JP5310298B2 - 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像形成システム、およびプログラムに関する。
カラープリンタ等の画像形成装置においては、一般に、入力される画像信号の色空間(入力色空間)と画像形成処理に用いる色空間(出力色空間)とが異なるため、色空間を変換する色変換処理が行われる。この色変換処理は、通常、入力色空間の色と出力色空間の色とを予め対応付けておき、その対応関係(テーブル)に基づいて行われる。このテーブルは、使用される用紙の種類によって異なるとともに、例えば経時的な要因等によって変動する。そのため、使用される用紙の種類毎にテーブルの調整(キャリブレーション)が必要になる。
例えば、特許文献1には、出力画像の画質変動を補正するためのキャリブレーション機能を有する画像形成装置において、工場出荷時に、第1のテストパターンを出力し、この第1のテストパターンを外部機器にて測定及び演算し、この演算結果を記憶させ、この記憶データに基づいて第2のテストパターンを推奨用紙毎に出力し、この第2のテストパターンを推奨用紙毎にリファレンスチャートとして付属することによって、推奨用紙毎のキャリブレーションを精度良く実現する技術が記載されている。
特開2001−94809号公報
ここで一般に、入力色空間の画像信号と出力色空間の画像信号との対応関係に施す調整を、使用する用紙の種類毎に行うとすると、調整処理に要する手間が多大となる。その一方で、他の用紙について行った調整を代用すると、調整の精度が低下する。
本発明は、入力色空間の画像信号と出力色空間の画像信号との対応関係に施す調整をより効率的に実施することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1の色空間の画像信号と第2色空間の画像信号との対応関係を定める色変換特性を用いて、当該第1の色空間の画像信号を当該第2色空間の画像信号に色変換する色変換手段と、前記色変換手段にて色変換された前記第2色空間の画像信号を前記色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群が当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該調整用変換係数群により当該画像信号を調整する調整手段と、前記調整手段に設定される前記調整用変換係数群を算出する算出手段と、前記調整手段に設定される前記用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている一の用紙について、前記算出手段にて当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、前記調整手段に設定される当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、当該算出手段にて新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる更新手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記算出手段は、前記更新手段が前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されていない第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群を更新する場合に、当該第1の用紙に関する第1の調整用変換係数群に加えて、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群を算出し、前記算出手段にて算出された前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出し、算出した当該対応付け係数群を前記記憶手段に記憶する対応付け係数群算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記用紙に予め定めた色見本群の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、前記印刷指示手段は、前記対応付け係数群算出手段が前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群を算出する場合に、前記第1の用紙に加えて前記第2の用紙に対して前記色見本群を印刷するように指示することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記更新手段は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、前記算出手段にて算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記更新手段が第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、前記算出手段にて算出された第6の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と当該第5の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、当該算出手段にて算出された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と第7の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第7の用紙に関する調整用変換係数群と当該第5の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、第1の色空間の画像信号に画像処理を行って第2色空間の画像信号を生成する画像処理手段と、前記画像処理手段により生成された前記第2色空間の画像信号に基づいて記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを有し、前記画像処理手段は、前記第1の色空間の画像信号と前記第2色空間の画像信号との対応関係を定める色変換特性を用いて、当該第1の色空間の画像信号を当該第2色空間の画像信号に色変換する色変換手段と、前記色変換手段にて色変換された前記第2色空間の画像信号を前記色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群が当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該調整用変換係数群により当該画像信号を調整する調整手段と、前記調整手段に設定される前記調整用変換係数群を算出する算出手段と、前記調整手段に設定される前記用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている一の用紙について、前記算出手段にて当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、前記調整手段に設定される当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、当該算出手段にて新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる更新手段とを備えたことを特徴とする画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、前記画像処理手段の前記算出手段は、前記更新手段が前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されていない第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群を更新する場合に、当該第1の用紙に関する第1の調整用変換係数群に加えて、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群を算出し、前記画像処理手段は、前記算出手段にて算出された前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出し、算出した当該対応付け係数群を前記記憶手段に記憶する対応付け係数群算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記画像形成手段に対し前記用紙に予め定めた色見本群の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、前記印刷指示手段は、前記画像処理手段の前記対応付け係数群算出手段が前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群を算出する場合に、前記第1の用紙に加えて前記第2の用紙に対して前記色見本群を印刷するように前記画像形成手段に指示することを特徴とする請求項7記載の画像形成システムである。
請求項9に記載の発明は、前記画像処理手段の前記更新手段は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、前記算出手段にて算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項10に記載の発明は、前記画像処理手段の前記更新手段が第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、前記算出手段にて算出された第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、当該算出手段にて算出された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第5の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、第1の色空間の画像信号と第2色空間の画像信号との対応関係を定めた色変換特性によって変換された当該第2色空間の画像信号について、当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群による調整を施す機能と、前記調整用変換係数群を算出する機能と、記憶手段に記憶された用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群について、当該記憶手段に当該対応付け係数群が記憶されている一の用紙において当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項12に記載の発明は、算出された第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出する機能をさらに実現させることを特徴する請求項11記載のプログラムである。
請求項13に記載の発明は、前記用紙の種類毎の調整用変換係数群を更新する機能は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項11記載のプログラムである。
請求項14に記載の発明は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、算出された第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、算出された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第5の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける機能をさらに実現させることを特徴する請求項11記載のプログラムである。
請求項1の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、入力色空間の画像信号と出力色空間の画像信号との対応関係に施す調整をより効率的に実施することができる。
請求項2の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、新たに使用される用紙に関する調整用変換係数群に関する更新処理をより簡便に行うことができる。
請求項3の発明によれば、新たに使用される用紙に関する調整用変換係数群と、既に算出されている他の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付けることができる。
請求項4の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、一の用紙に関する調整用変換係数群以外の他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を簡便に行うことができ、また、他の調整用変換係数群を代用して使用する場合よりも高い精度の色調整を行うことができる。
請求項5の発明によれば、2つの異なる種類の調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群が記憶されている場合には、それを用いて他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を行うことで、本発明を実施しない場合に比較して、更新処理の精度を高めることできる。
請求項6の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、入力色空間の画像信号と出力色空間の画像信号との対応関係に施す調整をより効率的に実施することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、新たに使用される用紙に関する調整用変換係数群に関する更新処理をより簡便に行うことができる。
請求項8の発明によれば、新たに使用される用紙に関する調整用変換係数群と、既に算出されている他の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付けることができる。
請求項9の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、一の用紙に関する調整用変換係数群以外の他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を簡便に行うことができ、また、他の調整用変換係数群を代用して使用する場合よりも高い精度の色調整を行うことができる。
請求項10の発明によれば、2つの異なる種類の調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群が記憶されている場合には、それを用いて他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を行うことで、本発明を実施しない場合に比較して、更新処理の精度を高めることできる。
請求項11の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、入力色空間の画像信号と出力色空間の画像信号との対応関係に施す調整をより効率的に実施することができる。
請求項12の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、新たに使用される用紙に関する調整用変換係数群に関する更新処理をより簡便に行うことができる。
請求項13の発明によれば、本発明を実施しない場合に比較して、一の用紙に関する調整用変換係数群以外の他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を簡便に行うことができ、また、他の調整用変換係数群を代用して使用する場合よりも高い精度の色調整を行うことができる。
請求項14の発明によれば、2つの異なる種類の調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群が記憶されている場合には、それを用いて他の用紙に関する調整用変換係数群の更新処理を行うことで、本発明を実施しない場合に比較して、更新処理の精度を高めることできる。
本実施の形態が適用される画像処理部を備えた画像形成システムの構成例を示す図である。 画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 色調整処理部の構成を示すブロック図である。 色差を介した用紙AでのC成分についての調整値と用紙BでのC成分についての調整値との対応付けを説明する図である。 C成分についての用紙Aに関する調整値と用紙Bに関する調整値との対応関係を求めた補正カーブを例示した図である。 色調整処理部にて行われるキャリブレーションプロファイルの更新処理の内容の一例を示したフローチャートである。 色調整処理部にて行われるキャリブレーションプロファイルの更新処理の内容の一例を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の全体説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像処理部10を備えた画像形成システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、この画像形成システム1は、例えばデジタルカラープリンタであって、PC(Personal Computer)3や画像読取装置4等の外部機器から入力された画像データに対し画像処理を施す画像処理手段(画像処理装置)の一例としての画像処理部10、画像形成システム1全体の動作を制御するシステム制御部30を備えている。また、画像処理部10やシステム制御部30にて実行されるオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフト等の各種のプログラムが記憶される外部記憶装置50、各色成分の画像データ(画像信号)に応じて画像形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成機能部40を備えている。
ここで、画像形成機能部40は、例えばC(シアン)色,M(マゼンタ)色,Y(イエロー)色,K(ブラック)色の色材を用いる電子写真方式やインクジェット方式等の画像形成エンジンが用いられる。また、画像形成機能部40は、それぞれ異なる種類の記録材(用紙)を収容する複数の用紙収容部41,42,43を備え、ユーザ(例えば、画像形成システム1の使用者や管理者等)により何れかの用紙収容部41,42,43に収容された用紙が選択され、画像形成が行われる。
さらに、画像形成システム1は、ユーザからの指示入力を受け付ける受付手段の一例としてのユーザインタフェース(UI)部60、ユーザへの各種情報の通知を行う通知手段の一例としてのディスプレイ70を備えている。
<画像処理部の説明>
画像処理部10は、例えばPC3や画像読取装置4等の外部機器から画像データの入力を受け付ける画像データ受付手段の一例としての入力インターフェース11、入力インターフェース11にて受け付けた画像データを一時記憶する入力バッファ12、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析して中間データを生成するPDL解析部13を備えている。さらに、PDL解析部13にて生成された中間データを画素の並びで表現された印刷用の画像データ(ラスタ画像データ等)に展開(レンダリング)するレンダリング処理部14、レンダリング処理部14でのレンダリング処理に際して作業領域として使用される中間バッファ15を備えている。
また、画像処理部10は、レンダリングされた画像データを印刷処理に適した表色系の画像データ(例えば、CMYK色空間の画像データ)に色変換処理(色補正処理)する色変換手段の一例としての色変換処理部16、色変換処理部16にて色変換処理された画像データに対する色調整処理(キャリブレーション)を行って色再現性の経時変化等を補償する色調整処理部20、色変換および色調整された画像データに対してスクリーン処理を行うスクリーン処理部17を備えている。
画像処理部10では、入力インターフェース11にて例えばPC3や画像読取装置4等から出力された画像データを受け付け、画像データを入力バッファ12に送る。入力バッファ12は、入力インターフェース11から取得した画像データを一時的に記憶し、PDL解析部13に対して出力する。PDL解析部13は、入力バッファ12から画像データを取得し、取得した画像データから例えば1ページ分の中間データを生成する。そして、生成した中間データをレンダリング処理部14に対して出力する。レンダリング処理部14は、PDL解析部13から取得した中間データに対するレンダリング処理を行う。そして、このレンダリングされたラスタ画像データ(画素群が配列された画像データ)を色変換処理部16に出力する。
色変換処理部16は、取得したラスタ画像データを、画像形成機能部40での印刷処理に用いられる出力色空間(第2色空間:例えば、CYMK色空間)の色信号に変換する。さらに、色調整処理部20は、出力色空間の色信号に変換されたラスタ画像データについて色調整処理を行う。そして、色変換および色調整されたラスタ画像データは、スクリーン処理部17に出力される。
スクリーン処理部17は、色調整処理部20から取得した多値のラスタ画像データに対してスクリーン処理を行い、2値化画像データ(1ビットの画像データ)を生成する。すなわち、濃度階調を有する多値の画像情報であるラスタ画像データを、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化画像データを生成する。そして、スクリーン処理部17は、生成した2値化画像データを画像形成機能部40に対して出力する。
なお、画像処理部10は、システム制御部30や画像形成機能部40等と一体的に構成しても、システム制御部30や画像形成機能部40等と別体に構成してもよい。このような別体構成では、画像処理部10とシステム制御部30や画像形成機能部40等とは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等といったネットワークを介して接続される。ネットワークを構成する通信回線としては、電話回線や衛星通信回線(例えば、デジタル衛星放送における空間伝送路)等を含んでもよい。
次の図2は、画像処理部10の内部構成を示すブロック図である。図2に示したように、画像処理部10は、画像データを処理するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU101、CPU101の作業用メモリ等として用いられるRAM102、CPU101での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)104、画像処理部10に接続されるPC3や測色装置5等の外部装置、システム制御部30や画像形成機能部40等の各構成部との信号の入出力を制御するインターフェース(I/F)部105を備えている。
そして、CPU101が、処理プログラムを外部記憶装置50から主記憶装置(RAM102)に読み込み、PDL解析部13、レンダリング処理部14、色変換処理部16、色調整処理部20、スクリーン処理部17等の各機能部の機能を実現させる。
なお、この処理プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM103に格納された状態にて提供され、RAM102にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、CPU101がセッティングされた後に、プログラムだけがROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して画像処理部10にプログラムが伝送され、画像処理部10のROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM102にロードされる形態がある。
<色調整処理部の説明>
次に、上記した画像処理部10に備えられる色調整処理部20について説明する。
図3は、本実施の形態の色調整処理部20の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、色調整処理部20は、各種の色見本群(カラーチャート)を測色する測色装置5(図1も参照)から、測色装置5が生成した測色データを取得する測色データ入力部21、測色データ入力部21が取得した測色データを記憶する測色データ記憶部23、画像形成システム1にて色変換処理を行う際に目標とする色座標データ対(以下、「標準データ」)を記憶する標準データ記憶部22、色調整処理部20の動作を制御する色調整制御部24を備えている。
測色データ入力部21が取得する測色データは、例えば、画像形成システム1(画像形成機能部40)の出力色空間(CMYK色空間)の1次色である各色成分(C成分,M成分,Y成分,K成分)を5%ステップ毎に印刷した80個のパッチや、各色成分を20%ステップ毎に混色させて印刷した2次色〜4次色の625(=5)個のパッチ、白色の1個のパッチ等からなるカラーチャートを測色装置5が測色した、デバイス非依存色空間である例えばL色空間での測色データ(L,a,b)である。
また、標準データ記憶部22に記憶された標準データは、出力色空間(第2色空間)での色座標値(C,M,Y,K)と、それに対応する入力色空間としてのデバイス非依存色空間である例えばL色空間(第1の色空間)での色座標値(L,a,b)とからなり、画像処理部10の色変換処理部16が色変換処理を行う際に目標とする理想的な色変換特性(色変換モデル)を与えるものである。標準データは、デフォルト(標準設定)として例えば工場出荷時に不揮発性メモリ(Nonvolatile Memory)等で構成される標準データ記憶部22に記憶される。なお、ユーザ自身が、使用する紙種等に対応させて標準データを作成し、例えばUI部60等を介して標準データ記憶部22に記憶できるように構成してもよい。
色調整制御部24は、例えばUI部60にてユーザが選択した用紙の種類や、画像形成機能部40にて画像形成された用紙の種類に関する情報(以下、「用紙情報」)をシステム制御部30から取得して、色調整処理部20内の各機能部に通知する。
測色データ入力部21は、色調整制御部24から用紙情報を取得し、測色装置5が生成した測色データを、取得した用紙情報に基づき用紙の種類に対応付けて測色データ記憶部23に記憶する。その場合に、測色データ入力部21は、測色装置5が生成した測色データについて、1次色である各色成分(C成分,M成分,Y成分,K成分)のパッチに関する測色データ(以下、「1次色測色データ」)を、他の2次色〜4次色の測色データと区別して測色データ記憶部23に記憶する。
<色調整に用いられるキャリブレーションプロファイルの更新の説明>
また、色調整処理部20は、調整用変換係数群算出部25、更新部28、調整用変換係数群記憶部51、色調整部29を備えている。
調整用変換係数群算出部25は、算出手段の一例であって、色調整処理部20がキャリブレーションを行う際に使用する調整用変換係数群(以下、「キャリブレーションプロファイル」)を算出する。そして、調整用変換係数群算出部25は、算出したキャリブレーションプロファイルを更新部28に送る。
更新部28は、算出したキャリブレーションプロファイルを調整用変換係数群記憶部51に記憶する。さらに、更新部28は、調整用変換係数群を更新する更新手段の一例であって、調整手段の一例としての色調整部29に設定されるキャリブレーションプロファイルを新たに算出されたキャリブレーションプロファイルによって更新する。色調整部29は、キャリブレーションプロファイルを用いて色変換処理部16にて色変換処理された画像データ(画像信号)に対し色調整処理を行う。
ここで、「調整用変換係数群(キャリブレーションプロファイル)」とは、色変換処理部16にて色変換されたラスタ画像データ(C,M,Y,K)を「(C,M,Y,K)→(C,M,Y,K)」に色調整する多次元ルックアップテーブル(多次元LUT(Look-Up Table):例えば、4次元LUT)である。
また、このようなキャリブレーションプロファイルにより調整された後の画像データ(C,M,Y,K)を、本明細書では「調整値」とも称することとする。
調整用変換係数群算出部25は、カラーチャートに形成されたすべてのパッチに関するL色空間での測色データ(L,a,b)を測色データ記憶部23から取得する。さらに、カラーチャートに形成されたパッチ各々の実データ(C,M,Y,K)と、取得した測色データ(L,a,b)とを対応付けて組み合わせた実データ対を生成する。そして、この実データ(C,M,Y,K)と測色データ(L,a,b)とからなる実データ対を用いて、現在の画像形成機能部40における色再現性を表す入力色空間(L色空間)から出力色空間(CMYK色空間)への色変換特性(以下、「逆色変換特性」)を算出する。
さらに、調整用変換係数群算出部25は、標準データ記憶部22から標準データを取得する。そして、調整用変換係数群算出部25は、画像形成機能部40が印刷した色座標値(C,M,Y,K)を得るために入力されるべき色座標値(L,a,b)を予想する、出力色空間(CMYK色空間)から入力色空間(L色空間)への色変換特性(以下、「順色変換特性」)を算出する。
ここで、逆色変換特性や順色変換特性を算出するに際しては、例えば、標準データ(色座標データ対)に対して加重(重み)を施し回帰分析等の統計処理する方法、標準データについて単純に加重平均を行って補間処理する方法、標準データを学習したニューラルネットワークを用いて統計処理する方法等が用いられる。
そして、調整用変換係数群算出部25は、CMYK色空間の各色成分(C成分,M成分,Y成分,K成分)を予め定めたステップ毎(例えば、10%毎)に区切った格子点(C,M,Y,K)を作成し、順色変換特性を用いて各格子点をL色空間の色座標値(L,a,b)に変換する。さらに、逆色変換特性を用いて、L色空間の色座標値(L,a,b)をCMYK色空間の色座標値(C,M,Y,K)に変換する。
この場合に、3次元であるL色空間の色座標値(L,a,b)から4次元であるCMYK色空間の色座標値(C,M,Y,K)への変換に際しては、既知数不足となるため、一意に解くことはできない。そこで、この場合は、例えば、「単色は単色に変換される」、「2次色は2次色に変換される」とする拘束条件の下で演算する。
それにより、調整用変換係数群算出部25は、格子点(C,M,Y,K)と、順色変換特性および逆色変換特性を用いて算出した色座標値(C,M,Y,K)との組み合わせからなるキャリブレーションプロファイルを作成する。キャリブレーションプロファイルは、例えば10%毎のステップで区切った格子点(C,M,Y,K)を用いた場合には、全体として11個のデータ対により構成されることとなる。
調整用変換係数群算出部25は、画像形成システム1にて例えば使用頻度の高い用紙A,B,Cそれぞれについて、キャリブレーションプロファイルを予め算出しておく。この場合に、例えば、用紙A,B,Cそれぞれを画像形成機能部40の用紙収容部41,42,43各々に収容しておき、画像形成機能部40による用紙A,B,Cそれぞれへのカラーチャートの印刷を連続して行う。画像形成機能部40の状態や温湿度環境等といったカラーチャートの印刷条件の同一性を担保し、それに基づき算出するキャリブレーションプロファイルの客観性を高めるためである。なお、用紙A,B,C以外の用紙に関するキャリブレーションプロファイルをさらに算出しておく場合にも、同様に、用紙収容部41,42,43の何れかに収容された用紙を直ちに入れ替えて、カラーチャートの印刷に時間的な間隔(タイムラグ)が生じないようにして行う。
そして、調整用変換係数群算出部25は、色調整制御部24から用紙情報を取得し、算出したキャリブレーションプロファイル(4次元LUT)を、取得した用紙情報に基づき用紙の種類(用紙A,B,Cの名称等)に対応付けて更新部28に出力する。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が作成したキャリブレーションプロファイルを用紙の種類に対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する。調整用変換係数群記憶部51では、調整用変換係数群算出部25が新たに算出したキャリブレーションプロファイルによる更新や、後段で説明する「用紙間変換係数群」を用いた更新が行われながら、用紙の種類に対応付けられたキャリブレーションプロファイルが保持される。また、更新部28は、必要に応じて、調整用変換係数群記憶部51からキャリブレーションプロファイルを読み出し、色調整部29に設定されているキャリブレーションプロファイルを書き換える(更新する)。
<用紙毎に算出されたキャリブレーションプロファイル相互の対応付けの説明>
次に、色調整処理部20は、用紙間変換係数群算出部26、用紙間変換係数群記憶部27を備えている。
用紙間変換係数群算出部26は、異なる種類の用紙毎に算出されたキャリブレーションプロファイルをそれぞれ相互に対応付ける対応付け係数群(以下、「用紙間変換係数群」)を算出する。例えば、用紙Aを「標準紙」として設定した場合に、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルと用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルとを対応付ける用紙間変換係数群、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルと用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルとを対応付ける用紙間変換係数群といったように、標準紙(用紙A)を中心として、それぞれの用紙に関するキャリブレーションプロファイルを相互に対応付ける用紙間変換係数群を算出する。ここでの「標準紙」とは、各種の用紙のキャリブレーションプロファイルを結びつける中心となる用紙である。
そして、用紙間変換係数群記憶部27は、対応付け係数群を記憶する記憶手段の一例であって、用紙間変換係数群算出部26にて算出された、種類の異なる2つの用紙に関するキャリブレーションプロファイルを相互に対応付ける用紙間変換係数群を記憶する。用紙間変換係数群記憶部27には、主に、標準紙に関するキャリブレーションプロファイルとそれ以外の用紙に関するキャリブレーションプロファイルとを相互に対応付ける用紙間変換係数群が記憶される。
ここで、用紙間変換係数群の算出方法を、用紙A(標準紙)に関するキャリブレーションプロファイルと用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルとを対応付ける場合を例に挙げて説明する。
用紙間変換係数群算出部26は、まず、色調整制御部24から用紙情報を取得し、対応付けの対象となる用紙が標準紙(用紙A)と用紙Bであることを認識する。さらに、用紙間変換係数群算出部26は、測色データ記憶部23から用紙Aに関する1次色測色データ(L ,a ,b )と、用紙Bに関する1次色測色データ(L ,a ,b )とを取得する。
そして、用紙間変換係数群算出部26は、用紙Aに関する1次色測色データ(L ,a ,b )における基準紙白(L ,a ,b )からの色差Dと、用紙Bに関する1次色測色データ(L ,a ,b )における基準紙白(L ,a ,b )からの色差Dとを算出する。色差D,Dは、L色空間でのそれぞれ1次色測色データ(L ,a ,b )および1次色測色データ(L ,a ,b )と、基準紙白(L ,a ,b )とのそれぞれのユークリッド距離(1次元の値)である。ここでの基準紙白(L ,a ,b )は、例えば標準紙である用紙Aの紙白の測色値である。
さらに、用紙間変換係数群算出部26は、算出した色差Dおよび色差Dと、1次色パッチ(各色成分の単色パッチ)各々を生成した際の実データ(C,0,0,0),(0,M,0,0),(0,0,Y,0),(0,0,0,K)とを対応付けたデータ対を作成する。すなわち、用紙Aに関する1次色測色データに関してのデータ対(D,C),(D,M),(D,Y),(D,K)と、用紙Bに関する1次色測色データに関してのデータ対(D,C),(D,M),(D,Y),(D,K)とを作成する。ここでのC,M,Y,Kは、1次色パッチ各々を印刷する際に用いた実データの各色成分値である。
そして、用紙間変換係数群算出部26は、用紙Aに関してのデータ対(D,C),(D,M),(D,Y),(D,K)と、用紙Bに関してのデータ対(D,C),(D,M),(D,Y),(D,K)とから、各色成分(1次色)毎に、用紙Aのキャリブレーションプロファイルにおける調整値(CmA,MmA,YmA,KmA)と、用紙Bのキャリブレーションプロファイルにおける調整値(CmB,MmB,YmB,KmB)とのそれぞれの対応関係を示す補正カーブを算出する。すなわち、パッチ各々での実データC,M,Y,Kは同一であるが、用紙Aに関する1次色測色データと用紙Bに関する1次色測色データとは異なる値を有するので、パッチ各々についての色差Dと色差Dとは異なる値を持つ。そこで、1次元の値である色差D,Dを介してパッチ各々に関する実データC,M,Y,Kを対応付ければ、用紙Aでの調整値(CmA,MmA,YmA,KmA)と用紙Bでの調整値(CmB,MmB,YmB,KmB)とがそれぞれ対応付けられる。そして、対応付けられた用紙Aでの調整値と用紙Bでの調整値とについて、各色成分(1次色)毎に、それぞれ補間演算や突き当て処理等を用いて補正カーブ(1次元LUT)を算出する。
例えば、C色成分について、用紙Aに関してのデータ対(D,C)と用紙Bに関してのデータ対(D,C)とから、用紙AでのC座標値CA1と同じ色差(DA1=DB1)となる用紙BでのC座標値CB1を求めることで、用紙Aに関する調整値CmAを用紙Bに関する調整値CmBに対応付ける1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群)が作成できる。同様に、用紙BでのC座標値CB2と同じ色差(DB2=DA2)となる用紙AでのC座標値CA2を求めることで、用紙Bに関する調整値CmBを用紙Aに関する調整値CmAに対応付ける1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群)が作成できる。M成分,Y成分,K成分についても同様である。
なお、補正カーブ(1次元LUT)を算出するために、ここではL色空間という3次元のデータを、基準紙白からの色差を求めることで1次元のデータにする例を挙げたが、補正カーブ(1次元LUT)を算出する方法としてはこれに限定するものではない。例えば、濃度値をL色空間での測色値と同時に測色できる測色装置を使用する場合には、1次元LUTの算出に関しては測色値(L,a,b)ではなく、濃度値を使うことで対応してもよい。
図4は、色差D,Dを介した用紙AでのC成分についての調整値(CmA)と用紙BでのC成分についての調整値(CmB)との対応付けを説明する図である。図4において、横軸は実データ(C)であり、縦軸は色差D,Dである。また、実線は、用紙Aに関してのデータ対(D,C)から例えば補間演算を用いて算出したカーブであり、破線は、用紙Bに関してのデータ対(D,C)から同様に算出したカーブである。例えば、D=D=42では、用紙AではC=60%であるのに対し、用紙BではC=64%である。したがって、用紙AでのC座標値C=60%と用紙BでのC座標値C=64%とが対応付けられる。それにより、用紙Aに関する調整値60%を用紙Bに関する調整値64%に対応付ける1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群:x=FA→B(x))が作成できる。同様に、用紙Bに関する調整値64%を用紙Aに関する調整値60%に対応付ける1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群:x=FB→A(x))が作成できる。
C=0〜100%の全域においてD=Dとなるそれぞれの実データである用紙AでのC座標値と用紙BでのC座標値との組み合わせ(C,C)を求めれば、C成分についての用紙Aに関する調整値CmAと用紙Bに関する調整値CmBとの対応関係を求めた補正カーブが作成できる。
なお、M色成分,Y色成分,K色成分についても同様であり、上記した変換係数群においてx=C,M,Y,Kである(以下、同様である。)。
ここで、図5は、一例として、色差が同じとなる(D=D)用紙AでのC座標値Cと用紙BでのC座標値Cとを対応付ける(突当て処理)ことで、C成分についての用紙Aに関する調整値CmAと用紙Bに関する調整値CmBとの対応関係を求めた補正カーブを例示した図である。図5に例示した補正カーブでは、例えば、用紙Aに関する調整値CmA=22が、用紙Bに関する調整値CmB=24に対応付けられる。
このようにして、用紙間変換係数群算出部26は、図5に例示した補正カーブを、例えば用紙Aに関する調整値CmA(=1〜100%)と、それに対応付けられる用紙Bに関する調整値CmB(=1〜100%)との組み合わせで構成される1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群:xmB=FA→B(xmA))として算出する(ここで、x=C,M,Y,K:以下、同様である。)。この場合に、調整値CmAおよび調整値CmBは1〜100%の範囲の大きさを持つが、用紙により色再現域が異なることも考慮し、用紙AでのC座標値Cと用紙BでのC座標値Cとを対応付けた際の補正カーブの傾向を基に、調整値CmAおよび調整値CmBについて100%以上(例えば120%まで)の範囲で補正カーブを予測してもよい。それにより、1次元LUTを用いた各用紙間のキャリブレーションプロファイルの調整によって、最終的に調整値CmAおよび調整値CmBの何れかが100%以上の値に対応付けられた場合には、100%以上の値に対応付けられた調整値CmAおよび調整値CmBを100%に設定するクリッピング処理や所謂丸め処理を行えばよい。
このように、用紙間変換係数群算出部26は、図5に例示したC色成分についての補正カーブを、例えば用紙Aに関する調整値CmA(=1〜100%)と、それに対応付けられる用紙Bに関する調整値CmB(=1〜100%)との組み合わせで構成される1次元LUTとして算出する。この場合に、上記したように、用紙Aに関する調整値CmAから用紙Bに関する調整値CmBを対応付ける1次元LUTと、用紙Bに関する調整値CmBから用紙Aに関する調整値CmAを対応付ける1次元LUTとの双方を算出する。M色成分,Y色成分,K色成分についても同様である。
そして、用紙間変換係数群算出部26は、算出した1次元LUTを用紙間変換係数群記憶部27に出力(登録)する。それにより、用紙間変換係数群記憶部27は、用紙Aのキャリブレーションプロファイルと用紙Bのキャリブレーションプロファイルとを双方向から対応付ける各色成分毎の1次元LUTを記憶する。
用紙間変換係数群算出部26は、他の用紙のキャリブレーションプロファイルに関しても、用紙Aのキャリブレーションプロファイルと双方向から対応付ける各色成分毎の1次元LUTを算出し、用紙間変換係数群記憶部27に記憶する。
<用紙毎のキャリブレーションプロファイルの更新の説明>
システム制御部30は、UI部60にてユーザから色調整部29にて使用されるキャリブレーションプロファイルの更新指示を受け付けると、画像形成機能部40に対し、例えば標準紙(用紙A:第3の用紙の一例)が収容された用紙収容部41から用紙Aを送り出し、用紙Aに上記したカラーチャートを形成することを指示する。また、システム制御部30は、色調整処理部20の色調整制御部24に対し、キャリブレーションプロファイルの更新命令と、画像形成機能部40にてカラーチャートが形成された用紙の種類(「用紙A」)に関する用紙情報とを送信する。
さらには、システム制御部30は、ディスプレイ70を介してユーザに対し、測色装置5によりカラーチャートに形成されたパッチを測色するように指示する。それにより、ユーザが測色装置5によりカラーチャートに形成されたパッチを測色すると、測色データ入力部21が測色装置5にて測色された測色データを取得し、測色データ記憶部23に記憶する。
色調整処理部20の色調整制御部24は、調整用変換係数群算出部25および更新部28に対し、キャリブレーションプロファイルの更新を指示する。それにより、調整用変換係数群算出部25は、測色データ記憶部23から測色データを取得し、標準データ記憶部22から標準データを取得する。そして、取得した測色データと標準データとを用いて、キャリブレーションプロファイル(第3の用紙の調整用変換係数群の一例)を算出し、色調整制御部24から取得した用紙情報に基づき用紙の種類(「用紙A」)に対応付けて更新部28に出力する。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出したキャリブレーションプロファイルを用紙Aに対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
引き続いて、更新部28は、用紙間変換係数群記憶部27から、用紙Aに関する調整値CmAから用紙B(第4の用紙の一例)に関する調整値CmBを対応付ける1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群:CmB=FA→B(CmA))と、用紙Aに関する調整値CmAから用紙C(第4の用紙の一例)に関する調整値CmCを対応付ける1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:CmC=FA→C(CmA))とを取得する。そして、更新部28は、調整用変換係数群記憶部51に記憶された用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルから、用紙A→用紙B変換係数群を用いて用紙Bに関するキャリブレーションプロファイル(第4の用紙に関する調整用変換係数群の一例)を算出する。
具体的には、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルの調整値(CmA,MmA,YmA,KmA)における各グリッドの各色成分値CmA,MmA,YmA,KmAに対し、各色成分毎の1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群:x=FA→B(x))を用いて演算する。例えば、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルの各グリッドのC色成分CmAに対し、FA→B(CmA)の演算を行う。同様に、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルの各グリッドの各色成分MmA,YmA,KmAに対して、FA→B(MmA),FA→B(YmA),FA→B(KmA)の演算を行う。それにより、用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルとして、「(CmA,MmA,YmA,KmA)→(CmB,MmB,YmB,KmB):xmB=FA→B(xmA)」を作成する。ここで、CmB=FA→B(CmA),MmB=FA→B(MmA),YmB=FA→B(YmA),KmB=FA→B(KmA)である。
同様にして、更新部28は、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルから、1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:x=FA→C(x))を用いて用紙Cに関するキャリブレーションプロファイル「(CmA,MmA,YmA,KmA)→(CmC,MmC,YmC,KmC):xmC=FA→C(xmA)」を作成する。ここで使用される1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:x=FA→C(x))は、C色成分について(CmA→CmC)、M色成分について(MmA→MmC)、Y色成分について(YmA→YmC)、K色成分について(KmA→KmC)と変換するものであり、CmC=FA→C(CmA),MmC=FA→C(MmA),YmC=FA→C(YmA),KmC=FA→C(KmA)である。
更新部28は、算出した用紙Bおよび用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルを、それぞれ用紙Bおよび用紙Cに対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Bおよび用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
なお、更新対象となる例えば用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルの変動量が小さいと予測される場合には、調整用変換係数群算出部25にて今回の測色データと前回の測色データとから、例えば、上記した用紙間変換係数群の算出と同様の方法を用いて今回の測色データと前回の測色データとの対応関係を各色成分毎の1次元LUTとして算出し、更新部28が、この1次元LUTを用いて、調整用変換係数群記憶部51に記憶されているキャリブレーションプロファイルを更新してもよい。また、調整用変換係数群算出部25にてキャリブレーションプロファイルの中の一部、例えばY色成分,M色成分,C色成分についての3次元LUT部分または3色成分(C成分,M成分,Y成分)を混色させて生成した3次色部分を新たに作成し、更新部28は、新たに作成した調整値については書き換え、その他についてはそのままの調整値を用いるような更新を行ってもよい。
<標準紙以外の用紙のキャリブレーションプロファイルを用いた更新の説明>
次に、UI部60にてユーザから色調整部29にて使用されるキャリブレーションプロファイルの更新指示を受け付けた場合に、画像形成機能部40の用紙収容部41〜43の何れにも標準紙(用紙A)が収容されていない場合について説明する。
その場合には、システム制御部30は、標準紙との間での用紙間変換係数群が算出されている用紙(例えば、用紙Bまたは用紙C)が用紙収容部41〜43の何れかに収容されていないかを探索する。そして、用紙間変換係数群が算出されている例えば用紙B(第6の用紙の一例)が用紙収容部42に収容されていた場合には、システム制御部30は、画像形成機能部40に対し、用紙収容部42から用紙Bを送り出し、用紙Bに上記したカラーチャートを形成することを指示する。また、システム制御部30は、色調整処理部20の色調整制御部24に対し、キャリブレーションプロファイルの更新命令と、画像形成機能部40にてカラーチャートが形成された用紙の種類(「用紙B」)に関する用紙情報を送信する。
さらには、システム制御部30は、ディスプレイ70を介してユーザに対し、測色装置5によりカラーチャートに形成されたパッチを測色するように指示する。それにより、ユーザが測色装置5によりカラーチャートに形成されたパッチを測色すると、測色データ入力部21が測色装置5にて測色された測色データを取得し、測色データ記憶部23に記憶する。
色調整処理部20の色調整制御部24は、調整用変換係数群算出部25および更新部28に対し、キャリブレーションプロファイルの更新を指示する。それにより、調整用変換係数群算出部25は、測色データ記憶部23から測色データを取得し、標準データ記憶部22から標準データを取得する。そして、取得した測色データと標準データとを用いて、キャリブレーションプロファイル(第6の用紙に関する調整用変換係数群の一例)を算出し、色調整制御部24から取得した用紙情報に基づき用紙の種類(「用紙B」)に対応付けて更新部28に出力する。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出したキャリブレーションプロファイルを用紙Bに対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
引き続いて、更新部28は、用紙間変換係数群記憶部27から、用紙B(第6の用紙の一例)に関する調整値CmBを用紙A(第7の用紙の一例)に関する調整値CmAに対応付ける1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群:x=FB→A(x))と、用紙A(第7の用紙の一例)に関する調整値CmAを用紙C(第5の用紙の一例)に関する調整値CmCに対応付ける1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:x=FA→C(x))とを取得する。そして、更新部28は、調整用変換係数群記憶部51に記憶された用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルから、用紙B→用紙A変換係数群を用いて用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルを算出する。
具体的には、用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルの調整値(CmB,MmB,YmB,KmB)における各グリッドの各色成分値CmB,MmB,YmB,KmBに対し、各色成分毎の1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群:x=FB→A(x))を用いた演算処理(以下、「1回演算」)を行う。例えば、キャリブレーションプロファイルの各グリッドのC色成分に対し、FB→A(CmB)の演算を行う。同様に、キャリブレーションプロファイルの各グリッドの各色成分MmB,YmB,KmBに対して、FB→A(MmB),FB→A(YmB),FB→A(KmB)の演算を行う。それにより、用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルとして、「(CmB,MmB,YmB,KmB)→(CmA,MmA,YmA,KmA):xmA=FB→A(xmB)」を作成する。ここで、CmA=FB→A(CmB),MmA=FB→A(MmB),YmA=FB→A(YmB),KmA=FB→A(KmB)である。
一方、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイル(第5の用紙に関する用紙間変換係数群の一例)については、次のように算出する。すなわち、用紙Bに関するキャリブレーションプロファイル(第6の用紙に関する用紙間変換係数群の一例)の調整値(CmB,MmB,YmB,KmB)における各グリッドの各色成分値CmB,MmB,YmB,KmBに対し、各色成分毎に、1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群:x=FB→A(x))を演算した後、さらに、1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:x=FA→C(x))を演算する2回の演算処理(以下、「2回演算」)を行う。
1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群:x=FB→A(x))および1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群:x=FA→C(x))を用いて、キャリブレーションプロファイルの各グリッドの各色成分CmB,MmB,YmB,KmBに対して、FA→C(FB→A(CmB)),FA→C(FB→A(MmB)),FA→C(FB→A(YmB)),FA→C(FB→A(KmB))の演算を行う。それにより、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルとして、「(CmB,MmB,YmB,KmB)→(CmC,MmC,YmC,KmC):xmC=FB→C(xmB)」を作成する。ここで、CmC=FA→C(FB→A(CmB)),MmC=FA→C(FB→A(MmB)),YmC=FA→C(FB→A(YmB)),KmC=FA→C(FB→A(KmB))である。
この場合に、1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群)と1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群)とをから、1次元LUT(用紙B(第6の用紙の一例)→用紙C(第5の用紙の一例)変換係数群:x=FB→C(x))を予め算出しておいてもよい。すなわち、C色成分が(C→C)、M色成分が(M→M)、Y色成分が(Y→Y)、K色成分が(K→K)と変換する1次元LUT(用紙B→用紙C変換係数群:x=FB→C(x))を予め算出しておく。同様に、1次元LUT(用紙C→用紙A変換係数群:x=FC→A(x))と1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群:x=FA→B(x))とをから、1次元LUT(用紙C→用紙B変換係数群:x=FC→B(x))を予め算出しておいてもよい。
それにより、用紙Bに関するキャリブレーションプロファイル(第6の用紙に関する用紙間変換係数群の一例)の調整値(CmB,MmB,YmB,KmB)における各グリッドの各色成分値CmB,MmB,YmB,KmBに対し、各色成分毎に、1次元LUT(用紙B→用紙C変換係数群:x=FB→C(x))を乗算することで、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイル(xmC=FB→C(xmB):第5の用紙に関する用紙間変換係数群の一例)が1回の演算処理(1回演算)で算出される。
なお、更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出した一の用紙(例えば、標準紙)に関するキャリブレーションプロファイルに基づいて更新する対象に関しては、UI部60にてユーザから更新指示を受け付けた用紙に限定して行うようにしてもよい。すなわち、UI部60にてキャリブレーションプロファイルの更新を行う対象用紙に関するユーザからの指定を受け付けるように構成する。例えば、UI部60にてユーザが標準紙である用紙Aと用紙Bを更新対象として指定した場合には、システム制御部30が色調整処理部20の色調整制御部24に対し、キャリブレーションプロファイルの更新を行う用紙の種類を用紙Aと用紙Bとに指示する構成とする。その場合には、それ以外の用紙、例えば用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルについては更新を行わない。
また、用紙間変換係数群記憶部27に予め記憶(登録)しておく1次元LUT(用紙間変換係数群)を複数の用紙系列に分けた構成としてもよい。例えば、通常の紙質からなる普通紙の一つを標準紙とし、これを中心として用紙間変換係数群が形成された複数の普通紙群に関する「普通紙系列」と、表面が光沢処理された所謂コート紙の一つを標準紙とし、これを中心として用紙間変換係数群が形成された複数のコート紙群に関する「コート紙系列」とを設ける。
そして、この場合に、UI部60にてキャリブレーションプロファイルの更新を行う対象とする用紙系列の指定を受け付けるように構成する。それにより、更新部28が用紙間のキャリブレーションプロファイルの更新を行う対象用紙が限定されるので、演算処理の負担が低減される。また、同じ系列の用紙群に関しては、一括してキャリブレーションプロファイルの更新が行われるので、利便性が向上する。
また、UI部60にてユーザからのキャリブレーションプロファイルの更新を行う際に使用する用紙の種類の指定を受け付けように構成してもよい。それにより、システム制御部30は、画像形成機能部40に対し、指定された用紙(例えば、標準紙(用紙A))が収容された用紙収容部から用紙を送り出し、用紙に上記したカラーチャートを形成することを指示する。また、システム制御部30は、色調整処理部20の色調整制御部24に対し、カラーチャートが形成された用紙に関する用紙情報を通知する。色調整制御部24は、システム制御部30から取得した用紙情報に応じて、キャリブレーションプロファイルの更新処理を行う。
また、本実施の形態では、画像形成システム1(画像形成機能部40)に使用する色材として、例えばC色,M色,Y色,K色の4色を用いる構成について述べたが、本発明は、例えばLC(ライトシアン)色とDC(ダークシアン)色、LM(ライトマゼンタ)色とDM(ダークマゼンタ)色、Y色、K色の6色を用いる構成等、4色以上の色材を用いる構成について同様に適用できる。
<キャリブレーションプロファイルの更新処理の手順の説明>
次に、図6−1および図6−2は、色調整処理部20にて行われるキャリブレーションプロファイルの更新処理の内容の一例を示したフローチャートである。
図6−1に示したように、UI部60がユーザからのキャリブレーションプロファイルの更新指示を受け付けると(ステップ101)、色調整制御部24は、システム制御部30からキャリブレーションプロファイルの更新命令と、カラーチャートが形成された用紙(以下、「使用用紙」)に関する用紙情報とを取得する(ステップ102)。この場合に、ディスプレイ70にキャリブレーションプロファイルや用紙間変換係数群が登録された用紙の一覧表を表示し、ユーザがUI部60からキャリブレーションプロファイルの更新対象とする用紙を選択するように構成してもよい。
色調整制御部24は、取得した用紙情報から、使用用紙が用紙間変換係数群記憶部27に登録された1次元LUT(用紙間変換係数群)にて基準(中心)とした標準紙(例えば、用紙A)であるか否かを判定する(ステップ103)。
使用用紙が標準紙であれば(ステップ103でYes)、色調整制御部24は、調整用変換係数群算出部25および更新部28に対し、キャリブレーションプロファイルの更新を指示する(ステップ104)。それにより、調整用変換係数群算出部25は、測色データ記憶部23から取得した測色データと、標準データ記憶部22から取得した標準データとを用いて、キャリブレーションプロファイル(4次元LUT)を算出し、標準紙に対応付けて更新部28に出力する(ステップ105)。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出したキャリブレーションプロファイルを標準紙(用紙A)に対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する(ステップ106)。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた標準紙(用紙A)に関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
引き続いて、更新部28は、用紙間変換係数群記憶部27から1次元LUT(用紙A→用紙B変換係数群)と、1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群)とを取得する。そして、更新部28は、取得した1次元LUTと、調整用変換係数群記憶部51に記憶した標準紙(用紙A)に関するキャリブレーションプロファイルとから、上記した方法(1回演算)により、用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルと、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルとを算出する(ステップ107)。更新部28は、算出したキャリブレーションプロファイルをそれぞれ用紙Bおよび用紙Cに対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する(ステップ108)。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Bおよび用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
そして、色調整処理部20は、キャリブレーションプロファイルの更新処理を終了する。
一方、使用用紙が標準紙でなければ(ステップ103でNo)、色調整制御部24は、使用用紙が標準紙のキャリブレーションプロファイルと対応付ける1次元LUTが登録された用紙(例えば、用紙Bまたは用紙C)であるか否かを判定する(ステップ109)。
使用用紙が標準紙と対応付けて登録された用紙(以下、「登録用紙」)であれば(ステップ109でYes)、色調整制御部24は、調整用変換係数群算出部25および更新部28に対し、キャリブレーションプロファイルの更新を指示する(ステップ110)。それにより、調整用変換係数群算出部25は、測色データ記憶部23から取得した測色データと、標準データ記憶部22から取得した標準データとを用いて、キャリブレーションプロファイル(4次元LUT)を算出し、使用用紙に対応付けて更新部28に出力する(ステップ111)。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出したキャリブレーションプロファイルを使用用紙(例えば、用紙B)に対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する(ステップ112)。調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Bに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
引き続いて、更新部28は、用紙間変換係数群記憶部27から1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群)と、1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群)とを取得する。そして、取得した1次元LUTと、調整用変換係数群記憶部51に記憶された使用用紙(用紙B)に関するキャリブレーションプロファイルとから、上記した方法(1回演算)により用紙Aに関するキャリブレーションプロファイルと、上記した方法(2回演算)により、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルとを算出する(ステップ113)。更新部28は、算出したキャリブレーションプロファイルをそれぞれ用紙Aおよび用紙Cに対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する(ステップ114)。それにより、調整用変換係数群記憶部51に記憶されていた用紙Aおよび用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
そして、色調整処理部20は、キャリブレーションプロファイルの更新処理を終了する。
次に図6−2に移り、使用用紙(第1の用紙の一例)が標準紙でなく、かつ、登録用紙(用紙Bまたは用紙C)でもない場合には(ステップ103でNo、ステップ109でNo)、色調整制御部24は、システム制御部30から画像形成機能部40の用紙収容部41,42,43に収容された用紙に関する用紙情報を取得する(ステップ115)。
そして、画像形成機能部40の用紙収容部41,42,43の何れかに標準紙(用紙A)、または登録用紙(用紙Bまたは用紙C)が収容されている場合には(ステップ116でYes)、印刷指示手段の一例としても機能する色調整制御部24は、システム制御部30に対し、画像形成機能部40において、現在の使用用紙に加えて標準紙または登録用紙(ここでは、標準紙であるとする)により色見本群の一例としてのカラーチャートを印刷するように指示する(ステップ117)。なお、この場合に、用紙収容部41,42,43の何れかに標準紙が収容されている場合には、カラーチャートを印刷する対象として標準紙を優先させる。
それとともに、色調整制御部24は、システム制御部30に対し、ディスプレイ70を介してユーザに、測色装置5により標準紙(第2の用紙の一例)に印刷されたカラーチャートに形成されたパッチを測色するように指示する表示を実行させる(ステップ118)。
一方、画像形成機能部40の用紙収容部41,42,43の何れにも標準紙(用紙A)、および登録用紙(用紙Bまたは用紙C)が収容されていない場合には(ステップ116でNo)、色調整制御部24は、システム制御部30に対し、ディスプレイ70を介してユーザに、用紙収容部41,42,43の何れかに標準紙を収容するように指示する表示を実行させる(ステップ119)。そして、ステップ115に戻り、再度、システム制御部30から画像形成機能部40の用紙収容部41,42,43に収容された用紙に関する用紙情報を取得する。
ユーザが測色装置5により標準紙に印刷されたカラーチャートに形成されたパッチを測色し、使用用紙および標準紙に関する測色データが測色データ入力部21に入力され、測色データ記憶部23に記憶されると(ステップ120)、色調整制御部24は、調整用変換係数群算出部25および更新部28に対し、使用用紙に関するキャリブレーションプロファイルの更新を指示する(ステップ121)。それにより、調整用変換係数群算出部25は、測色データ記憶部23から取得した使用用紙および標準紙に関する測色データと、標準データ記憶部22から取得した標準データとを用いて、使用用紙に関するキャリブレーションプロファイル(第1の調整用変換係数群の一例)と標準紙に関するキャリブレーションプロファイル(第2の調整用変換係数群の一例)とを算出し、それぞれ使用用紙(例えば、用紙D)および標準紙に対応付けて更新部28に出力する(ステップ122)。
更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出した使用用紙に関するキャリブレーションプロファイルを使用用紙(用紙D)に対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶する(ステップ123)。それにより、用紙Dに関するキャリブレーションプロファイルは、調整用変換係数群記憶部51に新たに記憶される。この場合に、更新部28は、調整用変換係数群算出部25が算出した標準紙に関するキャリブレーションプロファイルも、標準紙に対応付けて調整用変換係数群記憶部51に記憶してもよい。それにより、標準紙に関するキャリブレーションプロファイルは書き換えられる。
引き続き、色調整制御部24は、用紙間変換係数群算出部26に対し、使用用紙(用紙D)に関するキャリブレーションプロファイル(第1の調整用変換係数群の一例)と、標準紙に関するキャリブレーションプロファイル(第2の調整用変換係数群の一例)とをそれぞれ相互に対応付ける用紙間変換係数群の算出を指示する(ステップ124)。それにより、用紙間変換係数群算出部26は、色調整制御部24から用紙情報を取得する(ステップ125)。さらに、用紙間変換係数群算出部26は、測色データ記憶部23から使用用紙に関する1次色測色データと、標準紙に関する1次色測色データとを取得し(ステップ126)、上記した方法により、使用用紙(用紙D)に関するキャリブレーションプロファイルと、標準紙に関するキャリブレーションプロファイルとをそれぞれ相互に対応付ける用紙間変換係数群を算出する(ステップ127)。この場合に、上記したように、使用用紙に関する調整値を標準紙に関する調整値に対応付ける1次元LUTと、標準紙に関する調整値を使用用紙に関する調整値に対応付ける1次元LUTとの双方を各色成分毎に算出する。
そして、用紙間変換係数群算出部26は、算出した用紙間変換係数群を用紙間変換係数群記憶部27に記憶する(ステップ128)。そして、色調整処理部20は、キャリブレーションプロファイルの更新処理を終了する。
なお、図6−1に示したステップ113では、上記した2回演算により、用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルを算出した。この場合に、例えば、1次元LUT(用紙B→用紙A変換係数群)と1次元LUT(用紙A→用紙C変換係数群)とをから1次元LUT(用紙B→用紙C変換係数群)が予め算出され、用紙間変換係数群記憶部27に登録されている場合には、ここで示した2回演算により用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルを算出するか、1次元LUT(用紙B→用紙C変換係数群)を用いた1回演算により用紙Cに関するキャリブレーションプロファイルを算出するか、をユーザが受付手段の一例としても機能するUI部60にて選択できる構成としてもよい。1回演算を用いれば、演算を行う毎に生じる誤差が低減され、2回演算よりも精度が向上する。
また、上記の説明では、異なる特性を有する用紙相互間の変換係数群として1次元LUTを使用する例を用いた。しかし、本発明は、このような1次元LUTにより構成される変換係数群に限られるものではなく、変換係数群として例えば4次元DUT等の多次元DUTを用いてもよい。その場合には、キャリブレーションプロファイルを算出する場合と同様な方法で変換係数群を算出すればよい。
以上説明したように、本実施の形態の色調整処理部20では、使用する用紙の種類によって異なる各種キャリブレーションプロファイル相互間の対応関係を予め求めておく。そして、例えば、一の用紙(標準紙)についてキャリブレーションプロファイルの更新を行った場合に、更新された一の用紙についてのキャリブレーションプロファイルと、各種用紙に関するキャリブレーションプロファイルとの対応関係とを用いて、他の用紙についてのキャリブレーションプロファイルも更新する。それにより、一の用紙についてのキャリブレーションプロファイルの更新により、複数の用紙についてのキャリブレーションプロファイルの更新が行われる。そのため、使用する用紙が変更された場合にもその用紙に関するキャリブレーションプロファイルの更新を新たに行う頻度が低減し、画像データに施すキャリブレーションプ(調整)がより効率的に実施される。また、各種用紙についてのキャリブレーションプロファイルが更新されるので、使用する用紙が変更された場合に、他の用紙に関するキャリブレーションプロファイルを代用するよりも高い精度のキャリブレーションが実施される。
1…画像形成システム、10…画像処理部、20…色調整処理部(色調整処理装置)、22…標準データ記憶部、23…測色データ記憶部、24…色調整制御部、25…調整用変換係数群算出部、26…用紙間変換係数群算出部、27…用紙間変換係数群記憶部、28…更新部、29…色調整部、30…システム制御部、51…調整用変換係数群記憶部、60…ユーザインタフェース(UI)部、70…ディスプレイ

Claims (14)

  1. 第1の色空間の画像信号と第2色空間の画像信号との対応関係を定める色変換特性を用いて、当該第1の色空間の画像信号を当該第2色空間の画像信号に色変換する色変換手段と、
    前記色変換手段にて色変換された前記第2色空間の画像信号を前記色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群が当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該調整用変換係数群により当該画像信号を調整する調整手段と、
    前記調整手段に設定される前記調整用変換係数群を算出する算出手段と、
    前記調整手段に設定される前記用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている一の用紙について、前記算出手段にて当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、前記調整手段に設定される当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、当該算出手段にて新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる更新手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記算出手段は、前記更新手段が前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されていない第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群を更新する場合に、当該第1の用紙に関する第1の調整用変換係数群に加えて、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群を算出し、
    前記算出手段にて算出された前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出し、算出した当該対応付け係数群を前記記憶手段に記憶する対応付け係数群算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記用紙に予め定めた色見本群の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、
    前記印刷指示手段は、前記対応付け係数群算出手段が前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群を算出する場合に、前記第1の用紙に加えて前記第2の用紙に対して前記色見本群を印刷するように指示することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記更新手段は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、前記算出手段にて算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記更新手段が第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、前記算出手段にて算出された第6の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と当該第5の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、当該算出手段にて算出された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第6の用紙に関する調整用変換係数群と第7の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第7の用紙に関する調整用変換係数群と当該第5の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 第1の色空間の画像信号に画像処理を行って第2色空間の画像信号を生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により生成された前記第2色空間の画像信号に基づいて記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを有し、
    前記画像処理手段は、
    前記第1の色空間の画像信号と前記第2色空間の画像信号との対応関係を定める色変換特性を用いて、当該第1の色空間の画像信号を当該第2色空間の画像信号に色変換する色変換手段と、
    前記色変換手段にて色変換された前記第2色空間の画像信号を前記色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群が当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該調整用変換係数群により当該画像信号を調整する調整手段と、
    前記調整手段に設定される前記調整用変換係数群を算出する算出手段と、
    前記調整手段に設定される前記用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている一の用紙について、前記算出手段にて当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、前記調整手段に設定される当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、当該算出手段にて新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる更新手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記画像処理手段の前記算出手段は、前記更新手段が前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されていない第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群を更新する場合に、当該第1の用紙に関する第1の調整用変換係数群に加えて、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群を算出し、
    前記画像処理手段は、前記算出手段にて算出された前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出し、算出した当該対応付け係数群を前記記憶手段に記憶する対応付け係数群算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  8. 前記画像形成手段に対し前記用紙に予め定めた色見本群の印刷を指示する印刷指示手段をさらに備え、
    前記印刷指示手段は、前記画像処理手段の前記対応付け係数群算出手段が前記第1の調整用変換係数群と前記第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群を算出する場合に、前記第1の用紙に加えて前記第2の用紙に対して前記色見本群を印刷するように前記画像形成手段に指示することを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。
  9. 前記画像処理手段の前記更新手段は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、前記算出手段にて算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  10. 前記画像処理手段の前記更新手段が第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、前記算出手段にて算出された第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、当該算出手段にて算出された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第5の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  11. コンピュータに、
    第1の色空間の画像信号と第2色空間の画像信号との対応関係を定めた色変換特性によって変換された当該第2色空間の画像信号について、当該第2色空間の画像信号に基づき画像が印刷される用紙の種類毎に設定され、当該色変換特性の変動に応じて調整するための調整用変換係数群による調整を施す機能と、
    前記調整用変換係数群を算出する機能と、
    記憶手段に記憶された用紙の種類毎の前記調整用変換係数群を相互に対応付ける対応付け係数群について、当該記憶手段に当該対応付け係数群が記憶されている一の用紙において当該一の用紙に関する調整用変換係数群が新たに算出されるのに伴って、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された、当該一の用紙に関する調整用変換係数群と他の用紙に関する調整用変換係数群とを相互に対応付ける対応付け係数群とに基づいて、当該他の用紙に関する調整用変換係数群を更新し、さらに、新たに算出された当該一の用紙に関する調整用変換係数群と更新した当該他の用紙に関する調整用変換係数群とを当該記憶手段に記憶させる機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  12. 算出された第1の前記用紙に関する第1の前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に前記対応付け係数群が記憶されている第2の前記用紙に関する第2の前記調整用変換係数群とから、当該第1の調整用変換係数群と当該第2の調整用変換係数群とを相互に対応付ける前記対応付け係数群を算出する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
  13. 前記用紙の種類毎の調整用変換係数群を更新する機能は、第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群を更新する場合に、算出された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより、当該第3の用紙に関する調整用変換係数群と当該第4の用紙に関する調整用変換係数群とを更新することを特徴とする請求項11記載のプログラム。
  14. 第3の前記用紙に関する前記調整用変換係数群の更新を行う場合に、算出された第4の前記用紙に関する前記調整用変換係数群と、前記記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うか、算出された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第4の用紙に関する調整用変換係数群と第5の前記用紙に関する前記調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群と、当該記憶手段に記憶された当該第5の用紙に関する調整用変換係数群と当該第3の用紙に関する調整用変換係数群とを対応付ける前記対応付け係数群とにより当該更新を行うかの何れか一方の選択を受け付ける機能をさらに実現させることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
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