JP5303005B2 - インクジェットプリンタ、インク課金システム及びインクジェットプリンタの制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、インク課金システム及びインクジェットプリンタの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ、インク課金システム及びインクジェットプリンタ
の制御方法に係り、特にインクを消耗品として使用量を適宜把握可能であり、またインク
課金システムにおいて好適に使用することが可能なインクジェットプリンタに関する。
一般に、インクジェットプリンタは、普通紙や専用紙等の用紙の紙面上にインクを定着
させることにより、用紙上に文字や絵柄等の画像を記録する画像記録装置である。この種
の画像記録装置には、インクを充填したカートリッジが着脱自在に取り付けられる。そし
て、インクの使用によりカートリッジ内のインクが無くなった場合には、新しいカートリ
ッジを取り付けることにより、インクの補充を行うように構成されている。
一般に、使用者から見れば、インクを大量に消費してしまう印刷はランニングコストの
面からみて好ましくなく、できるだけ少ないインクで表現力の高い印刷を行うことが好ま
しい。ここで、画像データを上手く選定すれば、少ないインク消費量であっても、高い品
質の画像を印刷することができる場合もある。一例として、背景の色を濃い色から薄い色
に変えるだけでも、画像の印象をあまり大きく変えずに高い印刷品質を保ちつつ、インク
消費量を抑制することができる。
印刷に要する費用を削減するものとして、特許文献1に記載の印刷システムでは、ホス
トコンピュータから印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブを印刷エンジンにて印刷で必要
とされる印刷データに変換するとともに、この印刷ジョブを印刷エンジンにて印刷する際
に必要とされるトータルジョブコストを見積もり、この見積もったトータルジョブコスト
をホストコンピュータに送信するように構成されている。そして、この印刷システムでは
、ホストコンピュータ側では、受け取ったトータルジョブコストをユーザに提示し、ユー
ザから印刷実行指示があった場合にのみ印刷システムに印刷を実行させるように構成して
いる。
また、特許文献2には、印刷ジョブごとのトナー使用量や印刷用紙使用量を記憶してお
き、印刷ジョブに含まれユーザを特定するためのユーザ名ごとの所定期間のプリンタ使用
を算出し、プリンタ使用量に相当する課金をユーザ単位で行えるよう構成されたプリンタ
が記載されている。
特許文献3には、予め1ピクセル当りの平均トナー使用量と、1ページ当たりの平均ピ
クセル数を不揮発性メモリに設定しておき、実際に印刷されたプリント枚数と印刷画像の
ピクセル数とから、トナー使用量を算出する機能を備えたプリンタが記載されている。
特許文献4には、各印刷ジョブの受信処理とイメージ作成処理と印刷処理の進行状態、
各印刷ジョブの発信元のホスト装置や通信経路、各印刷ジョブの消耗品の消費状況、及び
各印刷ジョブに関連して発生したエラーの内容等を含んだ印刷ジョブの詳細情報を表示す
る旨の記載がある。
さらに、特許文献5には、印刷エンジンの状態、受信バッファの空き容量、エラー発生
中か否か、ページ毎に印刷が成功したか否か等、プリンタのステータスを保存しておき、
ホストコンピュータからの要求に応じてこのステータスを返信する旨の記載がある。
特開2003−228474号公報 特開2003−228475号公報 特開平9−120345号公報 特開2001−175622号公報 特開2002−019212号公報
特許文献1のようなシステムは、印刷ジョブを受信する毎に印刷の実行可否についてユ
ーザに確認するシステムである。したがって、あまり印刷頻度の高くない比較的ゆっくり
とした印刷を行うような環境では特に問題とはならないが、商用ベースでのチケット発券
のようなタイムリーな印刷を行う環境では、逐一確認を取ることは業務遂行の妨げとなり
実行することはできない。
また、チケット発券において、使用量に応じてインクの消費量を課金する課金システム
も提案されてきている。このような課金システムにおいて、同じ画像を繰り返し印刷する
ような場合には、必要に応じて一枚あたりのインク消費量を把握し、画像データの選定が
できるような環境が求められている。
また、このような課金システムにおいては、インクが使用された印刷についてはきちん
と印刷が完了して印刷物が出力されることが前提条件となる。しかしながら、場合によっ
てプリンタ側の事情により途中までで印刷が中断されてしまうと、その中途半端な印刷物
に対して課金を行うといった課金システムの利用者にとって望ましくない状況が発生して
しまう虞もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、インク消費量に関する情報
及び/又は印刷結果を必要に応じてホストコンピュータに通知可能なインクジェットプリ
ンタ、インク課金システム及びインクジェットプリンタの制御方法を提供することを目的
とする。また、複数のホストコンピュータとインクジェットプリンタとが接続されたネッ
トワーク環境においても、インク消費量に関する情報及び/又は印刷結果を、該当するホ
ストコンピュータへ正しく通知することができるようにすることを目的とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1) ホストコンピュータと通信可能に接続され、前記ホストコンピュータから送信さ
れる印刷ジョブに応じて印刷を実行するインクジェットプリンタであって、
印刷ジョブに関わる各種情報を記憶可能なジョブ情報記憶部と、
前記ホストコンピュータから前記印刷ジョブを受信する受信部と、
前記印刷ジョブにしたがって、所定のインクを用いて用紙上に印刷を実行する印刷制御
部と、
前記印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショット数を算出するインクショッ
ト数算出部と、
前記印刷ジョブのジョブIDと、該印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショ
ット数と、前記印刷ジョブに含まれており、前記ホストコンピュータを他のホストコンピ
ュータと識別し、該印刷ジョブを送信したホストコンピュータを示す装置識別情報と、を
関連づけて前記ジョブ情報記憶部に記録するジョブ情報管理部と、を備えたことを特徴と
するインクジェットプリンタ。
(2) 前記インクショット数算出部は、前記印刷ジョブから生成されるドットパターン
データを基に実際に吐出される複数色のインクショット数をそれぞれ算出することを特徴
とする(1)に記載のインクジェットプリンタ。
(3) 前記ジョブ情報管理部は、前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信
要求に応じて、前記使用されたインクショット数を前記ホストコンピュータに送信するこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載のインクジェットプリンタ。
(4) 前記ジョブ情報送信要求には、印刷ジョブを指定するためのジョブID指定情報
が含まれており、
前記ジョブ情報管理部は、前記ジョブID指定情報に対応するジョブIDと関連づけら
れた前記使用されたインクショット数を前記ホストコンピュータに送信することを特徴と
する(3)に記載のインクジェットプリンタ。
(5) 前記ジョブ情報管理部は、前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信
要求に応じて、前記ジョブ情報送信要求に指定された装置識別情報とジョブIDに関連づ
けられた前記使用されたインクショット数とを前記ホストコンピュータに送信することを
特徴とする(1)または(2)に記載のインクジェットプリンタ。
(6) ホストコンピュータと通信可能に接続され、前記ホストコンピュータから送信さ
れる印刷ジョブに応じて印刷を実行するインクジェットプリンタの制御方法であって、
前記ホストコンピュータから前記印刷ジョブを受信する受信ステップと、
前記印刷ジョブにしたがって、所定のインクを用いて用紙上に印刷を実行する印刷ステ
ップと、
前記印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショット数を算出するインクショッ
ト数算出ステップと、
前記印刷ジョブのジョブIDと、該印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショ
ット数と、前記印刷ジョブに含まれており、前記ホストコンピュータを他のホストコンピ
ュータと識別し、該印刷ジョブを送信したホストコンピュータを示す装置識別情報と、を
関連づけて印刷ジョブに関わる各種情報を記憶可能なジョブ情報記憶部に記録する記録ス
テップと、を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタの制御方法。
(7) 前記インクショット数算出ステップでは、前記印刷ジョブから生成されるドット
パターンデータを基に実際に吐出される複数色のインクショット数をそれぞれ算出するこ
とを特徴とする(6)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(8) 前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信要求に応じて、前記使用さ
れたインクショット数を前記ホストコンピュータに送信する送信ステップを備えたことを
特徴とする(6)又は(7)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(9) 前記ジョブ情報送信要求には、印刷ジョブを指定するためのジョブID指定情報
が含まれており、
前記送信ステップでは、前記ジョブID指定情報に対応するジョブIDと関連づけられ
た前記使用されたインクショット数を前記ホストコンピュータに送信することを特徴とす
る(8)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(10) 前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信要求に応じて、前記ジョ
ブ情報送信要求に指定された装置識別情報とジョブIDに関連づけられた前記使用された
インクショット数とを前記ホストコンピュータに送信する送信ステップを備えたことを特
徴とする(6)又は(7)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(11) 前記印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果を判断する印刷結果判断部を有し、
前記ジョブ情報管理部は、前記印刷ジョブのジョブIDと、該印刷ジョブに対応する印
刷に使用されたインクショット数と、該印刷ジョブを送信したホストコンピュータを示す
前記装置識別情報と、該印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果と、を関連づけて前記ジョ
ブ情報記憶部に記録することを特徴とする(1)に記載のインクジェットプリンタ。
(12) 前記インクショット数算出部は、前記印刷ジョブから生成されるドットパター
ンデータを基に実際に吐出される複数色のインクショット数をそれぞれ算出することを特
徴とする(11)に記載のインクジェットプリンタ。
(13) 前記ジョブ情報管理部は、前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送
信要求に応じて、前記使用されたインクショット数及び前記印刷結果を前記ホストコンピ
ュータに送信することを特徴とする(11)または(12)に記載のインクジェットプリ
ンタ。
(14) 前記ジョブ情報送信要求には、印刷ジョブを指定するためのジョブID指定情
報が含まれており、
前記ジョブ情報管理部は、前記ジョブID指定情報に対応するジョブIDに関連づけら
れた前記使用されたインクショット数及び前記印刷結果を前記ホストコンピュータに送信
することを特徴とする(13)に記載のインクジェットプリンタ。
(15) 前記ジョブ情報管理部は、前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送
信要求に応じて、前記ジョブ情報送信要求に指定された装置識別情報とジョブIDに関連
づけられた前記使用されたインクショット数及び前記印刷結果とを前記ホストコンピュー
タに送信することを特徴とする(11)または(12)に記載のインクジェットプリンタ

(16) (11)から(15)のいずれかに記載のインクジェットプリンタを用いて、
インクショット数及び印刷結果を把握し、インクショット数に応じた課金を行うインク課
金システムにおいて、
前記印刷結果が成功であった場合にのみ、前記インクショット数をカウントして課金を
行うことを特徴とするインク課金システム。
(17) 前記印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果を判断する判断ステップを有し、
前記記録ステップおいて、前記印刷ジョブのジョブIDと該印刷ジョブに対応する印刷
に使用されたインクショット数と、該印刷ジョブを送信したホストコンピュータを示す前
記装置識別情報と、該印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果と、を関連づけて前記ジョブ
情報記憶部に記録すること、を特徴とする(6)に記載のインクジェットプリンタの制御
方法。
(18) 前記インクショット数算出ステップでは、前記印刷ジョブから生成されるドッ
トパターンデータを基に実際に吐出される複数色のインクショット数をそれぞれ算出する
ことを特徴とする(17)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(19) 前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信要求に応じて、前記使用
されたインクショット数及び前記印刷結果を前記ホストコンピュータに送信する送信ステ
ップを備えたことを特徴とする(17)または(18)に記載のインクジェットプリンタ
の制御方法。
(20) 前記ジョブ情報送信要求には、印刷ジョブを指定するためのジョブID指定情
報が含まれており、
前記送信ステップでは、前記ジョブID指定情報に対応するジョブIDに関連づけられ
た前記使用されたインクショット数及び前記印刷結果を前記ホストコンピュータに送信す
ることを特徴とする(19)に記載のインクジェットプリンタの制御方法。
(21) 前記送信ステップでは、前記ホストコンピュータから受信するジョブ情報送信
要求に応じて、前記ジョブ情報送信要求に指定された装置識別情報とジョブIDに関連づ
けられた前記使用されたインクショット数及び前記印刷結果とを前記ホストコンピュータ
に送信することを特徴とする(17)または(18)に記載のインクジェットプリンタの
制御方法。
本発明のインクジェットプリンタ及びその制御方法によれば、印刷ジョブを受信し、そ
の印刷ジョブに応じた印刷を行う毎に、印刷に使用されたインクショット数及び/又は印
刷結果を記録することができる。したがって、印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに応
じた印刷を行う毎に、印刷に使用されたインクショット数及び/又はその印刷の印刷結果
を記録することができる。したがって、インクジェットプリンタの使用者は、必要に応じ
てインクジェットプリンタ内部の記録を参照することにより、印刷に用いられるインクシ
ョット数を把握することが可能であり、また印刷の成功又は失敗を把握することも可能と
なる。
これにより、例えばクーポン券の印刷において、そのクーポン券がどの程度のインクを
使用するのかを把握し、クーポン券1枚あたりの発券コストを明確に意識することができ
る。よって、本発明のインクジェットプリンタによれば、インクショット数を確認するこ
とにより、コストを押さえつつ依然として高い表現力を兼ね備えた画像を選定するような
操作を容易に実行することが可能となる。例えば、多数のクーポン券を連続して発券する
ような場合には、インクジェットプリンタに記録されたインクショット数を確認して発券
コストが高いと感じられるならば、クーポン券の色を薄くしてインクショット数を減らし
たり、クーポン券のデザインをインクショット数が減るように変更したりして、高いコス
ト削減効果を得ることができる。
また、インクジェットプリンタに設けられるインクカートリッジが複数色のインクタン
クをそれぞれ有している場合、ある色のインクのみが多く使用される片減り状態となり、
他の色のインクが残っているにもかかわらずインクカートリッジを交換しなければならな
いような状況となることが考えられる。本発明の構成を利用して、各インクのインクショ
ット数を把握することにより、片減り状態に陥らないような画像を選定することが可能と
なる。
また、さらに、本発明のインクジェットプリンタによれば、印刷ジョブを受信し、その
印刷ジョブに応じた印刷を行う毎に、印刷が正しく実行されたかどうかの印刷結果をイン
クショット数とともに記録することが可能であるので、インクジェットプリンタの使用者
は、必要に応じてインクジェットプリンタ内部の記録を参照することにより、印刷ジョブ
通りに印刷が行われたかどうかを把握する事が可能となる。したがって、例えばクーポン
券の印刷において、そのクーポン券が指示通りきちんと発券されているかどうかを把握す
ることができる。
また、本発明のインクジェットプリンタによれば、ジョブ情報管理部は、ホストコンピ
ュータから受信するジョブ情報送信要求に応じて、使用されたインクショット数をホスト
コンピュータに送信する。したがって、ユーザは、ホストコンピュータからジョブ情報送
信要求を送信することにより、容易に前記使用されたインクショット数についての情報を
入手し、コスト削減に利用することができる。
また、本発明のインクジェットプリンタによれば、ジョブ情報送信要求には印刷ジョブ
を指定するためのジョブID指定情報が含まれており、ジョブ情報管理部は、ジョブID
指定情報に対応するジョブIDと関連づけられた使用されたインクショット数をホストコ
ンピュータに送信する。したがって、ユーザは、複数種類の印刷を行う場合でも、印刷ジ
ョブと印刷ジョブに対応する画像との関係を把握していれば、インクショット数を知りた
い画像に対応する印刷ジョブを指定して、インクジェットプリンタからその印刷に用いら
れたインクショット数を把握することができる。したがって、複数種類の印刷を行う場合
であっても、各印刷それぞれについて画像の最適化及び印刷コスト削減を図ることが可能
となる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタを用いてインクショット数に応じて課金を
行うインク課金システムを稼働させる場合には、印刷ジョブに対応したインクショット数
と印刷結果とを組み合わせることにより、例えば印刷結果が成功であった場合のみ、イン
クショット数に応じた課金を行うように構成することができる。これにより、インクジェ
ットプリンタ側の都合により、印刷が失敗したような場合であっても、インク課金システ
ムの利用者に課金を行ってしまうといったことがなく、インク課金システムの本来の目的
である、実質的なインク使用量に応じた課金を行う事ができる。
また、本発明によれば、インクジェットプリンタには装置識別情報とジョブIDとを指
定したジョブ情報送信要求が送信され、インクジェットプリンタはこれら装置識別情報と
ジョブIDとに応じて、該当する印刷ジョブ情報をホストコンピュータに送信するように
構成してもよい。このような場合、例えば複数のホストコンピュータが同一のジョブID
を付して印刷ジョブを送信する場合であっても、インクジェットプリンタ内のジョブ情報
記憶部に記憶された印刷ジョブ情報が重複番号を持つことなく、他と必ず識別することが
できる。したがって、あるホストコンピュータからジョブ情報送信要求を受け取ったとき
に、インクジェットプリンタが別のホストコンピュータから送信された印刷ジョブに対応
するインクショット数及び/又は印刷結果を通知してしまうといった混乱を未然に避ける
ことができ、ネットワーク環境下においても、同様に運用する事ができる。
本実施形態のプリンタの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態のプリンタの概略構成を説明するブロック図である。 本実施形態のジョブ情報記憶部に記憶される印刷ジョブ情報を模式的に示す 表である。 本実施形態における印刷ジョブ情報の記録処理の流れを示すフローチャート である。 本実施形態におけるホストコンピュータへの印刷ジョブ情報の送信処理の流 れを示すフローチャートである。 本実施形態の変形例における複数のホストコンピュータとプリンタとの接続 状況を示すブロック図である。 本実施形態の変形例におけるジョブ情報記憶部に記憶される印刷ジョブ情報 を模式的に示す表である。 本実施形態におけるホストコンピュータの印刷結果判断部を設けない構成と した場合の、印刷ジョブ情報の記録処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるプリンタ及びプリンタの制御方法の実施形
態を説明する。
図1は、実施形態1のプリンタの概略構成を示す斜視図である。
本実施形態のプリンタ100は、図1に示すように、複数種のカラーインクを使用し、
記録媒体である用紙に画像記録(複数色カラー印刷)を実行し、クーポン券を発券するイ
ンクジェット方式の印刷装置(画像記録装置)、いわゆるインクジェットプリンタである
図1に示すように、本実施形態のプリンタ100は、前面上部パネル2a及びケースカ
バー2bから構成されるプリンタケース2の前面に、左側から順に電源スイッチ3、ロー
ル紙カバー5、装着部開閉カバー7が配置されている。また、電源スイッチ3の上方には
、プリンタの状態をユーザに通知する複数のLEDランプ6が設けられている。ロール紙
カバー5及び装着部開閉カバー7は、下部に設けられた図示せぬヒンジを介していずれも
前方に開閉可能に設けられている。
ロール紙カバー5の内部には、用紙であるロール紙(不図示)が装填されており、ロー
ル紙カバー5を開くことによりこのロール紙の交換が可能になる。一方、装着部開閉カバ
ー7の内部には、インクカートリッジ(不図示)が装着されており、装着部開閉カバー7
を開くことにより、インクカートリッジの着脱が可能になる。
本実施形態では、インクカートリッジは、カートリッジケース内にイエロー、シアン及
びマゼンダの3色のカラーインクパックを一つにパッケージングしたものであり、プリン
タ100は、これら3色のカラーインクを用いてロール紙上に文字や絵柄といった画像の
カラー印刷を実行する。
図2は、本実施形態のプリンタ100の概略構成を説明するブロック図である。
プリンタ100は、シリアル、パラレル、USBといった各種インタフェースを介して
、ホストコンピュータ300と通信可能に接続されており、ホストコンピュータ300か
ら送信される各種コマンドに応じて動作する。印刷にあたっては、ホストコンピュータ3
00は、印刷に必要な各種動作を指示するコマンドと、印刷すべき画像に応じたデータと
からなる印刷ジョブを送信する。また、各印刷ジョブには他の印刷ジョブと識別するため
の印刷ジョブIDが付与されている。プリンタ100は、この印刷ジョブに応じて動作す
ることにより、一枚のクーポン券を発券する。
具体的に、プリンタ100は、主として、ホストコンピュータ300から送信される各
種コマンドや印刷データを受信する受信部110と、受信部110が受信した各種コマン
ドや印刷データを一時的に保持する受信バッファ120が設けられている。受信バッファ
120によって受信されたデータは、コマンド解析部130に順次読み出されて解析され
、制御コマンドの場合は主制御部160に送られ、印刷データの場合には印刷バッファ1
40にDMA転送等により転送され一時保存される。
印刷バッファ140に一時保存された印刷データは、印刷制御部150によってデータ
展開処理が行われてデータ変換され、図示せぬ印刷ヘッドのノズル列に対応したドットパ
ターンデータ(印刷イメージデータ)が生成されて印刷バッファ140に記憶される。こ
のドットパターンデータは、例えば2ビットの階調情報データであり、印刷ヘッドの各ノ
ズルから吐出されるインクが(1)吐出されない、(2)小ドット、(3)中ドット、(
4)大ドットのいずれに相当するかを表している。
印刷制御部150は、この印刷バッファ140に記憶されたドットパターンデータを基
に印刷ヘッドを駆動して、ロール紙上に画像を形成することにより、クーポン券を作成す
る。
一方、主制御部160によって読み出された各種コマンドについては、その指示する内
容に応じて紙送りや用紙カットなどの各種処理が実行される。
次に、ショット数解析部(インクショット数算出部)170について説明する。
ショット数解析部170は、印刷バッファ140に記憶された印刷データまたはその印
刷データを基に生成されたドットパターンデータに基づき、印刷ヘッドから吐出されるイ
ンク量をドット単位で色毎にショット数としてカウントする。印刷ヘッドから吐出される
インクは、小ドット、中ドット、大ドットによりインク使用量が異なる。このショット数
解析部170は、各ドットからショット数に換算して何ショット数吐出されたかを算出す
る。ショット数解析部170が算出したショット数は、後述するジョブ情報記憶部190
に記憶される。
なお、ショット数解析部170は、クーポン券の発券等、印刷ジョブに応じてロール紙
への印刷に伴う印刷ヘッドからのインク吐出に対応するインク量をドット単位で色毎にシ
ョット数としてカウントするものである。例えば、フラッシング動作により印刷ヘッドか
ら吐出されたインクや、図示せぬインク吸引手段により印刷ヘッドから吸引されたインク
、目詰まり回復動作又はインク充填動作より使用されたインクなど、インクが印刷ヘッド
から吐出可能にするため使用されたインク量については、インク使用量のカウントを行わ
ない。また、インクカートリッジがインクエンドとなった場合でも、インクカートリッジ
内にインクが残存している場合もあるが、この残存インクについてカウントを行うような
処理は行わない。あくまで、インクが実際にロール紙上に吐出され印刷に使用された場合
のみを、ショット数としてカウントするように構成されている。
印刷結果判断部175は、ある一つの印刷ジョブに対応する印刷が成功したかまたは失
敗したかについて判断する判断部である。印刷結果判断部175が判断した印刷結果は、
後述するジョブ情報記憶部190に記憶される。
ここで、印刷が成功するとは、印刷ジョブを開始する印刷ジョブ開始コマンドを受信し
てから、印刷ジョブ終了コマンドを受信するまでの間のコマンドが全て正常に処理され、
印刷ジョブに対応した画像が全てロール紙上に形成され、正しくチケットが発券される状
態を指す。一方、印刷が失敗するとは、ロール紙(用紙)切れ、インク切れ、各種カバー
開、その他致命的なエラー等により、印刷ジョブを開始する印刷ジョブ開始コマンドを受
信してから、印刷ジョブ終了コマンドを受信するまでの間のコマンドが全く処理されない
または処理が途中で中断してしまい、印刷が実行できないまたは中断されてしまう状態を
指す。
ショット数解析部170と印刷結果判断部175との関係について説明すると、ショッ
ト数解析部170は、ロール紙上に吐出されたインクショット数をカウントするものであ
るため、印刷ジョブに対応する印刷が最後まで完全に行われない場合でも、インクショッ
ト数としてカウントを行ってしまう。したがって、ショット数解析部170が算出したイ
ンクショット数をみただけでは、ある印刷ジョブに対応する印刷が正常に終了し、確かに
クーポン券の発券にインクの消費が寄与しているのかどうかがわからない。したがって、
本実施形態では、印刷結果判断部175により、ショット数解析部170によって使用さ
れたインクによって印刷結果が正常に得られていることを保証するよう構成されている。
次に、ジョブ情報管理部180及びジョブ情報記憶部190について説明する。
ジョブ情報管理部180は、ホストコンピュータ300から送信される各印刷ジョブと
、各印刷ジョブに対応して行われた印刷において使用されたインクショット数及び印刷結
果を関連づけて印刷ジョブ情報として記録及び管理する制御部である。
一方、ジョブ情報記憶部190は、ジョブ情報管理部180が印刷ジョブ情報を記録し
てジョブ情報履歴を形成する記憶領域であり、電源オフ時にもその値を保持できるように
、EEPROMやフラッシュROM等の不揮発性記憶媒体上に設定されている。
図3は、ジョブ情報記憶部190に記憶される印刷ジョブ情報を模式的に示す表である

ジョブ情報管理部180は、少なくとも各印刷ジョブに含まれる印刷ジョブIDと、そ
の印刷ジョブに対応して使用されたインク量と、印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果と
を関連づけてジョブ情報記憶部190に記録する。本実施形態では、使用されたインク量
は、ショット数解析部170がカウントしたインクショット数としてインク色毎(ここで
はC:シアン、M:マゼンタ、Y:イエローの三色)に表される。
また、印刷結果は、各印刷ジョブIDに関連づけて記録されるものであり、たとえば図
3の場合では、成功した場合にはフラグとして「0」を、そして失敗した場合には「1」
を付して示すことができる。図3からわかるように、ジョブ情報記憶190を参照するこ
とにより、各印刷ジョブに対してどの程度のインクが色毎に消費されたのかをインクショ
ット数を基準として把握するとともに、その印刷ジョブが正しく終了しクーポン券が発券
されたかどうかを確認することができる。
次に、図4を参照しながら、印刷ジョブ情報の記録処理について説明する。
図4は、印刷ジョブ情報の記録処理の流れを示すフローチャートである。
プリンタ100は、ホストコンピュータ300から送信される印刷ジョブを受信部11
0が受信するまで待機し(ステップS11)、印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジ
ョブを基に印刷イメージデータとしてのドットパターンデータを印刷バッファ140に生
成する(ステップS12)。その後、印刷制御部150は、この生成されたドットパター
ンデータに応じて、印刷ヘッドを駆動しロール紙上への印刷処理(画像形成)を実行して
、クーポン券を発券するとともに、ショット数解析部170は、ドットパターンデータを
基にして当該印刷に伴って使用されるインクショット数を算出する(ステップS13)。
また、印刷結果判断部175は、この印刷ジョブを参照しつつ印刷処理を監視し、印刷
ジョブが正しく処理されたかどうかを判断する(ステップS14)。ステップS14にお
いて、印刷ジョブが正しく処理されたと判断された場合には、ジョブ情報管理部180は
、受信した印刷ジョブ中に含まれるジョブIDに印刷成功を示すフラグ(ここでは0)を
付して、算出されたインクショット数とともに印刷ジョブ情報としてジョブ情報記憶部1
90に記憶し処理を終了する(ステップS15)。一方、ステップS14において、印刷
ジョブが正しく処理されなかったと判断された場合には、ジョブ情報管理部180は、受
信した印刷ジョブ中に含まれるジョブIDに印刷失敗を示すフラグ(ここでは1)を付し
て、算出されたショット数とともに印刷ジョブ情報としてジョブ情報記憶部190に記憶
し処理を終了する(ステップS16)。
このように、本実施形態では、印刷ジョブに応じて印刷が行われる毎に、その印刷ジョ
ブによって用いられたインクの使用量(ショット数)と各印刷ジョブに対応する印刷の印
刷結果とが印刷ジョブIDとともにプリンタ100内に記録される。
次に、図5を参照しながら、ホストコンピュータ300への印刷ジョブ情報の送信処理
について説明する。
図5は、ホストコンピュータ300への印刷ジョブ情報の送信処理の流れを示すフロー
チャートである。
プリンタ100は、ホストコンピュータ300から送信される印刷ジョブ情報要求コマ
ンドを受信部110が受信するまで待機する(ステップS21)。この印刷ジョブ情報要
求コマンドには、(1)ある特定の印刷ジョブIDの指定、または(2)全ての印刷ジョ
ブの指定の何れかが設定されたジョブID指定情報が含まれている。ステップS21で印
刷ジョブ情報要求コマンドをプリンタ100が受信すると、ジョブ情報管理部180は、
印刷ジョブ情報要求コマンド内のジョブID指定情報に応じて、ある特定の印刷ジョブI
Dとそれに対応するインクショット数情報及び印刷結果、または全ての印刷ジョブIDと
それに対応するインクショット数情報及び印刷結果を検索して読み出し(ステップS22
)、ホストコンピュータ300に送信する(ステップS23)。プリンタ100は、送信
した印刷ジョブIDとそれに対応するインクショット数情報及び印刷結果を削除してもよ
いし、そのまま保存しておきジョブ情報記憶部190の記憶容量がいっぱいとなったら古
いものから順に上書きするようにしてもよい。
このように、本実施形態では、印刷ジョブ要求コマンドの受信に応じて、印刷ジョブ要
求コマンドが指定する印刷ジョブに対応したインクショット数及び印刷結果がプリンタ1
00からホストコンピュータ300に送信される。
以上、説明したように、本実施形態のプリンタ100は、ホストコンピュータ300と
通信可能に接続され、ホストコンピュータ300から送信される印刷ジョブに応じて印刷
を実行する。特に、プリンタ100は、印刷ジョブに関わる各種情報を記憶可能なジョブ
情報記憶部190と、ホストコンピュータ300から印刷ジョブを受信する受信部110
と、印刷ジョブにしたがって、インクを用いて用紙上に印刷を実行する印刷制御部150
と、印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクの量を算出するショット数解析部(イ
ンクショット数算出部)170と、印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果を判断する印刷
結果判断部175と、印刷ジョブのジョブIDと、その印刷ジョブに対応する印刷に使用
されたインクショット数と、その印刷ジョブに対応する印刷の印刷結果とを関連づけて前
記ジョブ情報記憶部190に記録するジョブ情報管理部180と、を備えている。
本実施形態のプリンタ100によれば、印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに応じた
印刷を行う毎に、印刷に使用されたインクショット数及びその印刷の印刷結果を記録する
ことができる。したがって、プリンタ100の使用者は、必要に応じてプリンタ100内
部の記録を参照することにより、印刷に用いられるインクショット数を把握するとともに
、印刷の成功又は失敗を把握することが可能となる。
これにより、例えばクーポン券の印刷において、そのクーポン券がどの程度のインクを
使用するのかを把握し、クーポン券1枚あたりの発券コストを明確に把握することができ
る。よって、本実施形態のプリンタ100によれば、インク使用量を確認することにより
、コストを押さえつつ依然として高い表現力を兼ね備えた画像を選定するような操作を容
易に実行することが可能となる。例えば、多数のクーポン券を連続して発券するような場
合には、プリンタ100に記録されたインクの使用量を確認して発券コストが高いと感じ
られるならば、クーポン券の色を薄くしてインクの使用量を減らしたり、クーポン券のデ
ザインをインクの使用量が減るように変更したりして、高いコスト削減効果を得ることが
できる。
また、さらに、本実施形態のプリンタ100によれば、印刷ジョブを受信し、その印刷
ジョブに応じた印刷を行う毎に、印刷が正しく実行されたかどうかの印刷結果をインクシ
ョット数とともに記録するので、プリンタ100の使用者は、必要に応じてプリンタ10
0内部の記録を参照することにより、印刷ジョブ通りに印刷が行われたかどうかを把握す
る事が可能となる。したがって、例えばクーポン券の印刷において、そのクーポン券が指
示通りきちんと発券されているかどうかを把握することができる。
また、本実施形態のプリンタ100を用いてインクショット数に応じて課金を行うイン
ク課金システムを稼働させる場合には、印刷ジョブに対応したインクショット数と印刷結
果とを組み合わせることにより、例えば印刷結果が成功であった場合のみ、インクショッ
ト数に応じた課金を行うように構成することができる。これにより、プリンタ側の都合に
より、印刷が失敗したような場合であっても、インク課金システムの利用者に課金を行っ
てしまうことがなく、インク課金システムの本来の目的である、実質的なインクの使用に
応じた課金を行う事ができる。
また、本実施形態のプリンタ100では、印刷制御部150は、複数色のインクを吐出
するインクジェット方式の印刷ヘッドを制御して画像を形成し、ショット数算出部170
は、印刷ジョブから生成されるドットパターンデータを基に実際に吐出される複数色のイ
ンクショット数をそれぞれ算出するように構成されている。
したがって、プリンタ100に設けられているインクカートリッジが複数色のインクタ
ンクをそれぞれ有している場合、ある色のインクのみが多く使用される片減り状態となり
、他の色のインクが残っているにもかかわらずインクカートリッジを交換しなければなら
ないような状況となることが考えられる。本実施形態の構成を利用して、各インクのイン
クショット数を把握することにより、片減り状態に陥らないような画像を選定することが
可能となる。また、色毎にインクショット数を正確に把握することができるので、インク
課金システムにおいても、色毎に設定された課金単価に応じて、課金額を誤り無く正確に
算出することができる。勿論、色毎の課金単価が同じである場合でも、全インクショット
数を正確に算出することができるため、課金額を誤り無く正確に算出することができる。
また、本実施形態のプリンタ100では、ジョブ情報管理部180は、ホストコンピュ
ータ300から受信するジョブ情報送信要求に応じて、インクショット数及び印刷結果を
ホストコンピュータ300に送信する。したがって、ユーザは、ホストコンピュータ30
0からジョブ情報送信要求を送信することにより、容易に使用されたインクショット数を
入手し、コスト削減に利用することができる。また、インク課金システムの運用時には、
例えば定期的にホストコンピュータ300にインクショット数及び印刷結果を送信するこ
とにより、ホストコンピュータ300またはホストコンピュータ300と通信可能に接続
された集計サーバ側において、印刷結果が成功であったもののみに対し、インク課金を行
うように構成することにより、公平なインク課金システムを実現することができる。
また、本実施形態のプリンタ100では、ジョブ情報送信要求には、印刷ジョブを指定
するためのジョブID指定情報が含まれており、ジョブ情報管理部180は、ジョブID
指定情報に対応するジョブIDと関連づけられた使用されたインクの量及び印刷結果をホ
ストコンピュータ300に送信する。したがって、ユーザは、ホストコンピュータ300
からジョブIDを指定したジョブ情報送信要求を送信することにより、印刷毎に使用され
たインクショット数についての情報を容易に入手し、コスト削減、インク課金システム等
に利用することができる。
なお、上記説明では、プリンタ100が一つのホストコンピュータ300と通信可能に
接続された状況において説明を行ったが、プリンタ100がLAN等のネットワーク内に
おいて、複数のホストコンピュータと接続されている状況でも用いることができる。
以下、本実施形態の変形例として複数のホストコンピュータにプリンタ100が接続さ
れている状況下における処理について説明する。
図6は、プリンタ100が複数のホストコンピュータと接続された状況を示すブロック
図であり、図7は、本変形例におけるジョブ情報記憶部190に記憶される印刷ジョブ情
報を模式的に示す表である。
本変形例では、図6に示すように、プリンタ100は、LAN等により構成されたネッ
トワーク400により、複数のホストコンピュータ310,320,330,340と通
信可能に接続されている。本変形例のプリンタ100の基本的な構成は、先の実施形態で
説明したものと同一であるため、説明を省略する。
本変形例では、各ホストコンピュータ310,320,330,340は、それぞれプ
リンタ100に対して印刷ジョブを送信して、画像等の印刷を行うが、このとき各ホスト
コンピュータ310,320,330,340は、それぞれ印刷ジョブ中に印刷ジョブの
送信元を示す装置識別情報を付して送信する。ここで、装置識別情報は、例えば、ホスト
コンピュータ310が印刷ジョブを送信する場合、送信元であるホストコンピュータ31
0を他のホストコンピュータ320,330,340と識別するためのものである。装置
識別情報とは、装置のシリアル番号等の装置固有の番号やネットワーク内で他との識別に
用いることができる識別情報(IPアドレス等)が考えられる。
プリンタ100は、この装置識別情報付きの印刷ジョブを受信すると、ジョブ情報管理
部180は、インクショット数をジョブ情報記憶部190に記憶するときに、図7に示す
ように、印刷ジョブのジョブIDとともに、該当する印刷ジョブに含まれる装置識別情報
を関連づけてジョブ情報記憶部190に記録する。これにより、プリンタ100から見る
と、印刷ジョブを送信したホストコンピュータをすぐに特定することができる。
また、ホストコンピュータ310,320,330,340は、ジョブ情報送信要求に
もホストコンピュータ310,320,330,340を特定する装置識別情報を付与し
て、プリンタ100に送信する。このジョブ情報送信要求を受信したプリンタ100は、
ジョブ情報管理部180を介してジョブ情報送信要求内のジョブIDと装置識別情報とに
応じて印刷ジョブ情報を検索し、該当する印刷ジョブ情報中のインクの使用量及び印刷結
果を送信元であるホストコンピュータ310,320,330,340の何れかに送信す
る。
このように、本変形例では、プリンタ100には装置識別情報とジョブIDとを指定し
たジョブ情報送信要求が送信され、プリンタ100は、これら装置識別情報とジョブID
とに応じて、該当する印刷ジョブ情報を検索するので、例えば複数のホストコンピュータ
310,320,330,340が同一のジョブIDを付して印刷ジョブを送信する場合
であっても、プリンタ100内のジョブ情報記憶部190に記憶された印刷ジョブ情報が
重複番号を持つことなく、他と必ず識別することができる。したがって、あるホストコン
ピュータからジョブ情報送信要求を受け取ったときに、プリンタ100が別のホストコン
ピュータから送信された印刷ジョブに対応するインクショット数及び印刷結果を通知して
しまうといった混乱を未然に避けることができ、ネットワーク環境下においても、同様に
運用する事ができる。
上記説明では、装置識別情報とジョブIDとがそれぞれ別々であるとして説明を行った
が、例えば、ジョブID中に装置を識別するための装置識別情報が含まれている等、印刷
ジョブのジョブIDが重複しない環境が用意されている場合には、先の実施形態と同様に
ジョブIDのみをキーとして印刷ジョブ情報を検索するように構成してもよい。
なお、上述した実施形態及び変形例におけるプリンタ100は、印刷結果判断部175
を備えた構成となっているが、印刷結果の成否にかかわらず全インクショット数に相当す
る課金を行う場合には、印刷結果判断部175を備えない構成とすることも可能である。
この場合の印刷ジョブ情報の記録処理の流れを図8を参照して説明する。
図8は、印刷結果判断を行わない場合の、印刷ジョブ情報の記録処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
プリンタ100は、ホストコンピュータ300から送信される印刷ジョブを受信部11
0が受信するまで待機し(ステップS31)、印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジ
ョブを基に印刷イメージデータとしてのドットパターンデータを印刷バッファ140に生
成する(ステップS32)。その後、印刷制御部150は、この生成されたドットパター
ンデータに応じて、印刷ヘッドを駆動しロール紙上への印刷処理(画像形成)を実行して
、クーポン券を発券するとともに、ショット数解析部170は、ドットパターンデータを
基にして当該印刷に伴って使用されるインクの量をインクショット数として算出する(ス
テップS33)。そして、ジョブ情報管理部180は、受信した印刷ジョブ中に含まれる
ジョブIDとともに算出したインクショット数をジョブ情報記憶部190に記憶し、処理
を終了する(ステップS34)。
このように、印刷ジョブに応じて印刷が行われる毎に、その印刷ジョブによって用いら
れたインクショット数を印刷ジョブIDとともにプリンタ100内に記録することによっ
て、ホストコンピュータ300からの印刷ジョブ要求コマンドの受信に応じて、印刷ジョ
ブ要求コマンドが指定する印刷ジョブに対応したインクショット数がプリンタ100から
ホストコンピュータ300に送信される。
したがって、ジョブ情報管理部180は、ホストコンピュータ300から受信するジョ
ブ情報送信要求に応じて、使用されたインクショット数だけをホストコンピュータに送信
することもでき、印刷結果の成否にかかわらず全インクショット数に相当する課金を行う
インク課金システムを運用する場合には、印刷結果の成否判断を行う必要がない。このた
め、印刷ジョブ情報の記録処理を高速化できると共に、プリンタ100からホストコンピ
ュータ300へのジョブ情報送信に際して情報送信量を少なくすることができる。
100:プリンタ、110:受信部、120:受信バッファ、130:コマンド解析部、
140:印刷バッファ、150:印刷制御部、160:主制御部、170:ショット数解
析部、175:印刷結果判断部、180:ジョブ情報管理部、190:ジョブ情報記憶部
、300(310,320,330,340):ホストコンピュータ

Claims (5)

  1. ホストコンピュータと通信可能に接続されたプリンタで構成されるクーポン発券システムであって、
    前記ホストコンピュータには、
    クーポンの発券に必要な各種動作を指示するコマンドと、印刷すべき画像に応じたデータとからなる印刷ジョブを前記プリンタに送信し、前記プリンタから送信された前記印刷ジョブに対応する印刷が成功したか、失敗したかの印刷結果を関連づけたジョブ情報を受信する送受信部を備え、
    前記プリンタには、
    前記印刷ジョブに関わる各種情報を記憶可能なジョブ情報記憶部と、
    前記ホストコンピュータから前記コマンド、又は、前記印刷ジョブを受信する受信部と、
    前記印刷ジョブにしたがって、所定のインクを用いて用紙上に印刷を実行する印刷制御部と、
    前記印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショット数を算出するインクショット数算出部と、
    前記印刷ジョブに対応する印刷が成功したか、失敗したかを判断する印刷結果判断部と、
    前記印刷ジョブのジョブIDと、該印刷ジョブに対応する印刷に使用されたインクショット数と、前記印刷ジョブに対応する印刷が成功したか、失敗したかの印刷結果と、を関連づけた前記ジョブ情報を前記ジョブ情報記憶部に記録し、前記ホストコンピュータから送信される印刷ジョブ情報要求コマンドに応じて、前記ジョブ情報を前記ホストコンピュータに送信するジョブ情報管理部とを備え、
    前記印刷結果判断部は、前記印刷ジョブを開始する印刷ジョブ開始コマンドを受信してから、前記印刷ジョブが終了したこと示す印刷ジョブ終了コマンドを受信するまでの間のコマンドがロール紙(用紙)切れ、インク切れ、各種カバー開、その他エラーによりったく処理されない、または処理が途中で中断してしまい、印刷が実行できない状態となった場合、印刷が失敗したと判断し、前記ジョブ情報管理部は、前記受信したジョブIDに印刷失敗を示すフラグと、前記インクショット数を関連づけて記録することを特徴とするクーポン発券システム。
  2. 前記クーポンの発券管理において、印刷が成功したクーポンの発券に使用されたインクの使用量を確認し、当該クーポン券の色を薄くすることにより、インクの使用量を減らすことが可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発券システム。
  3. 前記クーポンの発券管理において、印刷が成功したクーポンの発券に使用されたインクの使用量を確認し、当該クーポン券のデザインを変更することにより、インクの使用量を減らすことが可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発券システム。
  4. 複数色のインクパックが一つのパッケージに収納されたインクを使用するものにおいて、
    前記クーポンの発券管理は、成功した及び失敗した両方の印刷に使用した各色のインクパックの使用量を把握して、クーポン券の画像を選定して、インクの片減りを防止することが可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発券システム。
  5. 前記インクショット数算出部は、インクショット数としてインク色毎に記録される、ことを特徴とする請求項1に記載のクーポン発券システム。
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