JP5302803B2 - 凍結保存装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凍結保存装置に関するものである。
新薬の開発や医療の基礎研究に用いる実験動物の***、受精卵、細胞などの生体試料を簡便に保存する装置として凍結保存装置が一般的に用いられている。特に、液化窒素を使用した凍結保存装置は最も長期間安定して保存できるとされ広く用いられている。
この凍結保存装置では、生体試料はアンプルに収納され、アンプルはアンプル収納具に収納されてから、凍結保存容器内で凍結保存される。凍結保存装置に関する先行技術としては、例えば、以下に示す特許文献1〜6等が知られている。
生体試料を凍結保存容器へ導入する際、常温の生体試料を凍結保存容器へ直接持ち込んでもよいが、凍結時の温度降下速度は保存および融解後の生存率や細胞機能に大きな影響を与えることが知られている。よって、生体試料や培地の特性に応じた最適な温度降下パターンで凍結が進むよう、予め容器外で凍結させた後、容器内へアンプルを持ち込み、長期間保存することがある。
なお、一部の臍帯血凍結等で用いられる専用のバック収納具を用いた自動搬送型凍結保存容器には、保存容器庫内の冷熱を利用する予備凍結装置を備えたものが知られている。
特開平8−192363号公報 特許第2801809号公報 特許第3135034号公報 実開平5−49294号公報 特開平1−200157号公報 特開2002−282712号公報
しかしながら、一般的には予備凍結の後にアンプルを予備凍結容器又はプログラムフリーザーから凍結保存容器に移動する必要があるため、人手による作業の煩雑さや、アンプルの取り間違え、移動の際のアンプルの昇温等の問題があった。
また、ラックにアンプルを収納するという従来のプログラムフリーザーや、断熱ボックスに収納後−80℃程度の恒温保冷庫に一晩程度保持して緩慢に凍結する方法では、ラック内アンプルの収納場所により試料の温度降下に偏差を生じやすいという問題があった。
さらには、従来の自動搬送型凍結保存容器では、予備凍結の際、常温の試料を庫内の冷ガス顕熱のみを利用して凍結する為、試料の潜熱除去が不十分となるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、予備凍結の際の作業が簡便であり、アンプルの取り間違えや移動の際の昇温のリスクが少ない凍結保存装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、予備凍結の際、試料の冷却が均一であるとともに試料の潜熱を容易に除去することが可能な凍結保存装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、アンプルの予備凍結を行うための予備凍結手段と、前記アンプルを凍結保存するための凍結保存容器と、を収納した収納部と、
前記収納部の上部に連通して設けられた作業空間部と、を備え、
前記作業空間部が乾燥ガスで充満されて陽圧とされており、
前記作業空間部では、前記予備凍結手段への前記アンプルの挿入又は取り出し作業と、前記凍結保存容器への前記アンプルの挿入又は取り出し作業と、前記予備凍結手段と前記凍結保存容器との間の前記アンプルの搬送と、が行われることを特徴とする凍結保存装置である。
請求項2に記載の発明は、前記予備凍結手段は、冷却チャンバと、前記冷却チャンバ内に収容される保護部材と、前記冷却チャンバに設けられて前記保護部材に低温液化ガスを噴射する1以上のノズルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の凍結保存装置である。
請求項3に記載の発明は、前記ノズルが、少なくとも前記保護部材の上下方向の略中央部分に低温液化ガスを噴射可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の凍結保存装置である。
請求項4に記載の発明は、前記保護部材が、金属からなる円筒部分を有する部材であることを特徴とする請求項2又は3に記載の凍結保存装置である。
請求項5に記載の発明は、前記冷却チャンバ内の温度を測定する温度測定手段と、所定の温度制御パターンを記憶するメモリと、前記メモリ内の情報と前記温度測定手段による測定値とに基づいて、前記ノズルへの低温液化ガスの供給量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の凍結保存装置である。
本発明によれば、収納部に予備凍結手段と凍結保存容器とを備えているため、予備凍結による作業を簡便に行うことができる。また、作業空間部において、予備凍結手段へのアンプルの挿入又は取り出し作業や、凍結保存容器へのアンプルの挿入又は取り出し作業や、予備凍結手段と凍結保存容器との間のアンプルの搬送が装置内の作業空間部で行われるため、アンプル収納具を移動する際の、アンプルの昇温のリスクを低減することができる。
また、本発明によれば、作業空間部が乾燥ガスで充満される構成となっている。これにより、作業空間部内は乾燥した状態を保つことができるため、アンプルを予備凍結手段から凍結保存容器へと搬送する際に、これらや凍結保存容器に霜が付着することを抑制することができる。したがって、アンプル表面に記載された試料管理コードの読み取りが容易に行えるため、アンプルの取り間違えを低減することができる。
さらに、本発明によれば、凍結保存容器と独立して予備凍結手段が設けられており、予備凍結手段にはアンプルを収容する保護部材と低温液化ガスを噴射する1以上のノズルとを備えて構成されている。これにより、アンプルを予備凍結する際に、低温液化ガスの潜熱および顕熱を利用することができるため、アンプル中の試料の潜熱を容易に除去することができる。また、ノズルが、少なくとも前記保護部材の上下方向の略中央部分に低温液化ガスを噴射可能に配置されている場合には、試料の冷却を均一に行うことができる。さらに、温度測定手段、メモリ、制御手段を備える場合には、さらに試料の冷却温度を詳細に制御することができる。
更にまた、本発明によれば、作業空間部が乾燥ガスで充満され陽圧とされている。これにより、大気の進入を防ぐことができるため、作業空間部内に塵埃、バクテリア、ウイルスなどを伴う大気、作業員の呼気の混入が抑制され、乾燥した状態かつ清浄な状態に保つことができる。したがって、アンプルを予備凍結手段から凍結保存容器へと搬送する際に、アンプルの汚染を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態である凍結保存装置を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置における乾燥ガス供給設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置における凍結保存容器の一例を示す一部切開した概略斜視図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置における凍結保存容器への低温液化ガス供給設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置におけるキャップと鞘管の一例を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置におけるアンプル収納具の一例を示す概略説明図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置を示す概略平面図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置における予備凍結装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置におけるパスボックスの一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態である凍結保存装置における自動搬送装置の構造の一例を示す概略構成図である。 本発明の他の実施形態である凍結保存装置における予備凍結装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である凍結保存装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1に示すように、本発明を適用した一実施形態である凍結保存装置1は、凍結保存容器2及び予備凍結装置(予備凍結手段)3を収納した収納部1aと、この収納部1aの上部に連通して設けられた作業空間部1bと、を備えて概略構成されている。また、作業空間部1bには、パスボックス4および自動搬送装置5が設けられている。さらに、凍結保存装置1には、制御装置6が付設されている。
凍結保存装置1は、その外形寸法がおよそ、高さ2000mm、幅1000mm、奥行1000mmの直方体状のボックスである。また、凍結保存装置1は、仕切り板1cによって上下方向に二分されており、上部の作業空間部1bと下部の収納部1aとから構成されている。収納部1aと作業空間部1bの大きさと形状は、それぞれ1辺がおよそ1000mmの立方体状となっている。
収納部1aは、アンプルを凍結保存するための凍結保存容器2と、アンプルの予備凍結を行うための予備凍結装置3と、が収められるようになっている。また、前記仕切り板1cには、その中心に円形の貫通孔が、角部付近にそれより径の小さい円形の貫通孔が形成されており、作業空間部1bからこれらの貫通孔を介して収納部1a内の凍結保存容器2及び予備凍結装置3の開口部がそれぞれ望めるように構成されている。すなわち、収納部1aに内蔵された凍結保存容器2および予備凍結装置3のそれぞれの開口部は、該開口部が作業空間部1bに面してこれに通じており、該開口部からアンプル収納具を出し入れすることができる。
作業空間部1bは、収納部1aの上部に、この収納部1aと連通するように設けられており、乾燥ガスで充満されて陽圧(例えば0.1kPaG〜10kPaG)とされている。作業空間部1bは、後述するように、アンプルが収容されたアンプル収納具16の予備凍結装置3への挿入又は取り出し作業や、凍結保存容器2へのアンプル収納具16の挿入又は取り出し作業や、予備凍結装置3と凍結保存容器2との間のアンプル収納具16の搬送が行われる空間となっている。
凍結保存容器2及び予備凍結装置3を収納し収納部1aと作業空間部1bを構成する外装板の材質は特に限定されるものではないが、この作業空間部1b内での作業が外部から視認できるように構成されていることが好ましい。具体的には、例えば、作業空間部1bの正面と両側面をアクリル樹脂板で覆うなどする。また、作業空間部1bの周囲を覆うアクリル樹脂板を2重として、断熱性を持たせて、アクリル樹脂板の外面での結露、着霜を防止するように構成してもよい。
図2に示すように、作業空間部1bの天井壁には、排気口7が形成されているとともに、図示しない逆流防止機構またはフィルタが取り付けられ、大気中の塵埃の進入を防止するようになっている。
また、図2に示すように、作業空間部1b内には、露点センサー8が取り付けられている。この露点センサー8は、作業空間部1b内の雰囲気ガス中の水分量を計測するもので、露点センサー8からの信号が露点計9に送られ、この露点計9において、計測された水分量に基づいて作業空間部1b内の露点が算出されるようになっている。
露点計9には、予め作業空間部1b内の露点が、例えば−50℃に設定されており、露点計9で算出された露点がこの設定露点以上になると、乾燥ガス供給管10から作業空間部1b内に乾燥ガスが供給されるように構成されている。
乾燥ガス供給管10の一端は、作業空間部1b内に開口しており、その他端は、流量調整弁11、気化器12を介して後述する液化ガス供給管13に接続されている。
流量調整弁11は、露点計9からの制御信号によって、乾燥ガスの流量を制御する。
液化ガス供給管13から分流した低温液化ガスは、気化器12で気化して乾燥ガスとなり、流量調整弁11にて流量制御されて作業空間部1bに導入される。
凍結保存容器2は、図3に示すように、容器本体14と、キャップ15と、1以上のアンプル収納具16と、1以上の鞘管17と、から概略構成されている。凍結保存容器2は、ステンレス鋼などからなる内槽18と外槽19から形成される二重構造であり、内槽18と外槽19との間の空隙が真空である真空二重断熱容器である。
容器本体14は、内槽18の底部付近まで液化窒素などの低温液化ガスが満たされるようになっている。また、内槽18の口部の開口径は、内槽18の胴部の内径よりもわずかに小さくなっており、内槽18は、いわゆる寸胴鍋状の形状となっている。
また、図4に示すように、この凍結保存容器2には、その容器本体14内に低温液化ガスを供給または補充するための液化ガス供給管13が設けられている。この液化ガス供給管13の一端は、凍結保存装置1の収納部1aの側壁部および容器本体14の側壁部を貫通して内槽18の底部付近まで延びており、他端は流量調整弁13aを介して液化ガス供給源20に接続されている。
さらに、凍結保存容器2の容器本体14内には、低温液化ガスの貯留液面位を検知する液面センサー21と、容器本体14内の気相の温度を検知する温度センサー22が設けられており、これらセンサー21、22からの検出信号が液化ガス供給源20に送られて、容器本体14内に供給する低温液化ガスの供給時点、供給量を制御するようになっている。
容器本体14の内槽18の口部は、キャップ15で開閉可能に閉じられるようになっている。キャップ15は、図3に示すように、その外径が内槽18の口部の開口径とほぼ同径の円柱状のものであって、図5に示すように、円板状の上板23および下板24とこれらの間の発泡ウレタン樹脂などの断熱材からなる断熱体25とから構成された厚さ200〜300mm程度のもので、断熱性能の高いものである。
キャップ15には、これをその厚さ方向(上下方向)に貫通する多数の、例えば300〜500個の挿入孔26が形成されている。この挿入孔26の内径は、15〜25mm程度となっている。
これら挿入孔26のすべてには、鞘管17が挿入されるように構成されている。この鞘管17は、図3に示すように、外径15〜25mm、内径13〜23mm、長さ500〜700mm程度の直管状のもので、その口部がキャップ15の上側の表面に露出して開口した状態となっている。
鞘管17の上部の前記キャップ15に接する部分は、樹脂パイプから構成され、これより下側の部分はステンレス鋼、アルミニウム合金などから構成されている。
また、図5に示すように、鞘管17の頂部には、この鞘管17をキャップ15に固定するための固定爪(図示略)が一体に取り付けられており、キャップ15の挿入孔26の上縁部(上板23)に形成された係合凹部(図示略)に前記固定爪を係合することで、鞘管17がキャップ15に固定され、アンプル収納具16の引き上げに伴って鞘管17が同時に引き上げられないようになっている。
図4に示すように、鞘管17内には、アンプル収納具16が上下方向に移動可能に挿通されている。このアンプル収納具16は、図6に示すように、ステンレス鋼、アルミニウム合金などからなる支持柱28と、この支持柱28の上部に設けられた丸棒状の断熱部29と、この断熱部29の上部に取り付けられた把手部30と、支持柱28の上下方向に間隔を配して複数個、例えば8個並んで設けられたアンプル収納部31とから構成されている。
支持柱28は、水平方向の断面形状が円弧状に湾曲した帯状のものであって、その下端部にはガイドパイプ32が設けられている(図6参照)。このガイドパイプ32は、アンプル収納具16をその最下端のアンプル収納部31まで引き上げてもキャップ15から外れないようにするためのものである。なお、このガイドパイプ32は、必ずしも必要とされるものではない。
断熱部29は、その外径が前記鞘管17の内径とほぼ同径とされており、その上下方向の長さはキャップ15の上下方向の厚さとほぼ同じとなっている。
この断熱部29は、またその内部がガラス繊維強化エポキシ樹脂などの合成樹脂からなり、周辺部が発泡ウレタン樹脂などの発泡樹脂から形成されており、断熱性能が高いものとなっている。
図6に示すように、支持柱28は断熱部29の中心軸上には位置しておらず、支持柱28が断熱部29の側部に連設された状態となっている。
アンプル収納部31は、図6に示すように、凍結保存すべき試料を封入した1個のアンプル33を保持、収納する有底円筒のコップ状のもので、支持柱28の側部にこれと一体的に設けられている。アンプル収納部31の上下方向の間隔は、これにアンプル33を収納したときに、アンプル33の頂部とこれの上方のアンプル収納部31の底部との間に5〜10mm程度の間隙が生じるようにそれらの間隔が決められている。
また、このアンプル収納部31は、その外径が断熱部29の外径よりもわずかに小さくなっており、その中心軸と断熱部29の中心軸とがほぼ一致するように支持柱28に取り付けられている。
また、凍結保存容器2の容器本体14の上端部には、図3に示すように、スポンジ、ゴムなど緩衝材からなるリング状のパッキング34が固定されており、凍結保存容器2が収納部1aの定位置に収められた際に、このパッキング34が前記仕切り板1cの下面に押しつけられるようになっている。
凍結保存容器2を収納部1aに収める際には、収納部1aの扉を開いて収納部1a内に格納されているトレー(図示略)を引き出し、このトレーに凍結保存容器2を乗せて、凍結保存容器2をその内部に押し込むことになる。凍結保存容器2が定位置に到ると、凍結保存容器2がわずかに上方に持ち上げられた状態で固定されるようになっており、これによりパッキング34が仕切り板1cの下面に密着することになる。
凍結保存容器2のキャップ15の周縁部には、図3に示すように、ガス抜きパイプ35がこれを貫通して設けられ、このガス抜きパイプ35の上部には、ガス抜き弁36が取り付けられ、これにより容器本体14内で気化した低温液化ガスを容器本体14内から抜き出すことができ、容器本体14内が陰圧とならないように保つことができるようになっている。
容器本体14の内槽18内には、上述のように、低温液化ガスの一部が気化した低温ガスが充満しており、この低温ガスが鞘管17を介してアンプル収納具16に保持されているアンプル33を冷却し、凍結状態とする。
これにより、多数のアンプル33を凍結状態で保存し、凍結保存することができる。
なお、凍結保存容器2に収容するアンプル33は、後述する予備凍結装置3によって予備凍結した状態のアンプルが一般的であるが、その他の状態のアンプルであってもよい。
このような構造の凍結保存容器2では、従来のものに比較して1個の凍結保存容器2内に多数のアンプル33を収容できる。また、アンプル収納具16の1本当たりのアンプル収容数が少なくなるので、凍結保存容器2への挿入又は取り出し作業時にアンプル33が凍結保存容器2外に取り出される回数が大きく減少し、アンプルへの着霜の頻度が低下する利点がある。
予備凍結装置3は、図1及び図7に示すように、収納部1a内の角部に配置されている。なお、予備凍結装置3の設置場所は、特に限定されるものではなく、収納部1a内であって凍結保存容器2の周囲の任意の空きスペースに設置してもよい。
また、図8に示すように、予備凍結装置3は、冷却チャンバ37と、鞘管(保護部材)38と、低温液化ガスを噴射するためのノズル39と、を備えて概略構成されている。また、予備凍結装置3全体は、断熱材(図示略)で被覆されている。
図8に示すように、冷却チャンバ37の口部は、断熱性キャップ41で閉じられている。そして、断熱性キャップ41には、アンプル収納具16が挿通可能な挿入孔42が設けられている。また、冷却チャンバ37の底部には、冷却チャンバ37内に溜まった液体を排出するための排出口が設けられており、この排出口には排出管43が接続されている。
さらに、冷却チャンバ37の上部には、気化した液化ガスを排気する排気口が設けられており、この排気口には排気管44の一端が接続されている。ここで、排気管44の他端は、作業空間部1bに接続することにより、予備凍結装置3の冷却チャンバ37内を乾燥状態に保持することができる。これにより、冷却チャンバ37内での結露の発生や、雑菌やカビ等の発生を抑制することができる。
挿入孔42には、鞘管38が挿入されるように構成されている。そして、冷却チャンバ37内に鞘管38が収容されている。この鞘管38は、図3に示す鞘管17と同様に、外径15〜25mm、内径13〜23mm、長さ500〜700mm程度の直管状のもので、その口部が断熱性キャップ41の挿入口42の下側に固定されて開口した状態となっている。
鞘管38は、金属からなる円筒部分を有する部材から構成されており、この鞘管38内にアンプル収納具16が挿通可能とされている。鞘管38は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属製のパイプから構成することができる。このように、熱伝導性の良い金属から鞘管38をアンプル33が収納されたアンプル収納具16の近傍に配置させるため、アンプル33の冷却を促進することができる。なお、鞘管38の下端部は開口していてもよいが、閉塞された構造とすることが好ましい。鞘管38の下端部を閉塞することにより、後述するノズル39から噴射された液化窒素等の低温液化ガスのアンプルへの接触を防止することができるため、アンプル33内の生体試料の汚染を防止することができる。
ノズル39は、鞘管38に低温液化ガスを噴射するために、冷却チャンバ37の鉛直方向の略中央の高さに設けられている。すなわち、ノズル39は、鞘管38の上下方向の略中央部分に低温液化ガスを噴射可能に配置されている。このノズル39から低温液化ガスを鞘管38に噴射することにより、鞘管38を介してアンプル収納具16内の複数のアンプルを冷却することができる。
ここで、本実施形態のように、ノズル39の噴射位置を金属製の鞘管38の、上下方向の略中央部分とすることにより、鞘管38の冷却温度が均一となるため、アンプル収納具16内で上下方向に配置された複数のアンプル33を均一に冷却することができる。
この予備凍結装置3には、ノズル39に低温液化ガスを供給するための液化ガス供給管45が設けられている。この液化ガス供給管45の一端は、冷却チャンバ37の側壁部を貫通してノズル39に接続されており、他端は電磁弁(制御手段)46を介して図示略の液化ガス供給源に接続されている。なお、液化ガス供給管45に接続される液化ガス供給源として、凍結保存容器2用に設けられている液化ガス供給源20を分岐して用いても良いし、それぞれ独立した液化ガス供給源としても良い。
また、図8に示すように、冷却チャンバ37には、温度センサー(温度測定手段)47が取り付けられている。この温度センサー47は、冷却チャンバ37内の温度を測定するものであり、温度センサー47からの信号が制御装置(メモリ)6に送られる。制御装置6には、所定の温度制御パターンが記憶されており、この制御装置6内の情報と温度センサー47による測定値とに基づいて、ノズル39への低温液化ガスの供給量を制御可能とされている。これにより、鞘管38を均一に冷却制御することができる。
パスボックス4は、図1及び図7に示すように、作業空間部1b内の仕切り板1c付近に設けられている。このパスボックス4は、ガラス、アクリル樹脂、カーボネイト樹脂などの透明材料からなる略直方体状の内部が空洞の箱体である。
パスボックス4の一つの側面は、作業空間部1bをなす壁の一部を切り欠いて形成された開口部から外部に臨むようにして露出しており、この側面は操作口49とされる。
操作口49は、常時気密になっている必要があり、通常は図9に示すように、透明の板材からなる外扉50により閉じられ、必要時にはこの外扉50が上方または側方に移動して内扉51が表れるように構成されている。
内扉51は、ゴム、軟質発泡プラスチックなどの可撓性に富む材料からなる複数枚の可撓ベルト52を隙間なく並べて構成されたものであって、可撓ベルト52,52の間に操作者が手を差し入れてパスボックス4内で作業ができるようになっている。なお、内扉51を気密構造にすることによって、外扉50を省略することもできる。
また、パスボックス4には、その上面から下面にかけて貫通する上部収容パイプ53が設けられている。この上部収容パイプ53は、自動搬送装置5によって凍結保存容器2から引き抜かれたアンプル収納具16が挿入されるものである。
この上部収容パイプ53には、図9に示すように、取出窓54が形成されている。この取出窓54は、アンプル収納具16を上部収容パイプ53に挿入したときに、アンプル収納具16から目的のアンプル33を操作者が手でつかんで取り出すためのもので、アンプル33の大きさよりも少し大きめの開口部である。
さらに、パスボックス4には、図7に示すように、その内部を少なくとも操作時に乾燥ガスで満たし、陽圧とするための乾燥ガスを放出する放出口55が設けられており、この放出口55は前述の乾燥ガス供給管10(図2参照)に接続されている。
パスボックス4内には、その両側方にそれぞれ1基ずつの固定式のバーコードリーダー56,56が設けられている。このバーコードリーダー56は、アンプル33に付されたバーコードラベルのバーコードを読み取り、アンプル33の識別管理を行うためのもので、バーコードリーダー56,56からのバーコード情報は制御装置6に入力されるようになっている。なお、バーコードリーダー56は、2基に限らず、1基であってもよい。
図1に示すように、凍結保存容器2には、下部収容パイプ57が設けられている。この下部収容パイプ57は、自動搬送装置5によって引き抜かれたアンプル収納具16が前記上部収容パイプ53に挿入された時に、アンプル収納具16の下方部分を収容するためのものであるが、アンプル収納具16の挿入深さによっては、下方部分が収容されないこともある。
下部収容パイプ57は、凍結保存容器2のキャップ15を貫通して設けられ、内槽18内にまで届くようになっている。
下部収容パイプ57の平面的な位置は、前記上部収容パイプ53の直下とされ、これにより1本のアンプル収納具16が前記上部収容パイプ53と下部収容パイプ57とを挿通して収容されることになる。
自動搬送装置5は、図1に示すように、作業空間部1bの上部空間に設けられている。自動搬送装置5は、作業空間部1bの上部に設けられたX軸レールと、このX軸レールを往復移動するX軸架台と、X軸架台に掛け渡されたY軸レールと、このY軸レールを往復移動する1個のY軸架台58とから概略構成されている。
Y軸架台58には、図1に示すように、1本のZ軸レール59が垂下して取り付けられている。このZ軸レール59は、その先端部が前記仕切り板1c付近まで延びているものである。Z軸レール59には、把持ヘッド60が上下動可能に取り付けられている。
この把持ヘッド60の下面には、図10に示すように、前記アンプル収納具16の把手部30を把持する一対の把持片61,61が設けられている。この一対の把持片61,61は、互いに接近もしくは離間するようになっており、これにより把手部30を把持もしくは開放できるようになっている。
なお、本実施形態において把手部30の形状は、角柱状とすることが好ましい。これにより、把持片61,61で把手部30を把持した際に、アンプル収納具16のアンプル収容部31の向きが定まり、その向きを操作者側とすることができるため、バーコードの読み取り、アンプル33の取り出し、収容操作が容易となる。
以上の構成により、把持ヘッド60は、作業空間部内をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の三軸方向に自在に移動することができ、これにより、凍結保存容器2、予備凍結装置3及びパスボックス4に収容されている任意のアンプル収納具16を任意の位置まで引き上げることができる。
また、把持ヘッド60には、下方に延びる棒状の脚部62が取り付けられており、この脚部62の下端部にはアンプル収納具16の下端部を把持するクランプ63が設けられている。このクランプ63と前記一対の把持片61,61とによって、凍結保存容器2から引き抜かれたアンプル収納具16の上部と下部とがそれぞれ把持されるため、アンプル収納具16の引き抜き時の揺動が防止される。これにより、予備凍結装置3の挿入孔42、凍結保存容器2の挿入孔26及びパスボックス4の上部収容パイプ53にアンプル収納具16を挿入することが容易となる。
制御装置6は、図1に示すように、凍結保存装置1外に設置されている。この制御装置6は、把持ヘッド60の動作を制御可能に構成されている。また、制御装置6は、前述したように予備凍結装置3を用いて予備冷却する際の、所定の温度制御パターンが記憶されている。
また、制御装置6には、以下の操作を実行するプログラムが内蔵されている。
すなわち、図1に示すように、入力装置64にアンプルの識別管理番号を入力すると、把持ヘッド60が目的のアンプル収納具16を引き抜き、その下部をクランプ63で保持し、この状態のアンプル収納具16を任意の収納場所(予備凍結装置3の挿入孔42、凍結保存容器2の挿入孔26又はパスボックス4の上部収容パイプ53)の直上にまで移動させ、さらにアンプル収納具16を任意の収納場所に挿入し、特にアンプル収納具16を上部収容パイプ53あるいは上部収容パイプ53と下部収容パイプ57とに挿入する場合には、目的のアンプル33が取出窓54の位置に来た時に停止するようにする一連の動作を実行するものである。なお、本実施形態では、すべてのアンプル33の胴部にその識別管理番号等の情報を記録したバーコードラベルが貼付されている(図示略)。
また、制御装置6には、予備凍結装置3の冷却チャンバ37の温度を制御するための所定のプログラムが内蔵されている。
以下、本実施形態における動作について具体的に説明する。具体的には、緩慢凍結法による予備凍結を行った後に凍結保存容器2で凍結保存する場合について説明する。
入力装置64を操作して、目的のアンプル収納具16を凍結保存容器2から引き上げ、上部収容パイプ53に挿入し、目的とする空のアンプル収容部31を取出窓54に露出させる。
この状態で、操作者が人手によりパスボックス4の操作口49を介してアンプル33を空のアンプル収容部31に収容する。
この時、アンプル33に付されたバーコードをバーコードリーダー56,56が読み取り、識別管理番号を制御装置6に送って、入力装置64に入力された識別管理号と比較し、目的のアンプルが目的のアンプル収容部31に収容されたかを確認する。操作者は、この確認が取れたことを前述のように表示により知った後、入力装置64を操作する。
すると、自動搬送装置5の把持ヘッド60は、そのアンプル収納具16を上部収容パイプ53から引き抜き、予備凍結装置3の挿入孔42に挿入した後、待機位置に戻る。
自動搬送装置5の把持ヘッド60が待機位置に戻ると、接点信号が制御装置6に送られ、所定の予備冷却プログラムが開始される。予備冷却プログラムは、例えば、−1℃/minの速度で温度降下するように制御し、−80℃に到達したら完了するというプログラムを例示することができる。また、他の予備冷却プログラムとしては、途中、アンプル33内の培地の氷晶形成温度域を速やかに通過させるため、−1℃/minの冷却速度パターンから外れるようにチャンバ内を急速に冷却させるステップを組み込んでもよい。
なお、予備凍結が行われている間、待機位置に移動した自動搬送装置5は、別途出庫や入庫作業を行うことが可能である。
予備冷却プログラムが完了すると、完了信号が制御装置6に送られ、自動搬送装置5の把持ヘッド60が予備凍結装置3の挿入孔42の上方の位置まで移動した後、降下する。
ただし、把持ヘッド60がアンプル収納具16の把手部30を把持するまでは、予備冷却プログラムの最終到達温度が保持される。そして、把持ヘッド60がアンプル収納具16の把手部30を把持すると、自動搬送装置5から制御装置6に信号が送られて、予備冷却プログラムが停止する。
予備冷却プログラムが停止すると、把持ヘッド60は、アンプル収納具16を予備凍結装置3の挿入孔42から引き抜き、凍結保存容器2の所定の位置に挿入して、冷却制御動作が終了する。
次に、アンプル33の出庫作業について説明する。
入力装置64に取り出すべきアンプルの識別管理番号を入力すると、制御装置6が出庫プログラムを実行し、自動搬送装置5の把持ヘッド60が目的のアンプル収納具16を凍結保存容器2から引き抜き、クランプ63でアンプル収納具16の下部を保持し、この状態でアンプル収納具16をパスボックス4の上部収容パイプ53の直上の位置まで移動させる。
ついで、アンプル収納具16を上部収容パイプ53に挿入し、アンプル収納具16に収められている複数のアンプルのうち、目的のアンプルが収容パイプ53の取出窓54の位置まで降下した時にアンプル収納具16の挿入を停止する。この際、アンプル収容具16に収容されたアンプル33が取出窓54に面するようになっている。
この時、2個のバーコードリーダー56,56が取出窓54に露出しているアンプルのバーコードを読み取り、その識別管理番号を制御装置6に送る。
制御装置6では、バーコードリーダー56,56からの識別管理番号と入力装置6からの識別管理番号を比較し、両者が一致した場合に目的のアンプルであることを確認し、表示灯、表示ブザーなどで表示する。
操作者は、この表示を確認した後、パスボックス4の外扉50を開き、内扉51から操作口49を経て手を内部に差し込み、アンプルを取り出す。
ついで、入力装置6の「取出投入完了ボタン」を押すと、把持ヘッド60は、そのアンプル収納具16を上部収容パイプ53から引き抜き、凍結保存容器2の元の位置に挿入して、出庫作業が終了する。
以上説明したように、本実施形態の凍結保存装置1によれば、収納部1aに予備凍結装置3と凍結保存容器2とを備えているため、予備凍結による作業を簡便に行うことができる。また、予備凍結装置3から凍結保存容器2への搬送が作業空間部1bで行われるため、アンプル収納具16を移動する際の、アンプル33の昇温のリスクを低減することができる。
また、本実施形態の凍結保存装置1によれば、作業空間部1bが乾燥ガスで充満されて乾燥した状態が保たれているため、アンプル収納具16を予備凍結装置3から凍結保存容器2へと搬送する際に、アンプル収納具16(アンプル33)や凍結保存容器2に霜が付着することを抑制することができる。したがって、アンプル33の表面に記載された試料管理コードの読み取りが容易に行えるため、アンプルの取り間違えを低減することができる。
さらに、本実施形態の凍結保存装置1によれば、予備凍結装置3がアンプル収納具16を収容する鞘管38と低温液化ガスを噴射するノズル39とを備えており、アンプルを予備凍結する際に、低温液化ガスの潜熱および顕熱を利用することができるため、アンプル中の試料の潜熱を容易に除去することができる。また、ノズル39が、鞘管38の上下方向の略中央部分に低温液化ガスを噴射可能に配置されているため、アンプル収納具16に収納された複数のアンプルの冷却を均一に行うことができる。さらに、温度センサー47、制御装置6、電磁弁46により、アンプルの冷却温度を高精度に制御することができる。
更にまた、本実施形態の凍結保存装置1によれば、作業空間部1bが乾燥ガスで充満され陽圧とされている。これにより、大気の進入を防ぐことができるため、作業空間部1b内に塵埃、バクテリア、ウイルスなどを伴う大気、作業員の呼気の混入が抑制され、乾燥した状態かつ清浄な状態に保つことができる。したがって、予備凍結装置3へのアンプル収納具16の挿入又は取り出し作業や、凍結保存容器2へのアンプル収納具16の挿入又は取り出し作業や、アンプル収納具16を予備凍結装置3から凍結保存容器2へと搬送する際に、アンプルの汚染を防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本実施形態の凍結保存装置1では、予備凍結装置3が一つのノズル39を備えた場合を説明したが、予備凍結装置3は複数のノズル39を備えていても良い。例えば、図11に示すように、鞘管38の長手方向に沿って複数配置しても良い。複数のノズル39を備える場合には、単一のノズル39を備える場合よりも鞘管38を均一に冷却制御することが可能となる。
また、本実施形態の凍結保存装置1では、予備凍結装置3を一つ備えた場合を説明したが、予備凍結装置3を複数備えていても良い。この場合には、複数の予備冷却プログラムを並行して実行できるため、作業効率が向上する。
本発明により、バイオ分野や医療分野、製薬分野、畜産分野における各研究機関や医療機関において、様々な生体試料を長期的に安定的に保存することを可能とする。
1…凍結保存装置、1a…収納部、1b…作業空間部、2…凍結保存容器、3…予備凍結装置(予備凍結手段)、4…パスボックス、5…自動搬送装置、6…制御装置(メモリ)、7…排気口、8…露点センサー、9…露点計、10…乾燥ガス供給管、11…流量調整弁、12…気化器、13…液化ガス供給管、14…容器本体、15…キャップ、16…アンプル収納具、17…鞘管、18…内槽、19…外槽、20…液化ガス供給源、21…液面センサー、22…温度センサー、23…上板、24…下板、25…断熱体、26…挿入孔、28…支持柱、29…断熱部、30…把手部、31…アンプル収納部、32…ガイドパイプ、33…アンプル、34…パッキング、35…ガス抜きパイプ、36…ガス抜き弁、37…冷却チャンバ、38…鞘管(保護部材)、39…ノズル、41…断熱性キャップ、42…挿入孔、43…排出管、44…排気管、45…液化ガス供給管、46…電磁弁(制御手段)、47…温度センサー(温度測定手段)、49…操作口、50…外扉、51…内扉、52…可撓ベルト、53…上部収納パイプ、54…取出窓、55…放出口、56…バーコードリーダー、57…下部収納パイプ、58…Y軸架台、59…Z軸レール、60…把持ヘッド、61…把持片、62…脚部、63…クランプ、64…入力装置

Claims (5)

  1. アンプルの予備凍結を行うための予備凍結手段と、前記アンプルを凍結保存するための凍結保存容器と、を収納した収納部と、
    前記収納部の上部に連通して設けられた作業空間部と、を備え、
    前記作業空間部が乾燥ガスで充満されて陽圧とされており、
    前記作業空間部では、前記予備凍結手段への前記アンプルの挿入又は取り出し作業と、前記凍結保存容器への前記アンプルの挿入又は取り出し作業と、前記予備凍結手段と前記凍結保存容器との間の前記アンプルの搬送と、が行われることを特徴とする凍結保存装置。
  2. 前記予備凍結手段は、冷却チャンバと、前記冷却チャンバ内に収容される保護部材と、前記冷却チャンバに設けられて前記保護部材に低温液化ガスを噴射する1以上のノズルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の凍結保存装置。
  3. 前記ノズルが、少なくとも前記保護部材の上下方向の略中央部分に低温液化ガスを噴射可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の凍結保存装置。
  4. 前記保護部材が、金属からなる円筒部分を有する部材であることを特徴とする請求項2又は3に記載の凍結保存装置。
  5. 前記冷却チャンバ内の温度を測定する温度測定手段と、
    所定の温度制御パターンを記憶するメモリと、
    前記メモリ内の情報と前記温度測定手段による測定値とに基づいて、前記ノズルへの低温液化ガスの供給量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の凍結保存装置。
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