JP5319350B2 - 開放補助機構付き引き手 - Google Patents

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Description

この発明は、開放補助機構付き引き手に関し、例えばクレセント錠の施錠状態で、窓、扉、障子等の引き戸を誤って開放しようとした場合に、開放補助機構が作動しないようにすることで、開放補助機構の破損を未然に防止することができるようにしたものである。
従来、引き戸の開放補助機構は、引き手をスライドする力を利用して一対の回動部を突出させていた(例えば特許文献1の段落番号「0022」、段落番号「0027」〜「0029」及び図1〜6参照)。
特許第3927938号公報(段落番号「0022」、段落番号「0027」〜「0029」及び図1〜6)
しかし、上記した従来の引き戸の開放補助機構では、クレセント錠が施錠状態にあるときにも、一対の回動部が突出しようとするため、開放補助機構を破損するおそれがあるといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、例えばクレセント錠の施錠状態で、窓、扉、障子等の引き戸を誤って開放しようとした場合に、開放補助機構が作動しないようにすることで、開放補助機構の破損を未然に防止することができるようにしたものである。
これに加えて、請求項1に記載の発明によれば、クレセント錠の破損を防止することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、通常時は引き手が引き戸に向かって倒れているので、薄型でコンパクトな外観とでき、操作時には引き手が起き上がるようにしているので、堅固に把持でき、引き手から手が容易に離れることを防止することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、引き手を回動させる動作を利用して突出部を突出させており、この原理を利用することで、比較的に小さい力で引き戸の開放を補助することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、例えばクレセント錠の施錠状態で、引き手を起こした場合にも突出部が突出せずに、開放補助機構の破損を未然に防止することができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、モータや電磁ソレノイド等の電気的駆動源を用いて突出部を突出させることができるようにするとともに、突出部に所定以上の荷重が掛かったことも電気的に検知することで、電気的駆動源の駆動を停止させて、誤って突出部が突出するのを未然に防止することができるようにしたものである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6に記載の発明は、引き手の開放操作後、予め設定した所定時間が経過した場合に、突出部を引っ込んだ状態に復帰させることができるようにしたものである。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7に記載の発明は、板バネを誤動作防止装置に使用した開放補助機構付き引き手を提供することができるようにしたものである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8に記載の発明は、弾性を有する板材を誤動作防止装置に使用した開放補助機構付き引き手を提供することができるようにしたものである。
また、請求項8に記載の発明によれば、板材にコ字形の切欠部で囲まれた弾性片を形成しているので、板材全体にたわませる場合に比較して、弾性片の弾性力の設定が容易である。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、窓、扉、障子等の引き戸(30)に取り付けられる引き手(40)である。
第2に、引き手(40)には、例えば図1〜5に示すように、次の構成を備える。
(1)突出部(80)
突出部(80)は、例えば図1及び図3に示すように、引き戸(30)の戸先から戸枠(20)に向かって突出することで、引き戸(30)を開放方向に蹴り出すためのものである。
(2)連動装置(90)
連動装置(90)は、例えば図1及び図3に示すように、引き手(40)に手を掛けて引き戸(30)を開放する開放操作に連動させて、突出部(80)を突出させるためのものである。
(3)誤動作防止装置(100)
誤動作防止装置(100)は、例えば図5に示すように、引き手(40)の開放操作によって、突出部(80)に所定以上の荷重が掛かった場合に、連動装置(90)による連動動作を中止させるためのものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、引き手(40)は、例えば図2及び図4に示すように、引き戸(30)に起立可能に支持され、引き戸(30)側に向けて倒伏した格納位置と、例えば図1及び図3に示すように、格納位置から引き戸(30)から離れる方向に起立した操作位置との間で回動する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、連動装置(90)は、図1及び図4に示すように、引き手(40)を格納位置から操作位置に回動させる動作を利用して、突出部(80)を突出させるようにしている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、誤動作防止装置(100)は、例えば図5に示すように、突出部(80)に所定以上の荷重が掛かった場合に、引き手(40)から連動装置(90)への回動力の伝達を遮断するようにしている。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、連動装置(90)は、例えば図6及び図7に示すように、引き手(40)の開放操作を検知するための第1のセンサー(例えば常開式スイッチ230)と、第1のセンサー(例えば常開式スイッチ230)により引き手(40)の開放操作が検知された場合に駆動され、突出部(200)を突出させるための電気的駆動源(例えばモータ210)とから構成している。
第2に、誤動作防止装置(100)は、例えば図7に示すように、突出部(200)に所定以上の荷重が掛かったことを検知した場合に、電気的駆動源(例えばモータ210)の駆動を停止させるための第2のセンサー(例えば常閉式スイッチ240)から構成している。
なお、第1、第2のセンサーとして、スイッチ(230,240)を例示したが、これに限定されず、図示しないが、変位センサーや圧力センサー等を用いても良い。
また、電気的駆動源として、モータ(210)を例示したが、これに限定されず、図示しないが、電磁ソレノイド等を用いても良い。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、連動装置(90)には、例えば図7に示すように、第1のセンサー(例えば常開式スイッチ230)により引き手(40)の開放操作が検知されたことを条件に、時間の計測を開始させ、予め設定した所定時間が経過したことを条件に、電気駆動源(例えばモータ210)を逆転駆動させることで、突出部(200)を引っ込んだ状態に復帰させるためのタイマー(250)を内蔵している。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、誤動作防止装置(100)は、例えば図1に示すように、板バネから構成する。
第2に、突出部(80)又は連動装置(90)のいずれか一方(例えば突出部80)には、例えば図1に示すように、板バネの一端部を固定し、板バネの他端部である自由端部を突出部(80)又は連動装置(90)のいずれか他方(例えば連動装置90)に向かって突出させる。
なお、突出部(80)に、板バネを固定したが、これに限定されず、図示しないが、連動装置(90)に固定しても良い。
第3に、他方(例えば連動装置90)には、例えば図1に示すように、板バネのバネ性を利用して、当該板バネの自由端部に弾性的に当接する連結ピンを設ける。
なお、連動装置(90)に、連結ピンを設けたが、これに限定されず、図示しないが、突出部(80)に設けても良い。
第4に、板バネの自由端部には、例えば図1に示すように、連結ピンが着脱可能にはまり込む凹部(例えば連結部101)を設けている。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、誤動作防止装置は、例えば図8、図11及び図12に示すように、弾性を有する板材(300)から構成する。
第2に、板材(300)には、例えば図11及び図12に示すように、次の構成を備える。
(1)取付部(310)
取付部(310)は、例えば図11及び図12に示すように、板材(300)の一端部に位置し、突出部(80)又は連動装置(90)のいずれか一方(例えば突出部80)に固定可能なものである。
(2)弾性片(320)
弾性片(320)は、例えば図8、図11及び図12に示すように、取付部(310)を一方(例えば突出部80)に固定した状態で、突出部(80)又は連動装置(90)のいずれか他方(例えば連動装置90)に向かって突出する板材(300)の他端部である自由端部に位置し、板材(300)の表裏面に貫通するコ字形の切欠部(321)で囲まれたものである。
第3に、他方(例えば連動装置90)には、例えば図8に示すように、弾性片(320)の弾性を利用して、当該弾性片(320)に弾性的に当接する連結ピン(380)を設ける。
第4に、板材(300)の自由端部と弾性片(320)との間には、例えば図8及び図11に示すように、両方にまたがり、連結ピン(380)が着脱可能にはまり込む凹部(330)を設けている。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、例えばクレセント錠の施錠状態で、窓、扉、障子等の引き戸を誤って開放しようとした場合に、開放補助機構が作動しないようにすることで、開放補助機構の破損を未然に防止することができる。
これに加えて、請求項1に記載の発明によれば、クレセント錠の破損を防止することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、通常時は引き手が引き戸に向かって倒れているので、薄型でコンパクトな外観とでき、操作時には引き手が起き上がるようにしているので、堅固に把持でき、引き手から手が容易に離れることを防止することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、引き手を回動させる動作を利用して突出部を突出させており、この原理を利用することで、比較的に小さい力で引き戸の開放を補助することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項3に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、例えばクレセント錠の施錠状態で、引き手を起こした場合にも突出部が突出せずに、開放補助機構の破損を未然に防止することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、モータや電磁ソレノイド等の電気的駆動源を用いて突出部を突出させることができるようにするとともに、突出部に所定以上の荷重が掛かったことも電気的に検知することで、電気的駆動源の駆動を停止させて、誤って突出部が突出するのを未然に防止することができる。
(請求項6)
請求項6に記載の発明によれば、上記した請求項5に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6に記載の発明によれば、引き手の開放操作後、予め設定した所定時間が経過した場合に、突出部を引っ込んだ状態に復帰させることができる。
(請求項7)
請求項7に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7に記載の発明によれば、板バネを誤動作防止装置に使用した開放補助機構付き引き手を提供することができる。
(請求項8)
請求項8に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8に記載の発明によれば、弾性を有する板材を誤動作防止装置に使用した開放補助機構付き引き手を提供することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、板材にコ字形の切欠部で囲まれた弾性片を形成しているので、板材全体にたわませる場合に比較して、弾性片の弾性力の設定が容易である。
本発明の第1の実施の形態の一例を示し、同図は引き手の周囲の一部断面図である。 引き手の斜視図である。 図2に対応し、同図は引き手を操作位置に起立させた状態を示す斜視図である。 図1に対応し、同図は引き手を格納位置に倒伏した状態を示す一部断面図である。 図1に対応し、同図は誤動作防止装置の作動状態を示す一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態の一例を示し、同図は突出部の駆動機構を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施の形態の一例を示し、同図は回路図である。 本発明の第3の実施の形態の一例を示し、同図は引き手の一部断面図である。 図8に対応し、同図は引き手を格納位置に倒伏した状態を示す一部断面図である。 図8に対応し、誤動作防止装置の作動状態を示す一部断面図である。 誤動作防止装置である板材の斜視図である。 図11に対応し、板材の他の斜視図である。 引き手の取付状態の一部断面図である。 図13に対応し、引き手を操作位置に起立させた状態を示す一部断面図である。 図13に対応し、誤動作防止装置の作動状態を示す一部断面図である。 本発明の第4の実施の形態の一例を示し、同図は引き手の一部断面図である。 図16に対応し、引き手を操作位置に起立させた状態を示す一部断面図である。 図16に対応し、誤動作防止装置の作動状態を示す一部断面図である。
(サッシ窓10)
図中、10は、サッシ窓を示すものであり、このサッシ窓10は、ベランダと室内との間に設けられる比較的に大型の引き違い窓や片引き窓として使用する。
サッシ窓10は、大別すると、次のパーツを備える。
なお、サッシ窓10のパーツは、次の(1)〜(2)に限定されない。
(1)戸枠20
戸枠20は、図示しないが、窓開口部に固定されるものである。
(2)引き戸30
引き戸30は、戸枠20にスライド可能に支持されるものである。
なお、引き戸30は、窓に限定されず、扉や障子等でも良い。
引き戸30には、引き手40が取り付けられている。
なお、引き手40は、引き戸30の屋内側と屋外側とのいずれか一方の片側に取り付けても良いし、或いは両側に取り付けても良い。
(引き手40)
引き手40は、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(2)については、後述する。
(1)ベース50
(2)引き手本体60
(3)開放補助機構70
なお、引き手40のパーツは、上記した(1)〜(2)に限定されない。
(ベース50)
ベース50は、引き戸30の戸先側の縦枠に固定される。
具体的には、ベース50は、引き戸30の縦枠に沿って上下に長く形成されている。
(引き手本体60)
引き手本体60は、ベース50に起立可能に支持され、引き戸30側に向けて倒伏した格納位置と、格納位置から引き戸30から離れる方向に起立した操作位置との間で回動する。
なお、引き手本体60を、ベース50に起立可能に支持したが、これに限定されず、ベース50に固定したり、或いはスライド可能に支持しても良い。
具体的には、引き手本体60は、上下に長いコ字形に形成され、上下の端部が支持軸61を介してベース50に回動可能に支持されている。
(開放補助機構70)
開放補助機構70は、引き手本体60に手を掛け、引き戸30を開放する開放操作に連動させて、引き戸30を開放方向に蹴り出すことで、引き戸30の開放を補助するためのものである。
開放補助機構70は、ベース50内に内蔵され、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(5)については、後述する。
(1)突出部80
(2)連動装置90
(3)誤動作防止装置100
(4)スプリング120
(5)ダンパー130
なお、開放補助機構70のパーツは、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(突出部80)
突出部80は、図1及び図3に示すように、引き戸30の戸先から戸枠20に向かって突出することで、引き戸30を開放方向に蹴り出すためのものである。
具体的には、突出部80は、ベース50にスライド可能に支持され、引き戸30の戸先の端面から突出した突出位置と、戸先の端面とほぼ面一にベース50内に収納された収納位置との間でスライドする。
突出部80の先端部には、図1に示すように、硬質ゴム等で形成したクッション材81を取り付けている。クッション材81は、突出部80の突出時に戸枠20の内側面と衝突し、その際の衝撃を減少させたり、その際に発生する衝撃音を減少している。また、突出部80と衝突する戸枠20の内側面にも、硬質ゴム等で形成した当たり部材21を接着している。当たり部材21は、突出部80の突出時にそのクッション材81と衝突し、その際の衝撃を減少させたり、その際に発生する衝撃音を減少している。
一方、突出部80の基端部には、図1に示すように、後面が開口した逃げ穴82を設けている。逃げ穴82は、図5に示すように、後述する誤動作防止装置100が作動した際に、同様に後述するリンク機構から構成される連動装置90が進入するためのものである。
(連動装置90)
連動装置90は、図1及び図3に示すように、引き手40に手を掛けて引き戸30を開放する開放操作に連動させて、突出部80を突出させるためのものである。
具体的には、連動装置90は、リンク機構から構成され、一端部が引き手本体60の支持軸61に軸支され、他端部が後述する誤動作防止装置100を介して突出部80の基端部に連結されている。
(誤動作防止装置100)
誤動作防止装置100は、図5に示すように、引き手40の開放操作によって、突出部80に所定以上の荷重が掛かった場合に、連動装置90による連動動作を中止させるためのものである。
具体的には、誤動作防止装置100は、金属製の板バネから構成されている。板バネである誤動作防止装置100は、一端部が突出部80の基端部に固定され、他端部である自由端部は、連動装置90の他端部に向かって、図1において斜め下方に延びている。板バネである誤動作防止装置100の自由端部には、上方に向かって凹状に湾曲し、連動装置90の他端部の軸(連結ピン)に上方からはまり込む連結部101(凹部)を設けている。連結部101は、板バネである誤動作防止装置100のバネ力により、連動装置90の他端部の軸に上方から弾性的にはまり込み、突出部80と連動装置90とを連結している。
なお、板バネとして、金属製のものを例示したが、これに限定されず、樹脂製としても良い。また、連結部101として、凹部を例示したが、これに限定されない。
一方、所定以上の荷重としては、図示しないが、例えば引き戸30にクレセント錠がある場合に、当該クレセント錠の施錠状態で、引き戸30を開放しようとした場合を想定している。
クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60に手を掛けて操作位置に起こそうとすると、突出部80が連動装置90を介して突出しようとする。このとき、突出部80の先端部が戸枠20の内側面に当たって、ベース50内に収納された収納位置から突出することができない。
その際に、連動装置90の他端部が、突出部80に向かって進行しようとする力により、板バネである誤動作防止装置100のバネ力に抗して、図5に示すように、連結部101が跳ね上げられ、突出部80と連動装置90との連結状態が切断される。
このため、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60を操作位置に起しても、突出部80が突出しない。
また、引き手本体60を操作位置に起した際に、連動装置90の他端部は、図5に示すように、突出部80の基端部の逃げ穴82内に進行する。
(スプリング120)
スプリング120は、ベース50と突出部80との間で圧縮され、突出部80を突出位置から収納位置に向かって付勢するためのものである。
突出部80と引き手本体60とが、連動装置90及び誤動作防止装置100を介して連結していることから、スプリング120の復元力により、引き手本体60は、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって付勢される。
(ダンパー130)
ダンパー130は、引き手本体60の支持軸61に内蔵されている。ダンパー130は、スプリング120の復元力による引き手本体60の回動力を減衰することで、引き手本体60が操作位置から格納位置に向かってゆっくりと静止に回動するようにしている。
(使用方法)
上記した構成を有する引き手40の使用方法について説明する。
まず、引き手本体60に手を掛けて、倒伏した格納位置(図2及び図4参照)から起立した操作位置(図1及び図3参照)に引き起こす。
引き手本体60を引き起こすと、図1及び図3に示すように、連動装置90及び誤動作防止装置100を介して、突出部80が突出する。
突出部80が突出すると、図1に示すように、その先端部のクッション材81が、戸枠20の内側面に接着した当たり部材21に当接し、引き戸30を開放方向に蹴り出す。
このため、重量の重い大型の引き戸30であっても、比較的に軽い力で開放することができる。
その後、引き手本体60から手を離すと、スプリング120の復元力により、突出部80を突出位置から収納位置に引っ込む。
同時に、突出部80と引き手本体60とが、連動装置90及び誤動作防止装置100を介して連結していることから、スプリング120の復元力により、引き手本体60は、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって回動する。
このとき、ダンパー130が作動し、引き手本体60が操作位置から格納位置に向かってゆっくりと静止に回動して復帰する。
一方、図示しないが、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60に手を掛けて操作位置に起こそうとすると、バネである誤動作防止装置100のバネ力に抗して、図5に示すように、連結部101が跳ね上げられ、突出部80と連動装置90との連結状態が切断される。
このため、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60を操作位置に起しても、突出部80が突出しない。
その後、引き手本体60を、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって手動で回動して復帰させる。
引き手本体60を復帰させると、図4に示すように、誤動作防止装置100の凹状の連結部101に連動装置90がはまり込むことで、誤動作防止装置100を介して、突出部80と連動装置90との連結状態が復帰する。
(第2の実施の形態)
つぎに、図6及び図7を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、第1に、電気的駆動源としてのモータ210の駆動力により、突出部200を突出させるようにした点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、連動装置90の一部及び誤動作防止装置100に、センサーである2個のスイッチ230,240を利用した点にある。
(突出部200)
突出部200には、図6に示すように、ラック201を設けている。ラック201は、後述するモータ210のピニオンギヤ211をかみ合わせ、モータ210の駆動力を利用して突出部200を突出させるようにしている。
(連動装置90)
連動装置90は、大別すると、図6及び図7に示すように、次のパーツを備える。
なお、連動装置90のパーツは、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)モータ210(電気的駆動源)
モータ210は、電気的駆動源の一例であり、図6に示すように、回転軸にピニオンギヤ211を取り付け、当該ピニオンギヤ211を突出部200のラック201にかみ合わせている。
なお、電気的駆動源として、モータ210を例示したが、これに限定されず、図示しないが、電磁ソレノイド等を用いても良い。
(2)電池220(電源)
電池220は、電源の一例であり、図7に示すように、モータ210に接続されている。
なお、電源の一例として、電池220を例示したが、これに限定されず、バッテリーや交流電源等を用いても良い。
(3)常開式スイッチ230(第1のセンサー)
常開式スイッチ230は、第1のセンサーの一例であり、引き手40の開放操作を検知するためのものである。
具体的には、引き手40を開放操作すると、常開式スイッチ230がオンとなり、モータ210が駆動されて、突出部200が突出する。なお、突出部200が突出した後、図示しないが、回路を遮断することで、モータ210(電気的駆動源)の駆動を停止させるようにしている。
なお、第1のセンサーとして、常開式スイッチ230を例示したが、これに限定されず、図示しないが、変位センサーや圧力センサー等を用いて引き手40を開放操作を検知するようにしても良い。
(4)タイマー250
タイマー250は、常開式スイッチ230(第1のセンサー)により引き手40の開放操作が検知されたことを条件に、時間の計測を開始させ、予め設定した所定時間が経過したことを条件に、モータ210(電気駆動源)を逆転駆動させることで、突出部200を引っ込んだ状態に復帰させるようにしている。
所定時間としては、例えば3秒を設定しているが、これに限定されない。
(誤動作防止装置100)
誤動作防止装置100は、図7に示すように、第2のセンサーの一例である常閉式スイッチ240から構成している。常閉式スイッチ240は、突出部200に所定以上の荷重が掛かったことを検知した場合に、オフとなり、モータ210(電気的駆動源)の駆動を停止させるようにしている。
なお、第2のセンサーとして、常閉式スイッチ240を例示したが、これに限定されず、図示しないが、変位センサーや圧力センサー等を用いて、突出部200に所定以上の荷重が掛かったことを検知するようにしても良い。
(その他)
引き手40については、図示しないが、引き手40を起立した操作位置から倒伏した格納位置に復帰させるためのバネ等の復帰手段や、復帰手段による回動力を減衰するためのダンパー等の減衰手段を備えている。
(使用方法)
上記した構成を有する引き手40の使用方法について説明する。
まず、図示しないが、引き手本体60に手を掛けて、倒伏した格納位置から起立した操作位置に引き起こす。
引き手本体60を引き起こすと、図7の常開式スイッチ230(第1のセンサー)がオンとなり、モータ210が駆動されて、突出部200が突出する。
また、同時にタイマー250の計測を開始し、予め設定した所定時間、例えば3秒経過すると、モータ210(電気駆動源)が逆転駆動し、突出部200を引っ込む。
一方、図示しないが、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60に手を掛けて操作位置に起こそうとすると、常閉式スイッチ240(第2のセンサー)がオフとなり、モータ210(電気的駆動源)の駆動を停止し、突出部200が突出しない。
(第3の実施の形態)
つぎに、図8〜15を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、先に図1〜5を用いて説明した第1の実施の形態に係る金属製の板バネから構成された誤動作防止装置100に代えて、図8、図11及び図12に示すように、弾性を有する樹脂製の板材300を使用した点である。
すなわち、板材300は、適度な弾性と剛性とを有する樹脂で一体的に形成されている。
なお、板材300として、樹脂製のものを例示したが、これに限定されず、金属製としても良い。
具体的には、板材300には、図8、図11及び図12に示すように、次の各部を備える。
(1)取付部310
取付部310は、図11及び図12に示すように、板材300の一端部に位置し、突出部80又は連動装置90のいずれか一方、例えば突出部80に固定可能なものである。
具体的には、図8に示すように、取付部310にリベット340を通して、突出部80の後端部に固定される。
(2)弾性片320
弾性片320は、図8、図11及び図12に示すように、取付部310を突出部80に固定した状態で、突出部80又は連動装置90のいずれか他方、例えば連動装置90に向かって突出する板材300の他端部である自由端部に位置し、板材300の表裏面に貫通するコ字形の切欠部321で囲まれたものである。
具体的には、弾性片320は、図8に示すように、板材300の自由端部の下面より下方に突出している。
(3)凹部330
凹部330は、図8に示すように、後述する連動装置90の連結ピン380が着脱可能にはまり込むものである。
具体的には、凹部330は、図8及び図11に示すように、板材300の下面に形成され、上方に向かって断面半円形に凹んでいる。凹部330は、板材300の自由端部と弾性片320とにまたがって位置させている。
すなわち、断面半円形の凹部330の片半、すなわち図8の向かって右側の中心角が略90度の断面扇形の部分は、板材300の自由端部の下面に形成され、他の片半、左側の中心角が略90度の断面扇形の部分は、弾性片320の自由端部の下面に形成されている。
このため、凹部330に、図8に示すように、後述する連結ピン380が下方からはまり込み、連動装置90と板材300とが連結された状態では、連結ピン380の上部の片側が板材300の自由端部の下面に当接し、連結ピン380の上部の他の片側が弾性片320の自由端部の下面に当接する。
一方、連動装置90は、図8に示すように、2本の第1、第2リンク350,360から構成され、両リンク350,360は、リンク軸370で連結されている。
第1リンク350の一端部は、図8に示すように、リンク軸370を介して第2リンク360に連結され、他端部は引き手本体60の支持軸61に軸止されている。
第2リンク360の一端部は、図8に示すように、リンク軸370を介して第1リンク350に連結され、他端部には、板材300の凹部330に下方からはまり込む連結ピン380を設けている。
なお、本実施の形態の説明においては、先に図1〜5を用いて説明した第1の実施の形態と同一構成部分については、同一符号を用いて説明を省略する。
(引き手本体60と板材300との位置関係)
まず、引き手本体60には、図9に示すように、ベース50に固定された支持軸61に、回転可能に支持される軸受部62を有する。
突出部80が、図9に示すように、ベース50内に収納された収納位置においては、板材300の自由端部が、引き手本体60の軸受部390の下側に位置する。このとき、板材300の自由端部の上面が、軸受部390の外周の下端部に当接している。
これに対し、突出部80が、図8に示すように、ベース50から突出した突出位置においては、板材300の自由端部が、引き手本体60の軸受部390の下側から離隔する。
一方、図示しないが、クレセント錠の施錠状態で、突出部80の収納位置において、引き手本体60が操作位置に起されると、連結ピン380は、図10の向かって左側に移動しようとし、板材300の自由端部を押し上げる。
このとき、板材300の自由端部の上面が、図10に示すように、軸受部390の外周の下端部に当接していることから、板材300の自由端部が上方にたわむのを阻止する。
このため、板材300の弾性片320のみが、連結ピン380に押し上げられて上方にたわむことで、図10に示すように、連結ピン380が凹部330から係脱し、連結ピン380と板材300との連結状態が遮断される。
上述のように、板材300の一端部が突出部80により片持ち支持されているが、突出部80の収納位置において、板材300の自由端部の上面が、図9及び図10に示すように、軸受部390の外周の下端部に当接していることから、いわゆる両持ちの支持状態にある。
したがって、連動装置90と板材300との連結状態を解除する荷重を考える上で、板材300の全体のたわみを考慮する必要が無く、弾性片320の弾性力を考慮するだけで設定できるというメリットがある。
(使用方法)
上記した構成を有する引き手40の使用方法について説明する。
まず、引き手本体60に手を掛けて、倒伏した格納位置(図9及び図13参照)から起立した操作位置(図8及び図14参照)に引き起こす。
引き手本体60を引き起こすと、図8及び図14に示すように、連動装置90の連結ピン380が板材300の凹部330に下方からはまり込み、連動装置90と板材300とが連結されていることから、突出部80が突出する。
突出部80が突出すると、図14に示すように、その先端部のクッション材81が、戸枠20の内側面に接着した当たり部材21に当接し、引き戸30を開放方向に蹴り出す。
このため、重量の重い大型の引き戸30であっても、比較的に軽い力で開放することができる。
その後、引き手本体60から手を離すと、スプリング120の復元力により、突出部80を突出位置から収納位置に引っ込む。
同時に、突出部80と引き手本体60とが、連動装置90及び板材300を介して連結していることから、スプリング120の復元力により、引き手本体60は、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって回動する。
このとき、ダンパー130が作動し、引き手本体60が操作位置から格納位置に向かってゆっくりと静止に回動して復帰する。
一方、図示しないが、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60に手を掛けて操作位置に起こそうとすると、板材300の弾性片320が連動装置90の連結ピン380により押し上げられて、上方に向かってたわみ、連結ピン380が板材300の凹部330から係脱し、図10及び図15に示すように、連動装置90と板材300との連結状態が切断される。
このため、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60を操作位置に起しても、図10及び図15に示すように、突出部80が突出しない。
このとき、連動装置90の連結ピン380は、図10及び図15に示すように、板材300の凹部330の下側を通過して、突出部80の逃げ穴82内に進行する。
その後、引き手本体60を、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって手動で回動して復帰させる。
引き手本体60を復帰させると、連動装置90の連結ピン380が後退し、板材300の弾性片320を再度、跳ね上げることで、図8及び図14に示すように、板材300の凹部330にはまり込み、突出部80と連動装置90との連結状態が復帰する。
(第4の実施の形態)
つぎに、図16〜18を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、先に図8〜15を用いて説明した第3の実施の形態では、板材300を突出部80側に取り付けたのに対し、板材300と同様の構造を有する本実施の形態に係る板材400を、図16〜18に示すように、連動装置90側に取り付けた点である。
すなわち、本実施の形態に係る板材400は、先に図8〜15を用いて説明した第3の実施の形態に係る板材300と同様に、適度な弾性と剛性とを有する樹脂で一体的に形成されている。板材400の一端部は、図16に示すように、連動装置90に固定され、他端部には、コ字形の切欠部411で囲まれた弾性片410と、下方に向かって凹んだ凹部420とを有する。
突出部80の後端部には、図16に示すように、板材400の凹部420に上方からはまり込む連結ピン430を設けている。
なお、本実施の形態の説明においては、先に図1〜5を用いて説明した第1の実施の形態、並びに図8〜15を用いて説明した第3の実施の形態と同一構成部分については、同一符号を用いて説明を省略する。
突出部80の連結ピン430が、図16に示すように、板材400の凹部420にはまり込むことで、板材400と突出部80とが連結され、図17に示すように、引き手本体60の操作により突出部80が突出する。
これに対し、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60に手を掛けて操作位置に起こそうとすると、図18に示すように、板材400の弾性片410が、突出部80の連結ピン430に押されて、下方に向かってたわむことで、連結ピン430が板材400の凹部420から係脱し、連動装置90と板材400との連結状態が切断される。
このため、クレセント錠の施錠状態で、引き手本体60を操作位置に起しても、図18に示すように、突出部80が突出しない。
その後、引き手本体60を、起立した操作位置から倒伏した格納位置に向かって手動で回動して復帰させる。
引き手本体60を復帰させると、連動装置90の連結ピン430が後退し、板材400の弾性片410を再度、跳ね上げることで、図16に示すように、板材400の凹部420にはまり込み、突出部80と連動装置90との連結状態が復帰する。
(第1の実施の形態)
10 サッシ窓
20 戸枠 21 当たり部材
30 引き戸 40 引き手
50 ベース
60 引き手本体 61 支持軸
70 開放補助機構 80 突出部
81 クッション材 82 逃げ穴
90 連動装置
100 誤動作防止装置 101 連結部(凹部)
120 スプリング 130 ダンパー
(第2の実施の形態)
200 突出部 201 ラック
210 モータ(電気的駆動源) 201 ピニオンギア
220 電池(電源)
230 常開式スイッチ(第1のセンサー)
240 常閉式スイッチ(第2のセンサー)
250 タイマー
(第3の実施の形態)
300 板材(誤動作防止装置) 310 取付部
320 弾性片 321 切欠部
330 凹部(連結部) 340 リベット
350 第1リンク 360 第2リンク
370 リンク軸 380 連結ピン
390 軸受部
(第4の実施の形態)
400 板材(誤動作防止装置) 410 弾性片
411 切欠部 420 凹部(連結部)
430 連結ピン

Claims (8)

  1. 窓、扉、障子等の引き戸に取り付けられる引き手であって、
    前記引き手には、
    前記引き戸の戸先から戸枠に向かって突出することで、前記引き戸を開放方向に蹴り出すための突出部と、
    前記引き手に手を掛けて前記引き戸を開放する開放操作に連動させて、前記突出部を突出させるための連動装置と、
    前記引き手の開放操作によって、前記突出部に所定以上の荷重が掛かった場合に、前記連動装置による連動動作を中止させるための誤動作防止装置を備えていることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  2. 請求項1に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記引き手は、
    前記引き戸に起立可能に支持され、前記引き戸側に向けて倒伏した格納位置と、
    前記引き戸から離れる方向に起立した操作位置との間で回動することを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  3. 請求項2に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記連動装置は、
    前記引き手を前記格納位置から前記操作位置に回動させる動作を利用して、前記突出部を突出させるようにしていることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  4. 請求項3に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記誤動作防止装置は、
    前記突出部に所定以上の荷重が掛かった場合に、前記引き手から前記連動装置への回動力の伝達を遮断するようにしていることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  5. 請求項1又は2に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記連動装置は、
    前記引き手の開放操作を検知するための第1のセンサーと、
    前記第1のセンサーにより前記引き手の開放操作が検知された場合に駆動され、前記突出部を突出させるための電気的駆動源とから構成し、
    前記誤動作防止装置は、
    前記突出部に所定以上の荷重が掛かったことを検知した場合に、前記電気的駆動源の駆動を停止させるための第2のセンサーから構成していることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  6. 請求項5に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記連動装置には、
    前記第1のセンサーにより前記引き手の開放操作が検知されたことを条件に、時間の計測を開始させ、予め設定した所定時間が経過したことを条件に、前記電気駆動源を逆転駆動させることで、前記突出部を引っ込んだ状態に復帰させるためのタイマーを内蔵していることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記誤動作防止装置は、
    板バネから構成し、
    前記突出部又は前記連動装置のいずれか一方には、
    前記板バネの一端部を固定し、前記板バネの他端部である自由端部を前記突出部又は前記連動装置のいずれか他方に向かって突出させ、
    当該他方には、
    前記板バネのバネ性を利用して、当該板バネの自由端部に弾性的に当接する連結ピンを設け、
    前記板バネの自由端部には、
    前記連結ピンが着脱可能にはまり込む凹部を設けていることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の開放補助機構付き引き手であって、
    前記誤動作防止装置は、
    弾性を有する板材から構成し、
    前記板材には、
    当該板材の一端部に位置し、前記突出部又は前記連動装置のいずれか一方に固定可能な取付部と、
    前記取付部を前記一方に固定した状態で、前記突出部又は前記連動装置のいずれか他方に向かって突出する前記板材の他端部である自由端部に位置し、前記板材の表裏面に貫通するコ字形の切欠部で囲まれた弾性片とを備え、
    前記他方には、
    前記弾性片の弾性を利用して、当該弾性片に弾性的に当接する連結ピンを設け、
    前記板材の自由端部と前記弾性片との間には、
    両方にまたがり、前記連結ピンが着脱可能にはまり込む凹部を設けていることを特徴とする開放補助機構付き引き手。
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