JP5303503B2 - 画像検査装置および印刷装置、並びに、画像検査方法 - Google Patents

画像検査装置および印刷装置、並びに、画像検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査装置に関する。
近年、インクジェット方式の印刷装置を用いて、ダイレクトメール等の高速印刷が行われている。このような印刷装置では、ロール紙である印刷用紙の各ページに相当する部位に個別の情報(いわゆる、可変情報)が印刷される。インクジェット方式の印刷装置により印刷された画像(以下、「印刷画像」という。)では、ゴミの付着やインクの塊等により、ノズル詰まりによるインク抜けが発生することがある。そこで、印刷装置には、このような欠陥を検出する検査装置が搭載される。
同じ画像が繰り返し印刷される印刷物の欠陥検査では、欠陥が存在しない印刷画像を撮像してサンプル画像が用意され、検査対象の印刷画像を撮像して得られる画像(以下、「検査画像」という。)とサンプル画像とを比較して欠陥検査が行われる。サンプル画像および検査画像が、共通のカメラにて取得されることにより、印刷のムラや光量変動等の影響を除去して明るさや解像度を同じとすることができ、欠陥検査が比較的容易に行われる。しかし、可変情報が印刷される場合、サンプル画像を用意することができず、印刷に利用される元画像(のデータ)と検査画像とを直接比較する必要が生じる。この場合、元画像と検査画像との間にて解像度や明るさが異なるため、欠陥検査が困難となる。
可変情報を含む印刷物の欠陥検査に関して、特許文献1に開示されるインクジェット印字部検査装置では、検査対象の画像である可変データ対象画像に対して所定の方向に画素値を積分して検査対象X軸投影データが生成される。また、基準画像である可変データ部検査基準画像に対して同方向に画素値を積分して検査基準X軸投影データが生成される。検査対象X軸投影データでは、検査基準X軸投影データに対する位置ずれと倍率誤差が補正され、0に近い閾値により2値化されて検査対象ゼロ抽出データが生成される。検査基準X軸投影データにおいても、値が0の箇所を抽出して検査基準ゼロ抽出データが生成される。検査対象ゼロ抽出データから、検査基準ゼロ抽出データと共通するゼロ部分が除去されることにより、インキ抜けデータが生成される。インクジェット印字部検査装置では、インキ抜けデータに基づいてインキ抜けが検出される。
特許文献2に開示されるインクジェットプリンタでは、輪転紙上の複数の印字画像の間に識別パターンが印字され、識別パターンにインク垂れやインク抜けが存在するか否かが確認されることにより、印字画像の印字不良が確認される。
特開2003−94627号公報 特開平10−100412号公報
ところで、特許文献1に示される手法では、カラー印刷の場合、混色部分において、一の色のインク抜けが生じても、他の色のインクが存在するため、画素値を積分した値は必ずしも大きくなるとは限らず、インク抜けを検出することができない場合がある。また、インクの濃度が低い部分では、インク抜けが生じていなくても、インクの着弾精度の影響により、検査画像の画素値を積分した値が容易に大きくなり、欠陥が誤検出されるおそれがある。さらに、インクジェット方式では、印刷用紙やノズルの個体差等により、正常な印刷であってもばらつきが生じるため、インク抜けであると判断するための積分値に対する閾値値を容易に決定することができない。
インクジェット方式の印刷装置では、インク抜けが、印刷途上にて発生したり、解消したりすることから、特許文献2に示されるように、識別パターン上に生じる欠陥の有無を確認しても、印字画像中の欠陥の有無を適切に判断することができない。さらに、輪転紙の幅方向において、印字画像と同じ幅の識別パターンを印字する必要があることから、各ページの天地に識別パターン印刷用のスペースが必要となる。しかし、例えば、ページ間のミシン目を跨いで図柄が印刷される印刷用紙の場合、識別パターンを印字するスペースを確保することができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、画像検査の検査精度を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査装置であって、印刷された画像を撮像して検査画像を取得する撮像部と、印刷に用いられるデータに従って生成された基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める第1積算部と、前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める第2積算部と、前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う感度補正部と、前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する比較部とを備え、前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が、色成分毎に処理を実行し、前記感度補正が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、前記感度補正部が、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記比較部において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外される
請求項2に記載の発明は、印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査装置であって、印刷された画像を撮像して検査画像を取得する撮像部と、印刷に用いられるデータに従って生成された基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める第1積算部と、前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める第2積算部と、前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う感度補正部と、前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する比較部とを備え、前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が、色成分毎に処理を実行し、前記感度補正が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、前記第1積算部および前記第2積算部が、予め定められた値よりも明度が低い領域に対して処理を実行する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像検査装置であって、前記感度補正部が、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記比較部において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像検査装置であって、前記感度補正が、各積算値に定数を乗算もしくは除算する、または、定数を加算もしくは減算する補正を含む。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置であって、前記基準積算値分布および前記検査積算値分布を微分する微分処理部をさらに備え、前記比較部が、微分後の前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置であって、前記基準画像および前記検査画像が、複数のブロックに分割され、対応するブロック毎に前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が処理を実行する。
請求項に記載の発明は、印刷装置であって、無版にて印刷媒体に印刷を行う印刷機構と、前記印刷機構による印刷に並行して印刷された画像を検査する請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置であって、前記印刷機構が、ヘッド部からインクの微小液滴を吐出することにより印刷を行い、前記ヘッド部が、印刷時に印刷媒体上の印刷領域の各位置を1回だけ通過する。
請求項に記載の発明は、印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査方法であって、a)印刷に用いられるデータに従って基準画像を準備する工程と、b)印刷された画像を撮像して検査画像を取得する工程と、c)前記基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める工程と、d)前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める工程と、e)前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う工程と、f)前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する工程とを備え、前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記c)ないし前記f)工程が、色成分毎に実行され、前記e)工程が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、前記e)工程にて、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記f)工程において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外される
請求項10に記載の発明は、印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査方法であって、a)印刷に用いられるデータに従って基準画像を準備する工程と、b)印刷された画像を撮像して検査画像を取得する工程と、c)前記基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める工程と、d)前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める工程と、e)前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う工程と、f)前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する工程とを備え、前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記c)ないし前記f)工程が、色成分毎に実行され、前記e)工程が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、前記c)工程および前記d)工程にて、予め定められた値よりも明度が低い領域に対して処理が実行される。
本発明によれば、感度補正後に積算値分布を比較することにより、検査精度を向上することができる。また、カラー画像に対する検査精度を向上することができ両画像を比較する際のずれの影響を低減することができる。請求項4の発明では、簡単な演算で両積算値分布を近づけることができ、その結果、比較が容易となる。
本発明では、さらに、検査精度が低下する明部を除外することにより、欠陥の誤検出を低減することができる。請求項1および9の発明では、容易に明部を比較対象から除外することができる。請求項の発明では、基準画像と検査画像との間に明暗差があっても的確に検査を行うことができる。請求項の発明では、検査画像中の明るさの相異が、欠陥精度に与える影響を低減することができる。
印刷装置を示す図である。 印刷機構の吐出部を示す底面図である。 画像読取装置を示す図である。 画像検査部を示す図である。 欠陥検査の流れを示す図である。 基準画像を例示する図である。 検査画像を例示する図である。 基準積算値分布を示す図である。 基準積算値分布を示す図である。 検査積算値分布を示す図である。 基準積算値分布および検査積算値分布を示す図である。 差分分布を示す図である。 基準積算値分布を示す図である。 基準積算値分布を示す図である。 基準積算値分布を示す図である。 基準積算値分布を示す図である。 サンプル画像の積算値分布を示す図である。 サンプル画像の積算値分布に基づいて生成された曲線を示す図である。 他の処理例における検査画像を例示する図である。 基準画像を例示する図である。 演算部の他の例を示す図である。 基準微分値分布を示す図である。 検査微分値分布を示す図である。 基準微分値分布を示す図である。 基準微分値分布および検査微分値分布を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る印刷装置10の外観を示す斜視図である。印刷装置10は、無版にてウェブである印刷用紙9に印刷を行う印刷機構11、印刷用紙9を搬送する搬送機構12、画像を検査する画像検査装置13、および、これらを制御する制御部14を備える。印刷装置10では、可変情報を含む画像の印刷、いわゆる、バリアブル印刷が行われるとともに、印刷用紙9上の画像(以下、「印刷画像」という。)が自動検査される。制御部14では、印刷対象の画像(以下、「元画像」という。)のデータがラスタライズされることにより、印刷に用いられるデータ(以下、「元画像データ」という。)が生成される。このように、制御部14は、画像データ生成部としての役割を兼ねる。
搬送機構12は、印刷機構11に対して印刷用紙9を図1中の(−Y)方向に相対的に搬送する。なお、図1中のX方向、Y方向およびZ方向は互いに垂直であり、Z方向が上下方向に対応する。搬送機構12では、それぞれが図1中のX方向に長い複数のローラ121がY方向に配列される。複数のローラ121の(+Y)側には、印刷前の印刷用紙9のロールを保持するとともに当該ロールから印刷用紙9を印刷機構11に向けて送り出す供給部122が設けられる。複数のローラ121の(−Y)側には、印刷用紙9の印刷が行われた部位をロール状に巻き取って保持する巻取部123が設けられる。以下の説明では、単に印刷用紙9という場合は搬送途上の印刷用紙9(すなわち、複数のローラ121上の印刷用紙9)を意味するものとする。
印刷機構11は、搬送機構12の上方に配置され、搬送機構12を跨ぐようにして基台15に設けられたフレーム151に固定される。図2は印刷機構11の1つの吐出部111の底面図であり、図2では、印刷用紙9の吐出部111に対する移動方向(すなわち、(−Y)方向)を上向きに示している。実際には、印刷機構11には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色のインクをそれぞれ吐出する複数の吐出部が設けられ、複数の吐出部はY方向に配列される。吐出部111には複数のヘッド部112が印刷用紙9の移動方向に垂直かつ印刷用紙9の印刷面に平行な方向(図1および図2中のX方向であり、印刷用紙9の幅に対応する方向であるため、以下、「幅方向」という。)に千鳥状に配列されており、各ヘッド部112の底面には、複数の吐出口1121が幅方向に一定のピッチにて配列形成される。
ヘッド部112には各吐出口1121に対応して圧電素子が設けられ、圧電素子を駆動することにより各吐出口1121からインクの微小液滴が印刷用紙9に向けて吐出される。幅方向に関して互いに隣接する2つのヘッド部112間の距離は精度よく調整されており、吐出部111に含まれる全ての吐出口1121は幅方向に関して印刷用紙9上の印刷領域の幅全体に亘って一定のピッチにて並んでいる。印刷装置10では、印刷用紙9の印刷領域の各位置が吐出部111の下方を1回通過するのみにて(いわゆる、ワンパスにて)高速に印刷が行われる。図2では、各ヘッド部112に5個の吐出口1121のみを示しているが、実際には多数の吐出口1121が配列される。ヘッド部112はインクの加熱により微小液滴を吐出するタイプのものであってもよい。
印刷装置10では、搬送機構12による印刷用紙9の(−Y)方向への移動に並行して、制御部14が印刷対象の元画像データに従って、各色のヘッド部112からのインクの吐出制御を行うことにより、印刷物の1ページ分に相当する印刷用紙9上の部位に1ページ分のカラーの印刷画像が形成される。以下の説明では、印刷機構11により画像が印刷される方向である図1の(+Y)方向、すなわち、印刷用紙9の移動方向とは反対方向を「印刷方向」と呼ぶ。
画像検査装置13は、印刷後の印刷用紙9(すなわち、印刷用紙9の印刷が終了した部位)の印刷画像を読み取る画像読取装置131、および、印刷画像を検査する画像検査部132を備える。画像読取装置131は、印刷機構11よりも下流側に位置する。
図3は、画像読取装置131を印刷用紙9の幅方向から見た図であり、画像読取装置131の内部構成を簡略化して示している。画像読取装置131は、第1ライン照明部21a、第1ライン照明部21aよりも(+Y側)に位置する第2ライン照明部21b、並びに、第1ライン照明部21aおよび第2ライン照明部21bの上方に位置する撮像部22を備える。第1ライン照明部21aは、X方向に配列された複数の発光ダイオード211およびレンズユニット212を備え、複数の発光ダイオード211からの光はX方向に関して均一化され、光軸J1に沿って印刷用紙9上に線状に照射される。同様に、第2ライン照明部21bは、複数の発光ダイオード211およびレンズユニット212を備え、複数の発光ダイオード211からの光はX方向に関して均一化され、光軸J2に沿って第1ライン照明部21aにより照射される位置と同じ位置に線状に照射される。撮像部22は、第1ライン照明部21aおよび第2ライン照明部21bにより光が照射される領域に含まれる線状の領域を撮像する。
撮像部22は、カラーラインカメラ221、第1ミラー223および第2ミラー224を備える。第1ミラー223はX方向に長い帯状であり、カラーラインカメラ221の下方に配置される。第2ミラー224もX方向に長い帯状であり、カラーラインカメラ221よりも(−Y)側に位置する。撮像部22により撮像が行われる際には、印刷用紙9からの光は、光軸J3に沿って第2ミラー224へと入射し、第2ミラー224にて反射されて第1ミラー223へと導かれる。第1ミラー223にて反射された光は、カラーラインカメラ221に入射する。
図4は画像検査部132の機能構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像検査部132はコンピュータおよび専用の電気回路により実現されるが、もちろん、画像検査部132の全部がコンピュータまたは専用の電気的回路により実現されてもよい。画像検査部132は、各種演算処理を行う演算部31、後述の補正パラメータを設定する補正パラメータ設定部32、画像データや検査結果等を記憶する記憶部33、および、検査結果を出力する結果出力部34を備える。図4では、画像検査部132内のメモリやハードディスク駆動装置等の記憶装置をまとめて記憶部33として示している。演算部31は、第1積算部311、第2積算部312、感度補正部313および比較部314を備える。これらの機能については後述する。
次に、印刷装置10が印刷用紙9上に画像を印刷しつつ印刷画像を検査する動作について説明する。図5は、印刷画像の検査の流れを示す図である。まず、図1に示す制御部14にて、印刷対象の元画像データが準備される。次に、制御部14内のRIP(Raster Image Processor )部にて、ベクトル形式の元画像データからCMYKの色空間に対応するラスタ形式の元画像データが生成され、印刷機構11に送信される。
印刷装置10では、搬送機構12により印刷用紙9が(−Y)方向へと連続的に移動しつつ、印刷機構11により元画像データに従って各色のインクの吐出が制御されることにより、印刷用紙9上に印刷画像が形成される。そして、印刷用紙9の進行方向の前方、すなわち、印刷機構11よりも下流側に位置する画像読取装置131により形成直後の印刷画像が撮像され、検査対象であるカラーの画像(以下、「検査画像」と呼ぶ。)が順次取得される(ステップS11)。検査画像は、図5に示す記憶部33に検査画像データ62として記憶される。
一方、印刷動作に並行して、制御部14のRIP部141から元画像データが画像検査部132へと送られ、CMYK色空間からRGB色空間のデータへと変換されて基準画像を示すデータ(以下、「基準画像データ61」という。)として記憶されて準備される(ステップS12)。
図6は、基準画像を例示する図であり、図7は、検査画像を例示する図である。図6では、基準画像41の図6における下向きが、印刷画像の印刷方向に対応する。図7および以下の同様の図においても同様である。
図4の演算部31では、印刷方向であるY方向および印刷方向に垂直な方向であるX方向に関して、図6および図7に示す基準画像41と検査画像42との位置合わせが行われる(ステップS13)。第1積算部311では、基準画像41中の印刷方向に並ぶ画素の値が積算され、図8に示すように、積算値のX方向における分布が求められる(ステップS14)。以下、当該分布を「基準積算値分布510」と呼ぶ。実際には、RGBの色成分毎に基準積算値分布および後述の検査積算値分布が取得されるが、以下の説明では、一の色成分のみに注目して説明する。
基準画像41では、図柄が存在しない部分、すなわち、印刷用紙9の下地(白色)に対応する部分にて画素の値が大きくなる。また、図柄部分において、演算対象となる色成分の明度が低い場合は、当該色成分の画素の値が小さくなる。したがって、図6のX方向の位置411における破線にて示す画素の列(以下、単に「画素列」という。)では、図柄部分が多く存在することから、図8に示すように、基準積算値分布510の当該画素列に対応する位置411における積算値が最小となる。感度補正部313では、図9に示すように、細い実線にて示す基準積算値分布510に各積算値を増加または減少させる後述の感度補正が行われ(ステップS15)、符号51を付す感度補正後の基準積算値分布が求められる。
基準積算値分布51の生成に並行して、第2積算部312にて、図7に示す検査画像42中の印刷方向に並ぶ画素の値が積算され、図10に示すように、積算値のX方向における分布(以下、「検査積算値分布52」と呼ぶ。)が求められる(ステップS16)。図7に示す検査画像42では、破線にて示す位置421の画素列にて、インクの吐出不良によるインク抜けが発生しており、積算値が大きくなる。図10に示すように、検査積算値分布52中では、欠陥が存在する上記画素列に対応する位置421にピークが現れる。
図11は、感度補正後の基準積算値分布51と検査積算値分布52とを重ねて示す概念図である。比較部314では、X方向における各位置にて、検査積算値から基準積算値が減算される(ステップS17)。図12は、検査積算値と基準積算値との差分の分布を示す図である。以下、当該分布を「差分分布53」という。比較部314では、差が負の値となる部分は0に変更される。図11に示すように、検査積算値分布52のうち欠陥が存在する部分のみが基準積算値分布51よりも上側に位置することから、図12に示すように、差分分布53では、欠陥が存在する位置にて正の値が現れ、これにより、欠陥の位置が特定される。
ところで、印刷画像中のシアン、マゼンタおよびイエロのインクはそれぞれ、補色であるレッド、グリーンおよびブルーに対応する検査積算値分布に最も影響を与える。欠陥検査では、例えば、印刷画像中のシアンとマゼンタが塗布された位置において、レッドに関する差分分布に正の値が存在すると、レッドを吸収するシアンにインク抜けが生じているものと推定される。
検査結果を示す検査結果データ64は記憶部33に記憶され、また、表示部等の結果出力部34を介して操作者に向けて出力される。なお、検査画像42に対する検査は、ページ単位ではなく、数ライン分毎に行われてもよい。印刷装置10では、印刷用紙9上に多数ページ分の印刷画像が連続的に形成され、印刷動作に並行して画像検査装置13において、各ページの印刷画像中の欠陥の検査が形成直後に連続的に行われる。
次に、感度補正部313による感度補正について説明する。感度補正では、まず、図8に例示する基準積算値分布510において、図13に示すように、一定の閾値T以上の積算値が上限値、すなわち、印刷用紙9の下地部分に対応する画素のみを印刷方向に積算した場合に得られる積算値に変更される。上限値へと変更された位置では、図10の検査積算値分布52が、基準積算値分布511よりも必ず下側に位置することとなる。これにより、比較部314では、閾値Tを超える基準積算値分布511の積算値が比較対象から実質的に除外される。
積算値が大きい場合、その位置にてインク抜けが発生しても積算値の増加は限定的なものとなる。したがって、積算値が大きいX方向の範囲では、インク抜けが検出されにくい、または、誤検出が生じやすくなる。目視でもインク抜けが判断しにくい領域となる。そこで、画像検査装置13では、基準積算値分布において積算値が小さい暗部を抽出する処理を行うことにより、明部を容易に比較対象から除外するとともに欠陥の誤検出が低減される。
次に、基準積算値分布511にフィルタリング処理が行われる。フィルタリング処理では、最大値フィルタを基準積算値分布511に作用させることにより、各積算値が、当該積算値を含む所定の範囲(例えば、(±X)方向に5画素ずつの範囲)において最大となる他の積算値に置き換えられる。図14は、最大値フィルタを作用させた後の基準積算値分布512を示す図であり、最大値フィルタを作用させる前の基準積算値分布を破線にて示している。後述の図15および図16においても、1つ前の処理後における基準積算値分布を破線にて示している。なお、図14ないし図16は処理の概略を示す図であり、正確な処理結果を示すものではない。
基準積算値分布512の積算値がX方向において変化する部位では、最大値フィルタにより積算値が大きく増加する。当該部位は、基準画像41(図6参照)における図柄部分のエッジ近傍に対応する。これにより、基準画像41と検査画像42との位置合わせが完全でないことに起因して、エッジ近傍にて、基準積算値分布512の積算値よりも検査積算値分布52の積算値が大きくなることが防止される。換言すれば、比較部314による欠陥検出の感度がエッジ近傍において弱められて両画像のずれの影響が低減される。その結果、欠陥の誤検出がより防止される。
さらに、感度補正部313では、図14の基準積算値分布512の積算値に対して正の定数を乗算する、いわゆる、ゲイン処理が行われる。乗算する定数が1よりも大きい場合は、積算値が大きいほど積算値が増加し、例えば、図15に示す基準積算値分布513が得られる。これにより、X方向の全体において比較部314における検出感度を弱めつつ積算値の大きい範囲でさらに感度を弱めることができる。ゲイン処理にて乗算される値が1未満の正の定数の場合は、全体として検出感度が強められ、積算値の大きい範囲でさらに感度が強められる。ゲイン処理では、積算値が所定の正の定数にて除算されてもよい。
次に、基準積算値分布513の積算値に対して所定の正の定数を加算または減算する、いわゆる、オフセット処理が行われる。正の定数が加算される場合、図16に示す基準積算値分布514のように、積算値全体が一様に増加するため、比較部314における検出感度が全体的に一様に弱められる。積算値から正の定数が減算される(または、負の定数が加算される)場合は、検出感度が全体的に一様に強められる。ゲイン処理およびオフセット処理が行われることにより、簡単な演算にて基準積算値分布514と検査積算値分布52とを近づけることができ、その結果、これらの適切な比較が容易となる。
以上、演算部31による感度補正処理について説明したが、基準画像41と検査画像42とは生成過程が異なるため、積算値分布をそのまま比較するのみではインク抜けが誤検出され易い。これに対して、画像検査装置13では、画像検査部132にて基準積算値分布に感度補正が行われることにより、基準画像41と検査画像42との間における明度およびコントラストの差や位置ずれ等の影響が低減され、検査画像42からの欠陥の検出が精度よく行われる。
次に、ゲイン処理およびオフセット処理に用いられる定数、すなわち、補正パラメータの値を決定する手法の一例について説明する。まず、欠陥が存在しないことが確認されている印刷画像を複数回撮像して撮像画像(以下、「サンプル画像」という。)を取得し、複数のサンプル画像に対して印刷方向の積算値が求められる。図17は、3つのサンプル画像の画素の値を積算した3つの積算値分布541〜543を例示する図である。次に、図4の補正パラメータ設定部32により、図17のX方向における各位置において、3つの積算値分布541〜543の積算値のうち最大のものが選択され、図18に示すように、最も大きい積算値を繋ぐ曲線54が生成される。
また、サンプル画像の生成に用いられた印刷画像のデータから基準画像が生成され、基準積算値分布が取得される。そして、基準積算値分布が、曲線54に近似する、または、僅かに上回るように、基準積算値分布の積算値に乗算する、または、積算値を除算する正の実数と、積算値に加算する、または、積算値から減算する正の実数との組み合わせが決定される。上記2つの正の実数は、図4に示すように、ゲイン処理およびオフセット処理における補正パラメータ65の一部として記憶部33に保存される。
複数のサンプル画像を用いることにより、印刷用紙9の撓みやインクの吐出精度等による印刷画像のばらつきの影響を低減しつつゲイン処理およびオフセット処理の定数を決定することができる。
なお、補正パラメータ65の一部である最大値フィルタの大きさは、例えば、基準画像41と検査画像42との位置合わせ後において、両画像間に残存すると想定される最大のずれ量に従って決定される。
以上、印刷装置10の構成および動作について説明したが、印刷装置10の画像検査装置13では、感度補正後に基準積算値分布51と検査積算値分布52とを比較することにより、検査精度を向上することができる。演算部31では、RGBの色成分毎に基準積算値分布および検査積算値分布が取得されて欠陥検査が行われることにより、カラー画像に対する検査精度が向上される。
積算値を利用するインク抜け検査は、インク抜けが印刷品質に大きく影響を与えるワンパス方式の印刷装置に特に適している。
既述のように、基準積算値分布における積算値が大きい場合、その位置にてインク抜けが発生してもインク抜けは検出されにくい、または、誤検出が生じやすい。そこで、第1積算部311および第2積算部312により画素の値が色成分毎に積算される際に、基準画像41および検査画像42中の一定値以上の値が積算対象から除外されてもよい。これにより、以降の処理において、各色成分において当該一定値よりも明度が低い領域に対してのみ処理が実行されることとなる。その結果、欠陥の検出漏れや誤検出が抑制される。
また、画像検査部132では、撮像部22の感度や照明の明るさの経時変化やレンズの汚れ等により検査画像42の明るさが変化する。そこで、リアルタイムにてオフセット処理およびゲイン処理に用いられる定数が更新されてもよい。この場合、例えば、検査積算値分布の平均値に対して、基準積算値分布の平均値が同程度となるように定数が決定される。
次に、画像検査部132の他の動作例について説明する。図19は、画像検査部132により取得された検査画像を例示する図である。画像検査部132では、検査画像42aが分割ブロック毎に検査される。印刷装置の構成および画像検査部132の他の動作は、図1、図4および図5と同様である。
印刷画像に対する欠陥検査が行われる際には、まず、図1の画像読取装置131により印刷画像が撮像され、検査画像が順次取得される。また、画像検査部132では、元画像データに基づいて図4の基準画像データ61が生成される。次に、検査画像42aが、X方向およびY方向に所定の画素数を有する複数のブロックに分割される。図19にて破線にて囲まれたブロック(以下、「注目ブロック422」という。)が検査対象として選択されると、Y方向およびX方向に関して、注目ブロック422と図20に示す基準画像41a中の対応する範囲との位置合わせが行われる。
具体的には、注目ブロック422よりも大きい基準画像41a中の範囲(以下、「探索範囲412」という。)が設定され、注目ブロック422をX方向およびY方向に動かしながら、注目ブロック422内の各画素の値と、探索範囲412内の対応する画素の値との差の絶対値の和(以下、「差分合計値」という。)が求められる。そして、探索範囲412内にて差分合計値が最も小さくなる注目ブロック422の位置が、位置合わせ後の位置として求められる。注目ブロックの画素の値と探索範囲内の重なる画素の値との差の二乗平均(すなわち、画素の値の差のノルム)が求めら、二乗平均の値が最も小さくなる位置が、位置合わせ後の位置として求められてもよい。
画像検査部132では、位置合わせ後に注目ブロック422に重なる基準画像41aの範囲において、図5のステップS14以降と同様の処理が行われる。この処理により、実質的に、基準画像41aおよび検査画像42aの双方をブロックに分割して欠陥検査の処理が実行されることとなる。具体的は、基準画像41aにおいて注目ブロック422が重なる範囲における基準積算値分布が取得され、感度補正が行われ、基準積算値分布と注目ブロック422の検査積算値分布とが比較されてインク抜けの有無が判定される。1つのブロックに対する検査が完了すると、順次他のブロックにおいても同様に検査が行われ、検査画像42a全体が検査される。なお、図柄が存在しないブロックでは、欠陥検査は行われなくてもよい。
上記動作例では、ブロック毎に演算部31による欠陥検査が実行されることにより、暗部となるブロックにてインク抜けを精度よく検出することができる。したがって、印刷方向に暗部となるブロックが1つでも存在すれば、そのブロックが存在する列にて欠陥を精度よく検出することができる。また、検査画像42aを複数のブロックに分割することにより、位置合わせを精度よく行うことができる。なお、基準画像41aを分割して検査画像42aに対して位置合わせすることにより、実質的に基準画像41aおよび検査画像42aの分割ブロックによる欠陥検査が行われてもよい。
図21は、画像検査部132の演算部31の他の例を示す図である。演算部31には、基準積算値分布および検査積算値分布に対して微分処理を行う微分処理部315が設けられる。画像検査部132の他の構成は、図4と同様である。
印刷画像に対して欠陥検査が行われる際には、まず、画像検査部132において、検査画像(のデータ)が順次取得されるとともに、基準画像(のデータ)が生成される。以下、図6の基準画像41および図7の検査画像42を例に用いて説明する。次に、検査画像42と基準画像41との位置合わせが行われる。第1積算部311により、図8に例示する基準積算値分布510が求められ、基準積算値分布510に対して、感度補正部313により、ゲイン処理が行われる。さらに、微分処理部315により、積算値がX方向に関して微分され、図22に示すように、基準積算値分布510の微分値の分布が取得される。以下、当該分布を「基準微分値分布515」といい、基準微分値分布515に含まれる各微分値を「基準微分値」という。
基準微分値分布515の生成に並行して、第2積算部312にて、図10と同様の検査積算値分布52が求められる。微分処理部315において、検査積算値分布52の積算値がX方向に関して微分され、図23に示すように、検査積算値分布52の微分値の分布が取得される。以下、当該分布を「検査微分値分布521」といい、検査微分値分布521に含まれる各微分値を「検査微分値」という。インク抜けが生じている位置では、図10に示すように検査積算値分布52が急峻に変化するため、検査微分値分布521においてピークが現れる。
次に、検査微分値の平均値と、図22の基準微分値の平均値とが同じ、または基準微分値の平均値が僅かに大きくなるように、基準微分値分布515に対してオフセット処理およびゲイン処理が行われる。図24では、細い実線にて修正前の基準微分値分布515を示し、太い実線にて修正後の基準微分値分布515aを示している。図25は、検査微分値分布521と修正後の基準微分値分布515aとを重ねて示す概念図である。比較部314では、検査微分値分布521から基準微分値分布515aが減算される。これにより、欠陥が存在するX方向の位置のみにて正の値が現れ、欠陥の位置が特定される。
図12に示す演算部31を備える画像検査装置13では、基準画像41と検査画像42との間に明暗差が残る場合であっても、微分後の基準積算値分布と検査積算値分布とを比較することにより、的確に欠陥検査を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。上記実施の形態では、感度補正において、暗部抽出処理、フィルタリング処理、ゲイン処理およびオフセット処理が行われるが、必ずしもこれら全てが行われる必要はなく、少なくとも1つが行われることにより、検査精度を向上することができる。また、感度補正では、上記処理は様々な順序にて行われてよい。感度補正は、検査積算値分布に対して行われてもよく、基準積算値分布および検査積算値分布の両方に対して行われてもよい。
上記実施の形態では、演算部31の比較部314において、検査積算値分布から基準積算値分布を減算した差分分布と、閾値とを比較することにより欠陥の有無が判断されてもよい。また、検査積算値分布の各積算値を基準積算値分布の対応する積算値にて除算することにより、欠陥が検出されてもよい。この場合、検査積算値分布の積算値から基準積算値分布の積算値を除算した値が、所定の閾値を超える位置にて、欠陥が存在するものと判定される。比較部314では、基準積算値分布と検査積算値分布とが、減算および除算以外の他の手法により比較されてもよい。
画像検査装置13は、インクジェット方式の印刷装置以外に電子写真方式等の無版にて印刷を行う他の印刷装置に利用されてもよく、印刷装置10における印刷媒体は、印刷用紙以外にフィルムや板状の部材であってもよい。
9 印刷用紙
10 印刷装置
11 印刷機構
13 画像検査装置
22 撮像部
41,41a 基準画像
42,42a 検査画像
51,510〜514 基準積算値分布
52 検査積算値分布
112 ヘッド部
311 第1積算部
312 第2積算部
313 感度補正部
314 比較部
315 微分処理部
422 注目ブロック
515,515a 基準微分値分布
521 検査微分値分布

Claims (10)

  1. 印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査装置であって、
    印刷された画像を撮像して検査画像を取得する撮像部と、
    印刷に用いられるデータに従って生成された基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める第1積算部と、
    前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める第2積算部と、
    前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う感度補正部と、
    前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する比較部と、
    を備え
    前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が、色成分毎に処理を実行し、
    前記感度補正が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、
    前記感度補正部が、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記比較部において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外されることを特徴とする画像検査装置。
  2. 印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査装置であって、
    印刷された画像を撮像して検査画像を取得する撮像部と、
    印刷に用いられるデータに従って生成された基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める第1積算部と、
    前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める第2積算部と、
    前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う感度補正部と、
    前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する比較部と、
    を備え
    前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が、色成分毎に処理を実行し、
    前記感度補正が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、
    前記第1積算部および前記第2積算部が、予め定められた値よりも明度が低い領域に対して処理を実行することを特徴とする画像検査装置。
  3. 請求項に記載の画像検査装置であって、
    前記感度補正部が、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記比較部において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外されることを特徴とする画像検査装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像検査装置であって、
    前記感度補正が、各積算値に定数を乗算もしくは除算する、または、定数を加算もしくは減算する補正を含むことを特徴とする画像検査装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置であって、
    前記基準積算値分布および前記検査積算値分布を微分する微分処理部をさらに備え、
    前記比較部が、微分後の前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較することを特徴とする画像検査装置。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置であって、
    前記基準画像および前記検査画像が、複数のブロックに分割され、対応するブロック毎に前記第1積算部、前記第2積算部、前記感度補正部および前記比較部が処理を実行することを特徴とする画像検査装置。
  7. 印刷装置であって、
    無版にて印刷媒体に印刷を行う印刷機構と、
    前記印刷機構による印刷に並行して印刷された画像を検査する請求項1ないしのいずれかに記載の画像検査装置と、
    を備える印刷装置。
  8. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記印刷機構が、ヘッド部からインクの微小液滴を吐出することにより印刷を行い、
    前記ヘッド部が、印刷時に印刷媒体上の印刷領域の各位置を1回だけ通過することを特徴とする印刷装置。
  9. 印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査方法であって、
    a)印刷に用いられるデータに従って基準画像を準備する工程と、
    b)印刷された画像を撮像して検査画像を取得する工程と、
    c)前記基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める工程と、
    d)前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める工程と、
    e)前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う工程と、
    f)前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する工程と、
    を備え
    前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記c)ないし前記f)工程が、色成分毎に実行され、
    前記e)工程が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、
    前記e)工程にて、前記基準積算値分布において予め定められた値を超える積算値が上限値に変更されることにより、前記f)工程において、前記予め定められた値を超える積算値が比較対象から除外されることを特徴とする画像検査方法。
  10. 印刷媒体に印刷された画像を検査する画像検査方法であって、
    a)印刷に用いられるデータに従って基準画像を準備する工程と、
    b)印刷された画像を撮像して検査画像を取得する工程と、
    c)前記基準画像において予め定められた印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である基準積算値分布を求める工程と、
    d)前記検査画像において前記印刷方向に並ぶ画素の値を積算することにより、積算値の前記印刷方向に垂直な方向における分布である検査積算値分布を求める工程と、
    e)前記基準積算値分布および前記検査積算値分布の少なくとも一方において、予め定められた処理により各積算値を増加または減少させる感度補正を行う工程と、
    f)前記感度補正後に前記基準積算値分布と前記検査積算値分布とを比較する工程と、
    を備え
    前記基準画像および前記検査画像がカラー画像であり、前記c)ないし前記f)工程が、色成分毎に実行され、
    前記e)工程が、前記基準積算値分布に最大値フィルタを作用させる補正を含み、
    前記c)工程および前記d)工程にて、予め定められた値よりも明度が低い領域に対して処理が実行されることを特徴とする画像検査方法。
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