JP4940335B2 - 電話交換装置及び電話端末及び電話システムで使用される制御方法 - Google Patents

電話交換装置及び電話端末及び電話システムで使用される制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、例えばインターネット等のグローバルネットワークに接続される電話端末とLAN(Local Area Network)等のプライベートネットワークに接続される電話端末との間に通信セッションを確立させる電話交換装置と、この電話交換装置に接続される電話端末に関する。
近年、IP(Internet Protocol)網を介して、双方向に画像や音声をパケットデータとして、リアルタイムに送受信するIP電話システムが普及している。このIP電話システムでは、LAN(Local Area Network)等のプライベートネットワークに複数のIP電話端末を収容するとともに、プライベートネットワークをルータ装置を介して公衆網やインターネット等のグローバルネットワークに接続し、ルータ装置においてアドレス変換等を行なうことによりIP電話端末相互間及びIP電話端末とグローバルネットワークとの間でマルチメディア情報通信を可能としている。
ところで、上記システムでは、ルータ装置にNAT(Network Address Translator)機能を搭載している。NAT機能とは、接続用に予め割り当てられた一つのIPアドレスを用いて、プライベートアドレスをグローバルアドレスに変換して送信元IPアドレスとして送出し、受信において供給される宛先IPアドレスのグローバルアドレスをプライベートアドレスに変換する機能である。
特開2005−318121号公報
ところで、上記システムでは、通信時に、制御チャネル上で端末が使用する音声チャネルの情報を問い合わせる時に、その応答パケットのヘッダ領域にあるIPアドレス及びポート番号が変換される一方で、パケット内のデータ領域内にある音声ポートとして用いられるIPアドレス及びポート番号はNATルータにて変換されない。このため、このパケットを受信した端末が、そのパケットのデータ領域内にあるIPアドレス及びポート番号を用いてパケットの送信元に音声データを返信しようとすると正しく宛先を指定することができず、実質的に通話ができなくなる。
一方、プライベートネットワークにメディアゲートウェイ等の中継装置を配置し、グローバルネットワーク上の端末とプライベートネットワーク上の端末との間で中継装置を中継して音声チャネルつまりメディアセッションを確立することも提案されている。この場合、同時に中継したいメディアセッションの数だけ、NATルータにポート転送の設定を行い、かつファイアウォールで当該ポートへの音声パケットの入力を許可する必要がある。さらに、同時中継セッション数が多くなると、保守者による設定の手間が増えるばかりでなく、多くのポートがファイアウォールの透過対象となるため、セキュリティレベルを下げてしまう。
本発明の目的は、NATルータに設定するポートフォワーディングの設定ポート数を減らすことができ、しかもグローバルネットワーク上の端末とプライベートネットワーク上の端末との間の通信におけるセキュリティ機能を十分に確保し得る電話交換装置及び電話端末を提供することにある。
実施形態によれば電話交換装置は、電話端末が接続されるプライベートネットワークと、プライベートネットワークに比して広いエリアに配置されかつ電話端末が接続されるグローバルネットワークとの間を接続するNAT(Network Address Translator)ルータに対しプライベートネットワークを介して接続可能で、電話端末間の通信セッションを確立させる電話交換装置を対象にし、通信処理部と、記憶部と、制御部とを具備する。通信処理部は、プライベートネットワーク上の複数の電話端末に対し、プライベートネットワークを特定する共通のポートを用いてグローバルネットワーク上の電話端末との間で通信セッションを確立する。記憶部は、通信処理部により通信セッションが確立されるとき、セッション毎に、接続対象となる電話端末を特定する端末IDと、通信セッションを特定するセッションIDと、電話端末が接続されるネットワークを特定するアドレス及びポートIDとを対応付けた管理テーブルを作成し記憶する。制御部は、通信パケット受信時に、当該通信パケットに含まれるセッションIDに基づいて、管理テーブルを参照し、この参照結果に基づいて通信セッションを確立した電話端末間で通信パケットの通信を行なわせるべく通信処理部に指示情報を送出する。
第1の実施形態に係わる通信システムを示す概略構成図。 同第1の実施形態に係わる呼制御サーバの構成を示すブロック図。 上記図2に示した中継セッション管理テーブルの記憶内容の一例を示す図。 同第1の実施形態に係わるIP電話機の構成を示すブロック図。 RTPパケットの構造を示す図。 同第1の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間で通話を開始するまでの制御信号の送受信動作を説明するためのシーケンス図。 同第1の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間で通話を開始するまでの呼制御サーバの動作を説明するためのブロック図。 同第1の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間でメディアセッションが確立された場合の呼制御サーバSVの動作を説明するためのブロック図。 同第1の実施形態において、メディアセッションが確立された場合のIP電話機の動作を説明するためのブロック図。 同第1の実施形態において、メディアセッション開始時のIP電話機の動作を示すフローチャート。 同第1の実施形態において、メディアセッションが確立された場合のメディア中継装置の動作を説明するためのブロック図。 同第1の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間で通話をする時のメディアセッション確立までの制御信号とRTPパケットの流れを説明するためのシーケンス図。 第2の実施形態に係わる呼制御サーバの構成を示すブロック図。 同第2の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間で通話を開始するまでの制御信号の送受信動作を説明するためのシーケンス図。 同第2の実施形態において、LAN上のIP電話機とIP網上のIP電話機との間で通話をする時のメディアセッション確立までの制御信号とRTPパケットの流れを説明するためのシーケンス図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、IP電話端末間の通信セッション中にNATルータが介在すると、通話ができなくなるという不具合を解決するものである。この解決する技術として大別して以下の方式がある。
アプリケーションレイヤーゲートウェイ(ALG)方式
NATルータが特定プロトコル内部のプライベートアドレス情報を自身のグローバルアドレス情報に書き換えてから転送する。対応するプロトコルが限られ、NATルータのベンダー固有の癖があり、プロトコルの拡張にタイムリーに追随できない。
STUN方式
NATルータの背後にいるIPエンドポイントからグローバルネットワークに置かれたSTUNサーバに一旦パケットを送信することで、NATルータがどのポート番号に変換したかを知る方式である。グローバルネットワークにSTUNサーバ相当の装置を置く必要があり、Symmetric方式とよばれる企業向けルータに多く採用されるNAT方式に対応できない。
TURN方式
NATルータの背後にいるIPエンドポイントからの送信先は常にグローバルネットワーク上に置かれたTURNサーバを介するようにすることで、NATルータの方式によらず通信できるようにした方式である。
uPnP方式
uPnPというプロトコルをサポートしたNATルータに変換後のIPアドレスとポート番号を問い合わせ、その情報を使ってメディアセッションの確立を行う方式である。企業向けルータではサポートしない場合が多い。
そこで、本第1の実施形態では、上記TURN方式を用い、TURNサーバとしての呼制御サーバをプライベートネットワークに配置し、かつ、単一または少数のポートで大量のメディア中継セッションを多重化するようにした。
図1は、第1の実施形態に係わる通信システムを示す概略構成図である。
このシステムは、プライベートネットワークとしてのLAN(Local Area Network)1を有する。LAN1には、電話端末としての複数のIP電話機T11〜T1i(iは自然数)が接続されている。なお、IP電話機T11〜T1iは、通話処理機能とメディア情報処理機能とを備えた端末である。また、LAN1には、複数のメディアチャネルとこのメディアチャネルを決定するために必要な制御信号を伝送する制御チャネルを有している。
また、LAN1には、NATルータRT1及び電話交換装置としての呼制御サーバSVが接続されている。このNATルータRT1は、LAN1とグローバルネットワークとしてのIP網NWとの間におけるアドレスの変換機能を備え、IP網NWからLAN1へは予め決められたサービス用のパケットのみ通すように設定されている。
IP網NWにはNATルータRT2,RT3が接続されている。NATルータRT2には、IP電話機T21が接続されている。NATルータRT3には、IP電話機T31,T32が接続されている。IP電話機T21,T31,T32は、通話処理機能とメディア情報処理機能とを備えた端末である。
呼制御サーバSVAは、複数のIP電話機T11〜T1i間またはIP電話機T11〜T1iとIP網NW上のIP電話機T21,T31,T32との間で、例えばSIPに従ってセッションを確立する交換制御機能を備える。そして、セッション確立後は、発信側と着信側の電話機間でピアツーピア接続でRTPパケットを送受信することで、音声通信を行なう。
ところで、上記呼制御サーバSVAは、この発明に係わる機能として次のような機能を有している。図2はその構成を示すブロック図である。
すなわち、呼制御サーバSVAは、IP制御部11と、メディア中継装置接続部12と、呼制御部13Aと、記憶部14とを備えている。これらIP制御部11と、メディア中継装置接続部12と、呼制御部13Aと、記憶部14は、データハイウェイ15を介して互いに接続されている。
IP制御部11には、LAN1が必要に応じて接続される。IP制御部11は、接続されたLAN1との間でインタフェース処理を行う。また、IP制御部11は、上記インタフェース処理に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ15を介して呼制御部13Aとの間で行う。
メディア中継装置接続部12には、メディア中継装置2が接続される。メディア中継装置2は、LAN1上の複数のIP電話機T11〜T1iに対し、LAN1を特定する共通のポート(ポート番号49152)を用いてIP網NW上のIP電話機T21,T31,T32との間で通信セッションを確立するもので、IP制御部11で受信した制御メッセージ及びRTPパケットを処理する。
呼制御部13Aは、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理により呼制御サーバSVAの各部の制御を行う。
記憶部14は、呼制御部13Aの接続制御に必要なルーティング情報等を格納している。ルーティング情報は、IP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32に予め割り当てられている識別情報としての電話番号と、可変ネットワークアドレスとしてのIPアドレスとを対応付けた情報である。
ところで、記憶部14には、中継セッション管理テーブル141が設けられている。中継セッション管理テーブル141は、図3(a),(b)に示すように、通信セッションが確立されたIP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32を管理するために呼制御部13により登録されるテーブルで、セッションごとに、呼制御サーバSVに接続されるIP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32に予め割り当ててある端末IDとしてのエンドポイント識別情報と、セッションIDとしてのセッション識別情報と、アドレス情報との対応関係を表すテーブルが記憶されている。セッション識別情報は、RTPパケットのヘッダ部に含まれ、確立された通信セッションを識別するための情報である。アドレス情報は、IP電話機が接続されるネットワークを特定するIPアドレス及びポート番号である。
一方、呼制御部13Aは、対エンドポイント制御信号送受信部131と、セッション識別情報通知処理部132と、セッション識別子照合部133と、セッション識別情報通知応答部134と、中継セッション開始・停止指示部135と、対メディア中継装置制御信号送受信部136とを備えている。
対エンドポイント制御信号送受信部131は、IP電話機間で通信セッションが確立される際に、各IP電話機との間で制御信号を送受信する。セッション識別情報通知処理部132は、制御信号からセッション識別情報を抽出し、セッション識別子照合部133に照合を依頼する。
セッション識別子照合部133は、中継セッション管理テーブル141を参照し、既に中継を行っている全てのセッションの中で同一のセッション識別情報を持つものがないか判定し、結果をセッション識別情報通知処理部132に返す。
セッション識別情報通知応答部134は、上記判定結果に基づいて、肯定応答、あるいは、否定応答用の制御信号を作成し、宛先IP電話機情報と共に対エンドポイント制御信号送受信部131に送信指示を出す。
中継セッション開始・停止指示部135は、中継セッション管理テーブル141に、セッション番号、IP電話機情報、セッション識別子を登録し、これらの情報を含むメディア中継開始指示を生成する。
対メディア中継装置制御信号送受信部136は、上記開始指示信号をメディア中継装置2に対して送信する。
また、上記メディア中継装置2は、制御信号送受信部21と、メディア中継制御部22と、メディア中継部23と、メモリ24とを備えている。制御信号送受信部21は、呼制御サーバSVとの間で制御信号の送受信を行う。メディア中継制御部22は、上記制御信号送受信部21からメディア中継に関わる信号を受け取り、メディア中継部23に対して実際のメディア中継の開始、停止の指示、ならびに、それらに必要な情報の提供を行う。
メディア中継部23は、上記メディア中継制御部22の指示に従い、通信セッションが確立されるIP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32間で通信されるRTPパケットを処理する。
さらに、メモリ24には、上記中継セッション管理テーブル141と同一の記憶情報が呼制御サーバSVから転送されて記録される。
図4は、上記IP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32の構成を示すブロック図である。ここでは、IP電話機T11を代表して説明する。
図4において、IP電話端末T11は、LANインタフェース部31、通話処理部32、ハンドセット33、制御部34及び操作パネル部35を有している。
LAN網インタフェース部31は、LAN1との間で伝送により種々のデータの授受を行なう。また、LANインタフェース部31は、LAN1から送られてきたRTPパケットを通話処理部32へ与える。さらにLANインタフェース部31は、通話処理部32や制御部34から与えられるシリアルデータ信号を時分割多重して伝送信号を生成し、RTPパケットとしてLAN1へ送信する。
通話処理部32は、LANインタフェース部31から与えられるRTPパケットに含まれる通話データを取り出して、この通話データからアナログの受話音声信号を再生する。そして、通話処理部32は、この再生した受話音声信号によりハンドセット33の受話器を駆動し、受話音声の出力を行なわせる。また、通話処理部32には、ハンドセット33の送話器で生成されたアナログの送話音声信号が入力される。通話処理部32は、この送話音声信号をRTPパケットに変換して、LANインタフェース部31へと与える。
制御部34は、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理によりIP電話機T11の各部の制御を行なう。
操作パネル部35は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部351と、キー入力部352とを備えている。表示部351には、制御部34から出力された自装置の動作状態を表す種々情報、例えば電話帳なども表示される。
ところで、上記制御部34には、制御信号送受信部341と、メディアセッション制御部342と、セッション識別子生成部343とを備えている。制御信号送受信部341は、呼制御サーバSVAとの間で制御信号の送受信を行う。
メディアセッション制御部342は、上記制御信号送受信部341により受信される制御信号に基づいて、セッションを開始する場合に、セッション識別情報を生成するようにセッション識別子生成部343に指示を送出し、セッションが確立されている場合に、通話処理部32に対しセッション識別子を含むRTPパケットを送受信させる。
セッション識別子生成部343は、メディアセッション制御部342からの指示により、RTPパケットのヘッダ部に挿入する識別子(具体的にはSSRC=Synchronization Source Indentifier)をランダムに生成する。また、識別子はセッションが確立される毎に新たに作成される。RTPパケットは、図5に示すように、ヘッダ部とペイロード部とからなる。ヘッダ部にはパケットの種類を示すバージョン情報、パディングデータの有無を示す情報(P)、拡張ヘッダの有無を示す情報(X)、2者通話、3者通話といった通話形態を示す情報(CC)、マーカの有無を示す情報、ペイロードタイプが含まれる。さらに、ヘッダ部には、RTPパケットの送信順位を表すシーケンス番号、RTPパケットの送信時刻を表すタイムスタンプ、SSRCが備えられる。
ペイロードには、例えばG.722,G.723、G.729及びG.729といったコーデックに従って符号化されたデジタル音声データが存在する。
次に、上記構成による動作について説明する。
図6は、IP電話機T11とIP電話機T21との間で通話を開始するまでの制御信号の送受信動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、SIP(Session Initiation Protocol)の場合を例にして説明する。
IP電話機T11のユーザがIP電話機T21への発信操作を行なったとする。そうするとIP電話機T11からその発信メッセージ(INVITEメッセージ)が呼制御サーバSVAに送られる(図6(1))。
呼制御サーバSVAは、発信メッセージを受信すると、NATルータRT1を送信元に指定したINVITEメッセージを生成してIP電話機T21に送信する(図6(2))。しかる後に、呼制御サーバSVAは、中継セッション管理テーブル141に、IP電話機T11のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション番号「3」に対応付けて登録する(図6(3))。
一方、IP電話機T21は、着信応答がなされると、着信応答メッセージ(180)を呼制御サーバSVAに送信する(図6(4))。また、呼制御サーバSVAは、発信元のIP電話機T11に対し着信応答メッセージ(180)を送信する(図6(5))。
さらに、IP電話機T21は、セッション識別情報を付加した着信応答メッセージ(200OK)を呼制御サーバSVAに送信する(図6(6))。呼制御サーバSVAは、着信応答メッセージ(200OK)を受信すると、NATルータRT2を送信元に指定した着信応答メッセージ(200OK)を生成してIP電話機T11に送信する(図6(7))。しかる後に、呼制御サーバSVAは、中継セッション管理テーブル141に、IP電話機T21のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション番号「3」に対応付けて登録する(図6(8))。
以後、呼制御サーバSVAは、IP電話機T21に対し応答受付(ACK)を返送し(図6(9))、メディア中継装置2に対し中継セッション管理テーブル141の記憶情報を含めたセッション中継開始を指示する(図6(10))。
図7は、IP電話機T11とIP電話機T21との間で通話を開始するまでの呼制御サーバSVAの動作を説明するためのブロック図である。
呼制御サーバSVAにおいて、対エンドポイント制御信号送受信部131にて発信メッセージを受信すると(図7(1))、セッション識別情報通知処理部132は発信元となるIP電話機T11のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション識別子照合部133に通知し(図7(2))、中継セッション管理テーブル141にIP電話機T11のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション番号「3」に対応付けて登録させる(図7(3))。なお、中継セッション管理テーブル141には、アドレス情報としてIP電話機T11に割り当てられるIPアドレス及びポート番号が登録される。
また、対エンドポイント制御信号送受信部131にて着信応答メッセージを受信すると、セッション識別情報通知処理部132は着信先となるIP電話機T21のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション識別子照合部133に通知し、中継セッション管理テーブル141にIP電話機T21のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とをセッション番号「3」に対応付けて登録させる。なお、中継セッション管理テーブル141には、アドレス情報としてIP電話機T21が属するNATルータRT2に割り当てられるIPアドレス及びポート番号が登録される。
以後、セッション識別情報通知処理部132は、中継セッション開始・停止指示部135に対しセッション開始指示を送出し(図7(4))、セッション番号「3」に関連付けられたIP電話機T11,T21のエンドポイント識別情報とセッション識別情報とを中継セッション管理テーブル141から読み出させる(図7(5))。中継セッション開始・停止指示部135は、読み出した情報をメディア中継装置2に転送するように対メディア中継装置制御信号送受信部136に指示する(図7(6))。
図8は、IP電話機T11,T21間でメディアセッションが確立された場合の呼制御サーバSVAの動作を説明するためのブロック図である。
呼制御サーバSVAは、2台のIP電話機間でメディアセッションを確立する際に、NATルータRT1,RT2、RT3を経由する異なるサイト間のIP電話機間の通話であれば、メディア中継装置2を介してメディアセッションを確立するよう、両IP電話機に指示を送る。
呼制御サーバSVAにおいて、対エンドポイント制御信号送受信部131は、各IP電話機T11,T21から制御信号を受信し、信号の種別に応じて他のソフトウェアブロックに振り分ける。受信した制御信号がメディアセッションのセッション識別情報通知であった場合、セッション識別情報通知処理部132に信号を振り分ける(図8(1))。
セッション識別情報通知処理部132は、制御信号からセッション識別情報を抽出し、セッション識別子照合部133に照合を依頼する(図8(2))。セッション識別子照合部133は、中継セッション管理テーブル141を参照し(図8(3))、既に中継を行っている全てのセッションの中で同一のセッション識別情報を持つものがないか判定し、結果をセッション識別情報通知処理部132に返す(図8(4))。
セッション識別情報通知処理部132は、結果が同一識別情報有りであった場合、セッション識別情報通知応答部134に対して、否定応答するよう指示する(図8(5))。一方、同一識別情報無しであった場合、セッション識別情報通知応答部134に対して、肯定応答するよう指示すると共に(図8(6))、中継セッション開始・停止指示部135に対して、メディア中継装置2に当該セッション識別情報で関連付けられたメディアセッションの中継を開始させるよう指示する(図8(7))。
セッション識別情報通知応答部134は、前記指示に従い肯定応答、あるいは、否定応答用の制御信号を作成し、宛先IP電話機情報と共に対エンドポイント制御信号送受信部131に送信指示を出す(図8(8))。中継セッション開始・停止指示部135は、中継セッション管理テーブル141に、セッション番号、IP電話機情報、セッション識別子を登録し、これらの情報を含むメディア中継開始指示を生成する。最後に対メディア中継装置制御信号送受信部136は、前記開始指示信号をメディア中継装置2に対して送信する。
図9は、メディアセッションが確立された場合のIP電話機T11の動作を説明するためのブロック図である。
制御信号送受信部341により受信されるメディアセッションの制御に関する制御信号は、メディアセッション制御部342に通知される(図9(1))。セッション識別子生成部343は、メディアセッション制御部342からの指示によりセッション識別情報をランダムに生成し、通話が終了するまで同じセッション識別情報を生成する(図9(2))。通話処理部32は、メディアセッション制御部342からの指示により、実際にセッション識別情報を持ったRTPパケットの送受信を開始する。
図10は、メディアセッション開始時のIP電話機T11の動作を示すフローチャートである。
IP電話機T11の制御部34は、メディアセッション制御部342において、メディアセッション開始指示を受信すると(ステップST10a)、セッション識別子生成部343にセッション識別情報(SSRC)の生成を指示する(ステップST10b)。
次いで、制御部34は、該識別情報を含むセッション識別情報通知信号を生成し、制御信号送受信部341に対して送信を指示する(ステップST10c)。そして、セッション識別情報通知応答を受信すると(ステップST10d)、制御部34は通知した識別情報が承認された(肯定応答)か拒否された(否定応答)かを判別する(ステップST10e)。承認時は、制御部34はメディア送受信部344に前記識別情報を含むRTPパケットの送信を指示する(ステップST10f)。
一方、拒否時は、再度セッション識別子生成部343に前回と異なる識別情報の生成を指示し、新しい識別情報を呼制御サーバSVAへ再送する(ステップST10b及びステップST10c)。
図11は、メディアセッションが確立された場合のメディア中継装置2の動作を説明するためのブロック図である。
制御信号送受信部21は、呼制御サーバSVAとの間で制御信号の送受を行う。メディア中継制御部22は、上記制御信号送受信部21からメディア中継に関わる信号を受け取り、メディア中継部23に対して実際のメディア中継の開始、停止の指示、ならびに、それらに必要な情報の提供を行う。メディア中継部23内部においては、メディア受信部231はLAN1からRTPパケットを受信し、セッション特定部232に受信したパケットとその送信元アドレス(IPアドレスとポート番号)を通知する。
セッション特定部232は、メモリ24に記憶された中継セッション管理テーブルを参照して送信元アドレスから中継先アドレスを特定する。このとき、セッション特定部232は、セッション識別子照合部233に対し照合を依頼する。セッション識別子照合部233は、メモリ24の中継セッション管理テーブルを参照し、既に中継を行っている全てのセッションの中で同一のセッション識別情報を持つものがないか判定し、結果をセッション特定部232に返す。
ここで、セッション特定部232は、送信元アドレスが管理テーブルに登録されており、かつ、対応する中継先アドレスがあれば、メディア送信部235に受信パケットと中継先アドレスを渡しパケットの送信(中継)を指示する。
また、メディア中継部23は、メディア中継の開始時に、呼制御サーバSVAからメディアセッションを確立しようとするIP電話機のエンドポイント識別情報及びセッション識別情報を受信した場合に、セッション識別子登録部234によりメモリ24にIP電話機のエンドポイント識別情報及びセッション識別情報を該当するセッション番号に対応付けて登録する。
図12は、IP電話機T11,T21間で通話をする時のメディアセッション確立までの制御信号とRTPパケットの流れを説明するためのシーケンス図である。
呼制御サーバSVAは、IP電話機T11とT21それぞれにセッション開始指示を送信する(図12(1),(2))。IP電話機T11は、セッション開始指示受信を契機にセッション識別情報を生成し、呼制御サーバSVにセッション識別情報通知を送信する(図12(3))。
呼制御サーバSVAは、セッション識別情報通知に含まれるセッション識別情報を照合しIP電話機T11には該識別情報の使用を承認するセッション識別情報通知応答を送信し(図12(4))、メディア中継装置2には承認したセッション識別情報[SSRC−1]を含むセッション中継開始指示を送信する(図12(5))。IP電話機T11は、セッション識別情報通知応答でセッション識別子の使用が承認された直後から、メディア中継装置2宛てにRTPパケットを送信し始める。
一方、IP電話機T21は、セッション開始指示受信を契機にセッション識別情報を生成し、呼制御サーバSVAにセッション識別情報通知を送信する(図12(6))。
呼制御サーバSVAは、セッション識別情報通知に含まれるセッション識別情報を照合しIP電話機T21には該識別情報の使用を承認するセッション識別情報通知応答を送信し(図12(7))、メディア中継装置2には承認したセッション識別情報[SSRC−5]を含むセッション中継開始指示を送信する(図12(8))。IP電話機T21は、セッション識別情報通知応答でセッション識別子の使用が承認された直後から、メディア中継装置2宛てにRTPパケットを送信し始める。
メディア中継装置2は、セッション中継開始指示に含まれるセッション識別情報を内部の管理テーブルに登録し、RTPパケットの到着を待つ。その後、IP電話機T11,T21の両方からのRTPパケットを受信した時点で、セッション識別情報から中継相手のT11とT21を互いに結びつけることが可能となり、メディア中継が双方向で完成する。
IP電話機T11は、セッション開始時に呼制御サーバSVAにより通知された送信元となるNATルータRT2宛にRTPパケットを送信する。また、IP電話機T21は、セッション開始時に呼制御サーバSVAにより通知された送信元となるNATルータRT1宛にRTPパケットを送信する。これにより、発信元のIP電話機T11と着信先のIP電話機T21との間では音声通信が可能となる。
このようなセッション中継が複数本同時に発生し、かつ、メディア中継装置2上でRTPパケットの送受信を行うポートを一つに固定した場合でも、上記手順でそれぞれのセッションの両端のIP電話機同士を結び付けることができる。
また、メディア中継装置2は、図3に示すように、各セッション毎に両側の転送相手の情報を保持する。保持する情報は、エンドポイント識別情報、セッション識別情報、アドレス情報からなる。ここで、エンドポイント識別情報は例えばIP電話機が使用している内線番号などである。エンドポイント識別情報とセッション識別情報は、呼制御サーバSVから受信するセッション開始指示信号に含まれる。アドレス情報は、RTPパケットを受信し、かつ、セッション識別情報に一致した際にそのRTPパケットの送信元IPアドレスとポート番号が記録される。
図3(a)は、IP電話機T12,T32間のメディアセッションは既に両側の中継セッション情報が全て確定し、双方向で中継できているが、IP電話機T12,T31間のメディアセッションは、T31宛ての転送先アドレスが未確定、IP電話機T11とT21間のメディアセッションは、両方の転送先アドレスが未確定であることを示している。時間が経過し、全てのIP電話機からRTPパケットを受信すると、管理テーブルは図3(b)のように更新され、3つのセッション全てで双方向中継が可能となっている。
以上のように上記第1の実施形態では、呼制御サーバSVAにおいて、IP網NW上のIP電話機T21,T31,T32との間でメディアセッションが確立されるLAN1上のIP電話機T11,T12,T13に対し共通のポート(ポート番号49125)を用いるようにしている。そして、メディアセッションの確立時に、セッション毎に、接続対象となるIP電話機T11,T21を特定するエンドポイント識別情報と、メディアセッションを特定するセッション識別情報と、IPアドレス及びポート番号とを対応付けた中継セッション管理テーブル141を記憶し管理しておき、RTPパケット受信時に、RTPパケットのヘッダ部に含まれるセッション識別情報を利用して、メディアセッションが確立されたIP電話機T11,T21間でRTPパケットの通信を行なわせるべくメディア中継装置2にセッション開始指示情報を送出するようにしている。
従って、NATルータRT1に対しLAN1上のIP電話機T11〜T1i全てについての転送ポートの設定を行なう必要がなく、少なくとも1つの転送ポートの設定を行なうだけでよく、また上記中継セッション管理テーブル141を用いることで、RTPパケットに含まれるセッション識別情報からRTPパケットの宛先を特定でき、これによりLAN1上のIP電話機T11〜T1i間でメディアセッション確立要求が同一時間帯に発生した場合であっても、セッションごとにLAN1上のIP電話機とIP網NW上のIP電話機との間で通信を行なうことができ、LAN1のセキュリティレベルを下げなくて済む。
また、上記第1の実施形態では、IP電話機T11〜T1i,T21,T31,T32において、INVITEメッセージのような既存の制御信号を利用してメディアセッションを特定するセッション識別情報を呼制御サーバSVAに通知し、LAN1上のIP電話機T11とIP網NW上のIP電話機T21との間のメディアセッションにおける通信を実行することが可能となる。このため、セッション識別情報を通知するための信号を新たに設ける必要がなく、これにより簡単に実施できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、呼制御サーバが集約して一意のセッション識別情報を生成し、メディアセッション開始時に対応するIP電話機へ当該セッション識別情報の使用を指示するものである。
図13は、第2の実施形態に係わる呼制御サーバSVBの構成を示すブロック図である。図13において、上記図2と同一部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
呼制御部13Bには、セッション識別情報生成部137と、セッション識別情報通知部138とを備える。セッション識別情報生成部137は、メディアセッション開始時にRTPパケットのヘッダ部に挿入するセッション識別情報を生成する。また、このセッション識別情報は、メディアセッションが確立されるごとに新たに違う番号で作成される。
セッション識別情報通知部138は、上記セッション識別情報生成部137で生成されたセッション識別情報をメディアセッションを確立するIP電話機T11,T21に通知する。
次に、上記構成による動作について説明する。
図14は、第2の実施形態において、IP電話機T11とIP電話機T21との間で通話を開始するまでの制御信号の送受信動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、SIPの場合を例にして説明する。
IP電話機T11のユーザがIP電話機T21への発信操作を行なったとする。そうするとIP電話機T11からその発信メッセージ(INVITEメッセージ)が呼制御サーバSVに送られる(図14(1))。
呼制御サーバSVは、発信メッセージを受信すると、NATルータRT1を送信元に指定したINVITEメッセージを生成してIP電話機T21に送信する(図14(2))。
IP電話機T21は、着信応答がなされると、着信応答メッセージ(180)を呼制御サーバSVに送信する(図14(3))。また、呼制御サーバSVは、発信元のIP電話機T11に対し着信応答メッセージ(180)を送信する(図14(4))。
さらに、IP電話機T21は、着信応答メッセージ(200OK)を呼制御サーバSVBに送信する(図14(5))。呼制御サーバSVは、着信応答メッセージ(200OK)を受信すると、NATルータRT2を送信元に指定した着信応答メッセージ(200OK)を生成してIP電話機T11に送信する(図14(6))。
以後、呼制御サーバSVBは、IP電話機T21に対し応答受付(ACK)を返送し(図14(7))、メディア中継装置2に対しセッション中継開始を指示する(図14(8))。
図15は、第2の実施形態において、IP電話機T11,T21間で通話をする時のメディアセッション確立までの制御信号とRTPパケットの流れを説明するためのシーケンス図である。
呼制御サーバSVBは、IP電話機T11とT21それぞれにセッション開始指示を送信し、同時に使用を許諾するセッション識別情報を通知する(図15(1),(2))。IP電話機T11は、セッション開始指示を受信すると、呼制御サーバSVBに使用が許諾されたセッション識別情報通知を送信する(図15(3))。
呼制御サーバSVBは、セッション識別情報通知に含まれるセッション識別情報を照合しIP電話機T11には該識別情報の使用を承認するセッション識別情報通知応答を送信し(図15(4))、メディア中継装置2には承認したセッション識別情報[SSRC−1]を含むセッション中継開始指示を送信する(図15(5))。IP電話機T11は、セッション識別情報通知応答でセッション識別情報の使用が承認された直後から、メディア中継装置2宛てにRTPパケットを送信し始める。
一方、IP電話機T21は、セッション開始指示を受信すると、呼制御サーバSVBに使用が許諾されたセッション識別情報通知を送信する(図15(6))。
呼制御サーバSVBは、セッション識別情報通知に含まれるセッション識別情報を照合しIP電話機T21には該識別情報の使用を承認するセッション識別情報通知応答を送信し(図15(7))、メディア中継装置2には承認したセッション識別情報[SSRC−5]を含むセッション中継開始指示を送信する(図15(8))。IP電話機T21は、セッション識別情報通知応答でセッション識別子の使用が承認された直後から、メディア中継装置2宛てにRTPパケットを送信し始める。
以上のように上記第2の実施形態では、呼制御サーバSVBにおいて、メディアセッションを確立するIP電話機に対しセッション識別情報を生成して通知するようにしているので、セッション識別情報の生成機能を持たないIP電話機であっても、LAN1上のIP電話機T11〜T1i間でメディアセッション確立要求が同一時間帯に発生した場合に、セッションごとにLAN1上のIP電話機とIP網NW上のIP電話機との間で通信を行なうことができ、LAN1のセキュリティレベルを下げなくて済む。
(その他の実施形態)
呼制御サーバとメディア中継装置は、独立した別々の装置としてLANに接続されていても、単一の装置内の異なるプログラムとして設けてもよい。
IP電話機は識別番号の発番ならびに呼制御サーバへの送信を、メディアセッション確立直前だけでなく、メディアセッション終了直後、あるいは、メディアセッション確立中に実施してもよい。この場合、この識別番号は次回のメディアセッションで使用する番号として管理される。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…LAN、2…メディア中継装置、11…IP制御部、12…メディア中継装置接続部、13A,13B…呼制御部、14…記憶部、15…データハイウェイ、131…対エンドポイント制御信号送受信部、132…セッション識別情報通知処理部、133…セッション識別子照合部、134…セッション識別情報通知応答部、135…中継セッション開始・停止指示部、136…対メディア中継装置制御信号送受信部、141…中継セッション管理テーブル、21…制御信号送受信部、22…メディア中継制御部、23…メディア中継部、24…メモリ、31…LANインタフェース部、32…通話処理部、33…ハンドセット、34…制御部、35…操作パネル部、341…制御信号送受信部、342…メディアセッション制御部、343…セッション識別子生成部、SVA,SVB…呼制御サーバ、T11〜T1i,T21,T31,T32…IP電話機、RT1,RT2,RT3…NATルータ、NW…IP網。

Claims (14)

  1. AT(Network Address Translator)ルータを介して、グローバルネットワークに接続されるプライベートネットワークに接続可能で、前記プライベートネットワークまたはグローバルネットワークに接続された複数の電話端末間の通信セッションを確立させる電話交換装置において、
    前記プライベートネットワーク上の電話端末に対し、前記プライベートネットワークを特定する共通のポートを用いて前記グローバルネットワーク上の電話端末との間で通信セッションを確立する通信処理部と、
    前記通信処理部により通信セッションが確立されるとき、セッション毎に、接続対象となる電話端末を特定する端末IDと、前記通信セッションを特定するセッションIDと、前記電話端末が接続されるネットワークを特定するアドレス及びポートIDとを対応付けた管理テーブルを作成し記憶する記憶部と、
    前記電話端末からの通信パケット受信時に、当該通信パケットに含まれるセッションIDに基づいて、前記管理テーブルを参照し、この参照結果に基づいて通信セッションを確立した電話端末間で前記通信パケットの通信を行なわせるべく前記通信処理部に指示情報を送出する制御部とを具備する電話交換装置。
  2. 前記制御部は、受信した通信パケットに含まれるセッションIDが前記管理テーブル中のセッションIDに一致するか否かを判定し、
    一致した場合に、前記セッションIDに対応する通信セッションを確立した電話端末間で前記通信パケットの通信を行なわせるべく前記通信処理部に指示情報を送出し、
    一致しない場合に、前記通信パケットの送信元の電話端末に対し前記通信パケットの受信を拒否する旨のメッセージを通知する請求項1記載の電話交換装置。
  3. 前記制御部は、前記通信パケットがヘッダ領域及びデータ領域を有するとき、当該通信パケットのヘッダ領域に含まれるセッションIDを抽出する請求項1記載の電話交換装置。
  4. 通信セッション確立時に、セッションIDを生成するセッションID生成部と、
    このセッションID生成部で生成されたセッションIDを接続対象となる電話端末に通知するセッションID通知部とをさらに備える請求項1記載の電話交換装置。
  5. 信パケットが伝送されるプライベートネットワークまたはグローバルネットワークを介して、電話交換装置に接続される電話端末において、
    前記通信パケットの通信を開始する際に、記通信パケットを通信するための通信セッションを特定するセッションIDを生成するセッションID生成部と、
    前記セッションID生成部により決定されたセッションIDを通信を開始する際に送信する制御信号に挿入して前記電話交換装置に通知する通知部と、
    前記電話交換装置から前記セッションID通知に対し承認応答を受信した場合に、前記通信パケットが停止するまで全通信パケットに前記セッションIDを挿入する制御部とを具備する電話端末。
  6. 前記電話交換装置から前記セッションID通知に対し拒否応答を受信した場合に、前記セッションID生成部に対し新たなセッションIDを生成させる拒否対応部をさらに備える請求項5記載の電話端末。
  7. 前記セッションID生成部は、通信相手の電話端末との間に確立される通信セッションごとにセッションIDを変える請求項5記載の電話端末。
  8. AT(Network Address Translator)ルータを介して、グローバルネットワークに接続されるプライベートネットワークに接続可能で、前記プライベートネットワークまたはグローバルネットワークに接続された複数の電話端末間の通信セッションを確立させる電話交換装置を備える電話システムで使用される制御方法において、
    前記電話交換装置にて、通信処理部により前記プライベートネットワーク上の電話端末に対し、前記プライベートネットワークを特定する共通のポートを用いて前記グローバルネットワーク上の電話端末との間で通信セッションを確立し、
    前記通信処理部により通信セッションが確立されるとき、前記電話交換装置にて、セッション毎に、接続対象となる電話端末を特定する端末IDと、前記通信セッションを特定するセッションIDと、前記電話端末が接続されるネットワークを特定するアドレス及びポートIDとを対応付けた管理テーブルをメモリに記憶し、
    前記電話端末からの通信パケット受信時に、前記電話交換装置にて、当該通信パケットに含まれるセッションIDに基づいて、前記管理テーブルを参照し、この参照結果に基づいて通信セッションを確立した電話端末間で前記通信パケットの通信を行なわせるべく前記通信処理部に指示情報を送出する制御方法。
  9. 前記参照することは、受信した通信パケットに含まれるセッションIDが前記管理テーブル中のセッションIDに一致するか否かを判定し、
    一致した場合に、前記セッションIDに対応する通信セッションを確立した電話端末間で前記通信パケットの通信を行なわせるべく前記通信処理部に指示情報を送出し、
    一致しない場合に、前記通信パケットの送信元の電話端末に対し前記通信パケットの受信を拒否する旨のメッセージを通知する請求項8記載の制御方法。
  10. 前記参照することは、前記通信パケットがヘッダ領域及びデータ領域を有するとき、当該通信パケットのヘッダ領域に含まれるセッションIDを抽出する請求項8記載の制御方法。
  11. さらに、通信セッション確立時に、セッションIDを生成し、
    この生成されたセッションIDを接続対象となる電話端末に通知する請求項8記載の制御方法。
  12. さらに、前記通信パケットの通信を開始する際に、前記電話端末にて前記通信パケットを通信するための通信セッションを特定するセッションIDを生成し、
    前記電話端末にて、前記特定されたセッションIDを、通信を開始する際に送信する制御信号に挿入して前記電話交換装置に通知し、
    前記電話交換装置から前記セッションID通知に対し承認応答を受信した場合に、前記電話端末にて前記通信パケットが停止するまで全通信パケットに前記セッションIDを挿入する請求項8記載の制御方法。
  13. 前記電話交換装置から前記セッションID通知に対し拒否応答を受信した場合に、前記電話端末にて新たなセッションIDを生成する請求項12記載の制御方法。
  14. 前記セッションIDを生成することは、通信相手の電話端末との間に確立される通信セッションごとにセッションIDを変える請求項12記載の制御方法。
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