位置している否かを判定する。
ステップS204において、平均位置が重なり、かつ、立体像が文字表示領域内にない(NO)と判定されると、表示位置設定処理部21および/または立体量設定処理部22が、視差画像の表示位置の調整および/または飛び出し量の調整を行う(ステップS205)。このとき、表示位置設定処理部21は、前述のステップS105の処理と同様にして、両平均位置が互いに離れるように視差画像の表示位置を調整する。また、立体量設定処理部22は、2つの立体像に対応する2組の視差画像のうち少なくとも一方の表示位置を調整して飛び出し量を調整する。
そして、表示位置設定処理部21および文字表示領域処理部23が、上記の調整後に、両平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にあるか否かをステップS204と同様にして判定する(ステップS206)。ここで、平均位置が重なり、かつ立体像が文字表示領域内にない(NO)と判定されると、処理をステップS205に戻す。
また、ステップS206において、平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にある(YES)と判定されると、表示位置設定処理部21および/または立体量設定処理部22が、情報保持部24における文字形状オブジェクト表示情報を更新する(ステップS207)。このとき、表示位置設定処理部21および/または立体量設定処理部22調整後の視差画像の表示位置および/または調整後の飛び出し量を文字形状オブジェクト表示情報に含める。
その後は、処理がステップS108に移行する。また、ステップS204において、平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にある(YES)と判定されると、処理がステップS108に移行する。
ここで、上記のように文字表示領域内で視差画像の表示位置および/または立体像の飛び出し量が調整される表示効果について説明する。図18は、2Dで文字を吹き出し内に表示した表示画面104を示している。図19は、吹き出し内で立体表示された1つの文字が周りの文字と重なった状態の表示画面105を示している。図20は、吹き出し内で立体表示された1つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面106を示している。図21は、吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重なった状態の表示画面107を示している。図22は、吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面108を示している。
図18に示す表示画面104では、人物画像202も文字も2Dで表示させている。この表示画面104において、“A”〜“J”からなる文字列201が人物画像202の左側に設けられた吹き出し203(文字表示領域)内に2行に表示されている。
図19に示す表示画面105では、文字列201における“C”が飛び出すように立体的に表示されている。この場合、視認者には、吹き出し203内で、“C”が、“C”に隣接する“B”,“D”および“H”と重なって見える。
これに対し、表示位置設定処理部21により、前述の処理にしたがって、吹き出し203の範囲を越えないように、視差画像の表示位置のみを調整する。これにより、視認者には、図20に示す表示画面106のように、吹き出し203内において、文字列201における文字同士が重なり合わないように見える。
続いて、図21に示す表示画面107では、文字列201における“B”および“C”が飛び出すように立体的に表示されている。この場合、視認者には、吹き出し203内で、“B”および“C”同士が重なるとともに、“B”および“C”がそれぞれに隣接する周辺の文字と重なって見える。
図21に示す例では、図19に示す例のように視差画像の表示位置のみを調整するだけでは不十分であり、文字同士の重なりを解消することができない。そこで、前述の処理にしたがって、吹き出し203の範囲を越えないように、視差画像の表示位置および立体像の飛び出し量を併せて調整する。これにより、視認者には、図22に示す表示画面108のように、吹き出し203内において、文字列201における文字同士が重なり合わないように見える。
〔拡大表示領域内調整機能〕
図23は、視差画像生成装置1が拡大表示領域内調整機能を実現するように動作する手順を示すフローチャートである。
図23に示すように、まず、制御部2が、図17に示す前述のステップS201の処理と同様にして、文字形状オブジェクト表示情報および文字表示領域情報を取得する(ステップS301)。次いで、立体量設定処理部22が、前述のステップS202の処理と同様にして所定の文字の飛び出し量を設定する(ステップS302)。
続いて、表示位置設定処理部21が、前述のステップS203の処理と同様にして、隣接する2つの文字についての視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置を計算する(ステップS303)。そして、前述のステップS204の処理と同様にして、表示位置設定処理部21が、両平均位置が重なり有無を判定し、かつ、文字表示領域処理部23が、文字の立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する(ステップS304)。
ステップS304において、平均位置が重なり、かつ、立体像が文字表示領域内にない(NO)と判定されると、文字表示領域処理部23が、文字表示領域を拡大することができるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、文字表示領域の拡大が可能であると判定されると、文字表示領域処理部23が文字表示領域を拡大する(ステップS306)。文字表示領域が拡大された状態で、前述のステップS205の処理と同様にして、表示位置設定処理部21および/または立体量設定処理部22が、視差画像の表示位置の調整および/または飛び出し量の調整を行う(ステップS307)。
そして、表示位置設定処理部21および文字表示領域処理部23が、前述のステップS206の処理と同様にして、上記の調整後に、両平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する(ステップS308)。ここで、平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にある(YES)と判定されると、前述のステップS207の処理と同様にして、表示位置設定処理部21および/または立体量設定処理部22が、情報保持部24における文字形状オブジェクト表示情報を更新する(ステップS309)。
その後は、処理がステップ207に移行する。また、ステップS304において、平均位置が重ならず、かつ立体像が文字表示領域内にあると判定されると、処理がステップS108に移行する。
ここで、上記のように拡大された文字表示領域内で視差画像の表示位置および/または立体像の飛び出し量が調整される表示効果について説明する。図24は、吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重なった状態の表示画面109を示している。図25は、拡大された吹き出し内で立体表示された2つの文字が周りの文字と重ならなくなった状態の表示画面109を示している。
図24に示す表示画面109では、吹き出し203内の文字列201における“B”および“C”が飛び出すように立体的に表示されている。この場合、視認者には、吹き出し203内で、“B”および“C”同士が重なるとともに、“B”および“C”がそれぞれに隣接する周辺の文字と重なって見える。
図24に示す例では、前述のように、視差画像の平均位置の調整および立体像の飛び出し量を調整するだけでは不十分であり、文字が吹き出し203からはみ出してしまう。そこで、前述の処理にしたがって、吹き出し203を拡大した上で、視差画像の表示位置および立体像の飛び出し量を併せて調整する。これにより、視認者には、図25に示す表示画面110のように、吹き出し203内において、文字列201における文字同士が重なり合わないように見える。
[実施形態の総括]
以上のように、本実施形態に係る視差画像生成装置1は、上記のように構成されて動作することにより、下記のように特筆すべき効果を奏する。
〔平均位置調整機能〕
視差画像生成装置1は、表示位置設定処理部21を有している。これにより、視差画像L1,R1の平均位置と、視差画像L2,R2の平均位置とが重ならないように調整される。それゆえ、視差画像L1,R1および視差画像L2,R2によって形成されるそれぞれの立体像D1,D2が視認者に重ならずに見える。したがって、立体文字を含む文字列を読みやすい状態で表示することができる。
〔飛び出し量調整機能〕
視差画像生成装置1は、立体量設定処理部22を有している。これにより、視差画像L1,R1と視差画像L2,R2とがx軸方向に所定間隔以下に近接し、かつそれぞれの立体像D1,D2の飛び出し量の差が所定値以上である場合に、その差が所定値未満となるように、少なくとも一方の飛び出し量を調整する。それゆえ、立体像D1,D2が視認者にぼやけずに見える。したがって、立体文字を含む文字列を読みやすい状態で表示することができる。
〔表示領域内調整機能〕
視差画像生成装置1は、表示位置設定処理部21、立体量設定処理部22および文字表示領域処理部23を有している。これにより、文字表示領域内で、文字形状オブジェクトの立体像が重ならないように視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置および/または立体像D1,D2のそれぞれの飛び出し量が調整される。それゆえ、立体像D1,D2が文字表示領域からはみ出すことなく視認者に重ならずに見える。したがって、立体文字を含む文字列を読みやすい状態で表示することができる。
〔拡大表示領域内調整機能〕
視差画像生成装置1は、表示位置設定処理部21、立体量設定処理部22および文字表示領域処理部23を有している。これにより、非文字形状オブジェクトと重ならない範囲で拡大した文字表示領域内で、文字形状オブジェクトの立体像が重ならないように視差画像L1,R1および視差画像L2,R2のそれぞれの平均位置および/または立体像D1,D2のそれぞれの飛び出し量が調整される。それゆえ、立体像D1,D2が文字表示領域からはみ出すことなく視認者に重ならずに見える。したがって、立体文字を含む文字列を読みやすい状態で表示することができる。
[制御部の実現形態]
本実施形態の視差画像生成装置1の各ブロック(格納部3を除く)は、ハードウェアロジックによって構成されてもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェア(視差画像生成プログラム)によって実現されてもよい。
すなわち、上記の各ブロックは、それぞれの機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(Central Processing Unit)、プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、視差画像生成装置1に供給し、CPUが記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
上記の記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/BD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、視差画像生成装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記のプログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
[付記事項]
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、隣接する文字形状オブジェクト同士を重ならないように立体表示するので、文字形状オブジェクトを立体表示させる表示装置に好適に利用することができる。
1 視差画像生成装置
2 制御部
3 格納部
6 視認状況情報取得部
7 視差画像生成部(視差画像生成手段)
9 外部メモリ
21 表示位置設定処理部(表示位置設定手段)
22 立体量設定処理部(立体量制御手段,立体量設定手段)
23 文字表示領域処理部(領域判定手段,拡大可否判定手段、文字表示領域拡大手段)
31 コンテンツ記憶部
32 標準設定記憶部
201 文字列(文字形状オブジェクト)
202 人物画像(非文字形状オブジェクト)
203 吹き出し(文字表示領域)
d1,d2 差
D1 立体像(第1立体像)
D2 立体像(第2立体像)
L1,R1 視差画像(第1視差画像)
L2,R2 視差画像(第2視差画像)

Claims (10)

  1. 左右の視差画像から文字形状オブジェクトの立体像を表示するための前記視差画像を生成する視差画像生成装置において、
    隣接する2つの前記文字形状オブジェクトについての一方の前記立体像である第1立体像を形成するための左右の前記視差画像である第1視差画像の平均位置と、他方の前記立体像である第2立体像を形成するための左右の前記視差画像である第2視差画像の平均位置とが重ならないように前記第1視差画像および前記第2視差画像の表示位置を設定する表示位置設定手段と、
    前記表示位置設定手段により設定された前記表示位置に表示させる前記視差画像を生成する視差画像生成手段と、
    前記立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する領域判定手段と
    え、
    前記表示位置設定手段はさらに、前記領域判定手段によって前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように前記表示位置を設定し、かつ、前記立体像が立体表示を行わない文字オブジェクトと重ならないように、該立体表示を行わない文字オブジェクトの表示位置を前記文字表示領域内で設定する
    とを特徴とする視差画像生成装置。
  2. 前記第1立体像と前記第2立体像とが、両視差画像が表示される表示面に平行な左右方向で所定間隔以下に近接し、かつ両立体像の立体量の差が所定値以上であるとき、当該差が前記所定値未満となるように、少なくとも一方の前記立体像の前記立体量を調整する立体量調整手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の視差画像生成装置。
  3. 前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように、前記立体像の立体量を設定する立体量設定手段を備え、
    前記視差画像生成手段は、前記立体量設定手段により設定された前記立体量で前記立体像が表示されるように前記視差画像を生成することを特徴とする請求項に記載の視差画像生成装置。
  4. 前記立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する領域判定手段と、
    前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように、前記立体像の立体量を設定する立体量設定手段とを備え、
    前記視差画像生成手段は、前記立体量設定手段により設定された前記立体量で前記立体像が表示されるように前記視差画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の視差画像生成装置。
  5. 前記立体量設定手段は、視認者の立体視に関する視認状況に基づいて、前記立体像の立体量の基本値を設定することを特徴とする請求項またはに記載の視差画像生成装置。
  6. 前記文字表示領域が前記文字形状オブジェクト以外の非文字形状オブジェクトと重ならない範囲で拡大可能か否かを判定する拡大可否判定手段と、
    前記文字表示領域が拡大可能と判定されたときに、前記文字表示領域を上記の範囲内で拡大する文字表示領域拡大手段とを備えていることを特徴とする請求項1、3、4またはに記載の視差画像生成装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の視差画像生成装置を備えていることを特徴とする表示装置。
  8. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の視差画像生成装置の各手段として機能させるための視差画像生成プログラム。
  9. 請求項に記載の視差画像生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 左右の視差画像から文字形状オブジェクトの立体像を表示するための前記視差画像を生成する視差画像生成方法において
    前記立体像が文字表示領域内にあるか否かを判定する領域判定ステップと、
    接する2つの前記文字形状オブジェクトについての一方の前記立体像である第1立体像を形成するための左右の前記視差画像である第1視差画像の平均位置と、他方の前記立体像である第2立体像を形成するための左右の前記視差画像である第2視差画像の平均位置とが重ならないように前記第1視差画像および前記第2視差画像の表示位置を設定し、さらに、前記領域判定ステップにおいて前記立体像が前記文字表示領域内にないと判定されたときに、前記立体像が前記文字表示領域内に配置されるように前記表示位置を設定し、かつ、前記立体像が立体表示を行わない文字オブジェクトと重ならないように、該立体表示を行わない文字オブジェクトの表示位置を前記文字表示領域内で設定する表示位置設定ステップと、
    前記表示位置設定ステップにより設定された前記表示位置に表示させる前記視差画像を生成する視差画像生成ステップと
    を含むことを特徴とする視差画像生成方法。
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