JP5311900B2 - バインド巻付具 - Google Patents

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Description

本発明は、碍子に電線を固定するバインドの取付作業に使用される工具に関し、特には、電線に対する巻き付けで該電線を保持するように構成されたバインドの巻付作業に使用されるバインド巻付具に関する。
従来から、電柱や鉄塔等の支持体に取り付けられた碍子に対して電線を固定するのにバインドが用いられている。かかるバインドは、絶縁被覆された金属製の線材を曲げ加工したもので、一般的には、碍子に取付可能に形成された碍子取付部と、電線に巻き付け可能に前記碍子取付部から延出した電線巻付部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
前記碍子取付部は、碍子に形成された括れ部に嵌着できるように、C字状、U字状、或いは環状に形成されている。これに対し、前記電線巻付部は、碍子取付部を中央にしてその両側に真っ直ぐに又は螺旋状をなして延出している。
上記構成のバインドは、碍子取付部を碍子に取り付けるとともに、電線巻付部を電線に巻き付けることで、碍子に対して電線を固定できるようになっている。
ところで、近年において、作業者の安全性を確保する等といった観点から、配電系等に対する作業は、作業者が直接電線に触れることのない間接活線作業によって行われている。すなわち、作業内容に応じた工具(以下、先端工具という)をホットスティック等の絶縁操作棒の先端に取り付け、該絶縁操作棒を操作することで各種作業を行うようにしている。
そのため、上述のようなバインドの取付作業(碍子に対する碍子取付部の取り付けや電線に対する電線巻付部の巻付作業)についても、間接活線作業で行われている。すなわち、絶縁ヤットコ等を用いて碍子取付部を碍子に取り付け、環状又はフック状の先端工具を接続した絶縁操作棒を操作して電線に電線巻付部を巻き付けるようにしている(例えば、特許文献1及び2参照)。
具体的には、絶縁ヤットコで保持したバインドの碍子取付部を碍子に取り付け(嵌着し)、電線巻付部を碍子(碍子取付部)から延出した状態にする。しかる後、電線巻付部に先端工具を引っ掛けた状態で絶縁操作棒を操作することで、電線巻付部を電線に1周巻き付けた後、先端工具を電線巻付部の先端側に引っ掛け直した上で再度電線巻付部を電線に1周巻き付けるといった作業を繰り返し行うようにしている。すなわち、絶縁操作棒の操作は電線の横側或いは下側で行われるため、電線巻付部を電線に対して螺旋状に巻き付けるのに、電線巻付部に対して先端工具を引っ掛ける作業、先端工具が引っ掛けられた電線巻付部を電線に巻き付ける作業、電線巻付部に対する先端工具の引っ掛けを解除する作業を繰り返し行うことで、電線巻付部の全長を電線に巻き付けるようにしている。
特開2007−157411号公報 特開2008−42990号公報
しかしながら、従来のバインドの取付方法では、上述の如く、電線巻付部を電線周りで1周巻き付ける度に先端工具を引っ掛け直す作業を繰り返し行わなければならないため、作業者に対する作業負担が大きいといった問題がある。すなわち、バインドが弾性及び剛性のある金属製の線材で構成されているため、電線巻付部に対する先端工具の引っ掛けを解除する際に、先端工具が電線とバインドとに挟まれた状態になってしまい円滑に引っ掛けを解除できない場合がある。そのため、電線巻付部に対して先端工具を引っ掛ける作業、先端工具が引っ掛けられた電線巻付部を電線に巻き付ける作業、電線巻付部に対する先端工具の引っ掛けを解除する作業を繰り返し行うことは、作業者に対する作業負担が大きく、作業効率を低下させるといった問題があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な作業で電線に対してバインドを効率的に巻き付けることのできるバインド巻付具を提供することを課題とする。
本発明に係るバインド巻付具は、碍子に取付可能に形成された碍子取付部と、電線に巻き付け可能に前記碍子取付部から延出した電線巻付部とを備えるバインドを用いて碍子に電線を固定する際に、電線巻付部を電線に巻き付けるのに使用されるバインド巻付具であって、一方向を長手にして棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線巻付部を挿通させる貫通孔が長手方向と直交する方向に貫通して形成される巻付具本体を備え、前記巻付具本体は、並列状態にある電線と電線巻付部との間に配置される介在部と、該介在部の一端に形成され、電線に当接される第一当接部と、前記介在部の他端に形成され、電線巻付部に当接される第二当接部とで構成され、前記介在部は、前記巻付具本体の外面と前記貫通孔を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部は、前記巻付具本体の外面で構成される一方、前記第二当接部は、前記貫通孔の内周で構成されていることを特徴とする。
上記構成のバインド巻付具によれば、並列状態にある電線と電線巻付部との間に介在部を配置し、第一当接部を電線の外周に当接させつつ巻付具本体を電線周りで回転させると、第二当接部によって電線巻付部が巻付具本体の回転方向と同方向に押されて電線周りに順々に巻き付けられることになる。
このとき、電線巻付部の巻き付けによって巻付具本体が電線の軸心方向に押されて移動し、電線巻付部が電線に対して螺旋状に巻かれることになる。
このように、本発明に係るバインド巻付具は、作業に熟練性が要求されることなく、巻付具本体を電線周りで回転させるといった簡単な作業で、電線に対して電線巻付部を連続的に巻き付けることができる。
また、電線巻付部を電線に対して巻き付ける際、すなわち、巻付具本体を電線周りで回転させる際に、電線巻付部と巻付具本体とに一体性を持たせることができるため、巻き付けの対象となる電線巻付部の姿勢を気にすることなく巻付具本体を回転させるだけで、電線巻付部を電線に巻き付けることができる。
この場合、前記貫通孔は、巻付具本体の長手方向の略中央部に形成されていることが好ましい。このようにすれば、巻付具本体の何れの端部を力点にしても均一な力で巻付具本体を円滑に回転させることができる。
また、本発明の他態様として、前記巻付具本体の少なくとも一方の端部に環状体が連設されてもよい。このようにすれば、環状体に絶縁操作棒の先端に取り付けたフック(先端工具)を引っ掛けて絶縁操作棒を単に引っ張るだけで、巻付具本体を電線周りで回転させることができる。
以上のように、本発明に係るバインド巻付具によれば、簡単な作業で電線に対してバインドを効率的に巻き付けることができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の第一実施形態に係るバインド巻付具について、添付図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るバインド巻付具は、バインドを用いて電線を碍子に固定する際に使用される。すなわち、本実施形態に係るバインド巻付具は、バインド(後述する電線巻付部)を電線に巻き付けるのに使用される。
ここで、バインド巻付具の説明に先立ち、バインド巻付具が用いられる前提となる碍子、及びバインドについて図1(a)及び図1(b)を参照して説明することとする。
前記碍子100は、一般的に電柱や鉄塔等の支持体(図示しない)から横方向に延出する腕金(図示しない)等に取り付けられる。該碍子100は、電気絶縁性を有する絶縁部101と、該絶縁部101に連結された脚部102とを備えている。前記絶縁部101は、磁器や樹脂等で円柱状に成形されており、外周の所定位置に対して全周に亘って括れ部103が形成されている。これに対し、脚部102は、金属製の棒材で構成されており、絶縁部101の下端から下方に向けて延出している。該脚部102は、下端部にネジ(図示しない)が設けられており、腕金等にネジ固定できるようになっている。
前記バインド200は、絶縁被覆された金属製(例えば、バネ鋼製)の線材を曲げ加工することで形成されたもので、碍子100に取付可能に形成された碍子取付部201と、電線Cに巻き付け可能に前記碍子取付部201から延出した電線巻付部202a,202bとを備えている。前記碍子取付部201は、一般的にU字状、C字状、或いは環状に形成されており、碍子100に形成された括れ部103に嵌着可能に形成されている。なお、本実施形態においては、碍子取付部201が略C字状に形成されており、碍子100の括れ部103に対して径方向から嵌着できるようになっている。
電線巻付部202a,202bは、碍子取付部201の両端から延出しており、それぞれが螺旋状に予め曲げ加工されている。なお、本実施形態においては、一対の電線巻付部202a,202bが碍子取付部201の両側に真反対に延出したバインド200を対象に説明することとする。
上記構成のバインド200は、碍子取付部201を碍子100の括れ部103に嵌着した上で、碍子100の括れ部103に対して部分的に沿わせた電線Cに対して碍子取付部201の両側に延出した各電線巻付部202a,202bを順々に巻き付けることで、該電線巻付部202a,202bで電線Cを保持し、電線Cを碍子100に固定するようになっている。
本実施形態に係るバインド巻付具は、上述の如く、バインド200の電線巻付部202a,202bを電線Cに対して巻き付けるためのもので、図2(a)及び図2(b)に示す如く、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に配置される介在部2が形成された巻付具本体3を備える。
前記巻付具本体3は、絶縁材料(例えば、合成樹脂)で成形されており、電線Cに当接させる第一当接部4が介在部2の一端に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bに当接させる第二当接部5が介在部2の他端に形成されている。該巻付具本体3は、棒状又は帯板状(本実施形態においては棒状)に形成されている。なお、本実施形態に巻付具本体3は、両端部が先端に向かって先細りに形成されている。かかる巻付具本体3は、中実又は中空であってもよいが、本実施形態においては、強度確保の観点から中実に形成されている。
さらに、該バインド巻付具1は、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が連設されている。本実施形態に係る環状体7,7は、紐材を環状にしたもので、巻付具本体3の端部に穿設された貫通した孔(採番しない)に紐材を挿通し、該紐材の両端部を連結することによって形成されている。該環状体7,7を形成するための紐材は、電気絶縁性のある麻紐等であってもよいが、例えば、外周が樹脂で絶縁被覆された導線等であってもよい。このように絶縁被覆された導線を採用すると、電気絶縁性を確保することができる上に、内部の線材(導線)によって所定形状に保形することができる。
前記巻付具本体3は、第一当接部4を電線Cに当接させつつ該電線C周りで回転させることで、第二当接部5が電線巻付部202a,202bを押すように構成されている。本実施形態に係る巻付具本体3は、電線巻付部202a,202bを挿通させる貫通孔6が長手方向と交差する方向に貫通して形成されている。該貫通孔6は、バインド200の電線巻付部202a,202bを挿通するためのもので、本実施形態においては、巻付具本体3の長手方向と直交する方向に貫通して形成されている。本実施形態においては、前記電線巻付部202a,202bが螺旋状に曲げ加工されているため、該電線巻付部202a,202bを挿通させるべく、貫通孔6の孔径は、電線巻付部202a,202bの外径よりも大きく設定されている。すなわち、貫通孔6の孔径は、挿通した電線巻付部202a,202bが貫通孔6の孔中心方向に移動自在となるサイズに設定される。
そして、前記貫通孔6は、巻付具本体3の長手方向の略中央部に形成されており、巻付具本体3が長手方向の中央を基準に左右対称(一端側と他端側とが略同じ長さ)に形成されている。
このように巻付具本体3に貫通孔6を設けることで、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と貫通孔6を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、巻付具本体3の外面(介在部2の一端)で構成される一方、第二当接部5が、貫通孔6の内周(介在部2の他端)で構成されている。すなわち、本実施形態に係る巻付具本体3は、貫通孔6の孔中心及び該巻付具本体3の長手方向と直交する方向の外面が、第一当接部4として設定され、貫通孔6の内周面であって、第一当接部4と離反する面が第二当接部5として設定されている。
そして、本実施形態に係るバインド巻付具1は、巻付具本体3に貫通孔6を形成することで、その内周で第二当接部5を構成するようにしているため、巻付具本体3の長手方向と直交する方向において、介在部2が二つ形成されている。すなわち、本実施形態に係るバインド巻付具1は、貫通孔6を挟んでその両側に介在部2が形成されている。従って、該バインド巻付具1は、巻付具本体3の長手方向に延びる軸心(貫通孔6)を基準とする対称位置に第一当接部4,4が一対形成されている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、以上の構成からなり、次に、該バインド巻付具1を用いてバインド200を電線Cに巻き付ける方法について説明する。
まず、絶縁ヤットコでバインド200を保持しつつ支持体に取り付けられた碍子100の括れ部103に碍子取付部201を嵌め付ける。しかる後、絶縁ヤットコで電線Cを保持しつつ該電線Cを括れ部103に対して部分的に沿わせる。すなわち、C字状又はU字状に形成された碍子取付部201を碍子100の括れ部103に嵌着した状態で、括れ部103の一部に碍子取付部201に包囲されていない部分が残るため、当該部分に長尺な電線Cの一部を沿わせた状態にする。
この状態で、碍子取付部201の両側にある一対の電線巻付部202a,202bが碍子100の括れ部103に部分的に沿わせた電線Cと同方向に延びた状態になる。そして、絶縁ヤットコでバインド巻付具1(巻付具本体3)を保持し、該巻付具本体3の貫通孔6に一方の電線巻付部202aを挿通する。このとき、バインド巻付具1は、図3(a)に示す如く、電線巻付部202a,202bの基端側(碍子取付部201側)に配置される。なお、本実施形態においては、碍子取付部201を碍子100に取り付けた後に、貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通したが、碍子取付部201を碍子100に取り付ける前に、予め貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通しておいてもよい。
このように貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通することで、該電線巻付部202a,202bと電線Cとの間に介在部2が介在し、第一当接部4に電線Cが当接するとともに第二当接部5に電線巻付部202a,202bが当接した状態となる(図2(b)参照)。
しかる後、絶縁ヤットコYで他方の電線巻付部202bと電線Cとを一緒に保持した上で、第一当接部4を電線Cに当接させつつ、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このとき、絶縁ヤットコで巻付具本体3の何れか一方側の端部を保持して引っ張ることでバインド巻付具1全体を回転させることができるが、本実施形態においては、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられているため、絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック状の先端工具Fを環状体7,7に引っ掛けて該絶縁操作棒Sを引っ張ることにより、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。
そうすると、巻付具本体3の回転に伴って、一方の電線巻付部202aが第二当接部5に当接し、該巻付具本体3の回転と同方向に押される結果、該一方の電線巻付部202aが碍子取付部201(基端)側から先端に向けて電線Cに対して巻き付いていく。すなわち、引っ張られた巻付具本体3の端部が力点となり、第一当接部4が巻付具本体3の回転支点となるため、第二当接部5が電線巻付部202a,202bに対して電線C周りの押し力を作用させる作用点となる結果、巻付具本体3がテコの如く機能し、電線Cと横並び状態にあった電線巻付部202a,202bが電線Cに巻き付いていくことになる。
そして、一方の環状体7(巻付具本体3の一方の端部)に対する引っ張りが許容される範囲で巻付具本体3を回転させた後、図3(b)及び図3(c)に示す如く、絶縁操作棒S等で引っ張る対象となる環状体7,7(巻付具本体3の端部)を換えて再び引っ張る(一端側を引っ張った後は他端側を引っ張り、他端側を引っ張った後は一端側を引っ張る)ことで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このように、引っ張る対象となる端部を交互に切り換えつつ巻付具本体3を回転させていくと、上述の如く、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して基端側から順々に巻き付いていくことになる。
このように電線巻付部202a,202bが電線Cに対して順々に巻き付いていくに従い、碍子取付部201側に配置されていた巻付具本体3は、図3(a)〜図3(c)に示す如く、順々に電線巻付部202a,202bの先端側に移動する。その結果、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して完全に巻き付いた状態で、図3(d)に示す如く、該電線巻付部202a,202bにおける貫通孔6に対する挿通状態が解除される。従って、巻付具本体3の貫通孔6から電線巻付部202a,202bが脱けた状態で一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了する。
本実施形態においては、電線巻付部202a,202bが碍子取付部201の両側に設けられているので、上述の如く、一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了すると、同様の要領で他方の電線巻付部202bについても電線Cに対して巻き付ける。そして、一対の電線巻付部202a,202bのそれぞれが電線Cに対して巻き付けられると、碍子100の括れ部103に対して一部が沿った電線Cは、碍子100の両側でバインド200の電線巻付部202a,202bに保持された状態となる(図1参照)。
以上のように、本実施形態に係るバインド巻付具1は、上記構成とすることで、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置し、第一当接部4を電線Cの外周に当接させつつ巻付具本体3を電線C周りで回転させるだけで、第二当接部5によって電線巻付部202a,202bが巻付具本体3の回転方向と同方向に押されて電線C周りに螺旋状に順々に巻き付けられるので、作業に熟練性が要求されることなく、巻付具本体3を電線C周りで回転させるといった簡単な作業で、電線Cに対して電線巻付部202a,202bを連続的に巻き付けることができる。
また、前記巻付具本体3は、棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bを挿通させる貫通孔6が長手方向と交差方向に貫通して形成され、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と貫通孔6を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、巻付具本体3の外面で構成される一方、第二当接部5は、貫通孔6の内周で構成されることで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる際に、電線巻付部202a,202bと巻付具本体3とに一体性を持たせることができ、巻き付けの対象となる電線巻付部202a,202bの姿勢を気にすることなく巻付具本体3を回転させるだけで、電線巻付部202a,202bを電線Cに巻き付けることができる。
さらに、巻付具本体3の長手方向の略中央部に前記貫通孔6が形成されることで、巻付具本体3の何れの端部を力点にしても均一な力で巻付具本体3を円滑に回転させることができる。
また、前記巻付具本体3の少なくとも一方の端部に環状体7,7が連設されることで、環状体7,7に絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック(先端工具F)を引っ掛けて絶縁操作棒Sを単に引っ張るだけで、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るバインド巻付具について説明する。本実施形態に係るバインド巻付具は、第一実施形態と同様のバインドを用いて碍子に電線を固定する際に、バインド(電線巻付部)を電線に巻き付けるためのものである。従って、以下の説明において、バインド巻付具以外のものについては、図1を参酌するとともに第一実施形態と同一名称及び同一符号を付して説明を割愛する。また、バインド巻付具に関しては、第一実施形態の構成と同一又は相当する構成について、便宜上同一名称及び同一符号を付すこととする。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、上述の如く、バインド200の電線巻付部202a,202bを電線Cに対して巻き付けるためのもので、図4(a)及び図4(b)に示す如く、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に配置される介在部2が形成された巻付具本体3を備える。
前記巻付具本体3は、絶縁材料(例えば、合成樹脂)で成形されており、電線Cに当接させる第一当接部4が介在部2の一端に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bに当接させる第二当接部5が介在部2の他端に形成されている。かかる巻付具本体3は、棒状又は帯板状(本実施形態においては棒状)に形成される。巻付具本体3は、中実又は中空であってもよいが、本実施形態においても、強度確保の観点から中実に形成されている。
さらに、本実施形態においても、バインド巻付具1は、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられており、フック状の先端工具Fで巻付具本体3の端部を引っ張ることができるようになっている。
前記巻付具本体3は、第一当接部4を電線Cに当接させつつ該電線C周りで回転させることで、第二当接部5が電線巻付部202a,202bを押すように構成されている。本実施形態に係る巻付具本体3は、電線巻付部202a,202bを挿通させる貫通孔6が長手方向と交差する方向に貫通して形成されている。該貫通孔6は、バインド200の電線巻付部202a,202bを挿通するためのもので、本実施形態においては、巻付具本体3の長手方向と直交する方向に貫通しており、巻付具本体3の長手方向の延びる長孔状に形成されている。本実施形態においては、前記電線巻付部202a,202bが螺旋状に曲げ加工されているため、該電線巻付部202a,202bを挿通させるべく、貫通孔6の孔径(長手方向と直交する方向の幅)は、電線巻付部202a,202bの外径よりも大きく設定されている。すなわち、貫通孔6の孔径は、挿通した電線巻付部202a,202bが該貫通孔6の孔中心方向に移動自在となるサイズに設定されている。
そして、前記貫通孔6は、巻付具本体3の長手方向の略中央部が該貫通孔6の長手方向の中央となるように形成されており、巻付具本体3の長手方向の中央を基準に一端側と他端側とが略同じ長さに設定されている。
このように巻付具本体3に貫通孔6を設けることで、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と貫通孔6を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、巻付具本体3の外面(介在部2の一端)で構成される一方、第二当接部5は、貫通孔6の内周(介在部2の他端)で構成されている。すなわち、本実施形態に係る巻付具本体3は、貫通孔6の孔中心及び該巻付具本体3の長手方向と直交する方向の外面が第一当接部4として設定され、貫通孔6の内周面であって、第一当接部4と離反する面が第二当接部5として設定されている。
そして、本実施形態に係るバインド巻付具1は、巻付具本体3に貫通孔6を形成することで、その内周で第二当接部5を構成するようにしているため、巻付具本体3の長手方向と直交する方向において、介在部2が二つ形成されている。すなわち、本実施形態に係るバインド巻付具1は、貫通孔6を挟んでその両側に介在部2が形成されている。従って、該バインド巻付具1は、第一当接部4が巻付具本体3の長手方向に延びる軸心(貫通孔6)を基準とする対称位置に一対形成されている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、以上の構成からなり、次に、該バインド巻付具1を用いてバインド200を電線Cに巻き付ける方法について説明する。
まず、絶縁ヤットコでバインド200を保持しつつ支持体に取り付けられた碍子100の括れ部103に碍子取付部201を嵌め付ける。しかる後、絶縁ヤットコで電線Cを保持しつつ該電線Cを括れ部103に対して部分的に沿わせる。すなわち、C字状又はU字状に形成された碍子取付部201を碍子100の括れ部103に嵌着した状態で、括れ部103の一部に碍子取付部201に包囲されていない部分が残るため、当該部分に長尺な電線Cの一部を沿わせた状態にする。
この状態で、碍子取付部201の両側にある一対の電線巻付部202a,202bが碍子100の括れ部103に部分的に沿わせた電線Cと同方向に延びた状態になる。そして、絶縁ヤットコでバインド巻付具1(巻付具本体3)を保持し、該巻付具本体3の貫通孔6に一方の電線巻付部202aを挿通する。このとき、バインド巻付具1は、図5(a)に示す如く、電線巻付部202a,202bの基端側(碍子取付部201側)に配置される。なお、本実施形態においても、碍子取付部201を碍子100に取り付けた後に、貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通したが、碍子取付部201を碍子100に取り付ける前に、予め貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通しておいてもよい。
このように貫通孔6に電線巻付部202a,202bを挿通することで、該電線巻付部202a,202bと電線Cとの間に介在部2が介在し、第一当接部4に電線Cが当接するとともに第二当接部5に電線巻付部202a,202bが当接した状態となる(図4(b)参照)。
しかる後、絶縁ヤットコYで他方の電線巻付部202bと電線Cとを一緒に保持した上で、第一当接部4を電線Cに当接させつつ、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このとき、絶縁ヤットコで巻付具本体3の何れか一方側の端部を保持して引っ張ることでバインド巻付具1全体を回転させることができるが、本実施形態においても、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられているため、絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック状の先端工具Fを環状体7に引っ掛けて該絶縁操作棒Sを引っ張ることにより、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。
そうすると、巻付具本体3の回転に伴って、一方の電線巻付部202aが第二当接部5に当接し、該巻付具本体3の回転と同方向に押される結果、該一方の電線巻付部202aが碍子取付部201(基端)側から先端に向けて電線Cに対して巻き付いていく。すなわち、引っ張られた巻付具本体3の端部が力点となり、第一当接部4が巻付具本体3の回転支点となるため、第二当接部5が電線巻付部202a,202bに対して電線C周りの押し力を作用させる作用点となる結果、巻付具本体3がテコの如く機能し、電線Cと横並び状態にあった電線巻付部202a,202bが電線Cに巻き付いていくことになる。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、貫通孔6が長孔状に形成されているため、電線巻付部202a,202bが貫通孔6の長手方向の何れか一方の端部側に位置するように巻付具本体3を長手方向にスライドさせた状態で、他方の端部側の環状体7,7を引っ張るようになっている。これにより、作用点と回転支点との距離よりも、力点と回転支点との距離の方が長くなるため、小さな力で巻付具本体3を回転させることができる。
そして、一方の環状体7(巻付具本体3の一方の端部)に対する引っ張りが許容される範囲で巻付具本体3を回転させた後、図5(b)及び図5(c)に示す如く、絶縁操作棒S等で引っ張る対象となる環状体7,7(巻付具本体3の端部)を換えて再び引っ張る(一端側を引っ張った後は他端側を引っ張り、他端側を引っ張った後は一端側を引っ張る)ことで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このときも、電線巻付部202a,202bが貫通孔6の長手方向の何れか一方の端部側に位置するように巻付具本体3を長手方向にスライドさせた状態で、他方の端部側の環状体7,7を引っ張ることになる。このように、引っ張る対象となる端部を交互に切り換えつつ巻付具本体3を回転させていくと、上述の如く、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して基端側から順々に巻き付いていくことになる。
このように電線巻付部202a,202bが電線Cに対して順々に巻き付いていくに従い、碍子取付部201側に配置されていた巻付具本体3は、図5(a)〜図5(c)に示す如く、順々に電線巻付部202a,202bの先端側に移動する。その結果、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して完全に巻き付いた状態で、図5(d)に示す如く、該電線巻付部202a,202bにおける貫通孔6に対する挿通状態が解除される。従って、巻付具本体3の貫通孔6から電線巻付部202a,202bが脱けた状態で一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了する。
本実施形態においては、電線巻付部202a,202bが碍子取付部201の両側に設けられているので、上述の如く、一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了すると、同様の要領で他方の電線巻付部202bについても電線Cに対して巻き付ける。そして、一対の電線巻付部202a,202bのそれぞれが電線Cに対して巻き付けられると、碍子100の括れ部103に対して一部が沿った電線Cは、碍子100の両側でバインド200の電線巻付部202a,202bに保持された状態となる(図1参照)。
以上のように、本実施形態に係るバインド巻付具1は、上記構成とすることで、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置し、第一当接部4を電線Cの外周に当接させつつ巻付具本体3を電線C周りで回転させるだけで、第二当接部5によって電線巻付部202a,202bが巻付具本体3の回転方向と同方向に押されて電線C周りに螺旋状に順々に巻き付けられるので、作業に熟練性が要求されることなく、巻付具本体3を電線C周りで回転させるといった簡単な作業で、電線Cに対して電線巻付部202a,202bを連続的に巻き付けることができる。
また、前記巻付具本体3は、棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bを挿通させる貫通孔6が長手方向と交差する方向に貫通して形成され、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と貫通孔6を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、巻付具本体3の外面で構成される一方、第二当接部5が、貫通孔6の内周で構成されることで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる際に、電線巻付部202a,202bと巻付具本体3とに一体性を持たせることができ、巻き付けの対象となる電線巻付部202a,202bの姿勢を気にすることなく巻付具本体3を回転させるだけで、電線巻付部202a,202bを電線Cに巻き付けることができる。特に、本実施形態に係るバインド巻付具1は、貫通孔6が長孔状に形成されているため、作用点と回転支点との距離よりも、力点と回転支点との距離の方が長くすることができ、小さな力で巻付具本体3を回転させることができる。
また、前記巻付具本体3の少なくとも一方の端部に環状体7,7が連設されることで、環状体7,7に絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック(先端工具F)を引っ掛けて絶縁操作棒Sを単に引っ張るだけで、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。
次に、本発明の第三実施形態に係るバインド巻付具について説明する。本実施形態に係るバインド巻付具は、第一実施形態と同様のバインドを用いて碍子に電線を固定する際に、バインド(電線巻付部)を電線に巻き付けるためのものである。従って、以下の説明において、バインド巻付具以外のものについては、図1を参酌するとともに第一実施形態と同一名称及び同一符号を付して説明を割愛する。また、バインド巻付具に関しては、第一実施形態の構成と同一又は相当する構成について、便宜上同一名称及び同一符号を付すこととする。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、上述の如く、バインド200の電線巻付部202a,202bを電線Cに対して巻き付けるためのもので、図6(a)及び図6(b)に示す如く、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に配置される介在部2が形成された巻付具本体3を備える。
前記巻付具本体3は、絶縁材料(例えば、合成樹脂)で成形されており、電線Cに当接させる第一当接部4が介在部2の一端に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bに当接させる第二当接部5が介在部2の他端に形成されている。かかる巻付具本体3は、棒状又は帯板状(本実施形態においては棒状)に形成されている。本実施形態においても、巻付具本体3は、中実又は中空であってもよいが、本実施形態においても、強度確保の観点から、中実に形成されている。
さらに、本実施形態においても、バインド巻付具1は、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられており、フック状の先端工具Fで巻付具本体3の端部を引っ張ることができるようになっている。
前記巻付具本体3は、第一当接部4を電線Cに当接させつつ該電線C周りで回転させることで、第二当接部5が電線巻付部202a,202bを押すように構成されている。本実施形態に係る巻付具本体3には、電線Cを嵌め合わせる凹部10が形成されている。該凹部10は、巻付具本体3の外面上で開放するように、巻付具本体3の長手方向と交差する方向(本実施形態においては直交方向)に延びて形成されている。これにより、電線Cを凹部10に嵌め込んだ状態で、電線Cが巻付具本体3の長手方向(軸心)に対して交差(直交)するようになっている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、前記凹部10(第一当接部4)が巻付具本体3の長手方向の略中央部に形成されており、巻付具本体3の長手方向の中央を基準に該巻付具本体3の一端側と他端側とが略同じ長さに設定されている。
このように巻付具本体3に凹部10を設けることで、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と凹部10を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、凹部10の内周面で構成される一方、第二当接部5は、巻付具本体3の外面で構成されている。すなわち、本実施形態に係る巻付具本体3は、巻付具本体3の外面であって凹部10の開放部分とは反対側の外面が第二当接部5として設定され、凹部10の内周面であって、第二当接部5と離反する面が第一当接部4として設定されている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、以上の構成からなり、次に、該バインド巻付具1を用いてバインド200を電線Cに巻き付ける方法について説明する。
まず、絶縁ヤットコでバインド200を保持しつつ支持体に取り付けられた碍子100の括れ部103に碍子取付部201を嵌め付ける。しかる後、絶縁ヤットコで電線Cを保持しつつ該電線Cを括れ部103に対して部分的に沿わせる。すなわち、C字状又はU字状に形成された碍子取付部201を碍子100の括れ部103に嵌着した状態で、括れ部103の一部に碍子取付部201に包囲されていない部分が残るため、当該部分に長尺な電線Cの一部を沿わせた状態にする。
この状態で、碍子取付部201の両側にある一対の電線巻付部202a,202bが碍子100の括れ部103に部分的に沿わせた電線Cと同方向に延びた状態になる。そして、絶縁ヤットコでバインド巻付具1(巻付具本体3)を保持し、横並び状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置して該電線Cを凹部10内に嵌め込んだ状態にする(図6(b)参照)。このとき、バインド巻付具1は、図7(a)に示す如く、電線巻付部202a,202bの基端側(碍子取付部201側)に配置される。
しかる後、絶縁ヤットコYで他方の電線巻付部202bと電線Cとを一緒に保持した上で、第一当接部4を電線Cに当接させつつ、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このとき、絶縁ヤットコで巻付具本体3の何れか一方側の端部を保持して引っ張ることでバインド巻付具1全体を回転させることができるが、本実施形態においても、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられているため、絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック状の先端工具Fを環状体7に引っ掛けて該絶縁操作棒Sを引っ張ることにより、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。特に、本実施形態に係るバインド巻付具1は、凹部10に電線Cが嵌め込まれた状態で巻付具本体3が回転するため、巻付具本体3が電線Cに対して位置決めされた状態で回転することになる。
そうすると、巻付具本体3の回転に伴って、一方の電線巻付部202aが第二当接部5に当接し、該巻付具本体3の回転と同方向に押される結果、該一方の電線巻付部202aが碍子取付部201(基端)側から先端に向けて電線Cに対して巻き付いていく。すなわち、引っ張られた巻付具本体3の端部が力点となり、第一当接部4が巻付具本体3の回転支点となるため、第二当接部5が電線巻付部202a,202bに対して電線C周りの押し力を作用させる作用点となる結果、巻付具本体3がテコの如く機能し、電線Cと横並び状態にあった電線巻付部202a,202bが電線Cに巻き付いていくことになる。
そして、一方の環状体7(巻付具本体3の一方の端部)に対する引っ張りが許容される範囲で巻付具本体3を回転させた後、図7(b)及び図7(c)に示す如く、絶縁操作棒S等で引っ張る対象となる環状体7,7(巻付具本体3の端部)を換えて再び引っ張る(一端側を引っ張った後は他端側を引っ張り、他端側を引っ張った後は一端側を引っ張る)ことで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このように、引っ張る対象となる端部を交互に切り換えつつ巻付具本体3を回転させていくと、上述の如く、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して基端側から順々に巻き付いていくことになる。
このように電線巻付部202a,202bが電線Cに対して順々に巻き付いていくに従い、碍子取付部201側に配置されていた巻付具本体3は、図7(a)〜図7(c)に示す如く、順々に電線巻付部202a,202bの先端側に移動する。その結果、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して完全に巻き付いた状態で、図7(d)に示す如く、電線巻付部202a,202bに対する第二当接部5による押圧が解除される。従って、第二当接部5が電線巻付部202a,202bから外れた状態で一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了する。
本実施形態においては、電線巻付部202a,202bが碍子取付部201の両側に設けられているので、上述の如く、一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了すると、同様の要領で他方の電線巻付部202bについても電線Cに対して巻き付ける。そして、一対の電線巻付部202a,202bのそれぞれが電線Cに対して巻き付けられると、碍子100の括れ部103に対して一部が沿った電線Cは、碍子100の両側でバインド200の電線巻付部202a,202bに保持された状態となる(図1参照)。
以上のように、本実施形態に係るバインド巻付具1は、上記構成とすることで、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置し、第一当接部4を電線Cの外周に当接させつつ巻付具本体3を電線C周りで回転させるだけで、第二当接部5によって電線巻付部202a,202bが巻付具本体3の回転方向と同方向に押されて電線C周りに螺旋状に順々に巻き付けられるので、作業に熟練性が要求されることなく、巻付具本体3を電線C周りで回転させるといった簡単な作業で、電線Cに対して電線巻付部202a,202bを連続的に巻き付けることができる。
また、前記巻付具本体3は、棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線Cを嵌め込む凹部10が形成され、前記介在部2は、巻付具本体3の外面と凹部10を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4が凹部10の内周で構成される一方、第二当接部5が巻付具本体3の外面で構成されることで、巻付具本体3を電線Cに対して位置決めしつつ安定して回転させることができる。
さらに、巻付具本体3の長手方向の略中央部に電線Cを嵌め込む凹部10が形成されることで、巻付具本体3の何れの端部を力点にしても均一な力で巻付具本体3を円滑に回転させることができる。
また、前記巻付具本体3の少なくとも一方の端部に環状体7,7が連設されることで、環状体7,7に絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック(先端工具F)を引っ掛けて絶縁操作棒Sを単に引っ張るだけで、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。
次に、本発明の第四実施形態に係るバインド巻付具について説明する。本実施形態に係るバインド巻付具は、第一実施形態と同様のバインドを用いて碍子に電線を固定する際に、バインド(電線巻付部)を電線に巻き付けるためのものである。従って、以下の説明において、バインド巻付具以外のものについては、図1を参酌するとともに第一実施形態と同一名称及び同一符号を付して説明を割愛する。また、バインド巻付具に関しては、第一実施形態の構成と同一又は相当する構成について、便宜上同一名称及び同一符号を付すこととする。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、上述の如く、バインド200の電線巻付部202a,202bを電線Cに対して巻き付けるためのもので、図8(a)及び図8(b)に示す如く、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に配置される介在部2が形成された巻付具本体3を備える。
前記巻付具本体3は、絶縁材料(例えば、合成樹脂)で成形されており、電線Cに当接させる第一当接部4が介在部2の一端に形成されるとともに、電線巻付部202a,202bに当接させる第二当接部5が介在部2の他端に形成されている。かかる巻付具本体3は、棒状又は帯板状(本実施形態においては帯板状)に形成されている。
さらに、本実施形態においても、バインド巻付具1は、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられており、フック状の先端工具Fで巻付具本体3の端部を引っ張ることができるようになっている。
該巻付具本体3は、第一当接部4を電線Cに当接させつつ該電線C周りで回転させることで、第二当接部5が電線巻付部202a,202bを押すように構成されている。本実施形態に係る巻付具本体3には、長手方向に延びる長孔状のスリット部11と、該スリット部11内と外部を連通させる連通部12とが形成されている。前記スリット部11及び連通部12は、同方向(巻付具本体3の長手方向と直交する方向)に貫通している。これにより、連通部12を介してスリット部11内に電線Cを嵌め込むことができ、スリット部11内で電線Cが巻付具本体3の長手方向に対して交差(直交)する方向の延びた状態で巻付具本体3の長手方向に移動できるようになっている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、スリット部11が巻付具本体3の長手方向の略中央部を該スリット部11の長手方向の中央と一致させるように形成されており、巻付具本体3の長手方向の中央を基準に一端側と他端側とが略同じ長さに設定されている。そして、該バインド巻付具1は、連通部12が巻付具本体3の長手方向の略中央部に形成されている。
このように巻付具本体3にスリット部11を設けることで、前記介在部2は、巻付具本体3の外面とスリット部11を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4は、スリット部11の内周面で構成される一方、第二当接部5は、巻付具本体3の外面で構成されている。すなわち、本実施形態に係る巻付具本体3は、巻付具本体3の外面であって連通部12の開放部分とは反対側の外面が第二当接部5として設定され、スリット部11の内周面であって、第二当接部5と離反する面が第一当接部4として設定されている。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、以上の構成からなり、次に、該バインド巻付具1を用いてバインド200を電線Cに巻き付ける方法について説明する。
まず、絶縁ヤットコでバインド200を保持しつつ支持体に取り付けられた碍子100の括れ部103に碍子取付部201を嵌め付ける。しかる後、絶縁ヤットコで電線Cを保持しつつ該電線Cを括れ部103に対して部分的に沿わせる。すなわち、C字状又はU字状に形成された碍子取付部201を碍子100の括れ部103に嵌着した状態で、括れ部103の一部に碍子取付部201に包囲されていない部分が残るため、当該部分に長尺な電線Cの一部を沿わせた状態にする。
この状態で、碍子取付部201の両側にある一対の電線巻付部202a,202bが碍子100の括れ部103に部分的に沿わせた電線Cと同方向に延びた状態になる。そして、絶縁ヤットコでバインド巻付具1(巻付具本体3)を保持し、横並び状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置するように連通部12を介して電線Cをスリット部11内に嵌め込んだ状態にする。このとき、バインド巻付具1は、図9(a)に示す如く、電線巻付部202a,202bの基端側(碍子取付部201側)に配置される。
しかる後、絶縁ヤットコYで他方の電線巻付部202bと電線Cとを一緒に保持した上で、第一当接部4を電線Cに当接させつつ、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このとき、絶縁ヤットコで巻付具本体3の何れか一方側の端部を保持して引っ張ることでバインド巻付具1全体を回転させることができるが、本実施形態においては、巻付具本体3の両端部に環状体7,7が設けられているため、絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック状の先端工具Fを環状体7に引っ掛けて該絶縁操作棒Sを引っ張ることにより、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。
そうすると、巻付具本体3の回転に伴って、一方の電線巻付部202aが第二当接部5に当接し、該巻付具本体3の回転と同方向に押される結果、該一方の電線巻付部202aが碍子取付部201(基端)側から先端に向けて電線Cに対して巻き付いていく。すなわち、引っ張られた巻付具本体3の端部が力点となり、第一当接部4が巻付具本体3の回転支点となるため、第二当接部5が電線巻付部202a,202bに対して電線C周りの押し力を作用させる作用点となる結果、巻付具本体3がテコの如く機能し、電線Cと横並び状態にあった電線巻付部202a,202bが電線Cに巻き付いていくことになる。
本実施形態に係るバインド巻付具1は、スリット部11が長孔状に形成されているため、電線Cがスリット部11の長手方向の何れか一方の端部側に位置するように巻付具本体3を長手方向にスライドさせた状態で、他方の端部側の環状体7,7を引っ張るようになっている。これにより、作用点と回転支点との距離よりも、力点と回転支点との距離の方が長くなるため、小さな力で巻付具本体3を回転させることができる。
そして、一方の環状体7(巻付具本体3の一方の端部)に対する引っ張りが許容される範囲で巻付具本体3を回転させた後、図9(b)及び図9(c)に示す如く、絶縁操作棒S等で引っ張る対象となる環状体7,7(巻付具本体3の端部)を換えて再び引っ張る(一端側を引っ張った後は他端側を引っ張り、他端側を引っ張った後は一端側を引っ張る)ことで、巻付具本体3を電線C周りで回転させる。このように、引っ張る対象となる端部を交互に切り換えつつ巻付具本体3を回転させていくと、上述の如く、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して基端側から順々に巻き付いていくことになる。
このように電線巻付部202a,202bが電線Cに対して順々に巻き付いていくに従い、碍子取付部201側に配置されていた巻付具本体3は、図9(a)〜図9(c)に示す如く、順々に電線巻付部202a,202bの先端側に移動する。その結果、電線巻付部202a,202bが電線Cに対して完全に巻き付いた状態で、図9(d)に示す如く、電線巻付部202a,202bに対する第二当接部5による押圧が解除される。従って、第二当接部5が電線巻付部202a,202bから外れた状態で一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了する。
本実施形態においては、電線巻付部202a,202bが碍子取付部201の両側に設けられているので、上述の如く、一方の電線巻付部202aの電線Cに対する巻き付けが完了すると、同様の要領で他方の電線巻付部202bについても電線Cに対して巻き付ける。そして、一対の電線巻付部202a,202bのそれぞれが電線Cに対して巻き付けられると、碍子100の括れ部103に対して一部が沿った電線Cは、碍子100の両側でバインド200の電線巻付部202a,202bに保持された状態となる(図1参照)。
以上のように、本実施形態に係るバインド巻付具1は、上記構成とすることで、並列状態にある電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に介在部2を配置し、第一当接部4を電線Cの外周に当接させつつ巻付具本体3を電線C周りで回転させるだけで、第二当接部5によって電線巻付部202a,202bが巻付具本体3の回転方向と同方向に押されて電線C周りに螺旋状に順々に巻き付けられるので、作業に熟練性が要求されることなく、巻付具本体3を電線C周りで回転させるといった簡単な作業で、電線Cに対して電線巻付部202a,202bを連続的に巻き付けることができる。
また、前記巻付具本体3は、棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線Cを嵌め込むスリット部11が形成され、前記介在部2は、巻付具本体3の外面とスリット部11を画定する内周との間で構成され、前記第一当接部4がスリット部11の内周で構成される一方、第二当接部5が巻付具本体3の外面で構成されることで、巻付具本体3を電線Cに対して位置決めしつつ安定して回転させることができる。特に、本実施形態に係るバインド巻付具1は、スリット部11が長孔状に形成されているため、作用点と回転支点との距離よりも、力点と回転支点との距離の方が長くすることができ、小さな力で巻付具本体3を回転させることができる。
また、前記巻付具本体3の少なくとも一方の端部に環状体7,7が連設されることで、環状体7,7に絶縁操作棒Sの先端に取り付けたフック(先端工具F)を引っ掛けて絶縁操作棒Sを単に引っ張るだけで、巻付具本体3を電線C周りで回転させることができる。
尚、本発明のバインド巻付具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記各実施形態において、碍子取付部201の両側に真反対に延出した一対の電線巻付部202a,202bを備えたバインド200を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、碍子取付部201から同方向に延出した一対の電線巻付部202a,202bを備えたバインド200を対象としてもよいし、碍子取付部201から一つの電線巻付部202a,202bが延出したバインド200を対象としてもよい。また、上記各実施形態において、電線巻付部202a,202bが予め螺旋状に曲げ加工されたバインド200を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、電線巻付部202a,202bが真っ直ぐに形成されたバインド200を対象としてもよい。すなわち、電線Cに対して巻き付ける電線巻付部202a,202bを備えているバインド200であればよい。
上記各実施形態において、巻付具本体3の両端部に環状体7,7を設け、該環状体7にフック状の先端工具Fを引っ掛けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、環状体7,7を設けることなく、巻付具本体3の端部を絶縁ヤットコで挟み込んで引っ張るようにしてもよい。また、環状体7,7を設ける場合、巻付具本体3の両端部に設けたものに限定されるものではなく、巻付具本体3の何れか一方の端部に設けるようにしてもよい。なお、巻付具本体3の端部に環状体7,7を設け、該環状体7に先端工具Fを引っ掛けることができるようにした方が作業性の観点で良好であることは言うまでもない。
上記各実施形態において、巻付具本体3の両端部を先細りに形成したが、これに限定されるものではなく、全長に亘って同径に設定されたり、長手方向の中央部が両端部よりも小径に設定されたりしたものであっても勿論よい。また、巻付具本体3は、中実のものに限定される中空のものであってもよい。
上記各実施形態において、巻付具本体3を棒状又は帯状に形成することを前提に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図10に示す如く、巻付具本体3をリング状に形成し、該巻付具本体3の径方向の幅部分を介在部2とし、巻付具本体3の外周で第一当接部4を構成するとともに、巻付具本体3の内周で第二当接部5を構成するようにしてもよい。このようにすれば、リング状の巻付具本体3を自転させつつ電線C周りで公転させることで電線巻付部202a,202bが第二当接部5に押されて電線Cに巻き付けられることになる。この場合、巻付具本体3の内周及び外周に対し周方向に連続した凹凸を形成し、電線Cや電線巻付部202a,202bに対する滑り止めを設けることが好ましい。このようにすることで、巻付具本体3を電線C周りで公転させる際に、電線Cや電線巻付部202a,202bとの間で滑りが生じにくくなり、電線巻付部202a,202bを電線Cに対して効率的に巻き付けることができる。
上記第二実施形態において、電線Cを嵌め込む凹部10を真っ直ぐ掘り下げるように形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図11に示す如く、凹部10を鈎の手状に形成してもよい。すなわち、電線Cを嵌め込む凹部10として、巻付具本体3の長手方向と直交方向に掘り下げた第一凹部10aと、該第一凹部10aの奥部から巻付具本体3の長手方向の少なくとも一方の端部側に延びる第二凹部10bとで構成したものを採用し、巻付具本体3を回転させる際に電線Cを第二凹部10b内に位置させるようにしてもよい。このようにすれば、凹部10から電線Cが脱落しにくくなるため、巻付具本体3を円滑に回転させることができる。なお、言うまでもないが、この場合、凹部10(第二凹部10b)の内周が電線Cに当接する第一当接部4となる。
上記第二実施形態において、電線Cを嵌め込む凹部10を巻付具本体3に設け、電線Cに当接させる第一当接部4を凹部10の内周で構成するとともに、電線巻付部202a,202bに当接させる第二当接部5を巻付具本体3の外面で構成するようにしたが、例えば、図12及び図13に示す如く、巻付具本体3の凹部10を躱して電線巻付部202a,202bを挿通させる貫通孔6を巻付具本体3に形成してもよい。この場合、電線Cと電線巻付部202a,202bとの間に配置される介在部2が凹部10と貫通孔6との間に形成され、第一当接部4が凹部10の内周で構成されるとともに第二当接部5が貫通孔6の内周で構成されることになる。このように凹部10と貫通孔6とを設けることで、第二実施形態のバインド巻付具1に対し、第一実施形態のバインド巻付具1の作用及び効果を付加することができる。すなわち、電線巻付部202a,202bを電線Cに対して巻き付ける際(巻付具本体3を電線C周りで回転させる際)に、電線巻付部202a,202bと巻付具本体3とに一体性を持たせることができ、巻き付けの対象となる電線巻付部202a,202bの姿勢を気にすることなく巻付具本体3を回転させるだけで、電線巻付部202a,202bを電線Cに巻き付けることができるようになる。
本発明の第一実施形態に係るバインド巻付具の作業対象となるバインド、碍子、及び電線の説明図であって、(a)は、バインドを介して電線を碍子に固定した状態の正面図を示し、(b)は、バインドを介して電線を碍子に固定した状態の部分断面側面図を示す。 第一実施形態に係るバインド巻付具の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。 第一実施形態に係るバインド巻付具の使用態様を説明するための説明図であって、(a)〜(b)は、巻付具本体を電線周りで回転させてバインド(電線巻付部)を電線に巻き付けていく過程を示し、(d)は、バインド(電線巻付部)の巻き付けが完了した状態を示す。 本発明の第二実施形態に係るバインド巻付具の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。 第二実施形態に係るバインド巻付具の使用態様を説明するための説明図であって、(a)〜(b)は、巻付具本体を電線周りで回転させてバインド(電線巻付部)を電線に巻き付けていく過程を示し、(d)は、バインド(電線巻付部)の巻き付けが完了した状態を示す。 本発明の第三実施形態に係るバインド巻付具の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。 第三実施形態に係るバインド巻付具の使用態様を説明するための説明図であって、(a)〜(b)は、巻付具本体を電線周りで回転させてバインド(電線巻付部)を電線に巻き付けていく過程を示し、(d)は、バインド(電線巻付部)の巻き付けが完了した状態を示す。 本発明の第四実施形態に係るバインド巻付具の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。 第四実施形態に係るバインド巻付具の使用態様を説明するための説明図であって、(a)〜(b)は、巻付具本体を電線周りで回転させてバインド(電線巻付部)を電線に巻き付けていく過程を示し、(d)は、バインド(電線巻付部)の巻き付けが完了した状態を示す。 本発明の他実施形態に係るバインド巻付具の概略図を示す。 第二実施形態の変形例に係るバインド巻付具の側面図を示す。 第一実施形態(第二実施形態)の変形例に係るバインド巻付具の側面図を示す。 第一実施形態(第二実施形態)の別の変形例に係るバインド巻付具の側面図を示す。
符号の説明
1…バインド巻付具、2…介在部、3…巻付具本体、4…第一当接部、5…第二当接部、6…貫通孔、7…環状体、10…凹部、10a…第一凹部、10b…第二凹部、11…スリット部、12…連通部、100…碍子、101…絶縁部、102…脚部、103…括れ部、200…バインド、201…碍子取付部、202a,202b…電線巻付部、C…電線、Y…絶縁ヤットコ、F…先端工具(フック)、S…絶縁操作棒

Claims (3)

  1. 碍子に取付可能に形成された碍子取付部と、電線に巻き付け可能に前記碍子取付部から延出した電線巻付部とを備えるバインドを用いて碍子に電線を固定する際に、電線巻付部を電線に巻き付けるのに使用されるバインド巻付具であって、
    一方向を長手にして棒状又は帯板状に形成されるとともに、電線巻付部を挿通させる貫通孔が長手方向と直交する方向に貫通して形成される巻付具本体を備え、
    前記巻付具本体は、
    並列状態にある電線と電線巻付部との間に配置される介在部と、
    介在部の一端に形成され、電線に当接される第一当接部と、
    前記介在部の他端に形成され、電線巻付部に当接される第二当接部とで構成され、
    前記介在部は、前記巻付具本体の外面と前記貫通孔を画定する内周との間で構成され、
    前記第一当接部は、前記巻付具本体の外面で構成される一方、
    前記第二当接部は、前記貫通孔の内周で構成されていることを特徴とするバインド巻付具。
  2. 前記貫通孔は、前記巻付具本体の長手方向の略中央部に形成されている請求項に記載のバインド巻付具。
  3. 前記巻付具本体の少なくとも一方の端部に環状体が連設されている請求項又はに記載のバインド巻付具。
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