JP5306042B2 - レンズ駆動装置およびレンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁力によってレンズ保持枠を移動させるレンズ駆動装置および該レンズ駆動装置を有するレンズ鏡筒に関する。
従来、この種のレンズ駆動装置として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。このレンズ駆動装置では、レンズユニットを保持し、光軸方向に進退移動するレンズ保持枠の外周に、光軸方向(駆動方向)に延びるスリーブ状の案内部と、レンズユニットを挟んで案内部と対向する位置にある係合切欠部とが一体に形成されている。
レンズ保持枠の案内部は、主ガイド軸と摺動可能に嵌合することにより案内され、光軸方向に移動可能に支持される。
また、係合切欠部が副ガイド軸と摺動可能に嵌合することにより、レンズ保持枠が主ガイド軸を中心に回転することは防止される。さらに、レンズ保持枠に支持されたレンズユニットの中心が光軸上に位置した状態で、レンズ保持枠は光軸方向に沿って移動されるようになる。
また、レンズ保持枠には、光軸と平行に巻回された駆動用コイルが案内部の近傍に固定されており、レンズ保持枠と一体で光軸方向に移動する。また、この駆動用コイルと対向する位置には、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対の平板状の駆動用マグネットが当接して配置されている。
この駆動用マグネットは、レンズ保持枠の全移動範囲(駆動ストローク)内において駆動用コイルとの間の間隔が一定になるように配置され、平板状の接地ヨークに固定されている。この駆動用マグネットでは、光軸方向に2つの領域が隣接して設けられている。各領域は光軸方向において互いに反対向きに着磁されている。
また、接地ヨークと同様の、平板状の対向ヨークは、駆動用コイルの直ぐ上に形成されたレンズ保持枠の挿通孔に挿通された状態で、レンズ鏡筒に固定されている。
上記構成を有するレンズ駆動装置では、駆動用コイルに電流が流れると、対向ヨークと駆動用マグネットとの間を通る磁束により駆動用コイルに光軸方向に平行な推力(電磁力)が発生し、この推力によってレンズ保持枠が光軸方向に駆動用コイルと一体に移動する。
特開2004−336857号公報(第18頁、図6、図7)
しかしながら、上記従来のレンズ駆動装置には、つぎのような問題があった。特許文献1に記載のレンズ駆動装置においては、一対の駆動用マグネットが当接して設けられている。従って、レンズ保持枠の全移動範囲(駆動ストローク)内において、駆動用コイルの駆動力発生部が常に駆動用マグネットと対向する位置にあることになる。このため、レンズ保持枠の全移動量が多くなると、鏡筒が長くなって大型化するといった問題が生じた。
そこで、本発明は、鏡筒を大型化させることなく、レンズ保持枠の移動量を増やすことができるレンズ駆動装置およびレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に進退移動するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠と一体で光軸方向に移動し、光軸に平行に巻回され、第1の駆動力発生部および第2の駆動力発生部を有するコイルと、前記コイルと対向し、光軸に平行に配置され、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対のマグネットと、前記一対のマグネットを固定し、光軸に平行に延びるヨークとを備え、前記コイルに発生する電磁力で前記レンズ保持枠を移動させるレンズ駆動装置において、前記レンズ保持枠の移動範囲に、前記第1の駆動力発生部と前記第2の駆動力発生部のいずれか一方が前記一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、前記一対のマグネット間に所定の間隔が設けられており、光軸と直交する方向から見た場合、非撮影位置において、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、光軸と直交する方向から見た場合、前記レンズ保持枠が最大繰り出した撮影位置において、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの他方のマグネットと対向した位置にあり、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、光軸と直交する方向から見た場合、前記非撮影位置から前記最大繰り出した撮影位置に移行する段階において、前記第1の駆動力発生部が前記一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部が前記他方のマグネットと対向した位置にある状態が形成されることを特徴とする。
また、本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に進退移動するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠と一体で光軸方向に移動し、光軸に平行に配置され、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対のマグネットと、前記一対のマグネットと対向し、光軸に平行に巻回され、第1の駆動力発生部および第2の駆動力発生部を有するコイルと、前記コイルを固定し、光軸に平行に延びるヨークとを備え、前記一対のマグネットに発生する電磁力で前記レンズ保持枠を移動させるレンズ駆動装置において、前記レンズ保持枠の移動範囲に、前記第1の駆動力発生部と前記第2の駆動力発生部のいずれか一方が前記一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、前記一対のマグネット間に所定の間隔が設けられており、光軸と直交する方向から見た場合、非撮影位置において、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、光軸と直交する方向から見た場合、前記レンズ保持枠が最大繰り出した撮影位置において、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの他方のマグネットと対向した位置にあり、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、光軸と直交する方向から見た場合、前記非撮影位置から前記最大繰り出した撮影位置に移行する段階において、前記第1の駆動力発生部が前記一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部が前記他方のマグネットと対向した位置にある状態が形成されることを特徴とする。
また、本発明のレンズ鏡筒は、請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置を有することを特徴とする。
本発明の請求項1、2に係るレンズ駆動装置によれば、レンズ保持枠の移動範囲に、第1の駆動力発生部と第2の駆動力発生部のいずれか一方が一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、一対のマグネット間に所定の間隔を設けた。レンズ駆動装置は、レンズ保持枠の待機位置では、コイルの第2の駆動力発生部による光軸に平行な電磁力を発生させないようにする。また、レンズ駆動装置は、レンズ保持枠が最大繰り出した位置では、コイルの第1の駆動力発生部による光軸に平行な電磁力を発生させないようにする。そして、レンズ保持枠の移動途中、第1の駆動力発生部と第2の駆動力発生部は、所定の間隔内にあるようにする。これにより、鏡筒を大型化させることなくレンズ保持枠の移動量を増やすことができる。
本発明の請求項3に係るレンズ鏡筒によれば、部材の移動範囲に、第1の駆動力発生部と第2の駆動力発生部のいずれか一方が一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、一対のマグネット間に所定の間隔を設けた。これにより、軸方向の寸法を抑えてレンズ鏡筒を大型化させることなく、レンズ保持枠の移動量を増やすことができる。
第1の実施形態におけるレンズ駆動装置を有する鏡筒ユニットの構成を示す分解斜視図である。 ズーム減速機構の構成を示す分解斜視図である。 フォーカス駆動機構の構成を示す分解斜視図である。 各部材が組み込まれた状態のフォーカス駆動機構を示す正面図である。 固定筒が組み込まれた状態のフォーカス駆動機構を示す斜視図である。 レンズ保持枠のスリーブ部と固定部の関係を示す側面図である。 コイルが組み込まれた状態のレンズ保持枠を示す斜視図である。 マグネットが組み込まれた状態のヨークを示す斜視図である。 マグネットに対するコイルの移動状態を示す図である。 非撮影位置にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。 撮影状態でレンズ保持枠が撮影待機状態にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。 撮影状態でレンズ保持枠が最大繰り出し状態にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。 レンズ保持枠の移動量が同じである場合における、一対のマグネットおよびコイルの光軸方向の寸法の比較を示す図である。 第2の実施形態におけるマグネットが組み込まれた状態のレンズ保持枠を示す斜視図である。 コイルが組み込まれた状態のヨークを示す斜視図である。
本発明のレンズ駆動装置および部材駆動装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態のレンズ駆動装置は、デジタルカメラに搭載された鏡筒ユニットに適用される。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるレンズ駆動装置を有する鏡筒ユニットの構成を示す分解斜視図である。第1の鏡筒1は第1のレンズユニット(図示せず)およびバリア2を保持する。第1の鏡筒1の外周面における周方向3箇所には、カムフォロワ1aが取り付けられている。3箇所のカムフォロワ1aは、それぞれ直進筒5に形成された光軸方向に延びる3本の直進溝5aを貫通し、回転筒6の内周面に形成された3本のカム溝6aに係合する。
第2の鏡筒3は、第2のレンズユニットL2とシャッタ(図示せず)を保持する。また、第2の鏡筒3の外周面における周方向3箇所には、カムフォロワ3aが取り付けられている。カムフォロワ3aは、直進筒5に形成された光軸方向に延びる3本の直進溝5bを貫通し、回転筒6の内周面に形成された3本のカム溝6bにそれぞれ係合している。
直進筒5は、第1の鏡筒1および第2の鏡筒3の回転を規制する。また、直進筒5は、回転筒6の内周に支持されている。直進筒5のフランジ部5cの外周には、その周方向3箇所に突起5dが形成されている。突起5dは、固定筒7の内周面に形成された光軸方向に延びる3本の直進溝7aにそれぞれ係合している。
回転筒6は、第1の鏡筒1および第2の鏡筒3を光軸方向に移動させる。回転筒6の外周面には、その周方向3箇所にカムフォロワ6cとギア6dが形成されている。カムフォロワ6cは、固定筒7の内周面に形成された3本のカム溝7bにそれぞれ係合している。ギア6dは、ズーム減速機構8の減速ギア21と噛み合っている。
固定筒7は、第1の鏡筒1、第2の鏡筒3および回転筒6を支持し、ズーム減速機構8を保持する。固定筒7は、5本の固定ビス9により固定地板10に固定されている。固定地板10は、固定筒7、ズーム減速機構8、フォーカス駆動機構11およびCCD撮像素子12を支持する。
つぎに、ズーム減速機構8について説明する。図2はズーム減速機構の構成を示す分解斜視図である。モータ13は、2本の固定ビス15により固定地板10に固定されている。モータ13の先端部には、減速ギア14が圧入されている。減速ギア16〜21は、それぞれ固定地板10に回転可能に支持されるとともに、固定筒7により保持さている。また、減速ギア21は回転筒6のギア6dと噛合っている。
つぎに、ズーム減速機構8によるズーム動作について説明する。メインスイッチ(図示せず)をONにすると、モータ13が回転する。モータ13の駆動力は、減速ギア14を介して、減速ギア16、減速ギア17、減速ギア18、減速ギア19、減速ギア20、減速ギア21、回転筒6のギア6dの順に伝達される。
回転筒6は、駆動力が伝達されると、回転筒6のカムフォロワ6cが固定筒7のカム溝7bに沿って回転しながら光軸方向に進退移動する。この時、回転筒6の内周に支持された直進筒5は、直進筒5の突起5dと固定筒7の直進溝7aとの係合により、その回転が規制されているので、回転することなく光軸方向に進退移動する。
また、回転筒6の回転により、第1の鏡筒1は、回転筒6のカム溝6aに沿って光軸方向に移動する。この時、第1の鏡筒1は、第1の鏡筒1のカムフォロワ1aと直進筒5の直進溝5aとの嵌合により、その回転が規制されているので、回転することなく光軸方向に進退移動する。
また、回転筒6の回転により、第2の鏡筒3は、回転筒6のカム溝6bに沿って光軸方向に移動する。この時、第2の鏡筒3は、第2の鏡筒3のカムフォロワ3aと直進筒5の直進溝5bとの嵌合により、その回転が規制されているので、回転することなく光軸方向に進退移動する。
つぎに、フォーカス駆動機構11について、詳細に説明する。図3はフォーカス駆動機構の構成を示す分解斜視図である。図4は各部材が組み込まれた状態のフォーカス駆動機構を示す正面図である。図5は固定筒が組み込まれた状態のフォーカス駆動機構を示す斜視図である。図6はレンズ保持枠のスリーブ部と固定部の関係を示す側面図である。図7はコイルが組み込まれた状態のレンズ保持枠を示す斜視図である。図8はマグネットが組み込まれた状態のヨークを示す斜視図である。
図9はマグネットに対するコイルの移動状態を示す図である。同図(a)はレンズ保持枠の非撮影状態および撮影待機状態を示す。同図(b)はレンズ保持枠の移動途中でコイルの駆動力発生部が移る直前の状態を示す。同図(c)はレンズ保持枠の移動途中でコイルの駆動力発生部が移っている状態を示す。同図(d)はレンズ保持枠の移動途中でコイルの駆動力発生部が移った状態を示す。同図(e)はレンズ保持枠が最大繰出し位置にある状態を示す。
図10は非撮影位置にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。図11は撮影状態でレンズ保持枠が撮影待機状態にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。図12は撮影状態でレンズ保持枠が最大繰出し状態にある場合の鏡筒ユニットの要部を示す断面図である。
レンズ保持枠22(部材)は、第3のレンズユニットL3を保持し、光軸方向に進退移動する。レンズ保持枠22は、光軸方向に延びるスリーブ部22aと、第3のレンズユニットL3を挟んでスリーブ部22aと対向する位置に形成された回転規制部22bを有する。
スリーブ部22aは、レンズ保持枠22の、光軸方向と直交する方向に延びるアーム部22cに形成され、固定筒7の円筒部7d(図4の破線参照)の外側に配置される。また、スリーブ部22aは、ガイド軸23に嵌合され、光軸方向に移動可能に案内される。
回転規制部22bは、固定筒7の円筒部7d(図4の破線参照)の内周に配置される。また、回転規制部22bは、固定地板10に形成された回転規制軸10aに嵌合され、回転することなく光軸方向に移動可能に案内される。
アーム部22cは、固定筒7の直進溝7aとカム溝7bとの間に形成された切り欠き部7cを貫通している(図5参照)。
スリーブ部22aには、スリーブ部22aに対して左右均等に配置され、後述するコイル24を固定する固定部22dが設けられている(図6参照)。この固定部22dは、その対称位置hがスリーブ部22aと回転規制部22bに対して一直線に並ぶように、形成されている(図7参照)。また、固定部22dは、後述するヨーク28の収容空間28e内に配置されている。また、スリーブ部22aには、後述するエンコーダマグネット26を固定する保持部22eが形成されている。
ガイド軸23は、後述するヨーク28の開口部28bに配置され(図4参照)、その一端部が固定地板10と嵌合し、他端部が固定筒7と嵌合することにより、支持されている。
コイル24は、駆動力が発生する光軸方向に平行に巻回され、第1の駆動力発生部24bおよび第2の駆動力発生部24cを有する。また、コイル24は、レンズ保持枠22と一体で光軸方向に進退移動する。
コイル24は、光軸方向に対して直交する方向に開口する空芯部24aをレンズ保持枠22の固定部22dに挿入することで(図7参照)、レンズ保持枠22のスリーブ部22aに保持されている。また、コイル24は、その対称位置がレンズ保持枠22のスリーブ部22aと回転規制部22bに対して一直線上に並ぶように、配置されている。また、コイル24は、ヨーク28の収容空間28e内に、マグネット29と所定の間隔を空けて配置されている(図4参照)。
フレキシブル基板25は、レンズ保持枠22に固定され、コイル24と接続されている。エンコーダマグネット26は、光軸方向に延びた形状を有し(図3参照)、レンズ保持枠22の保持部22eに固定され、レンズ保持枠22と一体で光軸方向に進退移動する。エンコーダマグネット26と対向する位置には、固定地板10に固定された磁気センサとしてのMRセンサ27が配置されている。
レンズ保持枠22と共にエンコーダマグネット26がMRセンサ27に対して移動することにより、MRセンサ27に作用する磁気が変化し、MRセンサ27から出力される信号も変化する。CPU(図示せず)は、この出力変化に基づいて、レンズ保持枠22の位置を検出する。CPUは、MRセンサ27を用いて検出されたレンズ保持枠22の位置情報を参照しながら、コイル24に通電する電流を制御し、第3のレンズユニットL3を目標位置に移動させる。
ヨーク28は、光軸方向に平行に延びる角筒状を有し、固定地板10に固定されている。ヨーク28は、固定ヨーク28aと、固定ヨーク28aと対向する位置に配置され、中央部に光軸方向に延びる開口部28bが形成された対向ヨーク28cとが結合部28dにより一体化されたものであり、その内側に収容空間28eを有する。
ヨーク28の対向ヨーク28cは、ガイド軸23とコイル24との間に配置されている(図4参照)。ヨーク28の収容空間28eには、ヨーク28の開口部28bを貫通したレンズ保持枠22の固定部22d、コイル24およびマグネット29が配置されている。また、ヨーク28の開口部28dには、レンズ保持枠22のスリーブ部22aが貫通している。
マグネット29は、平板状を有し、光軸方向に平行に配置される。また、マグネット29は、一対のマグネット29a、29bからなる。一対のマグネット29a、29bは、それぞれの表面および裏面の極性が互いに異なるように、着磁されている。マグネット29a、29bは、所定の間隔(以下、「ニュートラルゾーンNZ」と言う)を空けてヨーク28の収容空間28e内に配置され(図8参照)、ヨーク28の固定ヨーク28aに固定されている。
マグネット29aは結像面側(図8の下側)に配置される。ヨーク28の固定ヨーク28aに形成された突起28fにマグネット29aを当接させることで、その位置が決まる。一方、マグネット29bは被写体側(図8の上側)に配置される。ヨーク28の固定ヨーク28aに形成された突起28gにマグネット29bを当接させることで、その位置が決まる。
ニュートラルゾーンNZは、レンズ保持枠22の全移動範囲内において、コイル24が結像面側(右側)に位置する場合(図9(a)参照)、コイル24の第2の駆動力発生部24cによる光軸方向に平行な推力を発生させないように設定されている。また、ニュートラルゾーンNZは、コイル24が被写体側(左側)に位置する場合(図9(e)参照)、コイル24の第1の駆動力発生部24bによる光軸方向に平行な推力を発生させないように設定されている。
ニュートラルゾーンNZ内に、コイル24の第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cが入っている場合(図9(c)参照)、コイル24の第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cでは、逆向きに電流が流れ、磁界も逆方向である。従って、結果として、同一方向に推力(電磁力)、つまり光軸方向に平行な推力が発生する。
このように、レンズ保持枠22の移動途中に、コイル24の第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cは、マグネット29aとマグネット29bの間(一対のマグネット間)に設けられたニュートラルゾーンNZ内を移動するようにした。これにより、鏡筒を大型化させることなくレンズ保持枠22の移動量を増やすことができる。
また、スプリング30は、非撮影状態においてレンズ保持枠22を繰出し方向に付勢する。スプリング30は、ガイド軸23に挿入され、固定地板10とレンズ保持枠22との間に配置されている。スプリング30の一端は固定地板10に固定されている。
つぎに、フォーカス駆動動作における、コイルの駆動力発生部とマグネットのニュートラルゾーンの位置関係について説明する。レンズ保持枠22の非撮影位置および撮影待機位置において、コイル24の第1の駆動力発生部24bの全域は、マグネット29aと対向した位置にある(図9(a)、図10、図11参照)。このとき、コイル24の第2の駆動力発生部24cの全域は、ニュートラルゾーンNZ内にある。すなわち、レンズ保持枠22の移動範囲に、第2の駆動力発生部24cが一対のマグネット29a、29bと対向しなくなる領域が存在する。
また、この位置では、ヨーク28の対向ヨーク28cとマグネット29aの間を通る磁束によりコイル24の第1の駆動力発生部24bに光軸方向に平行な推力(電磁力)が発生する。この推力によってレンズ保持枠22は光軸方向に移動する。
レンズ保持枠22の移動途中では、コイル24の第2の駆動力発生部24cがニュートラルゾーンNZ内からマグネット29bと対向する位置に移動する直前まで、第1の駆動力発生部24bの全域はマグネット29aと対向する位置にある(図9(b)参照)。この位置では、図9(a)と同様、コイル24の第1の駆動力発生部24bに光軸方向に平行な推力が発生する。この推力によって、レンズ保持枠22は光軸方向に移動する。
また、第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cがニュートラルゾーンNZ内を移動している時、第1の駆動力発生部24bはマグネット29aと対向し、第2の駆動力発生部24cはマグネット29bと対向する位置にある(図9(c)参照)。この位置では、ヨーク28の対向ヨーク28cとマグネット29a、29bの間を通る磁束により、コイル24の第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cに光軸方向に平行な推力が発生する。この推力によってレンズ保持枠22は光軸方向に移動する。
また、コイル24の第2の駆動力発生部24cの全域がマグネット29bと対向する位置まで移動した時、コイル24の第1の駆動力発生部24bの全域はニュートラルゾーンNZ内にある(図9(d)参照)。この位置では、ヨーク28の対向ヨーク28cとマグネット29bとの間を通る磁束により、コイル24の第2の駆動力発生部24cに光軸方向に平行な推力が発生する。この推力によって、レンズ保持枠22は光軸方向に移動する。
レンズ保持枠22が最大繰り出した位置においては、コイル24の第1の駆動力発生部24bの全域はニュートラルゾーンNZ内にあり、コイル24の第2の駆動力発生部24cの全域はマグネット29bと対向する位置にある(図9(e)、図12参照)。すなわち、レンズ保持枠22の移動範囲に、第2の駆動力発生部24bが一対のマグネット29a、29bと対向しなくなる領域が存在する。この位置では、図9(D)と同様、コイル24の第2の駆動力発生部24cに光軸方向に平行な推力が発生する。この推力によって、レンズ保持枠22は光軸方向に移動する。
このように、第1の実施形態のレンズ駆動装置では、レンズ保持枠22の全移動範囲(駆動ストローク)内において、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対のマグネット29a、29bの間にニュートラルゾーンNZが設けられた。レンズ駆動装置は、少なくともレンズ保持枠22の待機位置では、コイル24の第2の駆動力発生部24cによる光軸方向に平行な推力を発生させないようにする。また、レンズ保持枠22が最大繰り出した位置では、レンズ駆動装置は、コイル24の第1の駆動力発生部24bによる光軸方向に平行な推力を発生させないようにする。
そして、レンズ保持枠22の移動途中、コイル24の第1の駆動力発生部24bと第2の駆動力発生部24cは、マグネット29aと29bの間に設けられた所定の間隔(ニュートラルゾーンNZ)内を移動する。これにより、レンズ駆動装置の軸方向の寸法を抑えることができる。従って、鏡筒を大型化させることなくレンズ保持枠22の移動量を増やすことができる。
また、ニュートラルゾーンNZを設けたことで、コイル24の移動量が同じである場合、マグネット29の光軸方向の寸法を抑えることができる。図13はレンズ保持枠の移動量が同じである場合における、一対のマグネットおよびコイルの光軸方向の寸法の比較を示す図である。同図(a)はニュートラルゾーンNZを設けた場合を示し、同図(b)はニュートラルゾーンNZを設けない場合を示す。ニュートラルゾーンNZを設けたことで、コイル24の移動量が同じである場合、マグネット29およびコイル24の光軸方向の寸法は抑えられる。従って、鏡筒を大型化させることなくレンズ保持枠22の移動量を増やすことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態2のレンズ駆動装置の構成について説明する。図14は第2の実施形態におけるマグネットが組み込まれた状態のレンズ保持枠を示す斜視図である。図15はコイルが組み込まれた状態のヨークを示す斜視図である。
第2の実施形態のレンズ駆動装置の機械的構成は、前記第1の実施形態とほぼ同じであるので、前記第1の実施形態で示した構成要素と同じものについては、同じ符号で示すことで、その説明を省略する。
すなわち、第2の実施形態のレンズ駆動装置では、前記第1の実施形態と異なり、レンズ保持枠22に一対のマグネット129a、129bからなるマグネット129が固定された。また、ヨーク28の収容空間28e内に、第1の駆動力発生部124bおよび第2の駆動力発生部124cを有するコイル124が配置された。また、フレキシブル基板25は固定地板10に固定された。その他の構成は前記第1の実施形態と同じである。
また、第2の実施形態のレンズ駆動装置の動作は、前記第1の実施形態と同じであるので、その説明も省略する。
このように、第2の実施形態においても、前記第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、レンズ駆動装置はデジタルカメラに搭載された鏡筒ユニットに適用された場合を示したが、鏡筒ユニット以外にも適用可能である。
また、上記実施形態では、デジタルカメラを例に説明したが、本発明は、デジタルビデオカメラ、デジタルSLR(一眼レフカメラ)等にも適用可能である。
また、上記実施形態では、撮像装置に適用された場合を示したが、レンズを用いた装置として、光記録装置、電子顕微鏡、望遠鏡など光学装置全般に適用可能である。
また、本発明は、レンズを用いた装置に限らず、種々の部材を移動させる部材駆動装置全般に適用することも可能である。
22 レンズ保持枠
24、124 コイル
24b、124b 第1の駆動力発生部
24c、124c 第2の駆動力発生部
28 ヨーク
29、29a、29b、129、129a、129b マグネット

Claims (3)

  1. 光軸方向に進退移動するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠と一体で光軸方向に移動し、光軸に平行に巻回され、第1の駆動力発生部および第2の駆動力発生部を有するコイルと、
    前記コイルと対向し、光軸に平行に配置され、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対のマグネットと、
    前記一対のマグネットを固定し、光軸に平行に延びるヨークとを備え、
    前記コイルに発生する電磁力で前記レンズ保持枠を移動させるレンズ駆動装置において、
    前記レンズ保持枠の移動範囲に、前記第1の駆動力発生部と前記第2の駆動力発生部のいずれか一方が前記一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、前記一対のマグネット間に所定の間隔が設けられており、
    光軸と直交する方向から見た場合、非撮影位置において、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、
    光軸と直交する方向から見た場合、前記レンズ保持枠が最大繰り出した撮影位置において、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの他方のマグネットと対向した位置にあり、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、
    光軸と直交する方向から見た場合、前記非撮影位置から前記最大繰り出した撮影位置に移行する段階において、前記第1の駆動力発生部が前記一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部が前記他方のマグネットと対向した位置にある状態が形成されることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 光軸方向に進退移動するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠と一体で光軸方向に移動し、光軸に平行に配置され、表面および裏面の極性が互いに異なるように着磁された一対のマグネットと、
    前記一対のマグネットと対向し、光軸に平行に巻回され、第1の駆動力発生部および第2の駆動力発生部を有するコイルと、
    前記コイルを固定し、光軸に平行に延びるヨークとを備え、
    前記一対のマグネットに発生する電磁力で前記レンズ保持枠を移動させるレンズ駆動装置において、
    前記レンズ保持枠の移動範囲に、前記第1の駆動力発生部と前記第2の駆動力発生部のいずれか一方が前記一対のマグネットと対向しなくなる領域が存在するように、前記一対のマグネット間に所定の間隔が設けられており、
    光軸と直交する方向から見た場合、非撮影位置において、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、
    光軸と直交する方向から見た場合、前記レンズ保持枠が最大繰り出した撮影位置において、前記第2の駆動力発生部の全域は、前記一対のマグネットのうちの他方のマグネットと対向した位置にあり、前記第1の駆動力発生部の全域は、前記所定の間隔と対向した位置にあり、
    光軸と直交する方向から見た場合、前記非撮影位置から前記最大繰り出した撮影位置に移行する段階において、前記第1の駆動力発生部が前記一方のマグネットと対向した位置にあり、前記第2の駆動力発生部が前記他方のマグネットと対向した位置にある状態が形成されることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
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