JP5311454B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信システムに関し、特に、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)通信におけるモニタリング制御を効果的に行う通信システムに関する。
例えば、2つの移動局(MS:Mobile Station)の間でVoIP通話を行っている時に、統制局などの固定端末によりモニタリングを行う場合がある。モニタリングでは、固定端末が任意セッションから音声データを受信できるようにする。
図9には、モニタリングの一例を示してある。
具体的には、移動局2001と基地局(BS:Base Station)2002とが無線により通信し、移動局2011と基地局2012とが無線により通信する。また、基地局2002と基地局2012とが、SIP(Session Initiation Protocol)機能部2003、2013やコーデック変換部2021を介して通信する。これにより、移動局2001と移動局2011とが通信(2者通話)する。
また、固定端末2032が、モニタリング制御部2031を介してモニタリングを指示することにより、移動局2001、2011の間の2者通話をモニタリングする。
図10には、IMS(IP Multimedia Subsystem)における2者通話から3者通話(グループ会議通話)への移行の一例を示してある。
ここで、図9におけるモニタリング指示があると、図10に示される経路へ切り替えられる。また、図9に示されるコーデック変換部2021と図10に示されるコーデック変換部3021、3022は同じものであり、図10では表現上2つにして示してある。
具体的には、移動局3001と無線通信する基地局3002がSIP機能部3003とコーデック変換部3021を介してモニタリング制御部3031と接続されるとともに、移動局3011と無線通信する基地局3012がSIP機能部3013とコーデック変換部3022を介してモニタリング制御部3031と接続され、固定端末3032はモニタリング制御部3031と接続される。
図10に示されるような2者通話から3者通話への移行のサービスフローに沿った方法を用いる場合、モニタリング対象の音声データの経路がモニタリング制御部3031を中継するように経路を切り替える(張り替える)必要がある。なお、経路の切り替えは、例えば、固定端末からの指示により行われる。
しかしながら、この場合には、次のような(問題1)〜(問題2)が発生する。
(問題1)音声データの経路が切り替わるため、個別通話(2者間通話)において一瞬音声が途切れてしまう。
(問題2)モニタリングの解除後においても、モニタリング制御部を介した通信になってしまう。つまり、固定端末がモニタリングを解除しても、経路が切り替わらず、モニタリング対象外の音声データもモニタリング制御部を経由してしまう。
これらの問題は、音声データの経路を切り替えることに起因する。このため、これらの問題は、例えば、始めから全ての2者通話がモニタリング制御部を中継するように経路を確立すれば回避することができる。しかしながら、モニタリング対象ではない音声データもモニタリング制御部を通ることになるため、無駄が生じてしまう。
また、各SIP機能部が音声データを複製してモニタリング制御部へ転送する方法も考えられる。
図11には、SIP機能部による音声データの複製転送の一例を示してある。
具体的には、移動局4001と無線通信する基地局4002と、移動局4011と無線通信する基地局4012とが、SIP機能部4003、4013やコーデック変換部4023を介して接続される。また、SIP機能部4003がコーデック変換部4021を介してモニタリング制御部4031と接続され、SIP機能部4013がコーデック変換部4022を介してモニタリング制御部4031と接続され、固定端末4032がモニタリング制御部4031と接続される。
しかしながら、このような方法にも問題が生じる場合があり、例えば、SIP機能部が存在しない他の網との接続を考慮したときなどは、他の網へのデータ複製転送を認める運用ポリシーを採れば問題とはならないが、必ずしもそのような運用ポリシーを採れるとは限らない。
特開2005−348163号公報
上述のように、従来の通信システムでは、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御に関して、不十分な点があり、更なる開発が要求されていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができる通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の端末の間でデータの通信を行う通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、コーデック判定手段が、通信を行う複数の端末の間で使用されるコーデックが同一であるか否かを判定する。モニタリング指示手段が、前記複数の端末の間の通信に対するモニタリングを指示する。コーデック変換手段が、前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一ではないと判定された場合には、前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを(端末間通信のために)コーデック変換し、また、前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一ではないと判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを複製して、当該複製したデータをモニタリング用にコーデック変換する。モニタリング手段が、前記コーデック変換手段により前記モニタリング用にコーデック変換されたデータをモニタリングする。
従って、通信を行う複数の端末の間で使用されるコーデックが同一ではない場合であって、モニタリングが指示された場合には、コーデック変換を行う機能部が通信されるデータを複製して当該複製したデータをモニタリング用にコーデック変換することが行われるため、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができる。
ここで、複数の端末の数としては、例えば、2つの端末の間での2者間通信が用いられるが、3つ以上の端末の間での通信に適用されてもよい。
また、各端末としては、種々なものが用いられてもよい。
また、データの通信としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、VoIPの音声データの通信を用いることができる。
また、通信システムとしては、例えば、有線通信のシステムに適用されてもよく、或いは、無線通信のシステムに適用されてもよく、或いは、有線通信と無線通信の両方を用いるシステムに適用されてもよい。
また、コーデック(符号化/復号)が同一であるか否かを判定する手法としては、例えば、コーデックの方式を検出して、検出したコーデックの方式が同一であるか否かを判定し、同一であると判定した場合にはコーデックが同一であるとし、同一ではないと判定した場合にはコーデックが同一ではないとする手法を用いることができる。
また、コーデック判定手段では、例えば、各端末がデータ通信に使用するコーデックの方式を特定する情報を記憶する記憶手段を外部又は内部に有して、その記憶内容に基づいてコーデックが同一であるか否かを判定することが行われてもよく、或いは、通信されるデータを解析等してそのデータに使用されているコーデックの方式を検出するような構成が用いられてもよい。
また、モニタリングの指示は、例えば、オペレータなどの人により行われてもよく、或いは、予め設定された条件に従って装置により自動的に行われてもよい。
また、モニタリングの処理としては、例えば、複数の端末の間で通信されるデータ(或いは、それと同じ内容のもの)を受信して出力するような処理を用いることができる。
また、コーデック変換される対象となるデータとしては、種々な形式のものが用いられてもよく、例えば、パケットのデータを用いることができる。
また、複製される対象となるデータとしては、種々な形式のものが用いられてもよく、例えば、パケットのデータを用いることができる。
また、例えば、モニタリング指示手段とモニタリング手段は、同一の装置に備えられてもよい。
本発明では、複数の端末の間でデータの通信を行う通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、コーデック判定手段が、通信を行う複数の端末の間で使用されるコーデックが同一であるか否かを判定する。モニタリング指示手段が、前記複数の端末の間の通信に対するモニタリングを指示する。複製手段が、前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一であると判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを複製する。コーデック変換手段が、前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一であると判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記複製手段により複製されたデータをモニタリング用にコーデック変換する。モニタリング手段が、前記コーデック変換手段により前記モニタリング用にコーデック変換されたデータをモニタリングする。
従って、通信を行う複数の端末の間で使用されるコーデックが同一である場合であって、モニタリングが指示された場合には、複製を行う機能部が通信されるデータを複製して、コーデック変換を行う機能部が当該複製されたデータをモニタリング用にコーデック変換することが行われるため、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができる。
本発明では、上述したような各種の通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、当該通信システムは、当該通信システムの網とは異なる他網のシステムに接続される。当該通信システムでは、当該通信システム側のみについてモニタリングのための処理を実行する。
従って、例えば、自網の通信システムが他網のシステムに接続された場合においても、自網の通信システム側のみについてモニタリングを行うことができ、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができる。
ここで、他網のシステムとしては、種々なものが用いられてもよい。
また、自網の通信システム側のみについてモニタリングのための処理を実行する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、自網の通信システム内に存在する端末から送信されたデータのみについてモニタリングを行う(つまり、他網のシステム内に存在する端末から送信されたデータについてはモニタリングを行わない)態様や、或いは、自網の通信システム内に存在する端末から送信されたデータについては自網の通信システム内においてモニタリングを行うが、そのデータを他網のシステムへ送ることはしないような態様などを用いることができる。
また、他の構成例として、自網と他網の両方ともモニタリングを行うことも可能である。
以上説明したように、本発明に係る通信システムによると、例えばVoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るIPネットワークシステムの構成例を示してある。
本例のIPネットワークシステムは、移動局(MS)401と、当該移動局(MS)401と無線通信する基地局(BS)400と、移動局(MS)411と、当該移動局(MS)411と無線通信する基地局(BS)410と、移動局(MS)501と、当該移動局(MS)501と無線通信する基地局(BS)500と、移動局(MS)511と、当該移動局(MS)511と無線通信する基地局(BS)510と、基地局400及び基地局410と接続されたL2スイッチ802と、当該L2スイッチ802と接続されたWAN(Wide Area Network)ルータ702と、基地局500及び基地局510と接続されたL2スイッチ803と、当該L2スイッチ803と接続されたWANルータ703と、WANルータ702及びWANルータ703が接続されたWAN700を備えている。
また、本例のIPネットワークシステムは、WAN700に接続されたWANルータ701と、当該WANルータ701と接続されたL2スイッチ801と、当該L2スイッチ801とそれぞれ接続されたアプリケーションサーバ100、SIPサーバ200、アクセスゲートウエイ300、アクセスゲートウエイ310、統制局などからなる固定端末600を備えている。
アプリケーションサーバ100は、コーデック変換部101と、モニタリング制御部102を備えている。
SIPサーバ200は、コーデック調整器201を備えている。
アクセスゲートウエイ300は、SIP機能部301と、SIP機能部302を備えている。
アクセスゲートウエイ310は、SIP機能部311と、SIP機能部312を備えている。
ここで、各移動局401、411、501、511は、例えば、プレストーク端末又は電話端末などから構成される。
各基地局400、410、500、510は、例えば、1つ又は複数の移動局を収容し、移動局とSIP機能部との間のアクセスリンクを確立するために制御される。
コーデック変換部101は、例えばVoIP通話で2者間のコーデックが異なる場合に、音声データのコーデック変換を行う。
モニタリング制御部102は、モニタリング対象となっている通信セッションの音声データを受信して、ミキシングする。
コーデック調整器201は、個別通信(2者通信)において2者間のコーデックが異なる場合に、音声データがコーデック変換部101を経由してコーデック変換されるように、シグナリングを制御する。
各SIP機能部301、302、311、312は、例えば、移動局や基地局や固定端末に対するメディアフローの制御を行う。メディアフローの制御としては、帯域の割り当てや、フィルタリングや、QoS(Quality of Service)マーキングがある。本例では、各SIP機能部301、302、311、312は、無線方式の違いによる制御データの相違を吸収し、SIPによる2者間通信やグループ通話のためのセッション制御を開始する。
固定端末600は、例えば、有線卓などを有しており、オペレータ(人)が有線卓などを操作することにより或いは予め設定されたプログラムなどにより自動的に、モニタリング対象を指示する。
また、各SIP機能部301、302、311、312は、各移動局401、411、501、511と1対1で対応しており、対応する移動局からのシグナリング信号をSIPへ変換し、SIP通信を可能とする。本例では、移動局401とSIP機能部301が対応しており、移動局411とSIP機能部302が対応しており、移動局501とSIP機能部311が対応しており、移動局511とSIP機能部312が対応している。
また、本例では、移動局401及び移動局411がコーデックC1を使用しておりアクセスゲートウエイ300に収容されており、移動局501及び移動局511がコーデックC2を使用しておりアクセスゲートウエイ310に収容されている。
また、本例では、固定端末600は、コーデックC3を使用しており、SIPセッションを開始するときは、アクセスゲートウエイを使用しないで直接SIPサーバ200を利用する。
以下で、本例のIPネットワークシステムにおいて行われるVoIP通話の処理の例を示す。
図2には、コーデック変換が必要な場合における2者通話のシーケンスの一例を示してある。
移動局401によりコーデックが異なる移動局501に対してセッションを確立する際、移動局401から基地局400を介してSIP機能部301へ呼設定(SET UP)メッセージが送信される。
SIP機能部301は、このメッセージをSIPのINVITEメッセージに変換してコーデック調整器201へ送信する。この際、SDP(メッセージ)にはコーデックC1とSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定する。
ここで、SDPは、Session Description Protocolであり、マルチメディアセッションを記述するものである。
コーデック調整器201は、移動局401のコーデック情報C1を記憶する。このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、移動局401からコーデックが異なる移動局501に対してセッションを確立する際に、アクセスゲートウエイ300のSIP機能部301より送信されたINVITEメッセージのSDPに指定されている移動局401のコーデック(C1)を記憶する。また、コーデック調整器201は、SIP機能部311へINVITEメッセージを転送する。
SIP機能部311は、INVITEメッセージを受信するが、予め移動局501のコーデック情報がC2であることを記憶しているため、606 Not Acceptableメッセージでコーデック調整器201へ応答する。この際、SDPにはコーデックC2とSIP機能部311のIPアドレス/ポート番号を指定する。
このように、アクセスゲートウエイ310のSIP機能部311は、当該SIP機能部311に送信されたINVITEメッセージに対して、移動局501のコーデック(C2)とは異なることから、SDPに移動局501のコーデック(C2)を指定した606 Not AcceptableメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答する。
コーデック調整器201は、コーデック変換部101にコーデック変換処理を依頼するために、コーデックC2とSIP機能部311のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをコーデック変換部101へ送信する。
すると、コーデック変換部101は、コーデックC2とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージで応答する。コーデック調整器201はコーデック変換部101へACKを送る。
また、同時に、コーデック調整器201は、コーデックC1とSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをコーデック変換部101へ送信する。
すると、コーデック変換部101は、コーデックC1とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージで応答する。コーデック調整器201はコーデック変換部101へACKを送る。
このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、コーデック変換を行うために、コーデック変換部101に対して、SDPに移動局501のコーデック(C2)及びSIP機能部311のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信すると同時に、SDPに移動局401のコーデック(C1)及びSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信する。
また、アプリケーションサーバ100のコーデック変換部101は、SDPに移動局501のコーデック(C2)及びコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答すると同時に、SDPに移動局401のコーデック(C1)及びコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答する。
SIPサーバ200のコーデック調整器201は、再び、アクセスゲートウエイ310のSIP機能部311に対して、SDPに移動局501のコーデックC2とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信する。
SIP機能部311は、基地局500を介して移動局501へ呼設定(SET UP)メッセージを送信する。
これにより、移動局501からSIP機能部311への呼出(ALERT)メッセージの送信や、SIP機能部311からコーデック調整器201への180 RINGINGメッセージの送信や、コーデック調整器201からSIP機能部301への180 RINGINGメッセージの送信や、SIP機能部301から移動局401への呼出(ALERT)メッセージの送信が行われる。
移動局501がSIP機能部311へ応答メッセージ(CONN)を送信すると、SIP機能部311からコーデック調整器201へ200 OKメッセージを送信する。この際、SDPにはコーデックC2とSIP機能部311のIPアドレス/ポート番号を指定する。このように、アクセスゲートウエイ310のSIP機能部311は、SDPに移動局501のコーデック(C2)及びSIP機能部311のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答する。
コーデック調整器201は、SDPにコーデックC1とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージをSIP機能部301へ送信して、SIP機能部301から移動局401へ応答メッセージ(CONN)を送信する。このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、SDPに移動局401のコーデック(C1)及びコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでアクセスゲートウエイ300のSIP機能部301へ応答する。
なお、SIP機能部311からコーデック調整器201へACKが送信され、コーデック調整器201からSIP機能部301へACKが送信される。
上記の処理により、移動局401と移動局501は、通話可能状態となる。
移動局401からの音声データ(コーデックC1:コーデックC1を使用したものという意味、以降も同様)は、SIP機能部301により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC1からコーデックC2への変換)を行って、その音声パケットをSIP機能部311へ送信(転送)する。そして、SIP機能部311が、音声データ(コーデックC2)を移動局501へ送信する。
一方、移動局501からの音声データ(コーデックC2)は、SIP機能部311により音声パケット(コーデックC2)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC2からコーデックC1への変換)を行って、その音声パケットをSIP機能部301へ送信(転送)する。そして、SIP機能部301が、音声データ(コーデックC1)を移動局401へ送信する。
図3には、コーデック変換が必要ない場合における2者通話のシーケンスの一例を示してある。
本例では、図2に示されるシーケンスと同様にコーデック調整器201を介してINVITEメッセージがSIP機能部302へ送信されるが、コーデックが同じであるため、通常のSIPセッション確立シーケンスとなる。
具体的には、移動局401がSIP機能部301へ呼設定(SET UP)メッセージを送信し、SIP機能部301がコーデック調整器201へSDPにコーデックC1及びSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信し、コーデック調整器201がSIP機能部302へSDPにコーデックC1及びSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信し、SIP機能部302が移動局411へ呼設定(SET UP)メッセージを送信する。
移動局411はSIP機能部302へ呼出(ALERT)メッセージを送信し、SIP機能部302がコーデック調整器201へ180 RINGINGメッセージを送信し、コーデック調整器201がSIP機能部301へ180 RINGINGメッセージを送信し、SIP機能部301が移動局401へ呼出(ALERT)メッセージを送信する。
移動局411がSIP機能部302へ応答メッセージ(CONN)を送信すると、SIP機能部302がコーデック調整器201へSDPにコーデックC1及びSIP機能部302のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージを送信し、コーデック調整器201がSIP機能部301へSDPにコーデックC1及びSIP機能部302のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージを送信し、SIP機能部301が移動局401へ応答メッセージ(CONN)を送信する。
なお、SIP機能部302からコーデック調整器201へACKを送信し、コーデック調整器201からSIP機能部301へACKを送信する。
上記の処理により、移動局401と移動局411とが、通話可能状態となる。
移動局401からの音声データ(コーデックC1)は、SIP機能部301により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部302へ送信され、SIP機能部302から移動局411へ音声データ(コーデックC1)が送信される。
一方、移動局411からの音声データ(コーデックC1)は、SIP機能部302により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部301へ送信され、SIP機能部301から移動局401へ音声データ(コーデックC1)が送信される。
図4には、コーデック変換を行っている2者通話におけるモニタリングのシーケンスの一例を示してある。
図2に示されるように、移動局401と移動局501とが通話可能状態であるとする。
具体的には、移動局401からの音声データ(コーデックC1)が、SIP機能部301により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC1からコーデックC2への変換)を行って、その音声パケットをSIP機能部311へ送信(転送)する。そして、SIP機能部311が、音声データ(コーデックC2)を移動局501へ送信する。
一方、移動局501からの音声データ(コーデックC2)が、SIP機能部311により音声パケット(コーデックC2)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC2からコーデックC1への変換)を行って、その音声パケットをSIP機能部301へ送信(転送)する。そして、SIP機能部301が、音声データ(コーデックC1)を移動局401へ送信する。
このとき、固定端末600が移動局401と移動局501の通話をモニタリングする際には、固定端末600から送信されたINVITEメッセージがSIPサーバ200を介してモニタリング制御部102へ送信(転送)される。この際、INVITEメッセージのSDPにはコーデックC3と固定端末600のIPアドレス/ポート番号が指定される。
モニタリング制御部102は、INVITEメッセージをコーデック調整器201へ送信(転送)する。この際、SDPにはコーデックC3とモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号が指定される。
このように、本例では、アプリケーションサーバ100のモニタリング制御部102が、移動局401と移動局501の通話がコーデック変換を行っているか否かを確認するために、コーデック調整器201へjoin eventを指定したINVITEメッセージを送信する。
コーデック調整器201は、モニタリングを行う2者通話でコーデック変換が行われていると判断すると、受信したINVITEメッセージの送信先を変更させるために、302 Moved Temporaryメッセージをモニタリング制御部102へ送信する。この際、Contactヘッダにコーデック変換部101のSIP URIを指定する。
ここで、URIは、Uniform Resource Identifierであり、通信リソースの識別子である。
このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、移動局401と移動局501の通話でコーデック変換が行われている場合には、Contactヘッダにコーデック変換部101のSIP URIを指定した302 Moved Temporaryメッセージでモニタリング制御部102へ応答する。
なお、モニタリング制御部102は、コーデック調整器201へACKを送信する。
モニタリング制御部102は、INVITEメッセージの宛先をコーデック変換部101に変更して、SDPに固定端末600のコーデックC3とモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをコーデック変換部101へ送信する。
コーデック変換部101は、SDPに固定端末600のコーデックC3とコーデック変換部101のネットワーク情報(IPアドレス/ポート番号)を指定した200 OKメッセージをモニタリング制御部102へ送信する。
なお、モニタリング制御部102は、コーデック変換部101へACKを送信する。
モニタリング制御部102は、固定端末600に対して、SDPに固定端末600のコーデックC3とモニタリング制御部102のネットワーク情報(IPアドレス/ポート番号)を指定した200 OKメッセージを送信して応答する。
なお、固定端末600は、モニタリング制御部102へACKを送信する。
上記の処理により、固定端末600により2者間通話をモニタリング可能な状態となる。
移動局401からの音声データ(コーデックC1)は、SIP機能部301で音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。
コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC1からコーデックC2への変換)を行って、その音声パケット(コーデックC2)をSIP機能部311へ送信(転送)する。この音声パケット(コーデックC2)は、SIP機能部311により音声データ(コーデックC2)へ変換されて、移動局501へ送信される。
また、同時に、コーデック変換部101は、受信した音声パケットを複製して、複製した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC1からコーデックC3への変換)を行って、その音声パケット(コーデックC3)をモニタリング制御部102へ送信(転送)する。
一方、移動局501からの音声データ(コーデックC2)は、SIP機能部311で音声パケット(コーデックC2)へ変換されて、コーデック変換部101へ送信される。
コーデック変換部101は、受信した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC2からコーデックC1への変換)を行って、その音声パケット(コーデックC1)をSIP機能部301へ送信(転送)する。この音声パケット(コーデックC1)は、SIP機能部301により音声データ(コーデックC1)へ変換されて、移動局401へ送信される。
また、同時に、コーデック変換部101は、受信した音声パケットを複製して、複製した音声パケットについてコーデック変換(コーデックC2からコーデックC3への変換)を行って、その音声パケット(コーデックC3)をモニタリング制御部102へ送信(転送)する。
モニタリング制御部102は、受信した2つの音声パケット(コーデックC3)を合成して、固定端末600へ送信(転送)する。
このように、アプリケーションサーバ100のコーデック変換部101は、移動局401と移動局501との間でのコーデック変換を行う際に、固定端末600のコーデック変換も行ってその音声データをモニタリング制御部102へ転送する。
また、アプリケーションサーバ100のモニタリング制御部102は、コーデック変換された移動局401及び移動局501からの音声データをミキシングして固定端末600へ転送する。
図5には、コーデック変換を行っていない2者通話におけるモニタリングのシーケンスの一例を示してある。
図3に示されるように、移動局401と移動局411とが通話可能状態であるとする。
具体的には、移動局401からの音声データ(コーデックC1)が、SIP機能部301により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部302へ送信され、SIP機能部302から移動局411へ音声データ(コーデックC1)が送信される。
一方、移動局411からの音声データ(コーデックC1)が、SIP機能部302により音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部301へ送信され、SIP機能部301から移動局401へ音声データ(コーデックC1)が送信される。
このとき、固定端末600が移動局401と移動局411の通話をモニタリングする際には、固定端末600から送信されたINVITEメッセージがSIPサーバ200を介してモニタリング制御部102へ送信(転送)される。この際、INVITEメッセージのSDPにはコーデックC3と固定端末600のIPアドレス/ポート番号が指定される。
モニタリング制御部102は、INVITEメッセージをコーデック調整器201へ送信(転送)する。この際、SDPにはコーデックC3とモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号が指定される。
このように、本例では、アプリケーションサーバ100のモニタリング制御部102が、移動局401と移動局411の通話がコーデック変換を行っているか否かを確認するために、コーデック調整器201へjoin eventを指定したINVITEメッセージを送信する。
コーデック調整器201は、モニタリングを行う2者通話でコーデック変換が行われていないと判断すると、コーデック変換部101にコーデック変換処理を依頼するために、SDPにコーデックC3とモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをコーデック変換部101へ送信する。
コーデック変換部101は、SDPに固定端末600のコーデックC3とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでコーデック調整器201へ応答する。
なお、コーデック調整器201は、コーデック変換部101へACKを送信する。
また、同時に、コーデック調整器201は、SDPにコーデックC1とSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをコーデック変換部101へ送信する。
コーデック変換部101は、SDPにコーデックC1とコーデック変換部101のネットワーク情報(IPアドレス/ポート番号)を指定した200 OKメッセージでコーデック調整器201へ応答する。
なお、コーデック調整器201は、コーデック変換部101へACKを送信する。
このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、移動局401と移動局501の通話でコーデック変換が行われていない場合には、固定端末600のモニタリング用にコーデック変換が必要であるか否かを判断する。
そして、コーデック調整器201は、固定端末600のモニタリング用にコーデック変換が必要であると判断したときには、コーデック変換部101に対して、SDPに固定端末600のコーデック(C3)及びモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信すると同時に、SDPにSIP機能部301のコーデック(C1)及びSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージを送信する。
また、アプリケーションサーバ100のコーデック変換部101は、SDPに固定端末600のコーデック(C3)及びコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答すると同時に、SDPにSIP機能部301のコーデック(C1)及びコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージでSIPサーバ200のコーデック調整器201へ応答する。
コーデック調整器201は、SDPにコーデックC1とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定したINVITEメッセージをSIP機能部301へ送信する。
SIP機能部301は、SDPにコーデックC1とSIP機能部301のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージをコーデック調整器201へ送信する。
コーデック調整器201は、受信したメッセージを、SDPに固定端末600のコーデックC3とコーデック変換部101のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージへ変換して、モニタリング制御部102へ送信して応答する。このように、SIPサーバ200のコーデック調整器201は、受信した200 OKメッセージをモニタリング制御部102へ転送する。
モニタリング制御部102は、受信したメッセージを、SDPにコーデックC3とモニタリング制御部102のIPアドレス/ポート番号を指定した200 OKメッセージへ変換して、固定端末600へ送信する。
なお、固定端末600からモニタリング制御部102へACKが送信され、モニタリング制御部102からコーデック調整器201へACKが送信され、コーデック調整器201からSIP機能部301へACKが送信される。
上記の処理により、固定端末600により2者間通話をモニタリング可能な状態となる。
移動局401からの音声データ(コーデックC1)は、SIP機能部301で音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部302へ送信(転送)される。この音声パケット(コーデックC1)は、SIP機能部302で音声データ(コーデックC1)へ変換されて、移動局411へ送信される。
また、同時に、SIP機能部301は、変換した音声パケット(コーデックC1)を複製して、複製した音声パケット(コーデックC1)をコーデック変換部101へ送信(転送)する。
コーデック変換部101に転送された音声パケット(コーデックC1)は、コーデック変換部101によりコーデック変換(コーデックC1からコーデックC3への変換)が行われて、変換後の音声パケット(コーデックC3)がモニタリング制御部102へ送信(転送)される。
一方、移動局411からの音声データ(コーデックC1)は、SIP機能部302で音声パケット(コーデックC1)へ変換されて、SIP機能部301へ送信(転送)される。この音声パケット(コーデックC1)は、SIP機能部301で音声データ(コーデックC1)へ変換されて、移動局401へ送信される。
また、同時に、SIP機能部301は、音声パケット(コーデックC1)を複製して、複製した音声パケット(コーデックC1)をコーデック変換部101へ送信(転送)する。
コーデック変換部101に転送された音声パケット(コーデックC1)は、コーデック変換部101によりコーデック変換(コーデックC1からコーデックC3への変換)が行われて、変換後の音声パケット(コーデックC3)がモニタリング制御部102へ送信(転送)される。
モニタリング制御部102は、受信した2つの音声パケット(コーデック3)を合成して、固定端末600へ送信(転送)する。
このように、本例では、アクセスゲートウエイ300のSIP機能部301が、移動局401からの音声データ(音声パケット)及び移動局411からの音声データ(音声パケット)をコーデック変換部101へ送信することにより、モニタリングを行う。
ここで、本例では、SIP機能部301が音声パケットを複製する構成としたが、他の構成例として、SIP機能部301の代わりに、SIP機能部302が音声パケットを複製する構成とすることも可能である。
以上のように、本例のIPネットワークシステムでは、端末(本例では、移動局401、411、501、511)間のコーデックが同一であるか否かを判断し、同一でない場合には、コーデック変換部101によりコーデック変換を行い端末間で通信を行い、端末間で通信中に固定端末(例えば、統制局など)600からモニタリングの指示があると、コーデック変換部101にて音声パケットを複製(コピー)して、モニタリング用のコーデックに変換してモニタリング装置(本例では、固定端末600)へ送信する。
また、本例のIPネットワークシステムでは、端末(本例では、移動局401、411、501、511)間のコーデックが同一であるか否かを判断し、同一である場合には、コーデック変換を行わず端末間で通信を行い、端末間で通信中に固定端末(例えば、統制局など)600からモニタリングの指示があると、端末に対応したSIP機能部にて音声パケットを複製(コピー)し、コーデック変換部101にてモニタリング用のコーデックに変換してモニタリング装置(本例では、固定端末600)へ送信する。
また、本例のIPネットワークシステムでは、自網システムと他網システムで構成されるシステムにおいて、自網システム側の端末(本例では、移動局401、411、501、511)のみ音声パケットを複製(コピー)して、モニタリング用のコーデックに変換してモニタリング装置(本例では、固定端末600)へ送信する。
従って、本例のIPネットワークシステムでは、モニタリングを行う際に、端末間が同一のコーデックを使用しているか或いは別のコーデックを使用しているかを判別し、その判別結果に応じてモニタリング制御するため、不要なコーデック変換をする必要が無い。また、本例では、コーデックが同一であるか否かによって、音声パケットを複製(コピー)する機能部も異なっている。
また、本例のIPネットワークシステムでは、例えば、VoIPシステムで2者間で通信を行っている場合に、第3者(例えば、統制局などの固定端末600)からモニタリング指示があったときには、2者間の音声パケットをコピーして、必要に応じて当該第3者用のコーデックに変換して音声パケットを送信することで、2者間の通信をモニタリング制御することができる。
これにより、本例のIPネットワークシステムでは、第3者によりモニタリングを行う際に、音声の途切れや、モニタリング対象外の音声がモニタリング制御部102を経由することを無くすことができる。
具体的には、本例のIPネットワークシステムでは、例えば従来技術のように経路を切り替えることを行わず、システム中のコーデック変換部101やSIP機能部(SIP通信を可能にする機能部)301、302、311、312により音声パケットを複製(コピー)し、必要に応じて第3者用(モニタリング用)のコーデックに変換した音声パケットを送信することにより、経路の切り替えや通話の途切れを無くして、2者間通話のモニタリングを行うことを可能とすることができる。
また、本例のIPネットワークシステムでは、他網との接続の際にも、他網側のコーデックが自網側のコーデックと同一であるか否かを判断し、その判断結果に応じてモニタリング制御するため、必要なコーデック変換のみを行って、モニタリングすることが可能となる。
更に、他網システムの運用ポリシーで第3者(例えば、統制局などの固定端末600)に2者間通話の内容を聞かれたくない場合には、自網側のみモニタリングする制御を行うことができるため、他網システムの運用ポリシーに左右されることなく、自網側のみをモニタリングすることができる。
このように、本例のIPネットワークシステムでは、VoIP通信におけるモニタリング制御を効果的に行うことができ、例えば、従来技術の問題点であるVoIP通信のモニタリングを行う際に通話品質とモニタリングの音質に影響を与えるという問題を解消することができる。
以下で、本例の効果の具体例を示しておく。なお、本例の効果は、必ずしも、以下のものに限定されるものではない。
(効果例1)2者通話中に固定端末600によりモニタリングを行っても、音声データの経路を切り替えることが無くなるため、音声が途切れることが無くなる。
(効果例2)モニタリングを解除しても、音声データの経路を切り替えることなく、モニタリング前の2者通話に戻すことが可能となる。
(効果例3)2者通話間でコーデック変換を行っていても、コーデック変換部101からコーデック変換した音声データをモニタリング制御部102へ転送することにより、モニタリングが可能となる。
図6には、端末間のコーデックが相違する場合について、コーデック変換中の2者通話におけるモニタリング制御の一例を示してある。これは、図4に示されるフローチャートに対応するものである。
具体的には、移動局401と移動局501とが基地局400、500やSIP機能部301、311やコーデック変換部101を介してVoIPの2者間通話を行い、コーデック変換部101がモニタリング制御部102へコーデック変換した音声データを転送することにより、固定端末600がモニタリング制御部102を介して2者間通話をモニタリングする。
(効果例4)2者通話間でコーデック変換が行われていない場合には、SIP機能部301、302、311、312からコーデック変換部101を介してモニタリング制御部102へ音声データを転送することにより、モニタリングが可能となる。
図7には、端末間のコーデックが同一である場合について、コーデック変換無しの2者通話におけるモニタリング制御の一例を示してある。これは、図5に示されるフローチャートに対応するものである。
具体的には、移動局401と移動局411とが基地局400、410やSIP機能部301、302を介してVoIPの2者間通話を行い、片方のSIP機能部301がコーデック変換部101へ音声データ(送受信データ)を送信(転送)し、コーデック変換部101がモニタリング制御部102へコーデック変換した音声データを転送することにより、固定端末600がモニタリング制御部102を介して2者間通話をモニタリングする。
(効果例5)他網に接続された場合においても、他網における移動端末や固定端末と運用ポリシーに関係なく、本システム側でモニタリングを行うことが可能である。
図8には、他網に接続された場合について、自網と他網で構成されるシステムにおけるモニタリング制御の一例を示してある。
具体的には、自網のシステム(本例のIPネットワークシステム)では、移動局401が基地局400を介してSIP機能部301と通信する。他網1000のシステムでは、移動局1003が基地局1002を介してSIPサーバ1001と通信する。そして、自網のシステムの移動局401と他網1000のシステムの移動局1003とが通信して2者間通話を行う。
この場合に、2者間通話でコーデック変換が行われるときには、自網のSIP機能部301と他網1000のSIPサーバ1001との間を中継する自網のコーデック変換部101a(例えば、コーデック変換部101)とモニタリング制御部102とが通信することにより、固定端末600がモニタリング制御部102を介して2者間通話(例えば、自網システム側のみ)をモニタリングする。
一方、2者間通話でコーデック変換が行われないときには、自網のSIP機能部301が自網のコーデック変換部101b(例えば、コーデック変換部101)を介してモニタリング制御部102と通信することにより、固定端末600がモニタリング制御部102を介して2者間通話(例えば、自網システム側のみ)をモニタリングする。
このように、2者間通話におけるコーデック変換の有無に応じて、いずれか片方の接続状態を確立する。
なお、本例のIPネットワークシステム(通信システムの一例)では、例えば、移動局401、411、501、511が端末に相当し、コーデック調整器201の機能によりコーデック判定手段が構成されており、固定端末600の機能やモニタリング制御部102の機能によりモニタリング指示手段やモニタリング手段が構成されており、コーデック変換部101の機能によりコーデック変換手段が構成されており、コーデック変換部101やSIP機能部301、302、311、312の機能により複製手段が構成されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係るIPネットワークシステムの構成例を示す図である。 コーデック変換が必要な場合における2者通話のシーケンスの一例を示す図である。 コーデック変換が必要ない場合における2者通話のシーケンスの一例を示す図である。 コーデック変換を行っている2者通話におけるモニタリングのシーケンスの一例を示す図である。 コーデック変換を行っていない2者通話におけるモニタリングのシーケンスの一例を示す図である。 コーデック変換中の2者通話におけるモニタリング制御の一例を示す図である。 コーデック変換無しの2者通話におけるモニタリング制御の一例を示す図である。 自網と他網で構成されるシステムにおけるモニタリング制御の一例を示す図である。 背景技術に係るモニタリングの一例を示す図である。 背景技術に係る2者通話から3者通話への移行の一例を示す図である。 背景技術に係るSIP機能部による音声データの複製転送の一例を示す図である。
符号の説明
100・・アプリケーションサーバ、 101、101a、101b、2021、3021、3022、4021〜4023・・コーデック変換部、 102、2031、3031、4031・・モニタリング制御部、 200、1001・・SIPサーバ、 201・・コーデック調整器、 300、310・・アクセスゲートウエイ、 301、302、311、312、2003、2013、3003、3013、4003、4013・・SIP機能部、 400、410、500、510、1002、2002、2012、3002、3012、4002、4012・・基地局(基地局装置)、 401、411、501、511、1003、2001、2011、3001、3011、4001、4011・・移動局(移動局装置)、 600、2032、3032、4032・・固定端末、 700・・WAN、 701〜703・・WANルータ、 801〜803・・L2スイッチ、 1000・・他網、

Claims (3)

  1. 複数の端末の間でVoIP(Voice over Internet Protocol)通信を行う通信システムにおいて、
    複数の端末の間でSIP(Session Initiation Protocol)通信を行うためのSIP機能部と、
    通信を行う複数の端末の間で使用されるコーデックが同一であるか否かを判定するコーデック判定手段と、
    前記複数の端末の間の通信に対するモニタリングを指示するモニタリング指示手段と、
    前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一ではないと判定された場合には、前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータをコーデック変換するコーデック変換手段と、
    前記コーデック変換手段により前記モニタリング用にコーデック変換されたデータをモニタリングするモニタリング手段と、を備え、
    前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一ではないと判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記コーデック変換手段が前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを複製して、当該複製したデータをモニタリング用にコーデック変換し、
    前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一であると判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記SIP機能部が前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを複製し、前記コーデック変換手段が前記SIP機能部により複製されたデータをモニタリング用にコーデック変換する、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    当該通信システムは、当該通信システムの網とは異なる他網のシステムに接続され、
    当該通信システムでは、当該通信システム側のみについてモニタリングのための処理を実行する、
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信システムにおいて、
    複数の端末にそれぞれ対応する複数のSIP機能部を備え、
    前記コーデック判定手段により前記使用されるコーデックが同一であると判定された場合であって、前記モニタリング指示手段によりモニタリングが指示された場合には、前記通信を行う複数の端末のいずれかに対応するSIP機能部が前記通信を行う複数の端末の間で通信されるデータを複製し、前記コーデック変換手段が前記複製されたデータをモニタリング用にコーデック変換する、
    ことを特徴とする通信システム。
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