JP5310831B2 - 飲料用容器の栓体 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料用容器の栓体に関するものである。
従来、図9に示すようにポット形状の飲料用容器本体1の上部開口部2に雌螺子3が成型され、上部開口部2に設けられる栓体4には雌螺子3に螺合する雄螺子5が成型され、この雄螺子5の上方に上部開口部2に水密となるゴム等弾性材からなる止水部材6が設けられると共に、この止水部材6を取り付けるために雄螺子5の上部に、中心軸線7を中心とした平面が円環状で外周を開口した凹部8が設けられている栓体4を備えた飲料容器が知られている。尚、9は飲料用容器本体1の上部前側に設けられた嘴状の注ぎ口である。
特開2010−22490号公報
従来技術においては、雄螺子5と凹部8は一体に成型されてきた。このため、雄螺子5と凹部8とを同時に成型するためにはスライド式の分割金型(図示せず)が用いられる。このような分割金型は、型開き時に各金型が開き、一方型閉じ時には各金型がキャビティを形成するように組み込まれる。さらに、雄螺子5を成型するために複数の分割金型は前後或いは左右に分割できるようになっており、このため分割金型が組まれた状態にあっては、隣接する分割金型相互間の継ぎ目によってパーテーションラインなどとも称せられる金型合わせ線(図示せず)が成型されるもので、この金型合わせ線は雄螺子5のみならず凹部8に中心軸線7の長手方向と平行に成型されることとなる。
そして、凹部8には止水部材6が取り付けられるものであり、これら両者が密着していないで、金型合わせ線による段差が原因で隙間が生じると、飲料が止水部材6まわりの隙間から漏れてしまうおそれがあった。
このような漏れのおそれをなくすには、分割金型の接合部の精度を向上しておかなければならない。
解決しようとする問題点は、飲料用容器本体の開口部に設けられ止水するための止水部材が雄螺子に連続して成型される箇所に取り付けられるような飲料用容器の栓体において、成型時の金型合わせ線の段差に伴う止水部材まわりの漏水を阻止するようにする点である。
請求項1の発明飲料用容器の栓体は、飲料用の容器本体に形成された第一の開口部に被着され内部に流出路を設けた栓本体と、該栓本体の第二の開口部に被着される蓋体と、該蓋体に設けられ前記栓本体の内周面に密着して前記流出路を密閉する蓋体用止水部材を備え、
前記栓本体の前記第二の開口部には雌螺子を設けると共に、その上方に上方突出壁を形成し、
前記蓋体は、前記雌螺子に螺合自在に被着される雄螺子を備えた下蓋体部と、該下蓋体部と別体で成型され前記上方突出壁を遮蔽する上蓋体部とが接合部を介して接合され、少なくとも下蓋体部もしくは上蓋体部には、前記接合部の外周壁に全周設けられた段差により凹部が形成され、該凹部に前記蓋体用止水部材が係合され、
前記凹部は前記栓体の中心軸線と略平行に離型され、前記中心軸線方向の金型合わせ線が止水部材との接触面周上に存在しない部分を持つことを特徴とする。
請求項2の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1において、前記上蓋体部が、前記上方突出壁を遮蔽する遮蔽部と、該遮蔽部と前記下蓋体部とを接合させる中間接合部とで構成され、前記遮蔽部と前記下蓋体部とが中間接合部を介して一体化されることを特徴とする。
請求項3の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1又は2において、前記下蓋体部と前記上蓋体部が溶着又は接着されていることを特徴とする。
請求項4の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1〜3において、下方を開放した前記下蓋体部の上方に平面状に設けた上面と、前記上蓋体部に設けられた天面の下面とを接着また溶着することを特徴とする。
請求項5の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1又は2において、前記下蓋体部と前記上蓋体部が強制嵌合されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、止水部材の取り付け受け部には金型合わせ線が成型されないので、止水部材を取り付け受け部に密着して止水性能を向上することができ、さらに取り付け受け部が設けられる下蓋体部に、上方突出壁を遮蔽する外面周壁部を設けた上蓋体部を接合している。
請求項2の発明によれば、中間接合部を介して下蓋体部と上蓋体部を接合することができ、遮蔽部の装飾が容易で外観上の選択肢が多い。
請求項3の発明によれば、下蓋体部と上蓋体部を溶着又は接着によって水密に接合することができる。
請求項4の発明によれば、下蓋体部の上面と上蓋体部の下面とを溶着又は接着によって水密に接合することができる。
請求項5の発明によれば、下蓋体部と上蓋体部を強制嵌合によって容易に接合することができる。
本発明の実施例1を示す縦断面図である。 同要部の分解斜視図である。 同要部の分解縦断面図である。 同要部の平面図である。 本発明の実施例2を示す縦断面図である。 同組立前の分解斜視図である。 本発明の実施例3を示す縦断面図である。 本発明の実施例4を示す縦断面図である。 従来技術の断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜4は実施例1を示しており、水、コーヒー、お茶或いは清涼飲料を収容する飲料用容器は、金属製の容器本体11の第一の開口部である上部開口部12に合成樹脂製の栓体13を被着している。この栓体13の上部には遮蔽部品としての蓋体14が開閉自在に設けられており、上部開口部12の下部には径小となる幅狭部12Aが形成されている。容器本体11は、有底筒状の内筒15の外側に有底筒状の外筒16を配置すると共に、口部を接合しており、内筒15と外筒16との間には真空空間16Aが設けられる。そして上部開口部12の内周に、第一の雌螺子17が容器本体11、ひいては栓体13の上下方向向きの中心軸線18を中心として形成されている。
前記栓体13の栓本体19は、中心軸線18と同軸状で上部開口部12に被着される円筒状の上方突出壁20と、この上方突出壁20の下方に、下方が径小となるテーパー筒部21を介して連設される下部円筒部22とが一体に合成樹脂で成型されており、それらの内側の中心軸線18と平行に流出路Fが形成されており、したがって上方突出壁20、テーパー筒部21、下部円筒部22の内壁によって流出路Fの内壁が形成されている。
また、下部円筒部22には第一の雌螺子17に螺着する第一の雄螺子23が設けられており、さらに下部円筒部22の下端周面にゴムパッキンなどからなる栓本体用止水部材24が設けられる。この栓本体用止水部材24は中心軸線18を中心とした円環状であって、下部円筒部22の下端周面に中心軸線18を中心として円環状に設けられた取り付け受け部である下端凹部25に嵌着したものであって、外周を上部開口部12の下部に形成された径小部12Aに当接できるようになっている。下端凹部25は、図3に示すように中心軸線18と平行に設けられる外周部25Aと、この外周部25Aの上端に横向きに外側に設けられる上面部25Bを備え、外周部25Aの下方は開口部25Cが形成されている。尚、外周部25Aの上下方向の中間に外側横向きの小突起25Dが中心軸線18を中心として円環状に設けられている。そして、栓本体用止水部材24の内周面24A、上面部24Bは、外周部25A、上面部25Bに密着し、また、内周面24Aに設けた小凹部24Dは小突起25Dに嵌合して位置決め、抜け止めがなされている。尚、栓本体用止水部材24の外周面24Eは上面部25Bの外側端よりも僅かに外側に配置している。
前記栓本体19に挿入して流出路Fを閉じるための栓体13の蓋体14は、上下に分割された上蓋体部28と下蓋体部29を接続したもので、上蓋体部28は上方突出壁20の上部に配置される上部開口部12の上方を覆うと共に握り操作部となる周縁26Aを栓本体19の肩部材27に対向するように下向きに設けた天板部26を有する。尚、肩部材27は、上方突出壁20の外側に上部開口部12の外側を覆うように一体的に設けられおり、この肩部材27は上方突出壁20側とは別体で成型されたものが上方突出壁20に嵌着している。また、蓋体14においては、天板部26の下方に上方突出壁20、テーパー筒部21に挿入し、上方突出壁20を遮蔽するための上蓋体部28側、さらにその下方に小径となって連設し下部円筒部22に挿入する下蓋体部29が設けられる。上蓋体部28、下蓋体部29は中心軸線18を中心とした円筒形であって、下蓋体部29の外周に中心軸線18を中心とした第二の雄螺子30が成型されており、この第二の雄螺子30は下部円筒部22の内周に中心軸線18を中心として設けられる第二の雌螺子31に螺合できるようになっている。また、下蓋体部29には底面29Aが一体成型されている。
そして、下蓋体部29の上端には、外周壁に全周凹段差が設けられ、上蓋体部28への接続部上端との間に取り付け受け部である凹部32が設けられ、この凹部32にゴムパッキンなどからなる蓋体用止水部材33が設けられる。凹部32は図3に示すように中心軸線18を中心とした円環状であって、中心軸線18と平行に設けられる外周部32Aと、この外周部32Aの上部の内側に設けられ上蓋体部28の後述する底状の段部34の下面に対向する上向き開口部32Bと、外周部32Aの下部に外側の横向きに設ける下面部32Cとを備えている。蓋体用止水部材33は中心軸線18を中心とした円環状であって、外周部32A、下面部32Cに嵌合する内周部33A、下面部33Cが設けられ、蓋体用止水部材33の上面部33Bは後述する段部34に近接している。そして、下面部33Cには上向きの小凹部33Dが形成されており、そして、蓋体用止水部材33の外周面33Eは下面部32Cの外側横向きの先端よりもやや外側に配置されて、テーパー筒部21の内周面に当接できるようになっている。尚、下蓋体部29の上端と段部34間にはゴムパッキンなどの止水部材34Aが挟着されている。また上面部33Bを段部34に当接できるようにしてもよい。
さらに、蓋体14について詳述する。上蓋体部28は、栓本体19の上下方向を貫通する第二の開口部である開口部35を覆うと共に、外周部26Aを肩部材27の上面に近接するように設けられた天板部26に中心軸線18と同軸状に配置された円筒状で外面を上方に突出した外面上方突出壁36の下部に段部34を介して径小に形成された中間接合部37が連設されており、この中間接合部37により上蓋体部28と下蓋体部29とが接合されるようになっている。尚、外面上方突出壁36は上方突出壁20に対向して上方突出壁20を遮蔽できるようになっている。中間接合部37の下部外周には嵌合用突起38が中心軸線18を中心として平面視で円環状に設けられており、この嵌合用突起38の上面は横向きに形成されると共に、外周面は下方に向かって径小となるようにテーパー状に形成されている。外周に第二の雌螺子31を有する下蓋体部29は、内周上部には嵌合用突起38が嵌合するための凹状の嵌合用受け部39が設けられている。この嵌合用受け部39は、上面は横向きに形成されると共に、内周面は下方に向かって径小となるようにテーパー状に形成されており、嵌合用突起38は嵌合用受け部39に強制嵌合されることで、上蓋体部28と下蓋体部29は強制嵌合されて一体化している。尚、上蓋体部28に嵌合用受け部を、下蓋体部29に嵌合用突起を設けるようにしてもよい。
さらに、栓本体19の下部円筒部22の下部開口の一部を塞ぐように設けられる底側について説明する。蓋体14を閉位置で栓本体19に係止する手段は、下部円筒部22の内周面に中心軸線18を中心とした内向き突起である第二の雌螺子31と、第二の雌螺子31に螺合し下蓋体部29の筒部に中心軸線18を中心として形成されている外向き突起である第二の雄螺子30によって形成されている。第二の雌螺子31は、中心軸線18を中心として、略等分、実施例では略8等分した周方向長さのものが周方向の隙間40を介して略等間隔に配置されており、この分割された第二の雌螺子31は内側に前後左右の4箇所に配置されている。このため、第二の雄螺子30が係止突起となり、一方流出路Fの内壁に設けた第二の雌螺子31からなる内向き突起が係止突起に係止する係止受け部となる。
さらに、底側の開口箇所に、流出路Fを遮断するように中心軸線18を中心とした平面が円形の底板41を設ける。そして、底板41の外周縁に沿って上下方向を貫通すると共に平面が円弧状の注液穴42を複数円環状に配置することで、隣接する注液穴42間には底板41の周縁と中底板部41Aとを結ぶ連絡橋部43が形成される。この連絡橋部43は中心軸線18を中心とした放射方向に配置されている。実施例では注液穴42は、後部斜め左右方向と前部斜め左右方向の4箇所に設けられており、この結果連絡橋部43は中心軸線18を中心として前後左右方向に配置されており、また4箇所の注液穴42の上方に4箇所の第二の雌螺子31が対向するように配置されている。
次に、下蓋体部29の合成樹脂成型による製造方法について詳述する。同時に成型する下蓋体部29の外周の成型は、第二の雄螺子30側と凹部32側とでは異なる金型を使用しており、図3、図4の一点鎖線で示すように第二の雄螺子30側は、中心軸線18と直交する方向に開閉する雄螺子成型用分割金型であるスライド式分割金型49,50を用い、一方凹部32側は中心軸線18の長手方向に開閉するコア金型などと称する取り付け受け部成型用金型である金型51により合成樹脂で成型されるようになっている。尚、下蓋体部29の内周面及び底面29Aについては、図4に示すように中子金型51Aなどによって合成樹脂で成型されるようになっており、この中子金型51Aは金型51と一体に設けられてもよい。
スライド式分割金型49,50は、複数のものが中心軸線18の長手方向に対して直交する方向に進退することで、成型用空間であるキャビティを形成したり、また製品取り出しできるようになっており、この場合、二点鎖線で示すように上下方向の金型合わせ線52(中心軸線18と同軸状のため僅かに移動して図示する)が第二の雄螺子30に中心軸線18の長手方向と略平行に成型されることとなる。一方、コア金型51は中心軸線18と同軸状に配置されて、中心軸線18の長手方向に配置されるものであって、成型時、凹部32においては、スライド式分割金型49,50とコア金型51との接合箇所に金型合わせ線53(一点鎖線で示した分割面と同軸状のため僅かに移動して図示する)が合成樹脂で成型されるものの、上端の凹部32自体、ひいては内周部33Aには金型合わせ線が成型されるようなことはないようになっている。この結果、分割金型49,50、コア金型51による金型合わせ線53は凹部32自体、ひいては周部32Aでない非周面上である、外周部32Aと下面部33Cとの直角状の接続角部32Dに形成されるようになっている。
そして、このように成型された下蓋体部29と上蓋体部28は、嵌合用突起38、嵌合用受け部39を介して強制嵌合して連結される。さらに、金型合わせ線が成型されていない凹部32に蓋体用止水部材33が装着されて、蓋体14は栓本体19に挿入できるようになっている。
次に前記構成について、その作用を説明する。第一の雌螺子17に第一の雄螺子23を螺着することで、栓本体19を上部開口部12に装着する。この際、栓本体用止水部材24は幅狭部12Aに密着している。そして閉蓋状態では第二の雄螺子30が第二の雌螺子31に螺合することで両者が係止状態となって、栓本体19に蓋体14が固定され、蓋体用止水部材33がテーパー筒部21に当接することで止水が図られる。
そして、蓋体14を摘んで操作することで回動させ第二の雄螺子30を第二の雌螺子31より離脱することで、両者間の係止が解除され、蓋体14を開く、
次に容器本体11を手で握って第二の開口部である開口部35に口をつけて容器本体11を傾けることで、収容されている飲料を容器本体11から注液穴42を通って下部円筒部22、上方突出壁20を介して上方突出壁20に至って呑むことができる。
この際、容器本体11内の飲料の流れは、中底板部41A及び連絡橋部43に当たって大量の流出を阻止する。さらに注液穴42から流出した飲料の全部または一部は内側に突設している第二の雌螺子31に当たって迂回して流れの勢いを弱めて流れることができる。
以上のように、前記実施例では飲料用の容器本体11の上部開口部12に装着する栓本体19の開口部35に第二の雌螺子31が設けられ、前記開口部35に被着される蓋体14に第二の雌螺子31に螺合する第二の雄螺子30が成型されると共に、この第二の雄螺子30に連続して上部開口部12に密着する蓋体用止水部材33を取り付ける凹部32を段部により成型した飲料用容器において、第二の雄螺子30は該第二の雄螺子30の中心軸線18の長手方向に直交する方向にスライドするスライド式分割金型49,50により成型され、凹部32は中心軸線18の長手方向と略平行にスライドする金型51により成型されることにより、凹部32を横断するような金型合わせ線が成型されず、この結果、凹部32は栓体13の中心軸線18と略並行にコア金型51が離型され、中心軸線18方向の金型合わせ線が非周面上である、接続角部32Dに形成される。すなわち、中心軸線18方向の金型合わせ線が蓋体用止水部材33との接触面周上に存在しない部分を持つ。このため金型合わせ線のない凹部32に蓋体用止水部材33を密着して取り付けることができ、その箇所での水密性を向上することができる。
さらに、上蓋体部28が、上方突出壁20の開口部35を遮蔽する蓋体14と、該蓋体14と下蓋体部29とを接合させる中間接合部37とで構成され、蓋体14と中間接合部37とが接続手段を介して一体化されることで、飲み口となる開口部35を閉蓋時に覆い隠すことができる。
しかも、嵌合用突起38、嵌合用受け部39を介して強制嵌合されることで、下蓋体部29と上蓋体部28を容易に接続することができる。
以下に、他の実施例について説明する。尚、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5,6に示す実施例2においては、上蓋体部28´の下部と下蓋体部29´の上部を溶着或いは接着したもので、上蓋体部28´における有底な中間接合部37´を形成する平面状の底下面と、下方を開口した第三の開口部55を有する下蓋体部29´の平面状の天面56の上面とを、超音波、高周波などにより溶着、或いは接着剤による接着による接続部54よって接続している。尚、図中37´A、56Aは、それぞれ底下面、天面56に設けた位置決め凹凸嵌合用の凹部、凸部である。
さらに、上蓋体部28´の下部と下蓋体部29´の上部との接合部54の外周壁の全周に蓋体用止水部材33´が装着され、この蓋体用止水部材33´は栓本体19のテーパー筒部21に当接することで止水ができるようになっている。
そして、上蓋体部28´の下端には、外周壁に全周凹段差が設けられ、下蓋体部29´への接続部54との間に取り付け受け部である凹部32´が設けられ、この凹部32´にゴムパッキンなどからなる蓋体用止水部材33´が設けられる。凹部32´は中心軸線18を中心とした円環状であって、中心軸線18と平行に設けられる外周部32´Aと、この外周部32´Aの下部内側に設けられ下蓋体部29´の天面56の上面の縁側に対向する下向き開口部32´Bと、外周部32´Aの上部に外側の横向きに設ける上面部32´Cとを備えて、外側、下側を開放した段部が形成されている。蓋体用止水部材33´は中心軸線18を中心とした円環状であって、外周部32´A、上面部32´Cに嵌合する内周部33A、上面部33Bが設けられ、蓋体用止水部材33´の下面部33Cは、天面56の上面の縁側に当接している。そして、下面部33Cには上向きの小凹部33Dが形成されている。
そして、蓋体用止水部材33´の外周面33Eは上面部32´Cの外側横向きの先端よりもやや外側に配置されて、テーパー筒部21の内周面に当接できるようになっている。
次に凹部32´の成型方法について説明する。下蓋体部29´の外周の成型は、外面上方突出壁36側と凹部32´側とでは異なる金型を使用しており、図6の一点鎖線で示すように外面上方突出壁36側は、中心軸線18と直交する方向に開閉する外面上方突出壁成型用分割金型であるスライド式分割金型49´,50´を用い、一方凹部32´側は中心軸線18の長手方向に開閉するコア金型などと称する取り付け受け部成型用金型である金型51´により合成樹脂で成型されるようになっている。尚、外面上方突出壁36の外周及びその上面は分割金型49´,50´で成型され、また外面上方突出壁36の内周面については、中子金型49´Aなどによって合成樹脂で成型されるようになっている。尚、金型51´と中子金型51´Aは一体に設けられてもよい。
スライド式分割金型49´,50´は、複数のものが中心軸線18の長手方向に対して直交する方向に進退することで、成型用空間であるキャビティを形成したり、また製品取り出しできるようになっており、この場合、二点鎖線で示すように上下方向の金型合わせ線52´(中心軸線18と同軸状のため僅かに移動して図示する)が外面上方突出壁36の外周面に中心軸線18の長手方向と平行に成型されることとなる。一方、コア金型51´は中心軸線18と同軸状に配置されて、中心軸線18の長手方向に配置されるものであって、成型時、凹部32´においては、スライド式分割金型49´,50´とコア金型51´との接合箇所に金型合わせ線53´(一点鎖線で示した分割面と同軸状のため僅かに移動して図示する)が合成樹脂で成型されるものの、凹部32´自体、ひいては周部32´Aには金型合わせ線が成型されるようなことはないようになっている。この結果、金型合わせ線53´は凹部32´自体、ひいては周部32´Aでない非周面上である、外周部32´Aと上面部32´Cとの直角状の接続角部32´D側に形成されるようになっている。
そして、このように成型された下蓋体部29´と上蓋体部28´は、溶着、接着により連結される。さらに、金型合わせ線が成型されていない凹部32´に蓋体用止水部材33´が装着されて、蓋体14は栓本体19に挿入できるようになっている。
以上のように、凹部32´は中心軸線18の長手方向と略平行にスライドする金型51´により成型されることにより、凹部32´を横断するような金型合わせ線が成型されず、この結果、凹部32´は栓体13の中心軸線18と略並行にコア金型51´が離型され、中心軸線18方向の金型合わせ線が非周面上である、接続角部32´Dに形成される。このため金型合わせ線のない凹部32´に蓋体用止水部材33´を密着して取り付けることができ、その箇所での水密性を向上することができる。
また、上蓋体部28´の下部と下蓋体部29´の上部とを溶着或いは接着することで接続部54を設け、これらの継ぎ目箇所での止水性が高まり、蓋体14内部への水の浸入を防ぐことができる。
さらに、上蓋体部28´の下部に設けた平面状の中間接合部37´と、下蓋体部29´の上部に設けた平面状の天面56とを溶着或いは接着する接続部54で、溶着、接着面積を広くすることができる。特に、超音波溶着の場合には、受け治具とホーン(いずれも図示せず)の距離を最小限にでき、溶着上面が安定することができる。
図7に示す実施例3においては、下蓋体部29´に上端の凹部32を形成し、そして、実施例2と同様に上蓋体部28´の下部と下蓋体部29´の上部を溶着或いは接着したもので、上蓋体部28´における有底な中間接合部37´を形成する平面状の底下面と、下方を開口した第三の開口部55を有する下蓋体部29´の平面状の天面56の上面とを、超音波、高周波などにより溶着、或いは接着剤による接着による接続部54よって接続したものである。
したがって、上蓋体部28´の下部と下蓋体部29´の上部とを溶着或いは接着することで、これらの継ぎ目箇所での止水性が高まり、蓋体14内部への水の浸入を防ぐことができる。
図8に示す実施例4においては、上蓋体部28´´における有底な中間接合部37´´の平面状下面に、下蓋体部29´´の上端面を当接して、この当接面相互を溶着、接着して接続部54´としたものである。このように溶着或いは接着することで、これらの継ぎ目箇所での止水性が高まり、蓋体14内部への水の浸入を防ぐことができる。
以上のように本発明に係る飲料用容器の栓体は、各種の用途に適用できる。
11 容器本体
12 上部開口部(第一の開口部)
14 蓋体(遮蔽部)
18 中心軸線
19 栓本体
20 上方突出壁
28 上蓋体部
29 下蓋体部
30 第二の雄螺子
31 第二の雌螺子
32 凹部(取り付け受け部)
32´ 凹部(取り付け受け部)
33 蓋体用止水部材
33´ 蓋体用止水部材
35 上部開口部(第二の開口部)
37 中間接合部
53 53´ 金型合わせ線
56 天面
F 流出路

Claims (5)

  1. 飲料用の容器本体に形成された第一の開口部に被着され内部に流出路を設けた栓本体と、該栓本体の第二の開口部に被着される蓋体と、該蓋体に設けられ前記栓本体の内周面に密着して前記流出路を密閉する蓋体用止水部材を備え、
    前記栓本体の前記第二の開口部には雌螺子を設けると共に、その上方に上方突出壁を形成し、
    前記蓋体は、前記雌螺子に螺合自在に被着される雄螺子を備えた下蓋体部と、該下蓋体部と別体で成型され前記上方突出壁を遮蔽する上蓋体部とが接合部を介して接合され、少なくとも下蓋体部もしくは上蓋体部には、前記接合部の外周壁に全周設けられた段差により凹部が形成され、該凹部に前記蓋体用止水部材が係合され、
    前記凹部は前記栓本体の中心軸線と略並行に離型され、前記中心軸線方向の金型合わせ線が止水部材との接触面周上に存在しない部分を持つことを特徴とする飲料用容器の栓体。
  2. 前記上蓋体部が、前記上方突出壁を遮蔽する遮蔽部と、該遮蔽部と前記下蓋体部とを接合させる中間接合部とで構成され、前記遮蔽部と前記下蓋体部とが中間接合部を介して一体化されることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の栓体。
  3. 前記下蓋体部と前記上蓋体部が溶着又は接着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料用容器の栓体。
  4. 下方を開放した前記下蓋体部の上方に平面状に設けた上面と、前記上蓋体部に設けられた天面の下面とを溶着又は接着することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料用容器の栓体。
  5. 前記下蓋体部と前記上蓋体部が強制嵌合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料用容器の栓体。
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