JP5311031B2 - 人工肺装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人工肺装置に関する。
従来から、心臓手術等においては、人工肺装置が、手術中の患者の呼吸機能及び循環機能を代行するために利用されている。また、手術中は患者の酸素消費量を減少させるため、患者の体温を低下させて、それを維持する必要がある。このため、人工肺装置は、熱交換部を備え、これによって患者から取り出した血液の温度調整を行っている。
ここで、図4を用いて、従来からの人工肺装置の構成を説明する。図4は、従来からの人工肺装置の概略構成を示す断面図である。図4に示すように、人工肺装置100は、ガス交換部120と、血液の温度調整を行う熱交換部130とを備えている。ガス交換部120は、ハウジング124に収容され、熱交換部130は、ハウジング134に収納されている。そして、ハウジング124とハウジング134とは結合されている。
熱交換部130のハウジング134は、冷温水の導入側と排出側とに開口を備えている。冷温水の導入側の開口には、カバー135が取り付けられている。カバー135には、熱交換用の冷温水を導入するための冷温水供給ポート136が設けられている。同様に、冷温水の排出側の開口には、カバー137が取り付けられている。カバー137には、冷温水を排出するための冷温水排出ポート138が設けられている。
また、ガス交換部120のハウジング124は、ガスの導入側と排出側とに開口を備えている。ガスの導入側の開口には、カバー125が取り付けられている。カバー125には、酸素ガスを導入するためのガス供給ポート126が設けられている。同様に、ガスの排出側の開口には、カバー127が取り付けられている。カバー127には、血液中の二酸化炭素等を排出するためのガス排出ポート128が設けられている。
熱交換部130は、ハウジング134の内部に、互いに並列に配置された複数本の金属製の管体131を備えている。各管体131は、冷温水供給ポート136と冷温水排出ポート138とに連通し、その内部には冷温水が流される。また、ハウジング134の側面には、患者から脱血した血液を導入するための導入口139と、熱交換後の血液を吐出するための吐出口140とが設けられている。吐出口140は、ガス交換部120のハウジング124に設けられた血液導入口111に挿入されている。よって、導入された血液は、熱交換部130によって熱交換された後、吐出口140からガス交換部120へと流れ込む。
また、熱交換部130の内部には、シール部材132が設けられている。シール部材132は、熱交換部130内部を管体131の表面と接触しながら流れる血液をシールすると共に、導入口139から導入された血液の血液流路133を形成する。シール部材133の形成は、複数本の管体131の両側の開口端が塞がれないように、管体131の端部において、管体間に樹脂材料を充填することによって行われている。
ガス交換部120は、重ねるように配置された複数枚の中空糸膜121によって形成されている。中空糸膜121は、複数本の中空糸を横糸によってスダレ状に束ねて形成されている。ガス交換部120の内部には、シール部材122が形成されている。シール部材122は、ガス交換部120の内部を、中空糸膜121を構成する中空糸の表面と接触しながら流れる血液をシールすると共に、ガス交換部120の内部に血液流路123を形成
する。
シール部材122の形成は、中空糸膜121を構成する中空糸の両側の開口端が塞がれないように、中空糸の端部において、中空糸間に樹脂材料を充填することによって行われている。ガス供給ポート126とガス排出ポート128とは、中空糸膜121を構成する中空糸によって連通している。
このような構成により、熱交換部130の血液流路133を通って熱交換された血液は、ガス交換部120の血液流路123へと流れ込み、そこで、中空糸に接触する。このとき、血液には、中空糸を流れる酸素ガスが取り込まれる。また、酸素ガスが取り込まれた血液は、ハウジング124に設けられた血液排出口112から、外部に排出され、患者に返血される。一方、血液中の二酸化炭素は、中空糸膜121を構成する中空糸に取り込まれ、その後、ガス排出ポート128から人工肺装置の外部に排出される。
また、人工肺装置を使用する場合は、予め、血液回路から空気や異物を除去し、ガス交換部131の中空糸を液体と馴染ませるために、生理食塩水等のプライミング液でプライミングが行われ、その後、血液循環が行われる。但し、プライミングを行っていても、血液循環中に血液に空気が混入することはあるため、人工肺装置に空気を除去できる構成が備えられていることが求められている。また、このような構成を備えていれば、短期間でプライミングを終了できるため、緊急医療において有効となる。このため、従来から、空気を除去できる構成を備えた種々の人工肺装置が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照。)。
例えば、特許文献1に開示された人工肺装置は、熱交換器における血液の入口側に、血液を貯留させるための空間(貯留空間)と、この空間内に血液を旋回させながら流入させる流入口とを備えている。特許文献1に開示の人工肺装置は、入口側の貯留空間が上方に位置するように配置される。このため、血液中の空気は、血液の旋回によって生じた遠心力によって血液から分離され、貯留空間の天井に設けられた空気抜き穴から外部に放出される。
但し、特許文献1に開示された人工肺装置では、空気の除去は、血液の旋回のみによるため、十分でないという問題がある。これに対して、特許文献2に開示された人工肺装置は、入口側の貯留空間と、血液を旋回させる流入口とに加え、血液の出口側にも、血液を貯留させるための空間(貯留空間)を備えている。更に、出口側の貯留空間には、空気を捕捉可能な円筒状のフィルターが配置されている。
具体的には、特許文献2に開示された人工肺装置は、出口側の貯留空間が上方に位置するように配置される。そして、下側に位置する入口側の貯留空間で分離された空気は、浮力によって上昇し、熱交換器を通り、出口側の貯留空間の天井部分に集められ、そこに設けられた膜を介して外に排出される。更に、出口側の貯留空間には、空気を捕捉可能な円筒状のフィルターが、熱交換器の血液吐出口を囲むように配置されている。
また、フィルターは、出口側の貯留空間の底面から天井面に達しており、血液は、この円筒状のフィルターを通過しない限り、人工肺装置の外に出ないようになっている。このように、特許文献2に開示された人工肺装置によれば、旋回流とフィルターとの二つによって、特許文献1に開示された人工肺装置に比べて、確実に空気の除去を行うことができると考えられる。
特公平6−14965号公報 特開平11−47269号公報
しかしながら、特許文献2に開示された人工肺装置では、血液の入口側と出口側との二箇所に貯留区間が必要となるため、必要とされる血液の充填量が大きいという問題がある。また、特許文献2に開示された人工肺装置の場合、構造が複雑となるため、製造コストが高いという問題もある。
本発明の目的は、上記問題を解消し、気泡の除去を容易且つ確実に行いつつ、充填量及び製造コストの低減化を図り得る、人工肺装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における人工肺装置は、流体のガス交換を行うガス交換部と、前記ガス交換部を通過した前記流体を外部へと導くための吐出用流路と、前記流体中の気泡を捕捉可能なシート状のフィルター部材が設けられたフィルター部とを備え、前記ガス交換部は、疎水性及び通気性を有する複数本の中空糸によって形成された中空糸膜を備え、前記中空糸膜は、前記流体が、前記中空糸の外面に接触しながら流れるように配置され、前記中空糸の内腔を流れる気体と、前記中空糸の外面に接触する前記流体との間で、ガス交換を行わせ、前記フィルター部において、前記フィルター部材は、複数本の折り目を有し、且つ、前記吐出用流路を塞ぐように配置されている、ことを特徴とする。
このように、上記本発明における人工肺装置では、フィルター部材が、ガス交換部に隣接した状態で配置されている。そのため、プライミング操作を容易にすることが可能になると共に、流体中の気泡の除去を容易且つ確実に行うことが出来る。また、上述した特許文献2に開示の人工肺装置のように大きな貯留空間は必要なく、充填量及び製造コストの低減化が図られる。
上記本発明における人工肺装置は、前記フィルター部材は、前記複数本の折り目それぞれを、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向に対して垂直にした状態で、又は、前記複数本の折り目それぞれを、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向に垂直な面に対して傾斜させた状態で、配置されている態様(第1の態様)であるのが好ましい。第1の態様によれば、気泡の除去をより確実に行うことができる。
上記本発明における人工肺装置は、前記フィルター部材によって捕捉された気泡を外部に排出するための排出ラインが更に備えられ、前記排出ラインは、前記ガス交換部と前記フィルター部材との間に、前記吐出用流路と外部とが連通するように形成されている態様(第2の態様)であるのが好ましい。第2の態様によれば、フィルター部材に到達する前の気泡、更には、フィルターに付着している気泡を外部に排出できる。
上記本発明における人工肺装置は、前記ガス交換部が、更に、前記中空糸膜を形成する中空糸の端部間に充填され、且つ、前記ガス交換部内に前記流体の流路を形成する第1のシール部材を備え、前記吐出用流路が、前記流体を封止可能な第2のシール部材によって形成され、前記フィルター部材は、その外縁部分が、前記第2のシール部材によって形成された前記吐出用流路の内壁に埋め込まれた状態で、配置されている態様(第3の態様)であるのが好ましい。この態様によれば、フィルター部材の設置が容易となる。
上記第3の態様では、前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とが、同一の樹脂
材料であり、前記ガス交換部内の前記流体の流路と、前記吐出用流路とは、それぞれの、前記流体の流れ方向に対して垂直な断面が、同径の円形となり、且つ、両者の内壁が連続した面でつながるように、前記樹脂材料によって一体的に形成されているのが好ましい。
上記の場合は、ガス交換部の流路と吐出用流路とを同一材料によって同時に形成できる。つまり、先ず、ガス交換部を構成する中空糸膜と、フィルター部を構成するフィルター部材とを、人工肺装置を構成するハウジング内に配置する。次に、流路の中心を通る仮想軸を回転中心として、ハウジングを回転させながら、粘性を有する樹脂材料をハウジング内に流し込む。流し込まれた樹脂材料は回転による遠心力を受けるため、結果的に円形の流路が形成される(図3参照)。この結果、人工肺装置の製造コストの更なる低減化が図られる。
また、上記の場合は、ガス交換部の流路と吐出用流路との境界に段差が生じないため、流体の滞留や乱流が起き難く、特に血液が流れる場合、血栓の形成が生じ難いという効果が得られる。更に、各流路の断面が円形となるため、各流路内を流れる流体の偏流が低減され、このことによって、中空糸膜のガス交換の効率化及びフィルター部の気泡除去の効率化が促進される。
また、上記本発明における人工肺装置では、前記フィルター部材において、前記複数本の折り目は、各折り目が互いに平行となり、且つ、各折り目の折れ方向が交互に正反対となるように、形成されているのが好ましい。この場合は、流体中の気泡の捕捉を効率良く行うことができ、更に、フィルター部材に付着した気泡の除去が簡単となる。また、このように複数回折り畳むことにより、フィルター部材の表面積を増大させながら、配置に必要なスペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
上記第1の態様では、当該人工肺装置が、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向が水平方向となるように配置されたときに、前記フィルター部材は、その鉛直方向上側の部分が、その鉛直方向下側の部分よりも、前記ガス交換部から離れるよう、前記複数本の折り目それぞれを、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向に垂直な面に対して傾斜させた状態で、配置されているのが好ましい。この場合は、フィルター部材に付着した気泡が、流入する流体によって、鉛直方向上側へと運ばれやすくなるため、流体中の気泡の除去が、より容易、且つ確実なものとなる。
また、上記第2の態様では、当該人工肺装置が、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向が水平方向となるように配置されたときに、前記排出ラインは、その前記吐出用流路側の開口が、前記吐出用流路における鉛直方向上側に位置するように形成されているのが好ましい。これにより、フィルター部材に付着した気泡を確実に外部へと排出できる。
上記本発明における人工肺装置は、前記ガス交換部に流入する前の前記流体に対して温度調整を行う熱交換部を更に備え、前記熱交換部は、その内部に、温度調整用の冷温水が流される複数本の管体と、前記流体の流路を形成する第3のシール部材とを備え、前記第3のシール部材は、前記第1のシール部材及び前記第2のシール部材となる前記樹脂材料を有し、前記熱交換部内の前記流路は、その前記流体の流れ方向に対して垂直な断面が、前記ガス交換部内の前記流体の流路の前記断面と同径の円形となり、且つ、その内壁が、前記ガス交換部の内壁と連続した面でつながるように、前記樹脂材料によって一体的に形成されている、態様であっても良い。
上記の態様によれば、当該人工肺装置に熱交換器を一体的に組み込むことができる。また、このとき、熱交換器の流路は、ガス交換部の流路と一体化し、両者の境界に段差が生じることもない。よって、両者の間でも、流体の滞留や乱流が起き難く、血栓の形成が生
じ難くなっている。更に、熱交換部の流路の断面も円形となるため、熱交換部においても、その内部を流れる流体の偏流は低減され、このことにより、血栓形成が抑制される。
以上のように、本発明における人工肺装置によれば、気泡の除去を容易且つ確実に行いつつ、充填量及び製造コストの低減化を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態における人工肺装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、図1に示した人工肺装置を構成するフィルター部材の一例を示す斜視図である。 図3は、図1に示した人工肺装置の内部構成を示す分解斜視図である。 図4は、従来からの人工肺装置の概略構成を示す断面図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における人工肺装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態における人工肺装置の概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示した人工肺装置を構成するフィルター部材の一例を示す斜視図である。図3は、図1に示した人工肺装置の内部構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態における人工肺装置1は、流体のガス交換を行うガス交換部20と、ガス交換部20を通過した流体を外部へと導くための吐出用流路5と、流体中の気泡を捕捉可能なシート状のフィルター部材2が設けられたフィルター部10とを備えている。
ガス交換部20は、疎水性及び通気性を有する複数本の中空糸21a(図3参照)によって形成された中空糸膜21を備えている。中空糸膜21は、流体が、中空糸21aの外面に接触しながら流れるように配置され、中空糸21aの内腔を流れる気体と、中空糸21aの外面に接触する流体との間で、ガス交換を行わせている。
また、図2及び図3に示すように、フィルター部材2は、複数本の折り目3及び4を有している。更に、図1及び図3に示すように、フィルター部10において、フィルター部材2は、吐出用流路5を塞ぐように配置されている。
本実施の形態における人工肺装置1では、このフィルター部材2によって、内部を流れる流体中の気泡11を容易に集めることができ、更に、気泡11の除去を確実に行うことが出来る。また、大きな貯留空間は必要なく、更に、気泡除去のための構造は簡単であるため、充填量及び製造コストの低減化が図られる。
ここで、人工肺装置1の構成について具体的に説明する。本実施の形態において、流体は、主に、患者から脱血した血液である。ガス交換部20は、導入された酸素ガスを血液中に採り込み、代わりに血液中の二酸化炭素を取り出し、これを排出する。ガス交換部20は、ハウジング24に収容されている。また、後述するように、ハウジング24は、フィルター部10及び熱交換部30も一緒に収容する。ハウジング24には、血液導入口13と血液排出口12とが設けられている。
また、ハウジング24は、ガスの導入側と排出側とに開口を備えている。ガスの導入側の開口には、カバー25が取り付けられている。カバー25には、酸素ガスを導入するた
めのガス供給ポート26が設けられている。同様に、ガスの排出側の開口には、カバー27が取り付けられている。カバー27には、血液中の二酸化炭素等を排出するためのガス排出ポート28が設けられている。
ガス交換部20を構成している中空糸膜21は、複数本の中空糸21aを横糸によってスダレ状に束ねて形成されている(図3参照)。中空糸膜21は、複数枚が重ねられるようにして、ハウジング24内に配置されている。また、ガス交換部20は、その内部に、シール部材22を備えている。シール部材22は、中空糸膜21を構成する中空糸の表面と接触しながら、ガス交換部20の内部を流れる血液をシールすると共に、ガス交換部20の内部に血液流路23を形成する。
また、本実施の形態では、吐出用流路5は、流体、即ち、血液を封止可能なシール部材14によって形成されている。このシール部材14は、後述するように、ガス交換部20のシール部材22と同様の樹脂材料で構成されている。そして、図1に示すように、フィルター部材2は、その外縁部分が、シール部材14によって形成された吐出用流路5の内壁に埋め込まれた状態で配置される。本実施の形態では、吐出用流路5は、フィルター部材2を位置決めしており、フィルター部10の一部を構成している。なお、ガス交換部20のシール部材22による流路23の形成と、シール部材14による吐出用流路5の形成とについては後述する。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態では、フィルター部材2は、複数本の折り目3及び4それぞれを、ガス交換部20内での流体(血液)の流れ方向(x方向:図3参照)に垂直な面(yz平面)に対して傾斜させた状態で、配置されている。なお、血液の流れ方向は、厳密には、ガス交換部20内において一定ではない。但し、本実施の形態でいう「流体の流れ方向」は、設計上の流れ方向であり、例えば、ガス交換部20の流路23の入口の中心と出口の中心とを結ぶ仮想上の線に沿った方向や、中空糸膜の法線に沿った方向をいう。また「垂直」には、90度となる場合だけでなく、発明の効果を得ることができる範囲で実質的に垂直とみなせる場合も含まれる。
また、本実施の形態では、フィルター部材2は、図2に示すように、互いに平行な複数本の折り目3及び4を備えているのが好ましい。フィルター部材2は、折り目の折れ方向が交互に正反対となるように、具体的には、山折りの折り目3と谷折の折り目4とが交互に並ぶように形成されているのが好ましい。この場合は、流体中の気泡の捕捉を効率良く行うことができ、更に、フィルター部材2に付着した気泡の除去が簡単となる。また、このように複数回折り畳むことにより、フィルター部材2の表面積を増大させながら、配置に必要なスペースのコンパクト化を図ることが可能となる。
フィルター部材2の具体例としては、化学繊維で形成された織布や不織布が挙げられる。また、化学繊維としては、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等で形成された繊維が挙げられる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、人工肺装置1は、排出ライン7を備えているのが好ましい。排出ライン7は、ガス交換部20とフィルター部材2との間(空間6)に、吐出用流路5と外部とが連通するように形成されている。具体的には、排出ライン7の入口側の開口8は、吐出用流路5の壁面に設けられ、出口側の開口9はハウジング24の外面に設けられている。
このように、排出ライン7を設けておけば、フィルター部材2に到達する前の気泡や、更には、フィルター部材2によって捕捉され、それに付着している気泡を外部に排出することができる。また、排出ライン7を設ける場合は、図1に示すように、ハウジング24
の外面には、そこから突き出すようにポート9aを設けておくのが好ましい。気泡除去の際には、一緒に血液が排出されてしまうことが予想され、排出された血液を吸引して、体内に戻すための自己血回収回路(心内血吸引回路)を設けておくのが好ましく、ポート9aは、この血液回路との接続に利用される。
更に、本実施の形態において、人工肺装置1は、ガス交換部20内での流体の流れ方向が水平方向となるように配置されるのが好ましい。つまり、人工肺装置1は、図1及び図3に示した状態で配置されるのが好ましい。そして、このような配置が行われる場合は、図1に示すように、フィルター部材2は、その鉛直方向上側の部分が、その鉛直方向下側の部分よりもガス交換部20から離れるように傾斜され、その状態で配置されているのが好ましい。また、この場合、図1に示すように、排出ライン7の吐出用流路5側(入口側)の開口8は、吐出用流路5における鉛直方向上側に位置するように形成されているのが好ましい。
この結果、血液中の気泡11は、フィルター部材2によって捕捉されると、浮力により上昇し、折り目3をガイドとして、吐出用流路5側(入口側)の開口8へと向かうこととなる。また、このとき、流入する流体はフィルター部材2に当たって、一部は鉛直方向上側へと移動するため、この流体によっても、気泡11は、開口8へと向かう。このような態様とした場合、気泡11は、確実に排出ライン7の開口8へと集められるので、気液分離が容易となり、気泡11の収集効率の向上が図られる。この結果、気泡11の除去が、より容易、且つ確実なものとなる。
ここで、フィルター部材2の傾斜角について説明する。図3に示すように、ガス交換部20内での血液の流れ方向をx方向とし、鉛直方向に沿った方向をz方向、x方向及びz方向に垂直な方向をy方向とする。x方向及びy方向は、z方向に対して垂直であるから、水平方向に平行な方向となる。
上述したように、フィルター部材2の折り目3及び4は、x方向に垂直な面(yz平面)に対して傾斜する。また、フィルター部材2の傾斜は、鉛直方向上側の部分が鉛直方向下側の部分よりもガス交換部20から離れるように行われている。更に、このとき、折り目3及び4の方向は、血液の吐出側から見たときに、水平方向に対して垂直となっている。言い換えると、本実施の形態では、折れ目3及び4は、x軸及びz軸に対して、xz平面内で傾斜する。
ここで、折れ目3及び4のz軸に対する傾斜角をθとすると、傾斜角θは、気泡の除去の効率化と血液充填量の低減化との点から、例えば、1度〜20度に設定するのが好ましい。また、血液充填量の更なる低減化の点からは2度〜5度に設定するのが特に好ましい。なお、本実施の形態では、図1及び図3に示す例に限定されず、フィルター部材2は、複数本の折り目3及び4それぞれを、ガス交換部内20での流体(血液)の流れ方向に対して垂直にした状態、即ち、傾斜角θが0(ゼロ)度の状態で配置されていても良い。
更に、本実施の形態において、図1に示すように、人工肺装置1は、ガス交換部20に流入する前の流体(血液)に対して温度調整を行う熱交換部30を更に備えているのが好ましい。熱交換部30は、本実施の形態では、冷温水を用いて熱交換を行っており、更に、ハウジング24内に収納されている。
ハウジング24には、上述のガスの導入及び排出用の開口に加え、冷温水の導入及び排出用の開口も備えている。そして、冷温水の導入側の開口には、カバー35が取り付けられている。カバー35には、熱交換用の冷温水を導入するための冷温水供給ポート36が設けられている。同様に、冷温水の排出側の開口には、カバー37が取り付けられている
。カバー37には、冷温水を排出するための冷温水排出ポート38が設けられている。
熱交換部30は、内部に温度調整用の冷温水が流される複数本の管体31と、熱交換部30内に流体(血液)の流路34を形成するシール部材33とを備えている。管体31は、熱導電性の点から金属材料によって形成されている。管体31は、その開口端がカバー35又は37に対向した状態で、互いに並列となるようにして、ハウジング34の内部に配置されている。
また、シール部材33は、血液が管体31に接触して熱交換を行うことができ、且つ、冷温水が血液に混じらないように、管体31の端部において、これらの間の隙間に充填されている。なお、本実施の形態では、複数本の管体31に対しては、予め、それぞれの端部において、接着剤32によるシール化及び固定化が行われる。
また、接着剤32によるシール化及び固定化は、後述のシール部材14、22、33の形成と同様に、遠心力を利用して行うのが好ましい。具体的には、複数本の管体31を完成後の位置関係が保持されるようにしてハウジング24内に配置し、そして、流路34が形成されたときにその中心となる仮想軸を回転中心として、ハウジング24を回転させ、その状態で、接着剤32をハウジング24内に流し込む。これにより、管体間の隙間にくまなく接着剤32が入りこみ、シール化及び固定化が確実なものとなる。なお、接着材32としては、金属材料との接着性が高いもの、例えば、エポキシ樹脂を用いることができる。
また、上述したように、本実施の形態では、シール部材として、ガス交換部20を構成するシール部材22と、吐出用流路5を構成するシール部材14と、熱交換部30を構成するシール部材33とが用いられている。これらのシール部材の形成は別々に行われても良いが、本実施の形態では、これらは、同一の樹脂材料によって、同時に形成されている。本実施の形態におけるシール部材14、22、33の形成方法について以下に説明する。
本実施の形態では、シール部材14、22、33の形成は、例えば、特開2005−224301号公報又は特開2007−182047号公報に開示された形成方法に準じて行うことができる。具体的には、先ず、空のハウジング24内に、フィルター部材2と、中空糸膜21とを治具等を用いて配置する。管体31は、上述したように先に接着剤32によって所定の位置に固定されている。このとき、中空糸膜21を構成する中空糸の両側の開口端と、管体31の両側の開口端とには、次の工程で、これらがシール部材によって塞がれないように処置が施される。
次に、吐出用流路5、流路23、及び流路34が形成されたときにこれらの中心となる仮想軸を回転中心として、ハウジング24を回転させ、その状態で、シール部材14、22、33を形成する樹脂材料(例えば、ポリウレタン樹脂)をハウジング24内に流し込む。
この結果、図1及び図3に示すように、吐出用流路5、流路23及び流路34における、血液の流れ方向(x方向)に対して垂直な断面は、円形となる。更に、吐出用流路5、流路23及び流路34、それぞれの内壁は、互いに、連続した面でつながった状態となる。このため、本実施の形態では、各流路間の境界に段差が生じないため、血液の滞留や乱流が起き難く、血栓の形成が抑制される。また、各流路の断面が円形となるため、各流路内を流れる流体の偏流が低減され、ガス交換部での交換効率の向上が図られる。更に、断面が円形であることによっても、血栓の形成の抑制が図られる。また、全ての流路を同一の樹脂材料によって同時に形成することができるため、このことによる製造コストの低減
化も図られる。
なお、図3に示すように、シール部材14、22、33が形成されたとき、中空糸21aの開口端と、管体31の開口端とは、シール部材から露出された状態となる。よって、ガス及び冷温水の流入が可能となる。また、本実施の形態において、フィルター部材2の設置方法は、上述した方法に限定されるものではない。
以上のように本発明によれば、気泡の除去を容易且つ確実に行いつつ、充填量及び製造コストの低減化が可能な人工肺装置を得ることができる。よって、本発明は、産業上の利用可能性を有している。
1 人工肺装置
2 フィルター部材
3 折り目(山折り)
4 折り目(谷折り)
5 吐出用流路
6 フィルター部材とガス交換部との間の空間
7 排出ライン
8 吐出用流路側の開口
9 出口側の開口
9a ポート
10 フィルター部
11 気泡
12 血液排出口
13 血液導入口
14 吐出用流路を形成するシール部材
20 ガス交換部
21 中空糸膜
21a 中空糸
22 ガス交換部の流路を形成するシール部材
23 ガス交換部内の流路
24 ハウジング
25 カバー
26 ガス供給ポート
27 カバー
28 ガス排出ポート
30 熱交換部
31 管体
32 管体を位置決めするための接着剤
33 熱交換部の流路を形成するシール部材
34 熱交換部の流路
35 カバー
36 冷温水供給ポート
37 カバー
38 冷温水排出ポート
39 導入口
40 吐出口

Claims (7)

  1. 流体のガス交換を行うガス交換部と、
    前記ガス交換部を通過した前記流体を外部へと導くための吐出用流路と、
    前記流体中の気泡を捕捉可能なシート状のフィルター部材が設けられたフィルター部とを備え、
    前記ガス交換部は、疎水性及び通気性を有する複数本の中空糸によって形成された中空糸膜を備え、
    前記中空糸膜は、前記流体が、前記中空糸の外面に接触しながら流れるように配置され、前記中空糸の内腔を流れる気体と、前記中空糸の外面に接触する前記流体との間で、ガス交換を行わせ、
    前記フィルター部において、前記フィルター部材は、複数本の折り目を有し、且つ、当該人工肺装置が、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向が水平方向となるように配置されたときに、前記フィルター部材の鉛直方向上側の部分が、その鉛直方向下側の部分よりも、前記ガス交換部から離れるよう、前記複数本の折り目それぞれを、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向に垂直な面に対して傾斜させた状態で、前記吐出用流路を塞ぐように配置されている、
    ことを特徴とする人工肺装置。
  2. 前記フィルター部材によって捕捉された気泡を外部に排出するための排出ラインが更に備えられ、
    前記排出ラインは、前記ガス交換部と前記フィルター部材との間に、前記吐出用流路と外部とが連通するように形成されている、請求項に記載の人工肺装置。
  3. 前記ガス交換部が、更に、前記中空糸膜を形成する中空糸の端部間に充填され、且つ、前記ガス交換部内に前記流体の流路を形成する第1のシール部材を備え、
    前記吐出用流路が、前記流体を封止可能な第2のシール部材によって形成され、
    前記フィルター部材は、その外縁部分が、前記第2のシール部材によって形成された前記吐出用流路の内壁に埋め込まれた状態で、配置されている、請求項1または2に記載の人工肺装置。
  4. 前記第1のシール部材と前記第2のシール部材とが、同一の樹脂材料であり、
    前記ガス交換部内の前記流体の流路と、前記吐出用流路とは、それぞれの、前記流体の流れ方向に対して垂直な断面が、同径の円形となり、且つ、両者の内壁が連続した面でつながるように、前記樹脂材料によって一体的に形成されている、請求項に記載の人工肺装置。
  5. 前記フィルター部材において、前記複数本の折り目は、各折り目が互いに平行となり、且つ、各折り目の折れ方向が交互に正反対となるように、形成されている、請求項1〜のいずれかに記載の人工肺装置。
  6. 当該人工肺装置が、前記ガス交換部内での前記流体の流れ方向が水平方向となるように配置されたときに、
    前記排出ラインは、その前記吐出用流路側の開口が、前記吐出用流路における鉛直方向上側に位置するように形成されている、請求項に記載の人工肺装置。
  7. 前記ガス交換部に流入する前の前記流体に対して温度調整を行う熱交換部を更に備え、
    前記熱交換部は、その内部に、温度調整用の冷温水が流される複数本の管体と、前記流体の流路を形成する第3のシール部材とを備え、
    前記第3のシール部材は、前記第1のシール部材及び前記第2のシール部材となる前記樹脂材料を有し、
    前記熱交換部内の前記流路は、その前記流体の流れ方向に対して垂直な断面が、前記ガス交換部内の前記流体の流路の前記断面と同径の円形となり、且つ、その内壁が、前記ガス交換部の内壁と連続した面でつながるように、前記樹脂材料によって一体的に形成されている、請求項に記載の人工肺装置。
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