JP5317817B2 - 情報処理装置、プリンタドライのバインストール方法、及び、プログラム - Google Patents
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Description
バージョンアップするプリンタドライバは、機能追加/削減や機能変更程度に限られ、全く異なる機能群のプリンタドライバや、異なるページ記述言語への変更は困難である。
例えば、プリンタドライバを個別のプリンタに応じて作成している場合を考える。あるプリンタがステイプル及びパンチが可能な場合、そのプリンタに個別対応するプリンタドライバは、ユーザI/Fにステイプルとパンチの設定が可能なコントロールを持つことになる。
ユーザが1台のプリンタしか使用していない場合はそれほど手間ではないが、複数台のプリンタを使用している場合、それぞれのプリンタドライバの機能を比較して汎用プリンタドライバをインストールするか否かを決定する必要がある。これは非常に手間がかかる作業である。
[システム構成]
図1は、本発明が適用されるシステムの一例を示す図である。
図1において、104はコンピュータネットワークである。このネットワーク104には、クライアントコンピュータ101(以下、コンピュータ101)とネットワークプリンタ102及び103が接続される。
なお、CUPSとは、Common Unix Printing System(コモン・ユニックス・プリンティング・システム)を示す。CUPSは、Mac OS X以降、Linux(登録商標)等の各種UNIX(登録商標)ベースのOSで標準の印刷システムとして採用されているものであり、上記UNIXベースのOS上で動作する(通常、デーモンとして動作する)。なお、本実施例では、CUPSがOSのパッケージに含まれるものとして説明する。よって、OSが行う動作として説明する箇所であってもCUPSが行う動作が含まれる場合がある。なお、CPUSが、OSとは別にインストールされる構成であってもよい。また、CUPSは、印刷ジョブとキューの管理に、IPP(Internet Printing Protocol)を使用する。さらに、CUPSは、プリンタで利用可能な機能の記述にPPD(PostScript Printer Description)を用いる。
図2において、203は中央演算装置(CPU)である。204は揮発性メモリであるRAMである。205は不揮発性メモリであるROMである。
206はキーボードコントローラである。キーボードコントローラ206には、ユーザがコンピュータを操作するためのキーボード210や不図示のポインティングデバイス(例えばマウス)が接続されている。キーボードコントローラ206は、キーボード210やポインティングデバイスからの入力を制御する。
208は外部記憶装置コントローラである。外部記憶装置コントローラ208には、大容量のデータを保存するための不揮発性の外部記憶装置212(例えば、ハードディスク)が接続されている。外部記憶装置コントローラ208は、外部記憶装置212に対するデータの読み書きを制御する。
なお、本実施例で説明する。プリンタドライバ及びプリンタドライバのインストーラは、CD−ROM等の外部メディアで供給されるものとする。ユーザは、この外部メディアを外部メディア読み取り装置214にセットする。そして、CPU203が必要に応じてプリンタドライバやインストーラをこの外部メディアからRAM204に読み込んだり、外部記憶装置212に保存したりする。
次に、プリンタドライバについて説明する。
図3は、プリンタドライバの構成を示すブロック図である。
プリンタドライバは、図3に示すようなモジュール群で構成されている。
図3に示すように、プリンタドライバ301は、グラフィックレンダリングモジュール302、UI制御モジュール303、プリンタ仕様記述ファイル304、色処理モジュール305、入出力制御モジュール306等のモジュール群で構成される。なお、プリンタドライバの機能によっては、この他のモジュールから構成されることもある。
図4は、プリンタドライバのインストール手順を示したフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、CPU203がプリンタドライバインストーラ(以下、インストーラ)をOS上で実行することにより実現されるものである。ユーザは、プリンタドライバが格納されたCD−ROMを準備するか、ネットワーク経由でインストーラを入手しているものとする。
以上により、プリンタドライバのインストールを完了するが、実際にプリンタへの出力を可能にするためには、ユーザはプリンタドライバを使用してプリンタを印刷システムに登録する必要がある。
ユーザがプリンタ登録のダイアログを開く操作を行うと、OSは、この操作を検知して、プリンタ登録のダイアログを開く。このステップにおいて、OSは、プリンタ登録のためのプログラムコードを外部記憶装置212からRAM204に読み出して実行する。
このダイアログには、現在登録されているプリンタ一覧を表示するための登録プリンタリスト602、登録プリンタリスト602で選択されているプリンタの詳細情報を表示するプリンタ詳細表示領域603がある。
また、604はプリンタを登録するためのボタンである。605は、現在、登録プリンタリスト602で選択されているプリンタを削除するためのボタンである。なお、606はこのダイアログを閉じるためのボタンである。
次に、ユーザがプリンタ登録ユーザI/F601のプリンタ追加ボタン604のクリックすると、OSは、この操作を検知して(S502)、プリンタ登録ダイアログ701(図7)を表示する(S503)。ここで表示されたプリンタ登録ダイアログ701(図7)に対して、ユーザが、後述する必要な情報を入力、プリンタドライバの選択、及びプリンタの追加の操作を行うと、OSは、この操作を検知して(S504)、ステップS505に処理を進める。
プリンタ登録ダイアログ701において、702は接続されているプリンタのネットワークアドレス(この例ではIPアドレス)を指定するコントロールである。703はプリンタを識別するためのプリンタの名前を入力するコントロールである。704はプリンタが設置されている場所を入力するコントロールである。プリンタの名前入力コントロール703及びプリンタの場所入力コントロール704に入力される文字列は、図6に示した登録プリンタリスト602及びプリンタ詳細表示領域603に表示する際に使用される文字列となる。
図7の例では、アドレスが"192.168.1.10"、名前が"PrinterC"、場所が"2F"、またプリンタドライバとして"PrinterC PDL1"を選択している状態である。この状態で、ユーザが追加ボタン706をクリックすると、OSはこの操作を検知し、プリンタ追加処理を行う(図5のS505)。なお、追加を行わないでこのダイアログを閉じるときは、ユーザはダイアログクローズボタン707をクリックする。
ステップS505では、OSは、ユーザが上記プリンタ登録ダイアログで指定した情報に基づいてプリンタをシステムに登録する。即ち、OSは、プリンタ登録キュー、プリンタ仕様記述ファイルの印刷システムへの登録を行う。
続いて、ステップS506において、OSは、プリンタ仕様記述ファイルに基づいてデフォルトのプリンタ設定ファイルを作成して、このプリンタ設定ファイルも印刷システムに登録し、処理を終了する。なお、プリンタ設定ファイルとは、プリンタに対するユーザ設定情報を記述するファイルである。なお、上記2つのステップ(S505,S506)について、図8〜図14を使用して詳細な説明を行う。
図8に示す、グラフィックレンダリングモジュール803は、前述した手順によりOSの所定のディレクトリ(/Library/Printers/)に登録されたプリンタドライバのグラフィックレンダリングモジュール302に対応する。
同様に、UI制御モジュール805は、登録されたプリンタドライバのUI制御モジュール303に対応する。色処理モジュール804は、登録されたプリンタドライバの色処理モジュール305に対応する。入出力制御モジュール808は、登録されたプリンタドライバの入出力制御モジュール306に対応する。また、プリンタ仕様記述ファイル806は、登録されたプリンタドライバのプリンタ仕様記述ファイル304に対応する。
図9は、登録するプリンタの情報が記述されたプリンタ登録情報を示す図である。なお、このり、このプリンタ登録情報はマークアップ言語で記述されている。
図9において、901はプリンタの識別子であり、プリンタ名とアンダースコアで続けてプリンタのアドレスを記述している。902はプリンタの名前を記述している。903はプリンタの設置場所を記述している。904はプリントキューの記述を行っており、この例ではlpdプロトコルによりアドレス"192.168.1.10"に送信することとなる。905は、このプリンタが使用するプリンタドライバ名を記述している。906は、このプリンタの記述が終了することを示している。
図10は、プリンタ登録情報を追記するファイルを示した図である。
図10の例では、"/etc/cups/"ディレクトリ1001に格納されている"printer.conf"ファイル1002に追記を行うこととなる。この追記により、登録するプリンタのプリンタ登録情報(プリンタキューの情報を含む)がOS802の印刷システムに登録されることとなる。これがプリンタ登録情報809となる。
図8において、OS802の印刷システムは、プリンタドライバのUI制御モジュール805から登録するプリンタのプリンタ仕様記述ファイルを取得し、システムの所定の箇所に登録する。なお、プリンタ仕様記述ファイルの登録方法を説明する前に、プリンタ仕様記述ファイルの説明を行う。
図12に示すように、プリンタ仕様記述ファイルの格納場所は、外部記憶装置212の"/etc/cups/ppd/"ディレクトリ1201としている。また、上記格納場所に格納するフプリンタ仕様記述ファイルは、1202〜1204に示すように、ファイル名として登録するプリンタの名前とその後、アンダースコアに続いて登録するプリンタのアドレスを付加したファイル名としている。即ち、登録するプリンタのプリンタ仕様記述ファイルは、登録するプリンタの識別子(図9の901)をファイル名とした拡張子"ppd"のファイルとする。ここで追加したプリンタ仕様記述ファイル810は、1204に示す"PrinterC_192.168.1.10_.ppd"となっている。
次に、OS802は、図5のステップS506において、プリンタ仕様記述ファイルに基づいてデフォルトのプリンタドライバ設定を記述したファイルを作成し、プリンタ設定ファイル811としてシステムに登録する。
図13において、1301と1308はこの行の間にデフォルト設定が記載されていることを示している。1302〜1304は、PageSizeのデフォルト設定を記述しており、そのデフォルト値は"A4"であることを示している。これは、OSが外部記憶装置212に登録したプリンタ仕様記述ファイル(図11)を解釈し、"*PageSize"の機能記述内容から"*DefaultPageSize"のキーを捜し、1302〜1304の記述に変換することにより実現している。
図14に示すように、プリンタ設定ファイルの格納場所は、外部記憶装置212の"/usr/Libraries/Preferences/"ディレクトリ1401としている。また、上記格納場所に格納するプリンタ設定ファイルは、1402〜1404に示すように、ファイル名としてプリンタの名前とその後、アンダースコアに続いてプリンタのアドレスを付加したファイル名としている。即ち、登録するプリンタのプリンタ設定ファイルは、登録するプリンタの識別子(図9の901)をファイル名とした拡張子"plist"のファイルとする。このように、登録するプリンタのプリンタ設定ファイルを図14に示すような、システムの所定の場所に格納することにより、登録するプリンタのプリンタ設定ファイルが印刷システムに登録されることとなる。これがプリンタ設定ファイル811となる。
図15は、プリンタ固有機能をフルにサポートするように作成されたプリンタドライバ(個別対応プリンタドライバ)のユーザI/Fを示す図である。このプリンタドライバのユーザI/Fは、このプリンタが持っている機能をすべて制御できるように作成されたものである。
例えば、プリント設定ダイアログ1501において、1502〜1504はシステムが共通で提供するコントロールであり、基本機能である部数の設定や用紙サイズの指定が可能となっている。
「仕上げ」関連の機能としては、1506の片面/両面指定、1507のステイプル指定、1508の製本印刷指定がある。他にもさまざまな機能があり、それは他のジャンルを1505のコントロールで指定することにより表示切り替えが可能となっている。
図16において、1601〜1605はプリンタに関する情報を記述している。1606〜1610はページサイズ機能の記述である。1611〜1616は両面印刷機能の記述であり、プリンタドライバは、この記述により図15の両面機能のコントロール1506を表示している。1617〜1621はステイプル機能の記述であり、選択肢が多くあるため図16では一部の選択肢の記述をしている。1622〜1626は製本印刷機能の記述である。1627〜1632は画像処理機能の記述であり、この機能の選択肢として、"Profile_1"、"Profile_2"、"Profile_3"があることを示している。ただし、この機能は色処理関連の機能であるため、図15では表示されていない。この機能は1505の機能ジャンルを「色処理」に切り替えることで表示、設定が可能となる。
図18において、1801〜1805はプリンタに関する情報を記述している。1806〜1810はページサイズ機能の記述である。1811〜1816は両面印刷機能の記述であり、プリンタドライバはこの記述により図17の両面機能のコントロール1705を表示している。1817〜1822は画像処理機能の記述であり、この機能の選択肢として、"Profile_1"、"Profile_2"、"Profile_3"があることを示している。プリンタドライバはこの記述により画像処理機能のコントロール1706を表示している。
次に本発明でのプリンタドライバインストール及びプリンタの登録手順を説明する。説明の前提として、既に個別対応のプリンタドライバである"PrinterA PDL1"、"PrinterB PDL1"がコンピュータ101にインストールされているものとする。また、"PrinterA PDL1"を使用するプリンタとして"PrinterA"、"PrinterB PDL1"を使用するプリンタとして"PrinterB"がそれぞれ登録されているものとする。このコンピュータ101に対して、図17及び図18で説明した汎用プリンタドライバをインストールする場合について説明する。
ユーザはCD−ROM等の記憶媒体に保存されている、汎用プリンタドライバのインストーラを起動するように操作する。この操作を検知して、CPU203は、インストーラプログラムをRAM204にロードし、そのプログラムをOS上で実行する。なお、CPU203がOS上でインストーラを実行することにより実行される動作を、インストーラを主語として、インストーラが行う等と表現する。
図21に示す例では、2101に示す"PrinterA"、2102に示す"PrinterB"がリストされている。
次に、ステップS1902において、インストーラは、既に登録されているプリンタがあるか否かの判定を行う。そして、上記S1902において、既に登録されているプリンタが存在しない(上記S1901でリストされたプリンタがない)と判定した場合、ステップS1910に処理を進める。ステップS1910では、インストーラは、図5で示した、通常のプリンタの登録処理を実行する。
まず、ベンダー名は"*Manufacturer"から抽出する。つまり1602からベンダー名がABC Companyであることがわかる。また、ページ記述言語は"*PrinterLanguage"から抽出する。つまり1604からページ記述言語は"PDL1"であることがわかる。
ステップS1905では、インストーラは、上記登録済みプリンタが使用するプリンタドライバのページ記述言語は、上記S1900でインストールした汎用プリンタドライバ(以下、単に「汎用プリンタドライバ」)のページ記述言語と同じであるか判定する。そして、上記S1905において、ページ記述言語が同じであると判定した場合には、インストーラは、ステップS1906に処理を進める。例えば、上記汎用プリンタドライバのページ記述言語は、図18の例では1804の"*PrinterLanguage"から"PDL1"とわかる。また、上記登録済みプリンタが使用するプリンタドライバのページ記述言語は、図16の例では1604の"*PrinterLanguage"から"PDL1"であることがわかる。この場合、ページ記述言語が同じであるので、ステップS1906に処理を進める。
ステップS1906では、インストーラは、上記登録済みプリンタのプリンタ仕様記述ファイルから機能能力テーブルを作成する。このプリンタ仕様記述ファイルから機能能力テーブルを作成するには、各プリンタ機能のキーワードと、その機能の選択肢キーワードのテーブルを作成することにより行う。上記登録済みプリンタのプリンタ仕様記述ファイルの例を図16として説明する。
図22に示すように、機能能力テーブル2201は、機能キーとその値の対のリストから構成される。この機能能力テーブル2201を作成するには、まずプリンタ仕様記述ファイル(図16)の1行目から"*OpenUI"で始まる機能を検索する。
図23は、図18のプリンタ仕様記述ファイルから作成した機能能力テーブルである。なお、機能能力テーブルの作成方法は図22の機能能力テーブルと同様なため説明を省略する。
図24は、個別対応プリンタドライバのプリンタ仕様記述ファイルの一例を示す図である。図25は、図24のプリンタ仕様記述ファイルから作成した機能能力テーブルの一例を示す図である。なお、機能能力テーブルの作成方法については上述したものと同様であるので説明は省略する。
インストーラは、起動後、図19の処理を開始する前に、図26に示すダイアログを表示して、プリンタの削除に関するオプションの設定操作を受け付ける。
図26に示すように、このダイアログ2601では、2602,2603,2604の3つのオプションがある。まず、2602は、新しいプリンタドライバをインストールしたあと、古いプリンタを削除することを指定するオプションである。また、2603は、古いプリンタが現在のOSで動作しない場合、その古いプリンタを自動的に削除することを指定するオプションである。また、2604は、古いプリンタドライバを削除しないことを指定するオプションである。そして、ユーザが、上記いずれかのオプションを選択した後、次へボタン2606を指示すると、インストーラは、この操作を検知し、上記選択されたオプションの情報を、RAM204に記憶して、図19のフローチャートの処理を開始する。なお、ユーザがキャンセルボタン2605を指示すると、インストーラは、この操作を検知し、インストール処理を実行せず、そのまま処理を終了する。
ステップS2001において、インストーラは、インストールオプション指定ダイアログ2601(図26)で指定したオプションの選択肢(オプションの指定結果)をRAM204から取得する。
次に、図19のステップS1914では、インストーラは、上記S1901で作成したリストの全てのプリンタについて確認したか(上記S1903〜S1913の処理を終了したか)を判定する。そして、上記1914において、まだ全てのプリンタについて確認していないと判定した場合には、インストーラは、ステップS1903に処理を戻し、リストの次のプリンタに処理を移す。
以上のようにして、既に個別対応プリンタドライバがインストールされているコンピュータ101に対して、汎用ブリンタドライバをインストールする際に、以下のような効果を有する。ユーザは既にインストールされている個別対応プリンタドライバを削除して新たに汎用プリンタドライバをインストールして、デフォルト設定を行うといった煩雑なインストール操作を行うことなく、汎用プリンタドライバを自動的にインストールすることが可能となる。なお、個別対応プリンタドライバで設定していたデフォルト設定も汎用プリンタドライバに自動的に引き継ぐことが可能となる。よって、個別対応プリンタドライバ等がインストールされている装置に、汎用プリンタドライバをインストールする場合、プリンタ情報(プリントキュー等)の登録や、プリンタドライバの環境設定を行う手間を省くことができる。
図27は、本発明の実施例2のインストール手順を示すフローチャートであり、この図に沿って説明する。なお、S2700〜S2705は図19のS1900〜S1905、S2709,S2710,S2711は図19のS1910,S1913,S1914と同様のステップであるため説明は省略し、以下、S2706〜S2708について詳細な説明を行う。なお、図27においても、図19と同様に、S2700でインストールした汎用プリンタドライバを単に「汎用プリンタドライバ」といい、S2703で選択された既に登録されているプリンタを、「登録済みプリンタ」という。
一方、上記S2705にて、インストーラは、上記登録済みプリンタが使用するプリンタドライバのページ記述言語が上記汎用プリンタドライバのページ記述言語と同じでない場合、ステップS2706に処理を進める。
そのため、ステップS2706において、インストーラは、上記登録済みプリンタから該プリンタが使用可能な(サポートしている)ページ記述言語を取得する。
図29は、プリンタから取得したプリンタが対応するページ記述言語の一例を示す図である。図29に示すように、このプリンタは、"PDL1"及び"PDL2"をサポートしている。
よって、既にプリンタドライバがインストールされている装置に、該プリンタドライバとは異なるページ記述言語のプリンタドライバをインストールする場合、プリンタ情報(プリントキュー等)の登録や、環境設定を行う手間を省くことができる。
CUPSに限らず、他の印刷システムでも、一般に、プリンタドライバは、プリンタドライバモジュールとして、プリンタグラフィックドライバ、プリンタインターフェイスドライバ、特性データファイル等から構成される。さらに、プリンタに対するユーザの設定情報も印刷システムに登録されている。これは、Windows(登録商標)の印刷システムに対応するプリンタドライバであっても同様である。なお、上記プリンタグラフィックドライバは、グラフィックレンダリングモジュール803に対応する。また、上記プリンタインターフェイスドライバは、UI制御モジュール805に対応する。また、上記特性データファイルは、プリンタ仕様記述ファイル806に対応する。また、上記設定情報は、プリンタ設定ファイル811に対応する。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
本発明の各工程(上述した各機能)は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ等の処理装置(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明の様々な例と実施例を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
なお、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
203 CPU
203 RAM
212 外部記憶装置
802 オペレーティングシステム
Claims (11)
- 印刷システムとしてコモン・ユニックス・プリンティング・システムを用いる情報処理装置であって、
既にプリンタドライバがインストールされている前記情報処理装置の記憶手段に、前記プリンタドライバとは異なるバイナリオブジェクトから構成される汎用プリンタドライバのプリンタドライバモジュールを格納する格納手段と、
前記印刷システムに既に登録されているプリンタの登録情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記登録情報に関連して前記印刷システムに登録されているプリンタ関連情報が利用可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記プリンタ関連情報が利用可能と判定された場合、前記既に登録されているプリンタの登録情報に含まれているプリンタキューの情報及び前記プリンタ関連情報を用いて、前記汎用プリンタドライバを使用するプリンタを前記印刷システムに登録する登録手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記プリンタ関連情報は、プリンタで利用可能な機能を示すプリンタ仕様情報、及び、プリンタに対するユーザの設定情報を示すユーザ設定情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記登録手段は、前記判定手段により前記プリンタ関連情報が利用不可能と判定された場合、前記既に登録されているプリンタの登録情報に含まれているプリンタキューの情報、前記汎用プリンタドライバのプリンタドライバモジュールに含まれるプリンタ仕様情報、及び、前記プリンタ関連情報に含まれるユーザ設定情報を用いて、前記汎用プリンタドライバを使用するプリンタを前記印刷システムに登録することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記印刷システムに既に登録されているプリンタのプリンタ仕様情報と、前記汎用プリンタドライバのプリンタドライバモジュールに含まれる前記汎用プリンタドライバのプリンタ仕様情報とを比較して、前記既に登録されているプリンタのプリンタ仕様情報が示す機能が、前記汎用プリンタドライバのプリンタ仕様情報が示す機能を包含する場合、前記プリンタ関連情報が利用可能であると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバのページ記述言語が、前記汎用プリンタドライバのページ記述言語と等しい場合、前記プリンタ関連情報が利用可能であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記既に登録されているプリンタに使用可能なページ記述言語に、前記汎用プリンタドライバのページ記述言語が含まれている場合、前記プリンタ関連情報が利用可能であると判定することを特徴とする請求項1、2、又は5に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記既に登録されているプリンタと通信して該プリンタに使用可能なページ記述言語の情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバを削除すべきか否かを判定する削除判定手段と、
前記削除判定手段が、前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバを削除すべきと判定した場合、前記既に登録されているプリンタの関連情報は削除することなく、前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバのプリンタドライバモジュールを削除する削除手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記削除判定手段は、前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバが前記情報処理装置が利用しているオペレーティングシステムのバージョンをサポートしていない場合、前記既に登録されているプリンタが使用するプリンタドライバを削除すべきと判定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 印刷システムとしてコモン・ユニックス・プリンティング・システムを用いる情報処理装置におけるプリンタドライバのインストール方法であって、
格納手段が、既にプリンタドライバがインストールされている前記情報処理装置の記憶手段に、前記プリンタドライバとは異なるバイナリオブジェクトから構成される汎用プリンタドライバのプリンタドライバモジュールを格納する格納ステップと、
検索手段が、前記印刷システムに既に登録されているプリンタの登録情報を検索する検索ステップと、
判定手段が、前記検索手段により検索された前記登録情報に関連して前記印刷システムに登録されているプリンタ関連情報が利用可能か否かを判定する判定ステップと、
登録手段が、前記判定ステップで前記プリンタ関連情報が利用可能と判定された場合、前記既に登録されているプリンタの登録情報に含まれているプリンタキューの情報及び前記プリンタ関連情報を用いて、前記汎用プリンタドライバを使用するプリンタを前記印刷システムに登録する登録ステップと、
を有することを特徴とするプリンタドライバのインストール方法。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載された情報処理装置の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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