JP5302872B2 - 吸収型半導体光変調器 - Google Patents

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Description

本発明は小型で高速、かつ信頼性の高い吸収型半導体光変調器の分野に属する。
(第1の従来技術)
光を吸収する機能を有する、いわゆる吸収型半導体光変調器の第1の従来技術として、非特許文献1に示すハイメサ型光変調器の概略斜視図を図6に示す。
1はn−InP基板、2はn−InP下部クラッド層(あるいは簡単に、n−InPクラッド層)、3はi−InGaAsPウェルと、ウェルとはバンドギャップエネルギ−が異なるi−InGaAsPバリアを複数組み合わせて構成した多重量子井戸(InGaAsP−InGaAsP Multiple Quantum Well:InGaAsP−InGaAsP MQW)コア層(この多重量子井戸層3はノンド−プ層なので、以下i−MQWコア層と略す)、4はp−InP上部クラッド層(あるいは簡単に、p−InPクラッド層)、5はp−InGaAsコンタクト層、6は電気信号を印加するためのp電極(上部電極)、7はn電極(下部電極)、8はポリイミド、9はボンディングワイヤである。
なお、p電極6のうち、ボンディングワイヤが接続されている箇所10はボンディングパッド部と呼ばれている。このハイメサ型半導体光変調器ではボンディングパッド部の電気的キャパシタンスを減らすために、比誘電率が小さなポリイミド8をその下に使用している。
また、p−InPクラッド層4、i−MQWコア層3およびn−InPクラッド層2は光を導波する光導波路を構成している。ここでi−MQWコア層3はその屈折率がp−InPクラッド層4とn−InPクラッド層2よりも高く、光を導波する中心的な役割を有している。なお、ハイメサ光導波路を構成しているリッジ部の幅と長さは各々2μmおよび200μm程度である。
この第1の従来技術の動作について説明する。電界が印加されていない時と逆バイアスを印加した時の光の吸収係数について波長を変数として図7に示す。図中、光変調器を動作させる波長を動作波長として示した。
図7からわかるように、電界が印加されていない場合には、半導体光変調器を動作する波長においては光の吸収係数は充分小さく、半導体光変調器において光が入射する端面(以下、光入射端面と略す)に入射した光は反対側の光が出射する端面(以下、光出射端面と略す)から出射される。一方、p電極6とn電極7の間に逆バイアスを印加すると、光の吸収スペクトラムは長波長側に移動するため、光変調器の動作波長では光の吸収係数が大きくなり、光は吸収される。こうして、p電極6とn電極7間の逆バイアス電圧をONあるいはOFFにすることにより、光もOFFあるいはONされ、電気信号を光信号へと変換することができる。
このハイメサ型光変調器において、光を吸収する機能を有するi−MQWコア層3は比誘電率εが小さな空気(ε=1)で囲まれており、かつボンディングパッド部10の下にはやはり比誘電率εが小さなポリイミド8(ε=3〜4)を使用しているので、その電気的キャパシタンスCは小さい。従って、電気的キャパシタンスCと負荷抵抗Rから制限される、いわゆるCR定数リミットによる3dB光変調帯域(=1/πRC、あるいは簡単に光変調帯域と言う)は、i−MQWコア層3の左右を全て半導体で埋め込んだ埋め込み構造のものより高く、ハイメサ型光変調器は高速光変調に適していると言える。
図8(a)、(b)には逆バイアス印加時における光吸収に伴い発生する熱について、各々光変調器の長手方向とメサ中心からの幅方向における分布を示している。
まず長手方向について考察する。長手方向、つまり光の伝搬方向において、光はi−MQWコア層3、p−InPクラッド層4およびn−InPクラッド層2からなる光導波路を伝搬する間にその強度Pが
P=P0exp(−αz) (1)
のように、指数関数の式に従ってi−MQWコア層3により吸収される。ここで、P0は光入射端面における入射光のパワー、αは吸収係数、zは光入射端面からの距離である。指数関数は変数に対して急速に減衰する関数であるから、光は光入射端面から短い距離の間に急速に吸収され、電流I(これを光電流と呼ぶ)に変換される。
一方、横方向(基板表面に水平方向)については、断面構造がハイメサ構造、つまりリッジ部の左右は空気である。空気の熱伝導率は半導体に比べて数桁小さいため、発生した熱はリッジ部の外部へはほとんど伝わらない。
従って、長手方向には光入射端面からの短い距離内に、横方向にはハイメサのリッジ部に熱が溜まることになる。特に、高いパワーの光が入射すると印加電圧Vと光電流Iの積で表されるジュール熱(PJ=V・I)はn−InPクラッド層2を通して基板1に逃がされるが、基板1に充分には伝えることができず、ハイメサのリッジ部に溜まる。そのため、リッジ部がこの高いジュール熱のために壊れてしまう。実験的にはハイメサ型光変調器への最大光入力パワーは10mW程度が限界であった。
(第2の従来技術)
耐光入力特性に優れ、かつ電気的キャパシタンスCを低減するために、非特許文献2に報告されている図9に示すような第2の従来技術が広く用いられている。
この第2の従来技術ではn−InPクラッド層12の上に、i−MQWコア層13を成長した後、さらにp−InPクラッド層14を成長する。これらをハイメサ構造にエッチングした後、それらの横をFeドープInP埋め込み層17により埋め込んでいる。
この17はInPにFe原子をドーピングすることにより、絶縁抵抗を高めたFeドープInP埋め込み層(半絶縁性InP埋め込み層、あるいはFe−InP埋め込み層と呼ぶ)である。
p−InPクラッド層14とFeドープInP埋め込み層17の上方にはp−InGaAsコンタクト層15、p電極16が形成され、n−InP基板1の下方にはn電極7が形成されている。
当然のことながら、FeドープInP埋め込み層17は空気よりも熱伝導率が高い。図10(a)には、図9に示した第2の従来技術において光の伝搬とともに光の伝搬軸に沿って発生する熱を、また図10(b)には半導体光変調器の光入射端面近傍での水平方向における熱の分布を示している。
i−MQWコア層13の上下を囲んでいるn−InPクラッド層12やp−InPクラッド層14のみならず、i−MQWコア層13の左右を埋め込んでいるFeドープInP埋め込み層17を介して、発生した熱は急速にn+−InP基板1に伝えられる。その結果、第1の従来技術に比較してi−MQWコア層13を中心とした熱分布のピーク値が低くなっていることがわかる。このため、この第2の従来技術は耐光入力特性が優れた構造と言える。
そして、第2の従来技術ではFeドープInP埋め込み層17を用いているので、電気的キャパシタンスが小さいという大きな利点がある。
しかしながら、この第2の従来技術はFeドープInP埋め込み層17を結晶再成長する際にn−InPクラッド層12、i−MQWコア層13、及びp−InPクラッド層14により形成されるメサの高さが高いので結晶再成長が難しいばかりでなく、大きな問題がある。つまり、FeドープInP埋め込み層17を形成するためには、ドーパントをFeとする結晶成長炉を専用に持つ必要がある。一般に結晶成長装置を持つには安全装置も含めると数億円という高額な設備投資が必要である。
さらに、このFe原子とp−InPクラッド層14のドーパントであるZnは互いに相互拡散し易く、その結果著しく電気的キャパシタンスが大きくなり、電気的な高速動作が困難となってしまう。そのため、その結晶再成長の条件出しに長い時間が必要であるという問題があった。一般にFeドープInP埋め込み層17の結晶再成長条件を見出すことは極めて難しい。つまり、図9に示した第2の従来技術を実現するには多額の設備投資のみならず長い開発期間を要するという問題があった。
(第3の従来技術)
以上の問題点を解決するために、例えば同一出願人による特許出願である特許文献1に開示された第3の従来技術が提案された。この第3の従来技術の斜視図を図11に示す。ここで、22はn−InP下部クラッド層(あるいは簡単に、n−InPクラッド層)、23はi−MQWコア層、24はp−InP上部クラッド層(あるいは簡単に、p−InPクラッド層)、25はp−InGaAsコンタクト層、26は電気信号を印加するためのp電極である。10はボンディングパッド部である。
ここで、第3の従来技術の上面図を図12に示す。光は入射側のA−A´側から入射し、出射側のB−B´側から出射する構成とする。光が入射する端面近傍の幅Winは22μm程度、光が出射する端面近傍の幅Woutは2μm程度、そしてテーパ領域の長さLinは30μm程度である。このように、この第3の従来技術では光が入射する端面近傍の半導体材料の幅を広くすることにより、発生した大きな熱をn−InP基板1に伝えている。この幅を広くした領域を熱伝導用半導体部という。そして、この幅を広くした光入射端面側の光導波路はマルチモード光導波路となっている。なお、この領域では多くのモードが励振された結果的には横方向には自由空間的に光が広がって伝搬していると解釈できることを示唆している。従って、第3の従来技術では光を光電流に変換する際に大きな熱が発生しても素子の破壊を避けることができる。
この第3の従来技術の製作に当たっては、まず図13に示すように、n−InP基板1の上に、n−InP下部クラッド層(あるいは簡単に、n−InPクラッド層)22、i−MQWコア層23、p−InP上部クラッド層(あるいは簡単に、p−InPクラッド層)24、p−InGaAsコンタクト層25を結晶成長した後、図11のように例えば指数関数やべき乗型などの曲線、あるいは直線のテーパ形状にエッチングをし、その後p電極26とn電極7を形成する。このように、第3の従来技術の製作においては結晶再成長をしなくてよいので、その製作工程は極めて簡単である。
さて、第3の従来技術の大きな特徴であるモード伝搬とその結果である光の結合損失(あるいは挿入損失)の観点から議論する。図12に示す第3の従来技術において実際には光は入射側のA−A´側から入射し、出射側のB−B´側から出射する構成であるが、逆に本来は出射側であるB−B´側から光を入射し、本来は入射側のA−A´側から光を出射することを想定する。
図14(a)にB−B´から見た背面図、図14(b)にA−A´から見た正面図を示す。図14(a)の40は光が入射したB−B´近傍のハイメサ型の光導波路を伝搬する光のモード(あるいは、光の界分布)である。この様子から単一モードが伝搬していることがわかる。図14(b)の41はB−B´側から入射した光がA−A´側から出射される際のモード(あるいは、光の界分布)であり、B−B´側の光のモード40とよく似た形となっている。これはA−A´側がマルチモードであるため、多くのモードが分担して光を伝搬させた結果、単一モードが自由空間を伝搬しているように見える。
さらに、図12からわかるように、第3の従来技術では光が伝搬するに従ってメサの幅を狭くしているので、電気的キャパシタンスCをできるだけ低減している。つまり、電気的キャパシタンスCと負荷抵抗RによりCR定数から規定される光変調帯域を改善している。
このように、第3の従来技術では1回の結晶成長で形成することができるので製作工程が極めて簡単となり、吸収型半導体光変調器としてのコストを著しく低減できる。さらに光が入射する側のi−MQWコア23の幅が広いために大きなパワーの光を吸収しても発熱により壊れることがなく、また比較的高速な光変調が可能になるという大きな利点がある。
しかしながら、図12においてp電極26のうち、Linの長さのテーパ領域により発生するキャパシタンスが大きいため、20Gbit/s以上の極めて高速な光変調は実現しづらいのが現状であった。
IEEE、Journal of Quantum Electronics、vol.28、pp.224−230、1992 1993年電子情報通信学会春季大会C−153
特願2009−62623
以上のように、第1の従来技術のようなハイメサ型半導体光変調器においては、高いパワーの光が入射すると、印加電圧と光吸収部において生じた電流に起因する大きなジュール熱がハイメサのリッジ部に溜まり、リッジ部が熱破壊される。ところが、これを避けるためにFe−InPにより埋め込むと、多額の設備投資と結晶再成長の条件出しに長い開発期間が必要である。さらに光が入射する端面近傍ではメサの幅を広くし、光が伝搬する方向に沿ってメサの幅を狭くする第3の従来技術では熱破壊を避けることができ、かつ比較的全体としてのキャパシタンスを低減できるものの、メサの幅の広い領域により生じるキャパシタンスのために、非常に高いビットレートでの光変調は困難であった。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の吸収型半導体光変調器では、半導体基板上に、少なくとも光を吸収する機能を有するコア層を含む光導波路を形成し、該光導波路は光入射端面を有し、前記光導波路の上方に前記光導波路に電気信号を印加する上部電極を形成しており、前記光入射端面から入射した光が前記光導波路を伝搬する過程で前記コア層に吸収されることにより光電流が生成される吸収型半導体光変調器において、前記コア層は、前記生成された光電流に起因するジュール熱による熱破壊を避けるために、前記ジュール熱を前記半導体基板に逃がすように、前記光入射端面側の幅が広く形成されているとともに前記光の伝搬方向に向かって狭くなって形成され、前記光入射端面側の前記光導波路がマルチモード光導波路を構成し、さらに、電気的なキャパシタンスが小さくなるように、前記光入射端面側において前記上部電極の幅が前記コア層の幅よりも狭く形成されていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項2に記載の吸収型半導体光変調器では、請求項1に記載の吸収型半導体光変調器において、前記光入射端面側において、前記上部電極の直下に形成されたコンタクト層の幅が前記上部電極とともに前記コア層の幅よりも狭く形成されていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項3に記載の吸収型半導体光変調器では、請求項1または請求項2に記載の吸収型半導体光変調器において、前記コア層の幅を曲線形状、直線形状、および階段形状の少なくとも一つの形状に従って狭くしていくことを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項4に記載の吸収型半導体光変調器では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器において、前記光導波路がハイメサ型光導波路であることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項5に記載の吸収型半導体光変調器では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器において、前記光導波路がストリップ装荷型光導波路であることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項6に記載の吸収型半導体光変調器では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器において、前記光導波路が埋め込み型光導波路であることを特徴としている。
本発明では、光が吸収されることにより大きな熱が発生する領域メサ幅を広くすることにより、生じたジュール熱を効率よく基板に逃がして素子の破壊を避け、かつ電極全体としてのキャパシタンスが大変小さくなるようにメサ幅の広い領域における電極の幅をメサ幅よりも狭くすることにより高速光変調が可能となるという大きな利点がある。
本発明の第1の実施形態に係わる吸収型半導体光変調器の概略構成を示す斜視図 本発明の第1の実施形態に係わる吸収型半導体光変調器の上面図 本発明の第1の実施形態に係わる吸収型半導体光変調器の動作原理を説明する図 本発明の第2の実施形態に係わる吸収型半導体光変調器の上面図 本発明の第2の実施形態に係わる吸収型半導体光変調器の上面図 第1の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の概略構成を示す斜視図 第1の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の動作原理を説明する図 第1の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の特性を説明する図 第2の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の概略構成を示す斜視図 第2の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の特性を説明する図 第3の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の斜視図 第3の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器の上面図 第3の従来技術に係わる吸収型半導体光変調器を製作するために結晶成長したウェーハ断面図 (a)は図12のB−B´側の端面近傍を伝搬する光のモード、(b)は図12のA−A´側の端面近傍を伝搬する光のモードを示す
以下、本発明の実施形態について説明するが、図6から図14に示した従来技術と同一番号は同一機能部に対応しているため、ここでは同一番号を持つ機能部の説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態における吸収型半導体光変調器についてその概略斜視図を図1に示す。ここで、22はn−InP下部クラッド層(あるいは簡単に、n−InPクラッド層)、23はi−MQWコア層、24はp−InP上部クラッド層(あるいは簡単に、p−InPクラッド層)、35はp−InGaAsコンタクト層、36は電気信号を印加するためのp電極(上部電極)である。10はボンディングパッド部である。また、第1の実施形態の上面図を図2に示す。この第1の実施形態では光導波路をハイメサ構造としている。
なお、p−InGaAsコンタクト層35の幅はp−InPクラッド層24の幅と同じでも良いが、一般にオーミックコンタクトを実現するためにp−InGaAsコンタクト層35のドーピングレベルは高いので、p電極36の幅を狭くしても実効的にp電極36の幅が広い場合と等価になってしまう場合がある。従って、本発明の効果を著しく発揮するためにはp電極36とp−InGaAsコンタクト層35の両方の幅を狭くすることが好適である。
なお、コンタクト層35の材料としてはp−InGaAsに限らず、p−InGaAsPなど各種の半導体材料を用いることができることは言うまでも無い。
図3には、光が入射するA−A´側のp電極36の幅WD,inを変数とした場合における電気的なキャパシタンスCと3dB光変調帯域Δfを縦軸に示す。図からわかるように、光入射側の電極の幅WD,inを狭くすると、電気的なキャパシタンスCが小さくなり、光変調帯域Δfが大きくなることがわかる。このように、本発明を用いることにより20Gbps以上の高速光変調を可能とすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態とはp電極の構成が異なっている。図4は第2の実施形態の上面図を示し、コア層23の面を表出させた状態を示している。コア層23の形状は、第1の実施形態と同様である。
図4ではA−A´側から入射した光38がコア層23を伝搬する様子を示している。37は光が広がる時のその包絡線である。この考えを用いて、第2の実施形態では、図5の上面図に示すように、p電極46を光の広がりの包絡線37に合わせた形状としている。なお、不図示のp−InGaAsコンタクト層もp電極46に合わせた形状としている。この実施形態においても光が入射するA−A´側のメサの幅よりもp電極46の幅が小さいので、電気的なキャパシタンスを小さくすることが可能である。
なお、光が入射するA−A´側のp電極46の形状は曲線や直線、あるいはそれらの組み合わせでも良いことはいうまでもない。
(各種実施形態)
以上の実施形態においてはメサの幅が曲線形状に狭くなる構造について図示したが、直線形状、および階段形状の少なくとも一つの形状に従って狭くしていっても良い。また、光導波路の構造としてはハイメサの構造を実施形態として用いて説明したが、この他にストリップ装荷型、埋め込み型など、その他の光導波路構造でも良いことはいうまでもない。
基板についてはn−InP材料を想定したが、p−InP基板や半絶縁性InP基板など、基板の種類によらないことはもちろんであるし、光吸収部の材料としてi−InGaAsP−InGaAsP MQWを想定したが、i−InGaAs/InGaAsP MQW、i−InGaAs/InP MQW層、i−InGaAlAs/InAlAs MQWなど、その他の多重量子井戸でもよいし、i−InGaAsPやi−InGaAlAsなどバルク材料でも良い。
また、FeドープInPのような半絶縁性InPを用いた埋め込み装置と埋め込み技術は必要ないとしたが、もちろん用いても良いし、発生したジュール熱を基板に逃がすことができれば、これら以外の材料を用いてもよいことは言うまでもない。
さらに、本発明は発熱した熱を分散させるためのものであるから、光を吸収し電流に変換した結果、熱を発生する半導体受光器のようなその他の半導体デバイスにも適用可能である。
1:n−InP基板
2、12、22:n−InP下部クラッド層
3、13、23:i−MQWコア層
4、14、24:p−InP上部クラッド層
5、15、25、35:p−InGaAsコンタクト層
6、16、26、36、46:p電極
7:n電極
8:ポリイミド
9:ボンディングワイヤ
10:ボンディングパッド
17:FeドープInP埋め込み層
37:光の広がりの包絡線
38:光
40、41:光のモード(あるいは光の界分布)

Claims (6)

  1. 半導体基板上に、少なくとも光を吸収する機能を有するコア層を含む光導波路を形成し、該光導波路は光入射端面を有し、前記光導波路の上方に前記光導波路に電気信号を印加する上部電極を形成しており、前記光入射端面から入射した光が前記光導波路を伝搬する過程で前記コア層に吸収されることにより光電流が生成される吸収型半導体光変調器において、
    前記コア層は、前記生成された光電流に起因するジュール熱による熱破壊を避けるために、前記ジュール熱を前記半導体基板に逃がすように、前記光入射端面側の幅が広く形成されているとともに前記光の伝搬方向に向かって狭くなって形成され、
    前記光入射端面側の前記光導波路がマルチモード光導波路を構成し、
    さらに、電気的なキャパシタンスが小さくなるように、前記光入射端面側において前記上部電極の幅が前記コア層の幅よりも狭く形成されていることを特徴とする吸収型半導体光変調器。
  2. 前記光入射端面側において、前記上部電極の直下に形成されたコンタクト層の幅が前記上部電極とともに前記コア層の幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収型半導体光変調器。
  3. 前記コア層の幅を曲線形状、直線形状、および階段形状の少なくとも一つの形状に従って狭くしていくことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸収型半導体光変調器。
  4. 前記光導波路がハイメサ型光導波路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器。
  5. 前記光導波路がストリップ装荷型光導波路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器。
  6. 前記光導波路が埋め込み型光導波路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の吸収型半導体光変調器。
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