JP5309584B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置の製造方法に関し、より特定的には、導電性不純物を注入する工程を備える半導体装置の製造方法に関する。
従来、炭化ケイ素(SiC)を用いた半導体装置が知られている(たとえば、特開2003−197640号公報(以下、特許文献1と呼ぶ)参照)。上記特許文献1に開示されたSiCを用いた半導体装置は、導電領域を形成するため半導体層に導電性不純物を注入する工程を複数回実施する。このような導電性不純物の注入を複数回実施する場合、導電性不純物の注入ごとに、導電性不純物の注入領域を規定するために予めマスクを形成する必要がある。そのため、導電性不純物の注入工程の数が増えれば、同じ回数マスク形成工程を実施する必要があった。このような複数回のマスク形成工程の実施は、半導体装置の製造コストの増大の一因となり得る。
そのため、マスク形成工程の回数を減らすために、1回目の導電性不純物の注入のために形成したマスクを覆うように酸化珪素膜を形成し、当該酸化珪素膜を異方性エッチングすることで上記マスクの側壁に酸化珪素からなるスペーサを残存させ、当該スペーサと上記マスクとを、2回目の導電性不純物の注入のためのマスクとして利用する技術が提案されている(たとえば特開平10−233503号公報(以下、特許文献2と呼ぶ)参照)。
特開2003−197640号公報 特開平10−233503号公報
しかし、上述した従来の技術では、2回目の導電性不純物の注入のためにマスクを別途形成するためのフォトリソグラフィ工程などは実施する必要が無いものの、スペーサの形状や寸法を厳密に制御することが難しかった。このため、導電性不純物の注入領域の位置や形状の正確な制御が難しく、結果的に形成される半導体装置の特性のばらつきの原因ともなり得る。
この発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、製造コストの増大を抑制すると共に優れた特性の半導体装置を製造することが可能な、半導体装置の製造方法を提供することである。
この発明に従った半導体装置の製造方法では、酸化速度に異方性を有する半導体層を、相対的に酸化速度の遅い面を主面として準備する工程を実施する。さらに、半導体層の主面に、マスクとして用いるメサ構造を形成する工程を実施する。メサ構造が形成された半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程を実施する。半導体層の主面を酸化することにより、メサ構造の側面上にメサ構造の上面の酸化膜の厚みより厚い酸化膜を形成する工程を実施する。メサ構造の側面上の酸化膜を除去する工程を実施する。酸化膜を除去した後のメサ構造をマスクとして用いて、半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程を実施する。メサ構造は、半導体層の主面をエッチングにより部分的に除去することにより形成される。
このようにすれば、半導体層の酸化速度の異方性を利用して、メサ構造の側面の酸化と除去という工程により、任意の幅のメサ構造を形成することができる。このため、メサ構造を導電性不純物の注入のマスクとして用いた後、当該メサ構造の側面の酸化および除去を行なうことで、メサ構造の幅を変更する(メサ構造の幅を狭くする)ことができる。そして、この幅が変更されたメサ構造をマスクとして用いて、2回目の導電性不純物の注入工程を実施できる。つまり、複数のマスクを形成するためにフォトリソグラフィ法を複数回実施する必要がない。
また、半導体層の酸化速度の異方性を利用して、メサ構造の上部表面やメサ構造以外の半導体層の表面においては酸化速度が相対的に遅いため、導電性不純物が注入された半導体層の表面層がすべて酸化されるといったことを防止できる。さらに、マスクとして半導体層を加工したメサ構造を利用するので、マスクとして半導体層とは別の層を形成する場合より、半導体装置の製造工程において用いる装置の構成を簡略化できる(つまり、半導体層とは別の層を形成するための性膜装置などを準備する必要がない)。上記の結果、半導体装置の製造方法において、用いる設備や製造工程自体を簡略化することができる。
また、メサ構造の側面に形成される酸化膜の厚みは、酸化温度や酸化時間で精度良く制御することが可能であるため、メサ構造の幅を高い精度で制御できる。このため、導電性不純物の注入領域の位置などを高い精度で制御できる。
上記半導体装置の製造方法において、半導体層はSiC層であってもよく、酸化膜を形成する工程の酸化温度は900℃以上1100℃以下であってもよい。この場合、SiCからなる半導体層において形成されたメサ構造の側壁に確実に酸化膜を形成することができる。
ここで、たとえば(0001)面を主表面とし、オフ角が8°のSiC基板では、酸化温度1100℃、加熱時間120分とした場合の主表面における酸化膜厚は約10nmである。一方、SiC基板の(03−38)面を主表面とする基板について、上記酸化条件により主表面に形成される酸化膜の厚みは約63nmである。なお、(000−1)面を主表面とし、オフ角が8°のSiC基板では、上記酸化条件による主表面での酸化膜厚は約77nmである。このように、SiC基板は(0001)面での酸化速度がもっとも遅く、その裏面に当たる(000−1)面が最も酸化速度が速い。このような酸化速度の異方性を有する材料を用いれば、本発明を確実に適用できる。
上記半導体装置の製造方法において、半導体層の主面の法線ベクトルに対し、半導体層の面方位<0001>が傾斜する角度であるオフ角の絶対値が10°以下であってもよい。この場合、メサ構造の側壁における酸化速度と半導体層の主表面との酸化速度の差を十分大きくすることができる。
上記半導体装置の製造方法では、酸化膜を除去した後のメサ構造を再び酸化する工程を実施してもよい。酸化されたメサ構造を除去する工程を実施してもよい。この場合、メサ構造を酸化して容易に除去することができる。この結果、導電性不純物が注入された領域が形成されるとともに、表面にメサ構造の無い(平坦な表面の)半導体層を得ることができる。
本発明によれば、マスクとしてメサ構造を利用し、当該メサ構造の側壁を酸化することで幅の異なるメサ構造を形成してそのメサ構造を別の注入工程におけるマスクとして利用できるので、複数のマスクを形成数ためにフォトリソグラフィ法を複数回実施する必要が無く、低コストで優れた特性の半導体装置を製造できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰返さない。
図1は、本発明による半導体装置を示す断面模式図である。図1を参照して、本発明による半導体装置を説明する。
図1に示した半導体装置1は、縦型MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−effect Transistor)であって、基板2、n型のドリフト層3、pボディ領域4、n領域5、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース電極8およびドレイン電極9を備える。具体的には、導電型がn型の炭化ケイ素(SiC)からなる基板2の表面上に、炭化ケイ素からなるn型のドリフト層3が形成されている。このn型のドリフト層3の上部表面層には、互いに間隔を隔ててpボディ領域4が形成されている。pボディ領域4の内部においては、pボディ領域4の表面層にn領域5がそれぞれ形成されている。一方のpボディ領域4におけるn領域5上から、pボディ領域4、2つのpボディ領域4の間において露出するドリフト層3、他方のpボディ領域4および当該他方のpボディ領域4におけるn領域5上にまで延在するように、ゲート絶縁膜6が形成されている。ゲート絶縁膜6上にはゲート電極7が形成されている。また、n領域5上にはpボディ領域4上にまで延在するようにソース電極8が形成されている。なお、このソース電極8上には上部ソース電極を形成してもよい。そして、基板2において、ドリフト層3が形成された側の表面とは反対側の裏面にドレイン電極9が形成されている。
ここで、基板2においてドリフト層3が形成される主表面の法線と、当該基板の面方位<0001>方向とがなす角度であるオフ角の絶対値は10°以下となっている。たとえば、基板2のオフ角方向を<1−100>方向もしくは<11−20>方向としてもよい。また、基板2のオフ角方向を<1−100>方向または<11−20>方向に対して±5°以内の角度範囲としてもよい。また、たとえば上記オフ角を8°としてもよい。
なお、オフ角の絶対値を10°以下としたのは、酸化速度の異方性がメサ形状に及ぼす影響を無視できる範囲が上記10°以下という数値範囲である、という理由による。
次に、MOSFETである半導体装置1の動作について説明する。図1を参照して、ゲート電極7の電圧が0Vの状態、すなわちオフ状態では、ゲート絶縁膜6の直下に位置するpボディ領域4とドリフト層3との間が逆バイアスとなり、非導通状態となる。一方、ゲート電極7に正の電圧を印加していくと、pボディ領域4のゲート絶縁膜6と接触する付近であるチャネル領域において、反転層が形成される。その結果、n領域5とドリフト層3とが電気的に接続され、ソース電極8とドレイン電極9との間に電流が流れる。
次に、図1に示した半導体装置1の製造方法を説明する。図2は、図1に示した半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。図3〜図10は、図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。図2〜図10を参照して、図1に示した半導体装置の製造方法を説明する。
図2に示すように、本発明による半導体装置の製造方法では、まず基板準備工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、導電型がn型の炭化ケイ素(SiC)からなる基板2(図3参照)を準備する。この基板2は、たとえばオフ角を8°とし、オフ角方向を<1−100>方向もしくは<11−20>方向とする。
次に、成膜工程(S20)を実施する。具体的には、基板2の主表面上にSiCからなるエピタキシャル層を成長させることにより、導電型がn型のドリフト層3を形成する。このようにして、図3に示すような構造を得る。ドリフト層3の形成厚みは、たとえば1μm以上100μm以下、好ましくは10μmとすることができる。
上述のような基板2の表面にドリフト層3としてSiCエピタキシャル層を形成したので、当該ドリフト層3は縦方向(基板2の主表面に対して垂直な方向)での酸化速度が、横方向(基板2の主表面に沿った方向)での酸化速度より極めて遅くなっている。つまり、ドリフト層3は酸化速度に異方性を有する半導体層であって、相対的に酸化速度の遅い面を主面(上部表面)として準備されている。
次に、メサ構造形成工程(S30)を実施する。具体的には、半導体層の主面に、マスクとして用いるメサ構造を形成する工程としての当該工程(S30)では、メサ構造部となるべき領域を覆うようなパターンを有するマスク層を形成し、当該マスク層をマスクとしてドリフト層3を反応性イオンエッチング(RIE)などのエッチングにより部分的に除去する。その後、マスク層を除去することにより、図4に示すようなメサ構造部11が形成された構造を得る。なお、ここでマスク層としてはフォトリソグラフィ法を用いて形成されたレジスト膜を用いてもよいし、先に酸化膜あるいは窒化膜などの被覆膜をドリフト層3上に形成し、当該被覆膜上にレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとしてまず被覆膜をエッチングにより部分的に除去してもよい。この場合、被覆膜により形成されるパターンを有する膜をマスク層として用いることができる。
なお、ここでメサ構造部11の幅Lや高さTは、後工程で形成されるn領域5やpボディ領域4などの位置や不純物の注入深さ、さらにSiCエピタキシャル層の酸化速度の異方性を考慮して決定される。また、メサ構造部11の隣接する領域(メサ構造部11よりドリフト層3の厚みの薄い領域)は、その平面形状がn領域5(図1参照)の平面形状と同じになっている。たとえば、ドリフト層3を構成するSiCエピタキシャル層の縦方向(基板2の主表面に対して垂直な方向)における酸化速度と横方向(基板2の主表面に沿った方向)における酸化速度との酸化速度比(横方向における酸化速度/縦方向における酸化速度)が5であり、SiCエピタキシャル層の酸化される膜厚と形成される酸化膜の膜厚との比(酸化される膜厚/酸化膜の膜厚)が0.45であると考えると、上記工程(S30)で形成されるメサ構造部11の高さTは1.0225μm、幅Lは3μmとすることができる。
次に、注入工程(S40)を実施する。メサ構造が形成された半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程としての当該工程(S40)では、ドリフト層3の上部表面全体に、導電型がn型の導電性不純物を注入する。この結果、メサ構造部11に隣接するドリフト層3の領域には、図5に示すように導電型がn型のn領域5が形成される。このn領域5となる注入領域の深さD1はたとえば0.6225μmとすることができる。このようにして、図5に示すような構造を得る。なお、この導電性不純物はメサ構造部11の上部表面にも注入されるため、メサ構造部11の上部にも図5に示すようにn領域5が形成される。
次に、酸化工程(S50)を実施する。具体的には、半導体層の主面を酸化することにより、メサ構造の側面上にメサ構造の上面の酸化膜の厚みより厚い酸化膜を形成する工程としての当該工程(S50)では、メサ構造部11の側壁および上部表面、さらにドリフト層3においてメサ構造部11に隣接するn領域5の上部表面を熱酸化することにより酸化膜14(図6参照)を形成する。熱酸化の酸化温度はたとえば900℃以上1100℃以下とすることができる。この結果、図6に示すような構造を得る。ここで、SiCエピタキシャル層では、メサ構造部11の側壁における横方向の酸化速度の方が、メサ構造部11の上部表面やn領域5の上部表面における縦方向の酸化速度より大きくなっている。たとえば、上述した酸化速度比が5とすると、当該酸化速度には5倍の差がある。そのため、図6に示すように、メサ構造部11の側壁を横方向に酸化することで形成されたメサ側壁部酸化膜12の横方向の厚みは、メサ構造部11の上部表面やn領域5の上部表面に形成された上部表面酸化膜13の縦方向の厚みに比べて厚くなっている。たとえば、メサ側壁部酸化膜12の横方向の厚みが0.5μmである場合、上記のように酸化速度比が5とすれば上部表面酸化膜13の厚みは0.1μmとなる。
次に、酸化膜除去工程(S60)を実施する。具体的には、メサ構造の側面上の酸化膜を除去する工程としての当該工程(S60)では、上記酸化膜14をウエットエッチングなどにより除去する。この結果、図7に示すような構造を得る。図7に示すように、酸化膜14(図6参照)を除去することにより、メサ構造部11の幅は図4に示した当初のメサ構造部の幅Lより狭くなっている。
次に、2回目の注入工程(S70)を実施する。酸化膜を除去した後のメサ構造をマスクとして用いて、半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程としての当該工程(S70)では、導電型がp型の導電性不純物をドリフト層3の上部表面全体に注入する。この結果、図8に示すような構造を得る。図8に示すように、p型の導電性不純物がn領域5より深い領域にまで注入されることにより、pボディ領域4が形成される。このpボディ領域4の深さD2は、たとえば1.0225μmとすることができる。この結果、pボディ領域4はn領域5の下側にまで延在するとともに、メサ構造部11とn領域5との間において露出したドリフト層3の表面にも延びることになる。また、メサ構造部11においても、導電性不純物の注入によりpボディ領域4が形成される。
ここで、n領域5の間におけるpボディ領域4の横方向の幅(チャネル幅)は、メサ構造部11において酸化されて除去された側壁部分の厚みにより決定される。このため、n領域を形成するためのマスクと別のマスクをフォトリソグラフィ法などを用いて形成する場合に比べて、pボディ領域4の位置やサイズがずれる可能性を低減できる。さらに、上述のようにn領域5とpボディ領域4との形成のため、別のマスクをそれぞれフォトリソグラフィ法を用いて形成する場合より、製造工程を簡略化できる。
次に、2回目の酸化工程(S80)を実施する。酸化膜を除去した後のメサ構造を再び酸化する工程としての当該工程(S80)では、メサ構造部11の側壁からの酸化および上部表面からの熱酸化を実施することで、メサ構造部11(図7参照)を全て酸化する。熱酸化の酸化温度はたとえば900℃以上1100℃以下とすることができる。また、このとき、n領域5およびpボディ領域4の上部表面も酸化される。このようにして、図9に示すような構造を得る。図9に示すように、形成された酸化膜24は、メサ構造部11(図8参照)が全て酸化されたメサ構造部酸化膜22と、n領域5およびpボディ領域4の上部表面が酸化された上部表面酸化膜23とを含む。
次に、酸化膜除去工程(S90)を実施する。具体的には、酸化されたメサ構造を除去する工程としての当該工程(S90)において、上記酸化膜24(図9参照)をウエットエッチングやドライエッチングなど任意の方法で除去する。この結果、図10に示すような構造を得る。ここで、エッチングにより除去される酸化膜24は、たとえば酸化されるメサ構造部11(図8参照)の幅が2μmであるとき、n領域5およびpボディ領域4の上部表面において酸化されるSiC層の縦方向の厚みは0.2μmである。
この後、後処理工程(S100)を実施する。具体的には、この工程(S100)においては、n領域5やpボディ領域4上を覆うように、熱酸化によりゲート絶縁膜6(図1参照)となるべき酸化膜を熱酸化により形成する。ゲート絶縁膜6の厚みはたとえば0.05μmとすることができる。この結果、形成されたn領域5の深さはたとえば0.3μm、pボディ領域4の深さはたとえば0.8μmとなる。
この後、n領域5およびpボディ領域4の一部の上の領域から上記酸化膜を部分的に除去する。そして、露出したn領域5おおよびpボディ領域4上にソース電極8(図1参照)を形成する。また、2つのn領域5の間に位置するゲート絶縁膜6上にゲート電極7(図1参照)を形成する。また、基板2の裏面(ドリフト層3が形成された主表面側と反対側の表面)にドレイン電極9を形成する。このようにして、図1に示した半導体装置1を得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、半導体層としてSiCを例として説明したが、酸化速度に異方性を有する半導体層であれば本発明を適用することができる。たとえば、半導体層として窒化ケイ素(GaN)を含む半導体層を用いてもよい。
また、結晶面および結晶方向を表記する際、マイナスの数値を記載する場合、数値の上にバーを記載する表記が一般的であるが、本願の特許請求の範囲、明細書、要約書、図面においては、便宜上数値の前に「−(マイナス)」を付して表記した。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、酸化速度の異方性を有する半導体層を用いた半導体装置に有利に適用できる。
本発明による半導体装置を示す断面模式図である。 図1に示した半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明するための断面模式図である。
符号の説明
1 半導体装置、2 基板、3 ドリフト層、4 pボディ領域、5 n領域、6 ゲート絶縁膜、7 ゲート電極、8 ソース電極、9 ドレイン電極、
11 メサ構造部、12 メサ側壁部酸化膜、13,23 上部表面酸化膜、14 酸化膜、22 メサ構造部酸化膜、24 酸化膜。

Claims (4)

  1. 酸化速度に異方性を有する半導体層を、相対的に酸化速度の遅い面を主面として準備する工程と、
    前記半導体層の主面に、マスクとして用いるメサ構造を形成する工程と、
    前記メサ構造が形成された前記半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程と、
    前記半導体層の主面を酸化することにより、前記メサ構造の側面上に前記メサ構造の上面の酸化膜の厚みより厚い酸化膜を形成する工程と、
    前記メサ構造の側面上の酸化膜を除去する工程と、
    前記酸化膜を除去した後の前記メサ構造をマスクとして用いて、前記半導体層の主面に導電性不純物を注入する工程とを備え
    前記メサ構造は、前記半導体層の主面をエッチングにより部分的に除去することにより形成される、半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体層はSiC層であり、
    前記酸化膜を形成する工程の酸化温度は900℃以上1100℃以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体層の主面の法線ベクトルに対し、前記半導体層の面方位<0001>が傾斜する角度であるオフ角の絶対値が10°以下である、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記酸化膜を除去した後の前記メサ構造を再び酸化する工程と、
    酸化された前記メサ構造を除去する工程とを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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