JP5317662B2 - 切削チップ及びフライス - Google Patents

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Description

本発明は、送り速度を上げても仕上面粗さを維持または向上できる切削チップ及びフライスに関する。
従来から、切削工具として、チップ、カートリッジとホルダの組付け方法に特徴のあるサイドカッタ(例えば特許文献1,2参照)や、切れ刃の工夫により切削抵抗を低減させて、精度良く加工しようとするサイドカッタ(例えば特許文献3参照)が利用されている。
特開2008−18491号公報 特開2004−90153号公報 特開平11−300505号公報
しかしながら、従来のサイドカッタ(側フライス)では、送り速度を上げた場合、加工物にスキャラップハイトが形成されることがある。そのため、加工物の側面の面粗さの維持や向上が困難である場合が少なくない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、送り速度を上げても仕上面粗さを維持または向上でき、高能率な機械加工が可能となる切削チップ及びフライスを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、フライスに取り付けられる切削チップであって、切削チップ本体は、略6面体形状であり、フライスに取り付けられたときに該フライスの外周面及び側面の一部となる面と、外周面に対向しフライスと接触する座面と、外周面と側面と座面とフライスとに接触する下面と、下面に対向する上面とを有し、外周面からねじを着脱自在に取り付けるためのねじ穴と、フライスに取り付けられたときに、該フライスの側面に円弧状の切れ刃を形成する切れ刃部と、を備え、切れ刃部は、ノーズコーナ部の曲率半径rと中央部の曲率半径Rとを有し、曲率半径rは曲率半径Rより小さく、切れ刃部の縁から、第1角度αで上面を切り取るとともに、第2角度βで外周面を切り取り、次式で定義される真のすくい角γが、0°〜30°となるように、すくい面を形成した切削チップを提供する。なお、γ=tan −1 {(sinβ)/(cosβ・cosα)}である。
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、外周面からねじを着脱自在に取り付けるためのねじ穴と、フライスに取り付けられたときに、該フライスの側面に円弧状の切れ刃を形成する切れ刃部とを備えた切削チップであるので、送り速度を上げても、スキャラップハイトを抑えることができ、高能率な機械加工が可能となる。
本発明によれば、送り速度を上げても仕上面粗さを維持または向上でき、高能率な機械加工が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るフライス1の構成を示す模式図である。図1(A)が正面図であり、図1(B)がA−A’断面図である。ここではフライス1の一例として、工具径800mm、幅35mmの大きさのサイドカッタを示している。このサイドカッタは、軸線Lを中心に駆動機構に取付けられており、S方向に自転しながら、一定速度Fで紙面右方向に移動する。これにより、被切削物が切削され、加工物が製造される。サイドカッタには、複数の切削チップ10が取り付けられる。
切削チップ10は、フライス1に取り付けられたときに、フライス1の外周面2と側面3とに切れ刃を形成するものである。本実施形態に係る切削チップ10は、フライス1に取り付けられたときに、図2に示すように、フライス1の側面3に円弧状の切れ刃を形成する切れ刃部CEを有している。この切削チップ10は、焼入れ鋼などで製造される。
切削チップ本体の形状は、図3に示すように、略6面体形状である。具体的には、切削チップ10は、フライス1に取り付けられたときに該フライス1の外周面2及び側面3の一部となる外周面11及び側面12と、外周面11に対向しフライス1と接触する座面13と、外周面11と側面12と座面13とに隣接しフライス1と接触する下面14と、下面14に対向する上面15とを有している。
さらに詳しくは、図4に示す通りである。図4(A)・(B)はそれぞれ切削チップ10を外周面、及び座面から見た図であり、図4(C)は図4(A)のA方向より見た矢視図である。切削チップ10は、切れ刃部CEの縁から、第1角度αで上面15を切り取るとともに第2角度βで外周面11を切り取り、下式(1)で定義される真のすくい角γが金属切削の場合に0°〜30°となるように、すくい面15Rが形成される。
γ=tan−1 {(sinβ)/(cosβ・cosα)} ・・・・・・(1)
ただし、第1角度αは0°〜90°の範囲の角度であり、第2角度βは10°〜60°の範囲の角度とする。好ましい例としては、角度(α,β)=(30°,10°)である。また、ここでは、長さD=20mm、厚さT=10mm、幅H=15mmとする。なお、図4(C)において、符号12Fは逃げ面を表わしている。
なお、切れ刃部CEにおいては、ノーズコーナ部の曲率半径rを、切削チップ10の厚さTの1/2の中央部の曲率半径Rより小さくしてある。また、ノーズコーナ部の曲率半径rは、加工物の隅部の曲率半径以下にする。例えば、タービンの蓋などを加工する場合には、曲率半径rを0.4mm〜1mmとする。また、中央部の曲率半径Rを50mm〜300mmとする。なお、曲率半径Rは、下式(2)に従って、スキャラップハイトRzが6/1000mm以下になるように設定される。ただし、fは刃当り送り量を表わす。
R=f/8Rz ・・・・・・(2)
また、切削チップ10は、外周面11からねじを着脱自在に取り付けるためのねじ穴16を有しており、軸線Lに直角にねじ留めされる。
図5は本実施形態に係る切削チップ10を取り付けたフライス1の動作を説明するための模式図である。フライス1は、駆動機構5により、S方向に自転するとともに、軸線Lと平行または垂直の方向に移動することで、加工物6を切削する。例えば、フライス1は、ケーシングの加工物などを切削する。
図6は、本実施形態によるフライス1と一般的なフライスとの加工物6の仕上がり面を幾何学的に比較した模式図である。一般的なフライスは切れ刃が直線形状である。そのため、切れ刃部CE1の位置から刃当り送り量F1を進めた切れ刃部CE2の位置では、図6(A)に示すように、高さS1のスキャラップハイトが生じる。これに対し、本実施形態に係るフライス1は切れ刃が曲線形状である。そのため、切れ刃部CE3の位置から刃当り送り量F2を進めた切れ刃部CE4の位置では、図6(B)に示すように、高さS2のスキャラップハイトとなる。両者の仕上面粗さを比較すると、本実施形態によるフライス1では、同じ高さのスキャラップハイトにて刃当り送り量を大きくすることができる。つまり、S1=S2にするならば、F1>F2となる。このように本実施形態に係るフライス1によれば、送り量を大きくしても、良好な仕上面粗さが得られ、これにより高い生産性を得ることが可能となる。
なお、フライスの送り速度を上げた場合、曲率半径Rの大きい円弧状の切れ刃を形成しても、スキャラップハイトが大きくなることがある。なぜならば、切れ刃の曲率半径Rが大きくなると、切削時の切れ刃と加工物6との接触長さが長くなり、その結果びびり振動が発生するからである。これに対し、本実施形態に係るフライス1は、切れ刃部CEが上面15に対して第1角度α傾いており、外周面11に対して第2角度β傾いている。すなわち、いわゆる傾斜切削方式により切削することで、びびり振動を軽減することができる。
また、切れ刃の曲率半径Rを大きくすると、加工物6の隅部6Cの加工において、削り残しが生じることもある。これに対し、本実施形態に係る切削チップ10では、ノーズコーナ部の曲率半径rが中央部の曲率半径Rより小さい切れ刃部CEを有しているので、隅部6Cでの削り残しを少なくすることができる。具体的には、ノーズコーナ部の曲率半径rを中央部の曲率半径Rより小さくした場合、隅部6Cの加工仕上がり面は図7(A)のように表わされる。これに対し、ノーズコーナ部の曲率半径rを小さくしなかった場合は、図7(B)に示すように、隅部6Cにおいて多くの削り残しが発生する。
なお、本実施形態に係る切削チップ10はフライス1の刃先の一方の側面だけでなく、図8に示すように、両方の側面に取り付けても良い。これにより、フライス1を紙面左右方向に移動して使用することができる。
また、一般的なサイドカッタでは、側面2から切削チップのネジを取り付けることが多い。そのため、作業スペースが小さく、切削チップの取り付け作業に手間を要している。これに対し、本実施形態に係る切削チップ10は、外周面2からねじを着脱自在に取り付けるためのねじ穴16を有しているので、切削チップ10の交換作業等のメンテナンスが容易である。本発明者らの検討によれば、側面2からねじを取り付ける取り付け時間に比して、外周面3からねじを取り付ける取り付け時間は2/3程度となる。この点、切削チップ10の取り付け作業は多発するので、本実施形態に係る切削チップ10であれば、メンテナンスによる加工物の納期への影響を軽減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係るフライス1の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る切削チップ10がフライス1に取り付けられたときの状態を示す図である。 同実施形態に係る切削チップ10の形状を示す模式図である。 同実施形態に係る切削チップ10の形状を示す模式図である。 同実施形態に係る切削チップ10を取り付けたフライス1の動作を説明するための模式図である。 同実施形態によるフライス1と一般的なフライスとの加工物6の仕上がり面を幾何学的に比較した模式図である。 同実施形態に係るフライス1の効果を説明するための模式図である。 同実施形態に係るフライス1の変形例の構成を示す模式図である。
符号の説明
1・・・フライス、2・・・フライスの外周面、3・・・フライスの側面、5・・・フライスの駆動機構、6・・・加工物、6C・・・隅部、10・・・切削チップ、11・・・外周面、12・・・側面、12F・・・逃げ面、13・・・座面、14・・・下面、15・・・上面、15R・・・すくい面、16・・・ねじ穴。

Claims (3)

  1. フライスに取り付けられる切削チップであって、
    前記切削チップ本体は、略6面体形状であり、前記フライスに取り付けられたときに該フライスの外周面及び側面の一部となる面と、前記外周面に対向し前記フライスと接触する座面と、前記外周面と前記側面と前記座面とに隣接し前記フライスと接触する下面と、前記下面に対向する上面とを有し、
    前記外周面からねじを着脱自在に取り付けるためのねじ穴と、
    前記フライスに取り付けられたときに、該フライスの側面に円弧状の切れ刃を形成する切れ刃部と、
    を備え
    前記切れ刃部は、ノーズコーナ部の曲率半径rと中央部の曲率半径Rとを有し、曲率半径rは曲率半径Rより小さく、
    前記切れ刃部の縁から、第1角度αで上面を切り取るとともに、第2角度βで外周面を切り取り、次式で定義される真のすくい角γが、0°〜30°となるように、すくい面を形成したことを特徴とする切削チップ。
    γ=tan −1 {(sinβ)/(cosβ・cosα)}
  2. 請求項に記載の切削チップであって、
    前記ノーズコーナ部の曲率半径rが、被切削物の隅部の曲率半径以下であり、
    前記中央部の曲率半径Rが、50mm〜300mmであることを特徴とする切削チップ。
  3. 請求項1または請求項に記載の切削チップを取り付けたフライス。
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