JP5309652B2 - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP5309652B2
JP5309652B2 JP2008087517A JP2008087517A JP5309652B2 JP 5309652 B2 JP5309652 B2 JP 5309652B2 JP 2008087517 A JP2008087517 A JP 2008087517A JP 2008087517 A JP2008087517 A JP 2008087517A JP 5309652 B2 JP5309652 B2 JP 5309652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
acceleration sensor
frame
weight
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008087517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009243916A (ja
Inventor
正史 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008087517A priority Critical patent/JP5309652B2/ja
Publication of JP2009243916A publication Critical patent/JP2009243916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5309652B2 publication Critical patent/JP5309652B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Description

本発明は、ピエゾ抵抗素子を検出素子としたタイプの加速度センサに関する。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて小型で単純な構造を有するセンサとして、ピエゾ抵抗を検出素子としたセンサ(いわゆるピエゾ抵抗型加速度センサ)が実用化されている(特許文献1)。特許文献1に開示された従来の加速度センサでは、加わった加速度に応じて重錘体部が変位し、この変位に応じて可撓部が撓む。可撓部に形成したピエゾ抵抗素子は、可撓部の撓み量(応力)に応じて抵抗値を変化させる。そしてピエゾ抵抗素子に電圧を印加し、抵抗変化に伴う電圧値を参照することで加速度を検出している。
特開2003−92413号公報
可撓部に生じる応力は、枠部および錘部の接続箇所に集中しており、当該接続箇所から離れるに従い急激に低下し、可撓部の中央では応力が零となっている。ピエゾ抵抗素子に生じる抵抗変化はピエゾ抵抗素子の長さ全体の平均応力変化によるため、センサの高感度化のためにはピエゾ抵抗素子の長さを短くして、当該接続箇所の応力集中部に選択的に配置するのが効率的である。また、ピエゾ抵抗素子と配線とを接続するコンタクトホールは、ピエゾ抵抗素子の両端部分にのみ配置されている。
上記の構成によれば、応力集中部にピエゾ抵抗素子を配置した場合、その物理的ストレスからコンタクト部分の配線に剥がれなどが生じ、電気的なコンタクト不良が起こる可能性がある。さらにピエゾ抵抗素子と配線とのコンタクトが1箇所であるため、いずれか1つのコンタクト箇所で不良が発生するとセンサ全体の不良に繋がる。
そこで上記に鑑み、本発明の目的は、配線とピエゾ抵抗素子間における電気的なコンタクト不良を低減した小型の加速度センサを提供することにある。
本発明に係る加速度センサは、開口を有するフレーム部と、前記フレーム部の開口内に配置された錘部と、前記フレーム部と前記錘部とを接続する少なくとも一対の梁部と、前記梁部に形成され、かつ前記梁部の一端が前記フレーム部と接続する領域と、前記梁部の他端が前記錘部と接続する領域のそれぞれに配置された不純物が拡散されてなる検出部と、
前記梁部に作用する応力が集中する応力集中部から離れるように、前記検出部の少なくとも一方の端部から前記フレーム部又は前記錘部に延伸し形成された、不純物が拡散されてなる複数の端子部と、少なくとも前記検出部と前記端子部とを覆う絶縁層と、前記検出部の少なくとも一方の端部及び前記検出部の一方の端部から延伸する複数の前記端子部の形成領域内の前記絶縁層を開孔して形成され、かつ、前記梁部に作用する応力が集中する応力集中部から離れた位置に配置された複数のコンタクトホールと、前記絶縁層上に形成され、複数の前記コンタクトホールを介して前記検出部の一端部及び前記検出部の一端部から延伸する複数の前記端子部と電気的に接続する配線と、を具備することを特徴とする。
本発明よれば、配線とピエゾ抵抗素子間における電気的なコンタクト不良を低減した小型の加速度センサを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る半導体3軸加速度センサに関して説明する。図1は本発明に係る加速度センサの全体斜視図である。
図1に示すように加速度センサ1は略直方体であり、半導体基板からなるセンサ本体2と、ガラスからなる支持基板3により構成されている。説明のため、図では加速度センサの面内に直交する2軸(X軸とY軸)を設定し、この2軸に垂直な方向をZ軸と定めている。センサ本体2はSOI(Silicon On Insulator)基板110からなり、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140が順に積層して構成されている。そして開口を有するフレーム(フレーム部121およびフレーム部141)内に重錘体(錘部142)が配置され、この重錘体を可撓性の梁(梁部123)によって支持して構成されている。支持基板3はセンサ本体2を支持する台座としての機能と、重錘体の下方(Z軸負方向)への過剰な変位を規制するストッパ基板としての機能を併せもっている。なお、センサ本体2をパッケージ基板(図示しない)へ直接実装する場合には、支持基板3を必ずしも必要としない。
図2は加速度センサの分解斜視図である。シリコン膜120は、固定されたフレーム部121(フレーム上部)と、フレーム部121内に配置された錘接合部122と、フレーム部121と錘接合部122とを接続する2対(計4本)の梁部123を備えている。フレーム部121、錘接合部122、梁部123は開口124によって画定されている。フレーム部121はシリコン酸化膜130を介してフレーム部141(フレーム下部)と接合されている。また、錘接合部122はシリコン酸化膜130を介して鉛直視略クローバー状の錘部142と接合されている。錘部142はフレーム部141内に離間して配置されている。
支持基板3は例えば、ガラス基板からなりセンサ本体2と陽極接合により接合されている。
図3はセンサ本体の平面図及び断面図である。図3(A)はセンサ本体の平面図であり、4本の梁部123上には3軸(XYZ)方向の加速度を検出するための検出部Rx〜Rzが配設されている。検出部は、梁部123がフレーム部121および錘接合部122と接続する領域近傍に配置されている。図面ではX軸に沿った方向に配置した1対の梁部には、X方向およびZ方向の加速度を検出するために検出部Rx1〜Rx4およびRz1〜Rz4が配置される。一方、Y軸に沿った方向に配置した1対の梁部にはY方向の加速度を検出するための検出部Ry1〜Ry4が配置されている。なお、Y軸に沿った方向に配置した1対の梁部に検出部Rz1〜Rz4を配置してもよい。
図3(B)はセンサ本体をX−Xに沿った断面図であり、錘部142の下面はフレーム部141の下端よりも高くされており、ガラス基板3との間にギャップによりZ負方向に一定量の変位可能なように設定されている。図3(C)はセンサ本体をY−Yに沿った断面図であり、梁部123は可撓性をもった自立薄膜である。
図4は検出部の詳細を説明する図面であり、平面図と断面図(A−A断面)を示している。検出部Rは、シリコン膜120にB(ボロン)やP(リン)などの不純物を拡散して形成したピエゾ抵抗素子であり、梁部123とフレーム部121の境界、および梁部123と錘接合部122の境界近傍に配置されている。検出部Rは、両端に複数の端子部Cを備えている。端子部Cは検出部Rと一体的なピエゾ抵抗素子として構成してもよいし、別途不純物を拡散した層として形成してもよく、検出部Rから延伸されて電気的に接続していればよい。
検出部Rは絶縁層150に覆われており、端子部Cの形成領域内及び/又は検出部Rの両端の絶縁層150は開孔したコンタクトホール151を有している。接続抵抗を下げるために端子部Cは高濃度不純物拡散層であってもよい(その場合、検出部Rに対して2桁〜3桁程度不純物濃度が高い層であればよい)。なお、図4では示していない梁部123に配設された分とあわせてRx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4の計12個の検出部Rは検出方向ごとに接続されてブリッジ回路を形成している。なお、ブリッジ回路接続に関しては本出願人の特許出願である、特開2007−322297号を参考にできる。フレーム部121上には、外部回路と接続するための電極パッド(図示しない)を有し、配線152が当該電極パッドと接続して、加速度に伴う電気信号を外部回路へ取り出している。
図5、図6は本願発明の第1、第2の実施形態を示す図である。以下、第1の実施形態から順に説明していく。
(第1の実施形態)
図5を参照して第1の実施形態について説明する。検出部Rが、梁部123がフレーム部121および錘接合部122と接続する領域にそれぞれ配置されている。検出部Rの両端に端子部Cを備えている。検出部Rと端子部Cは実質的に一体のピエゾ抵抗素子である。なお、端子部Cは検出部Rのどちらか一端のみにあってもよい。
図5(A)に示すように端子部Cの幅L1は、検出部Rの幅L2よりも大きく設計され、端子部Cの形成領域の絶縁層150を開孔してコンタクトホール151を形成している。なお、端子部Cの形状は図示した矩形のものに限られず、円形、その他の形状であってもよく、その場合最も広い幅を有する部分の幅を「端子部Cの幅L1」とみなす。設計的な要求から検出部Rの幅L2は、梁部123の幅であるL0の1/10以下であることが好ましい。検出部Rの幅L2がL0の1/10以上であると、梁部123の捻れを検出しやすくなり他軸感度が大きくなるため、センサ特性上好ましくない。
図5の(B)における(a)及び(b)にコンタクトホール151と配線152の形態を例示した。
(a)コンタクトホール151の形態
検出部Rの両端と、端子部Cの形成領域内にコンタクトホール151が形成されている。これにより、検出部Rと配線152とのコンタクトの数が増え、信頼性が向上する。
(b)配線152の形態
コンタクトホール151に配線152を配設し、検出部Rからの電気信号を取り出す。上述したように検出部Rと配線152のコンタクトの数を増やすことで、コンタクトホール151のいずれか1個に不良が発生しても、残りのコンタクトホール151において電気的なコンタクトが確保できているため、製品として正常に機能する。端子部Cはそれぞれ直列に接続され、検出部Rからの電気信号の検出に有利である。
次に図7を参照して、第1の実施形態に係る加速度センサの製造方法について述べる。図7は本発明に係る第1の実施形態の製造方法を示す図面である。
第1の実施形態に係る加速度センサの製造方法
(1)SOI基板の準備(図7(A)参照)
シリコン膜120、酸化シリコン膜130、シリコン基板140を積層してなるSOI基板110を用意する。上述したように、シリコン膜120はフレーム部121、錘接合部122、梁部123を構成する層である。酸化シリコン膜130は、シリコン膜120とシリコン基板140とを接合する層であり、かつエッチングストッパ層として機能する層である。シリコン基板140はフレーム部141、錘部142を構成する層である。SOI基板110は、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。SOI基板110は、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140の厚みがそれぞれ、10μm、2μm、600μmである。なお、外周が約1〜2mm正方の小型の加速度センサ1が直径150mm〜200mmのウエハに多面付けで複数個配置されている。1枚のウエハ処理で104個単位のセンサを一括製造できる。
(2)検出部及び端子部の形成(図7(B)参照)
SOI基板110のシリコン膜120側に不純物拡散用のマスク(図示せず)を形成する。このマスク材としては、例えばシリコン窒化膜(Si34)やシリコン酸化膜(SiO2)を用いることができる。シリコン窒化膜をシリコン膜120全面にLP−CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により成膜した後、シリコン窒化膜上にレジストパターン(図示せず)を形成し、シリコン窒化膜に検出部R及び端子部Cに対応する開口をRIE(Reactive Ion Etching)により形成する。
レジストパターンを除去後、B(ボロン)などを含む拡散剤を塗布する。そして熱処理(約1000℃)を施して、シリコン膜120内にドライブインさせ、検出部R及び端子部Cを形成する。不要な拡散剤は、フッ酸などを用いて除去する。なお、熱拡散法以外にイオン打ち込みによって検出部R及び端子部Cを形成してもよい。その後、シリコン窒化膜(Si34)は熱リン酸によって、エッチング除去する。なお、端子部Cは検出部Rとは別の工程で形成してもよく、その場合低抵抗層とすべく検出部Rよりも高濃度に不純物を拡散することが好ましい。
(3)絶縁層およびコンタクトホールの形成(図7(C)参照)
シリコン膜120上に絶縁層150を形成する。例えば、シリコン膜120の表面を熱酸化することで、絶縁層としてSiO2の層を形成できる。絶縁層150上にレジストをマスクとしたRIEによって所定位置にコンタクトホール151を形成する。開孔したコンタクトホール151に対してさらに不純物を注入し、高濃度不純物拡散層を形成することもできる。
(4)ギャップ形成(図7(D)参照)
フレーム部141の内枠に沿った開口を有するマスクを用いて、シリコン基板140をエッチングしてギャップ160を形成する。ギャップ160は、錘部142が下方(ガラス基板3側)へ変位するために必要な間隔であり、例えば、5〜10μmである。
(5)シリコン基板の加工(図7(E)参照)
次に、フレーム部141、錘部142に画定するためのマスクをシリコン基板140の下面に形成する。このマスクを用いてシリコン基板140をシリコン酸化膜130の下面が露出するまでエッチングを行なう。エッチングにはDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いるのが好適である。
DRIEでは材料層を厚み方向に侵食しながら掘り進むエッチングステップと、彫った穴の側壁にポリマーの壁を形成するデポジションステップと、を交互に繰り返す。掘り進んだ穴の側壁は、順次ポリマーの壁が形成されて保護されるため、ほぼ厚み方向にのみ侵食を進ませることが可能である。エッチングガスとしてSF6等のイオン・ラジカル供給ガスを用い、デポジションガスとしてC48等を用いることができる。
(6)配線の作成(図7(F)参照)
配線152を形成する。配線152はAl,Al−Si,Al−Ndなどの金属材料をスパッタ法などにより成膜し、それをパターニングすることで得られる。なお、配線152と端子部Cとの間でオーミックコンタクトを形成するために、熱処理(380℃〜400℃)を施す。なお、配線152上に保護膜としてシリコン窒化膜(Si34)などの膜を設けてもよい。
(7)シリコン膜の加工(図7(G)参照)
シリコン膜120をシリコン酸化膜130の上面が露出するまでRIEによりエッチングして開口124を形成して、フレーム部121、錘接合部122、梁部123を画定する。
(8)不要なシリコン酸化膜の除去(図7(H)参照)
エッチングストッパとして用いた部分の不要なシリコン酸化膜をRIEあるいはウェットエッチングにより除去する。これにより、シリコン酸化膜130は、フレーム121とフレーム141、錘接合部122と錘部142の間に存在している。
(9)ガラス基板の接合(図7(I)参照)
センサ本体2とガラス基板3とを接合する。ガラス基板3は、Naイオンなどの可動イオンを含む、いわゆるパイレックス(登録商標)ガラスであって、SOI基板110との接合には陽極接合を用いる。なお、陽極接合時の静電引力により錘部142がガラス基板3の上面にスティッキングするのを防ぐために、ガラス基板3の上面にスパッタ法によりCrなどのスティッキング防止膜(図示せず)を形成しておいてもよい。これによりセンサ本体2とガラス基板3が接合され、加速度センサ1が構成される。
(10)個片化
加速度センサ1をダイシングソー等でダイシングし、個々の加速度センサ1に個片化する。本明細書ではウエハに多面付け配置された「加速度センサ」と、個片化された「加速度センサ」とを特に区別せず加速度センサ1と呼んでいる。上記の製造工程は例示であり、順序は適宜変更可能である。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して第2の実施形態について説明する。検出部Rを配置する位置が異なる点を除けば、第1の実施形態と略同一である。重複する説明については省略する。
検出部Rが、梁部123がフレーム部121および錘接合部122と接続する領域の境界線を跨ぐように配置されている。そしてコンタクトホール151が、当該境界線から離れた位置に形成されている。
図6に梁部123に作用する応力分布の概略図を示した。境界線上をピークとして、境界線から離れるにしがって検出部Rに作用する応力は急激に減少する。上述したよう検出部Rに生じる抵抗変化はピエゾ抵抗素子の長さ全体の平均応力変化によるため、センサの高感度化のためには検出部Rの長さを短くして、当該境界線近傍の応力集中部に選択的に配置するのが効率的である。しかしながら、コンタクトホール151を当該境界線近傍に形成すると、配線152と端子部Cの接続部分に過度の物理的なストレスが加わる。配線152の剥がれなどを防ぐ点で、コンタクトホール151が境界線から離れていることが好ましい。したがって、端子部Cを境界から離れた位置に置くことにより、端子部Cに印加する物理的なストレスを軽減できる。したがって、長期安定性に優れたセンサを提供できる。また、上記のような構成とすることで、発熱体である端子部Cを堅固なフレーム部や錘部上に配置することで梁部123へ与える影響を小さくできる。
第2の実施形態に係る加速度センサの製造方法
検出部Rを、当該境界線を跨ぐように配置し、かつコンタクトホール151を当該境界線から離れた位置に形成する点を除き、第1の実施形態に係る加速度センサの製造方法と略同一であり、説明は省略する。
以上述べた本願の第1、第2の実施形態における、従来技術と比べた利点として以下の1)〜3)が挙げられる。
1)コンタクト箇所の増加
従来、検出部(ピエゾ抵抗素子)の両端にのみ設けていた電気的なコンタクト箇所を、検出部の両端から延伸して存在する複数の端子部にも設けることでコンタクト箇所を増加させている。これにより、一部のコンタクト箇所での接続不良によりセンサ全体の不良を招くことがない。
2)小型センサへの適用
加速度センサの小型化にあたって、錘部とフレーム部の寸法を縮小化する。そこで、検出感度を維持するために梁部の幅L0を縮小化する試みをする。そのため検出部及びコンタクトホールも縮小化せざるを得ない。しかし、安定して加工できるコンタクトホールの寸法に限界があるため、従来の加速度センサでは歩留り良く、製造することが困難であることが判る。例えば、2μm以下の寸法精度を有するリソグラフィを安定して行なうことは難しく、コンタクトホールを2μm以下の寸法とする場合、加工不良により開孔しない可能性がある。
また、コンタクトホールの寸法が小さくなると、コンタクト部での接続抵抗が大きくなり、所望の特性が得られない。検出部の両端にコンタクトホールを複数設けることではなく、検出部から延伸する端子部を配置することでセンサ小型化した際の寸法の制約を受けにくく、リソグラフィと接続抵抗の双方の観点から好ましい態様である。
3)長期安定性の向上
端子部が梁部の応力集中部からずれて配置されるため、配線が端子部とコンタクトする位置に過度な物理的ストレスが加わりにくく、当該箇所での配線の剥がれが軽減できる。したがって、加速度センサを長期使用に供する場合、コンタクト部での不良を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る加速度センサの全体斜視図である。 加速度センサの分解斜視図である。 センサ本体の平面図および断面図である。 検出部の詳細を説明する図面である。 本発明に係る第1の実施形態を表す図面である。 本発明に係る第2の実施形態を表す図面である。 本発明に係る第1の実施形態の製造方法を表す図面である。
符号の説明
1:加速度センサ
2:センサ本体
3:支持基板
110:SOI基板
120:シリコン膜
121:フレーム部
122:錘接合部
123:梁部
124:開口
130:シリコン酸化膜
140:シリコン基板
141:フレーム部
142:錘部
150:絶縁層
151:コンタクトホール
152:配線
160:ギャップ
R:検出部(ピエゾ抵抗素子)
Rx1〜Rx4:(X軸方向の加速度を検出するための)検出部
Ry2〜Ry4:(Y軸方向の加速度を検出するための)検出部
Rz1〜Rz4:(Z軸方向の加速度を検出するための)検出部
C:端子部

Claims (4)

  1. 開口を有するフレーム部と、
    前記フレーム部の開口内に配置された錘部と、
    前記フレーム部と前記錘部とを接続する少なくとも一対の梁部と、
    前記梁部に形成され、かつ前記梁部の一端が前記フレーム部と接続する領域と、前記梁部の他端が前記錘部と接続する領域のそれぞれに配置された不純物が拡散されてなる検出部と、
    前記梁部に作用する応力が集中する応力集中部から離れるように、前記検出部の少なくとも一方の端部から前記フレーム部又は前記錘部に延伸し形成された、不純物が拡散されてなる複数の端子部と、
    少なくとも前記検出部と前記端子部とを覆う絶縁層と、
    前記検出部の少なくとも一方の端部及び前記検出部の一方の端部から延伸する複数の前記端子部の形成領域内の前記絶縁層を開孔して形成され、かつ、前記梁部に作用する応力が集中する応力集中部から離れた位置に配置された複数のコンタクトホールと、
    前記絶縁層上に形成され、複数の前記コンタクトホールを介して前記検出部の一端部及び前記検出部の一端部から延伸する複数の前記端子部と電気的に接続する配線と、
    を具備することを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記検出部の両端に前記コンタクトホールが形成されていることを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 前記端子部の最も幅広い箇所の幅が、前記検出部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載の加速度センサ。
  4. 前記検出部は、前記梁部の一端と前記フレーム部の境界、あるいは前記梁部の他端と前記錘部の境界を跨いで配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の加速度センサ。
JP2008087517A 2008-03-28 2008-03-28 加速度センサ Expired - Fee Related JP5309652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087517A JP5309652B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 加速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087517A JP5309652B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 加速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009243916A JP2009243916A (ja) 2009-10-22
JP5309652B2 true JP5309652B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=41306006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008087517A Expired - Fee Related JP5309652B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 加速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5309652B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3116384B2 (ja) * 1991-02-12 2000-12-11 株式会社デンソー 半導体歪センサおよびその製造方法
JPH05281255A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Fujikura Ltd 半導体加速度センサ
JPH0815305A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Nippon Seiki Co Ltd 半導体センサ
JPH11195711A (ja) * 1997-10-27 1999-07-21 Seiko Epson Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2002357497A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Unisia Jecs Corp 圧力センサ
JP3985214B2 (ja) * 2001-09-17 2007-10-03 日立金属株式会社 半導体加速度センサー
JP2006133161A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Fujitsu Media Device Kk 加速度センサー
JP2006201041A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Oki Electric Ind Co Ltd 加速度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009243916A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195102B2 (ja) センサおよびその製造方法
KR20000064964A (ko) 가속도센서용 소자 및 그 제조방법
JP5426437B2 (ja) 圧力センサおよび圧力センサの製造方法
JP2003232803A (ja) 半導体型加速度センサ
TWI634069B (zh) 混合整合構件及其製造方法
JP4999356B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法
WO2020177339A1 (zh) 压力传感器及其制造方法
KR20030026872A (ko) 가속도 센서
JP2007309654A (ja) 加速度センサおよびその製造方法
JP2004177357A (ja) 半導体加速度センサ
CN110531114B (zh) 一种纯轴向变形的mems三轴压阻式加速度计芯片及其制备方法
JP2010256234A (ja) 加速度センサ
JP5309652B2 (ja) 加速度センサ
JP2010032389A (ja) 物理量センサ及びその製造方法
JPH03114272A (ja) 感歪センサおよびその製造方法
JP5401820B2 (ja) センサ
JP5093070B2 (ja) 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置
JP2009243915A (ja) 加速度センサ
JP2007322299A (ja) 加速度センサおよびその製造方法
CN110526200B (zh) 一种具有纯轴向变形敏感梁的面外压阻式加速度计芯片及其制备方法
JP5067295B2 (ja) センサ及びその製造方法
JP3405219B2 (ja) 半導体加速度センサ素子及びその製造方法
JP4665733B2 (ja) センサエレメント
JP2009154215A (ja) Memsデバイスの製造方法
JP4179070B2 (ja) 半導体加速度センサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5309652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees